JP2003103169A - 一酸化炭素を選択的に酸化する触媒、一酸化炭素濃度を低減する方法および燃料電池システム - Google Patents
一酸化炭素を選択的に酸化する触媒、一酸化炭素濃度を低減する方法および燃料電池システムInfo
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Abstract
ら一酸化炭素を選択的に酸化するための触媒、該触媒を
用いて一酸化炭素濃度を低減する方法、および該方法を
用いた燃料電池システムを提供する。 【解決手段】 酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸
化ストロンチウムおよび酸化バリウムから選ばれる少な
くとも一種の担体にPt、Pd、Ru、Au、Rhおよ
びIrからなる群より選択される少なくとも一種の金属
を担持した触媒を用いることにより、一酸化炭素および
水素を含有する原料ガス中の一酸化炭素を選択的に酸化
して一酸化炭素濃度を低減することができる。
Description
素を含有する原料ガスから一酸化炭素を選択的に酸化し
て、一酸化炭素濃度を低減するための触媒、該触媒を用
いて一酸化炭素濃度を低減する方法および該方法を用い
た燃料電池システムに関する。
ネルギー変化を直接電気エネルギーとして取り出せるた
め、高い効率が得られるという特徴がある。さらに有害
物質を排出しないことも相俟って、様々な用途への展開
が図られている。特に固体高分子形燃料電池は、出力密
度が高く、コンパクトで、しかも低温で作動するのが特
徴である。
素を主成分とするガスが用いられるが、その原料には天
然ガス、LPG、ナフサ、灯油等の炭化水素、メタノー
ル、エタノール等のアルコール、およびジメチルエーテ
ル等のエーテル等が用いられる。しかし、これらの原料
中には水素以外の元素も存在するため、燃料電池への燃
料ガス中に炭素由来の不純物が混入することは避けられ
ない。中でも一酸化炭素は燃料電池の電極触媒として使
われている白金系貴金属を被毒するため、燃料ガス中に
一酸化炭素が存在すると充分な発電特性が得られなくな
る。特に低温作動させる燃料電池ほど一酸化炭素吸着は
強く、被毒を受けやすい。このため固体高分子形燃料電
池を用いたシステムでは燃料ガス中の一酸化炭素の濃度
が低減されていることが必要不可欠である。
は、原料を改質して得られた改質ガス中の一酸化炭素を
水蒸気と反応させ、水素と二酸化炭素に転化する方法、
いわゆる水性ガスシフト反応を用いることが考えられる
が、通常、この方法では0.1〜1vol%程度までし
か一酸化炭素濃度を低減することができない。しかし、
燃料電池電極に用いられる触媒の一酸化炭素耐性は用い
られる金属種にも依るが、燃料電池が効率よく作動する
ためには燃料ガス中の一酸化炭素濃度は100volp
pm以下であることが望ましく、水性ガスシフト反応の
みでは不充分である。そこで、水性ガスシフト反応によ
り0.1〜1vol%程度にまで下げた一酸化炭素濃度
をさらに低減することが求められる。
に低減する方法としては、一酸化炭素を吸着分離する方
法や膜分離する方法が考えられる。しかし、これらの方
法では得られる水素純度は高いものの、装置コストが高
く、装置サイズも大きくなるという問題があり、現実的
でない。
法である。化学的方法としては、一酸化炭素をメタン化
する方法、酸化して二酸化炭素に転化する方法などが考
えられる。しかし、前者のメタン化する方法では燃料電
池の燃料となる水素をロスすることから、効率的には適
当ではない。従って、後者の一酸化炭素を酸化して二酸
化炭素とする方法を採用するのが適当である。この方法
においてポイントとなるのは、大過剰に存在する水素中
に微量ないし少量混在する一酸化炭素を選択的に酸化処
理できるかである。本発明者らはかかる課題について鋭
意研究した結果、本発明を完成したものである
は、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロン
チウムおよび酸化バリウムから選ばれる少なくとも一種
の担体にPt、Pd、Ru、Au、RhおよびIrから
なる群より選択される少なくとも一種の金属を担持した
ことを特徴とする水素および一酸化炭素を含有するガス
から一酸化炭素を選択的に酸化する触媒に関する。本発
明の第1においては、担体が酸化マグネシウムまたは酸
化カルシウムであり、担持金属がRuおよび/またはP
tであることが好ましい。
含有する原料ガスから一酸化炭素濃度を低減する方法で
あって、該原料ガスに酸素含有ガスを加え、酸化マグネ
シウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウムおよび酸
化バリウムから選ばれる少なくとも一種の担体にPt、
Pd、Ru、Au、RhおよびIrからなる群より選択
される少なくとも一種の金属を担持した触媒の存在下に
酸化反応を行なうことを特徴とする一酸化炭素を選択的
