JP2003103839A - 手動走査型印字装置 - Google Patents

手動走査型印字装置

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JP2003103839A
JP2003103839A JP2001301545A JP2001301545A JP2003103839A JP 2003103839 A JP2003103839 A JP 2003103839A JP 2001301545 A JP2001301545 A JP 2001301545A JP 2001301545 A JP2001301545 A JP 2001301545A JP 2003103839 A JP2003103839 A JP 2003103839A
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JP2001301545A
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Seiichi Inoue
斉逸 井上
Takashi Hoshino
貴 星野
Toshiya Kojima
俊也 小島
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】印字方向姿勢にかかわらず、特に横向きにイン
クを吐出する場合にも、吐出着弾後のインクが流れるこ
とのないようにする。 【解決手段】印字対象に対して、インク液滴を吐出する
インク吐出ノズルを有する印字ヘッドを、手動走査によ
り前記印字対象上を移動する可動ハウジング内に組み込
んだ手動走査型印字装置であって、前記印字対象上に形
成される最小印字単位を複数の微小ドットで形成し、前
記印字ヘッドが、1回のインク吐出で前記微小ドットを
形成する微小ドット形成手段を備えたことを特徴とする
手動走査型印字装置を提供することにより前記課題を解
決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動走査型印字装
置に係り、特に、インクジェット式ハンディプリンタで
壁面等に印字する場合のように、インクを横向きに吐出
する場合においても、吐出着弾後のインクが流れること
のない手動走査型印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インク液滴をノズルから吐出させて記録
媒体(印字対象)上に印字(文字や画像の記録)を行う
(据え置き型の)インクジェットプリンタ(印字装置)
は、通常、単票紙やロール紙等の記録媒体を装置内に取
り込み、これを搬送手段により搬送しつつ印字を行う。
【0003】例えば、印字対象に対し、インクを吐出す
るノズルが一方向に配列された、いわゆるラインヘッド
タイプの印字ヘッドを用いるインクジェットプリンタで
あれば、印字ヘッドは固定されており、印字対象を所定
の印字位置に位置しつつ、ノズルの配列方向(主走査方
向)と直交する方向(副走査方向)に印字対象を連続的
に搬送することにより、印字対象に対し、印字データを
印字する。
【0004】しかし、このような据え置き型のプリンタ
(インクジェットプリンタ)では、単票紙やロール紙等
の印字対象を搬送機構により搬送しつつ印字するように
しているため、搬送できないような厚い物体等、あるい
は建物の床面や壁面等の場所のように、そもそも印字装
置内に取り込むことができないものに対しては印字する
ことができなかった。そこで、従来これら搬送できない
厚い物体や建物の床面、壁面等にも印字できるように、
手動走査型(ハンディタイプ)の印字装置が開発されて
いる。
【0005】例えば、特開平9−277565号公報に
は、手動印字装置のボディ内部の下端にローラ及びイン
クジェット式の記録ヘッドが設けられ、ローラにローラ
とともに回転するプーリを配置し、このプーリからベル
トによってローラの回転力をエンコーダの回転円盤に伝
達して、ローラの回転速度を検出し、ローラの回転速度
に合わせて、印字データを記録ヘッドに出力制御すると
ともに、前記ローラの回転力により駆動されるポンプに
よりインクを加圧し、調圧弁により調圧して、インクタ
ンクから記録ヘッドに、インクを一定圧で供給するよう
にして印字を行うことにより、装置の姿勢や向きに関係
