JP2002072020A - 光ファイバ保持構造 - Google Patents

光ファイバ保持構造

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JP2002072020A
JP2002072020A JP2000260780A JP2000260780A JP2002072020A JP 2002072020 A JP2002072020 A JP 2002072020A JP 2000260780 A JP2000260780 A JP 2000260780A JP 2000260780 A JP2000260780 A JP 2000260780A JP 2002072020 A JP2002072020 A JP 2002072020A
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Japan
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optical fiber
sleeve
connector
cavity
receptacle
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JP2000260780A
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English (en)
Inventor
Yuji Takenaka
裕司 竹中
Kimiharu Yasui
公治 安井
Yoshio Kasuga
芳夫 春日
Shuichi Fujikawa
周一 藤川
Masaki Seguchi
正記 瀬口
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバコネクタとレセプタクルとの間に
生じる裕度に基づくずれ量を可能な限り低減する。 【解決手段】 少なくとも光ファイバ及び該光ファイバ
の外周を被覆するスリーブを有してなる光ファイバコネ
クタと、光ファイバコネクタが挿入される空洞を有する
レセプタクルとを接続することによって形成される光フ
ァイバの保持構造であって、レセプタクルは空洞内にお
いて、挿入された光ファイバコネクタを空洞内面の一方
向に押し付けるコネクタ位置決め手段を有することを特
徴とする光ファイバ保持構造を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザビームを
導光する光ファイバの保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来用いられていた光ファイ
バコネクタをレセプタクルに挿入して保持するときの構
成図を示しており、ここでは一例として、光ファイバコ
ネクタとしては三菱電線製のDー200HPを用い、レ
セプタクルとしては三菱電線製のDー200Rを用いて
いる。図14において、1は、光ファイバ2及び該光フ
ァイバ2の外周を被覆するスリーブ3からなる光ファイ
バコネクタであり、4はカップリングナット、5は内部
に挿通されている光ファイバ2を保護するための保護管
である。また、6はレセプタクルであって、7はレセプ
タクル6に設けられた空洞であり、この空洞7内に光フ
ァイバコネクタを挿入する。8はレセプタクル6からコ
ネクタの長手方向に沿って突出するシリンダ部9の外面
に設けられたネジ溝である。
【0003】次に保持方法について説明する。レセプタ
クル6は固定面に予め固定されており、光ファイバコネ
クタ1はレセプタクル6と結合するために、レセプタク
ル6に設けられた空洞7に挿入される。挿入された光フ
ァイバコネクタ1のスリーブ3の外周表面はレセプタク
ル6の空洞7の内周表面とほぼ接する形態で保持され
る。最後にカップリングナット4をレセプタクル6の外
周表面に設けられたネジ溝8にはめ合わせて締め込むこ
とにより、光ファイバコネクタと1とレセプタクル6は
結合される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた従来の光
ファイバ保持構造においては、光ファイバコネクタとレ
セプタクルははめ合い構造であるため、スリーブ3の直
径(外径)と空洞7の直径(内径)との間にははめ合わ
せるための所定の裕度を設けることが必要とされ、空洞
7の直径はスリーブ3の直径よりもその裕度の分だけ大
きく設定されている。例えば、スリーブ3の直径を15
mmとし、スリーブ3と空洞7の直径の差においてJI
S規格のH7(JIS H7)を採用すると、最大23μ
mの裕度が生じる。このような光ファイバコネクタ1と
レセプタクル6とを組み合わせた場合には、光ファイバ
はレセプタクル6の空洞7内で、例えば上下方向につい
て最大で23μmの範囲で動き得ることになり、従っ
て、光ファイバの中心軸は光ファイバの断面の直径方向
について最大で11.5μmずれる可能性があることに
なる。
【0005】一方、光ファイバコネクタ1においても、
光ファイバ2とスリーブ3の間には偏心量が存在し得
る。例えば三菱電線のカタログ値を参考にすると、最大
20μmの偏心が存在し得る。従って、光ファイバコネ
クタ1とスリーブ3とを結合させた場合において、最も
極端な場合を想定すると、光ファイバの中心は最大で3
1.5μmのずれを生じる可能性がある。
【0006】従って、光ファイバ2を導光手段にしてい
るレーザ加工機において、種々の理由から光ファイバコ
ネクタ1を交換する必要が生じた場合には、光ファイバ
コネクタ1を交換する度ごとに最大で31.5μmのず
れが生じる可能性があることになる。例えば光ファイバ
2にステップインデックスファイバを用いて光ファイバ
2にレーザビームを入射させる際、大部分の場合には、
光ファイバ2へ入射させるビーム径はステップインデッ
クスファイバのコア径の1割程度小さい径である。従っ
て、ステップインデックスファイバのコア径が400μ
mであるとすると、入射ビーム径は360μm程度とな
る。
【0007】このとき、光ファイバコネクタ1とレセプ
タクル6に許容される最大ずれ量は20μmであり、光
ファイバコネクタを交換する前に、加工機システムにつ
いて光ファイバの中心合せなどの調整がなされていたと
すると、新たな光ファイバコネクタに交換することによ
って発生する光ファイバ中心のずれ量は最大で31.5
μmであるので、単に光ファイバコネクタ1をレセプタ
クル6に差し込むだけでは有効な交換を行ったことには
ならず、再度加工機システムについて光ファイバ中心の
調整が必要となる。
【0008】このような加工機システムの調整を一回行
うと、例えば数分〜数十分の範囲の調整時間が必要とな
り、例えばレーザ加工機が生産ラインに組み込まれてい
る場合には、光ファイバの交換作業に要する時間に加え
て、更にそのような調整時間分だけラインを停止しなけ
ればならず、その分だけ生産ラインの稼動時間が短くな
り、生産性の低下をまねくことになり得る。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであって、光ファイバコネクタとレ
セプタクルとの間に生じるずれ量を可能な限り低減し、
場合によっては無視し得る程度まで低減することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この出願の第1の態様に
係る光ファイバ保持構造の発明は、少なくとも光ファイ
バ及び該光ファイバの外周を被覆するスリーブを有して
なる光ファイバコネクタと、前記光ファイバコネクタが
挿入される空洞を有するレセプタクルとを接続すること
によって形成される光ファイバの保持構造であって、前
記レセプタクルは、前記空洞内において、挿入された光
ファイバコネクタを空洞内面の一方向に押し付けるコネ
クタ位置決め手段を有することを特徴とする。
【0011】この態様の発明によれば、ボールプランジ
ャの形態のコネクタ位置決め手段がスリーブの外周表面
の1つの部位をレセプタクル内の空洞において対応する
1つの部位に密着させることによって、空洞の内部にお
いてスリーブが密着する部位とは直径方向について反対
側の部位に、スリーブの直径と空洞の直径との差として
生じる隙間を偏在させることができる。
【0012】この出願の第2の態様に係る光ファイバ保
持構造の発明は、コネクタ位置決め手段が、レセプタク
ル基部からコネクタの長手方向に沿って突出するシリン
ダ部の壁部に埋設されているボールプランジャ手段であ
って、ボールプランジャ手段の先端部は空洞内に突出
し、対向する空洞の内側表面を向くように設けられてお
り、空洞内に挿入されるスリーブを所定の方向に押圧す
ることによって光ファイバコネクタの位置決めを行うこ
とを特徴とする。この態様では、位置決め手段として、
特にボールプランジャ手段を用いることによって、上記
の第1の態様の場合と実質的に同様の効果が得られる。
【0013】この出願の第3の態様に係る光ファイバ保
持構造の発明は、コネクタ位置決め手段が、レセプタク
ル基部からコネクタの長手方向に沿って突出するシリン
