JP2003104329A - レンズパッケージ用のヒートシール装置 - Google Patents

レンズパッケージ用のヒートシール装置

Info

Publication number
JP2003104329A
JP2003104329A JP2001302325A JP2001302325A JP2003104329A JP 2003104329 A JP2003104329 A JP 2003104329A JP 2001302325 A JP2001302325 A JP 2001302325A JP 2001302325 A JP2001302325 A JP 2001302325A JP 2003104329 A JP2003104329 A JP 2003104329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
sheet
lens
heat
mandrel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001302325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4618625B2 (ja
Inventor
Makoto Nakagawa
誠 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Menicon Co Ltd
Tomey Corp
Original Assignee
Menicon Co Ltd
Tomey Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Menicon Co Ltd, Tomey Corp filed Critical Menicon Co Ltd
Priority to JP2001302325A priority Critical patent/JP4618625B2/ja
Publication of JP2003104329A publication Critical patent/JP2003104329A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4618625B2 publication Critical patent/JP4618625B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B25/00Packaging other articles presenting special problems
    • B65B25/008Packaging other articles presenting special problems packaging of contact lenses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Closing Of Containers (AREA)
  • Package Closures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、コンタクトレンズおよび保存液を
ケースに収容したのちその収容部をヒートシールするた
めの装置であって、ケース開口部にシートを布置して加
熱マンドレルを2回以上押圧作動することを特徴とする
ヒートシール装置に関する。 【効果】 本発明の装置によれば、コンタクトレンズ流
通ケースとしてブリスターケースを採用する上で、ケー
スにレンズ及び保存液を収納した後、ブリスターケース
表面をカバーシートで封止する際に、シートとケースと
の接着力が適正であるとともに、シート表面にしわがよ
ったり波打つことのない見栄えのよい封止が可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンタクトレンズ
を収容するケースをヒートシールして密封したパッケー
ジを形成するための装置に関する。特に本発明はシート
とケースとの密着力を調整し、ヒートシール面の平坦か
つ均一な密封を達成するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ソフトコンタクトレンズは、流
通過程において含水した状態を保つ為に所定の水溶液に
浸漬して保存される。従来、レンズと水溶液は、ガラス
製やプラスチック製の小容器に入れられた後、樹脂製の
蓋によって密封されていた。近年、ソフトコンタクトレ
ンズは毎日あるいは1〜2週間の短期間で使い捨てにさ
れるタイプが主流になりつつあり、これらの流通ケース
はブリスターケースと呼ばれるプラスチック製の平板に
レンズを入れる為のくぼみを形成した簡単な構造のケー
スに、レンズと水溶液を入れた後、くぼみ開口部をヒー
トシールによって密封されてケース自体も使い捨てにな
っている。このプラスチック平板は一般に射出成型によ
