JP2003106414A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JP2003106414A
JP2003106414A JP2001303922A JP2001303922A JP2003106414A JP 2003106414 A JP2003106414 A JP 2003106414A JP 2001303922 A JP2001303922 A JP 2001303922A JP 2001303922 A JP2001303922 A JP 2001303922A JP 2003106414 A JP2003106414 A JP 2003106414A
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cylindrical portion
gear
differential case
lubricating oil
differential
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Kanshun Kin
漢俊 金
Koichiro Shirato
宏一郎 白戸
Michiaki Masuda
道昭 増田
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JATCO Ltd
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JATCO Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0467Elements of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0469Bearings or seals

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】デファレンシャル装置のデフケースレフトとそ
れに摺動自在に内挿したサイドギヤとの摺動面への潤滑
油供給を、部品コストを低減し、生産性を向上させなが
ら確実に行うことができる自動変速機を提供する。 【解決手段】デフケースレフト471に近接しているミ
ッションケース180の内壁部193aに潤滑供給油路
482が形成されている。この潤滑供給油路482は、
一方の油路開口部482aがカウンタドリブンギヤ40
2が回転する空間である油溜まり484で開口し、他方
の油路開口部482bがデフケースレフト471のデフ
ケース円筒部471bの端部に近接して開口していると
ともに、他方の油路開口部482bを一方の油路開口部
482aよりピニオン474側に位置させて直線状に延
在させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一の装置ケース
内に、トルクコンバータ、変速ユニット及びデファレン
シャル装置が収納されている自動変速機に係り、特に、
デファレンシャル装置内の潤滑構造の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動変速機において、変速ユニ
ットの出力側に配置されているデファレンシャル装置と
して、例えば図5に示す装置が知られている。このデフ
ァレンシャル装置は、出力ギヤ(リダクションギヤ)3
00に噛合したリングギヤ302と、ボルト304によ
ってデフケースレフト306とともにリングギヤ308
に固定されたデフケースライト308とを備えている。
デフケースレフト306は、リングギヤ308に当接す
るフランジ部306aと、円筒部306bとを備えた部
材であり、フランジ部306aとデフ装置ケース310
との間に配置したベアリング312によって回動自在に
支持されている。また、デフケースライト308には、
軸部材312が固定されており、その軸部材312にピ
ニオン314が回動自在に支持されている。デフケース
レフト306のデフケース円筒部306bには、サイド
ギヤ316の円筒部316aが回転自在に挿入されてい
る。このサイドギヤ316は、円筒部316aの一端側
にギヤ部316bが形成されており、このギヤ部316
bが前記ピニオン314に噛合している。また、サイド
ギヤ316の円筒部316aの内部に、ドライブシャフ
ト318がスプライン結合で嵌合されている。なお、軸
線Pを境とした右側位置のデフケースライト308にも
フランジ部(図示せず)が設けられており、このフラン
ジ部にサイドギヤ316の円筒部316aが挿入され、
その中空円筒部316a内に他のドライブシャフト31
8がスプライン結合で嵌合されている。
【0003】これにより、出力ギヤ300から伝達され
た回転駆動力が、リングギヤ302、デフケースレフト
306、デフケースライト308、軸部材312及び一
対のサイドギヤ316を介して一対のドライブシャフト
318に伝達されるとともに、ピニオン314及び一対
のサイドギヤ316のギヤ部316bが差動歯車を構成
