JP2003107306A - 光ファイバテープ心線およびその製造方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線およびその製造方法

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JP2003107306A
JP2003107306A JP2001298260A JP2001298260A JP2003107306A JP 2003107306 A JP2003107306 A JP 2003107306A JP 2001298260 A JP2001298260 A JP 2001298260A JP 2001298260 A JP2001298260 A JP 2001298260A JP 2003107306 A JP2003107306 A JP 2003107306A
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optical fiber
coating layer
curable resin
foaming
parallel
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JP2001298260A
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Hiroshi Nakamura
宏 中村
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要とされる機械的な強度を維持しつつ、光
ファイバ素線あるいは光ファイバテープユニット単位で
の分離性を向上させることができる光ファイバテープ心
線およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 光ファイバテープ心線は、光ファイバ素
線11を複数本並列配置し、これらの外周に一括被覆層
12を設けた光ファイバテープ心線10において、一括
被覆層12を、発泡率が20%〜50%の発泡紫外線硬化型
樹脂で構成したものである。また、その製造方法は、光
ファイバ素線11を複数本並列配置し、これらの外周に
化学発泡剤が配合された紫外線硬化型樹脂を塗布し、こ
の塗布層に紫外線を照射して紫外線硬化型樹脂を硬化さ
せるとともに発泡させて一括被覆層を形成することから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバテープ
心線およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ファイバ心線として、光フ
ァイバ素線を複数本並列配置し、これらの外周に紫外線
硬化型樹脂からなる一括被覆層を設けたもの、あるい
は、このような光ファイバテープ心線をユニットして複
数枚、光ファイバ素線の配列方向と同一方向に並べ、こ
れらを紫外線硬化型樹脂の連結層によって一体化したも
のが知られている。後者の光ファイバテープ心線は、一
般に結合型と称し、光通信網の加入者系に主として使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光ファイバテープ心線における一括被覆層は、側圧など
の外力に対する機械的強度が必要とされる。
【0004】しかしながら、一方で、このような光ファ
イバテープ心線においては、端末における接続作業や、
光通信網の構築に伴い一部の光ファイバ素線を中間で分
岐する必要が生じた際には、例えば、4心構造の光ファ
イバテープ心線においては、光ファイバ素線を2つの素
線群(例えば、2心‐2心)に分割する必要が生じる場合
があり、いわゆる分割性が要求される。また、結合型の
光ファイバテープ心線では、中間分岐の際、まず光ファ
イバテープユニット単位に分割されることから、光ファ
イバテープユニット単位での分割性が要求される。
【0005】このため、側圧などの外力に対して必要と
される機械的な強度を維持しつつ、いわゆる分割性に優
れた光ファイバテープ心線が要望されており、また、結
合型光ファイバテープ心線では、光ファイバテープユニ
ット単位での分割性に優れた光ファイバテープ心線が求
められている。
【0006】本発明はこのような要望に応えるべくなさ
れたもので、必要とされる機械的な強度を維持しつつ、
