JP2003106920A - 圧力スイッチの取付構造 - Google Patents

圧力スイッチの取付構造

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JP2003106920A JP2001302689A JP2001302689A JP2003106920A JP 2003106920 A JP2003106920 A JP 2003106920A JP 2001302689 A JP2001302689 A JP 2001302689A JP 2001302689 A JP2001302689 A JP 2001302689A JP 2003106920 A JP2003106920 A JP 2003106920A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチへの油圧を検出する圧力スイッチ取
付部の気泡溜まりを防止し、また圧力スイッチへの油振
の影響を抑える。 【解決手段】 バルブボディの第1のブロック11の油
圧供給路R1に中間プレート13のオリフィス14を介
して連通する取付穴20Aを、第2のブロック15Aに
形成し、挿入部32Aの外周にテーパネジを備える圧力
スイッチ30Aを取付穴にねじ込んで固定する。挿入部
には先端から圧力スイッチの本体部31に達するまで延
びる軸方向溝37が形成され、取付穴内における挿入部
先端側に形成された検知室R2を外部と連通させる。気
泡が軸方向溝を経て排出されるので気泡による圧力スイ
ッチの作動遅れが生じない。また軸方向溝とオリフィス
とにより大きく油振が減衰されるので、許容圧力を超え
るピーク値により圧力スイッチの耐久性が低下すること
もない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の油圧
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機はその変速機構に遊星歯車組
を含む回転要素を備えるとともに、回転要素間を締結、
開放するクラッチやブレーキなどの締結要素を備える。
締結要素はそれぞれ油圧で作動し、締結要素を所定の組
み合わせで、締結、開放する事により、複数の変速段を
得る。
【0003】図5は締結要素であるクラッチへの油圧の
供給例を示す。すなわち、図示しないオイルポンプを発
生源とするライン圧が、ソレノイド(SOL)40で制
御される調圧弁41により調圧されて、クラッチ42へ
供給されるようになっている。調圧弁41からクラッチ
42への油圧供給路43には圧力スイッチ44が設けら
れ、クラッチ42の油圧充填あるいはドレーンの経過に
おける油圧から、クラッチ42の作動タイミングを検出
する。この作動タイミングにより、迅速かつ滑らかな変
速を実現するよう関連する締結要素相互間の油圧制御や
故障検知が行われる。
【0004】従来、この圧力スイッチ44の取り付け構
造として、図6のようなものがある。クラッチへの油圧
供給路43の途中に圧力スイッチ44のための取付部が
設けられ、取付部には油圧供給路43から上方へ分岐す
る形で当該油圧供給路に連通する穴46が形成されてい
る。穴46には雌ネジが形成されている。圧力スイッチ
44は、その挿入部45にテーパネジを備えて、完全な
シール状態で穴46にねじ込まれて固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この取
付構造では圧力スイッチ44がテーパネジにより完全に
シールされて取付部にねじ込み固定されているので、上
記穴46における圧力スイッチ44の挿入部45が臨む
空間Rに、図示しないオイルポンプ等で混入した気泡が
油圧供給路43から入り込み、溜まることがある。上記
空間Rは先端に図示しない油圧取込み部を有する挿入部
45のための検知室となるが、検知室に気泡が溜まって
いると、油圧供給路43の圧力が上昇した場合、まず気
泡が潰れてから油圧が挿入部先端に及ぶので、圧力スイ
ッチ44に対する油圧の上昇遅れが生じる。その結果と
して圧力スイッチ44の作動遅れが生じ、これが変速シ
ョック増大やフェイル検知遅れにつながる。これを避け
るため、油圧供給路の底部で挿入部が上向きとなるよう
に圧力スイッチ44を反転させた位置に設置すると、他
の部品との干渉を招き、レイアウトの自由度が制約され
