JP2003106826A - 形状測定装置、原稿画像補正装置及び投影画像補正装置 - Google Patents

形状測定装置、原稿画像補正装置及び投影画像補正装置

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JP2003106826A
JP2003106826A JP2001301205A JP2001301205A JP2003106826A JP 2003106826 A JP2003106826 A JP 2003106826A JP 2001301205 A JP2001301205 A JP 2001301205A JP 2001301205 A JP2001301205 A JP 2001301205A JP 2003106826 A JP2003106826 A JP 2003106826A
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Yasuhiro Osawa
康宏 大澤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光量分解能に起因する測定精度を向上させ
て、被写体の形状を精度良く測定することができるこ
と。 【解決手段】 照明装置110は、所定の照射角度毎
に、自己照明装置の配置位置とCCD122の配置位置
とを結ぶ視差方向に対して離散的な第1の光ストライプ
パターンと、これとは光強度分布が異なり、前記視差方
向に対して離散的な第2の光ストライプパターンとを、
測定領域に151に照射する。CCD122は、測定領
域151で反射された前記第1及び第2の光ストライプ
パターンそれぞれの反射光を検知する、形状計算装置1
30は、CCD122により検知された前記第1及び第
2の光ストライプパターンに対応する反射光の光量の比
と、3角測量の原理に基づく前記視差とに基づいて、測
定領域151の形状を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の形状を測定
する形状計測装置、原稿画像補正装置及び投影画像補正
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】物体の3次元の形状測定を行う形状測定
装置には、スリット状のレーザ光を測定物体に照射し、
スリットの長手方向と垂直に走査しながら、スリット光
の照射方向と異なる視野から観察することで生じる物体
形状に応じたスリット光の変形を、3角測量の原理を用
いて形状として測定するものがある。
【0003】図10は、この種の形状測定装置の概略構
成を示す構成図である。同図10に示す形状測定装置
は、半導体レーザユニット1、ガルバノミラー2及びシ
リンドリカルレンズ3から構成される照射光学系と、結
像レンズ4及びCCD5から構成される検知光学系とか
ら構成されている。
【0004】この形状測定装置の動作を説明すると、ま
ず、半導体レーザユニット1からビーム状に放射された
光が、ガルバノミラー2により図中左右方向に走査さ
れ、次に、シリンドリカルレンズ3により図中上下方向
に拡大されて、縦に長いスリット光11となって測定物
体10に照射される。
【0005】このとき、スリット光11が走査される方
向すなわち基線方向にずれた位置から、測定物体10か
ら反射される反射光12を、結像レンズ4を通して受光
素子であるCCD5で観察すると、測定物体10の奥行
き方向の凹凸に応じて、CCD5上で直線状のスリット
光11の変形、及び結像位置の移動が生じる。
【0006】CCD5で反射光12の像を観察すること
は、反射光12が結像レンズ4に入射する測定物体10
の各点の位置を3角測量していることになる。そのた
め、スリット光11を照射する位置とCCD5の基線方
向の位置との差(基線長)が予め分かれば、スリット光1
1が照射されている部分の測定物体10の形状を測定す
ることができる。また、ガルバノミラー2を図中左右方
向に回転させることで、スリット光11を測定物体全体
に走査しながら形状測定を繰り返すことにより、測定物
体10全体の形状を得ることができる。
【0007】ここで、3角測量の原理について図11を
参照して説明する。スリット光源21(図10に示した
ガルバノミラー2における半導体レーザユニット1から
のレーザ光の照射位置でのビーム光に相当)の位置(ガ
ルバノミラー2のビーム光の反射位置=前記照射位置に
相当)と受光器23(図10に示したCCD5に相当)
とが基線長Lだけ離れているとしたときに、スリット光
源21から角度θで放射された光が、位置20Aに存在
する測定物体20の表面で反射されて、角度φをもって
受光器23の所定の位置x1に入射し結像したとする。
【0008】ここで、結像レンズ22と受光器23との
間の距離をd、位置20Aに存在する測定物体20の照
射点(位置)と、基線における前記照射点から基線への
垂直方向の線分との交点との間の距離をZaとした場合
に、距離Zaは、次式(1)で表すことができる。 Za={(tanθ*tanφ)/(tanθ+tanφ)}*L ・・・(1) この式(1)から明らかなように、距離dと距離Zaが
既知であれば、上記式(1)を基に結像レンズ10への
光の入射角φを求めることができる。
【0009】もし測定物体20が位置20Bに存在する
場合に、受光器23における結像位置x1に対して距離
xだけずれた位置x2で結像したとする。このとき、位
置20Aに位置する測定物体20の反射点と受光器23
の結像位置x1とを結ぶ線分と、位置20Bに位置する
測定物体20の反射点と受光器23の結像位置x2とを
結ぶ線分との成す角Ψは、次式(2)で表すことができ
る。 Ψ=arctan(x/d) ・・・(2)
【0010】従って、結像レンズ22と受光器23との
間の距離をd、位置20Bに存在する測定物体20の照
射点(位置)と、基線(基線長Lの線分)における前記
照射点から当該基線への垂直方向の線分との交点との間
の距離をZbとした場合に、距離Zbは、次式(3)で
表すことができる。 Zb=(tanα1/tanα2)*L ・・・(3) ただし、tanα1=tanθ*tan(φ+Ψ) tanα2=tanθ+tan(φ+Ψ)
【0011】スリット光源21からの光(図10に示し
たガルバノミラー2で反射したスリット光に相当)が測
定物体20全体を照射するように放射角度θを変化さ
せ、各放射角度θ毎に、上記式(1)〜式(3)を演算
処理することにより、測定物体20の各反射点と基線と
の間の距離Z、すなわち形状が求められる。
【0012】このようにして測定物体の形状を求める方
法はスリット光を測定物体に順次走査する光切断法と呼
ばれ、この光切断法を用いた形状測定装置は産業用によ
く用いられている。
【0013】なお、3角測量の原理については、例えば
「吉澤徹著,“光三次元計測”,pp29−30,新技
術コミュニケーションズ,1993年」に記載されてい
る。
【0014】しかし、上記光切断法を用いる形状測定装
置の欠点は、各スリット光を走査する光走査光学系が必
要であり、通常図10に示したガルバノミラー2のよう
な可動部品が用いられるため装置の振動に弱くなるとい
う点と、放射角度θ毎に形状測定を繰り返す必要がある
ため、計測時間が長くなるという点である。また、測定
物体の表面の反射率に依存して受光器23で観測される
光量に変動が生じ、受光器23のどこに測定物体の像が
結像しているかは、結像した点における光の光量の最大
値等から推定することが必要になるという点も欠点であ
る。
【0015】そこで、このような光切断法の欠点を解決
すべく、パターン光投影法を用いた形状測定装置が提案
されている。このパターン光投影法は、スリット光を走
査させる代わりに、スリット光の全体を面上に並べて、
測定物体に1つのパターン光として一括に照射する方法
である。ただし、そのままではパターン光のどの位置が
どのスリット光に相当するかが分からないため、予め何
らかの方法でスリット光との対応、つまりどの照射角度
で照射されたかを照射されたパターン光自体に情報を付
加(インデクス付け)しておく。
【0016】このようなパターン光投影法は、さらに、
測定物体に分光スペクトルパターンを一括に投影する方
法(以下、レインボー法という)や、強度比法(Intensi
ty Ratio method)などの方法に分けることができる。
【0017】レインボー法を採用した装置について、図
12を参照して説明する。まず、光源31からスリット
32を透過した光は、プリズム33で分光されて物体の
物体面30を覆うように、虹のような光パターンとして
照射される。物体面30で反射された光を、フィルタ3
4を介して、レンズ35と受光器の結像面36とが所定
の距離を経て配置されているカラーカメラ37を用いて
測定する。
【0018】プリズム33とスリット32の配置によっ
て放射角度θに依存した色の分布が決まるので、物体面
30からの反射光を、フィルタ34を介してレンズ35
により受光器の結像面36に結像させる。カラーカメラ
37が受光器の結像面36に結像した像を画像演算装置
38に送出することで、画像演算装置38は、その結像
面36に結像された像の色を基に、放射角度θのときの