分割性に優れた光ファイバテープ心線や、光ファイバテ
ープユニット単位での分割性を向上させることができる
光ファイバテープ心線およびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の請求項1記載の発明は、光ファイバ素線を複
数本並列配置し、これらの外周に一括被覆層を設けた光
ファイバテープ心線において、前記一括被覆層は、発泡
率が20%〜50%の発泡紫外線硬化型樹脂からなることを
特徴とする光ファイバテープ心線である。
【0008】上記構成の光ファイバテープ心線において
は、一括被覆層を、発泡率が20%〜50%の発泡紫外線硬
化型樹脂で構成したことにより、一括被覆層に要求され
る機械的強度を維持しつつも、分割性を高めることがで
きる。なお、発泡率が20%未満では、光ファイバテープ
心線の分割が困難になり、また、発泡率が50%を超える
と必要とされる機械的強度の維持が困難になる。
【0009】本願の請求項2記載の発明は、光ファイバ
素線を複数本並列配置し、これらの外周に一括被覆層を
設けた光ファイバテープユニットを、前記光ファイバ素
線の配列方向と同一方向に複数枚並列配置し、これらを
連結層によって一体化した光ファイバテープ心線におい
て、前記連結層は、発泡率が20%以上の発泡紫外線硬化
型樹脂からなることを特徴とする光ファイバテープ心線
である。
【0010】上記構成の光ファイバテープ心線において
は、連結層を、発泡率が20%以上の発泡紫外線硬化型樹
脂で構成したことにより、光ファイバテープユニット単
位での分割性を向上させることができる。なお、発泡率
が20%未満では、光ファイバテープユニット単位での分
割が困難になる。
【0011】本願の請求項3記載の発明は、光ファイバ
素線を複数本並列配置し、これらの外周に一括被覆層を
設けた光ファイバテープユニットを、前記光ファイバ素
線の配列方向と同一方向に複数枚並列配置し、これらを
連結層によって一体化した光ファイバテープ心線におい
て、前記一括被覆層は、発泡率が20%〜50%の発泡紫外
線硬化型樹脂からなり、前記連結層は、発泡率が20%以
上の発泡紫外線硬化型樹脂からなることを特徴とする光
ファイバテープ心線である。
【0012】上記構成の光ファイバテープ心線において
は、一括被覆層を、発泡率が20%〜50%の発泡紫外線硬
化型樹脂で構成するとともに、連結層を、発泡率が20%
以上の発泡紫外線硬化型樹脂で構成したことにより、一
括被覆層に要求される機械的強度を維持しつつも、光フ
ァイバテープ心線の分割性および光ファイバテープユニ
ット単位での分割性をそれぞれ向上させることができ
る。なお、一括被覆層の発泡率が20%未満では、光ファ
イバテープ心線の分離が困難になり、逆に、発泡率が50
%を超えると一括被覆層に必要とされる機械的強度の維
持が困難になる。また、連結層の発泡率が20%未満で
は、光ファイバテープユニット単位での分割が困難にな
る。
【0013】本願の請求項4記載の発明は、光ファイバ
素線を複数本並列配置し、これらの外周に化学発泡剤が
配合された紫外線硬化型樹脂を塗布し、この塗布層に紫
外線を照射して前記紫外線硬化型樹脂を硬化させるとと
もに発泡させて一括被覆層を設けることを特徴とする光
ファイバテープ心線の製造方法である。
【0014】上記構成の光ファイバテープ心線の製造方
法によれば、紫外線の照射で一括被覆層の硬化と気泡の
形成が可能となり、光ファイバテープ心線の分割性に優
れ、かつ、必要とされる機械的強度を備えた光ファイバ
テープ心線を容易に得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明の光ファイバテープ
心線の第1の実施形態の一例を示す断面図である。
【0016】図1に示すように、本実施形態の光ファイ
バテープ心線10は、コアおよびクラッドからなる光フ
ァイバ11a上に、紫外線硬化型樹脂などにより所要の
保護被覆層11bを設け、さらにその上に着色紫外線硬
化型樹脂などにより識別のための着色層11cを被覆し
た光ファイバ素線11を複数本(図面の例では、4本)
並列配置し、これらの外周に発泡率が20%〜50%の発泡
紫外線硬化型樹脂からなる一括被覆層12を設けた構造
となっている。
【0017】光ファイバ素線11は、特に上記構成のも
のに限定されるものではなく、既存の各種光ファイバ素
線を用いることができる。
