JP2003106770A - ロータリキルン及びその製造方法 - Google Patents

ロータリキルン及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性が高く寿命が長いロータリキルン及び
このロータリキルンを簡易な施工で製造することができ
るロータリキルンの製造方法を提供する。 【解決手段】 鉄皮シェル22の長手方向の所定の位置
に、鉄皮シェルの円周方向にわたり離間して設けられた
複数の仕切り鉄板28、30と、該仕切り鉄板間に配置
された複数のプレモールドキャスタブルブロック36と
を配置した構成である。鉄皮シェルの長手方向の所定の
位置、例えば塩素系のガスによる損傷を受け易い位置
に、円周方向にわたり離間して設けられた複数の仕切り
鉄板間に複数のプレモールドキャスタブルブロックを配
置した構成としたため、信頼性が高く寿命が長いロータ
リキルンを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業廃棄物焼却炉
等に使用されるロータリキルン及びその製造方法に関
し、より詳細には、ロータリキルンの内張り耐火構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロータリキルンは産業廃棄物焼
却炉等に広く使用されている。従来のロータリキルンは
例えば、円筒状の鉄皮シェルの内壁に、マグネシア−ク
ロム質やマグネシア−スピネル質の焼成耐火レンガ等の
内張り耐火物(炉材)を多数貼り付けて構成されてい
る。例えば、特開平10−220965号公報や特公平
7−65852には、耐火レンガを用いたロータリキル
ンが開示されている。
【0003】また、特許第3120035号公報には、
焼成耐火レンガに代えて不定形耐火物を用いたロータリ
キルンが開示されている。この構成は、鉄皮シェルの内
壁の円周を複数に分割し、ロータリキルンを回転させ、
施行部位が真下にくるようにしてキャスタブルを数回流
し込むことで形成される。
【0004】更に、特開平11−325743号公報に
は、鉄皮シェルの内壁にキャスタブル耐火物の層を形成
し、その受けに成型耐火物ユニットの層を設けてキャス
タブル耐火物の層を被覆保護する構成が開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のロータリキルンは、その長手方向(軸方向)に
おける燃焼状態を格別考慮して構成されていない。例え
ば、産業廃棄物焼却炉に用いられるロータリキルンで
は、その長手方向にわたり一様な燃焼が行われているの
ではなく、ロータリキルンの部位によって燃焼状態が異
なる。
【0006】一例として、産業廃棄物に含まれるプラス
チック配合剤は、微量の塩素を含む。このような産業廃
棄物を焼却すると、高温(例えば1200℃程度)の塩
素系ガス(酸性ガス)が発生し、このガスがロータリキ
ルン内の内張り耐火物を損傷させる。損傷とは例えば、
内張り耐火物の侵食である。また、内張り耐火物の損傷
により、場合によっては鉄皮シェルが変形してしまうこ
ともある。
【0007】この損傷や変形が発生する部位はロータリ
キルンの長手方向に一様ではなく、部分的である。しか
も、このような不具合は、ロータリキルンの直径が大き
いほど顕著に現れる。更に、ロータリリングの外周に設
けれたリング状のタイヤに対応する位置であって、特に
高温となる領域にある内張り耐火物や鉄皮シェルも損傷
や変形を受け易い。
【0008】このように、従来のロータリキルンは、そ
の長手方向における燃焼状態を格別考慮して構成されて
いないので、焼却により損傷を受けやすい部分があり、
従って信頼性が低く寿命が短いという問題点があった。
【0009】従って、本発明は上記従来技術の問題点を
解決し、信頼性が高く寿命が長いロータリキルン及びこ
のロータリキルンを簡易な施工で製造することができる
ロータリキルンの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、鉄皮シェルの長手方向の所定の位置に、
鉄皮シェルの円周方向にわたり離間して設けられた複数
の仕切り鉄板と、該仕切り鉄板間に配置された複数のプ
レモールドキャスタブルブロックとを配置したことを特
徴とするロータリキルンである。
【0011】鉄皮シェルの長手方向の所定の位置、例え
ば塩素系のガスによる損傷を受け易い位置に、円周方向
にわたり離間して設けられた複数の仕切り鉄板間に、安
価で施工が容易なプレモールドキャスタブルブロックを
複数個配置した構成としたため、信頼性が高く寿命が長
いロータリキルンを提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施の形態によるロー
タリキルンの模式的な側面図、図2は図1のII−II
線断面図である。
【0014】ロータリキルン10は、円筒状の鉄皮シェ
ル22を有する。鉄皮シェル22はロータリキルン10
の略中央部において、ロータリキルン10の長手方向に
沿って、その直径が連続的に変化する領域を有する。こ
の領域を挟んで左右に、直径が一定の領域を有する。図
の左側の領域における鉄皮シェル22の直径は、右側の
領域における鉄皮22の直径よりも大きい。左側の領域
はロータリキルン10の入力側、つまり廃棄物が供給さ
れる側である。また、右側の領域はロータリキルン10
の出力側、つまり焼却された廃棄物が排出される側であ
る。
【0015】図示を省略してあるが、ロータリキルン1
0の外周には複数のタイヤが設けられている。このタイ
ヤを図示を省略するローラで回転駆動することで、ロー
タリキルン10は回転する。
【0016】ロータリキルン10は、2つのシェル強化
ゾーン18を有する。これらのシェル強化ゾーン18
は、鉄皮シェル22の長手方向の所定の位置に規定され
ている。この所定の位置とは、塩素系ガスがロータリキ
ルン内の内張り耐火物を損傷させ、場合によっては鉄皮
シェル22を変形させてしまう領域に相当する。図示す
る例では、ロータリキルン10の入力側寄りに2つのシ
ェル強化ゾーン18が設けられているが、本発明はこれ
らの位置や数に限定されるものではない。つまり、廃棄
物等の焼却により内張り耐火物や鉄皮が損傷や変形を受
け易い部位に、適宜設けることができる。このような部
位は、ロータリキルン毎に異なり、またその用途によっ
ても異なる。なお、シェル強化ゾーン18の詳細は後述
する。
【0017】シェル強化ゾーン18以外の領域は、既設
レンガゾーン12、14及び16である。既設レンガゾ
ーン12、14及び16は、従来の施工方法で施工され
た従来の内張り耐火物38を鉄皮シェル22の内壁に設
けた構成である。例えば、既設レンガゾーン12、14
及び16は、焼成耐火レンガを鉄皮シェル22の内壁に
設けた構成である。
【0018】図2に示すように、鉄皮シェル22の内壁
には6個の仕切り鉄板24、26、28、30、32及
び34がほぼ等間隔に配置されている。これらの仕切り
鉄板24、26、28、30、32及び34は、鉄皮シ
ェル22に溶接されている。例えば、鉄皮シェル22の
円周方向に直行する仕切り鉄板の側部縁端を鉄皮シェル
22に溶接する。各仕切り鉄板24、26、28、3
0、32及び34は、ロータリキルン10の中心に向か
って、鉄皮シェル22の内壁から立設している。
【0019】図3は、仕切り鉄板30が位置するシェル
補強ゾーン18付近の詳細を示す図であって、図3
(A)はロータリキルン10の内周を平面に展開した
図、図3(B)は図3(A)のIII−III線断
面図である。
【0020】図3の横方向がロータリキルン10の長手
方向、縦方向がロータリキルンの円周方向である。シェ
ル強化ゾーン18内には、長手方向に4枚の仕切り鉄板
30a、30b、30c及び30dが所定の間隔で一列
に配置されている。図2に示す仕切り鉄板30は、図3
に示す仕切り鉄板30a〜30dのうちの一枚、例えば
30cに相当する。仕切り鉄板30a〜30dの各々の
上下円周方向Aには、複数のプレモールドキャスタブル
ブロック36が一列に配置されている。つまり、シェル
強化ゾーン18には、4列のプレモールドキャスタブル
ブロック36が形成されている。
【0021】図4に示すように、プレモールドキャスタ
ブルブロック36は、ロータリキルン10の円周方向に
隣接する仕切り鉄板間(図4の例では、仕切り鉄板28
と30の間)を埋めるように配置されている。
【0022】図5は仕切り鉄板30(図3に示す仕切り
鉄板30a〜30dの一つ)とプレモールドキャスタブ
ルブロック36とを示す斜視図である。また、図6はプ
レモールドキャスタブルブロック36の構成例を示す図
であり、図7は仕切り鉄板24、26、28、30及び
32並びに30a〜30dの一構成例を示す図である。
【0023】図6は3種類のプレモールドキャスタブル
ブロック36を示している。図6(A)はプレモールド
キャスタブルブロック36の正面図であって、3種類の
プレモールドキャスタブルブロック36に共通である。
図6(B)〜(D)はそれぞれ、3種類のプレモールド
キャスタブルブロック36の側面図である。図6(A)
に示すように、プレモールドキャスタブルブロック36
の正面は矩形であり、図示する例では幅W1は高さH1
よりも大きい(W1>H1)。W1とH1は等しくても
良く、またW1<H1であっても良い。一例として、W
1=230mm、H1=200mmである。
【0024】図6(B)〜(D)に示すように、3種類
のプレモールドキャスタブルブロック36とも、側面は
台形状である。この台形状のプレモールドキャスタブル
ブロック36の下辺は、鉄皮シェル22の内壁に接する
側である。図6(B)では、下辺の厚みT1は上辺の厚
みT2よりも大きい(T1>T2)。これは、円筒状の
鉄皮シェル22の内壁にプレモールドキャスタブルブロ
ック36を配置することを考慮したためである。
【0025】同様に、図6(C)ではT3>T4、図6
(D)ではT5>T6である。そして、3種類のプレモ
ールドキャスタブルブロック36の下辺の長さは相互に
異なり(T1≠T3≠T5)、同様に上辺の長さは相互
に異なる(T2≠T4≠T6)。一例として、T1=1
10mm、T2=100.6mm、T3=125mm、
T4=114mm、T5=100mm、T6=91mm
である。
【0026】このように、サイズの異なる複数のプレモ
ールドキャスタブルブロック36を用いる理由は、隣接
する仕切り鉄板間にプレモールドキャスタブルブロック
36を、可能な限り隙間なく配置できるようにするため
である。好ましくは、厚みのあるプレモールドキャスタ
ブルブロック36(図6の(C))を主として用い、
(B)や(D)のプレモールドキャスタブルブロック3
6を調整用として用いる。しかしながら、どの種類のプ
レモールドキャスタブルブロック36をどの程度、どこ
に配置するかは任意である。
【0027】また、図4に示すように、隣り合うプレモ
ールドキャスタブルブロック36間に、別の締め付け鉄
板40を少なくとも1枚挿入して、仕切り鉄板間(図4
の例では、仕切り鉄板28と30の間)にプレモールド
キャスタブルブロック36を締め付ける。図4の例で
は、2枚の締め付け鉄板40が図示するように挿入され
ている。これにより、ロータリキルン10の稼動時にプ
レモールドキャスタブルブロック36の脱落をより確実
に防止することができる。プレモールドキャスタブルブ
ロック36の取り付けには、スタッドピン等を必要とし
ないので、施工が簡単である。
【0028】図5に示すように、仕切り鉄板30は溶接
により鉄皮シェル22の内壁に取り付け・固定される。
図5の参照番号44で示す部分が溶接部である。溶接部
44は、仕切り鉄板の2つの主面に形成されている。2
つの主面は、プレモールドキャスタブルブロック36と
接する面である。溶接部44は、各主面の下部縁端に形
成されている。溶接部44は肉盛り状になっているた
め、主面に接する2つのプレモールドキャスタブルブロ
ック36の対応する部分46を加工して、溶接部44と
嵌合するようにすることが好ましい。
【0029】プレモールドキャスタブルブロック36
は、キャスタブルを練り上げた後にブロック状の型に流
し込み、乾燥させることで形成される。耐火レンガのよ
うに、焼成工程を必要としないので、施工し易い。ま
た、耐火レンガよりも安価である。キャスタブルは例え
ばアルミナを主成分とするもので、塩素系ガスなどの酸
性ガスに対する耐性が良好である。
【0030】図7に示すように、仕切り鉄板30は幅W
2、高さH2を有する。溶接される下部は、図示するよ
うにテーパー状に加工されている。つまり、仕切り鉄板
の下辺の厚みは上辺の厚みよりも小さい。仕切り鉄板の
幅W2及び高さH2はそれぞれ、プレモールドキャスタ
ブルブロック36の幅W1及び高さH2よりも小さい。
例えば、H1−H2=10mm、W1−W2=20mmであ
る。勿論、H1とH2の差及びW1とW2の差は、上記数値
に限定されない。また、H2≧H1であっても良く、W2
≧W1であっても良い。
【0031】なお、図1や図3に示す既設レンガゾーン
12、14及び16は、焼成耐火レンガを鉄皮シェル2
2の内壁に設けた構成である。
【0032】このように、上記実施の形態によれば、鉄
皮シェルの長手方向の所定の位置18、20、例えば塩
素系のガスによる損傷を受け易い位置に、円周方向にわ
たり離間して設けられた複数の仕切り鉄板24、26、
28、30、32、34の間に、複数のプレモールドキ
ャスタブルブロック36を配置した構成としたため、信
頼性が高く寿命が長いロータリキルンを簡単な施工で安
価に提供することができる。
【0033】次に、ロータリキルン10の製造方法につ
いて、2通り説明する。
【0034】まず、第1の製造方法について説明する。
この方法は、複数の仕切り鉄板をすべて溶接した後に、
プレモールドキャスタブルブロック36を円周方向に積
んで行くものである。
【0035】まず、シェル強化ゾーン18の各列毎設け
られる複数の仕切り鉄板24、26、28、30、32
及び34を、円周方向の所定位置で、鉄皮シェル22の
内壁に溶接する。この溶接処理を各列に対して行う。
【0036】次に、ある仕切り鉄板を起点として、プレ
モールドキャスタブルブロック36を円周一方向に1つ
1つ積んでいく。例えば、図5に示す仕切り鉄板30を
起点として、隣接する仕切り鉄板28に向けて反時計回
り方向に、プレモールドキャスタブルブロック36を1
つずつ積んで行く。この際、間隙なくプレモールドキャ
スタブルブロック36が配列するように、使用するサイ
ズを選択する。そして、少なくとも1枚の締め付け鉄板
40を隣接するプレモールドキャスタブルブロック36
間に打ち込んで、プレモールドキャスタブルブロック3
6を仕切り鉄板30間で締め付ける。
【0037】このようにして、2つの仕切り鉄板30と
28との間の一区画の処理が終わると、仕切り鉄板30
を起点として反対方向、つまり時計回りにプレモールド
キャスタブルブロック36を積んで行く。
【0038】以下同様にして、円周方向にわたりプレモ
ールドキャスタブルブロック36を積んで行く。この
際、作業のし易さを考慮して、ロータリキルン10を適
当に回転させることが好ましい。一列を完成させたら、
次の列のブロック積みを行う。上記のように列毎の処理
ではなく、複数列をまとめて同時に処理することでも良
い。
【0039】次に、第2の製造方法について説明する。
この方法は、ブロック積みと仕切り鉄板の溶接を同時に
行うものである。
【0040】まず、1つの仕切り鉄板、例えば図3の仕
切り鉄板30aを鉄皮シェル22の内壁に溶接する。次
に、仕切り鉄板30aを起点として、円周両方向にプレ
モールドキャスタブルブロック36を積んで行く。仕切
り鉄板30aに隣接する2つの仕切り鉄板(図2で言え
ば、仕切り鉄板28と34)を溶接する位置まで、プレ
モールドキャスタブルブロック36を積み上げる。そし
て、仕切り鉄板28と34を仮止めする。仮止めとは、
仕切り鉄板28と34のそれぞれの上部縁端(未だ、プ
レモールドキャスタブルブロック36が積まれていない
側)のみを溶接することである。
【0041】そして、一旦プレモールドキャスタブルブ
ロック36を2〜3枚取り除き、仕切り鉄板28と34
の下部を溶接する。溶接後、一旦取り除いたプレモール
ドキャスタブルブロック36を再び配置する。最後に、
締め付け鉄板40を適当に打ち込んで、プレモールドキ
ャスタブルブロック36を締め付ける。
【0042】このようにして、2区画分を処理した後、
ロータリキルン10を所定角度だけ回転させて、次の2
区画を同様に処理する。1列の処理が終わると、次の列
の処理を同様に行う。
【0043】以上、本発明のロータリキルン及びその製
造方法の実施の形態について説明した。本発明は、上記
実施の形態に限定されるものではなく、他の様々な実施
の形態を含むものである。
【0044】例えば、仕切り鉄板24、26、28、3
0、32及び34は等間隔、つまりロータリキルン10
の中心に対して等間隔である必要はない。例えば、プレ
モールドキャスタブルブロック36や鉄皮シェル22に
対する悪影響が大きい部位では、仕切り鉄板の配置する
間隔を狭めて耐性を向上させることとしても良い。
【0045】また、1周当たりの分割数は6に限定され
るものではなく、任意の分割数を選択することができ
る。
【0046】更に、図3に示すように、1つのシェル強
化ゾーン18において、ロータリキルン10の長手方向
に複数個の仕切り鉄板30a〜30dを離間して配置す
る構成としたが、各列に共通の1枚の仕切り鉄板や、一
部の列に共通の仕切り鉄板を用いることとしても良い。
【0047】また、仕切り鉄板の上部が露出しないよう
に、プレモールドキャスタブルブロックで覆うようにし
ても良い。
【0048】更に、シェル強化ゾーン18、20は、塩
素系ガスがロータリキルン内の内張り耐火物を損傷さ
せ、場合によっては鉄皮シェル22を変形させてしまう
領域の他に、タイヤが設けられている部分に対応する領
域に設けても良い。
【0049】更には、既設のロータリキルンに対し、シ
ェル強化ゾーンを新たに設けることとしても良い。この
形態においては、既設の耐火レンガなどを取り外し、新
たに本発明の構成を適用する。この場合、鉄皮シェル2
2は既に変形している場合があるので、異なるサイズの
プレモールドキャスタブルブロックや締め付け鉄板を効
果的に用いる。また、仕切り鉄板の数や位置を、変形の
度合いに応じて適切に選択する。例えば、変形の度合い
が大きい部位には、仕切り鉄板を比較的多く配置する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信頼性が高く寿命が長いロータリキルン及びこのロータ
リキルンを簡易な施工で安価に製造することができるロ
ータリキルンの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるロータリキルンの
模式的な側面図である。
【図2】図1に示すII−II線に沿った縦断面図であ
る。
【図3】図1に示すシェル補強ゾーン18付近の詳細を
示す図であって、(A)はロータリキルン10の内周を
平面に展開した図、(B)は(A)のIII−III
線断面図である。
【図4】隣接する仕切り鉄板間に配置されたプレモール
ドキャスタブルブロックを示す断面図である。
【図5】仕切り鉄板とプレモールドキャスタブルブロッ
クとの配置関係を説明するための斜視図である。
【図6】プレモールドキャスタブルブロックの一構成例
を示す図である。
【図7】仕切り鉄板の一構成例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 ロータリキルン 12、14、16 既設レンガゾーン 18、20 シェル強化ゾーン 22 鉄皮シェル 24、26、28、30、32、34 仕切り鉄板 36 プレモールドキャスタブルブロック 38 焼成耐火レンガ 40 締め付け鉄板 44 溶接部 46 加工部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄皮シェルの長手方向の所定の位置に、
    鉄皮シェルの円周方向にわたり離間して設けられた複数
    の仕切り鉄板と、 該仕切り鉄板間に配置された複数のプレモールドキャス
    タブルブロックと を配置したことを特徴とするロータリキルン。
  2. 【請求項2】 隣接するプレモールドキャスタブルブロ
    ックの間に挿入された締め付け鉄板を更に有することを
    特徴とする請求項1記載のロータリキルン。
  3. 【請求項3】 前記複数のプレモールドキャスタブルブ
    ロックは、異なるサイズのプレモールドキャスタブルブ
    ロックを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のロ
    ータリキルン。
  4. 【請求項4】 前記複数の仕切り鉄板は前記鉄皮シェル
    に溶接されていることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか一項記載のロータリキルン。
  5. 【請求項5】 前記所定の位置は、他の部分に比べ塩素
    系のガスによる損傷を受け易い部分であることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか一項記載のロータリキ
    ルン。
  6. 【請求項6】 前記所定の位置に、前記複数のプレモー
    ドルキャスタブルブロックを複数列配置したことを特徴
    とする請求項1ないし5のいずれか一項記載のロータリ
    キルン。
  7. 【請求項7】 前記プレモールドキャスタブルブロック
    は、アルミナを主成分とすることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれか一項記載のロータリキルン。
  8. 【請求項8】 鉄皮シェルの長手方向の所定の位置に、
    鉄皮シェルの円周方向にわたり複数の仕切り鉄板を離間
    して設ける段階と、 該仕切り鉄板間に複数のプレモールドキャスタブルブロ
    ックを配置する段階とを有することを特徴とするロータ
    リキルンの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007285573A (ja) * 2006-04-14 2007-11-01 Sumitomo Metal Ind Ltd 回転式溶融炉における耐火物の内張り構造及び回転式溶融炉
KR100954373B1 (ko) 2009-11-10 2010-04-26 현대위아 주식회사 염욕 열처리로 및 그의 제조방법
JP2010529903A (ja) * 2007-06-15 2010-09-02 パーマー ライニングス プロプライアタリー リミテッド 耐熱ライニング用のアンカーシステム

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