JP2003107719A - 感光性転写材料、フォトマスク材料、並びにフォトマスク及びその製造方法 - Google Patents

感光性転写材料、フォトマスク材料、並びにフォトマスク及びその製造方法

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JP2003107719A
JP2003107719A JP2001303301A JP2001303301A JP2003107719A JP 2003107719 A JP2003107719 A JP 2003107719A JP 2001303301 A JP2001303301 A JP 2001303301A JP 2001303301 A JP2001303301 A JP 2001303301A JP 2003107719 A JP2003107719 A JP 2003107719A
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JP2001303301A
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Takashi Takayanagi
丘 高柳
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Materials For Photolithography (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトマスクの製造に用いられ、ラミネート
時の気泡混入を防止でき、所望の光透過性基材の表面に
積層された後の仮支持体の剥離を、中間層との界面にお
いて均一かつ再現性よく行い得る感光性転写材料を提供
する。 【解決手段】 仮支持体上に中間層と感光性層とをこの
順に有する感光性転写材料において、前記中間層が、少
なくとも一種のノニオン性フッ素化合物を含み、中間層
と仮支持体との接着力が中間層と感光性層との接着力よ
り小さく、かつ少なくとも水若しくは水溶液に可溶であ
ることを特徴とする感光性転写材料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にレーザ露光に
より画像形成を行うフォトマスク及びその製造方法、並
びに製造に好適な感光性転写材料、フォトマスク材料に
関し、詳しくは、PDP、FED若しくはLCD等のフ
ラットパネルディスプレイ、CRT用シャドーマスク、
印刷配線板、パッケージ、半導体等の分野におけるフォ
トリソ工程で好適に用いられるフォトマスク及びその製
造方法、並びに製造に好適な感光性転写材料、フォトマ
スク材料に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットパネルディスプレイ、CRT用
シャドーマスク、印刷配線板、半導体等の分野における
フォトリソグラフィ工程において用いられるフォトマス
クとしては、「フォトファブリケーション」(日本フォ
トファブリケーション協会発行、教育文科会編、67〜
80ページ、1992年6月)にも記載されているよう
に、例えば金属クロム層(Cr層)を設けられたCrマ
スクや、ハロゲン化銀乳剤層が設けられたEmマスク
(エマルションマスク)などが知られている。
【0003】上記のうち、Crマスクは、石英やガラス
等の光透過性基材の表面にCr層をスパッタリング法に
より形成後、該層上に塗布等によりエッチングレジスト
を設け、HeCdレーザー(442nm)などによる露
光、アルカリ水溶液等を用いた現像処理によるエッチン
グレジストのパターニング、Cr層のエッチング、及び
前記エッチングレジストの剥離を行って作製される。こ
こで、エッチングレジストの形成は、感光性の転写材料
を用いて行うこともでき、例えば仮支持体上に感光性層
を有してなる感光性転写材料が挙げられる。
【0004】一方、本発明者等は、先に特願2000−
163272号として、近紫外光ないし可視光で画像形
成が可能な感光性層を有する感光性転写材料を用いて得
られ、金属膜を必要とせず、欠陥修正を簡便に行うこと
が可能で、感度や解像度等のバランスがよく、安価で環
境への負荷の小さいフォトマスクを提供している。前記
感光性層は、フォトマスク作製時に照射される近紫外な
いし可視領域における吸光度が小さく、フォトマスク使
用時に照射される紫外領域の光の吸収特性に優れること
を特長としている。
【0005】上記のような感光性転写材料としては、種
々態様の材料が提案されている。例えば、特開昭47−
046102号では、仮支持体上に分離層及び感光性層
を有する転写材料が開示され、分離層はゼラチン、ポリ
ビニルアルコール(PVA)、ポリビニルピロリドン
(PVP)等の水可溶性若しくは分散性の樹脂を含んで
構成される。しかし、この転写材料では、PETフィル
ム等を仮支持体とし、特に酸素透過性が低く感光性層の
高感度化に有効なPVAを含む分離層を形成すると、分
離層と仮支持体との接着力が分離層と感光性層との接着
力よりも大きくなってしまい、所望の基材上に積層して
更に前記仮支持体を剥離しようとする際に、仮支持体の
みを均一に、かつ再現性よく剥離することが困難である
という問題がある。
【0006】また、特開平5−053319号や特開平
7−120930号では、常温下で粘着性の層を感光性
層として用いるので、所望の基材の表面にラミネートす
る際に気泡が混入したり、製造工程中にゴミ、塵等が付
着するといった問題がある。しかも、上記と同様、分離
層と仮支持体との間の接着力が大きく、所望の基材への
積層後に仮支持体を剥離しようとした場合に、仮支持体
のみを均一に、かつ再現性よく剥離することができない
という欠点がある。
【0007】したがって、仮支持体上に感光性層を有す
る感光性転写材料の該感光性層を所望の基材表面に積層
し、前記仮支持体を剥離してフォトマスクを形成する場
合に、上記のように仮支持体の剥離が安定的に行えない
と、最終的に得られるフォトマスクの品質が変動した
り、製造安定性が確保できなくなるため、仮支持体の剥
離再現性が要求される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、仮支持
体上に感光性層を有する感光性転写材料を用いてフォト
マスクを作製する場合に、所望の基材表面に感光性層を
前記表面と接するように積層した後に前記仮支持体のみ
を剥離する際、該剥離を隣接層の表面を損なうことなく
均一に、かつ再現性よく剥離することのできる感光性転
写材料は、未だ提供されていないのが現状である。
【0009】本発明は、前記従来における諸問題を解決
し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本
発明は、仮支持体の表面に中間層と熱時粘着性を示す感
光性層とをこの順に有してなり、フォトマスクの製造に
用いられ、ラミネート時の気泡混入を回避でき、前記中
間層/仮支持体間の接着力を中間層/感光性層間の接着
力より小さくでき、所望の基材表面に積層した後の前記
仮支持体の剥離を中間層との界面において該層を損なう
ことなく均一に、かつ再現性よく行い得る感光性転写材
料、及び該感光性転写材料を用いてなるフォトマスク材
料を提供することを目的とする。また、本発明は、前記
本発明の感光性転写材料が用いられ、該感光性転写材料
を所望の基材表面に積層した後、仮支持体を中間層との
界面において該層面を損なうことなく均一に再現性よく
剥離でき、安定的に高品質のフォトマスクを作製しうる
フォトマスクの製造方法、及び該製造方法により得られ
るフォトマスクを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。即ち、 <1> 仮支持体上に中間層と感光性層とをこの順に有
する感光性転写材料において、前記中間層が、少なくと
も一種のノニオン性フッ素化合物を含み、中間層と仮支
持体との接着力が中間層と感光性層との接着力より小さ
く、かつ少なくとも水若しくは水溶液に可溶であること
を特徴とする感光性転写材料である。前記<1>に記載
の感光性転写材料は、フォトマスクの作製に用いられ
る。
【0011】<2> 加熱溶融した際の中間層の表面の
表面張力が40×10-4〔mN/m〕以下である前記<
1>に記載の感光性転写材料である。 <3> ノニオン性フッ素化合物が、パーフルオロアル
キル基とアルキレンオキサイド基とを含む側鎖を有する
樹脂である前記<1>又は<2>に記載の感光性転写材
料である。
【0012】<4> 中間層がポリビニルアルコールを
含み、該ポリビニルアルコールの含有量が、中間層の固
形分(質量)の40質量%以上である前記<1>〜<3
>のいずれかに記載の感光性転写材料である。 <5> 感光性層が、紫外領域に吸収を有する着色材を
含有し、かつ405nm以上の波長の光で画像形成が可
能な層である前記<1>〜<4>のいずれかに記載の感
光性転写材料である。
【0013】<6> 光透過性基材の表面と、前記<1