【0018】また、一括被覆層12を構成する発泡紫外
線硬化型樹脂は、発泡率が20%〜50%であれば発泡形態
や紫外線硬化型樹脂の種類などは特に限定されるもので
はない。紫外線硬化型樹脂としては、エポキシアクリレ
ート系、ウレタンアクリレート系、ラダ−型シリコーン
系などがあげられる。これらは1種を単独で使用しても
よく、2種以上を併用してもよい。紫外線硬化型樹脂の
発泡率は、光ファイバテープ心線の分割性と機械的強度
維持の観点から、25%〜40%であることがより好まし
い。
【0019】このように構成される光ファイバテープ心
線10においては、一括被覆層12が、発泡率20%〜50
%の発泡紫外線硬化型樹脂で構成されているので、側圧
などの外力に対する機械的強度を有しつつも、その分割
性は良好である。
【0020】このような光ファイバテープ心線10は、
例えば図2に示すような製造ラインで製造することがで
きる。すなわち、各ボビン13にそれぞれ個別に巻き付
けられた複数本の光ファイバ素線11を、これらの各ボ
ビン13から引き出し、並列に並べた状態で紫外線硬化
型樹脂塗布装置14に挿通し、上記紫外線硬化型樹脂
に、アゾビス・イソブチロニトリル、アゾジカルボンア
ミド、1,1´-アゾビス(1-シクロへキサンカルボニトリ
ル)などの、熱分解により窒素ガスなどの分解ガスを発
する化学発泡剤を配合し、さらに必要に応じて発泡助剤
を配合した発泡性紫外線硬化型樹脂をテープ状の断面形
状が形成されるように塗布する。次いで、この塗布層に
紫外線ランプ15により紫外線を照射し、紫外線硬化型
樹脂を硬化させるとともに、紫外線照射による熱で発泡
させて一括被覆層12を形成し、巻取ボビン16に巻き
取る。
【0021】この方法では、化学発泡剤を用いて紫外線
硬化型樹脂を発泡させているが、紫外線硬化型樹脂に直
接窒素ガスなどの不活性ガスを微細な気泡状に分散させ
たものを、光ファイバ素線11上に塗布し硬化させるよ
うにしてもよい。しかしながら、発泡率の制御のしやす
さや発泡の均一性などを考慮すると、前者の化学発泡剤
を用いて発泡させる方法が好ましい。
【0022】次に、本発明の光ファイバテープ心線の第
2の実施形態について説明する。図3は、本発明の第2
の実施形態の一例を示す断面図である。
【0023】図3に示すように、本実施形態の光ファイ
バテープ心線20は、コアおよびクラッドからなる光フ
ァイバ21a上に、紫外線硬化型樹脂などにより所要の
保護被覆層21bを設け、さらにその上に着色紫外線硬
化型樹脂などにより識別のための着色層21cを被覆し
た光ファイバ素線21を複数本(図面の例では、4本)
並列配置し、これらの外周に紫外線硬化型樹脂などによ
り一括被覆層22を設けた光ファイバテープユニット2
3を、光ファイバ素線21の配列方向と同一方向に複数
枚(図面の例では、2枚)並列配置し、これらを発泡率
が20%以上の発泡紫外線硬化型樹脂からなる連結層24
によって一体化した構造となっている。
【0024】光ファイバテープユニット23は、特に上
記構成のものに限定されるものではなく、既存の各種光
ファイバテープユニットを用いることができる。
【0025】また、連結層24を構成する発泡紫外線硬
化型樹脂は、発泡率が20%以上であれば発泡形態や紫外
線硬化型樹脂の種類などは特に限定されるものではな
い。紫外線硬化型樹脂としては、エポキシアクリレート
系、ウレタンアクリレート系、ラダ−型シリコーン系な
どがあげられる。これらは1種を単独で使用してもよ
く、2種以上を併用してもよい。
【0026】このように構成される光ファイバテープ心
線20においては、連結層24が、発泡率20%以上の発
泡紫外線硬化型樹脂で構成されているので、光ファイバ
テープユニット単位での分割性は良好で、中間分岐に際
して容易に光ファイバテープユニット23を容易に分割
することができる。
【0027】このような光ファイバテープ心線20は、
例えば図4に示すような製造ラインで製造することがで
きる。
【0028】すなわち、各ボビン25にそれぞれ個別に
巻き付けられた複数枚の光ファイバテープ心線23を、
これらの各ボビン25から引き出し、幅方向、すなわち
光ファイバ素線21の配列方向と同一方向に並列に並べ
た状態で紫外線硬化型樹脂塗布装置26に挿通し、上記
紫外線硬化型樹脂に、アゾビス・イソブチロニトリル、
アゾジカルボンアミド、1,1´-アゾビス(1-シクロへキ
