JPH11277724A - 印刷物品の製造方法および印刷装置 - Google Patents

印刷物品の製造方法および印刷装置

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JPH11277724A
JPH11277724A JP10082259A JP8225998A JPH11277724A JP H11277724 A JPH11277724 A JP H11277724A JP 10082259 A JP10082259 A JP 10082259A JP 8225998 A JP8225998 A JP 8225998A JP H11277724 A JPH11277724 A JP H11277724A
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printing
medium
coating agent
ink
liquid coating
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JP10082259A
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Inventor
Yasunori Yamazaki
保範 山崎
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吸収性のない媒体に対してもインクジ
ェット法により、耐スクラッチ性の高い記録を行うこと
のできる印刷物品の製造方法、および印刷装置を提供す
ること。 【解決手段】 印刷装置1において、記録ヘッド21が
媒体Wの被印刷面にカラー印刷を行った後、それが半乾
きになった位のときに、コーティング用ヘッド25は、
媒体Wの被印刷面に液状のコーティング剤を塗布する。
そして、液状のコーティング剤に紫外線照射装置40か
ら紫外線を照射して、コーティング剤を固化し、定着さ
せ、媒体Wの被印刷面はオーバーコート膜で覆う。従っ
て、インク吸収性のない媒体Wに対してもインクジェッ
ト法により、耐スクラッチ性の高い印刷を行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被印刷面がインク
吸収性を有しない媒体からの印刷物品の製造方法、およ
びこの製造方法に用いる印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】記録用紙などいったインク吸収性のある
媒体に対する印刷方法としては、インクジェット法によ
る印刷が多用されている。これに対して、プラスチック
製品、金属製品などといったインク吸収性のない媒体に
対する印刷方法としては、スクリーン印刷などといった
従来からある一般的な印刷方法が多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクリ
ーン印刷などといった従来の印刷方法では、印刷すべき
パターンの版をおこす必要があるので、大量生産には適
しているが、少量多品種の印刷や個人的な印刷を行うの
には不便である。
【0004】従って、インク吸収性のない媒体に対して
もインクジェット法による印刷が適用できると、少量多
品種の印刷や個人的な印刷を行うのに便利である。しか
しながら、このようなインク吸収性のない媒体にインク
ジェット法で印刷を行うと、インクと下地との密着性が
わるいので、軽く引っ掻いただけでも、インクが剥げて
しまうなど、耐スクラッチ性が低い。
【0005】そこで、本発明の課題は、インク吸収性の
ない媒体に対してもインクジェット法により、耐スクラ
ッチ性の高い印刷を行うことのできる印刷物品の製造方
法、および印刷装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る印刷物品の製造方法では、媒体のイン
ク吸収性のない被印刷面に対してインクジェット方式の
記録ヘッドからインク滴を吐出して当該被印刷面上に印
刷を行った後、インク滴で印刷が行われた後の前記被印
刷面の表面を透明なオーバーコート膜で覆うことを特徴
とする。
【0007】本発明では、媒体のインク吸収性のない被
印刷面であってもインクジェット方式の記録ヘッドから
インク滴を吐出して印刷を行う。従って、印刷すべきパ
ターンの版をおこす必要がないので、少量多品種の印刷
や個人的な印刷を行うのに適している。また、インク吸
収性のない媒体に対してもインクジェット法で印刷した
ままでは、インクと下地との密着性がわるいので、軽く
