JP2003104899A - マスキング組成物 - Google Patents

マスキング組成物

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JP2003104899A
JP2003104899A JP2001300845A JP2001300845A JP2003104899A JP 2003104899 A JP2003104899 A JP 2003104899A JP 2001300845 A JP2001300845 A JP 2001300845A JP 2001300845 A JP2001300845 A JP 2001300845A JP 2003104899 A JP2003104899 A JP 2003104899A
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zein
extract
masking
bitterness
chitosan
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Application number
JP2001300845A
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English (en)
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Noriaki Hayashi
紀明 林
Kazuyo Chiku
和代 知久
Takahiko Mitani
隆彦 三谷
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SANKI SHOJI CO Ltd
Miki Trading Co Ltd
Original Assignee
SANKI SHOJI CO Ltd
Miki Trading Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生薬エキス類により苦味や渋味、口腔内や歯
根部分の着色、不快臭や刺激が発生することが少なく、
また、生薬エキス類として多くの苦味物質や着色物質を
採用することができ、しかも、ざらつきなどの食感上の
不快感がほとんど生じないようにすることができるマス
キング組成物を提供する。 【解決手段】 液体又は粉末の生薬エキス類と、生薬エ
キス類に対して2〜4倍量のゼインと、溶剤とを混合し
て乾燥することによって、生薬エキス類をゼインのマト
リックス中に分散する。生薬エキス類をゼインのマトリ
ックスでマスキングすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品や食品ある
いは化粧品などとして用いられるマスキング組成物に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、生薬エキス類(生薬抽出物)など
の薬用効果を有する物質が医薬品や食品あるいは化粧品
などとして用いられている。これら薬用効果を有する物
質は、苦味や渋味を発生させたり、口腔内や歯根部分を
着色したり、不快臭や刺激を生じさせたりするものが多
く、経口服用しにくいものである。例えば、イチョウ葉
等のエキスは苦味が強く、またブルーベリー等のエキス
は口腔内の着色が強く、いずれもが経口服用が敬遠され
やすいものである。この薬用効果を有する物質に化学的
分解処理を施すことによって苦味等を発生させないよう
にすることもできるが、それに伴って薬用効果も消滅し
てしまうので、好ましくない。
【0003】そこで薬用効果を有する物質をマスキング
することが行われている。例えば、特開平5−1767
39号公報には、サイクロデキストリンなどを用いて包
接化するマスキングの方法が記載されており、また特許
第2717509号公報、特許第2717510号公
報、特許第2717511号公報には、酵素分解により
マスキングする方法が開示されている。さらに、薬用効
果を有する物質をシェラックでマスキングすることも行
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の公報に
記載されたマスキングの方法では、マスキングの効果が
十分でなく、苦味や渋味、口腔内や歯根部分の着色、不
快臭や刺激が発生するという問題があった。また、シェ
ラックでマスキングした場合は食感上ざらつき等の不快
感が生じることがあった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、生薬エキス類により苦味や渋味、口腔内や歯根部
分の着色、不快臭や刺激が発生することが少なく、ま
た、生薬エキス類として多くの苦味物質や着色物質を採
用することができ、しかも、ざらつきなどの食感上の不
快感がほとんど生じないようにすることができるマスキ
ング組成物を提供することを目的とするものである。
【0006】また、本発明はキトサン、キトサンオリゴ
糖又はこれらの複合組成物により苦味や渋味や酸味が発
生することが少なく、しかも、ざらつきなどの食感上の
不快感がほとんど生じないようにすることができるマス
キング組成物を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
マスキング組成物Aは、液体又は粉末の生薬エキス類
と、生薬エキス類に対して2〜4倍量のゼインと、溶剤
とを混練して乾燥することによって、生薬エキス類をゼ
インのマトリックス中に分散して成ることを特徴とする
ものであり、生薬エキス類による苦味や渋味、口腔内や
歯根部分の着色、不快臭や刺激をゼインのマトリックス
でマスキングすることができる。
【0008】また、本発明の請求項2に係るマスキング
組成物Aは、請求項1に加えて、生薬エキス類が苦味、
渋味を有する物質であることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3に係るマスキング
組成物Aは、請求項1に加えて、生薬エキス類が着色性