ダ部の壁部に埋設されているネジ手段であって、ネジ手
段の先端部は空洞内に突出し、対向する空洞の内側表面
を向くように設けられており、空洞内に挿入されるスリ
ーブを所定の方向に押圧することによって光ファイバコ
ネクタの位置決めを行うことを特徴とする。この態様で
は、位置決め手段として、特にネジ手段を用いることに
よって、上記の第1の態様の場合と実質的に同様の効果
が得られる。
【0014】この出願の第4の態様に係る光ファイバ保
持構造の発明は、上述したようないずれかの光ファイバ
保持構造に関して、空洞に挿入されるスリーブの外周表
面において、コネクタ位置決め手段の先端の一部分に接
触し得る部分が切削面として形成されていることを特徴
とする。この態様によれば、スリーブの加工を比較的簡
単にできると共に、レセプタクルに対してコネクタの着
脱を繰り返すことによってスリーブに傷が生じることが
あるとしても、その傷が生じた部位に起因してスリーブ
の着脱が困難となることを防止することができる。
【0015】また、この出願の第5の態様に係る光ファ
イバ保持構造の発明は、上述したようないずれかの光フ
ァイバ保持構造に関して、空洞に挿入されるスリーブの
外周表面において、コネクタ位置決め手段の先端の一部
分に接触し得る部分が溝部として形成されていることを
特徴とする。この態様によれば、上記の第4の態様の場
合と実質的に同様の効果を得ることができる。
【0016】この出願の第6の態様に係る光ファイバ保
持構造の発明において、コネクタ位置決め手段は、レセ
プタクル基部からコネクタの長手方向に沿って突出する
シリンダ部の壁部に、該壁部の厚み方向についてスライ
ド可能なように埋設されている押し当て手段であって、
押し当て手段の先端部は空洞内に突出し、対向する空洞
の内側表面を向くように設けられており、空洞内に挿入
されるスリーブを所定の方向に押圧することによって光
ファイバコネクタの位置決めを行うことを特徴とする。
この態様の発明によれば、位置決め手段として、シリン
ダ部の壁部の厚み方向についてスライド可能な押し当て
手段を用いることによって、上記の第1の態様の場合と
実質的に同様の効果が得られる。
【0017】この出願の第7の態様に係る光ファイバ保
持構造の発明において、コネクタ位置決め手段は、レセ
プタクル基部からコネクタの長手方向に沿って突出する
シリンダ部の壁部に、該壁部の厚み方向について移動可
能なように埋設されているネジ手段であって、ネジ手段
の先端部は空洞内に突出し、対向する空洞の内側表面を
向くように設けられており、空洞内に挿入されるスリー
ブを所定の方向に押圧することによって光ファイバコネ
クタの位置決めを行うことを特徴とする。この態様の発
明によれば、位置決め手段として、シリンダ部の壁部の
厚み方向について移動可能なネジ手段を用いることによ
って、上記の第1の態様の場合と実質的に同様の効果が
得られる。更に、ネジ手段を回す程度によってスリーブ
へ加える力を微調節することができるので、簡単な操作
によって、より精度の高い光ファイバの位置決めを行う
ことができる。
【0018】この出願の第8の態様に係る光ファイバ保
持構造の発明は、レセプタクルのシリンダ部に設けられ
ている空洞内において、コネクタ位置決め手段に対向す
る表面にV字状溝が設けられていることを特徴とする。
この態様の発明によれば、空洞内において挿入されてい
る光ファイバコネクタを空洞内面の一方向に押し付ける
コネクタ位置決め手段と組み合わせて、空洞内面にV字
状溝を設けることによって、空洞内において、コネクタ
位置決め手段に押されたスリーブはV字状溝の頂点の内
側に対応する最も安定した位置に落ち着いて位置決めさ
れる。従って、光ファイバコネクタ及び光ファイバをレ
セプタクルに対してより高い精度でかつ容易に位置決め
することができる。
【0019】この出願の第9の態様に係る光ファイバ保
持構造の発明は、シリンダ部の長手方向に対して垂直な
断面において、前記V字状溝を形成する隣り合う2つの
溝面がなす角度は、90度〜150度の範囲にあること
を特徴とする。この態様の発明によれば、スリーブをレ
セプタクル内で安定に保持することができる。
【0020】この出願の第10の態様に係る光ファイバ
保持構造の発明は、シリンダ部においてV字状溝の部分
は該V字状溝に接触するスリーブの材料よりも変形しに
くい材料によって形成されており、押し当て手段を形成
する材料は該押し当て手段に接触するスリーブの材料よ
りも変形しやすい材料によって形成されていることを特
徴とする。この態様の発明によれば、スリーブをレセプ
タクル内に位置決めする際に、押し当て手段に加えられ
る力の大きさが、押し当て手段、スリーブ及びV字状溝
の三者を相互に接触させるのに必要な値を越えるような
場合であっても、押し当て手段、スリーブ及びV字状溝
の三者が相互に接触した後は、押し当て手段が変形する
ことによって過剰の力を吸収するので、V字状溝を基準
とするスリーブの位置決め、従ってスリーブ内における
光ファイバの位置決めを高い精度にて行うことができ
る。
【0021】この出願の第11の態様に係る光ファイバ
保持構造の発明は、光ファイバコネクタの外周部に配さ
れており、光ファイバコネクタの長軸まわりで回転する
カップリングナットを、レセプタクルにおけるシリンダ
部の外周部に設けられているネジ山にねじ込むことによ
って、光ファイバコネクタをレセプタクルに接続し、更
に、該カップリングナットをねじ込むことによって、押
し当て手段をV字状溝に向かって移動させることを特徴
とする。この態様の発明によれば、カップリングナット
をねじ込むことによって、光ファイバコネクタをレセプ
タクルに接続すると同時に、押し当て手段をV字状溝に
向かって移動させるので、光ファイバコネクタとレセプ
タクルとの接続及び光ファイバの位置決めの作業を簡素
化することができる。
【0022】この出願の第12の態様に係る光ファイバ
保持構造の発明は、カップリングナットにおける内周面
のねじ込み先端側はテーパ面に形成され、その内周面の
ねじ込み後端側にはシリンダ部の外周部に設けられてい
るネジ山に係合するネジ溝が設けられており、カップリ
ングナットをネジ山にねじ込むと、カップリングナット
がシリンダ部上を前進して、カップリングナットのテー
パ面が押し当て手段の外側端部に接触しながら押し当て
手段をV字状溝に向かってスライドさせることを特徴と
する。この態様の発明によれば、カップリングナットを
シリンダ部上で回して進退させることによって、カップ
リングナットのテーパ面が押し当て手段をV字状溝に向
かってスライドさせるスライド量を微妙に調節すること
ができ、簡単な操作によって、より精度の高い光ファイ
バの位置決めを行うことができる。
【0023】この出願の第13の態様に係る光ファイバ
保持構造の発明は、スリーブの少なくともレセプタクル
に収容される部分が、スリーブの長手方向に対して垂直
な横断面において、内部にV字状溝を有する内部孔を有
しており、内部孔内に光ファイバが挿通されていること
を特徴とする。この態様の発明によれば、スリーブにお
いて、光ファイバとスリーブの内部孔におけるV字状溝
との接触部位を基準とすることによって、光ファイバの
スリーブに対する相対的な位置関係をほぼ一定として、
光ファイバとスリーブとの間に生じ得るずれ量を実質的
に無視し得る程度にまで低減することができる。従っ
て、光ファイバコネクタの個体差を実質的になくするこ
とができるので、高い精度にて光ファイバを保持するこ
とができる。
【0024】この出願の第14の態様に係る光ファイバ
保持構造の発明は、シリンダ部の長手方向に対して垂直
な断面において、前記スリーブの内部孔に設けられたV
字状溝を形成する隣り合う2つの溝面がなす角度は、9
0度〜150度の範囲にあることを特徴とする。この態
様の発明によれば、光ファイバをスリーブ内にて安定に
保持することができる。
【0025】この出願の第15の態様に係る光ファイバ
保持構造の発明は、シリンダ部の長手方向に対して垂直
な断面において、前記スリーブは長方形形状を有してお
り、前記空洞には位置決め段部が設けられ、長方形形状
の断面を有するスリーブの少なくとも1つの頂点部分を
該位置決め段部に当接させることによって、光ファイバ
の位置決めを行うことを特徴とする。この態様の発明に
よれば、レセプタクルの空洞内に設けた位置決め段部を
基準としてスリーブの位置決めを行うことによって、レ
セプタクル内におけるスリーブの位置決めを高い精度に
て行うことができる。
【0026】また、この出願のレーザ加工機に係る発明
は、レーザ発振器から加工ヘッドまでの導光手段に光フ
ァイバが用いられており、その光ファイバ保持構造とし
て請求項1〜15のいずれかに記載の光ファイバ保持構
造が用いられていることを特徴とする。このようなレー
ザ加工機が組み込まれている生産ラインにおいて、何ら
かの理由で光ファイバを交換する必要が生じたとして
も、ラインを停止させる時間を実質的に光ファイバを交
換する時間のみとすることができる。従って、従来は欠
くことができなかった加工機システムの調整時間を必要
とすることなく、光ファイバを交換でき、生産性を向上
させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の1つの実施の形態について説明す
る。図1A及びBはこの発明の実施の形態の1つの好ま
しい例を示す構成図であって、光ファイバコネクタ1は
光ファイバ2の外周側をスリーブ3によって被覆されて
形成され、その基部にはカップリングナット4が取り付
けられており、更に光ファイバ2を保護する保護管5に
接続されている。一方、レセプタクル6は、レセプタク
ル6の基部からコネクタの長手方向に沿って突出するシ
リンダ部9を有しており、シリンダ部9の内部には、そ
の先端部分からレセプタクル6の基部まで延びる空洞7
が設けられており、空洞7はそこに挿入される光ファイ
バコネクタ1を所定の裕度をもって収容することができ
る。図に示す態様では、空洞7は実質的に円筒形状の空
間となっている。尚、図1Bは、図1AのIb−Ib線
についての断面を通るように、レセプタクル6に挿入し
た状態の光ファイバコネクタ1を部分的に破断して示し
ている。
【0028】レセプタクル6のシリンダ部9の外周表面
にはネジ溝8が設けられており、光ファイバコネクタ1
をレセプタクル6の空洞7に挿入して両者を組み合わせ
た後、光ファイバコネクタ1側のカップリングナット4
をネジ溝8に締め込むことによって光ファイバコネクタ
1とレセプタクル6との接続が完成する。また、図1A
はレセプタクル6における空洞7の円形断面を正面から
観察した状態の断面図を示しており、レセプタクル6の
シリンダ部9の上側部分には、シリンダ部9の少なくと
も内側表面(従って空洞7)に開口する孔12a及び1
2bが設けられており、2つの孔12a及び12bの内
部にはコネクタ位置決め手段としてのボールプランジャ
11a及び11bがそれぞれ取り付けられている。尚、
ボールプランジャは、この技術分野においていわゆる当
業者によって通常知られているボールプランジャであっ
てよい。
【0029】レセプタクル6を正面から観察した状態の
断面図を示す図1Aにおいて、シリンダ部9はその内側
表面及び外側表面とも実質的に円形の断面を有してお
り、シリンダ部9の内側表面によって規定される空洞7
も、従って実質的に円形の断面を有している。図1Aに
おいてシリンダ部9の鉛直線IPを一点鎖線で示してお
り、孔12a及び12bは、空洞7の円の中心を通るシ
リンダ部9における鉛直線IPを基準として、この鉛直
線IPに対して線対称となるような位置に配されてい
る。即ち、鉛直線IPの左側部分において、空洞7の円
の中心と孔12aとを結ぶ直線が鉛直線IPとの間にな
す角度は、鉛直線IPの右側部分において、空洞7の円
の中心と孔12bとを結ぶ直線が鉛直線IPとの間にな
す角度と実質的に等しくなるように設定されている。
【0030】このように設けられた2つの孔12a及び
12bの中に配されている2つのボールプランジャ11
a及び11bは、鉛直線IPの両側から空洞7の中心に
向かって実質的に等しい中心角及び実質的に等しい大き
さの力でスリーブ3を押圧することができるので、ボー
ルプランジャ11aによる力のベクトルとボールプラン
ジャ11bによる力のベクトルとを合成すると、2つの
ベクトルの左右方向への成分は相殺されて、下向きの成
分のみが残ることになる。従って、スリーブ3はボール
プランジャ11a及び11bによって空洞7のほぼ真下
方向に向かって、従って鉛直線IPに沿って下向きに押
さえ付けられることになる。従って、ボールプランジャ
11はスリーブ3を空洞7の下側方向に押さえ付けると
いう機能を有するコネクタ位置決め手段としての機能を
果たすことができる。
【0031】次に動作について説明する。光ファイバコ
ネクタ1は所定の固定面に予め固定されたレセプタクル
6と結合するために、レセプタクル6に設けられた空洞
7に挿入される。従来の光ファイバ保持構造であれば、
光ファイバコネクタ1とレセプタクル6ははめ合い構造
であるため、スリーブ3の直径と空洞7の直径との間に
は、はめ合わせるときに必要となる裕度が存在し、空洞
7の直径はスリーブ3の直径よりも大きく設定されてい
る。例えば、直径を15mmのスリーブ3を用い、スリ
ーブ3と空洞7との直径の差においてJIS H7を採
用すると、最大で23μmの裕度が生じていた。
【0032】ここで、本発明のレセプタクル6において
は、ボールプランジャ11がスリーブ3を空洞7の下向
きに押さえ付ける機能を果たしているため、スリーブ3
はレセプタクル6の中で、空洞7の下側表面に完全に密
着させられることになる。従って、スリーブ3と空洞7
との間に生じ得る23μmの隙間は、主としてスリーブ
3と空洞7の上側部分との間に偏在することになる。こ
の状態でカップリングナット4をレセプタクル6の外側
表面に設けられたネジ溝8に合わして締め込むことによ
り、光ファイバコネクタと1とレセプタクル6は結合さ
れる。
【0033】レセプタクル6から光ファイバコネクタを
抜いて、新しい光ファイバコネクタを挿入した場合に
も、ボールプランジャ11は常にスリーブ3をレセプタ
クル6の空洞7の下側方向に押さえ付けるので、スリー
ブ3の直径と空洞7の直径との間に生じる23μmの隙
間は、常にスリーブ3と空洞7の上側部分との間に生じ
ることになる。
【0034】従って、スリーブ3がレセプタクル6の中
で空洞7の下側方向に押さえ付けられている状態で光フ
ァイバにビームを入射するように予め調整しておけば、
その後に光ファイバコネクタを交換したとしても、光フ
ァイバコネクタ1のスリーブ3は常にレセプタクル6の
空洞7の下側表面に接する状態に位置決めされるので、
従来では常に必要とされていたレーザ加工機の再調整を
行うことを省略することができる。尚、上述の例では、
コネクタ位置決め手段として、空洞7の円筒断面の中心
を向くように突出するボールプランジャを用いたが、こ
の態様に限られず、少なくともスリーブ3を空洞7の円
形断面において1方向に押し付けるという機能を果たす
ことができるのであれば、その他の動作をする手段であ
ってもよい。
【0035】また、この実施の形態では、空洞7の1つ
の円形断面内でボールプランジャ11を2個用いる構成
について説明したが、例えば図2に示すように空洞7の
1つの円形断面内でボールプランジャを3個用いる構成
とすることもできるし、それ以上の数で用いることもで
きる。更に、上述したような機能を果たすことができる
のであれば、図2Aに示す形態において、3つのボール
プランジャ11のうち両端の2つを省略して、中央の1
つのみを用いる構成とすることもできる。また、この実
施の形態ではスリーブ3を空洞7の下側方向に押さえ付
ける構成としたが、押さえ付ける方向は下側方向に限ら
ず、空洞7の円形断面についての360度のいずれかの
直径方向であれば、上側方向、右側方向、左側方向、上
下左右のいずれかの斜め方向を含むいずれの方向であっ
てもよい。
【0036】本発明で重要な事項は、ボールプランジャ
の形態のコネクタ位置決め手段がスリーブ3の外周表面
の1つの部位をレセプタクル6内の空洞7において対応
する1つの部位に密着させることによって、空洞7の内
部においてスリーブ3が密着する部位とは直径方向につ
いて反対側の部位に、スリーブ3の直径と空洞7の直径
との差として生じる隙間を偏在させることができるとい
うことである。
【0037】さらに、図1に示す実施の形態では、ボー
ルプランジャ11はスリーブ3の長手方向については1
個所だけ設ける構成としているが、これに限ることな
く、ボールプランジャ11をスリーブ3の長手方向につ
いて2個所以上の部位に設ける構成とすることもでき
る。例えば図3Bにはボールプランジャ11をスリーブ
3の長手方向について2個所に設ける構成を示してい
る。この場合にも、シリンダ部9を正面から観察した断
面(図3A)については、図1Aに示す例と同様に、鉛
直線IPの両側から空洞7の中心に向かって実質的に等
しい中心角及び実質的に等しい大きさの力でスリーブ3
を押圧するような2箇所の位置にボールプランジャを設
けるので、全体として4箇所にボールプランジャを設け
ていることになる。
【0038】尚、上記の説明では、説明の便宜上、鉛直
線IPという概念を導入してコネクタ位置決め手段であ
るボールプランジャ11a及び11bの設定について説
明したが、コネクタ位置決め手段がスリーブ3を空洞内
面の一方向に押し付けることができるのであれば、特に
鉛直線IPではなく、空洞7の円形断面についての36
0度のいずれかの直径方向のその他の直線であっても同
様の効果を達成することができる。例えば、下記の実施
の形態において詳細に説明するが、図5及び6に示すよ
うに、空洞7の円形断面における円の中心を通るいずれ
かの直線について、その直線の両側から空洞7の中心に
向かって実質的に等しい中心角及び実質的に等しい大き
さの力でスリーブ3を押圧するような2箇所又はそれ以
上の位置にコネクタ位置決め手段を設けることによって
も、上述したものと同様の効果を達成することができ
る。
【0039】実施の形態2.図4は光ファイバコネクタ
位置決め手段として、ネジ21を用いた実施の形態を示