なく印字動作を可能とした手動印字装置が開示されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平9−277565号公報に記載されたものは、ハン
ディプリンタの方向姿勢に制約を受けることなく、イン
ク供給できるという利点はあるものの、例えば、壁面等
に向かって横向きで、インクを吐出する場合には、吐出
着弾後のインクが流れる(垂れる)という問題がある。
【0007】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たものであり、印字方向姿勢にかかわらず、特に横向き
にインクを吐出する場合にも、吐出着弾後のインクが流
れることのない手動走査型印字装置を提供することを課
題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、印字対象に対して、インク液滴を吐出す
るインク吐出ノズルを有する印字ヘッドを、手動走査に
より前記印字対象上を移動する可動ハウジング内に組み
込んだ手動走査型印字装置であって、前記印字対象上に
形成される最小印字単位を複数の微小ドットで形成し、
前記印字ヘッドが、1回のインク吐出で前記微小ドット
を形成する微小ドット形成手段を備えたことを特徴とす
る手動走査型印字装置を提供する。
【0009】また、前記微小ドット形成手段は、前記最
小印字単位を複数の前記インク吐出ノズルから同時にイ
ンク液滴を吐出して形成するマルチノズルであることが
好ましい。
【0010】また、前記微小ドット形成手段は、超音波
により前記インク吐出ノズルからインクミストを噴射さ
せる超音波振動手段であることが好ましい。
【0011】また、前記可動ハウジングの手動走査方向
上流側に前記印字対象を加熱するプレヒート手段を設け
たことが好ましい。
【0012】また、前記手動走査型印字装置であって、
さらに、前記可動ハウジングの姿勢を検出する姿勢検出
手段を備え、検出された可動ハウジングの姿勢から前記
インク吐出ノズルがインク液滴を横方向に吐出するよう
な態勢にある場合には、印字対象上に印字する画像全体
についてのインクの総吐出量を低減して印字することが
好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の手動走査型印字装
置について、添付の図面に示される好適実施例を基に詳
細に説明する。
【0014】まず、本発明の第1実施形態について説明
する。本発明に係る手動走査型印字装置は、壁面等に対
し横向きにインクを吐出した場合にインクが流れないよ
うにするために、印字対象上に形成される最小印字単位
を、複数の微小ドットで形成し、印字ヘッドが、1回の
インク吐出で前記微小ドットを形成する微小ドット形成
手段を備えるようにしたものであるが、本実施形態の手
動走査型印字装置は、この微小ドット形成手段をマルチ
ノズルで構成したインクジェット式のハンディプリンタ
である。
【0015】図1に、本実施形態の手動走査型印字装置
の概略を示す。図1に示すように、手動走査型印字装置
10は、手動走査により印字対象P上を移動する可動ハ
ウジング12と、ローラ14(前ローラ14a、後ロー
ラ(補助輪)14b)、ローラ14の回転速度(回転
数)を検出するエンコーダ18、インクジェット式の印
字ヘッド20、インクタンク22、インク圧調整手段2
4及びこれらを制御する制御装置26を有して構成され
る。手動走査型印字装置10の制御装置26には、キー
ボードやホストコンピュータ等の入力手段28から画像
情報や制御信号が入力される。
【0016】なお、手動走査型印字装置10は、ローラ
14を印字対象Pに接触させながら、印字対象P上を図
に矢印Aで示す方向にユーザによって手動で走査され
る。このとき、手動走査型印字装置10を、床面(水平
面)に沿って走査する場合と、壁面(垂直面)に沿って
走査する場合とで、インクの供給状態やインク吐出状態
が異なるため、可動ハウジング12の姿勢(重力方向に
対する傾き)を検出するための姿勢検出手段30が可動
ハウジング12内に設けられている。
【0017】可動ハウジング12は、人が手に持って印
字対象P上を走査しやすいように略四角柱状の筐体に形
成されているが、形状はこれに限定されるものではな