を有する物質であることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項4に係るマスキング
組成物Aは、請求項1に加えて、生薬エキス類が不快
臭、刺激を有する物質であることを特徴とするものであ
る。
【0011】本発明の請求項5に係るマスキング組成物
Aは、キトサン、キトサンオリゴ糖又はこれらの複合組
成物と、キトサン、キトサンオリゴ糖又はこれらの複合
組成物に対して0.01〜1倍量のゼインと、溶剤とを
混練して乾燥することによって、キトサン、キトサンオ
リゴ糖又はこれらの複合組成物をゼインのマトリックス
中に分散して成ることを特徴とするものであり、キトサ
ン、キトサンオリゴ糖又はこれらの複合組成物による苦
味や渋味や酸味をゼインのマトリックスでマスキングす
ることができる。
【0012】また、本発明の請求項6の係るマスキング
組成物Aは、請求項1乃至5に加えて、0.5mm以下
の直径を有することを特徴とするものであり、歯間への
侵入を防止することができると共に体内での生薬エキス
類の溶解性を高くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】本発明では、ゼインのマトリックス2でマ
スキングされる被マスキング物質1として、各種の生薬
エキス類、あるいはキトサン、キトサンオリゴ糖又はこ
れらの複合組成物を用いることができる。尚、以下、キ
トサン、キトサンオリゴ糖又はこれらの複合組成物のこ
とを「キトサン類」という。また、本発明において、キ
トサンとキトサンオリゴ糖の複合組成物とは、キトサン
とキトサンオリゴ糖の混合物であって、その混合割合は
任意に設定することができる。
【0015】生薬エキス類(生薬抽出物)は薬用効果を
有する物質であって、液体または粉末のものを用いるこ
とができる。
【0016】生薬エキス類のうち苦味と渋味の両方を有
する物質としては、ポリフェノール類であるイチョウ
葉、ブドウ種子、大豆イソフラボン、柑橘類抽出物、プ
ロポリス、チンピ、緑茶エキス、アセンヤク、カフェイ
ン、ホップ、ヨモギなどの液体や粉末のエキスを例示す
ることができると共に、配糖体であるアロエ、センブ
リ、キキョウ、ギムネマシルベスタ、高麗人参、エゾウ
コギなどの液体や粉末のエキスを例示することができ
る。
【0017】また、生薬エキス類のうち苦味を有する物
質としては、アルカノイドであるクジンや多糖体である
マイタケ、レイシ、ケイヒ等の液体や粉末のエキスを例
示することができる。
【0018】また、生薬エキス類のうち着色性を有する
物質としては、ブルーベリー、赤ワイン、クロロフィ
ル、ウコン、β−カロチン、リコピン等の液体や粉末の
エキスを例示することができる。
【0019】さらに、生薬エキス類のうち不快臭と刺激
の少なくとも一方を有する物質としは、カプサイシン、
エキナセア、ショウキョウ、ガジュツ、サイシン等の液
体や粉末のエキスを例示することができる。
【0020】上記のような生薬エキス類は単独あるいは
二種類以上混合して用いることができる。
【0021】また、キトサン類は薬用効果を有する物質
であって、苦味や渋味や酸味を合わせて有するものであ
る。このキトサン類は粉末のものを用いることができ
る。
【0022】尚、本発明における苦味とは、茶やコーヒ
ーの成分であるカフェイン、ビールのホップに代表され
る味で、一般的に好まれない場合が多く、ある種のアル
カロイドのように毒性を持ったものがあり、生体防御的
な反応で忌避されるものと考えられる。また、本発明に
おける渋味とは、舌粘膜の収斂により引き起こされる味
覚であり、一般的には不快な味であり、茶やワインや渋
柿に代表される味である。渋味成分は総称してタンニン
と呼ばれるポリフェノール成分がほとんどである。また
本発明における刺激とは、舌または口中粘膜がピリピ
リ、ヒリヒリとした痛みを伴う不快な感覚で、唐辛子、
コショウ、山椒などを食べたときに感じる味である。ま
た、本発明における不快臭とは、アミン臭やアンモニア
臭に代表される魚臭等の動物性素材特有の臭気、あるい
は酵母臭や納豆等の発酵食品臭に代表される不快な臭気
である。
【0023】ゼインはとうもろこしから抽出して得られ
る天然のタンパク質で白色から淡乳白色の粉末である。
また、ゼインは被膜形成性、接着性、打錠性等の特性を
有し、食品をはじめとする幅広い用途に利用されてい
る。さらに、ゼインの溶解性は水には溶けず、濃度60
〜90%のエチルアルコール(w/w)に良く溶けるも
のである。
【0024】そして、上記の生薬エキス類とゼインとを
用いてマスキング組成物を製造するにあたっては、ま
ず、生薬エキス類と、生薬エキス類に対して2〜4倍量
のゼインと、濃度80%程度のエチルアルコール(w/
w)などの溶剤とを配合し、溶液状態で生薬エキス類と
ゼインと溶剤とを均一に分散混練あるいは溶解混練す
る。次に、生薬エキス類とゼインと溶剤の混合物を加熱
したり減圧したりして凝固及び乾燥させて乾燥物を得
る。次に、乾燥物を破砕及び粉砕して細粒化することに
よって粒状物を得る。この後、粒状物をスクリーンなど
の篩で篩過して0.1〜0.5mmの粒子径の粒状物を
得る。このようにして粒状物のマスキング組成物を製造
することができる。尚、上記の混合において、生薬エキ
ス類と混合する前に、予めゼインと溶剤とを混合してゼ
イン溶液を調製し、この後、ゼイン溶液と生薬エキス類
とを混合してもよい。また、溶剤の配合量は生薬エキス
類とゼインとを均一に混練することができるように、生
薬エキス類とゼインの合計重量に対して0.5〜3倍量
にするのが好ましい。
【0025】上記のように本発明のマスキング組成物
は、重量比で生薬エキス類に対して2〜4倍量のゼイン
を含有するものである。ゼインの含有量が生薬エキス類
の含有量の2倍量未満であれば、ゼインのマトリックス
で生薬エキス類を十分にマスキングすることができず、
生薬エキス類の苦味や渋味、着色性、不快臭や刺激が十
分にマスキングされない。また、ゼインの含有量が生薬
エキス類の含有量の4倍量を超えると、ゼインのマトリ
ックスが厚くなりすぎて体内での生薬エキス類の溶出性