して一対のドライブシャフト318を差動回転させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デフケース
レフト306のデフケース円筒部306bの内周面と、
サイドギヤ316の円筒部316aの外周面が互いに摺
動する摺動面となっているが、この摺動面の焼き付けを
防止するため、デフケースレフト306のデフケース円
筒部306bには、外周面から内周面にかけて連通する
潤滑油孔320が設けられている。
【0005】潤滑油は、デファレンシャル装置ケース3
10に設けた潤滑供給路322からデフケースレフト3
06のデフケース円筒部306bに向けて、図5では上
部の油溜まりから下方に向かって流れ込むようになって
おり、流れ込んだ潤滑油がデフケース円筒部306bに
当たる位置に前記潤滑油孔320が設けられて、この潤
滑油孔320から矢印で示すデフケース円筒部306b
の内周面と円筒部316aの外周面の摺動面に流れ込む
ようにしている。
【0006】しかしながら、前記潤滑油孔320の孔径
を小さして設けると、摺動面に充分な量の潤滑油が流れ
ていかない。逆に、潤滑油孔320の孔径を大きくして
設けると、差動動作によってデフケースレフト306及
びサイドギヤ316が相対回転することによって摺動面
付近の面圧が高くなり、油膜切れの可能性があるし、摺
動面付近に流れ込んでいた潤滑油が潤滑油孔320から
外部に逆流してしまい、潤滑量が低下してしまう。
【0007】また、デフケースレフト306に最適な径
の潤滑油孔320を設けるとしても、デフケースレフト
306を製造するために複雑な工程数が増えるので、部
品コスト及び生産性が低下する。そこで、本発明は上記
事情に鑑みてなされたもので、デファレンシャル装置の
デフケースレフトとそれに摺動自在に内挿したサイドギ
ヤとの摺動面への潤滑油供給を、部品コストを低減し、
生産性を向上させながら確実に行うことができる自動変
速機を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、装置ケース内に、変速ユニ
ット及びデファレンシャル装置を収納し、前記デファレ
ンシャル装置は、前記変速ユニットから動力が伝達され
るピニオンと、サイドギヤ円筒部及びこのサイドギヤ円
筒部の一端側の外周に前記ピニオンに噛合するギヤ部を
設けたサイドギヤと、前記サイドギヤ円筒部を回転自在
に内挿するデフケース円筒部を備えたデフケースレフト
と、前記サイドギヤのサイドギヤ円筒部内で連結してい
るドライブシャフトとを備え、前記デフケース円筒部の
近傍の前記装置ケースに、互いに摺動する前記デフケー
ス円筒部の内周面と前記サイドギヤ円筒部の外周面との
摺動面側に潤滑油を供給する潤滑供給油路を設けてなる
自動変速機において、前記潤滑供給油路の潤滑油流出口
を、前記デフケース円筒部の端部に近接して開口するよ
うに設け、該潤滑油流出口から流れ出た潤滑油が前記端
部側から前記摺動面側に流入するようにした自動変速機
である。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の自動変速機において、前記潤滑供給油路は、前記デ
フケース円筒部の端面に向かうように前記装置ケースに
設けられており、前記潤滑油流出口から流れ出た潤滑油
は前記端面に当たり、当該端面に沿って前記デフケース
円筒部の内周面と前記サイドギヤ円筒部の外周面との摺
動面の内部に流れていくようにした自動変速機である。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、請求項1
又は2記載の自動変速機において、前記潤滑供給油路の
潤滑油流入口を、変速ユニットの回転をデファレンシャ
ル装置に伝達する中間ギヤの近傍の油溜まりに連通して
いるようにした自動変速機である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明を適用し得る自動
変速機のギヤトレインをスケルトンで示した図である。
この自動変速機は、いわゆる3軸構成とされ、フロント
エンジン・フロントドライブ(FF)車又はリヤエンジ
ン・リヤドライブ(RR)車用の横置式トランスアクス
ルの形態を有し、さらに変速機構としては、前進6速・
後進1速を実現するギヤトレインを備えている。
【0012】自動変速機は、ミッションケース180内
に、互いに並列的に配置された第1軸である入力軸5
0、カウンタ軸401、ドライブシャフト453a,4
53bの各軸上に変速ユニットやギヤ等の各種要素が配
設された構成を有する。入力軸50は、図示しないエン
ジンからトルクコンバータ230を介してトルクが入力
され、且つ出力側をトルクコンバータ230側に設けて
おり、また、カウンタ軸401は、入力軸50に平行に
配置され、この入力軸50の出力ギヤと噛み合ったカウ
ンタギヤ400を有し、さらに、ドライブシャフト45
3a,453bを支持する後述するデフケースライト4
51には、カウンタ軸401のカウンタギヤ400を介
してトルク伝達されるファイナルギヤ452が設けられ
ている。
【0013】自動変速機は、入力軸50の周りに変速ユ