引っ掻いただけでも、インクが剥げてしまうが、本形態
では、インク滴で印刷が行われた後の前記被印刷面の表
面を透明なオーバーコート膜で覆う。従って、印刷およ
びオーバーコーティングを終えた後の被印刷面では、引
っ掻いてもインクが剥げてしまうことはない。
【0008】本発明において、前記オーバーコート膜の
形成は、たとえば、インク滴で印刷が行われた後の前記
被印刷面の表面に対して透明なオーバーコート膜を形成
するための液状のコーティング剤を塗布し、しかる後
に、該液状のコーティング剤を固化させることによって
行うことができる。
【0009】本発明において、前記液状のコーティング
剤として紫外線硬化性のコーティング剤(または熱硬化
性のコーティング剤)を用い、当該液状のコーティング
剤を前記被印刷面上で固化する際には該液状のコーティ
ング剤に紫外線(または赤外線)を照射することが好ま
しい。
【0010】このような印刷物品の製造は、たとえば、
媒体のインク吸収性のない被印刷面に対してインク滴を
吐出して当該被印刷面上に印刷を行うインクジェット方
式の記録ヘッドと、該記録ヘッドから吐出されたインク
滴で印刷が行われた後の前記被印刷面の表面に対して、
透明なオーバーコート膜を形成するための液状のコーテ
ィング剤を吐出するコーティング用ヘッドと、前記記録
ヘッドと媒体との相対移動および前記コーティング用ヘ
ッドと媒体との相対移動を行わせることにより媒体に対
する印刷およびコーティングを可能とする移動機構とを
有する印刷装置を用いることによって実施することがで
きる。
【0011】本発明において、前記液状のコーティング
剤が紫外線硬化性(または熱硬化性)を有する場合に
は、別の装置として構成された紫外線照射装置(または
赤外線照射装置)を用いて、当該液状のコーティング剤
に紫外線照射(または赤外線照射)を行ってもよいが、
印刷装置に対して、前記液状のコーティング剤が塗布さ
れた前記被印刷面に対して紫外線(または赤外線)を加
えて当該被印刷面上の前記液状のコーティング剤を固化
する紫外線照射装置(または赤外線照射装置)と、該紫
外線照射装置(または赤外線照射装置)にまで前記媒体
を搬送してくる媒体搬送装置とを設けることにより、被
印刷面への印刷からオーバーコート膜の形成までを同一
の印刷装置で実施することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明を適用し
た印刷物品の製造方法を説明する。
【0013】図1は、本形態の印刷装置の概略構成図で
ある。
【0014】図1において、印刷装置1は、概ね、印刷
対象となる媒体Wに対する印刷内容の入力などを行うデ
ータ入力系10と、媒体Wに対する印刷などを行う印刷
装置本体20とから構成されている。ここで、媒体Wの
被印刷面(上面)は、プラスチック製品や金属製品など
といったインク吸収性のない材質から構成されている。
【0015】データ入力系10には、利用者が希望する
カラー図案をデータ入力するための入力装置11とし
て、撮像装置111、ディスク駆動装置112、および
スキャナー113が構成されている。これらの入力装置
11からは、ホストコンピュータ12に対してカラー図
案画像データが出力される。
【0016】ホストコンピュータ12は、入力装置11
から入力されたカラー図案画像データに基づくイメージ
画面をモニター13に表示し、このイメージ画面をみた
利用者は、イメージ画面を拡大、縮小、切り貼りするな
どの編集をキーボード14やマウス15を介して指示す
る。また、ホストコンピュータ12は、編集されたカラ
ー図案画像データに対して、必要に応じて階調処理、コ
ントラスト処理、さらには色補正などを行い、また、印
字品質を高めるために物品Wの被印刷面の凹凸に沿った
画像の補正処理を行い、しかる後に出力画像データを印
刷装置本体20の制御手段60に出力する。
【0017】印刷装置本体20では、まず、記録ヘッド
21がキャリッジ22を介してガイド軸23上でその軸
線方向(主走査方向/X軸方向)に往復移動可能な状態
にある。記録ヘッド21は、インクの吐出方向が下向き
に設定されている。
【0018】図2は、記録ヘッド21の構成を示す断面
図である。
【0019】図2に示すように、記録ヘッド21では、
ノズルプレート110にノズル開口111が形成され、
流路形成板112には、圧力発生室113を区画する通
孔、圧力発生室113に両側で連通する2つのインク供
給口114を区画する通孔または溝、およびこれらのイ
ンク供給口114にそれぞれ連通する2つの共通のイン
ク室115を区画する通孔が形成されている。振動板1