受光器に入射する入射光を判断することができる。
【0019】これは、受光器の結像面36に結像した像
の色を知ることで、どの照射角度(放射角度)で照射さ
れた光かを知ることができるので、パターン光の色でイ
ンデクス付けしていることになる。つまりパターン光は
インデクスとして色情報を有していることになる。図1
2に示す例では、光源31とカラーカメラ37とが距離
Dだけ離れているので、放射角θが分かれば、その情報
から3角測量法により物体面30の形状が求まる。パタ
ーン光の色の同定はフィルタ34の透過波長を変えるこ
とで、物体面30の各点での反射光のうち、2種類の波
長の光における光量の比率を求めることで行う。これ
は、後述する強度比法における2つのパターンを、波長
を変えて重ね合わせたものと考えることができるので、
レインボー法は、強度比法の一つであると言える。
【0020】このようなレインボー法を採用した場合に
は、上述した光切断法のようにスリット光を順次走査す
る、必要がなく、虹状の光を一括で測定物体に投影し、
カラーカメラ37で一括に反射パターンを取り込めるた
め、スリット光の走査を行うことに起因する機械的に脆
弱な可動部を配置する必要がなく、しかも形状測定時間
を短縮することができるという利点がある。
【0021】なお、このようなレインボー法を採用した
ものとしては、特開昭61−75210号公報に記載さ
れたものが知られている。
【0022】一方、パターン光投影法の一つである強度
比法を用いたものとしては、「B. Carrihill and R. Hu
mmel, "Experiments with the Intensity Ratio Depth
Sensor", Computer Vision, Graphics, and Image Proc
essing, vol. 32, pp. 337-358, 1985年」(以下、論文
という)の論文や特開平10−48336号公報に記載
されたものが知られている。次に強度比法について図1
3を参照して説明する。図13の符号43で示される実
線矢印の左右方向を基線方向とする。
【0023】この例においても、図11を用いて3角測
量の原理を説明した場合と同様に、パターン光源41
(図11に示したスリット光源21に相当)と受光器4
2(図11に示した受光器23に相当)とが、それぞれ
基線方向43に対して異なる位置に配置されている。パ
ターン光源41からは基線方向43に対して、光量分布
を持つ測定面40全体を同時に照射する面状の光パター
ンを照射する。
【0024】放射角θに対する2つの光パターンの強度
分布をG1(θ)とG2(θ)とし、また、各々の強度
分布に対して、測定面40における反射率σを持つ点で
反射され、受光器42で受光された光の光量をそれぞれ
P1、P2とし、さらに、パターン光源41の光量をS
とした場合、光量P1、P2は、それぞれ次式(4)、
(5)で表される。 P1=K*σ*G1(θ)*S ・・・(4) P2=K*σ*G2(θ)*S ・・・(5) ただし、Kはパターン光源41、受光器42及び測定面
40の位置関係から決定される係数である。
【0025】測定面40の反射率σは測定面40の表面
の特性に依存するため、予め決定することができない
が、上記式(4)と上記式(5)との比を取ると、次式
(6)で示される関係が成立する。 P2/P1=G2(θ)/G1(θ) ・・・(6)
【0026】この式(6)から明らかなように、反射率
σ(及び計数K)は消去され、光量P2と光量P1との
比は放射角度θのみに依存することが分かる。これは、
受光器42で受光された2つのパターン光それぞれの光
量を知ることで、どの照射角度(放射角度)で照射され
た光かを知ることができるので、2つのパターン光の光
強度の比でインデクス付けされていることになる。つま
りパターン光はインデクスとして光量(光強度)情報を
有していることになる。
【0027】このように、強度分布G1(θ)と強度分
布G2(θ)を持つ光パターンで測定面40を照射し、
それぞれの光量P1、P2を測定した後、これらの光量
の比=P2/P1を演算処理することで、放射角θに対
して一意に放射角度θを求めることができる。このた
め、図10に示したようにスリット光を基線方向に対し
て走査しながら順次にCCDで光量を検知するという処
理、を実施することなく、2つのパターン光に対してC
CDの像を観測すれば良いため、非常に計測時間を短縮
することができるという利点がある。
【0028】ただし、G2(θ)/G1(θ)がθに対
して一価関数であることが必要である。例えば、G1
(θ)がθに対して単調減少関数、G2(θ)がθに対
して単調増加関数であれば、G2(θ)/G1(θ)が
θに対して単調増加関数となり、P2/P1から角度が
一意に求まる。
【0029】なお、上述した論文のものでは、G1
(θ)をθによらず一定な一様分布とし、G2(θ)を
直線的に光量が増加する分布としているのに対し、特開
平10−48336号公報に記載のものは、G1(θ)
が直線的に減少する分布、G2(θ)が直線的に増加す
る分布としている点で、両者には相違があるものの、2
つの放射パターンは単調であれば良いので、両者に本質
的な差異があるわけではない。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の形状測定装置では、レインボー法にあっては、
フィルタ34により物体面30からの2つの波長の反射
光についての光量の比率をとることで照射光の放射方向
つまり放射角θを決めているので、この光量分解能の精
度が低いと形状データの奥行き方向の精度を下げること
になる。このため、反射光(の光量)の測定精度を向上
させるために、信号光である反射光量を雑音である背景
光量に対してS/Nを十分高くすることが必要である。
【0031】この問題を解決すべくフィルタ34の透過
波長幅を狭くした場合には、背景光の影響を除去するこ
とは可能であるが、同時に信号光(反射光)も減少する
ので、S/Nに限界が生じ、すなわち光量分解能に限界
が生じることになる。さらに、測定物体に色が付いてい
る場合、その色以外の色成分を有する光が反射しにく
く、結果として形状を計測できない場合が生じる虞もあ
る。
【0032】すなわち、上述したレインボー法では、2
つの波長のパターン光についての反射光の光量の比率を
とることで照射光の放射方向つまり放射角θを決めるよ
うにしているので、受光素子(受光器)の光量分解能が
形状測定精度を制限する要因となり、しかも、光量分解
能の精度が低いことに起因して形状測定精度があまり高
くないという問題点があった。
【0033】また、上記強度比法は、光切断法と比較し
て、測定面の反射率に依存せず、2つのパターンを各々
一括に照射して測定できるという利点を有するものの、
2つの光パターンを受光素子で受光した光量の比率をと
る時に、測定のS/Nを上げるために、信号光である反
射光量を雑音である背景光量に対して十分高くすること
が必要である。すなわち、光強度G1(θ)や光強度G
2(θ)の最小値が小さすぎるとS/Nが低下し、その
影響が形状誤差となって現れることである。つまり、P
2/P1のダイナミックレンジが大きくならない。一方
CCDの光量分解能には下限があるため、測定できる放
射角θの分解能に下限が生じて、結局測定された形状の
分解能が下がるという問題がある。反射光の測定光量の
S/Nに依存して形状の奥行き精度が決まるので、上記
レインボー法の場合と同様に、形状データの奥行き方向
の精度を上げるために、信号光である反射光量を雑音で
ある背景光量に対してS/Nを十分高くすることが必要
である。
【0034】すなわち、上述した強度比法では、波長は
同じであるが2つの異なる反射光の光量の比率をとるこ
とで照射光の放射方向つまり放射角θを決めるようにし
ているので、上記レインボー法の場合と同様に、受光素
子(受光器)の光量分解能が形状測定精度を制限する要
因となり、しかも、光量分解能の精度が低いことに起因
して形状測定精度があまり高くないという問題点があっ
た。
【0035】この発明は上記に鑑みてなされたものであ
って、光量分解能に起因する測定精度を向上させて、被
写体の形状を精度良く測定することができる形状計測装
置、原稿画像補正装置及び投影画像正装置を提供するこ
とを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に記載の発明にかかる形
状測定装置は、3角測量の原理を用いて測定領域の形状
を求める形状測定装置であって、前記測定領域に光スト
ライプパターンを照明する照明手段と、前記測定領域で
反射した反射光を検知する検知手段と、前記検知手段の
検知結果を基に、前記測定領域の形状を求める形状求め
手段と、を備え、前記照明手段は、所定の照射角度毎
に、自己照明手段の配置位置と前記検知手段の配置位置
とを結ぶ視差方向に対して離散的な第1の光ストライプ
パターンと、該第1の光ストライプパターンとはストラ
イプの照明方向が同一でかつ光強度分布が異なり、前記
視差方向に対して離散的な第2の光ストライプパターン
とを、前記測定領域に照明し、前記検知手段は、前記測
定領域で反射された前記第1及び第2の光ストライプパ