>〜<5>のいずれかに記載の感光性転写材料の感光性
層とが互いに接触するように積層されてなることを特徴
とするフォトマスク材料である。 <7> 金属遮光層を有する光透過性基材の該金属遮光
層と、前記<1>〜<5>のいずれかに記載の感光性転
写材料の感光性層とが互いに接触するように積層されて
なるフォトマスク材料である。
【0014】<8> 前記<1>〜<5>のいずれかに
記載の感光性転写材料の感光性層と、光透過性基材の表
面又は金属遮光層を有する光透過性基材の該金属遮光層
とを接触させて積層し、前記仮支持体を剥離して感光性
層を前記光透過性基材の表面若しくは金属遮光層上に転
写しフォトマスク材料を形成する工程と、フォトマスク
材料の前記感光性層を405nm以上の波長の光で画像
様に露光し、現像処理する工程と、を有すること特徴と
するフォトマスクの製造方法である。
【0015】<9> 前記<1>〜<5>のいずれかに
記載の感光性転写材料の感光性層と、光透過性基材の表
面又は金属遮光層を有する光透過性基材の該金属遮光層
とを接触させて積層しフォトマスク材料を形成する工程
と、フォトマスク材料の前記感光性層を405nm以上
の波長の光で画像様に露光する工程と、仮支持体を剥離
して現像処理する工程と、を有すること特徴とするフォ
トマスクの製造方法である。
【0016】<10> 前記<8>又は<9>に記載の
フォトマスクの製造方法により得られることを特徴とす
るフォトマスクである。 <11> 光透過性基材の表面に金属遮光層と保護層と
を有するフォトマスクであって、前記保護層が着色材を
含み、紫外領域(好ましくは440nm以下)の光の吸
収が大きく且つ405nm以上の波長の光の吸収が小さ
い層である前記<10>に記載のフォトマスクである。 <12> 光透過性基材の表面に遮光層を有するフォト
マスクであって、前記遮光層が着色材を含み、紫外領域
(好ましくは440nm以下)の光の吸収が大きく且つ
405nm以上の波長の光の吸収が小さい層である前記
<10>に記載のフォトマスクである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の感光性転写材料において
は、少なくとも一種のノニオン性フッ素化合物を含み、
水若しくは水溶液に少なくとも可溶な中間層を、中間層
/仮支持体間の接着力が中間層/感光性層間の接着力よ
り小さくなるように設ける。本発明のフォトマスク材料
は、前記本発明の感光性転写材料を用いて構成され、本
発明のフォトマスクの製造方法においては、前記本発明
の感光性転写材料が用いられる。本発明のフォトマスク
は、前記本発明のフォトマスクの製造方法により得られ
る。以下、本発明の感光性転写材料について詳細に説明
すると共に、該説明を通じて本発明のフォトマスク材
料、並びにフォトマスクの製造方法及びフォトマスクに
ついても詳述する。
【0018】<感光性転写材料>本発明の感光性転写材
料は、仮支持体上に、中間層と感光性層とをこの順に有
してなり、前記中間層は、中間層/仮支持体間の接着力
が中間層/感光性層間の接着力より小さくなるように設
けられ、必要に応じて、他の層や被覆シート等が設けら
れていてもよい。
【0019】−中間層− 前記中間層は、少なくとも一種のノニオン性フッ素化合
物を含んでなり、好ましくはバインダー成分を含んでな
り、中間層/仮支持体間の接着力が中間層/感光性層間
の接着力より小さく、少なくとも水若しくは水溶液に可
溶な層に構成される。また、本発明においては、中間層
は仮支持体と感光性層との間に少なくとも1層設ければ
よく、該中間層は、酸素遮断層及び剥離層としての両機
能を果たすように設けられ、更に必要に応じて、他の成
分を含んでいてもよい。
【0020】〈ノニオン性フッ素化合物〉前記ノニオン
性フッ素化合物を中間層に含有させることにより、後述
の仮支持体及び感光性層とに対して、中間層/仮支持体
間の接着力が中間層/感光性層間の接着力より小さくな
るように調整することができる。中間層/感光性層間の
接着力が、中間層/仮支持体間の接着力に対して小さい
と、所望の基材に感光性転写材料を積層した後に前記仮
支持体のみを剥離しようとする場合に、中間層が仮支持
体から剥がれずに破壊されたり、中間層/感光性層の界
面で剥離が生じたりして、中間層の表面性を維持したま
ま、均一で安定した剥離を再現できない。本発明におい
ては、中間層/仮支持体間の接着力が中間層/感光性層
間の接着力より小さいので、中間層との界面において該
層面を損なうことなく均一に、かつ再現性よく安定に仮
支持体を剥離することができ、製造安定性が向上し、品
質バラツキのないフォトマスクを安定に得ることができ
る。しかも、ゴミ等の付着をも回避することができる。
【0021】前記ノニオン性フッ素化合物としては、モ
ノマーではない比較的分子量の大きい樹脂、重合体等の
化合物が挙げられ、公知のものの中から適宜選択するこ
とができる。中でも、中間層に含有させた場合に、加熱
溶融された中間層の表面の表面張力を40×10-4〔m
N/m〕以下とし得る化合物が好ましい。前記表面張力
としては、中でも15×10-4〜25×10-4〔mN/
m〕が好ましい。前記表面張力が40×10-4〔mN/
m〕を超えると、仮支持体との接着力が大きくなること
があり、上記範囲とする事により、仮支持体との接着力
を低減することができる。
【0022】更には、パーフルオロアルキル基〔Cp
2p+1〕とアルキレンオキサイド基〔-(Cm2mO)n-〕と
を含む側鎖を有する樹脂が好ましい。前記パーフルオロ
アルキル基の炭素数pとしては、2〜12が好ましく、
5〜10がより好ましい。また、前記アルキレンオキサ
イド基の炭素数mとしては、1〜5が好ましく、2〜3
がより好ましく、その付加数nとしては、2〜40が好
ましく、5〜20がより好ましい。前記基のうち、前者
では、例えばC817−などが、後者では、例えば−C2
4O−、−C36O−などが挙げられる。また、樹脂
中に占める、前記パーフルオロアルキル基(x)とアル
キレンオキサイド基(y)との比率(x/y)として
は、1/3〜1/40が好ましく、1/5〜1/20が
より好ましい。
【0023】また、前記ノニオン性フッ素化合物の分子
量としては、600〜20000が好ましく、800〜
5000がより好ましい。該分子量が、600未満であ
ると、仮支持体の剥離を均一かつ容易に再現できるよう
に、中間層/仮支持体間の接着力を調整できないことが
あり、20000を超えると、溶剤への溶解性が低下し
てしまうことがある。
【0024】前記ノニオン性フッ素化合物の具体例とし
ては、例えば、大日本化学工業(株)製の、メガファッ
クF−141、F−142、F−142D、F−14
3、F−144、F−171、F−173、F−18
3、F−184、F−528等が挙げられる。
【0025】前記ノニオン性フッ素化合物の含有量とし
ては、中間層の固形分(質量)の0.2〜5質量%が好
ましく、0.5〜2質量%がより好ましい。前記含有量
が、0.2質量%未満であると、仮支持体の剥離を均一
かつ容易に再現できるように、中間層/仮支持体間の接
着力を調整できないことがあり、5質量%を超えると、
感光性層の塗布ムラが発生することがある。
【0026】〈バインダー成分〉中間層は、酸素の存在
による感光性層の感度低下を防止し得る酸素遮断層と、
仮支持体の剥離性を向上させる剥離層との両機能を果た
すことが望まれ、この点から前記ノニオン性フッ素化合
物と共にバインダー成分を適宜選択して併用することが
好ましく、両者の併用により前記両機能を備えることが
できる。また、既述の通り、中間層は少なくとも水若し
くは水溶液に可溶なように構成され、前記バインダー成
分としては、少なくとも水若しくは水溶液に可溶な成分
が用いられる。ここで、前記水には、純水やイオン交換
水等の水のほか、該水に相溶性のアルコール等の溶剤を
含む水系液体が含まれ、前記水溶液としては、例えばア
ルカリ水溶液などが挙げられる。
【0027】前記バインダー成分としては、例えば、ゼ
ラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ヒドロキシセルロース等の水溶性樹脂や、カルボン
酸などの酸基を有するアルカリ可溶性樹脂等が挙げられ
る。前記アルカリ可溶性樹脂としては、側鎖にカルボン
酸基を有するポリマー、例えば、特開昭59−4461
5号、特公昭54−34327号、特公昭58−125
77号、特公昭54−25957号、特開昭59−53
836号、特開昭59−71048号の各公報に記載の
メタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合体、イタコン
酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイン酸共重合
体、部分エステル化マレイン酸共重合体等が挙げられ、
また、側鎖にカルボン酸基を有するセルローズ誘導体が
挙げられる。また、水酸基を有するポリマーに環状酸無