って成形できる熱可塑性樹脂(たとえば、ポリスチレ
ン、ポリプロピレンなど)からなり、くぼみを覆うシー
ルはヒートシール面がポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン等からなるアルミニウム箔との複合フィル
ムが使用される。レンズ等をヒートシールして密封した
後は、このパッケージをオートクレーブ滅菌等にかけ消
費者に渡るまでの無菌的水和状態を保持する。
【0003】従来、この種のコンタクトレンズをパッケ
ージする装置は、複数のコンタクトレンズケースを並べ
て封止し、封止後に各パッケージ単品に分離するか、そ
のまとまりを単品に分離可能な破断線を入れてそのまと
まり単位で流通させていた。これらの先行技術として
は、特開平8−47989号公報、特開平8−5482
4号公報、特開平9−169357号公報がある。これ
らの技術は、ブリスターケースをひとつのまとまりでヒ
ートシールすることで、そのまとまりから分離された単
品である場合には、本来の出荷ベースのものとは異なる
ことを使用者に認識させることを目的としており、いわ
ゆる不正開封防止的な機能をはたすこと、および、まと
まって封止することの効率を考慮したものである。そこ
で開示されている発明は、およそ次のようなものであ
る。複数のケースが各ケースを受容するための空孔部を
備えた固定キャリアラックの中に取り付けられ、各ケー
スにコンタクトレンズ及び液体が入れられた後、検査ス
テーションでレンズに欠陥がないことを確認する。その
後キャリアラックをヒートシールステーションの中のプ
ラテン上に移動して、シートがケース上に配置され、加
熱したマンドレルによって所定の熱と圧力を加えてケー
スにヒートシールして密封パッケージを形成する。この
結果、各ケースはそれぞれシートを共有して一体に多数
個のケースが接合したパッケージが形成される。
【0004】しかし、上記パッケージ方法には前記公報
出願人が特開2000−203505号公報で述べるよ
うな、以下に示すいくつかの不都合な点がある。例え
ば、各キャリアラック上に複数のレンズケースを載せる
ことで、検査ステーションでのキャリアラック上のレン
ズの欠陥およびその非存在の検出および認識が複雑にな
ること、すなわちキャリアラック上のどのレンズが検査
に不合格であったかを特定して、それらが除去されるま
で上記の処理を通してそれらを追跡するために複雑なマ
トリクス式の追跡システムを使用する必要がある。別の
不都合な点は、キャリアラック上の各レンズケースが同
一のヒートシール条件下におかれることである。それ
は、各レンズケースが成形条件の変化により、成形され
た熱可塑性樹脂のケースの高さが異なる場合や、キャリ
アラック上に置く際にレンズケースが多少傾いて置かれ
たりすることによって、各レンズケースの高さが不揃い
になることがある。このような場合には、標準的な高さ
より高いケースはマンドレルからの圧力を強く受け、逆
に低いケースは圧力を受けにくくなるために、レンズケ
ースからのシート剥離に非常に強い力が必要となった
り、シール力が薄弱すぎて滅菌工程中に液漏れやシール
部破裂等を起こす可能性もあるなど、良品であったレン
ズもシール不良で廃棄されるという自体も生じうるた
め、商品の品質としては許容できない場合もある。さら
に、ケース毎に単品にするためにシート間に破断線を予
め設けてあるものを用いてヒートシールする場合には、
シートとケースの接着部分がズレるとキャリアラック上
の一群のケース全てに不整合が生じて、不良のパッケー
ジを形成することになる。
【0005】上記の問題点を解決するために特開200
0−203505号公報には、各ケース毎に所定量の熱
と圧力を加えることのできるヒートシール装置が提案さ
れている。この装置を用いればケース毎に統一した圧力
を加えることができるのでシートの密着程度がどのケー
スについても均一なものが得られることとなる。このよ
うな装置により品質上の上記諸問題をクリアできるが、
ヒートシールする場合にもう一つ重要な課題として、い
わゆる商品としての見栄えを良くするということも重要
である。レンズケースにヒートシールする場合にはシー
ト面にヒーターが加圧されることにより、シート表面の
しわの発生が問題となる。ヒートシールは、封止後のオ
ートスチールによる滅菌工程での破裂防止の為にある程
度以上の強度をもって接着しなければならない。また接
着強度が強すぎると、剥がし難くなったりシートが波打
ち、しわになって見栄えが悪くなるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の如き
事情を背景として為されたもので、レンズケースのヒー
トシール装置であって、シートにしわの発生を極力抑え
て、かつ密封力の充分なヒートシールができる装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は以下の構成からなることを特徴とする。すな