ニットが設けられている。この変速ユニットは、入力軸
50の減速回転と非減速回転とを入力として複数の変速
回転を出力する第1の遊星歯車機構10と、入力軸50
の回転を減速させて出力する第2の遊星歯車機構30
と、第2の遊星歯車機構30及び第1の遊星歯車機構1
0の2つの異なるサンギヤ11,12との間にそれぞれ
介挿された締結及び解放自在の第1及び第3のクラッチ
60及び80と、入力軸50と第1の遊星歯車機構10
のキャリア14との間に介挿された締結及び解放自在の
第2のクラッチ70と、第1の遊星歯車機構10のサン
ギヤ11及びキャリア13にブレーキ力を作用させる第
1及び第2のブレーキ100及び110と、第2のブレ
ーキ110と並列に介挿されたワンウェイクラッチ90
とを備えている。
【0014】第1,第2及び第3のクラッチ60,70
及び80並びに第1及び第2のブレーキ100及び11
0は、摩擦部材による多板構成とされており、第1のク
ラッチ60は、第2の遊星歯車機構30の外周側近傍に
配置され、その後方(図1の左側)近傍に第3のクラッ
チ80が配置され、第2のクラッチ70は、ミッション
ケース180の前端部に配置され、第1のブレーキ10
0は、第1のクラッチ60とミッションケース180の
内周面との間に配置され、第2のブレーキ110は、第
1の遊星歯車機構10とミッションケース180の内周
面との間に配置されている。また、ワンウェイクラッチ
90は、第1のブレーキ100と第2のブレーキ110
との間に配置されている。
【0015】第1の遊星歯車機構10は、カウンタドラ
イブギヤ170の後方(図1の左側)近傍に配置されて
おり、大径のサンギヤ11、小径のサンギヤ12、キャ
リア13,14及びリングギヤ17の4つの変速要素か
らなる。第1の遊星歯車機構10は、ロングピニオン1
5が大径のサンギヤ11に噛合し、ショートピニオン1
6が小径のサンギヤ12に噛合し、ロングピニオン15
がリングギヤ17の内歯と噛合するラビニヨ式で構成さ
れている。
【0016】大径のサンギヤ11及び小径のサンギヤ1
2は、第2の遊星歯車機構30を介して入力軸50から
の入力がなされる減速回転の入力要素をなす。すなわ
ち、小径のサンギヤ12は、第1のクラッチ60に連結
されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がなされ
る。また、大径のサンギヤ11は、第3のクラッチ80
に連結されて、第2の遊星歯車機構30からの入力がな
されるとともに、第1のブレーキ100によりミッショ
ンケース180に固定可能とされている。
【0017】キャリア13,14は、互いに噛合するロ
ングピニオン15とショートピニオン16とを支持して
おり、入力軸50からの入力が直接なされる非減速回転
の入力要素をなす。キャリア14は、第2のクラッチ7
0を介して入力軸50に連結され、キャリア13は、第
2のブレーキ110によりミッションケース180に固
定可能とされるとともに、ワンウェイクラッチ90によ
りミッションケース180に一方向の回転のみが可能と
されている。ここで、ワンウェイクラッチ90は、係合
方向が第1速時の反力トルク支持方向に設定されて第2
のブレーキ110の機能を発揮するものである。また、
リングギヤ17は出力要素をなし、カウンタドライブギ
ヤ170に連結されており、カウンタドライブギヤ17
0は、第1の遊星歯車機構10と第2のクラッチ70と
の間に位置しており、後述するように、入力軸50とは
切離された中間隔壁195に回転自在に支持されてい
る。
【0018】第2の遊星歯車機構30は、サンギヤ3
1、リングギヤ32及びキャリア33の3つの変速要素
からなる。第2の遊星歯車機構30は、サンギヤ31が
後述するミッションケース180のサイドカバー200
に形成されたスリーブ部材210に固定され、リングギ
ヤ32が入力要素として入力軸50に連結され、キャリ
ア33が出力要素として第1及び第2のクラッチ60及
び70を介して、第1の遊星歯車機構10に接続されて
いる。
【0019】カウンタギヤ400は、入力軸50と平行
でこの入力軸50に比較して短尺なカウンタ軸401の
後端側(図1の左側)に固定された入力軸50のカウン
タドライブギヤ170に噛合する大径のカウンタドリブ
ンギヤ402と、カウンタ軸401においてカウンタド
リブンギヤ402より前端側(図1の右側)に固定され
た出力要素としての小径のリダクションギヤ403とを
備えている。ここで、カウンタ軸401は、両端が第1
及び第2の軸受404a,404bにより回転自在に支
持されている。このカウンタギヤ400は、カウンタド
リブンギヤ402及びリダクションギヤ403により、
入力軸50からの出力を減速するとともに、反転させて
デファレンシャル装置450に伝達することで、適宜の
減速比を得るようにしている。
【0020】以上のような構成を有する自動変速機は、
図示しない電子制御装置と油圧制御装置とによる制御
で、運転者により選択されたレンジに応じた変速段の範
囲で車両負荷に基づき、前進6速(1ST〜6TH)、
