JP2003107280A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ

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JP2003107280A JP2001299079A JP2001299079A JP2003107280A JP 2003107280 A JP2003107280 A JP 2003107280A JP 2001299079 A JP2001299079 A JP 2001299079A JP 2001299079 A JP2001299079 A JP 2001299079A JP 2003107280 A JP2003107280 A JP 2003107280A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高出力レーザ伝送用光ファイバに備えられる光
コネクタは、焼け焦げ等の原因で生じる破損を防止する
為に、その先端において接着剤を使用しない光ファイバ
の固定構造となっている。本構造の場合、光コネクタの
先端面で光ファイバの位置決め(センタリング等)を行
う手段として、光コネクタの先端面に光ファイバより僅
かに大径の貫通孔を設け、そこへ光ファイバを挿通する
ことで位置決めしていた。ところが、貫通孔と光ファイ
バとの間にはギャップが存在し、殆どの場合、光ファイ
バは貫通孔の壁面に偏る為、光ファイバの偏心が生じる
という問題があった。 【解決手段】光コネクタ1のアウタースリーブ4に形成
した貫通孔41内に、光ファイバ2の被覆除去部2Aの
先端付近を内包すると共に、被覆除去部2Aを光コネク
タ1の径方向へ移動可能に保持されたガイド部材7を備
えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、光ファイバに取り
付けた光コネクタの先端部において生じる光ファイバの
偏心調整を行う手段に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバは多くの分野で用いら
れるようになった。特に工作機械分野においては、切削
や溶接等を行うレーザ加工機が広く用いられ、このレー
ザ光を伝送する手段として光ファイバが用いられてい
る。
【0003】上記光ファイバの端部には、レーザ発振器
や、あるいは、加工対象部に向けてレーザ光を照射させ
る出射レンズ系、などに備えられた光レセプタクルと接
続する為の光コネクタが備えられている。特に本分野で
は、高出力のレーザが用いられる場合が多く、これに対
応するように光コネクタにも工夫が成されている。例え
ば、通信用に使用されている光コネクタでは、その先端
部において光ファイバを固定する為に接着剤が用いられ
た構造となっている。ところが、レーザ加工機に使用さ
れるレーザは高出力である為、通信用の光コネクタのよ
うに接着剤が使用されていると、レーザの光軸がずれて
光ファイバの周囲の接着剤部分に入射されると接着剤が
焼け焦げて、これが原因で光コネクタが損傷する恐れが
あった。
【0004】そこで、レーザ加工機に使用される光コネ
クタとして、例えば図10(A)に示したような、接着
剤を使用せずに光ファイバに固定される構造の光コネク
タ100が考えられた。2はレーザ伝送用の光ファイバ
であり、2Aは光ファイバ2の保護被覆層が除去された
被覆除去部である。3はインナースリーブであって、ス
リーブ部3Aとかしめナット3Bとから成っている。ス
リーブ部3Aには、光ファイバ2を挿通する為の図示し
ていない貫通孔が形成されており、また、スリーブ3A
の一端側から長手方向に図示していない割溝が形成され
ている。スリーブ部3Aの前記割溝側にはかしめナット
3Bが螺合されて、スリーブ部3Aの割溝形成部が縮径
される。101はアウタースリーブであり、長手方向の
軸心に沿って貫通孔102が形成されている。貫通孔1
02には、アウタースリーブ101の先端付近に光ファ
イバ2の被覆除去部2Aの外径より僅かに大径の小径部