が低くなり、生薬エキス類が体内で十分に吸収されなく
なる恐れがある。
【0026】上記のように本発明のマスキング組成物A
は、生薬エキス類とこれに対して2〜4倍量のゼインと
を混練し、生薬エキス類をゼインのマトリックス中に分
散するので、生薬エキス類をゼインに練り込むと共に生
薬エキス類に対してゼインを製剤用担体あるいは増量剤
のように多量に用いることによって、図1(a)(b)
に示すように、被マスキング物質1である生薬エキス類
の全部又は一部をゼインの疎水性のマトリックス2中に
分散させて生薬エキス類のほぼ全表面をゼインの疎水性
のマトリックス2で覆うことができる。従って、生薬エ
キス類をそのまま服用するよりも、唾液3に接触する生
薬エキス類の量を少なくして溶解される生薬エキス類の
量を少なくすることができ、生薬エキス類の苦味や渋
味、着色性、不快臭や刺激などを抑えることができる。
【0027】一方、キトサン類とゼインとを用いてマス
キング組成物を製造するにあたっては、生薬エキス類の
代わりにキトサン類を用いると共にキトサン類に対して
0.01〜1倍量のゼインを用いるようにした以外は、
上記の生薬エキス類を用いた場合と同様にすることがで
きる。すなわち、まず、キトサン類と、キトサン類に対
して0.01〜1倍量のゼインと、濃度80%程度のエ
チルアルコール(w/w)などの溶剤とを配合し、溶液
状態でキトサン類とゼインと溶剤とを均一に分散混練あ
るいは溶解混練する。次に、キトサン類とゼインと溶剤
の混合物を加熱したり減圧したりして凝固及び乾燥させ
て乾燥物を得る。次に、乾燥物を破砕及び粉砕して細粒
化することによって粒状物を得る。この後、粒状物をス
クリーンなどの篩で篩過して0.1〜0.5mmの粒子
径の粒状物を得る。このようにして粒状物のマスキング
組成物を製造することができる。尚、上記の混合におい
て、キトサン類と混合する前に、予めゼインと溶剤とを
混合してゼイン溶液を調製し、この後、ゼイン溶液とキ
トサン類とを混合してもよい。また、溶剤の配合量はキ
トサン類とゼインとを均一に混練することができるよう
に、キトサン類とゼインの合計重量に対して0.5〜3
倍量にするのが好ましい。
【0028】上記のように本発明のマスキング組成物
は、重量比でキトサン類に対して0.01〜1倍量のゼ
インを含有するものである。キトサン類は上記の生薬エ
キスに比べて、苦味や渋味や酸味が小さいので、生薬エ
キス類の場合よりもゼインの配合量が少なくてもマスキ
ング効果を充分に得ることができる。よって、被マスキ
ング物質がキトサン類である場合は、ゼインの含有量は
キトサン類に対して0.01〜1倍量に設定する。ゼイ
ンの含有量がキトサン類に対して0.01倍量未満であ
れば、ゼインでキトサン類を十分にマスキングすること
ができず、キトサン類の苦味や酸味や渋味等の不快な味
が十分にマスキングされない恐れがある。また、ゼイン
の含有量がキトサン類に対して1倍量よりも多くなる
と、苦味や酸味や渋味等の不快な味のマスキングの効果
に特に大きな向上は見られず、ゼインが無駄に多くなっ
て経済的に不利となる恐れがあり、しかも、単位重量当
たりのマスキング組成物に含まれるキトサン類の量が少
なくなって、所望の量のキトサン類を得よう(服用しよ
う)とした場合、多量のマスキング組成物を取得しなけ
ればならず、使用者(服用者)にかかる負担が増大する
恐れがある。
【0029】上記のように本発明のマスキング組成物
は、キトサン類とこれに対して0.01〜1倍量のゼイ
ンとを混練し、キトサン類をゼインのマトリックス中に
分散するので、キトサン類をゼインに練り込むと共にキ
トサン類に対してゼインを製剤用担体あるいは増量剤の
ように多量に用いることによって、図2に示すように、
キトサン類の全部又は一部をゼインの疎水性のマトリッ
クス2中に分散させてキトサン類のほぼ全表面をゼイン
の疎水性のマトリックス2で覆うことができる。従っ
て、キトサン類をそのまま服用するよりも、唾液3に接
触するキトサン類の量を少なくして溶解されるキトサン
類の量を少なくすることができ、キトサン類の苦味や渋
味や酸味などを抑えることができる。
【0030】尚、図1(a)は生薬エキス類とゼインを
重量比1:2で混練したものを示す概略図であり、ま
た、図1(b)は生薬エキス類とゼインを重量比1:4
で混練したものを示す概略図であり、いずれも被マスキ
ング物質1である生薬エキス類がゼインのマトリックス
2中に分散している状態を示す。また、図2はキトサン
類とゼインを重量比1:0.5で混練したものを示す概
略図であり、被マスキング物質1であるキトサン類がゼ
インのマトリックス2中に分散している状態を示す。
【0031】従来より、苦味や渋味などの発生で経口服
用しにくい生薬エキス類やキトサン類を服用しやすくす
るためにコーティング法があり、ゼインは従来より医薬
品、食品等の錠剤や顆粒等の固形製剤のコーティング基
剤として用いられてきたが、これらはいずれも錠剤や顆
粒等の製剤品の表面処理として利用されている。また、
通常行われている錠剤や顆粒の表面処理で得られるゼイ
ンコーティングによるマスキング製剤は、噛まずに水等
で服用する場合はマスキング効果があるが、特にゼイン
が苦味や渋味を発生させる物質に対して等倍量未満の場
合には、噛んだり長時間舐めたりするとゼインコーティ
ングが割れたり剥がれたりして苦味や渋味を発生させる
物質が一度に多量に口中に広がってマスキング効果が失
われることになり、苦味、渋味などの不快な味が発生す
る。
【0032】そこで本発明においては、製剤品を表面処
理するのではなく、製剤前の粉体状又は液状の生薬エキ
ス類やキトサン類そのものをゼインで練り込み、ゼイン
のマトリックスで生薬エキス類やキトサン類を固定化し
た後、錠剤や顆粒等に製剤化するものである。そして、
本発明のマスキング組成物では生薬エキス類やキトサン
類そのものをゼインで混練しゼインのマトリックス中に
生薬エキス類やキトサン類を分散しているため、噛んだ
り、長時間舐めたりしても一度に多量の生薬エキス類や
キトサン類が口中に広がることがなくてマスキング効果