す。その動作については実施の形態1で説明したものと
実質的に同じであり、ネジ21はスリーブ3を空洞7の
ほぼ真下方向に押さえ付ける機能を果たしている。従っ
て、スリーブ3はレセプタクル6の下側に完全に密着し
た形となり、スリーブ3の直径と空洞7の直径との間に
生じる隙間は空洞7の上側に偏在させることができる。
この状態でカップリングナット4をシリンダ部9の外面
に設けられたネジ溝8にはめ合わせて締め込むことによ
り、光ファイバコネクタと1とレセプタクル6は結合さ
れる。
【0040】レセプタクル6から光ファイバコネクタを
抜いて、新しい光ファイバコネクタを挿入しても、ネジ
21は常にスリーブ3をレセプタクル6の空洞7の下側
方向に押さえ付けることができるので、スリーブ3の直
径と空洞7の直径との間に生じる23μmの隙間は、常
に空洞7の上側に存在することになる。従って、この状
態で予め光ファイバにビームを入射するように調整して
おけば、光ファイバコネクタを交換しても、光ファイバ
コネクタ1のスリーブ3は常にレセプタクル6の空洞7
において下側の内面に接する状態になっているので、従
来は必要であったレーザ加工機の再調整を行うことを省
略することができる。
【0041】また、この実施の形態は、コネクタ位置決
め手段がネジの形態となっている点が上述した実施の形
態1の場合と異なることを除いて、コネクタ位置決め手
段を設ける位置、配置及び数等に関するその他の設定事
項は実施の形態1で説明したものと実質的に同様とする
ことができる。
【0042】実施の形態3.図5は本発明の更に別の実
施の形態を示す構成図である。図1と同じ機能を果たす
部材には、図1と同じ符号を付している。尚、図5Aは
レセプタクル6の空洞7の中に光ファイバ2及びスリー
ブ3からなる光ファイバコネクタ1が挿入された状態の
スリーブ3の長手方向に対して垂直な断面であって、コ
ネクタ位置決め手段であるボールプランジャ11a及び
11bを通る断面を示す図であり、図5Bは光ファイバ
保持構造において、図5AのVb−Vb線についての断
面を通るように一部破断して示す側面図である。
【0043】図5において、31a、31bはスリーブ
3表面においてボールプランジャ当り面をわずかに切削
した平面部である。レセプタクル6に対する光ファイバ
コネクタ1の着脱を繰り返すと、スリーブ3表面のボー
ルプランジャ当り面にボールプランジャ11によって多
少なりとも傷がつき、この傷によってレセプタクル6に
光ファイバコネクタ1を挿入できなくなるという場合が
生じ得る。
【0044】そこで、この実施の形態では、スリーブ3
表面におけるボールプランジャ当り面をわずかに切削し
て、その部分に平面部31を設けることによって、レセ
プタクル6の空洞7に対してスリーブ3表面におけるボ
ールプランジャ当り面が常に接するものではなくなる構
成としたものである。
【0045】即ち、平面部31a、31bを切削する深
さの程度は、スリーブ3の表面に傷が生じることがあっ
ても、その傷がレセプタクル6の空洞7に常時接するこ
とはない程度の深さに設定されている。このような平面
部31a、31bは比較的簡単に形成することができ
る。従って、コネクタ1の着脱を繰り返すことによって
スリーブ3に傷が生じることがあったとしても、比較的
簡単な構成によって、その傷が生じた部位に起因してス
リーブ3の着脱が困難となることを防止することができ
る。
【0046】なお、同じ効果を得るために、上記のよう
にスリーブ3表面のボールプランジャ当り面を平面部に
設ける代わりに、図6に示すようにスリーブ3表面のボ
ールプランジャ当り面に溝部32a、32bを設ける構
成としても良い。このような溝部32a、32bも比較
的簡単に形成することができる。
【0047】実施の形態4.図7は、本発明の更に別の
実施の形態を示す構成図であって、図1と同じ機能を果
たす部材には、図1と同じ符号を付している。図7a
は、レセプタクル6の空洞7の中に光ファイバ2及びス
リーブ3からなる光ファイバコネクタ1が挿入された状
態の光ファイバ保持構造において、レセプタクル6を正
面から観察して、コネクタ位置決め手段である押し当て
手段16を通る面でのシリンダ部9及びスリーブ3の断
面を示す図であり、図7bは図7aに示す光ファイバ保
持構造の縦断面を通るように一部破断して示す側面図で
ある。
【0048】図7aにおいて、レセプタクル6内の空洞
7の下側部分は、アルファベットのV字形状を呈するV
字状溝15として形成されている。空洞7においてV字
状溝15以外の部分、即ち下側部分以外の部分の形状は
特に限定されるわけではないが、例えば図7aに示すよ
うに、空洞7内に光ファイバコネクタ1のスリーブ3を
挿入した状態で、スリーブ3との間で多少の空間を有す
る形状とすることができ、この実施の形態では、空洞7
はほぼ五角形の形状に形成されている。
【0049】コネクタ位置決め手段である押し当て手段
16は、レセプタクル6におけるシリンダ部9の壁部
に、その壁部の厚み方向についてスライド可能なように
埋設されている。従って、押し当て手段16は、図7a
において矢印が示すように、上下両方向にスライドでき
るようにシリンダ部9の壁部に取り付けられている。押
し当て手段16の外側端部aは、図に示す形態では、丸
みを帯びた突起に形成されている。
【0050】一方、光ファイバコネクタ1の側におい
て、カップリングナット4のねじ込み先端側(図7bに
おいて左端側)の内側の壁面(以下、内周面とも称す
る)は、カップリングナット4の全周にわたってテーパ
面として形成されている。即ち、カップリングナット4
の内周面には、図7bに示す断面において、カップリン
グナット4の後端側(図のより右側)から先端側(図の
より左側)へ向かって徐々に拡がるテーパが形成されて
いる。
【0051】従って、カップリングナット4をレセプタ
クル6のシリンダ部9に対してねじ込んでゆくと、カッ
プリングナット4はネジ溝8に係合しながらシリンダ部
9上を図7bの左方向へ進むと共に、カップリングナッ
ト4の内周面は押し当て手段の外側端部16aに当接し
た後、該外側端部16aを徐々に下向きに押し込むこと
になる。従って、押し当て手段16がシリンダ部9の壁
部の中で徐々に下側にスライドすることによって押し当
て手段16の下端部はスリーブ3に当接し、その結果、
スリーブ3は空洞7の下側部分に設けられているV字状
溝15に当接することになる。
【0052】ここで、V字状溝15を構成する2つの面
の間の角度について、スリーブ3をV字状溝15の間に
最も安定な状態で保持することができるのは120度の
場合であるが、構造的には90度から150度の範囲に
あれば安定に保持することができる。
【0053】更に、シリンダ部9、スリーブ3、及び押
し当て手段16を形成する材料としては、例えばシリン
ダ部9にはステンレスが、スリーブ3には真ちゅうが、
及び押し当て手段16にはアルミニウムがそれぞれ用い
られている。従って、それぞれの材料に対して所定の力
が加えられた場合に変形を生じにくい程度を比較する
と、シリンダ部9、スリーブ3、押し当て手段16の順
となる。V字状溝15はシリンダ部9の一部であるの
で、この変形を生じにくい程度の順序は、V字状溝1
5、スリーブ3、押し当て手段16の順と表現すること
もできる。
【0054】このように、スリーブ3が押し当て手段1
6よりも変形しにくく、更にV字状溝15がスリーブ3
よりも変形しにくいような構成とすることによって、以
下のような効果を奏することができる。例えば、光ファ
イバコネクタ1を交換する際に、カップリングナット4
をレセプタクル6に対してねじ込む量を精密に制御し
て、押し当て手段16がスリーブ3を押し込むスライド
量を、スリーブ3がV字状溝15に接触させるのに必要
かつ十分な量に設定することは、押し当て手段16のス
ライド量又はスリーブ3とV字状溝15との間隔を測定
するための特殊な装置又は器具を用いる場合等でない場
合には、困難なことが多い。特に、特殊な装置又は器具
を用いずに、手作業によってカップリングナット4をね
じ込む場合に、カップリングナット4によって必要以上
の力が押し当て手段16に加えられると、互いに接触す
るV字状溝15、スリーブ3及び押し当て手段16の3
つの部材の中で、1つ又は2つ、場合によっては3つの
部材が変形を生じて、接続した光ファイバコネクタ1側
の光ファイバ2及びスリーブ3を、レセプタクル6側の
所定の接続位置に正確に位置決めすることができないと
いう事態が生じ得る。
【0055】そこで、V字状溝15、スリーブ3及び押
し当て手段16の3つの部材の材料について、所定の力
が加えられた場合に、V字状溝15、スリーブ3、押し
当て手段16の各材料についてこの順序で変形を生じに
くいような材料を用いることによって、上述のように、
手作業で光ファイバコネクタ1を交換する場合であって
も、接続した光ファイバコネクタ1側の光ファイバ2及
びスリーブ3をレセプタクル6側の所定の接続位置に比
較的容易に位置決めすることができる。
【0056】即ち、スリーブ3がV字状溝15に接触す
るまでの間は、カップリングナット4が押し当て手段1