水物を付加したものも有用である。中でも、米国特許第
4139391号明細書に記載のベンジル(メタ)アク
リレートと(メタ)アクリル酸の共重合体や、ベンジル
(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸と他のモノ
マーとの多元共重合体等が好適に挙げられる。
【0028】上記のほか、特開平4−208940号、
特開平5−80503号、特開平5−173320号、
特開平5−72724号の各公報の実施例に記載の、分
離層、アルカリ可溶な熱可塑性樹脂層、中間層等に含ま
れるバインダー成分を挙げることができる。上記の中で
も、光重合反応を効率良く起こす点から、酸素遮断性の
高いポリビニルアルコールを少なくとも含有させること
が望ましい。
【0029】前記バインダー成分の含有量としては、中
間層の固形分(質量)の70〜99.8質量%が好まし
く、85〜99質量%がより好ましい。前記含有量が、
70質量%未満であると、酸素遮断性を確保することが
困難なことがあり、99.8質量%を超えると、中間層
/仮支持体間の接着力の制御が困難となることがある。
中でも、バインダー成分としてポリビニルアルコールを
含み、かつその含有量が、中間層の固形分(質量)の4
0質量%以上であることが好ましく、70質量%以上が
より好ましい。該含有量が、40質量%未満であると、
酸素遮断能が低下して、感光性層の感度が低下すること
があり、上記範囲とすることにより、感光性層の高感度
化が図れると同時に、前記ノニオン性フッ素化合物と併
用することにより中間層/仮支持体間の接着性が抑えら
れ、仮支持体を均一に再現性よく剥離することができ
る。
【0030】−感光性層− 前記感光性層は、光重合硬化可能な感光性組成物を含ん
でなり、常温下では粘着性がない若しくは少なく、熱時
粘着性を示すように構成される。必要に応じて、他の成
分を含んでいてもよい。本発明に係る感光性層を、常温
下では粘着性がない若しくは少なく、熱時粘着性を示す
ように構成することにより、所望の基材にラミネートす
る際に気泡を混入することなく、密着性よくラミネート
することができる。粘着性が少ないとは、ラミネート時
に基材との間に気泡が混入しない程度に粘着性を有して
もよいことをいう。
【0031】前記感光性層の中でも、少なくとも紫外領
域に吸収を有する着色材を含有し、かつ405nm以上
の波長の光で画像形成が可能な感光性層が好ましく、環
境上の点で、アルカリ現像型が望ましく、露光部分が硬
化してアルカリ現像液に不溶化するネガ型、及び露光部
分がアルカリ現像液に可溶性であるポジ型のいずれであ
ってもよい。例えば、前記ネガ型の場合、少なくともア
ルカリ可溶の高分子結合材、エチレン性不飽和二重結合
を有する付加重合性モノマー、光重合開始系、少なくと
も一種の着色材を少なくとも含有する感光性組成物であ
ってもよく、該感光性組成物は好適に用いることができ
る。
【0032】以下、前記ネガ型の場合の各構成成分につ
いて説明する。−アルカリ可溶の高分子結合材−前記ア
ルカリ可溶の高分子結合材としては、側鎖にカルボン酸
基を有するポリマー、例えば、特開昭59−44615
号、特公昭54−34327号、特公昭58−1257
7号、特公昭54−25957号、特開昭59−538
36号、特開昭59−71048号の各公報に記載され
ているようなメタクリル酸共重合体、アクリル酸共重合
体、イタコン酸共重合体、クロトン酸共重合体、マレイ
ン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体等が
あり、また側鎖にカルボン酸基を有するセルローズ誘導
体が挙げられる。この他に水酸基を有するポリマーに環
状酸無水物を付加したものも有用である。特に好ましく
は米国特許第4139391号明細書に記載のベンジル
(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸の共重合体
やベンジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸
と他のモノマーとの多元共重合体を挙げることができ
る。
【0033】前記アルカリ可溶の高分子結合材の含有量
としては、感光性層の全固形分(質量)の5〜50質量
%が好ましく、10〜40質量%がより好ましい。前記
含有量が、5質量%未満であると、感光性層の膜の強度
が弱くなることがあり、50質量%を越えると、現像性
が悪化することがある。
【0034】−エチレン性不飽和二重結合を有する付加
重合性モノマー−前記エチレン性不飽和二重結合を有す
る付加重合性モノマーとしては、分子中に少なくとも1
個の付加重合可能なエチレン性不飽和基を有し、沸点が
常圧で100℃以上の化合物が好ましい。例えば、ポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプ
ロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノ
キシエチル(メタ)アクリレートなどの単官能アクリレ
ートや単官能メタクリレート、ポリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、
トリメチロールプロパンジアクリレート、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、
【0035】ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリ
レート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリ
レート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピ
ル)エーテル、トリ(アクリロイルオキシエチル)イソ
シアヌレート、トリ(アクリロイルオキシエチル)シア
ヌレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパンや、
【0036】グリセリン等の多官能アルコールにエチレ
ンオキシドよプロピレンオキシドを付加反応した後に
(メタ)アクリレート化したもの、特公昭48−417
08号、特公昭50−6034号、特開昭51−371
93号の各公報に記載のウレタンアクリレート類、特開
昭48−64183号、特公昭49−43191号、特
公昭52−30490号の各公報に記載のポリエステル
アクリレート類、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸の
反応生成物であるエポキシアクリレート類等の多官能ア
クリレートやメタクリレートなどを挙げることができ
る。
【0037】中でも、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メ
タ)アクリレーが好ましい。
【0038】前記エチレン性不飽和二重結合を有する付
加重合性モノマーの含有量としては、感光性層の全固形
分(質量)の5〜50質量%が好ましく、10〜40質
量%がより好ましい。前記含有量が、5質量%未満であ
ると、現像性が悪化、感度低下などの問題が生ずること
があり、50質量%を越えると、感光性層の粘着性が強
くなり過ぎることがある。
【0039】−光重合開始系− 光重合開始系としては、フォトマスク材料の画像形成時
に用いるレーザープロッターのレーザー波長が可視部に
あるため、レーザー光を吸収する増感色素と重合開始剤
を組合わせた光重合開始系の使用が望ましい。増感色素
と重合開始剤を組合わせた光重合開始系の例としては、
3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリ
ン)などのクマリン系色素及び下記化合物(2)の組合
せ、下記化合物(1)及び(2)の組合せ、あるいはこ
れらに更に下記化合物(3)を添加した系、等が挙げら
れる。更には、特開平2000−39712号公報に記
載の化合物群も挙げることができる。
【0040】
【化1】
【0041】前記光重合開始系の含有量としては、感光
性組成物の全固形分(質量)の5〜20質量%が好まし
く、7〜15質量%がより好ましい。
【0042】本発明においては、フォトマスク作製時に
405nm以上の波長の光に感応して画像形成が可能
で、かつフォトマスクとして使用する際に440nm以
下、特に405nm未満の短波長光を吸収する保護層と
して機能させる観点から、感光性組成物(感光性層)に
着色材を含有させることが好ましい。即ち、遮光すべき
光の波長領域である、440nm以下(特に405nm
未満)の光の吸収が大きく、かつ画像形成のための光の
波長領域である、405nm以上の波長の光の吸収が小
さい感光性組成物(感光性層)とすることが好ましい。
【0043】フォトマスク作製時に画像形成を可能とす
るためには、感光性層全体を効率よく光重合させる点か
ら、露光現像前の感光性層は、405nm以上の波長の
