JP2003107674A - フォトマスクブランクス、感光性転写材料およびフォトマスクの製造方法 - Google Patents

フォトマスクブランクス、感光性転写材料およびフォトマスクの製造方法

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JP2003107674A
JP2003107674A JP2001300947A JP2001300947A JP2003107674A JP 2003107674 A JP2003107674 A JP 2003107674A JP 2001300947 A JP2001300947 A JP 2001300947A JP 2001300947 A JP2001300947 A JP 2001300947A JP 2003107674 A JP2003107674 A JP 2003107674A
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light
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photosensitive
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JP2001300947A
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English (en)
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Takashi Takayanagi
丘 高柳
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳剤層あるいは感光性層の上に、たとえば塵
埃、ゴミ等が付着せず、また感光性層に傷がつかないフ
ォトマスクブランクス、そのための感光性転写材料を提
供することにあり、さらに前記フォトマスクブランクス
あるいは感光性転写材料を用いるフォトマスクの製造方
法を提供すること。 【解決手段】 光透過性の基材の上に、少なくとも、遮
光層、感光性層および仮支持体をこの順に設けたフォト
マスクブランクス、このための感光性転写材料および前
記フォトマスクブランクスを用いるフォトマスクの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規の、主にレーザ
ー露光により画像形成を行うフォトマスクブランクス、
たとえば、PDP、FEDあるいはLCD等のフラット
パネルディスプレイ、CRT用シャドーマスク、印刷配
線板、パッケージあるいは半導体等の分野におけるフォ
トリソ工程において用いられるフォトマスク用のブラン
クス、それに用いる感光性転写材料およびフォトマスク
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットパネルディスプレイ、CRT用
シャドーマスク、印刷配線板、半導体等の分野における
フォトリソ工程において用いられるフォトマスクとして
は、「フォトファブリケーション」 (日本フォトファ
ブリケーション協会発行、教育文科会編、67〜80ペ
ージ、1992年6月)にも記載されているように、金
属クロム層を設けたCrマスク、ハロゲン化銀乳剤層を
設けたEmマスク(エマルジョンマスク)が知られてい
る。Crマスクは石英やガラス等の透明基材上にクロム
層をスパッタリング法により形成後、この上にエッチン
グレジストを塗布などにより設け、HeCdレーザー
(442nm)などによる露光、アルカリ水溶液などで
の現像によるエッチングレジストのパターニング、クロ
ムのエッチング、及びエッチングレジストの剥離を行っ
て作製される。Crマスクはフォトマスクとしては煩雑
ではあるが欠陥修正可能で高解像度、高耐久性というメ
リットを有する一方、作製工程が煩雑なため高価である
という特長を有している。
【0003】一方、Emマスクは、ハロゲン化銀エマル
ジョンを石英やガラス等の透明基材上に設け、YAGレ
ーザーなどにより露光、現像、定着処理で作製すること
が可能である。乳剤の光に対する感度が高いため露光エ
ネルギーが小さくてもよく(〜0.1mJ/cm2)、
また、環境にも優しく、安価なフォトマスクブランクス
である。この反面、感光性材料としてハロゲン化銀を用
いるため解像度が余り高くなく(3μm程度)、極微細
なパターンを作製するには不向きであり、また感光層が
ゼラチン膜であるため耐久性に乏しい。また、フォトマ
スクの欠陥修正が実質的に困難であるなどの特長を有し
ている。
【0004】本発明者らは、先に、これらのフォトマス
クの欠点を補うフォトマスクとして、遮光層として、紫
外領域に吸収を有する着色材を含有し、かつ近紫外光な
いし可視光で画像形成が可能な感光性層を露光現像して
得られる層をもつフォトマスクを出願した(特願200
0−163272号)。このフォトマスクは、欠陥修正
を簡便に行うことが可能で、感度や解像度等のバランス
がよく、安価でかつ環境に対して負荷が小さい。
【0005】ところで、これらのフォトマスクを作製す
るためのフォトマスクブランクスは、通常、乳剤層ある
いは感光性層がむき出しになっており、フォトマスクブ
ランクスを取り扱う際、あるいは搬送時に、乳剤層もし
くは乳剤層上の保護層あるいは感光性層が傷付いて破片
が生じ、これがブランクス表面に再付着し欠陥になると
いう問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のごとき
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、乳剤
層あるいは感光性層の上に、たとえば塵埃、ゴミ等が付
着せず、また感光性層に傷がつかないフォトマスクブラ
ンクス、そのための感光性転写材料を提供することにあ
り、さらに前記フォトマスクブランクスあるいは感光性
転写材料を用いるフォトマスクの製造方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は、以
下のフォトマスクブランクス、感光性転写材料およびフ
ォトマスクの製造方法を提供することにより解決され
る。 (1)光透過性の基材の上に、少なくとも、遮光層、感
光性層および仮支持体をこの順に設けたフォトマスクブ
ランクス。 (2)前記遮光層が金属膜であることを特徴とする前記
(1)に記載のフォトマスクブランクス。 (3)前記感光性層が、露光現像後において吸光度が大
きい波長領域を有し、かつ405nm以上の波長の光で
画像形成が可能な感光性層であり、遮光層を兼ねること
を特徴とする前記(1)に記載のフォトマスクブランク
ス。 (4)前記仮支持体が、少なくとも片面に帯電防止層を
有することを特徴とする前記(1)ないし(3)のいず
れか1に記載のフォトマスクブランクス。
【0008】(5)仮支持体上に、少なくとも、感光性
層を設けた、前記(1)ないし(4)のいずれか1に記
載のフォトマスクブランクスを作製するための感光性転