わち、コンタクトレンズをパッケージ化するための装置
であって、複数のコンタクトレンズケースを載置するた
めのレンズケースキャリア、レンズケースにヒートシー
ルするためのシートを供給するシート送りローラ、加熱
したマンドレルを一定の圧力下で押圧するシリンダーを
有し、ケースのくぼみ開口部にシートを布置したのちマ
ンドレルを2回以上押圧作動することを特徴とするヒー
トシール装置である。
【0008】本発明の装置は、さらに帯状のシートを裁
断するためのカッターを有し、ロールから供給されるシ
ートを必要面積分に打ち抜いたりあるいは適当なまとま
り毎に分割して、レンズケース単品または数個のまとま
りで包装できる用に分離される。なお適当なまとまりで
分割される場合には、各レンズケース単位に分離できる
ように、ケース間に破断線が施される。
【0009】本発明の装置は、複数のコンタクトレンズ
ケースを載置するためのレンズケースキャリアを有す
る。レンズケースは平坦なシール領域とその内側にレン
ズを収容するくぼみを有する。平坦なシール領域はさら
にその外側に延びるフランジやフランジから垂下する脚
部を有していても良い。この脚部はケースのくぼみのみ
ではケースを置いたときに安定に静置できないことがな
いようにするためのもので、必ずしもフランジの全周囲
から垂下している必要はない。本発明装置のレンズケー
スキャリアはケースのくぼみを収容する凹部と、ケース
の平坦なシール領域を下方より支持する環状の載置部を
有する。本載置部はシートを挟んでケース平坦部に加熱
マンドレルを押圧したときに、所定の圧力で平坦部を支
持することができるようにしたもので、ケースの密封を
確保するためにケース裏側から重要な位置を支える。レ
ンズケースキャリアはさらにこれらを搬送するためのコ
ンベアを備えており、キャリア上のレンズケースを加熱
したマンドレルの下方位置までくるように移送し、マン
ドレルによる2回以上の押圧加熱溶着工程ののち、カッ
ターにより分離されて、キャリアからレンズケースが離
脱する位置まで搬送する。
【0010】帯状のシートはレンズケース開口部を一定
の張力下で引っ張られた状態で溶着しないと、密封した
後のシート表面にしわがよったり、密封時に波打って溶
着が不完全な部分が生じる。したがって、ケース開口部
を覆うように布置する場合には、帯状のシートをロール
から引き出すようにして張力を加えた状態で、ケースの
平坦部に平行にかつ平坦部に直接接触するようにしてケ
ース上に配置される。マンドレルによる1回目の加熱溶
着は、シートをケース上の平坦部に位置付けることを主
目的として、くぼみ周囲の平坦部に均一に接着するよう
に、軽めの押圧力と低めの温度により溶着される(いわ
ゆる仮止め接着)。つづいて、コンベアにより前記溶着
位置より第二のマンドレルの直下位置に移動され(この
場合、同じ位置でマンドレルの形状・押圧力を変えても
良いが)、マンドレルの2回目の加熱溶着で、強い押圧
力でケース平坦部上のシートを押さえ付けて強固に密着
させる。このように、2段階で加熱溶着することでオー
トクレーブ滅菌にも耐えられる強度の密着力と、シート
表面にしわのよらない均一な封止を可能にする。
【0011】本発明の好ましい別の態様としては、マン
ドレルを支えるシリンダーにはシートを介してレンズケ
ースを押圧する時の圧力を調整できるように、圧力トラ
ンスデューサーが取り付けられており、その圧力信号に
よりシリンダーによる圧力を各ケース毎に調整して最良
の密封を実施するものであってもよい。レンズケースを
キャリアに載置した場合に、ケースとキャリア間の重な
り方が常に一定の関係であるとは限らず、コンベア上の
キャリアについても、いつも同じ高さにあることを保証
するのは困難である。そのため、シリンダーによって加
熱マンドレルの降下時に、いつも同じ位置まで降下させ
たとしても、この時の押圧力が常に一定になるとは限ら
ないので、前記圧力トランスデューサにより各ケースの
平坦面の位置に応じて検知される加熱マンドレルの押圧
力を調整しつつ、密封することが望ましいのである。
【0012】レンズケースのくぼみを直接シートで覆蓋
する場合には、押圧するマンドレルはくぼみ開口部の径
より大きく、幅2mm以上の環状の圧着面を有したもの
を使用する。通常のブリスターケースであれば第一回目
のマンドレルも、第二回目に使用するマンドレルも同じ
形状であって良いが、本発明の特徴であるマンドレルの
二回以上の押圧が特に効果的なレンズケースは、特願2
000−68154号に記載されるようなくぼみ開口部
に中蓋をしたままで表面をヒートシールするような場合
である。このようなケースの場合にはシートを剥がす際
に、中蓋も同時にとれないとレンズの取出しが手間がか
かる。従って、ヒートシールする時には中蓋にもシート
が接着している必要がある。このレンズケースはくぼみ
開口径に対する中蓋の外径を小さくし、シート面に中蓋
が突出することによる凹凸ができないようにしてある。