ターンそれぞれの反射光を検知し、前記形状求め手段
は、前記検知手段により検知された前記第1及び第2の
光ストライプパターンに対応する反射光の光量の比と、
3角測量の原理に基づく前記照明手段の配置位置と前記
検知手段の配置位置との間の視差とに基づいて、前記測
定領域の形状を求めることを特徴とする。
【0037】この請求項1に記載の発明によれば、測定
領域を離散的な光ストライプパターンで照射するように
しているので、検知される強度比が離散化されるため、
強度比法の光量分解能に起因した測定精度を改善でき
る。
【0038】請求項2に記載の発明にかかる形状測定装
置は、請求項1に記載の発明において、照射角度毎に照
明されるべく前記第1の光ストライプパターン及び第2
の光ストライプパターンにおいて、任意の2つの光スト
ライプパターンを相互に入れ替えることを特徴とする。
【0039】この請求項2に記載の発明によれば、スト
ライプの並びの順番を入れ替えるようにしているので、
隣接するストライプ間の強度比の変化が大きくなるた
め、視差方向に隣接する測定点の光量差が小さいことに
起因する測定精度を改善できる。
【0040】請求項3に記載の発明にかかる形状測定装
置は、請求項2に記載の発明において、前記任意の2つ
の光ストライプパターンの位置の入れ替えは、ランダム
に行うことを特徴とする。
【0041】この請求項3に記載の発明によれば、スト
ライプの並びの順番の入れ替え手段としてランダムな入
れ替えという簡便な手法を用いるようにしているので、
形状測定装置を簡便に実現できる。
【0042】請求項4に記載の発明にかかる形状測定装
置は、請求項2に記載の発明において、前記任意の2つ
の光ストライプパターンの位置の入れ替えは、ハッシュ
関数の値に基づいて行うことを特徴とする。
【0043】この請求項4に記載の発明によれば、スト
ライプの並びの順番の入れ替え手段としてハッシュ関数
を用いるようにしているので、形状測定装置を簡便に実
現できる。
【0044】請求項5に記載の発明にかかる形状測定装
置は、3角測量の原理を用いて測定領域の形状を求める
形状測定装置であって、前記測定領域に光ストライプパ
ターンを照明する照明手段と、前記測定領域で反射した
反射光を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果
を基に、前記測定領域の形状を求める形状求め手段と、
を備え、前記照明手段は、自己照明手段の配置位置と前
記検知手段の配置位置とを結ぶ視差方向に対して垂直に
分割され、互いに重複しない複数のスリット上の部分領
域に分割された測定領域の各部分領域に対して、所定の
照射角度毎に、前記視差方向に対して離散的な第1の光
ストライプパターンと、該第1の光ストライプパターン
とはストライプの照明方向が同一でかつ光強度分布が異
なり、前記視差方向に対して離散的な第2の光ストライ
プパターンとを照明し、前記検知手段は、前記測定領域
で反射された前記第1及び第2の光ストライプパターン
それぞれの反射光を検知し、前記形状求め手段は、前記
検知手段により検知された前記第1及び第2の光ストラ
イプパターンに対応する反射光の光量の比と、3角測量
の原理に基づく前記照明手段の配置位置と前記検知手段
の配置位置との間の視差とに基づいて、前記測定領域の
形状を求めることを特徴とする。
【0045】この請求項5に記載の発明によれば、離散
的な光ストライプパターンで照射することで強度比の離
散化を行うようにしているので、強度比法の光量分解能
に起因した測定精度を改善することができる。
【0046】請求項6に記載の発明にかかる形状測定装
置は、請求項5に記載の発明において、前記測定領域に
おける前記照明手段による光ストライプパターンの照射
領域全体を通して前記第1の光ストライプパターンと前
記第2の光ストライプパターンとの光強度の比率が全て
異なることを特徴とする。
【0047】この請求項6に記載の発明によれば、分割
した測定領域の各領域の強度比が全て異なるようにして
いるため、強度比の情報のみから照射角度を求めること
ができる。
【0048】請求項7に記載の発明にかかる形状測定装
置は、請求項5に記載の発明において、照射角度毎に照
明されるべく前記第1の光ストライプパターン及び第2
の光ストライプパターンにおいて、任意の2つの光スト
ライプパターンを相互に入れ替えることを特徴とする。
【0049】この請求項7に記載の発明によれば、分割
した測定領域の各領域に対してストライプの並びの順番
を入れ替えるようにしているので、隣接するストライプ
間の強度比の変化が大きくなるため、視差方向に隣接す
る測定点の強度比の変化が小さいことに起因する測定精
度を改善できる。
【0050】請求項8に記載の発明にかかる形状測定装
置は、請求項7に記載の発明において、前記任意の2つ
の光ストライプパターンの位置の入れ替えは、ランダム
に行うことを特徴とする。
【0051】この請求項8に記載の発明によれば、スト
ライプの並びの順番の入れ替え手段としてランダムな入
れ替えという簡便な手法を用いるようにしているので、
形状測定装置を簡便に実現できる。
【0052】請求項9に記載の発明にかかる形状測定装
置は、請求項7に記載の発明において、前記任意の2つ
の光ストライプパターンの位置の入れ替えは、ハッシュ
関数の値に基づいて行うことを特徴とする。
【0053】この請求項9に記載の発明によれば、スト
ライプの並びの順番の入れ替え手段としてハッシュ関数
を用いるようにしているので、形状測定装置を簡便に実
現できる。
【0054】請求項10に記載の発明にかかる原稿画像
補正装置は、原稿を撮像する撮像手段と、前記原稿にお
ける前記撮像手段により撮像される部分の形状を測定す
る請求項1〜9のいずれか一つに記載の形状測定装置
と、前記形状測定装置によって測定された測定結果に基
づいて、前記撮像手段によって撮像された原稿の画像デ
ータを補正する補正手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0055】この請求項10に記載の発明よれば、測定
精度の高い形状測定装置によって原稿の読み出し部分の
形状を測定するようにしているので、ブック形状などの
凹凸を有する原稿を読み取った場合であっても、前記形
状の測定結果を基に、歪んだ原稿画像を正確な画像に補
正することができる。
【0056】請求項11に記載の発明にかかる形状測定
装置は、投影スクリーンの投影部分の形状を測定する請
求項1〜9のいずれか一つに記載の形状測定装置と、前
記形状測定装置によって測定された測定結果に基づい
て、前記投影スクリーンへの投影画像データを補正する
補正手段と、を備えたことを特徴とする。
【0057】この請求項11に記載の発明によれば、測
定精度の高い形状測定装置によって投影スクリーンの倒
れを補正するようにしているので、投影スクリーンが斜
めに配置された場合であっても、矩形に投影できる補正
を簡便に行える。
【0058】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる形状測定装置、原稿画像補正装置及び投影
画像補正装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0059】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1である形状測定装置の構成を示す構成図であ
る。図1において、形状測定装置100は、フラッシュ
光源111及びフィルタ112を有する照明装置110
と、結像レンズ121及び電荷結合素子(以下、CCD
という)122を有するカメラ120と、形状計算装置
130とから構成されている。
【0060】フラッシュ光源111が照明した光はフィ
ルタ112を透過して照明光140となる。この照明光
140は、測定領域151に存在する測定物体150で
反射され、反射光160としてカメラ120の結像レン
ズ121で集光されて、CCD122(特許請求の範囲
に記載の検知手段に対応)によって検知される。
【0061】カメラ120の結像レンズ121とCCD
122は固定配置されているので、これらの間の距離は
既知である。また、フラッシュ光源111とCCD12
2との間の距離である基線長Lが分かり、CCD122
上での結像位置から受光角度φが分かるので、照射角度
θを得ることができれば、測定物体150の照射点(位
置)と、前記照射点から基線(基線長Lの線分)への垂
直方向の線分と基線との交点との間の距離は、3角測量
の原理により、上述した式(1)を演算することにより
求めることができる。
【0062】フィルタ112は入れ替えられるようにな
っており、これに光ストライプパターンPs1、Ps2
(特許請求の範囲に記載の光ストライプパターンに対
応)を投射することができる。各々の光ストライプパタ
ーンに対して、CCD122で検知された光量がPd
1、Pd2となる。
【0063】フィルタ112は、図2に示すように、図
中符号1120で示される実線矢印の左右方向と同一方
向の視差方向に対して照射強度を制御するグレーフィル
タ1121に、放射方向(照射方向)を制限するスリッ
ト1122を対向して配置した構成になっている。グレ
