JP2003104461A - 湿気硬化型シーリング材用カートリッジおよび湿気硬化型シーリング材収納カートリッジ - Google Patents

湿気硬化型シーリング材用カートリッジおよび湿気硬化型シーリング材収納カートリッジ

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厚志 手島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿気遮断性に優れ、内部に収納した湿気硬化
型シーリング材を長期間保存できる湿気硬化型シーリン
グ材用カートリッジを提供する。 【解決手段】円筒状のポリオレフィン製カートリッジ本
体の一端にそれを塞ぐポリオレフィン製天蓋部が存在
し、天蓋部の中心部にノズル付きポリオレフィン製吐出
部が存在し、その吐出口は防湿膜で封止されており、該
カートリッジ本体の他端にポリオレフィン製押出用プラ
ンジャーが内嵌される湿気硬化型シーリング材用カート
リッジにおいて、カートリッジ本体、天蓋部、押出用プ
ランジャーの厚みが0.7〜2.5mmであり、カート
リッジ本体の外周面にアルミラミネートフィルムが全面
接着されており、カートリッジ本体と押出用プランジャ
ーとの間は疎水性密封剤により密封されていることを特
徴とする、湿気硬化型シーリング材用カートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は湿気遮断性を向上さ
せた湿気硬化型シーリング材用ポリオレフィン製カート
リッジに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、湿気硬化型シーリング材を収納して
保存するためのカートリッジとしては、円筒状のカート
リッジ本体の一端にはそれを塞ぐ天蓋部が存在し、天蓋
部の中心部にはノズル付き吐出部が存在し、その吐出口
は防湿膜により封止されており、該カートリッジ本体の
他端には押出用プランジャーが摺動自在に内嵌されてい
るカートリッジが知られており(実公平3−28941
号公報参照)、カートリッジ本体の材質としてはアルミ
箔をラミネートした厚紙や、ポリエチレンやポリプロピ
レンなどのポリオレフィン系の熱可塑性樹脂などが知ら
れている。カートリッジ本体がアルミ箔をラミネートし
た厚紙からなるカートリッジは、使用後このカートリッ
ジを産業廃棄物として焼却廃棄するには不向きであると
いう問題があり、ポリオレフィン製のカートリッジが有
利である。
【0003】しかし、カートリッジ本体の材料としてポ
リエチレンまたはポリプロピレンを用いた場合、湿気遮
断性が十分でなく、内部に収納する湿気硬化型シーリン
グ材の種類によっては長期間保存中にカートリッジ本体
の断面を透過してきた水分により、部分的に硬化した
り、ガラス板、金属板、金属サッシ等の被着物の温度が
高い場合にシーリング部位と被着物との界面に気泡が生
じたりするなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、湿気
遮断性に優れ、内部に収納した湿気硬化型シーリング材
を長期間保存することができる湿気硬化型シーリング材
用カートリッジを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒状のポリ
オレフィン製カートリッジ本体の一端にはそれを塞ぐポ
リオレフィン製天蓋部が存在し、天蓋部の中心部にはノ
ズル付きポリオレフィン製吐出部が存在し、その吐出口
は防湿膜により封止されており、該カートリッジ本体の
他端にはポリオレフィン製押出用プランジャーが摺動自
在に内嵌されている湿気硬化型シーリング材用カートリ
ッジにおいて、カートリッジ本体、天蓋部、押出用プラ
ンジャーはその厚みが0.7〜2.5mmであり、カー
トリッジ本体の外周面のうち少なくと湿気硬化型シーリ
ング材を収納する部分上にアルミラミネートフィルムが
全面接着されており、カートリッジ本体の内周面と押出
用プランジャーの外周面間は疎水性密封剤により密封さ