い。可動ハウジング12下部には、可動ハウジング12
(手動走査型印字装置10本体)を印字対象P上に滑ら
かに移動させるためのローラ(前ローラ14a、後ロー
ラ14b)がそれぞれ軸16a、16bを中心として回
転自在に設けられている。このとき、前ローラ14a
は、インクジェットによる印字に先立ち印字対象Pを加
熱することで、印字対象Pに印字されたインクの乾燥を
促進するためのプレヒートローラ(プレヒート手段)の
役割をも兼ねている。なお、プレヒート手段としては、
当然このようなヒートローラに限定されるものではな
く、例えばランプヒータ等の他のプレヒート手段でもよ
い。また、後ローラ14bは、例えばインク吐出位置に
おいて、印字対象Pの位置を一定に保つことによって高
画質な画像の記録を可能とする補助輪の役割を有するよ
うにしてもよい。また、前ローラ14aの回転速度(回
転数)は、エンコーダ18によって検出され制御装置2
4に入力される。
【0018】印字ヘッド20は、インクジェットタイプ
の印字手段であり、本実施形態では、微小ドット形成手
段としてマルチノズルを有しているが、これについては
後述する。インクタンク22は、印字ヘッド20にイン
クを供給するためのものであり、インク圧調整手段24
を介して所定圧に調整されてインクが供給される。イン
ク圧調整手段24は、制御装置26によって制御されて
いる。制御装置26は、入力手段28から入力される制
御信号やエンコーダ18から入力される前ローラ14a
の回転速度に基づいて、入力手段28から入力される画
像情報(印字データ)を、印字ヘッド20に伝達し、イ
ンク液滴を印字対象Pに向けて吐出することにより印字
(記録)を行う。
【0019】また、姿勢検出手段30は、手動走査型印
字装置10の本体である可動ハウジング12の姿勢すな
わち可動ハウジング12が重力方向となす角度を検出す
るものである。これによりインク吐出方向が下向き(鉛
直方向)か横向き(水平方向)かがわかる。姿勢検出手
段30としては、特に限定されるものではなく、例え
ば、公知の加速度センサ(G−センサ)等を用いること
ができる。姿勢検出手段30の検出信号は制御装置26
に入力される。
【0020】図2に、印字ヘッド20の概略構成を、可
動ハウジング12を下側(印字対象側)から見た底面図
として示す。印字ヘッド20の下部(印字対象Pに面す
る側)にはノズル基板32が設けられ、ノズル基板32
に複数の微小なインク吐出ノズル34aで構成されるマ
ルチノズル34が複数、手動走査方向(副走査方向)A
と直交する方向に並んで設けられている。マルチノズル
34が設けられている部分(印字領域)は、図に矢印A
で示す手動走査方向に対し直角方向に最大記録幅で形成
されている。
【0021】マルチノズル34は、図に示したものは、
簡単のため4つのインク吐出ノズル(微小ノズル)34
aで構成されているが、これに限定されるものではな
く、一般に、複数の微小ノズルから構成される。各微小
ノズル34aから同時にインク液滴が吐出され、印字対
象P上に複数の微小ドットが形成される。この1つのマ
ルチノズル34(図では4つの微小ノズル34aから構
成される)によって印字対象P上に形成される複数の微
小ドットが最小印字単位となる。
【0022】以下、本実施形態の作用を説明する。手動
走査型印字装置10が印字対象P上で手動走査(副走
査)され、前ローラ14aが回転すると、前ローラ14
aはプレヒートローラを兼ねているので、印字ヘッド2
0により、印字に先立って印字対象Pの印字部分が加熱
される。また、前ローラ14aの回転がエンコーダ18
によって検出され、制御装置26に入力される。一方、
入力手段28から文字あるいは画像等の印字データが制
御装置26に入力される。制御装置26は、これらの情
報をもとに各部を制御する。
【0023】すなわち、制御装置26により、前ローラ
14aの回転量に合わせて、印字データの出力制御が行
われ、印字ヘッド20が駆動され、前ローラ14aによ
りプレヒートされた印字対象P上にインク液滴が吐出さ
れ、印字(文字あるいは画像の記録)が行われる。この
とき、姿勢検出手段30により、可動ハウジング12の
姿勢、すなわちインク液滴の吐出方向が検出され、制御
装置26により、このインク吐出方向に応じてインク圧
調整手段24が制御される。