光である画像形成用の光の波長領域においては吸光度が
小さいことが望ましい。但し、後述のように、画像形成
光の感度が高く、感光性層に十分光重合を起こさせるこ
とが可能であれば、吸光度が特に小さい必要はない。
【0044】具体的には、前記吸光度としては、2.4
未満が好ましく、2.0以下がより好ましく、1.0未
満が特に好ましい。例えば、488nmのArイオンレ
ーザーや532nmのND−YAGレーザーでは比較的
感度が小さいので、これらのレーザー光を用いる場合に
は、少なくとも480nmより長波の500nm近傍の
波長領域、特に488nmないしは532nmにおける
感光性層の吸光度が小さいことが望ましい。
【0045】画像形成用の光としては、405nm以上
の波長を有する光、特にレーザー光が用いられ、例え
ば、ND−YAGレーザー(532nm)、Arイオン
レーザー(488nm)、He−Cdレーザー(442
nm)、Krイオンレーザー(413nm)等が用いら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0046】この他、レーザー光の種類によっては(例
えば、413nmのKrイオンレーザー、442nmの
He−Cdレーザー)、吸光度はやや大きいものの(前
記レーザー光の場合の該吸光度は0.3〜4.0程
度)、所定の感度が得られるものがあるので、この場合
には、吸光度を特に小さくする必要はない。したがっ
て、画像形成を行う波長の光の吸光度については、感度
も考慮して適宜決めることができる。
【0047】また、フォトマスクとして使用する際に4
40nm以下、特に405nm未満の短波長光を吸収さ
せる保護層とする場合において、該短波長領域における
感光性層の吸光度としては、1.05以上が好ましく、
1.5以上がより好ましい。
【0048】ここで、フォトマスクとしての使用時に照
射する光(フォトマスクにより遮光されるべき光)とし
ては、一例としてアライナーなどの露光機に用いられる
超高圧水銀灯による光等が挙げられる。この場合、本発
明に係る感光性層(保護層)において、435nmのg
線、405nmのh線、及び365nmのi線に対する
吸光度が大きいことが望ましい。
【0049】上述のような特性を有する感光性層を得る
ためには、感光性層に、吸光特性が、440nm以下の
短波長帯域における吸光度より、画像形成光の波長の光
の吸光度が小さい着色材を含有させることが好ましい
(ただし、上述のように、画像形成光であるレーザー光
の種類によってはレーザー光の波長に対する吸光度を特
に小さくしなくてもよい場合がある。)。また、遮光光
が紫外線を含む場合、紫外線吸収剤を添加することによ
り紫外領域の吸光度を高めることも可能である。
【0050】感光性層の吸光度は、着色材の種類だけで
なく、該層中の着色材の含有量、該層の膜厚等により変
化するので、必要な吸光度を得るためには、これらのフ
ァクターを考慮することが必要である。
【0051】このような感光性層を備えたフォトマスク
材料を用いて、フォトマスクを作製すると、フォトマス
ク作製時に露光する405nm以上の波長の光、特に4
80nm以上の波長の光は、感光性層の深部まで十分通
り、光エネルギーを大きくしたり長時間光照射をする必
要がなく、感度が高くなる一方、波長が440nm以下
の短波長光の反射率が35%以下と低いので、フォトマ
スクとして用いた場合の高解像度化が図られる。
【0052】前記着色材としては、例えばカーボンブラ
ックを単独で用いることも可能であるが、ブルー、グリ
ーン、レッド、イエロー、あるいはバイオレットなどの
染料あるいは顔料を組合わせて用いることが可能であ
る。より高感度化する場合には、フォトマスク作製時に
露光する光の波長領域、即ち近紫外から可視領域(特に
405nm以上の波長の光)の吸収が小さく、かつフォ
トマスク使用時に照射する、440nm以下の光の吸収
効率の高い顔料が好適であり、例えば、ブルー顔料の単
独使用や、ブルー顔料とイエロー顔料とを組合わせた混
合使用が好ましい。
【0053】前記ブルー顔料及びイエロー顔料として
は、例えば、ビクトリア・ピュアーブルーBO(C.
I.42595)、オーラミン(C.I.4100
0)、ファット・ブラックHB(C.I.2615
0)、モノライト・イエローGT(C.I.ピグメント
イエロー12)、パーマネント・イエローGR(C.
I.ピグメント・イエロー17)、パーマネント・イエ
ローHR(C.I.ピグメント・イエロー83)、パー
マネント・カーミンFBB(C.I.ピグメント・レッ
ド146)、ホスターバームレッドESB(C.I.ピ
グメント・バイオレット19)、パーマネント・ルビー
FBH(C.I.ピグメント・レッド11)ファステル
・ピンクBスプラ(C.I.ピグメント・レッド81)
モナストラル・ファースト・ブルー(C.I.ピグメン
ト・ブルー15)、モノライト・ファースト・ブラック
B(C.I.ピグメント・ブラック1)、カーボン、
【0054】C.I.ピグメント・レッド97、C.
I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・
レッド149、C.I.ピグメント・レッド168、
C.I.ピグメント・レッド177、C.I.ピグメン
ト・レッド180、C.I.ピグメント・レッド19
2、C.I.ピグメント・レッド215、C.I.ピグ
メント・グリーン7、C.I.ピグメント・グリーン3
6、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピ
グメント・ブルー15:4、C.I.ピグメント・ブル
ー15:6、C.I.ピグメント・ブルー22、C.
I.ピグメント・ブルー60、C.I.ピグメント・ブ
ルー64等が挙げられる。前記着色剤は、一種単独のみ
ならず、二種以上を併用することができる。
【0055】また、既述の通り、遮光層が金属膜の場
合、感光性層を金属膜上から剥離せずにそのまま残すこ
とにより保護層とすることもできる。該保護層の形成に
より、フォトマスク使用した際の光の反射を防止して高
解像度に露光することができ、しかも洗浄によるピンホ
ール等の白抜け欠陥の発生が抑えることができる。
【0056】感光性層を保護層として残す場合、波長4
40nm以下、特に405nm未満の短波長光の反射率
が小さくなる(好ましくは35%以下となる)ような感
光性層とすることが好ましい。該感光性層を形成するた
めには、着色材として、波長440nm以下、特に40
5nm未満の短波長光を吸収し、かつ近紫外ないし可視
領域の光(好ましくは405nm以上の波長の光)につ
いては吸収の小さい着色材を使用できる。ここで、含有
される着色材は、フォトマスクを作製時の光描画に用い
られる光に対する吸光度がの小さい着色材であるので、
フォトマスク作製時の感光性層の露光に悪影響を与える
ことはなく、また、フォトマスク使用時における波長4
40nm以下、特に405nm未満の短波長光の反射率
が低いので、フォトマスクとして用いた場合に高解像度
に露光することができる。このような保護層に用いる着
色材としては、既述の着色材と同様のものが挙げられ
る。
【0057】前記着色材の含有量は、フォトマスクの濃
度やフォトマスク作製の際の感度、解像性等を考慮して
決められ、着色材の種類によっても異なるが、一般に感
光性層の固形分(質量)の10〜50質量%が好まし
く、15〜35質量%がより好ましい。
【0058】−他の成分− 以上のほか、下記他の成分を添加してもよい。硬化膜の
強度を改良する目的で、現像性等に悪影響を与えない範
囲でエポキシ樹脂、メラミン樹脂等のアルカリ不溶のポ
リマーを添加することができる。該ポリマーの含有量と
しては、感光性層の全固形分(質量)の0.2〜50質
量%が好ましく、1〜30質量%がより好ましい。前記
含有量が、0.2質量%未満であると、硬化膜強度の向
上効果は認められないことがあり、50質量%を越える
と、現像性が悪くなることがある。
【0059】紫外領域の吸光度を高める等の目的で、U
V吸収剤、金属、酸化チタンなどの金属酸化物等も同時
に添加してもよい。前記UV吸収剤としては、特開平9
−25360号公報に記載の、加熱処理により紫外領域
に強い吸収を発現する化合物も用いることができる。ま
た、添加剤として、更に熱重合防止剤を添加することも
好ましい。熱重合防止剤としては、例えば、ハイドロキ
ノン、p−メトキシフェノール、ジ−t−ブチル−p−
クレゾール、ピロガロール、t−ブチルカテコール、ベ
ンゾキノン、4,4'−チオビス(3−メチル−6−t
−ブチルフェノール)、2,2'−メチレンビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、2−メルカプト
ベンズイミダゾール、フェノチアジン等が挙げられる。
さらに、必要に応じて、例えば可塑剤、界面活性剤等の
公知の添加剤を添加することもできる。
【0060】前記感光性層の層厚としては、5μm以下
が好ましく、2μm以下がより好ましく、0.3〜1.