しかし、中蓋の外径とくぼみ開口径はほぼ等しくなって
おり、ヒートシールする際の加熱マンドレルの押圧力
と、熱によるくぼみ開口部樹脂と中蓋外周部樹脂の溶融
によって、ヒートシール時にケースと中蓋が溶着してし
まい、シートを剥がす際のみならず、直接中蓋を取り外
そうとしてもできないこともある。本発明では、このよ
うなレンズケースでも上記溶着を生じることなく、シー
トを剥がすという簡単な操作により同時に中蓋も取り外
すことができるヒートシール可能な装置でもある。この
ようなケースに対するマンドレルの押圧部の形状は、前
記と異なり、以下の特徴を有する。第一段階の押圧は、
くぼみの中蓋上面には接触せず、くぼみ周囲にシートを
融着しうる径で幅2〜5mm程度の環状加熱部を有し、
第二段階においては前記と同じくぼみ周囲および中蓋の
周辺部に円環状にシートが接着するような二重環状の押
圧面を有する。どちらの押圧についてもマンドレルの加
熱面がくぼみ開口部と中蓋外周部との近接領域には接触
しないような形状にすることが必要である。本発明で
は、上記2段階の押圧工程を経ることにより、1回の押
圧でくぼみの密閉と中蓋との融着を行うのではなく、マ
ンドレルの押圧を2度に分けることで、密封の完全な実
施と、ケースと中蓋との融着を回避しつつ中蓋をシート
に対して接着することができる装置である。1回の押圧
で接着力のある密封自体は可能であるが、接着力を上げ
ようとするとどうしても長時間または高温・高圧でマン
ドレルを押圧しなければならず、そうするとくぼみ周囲
と中蓋周囲とが溶着し易い傾向になる。また、そのよう
な密封はシート表面にしわや波状の見栄えの悪い形状を
現すもとになる。そこで、くぼみ周辺の密封に関わる接
着力の向上と、中蓋をシートとともに取り外し、あるい
は、シート表面の見栄えを良くすることなどを満足させ
るヒートシールの装置として、本発明の2回以上の押圧
を施す装置が提案された。
【0013】
【実施例】以上の内容を添付図面を参考にしつつ本発明
による好適な実施例を以下に具体的に説明する。
【0014】図1は本発明のヒートシール装置1の一例
を側面から見た模式図である。この装置は、複数のコン
タクトレンズケース2を矢印Aに沿って示す方向に進め
るコンベア3を備えており、このコンベアにはレンズケ
ースキャリア4が付設されていて各レンズケースの位置
の固定およびヒートシール時に下方からケース平坦部を
支える様にされている。レンズケースがコンベアに付設
のキャリアに載せられるに際しては、図面左側のアーム
5によってレンズケースの成形装置からくぼみを開口し
た状態で搬送されてくる。本例ではケース内に既にレン
ズおよび保存液が満たされた状態で搬送されているが、
それ以外にもケースだけをコンベアに載置したのちシー
ルする前にレンズや保存液を満たしてもよくまた、どち
らか一方をケース内に収容した状態で載置してコンベア
上で残る一方を収納するようにしても良い。
【0015】レンズケースキャリア4に載置されたレン
ズケースはコンベア3によりヒートシール装置1に向け
て搬送され、初めにロール10から供給されるシート1
8がケースのくぼみを覆うように布置される。このとき
は、ケース平坦面にシート押さえローラ11と12によ
り布置されるのみでケースとの接着はない。次の位置に
搬送されると、そのケース上方に位置する加熱マンドレ
ル6を先端に有するシリンダー8が例えば液圧式または
気圧式により下方に降下する。ケース上面のシートを挟
んで加熱マンドレル6が押し当てられた後はシートがケ
ースと熱溶着しているので、コンベアの搬送によるケー
スの移動に伴って連続的にシートが一定の張力下にケー
ス平坦面に布置されることとなる。本装置の例では、後
述するようにケース上にヒートシールされたシートを適
当な長さでカッター9により裁断しているために、最初
にケースと接着させるまでの装置起動時に限り、ケース
上面に布置する操作が必要になる。その操作は、例え
ば、ロール状のシート10の先端を掴んでシート押さえ
ローラ13の位置まで引っ張り、加熱マンドレル6によ
りシートとケース平坦面を接着させるところまでであ
り、一旦ケースとシートが接着すれば以後は、ケースの
移動により、ロールからシートが繰り出されるので、連
続処理が容易である。一方、カッター9による裁断がシ
ートをケース覆蓋に必要な面積で切り抜く様な使用であ
る場合には、シート押さえローラ15をシート巻き取り
ローラとして使用することにより、ロール10から巻き
取りローラ15までを一定の張力下に引っ張ることがで
きる。シート押さえローラ11〜15まではレンズケー
ス上面のシートを均一な張力下に置くことを目的とする
ために、その数や位置については適宜調整される。
【0016】ケース上に布置されたシートは加熱マンド
レル6および7の降下押圧により2段階でケース平坦部
に熱溶着されたのち、後続のカッター9により適当な長
さ(例えばシート開封時の把持部分として使用できるよ