6を押し込んでも、V字状溝15、スリーブ3及び押し
当て手段16の3者は変形を生じない。スリーブ3がV
字状溝15に接触すると、V字状溝15とスリーブ3及
びスリーブ3と押し当て手段16はそれぞれ互いに接触
しているので、例えわずかであってもこの状態を越え
て、更にカップリングナット4が押し当て手段16を押
し込もうとすると、3つの部材の中で最も変形を生じや
すい押し当て手段16が最初に変形を生じる。これによ
って、過剰の力を押し当て手段16が吸収し、V字状溝
15及びスリーブ3が変形を生じることを防止すること
ができる。従って、接続した光ファイバコネクタ1側の
光ファイバ2及びスリーブ3を、レセプタクル6側の所
定の接続位置に対して、実質的にずれを生じさせること
なく、位置決めすることができる。従って、上記のよう
な実施の形態に係る発明によって、特殊な装置又は器具
を用いることなく、更に、レーザ加工機の再調整を必要
とすることなく、光ファイバコネクタの交換作業を行う
ことができる。
【0057】尚、この実施の形態において採用している
V字状溝の構成、及びスリーブ3が押し当て手段16よ
りも変形しにくく、更にV字状溝15がスリーブ3より
も変形しにくいような構成は、上述した実施の形態1〜
3のそれぞれの構成と組み合わせて実施することができ
る。この実施の形態の変形例として、図8に示すように
押し当て手段16のスリーブ3と接する面に凸部17a
を設け、またスリーブ3側には該凸部17aとはめ合い
可能なように凹部17bを設けることもできる。このよ
うな構成をすることによって、スリーブ3がレセプタク
ル6から抜けることを防止するとともに、レセプタクル
内で回転もしないため、さらに安定な保持方法が実現で
きる。
【0058】また、図9に示すようにレセプタクル6の
空洞の後端部(図において左端部)にストッパ18を設
けることにより、スリーブ3をレセプタクル6に挿入し
たときに、スリーブ3の先端部分をストッパ18に当接
させることによって、空洞7内にスリーブ3を挿入する
長さを所定の長さに規制することができる。この場合に
は、空洞7に対するスリーブ3の挿入位置が常に規定さ
れるため、光ファイバコネクタ1の保持を高精度で行う
ことができる。
【0059】実施の形態5.図10はこの発明の更にも
う1つの実施の形態を示す構成図であって、19はレセ
プタクル6の光ファイバコネクタ1と垂直方向に設置さ
れたネジであり、ネジ19は押し当て手段16を介して
スリーブ3に当接することができるように構成されてい
る。この実施の形態では、ネジ19を回してねじ込むこ
とによって、押し当て手段16を介してスリーブ3はV
字状溝15に押し付けられ、スリーブ3は押し当て手段
16とV字状溝15との間に固定される。この形態で
は、ネジ手段19を回すことによって押し当て手段をV
字状溝へ向かってスライドさせることができ、更に、ネ
ジ手段を回す程度を調節することによってスリーブ3を
V字状溝15に押し付けるために加える力を微妙に調節
することができるので、簡単な操作によって、より精度
の高い光ファイバの位置決めを行うことができる。
【0060】この形態における押し当て手段16は、ネ
ジ19をねじ込む際の回転がスリーブ3に直接的に伝わ
らないようにするために用いられており、そのような機
能を果たすことができるのであれば、押し当て手段16
に代えてその他の部材を用いることもできる。尚、この
実施の形態では、基本的には、スリーブ3をV字状溝1
5に当接させることにネジ19を用いることが重要であ
って、押し当て手段16又はこれに相当する部材は存在
しても又は存在しなくてもよい。
【0061】このような構成で、V字状溝15、スリー
ブ3及び押し当て手段16の三者の材料について、材料
が変形を生じにくい程度の順をV字状溝15、スリーブ
3、押し当て手段16の順となるように設定すると、前
記実施の形態4の場合と同様に、過剰な力が押し当て手
段16に加えられた場合であっても、その過剰な力を押
し当て手段16が吸収することによって、V字状溝15
及びスリーブ3の形状が変化することを防止することが
できる。従って、レセプタクル6に対して挿入するスリ
ーブ3を常に同一の位置に保持することができるので、
レセプタクル6から光ファイバコネクタ1を抜き出し
て、新しい光ファイバコネクタを挿入する場合であって
も、ファイバ調整を必要とせず、従来では行う必要のあ
ったレーザ加工機の再調整を省略することができる。
尚、この実施の形態では、押し当て手段16を省略し
て、ネジ19の線端部がスリーブ3に直接接触するよう
にすることもできる。
【0062】実施の形態6.図11はこの発明の更にも
う1つの実施の形態を示す構成図である。この実施の形
態の構成が、上述した実施の形態4と特に異なる点は、
スリーブ3の内部孔が、光ファイバ2を固定するための
V字状溝25を有する点である。その他の構成に関して
は、上述した実施の形態4と実質的に同じ構成を有して
いる。
【0063】この構成では、光ファイバ2は上述した実
施の形態4と同様の原理に基づいてV字状溝25によっ
て位置出しが行われるので、光ファイバ2とスリーブ3
との間には偏心量がほとんど存在しないようにすること
ができる。従って、光ファイバコネクタ1の個体差をほ
とんどなくすることによって、高精度な保持方法が実現
できる。このスリーブ3に設けるV字状溝25を構成す
る2つの面の間の角度についても、スリーブ3をV字状
溝25の間に最も安定な状態で保持することができるの
は120度の場合であるが、構造的には90度から15
0度の範囲にあれば安定に保持することができる。
【0064】実施の形態7.図12はこの発明の更にも
う1つの実施の形態を示す構成図である。この実施の形
態の構成が、上述した実施の形態6と特に異なる点は、
レセプタクル6にスリーブ26を取り付けた状態をスリ
ーブ26の長手方向に対して垂直な横断面を示している
図12aにおいて、光ファイバコネクタ28のスリーブ
26が実質的に長方形の断面を有すること、従って、レ
セプタクル6のシリンダ部9内に設けられている空洞2
9の断面形状も、スリーブ26の実質的に長方形の断面
形状に対応して、略長方形の形状に形成されているこ
と、並びに押し当て手段16がスリーブ26の上方だけ
でなく、右側方にも設けられていることである。更に、
図12aにおいて空洞29の左下の部分には、空洞29
内に張り出す段部30が形成されている。
【0065】また、スリーブ26の内部孔は、上述した
実施の形態6と同様に、光ファイバ2を押し当て、固定
するためのV字状溝27を有している。従って、スリー
ブ26の内部孔におけるV字状溝27の機能は、上述し
た実施の形態6と実質的に同様である。この実施の形態
の構成を有する光ファイバコネクタ28とレセプタクル
6とを接続する場合には、上述した実施の形態4の場合
と同様に、カップリングナット4をシリンダ部9にねじ
込むことによって、カップリングナット4の先端側の内
周面が2つの押し当て手段16U・16Rをそれぞれ下
向き及び左向きに押し込んでスライドさせる。従って、
スリーブ26は、押し当て手段16U・16Rによって
空洞29の下側及び左側へ押し付けられる。
【0066】ここで、空洞29の左下には、空洞29内
にほぼ直角の角を有して張り出す段部30が形成されて
いるので、押し当て手段16Rによって左向きに押され
るスリーブ26は、段部30の縦の面に突き当たって、
左右方向について位置決めされる。また、スリーブ26
は上下方向に関しては、押し当て手段16Uによって押
されて、空洞29の下側面に当接し、上下方向について
も位置決めされる。従って、カップリングナット4をね
じ込むことによって、スリーブ26をレセプタクル6の
所定の位置に容易にかつ高い精度にて位置決めすること
ができる。
【0067】実施の形態8.図13は本発明の光ファイ
バ保持構造を用い、レーザ発振器から加工ヘッドまでの
導光手段に光ファイバを用いた固体レーザ加工機構成図
を示している。図13において、40は固体レーザ発振
器であり、固体レーザ発振部41、転写レンズ42、レ
セプタクル固定板43、レセプタクル6a、光ファイバ
コネクタ1aからなる。44aはレーザ発振部41から
出射され、光ファイバに入射するレーザビーム、5は光
ファイバを保護する保護管である。45は加工ヘッドで
あり、光ファイバコネクタ1b、レセプタクル6b、コ
リメートレンズ46、集光レンズ47、加工ノズル48
からなる。44bは光ファイバから加工ヘッド45に入
射するレーザビーム、49は被加工材料である。
【0068】次に動作について説明する。固体レーザ発
振器40内の固体レーザ発振部41から出射されたレー
ザビーム44aは転写レンズ42へ導かれ、ここで光フ
ァイバに導光させるために集光ビームに変換される。集
光ビームは光ファイバ内を導光して光ファイバの一方の
端面から出射される。出射されたレーザビーム44bは
加工ヘッド45内のコリメートレンズ46でコリーメー
トされた後、集光レンズ47で再度集光ビームに変換さ
れ、加工ノズル48を経て被加工材料49上に照射され
る。
【0069】以上のように構成された固体レーザ加工機
