JP4109461B2 - 対話システム、対話サーバ、対話方法、及び対話プログラム - Google Patents

対話システム、対話サーバ、対話方法、及び対話プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4109461B2
JP4109461B2 JP2002025193A JP2002025193A JP4109461B2 JP 4109461 B2 JP4109461 B2 JP 4109461B2 JP 2002025193 A JP2002025193 A JP 2002025193A JP 2002025193 A JP2002025193 A JP 2002025193A JP 4109461 B2 JP4109461 B2 JP 4109461B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sentence
faq
user
option
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002025193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003228575A (ja
Inventor
玲子 八木
靖博 平山
Original Assignee
株式会社ジャストシステム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ジャストシステム filed Critical 株式会社ジャストシステム
Priority to JP2002025193A priority Critical patent/JP4109461B2/ja
Publication of JP2003228575A publication Critical patent/JP2003228575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4109461B2 publication Critical patent/JP4109461B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は対話システムなどに関し、例えば、自然言語によるFAQ検索を実現するものなどに関する。
【0002】
【従来の技術】
業種を問わず、ほとんどのメーカやその他のサービスを提供する企業のホームページには、自社製品やサービスに関する疑問や質問を受付けるサポートサイトとしてFAQ検索サイトが設けられている。
FAQ(Frequently Asked Questions)とは「頻繁に出てくる質問」という意味であり、一般に誰もが抱くような疑問を意味する。FAQのホームページでは、このようなよくある質問を予め想定し、その答えと共にデータベース化してユーザに提供している。
例えば、ユーザが当該メーカの製品の使用方法がわからない場合や、製品を使用中に不具合が生じた場合、または企業が提供しているサービスに不明な点がある場合、このホームページで問題を解決するための情報を検索することができる。
【0003】
FAQのホームページでのサービス提供の形態としては、疑問や問題などの内容をユーザが入力し、その入力内容に合致するFAQが一覧として出てくるものがほとんどである。
図20は、従来のホームページでFAQ検索を行った場合を説明するための図である。
ユーザは、例えば、はがきへの印刷の仕方を知りたい場合や、あるいは印刷中にトラブルが発生し、その解決方法を知りたい場合など、印刷に関する何らかの情報が欲しいとする。
その場合、ユーザは図示しないFAQ検索画面の検索文入力欄から検索入力文を「印刷」などと入力し、検索を実行する。図では、その結果38件の候補がヒットしたことを示している。ユーザは、これらの候補をいちいちチェックして自分の欲しいものを探し、欲しいものがあった場合には、その情報をデータベースから取り出して表示する。また、これらの候補の中に欲しい項目がない場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ユーザにとって、自分の疑問の内容などを的確に文章で表すことは困難なことであり、かつ、それとFAQとが何らかの部分で一致していなければ本当に必要な情報を検索することは困難である。
また、過去のFAQのログの解析から、ユーザはとかく曖昧で短い文字列を入力しがちであることがわかっている。短い文字列で検索を行うと、その文字列を含むものが大量に一覧となって出力され、自分が求めている情報をその中から探し出すのに大変な労力が必要であるという問題点もある。
更に、ヒットする情報量が多い場合、求めているFAQを見落としてしまうことも考えられる。
また、機能、コマンドごとに階層を辿ってユーザにFAQを探させるものもあるが、この場合は、疑問の内容がどの機能、コマンドに属しているかを知らなければ探すことが困難である。また、疑問の内容が明白でも、一番上位の階層から目的位置まで辿る必要がある。
加えて、従来のFAQ検索は、検索文を入力すると単に回答が表示される1回きりの検索であって、電話などのサポートと比べて機械的であり不親切である。
【0005】
また、これらの問題を解決するために、対話形式でユーザの探している情報を絞り込んでいくことも考えることができるが、通常、対話システムのデータ構築は、対話の流れや遷移状態などを意識して行う必要があるため、非常に複雑で困難な作業となる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、容易にシステム構築できる対話システムなどを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、入力された入力文を取得する入力文取得手段と、文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースに接続するデータベース接続手段と、前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合手段と、前記事例文照合手段でマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザが選択可能なように提示する選択肢提示手段と、前記提示された選択肢のうちユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定手段と、前記特定された選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得手段に再入力する再入力手段と、前記事例文照合手段でマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報をユーザに提示する提供情報提示手段と、を具備したことを特徴とする対話システムを提供する。
請求項2に記載の発明では、前記入力文は、FAQ情報を検索するための検索入力文であり、前記提供情報は、FAQ情報であることを特徴とする請求項1に記載の対話システムを提供する。
請求項3に記載の発明では、前記入力文は自然文であり、前記事例文照合手段は、前記入力文の文構造と前記事例文の文構造を用いて照合することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の対話システムを提供する。
請求項4に記載の発明では、ユーザの入力内容により、前記各手段による情報処理を一時停止し、ユーザが希望する他の情報処理を行う割込み手段と、前記他の情報処理を終えて、前記一時停止したところから前記各手段による情報処理を復帰させる復帰手段と、を更に具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の対話システムを提供する。
請求項5に記載の発明では、前記ユーザを特定するユーザ特定手段と、検索履歴などの前記特定された前記ユーザに固有なユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、前記提供情報提示手段で提供する提供情報を、前記取得したユーザ情報を用いて変化させることを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の対話システムを提供する。
請求項6に記載の発明では、ネットワークを介して端末から受信した入力文を取得する入力文取得手段と、文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースと、前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合手段と、前記事例文照合手段でマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザに送信する選択肢送信手段と、前記送信した選択肢のうち、ユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定情報を受信する特定情報受信手段と、前記受信した特定情報で特定される選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得手段に再入力する再入力手段と、前記事例文照合手段でマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報を前記端末に送信する提供情報送信手段と、を具備したことを特徴とする対話サーバを提供する。
請求項7に記載の発明では、入力文取得手段と、データベース接続手段と、事例文照合手段と、選択肢提示手段と、選択肢特定手段と、再入力手段と、提供情報提示手段と、を備えたコンピュータが実行する対話方法であって、前記入力文取得手段、入力された入力文を取得する入力文取得ステップと、前記データベース接続手段が、文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースに接続するデータベース接続ステップと、前記事例文照合手段、前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合ステップと、前記選択肢提示手段、前記事例文照合ステップでマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザが選択可能なように提示する選択肢提示ステップと、前記選択肢特定手段、前記提示された選択肢のうちユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定ステップと、前記再入力手段、前記特定された選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得手段に再入力する再入力ステップと、前記提供情報提示手段、前記事例文照合ステップでマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報をユーザに提示する提供情報提示ステップと、から構成されたことを特徴とする対話方法を提供する。
請求項8に記載の発明では、入力された入力文を取得する入力文取得機能と、文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースに接続するデータベース接続機能と、前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合機能と、前記事例文照合機能でマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザが選択可能なように提示する選択肢提示機能と、前記提示された選択肢のうちユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定機能と、前記特定された選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得機能に再入力する再入力機能と、前記事例文照合機能でマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報をユーザに提示する提供情報提示機能と、をコンピュータで実現するための対話プログラムを提供する。