れていることを特徴とする、湿気硬化型シーリング材用
カートリッジ、および、湿気硬化型シーリング材を収納
した上記湿気硬化型シーリング材収納カートリッジに関
する。
【0006】
【発明の実施の態様】本発明のカートリッジ1はポリオ
レフィン製のものであって、すなわち、図1に示す、円
筒状のカートリッジ本体1a、天蓋部1b、吐出部1
c、押出用プランジャー2の全てをポリオレフィンで作
製したものである。ポリオレフィンとしては、高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレンおよ
びエチレン・プロピレン共重合体が例示されるが、特に
高密度ポリエチレンが好ましい。上記カートリッジ本体
1a、天蓋部1b、吐出部1cおよび押出用プランジャ
ー2の成形方法は特に限定されず、吐出部1cと天蓋部
1bとカートリッジ本体1aとを射出成形により一体化成
形してもよく、吐出部1cを中心部に有する天蓋部1b
を射出成形により成形し、円筒状のカートリッジ本体1
aを押出成形にて作製した後、両者を溶着してもよい。
カートリッジ本体1a、天蓋部1bおよび押出用プランジ
ャー2の厚みは、0.7mm〜2.5mmの範囲であ
る。上記範囲の下限未満であると、カートリッジの強度
や湿気遮断性が十分でなく、上記範囲の上限を超えると
重量増により作業性が低下したり不経済であったりする
からである。
【0007】カートリッジ本体1aの一端を塞ぐ天蓋部
1bの中心部に設けられた吐出部1cの吐出口は防湿膜
4により封止されている。防湿膜4はアルミなどの金属
箔と加熱溶融型接着剤との積層体からなることが好まし
く、この場合、該防湿膜4を加熱溶融型接着剤層側で吐
出部1cに融着することにより吐出口が封止される。吐
出部1cにはノズル3が取り付けられている。ノズル3
は吐出部1cに着脱可能であることがカートリッジの保
管や輸送の際に有利であって好ましいが、吐出部1cと
一体化されていても差し支えない。
【0008】一方、カートリッジ本体1aの他端には、
押出用プランジャー2が摺動自在に内嵌されている。湿
気硬化型シーリング材Aをカートリッジ本体1aに充填
後、押出用プランジャーを挿入して密封することが好ま
しい。カートリッジ本体1aの内周面と押出用プランジ
ャー2の外周面の間には疎水性密封材5が存在するので
空気中の湿気がカートリッジ本体1a内に侵入しにく
い。カートリッジ本体1aの内周面のうち少なくとも押
出用プランジャー2の外周面と接触する部位に疎水性密
封材5の塗膜を設けることが好ましい。この疎水性密封
材5としては、長鎖アルキル変性ポリシロキサン、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、植物
系ワックス、動物系ワックス、ポリエチレンワックスな
どのワックス、あるいはこれらのワックスとポリブテン
もしくはポリイソブチレンとの混合物など従来公知のも
のが使用できる。
【0009】以上のような構成は従来の湿気硬化型シー
リング材用ポリオレフィン製カートリッジと同様である
が、本発明においては、前記カートリッジ本体1aの外
周面にアルミラミネートフィルム6が全面接着されてい
る。アルミラミネートフィルム6は空気中の湿気がカー
トリッジ本体1aの断面を透過してカートリッジ内部に
侵入することを防止し、内部に収納された湿気硬化型シ
ーリング材Aを長期間保存することを可能にする働きが
ある。アルミラミネートフィルム6は、カートリッジ本
体1aの両端間にわたる外周面全面に全面接着されても
よく、さらには天蓋部1bの一部を覆っていてもよい
が、カートリッジ本体1aの外周面のうち少なくとも湿
気硬化型シーリング材を収納する部分上にはアルミラミ
ネートフィルム6が全面接着されている必要がある。特
開2001−2401541号公報に記載されているよ
うに、アルミラミネートフィルムをカートリッジ本体1
aに緊密に巻きつけて、始端縁部と後端縁部のみを部分
的に接着するだけでは十分な湿気遮断性を得ることが難
しい。
【0010】アルミラミネートフィルム6は、外面側か
ら熱可塑性樹脂層6c/アルミ層6a/加熱溶融型接着剤