写材料。 (6)前記感光性層が、露光現像後において吸光度が大
きい波長領域を有し、かつ405nm以上の波長の光で
画像形成が可能な感光性層であり、遮光層を兼ねること
を特徴とする前記(5)に記載の感光性転写材料。 (7)前記仮支持体が、少なくとも片面に帯電防止層を
有していることを特徴とする前記(5)または(6)に
記載の感光性転写材料。
【0009】(8)前記(2)に記載のフォトマスクブ
ランクスの仮支持体を剥離した後、感光性層を露光現像
する工程、および金属膜をエッチングする工程を少なく
とも有するフォトマスクの製造方法。 (9)前記(3)に記載のフォトマスクブランクスの仮
支持体を剥離した後、感光性層を405nm以上の波長
の光で露光現像する工程を少なくとも有するフォトマス
クの製造方法。 (10)前記(1)ないし(4)のいずれか1に記載の
フォトマスクブランクスを用いるフォトマスクの製造方
法において、前記フォトマスクブランクスの仮支持体側
から露光する工程、仮支持体を剥離する工程、感光性層
を現像する工程を少なくとも有する、前記(1)ないし
(4)のいずれか1に記載のフォトマスクブランクスを
用いるフォトマスクの製造方法。
【0010】(11)前記(5)または(7)に記載の
感光性転写材料を、遮光層としての金属膜を有する光透
過性の基材上に、感光性層が金属膜に接するように積層
する工程、感光性層を金属膜上に転写させるとともに仮
支持体を剥離する工程、感光性層を露光および現像する
工程、および金属膜をエッチングする工程、を少なくと
も有するフォトマスクの製造方法。 (12)前記(6)または(7)に記載の感光性転写材
料を、光透過性の基材上に、感光性層が基材に接するよ
うに積層し、感光性層を前記基材の上に転写させるとと
もに仮支持体を剥離する工程、および感光性層を405
nm以上の波長の光で露光および現像する工程、を少な
くとも有するフォトマスクの製造方法。 (13)前記(5)または(7)に記載の感光性転写材
料を、遮光層としての金属膜を有する光透過性の基材上
に、感光性層が金属膜に接するように積層する工程、感
光性転写材料の仮支持体側から露光する工程、仮支持体
を剥離し感光性層の現像を行なう工程、および金属膜を
エッチングする工程、を少なくとも有するフォトマスク
の製造方法。 (14)前記(6)または(7)に記載の感光性転写材
料を、光透過性の基材上に、感光性層が基材に接するよ
うに積層する工程、感光性転写材料の仮支持体側からま
たは基材側から感光性層を405nm以上の波長の光で
露光する工程、および仮支持体を剥離し感光性層の現像
を行なう工程、を少なくとも有するフォトマスクの製造
方法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下において、本発明のフォトマ
スクブランクス、感光性転写材料およびフォトマスクの
製造方法について詳細に説明する。なお、この明細書に
おいて2以上の層の相対位置関係を示す「・・の上」と
は、必ずしも2以上の層が接触している状態を指すもの
ではなく、1つの層が他の層の「上方にある」ことを示
すものである。 [フォトマスクブランクス]本発明のフォトマスクブラ
ンクスは、光透過性(以下において、「光透過性」を単
に「透明」ということがある)の基材の上に、少なくと
も遮光層、感光性層および仮支持体をこの順に設けたも
のであり、感光性層の上には、仮支持体が設けられてい
るため、フォトマスクブランクスを取り扱う際、あるい
は輸送時において、乳剤層あるいは感光性層に傷がつく
ことがなく、また、傷つくことにより発生する破片が感
光性層に再付着することがなく、さらに、感光性層に塵
埃、ゴミ等が付着するのを効果的に防止することができ
る。したがって、このフォトマスクブランクスからフォ
トマスクを製造した場合、欠陥が著しく低減され、高解
像度で高品質のフォトマスクが得られる。本発明におけ
る遮光層としては乳剤層、金属膜、顔料含有層などが挙
げられるが、中でも金属膜および顔料含有層が好まし
く、以下では、特にこれらを中心にして説明する。
【0012】先ず、フォトマスクブランクスを構成する
仮支持体、遮光層、感光性層および透明基材について順
次説明する。 (仮支持体)フォトマスクブランクスの仮支持体に用い
られる基材としては、テフロン(R)、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等薄いシートもしくはこれらの積層物が好ま
しい。この基材の厚みは5μm〜300μmが適当であ
り、好ましくは20μm〜150μmである。また、仮
支持体を通して露光する場合には、前記基材は光透過性
であることが必要である。
【0013】また、フォトマスクブランクスの仮支持体
は、少なくとも片面に帯電防止層を有していることが好
ましい。この帯電防止層は表面電気抵抗が1013Ω・c
m以下であることが好ましく、このような帯電防止層
は、層中に導電性粒子や帯電防止剤を添加することによ
り形成することができる。導電性粒子としては、酸化ス
ズ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化イ
ンジウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化バリウ
ム、酸化モリブデン等から選ばれた少なくとも1種の結
晶性金属酸化物、および/またはその複合酸化物の微粒
子が挙げられる。より具体的には、ZnO、TiO2
SnO2、Al23 、In23 、SiO2 、MgO、
BaO、MoO3 の中から選ばれた少なくとも1種の結
晶性金属酸化物、及び/またはその複合酸化物等が挙げ
られる。これらは湿度に影響されない導電性を示すので
好ましい。結晶性金属酸化物またはその複合酸化物の微
粒子は、その体積抵抗が107 Ω・cm以下であること
が好ましく、特に105Ω・cm以下であることが好ま
しい。また、その粒子サイズは、0.01〜0.7μ
m、特に0.02〜0.5μmであることが好ましい。
中でも、アンチモンをドープした酸化スズが好ましく、
特に針状構造を有するアンチモンドープ導電性酸化スズ
粒子は、少ない添加量で必要な導電性を得ることができ
るので特に好ましい。
【0014】導電性の結晶性金属酸化物及びその複合酸
化物の微粒子の製造方法については、特開昭56−14
3430号に詳細に記載されているが、それらについて
略述すれば、第1に金属酸化物微粒子を焼成により作製
し、導電性を向上させる異種原子の存在下で熱処理する
方法、第2に焼成により金属酸化物微粒子を製造すると
きに導電性を向上させる為の異種原子を共存させる方
法、第3に焼成により金属微粒子を製造する際に雰囲気
中の酸素濃度を下げて、酸素欠陥を導入する方法等であ
る。異種原子を含む例としてはZnOに対してAl、I
n等、TiO2に対してはNb、Ta等、SnO2に対し
ては、Sb、Nb、ハロゲン元素等が挙げられる。異種
原子の添加量は0.01〜30mol%の範囲が好まし
く、0.1〜10mol%が特に好ましい。導電性粒子
の使用量は0.05g/m2〜20g/m2がよく、0.