更に、入力された入力文を取得する入力文取得機能と、文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースに接続するデータベース接続機能と、前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合機能と、前記事例文照合機能でマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザが選択可能なように提示する選択肢提示機能と、前記提示された選択肢のうちユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定機能と、前記特定された選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得機能に再入力する再入力機能と、前記事例文照合機能でマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報をユーザに提示する提供情報提示機能と、をコンピュータで実現するための対話プログラムを記憶したコンピュータが読取り可能な記憶媒体を提供することもできる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
(1)実施形態の概要
図4は、事例文照合辞書52の論理的な構成を示した図であり、図5は、FAQ・選択肢データベース53の論理的な構成を示した図である。
本実施の形態の対話型FAQ検索システム(以下FAQシステムと記す)は、ユーザから検索入力文を取得すると、この検索入力文と事例文照合辞書52の事例文71を照合してマッチングし、マッチする事例文71を特定する。
事例文71には、FAQテーマ72が対応付けられており、検索入力文とマッチする事例文71が特定されると、FAQテーマ72が特定される。
FAQテーマは、例えば、「印刷」といった漠然とした内容のものから、「印刷遅延」などと、FAQ情報を特定できる程度の詳細な内容をもったものまで段階的に用意されている。
ここで、FAQ情報とは、問合せとその問合せに対する答えがセットになった情報を言うものとする。なお、FAQ情報は、これに限定するものではなく、例えば、答えのみやユーザに提供するその他の情報でも良い。
【0009】
次に、FAQシステムは、FAQ・選択肢データベース53でFAQテーマ72を検索キーとしてFAQテーマ74を検索する。
このとき、FAQテーマ74には、メッセージ・選択肢76又はFAQ特定情報77が対応付けられている。例えば、「印刷トラブル」などといったように、FAQテーマ74の内容がFAQ情報を特定するのに必要なほど詳細でない場合は、更に必要な情報をユーザから取得するための選択肢がメッセージ・選択肢76として用意してある。一方、「印刷文字化け」などといったように、FAQテーマ74の内容がFAQ情報を特定できるほど詳細な内容である場合は、FAQ特定情報77が用意してある。FAQ特定情報77は、ユーザに提供するFAQ情報を特定するための情報である。
【0010】
FAQテーマ74にFAQ特定情報77が対応付けられている場合は、FAQシステムは、このFAQ特定情報77で特定されるFAQ情報をユーザに提供する。
一方、FAQテーマ74に選択肢が対応付けられている場合は、この選択肢をユーザに提示して選択してもらい、ユーザが選択した選択肢を入力文として更に事例文71と照合する。
選択肢をユーザに選択してもらう動作を繰り返すことにより、FAQテーマ72がFAQ情報を特定できる程に詳細なものになっていく。
また、ユーザからの検索入力文に盛り込まれた情報量が多い場合、最初からより詳細の内容をもったFAQテーマ72にマッチすることができ、検索入力文に盛り込まれた情報量が少ないときよりも、選択肢を再入力する回数を低減することもできる。
【0011】
図7を用いて、ユーザが本実施の形態のFAQシステムを用いて対話しながらFAQ情報を絞り込んでいく様子を説明する。
図7は、ユーザがワードプロセッサで印刷がうまくできず(入力した文字と違う文字が印刷される)、FAQシステムを用いてFAQ情報を検索する場合を説明するための図である。
なお、ユーザはネットワークを介して端末からサポートサイトにアクセスしているものとし、図7に示した各図は、FAQサーバが端末に送信したデータがこの端末に表示されているところを示している。
【0012】
ユーザは、サポートサイトにアクセスし、端末に表示されたFAQ検索画面から検索入力文として、例えば「印刷」を入力し、FAQ情報を検索するものとする。
すると、図7(a)に示したように、「特別な用紙に印刷したい」、「ヘッダ・フッタの印刷に関して知りたい」、・・・、などと、印刷に関する選択肢が複数表示される。ユーザは、これらの選択肢の中から該当するものを選択する。ここでは、印刷がうまくできないことに関するFAQ情報を探しているので、項目「印刷時にトラブルが起こった」を選択する。
【0013】
図7(b)は、選択肢「印刷時にトラブルが起こった」選択した場合に表示される選択肢の1例を示した図である。
図に示したように、「エラーメッセージが出た」、「エラーメッセージが出ない」、・・・、などと、この項目に関する更に詳しい選択肢が表示される。
ここでは、入力した文字と異なる文字が印刷されることが問題なため、項目「印刷された文字がおかしい」を選択する。
【0014】
図7(c)は、項目「印刷された文字がおかしい」を選択した場合に表示されるFAQ情報の1例を示した図である。
ユーザは、表示されたFAQ情報から、入力した文字と異なる文字が印刷される場合の対処法についての情報を取得することができる。
以上に説明したように、本実施の形態では、文字列検索では膨大な量のFAQ情報がヒットしてしまうような短い検索入力文が与えられた場合、対話を通じてより詳細な情報をユーザから引き出し、最終的にユーザが求めているFAQ情報を絞り込んで提示することができる。
以下に、このような機能を実現するFAQシステムの構成などについて詳細に説明する。
【0015】
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施の形態のFAQシステム5のネットワーク構成の1例を示した図である。
FAQシステム5は、FAQサーバ1と端末3、3、3、・・・、がインターネット2を介して接続可能に配設されて構成されている。
以下では、端末3、3、3、・・・、を特に区別しないので、単に端末3と記すことにする。
FAQサーバ1は、家電メーカなどの企業が運用するサーバであり、端末3に自社製品などに関するFAQ検索サービスを提供するためのサポートサイトを備えている。
【0016】
なお、FAQサーバ1は、メーカが自社製品に関するFAQ検索サービスを提供するものに限定せず、例えば金融機関が自社の金融商品に関するFAQ検索サービスを提供するなど、広くFAQ検索サービスを提供するものとすることができる。
【0017】
FAQサーバ1は、検索入力画面データなどの各種画面データを端末3に送信すると共に、端末3から入力された検索入力文や後述する選択肢を特定する選択肢特定情報を受信することができる。
これらの画面データは、例えば、HTML(Hypertext Markup Language)と呼ばれるコンピュータ言語で記述されている。
【0018】
端末3は、例えばパーソナルコンピュータによって構成されており、インターネット2に接続するための通信制御装置、ディスプレイなどの表示装置、及びキーボード、マウスなどの入力装置を備えている。
【0019】
端末3は、通信制御装置を用いてインターネット2に接続し、FAQサーバ1にアクセスすることができる。
また、端末3には、ブラウザソフトがインストールされており、FAQサーバ1から受信した画面データを表示装置に表示することができる。
端末3は、FAQサーバ1から受信した画面データを用いて表示装置に検索文入力画面などの所定の画面を表示したり、キーボードなどからユーザが入力した検索入力文などの入力データをFAQサーバ1に送信したりすることができる。
【0020】
インターネット2は、例えば、電話回線、ケーブルテレビ網、衛星回線、光ファイバ網などの通信回線網により構築されている。
FAQサーバ1と端末3は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルを用いて通信する。
また、図1では、端末3が直接インターネット2に接続しているが、プロバイダと呼ばれるインターネット接続仲介業者を介してインターネット2に接続することもできる。
なお、本実施の形態では、FAQサーバ1と端末3をインターネット2を用いて接続するが、これに限定するものではなく、例えば、専用回線、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、あるいは通信衛星を介した回線などを介して接続するように構成しても良い。
【0021】
更に、本実施の形態では、端末3は、パーソナルコンピュータなどで構成されているものとして説明するが、これは、例えば、携帯電話やノート型PC、その他の携帯端末や、ワークステーション、双方向通信が可能なデジタルテレビ、通信機能を持ったワードプロセッサなどを使用することもできる。
【0022】
図2は、FAQサーバ1のハードウェア的な構成を示した構成図である。
FAQサーバ1は、制御部26にバスライン43を介して入力装置34、出力装置38、通信制御部42、記憶装置48、記憶媒体駆動装置46、入出力インターフェース44などが接続して構成されている。
【0023】
制御部26は、端末3から受信した検索入力文を用いて該当するFAQ情報を検索したり、FAQサーバ1全体を制御したりなどの各種情報処理及び制御を行う。
制御部26は、CPU28、ROM(Read Only Memory)30、RAM(Random Access Memory)32などから構成されている。
【0024】
CPU28は、所定のプログラムに従って、情報処理やFAQサーバ1の各構成要素の制御を行ったりする。CPU28は、レジスタと呼ばれる記憶部を有しており、このレジスタにROM30やRAM32などからプログラムを読込んで、このプログラムに従って動作することにより制御部26の各種機能が発揮される。
【0025】
ROM30は、CPU28が各種演算や制御を行うための各種プログラム、データ及びパラメータなどを格納したリードオンリーメモリである。CPU28は、ROM30からプログラムやデータ、パラメータなどを読み込むことはできるが、これらを書き換えたり消去することは一般に行わない。
【0026】
RAM32は、CPU28にワーキングメモリとして使用されるランダムアクセスメモリである。CPU28は、RAM32にプログラムやデータなどを書込んだり消去したりすることができる。本実施の形態では、RAM32には、CPU28がFAQ検索を行うためのエリアが確保可能となっている。
【0027】
入力装置34は、例えばキーボードやマウスなどの入力装置から構成されている。入力装置34は、FAQサーバ1に対して文字や数字などの各種データを入力するための装置であり、FAQサーバ1を保守管理したり、プログラムのアップデートを行ったりなど、FAQサーバ1に対して所定の操作を行う際に使用する。
キーボードは、カナや英文字などを入力するためのキーや数字を入力するためのテンキー、各種機能キー、カーソルキー及びその他のキーによって構成されている。
【0028】
マウスは、ポインティングデバイスである。GUI(Graphical User Interface)などを用いてFAQサーバ1を操作する場合、表示装置上に表示されたボタンやアイコンなどをマウスでクリックすることにより、所定の情報の入力を行うことができる。