層6b、熱可塑性樹脂層6c/アルミ層6a/粘着剤層6
e、熱硬化樹脂層6d/アルミ層6a/加熱溶融型接着剤
層6b、硬化樹脂層6d/アルミ層6a/粘着剤層6e、
硬化樹脂層6d/グラシン紙7/アルミ層6a/粘着材層
6eなどの層構成を有するものが用いられる。
【0011】熱可塑性樹脂層6cはアルミラミネートフ
ィルム6の耐磨耗性、耐薬品性、取扱い作業性などを向
上させる働きがある。該熱可塑性樹脂層6cは樹脂フィ
ルムのドライラミネート等により、アルミ層6a上に積
層して形成することができる。熱可塑性樹脂層6cに好
適に用いられる熱可塑性樹脂は、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル
樹脂;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹
脂;アクリル樹脂;ポリウレタン樹脂;ポリ塩化ビニル
樹脂が例示される。中でもポリエチレンテレフタレート
が好ましい。これらのフィルムの厚さは特に限定されな
いが0.5〜100μmであることが好ましい。
【0012】硬化樹脂層6dは熱可塑性樹脂層6cと同
様の働きをし、硬化性樹脂をロール塗工あるいはグラビ
ア印刷等によってアルミ層6a上に積層・硬化して形成
される。硬化性樹脂は、硬化性樹脂自体や硬化性樹脂と
他成分(例えば、顔料、増粘材、溶剤)との混合物であ
っても良い。水溶性あるいは有機溶剤系の熱硬化性樹脂
塗料や紫外線硬化性樹脂塗料、電子線硬化性樹脂塗料な
どの合成樹脂塗料は該硬化樹脂層6dに好適に用いるこ
とができる。
【0013】アルミ層6aは、アルミを薄膜状に延展し
たアルミ箔、真空蒸着やスパッタリングなどのいわゆる
蒸着法によって形成したアルミ層のいずれでもよい。ア
ルミ層6aの厚さは0.04〜100μm、好ましくは
0.04〜10μmである。
【0014】蒸着法によってアルミ層6aを設ける場合
は、熱可塑性樹脂、加熱溶融型接着剤、グラシン紙など
のアルミラミネートフィルムの固形の構成要素上にアル
ミを蒸着するとよい。グラシン紙にアルミ蒸着を行う場
合、グラシン紙の厚さは5〜30μmであることが好ま
しい。これは、上記範囲の下限未満であるとアルミ蒸着
グラシン紙の強度が不足して取扱い作業性が悪化し、上
記範囲の上限を超えるとカートリッジの湿気遮断性が十
分でなくなる場合があるからである。
【0015】加熱溶融型接着剤層6bはカートリッジ本
体1aの外周面と熱融着可能な樹脂をアルミ層6aに積
層して形成される。加熱溶融型接着剤層6dの加圧下で
の熱融着温度は、約60〜240℃であることが好まし
く、特に80〜180℃であることが好ましい。加熱溶
融型接着剤層6b用の加熱溶融型接着剤としては、低密
度ポリエチレン、エチレン・アクリル酸共重合体、エチ
レン・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エ
チレン・ポリプロピレン共重合体、ポリビニルエーテ
ル、ポリ塩化ビニル、ポリブチラールおよびこれらのポ
リマーの2種以上の混合物、これらポリマーと他成分と
の混合物を好適に用いることができる。本加熱溶融型接
着剤層6bは、このような樹脂の溶融押出し塗工やこの
ような樹脂からなるフィルムのドライラミネート等によ
ってアルミ層に積層することにより形成される。加熱溶
融型接着剤層6bの厚さは一般的には1〜100μmで
あり、好ましくは1〜50μmである。
【0016】粘着剤層6e用の粘着剤としては、従来公
知のゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ビニルアルキル
エーテル系粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤、ポ
リビニルピロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘
着剤、シリコーン系粘着剤、セルロース系粘着剤などを
用いることができる。これらの粘着剤は、カレンダーロ