後進1速(REV)の変速を行う。前進6速、後進1速
を行う際の動作については以下のようになる。なお、図
2は各クラッチ及びブレーキの係合及び解放(○印で係
合、無印で解放を表す)で達成される変速段を図表化し
て示す。
【0021】第1速(1ST)は、第1のクラッチ60
とワンウェイクラッチ90の締結により達成される。こ
の場合、第1速では、入力軸50から第2の遊星歯車機
構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由
で小径のサンギヤ12に入力され、ワンウェイクラッチ
90の締結によりミッションケース180に係止された
キャリア14に反力を取って、リングギヤ17の最大減
速比の減速回転がカウンタドライブギヤ170に出力さ
れる。なお、エンジンコースト時には、キャリア13に
かかる反力トルクが逆転するので、図2で括弧付きの○
で示すように、第2のブレーキ110を締結させる。
【0022】また、第2速(2ND)は、第1のクラッ
チ60と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30
を経て減速された回転が第1のクラッチ60経由で小径
のサンギヤ12に入力され、第1のブレーキ100の締
結によりミッションケース180に固定された大径のサ
ンギヤ11に反力を取って、リングギヤ17の減速回転
がカウンタドライブギヤ170に出力される。このとき
の減速比は、第1速(1ST)より小さくなる。
【0023】また、第3速(3RD)は、第1のクラッ
チ60と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構3
0を経て減速された回転が第3のクラッチ80と第1の
クラッチ60経由で同時に大径のサンギヤ11と小径の
サンギヤ12に入力され、第1の遊星歯車機構10が直
結状態となるため、両サンギヤ11,12への入力回転
と同じリングギヤ17の回転が、入力軸50の回転に対
しては減速された回転として、カウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0024】また、第4速(4TH)は、第1のクラッ
チ60と第2のクラッチ70との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第1のクラッチ60経
由で小径のサンギヤ12に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、2つの入力回転の中間の回転
が、入力軸50の回転に対しては僅かに減速されたリン
グギヤ17の回転としてカウンタドライブギヤ170に
出力される。
【0025】また、第5速(5TH)は、第2のクラッ
チ70と第3のクラッチ80との同時締結により達成さ
れる。この場合、一方で入力軸50から第2の遊星歯車
機構30を経て減速された回転が第3のクラッチ80経
由で大径のサンギヤ11に入力され、他方で入力軸50
から第2のクラッチ70経由で入力された非減速回転が
キャリア14に入力され、リングギヤ17の入力軸50
の回転より僅かに増速された回転がカウンタドライブギ
ヤ170に出力される。
【0026】また、第6速(6TH)は、第2のクラッ
チ70と第1のブレーキ100の締結により達成され
る。この場合、入力軸50から第2のクラッチ70経由
で非減速回転がキャリア14にのみ入力され、第1のブ
レーキ100の締結によりミッションケース180に固
定されたサンギヤ11に反力を取るリングギヤ17の更
に増速された回転がカウンタドライブギヤ170に出力
される。
【0027】また、後進(REV)は、第3のクラッチ
80と第2のブレーキ110の締結により達成される。
この場合、入力軸50から第2の遊星歯車機構30を経
て減速された回転が第3のクラッチ80経由でサンギヤ
11に入力され、第2のブレーキ110の締結によりミ
ッションケース180に固定されたキャリア14に反力
を取るリングギヤ17の逆転がカウンタドライブギヤ1
70に出力される。
【0028】ところで、図3は、上述したデファレンシ
ャル装置450の詳細な構造を示すものである。このデ
ファレンシャル装置450は、リダクションギヤ403
に噛合されたファイナルギヤ452と、ボルト470に
よってデフケースレフト471とともにファイナルギヤ
452に固定されたデフケースライト451とを備えて
いる。デフケースレフト471は、ファイナルギヤ45
2に当接しているフランジ部471aとデフケース円筒
部471bとを備えた部材であり、フランジ部471a
がミッションケース180の内壁との間に装着したベア
リング472によって回動自在に支持されている。ま
た、デフケースライト451はミッションケース180
の内壁との間に装着されたベアリング473によって回
動自在に支持されている。
【0029】デフケースライト451には、これを内側
に向かって貫通する1本の軸部材474がピン475に
よって固定されており、その軸部材474にピニオン4
76が回動自在に支持されている。前記ピニオン476