【0029】
出力装置38は、例えば表示装置、印刷装置などから構成されており、FAQサーバ1を保守管理したりプログラムのアップデート作業を行ったりなど、FAQサーバ1に対して所定の操作を行う際に使用する。
表示装置は、例えば例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどで構成された、情報を画面上に提示するための装置である。
印刷装置は、例えば、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ、熱転写プリンタ、ドットプリンタなどの各種プリンタ装置によって構成されている。
【0030】
通信制御部42は、FAQサーバ1をインターネット2に接続するための装置であって、モデム、ターミナルアダプタその他の接続装置によって構成されている。
FAQサーバ1は、通信制御部42を用いて、端末3に対して画面データを送出することができ、また、端末3から検索入力文や選択肢を特定する選択肢特定情報を受信することができる。
【0031】
記憶装置48は、読み書き可能な記憶媒体と、その記憶媒体に対してプログラムやデータを読み書きするための駆動装置によって構成されている。当該記憶媒体として主にハードディスクが使用されるが、その他に、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの他の読み書き可能な記憶媒体によって構成することも可能である。
【0032】
記憶装置48には、FAQプログラム51、事例文照合辞書52、FAQ・選択肢データベース53(何れも後述)の他、メモリ管理や入出力管理などFAQサーバ1を動作させるための基本的なプログラムであるOS(Operating System)やFAQサーバ1にサーバ機能を発揮させるためのサーバプログラム、通信制御部42を制御し、FAQサーバ1とネットワークで接続された端末装置やサーバ装置との通信を維持する通信プログラム、その他の各種プログラムやデータベースが記憶されている。
【0033】
CPU28は、記憶装置48の駆動装置を駆動することにより、記憶装置48に対してプログラムやデータの読み書きを行うことができる。
記憶媒体駆動装置46は、着脱可能な記憶媒体を駆動してデータの読み書きを行うための駆動装置である。着脱可能な記憶媒体としては、例えば、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、半導体メモリ、データをパンチした紙テープ、CD−ROMなどがある。なお、CD−ROMや紙テープは、読み込みのみ可能である。
【0034】
入出力インターフェース44は、例えば、シリアルインターフェースやその他の規格のインターフェースにより構成されている。入出力インターフェース44に当該インターフェースに対応した外部機器を接続することにより、FAQサーバ1の機能を拡張することができる。このような外部機器として例えば、ハードディスクなどの記憶装置、スピーカ、マイクロフォンなどがある。ユーザは、検索入力文をマイクロフォンから発話内容として入力することも可能である。
【0035】
図3は、FAQシステム5の論理的な構成を示した概念図である。なお、図ではFAQ検索に必要な要素のみ示してある。
図中の検索入力文取得部61、事例文照合文処理部62、検索処理部64、FAQ出力部65、選択肢提示部66は、何れもFAQプログラム51がCPU28のレジスタやRAM32に読み込まれて実行されることにより、ソフトウェア的に実現されるモジュールである。
【0036】
これらのモジュールに事例文照合辞書52、FAQ・選択肢データベース53、及び外部FAQ検索エンジン55が組み合わせられてFAQサーバ1は構成されている。
以下では、まず、事例文照合辞書52、及びFAQ・選択肢データベース53について説明した後、これらのモジュールについて説明する。
【0037】
図4は、事例文照合辞書52の論理的な構成の1例を示した図である。
事例文照合辞書52は、事例文(文章)71とそれに対応するFAQテーマ72が格納されている辞書ソースである。
事例文71は、ユーザが検索入力文として入力すると予想される入力文章(FAQ)を予め用意したものである。後に、事例文71とユーザからの検索入力文との事例文照合処理(マッチング)が行われ、ユーザが入力した検索入力文にマッチする事例文71が特定されるようになっている。
なお、後に本実施の形態の変形例で説明するが、詳細情報73は、ユーザが用語検索で入力した用語など、検索に必要なパラメータを格納する領域である。本実施の形態では詳細な説明は行わない。
【0038】
FAQテーマ72は、ユーザが要求すると予想されるFAQ情報を主題別にいくつかの類型に分類したものであり、その分類の主題を端的に表す名称が与えられている。FAQテーマ72は、いわばユーザが求めているFAQ情報のテーマである。
図4は、事例文照合辞書52がワープロに関するFAQ情報についてのものである場合の例である。この例では、FAQテーマ72として「印刷」、「印刷トラブル」、「印刷文字化け」、「印刷遅延」、・・・、などが設定されている。
【0039】
事例文照合辞書52では、各事例文71にFAQテーマ72が対応付けられており、事例文71を特定すると対応するFAQテーマ72が特定できるようになっている。
図4の例では、事例文「印刷」にはFAQテーマ「印刷」が対応付けられており、事例文「印刷時にトラブルが起こった」にはFAQテーマ「印刷トラブル」が対応付けられている。
このように、事例文照合辞書52では、検索入力文と事例文71との事例文照合処理を行うことにより、検索入力文からFAQテーマ72を特定できるようになっている。
なお、事例文照合辞書52を作成する段階では、対話の階層や流れを一切意識する必要がない。
【0040】
図5は、FAQ・選択肢データベース53の論理的な構成の1例を示した図である。FAQ・選択肢データベース53は、FAQテーマ74と、それに対応した詳細情報75、メッセージ・選択肢76、FAQ特定情報77を保持するデータベースである。
FAQテーマ74の各項目は、事例文照合辞書52のFAQテーマ72と同じものである。
詳細情報75は、事例文照合辞書52の詳細情報73と同じものである。詳細情報75の活用方法は、本実施の形態の変形例で説明する。
【0041】
メッセージ・選択肢76は、端末3に表示するメッセージと選択肢を格納したものである。
メッセージ・選択肢76は、FAQテーマ74に対応付けられている。メッセージと選択肢は何れも端末3に送信され、端末3の表示装置に表示するためのものである。
【0042】
メッセージは、例えば「印刷のどんなことについてお知りになりたいのですか?以下の中から選んでください。」などと、ユーザに指示を出したり、質問したり、あるいは確認したりなど、ユーザと意志の疎通を図るための表現から構成されている。
選択肢は、FAQ情報を特定する程にFAQテーマが絞り込まれていない場合に、更にFAQテーマを絞り込むための複数の選択肢から構成されている。
FAQサーバ1は、後述するように、ユーザが選択した選択肢を用いてFAQテーマを更に絞り込むことができるようになっている。
ユーザは、例えば、「□特別な用紙に印刷したい。□ヘッダ・フッタの印刷方法に関して知りたい。、・・・」などと、端末3に表示された複数の選択肢から、何れかの選択肢を選択することにより、より具体的な情報をFAQサーバ1に与えることができる。
【0043】
また、例えば、「印刷文字化け」、「印刷遅延」など、FAQテーマ74がFAQ情報を十分に絞り込める程度に具体的なものである場合、「印刷された文字がおかしいのは、次のような場合が考えられます。」などと、メッセージのみ用意され、選択肢は用意されていない。この場合は、FAQ特定情報77に、端末3に送信するFAQ情報を特定し検索するキーであるFAQ特定情報(FAQ情報のID)が用意されている。
詳細は後述するが、ユーザが選択肢を選択することによりFAQテーマを絞っていき、十分に絞り込めた段階でFAQを特定するようになっている。
【0044】
FAQ検索の大きな流れとしては次のようになる。まず、事例文照合辞書52を用いて、検索入力文に対応するFAQテーマ72を特定する。次に、このFAQテーマ72を検索キーとして、FAQ・選択肢データベース53でメッセージ・選択肢76を特定する。更に、ユーザに複数の選択肢から選択肢を選択してもらってFAQテーマ72を絞っていき、ユーザが必要としているFAQ情報を特定する。
【0045】
次に、図3に戻り、FAQサーバ1の各論理的な構成要素の機能について説明する。
検索入力文取得部61は、ユーザが入力した検索入力文を取得するモジュールであり、検索入力文取得手段を構成している。
ユーザは、端末3に表示された図示しない検索文入力画面から「印刷」などと検索入力文を入力し、FAQサーバ1に送信する。FAQサーバ1では、通信制御部42を介してこの検索入力文を受信し、検索入力文取得部61がこれを取得する。
【0046】
事例文照合処理部62は、検索入力文取得部61から検索入力文を取得し、これと事例文照合辞書52の事例文71を事例文照合処理する。そして、事例文照合処理部62は、マッチする事例文71を特定した場合、その事例文71に対応する(事例文71が意図する)FAQテーマ72を取得し、これを検索処理部64に送信する。このように、事例文照合処理部62は、事例文照合手段を構成している。
【0047】
本実施の形態の事例文照合処理部62は、文構造なども考慮に入れた事例文照合処理エンジンとするが、これに限定するものではなく、例えば、キーワードによる事例文照合処理や特開平11−31149号公報のIIF(Inteligent Interface)方式によるものなどの公知のものを何れも使用することができる。
また、未公開の特願2001−095891号の「自然文マッチング装置、自然文マッチング方法、及び自然文マッチングプログラム」に記載した事例文照合処理技術を用いても良い。
なお、この事例文照合処理技術については後程、「検索入力文と事例文との照合方法」として言及する。
また、事例文照合処理部62や事例文照合辞書52は、任意のものに入れ替え可能である。
【0048】
また、事例文照合処理部62は、検索入力文と事例文照合処理する事例文71を見つけることができなかった場合、この検索入力文を外部FAQ検索エンジン55に送信し、FAQ検索を外部FAQ検索エンジン55に委託する。
外部FAQ検索エンジン55は、FAQサーバ1の内部に設けても良いし、又はインターネット2やLANなどのネットワークを介して接続可能なサーバ装置内に設けても良い。
外部FAQ検索エンジン55では、従来の全文検索によるFAQ検索が行われる。
【0049】
検索処理部64は、FAQテーマを事例文照合処理部62から受け取り、これをキーとしてFAQ・選択肢データベース53を検索する。
検索処理部64は、検索の結果、メッセージとFAQ特定情報を取得した場合は、これをFAQ出力部65に出力し、メッセージと選択肢を取得した場合は、これを選択肢提示部66に出力する。
【0050】
FAQ出力部65は、検索処理部64からメッセージとFAQ特定情報を取得し、このFAQ特定情報をキーとしてFAQデータベース54を検索する。そして、FAQデータベース54からFAQ情報(例えばHTMLによりFAQの内容が記述されている)を取得して、メッセージと共に通信制御部42から端末3に送信する。
端末3の表示装置には、FAQサーバ1から受信したメッセージとFAQ情報が表示される。
FAQ情報は、ユーザに提供するための提供情報の1つであり、FAQ出力部65は、提供情報提示手段を構成している。
なお、FAQデータベース54は、ユーザに提供するFAQ情報をファイルとして記憶したデータベースであり、FAQ特定情報を用いて一意的にFAQ情報を特定できるようになっている。
【0051】
選択肢提示部66は、検索処理部64からメッセージと選択肢を取得し、これを端末3に送信する選択肢送信機能と、端末3においてユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定機能と、特定された選択肢を事例文照合処理部62に送る選択肢送り機能を有している。