は、光ファイバ入射側においては、光ファイバコネクタ
1aとレセプタクル固定板43に取り付けられたレセプ
タクル6aとの間に生じるずれ量を可能な限り小さく、
実質的に無視し得る程度にすることができる。これによ
り、例えば光ファイバとしてSI400ファイバを用い
る場合、光ファイバを交換することにより発生する全体
の最大ずれ量は20μmとなり、加工機システムの調整
を更に行う必要はなくなり、実質的に光ファイバコネク
タを着脱するだけで交換作業を完了することができる。
【0070】また、光ファイバとしてSI300ファイ
バを用いる場合においても、光ファイバ自身の偏心量を
15μmに抑えることは可能であるので、この発明を用
いることで光ファイバの着脱だけで交換可能となる。ま
た、光ファイバ出射側においても光ファイバコネクタ1
bとレセプタクル6bとの間の着脱は容易となる。従っ
て、固体レーザ加工機が生産ラインに組み込まれている
場合、何らかの理由で光ファイバを交換する必要が生じ
たとしても、ラインを停止させる時間を実質的に光ファ
イバを交換する時間のみとすることができる。従って、
従来は欠くことができなかった加工機システムの調整時
間を必要とすることなく、光ファイバを交換でき、生産
性を向上させることができる。
【0071】
【発明の効果】この発明によれば、以下に示すような効
果を奏することができる。即ち、本発明の請求項1に係
る光ファイバ保持構造の発明によれば、少なくとも光フ
ァイバ及び該光ファイバの外周を被覆するスリーブを有
してなる光ファイバコネクタと、前記光ファイバコネク
タが挿入される空洞を有するレセプタクルとを接続する
ことによって形成される光ファイバの保持構造におい
て、レセプタクルが、空洞内において、挿入された光フ
ァイバコネクタを空洞内面の一方向に押し付けるコネク
タ位置決め手段を有するので、コネクタ位置決め手段が
スリーブ3の外周表面の1つの部位をレセプタクル6内
の空洞7において対応する1つの部位に密着させること
によって、空洞7の内部においてスリーブ3が密着する
部位とは直径方向について反対側の部位に、スリーブ3
の直径と空洞7の直径との差として生じる隙間を偏在さ
せることができる。
【0072】従って、スリーブ3がレセプタクル6の中
で空洞7内の所定の一方向に押さえ付けられている状態
で光ファイバにビームを入射するように予め調整してお
けば、その後に光ファイバコネクタを交換したとして
も、光ファイバコネクタ1のスリーブ3は常にレセプタ
クル6の空洞7の所定の表面に接する状態に位置決めさ
れるので、レーザ加工機の再調整を常に伴なう必要なし
に、光ファイバの交換を行うことができる。
【0073】従って、これにより、例えば光ファイバと
してSI400ファイバを用いる場合、光ファイバを交
換することにより発生する全体の最大ずれ量は20μm
となり、加工機システムの調整は必要とならず、光ファ
イバコネクタを着脱するだけで交換可能となる。また、
光ファイバとしてSI300ファイバを用いる場合にお
いても、光ファイバ自身の偏心量を15μmに抑えるこ
とは可能であるので、この発明を用いることで光ファイ
バの着脱だけで交換可能となる。
【0074】請求項2記載の発明によれば、コネクタ位
置決め手段は、レセプタクル基部からコネクタの長手方
向に沿って突出するシリンダ部の壁部に埋設されている
ボールプランジャ手段であって、ボールプランジャ手段
の先端の一部分は空洞の円形断面の中心を向くように設
けられており、空洞内に挿入されるスリーブを所定の方
向に押圧することによって光ファイバコネクタの位置決
めを行うので、比較的簡単な構成にて、光ファイバコネ
クタのスリーブを常にレセプタクルの空洞の所定の表面
に接する状態に位置決めすることができ、レーザ加工機
の再調整を常に伴なう必要なしに、光ファイバの交換を
行うことができる。
【0075】請求項3記載の発明によれば、コネクタ位
置決め手段は、レセプタクル基部からコネクタの長手方
向に沿って突出するシリンダ部の壁部に埋設されている
ネジ手段であって、ネジ手段の先端の一部分は空洞の円
形断面の中心を向くように設けられており、空洞内に挿
入されるスリーブを所定の方向に押圧することによって
光ファイバコネクタの位置決めを行うので、比較的簡単
な構成にて、光ファイバコネクタのスリーブを常にレセ
プタクルの空洞の所定の表面に接する状態に位置決めす
ることができ、レーザ加工機の再調整を常に伴なう必要
なしに、光ファイバの交換を行うことができる。
【0076】請求項4に記載の発明によれば、光ファイ
バ保持構造は、空洞に挿入されるスリーブの外周表面に
おいて、コネクタ位置決め手段の先端の一部分に接触し
得る部分が切削面として形成されているので、スリーブ
の加工は比較的簡単にできると共に、レセプタクルに対
してコネクタの着脱を繰り返すことによってスリーブに
傷が生じることがあったとしても、その傷が生じた部位
に起因してスリーブ3の着脱が困難となることを防止す
ることができる。
【0077】請求項5に記載の発明によれば、光ファイ
バ保持構造は、空洞に挿入されるスリーブの外周表面に
おいて、コネクタ位置決め手段の先端の一部分に接触し
得る部分が溝部として形成されているので、スリーブの
加工は比較的簡単にできると共に、レセプタクルに対し
てコネクタの着脱を繰り返すことによってスリーブに傷
が生じることがあったとしても、その傷が生じた部位に
起因してスリーブ3の着脱が困難となることを防止する
ことができる。
【0078】請求項6に記載の発明によれば、コネクタ
位置決め手段は、レセプタクル基部からコネクタの長手
方向に沿って突出するシリンダ部の壁部に、該壁部の厚
み方向についてスライド可能なように埋設されている押
し当て手段であって、押し当て手段の先端部は空洞内に
突出し、対向する空洞の内側表面を向くように設けられ
ており、空洞内に挿入されるスリーブを所定の方向に押
圧することによって光ファイバコネクタの位置決めを行
うので、比較的簡単な構成にて、光ファイバコネクタの
スリーブを常にレセプタクルの空洞内の所定の表面に接
する状態に位置決めすることができ、レーザ加工機の再
調整を常に伴なうことを必要とせずに、光ファイバの交
換を行うことができる。
【0079】請求項7に記載の発明によれば、コネクタ
位置決め手段は、レセプタクル基部からコネクタの長手
方向に沿って突出するシリンダ部の壁部に、該壁部の厚
み方向について移動可能なように埋設されているネジ手
段であって、該ネジ手段の先端部は空洞内に突出し、対
向する空洞の内側表面を向くように設けられており、空
洞内に挿入されるスリーブを所定の方向に押圧すること
によって光ファイバコネクタの位置決めを行うので、ス
リーブの固定方法を簡素化することができる。
【0080】請求項8に記載の発明によれば、レセプタ
クルのシリンダ部に設けられている空洞内において、コ
ネクタ位置決め手段に対向する表面にV字状溝が設けら
れているので、空洞内に挿入したスリーブが上述したい
ずれかの位置決め手段によって押される場合には、スリ
ーブはV字状溝の頂点の内角側において、V字を構成す
る2つの面に同時に接する最も安定した位置に位置決め
され、従って、光ファイバコネクタがスリーブ及び光フ
ァイバの寸法について一定の品質を保つ場合には、光フ
ァイバコネクタとレセプタクルとの間に生じ得る位置ず
れを実質的に排除することができる。従って、光ファイ
バコネクタを交換する場合であっても、加工機システム
を再調整する必要を排除できる。
【0081】請求項9に記載の発明によれば、シリンダ
部の長手方向に対して垂直な断面において、V字状溝を
形成する隣り合う2つの溝面がなす角度を90度〜15
0度の範囲に設定することによって、スリーブをレセプ
タクル内において安定して保持することができる。
【0082】請求項10に記載の発明によれば、シリン
ダ部においてV字状溝の部分はそこに接触するスリーブ
の材料よりも変形しにくい材料によって形成しており、
押し当て手段を形成する材料はそこに接触するスリーブ
の材料よりも変形しやすい材料によって形成されている
ので、押し当て手段、スリーブ及びV字状溝の三者が相
互に接触する状態から、例えわずかであっても過剰な力
が加わった場合には、3つの部材の中で最も変形を生じ
やすい押し当て手段16が最初に変形を生じることによ
って、過剰の力を押し当て手段16が吸収し、V字状溝
15及びスリーブ3が変形を生じることを防止すること
ができる。従って、接続した光ファイバコネクタ1側の
光ファイバ2及びスリーブ3を、レセプタクル6側の所
定の接続位置に対して、実質的にずれを生じさせること
なく、位置決めすることができる。また、特殊な装置又
は器具を用いることなく、更に、レーザ加工機の再調整
を必要とすることなく、光ファイバコネクタの交換作業
を行うことができる。
【0083】請求項11に記載の発明によれば、レセプ
タクルにおけるシリンダ部の外周部に設けられているネ
ジ山に対してカップリングナットをねじ込むことによっ
て、光ファイバコネクタをレセプタクルに接続すると共
に、押し当て手段をV字状溝に向かって移動させること