には、中空円筒状に形成された一対のサイドギヤ47
7,478に設けたギヤ部477b,478bが噛合し
ている。
【0030】一対のサイドギヤ477,478は、サイ
ドギヤ円筒部477a、478aの一端側にギヤ部47
7b,478bを形成した部材である。そして、一方の
サイドギヤ477のサイドギヤ円筒部477aがデフケ
ースレフト471のデフケース円筒部471b内に回転
自在に挿入されているとともに、他方のサイドギヤ47
8は、サイドギヤ円筒部478aがデフケースライト4
51の中空部に挿入されている。
【0031】そして、一対のサイドギヤ477,478
のサイドギヤ円筒部477a、478aに、ドライブシ
ャフト453a,453bがスプライン結合で内嵌され
ている。また、ドライブシャフト453a,453b及
びミッションケース180の空洞部内周との間には、シ
ール部材480が介装されている。これにより、ファイ
ナルギヤ452、デフケースレフト471、デフケース
ライト451、軸部材474及びピン475が、ドライ
ブシャフト453a,453bを中心にして一体となっ
て回転する。
【0032】そして、ピニオン475及び一対のサイド
ギヤ477,478のギヤ部477b、478bが差動
歯車を構成し、一対のドライブシャフト453a,45
3bを差動回転させるようになっている。ここで、図4
にも示すように、デフケースレフト471に近接してい
るミッションケース180の内壁部180aに潤滑供給
油路482が形成されている。この潤滑供給油路482
は、一方の油路開口部482aがカウンタドリブンギヤ
402が回転する空間である油溜まり484で開口し、
他方の油路開口部482bがデフケースレフト471の
デフケース円筒部471bの端部に近接して開口してい
るとともに、他方の油路開口部482bを一方の油路開
口部482aよりピニオン474側に位置させて直線状
に延在させている。
【0033】上記構成の潤滑供給油路482を設けたデ
ファレンシャル装置450は、カウンタドリブンギヤ4
02の回転により油溜まり484に溜まっている作動油
が、潤滑油として一方の油路開口部482aから潤滑供
給油路482内に勢いよく流れ込む。そして、潤滑供給
油路482の他方の油路開口部482bから放出された
潤滑油は、デフケースレフト471のデフケース円筒部
471bの端面471cに当たり、その端面471cに
沿って下方に移動して、矢印で示すデフケース円筒部4
71bの内周面とサイドギヤ477のサイドギヤ円筒部
477aの外周面の摺動面に流れ込む。
【0034】このように、本実施形態では、デフケース
レフト471のデフケース円筒部471bの端面471
cに潤滑油を当て、端面471cから内部側のデフケー
ス円筒部471bの内周面とサイドギヤ円筒部477a
の外周面の摺動面に向けて潤滑油を流し込むようにして
いるので、適量の潤滑油が前記摺動面に確実に流れてい
く。
【0035】したがって、従来装置のように、デフケー
スレフトの一部に小さな径の潤滑油孔を設けて摺動面に
充分な量の潤滑油が流れないといった問題や、大きな径
の潤滑油孔を設けて差動動作による摺動面付近の面圧が
高くなることによる摺動面上の潤滑油の逆流といった問
題が解消され、デフケース円筒部471bの内周面とサ
イドギヤ円筒部477aの外周面の摺動面の潤滑を確実
に行うことができる。
【0036】また、デフケースレフト471には径を高
精度に設定した潤滑油孔を設ける必要がなく、デフケー
スレフト471を製造するための複雑な工程が皆無とな
るので、部品コストを低減することができるとともに、
デフケースレフト471の生産性を向上させることがで
きる。さらに、カウンタドリブンギヤ402が回転して
いる近傍の油溜まり484から潤滑供給油路482内に
潤滑油が順次供給されるので、油路開口部482bから
流れ出る潤滑油の放出量が増大することになり、デフケ
ース円筒部471bの内周面とサイドギヤ円筒部477
aの外周面の摺動面に向けて充分な量の潤滑油を供給す
ることができる。
【0037】なお、上記実施形態においては、自動変速
機を前進6速を実現するギヤトレインを構成している
が、これに限定されるものではなく、前進5速以下又は
7速以上の自動変速機にも本発明を適用することができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、装置ケースに設けた潤滑供給油路の潤滑油
流出口を、デフケース円筒部の端部に近接して開口する
ように設け、その潤滑油流出口から流れ出た潤滑油がデ
フケース円筒部の端部側から前記摺動面側に流入するよ
うにしたので、従来装置のように、デフケースレフトの
一部に小さな径の潤滑油孔を設けて摺動面に充分な量の
潤滑油が流れにくくなったり、大きな径の潤滑油孔を設
けて差動動作による摺動面付近の面圧が高くなることに
よる摺動面上の潤滑油の逆流といったことが解消される
とともに、デフケースレフトに径を高精度に設定した潤
滑油孔を設ける必要がなく、デフケースレフトを製造す
るための複雑な工程が皆無となり、部品コストを低減す