る。
【0006】また、調圧弁41の元圧となるライン圧に
オイルポンプの構造やオイル経路系の持つ固有振動数等
に起因して、図7に示すように、油振が発生する場合が
ある。この場合、調圧弁41が完全連通状態にあるとき
は、そのまま油振のピーク値が油圧供給路43から圧力
スイッチ44にかかることになる。この場合、油振の実
効値は低くても、油振のピーク値が高く、圧力スイッチ
44の許容圧力を越えている場合、繰り返し許容値を越
えた圧力がかかることにより、圧力スイッチ44の耐久
性が著しく損なわれるという問題がある。
【0007】したがって本発明は、油圧を検出する圧力
スイッチに対して気泡が影響を与えないようにし、さら
にはライン圧の油振のピーク値が直接圧力スイッチにか
からない取付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の本
発明は、自動変速機における締結要素への油圧供給路の
油圧を検出する圧力スイッチの取付構造であって、油圧
供給路から分岐した検知室を備える取付部が設けられ、
圧力スイッチは、本体部と、その一端面から延びる小径
の挿入部を有し、該挿入部を取付部に挿入してその先端
を検知室に臨ませ、圧力スイッチの挿入部にそって該挿
入部と取付部の間に所定断面積の通気路が設けられて、
検知室を取付部の外部に連通させているものとした。油
圧供給路からの気泡が検知室に入っても、通気路を経て
取付部の外部へ抜けるため、気泡が検知室に溜まること
が防止される。
【0009】請求項2の発明は、とくに取付部が挿入部
の径より所定量だけ大径の取付穴を有し、圧力スイッチ
は挿入部を取付穴に挿入して本体部の上記一端面を取付
穴の開口端面に当接させるとともに、本体部の他端面を
押えプレートで押さえられて保持され、取付穴の開口端
面には、該取付穴につながるとともに挿入部を該取付穴
に挿入した圧力スイッチの本体部の外径より外方まで延
びる抜け溝が設けられ、取付穴と挿入部との間隙が通気
路をなし、取付穴内における挿入部先端側に形成された
検知室が、通気路から抜け溝を経て外部に連通するもの
とした。
【0010】請求項3の発明は、取付部が雌ネジを備え
る取付穴を有し、圧力スイッチは挿入部の外周にテーパ
ネジを備えるとともに、当該挿入部の外周に先端から本
体部に達するまで延びる軸方向溝が形成され、挿入部を
取付穴にネジ込んだときに該挿入部の上記一端面と取付
穴の開口端面との間に間隙が設定され、挿入部の軸方向
溝が通気路をなし、取付穴内における挿入部先端側に形
成された検知室が、通気路から上記間隙を経て外部に連
通するものとした。
【0011】さらに、請求項4の発明は、取付部が雌ネ
ジを備える取付穴を有し、圧力スイッチは挿入部の外周
にテーパネジを備え、挿入部を取付穴にネジ込んだとき
に該挿入部の上記一端面と取付穴の開口端面との間に間
隙が設定され、取付穴の内壁には、当該取付穴の開口端
から上記ネジ込んだ状態の挿入部の先端を越えた位置ま
で延びる軸方向溝が形成されて通気路をなし、取付穴内
における挿入部先端側に形成された検知室が、通気路か
ら上記間隙を経て外部に連通するものとした。
【0012】請求項5の発明は、油圧供給路が、中間プ
レートを挟んで重ねられた第1のブロックと第2のブロ
ックの積層構造における第1のブロックに設けられた溝
と中間プレートとで形成され、取付穴は、中間プレート
に設けられたオリフィスを介して油圧供給路に連通させ
て第2のブロックに形成され、取付穴における圧力スイ
ッチの挿入部先端と中間プレートの間が検知室となって
いるものとした。検知室が通気路により外部と連通して
いるので、検知室の容積が小さくてもオリフィスの絞り
効果が有効となり、油振の伝達を減衰させる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により詳細に説明する。図1は第1の実施例の構成を
示す断面図である。まず、圧力スイッチ30は、本体部
31と、その一端面から延びて本体部31より小径の挿
入部32とを有し、本体部31の他端面からはコネクタ
用の端子33が延びている。
【0014】一方、図示しない調圧弁等が組み込まれる
バルブボディ10が、中間プレート13を挟んで上下に
重ねられた第1のブロック11と第2のブロック15の
積層構造で構成されている。下側の第1のブロック11
