JP2006161867A - 自動変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 自動変速機各部の分担トルクを減少し、各部サイズ及び各摩擦係合要素の容量を小さくする。
【解決手段】 複式プラネタリギヤの第1要素は、入力軸に直結された単式プラネタリギヤの入力要素に第3クラッチを介して連結され、又は第1ブレーキにより固定される。第2要素は入力軸の回転を増速して回転される増速要素に第2クラッチを介して連結され、又は第2ブレーキにより固定される。第3要素は出力軸に直結されている。第4要素は、入力要素に第1クラッチを介して連結可能な中間軸に直結されている。中間軸は、入力軸に相対回転可能に軸承され増速要素に直結された中間部材に一端を相対回転不能に同軸に嵌合され、他端を出力軸に同軸に軸承され、中間部材には各部に潤滑油を供給するための潤滑油路、及び第1クラッチの油圧サーボ部に作動油を給排するための作動油路が分離して形成されている。
【選択図】 図5
【解決手段】 複式プラネタリギヤの第1要素は、入力軸に直結された単式プラネタリギヤの入力要素に第3クラッチを介して連結され、又は第1ブレーキにより固定される。第2要素は入力軸の回転を増速して回転される増速要素に第2クラッチを介して連結され、又は第2ブレーキにより固定される。第3要素は出力軸に直結されている。第4要素は、入力要素に第1クラッチを介して連結可能な中間軸に直結されている。中間軸は、入力軸に相対回転可能に軸承され増速要素に直結された中間部材に一端を相対回転不能に同軸に嵌合され、他端を出力軸に同軸に軸承され、中間部材には各部に潤滑油を供給するための潤滑油路、及び第1クラッチの油圧サーボ部に作動油を給排するための作動油路が分離して形成されている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、入力軸に連結された単式プラネタリギヤの各要素を複式プラネタリギヤの各要素にクラッチを介して連結可能とするとともに、ブレーキを介して固定可能とすることにより、入力軸の回転を複数段に変速して出力軸に伝達する自動変速機に関する。
入力軸が連結された第1リングギヤ、トランスミッションケースに固定された第1サンギヤおよび第1リングギヤと第1サンギヤとに噛合するピニオンを支承する第1キャリアからなる単式プラネタリギヤと、第2および第3サンギヤ、第2サンギヤに直接噛合し第3サンギヤに中間ピニオンを介して噛合するロングピニオン、該ロングピニオンおよび中間ピニオンを支承する共通キャリア、並びに前記ロングピニオンと噛合する共通リングギヤを有する複式プラネタリギヤとを設け、該複式プラネタリギヤの共通リングギヤを出力軸に直結し、入力軸の回転より回転数が減速された単式プラネタリギヤの第1キャリアの回転を第1および第3クラッチを介してプラネタリギヤの第3および第2サンギヤに選択的に伝達し、入力軸の回転を第2クラッチを介して複式プラネタリギヤのキャリアに選択的に伝達し、複式プラネタリギヤの第2サンギヤおよび共通キャリアを第1および第2ブレーキを介して夫々選択的に固定して前進6速、後退速の変速段を成立する自動変速機が特許文献1に開示されている。
また、特許文献2には、エンジンのクランクシャフト14に回転連結された入力軸44に直結されたキャリア74、固定されたサンギヤ70および入力軸44の回転を増速して回転されるリングギヤ72により単式プラネタリギヤ52を構成し、2個のプラネタリギヤ50,48のリングギヤ64とキャリア58とを直結し、キャリア66とリングギヤ56とをクラッチCL1により連結可能として複式プラネタリギヤ50,48を構成した自動変速機が記載されている(Fig.1参照)。プラネタリギヤ50,48のサンギヤ62はクラッチCL3を介してキャリア74に連結可能であり、又はブレーキB2により固定可能である。キャリア66はワンウエイクラッチ82により逆転を阻止され、キャリア66にクラッチCL1により連結されたリングギヤ56はワンウエイクラッチ82により逆転を阻止されている。キャリア66はクラッチCL2を介してプラネタリギヤ52のリングギヤ72に連結可能であり、又はブレーキB1により固定可能である。直結されたリングギヤ64およびキャリア58は出力軸90に直結され、プラネタリギヤ48のサンギヤ54は入力軸44に直結されている。
特開平4−219553号公報(第〔0030〕および〔0034〕欄、図3)
米国特許第5,542,889号明細書(第3,4欄、Fig.1)
特許文献1に記載された自動変速機では、エンジンの出力回転が単式プラネタリギヤにより減速されて複式プラネタリギヤに入力されるので、複式プラネタリギヤに増大されたトルクが伝達される。特に、エンジンの出力特性が、例えばジーゼルエンジンのように比較的低い出力回転で高いトルクを出力する場合、伝達トルクがさらに大きくなり、高トルクに対応するために、各部のサイズを大きくし、クラッチ、ブレーキの容量を大きくする必要がある。
これに対し、特許文献2に記載された自動変速機では、エンジンの出力回転を単式プラネタリギヤ52により増速して複式プラネタリギヤ48,50に入力している。しかしながら、特許文献2に記載された自動変速機は、キャリア66がワンウエイクラッチ82により逆転を阻止され、このキャリア66にリングギヤ56がクラッチCL1により連結されることにより回転を阻止されて反力をとり、サンギヤ54に直結された入力軸44の回転を減速して第1速を達成している。従って、係る自動変速機は構造が複雑になるとともに、伝達トルクが大きい第1速において、反力を受けるリングギヤ56の回転を阻止するためにリングギヤ56をワンウエイクラッチ82に連結するクラッチCL1の容量を大きくする必要があり、装置が大型化してしまう。