選択肢提示部66は、選択肢送信機能により検索処理部64から受け取ったメッセージと選択肢を通信制御部42からインターネット2を介して端末3に送信する。端末3では、FAQサーバ1から受信したメッセージと選択肢が表示装置に表示される。
【0052】
ユーザが端末3で何れかの選択肢を選択すると、ユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定情報がインターネット2を介して端末3からFAQサーバ1に送信される。選択肢提示部66は、選択肢特定機能により選択肢特定情報を受信し、ユーザが選択した選択肢を特定することができる。
更に、選択肢提示部66は、選択肢送り機能により、選択肢特定機能で特定された選択肢を事例文照合処理部62に送る。
このように選択肢送り機能は、選択肢特定機能で特定した選択肢を事例文照合処理部62に入力文として再入力する。
事例文照合処理部62に送られた選択肢は、新たな検索入力文として、事例文と事例文照合処理される。
【0053】
以上に説明したように、選択肢提示部66は、選択肢送信機能を発揮することにより選択肢提示手段を構成し、選択肢特定機能を発揮することにより選択肢特定手段を構成し、選択肢送り機能を発揮することにより再入力手段を構成している。
【0054】
このように、FAQサーバ1では、選択肢の中からユーザが選択した選択肢を新たに検索入力文として使用する。そして、このプロセスを繰り返すと、選択肢の内容がユーザが必要としているFAQ情報を特定できる程度に詳しい内容となっていき、最終的にはユーザが必要としているFAQ情報を特定することができる。
また、検索入力文が事例文とマッチしない場合は、検索入力文を従来の全文検索型の外部FAQ検索エンジン55に送ることができ、従来のFAQ検索装置との親和性も高い。
【0055】
このように、ユーザは、FAQサーバ1から提示される選択肢から選択肢を選択することによりFAQサーバ1と対話し、必要としているFAQ情報を絞り込んでいくことができる。
【0056】
次に、FAQ検索サーバがFAQ検索を行う手順を図6のフローチャートを用いて説明する。これらの動作は、CPU28がFAQプログラム51に従って行うものである。
まず、CPU28は、インターネット2を介して端末3から検索入力文を取得する(ステップ5)。
次に、CPU28は、例えばキーワードによる事例文照合処理などの所定のアルゴリズムに従って、ステップ5で取得した検索入力文と事例文照合辞書52に登録されている事例文71を事例文照合処理する(ステップ10)。
【0057】
次に、CPU28は、検索入力文にマッチした事例文71があったか否かを判断する(ステップ15)。
検索入力文にマッチする事例文71がなかった場合(ステップ15;N)、CPU28は、検索入力文を外部FAQ検索エンジン55に送信し、FAQ検索を外部FAQ検索エンジン55に委託し(ステップ45)、処理を終了する。
検索入力文にマッチする事例文71があった場合(ステップ15;Y)、CPU28は、事例文照合辞書52から、マッチした事例文71に対応付けられたFAQテーマ72を取得する(ステップ20)。
【0058】
次に、CPU28は、ステップ20で取得したFAQテーマ72をキーとしてFAQ・選択肢データベース53を検索する(ステップ25)。CPU28は、検索の結果、FAQテーマ72に応じて、メッセージと選択肢、あるいはメッセージとFAQ特定情報を取得する。
【0059】
検索の結果、FAQ特定情報の取得に成功した場合は(ステップ25;Y)、取得したFAQ特定情報を用いてFAQデータベース54を検索し(ステップ50)、検索されたFAQ情報をメッセージと共に端末3に送信する(ステップ55)。
【0060】
検索の結果、FAQ特定情報が取得できなかった場合(ステップ25;N)、CPU28は、FAQ・選択肢データベース53からメッセージと選択肢を取得する(ステップ30)。
次に、CPU28は、取得したメッセージと選択肢をインターネット2を介して端末3に送信する(ステップ35)。
【0061】
次に、CPU28は、端末3からユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定情報を受信し、これを用いて選択肢を特定する(ステップ40)。そして、CPU28は、この特定された選択肢を新たに検索入力文として、更に事例文71と事例文照合処理する(ステップ10)。以下、CPU28は、FAQ情報が特定されるまで以上のステップを繰り返す。
【0062】
次に、FAQサーバ1が提供する基本的な対話の流れを表す対話例について説明する。
(例1)
図7(a)〜(c)は、対話例の1例を示した図である。この例は、ワープロで文章を印刷したところ、入力した文字と異なる文字が印刷されたため、ユーザがこのトラブルを解消するためのFAQ情報を検索する場合を想定している。
ユーザは、端末3からFAQサーバ1のサポートサイトにアクセスし、端末3に表示されたFAQ検索画面から検索入力文として「印刷」を入力したものとする。
【0063】
まず、CPU28は、事例文照合処理62において検索入力文「印刷」と事例文71との事例文照合処理を行い、FAQテーマ「印刷」を取得する。
次に、CPU28は、FAQテーマ「印刷」でFAQ・選択肢データベース53を検索し、メッセージと選択肢を取得する。
次に、CPU28は、取得したメッセージと選択肢を端末3に送信する。端末3は、受信したメッセージと選択肢を図7(a)に示したように表示する。
【0064】
図7(a)に示したように、端末3では、メッセージ「印刷のどんなことについてお知りになりたいですか?以下の中から選んでくださいね。」とともに、選択肢「□特別な用紙に印刷をしたい、・・・、」が表示される。ユーザは、メッセージの指示に従って、選択肢の中から該当する選択肢を選択する。
今の場合、印刷時にトラブルが起こったため、選択肢「□印刷時にトラブルが起こった」を選択することになる。
【0065】
次に、CPU28は、ユーザが選択した選択肢「印刷時にトラブルが起こった」を用いて事例文照合辞書52において更に事例文照合処理を行い、FAQテーマ72「印刷トラブル」を取得する。
次に、CPU28は、FAQテーマ72「印刷トラブル」でFAQ・選択肢データベース53を検索し、更にメッセージと選択肢を取得し、これらを端末3に送信する。端末3は、受信したメッセージと選択肢を図7(b)に示したように表示する。
【0066】
図7(b)に示したように、端末3では、メッセージ「印刷時にエラーメッセージが出ましたか?または他のトラブルですか?以下の中から選んでくださいね。」と共に、選択肢「□エラーメッセージが出た、・・・、」が表示される。今の場合、入力した文字と異なる文字が印刷されるため、選択肢「印刷された文字がおかしい」を選択することになる。
【0067】
次に、CPU28は、事例文照合辞書52において、選択肢「印刷された文字がおかしい」で事例文照合処理を行い、FAQテーマ72「印刷文字化け」を取得する。なお、「文字化け」とは、入力した文字と異なる文字が表示されたり印刷されたりするトラブルの俗称である。
次に、CPU28は、FAQテーマ72「印刷文字化け」でFAQ・選択肢データベース53を検索し、メッセージ「印字された文字がおかしいのは、次のような場合が考えられます。」とFAQ特定情報77「moji.html」(図5)を取得する。
【0068】
次に、CPU28は、FAQ特定情報「moji.html」を用いてFAQデータベース54を検索し、当該FAQ情報が記述されたファイルを取得する。そして、CPU28は、メッセージと当該FAQ情報が記述されたファイルを端末3に送信する。端末3は、受信したメッセージとFAQ情報を図7(c)に示したように表示する。
【0069】
図7(c)に示したように、端末3では、メッセージに加えて、トラブルに対する対処法などを記したFAQ情報が表示される。
以上のように、ユーザと対話を行うことにより、「印刷」→「印刷された文字がおかしい」→「印刷文字化け」→FAQ特定情報「moji.html」といったように、検索入力文がより具体化していき、目的のFAQ情報にたどり着くことができる。
このように、選択肢は、検索入力文に更に情報を付加するための文となっている。この付加される情報により、検索対象を絞ることができ、目的のFAQ情報を特定することができる。
【0070】
即ち、上の例では最初は「印刷」という曖昧な入力を行ったにも関わらず、対話の中で2回選択肢を選ぶだけで、一意に求める情報にたどり着いている。
また、選択肢を提示することで、ユーザが入力文を考える労力も軽減している。
更に、図6のフローチャートからわかるように、複雑な遷移を全く意識することなく、ユーザから入力(検索入力文と選択肢)を1文ごとに事例文照合するだけでこの例のような対話が継続でき、目的のFAQ特定情報を取得して、該FAQ情報を提示することができる。
【0071】
次に、ユーザが入力した検索入力文が例1の場合よりも具体的であった場合の対話の流れの例を図8を用いて説明する。
(例2)
この例も、ワープロで文章を印刷したところ、入力した文字と異なる文字が印刷されたため、ユーザがこのトラブルを解消するためのFAQ情報を検索する場合を想定している。
ユーザは、端末3からFAQサーバ1のサポートサイトにアクセスし、端末3に表示されたFAQ検索画面から検索入力文として「印刷された文字がおかしい」と入力したものとする。
【0072】
CPU28は、検索入力文「印刷された文字がおかしい」を用いて事例文照合辞書52を検索し、FAQテーマ72「印刷文字化け」を取得する。
次に、CPU28は、FAQテーマ72「印刷文字化け」を用いてFAQ・選択肢データベース53を検索し、メッセージ「印字された文字がおかしいのは、次のような場合が考えられます。」とFAQ特定情報77「moji.html」を取得する。
次に、CPU28は、FAQ特定情報77を用いてFAQデータベース54を検索し、メッセージと検索されたFAQ情報を端末3に送信する。
【0073】
図8に示したように、端末3では、メッセージに加えてトラブルに対する対処法を記したFAQ情報が表示される。
このように、ユーザから具体的な情報を含む検索入力文が与えられた場合には、例1の曖昧な検索入力文が与えられた場合に比べて対話手順(例2では2段階)省略し、求めるFAQを一意に提示することができる。
【0074】
次に、検索入力文に適合する事例文がない場合について例を用いて説明する。
(例3)
ユーザが、端末3からFAQサーバ1のサポートサイトにアクセスし、端末3に表示されたFAQ検索画面から検索入力文として「デジカメの画像を印刷する」と入力したものとする。
CPU28が、検索入力文「デジカメの画像を印刷する」を用いて事例文照合辞書52を検索したところ、適合する事例文がなかったとする。
【0075】
CPU28は、外部FAQ検索エンジン55に検索入力文を送信し、外部FAQ検索エンジン55に全文検索を行わせる。
CPU28は、外部FAQ検索エンジン55から送られてきた検索結果を端末3に送信する。
図9に示したように、端末3では、外部FAQ検索エンジン55でヒットした項目が全て表示される。
このように、FAQサーバ1は、外部の全文検索エンジンと親和性が高く、相互補完的に性能を高めることができる。
【0076】
以上に説明した本実施の形態では、以下のような効果を得ることができる。
(1)従来の文字列検索では膨大な量のFAQ情報がヒットしてしまうような短い検索入力文が与えられた場合でも、対話を通じてより詳細な情報をユーザから引き出し、最終的にユーザが求めているFAQ情報そのものを提示することにより、ユーザが膨大な検索結果から自分の求めているものを探す手間を省くことができる。即ち、ユーザは曖昧な検索入力文を入力するだけでよく、その後は対話の過程で選択肢を選んでいくだけで求める情報を得ることができる。