16は、弾性変形可能な薄板から構成され、ピエゾ素子
などの圧電振動子PZT(圧力発生素子)の先端に当接
し、流路形成板112を挟んでノズルプレート110と
液密に一体に固定され、流路ユニット118を構成して
いる。
【0020】基台119には、圧電振動子PZTを振動
可能に収容する収容室120と、流路ユニット118を
支持する開口121とが構成され、圧電振動子PZTの
先端を開口121から露出させた状態で圧電振動子PZ
Tを固定基板122で固定している。また、基台119
は、振動板116のアイランド部116aを圧電振動子
PZTに当接させた状態で、流路ユニット118を開口
121に固定して記録ヘッド16を纏めている。
【0021】このような構成により、圧電振動子PZT
が収縮して圧力発生室113が膨張すると、共通のイン
ク室115のインクがインク供給口114を経由して圧
力発生室113に流れ込む。所定時間の経過後に圧電振
動子PZTが伸長して圧力発生室113が収縮すると、
圧力発生室113のインクが圧縮されてノズル開口11
1からインク滴が吐出する。
【0022】再び図1において、印刷装置本体20で
は、液状コーティング剤を吐出するコーティング用ヘッ
ド25がキャリッジ26を介してガイド軸27上でその
軸線方向(主走査方向/X軸方向)に往復移動可能な状
態にある。コーティング用ヘッド25も、コーティング
剤の吐出方向が下向きに設定されている。ここで、液状
コーティング剤としては、透明なオーバーコーティング
膜を形成可能なアクリル系あるいはウレタン系などの紫
外線硬化性樹脂などを用いる。
【0023】ここで、コーティング用ヘッド25は、後
述するように、記録ヘッド21から吐出されたインク滴
で印刷が行われた後の媒体Wの被印刷面の表面に対し
て、透明なオーバーコート膜を形成するための液状のコ
ーティング剤を吐出するためのものである。このコーテ
ィング用ヘッド25としては、液状コーティング剤を霧
状に噴霧するスプレーヘッドなどを使用できるが、記録
ヘッド21と同様な構造(図2参照)のヘッドを使用し
てもよい。この場合には、図2に示す記録ヘッド21に
おいて、インクに代えて液状のコーティング剤を供給し
て、吐出させればよいので、その詳細な説明を省略す
る。
【0024】ここで、キャリッジ22、26が支持され
ているガイド軸23、27の両端は、フレーム30によ
って支持され、このフレーム30はY軸方向(副走査方
向)への移動が可能である。このようにして、フレーム
30がY軸方向への移動を行うとともに、各キャリッジ
22、26がガイド軸23、27上でX方向に移動する
ことによって、記録ヘッド21と媒体Wとの相対移動お
よびコーティング用ヘッド25と媒体Wとの相対移動を
行わせる移動機構が構成されている。
【0025】記録ヘッド21およびコーティング用ヘッ
ド25の下方位置には、媒体WをY軸方向に向けて搬送
する媒体搬送装置35が構成されている。この媒体搬送
装置35では、物品貯留部(図示せず。)から繰り出さ
れてくる媒体Wを受けるホルダー(図示せず。)などが
構成されており、このホルダーは、媒体Wをその被印刷
面を上に向けた状態で保持する。
【0026】さらに、媒体搬送装置35の搬送方向にお
ける下流側には、紫外線照射装置40が配置されてい
る。この紫外線照射装置40には、紫外線ランプ41
と、この紫外線ランプ41から放射された光を、その下
方位置まで媒体搬送装置35によって搬送されてくる媒
体Wに向けて反射するリフレクタ42と、保護カバー
(図示せず。)とが構成されている。
【0027】このような構成の印刷装置1は、そのまま
で家庭用あるいは業務用の印刷装置1として使用できる
が、印刷装置1を自動販売機やゲーム機のように店舗や
街頭において不特定多数の者が利用するように構成する
場合には、印刷装置1に対しては、利用者が投入した硬
貨や紙幣を判別する金銭判別機18が搭載される。この
金銭判別機18の判別結果はホストコンピュータ12に
入力され、ホストコンピュータ12は、金銭判別機18
に所定の金銭の投入があったときに印刷装置本体20に
おいて媒体Wへの印刷を行わせる。
【0028】このような動作は、ホストコンピュータ1
2において、ROMなどに予め格納されている動作プロ
グラムに基づいて動作するCPUなどで実現される。
【0029】(印刷装置本体の制御系)図3を参照し
て、印刷装置本体20に構成されている制御系の構成を
説明する。図3において、印刷装置本体20に構成され
ている制御手段60は、まず、媒体Wに対して所定の印