これらの不具合を解消するために、入力軸および中間軸がトランスミッションケースに共通軸線上で互いに相対回転可能に軸承され、入力軸に直結された第1キャリア、トランスミッションケースに固定された第1サンギヤ、および入力軸の回転を増速回転され中間軸に直結された第1リングギヤを有する単式プラネタリギヤと、第2および第3サンギヤ、該第2サンギヤに直接噛合し第3サンギヤに中間ピニオンを介して噛合するロングピニオン、該ロングピニオンおよび中間ピニオンを支承する共通キャリア、並びにロングピニオンと噛合する共通リングギヤを有する複式プラネタリギヤとを備え、第2サンギヤが第3クラッチを介して第1キャリアに連結可能であるとともに、第1ブレーキを介して固定可能であり、共通キャリアが第2クラッチを介して中間軸に連結可能であるとともに、第2ブレーキを介して固定可能であり、共通リングギヤが出力軸に直結され、第3サンギヤが第1クラッチを介して第1キャリアに連結可能である自動変速機が、最近、開発されている。
ところが、車両のフロント側にエンジンを搭載し、エンジンの回転を後輪に伝達して後輪を駆動するFR車両用の自動変速機においては、出力軸がミッションケースの後壁に共通軸線上で回転可能に軸承されて後方に突出され、この出力軸に中間軸の後端が同軸に軸承されるので、第2クラッチの油圧サーボ部に作動油を給排する作動油路をミッションケースの後壁に設けることができず、中間軸に設けなければならない。ところが、中間軸には各部に潤滑油を供給する潤滑油路および第1クラッチの油圧サーボ部に作動油を給排する作動油路も設けなければならない。1本の中間軸に長い潤滑油路を偏心して軸線方向に穿設し、第1および第2クラッチの油圧サーボ部に作動油を給排する作動油路を中間軸の前端部および後端部に潤滑油路と並んで夫々設けることは、中間軸の回転バランスが悪くなるとともに、寸法上および加工上困難である。
本発明は係る問題を解消するためになされたもので、入力軸の回転を単式プラネタリギヤで増速した増速回転を複式プラネタリギヤに伝達する中間軸部分に潤滑油路およびクラッチの油圧サーボ部への作動油路を省スペースで形成可能とし、自動変速機各部の分担トルクを減少するとともに、各部サイズおよび各摩擦係合要素の容量を小さくできる自動変速機を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、トランスミッションケースに入力軸および出力軸が共通軸線上で回転可能に軸承され、前記入力軸に連結された単式プラネタリギヤおよび前記出力軸に連結された複式プラネタリギヤの各要素を連結または固定して前記入力軸の回転を複数段に変速して前記出力軸に伝達する自動変速機において、中間部材が前記入力軸に相対回転可能に同軸に軸承され、該中間部材に中間軸の一端が相対回転不能に同軸に嵌合され、該中間軸の他端が前記出力軸に相対回転可能に同軸に軸承され、前記単式プラネタリギヤは、前記入力軸に直結された入力要素、前記トランスミッションケースに固定された固定要素および前記入力軸の回転を増速して回転され前記中間部材に直結された増速要素を備え、前記複式プラネタリギヤは、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第1、第2、第3および第4要素を有し、前記第1要素は第3クラッチを介して前記入力要素に連結可能であるとともに、第1ブレーキを介して固定可能であり、前記第2要素は前記中間軸に第2クラッチを介して連結可能であるとともに、第2ブレーキを介して固定可能であり、前記第3要素は出力軸に直結され、前記第4要素は第1クラッチを介して前記入力要素に連結可能であり、前記中間部材には各部に潤滑油を供給するための潤滑油路、および前記中間部材上に設けられたクラッチの油圧サーボ部に作動油を給排するための作動油路が互いに分離して形成され、前記中間部材に設けられた潤滑油路に連通し、かつ、前記中間軸の略中心に前記中間部材より後部に潤滑油を供給する潤滑油路を設けていることである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記単式プラネタリギヤは、第1サンギヤ、該第1サンギヤと噛合するピニオンを支承する第1キャリアおよび該ピニオンと噛合する第1リングギヤにより構成され、該第1キャリアが前記入力要素、該第1サンギヤが前記固定要素、該第1リングギヤが前記増速要素であり、前記複式プラネタリギヤは、第2および第3サンギヤ、前記第2サンギヤに直接噛合し前記第3サンギヤに中間ピニオンを介して噛合するロングピニオン、該ロングピニオンおよび前記中間ピニオンを支承する共通キャリア、並びに前記ロングピニオンと噛合する共通リングギヤにより構成され、該第2サンギヤが前記第1要素、該共通キャリアが前記第2要素、該共通リングギヤが前記第3要素、該第3サンギヤが前記第4要素であることである。
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記入力軸に軸承穴が後端面から軸線上に穿設され、該軸承穴に中間部材の軸部が嵌合されて軸受により相対回転可能に同軸に軸承されていることである。