ーフィルタ1121としては、透過率が単調に増加する
濃度勾配付きグレーフィルタと、透過率が単調に減少す
る濃度勾配付きグレーフィルタとを用意している。
【0064】フィルタ112に対して、視差方向(符号
1120で示される実線矢印の左右方向)に対し垂直に
長手方向を配置した細いフラッシュ管で構成されている
フラッシュ光源111で照明する。なお、グレーフィル
タ1121を交換することで、2つの光ストライプパタ
ーンPs1、Ps2を照射することができる。
【0065】視差方向に対してほぼ点光源とみなせるフ
ラッシュ光源111(フラッシュ管)で照明すること
で、照明部の結像レンズが不要になり、小型化と低コス
ト化の点で有利である。
【0066】従来の強度比法では、Ps1、Ps2が照
射角度θに対して単調に変化するのに対し、本実施の形
態では、照射角度θ方向に透過光量を変化させ、スリッ
ト状に透過領域を設けたフィルタ112を用いて光を照
射する。
【0067】Ps1、Ps2用のフィルタのスリット状
の透過位置を同じ場所に作ることで、図3(a)、
(b)に示すようにスリットの照射方向つまり照射角度
θが同じになるようにしている。そのため、照射角度θ
と強度比Rが離散化される。離散化された強度比Rと照
射角度とが1対1に対応しているので、強度比Rを検知
することで、照射角度θを求めることができて、測定物
体の距離を検知することができる。
【0068】図3(a)は照射角度θに対する光強度P
s1の関係、図3(b)は照射角度θに対する光強度P
s2の関係、図3(c)は照射角度θに対する強度比R
=Ps1/Ps2の関係をそれぞれ示したものである。
なお、図3において、符号51、符号52及び符号53
でそれぞれ示される点線の線分は、従来の強度比法によ
る特性を示している。
【0069】照射する光が光ストライプパターンであり
照射角度に対して離散的であるため、図3(a)、
(b)に示すように光強度Ps1、Ps2と照射角度θ
が離散的になり、その結果、受光量Pd1、Pd2が離
散的になる。そのため図3(c)に示すように検知でき
る強度比Rが離散化されるが、これはストライプパター
ンを与えれば決まる。
【0070】CCD122における受光素子の光量分解
能のため光量が変動して、その結果強度比Rが変動して
も、もともと強度比Rが離散化されているため、検知さ
れた強度比を、本来決めた正しい強度比に対応付けする
ことができる。
【0071】この強度比Rと照射角度θとの関係はθ=
K(AD(R))の式で表すことができる。強度比Rを
離散化する関数AD(R)が導入されていて、この離散
関数のために多少強度比Rが変動してもAD(R)が変
動しにくくなる。つまり、従来の強度比法に比べて、受
光素子の受光量の変動に強い形状測定装置100を得る
ことができる。
【0072】照射角度θが離散的ということは、面状の
受光素子を用いても、通常の強度比法のように全てのセ
ルが強度情報を持っているわけではないので、本実施の
形態では、基線方向(視差方向)に対して検知できる方
向を間引いたことになる。
【0073】しかし間引かない従来の強度比法でも、光
量分解能に制限されて結局角度の判断が曖昧になる。そ
のため、従来の強度比法では、形状データは求まるが信
頼性に欠け、しかも得られる形状は、本実施の形態1に
よる強度比法で求められ、間引かれた形状データをなめ
らかに補間したのと変わらない。
【0074】照射する光ストライプパターンの本数が少
なすぎると、形状が粗くしか求まらず、光ストライプパ
ターンの本数が多すぎると、強度比の離散化の効果がな
くなってしまうので、実際にどの程度のストライプ本数
にするかは、一般には測定装置の幾何学的配置や、照明
装置110の照射光量、カメラ120(のCCD12
2)の分解能、測定物体150の反射率などから総合的
に決める必要がある。
【0075】ストライプ間隔の決め方の一例をあげる。
測定する測定物体150の平均的な反射率である灰色の
基準面を用意し、これにストライプ化していない通常の
連続的な光パターン(図3(a)の符号51の点線で示
される特性の分布を持つパターン及び図3(b)の符号
(b)の点線で示される特性の分布を持つパターン)を
照射する。受光素子のノイズを考慮した最小分解能をd
P、照射角度θに対する光強度Pd1とPd2の小さい
方Pdm=min(Pd1,Pd2)の変化率をdPd
m/dθとすると、dθ=dP/(dPdm/dθ)を
演算することで求まる微小照射角度dθに相当する間隔
より広くストライプ間隔を設定する。この場合、dR/
dθはθ毎に異なるので、一番広いdθを求めて、その
照射角度幅に相当するストライプを均等に割り当てて
も、場所によってストライプ間隔を変えても、どちらで
も良い。均等なストライプ間隔なら、測定物体を視差方
向に均等にサンプリングできるし、不均等なストライプ
幅なら、サンプリングの点数を増やすことができる。
【0076】形状計算装置130は、CCD122で検
知した光ストライプパターンPs1、Ps2に対応する
反射光の受光量Pd1、Pd2の強度比から、3角測量
の原理に基づき照明装置110とCCD122との間の
視差を利用して測定領域151の形状データSを演算す
る。
【0077】なお、上述した実施の形態1では、スリッ
ト状の照射角度方向でしか測定物体150の形状を測定
できず、CCD122のセルに対応するすべての点で形
状を検知できる強度比法に比べて形状のサンプリング密
度は低いが、サンプリングされた点での距離精度は強度
比法より高くなるから、サンプル点の間を補間すること
で、強度比法より精度の高い形状を得ることができる。
【0078】例えば、100万画素のCCDでは、縦横
およそ1000分割されているが、照射する光ストライ
プパターンの本数を300本にすると、視差方向に対し
て概ね3個に1個の割合でCCDのセルを間引いたこと
に相当する。従って、この実施の形態1によれば、サン
プリングされた場所では精度良く形状を検知できるの
で、残りの2/3のCCDのセルについては補間を施す
ことで、測定領域全体として十分な形状検知を行うこと
ができる。
【0079】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、測定領域を離散的な光ストライプパターンで照射す
るようにしているので、CCD122によって検知され
る強度比が離散化されるため、強度比法の光量分解能に
起因した測定精度の限界を改善し、測定精度を向上させ
ることができる。
【0080】すなわち、強度比が離散化され決められた
値になっているため、CCD122で光量感度の変動
や、背景光の混入、CCD122自体のノイズの発生で
検知光量が多少変動して本来の強度比からずれた値とし
て検知されても、強度比のずれ量が大きすぎない限り、
もとの強度比の値に戻すことができる。
【0081】そのため、従来の強度比法に比べて、入射
光量の変動など測定環境やCCD122の受光素子感度
に鈍感に、より正確な形状精度で計測を行うことができ
る。逆に、検知感度が従来の強度比法程度で良ければ、
CCD122の光量感度を下げることができて、この場
合はコスト低減につながる。
【0082】(実施の形態2)次に、この発明の実施の
形態2である形状測定装置について説明する。この形状
測定装置は、基本的には、図1に示した実施の形態1で
ある形状測定装置100の構成と同様である。しかし、
実施の形態2では、実施の形態1とは照明装置の構成要
素であるフィルタが異なっている。
【0083】図4は、実施の形態2の形状測定装置で用
いる照明装置の概略構成を示す構成図である。図4にお
いて、透過型液晶パネル210は、図1に示した実施の
形態1のフィルタ112に対応するものであり、光量変
調が可能な透過型液晶パネルである。この透過型液晶パ
ネル210をフラッシュ光源111で照射する。
【0084】図4の符号220で示される実線矢印の左
右方向と同一方向の視差方向に対して、光ストライプパ
ターンの方向だけ透過型液晶パネル210のセルを透過
させることで、光ストライプパターンを照射できる。ス
トライプ毎の光強度は液晶の透過率で制御する。ストラ
イプ毎の光強度は、乱数を用いて決定する方法で制御し
ても良いし、ハッシュ関数を用いて決定する方法で制御
しても良いし、さらには規則的な入れ替えによる決定に
より制御しても良い。透過型液晶パネル210を用いる
ことで、照射するパターンを電気的に制御できるため、
可動部品を無くし、振動に強い装置構成にすることがで
きる。
【0085】なお、照射するパターンは、視差方向に対
し垂直な上下方向のパターンは一定なので、2次元の液
晶パネルでなく、視差方向に対し垂直な短冊状のストラ
イプが並んだ液晶パネルでも良い。
【0086】この実施の形態2では、離散的な光ストラ
イプパターンの入れ替え方法としては、次のような方法
を採用するようにしている。 (1)離散的な光ストライプパターンの並ぶ順序を相互
に入れ替え (2)ランダムな入れ替え (3)ハッシュ関数の値に基づいた入れ替え
【0087】最初に、「離散的な光ストライプパターン
の並ぶ順序を相互に入れ替え」について説明する。上述
した実施の形態1では、強度比法による連続した照射パ
ターンを離散的な光ストライプパターンに置き換えるこ
