JP2003104012A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2003104012A
JP2003104012A JP2001300300A JP2001300300A JP2003104012A JP 2003104012 A JP2003104012 A JP 2003104012A JP 2001300300 A JP2001300300 A JP 2001300300A JP 2001300300 A JP2001300300 A JP 2001300300A JP 2003104012 A JP2003104012 A JP 2003104012A
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sipe
sipes
tire
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JP2001300300A
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Takeshi Watanabe
剛 渡邊
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1236Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern
    • B60C2011/1254Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern with closed sipe, i.e. not extending to a groove

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイプを付加しても乾燥路面、濡れた路面で
の性能低下を抑制し、路面状況に影響されず操縦安定性
を維持することのできる空気入りタイヤを提供するこ
と。 【解決手段】 ブロック18は、中央部分にクローズド
サイプ20が設けられており、クローズドサイプ20の
内側の中央ブロック18Aと外周ブロック18Bとに区
画されている。ブロック18の踏面全体の面積に占める
中央ブロック18Aの踏面の面積を11%に設定し、ク
ローズドサイプ20の深さ寸法dをブロック18の高さ
寸法Hの100%とする。中央ブロック18Aが常に路
面を捉え荷重を支持するので、中央ブロック18Aを囲
む外周ブロック18Bが剪断変形してもブロック18の
浮き上がりは小さく接地性が良い。クローズドサイプ2
0の深さ寸法dをブロック18の高さ寸法Hの100%
に設定しているので、特にウエットブレーキ性能が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドにサイプ
の形成されたブロックを有する空気入りタイヤに関す
る。
【0002】
【従来の技術】タイヤのパターンは、路面との接地性で
重要な役割を果たしている。
【0003】従来より、乾燥路面と濡れた路面でのサイ
プ効果は背反している。
【0004】これは、乾燥路面では、サイプを多くする
とブロック剛性が弱まり、接地性が悪化して車両コーナ
リング時の操縦安定性が悪化するが、濡れた路面では、
サイプにより水膜を破るため路面との接地性が良化し、
車両コーナリング時の操縦安定性や制動性が高まり、操
縦安定性は良い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、サイプを付加しても乾燥路面、濡れた路面での性
能低下を抑制し、路面状況に影響されず操縦安定性を維
持することのできる空気入りタイヤを提供することが目
的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、トレッドに、互いに交差する複数本の溝よって区画
された複数のブロックを有する空気入りタイヤであっ
て、前記トレッドは、ブロック端に接続されないクロー
ズドサイプで囲まれた中央ブロックがブロック中央部分
に形成されたサイプ付きブロックを備えており、前記サ
イプ付きブロックの踏面全体の面積に占める前記中央ブ
ロックの踏面の面積が、10〜20%である、ことを特
徴としている。
【0007】次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0008】トレッドは、荷重や横力を受けて変形す
る。特に、横力が作用した時に、ブロックは剪断変形
し、ブロック端部が浮き上がり接地性が低下する問題が
ある。
【0009】この接地性の低下は、車両走行時の操縦安
定性を悪化させる。
【0010】このため、ブロックの剪断変形による接地
性低下の抑制について鋭意検討したところ、サイプの入
れ方により接地性低下が抑制でき、乾燥路、濡れた路面
での操縦安定性が優れる事が確認された。
【0011】即ち、請求項1に記載の空気入りタイヤで
は、中央部分に、クローズドサイプを形成したサイプ付
きブロックがトレッドに設けられているので、先ず第1
にウエット性能が向上する。
【0012】また、このサイプ付きブロックでは、中央
ブロックが常に路面を捉え荷重を支持するので、中央ブ
ロックを囲んでいる周囲のブロック(枠状)が剪断変形
してもブロックの浮き上がりが小さく接地性が良い。