請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、請求項3において、前記入力軸は前記トランスミッションケースに軸受を介して回転自在に支持され、前記中間部材を前記軸承穴に支持している軸受は、前記入力軸を前記トランスミッションケースに支持する軸受と径方向に重なるように設けられていることである。
請求項5に記載の発明の構成上の特徴は、請求項3又は4において、前記中間部材は前記軸承穴に2つの軸受で回転自在に支持されていることである。
請求項6に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記入力要素は、前記入力軸の後端部に半径方向に突設された入力フランジ部を介して該入力軸に直結され、前記増速要素は、前記入力フランジ部と並んで前記中間部材に半径方向に突設された増速フランジ部を介して前記中間部材に直結されていることである。
請求項7に記載の発明の構成上の特徴は、請求項3乃至6のいずれか1項において、前記中間部材上に設けられたクラッチの油圧サーボ部に作動油を給排するための作動油路が前記軸承穴の底部に開口され、前記中間部材上に設けられたクラッチの油圧サーボ部に連通する作動油路が前記中間部材の軸部に前端面から軸線方向に穿設され、前記軸承穴と前記中間部材の軸部先端との間がシール部材によりシールされ、各部に潤滑油を供給するための潤滑油路が前記中間部材に前記作動油路と分離して軸線方向に並設されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、複式プラネタリギヤの第1要素は、入力軸に直結された単式プラネタリギヤの入力要素に第3クラッチを介して選択的に連結され、又は第1ブレーキを介して選択的に固定される。第2要素は中間軸に第2クラッチを介して選択的に連結され、又は第2ブレーキを介して選択的に固定される。第3要素は出力軸に直結されている。第4要素は、入力要素に第1クラッチを介して選択的に連結される。中間軸は、入力軸に相対回転可能に軸承された中間部材に一端を相対回転不能に同軸に嵌合され、他端を出力軸に相対回転可能に軸承され、この中間部材に入力軸の回転を増速して回転される単式プラネタリギヤの増速要素が直結されている。これにより、複式プラネタリギヤに伝達されるトルクが減少し、各部のサイズおよびクラッチ、ブレーキの容量を小さくすることができる。
そして、中間部材に各部に潤滑油を供給するための潤滑油路、および第1クラッチの油圧サーボ部に作動油を給排するための作動油路が互いに分離して形成されているので、潤滑油路および作動油路を寸法上および加工上の困難なく容易に形成することができるとともに、中間軸の回転バランスを良好に維持することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、固定された第1サンギヤ、該第1サンギヤと噛合するピニオンを支承し入力軸に直結された第1キャリア、および該ピニオンと噛合し入力軸の回転を増速して回転される第1リングギヤにより単式プラネタリギヤが構成されている。第2および第3サンギヤ、第2サンギヤに直接噛合し第3サンギヤに中間ピニオンを介して噛合するロングピニオン、該ロングピニオンおよび中間ピニオンを支承する共通キャリア、並びにロングピニオンと噛合する共通リングギヤにより複式プラネタリギヤが構成されている。第2サンギヤは第3クラッチを介して第1キャリアに選択的に連結され、又は第1ブレーキを介して選択的に固定される。共通キャリアは第2クラッチを介して第1リングギヤに選択的に連結され、又は第2ブレーキを介して選択的に固定される。共通リングギヤは出力軸に直結されている。第3サンギヤは第1クラッチを介して第1キャリアに選択的に連結される。
これにより、請求項1に係る発明と同様の効果を奏するとともに、全長が短いコンパクトな構成で、入力軸の回転を適切に離間した前進6速、後退速に変速して出力軸に出力することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、入力軸に軸承穴が後端面から軸線上に穿設され、該軸承穴に中間部材の軸部が嵌合して軸受により相対回転可能に同軸に軸承される。これにより、中間部材を入力軸に高剛性で軸承することができ、一端を出力軸に軸承された中間軸の他端をこの中間部材により高剛性に支持することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、中間部材を支持する軸受と入力軸を支持する軸受とを径方向に重なるように設けることによって、中間部材を確実にケースに支持することができるため、軸の回転振動が減少する。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、中間部材を入力軸に2点支持できるため、支持精度が向上するため、軸の回転振動が減少する。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、単式プラネタリギヤの入力要素が、入力軸の後端部に半径方向に突設された入力フランジ部を介して入力軸に直結され、増速要素が、入力フランジ部と並んで中間部材に半径方向に突設された増速フランジ部を介して中間部材に直結されている。これにより、入力軸および複式プラネタリギヤのキャリアを入力要素および増速要素に省スペースで直結することができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、第1クラッチの油圧サーボ部に作動油を給排するための作動油路が、入力軸に穿設された軸承穴の底部に開口され、第1クラッチの油圧サーボ部に連通する作動油路が、軸承穴に軸承された中間部材の軸部に前端面から軸線方向に穿設され、軸承穴と中間部材の軸部先端との間がシールされ、各部に潤滑油を供給するための潤滑油路が中間部材に作動油路と分離して軸線方向に並設されているので、潤滑油路および作動油路を寸法上および加工上の困難なく容易に形成することができる。