102Sと、小径部102Sより基端側にインナースリ
ーブ3が収納出来る大径部102Lとが形成されてい
る。光ファイバ2はインナースリーブ3の貫通孔102
に挿入され、インナースリーブ3の内部に光ファイバ2
の被覆層を有した部分と被覆除去部2Aとの境界部を内
包するように配置する。そして、スリーブ部3Aにかし
めナット3Bを螺合することによってスリーブ部3Aの
割溝形成部を縮径し、前記被覆層を有した部分において
光ファイバ2にインナースリーブ3をかしめ固定する。
次に、上記で説明したインナースリーブ3が固定された
光ファイバ2をアウタースリーブ101に挿入し、光フ
ァイバ2の先端を、光コネクタ100の先端において長
手方向に対して任意の位置に配した後、アウタースリー
ブ101とインナースリーブ3とを、アウタースリーブ
101の側方より形成されたネジ穴5にビス6をねじ込
むことによって機械的に固定する。以上により、接着剤
を使用することなく光ファイバを固定出来る光コネクタ
が達成された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した光コネクタ1
00において、光コネクタ100の先端面の中心に光フ
ァイバ2の被覆除去部2Aの中心を配置さるには、前記
軸心上に形成した貫通孔102の小径部102Sに光フ
ァイバの被覆除去部2Aを挿通することにより成され
る。ところが、光ファイバ2と光コネクタ100との組
立作業性を考慮し、小径部102Sは被覆除去部2Aよ
りも大径に形成されている為、被覆除去部2Aと小径部
102Sとの間にはギャップが存在する。よって、殆ど
の場合、図10(B)の光コネクタ100の先端拡大図
で示したように、被覆除去部2Aが小径部102Sの内
壁面側に偏って接してしまい、その結果、被覆除去部2
Aが光コネクタ100の先端面において偏心するという
問題が生じた。この問題は、光ファイバ2を保持してい
るインナースリーブ3をアウタースリーブ101内に固
定する際に、光ファイバ2の軸心が光コネクタ100の
軸心からずれることにより生じるもので、光コネクタ1
00の構造上、これを防ぐことは実質的に不可能であ
る。
【0006】そして、このように先端面で光ファイバが
偏心した光コネクタを、上述したレーザ発振器等の光学
機器に接続する場合、高出力なレーザを確実に光ファイ
バのコアに入射させる為の高精度な光軸調整が必要とな
り、これにはかなりの手間を要してしまう。上記偏心を
減少させる為には、貫通孔の小径部102Sのサイズを
被覆除去部101Aの外径に近づければ良いが、その反
面、光ファイバ101と光コネクタ100との組立作業
性が悪くなってしまうという問題もあった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するものであ
り、光コネクタの先端面における光ファイバの偏心調整
を可能とする、偏心調整機構を備えた光コネクタの提供
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】光ファイバの端部に取り
付けられる光コネクタであって、該光ファイバを光コネ
クタに取り付けた後に、前記光ファイバの端部の位置調
整を行い得るガイド部材を備えたことを特徴としてい
る。
【0009】光ファイバの端部に取り付けられる光コネ
クタであって、該光コネクタはその長手方向の中心軸に
沿って形成された貫通孔を有しており、該貫通孔内に
は、前記光ファイバの先端付近を内包すると共に、該光
ファイバを前記光コネクタの径方向へ移動調整可能とな
るように保持されたガイド部材が備えられていることを
特徴としている。
【0010】前記ガイド部材は、その側部から複数個の
支持手段によって前記貫通孔内に保持されていることを
特徴としている。
【0011】前記ガイド部材の表面に、前記支持手段の
先端が嵌合する溝が形成されていることを特徴としてい
る。
【0012】前記支持手段は、弾発自在であり且つ光コ
ネクタの径方向へ突出するよう常時付勢されていること