(2)どのように検索文字列を入力して良いかわからないユーザに対して、対話の過程で選択肢を提示することにより、疑問点を明確にさせ、入力文を考える労力を軽減させることができる。
【0077】
(3)通常、対話システムのデータ構築は、対話の流れや遷移状態などを意識して行う必要があるため、非常に複雑で困難な作業となる。しかし本実施の形態においては、対話の流れを意識する必要のない簡単なデータ構造を用いるため、データ構築が容易である。
(4)ユーザの入力に具体的な情報が含まれていた場合は、階層化されたデータを最上位階層から1つずつ辿っていく必要がなく、適切な階層までの対話を省き、深い階層の対話から開始することができる。即ち、ユーザは疑問の内容が階層化されていることを知る必要がなく、疑問の内容が明白な場合は、直接その階層まで飛ぶことができる。
【0078】
(5)現在FAQ検索に広く使われている全文検索エンジンと親和性が高く、相互補完的に検索の性能を高めることができる。
(6)ユーザとの対話により、より人間的で親切なサポートを受けているという印象をユーザに抱かせることができる。
(7)検索実行−検索結果表示という1回きりの動作ではなく、対話を通じてより具体的で詳細な情報をユーザから引き出し、それを用いて事例文照合処理を行うため、結果としてユーザが求めているFAQそのものを提示することができる。
【0079】
(実施の形態の変形例)
本変形例に係るFAQシステム5a(後に状態遷移図を示し、構成図は省略する)では、実施の形態で説明した対話機能に加え、更に一時応答機能、特殊メッセージ提示機能、ユーザプロファイル機能を更に備えたものである。
ユーザがFAQ検索を行っている際に、例えば分からない用語の問合せをしたいなど、様々な要求が出てくることが予想できる。これらの要求を満たすために、以上の各機能をFAQサーバ1に付加し、より自然な対話を実現することができる。
【0080】
一時応答機能は、ユーザがFAQ検索中に知らない用語に遭遇した場合に、ユーザからの問い合せにより、その用語の解説を行う(用語検索)など、検索以外の機能を一時的に実現するものである。本変形例では、一時応答機能の1例として用語検索を行う。そして、この機能を実現するために用語データベースを用いる。
なお、これは、一時応答機能を用語検索に限定するものではなく、例えばFAQ検索方法のヘルプ機能を提供したり、その他の各種機能を一時応答機能として提供することができる。
【0081】
特殊メッセージ機能は、検索の開始時や終了時、あるいは外部検索実行時などに表示する特殊なメッセージを提示するものである。この機能を実現するために特殊メッセージデータベースを用いる。
ユーザプロファイル機能は、例えばユーザの使用している製品の種類などの記録を用いて、当該機種に対応したFAQを提供するなど、ユーザのプロファイルに応じてFAQ検索を実行するものである。この機能を実現するためにユーザプロファイルデータベースを用いる。
【0082】
図10は、本変形例に係るFAQシステム5aの状態遷移図を示した図である。各状態の内容は次の通りである。
Neutral状態81は、ユーザが求めているFAQテーマが確定していない状態である。例えば、ユーザからの検索入力文の入力がなされていない場合や、事例文照合辞書52の事例文71のうち検索入力文に照合するものがない場合などである。
【0083】
Continue状態82は、ユーザが求めているFAQテーマが確定し、ガイダンスを継続している状態である。例えば、端末3にメッセージと選択肢を表示してユーザに選択肢を選択してもらい、FAQテーマを絞り込んでいる場合などである。
Temporary状態83は、Continue状態82などの本来のガイダンスをばすれ、例えば、用語解説など、ユーザからの要求により一時的な応答を行っている状態である。一時的な応答を終えた後には、Continue状態82の中断したところから処理を再開することができる。
【0084】
このように、本変形例では、CPU28が本変形例に係るFAQプログラムに従って動作することにより、割込み手段(Continue状態82→Temporary状態83への遷移を行う)と復帰手段(Temporary状態83→Continue状態82への遷移を行う)を構成することができる。
【0085】
Conclusion状態84は、FAQテーマを絞り込んでいった結果得たFAQ情報を端末3に送信し、ガイダンスが収束した状態である。
Selection状態85は、1つのガイダンスが全て終了した状態である。Conclusion状態84でユーザに送信したFAQ情報が妥当なものであるか否かをユーザに判断してもらい、別の内容でガイダンスを継続するかどうかをユーザに選択してもらう。
【0086】
SearchAll状態86は、ユーザが入力した検索入力文で事例文照合辞書52の事例文71を照合した結果、照合する事例文がなかった場合に、外部のFAQ検索エンジンに検索を依頼する状態である。外部のFAQ検索エンジンで得た結果を端末3に送信し、そのFAQ情報で問題が解決したかどうかをユーザに選択してもらう。
【0087】
各状態間の遷移は以下のようになる。
ユーザがFAQサーバ1にアクセスした場合、FAQシステム5aはNeutral状態81になる。検索入力文で事例文71を照合した結果、FAQテーマ72を取得することができた場合、FAQシステム5aは、Continue状態82に遷移し、FAQテーマ72を取得することができなかった場合は、SearchAll状態86に遷移する。
【0088】
FAQシステム5aはContinue状態82にあるとき(FAQテーマ絞り込み中)に、ユーザの判断により用語検索などで一時的にTemporary状態83に遷移することができる。
FAQシステム5aは、事例文照合の結果、選択肢が取得されている間はContinue状態82にとどまり、FAQ情報を取得するとConclusion状態84に遷移する。
【0089】
FAQシステム5aは、Conclusion状態84あるいはSearchAll状態86で、ユーザに解決を確認すると、Selection状態85に遷移する。
Selection状態85において、FAQシステム5aは、ユーザの選択により、検索動作を終了するかあるいはNeutral状態81に遷移する。
【0090】
図11(a)は、用語データベースの論理的な構成の1例を示した図である。用語データベースは、専門用語とその説明を記憶したデータベースである。FAQテーマが用語検索だったとき(ユーザが用語解説を求めたとき)などに使用される。
例えば用語「フォント」に対しては、説明「ある統一したデザインが・・・」が対応すると言ったように、各用語にその用語の説明が対応付けられている。
【0091】
更に、用語検索を行うために、事例文照合辞書52とFAQ・選択肢データベース53に次のデータを用意する。
まず、事例文照合辞書52には、図11(b)に示したように、事例文「[用語]ってどういう意味?」、FAQテーマ「用語検索」、詳細情報「用語=[用語]」を用意する。
例えば、ユーザが検索入力文として「フッタってどういう意味?」を入力した場合、この検索入力文は「[用語]ってどういう意味?」にマッチする。そしてFAQテーマとして「用語検索」が確定する。更に、詳細情報として用語を特定するパラメータにフッタが代入され「用語=[フッタ]」となる。
【0092】
FAQ・選択肢データベース53には、図11(c)に示したように、FAQテーマ「用語検索」に対応したデータを、当該用語が用語データベースにある場合とない場合の双方について用意する。FAQシステム5aは、詳細情報で代入された用語をキーとして用語データベースを検索してその用語の説明を取得し、端末3に送信する。詳細情報で代入した用語が用語データベースにない場合は、用語検索専用サイトのURL(Uniform Resource Locators)を端末3に送信したりなどする。
【0093】
図12は、特殊メッセージデータベースの論理的な構成の1例を示した図である。
特殊メッセージデータベースには、FAQシステム5aの状態、あるいは状態の遷移に対応して端末3に送信されるメッセージが格納されている。例えば、ユーザがFAQ検索を開始する場合(Start状態→Neutral状態)、「こんにちは!サポートサイトへようこそ。・・・」といった特殊メッセージがFAQサーバ1から端末3へ送信される。
なお、Start状態はログイン前やログイン時の状態などの、ユーザがFAQ検索を開始する前の状態である。
【0094】
また、継続を確認する場合(Selection状態)、用語の理解を確認する場合(Temporary状態)、問題の解決を確認する場合(Conclusion状態/SearchAll状態)は、「□はい、□いいえ」とユーザが二者択一で、遷移先の状態を選択できるようになっている。
【0095】
図13は、ユーザプロファイルデータベースの論理的な構成の1例を示した図である。
ユーザプロファイルデータベースは、ユーザ名、ユーザID、所有製品名、過去に検索したFAQ情報、検索回数などのユーザ情報が格納されている。ユーザ名と所有製品名は、ユーザに登録してもらい、ユーザIDはFAQシステム5aが自動的に設定する。過去に検索したFAQと検索回数はユーザがFAQ情報を検索する度に蓄積されていく。
【0096】
また、ユーザの特定は、ユーザが端末3からFAQサーバ1にログインする際に入力するパスワードやユーザIDの認証により行う。
このように、FAQサーバ1は、ユーザを認証して特定するユーザ特定手段を備えている。
ユーザが一端特定されると、FAQシステム5aはこのユーザのユーザプロファイルデータをユーザプロファイルデータベースから読み出し、利用する。また、後に例7で示すようにFAQシステム5aは、読み出したユーザプロファイルデータを用いて情報処理の内容を変化させることができる。
このように、FAQシステム5aは、ユーザ情報取得手段を備えている。
【0097】
次に、本変形例を用いた具体的な処理の例を処理手順のステップごとに示す。以下のFAQシステム5aの動作は、所定のプログラムに従って、CPU28が行うものである。
(例4)
例1と同様に、ワープロで文章を印刷したところ、入力した文字と異なる文字が印刷されたため、ユーザがこのトラブルを解消するためのFAQ情報を検索する場合を想定する。
ステップ1:ユーザは、端末3からFAQサーバ1のサポートサイトにアクセスし、ユーザIDとして例えば「0926」を入力し、ガイダンス開始を要求する。
【0098】
ステップ2:すると、FAQシステム5aは、ユーザプロファイルデータベースからユーザ情報を検索し、ユーザ名、所有製名、過去に検索したFAQ情報などを取得する。このユーザの場合、所有製品が「ワープロA」のみなので、使用する辞書類、データベース類を「ワープロA」用のものだけにする。
このように本変形例では、事例文照合辞書52、FAQ・選択肢データベース53、その他の辞書類及びデータベース類は、製品種類別に用意されており、予めユーザの使用している製品を把握しておくことにより、無駄なFAQ情報のヒットを抑制することができる。ユーザプロファイルの使用例は後程示す。
【0099】
ステップ3:次に、FAQシステム5aは、特殊メッセージデータベースから開始メッセージを取得し、これを端末3に送信する。
端末3は、開始メッセージを受信し、表示装置には図14(a)に示したように「〇川△男さん、こんにちは!・・・」などと受信した特殊メッセージを表示する。
なお、以上のステップ1、ステップ2におけるFAQシステム5aの遷移状態はNeutral状態81である。
【0100】
ステップ4:次に、ユーザが、図示しない検索文入力画面から検索入力文として、例えば「印刷」を入力したとする。端末3は、入力された検索入力文をFAQサーバ1に送信する。
ステップ5:FAQシステム5aは、この検索入力文を端末3から受信する。そして、検索入力文「印刷」を用いて事例文照合処理を行い、FAQテーマ「印刷」を取得する。
ステップ6:次に、FAQシステム5aは、FAQテーマ「印刷」でFAQ・選択肢データベース53を検索し、メッセージと選択肢を取得する。そして、FAQシステム5aは、取得したメッセージと選択肢を端末3に送信する。