は失われず、苦味、酸味、渋味などの不快な味が発生し
ないものである。また、シェラックのマトリックス中に
生薬エキス類やキトサン類を分散したものでは、経口投
与した場合に口の中にざらざら感が生じるが、本発明で
はゼインを用いているのでシェラックに比べて口の中に
ざらざら感が生じにくくなり、食感上の不快感が生じな
いようにすることができるものである。
【0033】また、ゼインのマトリックスはサイクロデ
キストリンなどの皮膜に比べて安定性が高く、ゼインに
よる生薬エキス類やキトサン類のマスキング効果を高く
することができるものである。さらに0.1〜0.5m
mの直径の粒状物に形成することによって、歯間への侵
入を防止することができると共に、体内での溶解性が高
くなって生薬エキス類やキトサン類の溶解性を高くする
ことができるものである。しかも製造方法も容易であっ
て、顆粒状や錠剤への加工にも制限がなく、生薬エキス
類やキトサン類による服用時の香味を制御することがで
きるマスキング組成物を簡単に製造することができるも
のである。
【0034】尚、本発明のマスキング組成物は、口腔内
で使用される機能性食品をはじめ、医薬品やジャムなど
の一般食品として利用することができる。
【0035】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。
【0036】(A)生薬エキス類としてイチョウ葉エキ
ス(ポリフェノール)を用いた場合 (実施例1)100重量部のイチョウ葉エキス(常盤植
物化学研究所製の商品名「ギンコノン−24」、イチョ
ウフラボノイド24%含有)と、625重量部のゼイン
溶液(昭和産業(株)製の商品名「昭和ツェインDP」
32重量部を80%エチルアルコール68重量部に溶解
させたもの)とを、スターラーで10分間混練した後、
50℃にて減圧乾燥して凝固させて乾燥物を得た。次
に、乾燥物を粉砕し、目の大きさが0.5mmのスクリ
ーンで篩過してマスキング組成物を得た。
【0037】(実施例2)1250重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例1と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0038】(比較例1)実施例1と同様のイチョウ葉
エキスをそのまま用いた。
【0039】(比較例2)10重量部のイチョウ葉エキ
スと、60重量部の精製水とをスターラーで10分間混
練した後、40重量部のβ−サイクロデキストリンを徐
々に添加し、90分間攪拌を続けた。次にこれを凍結乾
燥して凝固させて乾燥物を得た。次に、乾燥物を粉砕
し、目の大きさが0.5mmのスクリーンで篩過して包
接物のマスキング組成物を得た。
【0040】(比較例3)10重量部のイチョウ葉エキ
ス、40重量部の酵素分解レシチンと、適量の精製水と
を混合し、乳鉢で撹拌して造粒した。この後、50℃で
3時間乾燥して乾燥物を得た。次に、乾燥物を粉砕し、
目の大きさが0.5mmのスクリーンで篩過してマスキ
ング組成物を得た。
【0041】(比較例4)ゼイン溶液の代わりにシェラ
ック溶液(日本シェラック製の商品名「ラックグレーズ
32E」、シェラック32%、エチルアルコール68%
含有)を用いた以外は実施例1と同様にしてマスキング
組成物を得た。
【0042】(比較例5) 313重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例1と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0043】(比較例6)2500重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例1と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0044】実施例1、2及び比較例1乃至6について
以下のの試験を行ない、実施例1、2及び比較例1、
5、6について以下のの試験を行ない、実施例1及び
比較例1乃至4について以下のの試験を行なった。
【0045】苦味官能試験 5名の専門パネラーA乃至Eの口中に標準苦味溶液(硫
酸キニーネ)を含ませ、各パネラーの評価尺度を統一し
た後、実施例1、2及び比較例1乃至6(エキス30m
g相当)を10秒間口に含ませた。そして以下に示す苦
味強度により、実施例1、2及び比較例1乃至6のマス
キング効果を評価した。 苦味強度1(硫酸キニーネ0.22mg/100ml相当) 苦味を感じな い 苦味強度2(硫酸キニーネ0.48mg/100ml相当) 苦味を感じな い 苦味強度3(硫酸キニーネ0.90mg/100ml相当) 殆ど苦味を感 じない 苦味強度4(硫酸キニーネ1.50mg/100ml相当) わずかに苦味 を感じる 苦味強度5(硫酸キニーネ2.30mg/100ml相当) やや苦味を感 じる 苦味強度6(硫酸キニーネ3.70mg/100ml相当) 苦味を感じる 苦味強度7(硫酸キニーネ5.80mg/100ml相当) やや強い苦味 を感じる 苦味強度8(硫酸キニーネ9.40mg/100ml相当) 強い苦味を感 じる 苦味強度9(硫酸キニーネ15.00mg/100ml相当) かなり強い 苦味を感じる 苦味強度10(硫酸キニーネ24.50mg/100ml相当) 強烈に苦 味を感じる 溶出性試験 イチョウ葉エキスの体内での溶出性のモデル実験とし
て、人工胃液と人工腸液を用いて溶出試験を行なった。
なお、イチョウ葉エキスの有効成分量は、通常、フラボ
ノイド含有量で規定されるため、その溶出性の指標とし
てフラボノイドの定量を行なった。
【0046】(1)溶出操作 イチョウフラボノイドを24%含有する(イチョウ葉エ
キス20mgに相当する)実施例1、2及び比較例1、
5、6に30mlの人工胃液を加え、37℃で1時間振
盪した後、0.45μmのメンブランフィルターで濾過
した。この濾液について、エバポレーターを用いて蒸発
乾固し、フラボノイドの定量を行なった。
【0047】また残渣は回収した後、水洗いし、30m
lの人工腸液を加え、37℃で1時間振盪した後、0.