【0013】このように、中央ブロックと、中央ブロッ
クを囲んでいる周囲のブロックとに役割分担をさせるこ
とができ、接地性を改善することができる。
【0014】なお、サイプ付きブロックの踏面全体の面
積に占める中央ブロックの踏面の面積が、10%未満に
なると、中央ブロックは垂直荷重を受けただけで剪断変
形してしまい、接地性が悪化する。
【0015】一方、サイプ付きブロックの踏面全体の面
積に占める中央ブロックの踏面の面積が、20%を越え
ると、周囲のブロックの剛性が低下し、剪断変形し易く
なり、接地性が悪化する。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記クローズドサイプの深
さ寸法dは前記サイプ付きブロックの高さ寸法Hの60
〜100%である、ことを特徴としている。
【0017】次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0018】クローズドサイプの深さ寸法dが、サイプ
付きブロックの高さ寸法Hの60%未満になると、サイ
プ深さが浅過ぎて、接地性の改良効果が不十分となる。
【0019】なお、クローズドサイプの深さ寸法dが、
サイプ付きブロックの高さ寸法Hの100%を越えても
接地性の改良効果は頭打ちとなり、通常サイプと同様
に、サイプがベルト等に近づき過ぎて好ましくない。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記トレッドに設けられる
ブロックは全て前記サイプ付きブロックであり、前記ク
ローズドサイプは、ブロック内において深さ寸法dが均
一であり、かつ深さ寸法dが高さ寸法Hの60%以上で
ある、ことを特徴としている。
【0021】次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0022】トレッドに設けられるブロックを全てサイ
プ付きブロックとし、クローズドサイプの深さ寸法dを
ブロック内において均一にし、かつ深さ寸法dをサイプ
付きブロックの高さ寸法Hの60%以上とすると、特に
ウエットブレーキ性能を向上することができる。
【0023】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッ
ドに設けられるブロックは全て前記サイプ付きブロック
であり、タイヤ赤道面に最も近い前記サイプ付きブロッ
クにおいて、前記クローズドサイプは、深さ寸法dが均
一かつ前記サイプ付きブロックの高さ寸法Hの90%以
上であり、ショルダー部に最も近い前記サイプ付きブロ
ックにおいて、前記クローズドサイプは、タイヤ周方向
に沿った部分の深さが深く、タイヤ幅方向に沿った部分
の深さがタイヤ周方向に沿った部分の深さより浅い、こ
とを特徴としている。
【0024】次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0025】トレッドのタイヤ赤道面付近は、荷重支持
の役割が大きく、水の排水性への寄与が高いため、ここ
に配置されるブロック内のクローズドサイプはできる限
り深く(高さ寸法Hの90%以上)、かつ均一にするこ
とがウエット性能を向上する上で好ましい。
【0026】一方、トレッドのショルダー部付近は、コ
ーナリング時の荷重変動が大きいため、ここに配置され
るブロック内のクローズドサイプは、周方向、幅方向で
深さを変えることで、タイヤの目的性能を変化させるこ
とが可能である。
【0027】ここで、トレッドのショルダー部付近に配
置されるブロックは、クローズドサイプのタイヤ幅方向
に沿った部分よりもタイヤ周方向に沿った部分を深く設
定したので、制動時の排水性重視の特性となる。
【0028】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、タイヤ赤道
面に最も近い前記サイプ付きブロックにおいて、前記ク
ローズドサイプは、深さ寸法dが前記サイプ付きブロッ
クの高さ寸法Hの90%以上であり、ショルダー部に最
も近い前記サイプ付きブロックにおいて、前記クローズ
ドサイプは、タイヤ幅方向に沿った部分の深さが深く、
タイヤ周方向に沿った部分の深さがタイヤ幅方向に沿っ
た部分の深さより浅い、ことを特徴としている。
【0029】次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0030】トレッドのタイヤ赤道面付近に配置される
ブロックは、荷重支持の役割が大きく、水の排水性への
寄与が高いため、ブロック内のクローズドサイプはでき
る限り深く(高さ寸法Hの90%以上)、かつ均一にす
ることがウエット性能を向上する上で好ましい。
【0031】トレッドのショルダー部付近は、コーナリ
ング時の荷重変動が大きいため、ブロック内サイプの周
方向、幅方向で深さを変えることで、タイヤの目的性能
を変化させることが可能である。
【0032】ここで、トレッドのショルダー部付近に配
置されるブロックは、クローズドサイプのタイヤ周方向
に沿った部分の深さをタイヤ幅方向に沿った部分の深さ
より浅く設定したので、高い横剛性が得られる。
【0033】コーナリング時では、接地中心がショルダ
ー部側へ移動するので、ショルダー部付近に上記のよう
な横剛性の高いブロックを配置することで、操縦安定性