1g/m2〜10g/m2が特に好ましい。
【0015】前記帯電防止剤としては例えば、アニオン
界面活性剤としてアルキル燐酸塩系(例えば、花押石鹸
(株)のエレクトロストリッパーA、第一工業製薬
(株)のエレノンNo19等が、両性界面活性剤として
ベタイン系(例えば、第一工業製薬(株)のアモーゲン
K、等)が、非イオン界面活性剤としてポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル系(例えば、日本油脂(株)のニツ
サンノニオンL、等)、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル系(例えば、花王石鹸(株)のエマルゲン10
6、120、147、420、220、905、91
0、日本油脂(株)のニツサンノニオンE、等)が有用
である。その他、非イオン界面活性剤としてポリオキシ
エチレンアルキルフェノールエーテル系、多価アルコー
ル脂肪酸エステル系、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル系、ポリオキシエチレンアルキルアミン系
等のものが用いられる。
【0016】本発明に係る帯電防止層には、バインダー
として、ゼラチン、セルロースナイトレート、セルロー
ストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロー
スアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピ
オネート等のようなセルロースエステル、塩化ビニリデ
ン、塩化ビニル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビ
ニル、アルキル(アルキル基C1〜C4)アクリレート、
ビニルピロリドン等を含むホモポリマーまたは、共重合
体、可溶性ポリエステル、ポリカーボネート、可溶性ポ
リアミド等を使用することができる。これらのバインダ
ー中への導電性粒子の分散に際しては、チタン系分散剤
或いはシラン系分散剤のような分散液を添加してもよ
い。またバインダー架橋剤等を加えても何らさしつかえ
はない。チタン系分散剤としては、米国特許4,06
9,192号、同4,080,353号等に記載されて
いるチタネート系カップリング剤、及びプレンアクト
(商品名:味の素(株)製)等を挙げることができる。
シラン系分散剤としては、例えばビニルトリクロルシラ
ン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メ
トキシエトキシ)シラン、γ−グリシドキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン等が知られており「シランカップリング
剤」として信越化学(株)等から市販されている。バイ
ンダー架橋剤としては、例えば、エポキシ系架橋剤、イ
ソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、エポキシ
系架橋剤等を挙げることができる。
【0017】本発明における好ましい帯電防止層は、導
電性微粒子をバインダーに分散させ支持体上に設けるこ
とにより、または支持体に下引処理をほどこし、その上
に伝導性微粒子を被着させることにより設けることがで
きる。帯電防止層の膜厚は0.01〜1μm程度であ
る。帯電防止層を設けることにより、仮支持体を剥離す
る際に静電気の発生を防ぐことが可能で、静電気による
塵埃、ゴミ等の付着をなくすことができる。また、帯電
防止層の上には、耐傷性を良好なものとするために、さ
らにセルロースエステル(たとえばニトロセルロース、
セルロースアセテート)塩化ビニル、塩化ビニリデン、
ビニルアクリレート等を含むビニル系ポリマーや、有機
溶剤可溶性ポリアミド、ポリエステル等のポリマー疎水
性重合体層を設けることが好ましい。
【0018】また、仮支持体には前記帯電防止層等の他
に、保護層(酸素遮断、保護等)、剥離層等を設けるこ
とができる。これらの層としては特開平4−20894
0、特開平5−80503、特開平5−173320、
特開平5−72724の各公報の実施例に記載のごと
き、分離層(酸素遮断性でかつ剥離性を有する)、アル
カリ可溶な熱可塑性樹脂層、中間層を利用することがで
きる。
【0019】(遮光層)次に、遮光層について説明す
る。遮光層としては金属膜や顔料含有層が好ましい。金
属膜はクロム膜、低反射クロム/酸化クロム2層膜、ア
ルミニウム膜、酸化鉄膜等が挙げられる。金属膜は、た
とえばスパッタリング法により形成することができる。
また金属膜の厚みは0.1〜0.5μm程度が好まし
い。遮光層である顔料含有層としては、遮光すべき光の
波長帯域に吸収を有する着色材を含有する層が挙げら
れ、またこの層は、405nm以上の波長の光で画像形
成が可能な感光性を有することが好ましい。遮光すべき
光の波長帯域に吸収を有する着色材を含有し、かつ40
5nm以上の波長の光で画像形成が可能な感光性層につ
いては、以下の感光性層の箇所において詳しく説明す
る。
【0020】遮光層が金属膜の場合、金属膜たとえばク
ロムマスク自体膜強度が高く耐久性が高いが、通常約
0.2μ以下の薄膜で用いられる為、フォトマスクを作
製時において、洗浄などによりピンホールが発生しやす
い。また、遮光層の膜面の反射率はクロム金属では70
%(435nm)程度であり、低反射クロム/酸化クロ
ム2層膜の場合10〜20%程度であるが、金属膜によ
る光反射によって、フォトマスクを用いて画像を形成す
る際の解像度が低下しやすいという問題がある。このた
め、フォトマスクの金属膜遮光層上に、少なくとも44
0nmより短波長側(フォトマスクとして用いる場合の
照射光の波長領域)における反射率が35%以下であ
り、かつ膜厚5μm以下の硬膜した保護層を形成するこ
とにより、前記のピンホールおよび解像度劣化の問題を
回避することができる。この保護層は、下記の感光性層
(エッチングレジスト層)を兼ねさせることができ、感
光性層を露光・現像した後、感光性層を除去することな
くそのまま残すことにより、形成することができる。保
護層を兼ねる感光性層については、以下の感光性層の箇
所において説明する。
【0021】(感光性層)次に、本発明において用いる
感光性層について説明する。フォトマスクブランクスの
感光性層の一例は、光で重合して硬化する感光性組成物
からなる。また、前記感光性層は、405nm以上の波
長の光で画像形成、すなわち、405nm以上の波長の
光による像様の露光後現像処理することにより、像形成
が可能な層である。前記感光性組成物は、環境問題上ア
ルカリ現像型が望ましく、露光部分が硬化してアルカリ
現像液に不溶化するネガ型でも、露光部分がアルカリ現
像液に可溶性であるポジ型のいずれでもよい。ネガ型の
場合、たとえば、少なくともアルカリ可溶の高分子結合
材、エチレン性不飽和二重結合を有する付加重合性モノ
マー、光重合開始系、及び少なくとも遮光すべき光の波
長帯域に吸収を有する少なくとも一種以上の着色材から
なる感光性組成物が好ましい。
【0022】前記アルカリ可溶の高分子結合材として
は、側鎖にカルボン酸基を有するポリマー、例えば、特
開昭59−44615号、特公昭54−34327号、
特公昭58−12577号、特公昭54−25957
号、特開昭59−53836号、特開昭59−7104
8号の各公報に記載されているようなメタクリル酸共重
合体、アクリル酸共重合体、イタコン酸共重合体、クロ
トン酸共重合体、マレイン酸共重合体、部分エステル化
マレイン酸共重合体等があり、また側鎖にカルボン酸基
を有するセルローズ誘導体が挙げられる。この他に水酸
基を有するポリマーに環状酸無水物を付加したものも有
用である。特に好ましくは米国特許第4139391号
明細書に記載のベンジル(メタ)アクリレートと(メ
タ)アクリル酸の共重合体やベンジル(メタ)アクリレ
ートと(メタ)アクリル酸と他のモノマーとの多元共重