とで強度比を離散化し、距離測定に必要な照射角度、つ
まり強度比を安定に検知できるようにしている。これに
対し、実施の形態2では、離散的な光ストライプパター
ンの並ぶ順序を相互に入れ替えるようにしている。光ス
トライプパターンの順序を入れ替えることで、強度比が
照射方向に対して単調でなくなるので、ストライプ毎に
受光量と強度比が大きく変化し易くなる。そのため、従
来の強度比法に比べて測定精度の向上を図ることができ
る。
【0088】ここで、ストライプの順序の入れ替えに関
して詳細に説明する。実施の形態1においては、2つの
光ストライプパターンは照射角度にしたがって光量が単
調に増加あるいは減少するものであった。しかし、光量
が単調に変化しなくても照射角度θと強度比Rとの対応
付けが分かっていれば、この対応関係を基に、検知され
た強度比Rから照射角度θが分かり、形状を測定するこ
とができる。
【0089】従って、この実施の形態2のように、光ス
トライプパターンを用いて強度比を離散化すると、離散
化された強度比に番号付けが可能になるので、ストライ
プの順番を入れ替えても、入れ替えた後の強度比と番号
との関係を記録しておけば、順番を入れ替えた後の、見
掛け上ストライプごとに不規則に変化する強度比からも
照射角度が求められる。
【0090】例えば、ストライプ数がnの場合、ストラ
イプ毎の光強度をR、対応する照射角度をθとした場
合、実施の形態1の場合においては、光強度Rと照射角
度θはストライプの並ぶ順番にしたがって次のように対
応する。 「R_1」,「R_2」,「R_3」,・・・,「R_n」 「θ_1」,「θ_2」,「θ_3」,・・・,「θ_n」 但し、この場合、光強度Rと照射角度θは単調に増加す
るものとする。また、i(iはnに含まれる正の整数)
番目の光強度とi番目の照射角度とは対応している。例
えば「R_1」は1番目の光強度、「R_3」は3番目の
光強度をそれぞれ表し、「θ_1」は1番目の光強度に
対応する1番目の照射角度,「θ_3」は3番目の光強
度に対応する3番目の照射角度をそれぞれ表している。
【0091】この実施の形態2では、光強度Rの順番を
相互に入れ替える。i番目とj番目の入れ替え演算をp
erm(i,j)とすると、例えばperm(1,3)
の場合は、光強度Rと照射角度θの関係は次のようにな
る。 「R_3」,「R_2」,「R_1」,・・・,「R_n」 「θ_1」,「θ_2」,「θ_3」,・・・,「θ_n」 この場合、光強度「R_3」と照射角度「θ_1」とが対
応し、また、光強度「R_1」と照射角度「θ_3」とが
対応しているが、元の「R_1」と「θ_1」との関係、
及び「R_3」と「θ_3」との関係は、perm(1,
3)という演算が施されたことを記録しておけば簡単に
元に戻すことができる。
【0092】具体的に、図3(a)、(b)、(c)に
示される特性に対応させて、9本の光ストライプパター
ンを照射する例を考える。ここで、perm(2,
4)、perm(3,7)、perm(6,9)、pe
rm(7,8)の順番で入れ替えを行うと、図5
(a)、(b)、(c)に示すように、照射光の光強度
Ps1、Ps2がストライプ毎に大きく変化し、当然受
光量Pd1、Pd2も変化が大きくなり、強度比Rも図
5(c)に示すように局所的に大きく変化する。
【0093】一般的な場合は、適当なストライプ番号i
とjに対してperm(i,j)を施せばよく、強度比
Rの並びは不規則になり、検知手段からみると照射角度
に対して照射光量、受光量、強度比が不規則にかつ、大
きく変動するように見える。もちろんperm(i,
j)の演算順番を逆に戻せば、元の強度比Rと照射角度
θの関係は求められるので、形状測定の妨げにはならな
い。
【0094】ここで、m回のperm(i,j)の演算
を施した後の強度比Rを不規則化関数Shuffle
(R)、k番目の入れ替え演算perm(i,j)によ
る添え字の対応関数をj=σ_k(i)で表すと、θ_
i、Shuffle(R_i)はそれぞれ次式(7)、
(8)で表すことができる。 θ_i=K(Shuffle(AD(R_i))) ・・・(7) Shuffle(R_i)=R_{σ_m(σ_m−1(・・・σ_2(σ_1( i))・・・))} ・・・(8)
【0095】離散化関数AD(R)は引数Rに対して不
連続だが単調増加になり、概ね次式(9)で表すことが
できる(次式(9)のように見なせる)。 |AD(Ri+1)−AD(Ri)|<C(定数) ・・・(9)
【0096】ストライプの入れ替えを行う不規則化関数
Shuffleを施すと、ADとShuffleの変域
(domain)と値域(range)は同じである
が、添え字が隣り合う部分に関してADの変化が小さい
ために、次式(10)の関係が成立する場合が多くな
る。 |AD(R_i+1)−AD(R_i)| < |Shuffle(R_i+1)−Shuffle(R_i)| (10)
【0097】理想的には全てのiについて常に上記式
(10)の関係が成立するのが望ましいが、概ね上記式
(10)が成立していれば、照射角度θに対して強度比
の局所変化を概ね増加させることができる。
【0098】次に、「ランダムな入れ替え」について説
明する。ここでは、光ストライプパターンPs1と光ス
トライプパターンPs2のストライプの位置を、ランダ
ムな入れ替えにより行うものとする。
【0099】強度比の局所的な変化が大きい不規則化関
数Shuffleを一般的に求めることは自明ではない
ので、なんらかの方法で不規則化関数Shuffleを
定めなくてはならない。
【0100】この実施の形態2では、次のように不規則
化関数Shuffleを定める。つまり、ストライプ数
をnとすると、perm(i,j)を次の(1)〜
(4)の処理のように演算する。 (1)相異なるストライプ番号iとjを乱数で選択す
る。つまり、i=random(),i=random
()。但しi=jなら再度試行する。 (2)i番目のストライプとj番目のストライプの順番
を入れ替える。つまり、perm(i,j)を演算す
る。 (3)ストライプ番号1からストライプ番号(n−1)
までのストライプ番号iに対して、|R_(i+1)−
R_i|>Rthの関係が成立する場合は終了する。 (4)上記(3)において、|R_(i+1)−R_i|
>Rthの関係が成立しない場合は上記(1)の処理に
戻る。
【0101】ここで、random()は試行毎に1か
らnまでの整数値をランダムに生成する関数である。こ
れでShuffle(R)が発見的に得られる。終了条
件の閾値Rthは測定精度への要求に応じて変える。閾
値Rthが小さければ単調に強度比が変わる場合とほと
んど変わらず、一方、閾値Rthが大きすぎると解が求
まらない。このように、乱数を用いることで、隣接する
ストライプの強度比が大きな不規則化関数Shuffl
eを簡単に見つけられる。
【0102】最後に、「ハッシュ関数の値に基づいた入
れ替え」について説明する。ここでは、光ストライプパ
ターンPs1と光ストライプパターンPs2のストライ
プの位置を、ハッシュ関数の値に基づいた入れ替えを行
うものとする。
【0103】ハッシュ関数とは、あるキーに対しインデ
クスを返すもので、返す値がインデクスの属す値域をほ
ぼランダムにまんべんなく覆い、普通はインデクスの属
す値域の大きさに依存しない計算量をもつ関数をいう。
つまり、インデクスの計算が非常に速い関数と考えれば
良い。そのため、強度比Rから照射角度θを計算する時
間が短いため、動画画像を用い、実時間で形状測定する
ような場合に適している。
【0104】ハッシュ関数をhash、キーを強度比
R、返すインデクスをθの番号iとすると、i=has
h(R)の関係が成立する。ハッシュ関数の引数である
強度比Rは実数であるが、実際の計算では4バイトある
いは8バイトの浮動小数点数として表され、またストラ
イプパターンで離散化しているから、ストライプ数だけ
の異なる値しか持たない。ハッシュ関数は有限個のRに
対して有限個のインデクスを対応付けしているだけであ
る。適当なハッシュ関数hashを選べば、i番目の強
度比R_iから照射角度θ_iを高速に求められる。また
ハッシュ関数自体は、キーであるRに対してインデクス
iの値域(この場合は1からnの範囲)をほぼランダムに対
応付けするので、隣接するストライプ間の強度比の差
が、通常の強度比より概ね大きいという条件を満たして
いる。
【0105】ハッシュ関数の一例を説明する。あるバイ
ト数の浮動小数点型として表した強度比Rを同じバイト
数の整数型とみなし(型のキャスト)、ストライプの数n
(つまりインデクスの数)の剰余をとる方法がある。
【0106】整数型への型キャストをcast_to_i
nteger、ある整数xのnに関する剰余関数をmo
d(x,n)とすると、hash(R)は、次式(1
1)で表すことができる。 hash(R)={mod(cast_to_integer(R),n)+1 } ・・・(11) この式(11)はハッシュ関数の表現の一例であり、ハ
ッシュ関数の取り方は様々なので、この式(11)に限
定されるものではない。
【0107】ハッシュ関数の選択基準は、上記(2)の
「ランダムな入れ替え」の場合のように、すべての隣接
するストライプについて、強度比の差がある閾値Rth
以上であるという拘束条件をつけても良い。また、上記
(2)の「ランダムな入れ替え」の場合と同様に、閾値
Rthが小さい過ぎると、強度比の局所変化が小さく
て、ストライプの入れ替えの効果薄れるが、閾値Rth
を高くしすぎると、適当なハッシュ関数が見つからなく
なるので、実際の測定条件に合わせて閾値Rthを決定
する必要がある。
【0108】ところで、ハッシュ関数の問題点は、異な
るキーに対して同じインデクスを与えるという衝突(c
ollision)の問題があるが、これは、通常再ハ
ッシュなどの回避法が知られているので、異なる強度比
Rに対して同じ照射角度θが誤って対応付けされる心配
はない。また、適切なハッシュ関数を試行錯誤で見つけ
る手間はあるが、一旦ハッシュ関数が求まれば、非常に
高速に強度比から照射角度への変換が行える利点があ
る。
【0109】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、ストライプの並びの順番を入れ替えるようにしてい
るので、隣接するストライプ間の強度比の変化が大きく
なるため、視差方向に隣接する測定点の光量の差が小さ
いことに起因する測定精度を改善することができる。
【0110】また、上記ストライプの並びの入れ替え
は、ランダムな入れ替えという簡便な手法により実現す
るうにしているので、形状測定装置を簡便に実現するこ
とができる。さらに上記ストライプの並びの入れ替え
は、ハッシュ関数を用いた手法により実現するようにし
ているので、形状測定装置を簡便に実現することができ
る。
【0111】(実施の形態3)この発明の実施の形態3
である形状測定装置は、基本的には、図1に示した実施
の形態1である形状測定装置100の構成と同様であ
る。しかし、照明装置110、CCD122及び形状計
算装置130の機能が多少異なっている。次に、これら
の構成要素について図1を参照して説明する。
【0112】図1において、照明装置110は、図2に
示される視差方向1120(照明装置110とCCD1
22とを結ぶ視差方向)に対して垂直に分割され、互い
に重なりの無い複数(n個)のスリット状の部分領域A
_i(iは1からnまでの値であり、部分領域の番号を意味
する。nは自然数。)に分割された測定領域A(図1の測
定領域151に相当)の各部分領域A_iに対して、視
差方向に離散的な光ストライプパターンPs1_iと、
該光ストライプパターンPs1_iと異なる視差方向に
離散的な光ストライプパターンPs2_iを照明する。
【0113】CCD122は、測定領域Aに照明された
光ストライプパターンPs1_i,Ps2_iの反射光を
検知する。
【0114】形状計算装置130は、CCD122で検
知した光ストライプパターンPs1_i,Ps2_iに対
応する反射光の受光量Pd1_i,Pd2_iの比R_i
から、部分領域の番号iの曖昧さを生じることなしに、
3角測量の原理に基づき照明手段と検知手段の視差を利
用して測定領域A_iの形状データS_iを計算する。
【0115】この実施の形態3では、上述した強度比法
を応用した領域分割強度比法によって実施するようにし
ている。この領域分割強度比法とは、従来の強度比法の
ように測定領域A(図1の測定領域151に相当)を強
度が連続する光パターンで照射するのでなく、分割した
部分領域A_iごとに強度が連続する光ストライプパタ
ーンで照射することをいう。そのため、照射角度に対す
る反射光の局所的な強度変化が大きくなり、CCD12
2の光量分解能が同じなら、より細かい照射角度、すな
わち形状を検知できる。
【0116】この領域分割強度比法の照射法において
は、実施の形態1で説明したストライプ照射を適用して
いる。そのため、もともと形状の測定精度が良い、つま
り反射光量の変動に強い方式なのであるが、光ストライ
プパターンで照射することで、強度比を離散化し、より
入射光量変動に強い測定手法となる。
【0117】また、照射領域全体を通して光ストライプ
パターンPs1_iと光ストライプパターンPs2_iの
比率R_iがすべて異なるようにしてもよい。すなわ
ち、照射領域全体を通して光ストライプパターンPs1
_iと光ストライプパターンPs2_iの比率である強度
比R_iがすべて異なるため、R_iの値からどの領域に
あるか判断できる。
【0118】次に、この領域分割強度比法の照射法にお
いては、離散的なストライプパターンの入れ替え方法
は、上記実施の形態2の場合と同様に、次のような方法
を採用するようにしている。 (1)離散的な光ストライプパターンの並ぶ順序を相互
に入れ替え (2)ランダムな入れ替え (3)ハッシュ関数の値に基づいた入れ替え
【0119】最初に、「離散的な光ストライプパターン
の並ぶ順序を相互に入れ替え」について説明する。ここ
では、9本の光ストライプパターンで測定領域を照射す
る例をあげる。まず図1に示した実施の形態1での強度
比法では、単調に変化する強度比は、図3(a)、
(b)に示すように、その値も照射角度の順番通りとな
る。なお、図3(a)、(b)、(c)では、離散化さ
れた9本のストライプにおいて、図中最左のストライプ
が1番目、その右隣のストライプが2番目、同様にし
て、最右のストライプが9番目となる(いわゆる番号が
昇順となる)。
【0120】上述したperm(i,j)を演算するこ
とで、ストライプを相互に順番を入れ替えて、「1,
4,7,2,5,8,3,6,9」の順に並べ替えるこ
とができる。これにより、図6(a)、(b)に示すよ
うに、1番目から3番目まの範囲内で、4番目から6番
目までの範囲内で、7番目から9番目までの範囲内で強
度比の番号とその値が単調に変化しているので、強度比
を離散化し領域を3分割した領域分割強度比法になって
いることがわかる。
【0121】図6(c)から明らかなように、すべての
強度比Rが相互に異なるので、強度比Rだけの情報から
照射角度θが一意に求められる。強度比Rを一意化する
ことで測定領域のサンプリング数がストライプ数で制限
されるが、実施の形態1で述べたようにストライプが照
射された方向に関しては精度が高くなるので、ストライ
プ間を補間することにより測定していない点での値を精
度良く推定できる。
【0122】次に、ストライプの入れ替えの一例を挙げ
る。ストライプ数をn、部分領域の数をm、qを整数と
して、n=m・qの関係が成立するようにストライプ数
を選ぶ。次に、領域jについて、j={mod(i,
n)+1}の関係が成立するストライプ番号iを順に並
べる。各領域j=1・・・mについてこれを繰り返し
て、領域の順番毎に並べると、次のようになる。「1,1+
m,1+2m,1+3m,...,1+(q-1)m,2,2+q,2+2q,...,m,m+q,m+2
q,...,m+(q-1)m」また、この実施の形態3では、上述し
た分割された測定領域A(測定領域151に相当)の各
々の部分領域A_iの内部でPs1_iとPs2_iの任
意のストライプを相互に入れ替えるようにしても良い。
【0123】これは、上述した強度比を離散化した領域
分割強度比法に対して、強度比の順番の不規則化を施し
たもので、もともと強度比の局所変化が大きい領域分割
強度比法に対して、各部分領域内部での局所的な強度比
の変化を大きくすることで、より細かい強度比の変化、
つまりより細かい照射角度であり形状変化を検知でき
る。これは、各部分領域毎に、上述した様にperm
(i,j)を演算することでストライプの順番の入れ替
え手続きをすれば良いので、ここではその詳細な説明は
省略する。
【0124】次に、「ランダムな入れ替え」について説
明する。ここでは、Ps1_iとPs2_iのストライプ
の位置を、ランダムな入れ替えを行うものとする。この
実施の形態3では、強度比の入れ替えの方法として、上
記実施の形態2の場合における乱数による発見的な入れ
替えを行っているため、強度比を離散化した領域分割強
度比法に対しても、隣接するストライプの強度比が大き
な不規則化関数Shuffleを簡単に見つけられる。
各部分領域毎に、上記実施の形態2の場合と同様に乱数
によるストライプの順番の入れ替え手続きをすれば良い
ので、ここでは、その詳細な説明は省略する。
【0125】最後に「ハッシュ関数の値に基づいた入れ
替え」について説明する。ここでは、Ps1_iとPs
2_iのストライプの位置を、ハッシュ関数の値に基づ
いた入れ替えを行うものとする。この場合は、上記実施
の形態2の場合と同様に、ハッシュ関数による高速な入
れ替えを行っているため、強度比を離散化した領域分割
強度比法に対しても、隣接するストライプの強度比が大
きな不規則化関数Shuffleを高速に計算できる。
各部分領域毎に上記実施の形態2の場合と同様にハッシ
ュ関数によるストライプの順番の入れ替え手続きをすれ
ば良いので、ここでは、その詳細な説明は省略する。
【0126】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、測定領域A(図1の測定領域151に相当)を分割
した部分領域A_iごとに強度が連続する光ストライプ
パターンで照射するようにしているので、照射角度に対
する反射光の局所的な強度変化が大きくなり、CCD1
22の光量分解能が同じなら、より細かい照射角度、す
なわち形状を検知できる。
【0127】また、離散的な光ストライプパターンで照
射することで強度比の離散化を行っているため、強度比
法の光量分解能に起因した測定精度を改善することがで
きる。また、測定領域の各領域の強度比が全て異なるよ
うにしているため、強度比の情報のみから照射角度を求
めることができる。
【0128】また、各部分領域に対してストライプの並
びの順番を入れ替えるようにしているので、隣接するス
トライプ間の強度比の変化が大きくなり、視差方向に隣
接する測定点の強度比の変化が小さいことに起因する測
定精度を改善できる。
【0129】また、上記ストライプの並びの入れ替え
は、ランダムな入れ替えという簡便な手法により実現す
るようにしているので、形状測定装置を簡便に実現する
ことができる。さらに、上記ストライプの並びの入れ替
えは、ハッシュ関数を用いた手法により実現するように
しているので、形状測定装置を簡便に実現することがで
きる。
【0130】(実施の形態4)図7は、本発明にかかる
原稿画像補正装置を適用した文書スキャナの形状補正装
置300の構成を示す構成図である。
【0131】形状補正装置300は、原稿スキャナ31
0、照明装置320、撮像装置330、形状計算装置3
40及び形状補正装置350から構成されている。
【0132】ここで、照明装置320、撮像装置330
及び形状計算装置340は特許請求の範囲に記載の形状
測定装置に対応する。また、撮像装置330は、特許請
求の範囲に記載の検知手段に対応する。
【0133】照明装置320は、形状計算装置340か
ら与えられた2種類の光ストライプパターンの照明デー
タ372を基に、照明光を、原稿スキャナ310に載置
された原稿360に照射する。撮像装置330は原稿3
60に照射された各々のパターンに対応する画像を撮像
する。撮像装置330は撮像した画像データ371を、
形状計算装置340に送出する。形状計算装置340で
は、取り込んだ画像データ371を基に、ストライプ化
した強度比法の原理に基づき原稿360の形状情報を演
算し、この演算結果を形状データ374として形状補正
装置350に送出する。
【0134】次に撮像装置330は、立体的な原稿36
0の像を読み込み、原稿の画像データ371を形状補正
装置350に送る。形状補正装置350では、凹凸の形
状データ374を元に、立体的な原稿360の画像デー
タ371を平面の画像データに補正し、この補正した原
稿データ373をパソコンやプリンタ、記憶装置などに
出力する。
【0135】原稿スキャナ310はフラットベッドの原
稿読み取り面に対して、上部から撮像装置330で像を
取り込んで原稿を読み取るが、原稿が厚い辞書や電話帳
のようなブック原稿のページのとじ目周辺で、撮像装置
330からみた原稿の奥行きが変わって文字のぼけが生
じるため、原稿の形状を読み込んで焦点ずれの補正を行
う必要がある。通常は奥行き情報のない2次元の画像か
ら適当な仮定のもとで立体形状を推定するが、本実施の
形態4においては、撮像装置330、照明装置320及
び形状計算装置340から構成される形状測定装置(図
1の形状測定装置100に相当)を併用することで奥行
きデータを精密に得ることができるので、焦点ずれ補正
を正確に行える。
【0136】また、焦点ぼけがなくても、原稿が奥行き
方向に斜めに置かれた場合にも形状補正を行う必要があ
る。例を挙げると、長方形の紙を撮像装置330の光軸
方向に斜めに置くと、近いほうの辺が長く、遠いほうの
辺が短い台形に見える。撮像装置330自体は原稿の距
離情報を持っていないので、台形の原稿なのか、長方形
が光軸方向に斜めにおかれているのか判断できない。そ
こで、本実施の形態4のように、上述した形状測定装置
を併用することで、原稿の立体形状の情報から原稿の奥
行き情報を求めて、本来の長方形に読み込んだ撮像デー
タを補正することができる。
【0137】以上説明したように、実施の形態4によれ
ば、従来の2次元の情報しかもたない原稿の画像を、像
の変形の具合から立体形状を推定して原稿の画像データ
を補正していた場合と比較して、3次元情報を実際に計
測した誤りのない3次元形状から、正しく立体的な原稿
の形状補正を行うことができる。
【0138】(実施の形態5)図8は、この発明にかか
る投影画像補正装置を適用したプロジェクタの投影スク
リーンの倒れ補正装置400の構成を示す構成図であ
る。この倒れ補正装置400は、投影装置411及び撮
像装置412から構成されたプロジェクタ410、投影
スクリーン420、形状計算装置430、投影補正装置
440、パーソナルコンピュータ(PC)450を備え
て構成されている。
【0139】投影装置411、撮像装置412及び形状
計算装置430は、特許請求の範囲に記載の形状測定装
置に対応する。また、プロジェクタ410の投影装置4
11は、特許請求の範囲に記載の照明手段に対応する。
【0140】図8において、プロジェクタ410では、
投影装置411が、形状計算装置430から与えられた
2種類の光ストライプパターンの照明データ461を基
に、投影スクリーン420に投影光(照明光)を照射す
る。撮像装置412は、投影スクリーン420に投影さ
れた各々のパターンに対応する画像を撮像する。撮像装
置412によって撮像された画像データ462は、形状
計算装置430に取り込まれる。形状計算装置430は
取り込んだ画像データ462を基に、ストライプ化した
強度比法の原理に基づきスクリーンの形状情報を演算
し、この演算結果を形状データ463として投影補正装
置440に送出する。
【0141】次に、投影補正装置440は、既に受信し
ている形状計算装置430からの形状データ463と、
PC450から送出されてくる画像データ464とに基
づいて、形状データ463から得られたスクリーンの倒
れを補正した補正後の画像データ465を投影装置41
1に送出する。投影装置411では、受け取った補正後
の画像データ465を基に投影スクリーン420に投影
光(照明光)を照射する。
【0142】この実施の形態5のプロジェクタ410を
用いれば、投影スクリーン420の倒れを形状測定する
ことによって投影画像を補正し、図9に示すように、投
影スクリーン420がプロジェクタ410に対して斜め
に配置されていても、投影された画面が台形に変形する
ことなく、矩形として投影できる。なお、実際の投影ス
クリーン420の形状を測っているので、もし投影スク
リーンが単純に倒れている場合だけでなく、波打ってい
る場合でも、投影スクリーン420上での変形を補正す
ることが可能である。
【0143】以上説明したように、実施の形態5によれ
ば、プロジェクタ410の光軸に対して投影スクリーン
420が斜めに配置されると、本来なら長方形に投影さ
れるはずの像が台形に変形してしまう場合であっても、
形状測定装置を用いて投影スクリーン420の奥行きを
測定するようにしているので、プロジェクタ410側に
通常のカメラのような撮像装置を設けて、形状の変形か
ら投影スクリーン420の倒れを求める場合と比較し
て、精度良く倒れ補正を行うことができる。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、測定領域を離散的なストライプパターン
で照射するようにしているので、検知される強度比が離
散化されるため、強度比法の光量分解能に起因した測定
精度を改善できる。すなわち、光量分解能に起因する測
定精度を向上させて、被写体の形状を精度良く測定する
ことができる。
【0145】請求項2に記載の発明によれば、ストライ
プの並びの順番を入れ替えるようにしているので、隣接
するストライプ間の強度比の変化が大きくなるため、視
差方向に隣接する測定点の光量差が小さいことに起因す
る測定精度を改善できる。
【0146】請求項3に記載の発明によれば、ストライ
プの並びの順番の入れ替え手段としてランダムな入れ替
えという簡便な手法を用いるようにしているので、形状
測定装置を簡便に実現できる。
【0147】請求項4に記載の発明によれば、ストライ
プの並びの順番の入れ替え手段としてハッシュ関数を用
いるようにしているので、形状測定装置を簡便に実現で
きる。
【0148】請求項5に記載の発明によれば、離散的な
光ストライプパターンで照射することで強度比の離散化
を行うようにしているので、強度比法の光量分解能に起
因した測定精度を改善することができる。すなわち、光
量分解能に起因する測定精度を向上させて、被写体の形
状を精度良く測定することができる。
【0149】請求項6に記載の発明によれば、分割した
測定領域の各領域の強度比が全て異なるようにしている
ため、強度比の情報のみから照射角度を求めることがで
きる。
【0150】請求項7に記載の発明によれば、分割した
測定領域の各領域に対してストライプの並びの順番を入
れ替えるようにしているので、隣接するストライプ間の
強度比の変化が大きくなるため、視差方向に隣接する測
定点の強度比の変化が小さいことに起因する測定精度を
改善できる。
【0151】請求項8に記載の発明によれば、ストライ
プの並びの順番の入れ替え手段としてランダムな入れ替
えという簡便な手法を用いるようにしているので、形状
測定装置を簡便に実現できる。
【0152】請求項9に記載の発明によれば、ストライ
プの並びの順番の入れ替え手段としてハッシュ関数を用
いるようにしているので、形状測定装置を簡便に実現で
きる。
【0153】請求項10に記載の発明によれば、測定精
度の高い形状測定装置によって原稿の読み出し部分の形
状を測定するようにしているので、ブック形状などの凹
凸を有する原稿を読み取った場合であっても、前記形状
の測定結果を基に、歪んだ原稿画像を正確な画像に補正
することができる。
【0154】請求項11に記載の発明によれば、測定精
度の高い形状測定装置によって投影スクリーンの倒れを
補正するようにしているので、投影スクリーンが斜めに
配置された場合であっても、矩形に投影できる補正を間
便に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1である形状測定装置の構
成を示す構成図である。
【図2】図1に示した形状測定装置で用いる照明装置の
概略構成を示す概念図である。
【図3】(a)は照射角度と光強度との関係を示す特性
図であり、(b)は照射角度と光強度との関係を示す特
性図であり、(c)は照射角度と強度比との関係を示す
特性図である。
【図4】本発明の実施の形態2である形状測定装置に用
いられる照明装置の概略構成を示す概念図である。
【図5】(a)は照射角度と光強度との関係を示す特性
図であり、(b)は照射角度と光強度との関係を示す特
性図であり、(c)は照射角度と強度比との関係を示す
特性図である。
【図6】(a)は照射角度と光強度との関係を示す特性
図であり、(b)は照射角度と光強度との関係を示す特
性図であり、(c)は照射角度と強度比との関係を示す
特性図である。
【図7】本発明の実施の形態4である原稿画像補正装置
を適用した形状補正装置を示す構成図である。
【図8】本発明の実施の形態5である投影画像補正装置
を適用した倒れ補正装置を示す構成図である。
【図9】図8に示した倒れ補正装置の補正処理を説明す
るための図である。
【図10】従来の形状測定装置の構成を示す構成図であ
る。
【図11】3角測量の原理を説明するための図である。
【図12】従来の形状測定装置の構成を示す構成図であ
る。
【図13】従来の形状測定装置の構成を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
100 形状測定装置 110 照明装置 111 フラッシュ光源 112 フィルタ 120 カメラ 121 結像レンズ 122 CCD(電荷結合素子) 130 形状計算装置 150 測定物体 151 測定領域 210 透過型液晶パネル 1121 グレーフィルタ 1122 スリット 300 形状補正装置 310 原稿スキャナ 320 照明装置 330 撮像装置 340 形状計算装置 350 形状補正装置 400 倒れ補正装置 410 プロジェクタ 411 投影装置 412 撮像装置 420 投影スクリーン 430 形状計算装置 440 投影補正装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA53 BB05 BB18 CC02 DD04 DD06 DD09 EE07 EE08 FF02 FF04 FF09 FF42 FF61 GG08 HH06 JJ03 JJ26 LL25 LL28 LL53 NN08 QQ26 QQ31 RR05 UU08 5B047 AA07 AB02 BB04 BC05 BC07 BC12 BC14 BC23 CA19 CB09 CB22 DC09 5B057 BA02 BA15 CA08 CA13 CA16 CB12 CB16 CD12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3角測量の原理を用いて測定領域の形状
    を求める形状測定装置であって、 前記測定領域に光ストライプパターンを照明する照明手
    段と、 前記測定領域で反射した反射光を検知する検知手段と、 前記検知手段の検知結果を基に、前記測定領域の形状を
    求める形状求め手段と、 を備え、 前記照明手段は、所定の照射角度毎に、自己照明手段の
    配置位置と前記検知手段の配置位置とを結ぶ視差方向に
    対して離散的な第1の光ストライプパターンと、該第1
    の光ストライプパターンとはストライプの照明方向が同
    一でかつ光強度分布が異なり、前記視差方向に対して離
    散的な第2の光ストライプパターンとを、前記測定領域
    に照明し、 前記検知手段は、前記測定領域で反射された前記第1及
    び第2の光ストライプパターンそれぞれの反射光を検知
    し、 前記形状求め手段は、前記検知手段により検知された前
    記第1及び第2の光ストライプパターンに対応する反射
    光の光量の比と、3角測量の原理に基づく前記照明手段
    の配置位置と前記検知手段の配置位置との間の視差とに
    基づいて、前記測定領域の形状を求めることを特徴とす
    る形状測定装置。
  2. 【請求項2】 照射角度毎に照明されるべく前記第1の
    光ストライプパターン及び第2の光ストライプパターン
    において、任意の2つの光ストライプパターンを相互に
    入れ替えることを特徴とする請求項1に記載の形状測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記任意の2つの光ストライプパターン
    の位置の入れ替えは、ランダムに行うことを特徴とする
    請求項2に記載の形状測定装置。
  4. 【請求項4】 前記任意の2つの光ストライプパターン
    の位置の入れ替えは、ハッシュ関数の値に基づいて行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の形状測定装置。
  5. 【請求項5】 3角測量の原理を用いて測定領域の形状
    を求める形状測定装置であって、 前記測定領域に光ストライプパターンを照明する照明手
    段と、 前記測定領域で反射した反射光を検知する検知手段と、 前記検知手段の検知結果を基に、前記測定領域の形状を
    求める形状求め手段と、 を備え、 前記照明手段は、自己照明手段の配置位置と前記検知手
    段の配置位置とを結ぶ視差方向に対して垂直に分割さ
    れ、互いに重複しない複数のスリット上の部分領域に分
    割された測定領域の各部分領域に対して、所定の照射角
    度毎に、前記視差方向に対して離散的な第1の光ストラ
    イプパターンと、該第1の光ストライプパターンとはス
    トライプの照明方向が同一でかつ光強度分布が異なり、
    前記視差方向に対して離散的な第2の光ストライプパタ
    ーンとを照明し、 前記検知手段は、前記測定領域で反射された前記第1及
    び第2の光ストライプパターンそれぞれの反射光を検知
    し、 前記形状求め手段は、前記検知手段により検知された前
    記第1及び第2の光ストライプパターンに対応する反射
    光の光量の比と、3角測量の原理に基づく前記照明手段
    の配置位置と前記検知手段の配置位置との間の視差とに
    基づいて、前記測定領域の形状を求めることを特徴とす
    る形状測定装置。
  6. 【請求項6】 前記測定領域における前記照明手段によ
    る光ストライプパターンの照射領域全体を通して前記第
    1の光ストライプパターンと前記第2の光ストライプパ
    ターンとの光強度の比率が全て異なることを特徴とする
    請求項5に記載の形状測定装置。
  7. 【請求項7】 照射角度毎に照明されるべく前記第1の
    光ストライプパターン及び第2の光ストライプパターン
    において、任意の2つの光ストライプパターンを相互に
    入れ替えることを特徴とする請求項5に記載の形状測定
    装置。
  8. 【請求項8】 前記任意の2つの光ストライプパターン
    の位置の入れ替えは、ランダムに行うことを特徴とする
    請求項7に記載の形状測定装置。
  9. 【請求項9】 前記任意の2つの光ストライプパターン
    の位置の入れ替えは、ハッシュ関数の値に基づいて行う
    ことを特徴とする請求項7に記載の形状測定装置。
  10. 【請求項10】 原稿を撮像する撮像手段と、 前記原稿における前記撮像手段により撮像される部分の
    形状を測定する請求項1〜9のいずれか一つに記載の形
    状測定装置と、 前記形状測定装置によって測定された測定結果に基づい
    て、前記撮像手段によって撮像された原稿の画像データ
    を補正する補正手段と、 を備えたことを特徴とする原稿画像補正装置。
  11. 【請求項11】 投影スクリーンの投影部分の形状を測
    定する請求項1〜9のいずれか一つに記載の形状測定装
    置と、 前記形状測定装置によって測定された測定結果に基づい
    て、前記投影スクリーンへの投影画像データを補正する
    補正手段と、 を備えたことを特徴とする投影画像補正装置。
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