以下、図面に基づいて本発明に係る自動変速機の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る自動変速機は、低速回転で高トルクを出力する例えばジーゼルエンジンを自動車のフロント側に搭載し、係るエンジンにより回転駆動される流体トルクコンバータの出力回転を複数段に変速して後輪に伝達するFR車用の自動変速機に適したものである。先ず、図1のスケルトン図に基づいて本実施の形態に係る自動変速機10のギヤトレンを説明する。車体に取り付けられたトランスミッションケース12内に共通軸線13上に順次支承された入力軸14、単式プラネタリギヤ15、複式プラネタリギヤ16、出力軸17、クラッチC-1乃至C-3およびブレーキB-1,B-2で構成されている。
単式プラネタリギヤ15は、ケース12に固定された第1サンギヤS1、該第1サンギヤS1と噛合するピニオン18を支承し、入力軸14に直結された第1キャリアC1、および該ピニオン18と噛合するリングギヤR1により構成され、第1キャリアC1が入力軸14に連結された入力要素、第1サンギヤS1が固定された固定要素、第1リングギヤR1が入力軸14の回転を増速して回転される増速要素をなしている。
複式プラネタリギヤ16は、共通軸線13上に回転可能に支承された第2および第3サンギヤS2,S3、第2サンギヤS2に直接噛合し第3サンギヤS3に中間ピニオン24を介して噛合するロングピニオン23、該ロングピニオン23および中間ピニオン24を支承する共通キャリアC2,C3、並びにロングピニオン23と噛合する共通リングギヤR2,R3により構成されている。
複式プラネタリギヤ16の第2サンギヤS2は、第3クラッチC-3を介して単式プラネタリギヤ15の第1キャリアC1に連結可能とされるとともに、第1ブレーキB-1を介してケース12に固定可能とされている。共通キャリアC2,C3は、第2クラッチC-2を介して第1リングギヤR1に連結可能とされるとともに、第2ブレーキB-2を介してケース12に固定可能とされている。共通キャリアC2,C3は、第2ブレーキB-2と並列に配置されたワンウエイクラッチF-1を介してケース12に連結され逆転を阻止されるようになっている。共通リングギヤR2,R3は出力軸17に直結されている。第3サンギヤS3は第1クラッチC-1を介して第1キャリアC1に連結可能とされている。
なお、流体トルクコンバータ11のポンプインペラ30は図略のエンジンによって回転駆動されてオイルを送り出し、ステータ31がオイルの反力を受け止めてトルクをタービン32に発生するようになっている。入力軸14はタービン32に直結されている。33はポンプインペラ30とタービン32とを連結可能とするロックアップクラッチである。
以上のように構成された自動変速機10は、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3を選択的に係脱し、第1、第2ブレーキB-1,B-2を選択的に作動し、入力軸14、出力軸17、単式プラネタリギヤ15および複式プラネタリギヤ16の各要素を選択的に連結、或いは固定することにより、前進6速、後退速の変速段を成立することができる。図2において、各変速段に対応する各クラッチ、ブレーキの欄に丸が付されている場合、クラッチであれば連結状態、ブレーキであれば固定状態にあることを示す。
単式プラネタリギヤ15および複式プラネタリギヤ16のシングルピニオンプラネタリギヤ21においては、サンギヤの回転数Ns、キャリアの回転数Nc、リングギヤの回転数Nrとシングルピニオンプラネタリギヤのギヤ比λとの関係は、式(1)で示され、複式プラネタリギヤ16のダブルピニオンプラネタリギヤ22においては、サンギヤの回転数Ns、キャリアの回転数Nc、リングギヤの回転数Nrとダブルピニオンプラネタリギヤのギヤ比λとの関係は、式(2)で示され、各変速段におけるギヤ比は、式(1)、(2)に基づいて算出される。第1乃至第3サンギヤS1,S2,S3の歯数をZs1,Zs2,Zs3、第1および共通リングギヤR1およびR2,R3の歯数をZr1, Zr23とすると、単式プラネタリギヤ15、シングルピニオンプラネタリギヤ21、ダブルピニオンプラネタリギヤ22、のギヤ比はλ1=Zs1/Zr1,λ2=Zs2/Zr23,λ3=Zs3/Zr23である。
Nr=(1+λ)Nc−λNs・・・(1)
Nr=(1−λ)Nc+λNs・・・(2)