うな長さ)に裁断される。さらに、コンベアにより搬送
されたケースは、ヒートシール装置1から搬出され、例
えばアーム16のような把持手段により次の工程へと進
められる。
【0017】図2は本発明装置で好適に使用されるコン
タクトレンズケース2の一例を示す斜視図である。図に
はケース2の中心にはレンズおよび保存液を収容するく
ぼみ20と当該くぼみを覆蓋する蓋21が示されてい
る。蓋21はレンズケースにあってもなくても良く、付
設する場合であればシートのみの覆蓋に比較してケース
のくぼみ開口部を覆うシートの補強効果が期待できる。
ケース2の上面22にはシートを溶着するために平坦な
領域が確保され、上面22の周囲四方には脚部23が垂
下している。この脚部は、ケースを置いたときにくぼみ
20の凸面24だけでは安定して静置しにくいこと、前
記したようにシート面を平坦部に接着したままロール1
0から一定の張力で引っ張るためにレンズケースキャリ
ア4への載置をより確実にすること等の効果を有する。
なお、くぼみ20の開口部周囲25には蓋21を置いた
時に、蓋の表面と上面22とが同じ平面上に来るように
して段部、環状の溝などが形成されていても良く、それ
によって、シートをより滑らかに接着させることができ
る。また、蓋21の周辺部26にもくぼみ開口部に対応
するように段部、環状の凸条部などが形成されていても
良い。なお、ケースや中蓋は通常射出成形または熱圧縮
成形により形成され、使用する樹脂は、安価で取り扱い
やすいように、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレンビニルアセテート、プロピレンコポリマー、ポ
リスチレン、ナイロン等から適宜選択される熱可塑性プ
ラスチック材料から構成される。また、シートは一般に
これらのプラスチック材料と良好な接着性を与えるよう
に、ポリエチレン、ポリプロピレンなどケースの材料と
類似の材料をその表面に有するアルミニウム箔のラミネ
ートやプラスチック層を有するバリア材料を形成する酸
化シリコンで構成された他の材料を使用することができ
る。
【0018】ヒートシールに際しては前記くぼみ周囲に
加熱マンドレルが押圧され所定の位置に所定時間だけ熱
と圧力を加えて形成される。従って、押圧部の形状は図
3にしめされるようにリング状である。リング内円33
はシートと非接触であり、リング部31のみがシートと
接触して加圧する構造になっている。図3はマンドレル
6を下方より見た図面である。内径30は当然にくぼみ
20の開口径よりも大きく外径32はケース上面22の
外周より内側になければならない。またリング31の幅
は2〜5mm程度が良い。第一段階の押圧については、
シートとレンズケース上面を接着固定することが目的で
あり、ケースとマンドレルとの間のシートが最も緊張さ
れた状態で接着することが好ましい。第二段階の押圧に
使用するマンドレル7は中蓋21を使用する場合には図
3下図に示すように中蓋21の周囲にもシートが接着す
るように内側のリング状接着部の外径34は、中蓋21
の径よりも若干小さく設定される。内側のリング部35
と外側のリング部31との間には、幅0.2〜2.0m
mの環状の隙間36があり、中蓋とケース本体とが溶融
して接着しないように2重リング構造を有する。内側の
リング35の内径37は前記同様シートと非接触であ
り、中蓋の表面全体をシートと接着するものではない。
中蓋21を使用しない場合には内側のリング部35は必
要がなく、上記マンドレル6と同等の接触面でよい。こ
れらのヒートシール時の圧力はシリンダー8に付設した
圧力トランスデューサにより検出され、電気的に接続す
るコントローラー19を介してシリンダーが上昇または
加工することにより加熱マンドレルによる押圧力がケー
スごとに均一になるように調整される。
【0019】レンズケースを載置するキャリア4は例え
ば図4に示す構造を有する。キャリアは、レンズケース
2の内側に収容され、ケース2裏側のくぼみに相当する
凸部24を収納するくぼみ40を有する。レンズケース
2をキャリア4に載置すると、脚部23がキャリアの周
壁部43〜46を囲むように、かつケースの平坦部22
を裏面よりキャリアの上面42で当接するように支持さ
れる。特にくぼみ40はケース凸部24と接触しない程
度以上の深さおよび、その内径47の径も凸部24が完
全に収容され、凸部の途中でくぼみ40の開口部に接触
することのないような大きさを有することが望ましく、
キャリア4の上面42はケース裏面と接触してケース全
体を持ち上げるように支える構造とする。マンドレルが
押圧する箇所に対応して、ケースをしっかりと形状保持
することが必要だからである。またコンベアにキャリア
が固定されているのでレンズケースの位置が正確に特定
され、一方のマンドレルを支持するシリンダー等も一定
の位置に設置するのでその降下位置の直下でコンベアを
停止すれば、従来のヒートシール装置に比較して、加熱