【0024】例えば、図3に示すように、手動走査型印
字装置10が床面等の水平面P1上を手動走査方向Aに
印字する場合には、入力された印字データに応じて普通
にインクを印字ヘッド20に供給するようにインク圧調
整手段24を制御し、壁面等の垂直面P2に印字する場
合には、通常よりもインク圧を低くして総インク吐出量
を減らし、垂直面P2に吐出着弾したインク液滴が垂れ
るのを防止するようにする。
【0025】本実施形態においては、印字ヘッド20に
マルチノズル34を形成して、これによりインク液滴を
複数の微小な液滴として吐出し、印字対象P2上に複数
の微小ドットを成形するようにしている。これにより、
インクの総吐出量も低減される。また、微小ドットであ
り、かつ印字対象P2がプレヒートされているため印字
対象P2上に吐出着弾したインク液滴の乾燥が速くな
り、インク液滴が流れるのを防ぐことができる。
【0026】また、垂直面P2に印字する場合には、制
御装置26において、入力手段28から入力される印字
データ(入力画像)のコントラストを下げるようなデー
タ処理(画像処理)を行うことにより、さらにインク吐
出量を低減するようにしてもよい。コントラストを低減
する方法は特に限定はされないが、例えば最高濃度D−
maxを減らすようにすればよい。
【0027】このように、本実施形態によれば、マルチ
ノズルによりインク液滴を微小な液滴として吐出して、
微小ドットを形成するようにし、また併せて横向き吐出
の場合には、入力画像のコントラストを減らして印字す
るようにしたため、印字対象へ着弾後のインク垂れを防
止することができる。なお、コントラストを低減し、イ
ンク吐出量を減らすことにより、画像が薄くなるが、通
常より濃いインクを使用すれば、通常と同じ濃さで印字
することができる。
【0028】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本実施形態の手動走査型印字装置は、微小ドット
形成手段を超音波振動手段を備えたノズルで構成したイ
ンクジェット式のハンディプリンタである。
【0029】本実施形態の手動走査型印字装置全体の概
略構成は図1に示す前記第1実施形態の手動走査型印字
装置10と同様であり、本実施形態では、その印字ヘッ
ドに超音波振動手段を備えたノズルを有し、インクミス
トを噴射することができるようにした点が異なってい
る。図4に、本実施形態の印字ヘッド120の一つのイ
ンク吐出ノズルに対応する構造を示す。なお、図中にお
いて、実際の構造と比較して厚みを誇張して示してい
る。
【0030】本実施形態の印字ヘッド120は、ノズル
プレート40、基板42、44及び46の4層の積層構
造から成っている。ノズルプレート40には、インクI
をインク液滴として吐出し、あるいはインクミストとし
て噴射するインクノズル41が設けられる。基板42
は、ノズルノズルプレート40及び基板44とともに、
壁面断面が略放物線形状をしたインク液室42a及びイ
ンク供給路42bを形成する。インク供給路42bは、
インク液室42aにインクIを供給するように、インク
タンク50に接続される。
【0031】インク液室42aの底面には、基板44の
肉厚が部分的に薄くなった振動板44aが形成されてい
る。また、基板44の振動板44aの下面には、薄膜可
動電極44bが配置され、電圧が常に0(V)となるよ
うに接地されている。基板46には、薄膜可動電極44
bと微小間隔、例えば3μmの間隔で、薄膜固定電極4
6aが薄膜可動電極44bと対向するように平行に配置
されている。
【0032】薄膜固定電極46aは、図示されない端子
を介して、駆動信号作成部48に接続される。駆動信号
作成部48は、発信回路48a、48b、スイッチ回路
48c及び制御部48dを備えている。薄膜固定電極4
6aに、パルス状の制御電圧信号を印加すると、薄膜可
動電極44bと薄膜固定電極46aとの間に、電位差V
1が生じる。電位差V1の生じた薄膜可動電極44b及
び薄膜固定電極44aは、導電性を有するため、互いに
異なる極性に帯電し、電極間に静電力が働き、振動板4
4aは下に凸となるように変形する。また、パルス状の
制御電圧に従って電位差V1が解放されると、振動板4
4aは復元し、この変形と復元の繰り返しにより、振動
板44aは振動を発生する。