45μmのメンブランフィルターで濾過した。この濾液
について、エバポレーターを用いて蒸発乾固し、フラボ
ノイドの定量を行なった。
【0048】(2)フラボノイドの定量 フラボノイドの定量は、(1)で得た乾固物に1mlの
エチルアルコールと2mlの塩酸を加えて溶解した後、
約0.1gのマグネシウム粉末を徐々に添加し、30分
間静置した。次に50%(V/V)エチルアルコールで
100mlに定容し、吸光度を370nmで測定した。
標準物質としてルチン約2mgを精秤し、同様の操作を
行なった。
【0049】(3)溶出率 溶出率は、実施例1、2及び比較例1、5、6に用いた
イチョウ葉エキスのフラボノイドの含有量を100と
し、(2)で得られた人工胃液及び人工腸液に溶出した
フラボノイドの合計量より求めた。
【0050】食感試験 食感試験は、10gのグアーガム溶液(0.3%w/
w)に1000mgの実施例1及び比較例1乃至4を分
散させ、そのうち3gを5名の専門パネラーA乃至Eに
5秒間口に含ませ、舌に感じるざらつきを以下の基準に
より評価した。 0:ざらつかない 1:ややざらつく 2:かなりざらつく 3:非常にざらつく 4:舌が痛いほどざらつく 上記の試験結果を表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1から明らかなように、ゼインをイチョ
ウ葉エキスの等倍量以上用いた実施例1、2及び比較例
5、6の方が比較例1乃至3よりも苦味強度が低くなっ
た。しかも、ゼインをイチョウ葉エキスの4倍量以上含
有する実施例2及び比較例6では、β−サイクロデキス
トリンを用いた比較例2や酵素分解レシチンを用いた比
較例3よりも苦味強度が大幅に低かった。また溶出率
は、ゼインをイチョウ葉エキスの4倍量以下含有する実
施例1、2及び比較例1、5が良好であって、ゼインを
イチョウ葉エキスの8倍量以上含有する比較例6では非
常に低くなった。
【0053】以上の結果を総合評価すると、イチョウ葉
エキスに対してゼインのマトリックスが重量比で100
%以上であれば体内溶出性が良く、苦味のマスキング効
果が認められ、200%以上で顕著であった。また、イ
チョウ葉エキスに対してゼインのマトリックスが重量比
で800%以上では苦味のマスキング効果はあるが体内
溶出性が悪くなることが判明した。このため、イチョウ
葉エキスに対して200〜400%のゼインでマスキン
グすることにより、使用感良好で、かつ体内溶出性の良
いマスキング組成物を得ることができる事が判明した。
【0054】また、実施例1はシェラックを用いた比較
例4よりもマスキング効果が高く、しかも、口内のざら
つき感が少なくなった。
【0055】(B)生薬エキス類として高麗人参(配糖
体)を用いた場合 (実施例3)100重量部の高麗人参エキス(日本粉末
薬品(株)製の商品名「人参乾燥エキス−E」)と、6
25重量部のゼイン溶液(昭和産業(株)製の商品名
「昭和ツェインDP」32重量部を80%エチルアルコ
ール68重量部に溶解させたもの)とを用い、実施例1
と同様の製法にてマスキング組成物を得た。
【0056】(実施例4)1250重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例3と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0057】(比較例7)実施例3と同様の高麗人参エ
キスをそのまま用いた。
【0058】(比較例8)イチョウ葉エキスの代わりに
10重量部の高麗人参エキスを用いた以外は、比較例2
と同様にしてマスキング組成物を得た。
【0059】(比較例9)イチョウ葉エキスの代わりに
10重量部の高麗人参エキスを用いた以外は、比較例3
と同様にしてマスキング組成物を得た。
【0060】(比較例10)ゼイン溶液の代わりにシェ
ラック溶液(日本シェラック製の商品名「ラックグレー
ズ32E」、シェラック32%、エチルアルコール68
%含有)を用いた以外は実施例3と同様にしてマスキン
グ組成物を得た。
【0061】(比較例11)313重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例3と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0062】(比較例12)2500重量部のゼイン溶
液を用いた以外は、実施例3と同様にしてマスキング組
成物を得た。
【0063】実施例3、4及び比較例7乃至12につい
て、上記のと同様の苦味官能試験を行ない、また、実
施例3及び比較例7乃至10について上記のと同様の
食感試験を行なった。結果を表2に示す。
【0064】
【表2】
【0065】表2から明らかなように、ゼインを高麗人
参の等倍量以上用いた実施例3、4及び比較例11、1
2の方が比較例7乃至9よりも苦味強度が低くなった。
しかもゼインを高麗人参の4倍量以上含有する実施例4
及び比較例12では、β−サイクロデキストリンを用い
た比較例8や酵素分解レシチンを用いた比較例9よりも
苦味強度が大幅に低かった。
【0066】以上の結果を総合評価すると、高麗人参エ
キスに対してゼインのマトリックスが重量比で100%
以上であれば苦味のマスキング効果が認められ、200
%以上で顕著であった。また、高麗人参エキスに対して
ゼインのマトリックスが重量比で800%以上では苦味
のマスキング効果はあるが、マスキング組成物の単位体
積当たりの高麗人参エキスの含量が低くなる。このた
め、高麗人参エキスに対して200〜400%のゼイン
でマスキングすることにより、使用感良好なマスキング
組成物を得ることができることが判明した。
【0067】また、実施例3はシェラックを用いた比較
例10よりもマスキング効果が高く、しかも、口内のざ
らつき感が少なくなった。
【0068】(C)生薬エキス類としてエキナセアエキ
スを用いた場合 (実施例5)100重量部のエキナセアエキス(ind
ena社製)と、625重量部のゼイン溶液(昭和産業
(株)製の商品名「昭和ツェインDP」32重量部を8
0%エチルアルコール68重量部に溶解させたもの)と
を用い、実施例1と同様の製法にてマスキング組成物を
得た。
【0069】(実施例6)1250重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例5と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0070】(比較例13)実施例5と同様のエキナセ
アエキスをそのまま用いた。
【0071】(比較例14)イチョウ葉エキスの代わり
に10重量部のエキナセアエキスを用いた以外は、比較
例2と同様にしてマスキング組成物を得た。
【0072】(比較例15)ゼイン溶液の代わりにシェ
ラック溶液(日本シェラック製の商品名「ラックグレー
ズ32E」、シェラック32%、エチルアルコール68
%含有)を用いた以外は実施例5と同様にしてマスキン