を特徴としている。
【0013】前記ガイド部材を、光コネクタの軸方向に
対して固定する押え部材を備えていることを特徴として
いる。
【0014】
【作用】光コネクタの内部に、該光コネクタの径方向へ
移動調整可能なガイド部材を備えたので、該ガイド部材
を移動させることによって、該ガイド部材に内包された
光ファイバの位置を任意に調整することが出来る。
【0015】ガイド部材の外周に支持手段が嵌合する溝
を形成したので、光コネクタ内においてガイド部材を保
持している支持手段を緩めた状態にしたとしても、ガイ
ド部材は光コネクタの長手方向に対してずれや傾きを生
じない。
【0016】また、ガイド部材を長手方向へ付勢する為
の押え部材を備えたので、前記溝が形成されていないガ
イド部材を用いた場合でも、光コネクタ内においてガイ
ド部材を保持する支持手段を緩めた際に、ガイド部材は
光コネクタの長手方向に対してずれや傾きを生じない。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明について図を用いて説明す
る。図1は本発明の光コネクタ1の略断面図を示してい
る。2はレーザ伝送用の光ファイバであり、2Aは光フ
ァイバ2の保護被覆層が除去された被覆除去部である。
3はインナースリーブであり、光ファイバ2の被覆層を
有した部分と被覆除去部2Aとの境界部を内包するよう
に配置し固定されている。なお、インナースリーブ3の
構造については上述した従来例と同一構造であるので、
同一符号を付与しその詳しい説明は省略する。4はアウ
タースリーブであり、長手方向の軸心に沿って貫通孔4
1が形成されている。また、貫通孔41内の開口部付近
には、貫通孔41よりも小径の貫通孔小径部42が形成
されている。貫通孔41には、上述したインナースリー
ブ3が固定された光ファイバ2を挿入し、光ファイバ2
の先端がアウタースリーブ4の先端面よりも凹となるよ
うに配置した状態で、アウタースリーブ4の側方から形
成されたネジ穴5からビス6をねじ込むことによって、
インナースリーブ3を貫通孔41内に固定している。
【0018】7は円環状のガイド部材であって、その外
径はアウタースリーブ4の貫通孔41よりも小径であ
り、また、その径方向の中心には、光ファイバ2の被覆
除去部2Aよりも僅かに大径の貫通孔7Aが形成されて
いる。なお、ガイド部材7は、光コネクタ1の用途によ
ってその材質が適宜選択され、例えば、光コネクタ1が
高出力レーザを伝送する光ファイバに取り付けられる場
合は、レーザ光に対する強度に優れたサファイヤや金
等、あるいは、金属製のガイド部材の表面に金メッキ等
が施されてレーザに対する強度が高められたものが用い
られる。ガイド部材7は、貫通孔7A内において、光フ
ァイバ2の被覆除去部2Aの先端付近を内包すると共
に、貫通孔小径部42の先端側端面42fに当接して配
置されている。よって、貫通孔41内においてガイド部
材7を常に一定の位置に備えることが出来る。なお、貫
通孔小径部42はガイド部材7の外径よりも小径に形成
されており、ガイド部材7が貫通孔小径部42よりも奥
へ移動することはない。
【0019】また、ガイド部材7は、その外周部に対面
したアウタースリーブ4の円周上に90°間隔で貫通形
成された4箇所のネジ穴8からビス9がねじ込まれ、こ
れら4個のビス9によって貫通孔41内に保持されてい
る。ガイド部材7の外径は、ガイド部材7と貫通孔41
との間に、任意に間隙が生じるように設定されているの
で、4個のビス9のねじ込み状態を微調整することによ
り、貫通孔41内におけるガイド部材7の位置を、周方
向へ任意に移動させることが出来る構成となっている。
なお、本発明で言う複数個の支持手段とは、4個のビス
9に相当する。
【0020】図2は、図1で示したZ−Z’における断
面図を光コネクタ1の先端方向から見た様子を示してい
る。図2(A)は、ガイド部材7の貫通孔7Aに挿通さ
れた光ファイバ2の被覆除去部2Aが、貫通孔7Aの内
壁側(マイナスY方向)に偏り接した状態である。つま