刷を行うために、ホストコンピュータ12からの印刷指
令信号や印刷データを受けて、駆動電圧発生回路31お
よびヘッド選択回路32を備える記録ヘッド駆動回路3
0を制御するとともに、キャリッジ駆動回路33なども
制御して印刷動作を実行させる。すなわち、ヘッド駆動
回路30において、駆動電圧発生回路31は、ノズル開
口111からインク滴を吐出させるのに必要な電圧値の
台形波を発生させるように構成されている。また、ヘッ
ド選択回路32は、トランジスタTを制御することによ
り、印刷データに対応する圧電振動子PZTに駆動電圧
発生回路31の駆動電圧を選択的に印加する。
【0030】また、図1に示したコーティング用ヘッド
25として、図2を参照して説明した記録ヘッド21と
同様な構造のものを用いた場合には、制御手段60は、
コーティング用の駆動電圧発生回路31′およびヘッド
選択回路32′を備えるコーティング用のヘッド駆動回
路30′も制御する。このコーティング用のヘッド駆動
回路30において、駆動電圧発生回路31′は、コーテ
ィング用ヘッド25のノズル開口からコーティング剤を
吐出させるのに必要な電圧値の台形波を発生させるよう
に構成されている。また、ヘッド選択回路32′は、ト
ランジスタT′を制御することにより、指定されたコー
ティング領域に対応する圧電振動子PZT′に駆動電圧
を選択的に印加する。このように構成すると、スプレー
ノズルを用いた場合と違って、コーティング剤を媒体W
の被印刷面全体にベタで塗布することができることは勿
論、コーティング剤の塗布領域を所望の範囲に設定でき
るという利点がある。
【0031】また、本形態では、制御手段60は、図1
を参照した媒体搬送装置35において、媒体搬送装置駆
動回路35を介して媒体搬送装置35を駆動するモータ
M1を制御し、媒体WのY軸方向への搬送を制御する。
また、制御手段60は、Y軸駆動回路36を介してフレ
ーム30をY軸方向に駆動するモータM2を制御し、媒
体Wとキャリッジ22、26(記録ヘッド21およびコ
ーティング用ヘッド25)とのY軸方向における位置関
係を制御する。さらに、制御手段60は、X軸駆動回路
37を介して、ガイド軸23、27上のキャリッジ2
2、26を駆動するモータM3を制御し、媒体Wとキャ
リッジ22、26(記録ヘッド21およびコーティング
用ヘッド25)とのX軸方向における位置関係を制御す
る。従って、本形態では、ガイド軸23、27上でのキ
ャリッジ22、26の移動は同時に行われ、別々の媒体
Wに対してではあるが、インク滴の吐出とコーティング
剤の吐出とは同時に行われることになる。なお、ガイド
軸23、27上でのキャリッジ22、26をそれぞれ別
に駆動しても良いことは勿論である。このような動作
も、印刷装置本体20において、ROMなどに予め格納
されている動作プログラムに基づいて動作するCPUな
どで実現される。
【0032】(印刷方法/印刷物品の製造方法)このよ
うな印刷装置1の動作を、図4および図5を参照して説
明する。なお、ここで説明する印刷装置1は、店頭など
に設置され、利用者が硬貨や紙幣を投入して印刷を行う
ように構成した例である。
【0033】図4は、印刷装置1の動作を示すフローチ
ャートであり、図5は、媒体Wの被印刷面に印刷を施し
ていく過程を示す断面図である。
【0034】図4において、待機状態(ステップST
1)から、利用者が所定の金額の硬貨を投入したと金銭
判別機18が判別すると(ステップST2)、印刷装置
1は画像データが入力されるまで待機する。ここで、利
用者が撮像装置111によって写した自分の顔をカラー
図案と決定すると(ステップST3)、それに対応する
カラー図案画像データが撮像装置111から画像処理装
置12に対して出力され、編集処理が行なわれる(ステ
ップST4)。また、物品Wの印刷面の凹凸形状が斜面
とか球面であるなど定まった凹凸形状を有する場合に
は、それに沿って画像の補正処理を行なうこともある
(ステップST5)。
【0035】この編集の際には、カラー図案画像データ
に基づくイメージ画面がモニター13に表示されるの
で、このイメージ画面をみた利用者は、イメージ画面を
拡大、縮小、切り貼りするなどの編集をキーボード14
やマウス15を介して指示する。そして、編集を終えた
後、利用者がキー操作を行い、そのまま印刷するかある
いは中止するかを指示する(ステップST6)。ここ
で、利用者が中止する旨のキー操作を行なったときに
は、硬貨を返却し(ステップST7)、待機状態に戻る
(ステップST1)。
【0036】これに対して、利用者が印刷実行のキー操
作を行なったときには、物品貯留部から媒体が繰り出さ