サンカルボニトリル)などの、熱分解により窒素ガスな
どの分解ガスを発する化学発泡剤を配合し、さらに必要
に応じて発泡助剤を配合した発泡性紫外線硬化型樹脂を
塗布する。発泡助剤としては、一方社油脂社製のOX-560
(商品名)などが使用される。次いで、この塗布層に紫
外線ランプ27により紫外線を照射し、紫外線硬化型樹
脂を硬化させるとともに、紫外線照射による熱で発泡さ
せて連結層24を形成し、巻取ボビン28に巻き取る。
【0029】この方法では、化学発泡剤を用いて紫外線
硬化型樹脂を発泡させているが、紫外線硬化型樹脂に直
接窒素ガスなどの不活性ガスを微細な気泡状に分散させ
たものを、光ファイバテープユニット23上に塗布し硬
化させるようにしてもよい。しかしながら、発泡率の制
御のしやすさや発泡の均一性などを考慮すると、前者の
化学発泡剤を用いて発泡させる方法が好ましい。
【0030】次に、本発明の光ファイバテープ心線の第
3の実施形態について説明する。図5は、本発明の第3
の実施形態の一例を示す断面図である。
【0031】図5に示すように、本実施形態の光ファイ
バテープ心線30は、図3に本発明の第2の実施形態と
して示した光ファイバテープ心線20において、光ファ
イバテープユニット23として、図1に本発明の第1の実
施形態として示した光ファイバテープ心線10を用いた
ものであり、この点を除いて他の構成は図3に示した本
発明の第2の実施形態と同じである。
【0032】すなわち、この光ファイバテープ心線30
は、コアおよびクラッドからなる光ファイバ11a上
に、紫外線硬化型樹脂などにより所要の保護被覆層11
bを設け、さらにその上に着色紫外線硬化型樹脂などに
より識別のための着色層11cを被覆した光ファイバ素
線11を複数本(図面の例では、4本)並列配置し、こ
れらの外周に発泡率が20%〜50%の発泡紫外線硬化型樹
脂からなる一括被覆層12を設けた光ファイバテープ心
線10を、光ファイバ素線11の配列方向と同一方向に
複数枚(図面の例では、2枚)並列配置し、これらを発
泡率が20%以上の発泡紫外線硬化型樹脂からなる連結層
24によって一体化した構造となっており、光ファイバ
テープ心線10および連結層24の構成は、それぞれ第
1および第2の実施形態で示したものと同じである。
【0033】このように構成される光ファイバテープ心
線30においては、連結層24が、発泡率20%以上の発
泡紫外線硬化型樹脂で構成され、また、一括被覆層12
が、発泡率20%〜50%の発泡紫外線硬化型樹脂で構成さ
れているので、一括被覆層12は、側圧などの外力に対
する機械的強度を有しつつも、光ファイバテープ心線1
0の分割性のみならず、ユニットしての分割性もも向上
させることができる。
【0034】
【実施例】実施例1 外径250μmの光ファイバ素線4本を並列させた状態で、
化学発泡剤アゾビス・イソブチロニトリルを配合したウ
レタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫外
線を照射して硬化させるとともに発泡させて一括被覆層
(発泡率20%)を形成し、幅1.1mm、厚さ0.3mmの光ファ
イバテープ心線を得た。
【0035】実施例2〜5 一括被覆層を形成するウレタンアクリレート系紫外線硬
化型樹脂に対する化学発泡剤アゾビス・イソブチロニト
リルの配合量を変えた以外は実施例1と同様にして、一
括被覆層の発泡率がそれぞれ25%、30%、40%、50%の
光ファイバテープ心線を得た。
【0036】比較例1、2 一括被覆層を形成するウレタンアクリレート系紫外線硬
化型樹脂に対する化学発泡剤アゾビス・イソブチロニト
リルの配合量を変えた以外は実施例1と同様にして、一
括被覆層の発泡率がそれぞれ15%、55%の光ファイバテ
ープ心線を得た。
【0037】実施例6 外径250μmの光ファイバ素線4本を並列させた状態で、
窒素ガスを混入して微細な気泡を内包させたウレタンア
クリレート系紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫外線を照射
して硬化させて一括被覆層(発泡率20%)を形成し、幅
1.1mm、厚さ0.3mmの光ファイバテープ心線を得た。
【0038】実施例7〜10 一括被覆層を形成するウレタンアクリレート系紫外線硬
化型樹脂に対する窒素ガスの混入量を変えた以外は実施
例6と同様にして、一括被覆層の発泡率がそれぞれ25