に酸化して該原料ガスから一酸化炭素濃度を低減する方
法に関する。本発明の第2においては、酸素と原料ガス
中の一酸化炭素の比がモル比で0.5〜3であることが
好ましい。また本発明の第2においては、原料ガスが炭
化水素、アルコールまたはエーテルを脱硫反応、改質反
応および水性ガスシフト反応することにより得られたも
のであることが好ましい。また本発明の第2において
は、原料ガス中の一酸化炭素濃度が0.1〜2vol%
であることが好ましい。また本発明の第2においては、
酸化処理後の生成ガス中の一酸化炭素濃度が100vo
lppm以下であることが好ましい。
よびエーテルから選ばれる燃料を脱硫処理、改質反応お
よび水性ガスシフト反応を行って得られる一酸化炭素お
よび水素を含有する原料ガスに酸素含有ガスを加え、酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム
および酸化バリウムから選ばれる少なくとも一種の担体
にPt、Pd、Ru、Au、RhおよびIrからなる群
より選択される少なくとも一種の金属を担持した触媒の
存在下に酸化反応を行って得られる燃料ガスを陰極側燃
料として供給することを特徴とする燃料電池システムに
関する。
する。本発明の第1は、酸化マグネシウム、酸化カルシ
ウム、酸化ストロンチウムおよび酸化バリウムから選ば
れる少なくとも一種の担体にPt、Pd、Ru、Au、
RhおよびIrからなる群より選択される少なくとも一
種の金属を担持したことを特徴とする水素および一酸化
炭素を含有するガスから一酸化炭素を選択的に酸化除去
する触媒に関する。
ム、酸化ストロンチウムおよび酸化バリウムから選ばれ
る少なくとも一種の担体が用いられるが、その中でも酸
化マグネシウムまたは酸化カルシウムが好ましく、特に
酸化カルシウムが好ましい。担体の形状、大きさ、成型
方法は特に限定するものではない。また成型時には適度
なバインダーを添加して成形性を高めてもよい。
RhおよびIrからなる群より選択される少なくとも一
種の金属であるが、中でもPtおよび/またはRuが好
ましく、特にRuが好ましい。金属担持量については特
に限定はないが、0.01〜10質量%が好ましく、
0.03〜3質量%が特に好ましい。担持方法について
も特に制限はなく、該金属溶液を用いた含浸法、平衡吸
着法が好ましく採用される。金属溶液に用いる溶媒は金
属塩を溶解できるものであれば特に限定はないが、水ま
たはエタノールが好ましく、特にエタノールが好まし
い。また金属塩は溶媒に溶解するものであれば特に限定
はないが、塩化物または硝酸塩、炭酸塩が好ましい。
必要があるが、空気中での自然乾燥、減圧下での脱気乾
燥のいずれの方法を採用することができる。なお、乾燥
した後、高温処理することも好ましく行われるが、この
場合、水素雰囲気で、300〜800℃の温度で1〜5
時間実施するのが好ましい。上記の方法で調製された触
媒を実用に供する場合、前処理として、水素などによる
還元処理を行なってもよい。その条件として200〜8
00℃、好ましくは300〜500℃で1〜5時間、好
ましくは1〜3時間を採用する。
含有する原料ガスから一酸化炭素濃度を低減する方法で
あって、該原料ガスに酸素含有ガスを加え、酸化マグネ
シウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウムおよび酸
化バリウムから選ばれる少なくとも一種の担体にPt、
Pd、Ru、Au、RhおよびIrからなる群より選択
される少なくとも一種の金属を担持した触媒の存在下に
酸化反応を行なうことを特徴とする一酸化炭素を選択的
に酸化して該原料ガスから一酸化炭素濃度を低減する方
法に関する。
としては、通常、燃料電池用の燃料ガスの出発原料(原
燃料)として用いられる炭化水素、あるいはアルコール
やエーテル等の含酸素炭化水素等を各種方法により改質
反応を行って得られる水素を主成分とするガスが用いら
れる。原燃料としては、天然ガス、LPG、ナフサ、灯
油、ガソリンまたはこれらに相当する各種溜分や、メタ
ン、エタン、プロパン、ブタン等の炭化水素、メタノー
ル、エタノール等の各種アルコール、およびジメチルエ
ーテル等のエーテル等が用いられる。
限定されるものではなく、水蒸気改質方法、部分酸化改
質方法、オートサーマルリフォーミング等の各種方法が
挙げられる。本発明においてはこれらのいずれの方法も
採用することができる。
改質工程に供給してしまうと、改質触媒が被毒を受け、
改質触媒の活性が発現せず、また寿命も短くなるため、
改質反応に先だって、原燃料を脱硫処理しておくことが
好ましい。脱硫反応の条件は、原燃料の状態および硫黄
含有量によって異なるため一概には言えないが、通常、
反応温度は常温〜450℃が好ましく、特に常温〜30
0℃が好ましい。反応圧力は常圧〜1MPaが好まし
く、特に常圧〜0.2MPaが好ましい。SVは、液体
原料を用いる場合は、0.01〜15h-1の範囲が好ま
しく、0.05〜5h-1の範囲がさらに好ましく、0.
1〜3h-1の範囲が特に好ましい。ガス燃料を用いる場
合は、100〜10000h-1の範囲が好ましく、20
0〜5000h-1の範囲がさらに好ましく、300〜2
000h-1の範囲が特に好ましい。
のではないが、通常、反応温度は400〜1,000℃
が好ましく、特に500〜850℃が好ましい。反応圧
力は常圧〜1MPaが好ましく、特に常圧〜0.2MP
aが好ましい。SVは0.01〜40h-1が好ましく、
特に0.1〜10h-1が好ましい。改質反応により得ら
れるガス(改質ガス)は、主成分として水素を含むもの
の、他の成分としては、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸
気等が含有される。
質ガスを直接用いることも可能であるが、かかる改質ガ
スを予め前処理して一酸化炭素濃度をある程度低減させ
たものを用いてもよい。かかる前処理としては、改質ガ
ス中の一酸化炭素濃度を低減させるため、改質ガス中の
一酸化炭素を水蒸気と反応させ、水素と二酸化炭素に転
化する方法、いわゆる水性ガスシフト反応が挙げられ
る。水性ガスシフト反応以外の前処理としては、一酸化
炭素を吸着分離する方法、あるいは膜分離する方法等が
挙げられる。
素を低減し、かつ水素を増やすためにも、改質ガスをさ
らに水性ガスシフト反応したものを原料ガスとするのが
好ましく、これにより一酸化炭素濃度の低減をより効果
的にすることができる。水性ガスシフト反応は改質ガス
の組成等によって、必ずしも反応条件は限定されるもの
ではないが、通常、反応温度は120〜500℃が好ま
しく、特に150〜450℃が好ましい。反応圧力は常
圧〜1MPaが好ましく、特に常圧〜0.2MPaが好
ましい。SVは100〜50,000h-1が好ましく、
特に300〜10,000h-1が好ましい。
炭素および水素を含有するものであるが、一酸化炭素濃
度は、通常0.1〜2vol%、好ましくは0.5〜1
vol%である。一方、水素濃度は通常40〜85vo
l%、好ましくは50〜75vol%である。また、一
酸化炭素および水素以外の成分として、例えば窒素、二
酸化炭素等が含まれていても良い。
酸化炭素を酸化反応により除去するためには酸素含有ガ
スを原料ガスに加える。酸素含有ガスとしては、特に限
定されないが、空気や酸素が挙げられる。導入する酸素
含有ガスは、全酸素量と原料ガス中の一酸化炭素の濃度
比(モル比)が0.5〜3.0の範囲とすることが好ま
しく、特に0.5〜2.0が好ましい。前記濃度比が
0.5より小さい場合は、化学量論的に酸素が足りない
ため一酸化炭素との酸化反応が十分に進行しない。ま
た、前記濃度比が3.0より大きい場合は、水素の酸化
により、水素濃度の低下、水素の酸化熱により反応温度
の上昇、メタンの生成などの副反応が起こりやすくなる
ため好ましくない。
燃料電池システムの経済性、安全性等も考慮し、常圧〜
1MPaの範囲が好ましく、特に常圧〜0.2MPaが
好ましい。反応温度としては、一酸化炭素濃度を低下さ
せる温度であれば、特に限定はないが、低温では反応速
度が遅くなり、高温では選択性が低下するため、通常は
80〜350℃が好ましく、特に100〜300℃が好
ましい。GHSVは過剰に高すぎると一酸化炭素の酸化
反応が進行しにくくなり、一方低すぎると装置が大きく
なりすぎるため、1,000〜50,000h-1の範囲
が好ましく、特に3,000〜30,000h-1の範囲
が好ましい。
化炭素濃度を100volppm以下、好ましくは50
volppm以下、最も好ましくは10volppm以
下にまで低減することができる。そのため、本発明の方
法により得られる一酸化炭素濃度が低減された燃料ガス
は、燃料電池の電極に用いられている貴金属系触媒の被
毒、劣化が抑制され、発電効率を高く保ちながら、長寿
命を維持することが可能となる。
よびエーテルから選ばれる燃料を脱硫処理、改質反応お
よび水性ガスシフト反応を行って得られる一酸化炭素お
よび水素を含有する原料ガスに酸素含有ガスを加え、酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム
および酸化バリウムから選ばれる少なくとも一種の担体
にPt、Pd、Ru、Au、RhおよびIrからなる群
より選択される少なくとも一種の金属を担持した触媒の
存在下に酸化反応を行って得られる燃料ガスを陰極側燃
料として供給することを特徴とする燃料電池システムに
関する。
る。図1は、本発明の燃料電池システムの一例を示す概
略図である。燃料タンク3内の原燃料は燃料ポンプ4を
経て脱硫器5に流入する。この時、必要であれば選択酸
化反応器11からの水素含有ガスを添加できる。脱硫器
5内には例えば銅−亜鉛系あるいはニッケル−亜鉛系の
収着剤などを充填することができる。脱硫器5で脱硫さ
れた原燃料は水タンク1から水ポンプ2を経た水と混合
した後、気化器6に導入され、改質器7に送り込まれ
る。
る。加温用バーナー18の燃料には主に燃料電池17の
アノードオフガスを用いるが必要に応じて燃料ポンプ4
から吐出される燃料を補充することもできる。改質器7
に充填する触媒としてはニッケル系、ルテニウム系、ロ
ジウム系などの触媒を用いることができる。この様にし
て製造された水素と一酸化炭素を含有する原料ガスは高
温シフト反応器9および低温シフト反応器10により改
質反応が行われる。高温シフト反応器9には鉄−クロム
系触媒、低温シフト反応器10には銅−亜鉛系触媒等の
触媒が充填されている。
器10により改質されたガスは、次に選択酸化反応器1
1に導かれる。選択酸化反応器11には、酸化マグネシ
ウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウムおよび酸化
バリウムから選ばれる少なくとも一種の担体にPt、P
d、Ru、Au、RhおよびIrからなる群より選択さ
れる少なくとも一種の金属を担持した触媒が充填されて
いる。改質ガスは空気ブロアー8から供給される空気と
混合され、前記触媒の存在下に一酸化炭素の選択酸化が
行われ、一酸化炭素濃度は燃料電池の特性に影響を及ぼ
さない程度まで低減される。
2、カソード13、固体高分子電解質14からなり、ア
ノード側には上記の方法で得られた一酸化炭素濃度が低
減された高純度の水素を含有する燃料ガスが、カソード
側には空気ブロアー8から送られる空気が、それぞれ必
要であれば適当な加湿処理を行なったあと(加湿装置は
図示していない)導入される。この時、アノードでは水
素ガスがプロトンとなり電子を放出する反応が進行し、
カソードでは酸素ガスが電子とプロトンを得て水となる
反応が進行する。これらの反応を促進するため、それぞ
れ、アノードには白金黒、活性炭担持のPt触媒あるい
はPt−Ru合金触媒などが、カソードには白金黒、活
性炭担持のPt触媒などが用いられる。通常アノード、
カソードの両触媒とも、必要に応じてポリテトラフロロ
エチレン、低分子の高分子電解質膜素材、活性炭などと
共に多孔質触媒層に成形される。
ore(ゴア社製)、Flemion(旭硝子社製)、
Aciplex(旭化成社製)等の商品名で知られる高
分子電解質膜の両側に前述の多孔質触媒層を積層しME
A(Membrane Electrode Asse
mbly)が形成される。さらにMEAを金属材料、グ
ラファイト、カーボンコンポジットなどからなるガス供
給機能、集電機能、特にカソードにおいては重要な排水
機能等を持つセパレータで挟み込むことで燃料電池が組
み立てられる。電気負荷15はアノード、カソードと電
気的に連結される。アノードオフガスは加温用バーナー
18において消費される。カソードオフガスは排気口1
6から排出される。
を含有する原料ガスから一酸化炭素を選択的に酸化する
ため、生成ガス中の一酸化炭素濃度を100volpp
m以下、好ましくは50volppm以下、特に好まし
くは10volppm以下に低減することができ、得ら
れる燃料ガスは特に固体高分子形燃料電池を用いた燃料
電池システムに好適に採用できる。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
剤成型器を用いて成型し、これを0.5mm〜0.85
mmに整粒径して担体とした。一方で塩化ルテニウム
0.013gを26.65mlのエタノールに溶解させ
た溶液を調製し、この液に前記の担体5.0gを投入
し、3時間攪拌しながら含浸し、ろ別した後、空気雰囲
気下、120℃で15時間、次いで700℃で3時間水
素処理して触媒(1)を得た。担持されたルテニウム量
は0.1質量%であった。
成型器を用いて成型し、これを0.5mm〜0.85m
mに整粒径して担体とした。一方で塩化ルテニウム0.
013gを26.65mlのエタノールに溶解させた溶
液を調製し、この液に前記の担体5.0gを投入し、3
時間攪拌しながら含浸し、ろ別した後、空気雰囲気下、
120℃で15時間、次いで700℃で3時間水素処理
して触媒(2)を得た。担持されたルテニウム量は0.
08質量%であった。
錠剤成型器を用いて成型し、これを0.5mm〜0.8
5mmに整粒径して担体とした。一方で塩化ルテニウム
0.013gを26.65mlのエタノールに溶解させ
た溶液を調製し、この液に前記の担体5.0gを投入
し、3時間攪拌しながら含浸し、ろ別した後、空気雰囲
気下、120℃で15時間、次いで700℃で3時間水
素処理して触媒(3)を得た。担持されたルテニウム量
は0.05質量%であった。
型器を用いて成型し、これを0.5mm〜0.85mm
に整粒径して担体とした。一方で塩化ルテニウム0.0
13gを26.65mlのエタノールに溶解させた溶液
を調製し、この液に前記の担体5.0gを投入し、3時
間攪拌しながら含浸し、ろ別した後、空気雰囲気下、1
20℃で15時間、次いで700℃で3時間水素処理し
て触媒(4)を得た。担持されたルテニウム量は0.0
5質量%であった。
成型器を用いて成型し、これを0.5mm〜0.85m
mに整粒径して担体とした。一方で塩化白金酸カリウム
0.011gを26.65mlの水に溶解させた溶液を
調製し、この液に前記の担体5.0gを投入し、3時間
攪拌しながら含浸し、ろ別した後、空気雰囲気下、12
0℃で15時間、次いで700℃で3時間水素処理して
触媒(5)を得た。担持された白金量は0.08質量%
であった。
成型器を用いて成型し、これを0.5mm〜0.85m
mに整粒径して担体とした。一方で塩化ロジウム0.0
10gを26.65mlのエタノールに溶解させた溶液
を調製し、この液に前記の担体5.0gを投入し、3時
間攪拌しながら含浸し、ろ別した後、空気雰囲気下、1
20℃で15時間、次いで700℃で3時間水素処理し
て触媒(6)を得た。担持されたロジウム量は0.08
質量%であった。
型器を用いて成型し、これを0.5mm〜0.85mm
に整粒径して担体とした。一方で塩化ルテニウム0.0
13gを26.65mlのエタノールに溶解させた溶液
を調製し、この液に前記の担体5.0gを投入し、3時
間攪拌しながら含浸し、ろ別した後、空気雰囲気下、1
20℃で15時間、次いで700℃で3時間水素処理し
て触媒(7)を得た。担持されたルテニウム量は0.1
質量%であった。
剤成型器を用いて成型し、これを0.5mm〜0.85
mmに整粒径して担体とした。一方で塩化ルテニウム
0.013gを26.65mlのエタノールに溶解させ
た溶液を調製し、この液に前記の担体5.0gを投入
し、3時間攪拌しながら含浸し、ろ別した後、空気雰囲
気下、120℃で15時間、次いで700℃で3時間水
素処理して触媒(8)を得た。担持されたルテニウム量
は0.04質量%であった。
3.0cm3の反応管に充填し、水素気流中、350℃
で1時間還元した後、一酸化炭素除去反応評価を行っ
た。試験ガスとしては、灯油を水蒸気改質し、水性ガス
シフト反応して得られた原料ガスに酸素を加えたものを
用いた。試験ガス中には、水素58vol%、一酸化炭
素0.5vol%、二酸化炭素18vol%、酸素0.
5vol%、水21vol%が含まれていた。反応評価
条件は常圧、GHSV=10,000h-1、試験ガス中
の一酸化炭素濃度6000ppm(ドライベース)の条
件で、20時間後の生成ガス中の一酸化炭素濃度の極小
値およびその時の反応温度を表1に示した。
生成ガスを図1の固体高分子形燃料電池アノード極に導
入して発電を行ったところ正常に作動した。
生成ガスを図1の固体高分子形燃料電池アノード極に導
入して発電を行ったところ正常に作動した。
生成ガスを図1の固体高分子形燃料電池アノード極に導
入して発電を行ったところ正常に作動した。
生成ガスを図1の固体高分子形燃料電池アノード極に導
入して発電を行ったところ正常に作動した。
た生成ガスを図1の固体高分子形燃料電池アノード極に
導入して発電を行ったところ正常に作動した。
た生成ガスを図1の固体高分子形燃料電池アノード極に
導入して発電を行ったところ正常に作動した。
である。
Claims (8)
- 【請求項1】 酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸
化ストロンチウムおよび酸化バリウムから選ばれる少な
くとも一種の担体にPt、Pd、Ru、Au、Rhおよ
びIrからなる群より選択される少なくとも一種の金属
を担持したことを特徴とする水素および一酸化炭素を含
有するガスから一酸化炭素を選択的に酸化する触媒。 - 【請求項2】 担体が酸化マグネシウムまたは酸化カル
シウムであり、担持金属がRuおよび/またはPtであ
ることを特徴とする請求項1に記載の触媒。 - 【請求項3】 一酸化炭素および水素を含有する原料ガ
スから一酸化炭素濃度を低減する方法であって、該原料
ガスに酸素含有ガスを加え、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム、酸化ストロンチウムおよび酸化バリウムから
選ばれる少なくとも一種の担体にPt、Pd、Ru、A
u、RhおよびIrからなる群より選択される少なくと
も一種の金属を担持した触媒の存在下に酸化反応を行な
うことを特徴とする一酸化炭素を選択的に酸化して該原
料ガスから一酸化炭素濃度を低減する方法。 - 【請求項4】 酸素と原料ガス中の一酸化炭素の比がモ
ル比で0.5〜3であることを特徴とする請求項3に記
載の方法。 - 【請求項5】 原料ガスが炭化水素、アルコールまたは
エーテルを脱硫反応、改質反応および水性ガスシフト反
応することにより得られたものであることを特徴とする
請求項3または4に記載の方法。 - 【請求項6】 原料ガス中の一酸化炭素濃度が0.1〜
2vol%であることを特徴とする請求項3〜5のいず
れかの項に記載の方法。 - 【請求項7】 酸化処理後の生成ガス中の一酸化炭素濃
度が100volppm以下であることを特徴とする請
求項3〜6のいずれかの項に記載の方法。 - 【請求項8】 炭化水素、アルコールおよびエーテルか
ら選ばれる燃料を脱硫処理、改質反応および水性ガスシ
フト反応を行って得られる一酸化炭素および水素を含有
する原料ガスに酸素含有ガスを加え、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウムおよび酸化バ
リウムから選ばれる少なくとも一種の担体にPt、P
d、Ru、Au、RhおよびIrからなる群より選択さ
れる少なくとも一種の金属を担持した触媒の存在下に一
酸化炭素の酸化反応を行って得られる燃料ガスを陰極側
燃料として供給することを特徴とする燃料電池システ
ム。
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JPH0748101A (ja) * | 1993-08-02 | 1995-02-21 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 燃料電池用水素含有ガスの製造方法 |
JPH08217406A (ja) * | 1995-02-07 | 1996-08-27 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 一酸化炭素の選択的除去方法 |
JP2000334304A (ja) * | 1999-05-31 | 2000-12-05 | Tokyo Gas Co Ltd | ガス中coの選択的酸化触媒及びガス中coの選択的酸化方法 |
-
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