2μmが特に好ましい。前記感光性層の層厚が5μmを
超えると、解像度が悪化することがあり、0.3μm未
満では、層厚均一化が困難となることがある。したがっ
て、前記層厚を上記範囲とすることにより、均一厚で高
解像度化を図ることができる。
【0061】前記感光性層は、感光性組成物の溶液をス
ピンコーター、スリットスピンコーター、ロールコータ
ー、ダイコーター、カーテンコーター等を用いて直接塗
布により形成することが可能である。感光性組成物の溶
液は、既述の感光性組成物を溶媒に溶解、分散して調製
でき、該溶剤としては、例えば、メチルエチルケトン、
PEGMEA、シクロヘキサノン、等が挙げられる。
【0062】−被覆シート− 感光性転写材料の前記感光性層上には、貯蔵の際の汚染
や損傷から保護する目的で、薄い被覆シートを設けるこ
とが好ましい。被覆シートは、仮支持体と同一若しくは
類似の材料からなってもよいが、感光性層から容易に分
離可能であることが必要であり、この点から、被覆シー
トの材料としては、例えばシリコーン紙、ポリオレフィ
ン、ポリテトラフルオルエチレンシート等が適当であ
る。前記被覆シートの厚みとしては、約5〜100μm
が好ましい。特に好ましくは、10〜30μm厚のポリ
エチレン又はポリプロピレンフィルムである。これらの
被覆シートはラミネートする前に剥離する。
【0063】−仮支持体− 前記仮支持体としては、例えば、テフロン(R)、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の薄いシート若しくはこれらの
積層物が好ましい。また、仮支持体の厚みとしては、5
〜300μmが適当であり、好ましくは20μm〜15
0μmである。
【0064】更に別の感光性転写材料の例として、特開
平4−208940号、特開平5−80503号、特開
平5−173320号、特開平5−72724号の各公
報の実施例に記載の、仮支持体上にアルカリ可溶な熱可
塑性樹脂層、中間層、感光性層をこの順に有する感光性
転写材料を用いることも可能である。
【0065】以上より、仮支持体と中間層との界面にお
いて該層面を損なうことなく均一に再現性よく剥離し得
る製造適性を備えた感光性転写材料を得ることができ、
製造安定性が確保され、品質バラツキのないフォトマス
クを安定製造に寄与し得る。
【0066】<フォトマスク材料>本発明のフォトマス
ク材料は、前記本発明の感光性転写材料を用いてなり、
その第一の態様は、光透過性基材の表面と前記本発明の
感光性転写材料の感光性層とが互いに接触するように積
層されてなり、第二の態様は、金属遮光層を有する光透
過性基材の該金属遮光層と前記本発明の感光性転写材料
の感光性層とが互いに接触するように積層されてなる。
また、必要に応じて他の層を有していてもよく、後述の
本発明のフォトマスクの製造方法に好適に用いられる。
ここで、上記の感光性転写材料の詳細については既述の
通りである。
【0067】−金属遮光層− 前記金属遮光層は、金属及び金属酸化物の少なくとも一
種を主として構成された金属膜からなる。前記金属膜と
しては、例えば、クロム膜、低反射クロム/酸化クロム
2層膜、アルミニウム膜、酸化鉄膜、等が挙げられる。
該金属膜は、例えばスパッタリング法、EB蒸着、塗布
等により形成することができる。
【0068】遮光層の厚みとしては、フォトマスク自体
の解像度を向上させる点で、0.1〜0.5μm程度が
好ましい。
【0069】−光透過性基材− 光透過性基材としては、石英、ソーダガラス、無アルカ
リガラスなどのガラス板、ポリエチレンテレフタレート
等の透明プラスティックフィルムなどが挙げられる。前
記光透過性基材の厚さとしては、その用途により異なる
が、一般には1〜7mmが好適である。
【0070】遮光層として、金属膜を形成する場合に
は、膜強度、耐久性に優れた遮光層を形成することがで
きる。しかし、上記範囲の薄膜な状態では、フォトマス
ク作製時における洗浄などによってピンホール等の欠陥
が発生しやすく、また、金属膜よりなる遮光層の反射率
は、例えばクロム膜では70%(435nm)程度であ
り、フォトマスクとして使用する場合に該遮光層で光の
反射を生じ、フォトマスクを通して光照射し画像形成す
る際の解像度が低下し易いので、前記遮光層上に感光性
層を保護層として残しておくことが好ましい。低反射ク
ロム/酸化クロム2層膜では、反射率は10%近くに低
減することも可能であるが、価格が高いといった問題が
ある。
【0071】以上より、前記第一の態様では、感光性層
が、405nm以上の波長の光で画像形成でき、かつ紫
外領域(好ましくは、波長440nm以下(特に405
nm未満)の短波長域)に光吸収を有する層であるの
で、405nm以上の波長の光で光照射することで最終
的に、光透過性基材の表面上に、前記感光性層からなる
紫外領域(好ましくは、波長440nm以下の短波長
域)の光に吸収を示す遮光層を有してなるフォトマスク
が得られる。前記第二の態様では、第一の態様と同様、
感光性層が、405nm以上の波長の光で画像形成で
き、かつ紫外領域(好ましくは、波長440nm以下
(特に405nm未満)の短波長域)に光吸収を有する
層であるので、405nm以上の波長の光で光照射する
ことで最終的に、光透過性基材の表面上に設けられた金
属遮光層上に、紫外領域(好ましくは、波長440nm
以下の短波長域)の光の反射率が低い(好ましくは35
%以下)保護層が積層されたフォトマスクを得ることが
できる。
【0072】以上より、フォトマスク材料に、仮支持体
と中間層との界面において該層面を損なうことなく均一
に再現性よく剥離し得る製造適性を付与でき、製造安定
性が確保され、品質バラツキのないフォトマスクを安定
製造に寄与し得る。
【0073】<フォトマスクの製造方法>本発明のフォ
トマスクの製造方法は、基本的には、光透過性基材の表
面又は金属遮光層を有する光透過性基材の該金属遮光層
上に感光性層と中間層とをこの順に有するフォトマスク
材料を形成する工程(以下、「材料形成工程」というこ
とがある。)と、感光性層と中間層とを有するフォトマ
スク材料の前記感光性層を405nm以上の波長の光で
画像様に露光、現像等する工程(以下、「画像形成工
程」ということがある。)とを有して構成され、金属遮
光層を有する場合には、現像処理により感光性層が除去
された領域の金属遮光層をエッチングにより除去する工
程(以下、「エッチング工程」ということがある。)を
更に有してフォトマスクが作製される。また、必要に応
じて、加熱処理する工程等の他の工程を有していてもよ
い。後述する本発明のフォトマスクは、以下に示す第一
又は第二の態様の本発明のフォトマスクの製造方法によ
り好適に製造することができる。
【0074】本発明のフォトマスクの製造方法の第一の
態様は、材料形成工程として、仮支持体の表面に中間
層と感光性層とをこの順に有する前記本発明の感光性転
写材料の該感光性層と、光透過性基材の表面又は金属遮
光層を有する光透過性基材の該金属遮光層とを接触させ
て積層し、前記仮支持体を剥離して感光性層を前記光透
過性基材の表面若しくは金属遮光層上に転写しフォトマ
スク材料を形成する工程と、画像形成工程として、フ
ォトマスク材料の前記感光性層を405nm以上の波長
の光で画像様に露光する工程とを有してなり、金属遮光
層を有する場合には、更にエッチング工程として、現
像処理により感光性層が除去された領域の遮光層をエッ
チングにより除去する工程を有してなる。
【0075】本発明のフォトマスクの製造方法の第二の
態様は、材料形成工程として、仮支持体の表面に中間
層と感光性層とをこの順に有する前記本発明の感光性転
写材料の該感光性層と、光透過性基材の表面又は金属遮
光層を有する光透過性基材の該金属遮光層とを接触させ
て積層しフォトマスク材料を形成する工程と、画像形
成工程として、前記第一の態様と同様の画像形成工程と
を有してなり、金属遮光層を有する場合には、更にエ
ッチング工程として、前記第一の態様と同様のエッチン
グ工程を有してなる。
【0076】本発明のフォトマスクの製造方法に係る各
工程について説明する。 〈材料形成工程〉材料形成工程では、光透過性基材の表
面又は金属遮光層を有する光透過性基材の該金属遮光層
上に感光性層及び中間層を有するフォトマスク材料を形
成する。フォトマスク材料を形成する方法としては、感
光性層を有する転写材料を用いて所望の基材に感光性層
を形成する方法が適用され、具体的には、感光性層を有
する感光性転写材料を用いて基材に感光性層を転写形成
する転写法(前記第一の態様の材料形成工程)、感光性
層を有する感光性転写材料を用いて基材に積層し積層体
とする積層法(前記第二の態様の材料形成工程)によ
る。感光性転写材料を用いることにより、例えば大サイ
ズの基材の場合であっても、感光性層を均一厚に形成す
ることができ、本工程の簡易化にも寄与する。
【0077】前記第一の態様における材料形成工程で
は、仮支持体の表面に中間層と感光性層とこの順に有す
る前記本発明の感光性転写材料の該感光性層と、光透過
性基材の表面(態様A)又は金属遮光層を有する光透過