ステップ7:端末3は、メッセージと選択肢を受信し、表示装置に、図14(b)に示したような受信したメッセージと選択肢を表示する。
以上のステップ5、ステップ6におけるFAQシステム5aの遷移状態はContinue状態82である。
【0101】
ステップ8:この例では、印刷トラブルに関する情報が欲しいため、ユーザは、表示された選択肢から選択肢「印刷時にトラブルが起こった」を選択する。すると、端末3は、この選択肢を特定する選択肢特定情報をFAQサーバ1に送信する。
ステップ9:FAQサーバ1は、端末3からこの選択肢特定情報を受信する。そして、FAQシステム5aは、この選択肢特定情報により選択肢「印刷時にトラブルが起こった」を特定する。そして、この選択肢を用いて事例文照合処理を行い、事例文照合辞書52からFAQテーマ「印刷トラブル」を取得する。
【0102】
ステップ10:次に、FAQシステム5aは、FAQテーマ「印刷トラブル」を用いてFAQ・選択肢データベース53を検索し、FAQテーマ「印刷トラブル」に対応付けられたメッセージと選択肢を取得する。そして、FAQシステム5aは、取得したメッセージと選択肢を端末3に送信する。
ステップ11:端末3は、メッセージと選択肢を受信し、図14(c)に示したように受信したメッセージと選択肢を表示装置に表示する。
以上のステップ9、10におけるFAQシステム5aの遷移状態はContinue状態82である。
【0103】
ステップ12:ユーザは、表示された選択肢から選択肢「印刷された文字がおかしい」を選択する。すると、端末3は、この選択肢を特定する選択肢特定情報をFAQサーバ1に送信する。
ステップ13:FAQサーバ1は、端末3からこの選択肢特定情報を受信する。そして、FAQシステム5aは、この選択肢特定情報により選択肢「印刷された文字がおかしい」を特定する。そして、この選択肢を用いて事例文照合処理を行い、事例文照合辞書52からFAQテーマ「印刷文字化け」を取得する。
【0104】
ステップ14:次に、FAQシステム5aは、FAQテーマ「印刷文字化け」を用いてFAQ・選択肢データベース53を検索し、FAQ特定情報「moji.html」を取得する。そして、FAQシステム5aは、このFAQ特定情報を用いてFAQデータベース54からFAQを取得すると共に、特殊メッセージデータベースから、解決確認メッセージを取得し、これらを端末3に送信する。
ステップ15:端末3は、FAQと解決確認メッセージを受信し、図15(d)に示したようにこれらを表示装置に表示する。このように、本変形例では、確認メッセージを用いてユーザから問題が解決したか否かの情報を取得し、その後の処理を分岐させることができる。
以上のステップ13、14におけるFAQシステム5aの遷移状態はConclusion状態である。
【0105】
ステップ16:この場合、問題が解決し、ユーザが「はい」を選択したものとする。すると端末3は、ユーザが「はい」を選択したことを示す選択特定情報をFAQサーバ1に送信する。
ステップ17:FAQサーバ1では、この選択特定情報を受信すると、FAQシステム5aが、特殊メッセージデータベースを検索し、解決メッセージ「お役に立つことができて光栄です」を取得する。
更に、FAQシステム5aは、特殊メッセージデータベースから継続確認メッセージ「他にご用はございますか?□はい□いいえ」を取得する。継続確認メッセージは、ユーザが問題が解決したか否かを選択することができるようになっており、ユーザの選択した内容により、その後の処理が分岐するようになっている。
【0106】
ステップ18:次に、FAQシステム5aは、取得した解決メッセージと継続確認メッセージを端末3に送信する。
以上のステップ17、18におけるFAQシステム5aの遷移状態はSelection状態85である。
ステップ19:端末3は、図15(e)に示したように、FAQサーバ1から受信した解決メッセージと継続確認メッセージを表示装置に表示する。
【0107】
ステップ20:この場合、問題が解決し、ユーザが「はい」を選択したものとする。すると端末3は、ユーザが「はい」を選択したことを示す選択情報をFAQサーバ1に送信する。
ステップ21:FAQサーバ1は、この選択情報を受信する。するとFAQシステム5aは、特殊メッセージデータベースから継続メッセージ「引き続き、お客様の知りたいことを探し出すお手伝いをさせていただきます。ご質問をどうぞ。」を取得し、端末3に送信する。
以上のステップ21におけるFAQシステム5aの遷移状態はNeutral状態81である。
【0108】
ステップ22:端末3は、図15(f)に示したように、FAQサーバ1から受信した継続メッセージを表示装置に表示する。なお、このとき、引き続きFAQ検索を行うための検索入力文入力欄も表示される。
以上に説明した例4は、用語データベース、特殊メッセージデータベース、ユーザプロファイルデータベースなどを活用することにより、例1に比べ、より人間的で自然な対話を行うことができる。
【0109】
(例5)
次に、ユーザがFAQ検索中に一時的にFAQ検索を離れてTemporary状態83にて用語検索を行う場合について説明する。
以下では、ユーザが図14(b)に示した画面で表示された用語「ヘッダ」に関して用語検索を行う場合を想定する。そのため、ステップ1からステップ7までの動作は例4と同じである。
ステップ31:まず、ユーザが端末3から検索入力文「ヘッダってどういう意味?」を入力する。すると端末3は、この検索入力文をFAQサーバ1に送信する。
【0110】
ステップ32:FAQサーバ1は、この検索入力文を受信する。そしてFAQシステム5aは、この検索入力文を用いて事例文照合処理を行い事例文照合辞書52からFAQテーマ「用語検索」というテーマを取得し、一方、検索入力文から詳細情報「ヘッダ」を取得する。
ステップ33:次に、FAQテーマが用語検索なのでFAQシステム5aは、用語データベースを検索し、用語「ヘッダ」に対応付けられた用語解説「ヘッダの意味は次の通りです。ファイル名(中略)文字列のことをいいます。」を取得する。
【0111】
ステップ34:次に、FAQシステム5aは、特殊メッセージデータベースから、理解確認メッセージ「この説明は理解できましたか?□はい□いいえ」を取得する。
ステップ35:次に、FAQシステム5aは、取得した用語解説と理解確認メッセージを端末3に送信する。
ステップ36:端末3は、FAQサーバ1から用語解説と理解確認メッセージを受信し、図16(a)に示したような画面を表示する。
以上のステップ32、33におけるFAQシステム5aの遷移状態はTemporary状態83である。
【0112】
ここでは、ユーザが「はい」を選択したものとする。
ステップ37:するとFAQシステム5aの処理はTemporary状態83からContinue状態82に遷移して本来のガイダンスの流れに戻り、端末3の画面は、図16(b)に示したようなTemporary状態83に遷移する前の画面に戻り、その後は例4と同様に処理が進む。
以上に説明したように、対話の流れを外れて、例えば用語検索などの別の質問を行っても、適切な応答を返すことができる。
【0113】
(例6)
次に、ユーザの疑問が解決せずに、ユーザが確認メッセージで「□いいえ」を選択した場合の処理について説明する。
以下では、例4で、ユーザが図15(d)に示した画面に表示された確認メッセージで「□いいえ」を選択した場合を想定する。そのため、ステップ1からステップ15までの動作は例4と同じである。
【0114】
ステップ41:まず、ユーザが確認メッセージで「いいえ」を選択する。すると、端末3は、ユーザが「いいえ」を選択したことを示す選択特定信号をFAQサーバ1に送信する。
ステップ42:FAQサーバ1では、この選択特定信号を受信すると、FAQシステム5aが特殊メッセージデータベースから、非解決メッセージ「お役に立つことができず(中略)お問合せください」を検索して取得する。
【0115】
ステップ43:次に、FAQシステム5aは、特殊メッセージデータベースを検索して、継続確認メッセージ「他にご用はございますか?□はい□いいえ」を取得する。
ステップ44:次に、FAQシステム5aは、取得した非解決メッセージと継続確認メッセージを端末3に送信する。
ステップ45:端末3は、FAQサーバ1からこれらメッセージを受信し、図17に示したような画面を表示する。
このように、FAQ検索で問題が解決しなかった場合は、図17に示した画面に従って、例えば当該製品のサポートセンターなどに直接問合せるなどして欲しい情報を入手することができる。
以上の、ステップ41〜ステップ44におけるFAQシステム5aの遷移状態はSelection状態85である。
【0116】
(例7)
次に、応答にユーザプロファイルを利用する場合について説明する。
以下では、例4で、ユーザが図15(c)に示した画面で「印刷が遅い」を選択した場合を想定する。そのため、ステップ1からステップ11までの動作は例4と同じである。
【0117】
ステップ51:まず、ユーザが端末3で選択肢「印刷が遅い」を選択する。すると端末3は、選択肢「印刷が遅い」が選択されたことを示す選択肢特定情報をFAQサーバ1に送信する。
ステップ52:FAQサーバ1では、選択肢特定情報を端末3から受信すると、FAQシステム5aが、選択肢「印刷が遅い」を用いて事例文照合処理を行い、事例文照合辞書から「印刷遅延」というFAQテーマ72を取得する。
【0118】
ステップ53:次に、FAQシステム5aは、FAQテーマ72「印刷遅延」でFAQ・選択肢データベース53を検索し、FAQ特定情報77(slow1.html、slow2.html)を取得する。
ステップ54:次に、FAQシステム5aは、ユーザプロファイルデータベースを用いて、当該ユーザの過去のFAQ検索履歴を検索する。その結果、この例ではslow2.htmlへのアクセス頻度が高いことを取得したものとする。
このようの、ステップ54では、FAQ検索を行っているユーザの履歴を参照するが、そのユーザの履歴にアクセス頻度などの所定の情報がなければ、他のユーザの参照履歴を確認する。これにより、そのユーザの履歴に所定の情報がない場合でも、他のユーザの参照履歴を確認して頻度の多いものを選択するなどの処理が可能となる。
【0119】
ステップ55:次に、FAQシステム5aは、FAQ特定情報77(slow2.html)の表示順位をFAQ特定情報77(slow1.html)よりも上位に設定する。
ステップ56:次に、FAQシステム5aは、特殊メッセージデータベースを検索し、解決確認メッセージ「この情報でお客様の問題は解決しましたか?□はい□いいえ」を取得する。
【0120】
ステップ57:次に、FAQシステム5aは、FAQ特定情報77(slow1.html、slow2.html)からFAQ情報を取得し、このFAQ情報と解決確認メッセージを端末3に送信する。
ステップ58:端末3は、FAQ情報と解決確認メッセージを受信し、図18に示したような画面を表示する。この画面は、図示したように、FAQ特定情報77(slow2.html)に係るFAQ情報がFAQ特定情報77(slow1.html)に係るFAQ特定情報よりも上位に表示される。
【0121】
以上の、ステップ52〜ステップ57におけるFAQシステム5aの遷移状態はConclusion状態84である。
このように、ユーザプロファイルを反映させることで、個人個人にカスタマイズされた応答返すことが可能となり、より人間的な印象をユーザに与えることができる。
【0122】
本変形例では、以上に説明したような状態遷移管理を行うことにより、より自然な対話を実現することができる。
また、ユーザの入力に対して、選択肢を提示したり、より詳しい内容を入力させるなどのガイダンスを対話的に行うことにより、ユーザが本当に必要としている情報を絞って提示することが可能となる。
更に、ユーザプロファイルを用いることにより、提供する情報をユーザごとにカスタマイズすることができる。
【0123】