【0033】発信回路48aで作成された制御電圧信号
S1が薄膜固定電極46aに印加されると、所定の周波
数f0 で、振動板44aは高速に振動して、インク液室
42a内で超音波が発生する。図5(a)に示すよう
に、インク液室42aは、壁面の断面形状が放物線形状
となっており、インク液室42a内で発生した超音波
は、インク液室42aの放物線形状の壁面で反射され、
その放物線の焦点位置Fに集束する。この焦点位置Fに
集束した超音波の圧力により、インク液面で励起された
表面波の波長より表面波の振幅が大きくなると、インク
ミストMが、インクノズル41のインク液面から噴射す
る。
【0034】一方、発信回路48bで作成された制御電
圧信号S2が、薄膜固定電極46aに印加されると、前
記インクミストMが噴射される場合の振動板44aの周
波数f0 に比べて低い周波数f1 で振動板44aが振動
する。そして、この振動において、振動板44aが下に
凸となった状態から復元する際に、インク液室42a内
の圧力が急激に上昇することにより、図5(b)に示す
ように、インクノズル41からインク液滴Bが吐出され
る。
【0035】このように、薄膜固定電極46aが制御電
圧信号S1を受け取ることで、インクノズル41から複
数の微小なインク液滴からなるインクミストMを噴射
し、また薄膜固定電極46aが制御電圧信号S2を受け
取ることで、インクノズル41からインク液滴Bを吐出
する。なお、制御電圧信号S1及びS2の切り換えは、
制御部48dによって制御されたスイッチ回路48cに
よって行われる。
【0036】本実施形態においては、振動板44a、薄
膜可動電極44b及び薄膜固定電極46aを備え、静電
気を利用して振動板44aを振動させる静電容量型アク
チュエータを印字ヘッドに用いたが、このような静電容
量型アクチュエータに換えて、制御電圧信号に応じて振
動板を機械的に振動させるピエゾタイプのアクチュエー
タを用いるようにしてもよい。
【0037】本実施形態における印字動作は、前記第1
実施形態の場合と同様である。人(ユーザ)が手動走査
型印字装置を手に持ち、印字対象上を手動走査する。こ
のとき、前記第1実施形態と同様に、前ローラが回転す
ると、前ローラと兼用されたあるいは独立のプレヒート
手段により、インク液滴の乾燥を早めるために、印字直
前の印字対象が加熱される。入力手段から文字あるいは
画像等の印字データが制御部48dに入力される。ま
た、前ローラの回転量がエンコーダから制御部48dに
入力される。制御部48dは、これらの情報に基づい
て、印字動作を制御する。
【0038】例えば、図3に示すように、床面のような
水平面P1に印字する場合には、前記スイッチ回路48
cで切り換えて、発信回路48bで作成された制御電圧
信号S2を薄膜固定電極46aに印加するようにして、
インクノズル41からインク液滴Bを吐出させて印字す
るようにする。また、壁面のような垂直面P2に印字す
る場合には、前記姿勢検出手段により、横向きにインク
を吐出する態勢にあることを検出したら、前記スイッチ
回路48cを切り換えて、発信回路48aで作成された
制御電圧信号S1を薄膜固定電極46aに印加するよう
にして、インクノズル41から複数の微小なインク液滴
から成るインクミストMを噴射して、印字するようにす
る。
【0039】このようにすることで、壁面のような垂直
面に横向きにインクを吐出する場合においても、印字対
象に着弾したインク液滴が流れるようなことはなく、ま
た、インクの乾燥も速くなる。また、このとき、同時
に、入力された印字データ(画像データ)の最高濃度を
低減することにより、コントラストを低減して、さらに
インク総吐出量を減らすようにしてもよい。この場合に
おいて、通常と同じ濃度を得ようとするときには、イン
クの濃度を濃くすればよい。
【0040】以上説明したように、これらの実施形態に
よれば、吐出するインクの液滴を複数の微小な液滴と
し、印字対象上に微小なドットを形成するようにしたた
め、たとえ横向きにインクを吐出するような場合であっ
ても、垂直面等の印字対象上に着弾したインク液滴が流
れるのを防止して、印字された画像が汚れるのを防ぐこ
とができる。
【0041】以上、本発明の手動走査型印字装置につい