れ、それを媒体搬送装置35が受け取る(ステップST
8)。次に、媒体搬送装置35は、今回、受け取った媒
体Wをキャリッジ22(記録ヘッド21)の真下位置に
搬送する(ステップST9)。
【0037】この状態において、ホストコンピュータ1
2は、編集後のカラー図案画像データに対して、階調処
理、コントラスト処理、さらには色補正などを行なった
後の出力画像データを印刷装置本体20に出力し、印刷
装置本体20の記録ヘッド21は、キャリッジ22がガ
イド軸23上を移動していく間に、利用者の指示どおり
の内容を、図5(A)に示すように、媒体Wの被印刷面
W1にカラー印刷C1を行なう。このような一列分の印
刷が終了すると、フレーム30が1ステップ分移動し、
改めて、上記の印刷動作を繰り返すことにより、媒体W
の被印刷面W1全体にカラー印刷が行われる。
【0038】(ステップST10)。
【0039】このようにして印刷が終了すると、媒体搬
送装置35は、媒体Wをキャリッジ26(コーティング
用ヘッド25)の真下位置に搬送する(ステップST1
1)。このとき、2つの媒体Wに連続して印刷を行う場
合には、新たな媒体Wがキャリッジ22(記録ヘッド2
1)の真下位置に搬送されてくる。
【0040】次に、ホストコンピュータ12は、少なく
とも印刷領域を覆う範囲にコーティング剤を塗布するよ
うに印刷装置本体20に指令する。その結果、印刷装置
本体20において、コーティング用ヘッド25は、キャ
リッジ26がガイド軸27上を移動していく間に、図5
(B)に示すように、媒体Wの被印刷面W1に、紫外線
硬化性を有する液状のコーティング剤C2を塗布する。
このような一列分のコーティングが終了すると、フレー
ム30が1ステップ分移動し、改めて、上記の動作を繰
り返すことにより、媒体Wの被印刷面W1全体に液状の
コーティング剤が塗布される(ステップST12)。
【0041】次に、このようにして液状のコーティング
剤の塗布が終了すると、媒体搬送装置35は、媒体Wを
紫外線照射装置40の真下位置に搬送する(ステップS
T13)。
【0042】次に、紫外線照射装置40は、図5(C)
に示すように、媒体Wの被印刷面W1に紫外線を照射し
て、コーティング剤を固化し、定着させる。その結果、
媒体Wの被印刷面W1はオーバーコート膜C3で覆われ
る(ステップST14)。
【0043】しかる後に、媒体搬送装置35は媒体Wを
排出し(ステップST15)、印刷装置1は待機状態に
戻る(ステップST1)。
【0044】このように、本形態では、媒体Wのインク
吸収性のない被印刷面であってもインクジェット方式の
記録ヘッド21からインク滴を吐出して印刷を行う。従
って、印刷すべきパターンの版をおこす必要がないの
で、少量多品種の印刷や個人的な印刷を行うのに適して
いる。但し、インク吸収性のない媒体Wに対してもイン
クジェット法で印刷したままでは、インクと下地との密
着性がわるいので、軽く引っ掻いただけでも、インクが
剥げてしまう。しかるに、本形態では、インク滴で印刷
が行われた後の媒体Wの被印刷面を透明なオーバーコー
ト膜で覆う。従って、印刷およびオーバーコーティング
を終えた後の被印刷面では、引っ掻いてもインクが剥げ
てしまうことはない。また、インクが水溶性であって
も、透明なオーバーコート膜で覆われているので、耐水
性などにも優れている。
【0045】[その他の実施の形態]なお、上記の形態
では、媒体Wとして偏平なものに印刷を施す例を説明し
たが、ヘッドと被印刷面とが離れているので、多少、凹
凸のある媒体Wへの印刷も可能である。
【0046】また、印刷装置1として、利用者が硬貨や
紙幣を投入して印刷を行うものを説明したが、金銭判別
機18などを省いて業務用して用いれば、他にはない独
自の装飾を施した物品が欲しいという顧客の要求に短納
期で応えることができる。
【0047】さらに、上記実施形態では紫外線硬化性の
コーティング剤を用いたので、図1に示す印刷装置では
紫外線照射装置40を設置したが、熱硬化性のコーティ
ング剤を用いた場合には、図1に示す印刷装置には、紫
外線照射装置40に代えて、赤外線ランプを備える赤外
線照射装置を用いればよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、媒体
のインク吸収性のない被印刷面であってもインクジェッ
ト方式の記録ヘッドからインク滴を吐出して印刷を行
う。従って、印刷すべきパターンの版をおこす必要がな
いので、少量多品種の印刷や個人的な印刷を行うのに適
している。また、インク吸収性のない媒体に対してもイ