重視の特性となる。
【0034】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記サイプ付きブロックには、ブロック端と前記クロー
ズドサイプとを連結する補助サイプが設けられている、
ことを特徴としている。
【0035】次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。
【0036】サイプ付きブロックにおいて、ブロック端
とクローズドサイプとを連結する補助サイプを設ける
と、クローズドサイプ内にとり込んだ水を補助サイプを
介してブロック外へ排出することができ、また、エッジ
成分も増えるので、ウエット性能を更に向上することが
できる。
【0037】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下に本発明
の空気入りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図3にし
たがって説明する。
【0038】図1に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印A
方向)に沿って延びる周方向主溝14とタイヤ幅方向
(矢印B方向)に沿って延びる複数のラグ溝16によっ
て区画された矩形のブロック18が複数設けられてい
る。
【0039】本実施形態のトレッド12にはブロック1
8がタイヤ幅方向に4列設けられているが、5列以上設
けられていても良い。
【0040】各ブロック18の中央部分には、ブロック
端と連結せず、ブロック18を平面視したときの形状と
同一形状とされた矩形のクローズドサイプ20が設けら
れており、クローズドサイプ20の内側の中央ブロック
18Aと、クローズドサイプ20の外側の枠状の外周ブ
ロック18Bとに区画されている。
【0041】ここで、本実施形態では、ブロック18の
踏面全体の面積に占める中央ブロック18Aの踏面の面
積を、10〜20%に設定することが必要である。
【0042】図2に示すように、クローズドサイプ20
のタイヤ周方向に延びる部分20Aは、ブロック18の
タイヤ幅方向端からブロック内側へブロック18のタイ
ヤ幅方向寸法Wの1/3の位置にあり、クローズドサイ
プ20のタイヤ幅方向に延びる部分20Bは、ブロック
18のタイヤ周方向端からブロック内側へタイヤ周方向
寸法Lの1/3の位置にある。
【0043】本実施形態では、ブロック18の踏面全体
の面積に占める中央ブロック18Aの踏面の面積が約1
1%に設定されている。
【0044】また、図3に示すように、ブロック18の
高さ寸法をH、クローズドサイプ20の深さ寸法をdと
したときに、深さ寸法dは高さ寸法Hの60〜100%
であることが好ましい。
【0045】本実施形態の空気入りタイヤ10のクロー
ズドサイプ20は、ブロック内において深さ寸法dが均
一であり、かつ深さ寸法dが高さ寸法Hの100%に設
定されている。
【0046】次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の
作用を説明する。
【0047】本実施形態の空気入りタイヤ10では、ト
レッド12に設けられるブロック18において、中央ブ
ロック18Aが常に路面を捉え荷重を支持するので、中
央ブロック18Aを囲む外周ブロック18Bが剪断変形
してもブロック18の浮き上がりは小さく接地性が良
い。
【0048】また、トレッド12に設けられるブロック
18には全てクローズドサイプ20が形成されており、
このクローズドサイプ20の深さ寸法dをブロック内に
おいて均一にし、ブロック18の高さ寸法Hの100%
に設定しているので、特にウエットブレーキ性能が向上
する。
【0049】なお、ブロック18の踏面全体の面積に占
める中央ブロック18Aの踏面の面積が、10%未満に
なると、中央ブロック18Aは垂直荷重を受けただけで
剪断変形してしまい、接地性が悪化する。
【0050】一方、ブロック18の踏面全体の面積に占
める中央ブロック18Aの踏面の面積が、20%を越え
ると、外周ブロック18Bの剛性が低下し、剪断変形し
易くなり、接地性が悪化する。
【0051】なお、本実施形態では、クローズドサイプ
20の深さ寸法dが各ブロック18内において均一であ
ったが、例えば、タイヤ赤道面CL側の2列のブロック
18の深さ寸法dをショルダー部側の列のブロック18
の深さ寸法dよりも深く設定したり、ショルダー部側の
列のブロック18の深さ寸法dをタイヤ赤道面CL側の
2列のブロック18の深さ寸法dよりも深く設定しても
良い。 [第2の実施形態]以下に本発明の空気入りタイヤの第
2の実施形態を以下に説明する。
【0052】本実施形態の空気入りタイヤ10は、タイ
ヤ赤道面CL側の2列のブロック18では、クローズド
サイプ20の深さ寸法dがブロック内において均一であ
り、かつ深さ寸法dがブロック18の高さ寸法Hの10
0%に設定されている。
【0053】一方、ショルダー部側のブロック18で
は、クローズドサイプ20の深さ寸法dがブロック内に
おいて均一ではなく、タイヤ周方向に沿った部分20A
の深さ寸法dがブロック18の高さ寸法Hの100%、
タイヤ幅方向に沿った部分20Bの深さ寸法dがブロッ
ク18の高さ寸法Hの60%に設定されている。