て詳細に説明したが、本発明は、以上の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて、各種の改良や変更を行ってもよいのはもちろん
である。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、微小
液滴を吐出するようにして、印字対象上に複数の微小ド
ットを形成するようにしたため、印字対象上に着弾した
インク液滴が流れるのを防ぎ、またインクの乾燥時間も
短縮することが可能となり、高品質な印字を行うことが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る手動走査型印字
装置の概略を示す側面図である。
【図2】 図1の手動走査型印字装置の印字ヘッドを示
す底面図である。
【図3】 本実施形態の手動走査型印字装置の使用状態
を示す説明図である。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る手動走査型印字
装置の印字ヘッドの概略を示すブロック図である。
【図5】 (a)は、図4の印字ヘッドでインクミスト
を噴射する様子を示す説明図であり、(b)は、図4の
印字ヘッドでインク液滴を吐出する様子を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 手動走査型印字装置 12 可動ハウジング 14 ローラ 14a 前ローラ 14b 後ローラ 16a、16b 軸 18 エンコーダ 20、120 印字ヘッド 22 インクタンク 24 インク圧調整手段 26 制御装置 28 入力手段 30 姿勢検出手段 32 ノズル基板 34 マルチノズル 34a インク吐出ノズル(微小ノズル) 40 ノズルプレート 42、44、46 基板 42a インク液室 42b インク供給路 44b 薄膜可動電極 46a 薄膜固定電極 48 駆動信号作成部 48a,48b 発信回路 48c スイッチ 48d 制御部 50 インクタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 俊也 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C055 AA00 AA03 AA10 AA16 2C056 EA16 EB29 EC76 FA04 FA10 HA37 HA38 HA60

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字対象に対して、インク液滴を吐出する
    インク吐出ノズルを有する印字ヘッドを、手動走査によ
    り前記印字対象上を移動する可動ハウジング内に組み込
    んだ手動走査型印字装置であって、 前記印字対象上に形成される最小印字単位を複数の微小
    ドットで形成し、前記印字ヘッドが、1回のインク吐出
    で前記微小ドットを形成する微小ドット形成手段を備え
    たことを特徴とする手動走査型印字装置。
  2. 【請求項2】前記微小ドット形成手段は、前記最小印字
    単位を複数の前記インク吐出ノズルから同時にインク液
    滴を吐出して形成するマルチノズルである請求項1に記
    載の手動走査型印字装置。
  3. 【請求項3】前記微小ドット形成手段は、超音波により
    前記インク吐出ノズルからインクミストを噴射させる超
    音波振動手段である請求項1に記載の手動走査型印字装
    置。
  4. 【請求項4】前記可動ハウジングの手動走査方向上流側
    に前記印字対象を加熱するプレヒート手段を設けた請求
    項1〜3のいずれかに記載の手動走査型印字装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の手動走査
    型印字装置であって、さらに、前記可動ハウジングの姿
    勢を検出する姿勢検出手段を備え、検出された可動ハウ
    ジングの姿勢から前記インク吐出ノズルがインク液滴を
    横方向に吐出するような態勢にある場合には、印字対象
    上に印字する画像全体についてのインクの総吐出量を低
    減して印字するようにしたことを特徴とする手動走査型
    印字装置。
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