グ組成物を得た。
【0073】(比較例16)313重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例5と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0074】(比較例17)2500重量部のゼイン溶
液を用いた以外は、実施例5と同様にしてマスキング組
成物を得た。
【0075】実施例5、6及び比較例13乃至17につ
いて以下の刺激官能試験を行ない、また、実施例5及
び比較例13乃至15については上記のと同様の食感
試験を行なった。
【0076】刺激官能試験 5名の専門パネラーA乃至Eに実施例5、6及び比較例
13乃至17を10秒間口に含ませた。そして以下に示
す刺激強度により、実施例5、6及び比較例13乃至1
7のマスキング効果を評価した。 刺激強度1 刺激なし 刺激強度2 かすかに刺激あり 刺激強度3 少し刺激あり 刺激強度4 かなり刺激あり 刺激強度5 非常に刺激あり の試験の結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】表3から明らかなように、ゼインをエキナ
セアエキスの等倍量以上用いた実施例5、6及び比較例
16、17の方が比較例13、14よりも刺激強度が低
くなった。しかもゼインをエキナセアエキスの4倍量以
上含有する実施例6及び比較例17では、β−サイクロ
デキストリンを用いた比較例14よりも刺激強度が大幅
に低かった。
【0079】以上の結果を総合評価すると、エキナセア
エキスに対してゼインのマトリックスが重量比で100
%以上であれば刺激のマスキング効果が認められ、20
0%以上で顕著であった。また、エキナセアエキスに対
してゼインのマトリックスが重量比で800%以上では
刺激のマスキング効果はあるが、マスキング組成物の単
位体積当たりのエキナセアエキスの含量が低くなる。こ
のため、エキナセアエキスに対して200〜400%の
ゼインでマスキングすることにより、使用感良好なマス
キング組成物を得ることができることが判明した。
【0080】また、実施例5はシェラックを用いた比較
例15よりもマスキング効果が高く、しかも、口内のざ
らつき感が少なくなった。
【0081】(D)生薬エキス類としてブルーベリーエ
キスを用いた場合 (実施例7)100重量部のブルーベリーエキス(常磐
植物科学研究所製の商品名「ビルベロン−25」、アン
トシアニジン25%含有)と、625重量部のゼイン溶
液(昭和産業(株)製の商品名「昭和ツェインDP」3
2重量部を80%エチルアルコール68重量部に溶解さ
せたもの)とを用い、実施例1と同様の製法にてマスキ
ング組成物を得た。
【0082】(実施例8)1250重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例7と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0083】(比較例18)実施例7と同様のブルーベ
リーエキスをそのまま用いた。
【0084】(比較例19)ゼイン溶液の代わりにシェ
ラック溶液(日本シェラック製の商品名「ラックグレー
ズ32E」、シェラック32%、エチルアルコール68
%含有)を用いた以外は実施例7と同様にしてマスキン
グ組成物を得た。
【0085】(比較例20)313重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例7と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0086】(比較例21)2500重量部のゼイン溶
液を用いた以外は、実施例7と同様にしてマスキング組
成物を得た。
【0087】実施例7、8及び比較例18乃至21につ
いて以下の着色性官能試験及び精製水に対する溶解
性試験及び体内での溶解性試験を行なった。また、実
施例7及び比較例18、19について上記のと同様の
食感試験を行なった。
【0088】着色性官能試験 5名の専門パネラーA乃至Eに実施例7、8及び比較例
18乃至21を10秒間口に含ませた。次に200ml
の精製水を飲んだ後の舌の表面の着色度合いを目視で確
認し、以下に示す着色度により実施例7、8及び比較例
18乃至21のマスキング効果を評価した。 着色度1 着色なし 着色度2 かすかに着色あり 着色度3 少し着色あり 着色度4 かなり着色あり 着色度5 非常に着色あり 精製水に対する溶解性試験 ブルーベリーエキスの舌の表面に対する着色性を試験す
るために、実施例7、8及び比較例18乃至21の精製
水に対する色素の溶解性を試験した。ブルーベリーエキ
ス300mg相当を含むサンプルを30mlの精製水に
添加し、30秒間攪拌後濾過し、濾液の吸光度を測定し
た(520nm)。尚、溶出率は無処理のブルーベリー
エキスの吸光度を100として算出した。
【0089】体内での溶解性試験 ブルーベリーエキスの体内での溶出性モデル実験とし
て、人工胃液と人工腸液を用いて溶出性試験を行なった
(実施例7、8及び比較例18乃至21中の色素残存率
より算出)。
【0090】(1)溶出操作 ブルーベリーエキスを300mg含有する実施例7、8
及び比較例18乃至21に30mlの人工胃液(pH
1.3)を加え、37℃で1時間振盪した後、0.45
μmのメンブランフィルターで濾過した。次に残渣を水
洗いし、30mlの人工腸液(pH6.8)を添加し、
37℃で1時間振盪した後、0.45μmのメンブラン
フィルターで濾過した。この残渣に10mlの80%エ
タノールを加えてゼインを溶解後、水100mlに定容
し、吸光度を520nmで測定した。溶出率は以下の式
により算出した。尚、各実施例及び比較例において、上
記の溶出処理を行わずに直接10mlの80%エタノー
ルに溶解後、水で100mlに定容したサンプルの吸光
度を測定し、これを基準とした。
【0091】(2)溶出率 溶出率は、以下の式により算出した。 溶出率(%)=100−実施例7、8及び比較例18乃至21中の色素残存率 =100−処理したサンプルの吸光度/無処理の吸光度×100 上記の試験の結果を表4に示す。
【0092】
【表4】
【0093】表4から明らかなように、ゼインをブルー
ベリーエキスの等倍量以上用いた実施例7、8及び比較
例20、21の方が比較例18よりも着色度が低くなっ
た。しかもゼインをブルーベリーエキスの4倍量以上含
有する実施例8及び比較例21では着色度が大幅に低か
った。また、精製水に対する溶出率は、ゼインのマスキ
ングにより、著しく改善され、従って舌に対する着色度
の改善が裏付けられ、実施例7、8及び比較例20、2
1のようにゼインのマトリックスが100%以上で顕著
であった。さらに体内における溶出率は、ゼインをブル
ーベリーエキスの4倍量以下含有する7、8及び比較例
20が良好であって、ゼインをブルーベリーエキスの8
倍量以上含有する比較例21では非常に低くなった。