り、光コネクタ1の先端において、被覆除去部2Aが光
コネクタ1の長手方向の軸心に対して偏心した状態を示
している。なお、図中に示したX軸、Y軸の交差した点
が、光コネクタ1の長手方向の軸心を示している。
【0021】上述した光コネクタ1の構成によれば、ガ
イド部材7を保持している4個のビス9(9a、9b、
9c、9d)をそれぞれ微調整することによって、ガイ
ド部材7を光コネクタ1の径方向へ任意に移動させるこ
とが出来る。そして、このガイド部材7の移動に伴なっ
て、ガイド部材7の貫通孔7A内に挿通された光ファイ
バ2の被覆除去部2Aは、貫通孔7Aの内壁に押されな
がら移動する。つまり、ガイド部材7の位置調整を行う
ことによって、光コネクタ1の先端における光ファイバ
2の被覆除去部2Aの位置を任意に移動させることが出
来る。そこで、図2(A)では、光ファイバ2の被覆除
去部2AがマイナスY方向に偏心しているので、ビス9
aを緩め、ビス9cをプラスY方向へねじ込むことによ
って、ガイド部材7をプラスY方向へ移動させる。する
と、図2(B)に示したようにガイド部材7が矢印方向
へ移動し、貫通孔7A内に挿通された光ファイバ2の被
覆除去部2Aが光コネクタ1の軸心上に移動する。な
お、上記調整を行うにあたり、必要に応じて適宜ビス9
b、9dの締め付け具合を調整する。
【0022】以上のように、光コネクタ1に光ファイバ
2を組込んだ後に、被覆除去部2Aの位置を移動調整
し、光コネクタ1の長手方向の軸心上に配置させること
が出来る。なお、上述した光コネクタ1では、光ファイ
バ2の軸心を光コネクタ1の軸心へ移動調整を行うこと
を前提に説明したが、これに限らず、光コネクタ1の先
端において、光ファイバ2の被覆除去部2Aの軸心を任
意の位置へ移動調整出来るように設計するも良い。ま
た、上記光コネクタ1の貫通孔41内には貫通孔小径部
42が形成されているがその限りではなく、光コネクタ
の構成上必要ない場合は、貫通孔小径部42が形成され
なくても良い。
【0023】図3は、図1で示した光コネクタ1とは別
の実施形態を示している。1Aは光コネクタであって、
図1で示した光コネクタ1の先端部に、ガイド部材7を
安定保持させる為のアジャスタ10を設けた構造であ
る。よって、光コネクタ1と共通部分については同一符
号を付し、その説明は省略する。なお、本発明で言う押
え部材とはアジャスタ10に相当する。
【0024】ガイド部材7は、アウタースリーブ4Aの
貫通孔41A内に形成された貫通孔小径部42Aの先端
側端面42gに当接して備えられており、ガイド部材7
の先端側にはアジャスタ10を備えている。アジャスタ
10には、ガイド部材7側に向かって有底孔10aが形
成され、有底孔10aには、有底孔10aから先端が突
出した状態でコイルバネ10bを備えている。コイルバ
ネ10bの一端はガイド部材7に接しており、常に、ガ
イド部材7を貫通孔小径部42の先端側端面42fへ押
圧し続ける付勢力を与えている。これにより、ガイド部
材7を常に先端側端面42fに接した位置に保つことが
出来る。なお、アジャスタ10に備えるコイルバネ10
bの数は1個でも良いし、複数個のコイルバネ10bを
例えば等間隔に円周上に配置しても良い。また、上記構
成では、付勢力を与える手段としてコイルバネ10bを
用いて説明したがその限りではなく、ガイド部材7を貫
通孔小径部42の先端側端面42fへ押し付けることが
出来る手段であれば良い。なお、アジャスタ10は、光
コネクタ1Aの用途によってその材質が適宜選択され、
例えば、光コネクタ1Aが高出力レーザを伝送する光フ
ァイバに取り付けられる場合は、レーザ光に対する強度
に優れたサファイヤや金等、あるいは、金属製のガイド
部材の表面に金メッキ等が施されてレーザに対する強度
が高められたものが用いられる。
【0025】また、光コネクタ1、光コネクタ1Aに備
えたガイド部材7に代えて、図4に示したような、外周
面上に一条の溝71Aが環状形成されたガイド部材71
を用いても良い。溝71Aは、上述した支持手段である