性基材の該金属遮光層(態様B)とを互いに接触させて
積層した後、露光前に前記仮支持体を剥離して感光性層
を前記光透過性基材の表面又は前記遮光層上に転写する
ことによりフォトマスク材料を形成する。金属遮光層を
有しない基材を用いた前記態様Aでは、最終的にパター
ン化された感光性層がフォトマスクを構成する遮光層と
して機能し、フォトマスクとしての使用時に照射される
短波長光を吸収する。一方、金属遮光層を有する基材を
用いた前記態様Bでは、金属遮光層上に残った感光性層
は除去されなくてもよく、この場合には該感光性層が保
護層として機能し、フォトマスクとしての使用時の光の
反射を防止して高解像度に露光することができ、しかも
洗浄によるピンホール等の白抜け欠陥の発生を抑制する
ことができる。また、前記金属遮光層の成分構成、形成
方法等の詳細については、既述の本発明のフォトマスク
材料における場合と同様であり、前記感光性層、仮支持
体等の感光性転写材料の詳細については既述の通りであ
る。
【0078】前記第二の態様における材料形成工程で
は、仮支持体の表面に中間層と感光性層とこの順に有す
る前記本発明の感光性転写材料の該感光性層と、光透過
性基材の表面(態様A)又は金属遮光層を有する光透過
性基材の該金属遮光層(態様B)とを互いに接触させて
積層することによりフォトマスク材料を形成する。した
がって、前記第一の態様における材料形成工程のよう
に、積層した後に仮支持体の剥離は行わず、仮支持体あ
るいは透明基材を通して露光を行い、露光後の現像前に
おいて仮支持体を剥離する。
【0079】前記金属遮光層及び感光性転写材料の詳細
については、前記第二の態様の場合と同様である。ま
た、前記第一の態様と同様に、前記態様Aでは、パター
ン化された感光性層がフォトマスクを構成する遮光層と
して機能し、前記態様Bでは、金属遮光層上の感光性層
を除去しない場合には該感光性層が保護層として機能
し、フォトマスクとしての使用時の光の反射を防止して
高解像度に露光することができ、しかも洗浄によるピン
ホール等の白抜け欠陥の発生を抑制することができる。
【0080】〈画像形成工程〉前記第一の態様における
画像形成工程では、フォトマスク材料の前記感光性層を
405nm以上の波長の光で画像様に露光し、現像処理
する。金属遮光層を有する場合には、感光性層を所望の
画像様に露光、現像処理した後、該感光性層を残すこと
により、パターン化された保護層を形成することができ
る。該保護層は、紫外領域(好ましくは、波長440n
m以下(特に405nm未満)の短波長域)の光を吸収
し反射率が低い(好ましくは35%以下である)ので、
フォトマスクとして使用した場合に、光の反射を効果的
に防止して高解像度に露光することができる。
【0081】本工程においては、紫外線やX線等の放射
線によることなく、405nm以上の波長の光により簡
便かつ安全に露光することができ、その光源としては、
405nm以上の波長の光を発する光源であれば特に制
限はなく、公知の方法の中から適宜選択して画像様に露
光することができる。また、超高圧水銀灯などの紫外線
露光機にバンドパスフィルターを組み入れて、露光波長
を選択することも可能である。中でも、上述のように、
405nm以上の波長の光を発するレーザーが好まし
く、例えば442nmのHeCdレーザー、488nm
のアルゴンレーザー等は特に好ましい。
【0082】前記現像液としては、アルカリ金属若しく
はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、
アンモニア水、4級アンモニウム塩の水溶液等が挙げら
れる。中でも特に、炭酸ナトリウム水溶液が好ましい。
現像方法としても制限はなく、現像液に接触若しくは浸
漬させる方法、現像液を噴霧状にスプレーする方法など
適宜選択することができる。現像時の現像液の温度とし
ては、20〜40℃が好ましい。
【0083】また、前記第二の態様における画像形成工
程では、フォトマスク材料の前記感光性層を405nm
以上の波長の光で画像様に露光する工程、及び仮支持体
を剥離して現像処理する工程を有して構成される。即
ち、透明基材と感光性転写材料とを積層した積層体の状
態でその感光性層を所望の画像様に露光した後に、仮支
持体を剥離除去して現像処理することによりパターン化
する。金属遮光層を有する場合には、前記同様に感光性
層を残すことにより、パターン化されたされた保護層と
することもできる。本態様においても、紫外線やX線等
の放射線によることなく、405nm以上の波長の光に
より簡便かつ安全に露光することができ、しかも紫外領
域(好ましくは、波長440nm以下(特に405nm
未満)の短波長域)の光を吸収し反射率が低い(好まし
くは35%以下である)ので、フォトマスクとして使用
した場合に、光の反射を効果的に防止して高解像度に露
光することができる。ここで、光源、現像液、現像方法
及び現像温度等の詳細については、第一の態様における
場合と同様である。
【0084】〈エッチング工程〉金属遮光層を有する光
透過性基材を用いる場合にはエッチング工程を設け、上
述のいずれの態様においても、現像処理により感光性層
が除去された領域にエッチング処理を施すことによっ
て、該領域の金属遮光層を除去して金属遮光層を画像様
にパターン化することができる。エッチング処理は、常
法により行え、エッチング時のエッチング液としては、
例えば、混酸アルミエッチング液、硝酸第二セリウムア
ンモニウムと過塩素酸とからなるエッチング液、等が挙
げられる。
【0085】また、前記エッチング工程の後、パターン
状に形成された感光性層(保護層)に加熱処理を施する
ことにより膜硬化させ、膜強度を高めることもできる。
前記加熱処理の温度としては、120〜250℃が好ま
しい。前記温度が、120℃未満であると、加熱処理の
効果が得られないことがあり、250℃を超えると、材
料の分解が生じ、逆に脆く弱い膜質になることがある。
加熱処理の時間としては、15〜60分が適当であり、
加熱処理の方法としては、例えば、ドライオーブン、ホ
ットプレートなどを用いた公知の方法を用いることがで
きる。
【0086】本発明のフォトマスクの製造方法におい
て、金属遮光層がなく感光性層が遮光層として機能する
場合には、作製されたフォトマスクに欠陥がある場合
に、以下のようにして欠陥修正を行うことができる。フ
ォトマスクの欠陥とは、黒部の場合主として黒部の白抜
け部分、例えばピンホールのような光を透過する欠陥を
いい、また、白部の場合、例えば本来白部となるべき部
分の透明基材上に異物や感光性層が付着して光透過率が
低下する欠陥をいう。
【0087】フォトマスクの黒部に白抜け部分が発生し
た場合には、前述の感光性層形成用の溶液を欠陥周辺部
に塗布するか、あるいは前述の感光性転写材料を前記ラ
ミネータなどで部分的に貼り付け、更に例えばHeCd
レーザー等で露光し、現像して不要な感光性層を除去す
ることによって、欠陥を修正することができる。また、
HeCdレーザー等で露光、現像する代わりに、YAG
レーザーで感光性層の不要部をアブレーションにより除
去することも可能である。
【0088】一方、フォトマスクの白部に欠陥が発生し
た場合には、YAGレーザー等を用いてアブレーション
により除去可能である。この場合、Emマスクとは異な
り、白部には感光性層などの有機物成分は無いため、レ
ーザーアブレーションによる新たな欠陥の発生を伴うこ
ともない。
【0089】更に、更なる膜強度の向上を図る観点か
ら、前記エッチング工程を終了した後に、画像状の感光
性層(保護層)上に更に熱硬化型のエポキシ樹脂等の保
護膜を設けることもできる。
【0090】以上より、感光性転写材料を用いてなるフ
ォトマスク材料における仮支持体の剥離を、中間層との
界面において該層面を損なうことなく均一に再現性よく
剥離できるので、製造安定性が確保され、品質バラツキ
のないフォトマスクを安定的に製造することができる。
尚、上記において、ネガ型の感光性層を主体に説明した
が、本発明においては露光部がアルカリ水溶液に可溶化
するポジ型の感光性層を用いることも可能である。
【0091】<フォトマスク>本発明のフォトマスク
は、光透過性基材の表面に遮光層を、あるいは光透過性
基材の表面に金属遮光層及び保護層を、有してなり、既
述の本発明のフォトマスクの製造方法(前記第一又は第
二の態様)により得られる。前者において、前記遮光層
は、着色材を含む前記感光性転写材料の感光性層を構成
する感光性組成物若しくはその硬化成分を少なくとも含
んでなり、405nm以上の波長の光の吸収が小さい反
面、紫外領域(好ましくは波長440nm以下)の光の
吸収の大きい遮光層として機能する。
【0092】また、後者において、金属遮光層上の保護
層は、前記感光性転写材料の感光性層を構成する感光性
組成物若しくはその硬化成分を少なくとも含んでなり、
画像様に形成された遮光層と同様のパターンに少なくと
も一層形成される。即ち、既述のように、保護層は、感
光性組成物を含み、かつ405nm以上の波長の光によ