合体を挙げることができる。アルカリ可溶の高分子結合
材の感光性組成物固形分中の固形分含有量は5〜50重
量%で、より好ましくは10〜40重量%である。5重
量%未満では感光性層の膜の強度が弱くなりやすく、5
0重量%を越えると現像性が悪化しやすいので前記範囲
が適切である。
【0023】また、前記エチレン性不飽和二重結合を有
する付加重合性モノマーとしては、分子中に少なくとも
1個の付加重合可能なエチレン性不飽和基をもち、沸点
が常圧で100℃以上の化合物が好ましい。例えばポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレートなどの単官能アクリレ
ートや単官能メタクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
トリメチロールプロパンジアクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
ペンタ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(アク
リロイルオキシプロピル)エーテル、トリ(アクリロイ
ルオキシエチル)イソシアヌレート、トリ(アクリロイ
ルオキシエチル)シアヌレート、グリセリントリ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパンやグリセリ
ン等の多官能アルコールにエチレンオキシドよプロピレ
ンオキシドを付加反応した後で(メタ)アクリレート化
したもの、さらに、特公昭48−41708号、特公昭
50−6034号、特開昭51−37193号の各公報
に記載されているウレタンアクリレート類、特開昭48
−64183号、特公昭49−43191号、特公昭5
2−30490号の各公報に記載されているポリエステ
ルアクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸
の反応生成物であるエポキシアクリレート類等の多官能
アクリレートやメタクリレートなどを挙げることができ
る。中でも好ましくはトリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレートを挙げることができる。
【0024】エチレン性不飽和二重結合を有する付加重
合性モノマーの感光性組成物固形分中の固形分含有量は
5〜50重量%で、より好ましくは10〜40重量%で
ある。5重量%未満では現像性が悪化、感度低下などの
問題が生じ、50重量%を越えると感光性層の粘着性が
強くなり過ぎて好ましくない。
【0025】本発明で用いる光重合開始系としては、フ
ォトマスクブランクスの画像形成時に用いるレーザープ
ロッターのレーザー波長が可視部にあるため、レーザー
光を吸収する増感色素と重合開始剤を組み合わせた光重
合開始系の使用が望ましい。
【0026】以上の他に、硬化膜の強度を改良するため
に、現像性等に悪影響を与えない範囲でエポキシ樹脂、
メラミン樹脂等のアルカリ不溶のポリマーを添加するこ
とができる。感光性組成物固形分中の固形分含有量は
0.2〜50重量%で、より好ましくは1〜30重量%
である。0.2重量%未満では硬化膜強度の向上効果は
認められず、50重量%を越えると現像性が悪くなる。
【0027】前記感光性組成物には、さらには紫外領域
の吸光度を高めたりする目的で、UV吸収剤、金属、酸
化チタンのような金属酸化物なども同時に添加しても良
く、UV吸収剤としては特開平9−25360号公報に
記載のような、加熱処理により紫外領域に強い吸収を発
現する化合物も用いることができる。この他に添加剤と
して、更に熱重合防止剤を添加することが好ましい。そ
の例としては、ハイドロキノン、p−メトキシフェノー
ル、ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ピロガロール、
t−ブチルカテコール、ベンゾキノン、4,4'−チオ
ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,
2'−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール)、2−メルカプトベンズイミダゾール、フェノ
チアジン等が挙げられる。さらに、本発明で使用する組
成物には必要に応じて公知の添加剤、例えば可塑剤、界
面活性剤等を添加することができる。
【0028】また、遮光層が金属膜の場合、金属膜の上
に、フォトマスクにおける波長440nmより短波長側
の光反射率が小さい、好ましくは35%以下の反射率を
有する保護膜を設けることにより、フォトマスクの解像
度を高くすることができる他、薄層である金属膜を洗浄
作業等から保護しピンホール発生を減少させることがで
きる。このような保護層は、感光性層を利用することが
でき、たとえば、波長440nmより短波長側の光を吸
収する着色材(たとえば吸光度1.05以上)であっ
て、かつ480nm以上の波長帯域の光の吸収が小さい
(たとえば吸光度1.0未満)着色材を添加した感光性
層を、金属膜の上から除去しないで残留させて保護層と
することができる。着色材としては、ブルー顔料、グリ
ーン顔料を単独で用いることができるし、またこれらと
イエロー顔料を組み合わせて用いることも可能である
(以下で説明する遮光すべき光の波長帯域に吸収を有す
る着色材を含有し、かつ405nm以上の波長の光で画
像形成が可能な感光性層に用いる着色材と同様の着色材
を用いることができる)。このように、440nmより
短波長側の光の吸光度が大きく、一方、フォトマスクを
作製する際の光描画に用いる光の吸光度が小さい顔料を
含有させることにより、フォトマスク作製時の感光性層
の露光・現像性に悪影響を与えることなく、フォトマス
ク使用時における遮光層からの反射率を有効に低減させ
ることができる。
【0029】前記着色材の感光性組成物固形分中の固形
分含有量は、フォトマスクの濃度やフォトマスク作製の
際の感度、解像性等を考慮して決められ、着色材の種類
によっても異なるが、一般的に10〜50重量%で、よ
り好ましくは15〜35重量%である。
【0030】次に、遮光層と感光性層を兼ねる層につい
て説明する。本発明の感光性転写材料をフォトマスクに
利用する場合、感光性転写材料の露光現像後の感光性層
を、遮光すべき光(遮光光)の波長帯域においては吸光
度が大きく、かつ、波長405nm以上の光で画像形成
が可能な感光性層にすることにより、前記感光性層を遮
光層と兼ねさせることができる。したがって、露光現像
前の感光性層は、画像形成光(露光光)の波長領域にお
いては吸光度が小さいことが望ましいが、後述のよう
に、画像形成光の感度が高く、感光性層に充分光重合を
起こさせることが可能であれば、吸光度が特に小さい必
要はない。感光性層の、遮光光の波長帯域における吸光
度は、好ましくは1.05以上、より好ましくは2.5
以上、さらに好ましくは3以上である。感光性層の前記
吸光度を大きくするためには、前記吸光度が大きい着色
材等を含有させる。感光性層の吸光度は着色材の種類だ
けでなく、該層中の着色材の含有量、該層の膜厚等によ
り変化するので、必要な吸光度を得るためには、これら
のファクターを考慮することが必要である。
【0031】遮光光としては、一例としてアライナーな
どの露光機に用いられる超高圧水銀灯からの光が挙げら
れるが、この場合、435nmのg線、405nmのh
線、および365nmのi線に対する吸光度が大きい感
光性層とする必要がある。一方、画像形成用の光として
は405nm以上の波長を有する光、特にレーザー光が
用いられ、たとえば、ND−YAGレーザ(532n
m)、Arイオンレーザ(488nm)、HeCdレー
ザ(442nm)、Krイオンレーザ(413nm)等
が用いられるが、これらに限定されるものではない。ま
た、感光性層は、画像形成を行う光の波長帯域において
吸光度が小さいことが感光性層全体を効率よく光重合さ
せる点からみて望ましい。該吸光度は、好ましくは2.