ビス9の先端部が嵌合する幅に設定されている。
【0026】図5は、図1で示した光コネクタ1に、ガ
イド部材7に代えてガイド部材71を組み込んだ実施形
態である光コネクタ1Bである。ガイド部材71を用い
ることによって、アウタースリーブ4に形成されたネジ
穴8からねじ込まれたビス9の先端を溝71Aに落とし
込まさせること出来るので、アウタースリーブ4の貫通
孔41内でガイド部材71が保持される。即ち、本構成
によれば、ガイド部材71に形成した溝71Aの位置
と、アウタースリーブ4に形成したネジ穴8の位置とを
任意に設定しておけば、貫通孔41内におけるガイド部
材71の長手方向への位置が自ずと決まるので、ガイド
部材71を常に任意の位置へ安定的に、且つ、容易に配
置させることが出来る。また、ビス9が緩んだ状態であ
っても、ビス9の先端が溝9内に噛み合っていれば、ガ
イド部材71が貫通孔41内で長手方向にずれたり、ま
た、軸心に対して傾いたりすることが防止出来る。よっ
て、ビス9を微調整することによって行うガイド部材7
1の位置調整作業が行い易くなる。
【0027】また、ガイド部材5を支持する手段とし
て、図6(A)に示したプランジャ11を上記ビス9と
組み合わせて用いても良い。12はプランジャ本体であ
って、その外周にはネジ山12aが形成されている。プ
ランジャ本体12の内部にはその一端から空洞部12b
が形成されており、空洞部12bの奥から順にコイルバ
ネ13と、先端が半球形状の先端片14とが備えられて
いる。そして、先端片14は、常時コイルバネ13によ
って開口端12f方向へ付勢されつつ、先端片14が開
口端12fから距離Lだけ突出した状態で、突出長Lの
範囲で弾発自在に保持されいる。図6(B)は、プラン
ジャ11の先端から図中の矢印で示した方向へ押圧力が
加わることによって、コイルバネ13が圧縮され、先端
片14が突出長Lだけ空洞部12b内へ移動した状態を
示している。先端片14は、前記押圧力の大きさに応じ
て前記突出長Lの範囲で移動する。なお、前記押圧力が
開放されると、先端編4は図6(A)の状態へ復帰す
る。
【0028】図7は、光コネクタ1の支持手段である4
個のビス9に代えて、プランジャ11とビス9とを夫々
2個ずつ用いた光コネクタ1Cの略断面図であり、Z−
Z’における断面図を図8(A)に示している。4はア
ウタースリーブであり、8は、ガイド部材7の外周部に
対面したアウタースリーブ41の円周上に90°間隔の
4箇所に貫通形成されたネジ穴である。11a、11b
はプランジャであり、9c、9dはビスである。4箇所
のネジ穴8には、プランジャ11aとビス9c、プラン
ジャ11bとビス9dとが夫々ガイド部材7を挟んだ対
向位置に配置され、プランジャ11a、11bとビス9
c、9dとがガイド部材7方向へねじ込まれて、アウタ
ースリーブ4の貫通孔41内にガイド部材7が固定され
る。ここで、プランジャ11bとビス9dとを結ぶ軸を
X軸、プランジャ11aとビス9cとを結ぶ軸をY軸と
する。
【0029】本構成において、例えば、Y軸上に備えら
れたビス9cをガイド部材7に向かってねじ込んで行く
と、ビス9cに押されたガイド部材7は、プランジャ1
1aの先端で突出した先端片14を、プランジャ本体1
2内へと押し込んで行くことになる。ここで、プランジ
ャ11aが光コネクタ1Cに組込まれた状態で、先端片
14の突出長をLとすると、突出長Lの範囲だけ先
端片14がプランジャ本体12へ押し込みが可能とな
る。つまり、ガイド部材7をY軸のプラス(+)方向へ
の範囲で移動させることが出来る。
【0030】逆に、ビス9cをガイド部材7とは反対方
向へ進むように緩めて行くと、ビス9cを緩める前の状
態で、プランジャ11aの先端片14がプランジャ本体
12に押し込まれている距離相当の範囲だけ、ガイド部
材7が先端片14によってY軸のマイナス(−)方向へ
押されて移動する。ここで、自然状態のプランジャ11
aにおける先端片14の突出長をL、プランジャ11a
が光コネクタ1Cに組込まれた状態の先端片14の突出