ることができるとともに、デフケースレフトの生産性を
向上させることができる。
【0039】また、請求項2に係る発明によれば、潤滑
供給油路を、デフケース円筒部の端面に向かうように装
置ケースに設け、潤滑油流出口から流れ出た潤滑油が端
面に当たり、当該端面に沿ってデフケース円筒部の内周
面とサイドギヤ円筒部の外周面との摺動面の内部に流れ
ていくようにしたので、デフケース円筒部の端面から内
部側の摺動面の全域に確実に潤滑油を流し込むことがで
きる。
【0040】さらに、請求項3に係る発明によれば、変
速ユニットの回転をデファレンシャル装置に伝達する中
間ギヤの近傍の油溜まりから潤滑供給油路内に潤滑油が
順次供給されるので、潤滑油流出口から流れ出る潤滑油
の放出量が増大することになり、摺動面に向けてさらに
充分な量の潤滑油を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動変速機を示すスケルトン図で
ある。
【図2】上記自動変速機の作動を示す図である。
【図3】本発明のデファレンシャル装置内部を示す拡大
断面図である。
【図4】本発明のデファレンシャル装置の要部を示す図
である。
【図5】従来例のデファレンシャル装置における潤滑油
の流れを示した図である。
【符号の説明】
10 第1の遊星歯車機構 30 第2の遊星歯車機構 180 ミッションケース(装置ケース) 180a 壁部 402 カウンタドリブンギヤ(中間ギヤ) 450 デファレンシャル装置 451 デフケースライト 452 ファイナルギヤ 453a,453b ドライブシャフト 471 デフケースレフト 471a フランジ部 471b デフケース円筒部 471c デフケース円筒部の端面 476 ピニオン 477,478 サイドギヤ 477a,478a サイドギヤ円筒部 477b,478b ギヤ部 482 潤滑供給油路 482a 一方の油路開口部(潤滑油流入口) 482b 他方の油路開口部(潤滑油流出口) 484 油溜まり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 道昭 静岡県富士市吉原宝町1番1号 ジヤト コ・トランステクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 3J027 FA17 FA25 FB01 HB07 HC07 HC19 3J063 AA01 AB04 AC01 BA11 CA05 CD42 XD03 XD15 XD47 XD62 XD64 XD73

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置ケース内に、変速ユニット及びデフ
    ァレンシャル装置を収納し、前記デファレンシャル装置
    は、前記変速ユニットから動力が伝達されるピニオン
    と、サイドギヤ円筒部及びこのサイドギヤ円筒部の一端
    側の外周に前記ピニオンに噛合するギヤ部を設けたサイ
    ドギヤと、前記サイドギヤ円筒部を回転自在に内挿する
    デフケース円筒部を備えたデフケースレフトと、前記サ
    イドギヤのサイドギヤ円筒部内で連結しているドライブ
    シャフトとを備え、前記デフケース円筒部の近傍の前記
    装置ケースに、互いに摺動する前記デフケース円筒部の
    内周面と前記サイドギヤ円筒部の外周面との摺動面側に
    潤滑油を供給する潤滑供給油路を設けてなる自動変速機
    において、 前記潤滑供給油路の潤滑油流出口を、前記デフケース円
    筒部の端部に近接して開口するように設け、該潤滑油流
    出口から流れ出た潤滑油が前記端部側から前記摺動面側
    に流入するようにしたことを特徴とする自動変速機。
  2. 【請求項2】 前記潤滑供給油路は、前記デフケース円
    筒部の端面に向かうように前記装置ケースに設けられて
    おり、前記潤滑油流出口から流れ出た潤滑油は前記端面
    に当たり、当該端面に沿って前記デフケース円筒部の内
    周面と前記サイドギヤ円筒部の外周面との摺動面の内部
    に流れていくようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の自動変速機。
  3. 【請求項3】 前記潤滑供給油路の潤滑油流入口は、変
    速ユニットの回転をデファレンシャル装置に伝達する中
    間ギヤの近傍の油溜まりに連通していることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の自動変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015025528A (ja) * 2013-07-29 2015-02-05 マツダ株式会社 変速機の製造方法及び変速機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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