【0054】次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の
作用を説明する。
【0055】本実施形態では、タイヤ赤道面CL側の2
列のブロック18ではクローズドサイプ20の深さ寸法
dをブロック18の高さ寸法Hの100%に設定し、シ
ョルダー部側のブロック18では、タイヤ周方向に沿っ
た部分20Aの深さ寸法dをブロック18の高さ寸法H
の100%、タイヤ幅方向に沿った部分20Bの深さ寸
法dをブロック18の高さ寸法Hの60%に設定したの
で、ウエットブレーキ性能重視の特性となる。 [第3の実施形態]以下に本発明の空気入りタイヤの第
3の実施形態を以下に説明する。
【0056】本実施形態の空気入りタイヤ10は、タイ
ヤ赤道面CL側の2列のブロック18では、クローズド
サイプ20の深さ寸法dがブロック内において均一であ
り、かつ深さ寸法dがブロック18の高さ寸法Hの10
0%に設定されている。
【0057】一方、ショルダー部側のブロック18で
は、クローズドサイプの深さ寸法dは、ブロック内にお
いて均一ではなく、タイヤ周方向に沿った部分20Aの
深さ寸法dがブロック18の高さ寸法Hの60%、タイ
ヤ幅方向に沿った部分20Bの深さ寸法dがブロック1
8の高さ寸法Hの100%に設定されている。
【0058】次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の
作用を説明する。
【0059】本実施形態では、タイヤ赤道面CL側の2
列のブロック18ではクローズドサイプ20の深さ寸法
dをブロック18の高さ寸法Hの100%に設定し、シ
ョルダー部側のブロック18では、タイヤ周方向に沿っ
た部分20Aの深さ寸法dをブロック18の高さ寸法H
の60%、タイヤ幅方向に沿った部分20Bの深さ寸法
dをブロック18の高さ寸法Hの100%に設定したの
で、操縦安定性重視の特性となる。 [その他の実施形態]上記実施形態では、ブロック18
を平面視したときの形状が矩形であり、クローズドサイ
プ20の形状が、ブロック18を平面視したときの形状
と相似形状(矩形)であったが、本発明はこれに限ら
ず、クローズドサイプ20の形状は、例えば、図4
(A)〜(K)に示すようにブロック18を平面視した
ときの形状と相似形状(矩形)でなくても良い。
【0060】なお、クローズドサイプ20の形状が図4
(A)〜(K)に示すような形状の場合、例えば、上記
実施形態のタイヤ周方向に沿った部分20Aに相当する
部分はタイヤ周方向に対する角度が45未満の部分、上
記実施形態のタイヤ幅方向に沿った部分20Bに相当す
る部分はタイヤ幅方向に対する角度が45以下の部分と
する。
【0061】また、上記実施形態では、ブロック18に
はクローズドサイプ20のみが形成されていたが、図4
(D),(F),(G),(H),(I),(J)に示
すように、ブロック端と接続する補助サイプ22を形成
しても良い。補助サイプ22を追加することにより、ウ
エット性能を更に向上することができる。
【0062】また、本実施形態のブロック18は、平面
視したときの形状が矩形であったが、本発明はこれに限
らず、菱形、多角形等の従来公知の形状を採用すること
ができる。 [試験例]本発明の効果を確かめるために、本発明の適
用された実施例のタイヤ6種、比較例のタイヤ1種を用
意し、以下の方法によりウエットコーナリング性能、ウ
エットブレーキ性能、及びドライ操縦安定性の比較を行
った。 (試験方法)ウエットコーナリング性能:テストタイヤ
を実車に装着し、ウエット周回路を速度40、60、8
0km/hで走行した時の官能評価で評価した。
【0063】ウエットブレーキ性能:テストタイヤを実
車に装着し、水深2mmのウエット路面での制動距離を
測定した。評価は、比較例のタイヤの制動距離の逆数を
100とした指数で表した。指数の数値が大きいほどウ
エットブレーキ性能に優れていることを表している。
【0064】ドライ操縦安定性:テストタイヤを装着し
た車両で数種の曲率が連続する乾燥したサーキットコー
スを走行し、操縦安定性をテストドライバーのフィーリ
ングにより評価した。評価は、比較例のタイヤを100
とした指数で表した。指数の数値が大きいほどドライ操
縦安定性に優れていることを表している。
【0065】なお、テストに用いた比較例のタイヤ及び
実施例のタイヤは、何れもタイヤサイズが225/50
R16であり、タイヤ赤道面CLの両側に各々矩形のブ
ロックが2列づつ設けられている。
【0066】以下の表1に示すように、実施例1〜6
(表中では〜)のタイヤのブロックには、クローズ
ドサイプが設けられており、比較例のタイヤにはクロー
ズドサイプが設けられていない。
【0067】次に、表1中のブロックの種類a〜dにつ
いて説明する。
【0068】ブロックは、何れもタイヤ周方向の寸法が
30mm、タイヤ幅方向の寸法が28mm、高さが10
mmである。
【0069】ブロックの中央部分には、クローズドサイ
プのみが設けられており、クローズドサイプのタイヤ周
方向に延びる部分は、ブロックのタイヤ幅方向端からブ
ロック内側へブロックのタイヤ幅方向寸法の1/3の位
置にあり、クローズドサイプのタイヤ幅方向に延びる部
分は、ブロックのタイヤ周方向端からブロック内側へタ
イヤ周方向寸法の1/3の位置にある。