第1乃至第3クラッチC-1〜C-3を選択的に係合し、第1および第2ブレーキB-1,B-2を選択的に係合したとき、単式プラネタリギヤ15および複式プラネタリギヤ16の各要素の速度比は、図3に示す速度線図のようになる。速度線図は、プラネタリギヤのサンギヤ、キャリア、リングギヤからなる各要素を横軸方向にギヤ比に対応させた間隔で配置し、縦軸方向に各要素に対応してその速度比を取ったものである。図3には、単式プラネタリギヤ15および複式プラネタリギヤ16の速度線図が左右に並べて記載されている。複式プラネタリギヤ16では、シングルピニオンプラネタリギヤ21およびダブルピニオンプラネタリギヤ22のキャリアC2およびC3、リングギヤR2およびR3が夫々共用されているので、C2,C3およびR2,R3が夫々付された各1本の縦線上に共通キャリアC2,C3、共通リングギヤR2,R3の速度比を表している。単式プラネタリギヤ15については、第1キャリアC1の縦線とサンギヤS1の縦線との間隔を1とみなし、リングギヤR1の縦線が第1キャリアC1の縦線からサンギヤS1の縦線の反対側に間隔λ1だけ離して配置されている。シングルピニオンプラネタリギヤ21については、共通キャリアC2,C3の縦線とサンギヤS2縦線との間隔を1とみなし、共通リングギヤR2,R3の縦線が共通キャリアC2,C3の縦線からサンギヤS2の縦線の反対側に間隔λ2だけ離して配置されている。ダブルピニオンプラネタリギヤ22については、共通キャリアC2,C3の縦線とサンギヤS3の縦線との間隔を1とみなし、共通リングギヤR2,R3の縦線を共通キャリアC2,C3の縦線からサンギヤS3の縦線と同じ側にギヤ比λ3だけ離して配置されている。速度線図には、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1および第2ブレーキB-1,B-2が選択的に作動された点にC-1〜C-3、B-1,B-2が記入されている。
このように作成された複式プラネタリギヤ16の速度線図において、4本の各縦線に対応する要素を縦線の左から並び順に第1、第2、第3、第4要素とする。実施の形態の場合、複式プラネタリギヤ16の第2サンギヤS2が第1要素、共通キャリアC2,C3が第2要素、共通リングギヤR2,R3が第3要素、第3サンギヤS2が第4要素である。
自動変速機10の制御装置を図4に示すブロック図に基づいて説明する。CPUを内蔵した制御装置35は、エンジンの回転が伝達されるトルクコンバータ11のエンジン側回転数Neを検出するエンジン回転数センサ36、入力軸14の回転数Niを検出する入力回転数センサ37、出力軸17の回転数Nvを検出する出力回転数センサ38、シフトレバーがドライブレンジD、ニュートラルレンジN、リバースレンジRにシフトされているとき、検出信号D,N,Rを送出するレンジ位置センサ39、アクセルの踏み込み量Ssを検出するスロットル開度センサ40等から各検出信号が入力され、これら検出信号に基づいて最適な変速段を選択し、制御電流を各クラッチ、ブレーキを作動させる各油圧サーボ部57〜61に出力して第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1および第2ブレーキB-1,B-2を図2に示すように選択的に係脱して前進6速、後退1速を達成する。
第1速(1st)は、制御装置35による第1クラッチC-1の係合とワンウエイクラッチF-1の自動係合により達成される。複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS3に単式プラネタリギヤ15の第1キャリアC1の回転が第1クラッチC-1を介して入力され、共通キャリアC2,C3がワンウエイクラッチF-1により逆転を阻止されて反力を受けるので、共通リングギヤR2,R3延いては出力軸17は第1速のギヤ比で減速して正回転される。
下り坂道でエンジンブレーキをかける場合、駆動輪により回転される共通リングギヤR2,R3の回転がエンジン側から第2サンギヤS2に伝達される回転数より大きくなり、共通キャリアC2,C3に作用する反力の方向が逆転する。このために、エンジンブレーキをかけるときは、図2において▲で示すように共通キャリアC2,C3は第2ブレーキB-2が係合により固定される。
第2速(2nd)は、第1クラッチC-1と第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14に直結された単式プラネタリギヤ15の第1キャリアC1の回転が第1クラッチC-1を介して複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS3に入力され、第2サンギヤS2が第1ブレーキB-1により固定されるので、共通リングギヤR2,R3延いては出力軸17は第2速のギヤ比で減速して正回転される。
第3速(3rd)は、第1および第3クラッチC-1,C-3の係合により達成される。入力軸14に直結された第1キャリアC1の回転が複式プラネタリギヤ16の第3および第2サンギヤS3,S2に第1および第3クラッチC-1,C-3を介して入力され、複式プラネタリギヤ16が一体回転され、共通リングギヤR2,R3延いては出力軸17は第3速のギヤ比で入力軸14と同一回転数で正回転される。
第4速(4th)は、第1および第2クラッチC-1,C-2の係合により達成される。単式プラネタリギヤ15の入力軸14に直結された第1キャリアC1の回転が第1クラッチC-1を介して複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS3に入力され、入力軸の回転を増速した第1リングギヤR1の回転が第2クラッチC-2を介して共通キャリアC2,C3に入力されるので、共通リングギヤR2,R3延いては出力軸17は第4速のギヤ比で増速して正回転される。