【0094】以上の結果を総合評価すると、ブルーベリ
ーエキスに対してゼインのマトリックスが重量比で10
0%以上であれば体内溶出性が良く、着色性のマスキン
グ効果が認められ、200%以上で顕著であった。80
0%以上では着色性のマスキング効果はあるが体内溶出
性が悪くなることが判明した。このため、ブルーベリー
エキスに対して200〜400%のゼインでマスキング
することにより、使用感良好で、かつ体内溶出性の良い
マスキング組成物を得る事が判明した。
【0095】また、実施例7はシェラックを用いた比較
例19よりもマスキング効果が高く、しかも、口内のざ
らつき感が少なくなった。
【0096】(E)キトサンを用いた場合 (実施例9)100重量部のキトサン(焼津水産化学工
業(株)製の商品名「キトサンLL」)と、3.13重
量部のゼイン溶液(昭和産業(株)製の商品名「昭和ツ
ェインDP」32重量部を80%エチルアルコール68
重量部に溶解させたもの)と300重量部のエチルアル
コールとを乳鉢にて混練した後、50℃にて減圧乾燥し
て凝固させて乾燥物を得た。次に、乾燥物を粉砕し、目
の大きさが0.5mmのスクリーンで篩過してマスキン
グ組成物を得た。
【0097】(実施例10)15.63重量部のゼイン
溶液を用いた以外は、実施例9と同様にしてマスキング
組成物を得た。
【0098】(実施例11)31.3重量部のゼイン溶
液を用いた以外は、実施例9と同様にしてマスキング組
成物を得た。
【0099】(実施例12)156.3重量部のゼイン
溶液を用いた以外は、実施例9と同様にしてマスキング
組成物を得た。
【0100】(実施例13)309重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例9と同様にしてマスキング組成
物を得た。
【0101】(比較例22)0.31重量部のゼイン溶
液を用いた以外は、実施例9と同様にしてマスキング組
成物を得た。
【0102】(比較例23)実施例9と同様のキトサン
をそのまま用いた。
【0103】(比較例24)10重量部のキトサンと、
60重量部の精製水とをスターラーにて10分間混合し
た後、9.9重量部のβ−サイクロデキストリンを徐々
に添加し、混合、撹拌を続けた。次にこれを凍結乾燥し
て凝固させて乾燥物を得た。次に、乾燥物を粉砕し、目
の大きさが0.5mmのスクリーンで篩過して包接物の
マスキング組成物を得た。
【0104】(比較例25)10重量部のキトサンと、
9.9重量部の酵素分解レシチンと、適量の精製水とを
混合し、乳鉢で撹拌して造粒した。この後、50℃で3
時間乾燥して乾燥物を得た。次に、乾燥物を粉砕し、目
の大きさが0.5mmのスクリーンで篩過してマスキン
グ組成物を得た。
【0105】(比較例26)ゼイン溶液の代わりにシェ
ラック溶液(日本シェラック製の商品名「ラックグレー
ズ32E」、シェラック32%、エチルアルコール68
%含有)を用いた以外は実施例12と同様にしてマスキ
ング組成物を得た。
【0106】実施例9乃至13及び比較例22乃至26
について、以下の苦味、渋味官能試験を行なった。ま
た、実施例12及び比較例23乃至26について、上記
のと同様の食感試験を行った。
【0107】苦味、渋味官能試験 5名の専門パネラーA乃至Eに実施例9乃至13及び比
較例22乃至26(キトサン200mg相当)のサンプ
ルを口に含ませた。そして以下に示す苦味、渋味強度に
より、実施例9乃至13及び比較例22乃至26のマス
キング効果を評価した。 苦味、渋味強度1 苦味、渋味を感じない 苦味、渋味強度2 殆ど苦味、渋味を感じない 苦味、渋味強度3 わずかに苦み、渋味を感じる 苦味、渋味強度4 やや苦味、渋味を感じる 苦味、渋味強度5 苦味、渋味を感じる 苦味、渋味強度6 やや強い苦味、渋味を感じる 苦味、渋味強度7 強い苦味、渋味を感じる 苦味、渋味強度8 かなり強い苦味、渋味を感じる 苦味、渋味強度9 強烈に苦味、渋味を感じる の試験の結果を表5に示す。
【0108】
【表5】
【0109】表5から明らかなように、ゼインをキトサ
ンの0.01倍以上用いた実施例9乃至13の方が比較
例22乃至25よりも苦味、渋味強度が低くなった。し
かもゼインをキトサンの0.05倍量以上含有する実施
例10乃至13では、β−サイクロデキストリンを用い
た比較例24や酵素分解レシチンを用いた比較例25よ
りも苦味、渋味強度が大幅に低かった。
【0110】以上の結果を総合評価すると、キトサンに
対してゼインのマトリックスが重量比で0.1%では苦
味、渋味のマスキング効果がほとんど無く、同様に1%
以上のマトリックスでは、苦味、渋味のマスキング効果
が認められ、5%以上のマトリックスで顕著であった。
キトサンに対してゼインのマトリックスが重量比で10
0%以上でも苦味、渋味のマスキング効果はあるが、マ
スキング組成物のキトサンの含量が低くなる。このた
め、キトサンに対して1〜50%、最も望ましくは5〜
50%のゼインでマスキングすることにより、使用感良
好なマスキング組成物を得ることができることが判明し
た。
【0111】また、実施例12はシェラックを用いた比
較例26とほぼ同等のマスキング効果を有するが、口内
のざらつき感は実施例12の方が比較例26よりも少な
くなった。
【0112】(F)キトサンオリゴ糖を用いた場合 (実施例14)100重量部のキトサンオリゴ糖(焼津
水産化学工業(株)製の商品名「キトサンオリゴ糖」)
と、3.13重量部のゼイン溶液(昭和産業(株)製の
商品名「昭和ツェインDP」32重量部を80%エチル
アルコール68重量部に溶解させたもの)とを乳鉢にて
混練した後、実施例9と同様にしてマスキング組成物を
得た。
【0113】(実施例15)15.63重量部のゼイン
溶液を用いた以外は、実施例14と同様にしてマスキン
グ組成物を得た。
【0114】(実施例16)31.3重量部のゼイン溶
液を用いた以外は、実施例14と同様にしてマスキング
組成物を得た。
【0115】(実施例17)156.3重量部のゼイン
溶液を用いた以外は、実施例14と同様にしてマスキン
グ組成物を得た。
【0116】(実施例18)309重量部のゼイン溶液
を用いた以外は、実施例14と同様にしてマスキング組
成物を得た。
【0117】(比較例27)0.31重量部のゼイン溶
液を用いた以外は、実施例14と同様にしてマスキング
組成物を得た。
【0118】(比較例28)実施例14と同様のキトサ
ンオリゴ糖をそのまま用いた。
【0119】(比較例29)キトサンの代わりに10重
量部のキトサンオリゴ糖を用いた以外は、比較例24と
同様にしてマスキング組成物を得た。
【0120】(比較例30)キトサンの代わりに10重
量部のキトサンオリゴ糖を用いた以外は、比較例25と
同様にしてマスキング組成物を得た。
【0121】(比較例31)ゼイン溶液の代わりにシェ
ラック溶液(日本シェラック製の商品名「ラックグレー
ズ32E」、シェラック32%、エチルアルコール68