(検索入力文と事例文との照合方法)
次に、事例文照合処理部62の構成の1例について説明する。事例文照合処理部62は、自然文で入力された検索入力文を文構造を用いて事例文に照合するモジュールである。
なお、これは1例であって、事例文照合処理部62の構成を限定するものではなく、他の構成、あるいはアルゴリズムを用いて事例文照合処理を行うように構成しても良い。
【0124】
図19は、事例文照合処理部62の構成を示した図である。事例文照合処理部62は、事例文照合辞書52の他に、語彙辞書125、格フレーム辞書126、属性辞書127を備えている。
端末3から受信した検索入力文116は、形態素解析部117に入力される。この検索入力文116は、例えば、人間の自然な言語である自然文で構成されている。
形態素解析部117は、入力された検索入力文116の形態素解析を行い、その結果を形態素リストとして文節解析部118に出力する。形態素とは、文節より更に細かく、語句を自立語と付属語のレベルまで区分したものである。
【0125】
文節解析部118は、形態素リストから文節リストを作成する。文節の作成は、基本的に形態素リストにある自立語と付属語をあわせて文節とする。
後に、人名や地名などの概念を処理する際に必要であるため、形態素解析の結果から得られる具体的な数値、人名、地名などの情報も文節リストに付与する。
また、アルファベットやカタカナ、記号などの正規化処理も行う。
【0126】
なお、正規化処理とは、文字コードの全角、半角やアルファベットの大文字や小文字、漢字の異体字をある一定のものに揃える処理のことである。例えば、全角のアルファベットを半角小文字に、半角文字のカタカナを全角文字に、異体字を常用漢字に揃える処理を考えると、全角文字の「Alphabet」は半角文字の「Alphabet」に、半角の「カタカナ」は全角文字の「カタカナ」に、「渡邊」は「渡辺」に変換することができる。
【0127】
語彙処理部119は、文節解析部118から文節リストを取得し、語彙辞書125を用いて該文節リストに意味的な情報を付与していく。意味的な情報としては、例えば、同義語、類義語、多義語、同音異義語、概念情報などがある。これらの情報は、語彙辞書125にテーブル化されて記憶されている。
概念情報には、赤や青などの概念である色や西や東などの概念である方向などのほか、地名や人名などの特殊概念が存在する。後に説明するように、本実施の形態では、特殊概念を用いて、形態素解析時に数値、人名、地名なども概念処理できるようにした。また、後に述べるように、例えば、9時20分などの時間に関する表現も概念に含めることができる。
【0128】
格フレーム処理部120は、意味を付与された文節リストを語彙処理部119から取得し、動詞に対する目的語と思われる語句を表層格と概念から決定する。なお、そのときに、文節リストに深層格の情報を付与することができる。
例えば、検索入力文が「サーバにメールを送る」である場合、動詞は「送る」であり、この動詞に対する目的語は表層格で「を格」であり、深層格で「対象格」である「メール」である。
通常動詞の目的語は、「〜を」の形で表記され、これを表層格では「を格」と呼ばれる。また、動詞の目的語は、意味的には、その動詞の動作の対象となるので、深層格では「対象格」と呼ばれる。
【0129】
また、格フレーム辞書126には、様々な語句に対応する格フレームが記憶してある。格フレームとは、例えば、「送る」という語句は、表層格では「〜に〜を送る」又、深層格では「(相手)に(対象格)を送る」というフレーム(構造)を持ち、「に格」、「相手格」には、人名という概念が対応し、「を格」、「対象格」には、メール、手紙などが対応するといったことがテーブルとなって記憶されたものである。
格フレーム処理部120は、文節リストの目的語と思われる語句を決定した後、格フレーム辞書126を参照して、どの程度、入力文が格フレームにマッチしているかを判断する。
【0130】
格フレーム情報辞書126の格フレームの情報から検索入力文がどの格フレームにマッチしているのかを決定するときに情報が足りない場合や、語彙情報が足りない場合がある。このような場合は、例えば、深層格の情報のみでマッチングするなどマッチングの条件を緩めて処理を行う。
このように、マッチングの条件を緩めることにより、本来マッチングが困難な場合にもそれなりにマッチングを行うことができる。
【0131】
検索入力文116を格フレームとマッチングする際に、表層格及び概念(又は表記)が一致する場合はランク1とし、ランク1のものが無ければ、概念(又は表記)のみが一致するもの、又は表層格のみが一致するものを探し、これをランク2とする。
ランク1及びランク2のものが無ければ、一般的な係り受けの情報を採用し、これをランク3とする。一般的な係り受けの情報とは、「を格」は動詞に係る、「に格」は、動詞、又はサ変名詞に係るといった情報である。
格フレーム処理を行った結果、格フレームの深層格の情報やどのランクで一致したかという情報を持った文構造が格フレーム処理部120により生成される。
【0132】
属性付与部121は、文構造(文節)の情報に、例えばコマンドのパラメータの情報などの、FAQプログラムや装置などに依存した情報を付与する。これらの情報は属性辞書127に記憶されている。
特殊概念を属性とした場合の値は、特殊概念の値をそのまま属性値とすることができる。例えば、概念で処理した人名、地名、数値、時間などは、入力された値をそのまま属性にすることができる。
【0133】
マッチング処理部122が取得する文構造は、語彙情報、格フレーム情報、格フレームとマッチングした際のランク、属性情報などを含んでいる。
マッチング処理部122は、入力文と事例文の一致度を求め、一致度が高い事例文123を出力する。入力文と事例文の一致度は、2つの文構造がどれくらい一致しているかを求めるもので、文節の情報と係り受けの情報などを用いて計算される。
【0134】
以上に説明したように、事例文照合処理部62は、入力された自然文を取得する自然文取得手段と、前記自然文取得手段にて取得した自然文を文節に区分する自然文文節区分手段と、前記自然文文節区分手段にて区分された文節に含まれる語句の係り受け情報を表層格、及び深層格にて取得して前記自然文の文構造を取得する自然文文構造取得手段と、事例文の文構造を表層格、及び深層格において取得する事例文文構造取得手段と、前記自然文文構造取得手段にて取得した文構造と前記事例文文構造取得手段にて取得した文構造をマッチングして一致度を取得する一致度取得手段と、前記一致度取得手段にて取得した一致度を用いて前記事例文を特定する事例文特定手段と、から構成することができる。
【0135】
以上、本発明の対話型FAQ検索システムにおける1実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、対話内容は、FAQ検索に限定するものではなく、例えば、書籍の検索や工作機械の設定など、対話によりユーザとやり取りするシステムに広く適用することができる。
【0136】
【発明の効果】
本発明によれば、対話システムを容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のFAQシステムのネットワーク構成の1例を示した図である。
【図2】FAQサーバのハードウェア的な構成を示した構成図である。
【図3】FAQシステムの論理的な構成を示した概念図である。
【図4】事例文照合辞書の論理的な構成の1例を示した図である。
【図5】FAQ・選択肢データベースの論理的な構成の1例を示した図である。
【図6】FAQ検索を行う手順を示したフローチャートである。
【図7】FAQ検索の際の対話例を示した図である。
【図8】ユーザが入力した検索入力文が具体的であった場合の対話例を示した図である。
【図9】外部FAQ検索エンジンでヒットした項目の1例を示した図である。
【図10】本実施の形態の変形例に係るFAQシステムの状態遷移図を示した図である。
【図11】用語データベースの論理的な構成などを示した図である。
【図12】特殊メッセージデータベースの論理的な構成の1例を示した図である。
【図13】ユーザプロファイルデータベースの論理的な構成の1例を示した図である。
【図14】端末に表示された内容の1例を示した図である。
【図15】端末に表示された内容の1例を示した図である。
【図16】端末に表示された内容の1例を示した図である。
【図17】端末に表示された内容の1例を示した図である。
【図18】端末に表示された内容の1例を示した図である。
【図19】事例文照合処理部の構成を示した図である。
【図20】従来のホームページでFAQ検索を行った場合を説明するための図である。
【符号の説明】
1 FAQサーバ
2 インターネット
3 端末
26 制御部
28 CPU
30 ROM
32 RAM
34 入力装置
38 出力装置
42 通信制御部
43 バスライン
44 入出力インターフェース
46 記憶媒体駆動装置
48 記憶装置
51 FAQプログラム
52 事例文照合辞書
53 FAQ・選択肢データベース
54 FAQデータベース
61 検索入力文取得部
62 事例文照合処理部
64 検索処理部
65 FAQ出力部
66 選択肢提示部
116 検索入力文
117 形態素解析部
118 文節解析部
119 語彙処理部
120 格フレーム処理部
121 属性付与部
122 マッチング処理部
123 事例文
125 語彙辞書
126 格フレーム辞書
127 属性辞書

Claims (8)

  1. 入力された入力文を取得する入力文取得手段と、
    文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースに接続するデータベース接続手段と、
    前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合手段と、
    前記事例文照合手段でマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザが選択可能なように提示する選択肢提示手段と、
    前記提示された選択肢のうちユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定手段と、
    前記特定された選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得手段に再入力する再入力手段と、
    前記事例文照合手段でマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報をユーザに提示する提供情報提示手段と、
    を具備したことを特徴とする対話システム。
  2. 前記入力文は、FAQ情報を検索するための検索入力文であり、前記提供情報は、FAQ情報であることを特徴とする請求項1に記載の対話システム。
  3. 前記入力文は自然文であり、前記事例文照合手段は、前記入力文の文構造と前記事例文の文構造を用いて照合することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の対話システム。
  4. ユーザの入力内容により、前記各手段による情報処理を一時停止し、ユーザが希望する他の情報処理を行う割込み手段と、
    前記他の情報処理を終えて、前記一時停止したところから前記各手段による情報処理を復帰させる復帰手段と、
    を更に具備したことを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の対話システム。
  5. 前記ユーザを特定するユーザ特定手段と、
    検索履歴などの前記特定された前記ユーザに固有なユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
    前記提供情報提示手段で提供する提供情報を、前記取得したユーザ情報を用いて変化させることを特徴とする請求項1から請求項4までのうちの何れか1の請求項に記載の対話システム。