第5速(5th)は、第2および第3クラッチC-2,C-3の係合により達成される。単式プラネタリギヤ15の入力軸14に直結された第1キャリアC1の回転が第3クラッチC-3を介して複式プラネタリギヤ16の第2サンギヤS2に入力され、入力軸14の回転を増速した第1リングギヤR1の回転が第2クラッチC-2を介して共通キャリアC2,C3に入力されるので、共通リングギヤR2,R3延いては出力軸17は第5速のギヤ比で増速して正回転される。
第6速(6th)は、第2クラッチC-2および第1ブレーキB-1の係合により達成される。単式プラネタリギヤ15の入力軸14の回転を増速した第1リングギヤR1の回転が第2クラッチC-2を介して複式プラネタリギヤ16のキャリアC2,C3に入力され、第2サンギヤS2が第1ブレーキB-1を介して固定されるので、リングギヤR2,R3延いては出力軸17は第6速のギヤ比で増速して正回転される。
後退速(REV)は、第3クラッチC-3および第2ブレーキB-2の係合により達成される。単式プラネタリギヤ15の入力軸14に直結された第1キャリアC1の回転が第3クラッチC-3を介して複式プラネタリギヤ16の第2サンギヤS2に入力され、共通キャリアC2,C3がブレーキB-2により固定されるので、共通リングギヤR2,R3延いては出力軸17は後退速のギヤ比で減速して逆回転される。
単式プラネタリギヤ15、シングルピニオンプラネタリギヤ21、およびダブルピニオンプラネタリギヤ22の各ギヤ比λ1,λ2,λ3(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)を、例えば0.556,0.458,0.375に設定し、各変速段におけるギヤ比を、式(1)、(2)に基づいて算出すると、各変速段における第1キャリアC1と共通リングギヤR2,R3との回転比すなわちギヤ比は、図2に示すように、第1速で2.667、第2速で1.524、第3速で1.000、第4速で0.742、第5速で0.552、第6速で0.441、後退速で2.182と適切な値となる。そして、各ギヤ比間のステップは、第1,2速間で1.75、第2,3間で1.52、第3,4間で1.35、第4,5間で1.34、第5,6間で1.25となり、ギヤ比は、各変速段で適当な割合で減少し、本実施形態に係る自動変速機によれば適切に離間した前進6速、後退1速のギヤ比を得ることができる。
次に、自動変速機10の具体的な構成を図5に基づいて説明する。トランスミッションケース12は底壁を有する円筒状のリアケース部12rと、リアケース部12rの前方に固定されたフロント壁部12fを有している。フロント壁部12fに突設された円筒部には入力軸14がニードルベアリングにより共通軸線13を中心に回転可能に軸承されている。リアケース部12rの底壁に形成された貫通孔には、出力軸17がニードル軸受により共通軸線13上で回転可能に軸承され、トランスミッションケース12から後方に突出され、車両の左右後輪に回転を伝達する図略のデファレンシャル装置のデフリングギヤにプロペラシャフトを介して回転連結されている。
入力軸14の後端部には軸承穴65が設けられ、軸承穴65に中間部材66の軸部66aが2個のメタル軸受により入力軸14と同軸に相対回転可能に軸承されている。そして、中間部材66を軸承穴65に支持している軸受は、入力軸14をトランスミッションケース12に支持する軸受と径方向に重なるように設けられている。中間部材66の後端部に形成された連結穴68には中間軸41の先端が中間部材66と同軸に嵌合されるとともにスプライン嵌合されて相対回転不能に結合され、中間軸41の後端は出力軸17の先端部に穿設された支持穴69にニードルベアリングにより共通軸線13上で回転可能に軸承されている。
単式プラネタリギヤ15の第1サンギヤS1は、フロント壁部12fに共通軸線13上で固定され、第1キャリアC1の後壁部は、入力軸14の後端部に半径方向に突設された入力フランジ部14aに固着されて入力軸14に直結され、第1リングギヤR1は、入力フランジ部14aと並んで中間部材66に半径方向に突設された増速フランジ部66bにスプライン嵌合して中間部材66に直結されている。第1サンギヤS1と第1リングギヤR1とに噛合するピニオン18が回転可能に支承されたピニオン軸45が、第1キャリアC1の後壁部およびこの後壁部に相対回転を規制して連結された係合部材44に両端を支持されている。
中間軸41には、複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS3が2個のメタル軸受により回転可能に支承され、第3サンギヤS3の筒状軸部の外周に第2サンギヤS2が2個のメタル軸受により回転可能に支承されている。中間軸41には共通キャリアC2,C3の後壁部が第3サンギヤS3の後側で軸受により回転可能に支承され、共通キャリアC2,C3の前壁部は第2サンギヤS2の筒状軸部にメタル軸受により回転可能に支承されている。共通キャリアC2,C3に両端支持されたピニオン軸46,47には、ロングピニオン23および中間ピニオン24が夫々ニードル軸受により回転可能に支承され、ロングピニオン23は第2サンギヤS2に直接噛合され、第3サンギヤS3に中間ピニオン24を介して噛合されるとともに、共通リングギヤR2,R3に噛合されている。