長をLとすると、上記ビス9cを緩める前の状態で先
端片14がプランジャ本体12に押し込まれている距離
は(L−L)となる。よって、ビス11aをガイド部
材7とは反対方向へ進むように緩めて行くと、概ねプラ
ンジャ本体12へ押し込まれている範囲(L−L)相
当だけ、ガイド部材7をY軸のマイナス(−)方向へ移
動させることが出来る。
【0031】以上説明したように、支持手段としてプラ
ンジャ11aとビス9cとをガイド部材7を挟んで対向
するようにして備え、かつ、ガイド部材7がプランジャ
11aの先端片14による付勢力によって常にビス9c
へ押し付けれらた状態にしておけば、ビス9cのみを移
動させることによって、ガイド部材7をプランジャ11
aの先端片14の可動範囲内においてY軸方向へ移動調
整することが出来る。また、先端片14の可動範囲を超
えるような位置へガイド部材7を移動させる場合は、予
め、あるいは必用に応じてその都度、プランジャ11a
をY軸方向に移動させた後、上記と同じようにビス9c
調整のみでガイド部材7を移動させることが出来る。な
お、X軸方向に対しても、上述したY軸方向の場合と同
様にガイド部材7を移動調整でき、また、X軸とY軸方
向の調整を組み合わせて行えば、ガイド部材7を、アウ
タースリーブ4の貫通孔41内の任意の位置へ移動調整
することが出来る。以上説明したように、X軸とY軸方
向の調整を行う間は、常にプランジャ11a、11b、
及び、ビス9c、9dの先端部がガイド部材7を支持し
た状態となっているので、相互間にはがたつきが生じ
ず、常に安定した状態でガイド部材7を微動調整するこ
とが出来る。即ち、ガイド部材7の貫通孔7Aに挿通さ
れた光ファイバ2の被覆除去部2Aを、常に安定した状
態で位置調整することが出来る。
【0032】図8(A)に示した光コネクタ1Cは、そ
の中心に備えた光ファイバ2の被覆除去部2Aが、光コ
ネクタ1Cの軸心に対してマイナス(−)Y方向に偏心
した状態を示している。この偏心を補正する為には、ビ
ス9cをプラス(+)Y方向へねじ込むのみで、ガイド
部材7をプラス(+)Y方向へ移動する。すると、図8
(B)に示したようにガイド部材7が図中の矢印方向へ
移動し、貫通孔7A内に挿通された光ファイバ2の被覆
除去部2Aが光コネクタ1Cの軸心に移動し、光コネク
タ1Cにおける被覆除去部2Aの偏心補正が完了する。
この時、プランジャ11aの先端片14はガイド部材7
によって本体部12内へ押し込まれていくので、先端片
14の突出長がLからLへと短くなる。上記調整を
行うにあたり、必要に応じて適宜ビス9dやプランジャ
11bの締め付け具合を調整する。
【0033】なお、上記で説明したプランジャ11(1
1a、11b)は、単にプランジャの一例を示したもの
であり、その他の種類として例えば、上述した先端片1
4の代わりに、プランジャ本体12の先端に金属製のボ
ールを備えたタイプのボールプランジャを用いた場合も
同様の効果が得られる。また、図7で示した光コネクタ
1Cにおいて、ガイド部材7に代えて、図4に示した外
周に溝71Aが形成されたガイド部材71を用いても良
い。このような構成の場合、溝71Aが形成されたガイ
ド部材71を用いた効果と、プランジャ11を用いた効
果とを同時に得ることが出来る。
【0034】上記実施例において、ガイド部材7や71
が、ビス9とプランジャ11とを組み合わせて4個の支
持手段によって構成したがその限りではなく、アウター
スリーブ4内でガイド部材7や71を任意に移動可能な
ように、ビス9及びプランジャ11をそれぞれ必要数だ
け任意に選択し組み合わせて設計される。また、ガイド
部材7(71)は、断面円形の物を用いて説明したがそ
の限りではなく、その形状は適宜設計されるものであ
る。その一例として図9に示した光コネクタ1Dのよう
に、ガイド部材72の断面形状が四角形であっても良
く、この場合も、ビス9(9a、9b、9c、9d)
や、プランジャ(図9では用いていない)等の支持手段
を調整することによって、アウタースリーブ4内でガイ