4以下、より好ましくは2.0以下、さらに好ましくは
1.0未満である。たとえば、488nmのArイオン
レーザや532nmのND−YAGレーザは比較的感度
が小さいので、このレーザ光を用いる場合には、少なく
とも480nmより長波長領域、特に488nmないし
は532nmにおける感光性層の吸光度が小さいことが
望ましい。
【0032】このような感光性層を備えたフォトマスク
材料を用いて、フォトマスクを作製すると、フォトマス
ク作製時に露光する405nm以上の波長の光は、感光
性層の深部まで十分通り、光エネルギーを大きくしたり
長時間光照射をする必要がなく、感度が高くなる一方、
遮光光はよく吸収されるのでフォトマスクとして十分機
能する。また、感光性層の組成は加えて前記のごときも
のであるので、このフォトマスクの遮光層は膜強度に優
れ、またフォトマスクとしての感度が大きい。
【0033】この他、レーザ光の種類によっては(たと
えば、413nmのKrイオンレーザ、442nmのH
eCdレーザ)、吸光度はやや大きいものの(前記レー
ザ光の場合該吸光度は0.3〜4.0程度)、所定の感
度が得られるものがあるので、この場合には、吸光度を
特に小さくする必要はない。したがって、画像形成を行
う波長の光の吸光度については、感度も考慮して適宜決
めることができる。
【0034】感光性層の例として、たとえば、前記吸光
度が大きい波長領域が405nmより短波長領域である
感光性層、前記波長領域が380nmより短波長領域で
あり、かつ、感光波長領域が440nm以上である感光
性層、380nmより短波長領域の吸光度が3以上であ
り、480nm以上の感光波長領域の吸光度が2.4以
下である感光性層を挙げることができるが、前記条件を
満たす感光性層であれば、遮光性層を兼ねる感光性層と
して十分適用することができる。
【0035】前記のごとき特性を有する感光性層を得る
ためには、感光性層に、吸光特性が、遮光光の波長帯域
における吸光度より、405nm以上の波長の光の吸光
度が小さい着色材を含有させることが好ましい(ただ
し、上述のように、画像形成光であるレーザ光の種類に
よってはレーザ光の波長に対する吸光度を特に小さくし
なくてもよい場合がある。)また、遮光光が紫外線を含
む場合、紫外線吸収剤を添加することにより紫外領域の
吸光度を高めることも可能である。前記着色材として
は、例えばカーボンブラックを単独で用いることも可能
であるが、ブルー、グリーン、レッド、イエロー、ある
いはバイオレットなどの染料あるいは顔料を組み合わせ
て用いることが可能である。感度をより高くしたい場合
には、フォトマスク作製時に露光するレーザーの波長領
域、例えば特に488nm、532nm等の可視光領域
の吸収が小さく、かつフォトマスク使用時に照射する
光、たとえば紫外領域の光に対し強い吸収を有する顔料
が好ましく、例えばグリーン顔料を単独で用いることが
できるし、またグリーン顔料とイエロー顔料を組み合わ
せて用いることも可能である。
【0036】前記のブルー顔料およびイエロー顔料とし
ては、ビクトリア・ピュアーブルーBO(C.I.42
595)、オーラミン(C.I.41000)、ファッ
ト・ブラックHB(C.I.26150)、モノライト
・エローGT(C.I.ピグメントエロー12)、パー
マネント・エローGR(C.I.ピグメント・エロー1
7)、パーマネント・エローHR(C.I.ピグメント
・エロー83)、パーマネント・カーミンFBB(C.
I.ピグメント・レッド146)、ホスターバームレッ
ドESB(C.I.ピグメント・バイオレット19)、
パーマネント・ルビーFBH(C.I.ピグメント・レ
ッド11)ファステル・ピンクBスプラ(C.I.ピグ
メント・レッド81)モナストラル・ファースト・ブル
ー(C.I.ピグメント・ブルー15)、モノライト・
ファースト・ブラックB(C.I.ピグメント・ブラッ
ク1)、カーボン、C.I.ピグメント・レッド97、
C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメン
ト・レッド149、C.I.ピグメント・レッド16
8、C.I.ピグメント・レッド177、C.I.ピグ
メント・レッド180、C.I.ピグメント・レッド1
92、C.I.ピグメント・レッド215、C.I.ピ
グメント・グリーン7、C.I.ピグメント・グリーン
36、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.
ピグメント・ブルー15:4、C.I.ピグメント・ブ
ルー15:6、C.I.ピグメント・ブルー22、C.
I.ピグメント・ブルー60、C.I.ピグメント・ブ
ルー64等を挙げることができる。
【0037】前記着色材の感光性組成物固形分中の固形
分含有量は、フォトマスクの濃度やフォトマスク作製の
際の感度、解像性等を考慮して決められ、着色材の種類
によっても異なるが、一般的に10〜50重量%で、よ
り好ましくは15〜35重量%である。
【0038】前記感光性層の膜厚は0.3〜7μmの範
囲が望ましく、0.3μm未満では膜厚均一化が難し
く、7μm以上では解像度が悪化したり、感度が低くな
る。特に好ましい膜厚は0.5〜3μmである。本発明
において感光性層を透明基材上にスピンコーター、スリ
ットスピンコーター、ロールコーター、ダイコーター、
あるいはカーテンコーター等を用いて直接塗布により設
けることが可能である。
【0039】(光透過性の基材)フォトマスクブランク
スの透明基材としては、石英やソーダガラスや無アルカ
リガラスなどのガラス板あるいはポリエチレンテレフタ
レートのような透明プラスティックフィルムなどを用い
ることができる。透明基材の厚さは、その用途によって
も異なるが、一般に1ないし7mmの範囲である。
【0040】[感光性転写材料]次に、本発明の感光性
転写材料について説明する。本発明の感光性転写材料
は、仮支持体上に、少なくとも、感光性層を設けたもの
であり、仮支持体および感光性層は、フォトマスクブラ
ンクスにおいて説明した仮支持体および感光性層と同じ
内容である。また、仮支持体の基材と感光性層の間に、
前記のごとき保護層、剥離層および中間層を設けること
ができる。
【0041】感光性転写材料の感光性層の上には、貯蔵
の際の汚染や損傷から保護するために薄い被覆シートを
設けることが好ましい。被覆シートは仮支持体の基材と
同じかまたは類似の材料からなっても良いが、感光性層
から容易に分離されねばならない。被覆シート材料とし
ては例えばシリコーン紙、ポリオレフィンもしくはポリ
テトラフルオルエチレンシートが適当である。被覆シー
トの厚みは約5〜100μmであるのが好ましい。特に
好ましくは10〜30μm厚のポリエチレンまたはポリ
プロピレンフィルムである。これらの被覆シートは透明
基材あるいは遮光膜を設けた透明基材にラミネートする
前に剥離する。
【0042】[フォトマスクの製造方法]次に、本発明