ができ、スリーブの固定方法を簡素化することができ
る。
【0084】請求項12に記載の発明によれば、カップ
リングナットにおける内周面のねじ込み先端側はテーパ
面に形成され、その内周面のねじ込み後端側にはシリン
ダ部の外周部に設けられているネジ山に係合するネジ溝
が設けられており、カップリングナットをネジ山にねじ
込むと、カップリングナットがシリンダ部上を前進し
て、カップリングナットのテーパ面が押し当て手段の外
側端部に接触しながら押し当て手段をV字状溝に向かっ
てスライドさせるので、スリーブをわずかな力でしっか
りと固定することができると共に、押し当て手段のスラ
イド量も微少量ずつ変化させることができる。
【0085】請求項13に記載の発明によれば、スリー
ブの少なくともレセプタクルに収容される部分は、スリ
ーブの長手方向に対して垂直な横断面において、内部に
V字状溝を有する内部孔を有しており、内部孔内に光フ
ァイバが挿通されるので、光ファイバをV字状溝に押し
当てることによって光ファイバの位置決めをすることが
でき、従って、光ファイバとスリーブとの間に生じるず
れ量を実質的になくすることができる。従って、光ファ
イバコネクタの個体差をほとんどなくすることができる
ので、高い精度での光ファイバの保持を達成することが
できる。
【0086】請求項14に記載の発明によれば、シリン
ダ部の長手方向に対して垂直な断面において、スリーブ
の内部孔に設けられたV字状溝を形成する隣り合う2つ
の溝面がなす角度を90度〜150度の範囲に設定する
ことによって、光ファイバをスリーブ内において安定し
て保持することができる。
【0087】請求項15に記載の発明によれば、シリン
ダ部の長手方向に対して垂直な断面において、スリーブ
は長方形形状を有しており、空洞には位置決め段部が設
けられ、長方形形状の断面を有するスリーブの少なくと
も1つの頂点部分を該位置決め段部に当接させることに
よって、光ファイバの位置決めを行うようにしたので、
光ファイバとスリーブ3との間に生じるずれ量を実質的
になくすることができる。従って、光ファイバコネクタ
の個体差をほとんどなくすることができるので、高い精
度での光ファイバの保持を達成することができる。
【0088】請求項16に記載の発明によれば、レーザ
加工機に係る発明は、レーザ発振器から加工ヘッドまで
の導光手段に光ファイバを用いており、その光ファイバ
保持構造として請求項1〜15のいずれかに記載の光フ
ァイバ保持構造を用いているので、このようなレーザ加
工機が組み込まれている生産ラインにおいて、何らかの
理由で光ファイバを交換する必要が生じたとしても、ラ
インを停止させる時間を実質的に光ファイバを交換する
時間のみとすることができる。従って、従来は欠くこと
ができなかった加工機システムの調整時間を必要とする
ことなく、光ファイバを交換でき、生産性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の1つの実施の形態を示す構成図で
あって、図1Aはボールプランジャ11を通る面でのシ
リンダ部9の断面を示してレセプタクル6を正面から観
察した状態の図であり、図1Bはレセプタクル6と光フ
ァイバコネクタ1とを組み合わせた状態の光ファイバ保
持構造において、図1AのIb−Ib線についての断面
を通るように一部破断した側面図である。
【図2】 この発明のもう1つの実施の形態を示す構成
図であって、図2Aはボールプランジャ11を通る面で
のシリンダ部9の断面を示してレセプタクル6を正面か
ら観察した状態の図であり、図2Bは、図2AのIIb−
IIb線についての断面を通るように一部破断したレセプ
タクル6の側面図である。
【図3】 この発明のもう1つの実施の形態を示す構成
図であって、図3Aはボールプランジャ11を通る面で
のシリンダ部9の断面を示してレセプタクル6を正面か
ら観察した状態の図であり、図3Bはレセプタクル6と
光ファイバコネクタ1とを組み合わせた状態の光ファイ
バ保持構造において、図3AのIIIb−IIIb線について
の断面を通るように一部破断した側面図である。
【図4】 この発明のもう1つの実施の形態を示す構成
図であって、図4Aはボールプランジャ11を通る面で
のシリンダ部9の断面を示してレセプタクル6を正面か
ら観察した状態の図であり、図4Bは、図2AのIVb
−IVb線についての断面を通るように一部破断したレ
セプタクル6の側面図である。
【図5】 この発明の更にもう1つの実施の形態を示す
構成図であって、図5Aは、レセプタクル6と光ファイ
バコネクタ1とを組み合わせた状態の光ファイバ保持構
造において、ボールプランジャ11a及び11bを通る
面でのシリンダ部9及びスリーブ3の断面を示して、レ
セプタクル6を正面から観察した状態の図であり、図5
Bは光ファイバ保持構造において、図5AのVb−Vb
線についての断面を通るように一部破断した側面図であ
る。
【図6】 この発明の更にもう1つの実施の形態を示す
構成図であって、図6Aは、レセプタクル6と光ファイ
バコネクタ1とを組み合わせた状態の光ファイバ保持構
造において、ボールプランジャ11を通る面でのシリン
ダ部9及びスリーブ3の断面を示してレセプタクル6を
正面から観察した状態の図であり、図6Bは光ファイバ
保持構造において、図6AのVIb−VIb線についての
断面を通るように一部破断した側面図である。
【図7】 この発明の更にもう1つの実施の形態を示す
構成図であって、図7aは、レセプタクル6に光ファイ
バコネクタ1を取り付けた状態の光ファイバ保持構造に
おいて、レセプタクル6を正面から観察して、コネクタ
位置決め手段である押し当て手段16を通る面でのシリ
ンダ部9及びスリーブ3の断面を示す図であり、図7b
は図7aに示す光ファイバ保持構造の縦断面を通るよう
に一部破断して示す側面図である。
【図8】 この発明の1つの実施の形態におけるもう1
つの態様例を示す構成図であって、図8aは、レセプタ
クル6に光ファイバコネクタ1を取り付けた状態の光フ
ァイバ保持構造において、レセプタクル6を正面から観
察して、コネクタ位置決め手段である押し当て手段16
を通る面でのシリンダ部9及びスリーブ3の断面を示す
図であり、図8bは図8aに示す光ファイバ保持構造の
縦断面を通るように一部破断して示す側面図である。
【図9】 この発明の1つの実施の形態におけるもう1
つの態様例を示す構成図であって、図9aは、レセプタ
クル6に光ファイバコネクタ1を取り付けた状態の光フ
ァイバ保持構造において、レセプタクル6を正面から観
察して、コネクタ位置決め手段である押し当て手段16
並びに凸部17a及び凹部17bを通る面でのシリンダ
部9及びスリーブ3の断面を示す図であり、図9bは図
9aに示す光ファイバ保持構造の縦断面を通るように一
部破断して示す側面図である。
【図10】 この発明の更にもう1つの実施の形態を示
す構成図であって、図10aは、レセプタクル6に光フ
ァイバコネクタ1を取り付けた状態の光ファイバ保持構
造において、レセプタクル6を正面から観察して、コネ
クタ位置決め手段であるネジ19を通る面でのシリンダ
部9及びスリーブ3の断面を示す図であり、図10bは
図10aに示す光ファイバ保持構造の縦断面を通るよう
に一部破断して示す側面図である。
【図11】 この発明の更にもう1つの実施の形態を示
す構成図であって、図11aは、レセプタクル6に光フ
ァイバコネクタ1を取り付けた状態の光ファイバ保持構
造において、レセプタクル6を正面から観察して、コネ
クタ位置決め手段である押し当て手段16を通る面での
シリンダ部9及びスリーブ3の断面を示す図であり、図
11bは図11aに示す光ファイバ保持構造の縦断面を
通るように一部破断して示す側面図である。
【図12】 この発明の更にもう1つの実施の形態を示
す構成図であって、図12aは、レセプタクル6に光フ
ァイバコネクタ1を取り付けた状態の光ファイバ保持構
造において、レセプタクル6を正面から観察して、コネ
クタ位置決め手段である押し当て手段16U・16Rを
通る面でのシリンダ部9及びスリーブ3の断面を示す図
であり、図12bは図12aに示す光ファイバ保持構造
の縦断面を通るように一部破断して示す側面図である。
【図13】 この発明の光ファイバ保持構造を用いて、
レーザ発振器から加工ヘッドまでの導光手段に光ファイ
バを用いた固体レーザ加工機を摸式的に示す構成図であ
る。
【図14】 従来のファイバ保持構造を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1、1a、1b…光ファイバコネクタ、 2…光ファイ
バ、 3…スリーブ、4…カップリングナット、 5…
保護管、 6、6a、6b…レセプタクル、7…空洞、
8…ネジ溝、 9…シリンダ部、 11、11a、1
1b…ボールプランジャ、 15…V字状溝、 16、
16R、16U…押し当て手段、16a…押し当て手段
外側端部、 17a…凸部、 17b…凹部、 18…
ストッパ、 19、21…ネジ、 25…V字状溝、
26…スリーブ、 27…V字状溝、 28…光ファイ
バコネクタ、 29…空洞、 30…段部、 31a、