マンドレルとケース平坦部との位置関係が適正な範囲内
で常に一定にすることができる。
【0020】加熱マンドレルによる圧着を2段階に行う
ことにより、上記圧力の調整だけでなく、シートによる
密着力を効果的に強化でき、熱溶着によるシート面がし
わになるあるいは波うつこともなく見栄えの良い密封が
可能になる。また2段階で加圧するのでシール面が相互
に多少ずれていたり、環状のシールのうちその一部に波
うつような気密不良の場所があっても、その場所を改め
て別の加熱マンドレルで加圧するために、微細な不良も
見逃さずに完全に密封することができる。さらに、ケー
スの上面22が仮に保存液等により濡れていて広い範囲
でシール不良となったとしても二段階の加熱により、こ
のような不良品の発生を防止することができるのであ
る。
【0021】加熱マンドレルによる2段階圧着後、図1
に示すカッター9により適当な長さでシートが切断され
る。本例のカッター9は支持体17により上下動可能に
支持されて、シートを裁断する構造であるが、シートに
破断線を入れるようなものであって、数個のケースをセ
ット販売する場合に対応できるようにしたものであって
もよい。またカッターによる物理的な切断に対して、レ
ーザーにより裁断ないし破断線を形成するようなもので
あってもよい。図1に示すようにシール封止後のケース
がそれぞれ単品に分けられたのちヒートシール装置から
搬送されるケースをアーム16により次工程に移送す
る。
【0022】上記に示すヒートシール装置を用いれば、
コンタクトレンズをケースに収納した後、保存液ととも
に封止する際に、液漏れがなく、シート表面の状態が見
栄え良く溶着でき、例えば、レンズケースのくぼみに中
蓋を用いる場合であってもシートを剥がすと同時に中蓋
を取り除くことができるような溶着が可能で、さらに各
レンズケース毎に接着力の均一なシールが可能で、コン
タクトレンズ製品全体の生産効率、良品率が向上する。
【0023】以上、本発明にかかるヒートシール装置に
ついて詳述してきたが、これはあくまでも例示にすぎな
いのであって、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて
種々の変更、改良を行いうることは理解されるべきであ
る。例えば、シート表面に予めレンズの商品名・規格等
を印刷しておき、ケース内のレンズが何であるかを明示
したり、ロール状のシートに予め破断線を付与しておい
てケースを分離容易にする、押圧回数が前記例では2回
であるが3回以上の押圧ステップを踏んだり、第一段階
の押圧においても中蓋にシートを接着させること、等の
本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識
に基づいて種々なる変更、修正、改良などを加えうるも
のであることが、理解されるべきである。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明装置によれ
ば、コンタクトレンズ流通ケースとしてブリスターケー
スを採用する上で、ケースにレンズ及び保存液を収納し
た後、ケース表面をカバーシートで封止する際に、シー
トとケースとの接着力が適正であるとともに、シート表
面にしわがよったり波打つことのない見栄えのよい封止
が可能である。また例えば、レンズケースのくぼみに樹
脂製の中蓋を用いる場合であっても、シートを剥がすと
同時に中蓋を取り除くことができるような接着が可能
で、さらに各レンズケース毎に接着力の均一なシールが
なされ、後の行程で検査を簡略化できるなどコンタクト
レンズ製品全体の生産効率、良品率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのヒートシール装置を
概略的に示した側面図である。
【図2】本発明の一実施例としてのレンズケースを示す
斜視図である。
【図3】本発明の加熱部であるマンドレルを下方よりみ
た図である。
【図4】本発明で使用されるレンズケースを載置するキ
ャリアの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ヒートシール装置 2 レンズケース 3 コンベア 4 レンズケースキャリア 5 ケース把持アーム 6 第一のマンドレル 7 第二のマンドレル 8 シリンダー 9 カッター 10 シート供給ロール 11〜15 シート押さえローラ 16 ケース把持アーム 18 シート 19 コントローラ 20 くぼみ 21 中蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H006 BC00 3E049 AA01 AB03 BA01 BA10 CA08 DB02 EA05 EB03 3E094 AA04 BA11 CA06 CA16 DA02 FA02 HA01 HA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズをパッケージ化するた