ンクジェット法で印刷したままでは、インクと下地との
密着性がわるいので、軽く引っ掻いただけでも、インク
が剥げてしまうが、本発明では、インク滴で印刷が行わ
れた後の前記被印刷面の表面を透明なオーバーコート膜
で覆うので、印刷およびオーバーコーティングを終えた
後の被印刷面では、引っ掻いてもインクが剥げてしまう
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印刷装置の概略構成図である。
【図2】図1に示す印刷装置において用いられる記録ヘ
ッドの断面図である。
【図3】図1に示す印刷装置の印刷装置本体における制
御系のブロック図である。
【図4】図1に示す印刷装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】(A)、(B)、(C)はいずれも、図1に示
す印刷装置で行われる印刷方法を示す工程断面図であ
る。
【符号の説明】
1 印刷装置 11 入力装置 12 ホストコンピュータ 20 印刷装置本体 21 記録ヘッド 22、26 キャリッジ 23、27 ガイド軸 25 コーティング用ヘッド 35 媒体搬送装置 40 紫外線照射装置 W 媒体 W1 媒体の被印刷面 C1 カラー印刷 C2 液状のコーティング剤 C3 オーバーコート膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体のインク吸収性のない被印刷面に対
    してインクジェット方式の記録ヘッドからインク滴を吐
    出して当該被印刷面上に印刷を行った後、インク滴で印
    刷が行われた後の前記被印刷面の表面を透明なオーバー
    コート膜で覆うことを特徴とする印刷物品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記オーバーコート
    膜の形成は、インク滴で印刷が行われた後の前記被印刷
    面の表面に対して透明なオーバーコート膜を形成するた
    めの液状のコーティング剤を塗布し、しかる後に、該液
    状のコーティング剤を固化させることにより行うことを
    特徴とする印刷部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記液状のコーティ
    ング剤として紫外線硬化性のコーティング剤を用い、当
    該液状のコーティング剤を前記被印刷面上で固化する際
    には該液状のコーティング剤に紫外線を照射することを
    特徴とする印刷物品の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記液状のコーティ
    ング剤として熱硬化性のコーティング剤を用い、当該液
    状のコーティング剤を前記被印刷面上で固化する際には
    該液状のコーティング剤に赤外線を照射することを特徴
    とする印刷物品の製造方法。
  5. 【請求項5】 媒体のインク吸収性のない被印刷面に対
    してインク滴を吐出して当該被印刷面上に印刷を行うイ
    ンクジェット方式の記録ヘッドと、該記録ヘッドから吐
    出されたインク滴で印刷が行われた後の前記被印刷面の
    表面に対して、透明なオーバーコート膜を形成するため
    の液状のコーティング剤を吐出するコーティング用ヘッ
    ドと、前記記録ヘッドと媒体との相対移動および前記コ
    ーティング用ヘッドと媒体との相対移動を行わせること
    により媒体に対する印刷およびコーティングを可能とす
    る移動機構とを有することを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記液状のコーティ
    ング剤が吐出された前記被印刷面に対して紫外線を加え
    て当該被印刷面上の前記液状のコーティング剤を固化す
    る紫外線照射装置と、該紫外線照射装置にまで前記媒体
    を搬送してくる媒体搬送装置とを有することを特徴とす
    る印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記液状のコーティ
    ング剤が吐出された前記被印刷面に対して赤外線を加え
    て当該被印刷面上の前記液状のコーティング剤を固化す
    る赤外線照射装置と、該赤外線照射装置にまで前記媒体
    を搬送してくる媒体搬送装置とを有することを特徴とす
    る印刷装置。
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