%含有)を用いた以外は実施例17と同様にしてマスキ
ング組成物を得た。
【0122】実施例14乃至18及び比較例27乃至3
1について、上記のと同様の官能試験を行なった。但
し、官能試験の表現がキトサンでは「苦味、渋味」であ
ったが、キトサンオリゴ糖では「酸味、渋味」とする。
また、実施例17及び比較例28乃至31について、上
記のと同様の食感試験を行った。結果を表6に示す。
【0123】
【表6】
【0124】表6から明らかなように、ゼインをキトサ
ンオリゴ糖の0.01倍以上用いた実施例14乃至18
の方が比較例27乃至30よりも酸味、渋味強度が低く
なった。しかもゼインをキトサンオリゴ糖の0.05倍
量以上含有する実施例15乃至18では、β−サイクロ
デキストリンを用いた比較例29や酵素分解レシチンを
用いた比較例30よりも酸味、渋味強度が大幅に低かっ
た。
【0125】以上の結果を総合評価すると、キトサンオ
リゴ糖に対してゼインのマトリックスが重量比で0.1
%では酸味、渋味のマスキング効果がほとんど無く、1
%以上のマトリックスでは、酸味、渋味のマスキング効
果が認められ、5%以上のマトリックスで顕著であっ
た。キトサンオリゴ糖に対してゼインのマトリックスが
重量比で100%以上でも酸味、渋味のマスキング効果
はあるが、マスキング組成物のキトサンオリゴ糖の含量
が低くなる。このため、キトサンオリゴ糖に対して1〜
50%、最も望ましくは5〜50%のゼインでマスキン
グすることにより、使用感良好なマスキング組成物を得
ることができることが判明した。
【0126】また、実施例17はシェラックを用いた比
較例31とほぼ同等のマスキング効果を有するが、口内
のざらつき感は実施例17の方が比較例31よりも少な
くなった。
【0127】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る発
明は、液体又は粉末の生薬エキス類と、生薬エキス類に
対して2〜4倍量のゼインと、溶剤とを混練して乾燥す
ることによって、生薬エキス類をゼインのマトリックス
中に分散するので、生薬エキス類をゼインに練り込むこ
とによって、一度に多量の生薬エキス類が口中に広がる
ことがなくてゼインのマトリックスで生薬エキス類をマ
スキングすることができ、生薬エキス類に起因する苦味
や渋味、口腔内や歯根部分の着色、不快臭や刺激が発生
することが少ないものであり、また、シェラックを用い
る場合に比べて、ざらつきなどの食感上の不快感がほと
んど生じないようにすることができるものである。
【0128】また、本発明の請求項2乃至4に係る発明
は、生薬エキス類が、苦味、渋味を有する物質、あるい
は着色性を有する物質、あるいは不快臭、刺激を有する
物質であるので、各種のマスキング物質を採用すること
ができるものである。
【0129】また、本発明の請求項5に係る発明は、キ
トサン、キトサンオリゴ糖又はこれらの複合組成物と、
キトサン、キトサンオリゴ糖又はこれらの複合組成物に
対して0.01〜1倍量のゼインと、溶剤とを混練して
乾燥することによって、キトサン、キトサンオリゴ糖又
はこれらの複合組成物をゼインのマトリックス中に分散
するので、苦味や酸味や渋味等の不快な味が少ないキト
サン、キトサンオリゴ糖又はこれらの複合組成物をゼイ
ンの含有量が少なくても充分にマスキングすることがで
き、噛んだり長時間舐めたりしてもマスキング効果が失
われることなくなってキトサン、キトサンオリゴ糖又は
これらの複合組成物に起因する苦味や渋味等の不快な味
が発生することが少なく、かつキトサン、キトサンオリ
ゴ糖又はこれらの複合組成物の含有量が多くて安価なも
のである。また、シェラックを用いる場合に比べて、ざ
らつきなどの食感上の不快感がほとんど生じないように
することができるものである。
【0130】また、本発明の請求項6に係る発明は、
0.5mm以下の直径を有するので、歯間への侵入を防
止することができると共に体内での生薬エキス類あるい
はキトサン、キトサンオリゴ糖又はこれらの複合組成物
の溶解性を高くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、(a)
(b)は概略図である。
【図2】同上の他の実施の形態を示す概略図である。
【符号の説明】
A マスキング組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 K 7/16 7/16 9/10 9/10 31/702 31/702 31/722 31/722 47/42 47/42 (72)発明者 三谷 隆彦 大阪市北区梅田1丁目2番2−800号 三 基商事株式会社内 Fターム(参考) 4B035 LC01 LC02 LE07 LG15 LG17 LG37 LK14 LP21 LP24 LP26 4C076 AA16 BB01 CC40 EE37F EE41F FF52 GG46 4C083 AA111 AA112 AD321 AD411 CC41 DD27 EE06 4C086 AA01 AA02 EA01 EA23 MA02 MA05 MA17 MA28 MA52 MA63 NA09 ZA66 ZA67 ZA89 4C088 AB02 AB40 AB51 AC04 AC05 BA08 MA05 MA17 MA52 NA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体又は粉末の生薬エキス類と、生薬エ
    キス類に対して2〜4倍量のゼインと、溶剤とを混練し
    て乾燥することによって、生薬エキス類をゼインのマト
    リックス中に分散して成ることを特徴とするマスキング
    組成物。
  2. 【請求項2】 生薬エキス類が苦味、渋味を有する物質
    であることを特徴とする請求項1に記載のマスキング組
    成物。
  3. 【請求項3】 生薬エキス類が着色性を有する物質であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のマスキング組成
    物。
  4. 【請求項4】 生薬エキス類が不快臭、刺激を有する物
    質であることを特徴とする請求項1に記載のマスキング
    組成物。
  5. 【請求項5】 キトサン、キトサンオリゴ糖又はこれら
    の複合組成物と、キトサン、キトサンオリゴ糖又はこれ
    らの複合組成物に対して0.01〜1倍量のゼインと、
    溶剤とを混練して乾燥することによって、キトサン、キ
    トサンオリゴ糖又はこれらの複合組成物をゼインのマト
    リックス中に分散して成ることを特徴とするマスキング
    組成物。
  6. 【請求項6】 0.5mm以下の直径を有することを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のマスキング
    組成物。
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