のフォトマスクを製造する方法について説明する。フォ
トマスクは前記フォトマスクブランクスあるいは感光性
転写材料を用いて製造することができる。フォトマスク
ブランクスを用いる場合、前記のごときフォトマスクブ
ランクスの仮支持体を剥離した後、感光性層を露光現像
する工程を少なくとも有する。遮光性感光性層を用いる
場合は、前記の遮光性感光性層を、405nm以上の波
長の光で露光後現像処理をすることにより画像形成を行
ってフォトマスクとする。また、遮光層が金属膜の場合
には、フォトマスクブランクスの仮支持体を剥離した
後、感光性層を常法により露光現像した後、常法により
エッチングして不要部分の金属膜を除去する。その後、
金属膜上に残留している感光性層を除去する。また、金
属膜の上に残留している感光性層を除去せずに保護層と
することもできる。この場合、前述の440nmより短
波長側の光の吸光度が大きく、一方、フォトマスクを作
製する際の光描画に用いる光の吸光度が小さい顔料を含
有させた感光性層を保護層として残すことが有効であ
る。また前記のフォトマスクブランクスの製造方法にお
いて、あらかじめ仮支持体をフォトマスクブランクスか
ら剥離しないで仮支持体側から露光した後、仮支持体を
剥離して感光性層を現像する方式を採用してもよい。
【0043】また、フォトマスクの製造方法において、
感光性転写材料を用いる場合は、前記のごとき感光性転
写材料を、透明基材あるいは遮光性金属膜を有する透明
基材上に、前記感光性層が透明基材または遮光性金属膜
に接するように積層した後、感光性層を前記基材または
遮光性金属膜上に転写させるとともに仮支持体を剥離
し、次いで前記感光性層を露光および現像する方法であ
り、遮光性金属膜の場合にはさらにエッチングを施し、
さらに感光性層を保護層として残さない場合には金属膜
の上の感光性層を除去する工程を有するものである。ま
た前記のフォトマスクブランクスの製造方法において、
あらかじめ仮支持体をフォトマスクブランクスから剥離
しないで仮支持体側から露光した後、仮支持体を剥離し
て感光性層を現像する方式を採用してもよい。
【0044】本発明のフォトマスク材料の画像形成に
は、レーザーによる露光が好適に用いられる。具体的に
は442nmのHeCdレーザー、488nmのアルゴ
ンレーザーなどが挙げられるがこれに限られるものでは
無い。本発明で用いる現像液としては、アルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属の水酸化物または炭酸塩、炭酸水
素塩、アンモニア水、4級アンモニウム塩の水溶液等が
挙げられる。特に好ましくは、炭酸ナトリウム水溶液で
ある。また、金属膜をエッチングするエッチング液とし
ては、クロムの場合は硝酸セリウムアンモンと過塩素酸
混合溶液、アルミニウムの場合は塩酸やリン酸系のもの
等が挙げられる。
【0045】本発明において、透明基材上の感光性層に
画像を形成した後、該感光性層に120℃〜250℃の
範囲で加熱処理を施して膜強度を高めることも可能であ
る。120℃未満では加熱処理の効果はなく、250℃
以上では材料の分解が生じ、逆に脆く弱い膜質になり好
ましくない。処理時間は15〜60分が適当で、加熱に
はドライオーブン、ホットプレートなどの公知の手段を
用いることができる。
【0046】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。 <実施例1>この例では、遮光層としてCr層を有する
フォトマスクブランクスについて説明する。 (1)感光性転写材料の作製 1)仮支持体の作製 帯電防止層の形成 塩化第二錫水和物65質量部と三塩化アンチモン1.5
質量部を、エタノール1000質量部に溶解して均一溶
液を得た。この溶液に1Nの水酸化ナトリウム水溶液を
前記溶液のpHが3になるまで滴下して、コロイド状酸
化第二錫と酸化アンチモンの共沈澱を50℃に24時間
放置し、赤褐色のコロイド状沈澱を得た。この沈澱を遠
心分離により分離した。過剰なイオンを除くため沈澱に
水を加え遠心分離によって水洗した。この操作を3回繰
り返し過剰イオンを除去した。この沈澱100質量部を
水1,000質量部に混合し、650℃に加熱した焼成
炉中へ噴霧し平均粒子径=0.15μmの青味がかった
導電性微粒子を得た。上記導電性微粒子を下記処方で、
ペイントシェーカー((株)東洋精材製作所製)で5時
間分散した。
【0047】 上記導電性微粒子 200質量部 サランF−310(塩化ビニリデン系共重合体、旭ダウ(株)製商品名) 10質量部 メチルエチルケトン 150質量部 この分散液を用い次の処方の塗布液を調製し、厚みが1
00μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに乾燥
塗布量が1.3g/m2になるように塗布し、130℃
で2分間乾燥し、帯電防止層を形成した。 上記分散液 15質量部 サランF−310 3質量部 メチルエチルケトン 100質量部 シクロヘキサノン 20質量部 m−クレゾール 5質量部
【0048】 帯電防止層上へのセルローズトリアセ
テート層の形成 更にこの層の上に次の処方の液を乾燥塗布量が0.2g
/m2になるように塗布し、130℃で1分間乾燥し
た。 セルローズトリアセテート 1質量部 メチレンジクロリド 60質量部 エチレンジクロリド 40質量部 エルカ酸アミド 0.01質量部 この試料(a)の表面電気抵抗値を絶縁抵抗測定器(川
口電極社製VE−30型)で測定したところ25℃、2
5%RHで7.9×108Ωであった。
【0049】 セルローズトリアセテート層上への剥
離層の形成 以下の処方の剥離層形成塗布液を、前記セルローズトリ
アセテート層の上に、塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が0.
8μmの剥離層を形成した。 <剥離層処方> メチルメタクリレート/2−エチルヘキシルアクリレート/ベンジルメタクリレ ート/メタクリル酸共重合体 (共重合組成比(モル比)=55/28.8/11.7/4.5)重量平均分子量=90000) 15質量部 ポリプロピレングリコールジアクリレート(平均分子量=822) 6.5質量部 テトレエチレングリコールジメタクリレート 1.5質量部 p−トルエンスルホンアミド 0.5質量部 ベンゾフェノン 1.0質量部 メチルエチルケトン 30質量部
【0050】 剥離層上への保護層の形成 次に前記剥離層上に下記処方組成から成る塗布液を塗
布、乾燥させ、乾燥膜厚が1.6μm厚の中間層を設け
た。 <保護層処方> ポリビニルアルコール(クラレ(株)製PVA205、鹸化率=80%) 130質量部 ポリビニルピロリドン(GAFコーポレーション社製PVP、K−90) 60質量部 弗素系界面活性剤(旭硝子(株)社製サーフロンS−131) 10質量部 イオン交換水 3350質量部
【0051】2)感光性転写材料の作製 仮支持体の保護層上への感光性層の形成 前記の保護層の上に下記組成の感光性層用塗布液を乾燥
膜厚が1.15μmになるように塗布した。 緑色顔料分散液 51.3質量部 黄色顔料分散液 13.45質量部 3,3‘−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン) 0.6質量部 ポリ(アリルメタクリレート/メタクリル酸 モル比80/20、重量平均分子量4 0000) 5.71質量部 ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.004質量部 DPHA(日本化薬社製) 7.75質量部 イルガキュアー784(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製) 1.16質量部 メガファックF−176P(フツ素系界面活性剤、大日本インキ化学工業(株) 社製商品名) 0.06質量部 シクロヘキサノン 27.39質量部 MEK 36.83質量部
【0052】ここに緑色顔料分散液は、ピグメントグリ
ーン7を98質量部とカルド樹脂(新日鐵化学社製、V
259MB)18質量部、PEGMEA884質量部の
組成で分散した分散液であり、黄色顔料分散液はピグメ
ントイエロー139を148質量部とカルド樹脂(新日
鐵化学社製、V259MB)57質量部、及びPEGM
EA795質量部の条件で分散した分散液である。これ
らの顔料は、波長440nmより短波長側の光をよく吸
収し(吸光度1.09)、また、405nm以上の波長
帯域では、吸光度は0.93以下であった。 前記の感光性層の上に、被覆シートとしてポリプ
ロピレンフィルムを加圧してラミネートし、感光性転写
材料を得た。
【0053】(2)フォトマスクブランクスの作製 前記(1)で作製した感光性転写材料のポリプロピレン
フィルムを剥離してから、0.11μm厚にクロムを製
膜した2mm厚のガラス面にファーストラミネータ(大
成ラミネータ(株)社製VP−200)を用いて、加圧
(78.4kPa)および加熱(130℃)の条件下貼
り合わせ、フォトマスクブランクスとした。ここで一
旦、ブランクスの四隅で支える輸送用ケースに一度保管
して取り出したが、仮支持体があるため、感光層の傷発
生などはなく問題なかった。
【0054】(3)フォトマスクの作製 前記(2)のフォトマスクブランクスの仮支持体を剥離
した(仮支持体の剥離層とセルローズアセテート層の間
で剥離)。仮支持体上にはゴミなどの異物が若干付着し
ていたが、仮支持体剥離後は感光層表面には目視で観察
される異物は認められなかった。また静電気によるゴミ
付着も発生しなかった。次に剥離層と保護層越しに、レ
ーザープロッターとして、ガーバー社MaskWrit
e 800(レーザー出力180mW、光源は442n
mHeCdレーザー)を用い、70%の出力で露光し
た。次いで、アルカリ現像液(富士写真フィルム(株)
製のTCDの20%水溶液)に33℃、20秒間浸漬し
て現像、水洗後乾燥した。尚、露光感度は約3mJ/c
2であった。引き続き、硝酸第二セリウムアンモニウ
ム360g/lのエッチング液で20℃、90秒の条件
下で遮光層のエッチングを行い、水洗、乾燥をして、遮
光層の上に感光性層が残ったフォトマスクを得た。解像
度はL/S10μmであった。なお、このフォトマスク
の反射率は435nmにおいて約15%であり、2〜1
0μサイズのピンホールは0.012個/cm2であっ
た。またIPA超音波洗浄10分を5回行った後のピン
ホール増加も無かった。
【0055】<実施例2>この例では、遮光層として低
反射2層クロムを有するフォトマスクブランクスについ
て説明する。 (1)感光性転写材料の作製 実施例1における感光性転写材料において、感光性層を
1.6μm厚に変更する他は、実施例1と同様にして感
光性転写材料を作製した。 (2)フォトマスクブランクスの作製 この感光性転写材料のポリプロピレンフィルムを剥離し
てから、遮光層として膜厚が約0.1μmの低反射2層
クロムを製膜した透明基材(5mm厚のソーダガラス)
の遮光層の上に、ファーストラミネータ(大成ラミネー
タ(株)社製VP−200)を用いて、加圧(0.8k
g/cm2)、加熱(130℃)条件下貼り合わせフォ
トマスクブランクスとした。ここで一旦、ブランクスの
四隅で支える輸送用ケースに一度保管して取り出した
が、仮支持体があるため、感光層の傷発生などはなく問
題なかった。
【0056】(3)フォトマスクの作製 前記(2)のフォトマスクブランクスの仮支持体の剥離
層とセルローズアセテート層の間で剥離した。仮支持体
上にはゴミなどの異物が若干付着していたが、仮支持体
剥離後は感光層表面には目視で観察される異物は認めら
れなかった。また静電気によるゴミ付着も発生しなかっ
た。次に剥離層と中間層越しに、レーザープロッターと
して、ガーバー社MaskWrite 800(レーザ
ー出力180mW、光源は442nmHeCdレーザ
ー)を用い、70%の出力で露光した。次いで、アルカ
リ現像液(富士写真フィルム(株)製のTCDの10%
水溶液)に常温(23℃)、85秒間浸漬して現像、水
洗後乾燥し、感光性層の画像を形成した。引き続き、硝
酸第二セリウムアンモニウム360g/lのエッチング
液で20℃、90秒の条件下で遮光層のエッチングを行
い、水洗乾燥後、感光性画像をアルカリ性溶剤で剥離し
て、ライン/スペース 5μm/5μmの解像度である
所望のフォトマスクを得た。
【0057】<実施例3>この例では、遮光層として顔
料含有層を有するフォトマスクブランクスについて説明
する。 (1)感光性転写材料の作製 下記の組成からなる感光性層(遮光層)を仮支持体であ
る6μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィ
ルム上に2μmの膜厚で塗布、乾燥し、更にこの上に6
μm厚のポリプロピレンフィルムをラミネートで貼り付
け、感光性転写材料を形成した。 青顔料分散液 148重量部 メタクリル酸/メタクリル酸ベンジル共重合体(モル比28/72、重量平均分子量 3万)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート27%溶液 87.1重量部 ペンタエリスリトールヘキサアクリレート 38.8重量部 3,3‘−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン) 1.17重量部 重合開始剤(チバ・ガイギー社製CGI7460) 2.33重量部 1,2−ナフトキノン(2)ジアジド−4−スルフォン酸−p−t−オクチルフ ェニルエステルを1.17重量部 界面活性剤(大日本インキ社製F177) 0.46重量部 メチルエチルケトン 413重量部 1−メトキシ−2−プロピルアセテート 228重量部 シクロヘキサノン 206重量部
【0058】なお、青顔料分散液は、青顔料(C.I.