の中間プレート13に当接する面には溝12が形成さ
れ、この溝12と中間プレート13とで油圧供給路R1
が形成されている。上側の第2のブロック15には、中
間プレート13に設けられたオリフィス14を介して油
圧供給路R1に連通させて、圧力スイッチの取付部とし
て、取付穴20が形成されている。取付穴20の径は圧
力スイッチ30の挿入部32の径より大きく設定されて
いる。
【0015】圧力スイッチ30はその挿入部32を取付
穴20に挿入し、本体部31を第2のブロック15の外
面(上面)15a上に載置して配置される。取付穴20
における圧力スイッチ30の挿入部32先端と中間プレ
ート13の間が検知室R2となっている。なお、上記取
付穴20の径と挿入部32の径の差は、検知室R2に油
圧を確保するため、オイルに対しては所定の絞りとなる
所定値に設定される。
【0016】第2のブロック15の外面15aには、取
付穴20につながる複数の抜け溝16が放射状に形成さ
れている。抜け溝16は、圧力スイッチの本体部31の
径を越えるまで外方へ延びている。第2のブロックの外
面15aにはさらに、ネジ孔を備えるボス17が取付穴
20を挟んで抜け溝16の外側に設けられている。そし
て、中心部に圧力スイッチ30の端子33を通過させる
穴27を有する押さえプレート26が、圧力スイッチ3
0の本体部31の上に載置され、ボルト28でボス17
に締めつけることにより、本体部31を第2のブロック
の外面15aに押さえつけて、これにより圧力スイッチ
30をバルブボディ10に保持、固定している。
【0017】以上の構成において、取付穴20の内壁と
挿入部32の外周との間隙が通気路36を形成し、取付
穴20内の検知室R2は通気路36から抜け溝16を経
て外部に連通する。したがって、油圧供給路R1のオイ
ル内に発生しあるいは混入した気泡が、オリィフィス1
4を通過して検知室R2に入り込んだ場合、油圧供給路
R1の油圧が増大したときには、気泡は上記の通気路3
6を上方へ進み、それから第2のブロック15の外面1
5aにそって抜け溝16を水平方向へ進んで、圧力スイ
ッチ本体部31の外径部を過ぎたところでバルブボディ
10の外部に放出される。なお、抜け溝16の断面積合
計は取付穴20と挿入部32との間隙に比較して十分大
きいので、実質的には気泡は通気路36を抜けたところ
で外部に出たと言ってよい。なお、この際、気泡ととも
にオイルも若干量外部へ放出されるが、外部も自動変速
機ケース内であるから、図示しないオイル溜めに戻り、
再びオイルポンプにより圧送されることとなる。
【0018】また、油圧供給路R1と圧力スイッチの挿
入部32の間にオリフィス14が設けられているので、
ライン圧の油振が減衰される。この際、効果的な減衰の
ためにはオリフィス14下流側の検知室R2に所定の容
積が要求されるが、検知室R2につながる通気路36が
容積拡大効果を発揮するので、検知室R2自体の容積が
小さくても十分な油振の減衰が得られる。
【0019】図2の(a)は、取付穴20と挿入部32
間の間隙60μ、間隙の長さ10mm、オリフィス14
の径0.3mm、検知室R2の容積0.01ccとした
ときの、検知室R2の油圧の測定結果である。比較例と
して(b)に示す油圧供給路R1の油振に対して振幅を
顕著に小さくし、油圧供給路R1でのピーク値1.8M
Paに対して検知室R2でのピーク値は約0.45MP
aであり、ピーク値を約1/4に低下させている。な
お、同様構成で通気路なしとした場合には、検知室R2
の容積が非常に小さいために、オリフィス14があって
も図2の(b)とほぼ同様の値の油振が測定された。一
方、検知室R2の容積を拡大していくと、減衰効果は一
層高まっていく。
【0020】本実施例は以上のように構成され、取付穴
20の内壁と圧力スイッチ30の挿入部32の外周の間
に間隙を設けて通気路36とし、取付穴20内の検知室
R2を通気路36により外部に連通するものとしたの
で、検知室R2に気泡が滞留し大きく成長することがな
く、気泡による圧力スイッチ30の作動遅れが生じな
い。したがって、作動遅れにより引き起こされる変速シ
ョック増大やフェイル検知遅れなどのおそれが解消され
る。また、通気路36が取付穴20と挿入部32間の間
隙で形成されるから、新たな経路を別途独立に設ける必
要がなく、加工の手間が省ける利点を有している。な
お、高精度が要求される場合にも、旋盤とリーマによる