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】 試験の結果、本発明の適用された実施例のタイヤ1〜6
は、比較例のタイヤと同等のドライ操縦安定性を維持し
つつ、ウエットコーナリング性能、ウエットブレーキ性
能が向上しているのが分かる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤは上記の構成としたので、乾燥路面、濡れた路面
での性能低下を抑制し、路面状況に影響されず操縦安定
性を維持することができる、という優れた効果を有す
る。
【0073】請求項3に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、特にウエットブレーキ性能を向上する
ことができる、という優れた効果を有する。
【0074】請求項4に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、ウエットブレーキ性能重視の特性にで
きる、という優れた効果を有する。
【0075】請求項5に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、操縦安定性重視の特性にできる、とい
う優れた効果を有する。
【0076】請求項6に記載の空気入りタイヤは上記の
構成としたので、ウエット性能を更に向上することがで
きる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のトレッドの平面図である。
【図2】図1に示すブロックの拡大平面図である。
【図3】図1に示すブロックの斜視図である。
【図4】(A)〜(K)は、他の実施形態に係るブロッ
ク平面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 トレッド 14 周方向主溝 16 ラグ溝 18 ブロック 18A 中央ブロック 18B 外周ブロック(周囲のブロック) 20 クローズドサイプ 20A タイヤ周方向部分 20B タイヤ幅方向部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッドに、互いに交差する複数本の溝
    よって区画された複数のブロックを有する空気入りタイ
    ヤであって、 前記トレッドは、ブロック端に接続されないクローズド
    サイプで囲まれた中央ブロックがブロック中央部分に形
    成されたサイプ付きブロックを備えており、 前記サイプ付きブロックの踏面全体の面積に占める前記
    中央ブロックの踏面の面積が、10〜20%である、こ
    とを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記クローズドサイプの深さ寸法dは前
    記サイプ付きブロックの高さ寸法Hの60〜100%で
    ある、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 前記トレッドに設けられるブロックは全
    て前記サイプ付きブロックであり、前記クローズドサイ
    プは、ブロック内において深さ寸法dが均一であり、か
    つ深さ寸法dが高さ寸法Hの60%以上である、ことを
    特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記トレッドに設けられるブロックは全
    て前記サイプ付きブロックであり、 タイヤ赤道面に最も近い前記サイプ付きブロックにおい
    て、前記クローズドサイプは、深さ寸法dが均一かつ前
    記サイプ付きブロックの高さ寸法Hの90%以上であ
    り、 ショルダー部に最も近い前記サイプ付きブロックにおい
    て、前記クローズドサイプは、タイヤ周方向に沿った部
    分の深さが深く、タイヤ幅方向に沿った部分の深さがタ
    イヤ周方向に沿った部分の深さより浅い、ことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 タイヤ赤道面に最も近い前記サイプ付き
    ブロックにおいて、前記クローズドサイプは、深さ寸法
    dが前記サイプ付きブロックの高さ寸法Hの90%以上
    であり、 ショルダー部に最も近い前記サイプ付きブロックにおい
    て、前記クローズドサイプは、タイヤ幅方向に沿った部
    分の深さが深く、タイヤ周方向に沿った部分の深さがタ
    イヤ幅方向に沿った部分の深さより浅い、ことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 前記サイプ付きブロックには、ブロック
    端と前記クローズドサイプとを連結する補助サイプが設
    けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5
    の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
JP2001300300A 2001-09-28 2001-09-28 空気入りタイヤ Pending JP2003104012A (ja)

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