31b…平面部、 32a、32b…溝部、 40…固
体レーザ発振器、41…固体レーザ発振部、 42…転
写レンズ、 43…レセプタクル固定板、44a、44
b…レーザビーム、 45…加工ヘッド、 46…コリ
メートレンズ、 47…集光レンズ、 48…加工ノズ
ル、 49…被加工材料。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日 芳夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 藤川 周一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 瀬口 正記 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H036 QA12 QA47 2H037 AA04 BA03 BA06 DA04 DA15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも光ファイバ及び該光ファイバ
    の外周を被覆するスリーブを有してなる光ファイバコネ
    クタと、前記光ファイバコネクタが挿入される空洞を有
    するレセプタクルとを接続することによって形成される
    光ファイバの保持構造であって、 前記レセプタクルは、前記空洞内において、挿入された
    光ファイバコネクタを空洞内面の一方向に押し付けるコ
    ネクタ位置決め手段を有することを特徴とする光ファイ
    バ保持構造。
  2. 【請求項2】 前記コネクタ位置決め手段は、レセプタ
    クル基部からコネクタの長手方向に沿って突出するシリ
    ンダ部の壁部に埋設されているボールプランジャ手段で
    あって、 該ボールプランジャ手段の先端部は空洞内に突出し、対
    向する空洞の内側表面を向くように設けられており、空
    洞内に挿入されるスリーブを所定の方向に押圧すること
    によって光ファイバコネクタの位置決めを行うことを特
    徴とする請求項1記載の光ファイバ保持構造。
  3. 【請求項3】 前記コネクタ位置決め手段は、レセプタ
    クル基部からコネクタの長手方向に沿って突出するシリ
    ンダ部の壁部に埋設されているネジ手段であって、 該ネジ手段の先端部は空洞内に突出し、対向する空洞の
    内側表面を向くように設けられており、空洞内に挿入さ
    れるスリーブを所定の方向に押圧することによって光フ
    ァイバコネクタの位置決めを行うことを特徴とする請求
    項1記載の光ファイバ保持構造。
  4. 【請求項4】 空洞に挿入されるスリーブの外周表面に
    おいて、コネクタ位置決め手段の先端の一部分に接触し
    得る部分が切削面として形成されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ保持構
    造。
  5. 【請求項5】 空洞に挿入されるスリーブの外周表面に
    おいて、コネクタ位置決め手段の先端の一部分に接触し
    得る部分が溝部として形成されていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の光ファイバ保持構造。
  6. 【請求項6】 前記コネクタ位置決め手段は、レセプタ
    クル基部からコネクタの長手方向に沿って突出するシリ
    ンダ部の壁部に、該壁部の厚み方向についてスライド可
    能なように埋設されている押し当て手段であって、 該押し当て手段の先端部は空洞内に突出し、対向する空
    洞の内側表面を向くように設けられており、空洞内に挿
    入されるスリーブを所定の方向に押圧することによって
    光ファイバコネクタの位置決めを行うことを特徴とする
    請求項1記載の光ファイバ保持構造。
  7. 【請求項7】 前記コネクタ位置決め手段は、レセプタ
    クル基部からコネクタの長手方向に沿って突出するシリ
    ンダ部の壁部に、該壁部の厚み方向について移動可能な
    ように埋設されているネジ手段であって、 該ネジ手段の先端部は空洞内に突出し、対向する空洞の
    内側表面を向くように設けられており、空洞内に挿入さ
    れるスリーブを所定の方向に押圧することによって光フ
    ァイバコネクタの位置決めを行うことを特徴とする請求
    項1記載の光ファイバ保持構造。
  8. 【請求項8】 レセプタクルのシリンダ部に設けられて
    いる空洞内において、コネクタ位置決め手段に対向する
    表面にV字状溝が設けられていることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の光ファイバ保持構造。
  9. 【請求項9】 シリンダ部の長手方向に対して垂直な断
    面において、前記V字状溝を形成する隣り合う2つの溝
    面がなす角度は、90度〜150度の範囲にあることを
    特徴とする請求項8記載の光ファイバ保持構造。
  10. 【請求項10】 シリンダ部においてV字状溝の部分は
    該V字状溝に接触するスリーブの材料よりも変形しにく
    い材料によって形成されており、押し当て手段を形成す
    る材料は該押し当て手段に接触するスリーブの材料より
    も変形しやすい材料によって形成されていることを特徴
    とする請求項8又は9記載の光ファイバ保持構造。
  11. 【請求項11】 光ファイバコネクタの外周部に配され
    ており、光ファイバコネクタの長軸まわりで回転するカ
    ップリングナットを、レセプタクルにおけるシリンダ部
    の外周部に設けられているネジ山にねじ込むことによっ
    て、光ファイバコネクタをレセプタクルに接続し、 更に、該カップリングナットをねじ込むことによって、
    押し当て手段をV字状溝に向かって移動させることを特
    徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の光ファイバ
    保持構造。
  12. 【請求項12】 前記カップリングナットにおける内周
    面のねじ込み先端側はテーパ面に形成され、その内周面
    のねじ込み後端側にはシリンダ部の外周部に設けられて
    いるネジ山に係合するネジ溝が設けられており、 該カップリングナットを該ネジ山にねじ込むと、カップ
    リングナットがシリンダ部上を前進して、カップリング
    ナットのテーパ面が押し当て手段の外側端部に接触しな
    がら押し当て手段をV字状溝に向かってスライドさせる
    ことを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の光
    ファイバ保持構造。
  13. 【請求項13】 前記スリーブの少なくともレセプタク
    ルに収容される部分は、該スリーブの長手方向に対して
    垂直な横断面において、内部にV字状溝を有する内部孔
    を有しており、前記内部孔内に光ファイバが挿通されて
    いることを特徴とする請求項6〜12のいずれかに記載
    の光ファイバ保持構造。
  14. 【請求項14】 シリンダ部の長手方向に対して垂直な
    断面において、前記スリーブの内部孔に設けられたV字
    状溝を形成する隣り合う2つの溝面がなす角度は、90
    度〜150度の範囲にあることを特徴とする請求項13
    記載の光ファイバ保持構造。
  15. 【請求項15】 シリンダ部の長手方向に対して垂直な
    断面において、前記スリーブは長方形形状を有してお
    り、前記空洞には位置決め段部が設けられ、長方形形状
    の断面を有するスリーブの少なくとも1つの頂点部分を
    該位置決め段部に当接させることによって、光ファイバ
    の位置決めを行うことを特徴とする請求項13又は14
    記載の光ファイバ保持構造。
  16. 【請求項16】 レーザ発振器から加工ヘッドまでの導
    光手段に光ファイバが用いられており、その光ファイバ
    保持構造として請求項1〜15のいずれかに記載の光フ
    ァイバ保持構造が用いられていることを特徴とするレー
    ザ加工機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010096046A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Mitsubishi Motors Corp 双頭ロッカアーム組立方法
JP2014066875A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光コネクタおよび光ファイバの接続方法
WO2021260010A1 (de) * 2020-06-26 2021-12-30 Precitec Gmbh & Co. Kg Faserkoppler

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