加工が可能であり、隙間のコントロールが容易にでき、
極く微妙な通気路断面積の調整ができる。
【0021】また油振の伝達についても、通気路36と
オリフィス14とにより大きく減衰されるので、チャタ
リングが大幅に抑制されるとともに、許容圧力を超える
ピーク値が圧力スイッチ30に繰り返し加わることが防
止され、十分な耐久性が保持される。
【0022】つぎに、図3は第2の実施例を示す。圧力
スイッチ30Aは、本体部31と、その一端面から延び
て本体部31より小径の挿入部32Aとを有し、本体部
31の他端面からはコネクタ用の端子33が延びてい
る。挿入部32Aの外周にはその先端から本体部31に
達するまで延びる軸方向溝37が形成されているととも
に、テーパネジ34が形成されている。第1のブロック
11、中間プレート13および第2のブロック15Aの
積層構造における上側の第2のブロック15Aには、圧
力スイッチ30Aの取付部として、雌ネジ24を備える
取付穴20Aが形成されている。
【0023】圧力スイッチ30Aは挿入部32Aのテー
パネジ34を取付穴20Aの雌ネジ24にネジ込んで、
第2のブロック15Aに固定、保持される。テーパネジ
34により挿入部32Aのネジ込み深さが規制され、固
定状態において、圧力スイッチ30Aの本体部31の一
端面(下端面)は第2のブロック15Aの外面15aか
ら離間している。取付穴20Aが中間プレート13に設
けられたオリフィス14を介して油圧供給路R1に連通
している点を含み、その他の構成は第1の実施例と同じ
である。
【0024】本実施例では、挿入部32Aの軸方向溝3
7が、取付穴20Aにおける圧力スイッチの挿入部32
A先端と中間プレート13の間に形成された検知室R2
を外部に連通する通気路を形成している。したがって、
油圧供給路R1から検知室R2に入り込む気泡は、通気
路(軸方向溝37)を上方へ進み、それから第2のブロ
ックの外面15aにそって圧力スイッチの本体部31と
の間隙を水平方向へ進んで、バルブボディ10A外部に
放出される。また、油圧供給路R1と圧力スイッチの挿
入部32Aの間にオリィフィス14が設けられているの
で、ライン圧の油振も減衰される。
【0025】本実施例は以上のように構成されているの
で、第1の実施例と同じ効果が得られる。また、圧力ス
イッチ30Aは挿入部32Aのテーパネジ34により取
付穴20Aにネジ込んで固定されるので、他の専用の取
り付け部品を必要とせず、構成部品点数を少なくできる
利点を有する。また、挿入部32Aに形成する軸方向溝
37は、例えばフライス加工で加工することにより、精
度の高い断面を得ることができ、極く微妙な断面積の調
整ができる。
【0026】つぎに、第3の実施例について説明する。
これは軸方向溝を取付穴側に設けたものである。図4に
示すように、圧力スイッチ30Bは、本体部31と、そ
の一端面から延びて本体部より小径の挿入部32Bとを
有し、本体部31の他端面からはコネクター用の端子3
3が延びている。挿入部32Bの外周にはテーパネジ3
4が形成されている。
【0027】第2のブロック15Bには、圧力スイッチ
の取付部として、雌ネジ24を備える取付穴20Bが形
成されている。この取付穴20Bには、雌ネジ24とと
もに、中間プレート13に接する内面から外面までにわ
たって軸方向溝18が形成されている。圧力スイッチ3
0Bは挿入部32Bのテーパネジ34を取付穴20Bの
雌ネジ24にネジ込んで、第2のブロック15Bに固
定、保持される。第2の実施例と同様に、テーパネジ3
4により挿入部32Bのネジ込み深さが規制され、固定
状態において、圧力スイッチの本体部31の一端面(下
端面)は第2のブロックの外面15aから離間してい
る。取付穴20Bが中間プレート13に設けられたオリ
フィス14を介して油圧供給路R1に連通している点を
含み、その他の構成は第1の実施例と同じである。
【0028】本実施例では、取付穴20Bの軸方向溝1
8が、取付穴における圧力スイッチ30Bの挿入部32
B先端と中間プレート13の間に形成された検知室R2
を外部に連通する通気路を形成している。したがって、
油圧供給路R1から検知室R2に入り込む気泡は、通気
路(軸方向溝18)を上方へ進み、それから第2のブロ
ックの外面15aにそって圧力スイッチの本体部31と
の間隙を水平方向へ進んで、バルブボディ10Bの外部