ピグメントブルー15.4)26.64重量部、ベンジ
ルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(モル比72
/28、重量平均分子量30000)22.2重量部、
分散剤(ソルスパース24000/ソルスパース500
0)2.96重量部、1−メトキシ−2−プロピルアセ
テート66.6重量部、シクロヘキサノン29.6重量
部で調製されたものである。
【0059】(2)フォトマスクブランクスの作製 この感光性転写材料のポリプロピレンフィルムを剥離し
てから、2mm厚のガラス面にファーストラミネータ
(大成ラミネータ(株)社製VP−200)を用いて加
圧(0.8kg/cm2)、加熱(130℃)条件下貼
り合わせフォトマスクブランクスとした。ここで一旦、
ブランクスの四隅で支える輸送用ケースに一度保管して
取り出したが、仮支持体があるため、感光層の傷発生な
どはなく問題なかった。
【0060】(3)フォトマスクの作製 この後6μmのPETフィルムを通して、レーザープロ
ッターとして、ガーバー社Mask Write 80
0(レーザー出力180mW、光源は442nmHeC
dレーザー)により70%の出力で露光した。次いで、
6μmPETフィルムを剥離後、アルカリ現像液(富士
写真フィルム(株)製のTCDの20%水溶液)に33
℃、15秒間浸漬して現像、水洗後乾燥した。更に18
0℃・30分加熱処理を行い、所望のフォトマスクを得
た。フォトマスクのライン/スペースは8μm/8μm
の解像性であった。尚、露光感度は約6mJ/cm2
あった。フォトマスク材料の感光性層の442nmにお
ける吸光度は0.36であり、また現像、加熱処理後の
フォトマスクの365nmの吸光度は約2.4であっ
た。
【0061】<実施例4>実施例3の感光性転写材料に
おいて、仮支持体に、実施例1におけると同じ帯電防止
層を設ける他は、実施例3と同様にして感光性転写材料
を作製した。この感光性転写材料には、仮支持体がある
ため、感光層の傷発生などはなく、また、仮支持体を剥
離した場合に静電気は発生せず、空気中の塵埃などが付
着する問題もなかった。
【0062】次にここで作製したフォトマスクを用い
て、紫外感光性のレジスト材料のパターン露光を行っ
た。365nmを中心波長とした半値幅約15nmのバ
ンドパスフィルタを介して、ガラス板上(ガラス板は5
%KOHアルカリ水溶液で洗浄、水洗後、ヘキサメチル
ジシラザンで表面処理)に、紫外感光性のレジスト材料
であるポジレジスト膜(富士フイルムオーリン(株)社
製ポジレジスト204LT)を1.5μmの厚さに形成
し、レジスト膜の上に、365nmを中心波長とした半
値幅約15nmのバンドパスフィルタを介して、前記フ
ォトマスクをコンタクトさせ、2KW超高圧水銀灯を有
するアライナーを用いて250mJ/cm2の条件で露
光した。露光後、現像液としてテトラメチルアンモニウ
ムハイドロキサイド系現像液(FFO社製のFHD−
5)を用いて、室温(23℃)で45秒間浸漬、水洗を
行い、ポジレジストの画像を評価した。前記フォトマス
クの画像を再現した良好な画像が形成された。
【0063】<比較例1>フォトマスクブランクスとし
て仮支持体をもたないものを作製した。実施例1の感光
性層用塗布液を、5mm厚のソーダガラス基板上に、ス
ピンナー塗布により、3.6μmの膜厚となるように塗
布して感光性層を形成した。この感光性層の上に実施例
1の保護層用塗布液を、スピンナー塗布により、1.6
μmの膜厚となるように設けて、フォトマスクブランク
スとした。ここで一旦、ブランクスの四隅で支える輸送
用ケースに一度保管して取り出したが、感光性層の上に
塵埃等が付着していた。
【0064】
【発明の効果】本発明のフォトマスクブランクスは、感
光性層の上に仮支持体を有しているため、フォトマスク
ブランクスを取り扱う際、あるいは搬送時において、感
光性層に傷が発生するのを防止でき、また、傷つくこと
により発生する破片が感光性層に再付着することがな
く、さらに、塵埃・ゴミ付着が減少する。その結果、感
光性層における欠陥の発生が低減し、高解像度で良品質
のフォトマスクの作製が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/09 501 G03F 7/09 501 7/11 501 7/11 501 7/20 501 7/20 501 H01L 21/027 H01L 21/30 502P Fターム(参考) 2H025 AA13 AA18 AB08 AC01 AD01 BC13 BC42 CA00 CB13 CB14 CC12 DA03 DA21 DA30 DA33 DA38 EA08 FA17 2H095 BB08 BB14 BB28 BB30 BC06 BC08 BC09 BC16 2H097 AA03 BA06 CA17 FA02 GB04 JA02 JA03 JA04 LA09 LA10 LA12 LA17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基材の上に、少なくとも、遮
    光層、感光性層および仮支持体をこの順に設けたフォト
    マスクブランクス。
  2. 【請求項2】 前記遮光層が金属膜であることを特徴と
    する請求項1に記載のフォトマスクブランクス。
  3. 【請求項3】 前記感光性層が、露光現像後において吸
    光度が大きい波長領域を有し、かつ405nm以上の波
    長の光で画像形成が可能な感光性層であり、遮光層を兼
    ねることを特徴とする請求項1に記載のフォトマスクブ
    ランクス。
  4. 【請求項4】 前記仮支持体が、少なくとも片面に帯電
    防止層を有することを特徴とする請求項1ないし請求項
    3のいずれか1項に記載のフォトマスクブランクス。
  5. 【請求項5】 仮支持体上に、少なくとも、感光性層を
    設けた、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載
    のフォトマスクブランクスを作製するための感光性転写
    材料。
  6. 【請求項6】 前記感光性層が、露光現像後において吸
    光度が大きい波長領域を有し、かつ405nm以上の波
    長の光で画像形成が可能な感光性層であり、遮光層を兼
    ねることを特徴とする請求項5に記載の感光性転写材
    料。
  7. 【請求項7】 前記仮支持体が、少なくとも片面に帯電
    防止層を有していることを特徴とする請求項5または請
    求項6に記載の感光性転写材料。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載のフォトマスクブランク
    スの仮支持体を剥離した後、感光性層を露光現像する工
    程、および金属膜をエッチングする工程を少なくとも有
    するフォトマスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載のフォトマスクブランク
    スの仮支持体を剥離した後、感光性層を405nm以上
    の波長の光で露光後現像する工程を少なくとも有するフ
    ォトマスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項に記載のフォトマスクブランクスを用いるフォトマス
    クの製造方法において、前記フォトマスクブランクスの
    仮支持体側から露光する工程、仮支持体を剥離する工
    程、感光性層を現像する工程を少なくとも有する、請求
    項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のフォトマス
    クブランクスを用いるフォトマスクの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項5または請求項7に記載の感光
    性転写材料を、遮光層としての金属膜を有する光透過性
    の基材上に、感光性層が金属膜に接するように積層する
    工程、感光性層を金属膜上に転写させるとともに仮支持
    体を剥離する工程、感光性層を露光および現像する工
    程、および金属膜をエッチングする工程、を少なくとも
    有するフォトマスクの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項6または請求項7に記載の感光
    性転写材料を、光透過性の基材上に、感光性層が基材に
    接するように積層し、感光性層を前記基材の上に転写さ
    せるとともに仮支持体を剥離する工程、および感光性層
    を405nm以上の波長の光で露光および現像する工
    程、を少なくとも有するフォトマスクの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項5または請求項7に記載の感光
    性転写材料を、遮光層としての金属膜を有する光透過性
    の基材上に、感光性層が金属膜に接するように積層する
    工程、感光性転写材料の仮支持体側から露光する工程、
    仮支持体を剥離し感光性層の現像を行なう工程、および
    金属膜をエッチングする工程、を少なくとも有するフォ
    トマスクの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項6または請求項7に記載の感光
    性転写材料を、光透過性の基材上に、感光性層が基材に
    接するように積層する工程、感光性転写材料の仮支持体
    側からまたは基材側から感光性層を405nm以上の波
    長の光で露光する工程、および仮支持体を剥離し感光性
    層の現像を行なう工程、を少なくとも有するフォトマス
    クの製造方法。
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