ール法等の圧延法、ドクターブレード法やグラビアロー
ルコータ法などのシート形成法などの方式で適宜アルミ
層に積層される。本粘着剤層6eの厚さは一般的には1
〜100μmであり、好ましくは1〜50μmである。
【0017】本アルミラミネートフィルム6をカートリ
ッジ本体1a外周面に接着あるいは貼着する方法は特に
制限が無く、ローラ加圧法や熱ローラ加圧転写法などの
従来公知の方法で行うことができる。
【0018】本発明のカートリッジは、カートリッジ本
体1a外周面にアルミラミネートフィルム6を全面接着
しているのでシリコーン系、変成シリコーン系、ポリウ
レタン系、ポリサルファイド系などの湿気硬化型シーリ
ング材を収納し長期間保存することができる。湿気硬化
型シリコーンシーリング材は脱アルコール型、脱オキシ
ム型、脱アミン型、脱ケトン型、脱アミノ型などのいず
れでも良いが、特に、1液タイプの脱アルコール型湿気
硬化型シリコーンシーリング材は、本発明カートリッジ
に充填することにより保存可能期間を飛躍的に延長する
ことができる。
【0019】
【実施例】本発明における効果を確認するため、本発明
のカートリッジ内部に収納された湿気硬化型シーリング
材の保存安定性について、加速劣化させたシーリング材
中の硬化物の有無およびシーリング材の発泡性を調べる
ことで評価した。また同時に、カートリッジの透湿度を
調べた。
【0020】[カートリッジ本体の調製]密度0.96の
高密度ポリエチレン樹脂の射出成形により、図1に示し
たような、一端が中心部に吐出部1cを備えた天蓋部1
bで塞がれた肉厚1.2mmのカートリッジ本体1aを
得た。吐出部1cの吐出口は、内側からアルミラミネー
トフィルムからなる防湿膜4をその周囲に融着すること
により封止した。吐出口1cには先細状の低密度ポリエ
チレン製ノズル3を螺着した。カートリッジ本体1aの
他端開口部の内周面には、押出用プランジャー内嵌時の
密封性を高めるため疎水性密封材5としてポリブテンと
マイクロクリスタリンワックスの混合物(混合比6:
4)を塗布した。次いで、カートリッジ本体1aの外周
面のうち、湿気硬化型シーリング材Aを収納する部分上
に各種のアルミラミネートフィルム6を接着した。
【0021】[透湿度の測定方法]上記のアルミラミネー
トフィルム6が全面接着されたカートリッジ本体1aの
外周面を切り取り、120℃のホットプレスにより厚さ
1.2mmの板状の高密度ポリエチレン樹脂表面にアル
ミラミネートフィルムが全面接着した透湿性評価用試験
片を得た。この試験片を用いてJIS Z0208、防
湿包装材料の透湿度試験方法により温度40℃、相対湿
度90%の雰囲気下で48時間放置する条件で透湿度を
求めた。
【0022】[湿気硬化型シリコーンシーリング材の調
製とエージング方法]25℃における粘度が17000
mPa・sの分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ
基封鎖ポリジメチルシロキサン50重量部、炭酸カルシ
ウム(沈降法により製造され、BET法による比表面積
が18m2/gであり、その表面が脂肪酸で処理されて
いる)50重量部、メチルトリメトキシシラン3.0重
量部およびジ(イソプロポキシ)チタン−ジ(エチルア
セトアセテート)1.0重量部を室温にて均一に混合し
て脱アルコール型湿気硬化型シリコーンシーリング材を
調製した。このシリコーンシーリング材を上記のカート
リッジ本体1aに充填し、その開口部にカートリッジ本
体1aと同じ高密度ポリエチレンの射出成形により得た
肉厚1.1mmの押出用プランジャー2を内嵌して密封
した。このシリコーンシーリング材収納カートリッジ1
を温度40℃、相対湿度90%の加速劣化雰囲気下に2
週間、4週間、8週間、12週間、16週間および20
週間放置し、各放置期間ごとに下記の硬化物観察試験お
よび発泡観察試験に供した。
【0023】[硬化物観察試験方法]上記の所定時間、加
速劣化雰囲気下に保存したシリコーンシーリング材をカ
ートリッジ1から押し出し、目視にて微小硬化物の有無
を調べた。
【0024】[発泡観察試験方法]50mm×50mm×
5mmのガラステストパネル上に、幅×長さ×高さ=1
2mm×50mm×6mmのバックアップ材を幅12mm
の間隔で2本平行に設置して目地を設けた。このガラス
テストパネルを温度50℃のオーブンに投入し、24時
間経過後オーブンから取り出し、直ちに上記条件で所定
時間放置したシリコーンシーリング材を目地内に塗布
し、へら仕上げを行い、温度25℃、相対湿度50%の
雰囲気下で7日間養生して該シリコーンシーリング材を
硬化させた。その後シリコーンシーリング材とガラステ
ストパネル間の気泡の有無を観察した。
【0025】
【実施例1】図2に示した、厚さ16μmのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム層6c/厚さ9μmのアルミ
箔層6a/厚さ20μmの低密度ポリエチレンフィルム
層6bの層構成を有するアルミラミネートフィルム6
を、低密度ポリエチレンフィルム層6bがカートリッジ
本体1aの外周面に接するようにして、加圧しながら該
低密度ポリエチレンフィルムの軟化温度以上に加熱して
全面を融着させることにより得られたカートリッジ1に
ついて、その透湿度およびカートリッジ内部に収納した
湿気硬化型シリコーンシーリング材の長期保存安定性を
調べた。その結果を下記の表1に示した。
【0026】
【実施例2】図3に示した、紫外線硬化性樹脂塗料(東
洋インキ株式会社製FDSS46)のローラ塗工により形成さ
れた硬化樹脂層6d/真空蒸着により形成された厚さ
0.04μmのアルミ層6a/厚さ20μmのエチレン
・アクリル酸共重合体フィルム層6bの層構成を有する
アルミラミネートフィルム6の硬化樹脂層6d上に厚さ
100μmのポリエチレンテレフタレートフィルムから
なる支持体8を貼着した積層フィルムを用意した。該積
層フィルムを、エチレン・アクリル酸共重合体フィルム
層6bがカートリッジ本体1aの外周面に接するように
して、熱ローラ型加圧転写装置を用いて最外層のポリエ
チレンテレフタレートフィルム8を剥離しながら加圧・
加熱転写して全面を融着させた。得られたカートリッジ
についてその透湿度およびカートリッジ内部に収納した
湿気硬化型シリコーンシーリング材の長期保存安定性を
実施例1と同様に調べた。その結果を下記の表1に示し
た。
【0027】
【実施例3】図4に示した、UV硬化性樹脂塗料(東洋
インキ株式会社製FDSS46)のローラ塗工により形成した
硬化樹脂層6d/厚さ25μmのグラシン紙7/グラシ
ン紙上に真空蒸着により形成された厚さ0.04μmの
アルミ層6a/アクリル系粘着剤層6eの層構成を有す
るアルミラミネートフィルム6の粘着材層6e側に剥離
紙9を積層した積層フィルムを用意した。該積層フィル
ムを、粘着材層6eがカートリッジ本体1aの外周面に
接するようにして剥離紙9を剥離しながらローラ型転写
器を用いて転写して全面を貼着させた。得られたカート
リッジについてその透湿度およびカートリッジ内部に収
納した湿気硬化型シリコーンシーリング材の長期保存安
定性を実施例1と同様に調べた。その結果を下記の表1
に示した。
【0028】
【比較例1】アルミラミネートフィルムを接着していな
いカートリッジを用いる以外は実施例1と同様にして調
製したカートリッジについて、その透湿度およびカート
リッジ内部に収納したシリコーンシーリング材の長期保
存安定性を調べた。その結果を下記の表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の湿気硬化型シーリング材用カー
トリッジはカートリッジ本体の外周面にアルミラミネー
トフィルムの全面が接着または貼着されているので、湿
気遮断性に優れ、内部に収納した湿気硬化型シーリング
材を長期間保存することができるという特徴を有する。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用した湿気硬化型シーリン
グ材用カートリッジの縦断面図である。
【図2】本発明の実施例1のカートリッジ本体1aの側