ド部材72を移動させ、ガイド部材72に挿通された光
ファイバ2の被覆除去部2Aを任意に移動調整出来る。
【0035】
【効果】本発明の光コネクタを用いれば、光コネクタに
光ファイバを組み付けた後に、光コネクタの先端面にお
ける光ファイバの偏心補正を高精度に行うことが出来
る。
【0036】また、仮に光コネクタのアウタースリーブ
に形成された貫通孔が、光コネクタの軸心に対して偏心
するなどして、高精度に形成されていない場合であって
も、前記貫通孔内において、ガイド部材を径方向に移動
調整すれば、前記貫通孔の偏心等のずれを吸収補正する
ことが出来る。よって、光コネクタの径方向に対する部
品精度の影響を受けにくい光コネクタが達成され、その
結果、組立時に生じる加工ロスを減少させることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光コネクタの略断面図を示している。
【図2】図1で示した光コネクタのZ−Z’における断
面図を示している。
【図3】図1とは別の本発明の光コネクタの略断面図を
示している。
【図4】本発明の光コネクタに用いるガイド部材を示し
ている。
【図5】図4で示したガイド部材を備えた光コネクタの
略断面図を示している。
【図6】本発明の光コネクタに用いる支持手段の断面図
を示している。
【図7】図6で示した支持手段を備えた光コネクタの略
断面図を示している。
【図8】図7で示した光コネクタのZ−Z’における断
面図を示している。
【図9】断面形状が四角のガイド部材を備えた、本発明
の光コネクタの断面図を示している。
【図10】従来の光コネクタの略断面図を示している。
【符号の説明】
1、1A、1B、1C、1D 光コネクタ 2 光ファイバ 2A 光ファイバの被覆除去部(光ファイバ) 41、41A 貫通孔 42、42A 貫通孔小径部(貫通孔) 7、71、72 ガイド部材 71A 溝 9、9a、9b、9c、9d ビス(支持手段) 10 アジャスタ(押え部材) 11、11a、11b プランジャ(支持手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバの端部に取り付けられる光コ
    ネクタであって、該光ファイバを光コネクタに取り付け
    た後に、前記光ファイバの端部の位置調整を行い得るガ
    イド部材を備えたことを特徴とする光コネクタ。
  2. 【請求項2】 光ファイバの端部に取り付けられる光コ
    ネクタであって、該光コネクタはその長手方向の中心軸
    に沿って形成された貫通孔を有しており、該貫通孔内に
    は、前記光ファイバの先端付近を内包すると共に、該光
    ファイバを前記光コネクタの径方向へ移動調整可能とな
    るように保持されたガイド部材が備えられていることを
    特徴とする光コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記ガイド部材は、その側部から複数個
    の支持手段によって前記貫通孔内に保持されていること
    を特徴とする、請求項1または2に記載の光コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材の表面に、前記支持手段
    の先端が嵌合する溝が形成されていることを特徴とす
    る、請求項3に記載の光コネクタ。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、弾発自在であり且つ光
    コネクタの径方向へ突出するよう常時付勢されているこ
    とを特徴とする、請求項3または4に記載の光コネク
    タ。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部材を、光コネクタの軸方向
    に対して固定する押え部材を備えていることを特徴とす
    る、請求項1または2に記載の光コネクタ。
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