る画像形成及び必要に応じて硬化を行った後に波長44
0nm以下の短波長光に対する反射率を低く(好ましく
は35%以下に)し得る、フォトマスク材料を構成する
感光性層からなる。具体的な形成方法については、既述
の通りである。前記保護層は、金属遮光層のピンホール
等の発生を回避すると共に、440nm以下(特に40
5nm未満)の短波長の光の反射率を低く(好ましくは
35%以下に)抑制して、フォトマスクとして使用した
際に、該フォトマスクと被照射物との間で光照射した際
に生ずる光の反射を効果的に抑制することができる。
【0093】保護層の反射率は35%以下が好ましく、
反射率が35%を超えると、例えば、フォトリソグラフ
ィ等の工程でフォトマスクとして使用し露光する場合な
ど、被照射物とフォトマスクとの間で生ずる光の反射を
十分に防止できず、被照射物に形成される画像の解像度
の低下を回避することができないことがある。中でも、
解像度の低下に影響しない範囲に光の反射を低減する観
点からは、反射率は10%以下が好ましく、7〜8%が
より好ましい。
【0094】前記反射率とは、保護層に入射する光量h
1の光に対して、吸収されずに保護層で反射される光の
光量(h2)の割合(h2/h1×100)をいい、例え
ば、分光光度計(UV−3100S((株)島津製作所
製)等)などを用いて容易に測定することができる。
尚、上記において、被照射物とは、光源からフォトマス
クを介在して光照射される対象物をいう。
【0095】上記において、光透過性基材、金属遮光
層、感光性転写材料等の詳細については既述の通りであ
る。以上のように、中間層/仮支持体間の剥離が再現良
く、均一に行えるため、品質バラツキのないフォトマス
クを得ることができる。
【0096】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。以
下、実施例中の「部」は「質量部」を表す。
【0097】(実施例1)以下のようにして、青色顔料
を含む感光性転写材料を作製し、これを光透過性基材と
してのガラス板の表面にラミネートして積層し仮支持体
を剥離して転写する転写法(前記第一の態様)により本
発明のフォトマスクを作製した。
【0098】[フォトマスクの作製] −材料形成工程− (1) 感光性転写材料の作製 中間層の形成 仮支持体として、75μm厚のPET(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルムを準備し、該PETフィルムの
表面に、下記組成からなる中間層用塗布液を乾燥膜厚が
1.8μmとなるようにホワイラーにより塗布、乾燥し
て、中間層(酸素遮断層及び剥離層を兼用)を形成し
た。尚、乾燥は100℃で2分間行った。
【0099】 〔中間層用塗布液の組成〕 ・ポリビニルアルコール … 10.8部 (PVA−205(鹸化率=80%)、(株)クラレ製) ・ポリビニルピロリドン … 5.0部 (PVP K−90、GAFコーポレーション(株)製) ・ノニオン性フッ素化合物 … 1.2部 (メガファックF−171(20%ブチルセロソルブ溶液)、大日本インキ工 業化学(株)製) ・イオン交換水 … 31部 ・メタノール …140部
【0100】感光性層の形成 続いて、前記中間層上に、更に下記組成からなる感光性
層用塗布液を乾燥膜厚で3μmとなるようにホワイラー
により塗布し、乾燥した後、6μm厚のポリプロピレン
フィルムをラミネートして、本発明の感光性転写材料
(1)を得た。尚、乾燥は、100℃で3分間行った。
【0101】 〔感光性層用塗布液の組成〕 ・着色材(下記青顔料分散液) …148部 ・メタクリル酸/メタクリル酸ベンジル共重合体(モル比=28/72、重量 平均分子量30000)の1−メトキシ−2−プロピルアセテート27%溶液( バインダー成分) … 87.1部 ・DPHA(モノマー、日本化薬(株)製) … 38.8部 ・3,3’−カルボニルビス(7−ジエチルアミノクマリン)(増感剤) … 1.17部 ・CGI7460(ラジカル重合開始剤、チバ・ガイギー(株)製) … 2.33部 ・1,2−ナフトキノン(2)ジアジド−4−スルフォン酸−p−t−オクチ ルフェニルエステル(増感助剤) … 1.17部 ・メガファックF177(フッ素系界面活性剤、大日本インキ(株)製) … 0.46部 ・メチルエイルケトン …413部 ・PEGMEA …228部 ・シクロヘキサノン …206部
【0102】尚、前記青顔料分散液は、青色顔料(C.
I.ピグメントブルー15.4)26.64部、メタク
リル酸/メタクリル酸ベンジル共重合体(モル比=28
/72、重量平均分子量30000)22.2部、分散
剤(ソルスパース24000/ソルスパース5000)
2.96部、PEGMEA66.6部、シクロヘキサン
29.6部を混合し分散調製した分散液である。
【0103】(2) フォトマスク材料の作製 上記より得た感光性転写材料のポリプロピレンフィルム
を剥離した後、感光性転写材料(1)の感光性層の表面
と、2mm厚のガラス基材の表面とを接触させた状態
で、ファーストラミネータ(VP−200、大成ラミネ
ータ(株)製)により加圧(0.8kg/cm2)及び
加熱(130℃)条件下で貼り合わせ、本発明のフォト
マスク材料を作製した。
【0104】−画像形成工程− 次に、上記より得たフォトマスク材料の仮支持体を、中
間層との境界で剥離した。続いて、中間層越しに、レー
ザープロッター(Mask White 800(波長4
42nmのHe−Cdレーザー、レーザー出力180m
W)、ガーバー社製)を用いて70%の出力にて露光し
た。露光後、アルカリ現像液(TCD(富士写真フイル
ム(株)製)の20%水溶液、33℃)に20秒間浸漬
して現像処理し、更に水洗した後乾燥してパターン形成
した。ここで、前記感光性層の露光感度は約4mJ/c
2であった。更に、180℃で30分間加熱処理を行
って、ガラス基材上に感光性層よりなる遮光層を有す
る、本発明のフォトマスクを得た。得られたフォトマス
クは、ライン/スペースが8μm/8μmの解像度を有
していた。
【0105】[評価] (剥離性の評価)上記より得た本発明の感光性転写材料
(1)を用い、その仮支持体(PETフィルム)の剥離
性を以下のようにして検証した。10cm角のガラス板
上に、9cm角の感光性転写材料(1)を上記と同様に
してラミネートした後、仮支持体であるPETフィルム
の剥離テストを10回繰り返した。その結果、感光性層
及び中間層を損なうことなく、欠陥なくガラス板上に転
写積層された。
【0106】(フォトマスクの評価)上記より得たフォ
トマスクを用いて、以下のようにして、紫外感光性のレ
ジスト材料のパターン露光を行った。ガラス基板(5%
KOHアルカリ水溶液で洗浄、水洗後、ヘキサメチルジ
シラザンで表面処理したもの)の表面に、紫外感光性の
レジスト材料であるポジレジスト膜(ポジレジスト20
4LT、富士フイルムオーリン(株)製)を1.5μm
厚に形成した。該レジスト膜の上部に、365nmを中
心波長とした半値幅約15nmのバンドパスフィルタを
介して、前記本発明のフォトマスクをコンタクトさせ、
該フォトマスクのバンドパスフィルタと対向しない側に
配置された、2KW超高圧水銀灯を有するアライナーか
ら、照射エネルギー250mJ/cm2の条件で露光し
た。
【0107】露光後、現像液としてテトラメチルアンモ
ニウムハイドロキサイド系現像液(FHD−5、FFO
社製)を用いて、室温(23℃)下で45秒間浸漬して
現像し、更に水洗を行った後、ポジレジストの画像を顕
微鏡により評価した。その結果、本発明のフォトマスク
の画像パターンが鮮鋭に再現され、高解像度の良好な画
像が形成されているのが認められた。
【0108】(実施例2)実施例1の中間層用塗布液の
調製に用いたノニオン性フッ素化合物(F−171)
1.2部に代えて、メガファックF−142D(ノニオ
ン性フッ素化合物)0.24部を用いたこと以外、実施
例1と同様にして、本発明の感光性転写材料(2)を作
製し、更に本発明のフォトマスク(2)を得た。
【0109】中間層にF−142Dを含む感光性転写材
料(2)に対して、実施例1と同様にして、PETフィ
ルムの剥離テストを10回繰り返した結果、感光性層及
び中間層を損なうことなく、欠陥なくガラス板上に転写
積層された。また、ここで得たフォトマスク(2)を用
い、実施例1と同様にしてフォトマスクの評価を行った
結果、本発明のフォトマスク(2)の画像パターンが鮮
鋭に再現され、高解像度の良好な画像が得られた。
【0110】(実施例3)以下のようにして、青色顔料
を含む感光性転写材料を作製し、これをクロム層を有す
るガラス基材のクロム層上にラミネートして積層し仮支
持体を剥離して転写する転写法(前記第一の態様)によ
り本発明のフォトマスク(3)を作製した。
【0111】[フォトマスクの作製] −材料形成工程− (1) 感光性転写材料の作製 実施例1と同様の仮支持体を用意し、該仮支持体の表面
に実施例1と同様にして中間層を形成した後、実施例1
と同様に調製した感光性層用塗布液を、乾燥膜厚が1.
5μmとなるように実施例1と同様にして塗布、乾燥し
た後、6μm厚のポリプロピレンフィルムをラミネート
して、本発明の感光性転写材料(3)を得た。
【0112】(2) フォトマスク材料の作製 上記より得た感光性転写材料(3)のポリプロピレンフ
ィルムを剥離した後、感光性転写材料(3)の感光性層
の表面と、スパッタリングによって形成した0.09μ
m厚のクロム膜が設けられた2mm厚のガラス基材の該
遮光層の表面とを接触させた状態で、ファーストラミネ
ータ(VP−200、大成ラミネータ(株)製)により
加圧(0.8kg/cm2)及び加熱(130℃)条件
下で貼り合わせ、本発明のフォトマスク材料を作製し
た。
【0113】−画像形成工程− 次に、上記より得たフォトマスク材料の仮支持体を、中
間層との境界で剥離した。続いて、中間層越しに、レー
ザープロッター(Mask White 800(波長4
42nmのHeCdレーザー、レーザー出力180m
W)、ガーバー社製)を用いて70%の出力にて露光し
た。露光後、アルカリ現像液(TCD(富士写真フイル
ム(株)製)の20%水溶液、33℃)に18秒間浸漬
して現像処理し、更に水洗した後乾燥してパターン形成
した。ここで、前記感光性層の露光感度は約5mJ/c
2であった。
【0114】−エッチング工程− 次に、硝酸第二セリウムアンモニウム360g/lのエ
ッチング液を用いて20℃、90秒の条件で前記遮光層
のエッチングを行った。水洗、乾燥を行った後、剥離液
(MS2001、FFO社製)を用いてエッチング後の
遮光層上に残存する感光性層を剥離し、本発明のフォト
マスク(3)を得た。得られたフォトマスクは、ライン
/スペースが5μm/5μmの解像度を有していた。
【0115】上記より得た感光性転写材料(3)に対し
て、実施例1と同様にして、PETフィルムの剥離テス
トを10回繰り返した結果、感光性層及び中間層を損な
うことなく、欠陥なくガラス板上に転写積層された。ま
た、ここで得たフォトマスク(3)を用い、実施例1と
同様にしてフォトマスクの評価を行った結果、本発明の
フォトマスク(3)の画像パターンが鮮鋭に再現され、
高解像度の良好な画像が得られた。
【0116】(比較例1)実施例1の中間層用塗布液の
調製に用いたノニオン性フッ素化合物(F−171)
1.2部に代えて、サーフロンF131S(固形分30
%、旭硝子(株)製)0.8部を用いたこと以外、実施
例1と同様にして、比較例の感光性転写材料(4)を作
製した。前記感光性転写材料(4)に対して、実施例1
と同様にして、PETフィルムの剥離テストを行った結
果、感光性層が中間層と共に仮支持体側に付着して仮支
持体のみを剥離することができず、後工程に移行するこ
とができなかった。
【0117】(比較例2)実施例1の中間層用塗布液の
調製において、ノニオン性フッ素化合物(F−171)
を用いなかったこと以外、実施例1と同様にして、比較
例の感光性転写材料(5)を作製した。前記感光性転写
材料(5)に対して、実施例1と同様にして、PETフ
ィルムの剥離テストを10回繰り返した結果、そのうち
の6回において、感光性層が中間層と共に仮支持体側に
付着して仮支持体のみを剥離することができず、後工程
に移行することができなかった。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、仮支持体の表面に中間
層と熱時粘着性を示す感光性層とを有してなり、フォト
マスクの製造に用いられ、ラミネート時の気泡混入を回
避でき、前記中間層/仮支持体間の接着力を中間層/感
光性層間の接着力より小さくでき、所望の基材表面に積
層した後の前記仮支持体の剥離を中間層との界面におい
て該層を損なうことなく均一に、かつ再現性よく行い得
る感光性転写材料、及び該感光性転写材料を用いてなる
フォトマスク材料を提供することができる。本発明によ
れば、前記本発明の感光性転写材料が用いられ、該感光
性転写材料を所望の基材表面に積層した後、仮支持体を
中間層との界面において該層を損なうことなく均一に再
現性よく剥離でき、安定的に高品質のフォトマスクを作
製しうるフォトマスクの製造方法、及び該製造方法によ
り得られるフォトマスクを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 502R 502P Fターム(参考) 2H025 AB08 AB11 AC01 AD01 BC13 BC42 CA00 DA30 DA33 EA08 FA17 2H095 BA12 BC06 BC08 BC11 2H096 AA24 BA04 CA09 CA16 GA08 HA07 HA13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮支持体上に中間層と感光性層とをこの
    順に有する感光性転写材料において、 前記中間層が、少なくとも一種のノニオン性フッ素化合
    物を含み、中間層と仮支持体との接着力が中間層と感光
    性層との接着力より小さく、かつ少なくとも水若しくは
    水溶液に可溶であることを特徴とする感光性転写材料。
  2. 【請求項2】 加熱溶融した際の中間層の表面の表面張
    力が40×10-4〔mN/m〕以下である請求項1に記
    載の感光性転写材料。
  3. 【請求項3】 ノニオン性フッ素化合物が、パーフルオ
    ロアルキル基とアルキレンオキサイド基とを含む側鎖を
    有する樹脂である請求項1又は2に記載の感光性転写材
    料。
  4. 【請求項4】 中間層がポリビニルアルコールを含み、
    該ポリビニルアルコールの含有量が、中間層の固形分
    (質量)の40質量%以上である請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の感光性転写材料。
  5. 【請求項5】 感光性層が、紫外領域に吸収を有する着
    色材を含有し、かつ405nm以上の波長の光で画像形
    成が可能な層である請求項1ないし4のいずれかに記載
    の感光性転写材料。
  6. 【請求項6】 光透過性基材の表面と、請求項1ないし
    5のいずれかに記載の感光性転写材料の感光性層とが互
    いに接触するように積層されてなることを特徴とするフ
    ォトマスク材料。
  7. 【請求項7】 金属遮光層を有する光透過性基材の該金
    属遮光層と、請求項1ないし5のいずれかに記載の感光
    性転写材料の感光性層とが互いに接触するように積層さ
    れてなるフォトマスク材料。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし5のいずれかに記載の感
    光性転写材料の感光性層と、光透過性基材の表面又は金
    属遮光層を有する光透過性基材の該金属遮光層とを接触
    させて積層し、前記仮支持体を剥離して感光性層を前記
    光透過性基材の表面若しくは金属遮光層上に転写しフォ
    トマスク材料を形成する工程と、フォトマスク材料の前
    記感光性層を405nm以上の波長の光で画像様に露光
    し、現像処理する工程と、を有すること特徴とするフォ
    トマスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし5のいずれかに記載の感
    光性転写材料の感光性層と、光透過性基材の表面又は金
    属遮光層を有する光透過性基材の該金属遮光層とを接触
    させて積層しフォトマスク材料を形成する工程と、フォ
    トマスク材料の前記感光性層を405nm以上の波長の
    光で画像様に露光する工程と、仮支持体を剥離して現像
    処理する工程と、を有すること特徴とするフォトマスク
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載のフォトマスク
    の製造方法により得られることを特徴とするフォトマス
    ク。
  11. 【請求項11】 光透過性基材の表面に金属遮光層と保
    護層とを有するフォトマスクであって、前記保護層が着
    色材を含み、紫外領域の光の吸収が大きく且つ405n
    m以上の波長の光の吸収が小さい層である請求項10に
    記載のフォトマスク。
  12. 【請求項12】 光透過性基材の表面に遮光層を有する
    フォトマスクであって、前記遮光層が着色材を含み、紫
    外領域の光の吸収が大きく且つ405nm以上の波長の
    光の吸収が小さい層である請求項10に記載のフォトマ
    スク。
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