JP2003103592A - 固定側入れ子及びフェルール射出成形用金型装置 - Google Patents
固定側入れ子及びフェルール射出成形用金型装置Info
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- JP2003103592A JP2003103592A JP2001300194A JP2001300194A JP2003103592A JP 2003103592 A JP2003103592 A JP 2003103592A JP 2001300194 A JP2001300194 A JP 2001300194A JP 2001300194 A JP2001300194 A JP 2001300194A JP 2003103592 A JP2003103592 A JP 2003103592A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷却時の温度勾配による固定側入れ子の反り
をなくし、且つ位置決めピン、コアピンの取り付け向き
の変移をなくする。 【解決手段】固定側入れ子と可動側入れ子からなる金型
装置において、固定側入れ子7に、ホットランナーノズ
ル6が貫通する円形状のノズルホルダー71を嵌入す
る。ノズルホルダー71の外周部に、ノズルホルダーを
取り巻く状態でC字状に冷却水用導水路92が設けら
れ、その一端は固定側入れ子7に設けられた冷却水導入
路91に連通し、他端は固定側入れ子7に設けられた冷
却水排水路93に連通する。固定入れ子7に、ノズルホ
ルダー71の中心部より略等距離に位置決めピン8及び
コアピン9を設置する。
をなくし、且つ位置決めピン、コアピンの取り付け向き
の変移をなくする。 【解決手段】固定側入れ子と可動側入れ子からなる金型
装置において、固定側入れ子7に、ホットランナーノズ
ル6が貫通する円形状のノズルホルダー71を嵌入す
る。ノズルホルダー71の外周部に、ノズルホルダーを
取り巻く状態でC字状に冷却水用導水路92が設けら
れ、その一端は固定側入れ子7に設けられた冷却水導入
路91に連通し、他端は固定側入れ子7に設けられた冷
却水排水路93に連通する。固定入れ子7に、ノズルホ
ルダー71の中心部より略等距離に位置決めピン8及び
コアピン9を設置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバーの接
続コネクタに使用するセラミックフェルールの射出成形
に使用する金型装置の固定側入れ子及び金型装置に関
し、特に所謂ホットランナー方式で1つの金型装置から
多数個のフェルールブランク成形体を得る場合に好適な
金型装置の固定側入れ子及びこの入れ子を備えた金型装
置に関する。
続コネクタに使用するセラミックフェルールの射出成形
に使用する金型装置の固定側入れ子及び金型装置に関
し、特に所謂ホットランナー方式で1つの金型装置から
多数個のフェルールブランク成形体を得る場合に好適な
金型装置の固定側入れ子及びこの入れ子を備えた金型装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信網の整備により光ファイバケーブ
ルが敷設され光ファイバコードの使用の機会が増大して
いる。これと共に光ファイバコードの接続に用いる光コ
ネクタの開発が行われている。光コネクタには各種構造
のものがあるが、FC型コネタは、図8に示すように光
ファイバコード501の光ファイバ502を、光コネク
タのプラグ503に備えたフェルール510の中心貫通
孔(光ファイバ挿通孔)に挿入するようにしている。こ
のプラグ503はアダプタ505に装着することによ
り、光ファイバ502を他のプラグ506のフェルール
を介して光ファイバ507に接続する。このフェルール
510は、ジルコニア粉末と有機バインダーの混合物を
金型装置により射出成形し作製している。
ルが敷設され光ファイバコードの使用の機会が増大して
いる。これと共に光ファイバコードの接続に用いる光コ
ネクタの開発が行われている。光コネクタには各種構造
のものがあるが、FC型コネタは、図8に示すように光
ファイバコード501の光ファイバ502を、光コネク
タのプラグ503に備えたフェルール510の中心貫通
孔(光ファイバ挿通孔)に挿入するようにしている。こ
のプラグ503はアダプタ505に装着することによ
り、光ファイバ502を他のプラグ506のフェルール
を介して光ファイバ507に接続する。このフェルール
510は、ジルコニア粉末と有機バインダーの混合物を
金型装置により射出成形し作製している。
【0003】金型装置によるフェルールの成形は大略次
のようにして成形される。予め、ジルコニア粉末と有機
バインダーを混合、混練して得られた混合物のペレット
状の材料が加熱シリンダで加熱溶融され固定側入れ子の
ノズルから可動側入れ子のキャビティに圧力充填され
る。充填後、一旦冷却が行われる。
のようにして成形される。予め、ジルコニア粉末と有機
バインダーを混合、混練して得られた混合物のペレット
状の材料が加熱シリンダで加熱溶融され固定側入れ子の
ノズルから可動側入れ子のキャビティに圧力充填され
る。充填後、一旦冷却が行われる。
【0004】冷却後、可動側入れ子が固定側入れ子から
離れて型開状態となる。このとき、可動側入れ子のキャ
ビティ内に充填されたフェルール成形体は、可動側入れ
子内に留まっているので、エジェクタピンにより突き出
して離型される。その後、再び型閉状態を構成し、この
成形サイクルが繰り返される。
離れて型開状態となる。このとき、可動側入れ子のキャ
ビティ内に充填されたフェルール成形体は、可動側入れ
子内に留まっているので、エジェクタピンにより突き出
して離型される。その後、再び型閉状態を構成し、この
成形サイクルが繰り返される。
【0005】なお、成形されたフェルール成形体は、更
に脱脂焼結され、セラミックスコンパウンド材料に含ま
れていたバインダーが除去される。焼結されたフェルー
ルは、研磨などの加工が行われた後に完成品となる。
に脱脂焼結され、セラミックスコンパウンド材料に含ま
れていたバインダーが除去される。焼結されたフェルー
ルは、研磨などの加工が行われた後に完成品となる。
【0006】ところでセラミックフェルールの射出成形
においては、材料の利用効率をあげつつ多数個取りをす
るために、所謂ホットランナー方式を採用するのが望ま
しい。すると、固定側入れ子側に設けられ成形材料を加
熱状態で供給するためのヒータ等の加熱手段を備えた加
熱供給路から、固定側入れ子に多量の熱が絶えず伝わっ
てくる。このため固定側入れ子を冷却する必要がある。
この冷却は、図9に示されるように固定側入れ子に設け
られた冷却水用導水路に冷却水を流すことによって行わ
れる。
においては、材料の利用効率をあげつつ多数個取りをす
るために、所謂ホットランナー方式を採用するのが望ま
しい。すると、固定側入れ子側に設けられ成形材料を加
熱状態で供給するためのヒータ等の加熱手段を備えた加
熱供給路から、固定側入れ子に多量の熱が絶えず伝わっ
てくる。このため固定側入れ子を冷却する必要がある。
この冷却は、図9に示されるように固定側入れ子に設け
られた冷却水用導水路に冷却水を流すことによって行わ
れる。
【0007】図9は、冷却水用導水路を説明するための
金型装置の固定側入れ子の要部構成図であり、図9
(A)はその平面図、図9(B)は断面図である。図9
において、固定側入れ子700には、可動側入れ子との
位置決めを行うガイドピン180とフェルールに光ファ
イバ挿通孔を形成するためのコアピン900が、可動側
入れ子との接合面に垂直になるように設置されると共
に、固定側入れ子700に対して冷却水を導入するため
に、固定側入れ子700の一端側に設けられた導入路8
11及び821から、固定側入れ子700の他端側に設
けられ固定側入れ子700から冷却水を排出する排出路
812及び822に向け、ランナーノズル600の横を
直線的に導通するように冷却水用導水路810及び82
0が設置されている。このような冷却水経路に図示しな
い冷却水タンクから図示しない固定側型板を経て一定時
間冷却水を流すことにより冷却が行われている。
金型装置の固定側入れ子の要部構成図であり、図9
(A)はその平面図、図9(B)は断面図である。図9
において、固定側入れ子700には、可動側入れ子との
位置決めを行うガイドピン180とフェルールに光ファ
イバ挿通孔を形成するためのコアピン900が、可動側
入れ子との接合面に垂直になるように設置されると共
に、固定側入れ子700に対して冷却水を導入するため
に、固定側入れ子700の一端側に設けられた導入路8
11及び821から、固定側入れ子700の他端側に設
けられ固定側入れ子700から冷却水を排出する排出路
812及び822に向け、ランナーノズル600の横を
直線的に導通するように冷却水用導水路810及び82
0が設置されている。このような冷却水経路に図示しな
い冷却水タンクから図示しない固定側型板を経て一定時
間冷却水を流すことにより冷却が行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような固定側入れ子の一端側から他端側に向け直線的に
導通するように設けられた冷却水用導水路によると、固
定側入れ子におけるランナーノズル600を中心とする
周囲の温度勾配が一様でないために、固定側入れ子に反
りが生じ、ガイドピン180やコアピン900の前記垂
直の向きが変移する。このため金型装置の開閉が円滑に
行われなかったり、或いはキャビティにコアピンが曲が
った状態で位置決めされることになった。これを無理に
行うとガイドピンが変形し、キャビティとコアピンの位
置関係が崩れ、成形された製品が所定の寸法仕様を満た
さなくなるということがあった。フェルールの効率的な
生産のために、キャビティを2個宛有する可動側入れ子
と固定側入れ子の組を4個備え、フェルールを同時に8
個成形するような所謂多数個取りの金型装置が開発され
ているが、このような金型装置においては、多数の不良
品を出す結果になっていた。
ような固定側入れ子の一端側から他端側に向け直線的に
導通するように設けられた冷却水用導水路によると、固
定側入れ子におけるランナーノズル600を中心とする
周囲の温度勾配が一様でないために、固定側入れ子に反
りが生じ、ガイドピン180やコアピン900の前記垂
直の向きが変移する。このため金型装置の開閉が円滑に
行われなかったり、或いはキャビティにコアピンが曲が
った状態で位置決めされることになった。これを無理に
行うとガイドピンが変形し、キャビティとコアピンの位
置関係が崩れ、成形された製品が所定の寸法仕様を満た
さなくなるということがあった。フェルールの効率的な
生産のために、キャビティを2個宛有する可動側入れ子
と固定側入れ子の組を4個備え、フェルールを同時に8
個成形するような所謂多数個取りの金型装置が開発され
ているが、このような金型装置においては、多数の不良
品を出す結果になっていた。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、フェルール成形のための金
型装置において、フェルール成形体を冷却するとき温度
勾配により固定側入れ子に反りが生じないようにし、且
つ金型装置に設けられた各種位置決め装置の取付けの向
きが変移しないようにすることである。また、このよう
な固定側入れ子を容易に作製することができるように
し、前記固定側入れ子を備えた金型装置を提供すること
である。
たものであり、その目的は、フェルール成形のための金
型装置において、フェルール成形体を冷却するとき温度
勾配により固定側入れ子に反りが生じないようにし、且
つ金型装置に設けられた各種位置決め装置の取付けの向
きが変移しないようにすることである。また、このよう
な固定側入れ子を容易に作製することができるように
し、前記固定側入れ子を備えた金型装置を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、成形
材料供給源に連通する固定側入れ子を複数備えるととも
に、前記固定側入れ子の各々に対して成形材料を加熱状
態で供給するための加熱材料供給路を備えた固定型と、
前記固定側入れ子を経由して成形材料が供給される可動
側入れ子を前記固定側入れ子と同数備えた可動型からな
るフェルール射出成形用の金型装置に使用される前記固
定側入れ子において、前記固定側入れ子の一面から他面
に通じるように配置された前記加熱材料供給路を取り巻
いて構成した冷却水用導水路と、前記加熱材料供給路を
中心とし該中心より略等距離に配置した位置決めピン及
びフェルールのファイバー貫通孔構成用のコアピンを複
数有することを特徴とする固定側入れ子である。
材料供給源に連通する固定側入れ子を複数備えるととも
に、前記固定側入れ子の各々に対して成形材料を加熱状
態で供給するための加熱材料供給路を備えた固定型と、
前記固定側入れ子を経由して成形材料が供給される可動
側入れ子を前記固定側入れ子と同数備えた可動型からな
るフェルール射出成形用の金型装置に使用される前記固
定側入れ子において、前記固定側入れ子の一面から他面
に通じるように配置された前記加熱材料供給路を取り巻
いて構成した冷却水用導水路と、前記加熱材料供給路を
中心とし該中心より略等距離に配置した位置決めピン及
びフェルールのファイバー貫通孔構成用のコアピンを複
数有することを特徴とする固定側入れ子である。
【0011】請求項2の発明は、前記固定側入れ子は、
該固定側入れ子に嵌入されるノズルホルダーを有し、該
ノズルホルダーはその外周面に冷却水用導水路を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の固定側入れ子である。
該固定側入れ子に嵌入されるノズルホルダーを有し、該
ノズルホルダーはその外周面に冷却水用導水路を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の固定側入れ子である。
【0012】詰求項3の発明は、前記請求項1又は2記
載の固定側入れ子を備えたことを特徴とするフェルール
射出成形用金型装置である。
載の固定側入れ子を備えたことを特徴とするフェルール
射出成形用金型装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の実施形態に係るフェルール
を射出成形するための金型装置の要部断面図であり、こ
の金型装置200は、固定フレームに固定された固定型
110と左右方向に移動する金型装置200の可動フレ
ーム204に固定された可動型120とからなり、左右
方向に開閉自在に構成されている。
説明する。図1は、本発明の実施形態に係るフェルール
を射出成形するための金型装置の要部断面図であり、こ
の金型装置200は、固定フレームに固定された固定型
110と左右方向に移動する金型装置200の可動フレ
ーム204に固定された可動型120とからなり、左右
方向に開閉自在に構成されている。
【0014】固定型110は、固定側取付板1、スプル
ー2、マニホールドスベーサ3、マニホールド4、固定
側型板5、ホットランナーノズル6、固定側入れ子7、
ガイドピン8、コアピン9、及びガイドピン18により
構成されている。
ー2、マニホールドスベーサ3、マニホールド4、固定
側型板5、ホットランナーノズル6、固定側入れ子7、
ガイドピン8、コアピン9、及びガイドピン18により
構成されている。
【0015】固定側取り付け板1は、金型装置200の
固定フレーム202に固定されており、固定型110の
各構成部材は固定側取り付け板1に固定されている。ス
プルー2、マニホールド4、ホットランナーノズル6は
それぞれ内部が連通しており、ランナー29へと通じて
いる。
固定フレーム202に固定されており、固定型110の
各構成部材は固定側取り付け板1に固定されている。ス
プルー2、マニホールド4、ホットランナーノズル6は
それぞれ内部が連通しており、ランナー29へと通じて
いる。
【0016】スプルー2には、成形機200のノズル2
06がはまり込むための凹部が形成されている。ホット
ランナーノズル6の周囲には、図示しないヒータが設け
られており、ホットランナーノズル6はヒータにより一
定温度に加熱されるようなっている。従って、保圧、冷
却工程においても、ホットランナーノズル6の成形材料
は固まることがない。
06がはまり込むための凹部が形成されている。ホット
ランナーノズル6の周囲には、図示しないヒータが設け
られており、ホットランナーノズル6はヒータにより一
定温度に加熱されるようなっている。従って、保圧、冷
却工程においても、ホットランナーノズル6の成形材料
は固まることがない。
【0017】固定側入れ子7と、可動側入れ子10と
は、固定側入れ子7のガイドピン8が可動側入れ子10
の位置決め孔に嵌入されることにより位置決めされる。
ガイドピン8は可動側入れ子10の位置決め孔に垂直に
嵌入し固定されている。
は、固定側入れ子7のガイドピン8が可動側入れ子10
の位置決め孔に嵌入されることにより位置決めされる。
ガイドピン8は可動側入れ子10の位置決め孔に垂直に
嵌入し固定されている。
【0018】ここで、図2の固定側入れ子の一部拡大図
を参照しつつ、コアピン9について説明する。コアピン
9は、フェルールの光ファイバ挿通孔を形成するための
金型部材であり、可動側入れ子10のキャビティ30の
一端側(右側)からキャビティ30内へ垂直に臨むよう
に固定側入れ子7に嵌め合い固定されている。コアピン
9には、光ファイバ挿通孔のガイド孔、及び挿通孔をそ
れぞれ形成するための径大部9a及び径小部9bがそれ
ぞれ形成されている。径大部9aの直径は2mmであ
り、径小部9bの直径は0.134mmである。
を参照しつつ、コアピン9について説明する。コアピン
9は、フェルールの光ファイバ挿通孔を形成するための
金型部材であり、可動側入れ子10のキャビティ30の
一端側(右側)からキャビティ30内へ垂直に臨むよう
に固定側入れ子7に嵌め合い固定されている。コアピン
9には、光ファイバ挿通孔のガイド孔、及び挿通孔をそ
れぞれ形成するための径大部9a及び径小部9bがそれ
ぞれ形成されている。径大部9aの直径は2mmであ
り、径小部9bの直径は0.134mmである。
【0019】次に、固定側入れ子7の構成について、図
3を参照して説明する。図3は、金型装置の固定側入れ
子の要部構成図であり、図3(A)はその断面図、図3
(B)は平面図である。図3(B)において、固定側入
れ子7は、径大部7aと径小部7bが連通する円形状の
凹部が貫通していて、この凹部に円形状のノズルホルダ
ー71が嵌入されるようになっている。ノズルホルダー
71の中心にはランナーノズル6が設けられる。ノズル
ホルダー71の前記径小部7bと接合する部分の周縁部
に、ノズルホルダー71の中心部を取り巻く状態でC字
状に冷却水用導水路92が設けられ、その一端は固定側
入れ子7に設けられた冷却水導入路91に連通し(図3
(A))、他端は固定側入れ子7に設けられた冷却水排
水路93に連通する。そして更に、冷却水用導水路92
を上下から挟むようにOリング81が設けられる。ま
た、固定入れ子7は、ノズルホルダー71の中心部より
略等距離に位置決めピン8及びフェルールのファイバー
貫通孔形構成用のコアピン9を複数、その向きが、固定
側入れ子7が可動側入れ子10と接合するとき、その接
合面に垂直になるように備えている。
3を参照して説明する。図3は、金型装置の固定側入れ
子の要部構成図であり、図3(A)はその断面図、図3
(B)は平面図である。図3(B)において、固定側入
れ子7は、径大部7aと径小部7bが連通する円形状の
凹部が貫通していて、この凹部に円形状のノズルホルダ
ー71が嵌入されるようになっている。ノズルホルダー
71の中心にはランナーノズル6が設けられる。ノズル
ホルダー71の前記径小部7bと接合する部分の周縁部
に、ノズルホルダー71の中心部を取り巻く状態でC字
状に冷却水用導水路92が設けられ、その一端は固定側
入れ子7に設けられた冷却水導入路91に連通し(図3
(A))、他端は固定側入れ子7に設けられた冷却水排
水路93に連通する。そして更に、冷却水用導水路92
を上下から挟むようにOリング81が設けられる。ま
た、固定入れ子7は、ノズルホルダー71の中心部より
略等距離に位置決めピン8及びフェルールのファイバー
貫通孔形構成用のコアピン9を複数、その向きが、固定
側入れ子7が可動側入れ子10と接合するとき、その接
合面に垂直になるように備えている。
【0020】次に、可動型120について、再び図1を
参照して説明する。可動型120は、可動側入れ子1
0、第1エジェクタピン15、第2エジェクタピン1
6、可動側型板17、リターンピン19、スベーサブロ
ック20、エジェクタプレート右21、エジェクタプレ
ート左22、エジェクタガイドピン23及び可動側取付
板24により構成されている。
参照して説明する。可動型120は、可動側入れ子1
0、第1エジェクタピン15、第2エジェクタピン1
6、可動側型板17、リターンピン19、スベーサブロ
ック20、エジェクタプレート右21、エジェクタプレ
ート左22、エジェクタガイドピン23及び可動側取付
板24により構成されている。
【0021】可動側取り付け板24は、金型装置200
の可動フレーム204に固定されている。従って、可動
フレーム204が左右方向に移動することにより、可動
型120が左右方向に移動する。可動側入れ子10は、
フェルールの外周面を形成するための孔部を有する部材
であり、可動側型板17に固定されている。第1エジェ
クタピン15、第2エジェクタピン16はともに、ボル
トで締結されたエジェクタプレート右21とエジェクタ
プレート左22とに固定されている。
の可動フレーム204に固定されている。従って、可動
フレーム204が左右方向に移動することにより、可動
型120が左右方向に移動する。可動側入れ子10は、
フェルールの外周面を形成するための孔部を有する部材
であり、可動側型板17に固定されている。第1エジェ
クタピン15、第2エジェクタピン16はともに、ボル
トで締結されたエジェクタプレート右21とエジェクタ
プレート左22とに固定されている。
【0022】リターンピン19も、同様に、エジェクタ
プレート右21及びエジェクタプレート左22に固定さ
れている。リターンピン19を囲んで、可動側型板17
とエジェクタプレート右21との間にスプリング19a
が設けられている。リターンピン19は、型閉時、固定
側型板5に突き当たるものであり、エジェクタプレート
右21とエジェクタプレート左22とは、スプリング1
9aによって可動側取り付け板24に押しつけられてい
る。
プレート右21及びエジェクタプレート左22に固定さ
れている。リターンピン19を囲んで、可動側型板17
とエジェクタプレート右21との間にスプリング19a
が設けられている。リターンピン19は、型閉時、固定
側型板5に突き当たるものであり、エジェクタプレート
右21とエジェクタプレート左22とは、スプリング1
9aによって可動側取り付け板24に押しつけられてい
る。
【0023】スペーサブロック20は、ボルトにより可
動側取り付け板20と可動側型板17との間に挟まれて
固定されている。スペーサブロック20は、エジェクタ
プレート右21及びエジェクタプレート左22の動作可
能ストロークを決めるためのスペーサとしての役割を有
する。なお、スペーサブロックの厚さは、エジェクタプ
レート右21の厚さ、エジェクタプレート左22の厚
さ、及びこれらの左右方向可動量の和よりも大きく設定
されているので、エジェクタプレート右21が可動側型
板17に衝突することはない。
動側取り付け板20と可動側型板17との間に挟まれて
固定されている。スペーサブロック20は、エジェクタ
プレート右21及びエジェクタプレート左22の動作可
能ストロークを決めるためのスペーサとしての役割を有
する。なお、スペーサブロックの厚さは、エジェクタプ
レート右21の厚さ、エジェクタプレート左22の厚
さ、及びこれらの左右方向可動量の和よりも大きく設定
されているので、エジェクタプレート右21が可動側型
板17に衝突することはない。
【0024】次に、第1エジェクタピン15について、
図4及び図5を参照しつつ説明する。第1エジェクタピ
ン15は、型閉時にはフェルールの端面を形成するため
の金型部材であるとともに、型開後のエジェクトエ程で
は、フェルール成形体14の軸方向(右方)へ移動して
そのフェルール成形体を可動側入れ子10より離型させ
る働きを有する。第1エジェクタピン15は、円筒状に
形成され、可動側入れ子10及び可動側型板17に連通
して設けられた孔に、摺動可能に挿通されている。な
お、第1エジェクタピン15は、その外径がフェルール
の外径と等しくなるように形成されている。
図4及び図5を参照しつつ説明する。第1エジェクタピ
ン15は、型閉時にはフェルールの端面を形成するため
の金型部材であるとともに、型開後のエジェクトエ程で
は、フェルール成形体14の軸方向(右方)へ移動して
そのフェルール成形体を可動側入れ子10より離型させ
る働きを有する。第1エジェクタピン15は、円筒状に
形成され、可動側入れ子10及び可動側型板17に連通
して設けられた孔に、摺動可能に挿通されている。な
お、第1エジェクタピン15は、その外径がフェルール
の外径と等しくなるように形成されている。
【0025】第1エジェクタピン15の一端側(右側)
の端面35には、図4に示すように、先端部形成面35
aと斜面部形成面35bとが形成されている。図5は、
成形されるフェルールの断面図であり、前記先端部形成
面35aは、フェルール14の端面27をフェルール1
4の軸方向と直交する平面と平行な面、すなわち、先端
部27aとして形成する部分であり、斜面部形成面35
bはフェルール14の端面27の外周を斜面部27bと
して形成するための部分である。また、前記先端部形成
面35aには、コアピン9先端の径小部9bを支持する
ための挿入孔28が形成されている。第1エジェクタピ
ン15の左端部はエジェクタプレート右21及びエジェ
クタプレート左22に固定されており、エジェクタプレ
ート左22が金型装置の突き出しロッド208により右
方へ押されることにより、フェルール成形体14の軸方
向、すなわち右方へ作動して、フェルール成形体14を
突き出す作用をする。
の端面35には、図4に示すように、先端部形成面35
aと斜面部形成面35bとが形成されている。図5は、
成形されるフェルールの断面図であり、前記先端部形成
面35aは、フェルール14の端面27をフェルール1
4の軸方向と直交する平面と平行な面、すなわち、先端
部27aとして形成する部分であり、斜面部形成面35
bはフェルール14の端面27の外周を斜面部27bと
して形成するための部分である。また、前記先端部形成
面35aには、コアピン9先端の径小部9bを支持する
ための挿入孔28が形成されている。第1エジェクタピ
ン15の左端部はエジェクタプレート右21及びエジェ
クタプレート左22に固定されており、エジェクタプレ
ート左22が金型装置の突き出しロッド208により右
方へ押されることにより、フェルール成形体14の軸方
向、すなわち右方へ作動して、フェルール成形体14を
突き出す作用をする。
【0026】図4(A)、(B)に示すように、第1エ
ジェクタピン15には、挿入孔28が形成されている。
挿入孔28の内径は0.136mmである。フェルール
の内径位置を高精度に成形するため、挿入孔28の第1
エジェクタピン外径部に対する同芯位置は、誤差0.0
03mm以下の精度で加工することが必要である。な
お、挿入孔28に連通する側面視略長円状の孔36は、
挿入孔28を放電加工により加工するための逃がし孔と
して形成されているものである。
ジェクタピン15には、挿入孔28が形成されている。
挿入孔28の内径は0.136mmである。フェルール
の内径位置を高精度に成形するため、挿入孔28の第1
エジェクタピン外径部に対する同芯位置は、誤差0.0
03mm以下の精度で加工することが必要である。な
お、挿入孔28に連通する側面視略長円状の孔36は、
挿入孔28を放電加工により加工するための逃がし孔と
して形成されているものである。
【0027】第1エジェクタピン15は、放電加工によ
り作製される。すなわち、まず、斜面部形成面35bが
形彫放電により加工され、次に、0.1mmパイプ電極
を用いて挿入孔28が微細孔放電加工により加工され
る。
り作製される。すなわち、まず、斜面部形成面35bが
形彫放電により加工され、次に、0.1mmパイプ電極
を用いて挿入孔28が微細孔放電加工により加工され
る。
【0028】第2エジェクタピン16も、同様にその左
端部がエジェクタプレート右21及びエジェクタプレー
ト左22に固定されており、これらとともに左右に作動
する。第2エジェクタピン16は、第1エジェクタピン
15と同一の動作をすることにより、フェルール成形体
を突き出し、離型させる作用を有する。
端部がエジェクタプレート右21及びエジェクタプレー
ト左22に固定されており、これらとともに左右に作動
する。第2エジェクタピン16は、第1エジェクタピン
15と同一の動作をすることにより、フェルール成形体
を突き出し、離型させる作用を有する。
【0029】次に、前述した射出成形用金型装置200
を用いて、フェルールを射出成形する手順を以下に説明
する。まず、図1に示す型閉状態とする。このとき、固
定側入れ子7、コアピン9、可動側入れ子10及び第1
エジェクタピン15の間にキャビテイ30及びランナー
29が形成されている。そして、この状態で、金型装置
200の加熱シリンダ内で150℃〜220℃に加熱溶
融され、流動性が付与されたセラミックスコンパウンド
材料(成形材料)を、成形機200のノズル206から
スプルー2へ射出する。この射出された材料は、スプル
ー2、マニホールド4、ホットランナーノズル6を経
て、図示しないランナーを通り、フェルール成形用キャ
ビティ30へと流動し、充填される。
を用いて、フェルールを射出成形する手順を以下に説明
する。まず、図1に示す型閉状態とする。このとき、固
定側入れ子7、コアピン9、可動側入れ子10及び第1
エジェクタピン15の間にキャビテイ30及びランナー
29が形成されている。そして、この状態で、金型装置
200の加熱シリンダ内で150℃〜220℃に加熱溶
融され、流動性が付与されたセラミックスコンパウンド
材料(成形材料)を、成形機200のノズル206から
スプルー2へ射出する。この射出された材料は、スプル
ー2、マニホールド4、ホットランナーノズル6を経
て、図示しないランナーを通り、フェルール成形用キャ
ビティ30へと流動し、充填される。
【0030】この充填工程後、図示しない冷却水タンク
から固定側型板5の冷却水導入路91から冷却水用導水
路92を経て冷却水排水路93に冷却水を約10乃至2
0秒間流して、保圧、冷却した後に、図6に示す型開状
態となる。すなわち、金型装置200の可動フレーム2
04がモータにより駆動されて左方へ移動すると、可動
フレーム204に固定された可動側取り付け板24が左
方へ移動し、可動型120が一体的に左方へ200〜2
50mm移動して、固定型110から離れる。このと
き、金型装置200内に充填されたフェルール成形体
は、コアピン9から離型し、可動側入れ子10内に留ま
っている。
から固定側型板5の冷却水導入路91から冷却水用導水
路92を経て冷却水排水路93に冷却水を約10乃至2
0秒間流して、保圧、冷却した後に、図6に示す型開状
態となる。すなわち、金型装置200の可動フレーム2
04がモータにより駆動されて左方へ移動すると、可動
フレーム204に固定された可動側取り付け板24が左
方へ移動し、可動型120が一体的に左方へ200〜2
50mm移動して、固定型110から離れる。このと
き、金型装置200内に充填されたフェルール成形体
は、コアピン9から離型し、可動側入れ子10内に留ま
っている。
【0031】次に、図7に示すエジェクト工程となり、
金型装置200の突き出しロッド208がモータにより
駆動されて右方へ作動し、エジェクタプレート右21と
エジェクタプレート左22とを右方(固定側方向)に移
動させる。エジェクタプレート右21、エジェクタプレ
ート左22に固定された第1エジェクタピン15、第2
エジェクタピン16が右方へ10〜20mm移動するこ
とにより、成形体は可動側入れ子10より離型される。
すなわち、第1エジェクタピン15がフェルール成形体
を、第2エジェクタピン16がランナー成形体をそれぞ
れ右方へ突き出すことにより、成形体が離型されるので
ある。また、この時、エジェクタプレート右21、エジ
ェクタプレート左22に固定されたリターンピン19も
同時に、右方へ移動する。
金型装置200の突き出しロッド208がモータにより
駆動されて右方へ作動し、エジェクタプレート右21と
エジェクタプレート左22とを右方(固定側方向)に移
動させる。エジェクタプレート右21、エジェクタプレ
ート左22に固定された第1エジェクタピン15、第2
エジェクタピン16が右方へ10〜20mm移動するこ
とにより、成形体は可動側入れ子10より離型される。
すなわち、第1エジェクタピン15がフェルール成形体
を、第2エジェクタピン16がランナー成形体をそれぞ
れ右方へ突き出すことにより、成形体が離型されるので
ある。また、この時、エジェクタプレート右21、エジ
ェクタプレート左22に固定されたリターンピン19も
同時に、右方へ移動する。
【0032】この後、金型装置200の突き出しロッド
208が左方へ戻ると、エジェクタプレート右21、エ
ジェクタプレート左22は、リターンピン用バネ19a
により、可動側取り付け板24に押しつけられるまで戻
される。このときリターンピン用バネ19aのバネ力だ
けで戻らなかった場合、型閉時にリターンピン19が固
定側型板5に衝突することによりエジェクタプレート右
21とエジェクタプレート左22とは図1に示す所定の
位置まで押し戻される。
208が左方へ戻ると、エジェクタプレート右21、エ
ジェクタプレート左22は、リターンピン用バネ19a
により、可動側取り付け板24に押しつけられるまで戻
される。このときリターンピン用バネ19aのバネ力だ
けで戻らなかった場合、型閉時にリターンピン19が固
定側型板5に衝突することによりエジェクタプレート右
21とエジェクタプレート左22とは図1に示す所定の
位置まで押し戻される。
【0033】その後、可動フレーム204がモータによ
り駆動されて右方へ移動すると、可動フレーム204に
固定された可動側取り付け板24が右方へ移動し、可動
型120が一体的に右方へ移動して、固定型110に当
接する。このようにして再び、図1に示す型閉状態とな
り、上述した成形サイクルが繰り返される。
り駆動されて右方へ移動すると、可動フレーム204に
固定された可動側取り付け板24が右方へ移動し、可動
型120が一体的に右方へ移動して、固定型110に当
接する。このようにして再び、図1に示す型閉状態とな
り、上述した成形サイクルが繰り返される。
【0034】なお、前述のように成形された成形体であ
るフェルール14は、さらに脱脂焼結される。このとき
に、セラミックメコンパウンド材料に含まれていたバイ
ンダーが除去される。焼結されたフェルール14は、必
要に応じて、研削などの後加工が行われた後に、完成品
となる。
るフェルール14は、さらに脱脂焼結される。このとき
に、セラミックメコンパウンド材料に含まれていたバイ
ンダーが除去される。焼結されたフェルール14は、必
要に応じて、研削などの後加工が行われた後に、完成品
となる。
【0035】本実施形態によれば、固定側入れ子7を構
成するノズルホルダー71の前記径小部7bと接合する
部分の周縁部に、ノズルホルダー71の中心部をC字状
に取り巻く状態で冷却水用導水路92を設け、その一端
は固定側入れ子7に設けられた冷却水導入路91に連通
し、他端は固定側入れ子7に設けられた冷却水排水路9
3に連通しているので、金型装置おいてフェルール成形
体を冷却するとき、固定側入れ子7のランナーノズルを
中心とした周縁部において温度勾配は一様になり、固定
側入れ子7に反りが生じることはない。また、固定入れ
子7は、ノズルホルダー71の中心部より略等距離に位
置決めピン8及びフェルールのファイバー貫通孔形構成
用のコアピン9を備えているので、ガイドピン8及びコ
アピン9の向きが変移することはなくなる。よって、金
型の開閉動作が円滑に行われるようになる。またキャビ
ティ30とコアピン9の位置関係が正常に保たれ、成形
されたフェルールは所定の寸法仕様を保持するようにな
る。特に固定側入れ子と可動側入れ子の組を複数備えた
多数取りの金型装置において、全ての入れ子の組で、フ
ェルール成形体の内外径の同軸精度を0.01mm以下
として、十分な寸法仕様を満たしたフェルールを射出成
形することが可能になる。
成するノズルホルダー71の前記径小部7bと接合する
部分の周縁部に、ノズルホルダー71の中心部をC字状
に取り巻く状態で冷却水用導水路92を設け、その一端
は固定側入れ子7に設けられた冷却水導入路91に連通
し、他端は固定側入れ子7に設けられた冷却水排水路9
3に連通しているので、金型装置おいてフェルール成形
体を冷却するとき、固定側入れ子7のランナーノズルを
中心とした周縁部において温度勾配は一様になり、固定
側入れ子7に反りが生じることはない。また、固定入れ
子7は、ノズルホルダー71の中心部より略等距離に位
置決めピン8及びフェルールのファイバー貫通孔形構成
用のコアピン9を備えているので、ガイドピン8及びコ
アピン9の向きが変移することはなくなる。よって、金
型の開閉動作が円滑に行われるようになる。またキャビ
ティ30とコアピン9の位置関係が正常に保たれ、成形
されたフェルールは所定の寸法仕様を保持するようにな
る。特に固定側入れ子と可動側入れ子の組を複数備えた
多数取りの金型装置において、全ての入れ子の組で、フ
ェルール成形体の内外径の同軸精度を0.01mm以下
として、十分な寸法仕様を満たしたフェルールを射出成
形することが可能になる。
【0036】
【発明の効果】請求項1及び3の発明によれば、固定側
入れ子に反りが生じることがなくなる。また、固定側入
れ子に設置される位置決めピンやフェルール構成用のコ
アピンなどの位置決め装置の取付けの向きの変移をなく
すことができる。従って、開閉動作が円滑で、寸法精度
のよいフェルールを効率的に成形することができる金型
装置を提供することができる。請求項2の発明によれ
ば、固定側入れ子に冷却水用の導水路を容易に作製する
ことができる。
入れ子に反りが生じることがなくなる。また、固定側入
れ子に設置される位置決めピンやフェルール構成用のコ
アピンなどの位置決め装置の取付けの向きの変移をなく
すことができる。従って、開閉動作が円滑で、寸法精度
のよいフェルールを効率的に成形することができる金型
装置を提供することができる。請求項2の発明によれ
ば、固定側入れ子に冷却水用の導水路を容易に作製する
ことができる。
【図1】本発明の実施形態に係る金型装置の要部断面図
である。
である。
【図2】図1の金型装置の入れ子部分の一部拡大図であ
る。
る。
【図3】図1の金型装置の固定側入れ子の要部構成図で
ある。
ある。
【図4】図1の金型装置のエジェクタピンの一部断面図
である。
である。
【図5】図1の金型装置によって成形されるフェルール
の断面図である。
の断面図である。
【図6】図1の金型装盾の動作説明図である。
【図7】図1の金型装置の動作説明図である。
【図8】光ファイバコネクタにおけるフェルールの使用
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図9】従来の金型装置の固定側入れ子の一部拡大図で
ある。
ある。
5・・固定側型板、6・・ホットランナーノズル、7・
・固定側入れ子、8・・位置決めピン、10・・可動側
入れ子、17・・可動側型板、18・・位置決めピン、
30・・キャビティ、31・・エジェクタピン、38・
・位置決めピン、110・・固定型、120・・可動型
・固定側入れ子、8・・位置決めピン、10・・可動側
入れ子、17・・可動側型板、18・・位置決めピン、
30・・キャビティ、31・・エジェクタピン、38・
・位置決めピン、110・・固定型、120・・可動型
Claims (3)
- 【請求項1】 成形材料供給源に連通する固定側入れ子
を複数備えるとともに、前記固定側入れ子の各々に対し
て成形材料を加熱状態で供給するための加熱材料供給路
を備えた固定型と、前記固定側入れ子を経由して成形材
料が供給される可動側入れ子を前記固定側入れ子と同数
備えた可動型からなるフェルール射出成形用の金型装置
に使用される前記固定側入れ子において、 前記固定側入れ子の一面から他面に通じるように配置さ
れた前記加熱材料供給路を取り巻いて構成した冷却水用
導水路と、前記加熱材料供給路を中心とし該中心より略
等距離に配置した位置決めピン及びフェルールのファイ
バー貫通孔構成用のコアピンを複数有することを特徴と
する固定側入れ子。 - 【請求項2】 前記固定側入れ子は、該固定側入れ子に
嵌入されるノズルホルダーを有し、該ノズルホルダーは
その外周面に冷却水用導水路を備えたことを特徴とする
請求項1記載の固定側入れ子。 - 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の固定側入れ子
を備えたことを特徴とするフェルール射出成形用金型装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001300194A JP2003103592A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 固定側入れ子及びフェルール射出成形用金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001300194A JP2003103592A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 固定側入れ子及びフェルール射出成形用金型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003103592A true JP2003103592A (ja) | 2003-04-09 |
Family
ID=19120805
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001300194A Pending JP2003103592A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 固定側入れ子及びフェルール射出成形用金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003103592A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101115604B (zh) * | 2004-12-23 | 2010-06-16 | 托普弗塑料技术股份有限公司 | 用于挤出中空型材的挤出管嘴 |
KR101278839B1 (ko) | 2011-01-31 | 2013-07-01 | 박경수 | 사출금형의 밸브핫런너 장치 |
CN114986810A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-09-02 | 林玉军 | 一种环保型塑料注塑模具 |
-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001300194A patent/JP2003103592A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101115604B (zh) * | 2004-12-23 | 2010-06-16 | 托普弗塑料技术股份有限公司 | 用于挤出中空型材的挤出管嘴 |
KR101278839B1 (ko) | 2011-01-31 | 2013-07-01 | 박경수 | 사출금형의 밸브핫런너 장치 |
CN114986810A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-09-02 | 林玉军 | 一种环保型塑料注塑模具 |
CN114986810B (zh) * | 2022-06-28 | 2023-09-05 | 台山市世隆塑料有限公司 | 一种环保型塑料注塑模具 |
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