%、30%、40%、50%の光ファイバテープ心線を得た。
【0039】比較例3、4 一括被覆層を形成するウレタンアクリレート系紫外線硬
化型樹脂に対する窒素ガスの混入量を変えた以外は実施
例6と同様にして、一括被覆層の発泡率がそれぞれ15
%、55%の光ファイバテープ心線を得た。
【0040】比較例5 実施例1と同様にして製造した光ファイバ素線4本を並列
させた状態で、ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹
脂を塗布し、紫外線を照射して硬化させて一括被覆層
(発泡率0%)を形成し、幅1.1mm、厚さ0.3mmの光ファ
イバテープ心線を得た。
【0041】上記実施例1〜10および比較例1〜5で
得られた光ファイバテープ心線について、光ファイバテ
ープ心線の2心分割性および側圧特性を評価した。結果
を表1に示す。なお、評価項目の光ファイバテープ心線
の2心分割性は、工具無しで手で容易に2心分割が可能か
否かを評価し、また、側圧特性は、100mm平板を使用
し、荷重4.9N/mm印加時の伝送損失増加量が測定波長1.
55μmで、伝送損失増加量≦0.1dBを満足するか否かを
評価した。
【0042】実施例11 外径250μmの光ファイバ素線4本を並列させた状態で、
ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫
外線を照射して硬化させて一括被覆層を形成し、幅1.1m
m、厚さ0.3mmの光ファイバテープ心線を得た。
【0043】上記光ファイバテープ心線2枚を光ファイ
バ素線の配列方向と同一方向に並列させた状態で、化学
発泡剤アゾビス・イソブチロニトリルを配合したウレタ
ンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫外線を
照射して硬化させるとともに発泡させて連結層(発泡率
20%)を形成し、幅2.24mm、厚さ0.34mmの結合型光ファ
イバテープ心線を得た。
【0044】実施例12 連結層を形成するウレタンアクリレート系紫外線硬化型
樹脂に対する化学発泡剤アゾビス・イソブチロニトリル
の配合量を変えた以外は実施例11と同様にして、連結
層の発泡率が25%の結合型光ファイバテープ心線を得
た。
【0045】比較例6 連結層を形成するウレタンアクリレート系紫外線硬化型
樹脂に対する化学発泡剤アゾビス・イソブチロニトリル
の配合量を変えた以外は実施例11と同様にして、連結
層の発泡率が15%の結合型光ファイバテープ心線を得
た。
【0046】実施例13 外径250μmの光ファイバ素線4本を並列させた状態で、
ウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫
外線を照射して硬化させて一括被覆層を形成し、幅1.1m
m、厚さ0.3mmの光ファイバテープ心線を得た。
【0047】上記光ファイバテープ心線2枚を光ファイ
バ素線の配列方向と同一方向に並列させた状態で、窒素
ガスを混入して微細な気泡を内包させたウレタンアクリ
レート系紫外線硬化型樹脂を塗布し、紫外線を照射して
硬化させて連結層(発泡率20%)を形成し、幅2.24mm、
厚さ0.34mmの結合型光ファイバテープ心線を得た。
【0048】実施例14 連結層を形成するウレタンアクリレート系紫外線硬化型
樹脂に対する窒素ガスの混入量を変えた以外は実施例1
3と同様にして、連結層の発泡率が25%の結合型光ファ
イバテープ心線を得た。
【0049】比較例7 連結層を形成するウレタンアクリレート系紫外線硬化型
樹脂に対する窒素ガスの混入量を変えた以外は実施例1
3と同様にして、連結層の発泡率が15%の結合型光ファ
イバテープ心線を得た。
【0050】比較例8 実施例11と同様にして製造した光ファイバテープ心線
2枚を光ファイバ素線の配列方向と同一方向に並列させ
た状態でウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を塗
布し、紫外線を照射して硬化させて連結層(発泡率0
%)を形成し、幅2.24mm、厚さ0.34mmの結合型光ファイ
バテープ心線を得た。
【0051】上記実施例11〜14および比較例6〜8
で得られた結合型光ファイバテープ心線について、ユニ
ットしての光ファイバテープ心線の分離性および側圧特
性を評価した。結果を表2に示す。なお、評価項目のユ