トランスミッションケース12内には、第1、第3クラッチC-1,C-3および第1ブレーキB-1が単式プラネタリギヤ15に接近して設けられ、第2クラッチC-2および第2ブレーキB-2が複式プラネタリギヤ16に接近して設けられている。第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、並びに第1および第2ブレーキB-1,B-2は、2部材を係脱可能に連結する摩擦係合要素として機能し、各摩擦係合要素は摩擦係合部52〜56と油圧サーボ部57〜61とで構成されている。摩擦係合部52〜56は、係脱可能に連結される2部材の各々に相対回転を規制して軸線方向に相対移動可能にスプライン係合された複数の摩擦プレートが交互に配置され、油圧サーボ部57〜61は、シリンダに摺動可能に嵌合されたピストンが作動油により圧縮スプリングのばね力に抗して前進され摩擦プレートを圧接させて2部材を連結し、圧縮スプリングのばね力により後退されて2部材を非連結するようになっている。
単式プラネタリギヤ15の第1キャリアC1を構成する係合部材44の円筒部の外周に、複式プラネタリギヤ16の第2サンギヤS2に連結された連結部材62の円筒部が配置され、両円筒部の外周面および内周面に第3クラッチC-3の摩擦係合部54の複数の摩擦プレートが交互にスプライン係合されている。第3クラッチC-3の油圧サーボ部59は、フロント壁部12fと単式プラネタリギヤ15との間で連結部材62に設けられている。連結部材62の円筒部の外周面およびリアケース部12rの内周面に第1ブレーキB-1の摩擦係合部55の複数の摩擦プレートが交互にスプライン係合されている。第1ブレーキB-1の油圧サーボ部60は、フロント壁部12fの内側に配置されている。係合部材44の円筒部の内周には、第3サンギヤS3に連結された連結部材63の円筒部が配置され、両円筒部の内周面および外周面に第1クラッチC-1の摩擦係合部52の複数の摩擦プレートが交互にスプライン係合されている。第1クラッチC-1の油圧サーボ部57は、連結部材63と単式プラネタリギヤ15との間で係合部材44に設けられている。
複式プラネタリギヤ16の共通キャリアC2,C3の円筒部外周に、中間軸41の後端部に固着された連結部材64の円筒部が配置され、両円筒部の外周面および内周面に第2クラッチC-2の摩擦係合部53の複数の摩擦プレートが交互にスプライン係合されている。第2クラッチC-2の油圧サーボ部58は、連結部材64に設けられている。共通キャリアC2,C3の外周面とリアケース部12rの内周面には、第2ブレーキB-2の摩擦係合部56の複数の摩擦プレートが交互にスプライン係合されている。第2ブレーキB-2の油圧サーボ部61は、リアケース部12rの底部に配置されている。リアケース部12rの内周面には、環状体70が第2ブレーキB-2の摩擦係合部56の前方に固定され、この環状体70と共通キャリアC2,C3の外周面との間には、ワンウエイクラッチF-1が配置されている。
軸承穴65の底部には、第1クラッチC-1の油圧サーボ部57に作動油を給排するための作動油路71が開口され、中間部材66の軸部66aには、軸承穴65に開口する止り穴72が作動油路として前端面から軸線方向に穿設されている。止り穴72は、増速フランジ部66bより後方で中間部材66の後方軸部の外周面に開口する半径穴と連通し、油圧サーボ部57に連通されている。軸承穴65と中間部材66の軸部66a先端との間には、シール部材74が介在されてシールされている。これにより、高圧の作動油が軸部66aの外周に侵入し潤滑油と混ざることがない。
中間部材66の軸部66aには、潤滑油穴75が軸線方向に貫通して穿設され、先端にはボールが圧入されて軸承穴65の底部と分離され、後端は連結穴68の底面に開口している。潤滑油穴75は、シール部材74の僅か後方で軸部66aに半径方向に穿設された半径穴を介して潤滑油路76に連通され、潤滑油ポンプから低圧の潤滑油を供給されるようになっている。軸部66aには、潤滑油穴75に連通する複数の分岐穴が半径方向に穿設され各部に潤滑油を供給する。中間軸41には連結穴68の底部に開口する止り穴77が潤滑油路として軸線上に穿設されるとともに、止り穴77に連通する複数の分岐穴が半径方向に穿設され各部に潤滑油を供給するようになっている。
中間軸41には、作動油穴78が後端面から止り穴77の手前まで軸線上に穿設され、作動油穴78は外周面に開口する半径穴と底部で交差し、第2クラッチC-2の油圧サーボ部58に連通されている。入力軸14には、作動油穴80が軸承穴65の手前まで軸線上に穿設され、ロックアップクラッチ33の油圧サーボ部に連通されている。
10…自動変速機、11…流体トルクコンバータ、12…トランスミッションケース、12f…フロント壁部、12r…リアケース部、13…共通軸線、14…入力軸、14a…入力フランジ部、15…単式プラネタリギヤ、16…複式プラネタリギヤ、17…出力軸、18…ピニオン、21…シングルピニオンプラネタリギヤ、22…ダブルピニオンプラネタリギヤ、23…ロングピニオン、
24…中間ピニオン、35…制御装置、41…中間軸、44…係合部材、45,46,47…ピニオン軸、52〜56…摩擦係合部、57〜61…油圧サーボ部、
62,63,64…連結部材、65…軸承穴、66…中間部材、66a…軸部、66b…増速フランジ部、68…連結穴、69…支持穴、70…環状体、71…作動油路、72,77…止り穴、74…シール部材、75…潤滑油穴、76…潤滑油路、78,80…作動油穴、C-1〜C-3…第1乃至第3クラッチ、B-1,B-2…第1、第2ブレーキ、S1〜S3…第1乃至第3サンギヤ、C1…第1キャリア、C1,C2…共通キャリア、R1…第1リングギヤ、R2、R3…共通リングギヤ。