  6. ネットワークを介して端末から受信した入力文を取得する入力文取得手段と、
    文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースと、
    前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合手段と、
    前記事例文照合手段でマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザに送信する選択肢送信手段と、
    前記送信した選択肢のうち、ユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定情報を受信する特定情報受信手段と、
    前記受信した特定情報で特定される選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得手段に再入力する再入力手段と、
    前記事例文照合手段でマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報を前記端末に送信する提供情報送信手段と、
    を具備したことを特徴とする対話サーバ。
  7. 入力文取得手段と、データベース接続手段と、事例文照合手段と、選択肢提示手段と、選択肢特定手段と、再入力手段と、提供情報提示手段と、を備えたコンピュータが実行する対話方法であって
    前記入力文取得手段、入力された入力文を取得する入力文取得ステップと、
    前記データベース接続手段が、文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースに接続するデータベース接続ステップと、
    前記事例文照合手段、前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合ステップと、
    前記選択肢提示手段、前記事例文照合ステップでマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザが選択可能なように提示する選択肢提示ステップと、
    前記選択肢特定手段、前記提示された選択肢のうちユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定ステップと、
    前記再入力手段、前記特定された選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得手段に再入力する再入力ステップと、
    前記提供情報提示手段、前記事例文照合ステップでマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報をユーザに提示する提供情報提示ステップと、
    から構成されたことを特徴とする対話方法。
  8. 入力された入力文を取得する入力文取得機能と、
    文から成る選択肢、及び、ユーザに提供する提供情報のうちの何れか一方が対応付けられた事例文を複数格納するデータベースに接続するデータベース接続機能と、
    前記取得した入力文を、前記データベースに格納されている事例文と照合する事例文照合機能と、
    前記事例文照合機能でマッチした事例文に選択肢が対応付けられていた場合に、当該選択肢をユーザが選択可能なように提示する選択肢提示機能と、
    前記提示された選択肢のうちユーザが選択した選択肢を特定する選択肢特定機能と、
    前記特定された選択肢を先に入力された入力文に代えて、前記入力文取得機能に再入力する再入力機能と、
    前記事例文照合機能でマッチした事例文に前記提供情報が対応付けられていた場合に、当該提供情報をユーザに提示する提供情報提示機能と、
    をコンピュータで実現するための対話プログラム。
JP2002025193A 2002-02-01 2002-02-01 対話システム、対話サーバ、対話方法、及び対話プログラム Expired - Fee Related JP4109461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002025193A JP4109461B2 (ja) 2002-02-01 2002-02-01 対話システム、対話サーバ、対話方法、及び対話プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002025193A JP4109461B2 (ja) 2002-02-01 2002-02-01 対話システム、対話サーバ、対話方法、及び対話プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003228575A JP2003228575A (ja) 2003-08-15
JP4109461B2 true JP4109461B2 (ja) 2008-07-02

Family

ID=27747423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002025193A Expired - Fee Related JP4109461B2 (ja) 2002-02-01 2002-02-01 対話システム、対話サーバ、対話方法、及び対話プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4109461B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4075067B2 (ja) 2004-04-14 2008-04-16 ソニー株式会社 情報処理装置および情報処理方法、並びに、プログラム
JP2007249899A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Fujitsu Ltd 検索処理プログラム
JP4860439B2 (ja) * 2006-11-08 2012-01-25 ヤフー株式会社 質問文の自動生成システム
JP6730229B2 (ja) * 2017-07-07 2020-07-29 株式会社日立製作所 問合せ対応支援装置および問合せ対応支援方法
WO2019102904A1 (ja) 2017-11-22 2019-05-31 株式会社Nttドコモ 対話装置及び対話式回答システム
WO2019239543A1 (ja) * 2018-06-14 2019-12-19 日本電気株式会社 質問応答装置、質問応答方法および記録媒体
JP7234010B2 (ja) * 2019-03-29 2023-03-07 シャープ株式会社 情報処理装置、および、情報処理方法
JP7293827B2 (ja) * 2019-04-10 2023-06-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 サポート情報提供システム、サポート情報提供装置及びサポート情報提供プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003228575A (ja) 2003-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100643801B1 (ko) 복수의 언어를 연동하는 자동완성 추천어 제공 시스템 및방법
JP4202041B2 (ja) 入力モードバイアスを適用するための方法およびシステム
US10824798B2 (en) Data collection for a new conversational dialogue system
US20020193986A1 (en) Pre-translated multi-lingual email system, method, and computer program product
Chai et al. Comparative Evaluation of a Natural Language Dialog Based System and a Menu Driven System for Information Access: a Case Study.
US7836401B2 (en) User operable help information system
EP1717693A1 (en) Searchable task-based interface to control panel functionality
US20060230032A1 (en) Multi-fielded Web browser-based searching of data stored in a database
JPH11328076A (ja) インターネットへのアクセス方法およびシステム
CA2350095A1 (en) System and a process for specifying a location on a network
JPS6231467A (ja) 文章作成装置
JP2003529845A (ja) ネットワーク経由の多言語翻訳を提供する方法と装置
KR20070024771A (ko) 질의어 자동변환을 이용한 자동완성 질의어 제공 시스템 및방법
US11853689B1 (en) Computer-implemented presentation of synonyms based on syntactic dependency
US20020152258A1 (en) Method and system of intelligent information processing in a network
Chai et al. The role of a natural language conversational interface in online sales: a case study
JP2008529179A (ja) 自然言語によってモバイル情報にアクセスするための方法及び装置
JP2004252944A (ja) プログラム、文字入力編集方法、装置及び記録媒体
JP4934355B2 (ja) 情報検索支援プログラム、情報検索支援機能を有するコンピュータ、サーバー・コンピュータ、プログラム格納媒体
JP4109461B2 (ja) 対話システム、対話サーバ、対話方法、及び対話プログラム
WO2015162464A1 (en) Method and system for generating a definition of a word from multiple sources
CN100422987C (zh) 网络中智能信息处理的方法和系统
US20050165712A1 (en) Method for operating software object using natural language and program for the same
WO2003042870A1 (en) For network-based search service using resemblant words and method thereof
EP3535664A1 (en) Data collection for a new conversational dialogue system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080311

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080404

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110411

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120411

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees