JP2003103583A - 射出成形用金型装置及びその金型装置を用いて光コネクタ用フェルールを製造する方法 - Google Patents

射出成形用金型装置及びその金型装置を用いて光コネクタ用フェルールを製造する方法

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JP2003103583A
JP2003103583A JP2001299120A JP2001299120A JP2003103583A JP 2003103583 A JP2003103583 A JP 2003103583A JP 2001299120 A JP2001299120 A JP 2001299120A JP 2001299120 A JP2001299120 A JP 2001299120A JP 2003103583 A JP2003103583 A JP 2003103583A
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JP
Japan
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runner
ferrule
mold
injection molding
ejector pin
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Application number
JP2001299120A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Terakura
達雄 寺倉
Makoto Kato
真 加藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 脱脂焼結工程前の脆化状態にあるフェルール
とランナーとをきれいに分離して、ランナを再利用する
ことによって、フェルールの製造コストを削減すること
ができる射出成形用金型装置及びその金型装置を用いて
光コネクタ用フェルールを製造する方法を提供するこ
と。 【解決手段】 脆化状態にあるランナ29とフェルール
14とのうち、ランナ29が、第1エジェクタピン12
及び第2エジェクタピン13によって、右方に押圧され
てフェルール14と分離される。この際、ランナ29に
連結するフェルール14も、第1エジェクタピン12等
の押圧力に伴って、右方へ押圧されるが、フェルール1
4の第2外径部26a(キャビティ30の第2外周部3
0b)が抵抗となって、フェルール14をキャビティ3
0内に残留させる。そのため、第1エジェクタピン12
等の押圧力はランナ29に集中し、ランナ29をフェル
ール14からきれいに分離させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形用金型装
置及びその金型装置を用いて光コネクタ用フェルールを
製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバを保持固定するための
コネクタ部品として、フェルールが用いられる。このフ
ェルールの製造に用いられる射出成形用金型装置は、セ
ラミックコンパウンド等からなる成形材料を吐出する吐
出口を有する固定型と、前記吐出口と連通してランナを
形成する連通路及び、その連通路から分岐して円筒状の
光コネクタ用フェルールを形成するキャビティを有し前
記固定型と閉型する可動型とを備えている。
【0003】この射出成形用金型装置によれば、固定型
と可動型との閉型時に、加熱されて流動化された成形材
料が固定型の吐出口から吐出される。吐出口から吐出さ
れた成形材料は、可動型の連通路を通過してキャビティ
内に流入される。連通路及びキャビティ内に流入された
成形材料は、保圧、冷却されてランナ及びフェルールに
形成される。その後、固定型と可動型とは開型され、連
通路及びキャビティ内に形成されたランナ及びフェルー
ルは可動型から離型され、さらに脱脂焼結される。この
ときに、成形材料に含まれているバインダーが除去され
る。そして、焼結されたフェルール及びランナは分離さ
れ、必要に応じて、フェルールに研削などの後加工が行
われた後に、完成品となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た射出成型用金型装置では、脱脂焼結工程前は、フェル
ールとランナとは脆化状態にあることを考慮して、フェ
ルールからランナを分離する際にフェルールの欠損等を
避けるべく、脱脂焼結工程によって硬化(固化)した後
に、フェルールとランナとを分離している。
【0005】従って、脱脂焼結工程を経て分離されたラ
ンナは廃棄処分されており、フェルールを製造するにあ
たっては、ランナとして形成されるフェルールの成形材
料が非効率に消費され、フェルールの製造コストが上昇
するという問題があった。
【0006】本発明は、射出成形用金型装置及びその金
型装置を用いて光コネクタ用フェルールを製造する方法
に関し、特に、脱脂焼結工程前の脆化状態にあるフェル
ールとランナーとをきれいに分離して、ランナを再利用
することによって、フェルールの製造コストを削減する
ことができる射出成形用金型装置及びその金型装置を用
いて光コネクタ用フェルールを製造する方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載の射出成形用金型装置は、流動性を有し
開型後に脆化する成形材料を吐出する吐出口を備えた固
定型と、前記吐出口と連通してランナを形成する連通路
と、その連通路から分岐して筒状成形品を形成するキャ
ビティを有し前記固定型と閉型する可動型とを備え、前
記固定型と可動型とを開型させた場合に、前記可動型に
留まり脆化した成形材料のうち前記連通路に形成された
ランナを押圧することにより、前記ランナを可動型端面
から離型させると共に、筒状成形品から分離する第1エ
ジェクタピンを備えている。
【0008】この請求項1記載の射出成形用金型装置に
よれば、固定型と可動型との閉型時において、固定型の
吐出口から流動性を有し開型後に脆化する成形材料が吐
出される。吐出口から吐出された成形材料は、可動型の
連通路を通過して、その連通路から分岐したキャビティ
に流入する。可動型の連通路及びキャビティ内に流入し
た成形材料は、脆化されたランナ及び筒状成形品に形成
される。そして、固定型と可動型とが開型され、可動型
の連通路およびキャビティに留まり、脆化されたランナ
および筒状成形品のうちランナが、第1エジェクタピン
によって押圧され、可動型端面から離型させると共に、
筒状成形品から分離される。
【0009】請求項2記載の射出成形用金型装置は、請
求項1記載の射出成形用金型装置において、前記第1エ
ジェクタピンの押圧に伴って、前記ランナと筒状成形品
とを分離する際の分離部を形成するゲートカット位置形
成部が設けられている。
【0010】請求項3記載の射出成形用金型装置は、請
求項1又は2に記載の射出成形用金型装置において、前
記第1エジェクタピンの押圧に伴って、前記可動型端面
から離型された前記ランナの一部を更に押圧して、前記
ランナを前記可動型から落下させる第2エジェクタピン
を備えている。
【0011】請求項4記載の射出成形用金型装置は、請
求項2又は3に記載の射出成形用金型装置において、前
記ゲートカット位置形成部は前記キャビティに設けら
れ、前記連通路と所定間隔を隔て、前記筒状成形品の外
形を拡げる方向に凹設される凹部によって構成されてい
る。
【0012】請求項5記載の射出成形用金型装置は、請
求項4に記載の射出成形用金型装置において、前記凹部
の最大径は、前記筒状成形品の外形より略0.01mm
から略0.05mmの範囲で大きく構成されている。
【0013】請求項6記載の射出成形用金型装置は、請
求項1から5のいずれかに記載の射出成形用金型装置に
おいて、前記第1エジェクタピンによって前記ランナが
分離された前記筒状成形品を可動型から離型させる第3
エジェクタピンを備えている。
【0014】請求項7記載の射出成形用金型装置は、請
求項1から6のいずれかに記載の射出成形用金型装置に
おいて、前記筒状成形品は、前記第1エジェクタピンの
押圧方向の寸法の方が、前記押圧方向と垂直な方向の最
大寸法よりも大きく構成されている。
【0015】請求項8記載の射出成形用金型装置は、請
求項1から7のいずれかに記載の射出成形用金型装置に
おいて、前記成形材料は、熱可塑性樹脂と金属又はセラ
ミック粉末とを混練してなり、前記キャビティに注入さ
れた前記成形材料を冷却する冷却手段を備えている。
【0016】請求項9記載の射出成形用金型装置を用い
た光コネクタ用フェルールの製造方法は、流動性を有し
開型後に脆化する成形材料を吐出する吐出口を備えた固
定型と、前記吐出口と連通してランナを形成する連通路
と、その連通路から分岐して円筒状の光コネクタ用フェ
ルールを形成するキャビティを有し前記固定型と閉型す
る可動型とを備え、前記固定型と可動型とを閉型して、
前記固定型の吐出口から前記可動型の連通路に向けて、
前記流動性を有する成形材料を吐出する吐出工程と、そ
の吐出工程によって吐出された成形材料を前記可動型の
連通路及びキャビティにおいて、前記ランナ及び円筒状
の光コネクタ用フェルールに形成する形成工程と、前記
可動型と固定型とを開型し、前記可動型に留まり脆化し
た成形材料のうち前記形成工程において形成されたラン
ナを第1エジェクタピンによって押圧することにより、
前記ランナを可動型端面から離型させると共に、前記フ
ェルールから分離する分離工程とを備えている。
【0017】請求項9記載の射出成形用金型装置を用い
た光コネクタ用フェルールの製造方法によれば、固定型
と可動型とを閉型させ、吐出工程において、固定型の吐
出口から流動性を有し開型後に脆化する成形材料が吐出
される。次に形成工程において、吐出口から吐出された
成形材料は、可動型の連通路を通過して、その連通路か
ら分岐したキャビティに流入し、可動型の連通路及びキ
ャビティ内に流入した成形材料は、脆化されたランナ及
び円筒状の光コネクタ用フェルールに形成される。そし
て、固定型と可動型とが開型され、分離工程において、
可動型の連通路およびキャビティに留まり、脆化したラ
ンナおよびフェルールのうちランナが、第1エジェクタ
ピンによって押圧され、可動型端面から離型させると共
に、フェルールから分離される。
【0018】請求項10記載の射出成形用金型装置を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法は、請求項9記
載に射出成形用金型装置を用いた光コネクタ用フェルー
ルの製造方法において、前記分離工程は、前記ランナか
ら分岐した前記フェルールの離型を前記可動型の型形状
によって抑制しつつ、第1エジェクタピンによって、前
記連通路に形成されたランナを押圧して可動型端面から
離型させると共に、前記ランナを前記フェルールから分
離させる。
【0019】請求項11記載の射出成形用金型装置を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法は、請求項9又
は10記載に射出成形用金型装置を用いた光コネクタ用
フェルールの製造方法において、前記可動型のキャビテ
ィ内には、前記ランナと前記フェルールとの境界に相当
する位置の近傍に設けられ、前記フェルールの外径を拡
径する方向に凹設された凹部によって構成されており、
前記分離工程は、前記第1エジェクタピンの突出によ
り、前記フェルールの前記凹部に相当する位置で前記ラ
ンナから前記フェルールを分離する。
【0020】請求項12記載の射出成形用金型装置を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法は、請求項9か
ら11いずれかに記載に射出成形用金型装置を用いた光
コネクタ用フェルールの製造方法において、前記分離工
程の後に、第2エジェクタピンによって、前記可動型の
端面から離型された前記ランナの一部を更に押圧して、
前記可動型からランナを落下させる落下工程を備えてい
る。
【0021】請求項13記載の射出成形用金型装置を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法は、請求項12
記載に射出成形用金型装置を用いた光コネクタ用フェル
ールの製造方法において、前記落下工程の後に、第3エ
ジェクタピンによって前記ランナが切離された前記フェ
ルールを可動型から離型させる離型工程を備えている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した射出成
形用金型装置の実施形態について図面を参照しつつ説明
する。まず、射出成形用金型装置において成形されるフ
ェルール14について、図10を参照しつつ説明する。
フェルール14は、ほぼ円筒状の形状を有し、内部に光
ファイバ挿通孔25が形成されている。フェルール14
内の光ファイバ挿通孔25は、一端側(右端側)がテー
パ状のガイド孔25aとして形成され、これより他端側
(左端側)がより径の小さい挿通孔25bとして形成さ
れている。他端側(左端側)の端面27には、軸方向と
直交する平面と平行な先端部27aと、端面27外周に
設けられた斜面部27bとが形成されている。また、他
端側(左側)から一他端(右側)に向かう外形は、略
3.74mmの外径d1を有する円筒状の第1外形部2
6と、その途中には、第1外形部26より最大で略0.
03mm大きい外径d2を有する凸状の第2外形部26
aとで形成されている。尚、第2外形部26aの最大径
は、第1外形部26の外径より略0.01mmから略
0.05mmの範囲で大きく構成可能である。第1外径
部26の全長l1は、フェルール14の第2外径部26
aの最大外径d2よりも大きく構成されている。尚、第
2外形部26aは、後工程で研磨(切断)され、実際の
フェルール製品となる。
【0023】次に射出成形用金型装置100の構成につ
いて、図1を参照しつつ説明する。射出成形用金型装置
100は、成形機200の固定フレーム202に固定さ
れた固定型110と、左右方向に移動する成形機200
の可動フレーム204に固定された可動型120とから
なり、左右方向に開閉自在に構成されている。これら固
定型110と可動型120とは、図1に示す型閉時に、
フェルール14(図10参照)の形状をしたキャビティ
30と、そのキャビティ30の一端に通じる連通路39
とを相互間に形成するものである。尚、固定型110及
び可動型120を構成する各部材は、高速度工具鋼SK
H51等の材料により形成されている。
【0024】固定型110は、固定側取付板1、スプル
ープッシュ2、マニホールドスぺーサ3、マニホールド
4、固定側型板5、ホットランナーノズル6、固定側入
れ子7、ガイドピン8、コアピン9、及びガイドピン1
8により構成されている。
【0025】固定側取り付け板1は、成形機200の固
定フレーム202に固定されており、固定型110の各
構成部材は固定側型板5に固定されている。スプループ
ッシュ2、マニホールド4、ホットランナーノズル6は
それぞれ内部が連通しており、ホットランナーノズル6
の一端は可動型120の連通路39へと通じている。ス
プループッシュ2には、成形機200のノズル206が
はまり込むための凹部が形成されている。ホットランナ
ーノズル6の周囲には、図示しないヒータが設けられて
おり、ホットランナーノズル6はヒータにより一定温度
に加熱されるようになっている。従って、後述する保
圧、冷却工程においても、ホットランナーノズル6内の
成形材料は固まることがない。固定側入れ子7と、可動
型120の可動側入れ子10とは、ガイドピン8が可動
側入れ子の位置決め孔に嵌入されることにより位置決め
される。
【0026】次に 図7の要部拡大図を参照しつつ、コ
アピン9について説明する。コアピン9は、フェルール
14の内周面すなわち光ファイバ挿通孔25を形成する
ための金型部材であり、キャビティ30の一端側(右
側)からキャビティ30内へ臨むように固定側入れ子7
に挿嵌されている。コアピン9には、光ファイバ挿通孔
25のガイド孔25a、及び挿通孔25bをそれぞれ形
成するための径大部9a及び径小部9bがそれぞれ形成
されている。尚、径大部9aの直径は2mmであり、径
小郡9bの直径は0.134mmである。
【0027】次に、可動型120について、図1を参照
しつつ説明する。可動型120は、可動側入れ子10、
可動側型板17、スペーサブロック20、可動側取付板
24、第1エジェクタプレート21、第2エジェクタプ
レート22、第3エジェクタプレート32、第4エジェ
クタプレート33、第1エジェクタピン12、第2エジ
ェクタピン13、第3エジェクタピン15、リターンピ
ン19、及びエジェクタガイドピン23により構成され
ている。
【0028】可動側取り付け板24は、成形機200の
可動フレーム204に固定されている。従って、可動フ
レーム204が左右方向に移動することにより、可動型
120が左右方向に移動する。可動側入れ子10には、
フェルール14を形成するためのキャビティ30と、そ
のキャビティ30と固定型110のホットランナーノズ
ル6とを連通する連通路39(図7参照)と、キャビテ
ィ30に流入した成形材料を冷却するための冷水路34
とを有しており、可動側型板17に固定されている。
【0029】ここで、図7を参照してキャビティ30と
連通路39について説明する。キャビティ30の一端
は、後述する第3エジェクタピン15(図8参照)によ
って封止されており、他端は、連通路39に連通してい
る。また、外形は略円筒状に形成され、フェルール14
の第1外形部26(図10参照)を形成する第1外周部
30aと、連通路39から所定間隔を開けて、第1外径
キャビティ部30aを拡径する方向に凹設され、第2外
径部26a(図10参照)を形成する第2外周部30b
とによって形成されている。連通路39は、固定型11
0と可動型120との型閉時において、固定型110の
ホットランナーノズル6の一端と連通するように構成さ
れ、ホットランナーノズル6から流入される成形材料
は、連通路39を通過してキャビティ30に至る。この
ように固定型110と可動型120との型閉時に、キャ
ビティ30と連通路39とによって、図9に示すような
フェルール14とランナ29とが形成される。
【0030】図1を参照して、可動型120について説
明を続ける。スペーサブロック20は、ボルトによって
可動側取り付け板24と可動側型板17とに挟まれて固
定されている。その内側には、可動側取り付け板24側
から順番に、第1から第4のエジェクタプレート21,
22,32,33が、それぞれエジェクタガイドピン2
3を貫通させて配設されている。また、スペーサブロッ
ク20の内周面には、内側に向けて凸部20aが形成さ
れている。この凸部20aによって、各エジェクタプレ
ート21,22,32,33の動作可能ストロークが決
定される。
【0031】第1から第4エジェクタプレート21,2
2,32,33は、各エジェクタピン12等を支持して
いる。第2エジェクタプレート22は、第1エジェクタ
プレート21と、第3エジェクタプレート32とに挟ま
れ、エジェクタロッド25とボルトで固定されている。
また、第1エジェクタプレート21と、第3エジェクタ
プレート32との対向面は磁石によって構成されてい
る。
【0032】第1エジェクタピン12は、フェルール1
4からランナ29を分離するためのエジェクタピンであ
り、円筒状に形成され、第1から第4エジェクタプレー
ト21,22,32,33、可動側入れ子10及び可動
側型板17に連通して設けられた孔に、摺動可能に挿通
されている。尚、第1エジェクタピンは、複数本、備え
られている(図示省略)。そして、第1エジェクタピン
12の一端は、第1エジェクタプレート21に固定され
ており、他端は連通路39まで延びている。
【0033】第2エジェクタピン13は、フェルール1
4から分離したランナ29を可動型120から落下させ
るためのエジェクタピンであり、円筒状に形成され、第
2から第4エジェクタプレート22,32,33、可動
側入れ子10及び可動側型板17に連通して設けられた
孔に、摺動可能に挿通されている。そして、第2エジェ
クタピン13の一端は、第2エジェクタプレート22に
固定されており、他端は連通路39まで延びている。
【0034】第3エジェクタピン15は、型閉時にはフ
ェルール14の端面を形成する為の金型部材であるとと
もに、型開後の第2離型では、フェルール14の軸方向
に右方へ移動してそのフェルール14を可動型120よ
り離型させるためのものである。第3エジェクタピン1
5は、円筒状に形成され、第4エジェクタプレート3
3、可動側入れ子10及び可動側型板17に連通して設
けられた孔に、摺動可能に挿通されている。そして、第
3エジェクタピン15の一端は、ボルトで締結された第
3エジェクタプレート32と第4エジェクタプレート3
3とに挟まれて固定されており、他端はキャビティ30
の端部まで延びている。
【0035】また、第3エジェクタピン15の一端側
(右側)の端面35には、図8に示すように、先端部形
成面35aと斜面部形成面35bとが形成されている。
先端部形成面35aは、フェルール14の端面27をフ
ェルール14の軸方向と直交する平面と平行な面、すな
わち、先端部27aとして形成する部分であり、斜面部
形成面35bはフェルール14の端面27の外周を斜面
部27bとして形成するための部分である。また、先端
部形成面35aには、コアピン9先端の径小部9bを支
持するための挿入孔28が形成されている。
【0036】この挿入孔28の内径は0.136mmに
形成されており、フェルールの内径位置を高精度に成形
するため、挿入孔28の第3エジェクタピン外径部に対
する同芯位置は、誤差0.003mm以下の精度で加工
することが必要である。尚、挿入孔28に連通する側面
視略長円状の孔36は、挿入孔28を放電加工により加
工するための逃がし孔として形成されているものであ
る。第3エジェタタピン15は、放電加工により作製さ
れる。すなわち、まず、斜周部形成面35bが形彫放電
により加工され、次に、0.1mmパイプ電極を用いて
挿入孔28が微細孔放電加工により加工される。
【0037】リターンピン19も、同様に、第3エジェ
クタプレート32と第4エジェクタプレート33とに挟
まれて固定されている。リターンピン19を囲んで、可
動側型板17と第4エジェクタプレート33との間にス
プリング19aが設けられている。リターンピン19
は、型閉時、固定側型板5に突き当たるものであり、そ
の際、第3エジェクタプレート32と第4エジェクタプ
レート33とは、スプリング19aによってスペーサブ
ロック20の凸部20aに押しつけられている。
【0038】次に、前述した射出成形用金型装置100
を用いて、フェルール14を射出成形する手順を以下に
説明する。まず、図1に示す型閉状態とする。この状態
で、成形機200の加熱シリンダ内で150℃〜220
℃に加熱溶融され、流動性が付与されたセラミックスコ
ンパウンド材料(成形材料)を、成形機ノズル206か
らスプループッシュ2へ吐出する。この吐出された材料
は、スプループッシュ2、マニホールド4、ホットラン
ナーノズル6を経て、連通路39を通り、フェルール成
形用キャビティ30へと流動される。
【0039】この吐出工程後、約10乃至20秒間、保
圧及び冷水路34の冷却作用によって流動性が付与され
たセラミックスコンパウンド材料(成形材料)が脆化さ
れる。こうして、キャビティ30及び連通路39に図1
0に示すような成形体(ランナー及びフェルール)が形
成される。
【0040】この形成工程後、図2に示す型開状態とな
る。すなわち、成形機200の可動フレーム204がモ
ータにより駆動されて左方へ移動すると、可動フレーム
204に固定された可動側取り付け板24が左方へ移動
し、可動型120が一体的に左方へ200〜250mm
移動して、固定型110から離れる。このとき、図6
(a)に示すように、キャビティ30及び連通路39内
に充填された成形体(ランナー及びフェルール)は、コ
アピン9から離れ、可動側入れ子10内に留まってい
る。
【0041】次に、連結されているランナ及びフェルー
ルを分離する分離工程となる。図3に示すように、成形
機200の突き出しロッド208がモータにより駆動さ
れて右方へ作動し、第2エジェクタプレート22とその
第2エジェクタプレート22と磁石で連結された第1エ
ジェクタプレート21とが右方へ移動する。第1エジェ
クタプレート22が、スペーサブロック20の凸部20
aの位置まで移動すると、凸部20aによって第1エジ
ェクタプレート22の右移動は妨げられる。即ち、第1
エジェクタプレート21及び第2エジェクタプレート2
2の移動によって、第1エジェクタプレート21及び第
2エジェクタプレート22に連結された第1エジェクタ
ピン12及び第2エジェクタピン13が右方へ移動す
る。
【0042】こうして、図6(b)に示すように、第1
エジェクタピン12及び第2エジェクタピン13によっ
て、第1エジェクタピン12及び第2エジェクタピン1
3の一端に連続する連通路39に形成されたランナ29
が右方に押圧される。
【0043】この際、ランナ29に連接するフェルール
14も、第1エジェクタピン12及び第2エジェクタピ
ン13のランナ29への押圧に伴って、右方へ押圧され
るが、フェルール14の第2外径部26a(キャビティ
30の第2外周部30b)が抵抗となって、フェルール
14をキャビティ30内に残留させる。そのため、第1
エジェクタピン12及び第2エジェクタピン13のラン
ナ29に対する押圧力はランナ29に集中し、フェルー
ル14を欠損等させることなく、ランナ29をフェルー
ル14から分離させることができる。
【0044】また、フェルール14は、第1エジェクタ
ピン12の押圧方向の寸法(フェルール14の全長l1
(図10参照))の方が、その押圧方向と垂直な方向の
最大寸法(フェルール14の第2外径部26aの最大外
径d2(図10参照))よりも大きく構成されているの
で、フェルール14において、第1エジェクタピン12
の押圧方向の寸法が、フェルール14の押圧方向と垂直
な方向の最大寸法よりも小さく構成されている場合に比
べ、第1エジェクタピン12の押圧方向に対するキャビ
ティ30の壁とフェルール14との摩擦力が大きくな
り、容易にランナ29と分離することができる。
【0045】次に、フェルール14から分離したランナ
29を可動型120から落下させる落下工程となる。落
下工程では、図4に示すように、突き出しロッド208
を更に右方に作動させ、第2エジェクタプレート22を
第3エジェクタプレート32の位置まで移動させる。
尚、第1エジェクタプレート21は、凸部20aによっ
て第2エジェクタプレート22と分離され、右方への移
動は妨げられており、第1プレートに固定されている第
1エジェクタピン12の右方への移動も妨げられてい
る。即ち、第2エジェクタプレート22を第3エジェク
タプレート32の位置まで移動させて、第2エジェクタ
プレートに連結されている第2エジェクタピン13のみ
を更に右方に移動させる。
【0046】こうして、図6(c)に示すように、第2
エジェクタピン13を更に右方に移動させることによっ
て、第2エジェクタピン13の一端に連続するランナ2
9を右方に押圧して、フェルール14と分離したランナ
29を可動型120の端面から落下させることができ
る。
【0047】次に、ランナ29と分離して、キャビティ
30内に残留しているフェルール14を離型させる第2
離型工程となる。この第2離型工程では、図5に示すよ
うに、突き出しロッド208を更に右方へ作動させ、第
3エジェクタプレート32の位置まで移動した第2エジ
ェクタプレート22によって、第3エジェクタプレート
32と、第4エジェクタプレート33とを右方に移動さ
せる。即ち、第3エジェクタプレート32と、第4エジ
ェクタプレート33とを右方に移動させて、第3エジェ
クタプレート32と、第4エジェクタプレート33とに
挟まれた第3エジェクタピン15を第2エジェクタピン
と共に右方に移動させる。
【0048】こうして、図6(d)に示すように、第3
エジェクタピン15を右方に移動させることによって、
第3エジェクタピン15の一端に連続するフェルール1
4を右方へ突き出して、フェルール14を可動型120
の端面から離型するのである。尚、この時、第3エジェ
クタプレート32と第4エジェクタプレート33とに固
定されたリターンピン19も同時に、右方へ移動する。
【0049】この後、成形機200の突き出しロッド2
08が左方へ戻ると、第3エジェクタプレート32と第
4エジェクタプレート33とは、リターンピン用バネ1
9aにより、スペーサブロック20の凸部20aに押し
つけられるまで戻される。このとき、第3エジェクタプ
レート32と第4エジェクタプレート33とがこじてリ
ターンピン用バネ19aのバネカだけで戻らなかった場
合、型閉時にリターンピン19が固定側型板5に衝突す
ることにより第3エジェクタプレート32と第4エジェ
クタプレート33とは図1に示す所定の位置まで押し戻
される。
【0050】その後、可動フレーム204がモータによ
り駆動されて右方へ移動すると、可動フレーム204に
固定された可動側取り付け板24が右方へ移動し、可動
型120が一体的に右方へ移動して、固定型110に当
接する。このようにして再び、図1に示す型閉状態とな
り、上述した成形サイクルが繰り返される。
【0051】こうして、前述のように形成されたフェル
ール14は、さらに脱脂焼結される。このときに、セラ
ミックスコンパウンド材料に含まれていたバインダーが
除去される。焼結されたフェルール14は、必要に応じ
て、研削などの後加工が行われた後に、完成品となる。
また、フェルール14と分離され、可動型120から落
下させたランナ29は、粉砕され、再度フェルール14
の成形材料として再利用される。
【0052】以上説明したように、本実施例の射出成形
金型装置によれば、分離工程において、第1エジェクタ
ピン12と第2エジェクタピン13とによって、脆化状
態にあるランナ29を右方に押圧する際、ランナ29に
連接されたフェルール14の第2外径部26a(キャビ
ティ30の第2外周部30b)によって、フェルール1
4に生じる第1エジェクタピン12と第2エジェクタピ
ン13との右方に生じる押圧力をこらえ、第1エジェク
タピン12と第2エジェクタピン13との右方に生じる
押圧力をランナ29に集中させることができる。従っ
て、フェルール14を欠損等させることなく、ランナ2
9をフェルール14からきれいに分離することができ、
分離したランナ29を再び、フェルール14の成形材料
として再利用できる。
【0053】以上、上記実施例に基づき本発明を説明し
たが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでな
く、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることは容易に推察できるものである。
【0054】上述した実施例では、射出成形用金型装置
の成形品として、光コネクタ用フェルールの製造につい
て説明したが、射出成形用金型装置の成形品としては、
かかる光コネクタ用フェルールには限定されず、スリー
ブ等の筒状成形品であっても良いことはいうまでもな
い。
【0055】
【発明の効果】請求項1に記載の射出成形用金型装置に
よれば、可動型の連通路およびキャビティに留まり、脆
化されたランナおよび筒状成形品のうちランナが、第1
エジェクタピンによって押圧され、可動型端面から離型
されると共に、筒状成形品から分離されるので、脱脂焼
結され硬化する前にフェルールから分離したランナを再
利用でき、筒状成形品を製造する場合の材料コストを削
減することができるという効果がある。
【0056】請求項2に記載の射出成形用金型装置によ
れば、請求項1に記載の射出成形用金型装置の奏する効
果に加え、第1エジェクタピンの押圧に伴って、ランナ
と筒状成形品とを分離する際の分離部を形成するゲート
カット位置形成部が設けられているので、ランナと連結
した筒状成形品が、ランナに対する第1エジェクタピン
の押圧によって、ランナと共に移動するのを抑制でき
る。即ち、第1エジェクタピンの押圧力をランナに集中
させることができ、ランナと筒状成形品とをきれいに分
離することができるという効果がある。
【0057】請求項3に記載の射出成形用金型装置によ
れば、請求項1又は2に記載の射出成形用金型装置の奏
する効果に加え、第1エジェクタピンの押圧に伴って、
可動型端面から離型されたランナの一部を更に押圧し
て、ランナを可動型から落下させる第2エジェクタピン
を備えているので、可動型からランナを確実に排出させ
ることができるという効果がある。
【0058】請求項4に記載の射出成形用金型装置によ
れば、請求項2又は3に記載の射出成形用金型装置の奏
する効果に加え、ゲートカット位置形成部はキャビティ
に設けられ、連通路と所定間隔を隔て、筒状成形品の外
形を拡げる方向に凹設される凹部によって構成されてい
るので、キャビティに形成される筒状形成品の外形には
凸部が形成される。その凸部によって、ランナと連結し
た筒状成形品が、ランナに対する第1エジェクタピンの
押圧によって、ランナと共に移動するのを抑制できる。
即ち、第1エジェクタピンの押圧力をランナに集中させ
ることができ、ランナと筒状成形品とをきれいに分離す
ることができるという効果がある。
【0059】請求項5に記載の射出成形用金型装置によ
れば、請求項4に記載の射出成形用金型装置の奏する効
果に加え、凹部の最大径は、前記筒状成形品の外形より
略0.01mmから略0.05mmの範囲で大きく構成
されているので、ランナと連結している筒状成形品が、
第1エジェクタピンの押圧によって、ランナと共に移動
するのを抑制できると共に、ランナと分離した筒状成形
品を円滑に離型させることができるという効果がある。
【0060】請求項6に記載の射出成形用金型装置によ
れば、請求項1から5のいずれかに記載の射出成形用金
型装置の奏する効果に加え、第1エジェクタピンによっ
てランナが分離された筒状成形品を可動型から離型させ
る第3エジェクタピンを備えているので、ランナと分離
された筒状成形品を円滑に可動型から離型させることが
できるという効果がある。
【0061】請求項7に記載の射出成形用金型装置によ
れば、請求項1から6のいずれかに記載の射出成形用金
型装置の奏する効果に加え、筒状成形品は、第1エジェ
クタピンの押圧方向の寸法の方が、前記押圧方向と垂直
な方向の最大寸法よりも大きく構成されているので、筒
状成形品において、第1エジェクタピンの押圧方向の寸
法が、押圧方向と垂直な方向の最大寸法よりも小さく構
成されている場合に比べ、第1エジェクタピンの押圧方
向に対するキャビティ壁と筒状成形品との摩擦力が大き
く、容易にゲートカットすることができるという効果が
ある。
【0062】請求項8に記載の射出成形用金型装置によ
れば、請求項1から7のいずれかに記載の射出成形用金
型装置の奏する効果に加え、成形材料は、熱可塑性樹脂
と金属又はセラミック粉末とを混練してなり、キャビテ
ィに注入された成形材料を冷却する冷却手段を備えてい
るので、流動化された成形材料を脆化させることができ
るという効果がある。
【0063】請求項9に記載の射出成形用金型装置を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法によれば、分離
工程において、可動型の連通路およびキャビティに留ま
り、脆化状態で連結されているランナおよびフェルール
のうち、第1エジェクタピンによってランナを押圧し
て、フェルールからランナを分離するので、脱脂焼結さ
れ硬化する前にフェルールから分離したランナを再利用
でき、フェルールを製造する場合の材料コストを削減す
ることができるという効果がある。
【0064】請求項10に記載の射出成形用金型装置を
用いた光コネクタ用フェルールの製造方法によれば、請
求項9に記載の射出成形用金型装置を用いた光コネクタ
用フェルールの製造方法の奏する効果に加え、分離工程
は、ランナから分岐したフェルールの分離を前記可動型
の型形状によって抑制しつつ、第1エジェクタピンによ
って、ランナをフェルールから分離させるので、ランナ
と連結したフェルールが、ランナに対する第1エジェク
タピンの押圧によって、ランナと共に移動するのを抑制
できる。即ち、第1エジェクタピンの押圧力をランナに
集中させることができ、ランナとフェルールとをきれい
に分離することができるという効果がある。
【0065】請求項11に記載の射出成形用金型装を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法によれば、請求
項9又は10に記載の射出成形用金型装を用いた光コネ
クタ用フェルールの製造方法の奏する効果に加え、分離
工程は、第1エジェクタピンの突出により、キャビティ
の凹部によって構成されたフェルールの凸部に相当する
位置でランナからフェルールを分離するので、その凸部
によって、ランナと連結したフェルールが、ランナに対
する第1エジェクタピンの押圧によって、ランナと共に
移動するのを抑制できる。即ち、第1エジェクタピンの
押圧力をランナに集中させることができ、ランナとフェ
ルールとをきれいに分離することができるという効果が
ある。
【0066】請求項12に記載の射出成形用金型装を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法によれば、請求
項9から11のいずれかに記載の射出成形用金型装を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法の奏する効果に
加え、分離工程の後に、第2エジェクタピンによって、
可動型の端面から離型されたランナの一部を更に押圧し
て、可動型からランナを落下させる落下工程を備えてい
るので、可動型からランナを確実に排出させることがで
きるという効果がある。
【0067】請求項13に記載の射出成形用金型装を用
いた光コネクタ用フェルールの製造方法によれば、請求
項12に記載の射出成形用金型装を用いた光コネクタ用
フェルールの製造方法の奏する効果に加え、落下工程の
後に、第3エジェクタピンによって前記ランナと分離さ
れた前記フェルールを可動型から離型させる離型工程を
備えているので、ランナと分離されたフェルールを円滑
に可動型から離型させることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す射出成形用金型装置の
型閉時における要部断面図である。
【図2】射出成形用金型装置の型開工程における要部断
面図である。
【図3】射出成形用金型装置の分離型工程における要部
断面図である。
【図4】射出成形用金型装置の落下工程における要部断
面図である。
【図5】射出成形用金型装置の離型工程における要部断
面図である。
【図6】(a)型開工程、(b)分離工程、(c)落下
工程、(d)離型工程におけるフェルール及びランナを
示した要部拡大図である。
【図7】コアピンの拡大断面図である。
【図8】第3エジェクタピンの正面断面図(a)、及び
軸方向断面図(b)である。
【図9】連結状態にあるフェルール及びランナの底面図
(a)、及び側面図(b)である。
【図10】フェルールの断面図である。
【符号の説明】
6 ホットランナーノズル(吐出口) 12 第1エジェクタピン 13 第2エジェクタピン 15 第3エジェクタピン 14 フェルール(筒状成形品) 26a 凹部(ゲートカット位置形成部) 29 ランナ 30 キャビティ 34 冷水路(冷却手段) 39 連通路 100 射出成形用金型装置 110 固定型 120 可動型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 31:36 B29L 31:36 Fターム(参考) 2H036 QA18 QA20 4F202 AB16 AH34 CA11 CB01 CK02 CK06 CK35 CK52 CK53 CK81 CM02

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動性を有し開型後に脆化する成形材料
    を吐出する吐出口を備えた固定型と、 前記吐出口と連通してランナを形成する連通路と、その
    連通路から分岐して筒状成形品を形成するキャビティを
    有し前記固定型と閉型する可動型とを備えた射出成形用
    金型装置において、 前記固定型と可動型とを開型させた場合に、前記可動型
    に留まり脆化した成形材料のうち前記連通路に形成され
    たランナを押圧することにより、前記ランナを可動型端
    面から離型させると共に、筒状成形品から分離する第1
    エジェクタピンを備えていることを特徴とする射出成形
    用金型装置。
  2. 【請求項2】 前記第1エジェクタピンの押圧に伴っ
    て、前記ランナと筒状成形品とを分離する際の分離部を
    形成するゲートカット位置形成部を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の射出成形用金型装置。
  3. 【請求項3】 前記第1エジェクタピンの押圧に伴っ
    て、前記可動型端面から離型された前記ランナの一部を
    更に押圧して、前記ランナを前記可動型から落下させる
    第2エジェクタピンを備えていることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の射出成形用金型装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲートカット位置形成部は前記キャ
    ビティに設けられ、前記連通路と所定間隔を隔て、前記
    筒状成形品の外形を拡げる方向に凹設される凹部によっ
    て構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記
    載の射出成形用金型装置。
  5. 【請求項5】 前記凹部の最大径は、前記筒状成形品の
    外形より略0.01mmから略0.05mmの範囲で大
    きく構成されていることを特徴とする請求項4に記載の
    射出成形用金型装置。
  6. 【請求項6】 前記第1エジェクタピンによって前記ラ
    ンナが分離された前記筒状成形品を可動型から離型させ
    る第3エジェクタピンを備えていることを特徴とする請
    求項1から5のいずれかに記載の射出成形用金型装置。
  7. 【請求項7】 前記筒状成形品は、前記第1エジェクタ
    ピンの押圧方向の寸法の方が、前記押圧方向と垂直な方
    向の最大寸法よりも大きく構成されていることを特徴と
    する請求項1から6のいずれかに記載の射出成形用金型
    装置。
  8. 【請求項8】 前記成形材料は、熱可塑性樹脂と金属又
    はセラミック粉末とを混練してなり、前記キャビティに
    注入された前記成形材料を冷却する冷却手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の射出
    成形用金型装置。
  9. 【請求項9】 流動性を有し開型後に脆化する成形材料
    を吐出する吐出口を備えた固定型と、 前記吐出口と連通してランナを形成する連通路と、その
    連通路から分岐して円筒状の光コネクタ用フェルールを
    形成するキャビティを有し前記固定型と閉型する可動型
    とを備えた射出成形用金型装置を用いた光コネクタ用フ
    ェルールの製造方法において、 前記固定型と可動型とを閉型して、前記固定型の吐出口
    から前記可動型の連通路に向けて、前記流動性を有する
    成形材料を吐出する吐出工程と、 その吐出工程によって吐出された成形材料を前記可動型
    の連通路及びキャビティにおいて、前記ランナ及び円筒
    状の光コネクタ用フェルールに形成する形成工程と、 前記可動型と固定型とを開型し、前記可動型に留まり脆
    化した成形材料のうち前記形成工程において形成された
    ランナを第1エジェクタピンによって押圧することによ
    り、前記ランナを可動型端面から離型させると共に、前
    記フェルールから分離する分離工程とを備えていること
    を特徴とする射出成形用金型装置を用いた光コネクタ用
    フェルールの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記分離工程は、前記ランナから分岐
    した前記フェルールの離型を前記可動型の型形状によっ
    て抑制しつつ、第1エジェクタピンによって、前記連通
    路に形成されたランナを押圧して可動型端面から離型さ
    せると共に、前記ランナを前記フェルールから分離させ
    ることを特徴とする請求項9記載の射出成形用金型装置
    を用いた光コネクタ用フェルールの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記可動型のキャビティ内には、前記
    ランナと前記フェルールとの境界に相当する位置の近傍
    に設けられ、前記フェルールの外径を拡径する方向に凹
    設された凹部によって構成されており、前記分離工程
    は、前記第1エジェクタピンの突出により、前記フェル
    ールの前記凹部に相当する位置で前記ランナから前記フ
    ェルールを分離することを特徴とする請求項9又は10
    に記載の射出成形用金型装置を用いた光コネクタ用フェ
    ルールの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記分離工程の後に、第2エジェクタ
    ピンによって、前記可動型の端面から離型された前記ラ
    ンナの一部を更に押圧して、前記可動型からランナを落
    下させる落下工程を備えていることを特徴とする請求項
    9から11のいずれかに記載の射出成形用金型装置を用
    いた光コネクタ用フェルールの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記落下工程の後に、第3エジェクタ
    ピンによって前記ランナが切離された前記フェルールを
    可動型から離型させる離型工程を備えていることを特徴
    とする請求項12に記載の射出成形用金型装置を用いた
    光コネクタ用フェルールの製造方法。
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