ニット分割性は、工具無しで手で容易に光ファイバユニ
ットのテープ心線単位の分割が可能か否かを評価した。
【0052】
【表1】
【表2】
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の光ファイバ心線によれば、一括被覆層を、発泡率が
20%〜50%の発泡紫外線硬化型樹脂で構成したので、一
括被覆層に要求される機械的強度を維持しつつも、テー
プ心線としての分割性を高めることができる。請求項2
記載の発明の光ファイバ心線によれば、連結層を、発泡
率が20%以上の発泡紫外線硬化型樹脂で構成したので、
光ファイバテープユニット単位での分割性を向上させる
ことができる。請求項3記載の発明の光ファイバ心線に
よれば、一括被覆層を、発泡率が20%〜50%の発泡紫外
線硬化型樹脂で構成するとともに、連結層を、発泡率が
20%以上の発泡紫外線硬化型樹脂で構成したので、一括
被覆層に要求される機械的強度を維持しつつも、テープ
心線としての分割性および光ファイバテープユニット単
位での分割性をともに向上させることができる。また、
請求項4記載の発明の光ファイバ心線によれば、光ファ
イバ素線の分離性に優れ、かつ、必要とされる機械的強
度を備えた光ファイバテープ心線を容易に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバテープ心線の第1の実施形
態の一例を示す断面図。
【図2】図1に示す光ファイバテープ心線の製造ライン
を模式的に示す図。
【図3】本発明の光ファイバテープ心線の第2の実施形
態の一例を示す断面図。
【図4】図3に示す光ファイバテープ心線の製造ライン
を模式的に示す図。
【図5】本発明の光ファイバテープ心線の第3の実施形
態の一例を示す断面図。
【符号の説明】
10、20、30………光ファイバテープ心線 11………光ファイバ素線 12、22………一括被覆層 23………光ファイバテープユニット 24………連結層 14、26………紫外線硬化型樹脂塗布装置 15、27………紫外線ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H001 BB15 BB16 DD19 DD21 KK17 KK22 MM01 PP01 2H050 BA03 BA18 BB04W BB05W BB14W BB33W BB42W BC03 BD00 4G060 AA03 AA20 AC01 AC14 AC15 AD22 AD43 CB09 CB35

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ素線を複数本並列配置し、こ
    れらの外周に一括被覆層を設けた光ファイバテープ心線
    において、 前記一括被覆層は、発泡率が20%〜50%の発泡紫外線硬
    化型樹脂からなることを特徴とする光ファイバテープ心
    線。
  2. 【請求項2】 光ファイバ素線を複数本並列配置し、こ
    れらの外周に一括被覆層を設けた光ファイバテープユニ
    ットを、前記光ファイバ素線の配列方向と同一方向に複
    数枚並列配置し、これらを連結層によって一体化した光
    ファイバテープ心線において、 前記連結層は、発泡率が20%以上の発泡紫外線硬化型樹
    脂からなることを特徴とする光ファイバテープ心線。
  3. 【請求項3】 光ファイバ素線を複数本並列配置し、こ
    れらの外周に一括被覆層を設けた光ファイバテープユニ
    ットを、前記光ファイバ素線の配列方向と同一方向に複
    数枚並列配置し、これらを連結層によって一体化した光
    ファイバテープ心線において、 前記一括被覆層は、発泡率が20%〜50%の発泡紫外線硬
    化型樹脂からなり、前記連結層は、発泡率が20%以上の
    発泡紫外線硬化型樹脂からなることを特徴とする光ファ
    イバテープ心線。
  4. 【請求項4】 光ファイバ素線を複数本並列配置し、こ
    れらの外周に化学発泡剤が配合された紫外線硬化型樹脂
    を塗布し、この塗布層に紫外線を照射して前記紫外線硬
    化型樹脂を硬化させるとともに発泡させて一括被覆層を
    形成することを特徴とする光ファイバテープ心線の製造
    方法。
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