に放出される。
【0029】本実施例は以上のように構成されているの
で、第1の実施例と同じ効果が得られる。また、圧力ス
イッチ30Bは挿入部32Bのテーパーネジ34により
取付穴20Bにネジ込んで固定されるので、他の専用の
取り付け部品を必要とせず、構成部品点数を少なくでき
る利点を有する。また、軸方向溝18は、取付穴20B
成形時に同時に成形することにより、加工工数を少なく
できるという利点を有する。
【0030】なお、本実施例では、軸方向溝18を第2
のブロック15Bの内面から外面までにわたって形成さ
れたものとしたが、検知室R2を外部に連通できればよ
いから、少なくも第2のブロック15Bの外面15aか
ら挿入部32Bの先端を越えた位置まで延びていればよ
い。
【0031】また、各実施例では油圧供給路R1および
圧力スイッチ30(あるいは30A、30B)の取付部
を、中間プレート13を挟んで上下に重ねられた第1の
ブロック11と第2のブロック15(あるいは15A、
15B)の積層構造で構成されるバルブボディに形成し
た例について説明したが、これに限定されず、たとえば
単一のブロックに油圧供給路や取付部、およびオリフィ
ス等を形成することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、油圧供給路か
ら分岐した検知室を備える取付部に圧力スイッチの挿入
部を挿入してその先端を検知室に臨ませるとともに、挿
入部にそって該挿入部と取付部の間に所定断面積の通気
路が設けて、検知室を取付部の外部に連通させるものと
したので、従来と同様位置に圧力スイッチを配置して
も、油圧供給路から検知室に入った気泡は通気路を経て
取付部の外部へ抜けるため、気泡が検知室に溜まらな
い。したがって、圧力スイッチの作動遅れが生じないた
め、変速ショック増大やフェイル検知遅れなどが防止さ
れる。
【0033】とくに取付部として挿入部の径より所定量
だけ大径の取付穴を有し、圧力スイッチは挿入部を取付
穴に挿入して本体部の一端面をその開口端面に当接させ
るとともに本体部の他端面を押えプレートで押さえて保
持し、取付穴の開口端面には該取付穴から本体部の外径
より外方まで延びる抜け溝を設けて、取付穴と挿入部と
の間隙を通気路となすことにより、新たな経路を別途独
立に設ける必要がなく、加工の手間が省け、また、微妙
な経路断面積の調整も容易である。
【0034】また、取付部が雌ネジを備える取付穴を有
し、圧力スイッチは挿入部の外周にテーパネジを備える
とともに、当該挿入部の外周に先端から本体部に達する
まで延びる軸方向溝を形成し、挿入部を取付穴にネジ込
んだときに該挿入部の上記一端面と取付穴の開口端面と
の間に間隙を設定して、その軸方向溝を通気路となすこ
とにより、他の専用の取り付け部品を必要とせず、構成
部品点数を少なくできる。あるいはまた、上記挿入部の
軸方向溝の代わりに、取付穴の開口端から上記ネジ込ん
だ状態での挿入部の先端を越えた位置まで延びる軸方向
溝を取付穴の内壁に形成して、その軸方向溝を通気路と
なすことによっても、同じく、他の専用の取り付け部品
を必要とせず、構成部品点数を少なくできる。
【0035】さらに、油圧供給路を中間プレートを挟ん
で重ねられた第1のブロックと第2のブロックの積層構
造における第1のブロックに設けられた溝と中間プレー
トとで形成し、取付穴は中間プレートに設けられたオリ
フィスを介して油圧供給路に連通させて第2のブロック
に形成して、取付穴における圧力スイッチの挿入部先端
と中間プレートの間を検知室とすることにより、油圧供
給路からの油振の伝達がオリフィスにより絞られるとと
もに、検知室が通気路につながっているので、検知室の
容積が小さくても油振の伝達が顕著に減衰され、圧力ス
イッチのチャタリングが大幅に抑制されるとともに、十
分な耐久性が保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す断面図である。
【図2】油振の伝達状態を示す図である。
【図3】第2の実施例を示す断面図である。
【図4】第3の実施例を示す断面図である。
【図5】自動変速機のクラッチへの油圧の供給回路を示
す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【図7】油振の例を示す図である。
【符号の説明】
10、10A、10B バルブボディ 11 第1のブロック 12 溝 13 中間プレート 14 オリフィス 15、15A、15B 第2のブロック 16 抜け溝 17 ボス 18 軸方向溝 20、20A、20B 取付穴 24 雌ネジ 26 押さえプレート 27 穴 30、30A、30B 圧力スイッチ 31 本体部 32、32A、32B 挿入部 33 端子 34 テーパネジ 36 通気路 37 軸方向溝 40 ソレノイド 41 調圧弁 42 クラッチ 43 油圧供給路 44 圧力スイッチ R1 油圧供給路 R2 検知室

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機における締結要素への油圧供
    給路の油圧を検出する圧力スイッチの取付構造であっ
    て、前記油圧供給路から分岐した検知室を備える取付部
    が設けられ、前記圧力スイッチは、本体部と、その一端
    面から延びる小径の挿入部を有し、該挿入部を前記取付
    部に挿入してその先端を前記検知室に臨ませ、前記圧力
    スイッチの挿入部にそって該挿入部と取付部の間に所定
    断面積の通気路が設けられて、前記検知室を取付部の外
    部に連通させていることを特徴とする圧力スイッチの取
    付構造。
  2. 【請求項2】 前記取付部は前記挿入部の径より所定量
    だけ大径の取付穴を有し、圧力スイッチは前記挿入部を
    前記取付穴に挿入して本体部の前記一端面を取付穴の開
    口端面に当接させるとともに、本体部の他端面を押えプ
    レートで押さえられて保持され、前記取付穴の開口端面
    には、該取付穴につながるとともに挿入部を該取付穴に
    挿入した圧力スイッチの前記本体部の外径より外方まで
    延びる抜け溝が設けられ、前記取付穴と挿入部との間隙
    が前記通気路をなし、前記取付穴内における挿入部先端
    側に形成された検知室が、前記通気路から抜け溝を経て
    外部に連通することを特徴とする請求項1記載の圧力ス
    イッチの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記取付部は雌ネジを備える取付穴を有
    し、圧力スイッチは前記挿入部の外周にテーパネジを備
    えるとともに、当該挿入部の外周に先端から本体部に達
    するまで延びる軸方向溝が形成され、前記挿入部を前記
    取付穴にネジ込んだときに該挿入部の前記一端面と取付
    穴の開口端面との間に間隙が設定され、前記挿入部の軸
    方向溝が前記通気路をなし、前記取付穴内における挿入
    部先端側に形成された検知室が、前記通気路から前記間
    隙を経て外部に連通することを特徴とする請求項1記載
    の圧力スイッチの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記取付部は雌ネジを備える取付穴を有
    し、圧力スイッチは前記挿入部の外周にテーパネジを備
    え、前記挿入部を前記取付穴にネジ込んだときに該挿入
    部の前記一端面と取付穴の開口端面との間に間隙が設定
    され、前記取付穴の内壁には、当該取付穴の開口端から
    前記ネジ込んだ状態の挿入部の先端を越えた位置まで延
    びる軸方向溝が形成されて前記通気路をなし、前記取付
    穴内における挿入部先端側に形成された検知室が、前記
    通気路から前記間隙を経て外部に連通することを特徴と
    する請求項1記載の圧力スイッチの取付構造。
  5. 【請求項5】 前記油圧供給路が、中間プレートを挟ん
    で重ねられた第1のブロックと第2のブロックの積層構
    造における第1のブロックに設けられた溝と中間プレー
    トとで形成され、前記取付穴は、前記中間プレートに設
    けられたオリフィスを介して前記油圧供給路に連通させ
    て前記第2のブロックに形成され、前記取付穴における
    圧力スイッチの挿入部先端と中間プレートの間が前記検
    知室となっていることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載の圧力スイッチの取付構造。
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