24…中間ピニオン、35…制御装置、41…中間軸、44…係合部材、45,46,47…ピニオン軸、52〜56…摩擦係合部、57〜61…油圧サーボ部、
62,63,64…連結部材、65…軸承穴、66…中間部材、66a…軸部、66b…増速フランジ部、68…連結穴、69…支持穴、70…環状体、71…作動油路、72,77…止り穴、74…シール部材、75…潤滑油穴、76…潤滑油路、78,80…作動油穴、C-1〜C-3…第1乃至第3クラッチ、B-1,B-2…第1、第2ブレーキ、S1〜S3…第1乃至第3サンギヤ、C1…第1キャリア、C1,C2…共通キャリア、R1…第1リングギヤ、R2、R3…共通リングギヤ。
Claims (7)
- トランスミッションケースに入力軸および出力軸が共通軸線上で回転可能に軸承され、前記入力軸に連結された単式プラネタリギヤおよび前記出力軸に連結された複式プラネタリギヤの各要素を連結または固定して前記入力軸の回転を複数段に変速して前記出力軸に伝達する自動変速機において、
中間部材が前記入力軸に相対回転可能に同軸に軸承され、
該中間部材に中間軸の一端が相対回転不能に同軸に嵌合され、該中間軸の他端が前記出力軸に相対回転可能に同軸に軸承され、
前記単式プラネタリギヤは、前記入力軸に直結された入力要素、前記トランスミッションケースに固定された固定要素および前記入力軸の回転を増速して回転され前記中間部材に直結された増速要素を備え、
前記複式プラネタリギヤは、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第1、第2、第3および第4要素を有し、
前記第1要素は第3クラッチを介して前記入力要素に連結可能であるとともに、第1ブレーキを介して固定可能であり、
前記第2要素は前記中間軸に第2クラッチを介して連結可能であるとともに、第2ブレーキを介して固定可能であり、
前記第3要素は出力軸に直結され、
前記第4要素は第1クラッチを介して前記入力要素に連結可能であり、
前記中間部材には各部に潤滑油を供給するための潤滑油路、および前記中間部材上に設けられたクラッチの油圧サーボ部に作動油を給排するための作動油路が互いに分離して形成され、前記中間部材に設けられた潤滑油路に連通し、かつ、前記中間軸の略中心に前記中間部材より後部に潤滑油を供給する潤滑油路を設けていることを特徴とする自動変速機。 - 請求項1において、前記単式プラネタリギヤは、第1サンギヤ、該第1サンギヤと噛合するピニオンを支承する第1キャリアおよび該ピニオンと噛合する第1リングギヤにより構成され、該第1キャリアが前記入力要素、該第1サンギヤが前記固定要素、該第1リングギヤが前記増速要素であり、
前記複式プラネタリギヤは、第2および第3サンギヤ、前記第2サンギヤに直接噛合し前記第3サンギヤに中間ピニオンを介して噛合するロングピニオン、該ロングピニオンおよび前記中間ピニオンを支承する共通キャリア、並びに前記ロングピニオンと噛合する共通リングギヤにより構成され、該第2サンギヤが前記第1要素、該共通キャリアが前記第2要素、該共通リングギヤが前記第3要素、該第3サンギヤが前記第4要素であることを特徴とする自動変速機。 - 請求項1又は2において、前記入力軸に軸承穴が後端面から軸線上に穿設され、該軸承穴に中間部材の軸部が嵌合されて軸受により相対回転可能に同軸に軸承されていることを特徴とする自動変速機。
- 請求項3において、前記入力軸は前記トランスミッションケースに軸受を介して回転自在に支持され、前記中間部材を前記軸承穴に支持している軸受は、前記入力軸を前記トランスミッションケースに支持する軸受と径方向に重なるように設けられていることを特徴とする自動変速機。
- 請求項3又は4において、前記中間部材は前記軸承穴に2つの軸受で回転自在に支持されていることを特徴とする自動変速機。
- 請求項1乃至5のいずれか1項において、前記入力要素は、前記入力軸の後端部に半径方向に突設された入力フランジ部を介して該入力軸に直結され、前記増速要素は、前記入力フランジ部と並んで前記中間部材に半径方向に突設された増速フランジ部を介して前記中間部材に直結されていることを特徴とする自動変速機。
- 請求項3乃至6のいずれか1項において、前記中間部材上に設けられたクラッチの油圧サーボ部に作動油を給排するための作動油路が前記軸承穴の底部に開口され、前記中間部材上に設けられたクラッチの油圧サーボ部に連通する作動油路が前記中間部材の軸部に前端面から軸線方向に穿設され、前記軸承穴と前記中間部材の軸部先端との間がシール部材によりシールされ、各部に潤滑油を供給するための潤滑油路が前記中間部材に前記作動油路と分離して軸線方向に並設されていることを特徴とする自動変速機。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (3)
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2004
- 2004-12-03 JP JP2004350627A patent/JP2006161867A/ja active Pending
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