壁の断面概略図である。
【図3】本発明の実施例2で使用したアルミラミネート
フィルム6の断面概略図である。
【図4】本発明の実施例3で使用したアルミラミネート
フィルム6の断面概略図である。
【0032】
【符号の説明】
1 カートリッジ 1a カートリッジ本体 1b 天蓋部 1c 吐出部 2 押出用プランジャー 3 ノズル 4 防湿膜 5 疎水性密封材 6 アルミラミネートフィルム 6a アルミ層 6b 加熱溶融型樹脂層 6c 熱可塑性樹脂層 6d 硬化樹脂層 6e 粘着剤層 7 グラシン紙 8 支持体 9 剥離紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手島 厚志 東京都千代田区丸の内一丁目1番3号 東 レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 内 (72)発明者 森本 浩登希 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 Fターム(参考) 3E014 KA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のポリオレフィン製カートリッジ
    本体の一端にはそれを塞ぐポリオレフィン製天蓋部が存
    在し、天蓋部の中心部にはノズル付きポリオレフィン製
    吐出部が存在し、その吐出口は防湿膜により封止されて
    おり、該カートリッジ本体の他端にはポリオレフィン製
    押出用プランジャーが摺動自在に内嵌されている湿気硬
    化型シーリング材用カートリッジにおいて、カートリッ
    ジ本体、天蓋部、押出用プランジャーはその厚みが0.
    7〜2.5mmであり、カートリッジ本体の外周面のう
    ち少なくとも湿気硬化型シーリング材を収納する部分上
    にアルミラミネートフィルムが全面接着されており、カ
    ートリッジ本体の内周面と押出用プランジャーの外周面
    間は疎水性密封剤により密封されていることを特徴とす
    る、湿気硬化型シーリング材用カートリッジ。
  2. 【請求項2】 アルミラミネートフィルムが熱可塑性樹
    脂層、アルミ層、加熱溶融型接着剤層からなる請求項1
    記載の湿気硬化型シーリング材用カートリッジ。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂層がポリエチレンテレフタ
    レート層であり、アルミ層がアルミ箔層であり、加熱溶
    融型接着剤層がポリエチレン層であり、ポリオレフィン
    が高密度ポリエチレンである請求2記載の湿気硬化型シ
    ーリング材用カートリッジ。
  4. 【請求項4】 アルミラミネートフィルムが硬化樹脂
    層、アルミ層、加熱溶融型接着剤層もしくは粘着剤層か
    らなる請求項1記載の湿気硬化型シーリング材用カート
    リッジ。
  5. 【請求項5】 硬化樹脂層が紫外線硬化性の樹脂層また
    は電子線硬化性の樹脂層である請求項4記載の湿気硬化
    型シーリング材用カートリッジ。
  6. 【請求項6】 湿気硬化型シーリング材がシリコーンシ
    ーリング材である請求項1〜5のいずれか1項記載の湿
    気硬化型シーリング材用カートリッジ。
  7. 【請求項7】 シリコーンシーリング材が脱アルコール
    型シリコーンシーリング材である請求項6記載の湿気硬
    化型シーリング材用カートリッジ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の湿気硬化型シーリング材
    用カートリッジに湿気硬化型シーリング剤が収納された
    湿気硬化型シーリング材収納カートリッジ。
  9. 【請求項9】 湿気硬化型シーリング材がシリコーンシ
    ーリング材である請求項8記載の湿気硬化型シーリング
    材収納カートリッジ。
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