    めの装置であって、複数のコンタクトレンズケースを載
    置するためのレンズケースキャリア、レンズケースにヒ
    ートシールするためのシートを供給するシート送りロー
    ラ、加熱したマンドレルを一定の圧力下で押圧するシリ
    ンダーを有し、ケース開口部にシートを布置してマンド
    レルを2回以上押圧作動することを特徴とするヒートシ
    ール装置。
  2. 【請求項2】 コンタクトレンズをパッケージ化するた
    めの装置であって、複数のコンタクトレンズケースを載
    置するためのレンズケースキャリア、レンズケースにヒ
    ートシールするためのシートを一定の張力下で供給する
    シート送りローラ、送り出されたシートの所定位置にカ
    ッターにより切り込みを入れるシート切り込み用カッタ
    ー、加熱したマンドレルを一定の圧力下で押圧するシリ
    ンダーを有し、ケース開口部にシートを布置してマンド
    レルを2回以上押圧作動することを特徴とするヒートシ
    ール装置。
JP2001302325A 2001-09-28 2001-09-28 レンズパッケージ用のヒートシール装置 Expired - Fee Related JP4618625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001302325A JP4618625B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 レンズパッケージ用のヒートシール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001302325A JP4618625B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 レンズパッケージ用のヒートシール装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003104329A true JP2003104329A (ja) 2003-04-09
JP4618625B2 JP4618625B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=19122588

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001302325A Expired - Fee Related JP4618625B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 レンズパッケージ用のヒートシール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4618625B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8024911B2 (en) 2006-02-16 2011-09-27 Mcneil Ab Method for blister packing
CN106275576A (zh) * 2016-10-11 2017-01-04 宋占涛 无菌包装机用热封吹气装置
JP2018008748A (ja) * 2011-10-18 2018-01-18 メニコン シンガポール ピーティーイー. リミテッド コンタクトレンズパッケージング及びその製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62193907A (ja) * 1986-02-19 1987-08-26 出光石油化学株式会社 容器のシール装置
JPH1179109A (ja) * 1997-09-02 1999-03-23 Fab Toyama:Kk シール装置
JP2000118503A (ja) * 1998-10-14 2000-04-25 Menicon Co Ltd カバーシートの溶着装置
JP2000203505A (ja) * 1998-12-21 2000-07-25 Johnson & Johnson Vision Prod Inc レンズパッケ―ジ用のヒ―トシ―ル装置
JP2001255499A (ja) * 2000-03-13 2001-09-21 Tomey Corp コンタクトレンズ用のブリスタケース

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62193907A (ja) * 1986-02-19 1987-08-26 出光石油化学株式会社 容器のシール装置
JPH1179109A (ja) * 1997-09-02 1999-03-23 Fab Toyama:Kk シール装置
JP2000118503A (ja) * 1998-10-14 2000-04-25 Menicon Co Ltd カバーシートの溶着装置
JP2000203505A (ja) * 1998-12-21 2000-07-25 Johnson & Johnson Vision Prod Inc レンズパッケ―ジ用のヒ―トシ―ル装置
JP2001255499A (ja) * 2000-03-13 2001-09-21 Tomey Corp コンタクトレンズ用のブリスタケース

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8024911B2 (en) 2006-02-16 2011-09-27 Mcneil Ab Method for blister packing
JP2018008748A (ja) * 2011-10-18 2018-01-18 メニコン シンガポール ピーティーイー. リミテッド コンタクトレンズパッケージング及びその製造方法
CN106275576A (zh) * 2016-10-11 2017-01-04 宋占涛 无菌包装机用热封吹气装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4618625B2 (ja) 2011-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU730200C (en) Hermetically sealed package, and method and machine for manufacturing it
US8381497B2 (en) Method and packaging machine for packaging products
US6286705B1 (en) Container having tapered sidewall made from sheet material and lid to seal same
CN108778697B (zh) 用于封装组合件、封装设备和过程的加热头及制作加热头的制造过程
CA2939352A1 (en) Apparatus and process for packaging a product
US20090045080A1 (en) Apparatus and method for sealing a lidstock to a container
US4297161A (en) Method and apparatus for heat-sealing lids on glass containers
KR100423589B1 (ko) 탑 시일식 포장 장치 및 탑 시일식 포장 방법
GB1573471A (en) Method and apparatus for forming and mounting end closures for peeltop containers
AU772942B2 (en) Heat seal apparatus for lens packages
JP2003104329A (ja) レンズパッケージ用のヒートシール装置
WO2001076955A1 (fr) Recipient d'emballage, corps d'emballage le comprenant et procede d'emballage
JP2001219961A (ja) 包材ロール
JP2006264294A (ja) ポリウレタンフイルムを被溶着板材に熱溶着する溶着方法及び溶着機とその被溶着板材による梱包用緩衝材の製作法
JP2801690B2 (ja) 食品包装容器及びその製造方法
EP0445705A1 (en) Method and apparatus for tightly wrapping an article with a synthetic film
JPH05132017A (ja) 密封容器用シール装置
JPH05112317A (ja) マツト状商品の包装方法
JP2707194B2 (ja) 包装装置
JP2001348003A (ja) 包装容器の包装方法
JPH1159606A (ja) 蓋体取付装置
JPH07132904A (ja) 箱状容器の製造方法
JP2002321717A (ja) プルタブ貼着装置
JP2003011908A (ja) リップ貼着装置
JPH10167210A (ja) 食品内容容器の包装方法および包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080910

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100810

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4618625

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees