JP2003102987A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003102987A JP2001304341A JP2001304341A JP2003102987A JP 2003102987 A JP2003102987 A JP 2003102987A JP 2001304341 A JP2001304341 A JP 2001304341A JP 2001304341 A JP2001304341 A JP 2001304341A JP 2003102987 A JP2003102987 A JP 2003102987A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入賞確率の高い誘導部への到達率がそれぞれ
異なる複数の経路を転動する玉が互いに干渉することが
なく且つ省スペース化を図ることができる安価な装飾部
材を有する遊技機を提供する。 【構成】 飾部材161は、装飾部材161に受け入れ
られた玉が転動する転動部と、該転動部を転動した玉を
普通可変入賞球装置58へ向けて誘導する誘導部173
と、を備え、転動部は、誘導部173を挟んで両側方に
位置する第1転動部と第2転動部とを含むと共に、第1
転動部と第2転動部とが互いに異なる形状に形成される
ことにより、玉が第1転動部又は第2転動部のいずれか
を転動するかに応じて誘導部173への到達率を異なら
せたため、普通可変入賞球装置58への入賞確率が第1
転動部を転動する玉と第2転動部を転動する玉とでは異
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤の遊技領域
に設けられて変動表示を行い、表示結果を導出する可変
表示装置の外周部分を装飾する装飾部材を備えた遊技機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、遊技機としての弾球遊技
機において、表示状態が変化(これを変動ともいう)可
能な可変表示装置を遊技盤に設けた構成では、該可変表
示装置の表示部の外周部分に装飾部材を設けることで、
表示部の外周部分を装飾するようになっていたが、近
年、表示部の大型化に伴い装飾部材も大型化されてい
る。このように、装飾部材が大型化した場合には、玉が
中央に集まり難くなり、装飾部材の下方にある入賞口に
玉が入り難くなってしまう。このため、遊技領域を流下
する玉を装飾部材に上方又は側方から受け入れて中央部
付近に集めた後、可変表示装置の下方の遊技領域であっ
て入賞口の上方に排出させるものが提案されている。
【0003】このような装飾部材として、例えば、装飾
部材の下部に、下方に湾曲した円弧状に形成される転動
部が設けられ、この転動部で玉を転動させた後、転動部
の中央に形成された誘導部から入賞口に向けて、あるい
は転動部の途中から入賞口以外の領域に向けて玉を排出
させるものがある。このような転動部においては、遊技
に変化を持たせるために、転動部の左右で形状を異なら
せる等により、転動部の右側端部から転動部に排出され
た玉と、転動部の左側端部から転動部に排出された玉と
の誘導部への到達率が異なるように構成されているもの
がある。即ち、装飾部材に受け入れられた玉がたどる経
路の違いにより、誘導部への到達率が異なるように構成
されている。ところが、このような転動部の場合、玉が
転動部上を大きく左右に転動するものであるため、左側
端部から排出された玉と右側端部から排出された玉とが
干渉することがあり、必ずしもそれぞれに設定された到
達率で誘導部へ誘導されない場合があり、遊技の興趣を
削いでしまうことがあった。
【0004】そこで、誘導部への到達率が異なる複数の
経路を有する装飾部材において、それぞれの経路をたど
る玉が互いに干渉しないように構成される装飾部材とし
て、特開平7−88227及び特開平10−32836
9に示されるようなものがある。特開平7−88227
では、ワープ機構に受け入れられた玉がワープ機構内で
流路変更手段により、入賞口への誘導率が高い排出路を
有する誘導路又は入賞口への誘導率が低い排出路を有す
る誘導路へ振り分けられるが、それぞれの誘導路を転動
する玉は、排出路まで転動する間に互いに干渉すること
がない。また、特開平10−328369では、ワープ
機構に複数の誘導口が形成されており、複数の誘導口が
それぞれ、入賞口への入賞率が高い開口部を有する通路
と入賞口への入賞率が低い開口部を有する通路とに接続
されている。そして、それぞれの誘導口に受け入れられ
た玉は、開口部まで転動する間に互いに干渉することが
ない。
【0005】このように、特開平7−88227及び特
開平10−328369に示されるようなものにおいて
は、別の経路をたどる玉が互いに干渉することがないた
め、それぞれに設定された誘導率で排出路あるいは開口
部へ誘導されるため、遊技の興趣を削いでしまうことは
なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した特
開平7−88227に示されるものの場合、玉を別の誘
導路に振り分けるための流路変更手段は、モータにより
駆動されるものであるため、製造コストが高くなるとい
う問題があった。また、上記した特開平10−3283
69に示されるものの場合、ワープ機構に受け入れられ
た玉が誘導される複数の通路が転動部の奥行方向に形成
されているため、奥行方向に広い場所が必要となり、設
計の自由度が低くなってしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記した事情に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、入賞確率の高い誘導部
への到達率がそれぞれ異なる複数の経路を転動する玉が
互いに干渉することがなく且つ省スペース化を図ること
ができる安価な装飾部材を有する遊技機を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明においては、遊技盤の遊技領域に設
けられて変動表示を行い、表示結果を導出する可変表示
装置の外周部分を装飾する装飾部材を備えた遊技機にお
いて、前記装飾部材の下方の遊技領域には、玉が入賞可
能な入賞口が備えられ、前記装飾部材は、該装飾部材に
受け入れられた玉が転動する転動部と、少なくとも該転
動部を転動した玉が進入可能であると共に進入した玉を
前記入賞口へ向けて誘導する誘導部と、を備え、前記転
動部は、前記誘導部を挟んで両側方に位置し且つ当該誘
導部により転動領域が区切られた第1転動部と第2転動
部とを含むと共に、該第1転動部と第2転動部とを、前
記誘導部へ向かって転動する玉の経路が互いに異なる形
状に形成し、玉が第1転動部又は第2転動部のいずれを
転動するかに応じて前記誘導部への到達率を異ならせた
ことを特徴とする。このように構成することにより、装
飾部材に受け入れられた玉は、第1転動部又は第2転動
部のいずれかを転動した後、入賞口へ玉を入賞させる確
率の高い誘導部へ導かれるが、第1転動部と第2転動部
とは、互いに形状が異なることにより、第1転動部を転
動する玉と第2転動部を転動する玉とでは、誘導部へ到
達する確率が異なる。従って、入賞口への入賞確率も第
1転動部を転動する玉と第2転動部を転動する玉とでは
異なるため、玉が第1転動部と第2転動部のいずれを転
動するかに遊技者が期待を持って遊技を行なうことがで
きる。
【0009】また、第1転動部と第2転動部とは、前記
誘導部を挟んで両側方に位置し且つ誘導部により転動領
域が区切られているため、第1転動部を転動する玉は、
誘導部を越えて第2転動部まで転動してしまうことを抑
止することができ、同様に、第2転動部を転動する玉
は、誘導部を越えて第1転動部まで転動してしまうこと
を抑止することができる。従って、第1転動部を転動す
る玉と第2転動部を転動する玉とは、誘導部以外では、
互いに干渉する可能性が低い。このため、第1転動部及
び第2転動部を転動する玉の誘導部への到達率は、設定
された到達率で到達する可能性が高いため、遊技の興趣
を削ぐことがない。
【0010】また、誘導部への到達率の違いは、第1転
動部と第2転動部の形状の違いによるものであるため、
複雑な機構等を用いることなく、簡単な構造で誘導部へ
の到達率に変化を与えることができるため、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0011】また、転動部は、誘導部を挟んで両側方に
位置する第1転動部と第2転動部とにより構成されてい
るため、奥行方向に広い場所を必要とせず、転動部の構
造の省スペース化を図ることができる。
【0012】また、請求項2の発明においては、前記第
1転動部と前記第2転動部とには、それぞれ玉を前記第
1転動部及び第2転動部から排出する経路又は前記誘導
部へ導く経路に振り分ける振分手段を備え、前記第1転
動部と前記第2転動部とは、振分手段の形状を互いに異
ならせたことを特徴とする。このように構成することに
より、第1転動部と第2転動部とで玉の動きを変えるこ
とができると共に、遊技者が、玉が誘導部へ到達するか
否かの振り分け態様を楽しむことができる。
【0013】また、請求項3の発明においては、前記振
分手段は、前記第1転動部及び第2転動部の上流から下
流にかけて段階的に複数設けられると共に、玉を前記第
1転動部及び第2転動部から排出する経路又は下流側の
振分手段へ誘導する経路に振り分ける通常振分手段と、
該通常振分手段の下流側に玉を前記第1転動部及び第2
転動部から排出する経路又は前記誘導部へ誘導する経路
に振り分ける特別振分手段と、から構成されていること
を特徴とする。このように構成することにより、玉の動
きにより変化を持たせることができると共に、遊技者
が、玉が誘導部へ到達するか否かの振り分け態様をより
長く楽しむことができる。
【0014】また、請求項4の発明においては、玉を前
記第1転動部及び第2転動部から排出する経路は、玉を
遊技領域の前面側に向けて移動させて前記第1転動部及
び第2転動部から排出し、玉を前記誘導部へ誘導する経
路は、玉を遊技領域の後方側に向けて移動させて前記誘
導部に誘導することを特徴とする。このように構成する
ことにより、玉を遊技領域前面側にのみあるいは、後方
側にのみ順次振り分ける構造のように奥行方向に広い場
所を必要とせず、振分手段の構造の省スペース化を図る
ことができる。
【0015】また、請求項5の発明においては、前記装
飾部材は、前記遊技領域を流下する玉を受け入れるため
の導入口と、該導入口に受け入れられた玉を前記第1転
動部と第2転動部とにそれぞれ誘導する誘導通路を備え
たことを特徴とする。このように構成することにより、
玉が入賞する誘導通路によって、誘導部への到達率が異
なる第1転動部と第2転動部とのいずれかに誘導される
ため、いずれの誘導通路に玉が入球するか、遊技者に期
待を持たせることができ、遊技の興趣を向上することが
できる。
【0016】また、請求項6の発明においては、前記導
入口は、前記誘導通路に対してそれぞれ設けられ、前記
導入口のうち少なくとも1つの導入口は、他の導入口よ
りも上方に位置していることを特徴とする。このように
構成することにより、たとえ上方に位置する導入口に玉
が受け入れられなくても、下方に位置するその他の導入
口に玉が受け入れられる可能性があるため、遊技者は、
上方に位置する導入口に玉が受け入れられなかった玉に
対しても装飾部材への受け入れ、ひいては、誘導部への
到達の期待を持つことができる。
【0017】また、請求項7の発明においては、前記導
入口が他の導入口よりも上方に位置する誘導通路は、前
記第1転動部又は前記第2転動部のうち前記誘導部への
玉の到達率が高い転動部へ玉を誘導することを特徴とす
る。このように構成することにより、たとえ誘導部への
到達率が高い転動部へ誘導する導入口に受け入れられな
くても、下方には、その到達率が低いながらも誘導部へ
到達する可能性のある転動部へ誘導する導入口があるた
め、遊技者は、積極的に誘導部への到達率が高い転動部
へ誘導する導入口への入球を狙う楽しさを充分に味わう
ことができる。
【0018】また、請求項8の発明においては、前記装
飾部材には、前記誘導部へ到達しなかった玉を左右に転
動させた後に遊技領域へ排出する第3転動部が形成され
ていることを特徴とする。このように構成することによ
り、誘導部へ到達することなく前記第1転動部又は前記
第2転動部から排出された玉は、第3転動部で左右に転
動するため、入賞口への入賞の確率が低いが、確率が低
いながらも入賞の可能性が残されているため、遊技者
は、これらの玉に対しても入賞の期待を持つことがで
き、遊技の興趣を向上させることができる。
【0019】また、請求項9の発明においては、前記転
動部は、両側方から左右方向ほぼ中央に向けて段階的に
低くなるように形成されていることを特徴とする。この
ように構成することにより、転動部は、両側方からほぼ
中央に向けて段階的に低くなるように形成されているの
で、第1転動部及び第2転動部をほぼ同様の転動過程と
することができる。
【0020】また、請求項10の発明においては、前記
誘導部は、前記転動部のほぼ中央に形成されていること
を特徴とする。このように構成することにより、玉が中
心に向かうに従ってより入賞の確率が高くなる構成であ
るため、遊技者は、玉が中心に向かう過程を楽しむこと
ができると共に、玉の位置により入賞の確率の程度を視
覚的に容易に判断することができる。
【0021】更に、請求項11の発明においては、前記
入賞口は、前記可変表示装置で可変表示を開始させる条
件の成立契機となる始動入賞口であることを特徴とす
る。このように構成することにより、装飾部材に受け入
れられた玉がいずれの転動部を転動するかが始動入賞口
への玉の入賞の確率を左右し、ひいては、可変表示装置
で可変表示が行われるか否かに影響するため、遊技者を
より惹き付けることができ、遊技の興趣を向上すること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図1乃至図4を参照
して実施形態に係る遊技機としての弾球遊技機1の全体
の構成について説明する。弾球遊技機1は、図1及び図
3に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠
2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊
技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる
前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けら
れる前面開閉枠4とから構成されている。また、前面枠
3に設けられる主要構成部としては、上記した前面開閉
枠4、遊技盤40、上皿19、下皿27、灰皿29、操
作ハンドル30、機構板100、玉発射装置87があ
る。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に
遊技者に遊技玉を貸し出すためのカードユニット装置3
1が付設されている。
【0023】前面開閉枠4には、後述する遊技盤40の
遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設さ
れ、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着され
ている。また、前面開閉枠4の上側には、円形透視窓5
の外周に沿って、遊技効果ランプとしての装飾ランプ6
〜8,15,16が臨んでいる。この装飾ランプ6〜
8,15,16は、遊技状態に応じて点灯又は点滅され
るものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技
者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものであ
る。また、円形透視窓5の外周には、払い出すべく賞球
が不足したこと(後述する球切れスイッチ115が作動
したとき)を報知する玉切れランプ9や、入賞玉の発生
に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知す
る賞球ランプ10(なお、賞球未払出分がある場合に報
知する方式でもよい)が設けられ、更に、前面開閉枠4
の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するスピ
ーカ12a,12bが設けられている。なお、各ランプ
6〜8,9,10,15,16の前方は、それぞれ透光
性を有する赤色、緑色等のランプカバーで被覆されるよ
うになっている。特に、玉切れランプ9の点灯を赤色発
光で行い、賞球ランプ10の点灯を緑色発光で行うこと
により、遊技者に対して状況を報知するようになってい
る。また、スピーカ12a,12bの前面には、パンチ
メタル11が取り付けられてスピーカ12a,12bか
ら発生される音声を通すようになっている。また、スピ
ーカ12a,12bの近傍(パンチメタル11の裏面
側)には、それぞれ光装飾用の遊技効果LEDとしての
装飾LED37,38が前面開閉枠4に取り付けられて
いる。
【0024】次に、前面開閉枠4の下側に取り付けられ
る上皿19の構成について説明すると、上皿19は、複
数の合成樹脂製部材を組合せた皿部材を固着することに
より構成されている。上皿19の開放側の上方には、玉
抜き操作レバー21が設けられている。この玉抜き操作
レバー21は、左右方向に移動可能に設けられ、スプリ
ング(図示しない)の付勢力に抗して一方向に移動させ
ることにより、上皿19に貯留されていた玉を裏面側に
形成される玉抜き路(図示しない)を流下させて下皿2
7に誘導するものである。
【0025】上記した上皿19について、さらに詳細に
説明すると、上皿19は、その上流側に形成される賞玉
払出口20から払い出された賞球を一旦貯留した後、発
射位置に玉を供給するものである。また、上皿19に
は、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット
装置31を介して遊技玉を借り受ける際に操作する操作
部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24
と返却スイッチ25(共に図4に符号のみを記載)と表
示LED(図示しない)が実装される残高表示基板23
(図4に符号のみを記載)からなり、該残高表示基板2
3が上皿19の上面に臨むように設けられている。ま
た、上皿19の開放側には、前面開閉枠4を前面枠3に
対して施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施
錠装置(図示しない)を操作するためのシリンダー錠2
6が臨んでいる。
【0026】また、前面枠3の下部に取り付けられる下
皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球
通路(図示しない)を介して接続樋93(図3参照)か
ら排出される余剰の賞球を貯留するものであり、その下
皿27の前面壁には、玉抜き操作レバー28がスライド
可能に取り付けられるようになっている。この玉抜き操
作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留さ
れていた賞球を下方に玉抜きして持ち運び可能な玉箱に
移し替えることができる。また、下皿27の左側には、
灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設
けられている。操作ハンドル30は、図3に示す玉発射
装置87の発射装置電動機88(ステッピングモータ)
の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッチ9
1及び遊技者が操作ハンドル30を触れていることを検
知するタッチセンサ(図示しない)を内蔵していると共
に、弾発力を調節する指掛け部32(図1参照)を備え
るものである。
【0027】一方、弾球遊技機1の背面には、図3に示
すように、入賞玉の発生に基づいて所定個数の賞球を払
い出すための各種の機構を装備した機構板100が設け
られると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面に
は、発射装置電動機88及び打球槌(図示しない)を有
する玉発射装置87が固着され、その玉発射装置87の
側方には、余剰球通路から流下してきた玉を前記下皿2
7に誘導する接続樋93が固着されている。上記した構
成のうち、玉発射装置87には、発射制御基板90が付
設されており、この発射制御基板90によって玉発射装
置87が駆動制御されるようになっている。
【0028】以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を
説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のう
ち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について
順次説明する。
【0029】まず、主に図2を参照して遊技盤40につ
いて説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏面側に一体
的に形成される遊技盤収納枠部(図示しない)に収容固
定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、そ
の表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付
けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされ
て発射された打玉が落下するものである。遊技領域41
には、図示の場合、可変表示装置44、特別可変入賞球
装置48、普通可変入賞球装置58、通過玉検出器61
bを内蔵する通過口61a等が設けられると共に、単に
打玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方向,速度を変化
せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技
領域41の最下方には、いずれの入賞装置にも入賞しな
い打玉が取り込まれるアウト口69が設けられている。
【0030】遊技領域41の構成をその遊技動作に従っ
てより詳細に説明すると、可変表示装置44の下方に普
通可変入賞球装置58が設けられ、この普通可変入賞球
装置58の両側方には、それぞれ通過玉検出器61bを
内蔵する通過口61aが設けられている。この通過玉検
出器61bは、遊技領域41を落下する打玉の通過を検
出すると、その検出信号に基づいて可変表示装置44の
上部側に設けられる左右一対のLEDからなる普通図柄
表示器63を可変表示(点灯移動)して表示結果を導出
する(左右いずれか一方のLEDのみを点灯表示す
る)。しかして、普通図柄表示器63の表示結果が予め
定められた当りLEDの点灯(図示の場合は、左側のL
ED)である場合に、普通可変入賞球装置58が所定時
間開放される。なお、普通図柄表示器63の可変時間
は、通常確率モードのときに相対的に長く(例えば、3
0秒)、確率変動モードのときに相対的に短く(例え
ば、3〜5秒)設定されている。また、普通図柄表示器
63の上方には、普通図柄表示器63の可変表示中に通
過玉検出器61bを通過した打玉数を記憶表示する普通
図柄記憶表示LED64(最高4個まで記憶表示する)
が設けられている。
【0031】普通可変入賞球装置58は、遊技領域41
のほぼ中央に配置される可変表示装置44と遊技領域4
1の前記アウト口69の上部に配置される特別可変入賞
球装置48との間に配置され、ソレノイド59(図4に
符号のみを記載)によって開閉駆動される電動チューリ
ップタイプの可変入賞球装置である。そして、普通可変
入賞球装置58には、始動玉検出器60が内蔵され、開
放中又は閉成中に受け入れた入賞玉を検出するようにな
っている。しかして、打玉が始動玉検出器60によって
検出されると可変表示装置44が可変表示を開始する。
なお、普通可変入賞球装置58の開放時間は、通常確率
モードのときに相対的に短く(例えば、0.5秒)、確
率変動モードのときに相対的に長く(例えば、2秒)設
定されている。また、普通可変入賞球装置58が開放し
ていない場合でも打玉を受け入れるようになっている。
【0032】可変表示装置44は、図2に示すように、
特別図柄を可変表示可能な画像表示部160を有した液
晶タイプの表示器であり、該画像表示部160の前方外
周には、横長形状の窓枠部162(図5参照)が開設さ
れた装飾部材161が設けられる。そして、可変表示装
置44の変動停止時における図柄の組合せが予め定めた
大当り図柄の組合せ(例えば、同一の図柄が当りライン
のいずれかに揃った場合)である場合に、特定遊技状態
となって特別可変入賞球装置48を次に説明する所定の
態様で開閉駆動するものである。ただし、大当り図柄の
組合せの一部は、確率変動図柄として設定され、この確
率変動図柄で特定遊技状態となったときには、その特定
遊技状態終了後における前記普通図柄表示器63におけ
る当り(当りLEDの点灯)の出現確率や可変表示装置
44における大当り図柄の出現確率が高くなる確率変動
モードとなるように設定されている。また、可変表示装
置44には、前述したような普通図柄表示器63及び普
通図柄記憶LED64に加えて、画像表示部160の外
周部分を光装飾する飾りLED45(図4に符号のみを
記載)と、可変表示装置44の可変動作中に前記始動玉
検出器60によって検出された玉数を記憶表示する特別
図柄始動記憶表示LED46(最高4個まで記憶表示す
る)と、が設けられている。なお、可変表示装置44
は、液晶タイプのものに限らず、CRT,ドットマトリ
クス,LED,7セグメント,ドラム等により構成され
るものであっても良い。また、装飾部材161の構成に
ついては後に詳述するものである。
【0033】特定遊技状態となったときに駆動制御され
る特別可変入賞球装置48は、ソレノイド50(図4に
符号のみを記載)によって開閉駆動される開閉板49を
有し、その開閉板49に受け入れられた打玉を検出する
入賞個数検出器52が設けられている。また、特別可変
入賞球装置48内(開閉板49の内側)には、打玉の検
出(V入賞検出)に伴って特定遊技状態の継続権を成立
させる特定玉検出器51が設けられており、該特定玉検
出器51の上方には、一旦V入賞検出があると次に開閉
板49を開放するまでは打玉が特定玉検出器51を通過
しないようにするVシャッター53が設けられている。
このVシャッター53は、ソレノイド43(図4に符号
のみを記載)によって開閉駆動が行われる。なお、Vシ
ャッターの他の例として、例えば、左右に並んだV入賞
口と通常の入賞口の前面側に掛け渡されるシーソー状の
可動部材により構成されるものがある。この可動部材の
中心には、支点が設けられると共に、その一端には、ソ
レノイドが接続され、このソレノイドが駆動することに
より、可動部材の両端が支点を中心に上下動するもので
ある。このようなVシャッターの動作は、ソレノイドが
OFFした状態では、可動部材のV入賞口側が下降して
V入賞に玉が入賞し得る状態となる。この状態でV入賞
口に玉が入賞すると、ソレノイドがONして可動部材の
V入賞口側が上昇し、可動部材がV入賞口の前面側に位
置して遮り、玉が入賞し難くなる。一方、可動部材の通
常の入賞口側が下降して通常の入賞口へ玉の入賞がし易
くなるというものである。
【0034】しかして、特定遊技状態となった場合に
は、一定時間(例えば、28秒)が経過するまで又はそ
の一定時間内に所定個数(例えば、10個)の入賞玉が
入賞するまで開閉板49を開放(以下、この開放を開放
サイクルという)し、その開放サイクル中に受け入れら
れた打玉が特定玉検出器51によって検出されたときに
継続権が成立して、再度上記した開放サイクルが実行さ
れ、各開放サイクルにおいて継続権が成立していること
を条件に所定回数(例えば、最高16回)の開放サイクル
を繰り返すことができるようになっている。
【0035】以上説明した本実施形態において、打球が
入賞する入賞口及び入賞装置には、入賞玉を検出するた
めの信号が導出される入賞玉検出器51,52,55
a,55b,65a,65bがすべて設けられている。
これは、これらの検出信号に基づいて所定個数の賞球を
払い出すために使用されるものである。なお、入賞玉検
出器55a,55bは、入賞装置55に内蔵され、入賞
検出器65a,65bは、入賞装置65に内蔵されるも
のである。しかして、これらの入賞玉検出器51,5
2,55a,55b,65a,65bは、図4に示すよ
うに、主基板151に接続されている。
【0036】遊技盤40の遊技領域41には、上記した
ようにスイッチやソレノイド、あるいは飾りランプや飾
りLED等の電気的部品が多数設けられるが、これら
は、主基板151や電飾制御基板80に接続されるよう
になっている。即ち、図4に示すように、遊技盤40に
設けられる各スイッチ51,52,55a,55b,6
5a,65b,61b及び各ソレノイド43,50,5
9は、主基板151に接続され、遊技盤40に設けられ
る飾りランプ56,67a(共に図4に遊技効果ランプ
として符号のみを記載)、遊技盤40に設けられる飾り
LED45(図4に遊技効果LEDとして記載)、特別図
柄始動記憶LED46、普通図柄始動記憶LED64
は、電飾制御基板80に接続されている。
【0037】一方、遊技盤40の裏面には、図3に示す
ように、前記可変表示装置44の裏面が突出して設けら
れている。この可変表示装置44の裏面部分には、表示
制御基板75が表示制御基板カバー74に被覆されて取
り付けられている。表示制御基板75は、可変表示装置
44の可変表示動作を主基板151からの情報信号の種
類に応じて駆動制御するものである。
【0038】また、上記した可変表示装置44裏面の周
囲には、カバー体70が取り付けられ、このカバー体7
0に連通するようにその下部に入賞玉誘導カバー体71
が取り付けられている。カバー体70には、その中央に
前記可変表示装置44が挿入される窓孔72が形成され
ると共に、情報端子基板78が取り付けられている。な
お、カバー体70は、窓孔72の外周部分に穿設された
取付穴(図示しない)が遊技盤40の裏面にビス止めさ
れることで取り付けられる。情報端子基板78は、弾球
遊技機1の営業管理上必要な遊技情報(例えば、特定遊
技状態中である旨を報知する大当り1情報、確率変動図
柄で特定遊技状態となり、その特定遊技状態中及びその
大当りによる確率変動中である旨を報知する大当り2情
報(特定遊技状態中と確率変動中に出力され続ける信
号)、確率変動図柄による特定遊技状態終了後の確率変
動中である旨を報知する確率変動情報、始動玉検出器を
ONした打玉の数を報知する始動口情報、可変表示装置
44の可変動作回数を報知する図柄確定回数1情報、普
通可変表示装置の可変動作回数を報知する図柄確定回数
2情報、及び普通可変入賞球装置の開閉回数を報知する
役物回数情報)を遊技場に設置される管理コンピュータ
に出力するための外部接続端子を有し、これらの情報が
主基板151から与えられるようになっている。
【0039】また、入賞玉誘導カバー体71の後面側に
は、電飾制御基板80及び効果音制御基板82を収容す
る制御基板ボックス79が取り付けられている。電飾制
御基板80は、図4に示すように、遊技盤40の遊技領
域41(必ずしも遊技領域41の内部に設けられなくて
もよく、遊技盤40に設けられていれば良い)に設けら
れる飾りランプや飾りLED、及び前面枠3や前面開閉
枠4に設けられる飾りランプや飾りLED等を主基板1
51からの情報信号に応じて一括して駆動制御するもの
である。また、効果音制御基板82は、前記スピーカ1
2a,12bを駆動制御するものであり、主基板151
からの情報信号に応じて遊技内容に対応した効果音を発
生させるものである。また、効果音制御基板82には、
音量を切り替える音量スイッチ83(図4に符号のみを
記載)が設けられている。
【0040】次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機
構板100の構成について図3を参照して説明する。図
3において、機構板100は、玉を貯留する貯留タンク
105と該貯留タンク105に貯留された賞球を下流側
に整列しながら誘導する玉整列レール部材108及びカ
ーブレール部材111と、カーブレール部材111から
の玉を誘導する玉通路114と、入賞に基づく賞球を払
い出す玉払出装置116と、主として遊技盤40に打ち
込まれた入賞玉を含む打玉を処理する処理機構と、が前
記機構板100の基体をなす機構板主体101上に設け
られる。玉整列レール部材108の下流側上部には、外
部との信号線が接続される外部接続端子を有する情報端
子基板(図4で情報端子基板1と記載)132が設けら
れる。情報端子基板132に設けられる外部接続端子1
33からは、外部(例えば、管理コンピュータ)へ貯留
タンク105にて玉が不足している旨の玉切れ情報と貸
球情報と賞球情報とが出力される。
【0041】また、カーブレール部材111の下流側に
は、垂直状に玉通路部材が設けられる。具体的には、左
右2列の玉通路114から玉通路部材が構成され、該2
列の玉通路114には、それぞれ球切れスイッチ115
が通路に臨むように設けられている。この球切れスイッ
チ115は、図4に示すように、主基板151に接続さ
れ、球切れスイッチ115が玉を検出しなくなったとき
には、玉払出装置116の作動を停止して玉の払出を不
能動化させるようになっている。玉払出装置116は、
ほぼ直方体形状をなすケースの内部に収納されて機構板
主体101の前面側に着脱自在に取り付けられるように
なっている。
【0042】また、機構板100の下部後面側には、電
圧の異なる複数の電源を生成する電源ユニット基板13
7を収容する電源ユニットボックス136と、遊技盤4
0に設けられる可変表示装置44や特別可変入賞球装置
48等の遊技装置の動作を制御する主基板151を収容
する主基板ボックス150と、前記玉払出装置116の
動作を制御する払出制御基板144を収容する払出制御
基板ボックス143が設けられる。電源ユニット基板
(電源生成基板)137は、DC30V、DC21V、
DC12V、DC5V、AC24Vの5種類の電圧を生
成し、各制御基板に所定の電源を供給する。
【0043】以上、弾球遊技機1の構成、遊技盤40の
構成、及び機構板100の構成について説明してきた
が、次に、配線接続される回路構成について、図4を参
照して説明する。主基板151には、遊技盤40に設け
られる各玉検出器(スイッチ)51,52,55a,5
5b,61b,65a,65b及び始動玉検出器60、
また、満タンスイッチ129及び球切れスイッチ11
5、更に、払い出された賞球を検出する賞球カウントス
イッチ120からの信号が入力されるものである。
【0044】また、主基板151は、遊技盤40に設け
られるソレノイド43,50,59を駆動制御すると共
に、外部情報端子基板(図中、情報端子基板2と記載)
78へ遊技情報を出力する。また、主基板151は、電
飾制御基板80、効果音制御基板82、表示制御基板7
5、払出制御基板144と接続され、制御信号を主基板
151から各制御基板80,82,75,144への一
方向通信によりそれぞれ出力する。電飾制御基板80
は、主基板151から入力される電飾制御信号に応じ
て、各種ランプ6〜10,15,16,56,67a及
び各種LED37,38,45を表示駆動制御し、効果
音制御基板82は、主基板151から入力される効果音
制御信号に応じてスピーカ12a,12bを駆動制御す
る。また、表示制御基板75は、主基板151から入力
される表示制御信号に応じて可変表示装置44、普通図
柄表示器63の表示結果を導出するように制御する。払
出制御基板144は、主基板151から入力される払出
制御信号に応じて玉払出装置116を駆動制御すると共
に、発射制御基板90へ発射制御信号を出力する。ま
た、払出制御基板144は、カードユニット装置31、
残高表示基板23と接続され、貸玉払出の制御を行う。
発射制御基板90は、払出制御基板144からの発射制
御信号に応じて発射装置87の制御を行う。また、外部
情報出力基板132は、主基板151、払出制御基板1
44と接続され、外部へ遊技情報を出力する。
【0045】次に、本実施形態の要部を構成する装飾部
材161について図5乃至図12を参照して説明する。
図5は、装飾部材161及び普通可変入賞球装置58の
斜視図であり、図6は、装飾部材161に受け入れられ
た玉の動きを示す斜視図であり、図7は、装飾部材16
1の第1転動部191,第2転動部192,誘導部17
3及び第3転動部169の周辺を示す平面図であり、図
8は、第1転動部191,第2転動部192,誘導部1
73及び第3転動部169での玉の動きを示す平面図で
あり、図9乃至図11は、種々の形状に形成された振分
手段175,176a,176bを示す概略図であり、
図12は、第1転動部191に特定振分手段175及び
通常振分手段176aがそれぞれ1つずつ形成された状
態の平面図である。なお、以下の説明においては、弾球
遊技機1の遊技者側を遊技領域41前面側,手前側及び
前面側で示し、弾球遊技機1を挟んで遊技者と反対側を
遊技領域41裏面側,奥側,裏面側及び後面側で示す。
また、図5及び図6については、第2転動部192の詳
細な符号は省略してあるため、第2転動部192の詳細
な符号については、図7等を参照のこと。
【0046】図5に示すように、装飾部材161の下方
には、始動入賞口(入賞口)としての普通可変入賞球装
置58が備えられており、この普通可変入賞球装置58
は、前述のように、打玉が入賞することにより、可変表
示器44が可変表示を行うものである。このように、装
飾部材161の下方に普通可変入賞球装置58が備えら
れているため、装飾部材161の側方を流下する打玉
は、普通可変入賞球装置58に入賞し難いが、後述する
ように、装飾部材161は、打玉を受け入れることがで
き、装飾部材161に受け入れられた打玉は、装飾部材
161下部の中央付近から下方に排出されるため、普通
可変入賞球装置58に誘導され易くなっている。また、
このように、装飾部材161の下方に備えられる入賞口
は、可変表示装置44で可変表示を開始させるための普
通可変入賞球装置58であるため、後述する特定振分手
段175a,175b(図7参照)あるいは通常振分手
段176a〜176d(図7参照)の振り分け結果が普
通可変入賞球装置58への玉の入賞の確率を左右し、ひ
いては、可変表示装置44で可変表示が行われるか否か
に影響するため、遊技者をより惹き付けることができ、
遊技の興趣を向上することができるものである。なお、
始動入賞口として、開放状態及び閉成状態とに変化する
普通可変入賞球装置58を示したが、変化しない入賞口
や玉が通過する形式の通過口等であっても良い。
【0047】装飾部材161は、図5に示すように、該
装飾部材161を遊技盤40の表面に取り付けるための
取付基板163と、該取付基板163の裏面側に取り付
けられて装飾部材161の奥行き方向の中心部分を構成
する中間部材164と、該中間部材164の裏面側に取
り付けられて可変表示装置44の画像表示部160が臨
設する枠部材165と、該枠部材165の表面の両側方
に取り付けられて後述する誘導通路178a,178b
の一側壁を構成する通路基体166a,166c(図示
しない)と、取付基板163の表面の両側方に取り付け
られて同じく誘導通路178a,178bの他側壁を構
成する通路枠166b,166dと、を備えている。
【0048】取付基板163は、前記窓枠部162の前
側を構成する枠開口部189と、該枠開口部189の前
端側の全周に亘って形成されたフランジ部167と、を
備えた額縁形状をなしている。フランジ部167には、
取付基板163を遊技盤40にビス止めするための取付
穴168が適宜間隔を置いて複数穿設されている。ま
た、取付基板163の裏面側の下部には、装飾部材16
1内に受け入れられた玉を転動させるための第3転動部
169が裏面側に向かって立設されている。第3転動部
169は、両側方が高く、下方に湾曲した円弧状に形成
されるものである。この第3転動部169の遊技領域4
1前面側には、第3転動部169を転動する玉が後述す
る玉放出部170以外の位置から手前に放出されること
を防止するための放出防止リブ171が形成されてい
る。放出防止リブ171は、フランジ部167を取付基
板163の上方に向けて延長するように、フランジ部1
67とほぼ同じ厚さで形成されている。この放出防止リ
ブ171のほぼ中央には、第3転動部169を転動する
玉を排出するための玉放出部170が形成されている。
なお、第3転動部169の玉放出部170に対応する位
置には、玉を玉放出部170から放出させ易くするため
の副転動部190が形成されている。副転動部190
は、その底面が第3転動部169よりも更に下方に湾曲
した円弧状であり、手前側から奥側に向けてその幅寸法
が徐々に広がるように形成されるものである。
【0049】中間部材164は、全体として取付基板1
63の第3転動部169の曲面に沿うような形状に形成
されるものであり、図7に示すように、その左右方向ほ
ぼ中央に誘導部173が形成されると共に、この誘導部
173を挟んで両側方に第1転動部191及び第2転動
部192が形成されている。なお、この第1転動部19
1及び第2転動部192が転動部を構成するものであ
る。
【0050】第1転動部191の上面には、振分手段1
75a,176a,176bを構成する振分突起181
a〜181c及び振分面186a,187a,187b
と、振り分けられた玉を第3転動部169へ排出させる
ための排出部経路184a〜184cと、振り分けられ
た玉を下流側へ導くための入賞経路183a及び次段階
経路185a,185bと、排出部経路184a〜18
4c側に振り分けられた玉が排出部経路184a〜18
4cの下流端以外の位置から排出されることを抑止する
ための排出抑止壁172a〜172cと、が形成されて
いる。
【0051】同じく、第2転動部192の上面には、振
分手段175b,176c,176dを構成する振分突
起181d〜181f及び振分面186b,187c,
187dと、振り分けられた玉を第3転動部169へ排
出させるための排出部経路184d〜184fと、振り
分けられた玉を下流側へ導くための入賞経路183b及
び次段階経路185c,185dと、排出部経路184
d〜184f側に振り分けられた玉が排出部経路184
d〜184fの下流端以外の位置から排出されることを
抑止するための排出抑止壁172d〜172fと、が形
成されている。
【0052】なお、前記排出部経路184a〜184f
が、玉を第1転動部191及び第2転動部192から排
出する経路を構成するものであり、前記入賞経路183
a,183bが、誘導部173を構成するものであり、
前記次段階経路185a〜185dが、玉を下流側の振
分段階175a,175b,176a,176cへ誘導
する経路を構成するものである。
【0053】上記したように、第1転動部191に形成
される振分手段175a,176a,176bと第2転
動部192に形成される振分手段175b,176c,
176dとは、互いに異なる形状に形成されるものであ
るが、基本的な形状及び構成は同じであるため、第1転
動部191(図では、左側)を例に基本的な形状及び構
成について説明する。
【0054】第1転動部191における振分手段175
a,176a,176b等は、図5に示すように、中間
部材164の左側方から中心に向かって段階的に形成さ
れている。まず、中間部材164の左側方には、誘導通
路出口180bから排出された玉が転動する通常振分面
187bが形成されている。通常振分面187bは、下
方に湾曲した円弧状に形成されており、中間部材164
の幅全体に亘って形成されるものである。また、通常振
分面187bは、装飾部材161の中心側に向けて下り
傾斜して形成されている。
【0055】通常振分面187bの下流端の下方には、
通常振分面187bから落下してきた玉を振り分けるた
めの振分突起181cが形成されている。この振分突起
181cからは、振分突起181cによって振り分けら
れた玉が転動する排出部経路184cが手前側に向けて
下り傾斜して形成されている。また、振分突起181c
を挟んで排出部経路184cの反対側には、次段階経路
185bが形成されている。この次段階経路185b
は、振分突起181cから奥側に向けて下り傾斜して形
成される部分と装飾部材161の中心側に向けて下り傾
斜して形成される部分とから構成されている。また、排
出部経路184cの通常振分面187bと反対側の端部
には、排出部経路184c側に振り分けられた玉が排出
部経路184cの下流端以外から排出されることを抑止
するための排出抑止壁172cが形成されている。この
ように、通常振分面187bの次の段階は、振分突起1
81c,排出部経路184c,次段階経路185b及び
排出抑止壁172cによって構成されて、通常振分面1
87bから落下してきた玉が排出部経路184cあるい
は次段階経路185bへ振り分けられることとなる。な
お、振分突起181cと通常振分面187bとで通常振
分手段176bを形成している。
【0056】次の段階には、次段階経路185bから落
下してくる玉が転動する通常振分面187aが形成され
ている。通常振分面187aは、通常振分面187bと
同様、下方に湾曲した円弧状に、装飾部材161の中心
側に向けて下り傾斜して形成されるものであるが、その
幅寸法が上流側から下流側にかけて徐々に小さくなって
いる点が通常振分面187bと相違している。
【0057】通常振分面187aの次の段階には、振分
突起181b,排出部経路184b,次段階経路185
a及び排出抑止壁172bによって構成される部分が形
成されているが、これは、前述した、振分突起181
c,排出部経路184c,次段階経路185b及び排出
抑止壁172cによって構成される部分とほぼ同じ構成
である。なお、振分突起181bと通常振分面187a
とで通常振分手段176aを形成している。
【0058】次の段階には、次段階経路185aから落
下してくる玉が転動する特定振分面186aが形成され
ているが、この特定振分面186aの形状は、前述し
た、通常振分面187aの形状とほぼ同じ形状である。
【0059】特定振分面186aの次の段階には、振分
突起181a,排出部経路184a,入賞経路183a
及び排出抑止壁172aによって構成される部分が形成
されているが、これは、前述した、振分突起181b,
排出部経路184b,次段階経路185a及び排出抑止
壁172bによって構成される部分とほぼ同じ構成であ
る。なお、振分突起181aと特定振分面186aとで
特別振分手段175aを形成している。
【0060】次の段階、即ち、中間部材164の中心で
あって、もっとも下流側の位置には、入賞経路183か
ら落下してくる玉が転動する誘導部173が形成されて
いる。この誘導部173は、下方に湾曲した円弧状に形
成されており、また、奥側から手前側に向けて下り傾斜
して形成されている。誘導部173は、可変入賞球装置
58の上方に位置しており、誘導部173を転動した玉
は、可変入賞球装置58に向けてほぼ真下に排出され
る。このため、誘導部173に到達した玉は、可変入賞
球装置58に入賞する可能性が高いものである。
【0061】第1転動部191及び誘導部173は、上
記したような構成で形成されており、第2転動部192
も第1転動部191と基本的には同様の構成であるが、
振分手段175a,176a,176bと175b,1
76,176dとの間で形状に若干の相違がある。この
第1転動部191の振分手段175a,176a,17
6bと第2転動部192の振分手段175b,176
c,176dとの相違は、例えば、図9において、第1
転動部191の振分手段175a,176a,176b
は、(C)で示すように、振分突起181a〜181c
が振分面186a,187a,187bの中心よりも入
賞経路183aあるいは次段階経路185a,185b
側に寄っているのに対し、第2転動部192の振分手段
175b,176c,176dは、(B)で示すよう
に、振分突起181d〜181fが振分面186b,1
87c,187dの中心よりも排出経路184d〜18
1f側に寄っている。即ち、第1転動部191に比べて
第2転動部192の方が入賞経路183bあるいは次段
階経路185a,185bに玉が誘導され易くなってお
り、従って、玉が誘導部173に到達し易く、普通可変
入賞球装置58に入賞し易くなっている。なお、(A)
は、振分突起181a〜181fがほぼ振分面186
a,186b,187a〜dの中心線上に位置する場合
である。
【0062】また、例えば、図10において、第1転動
部191の振分手段175a,176a,176bは、
(C)で示すように、振分面186a,187a,18
7bが振分突起181a〜181cよりも排出経路18
4a〜184c側に寄っているのに対し、第2転動部1
92の振分手段175b,176c,176dは、
(B)で示すように、振分面186b,187c,18
7dが振分突起181d〜181fよりも入賞経路18
3bあるいは次段階経路185a,185b側に寄って
いる。即ち、図9の場合と同様、第1転動部191に比
べて第2転動部192の方が入賞経路183bあるいは
次段階経路185a,185bに玉が誘導され易くなっ
ており、従って、玉が誘導部173に到達し易く、普通
可変入賞球装置58に入賞し易くなっている。なお、
(A)は、図9の場合と同様、振分突起181a〜18
1fがほぼ振分面186a,186b,187a〜dの
中心線上に位置する場合である。
【0063】更に、例えば、図11において、第1転動
部191の振分手段175a,176a,176bは、
(B)で示すように、振分面186a,187a,18
7bの振分突起181a〜181cから排出部経路18
4a〜184c側の曲面が、振分突起181a〜181
cから入賞経路183aあるいは次段階経路185a,
185b側の曲面よりもなだらかに形成されている。ま
た、第2転動部192の振分手段175b,176c,
176dは、(C)で示すように、振分面186b,1
87c,187dの振分突起181d〜181fから入
賞経路183bあるいは次段階経路185a,185b
側の曲面が、振分突起181d〜181fから排出部経
路184d〜184f側の曲面よりもなだらかに形成さ
れている。即ち、図9,図10の場合と同様、第1転動
部191に比べて第2転動部192の方が入賞経路18
3bあるいは次段階経路185a,185bに玉が誘導
され易くなっており、従って、玉が誘導部173に到達
し易く、普通可変入賞球装置58に入賞し易くなってい
る。なお、(A)は、振分面186a,186b,18
7a〜d全体が同じ曲面で形成されている場合である。
【0064】上記したように、第1転動部191の振分
手段175a,176a,176bと第2転動部192
の振分手段175b,176c,176dとでは、その
形状が異なることにより、玉が前記第1転動部191又
は第2転動部192のいずれを転動するかに応じて前記
誘導部173への到達率が異なる。このため、第1転動
部191と第2転動部192とで玉の動きを変えること
ができると共に、第1転動部192と第2転動部192
のいずれに玉が誘導されたかによって、遊技者は、玉が
誘導部173へ到達するか否かの過程を楽しむことがで
きる。
【0065】なお、第1転動部191に形成される振分
手段175a,176a,176bあるいは第2転動部
192に形成される振分手段175b,176c,17
6dのすべてが、上記した(B)あるいは(C)で示し
た形状のものであるものばかりでなく、振分手段175
a,175b,176a〜176dの一部が(B)ある
いは(C)で示した形状でその他は(A)の形状で構成
されている等、全体として第1転動部191に比べて第
2転動部192の入賞率が高くなるように形成されてい
ればよい。
【0066】また、図9乃至図11に示した種々の形状
の振分手段175a,175b,176a〜176dを
組み合わせ、全体として第1転動部191に比べて第2
転動部192の入賞率が高くなるように形成されている
ものであってもよい。
【0067】更に、第2転動部192に比べて第1転動
部191の入賞率が高くなるように形成されているもの
であってもよい。また、振り分け手段175a,175
b,176a〜176dの形状は、図示された形状に限
定されるものではなく、排出部経路184a〜184f
あるいは、入賞経路183a,183b、次段階経路1
85a〜185dへの誘導率が変化するものであれば、
他の形状であっても良い。
【0068】上記のように、振分手段175a,175
b,176a〜176dの形状の違いを、一見して同じ
ような形状をしているにもかかわらず、実際に遊技を行
なうことにより、一方の転動部が他方の転動部よりも誘
導部173への到達率が高いことが分かるため、遊技の
興趣を向上させることができる。
【0069】枠部材165は、そのほぼ中央に画像表示
面160とほぼ同一寸法の開口部を有すると共に、その
下方には、特別図柄始動記憶LED46が発光する光を
透光するLED穴182(図6参照)が複数(図示の場
合、4箇所)穿設されている。このLED穴182の左
側方には、振分手段176a,176bで次段階経路1
85a,185bに振り分けられた玉を下流側に導く経
路の一部を構成する玉導出規制部174a,174b
(図6参照)が、右側方には、振分手段176c,17
6d(図7参照)で次段階経路185c,185d(図
7参照)に振り分けられた玉を下流側に導く経路の一部
を構成する玉導出規制部174c(図6参照),174
d(図示しない)が手前側に向けて突設されている。玉
導出規制部174a,174cは、LED穴182の側
方近傍に突設され、玉導出規制部174b,174d
は、玉導出規制部174a,174cよりもやや高い位
置で、上流側の位置に突設されている。
【0070】通路基体166aは、玉を第2転動部19
2へ誘導する誘導通路178aの一側壁を形成するもの
であり、通路基体166c(図示しない)は、玉を第1
転動部191へ誘導する誘導通路178bの一側壁を形
成するものである。第2転動部192へ玉を誘導する誘
導通路178aを形成する通路基体166aは、装飾部
材161の上方中心から右側方にかけて位置すると共
に、その下流端が後述する通路基体166aの誘導通路
出口180aに臨んでいる。また、第1転動部191へ
玉を誘導する誘導通路178bを形成する通路基体16
6cは、装飾部材161の左側方に位置すると共に、そ
の下流端が後述する通路枠166dの誘導通路出口18
0bに臨んでいる。また、誘導通路178aを形成する
通路基体166aの上流端には、遊技領域41を流下す
る玉を誘導通路178aに誘導するための導入口179
aが形成されている。
【0071】通路枠166bは、誘導通路178aの他
側壁を形成するものであり、通路枠166dは、誘導通
路178bの他側壁を形成するものである。第2転動部
192へ玉を誘導する誘導通路178aを形成する通路
枠166bは、装飾部材161の右側方に位置すると共
に、その下流端が玉を排出するための誘導通路出口18
0aとして形成され、この誘導通路出口180aは、第
2転動部192の通常振分面187dに臨んでいる。ま
た、第1転動部191へ玉を誘導する誘導通路178b
を形成する通路枠166dは、装飾部材161の左側方
に位置すると共に、その下流端が玉を排出するための誘
導通路出口180bとして形成され、この誘導通路出口
180bは、第1転動部191の通常振分面187bに
臨んでいる。また、誘導通路178bを形成する通路枠
166dの前面側には、遊技領域41を流下する玉を誘
導通路178bに誘導するための導入口179bが形成
されている。
【0072】しかして、装飾部材161は、取付基板1
63の裏面側に中間部材164を、この中間部材164
の裏面側に枠部材165をそれぞれビス(図示しない)
によって取り付けることにより組み立てられる。このと
き、枠部材165の上方から右側方にかけて通路基体1
66a及び通路枠166bを、枠部材165の左側方に
通路基体166c及び通路枠166dをそれぞれビス
(図示しない)によって取り付けることにより、装飾部
材161の上方から右側方にかけて誘導通路178a
が、左側方に誘導通路178bが形成される。このよう
にして形成された誘導通路178aの上流端に設けられ
た導入口179aは、誘導通路178bの上流端に設け
られた導入口179bよりも上方に設けられることとな
る。
【0073】上記のように組み立てられた装飾部材16
1は、取付基板163の取付穴168に挿通したビス
(図示しない)を遊技盤40の表面に穿設された取付穴
(図示しない)に螺着することにより、遊技盤40に取
り付けられる。なお、上記した誘導通路178a,17
8bは、装飾部材161内部に形成されており、誘導通
路178,178b内の玉が視認できないものである
が、このようなものに限らず、玉を視認することができ
る位置に形成されるものや、透明な材質で構成されるこ
とにより、玉を視認できるようなものであってもよい。
【0074】上記のようにして取り付けられた装飾部材
161において、中間部材164の横方向中央に形成さ
れた誘導部173は、取付基板163の第3転動部16
9に形成された玉放出部170及び副転動部190の奥
側に位置する。また、排出部経路184a〜184f
は、第3転動部169の曲面に沿って、側方から中央に
向けて段階的に低くなる位置で第3転動部169の奥側
に位置することとなる。また、振分手段のうち、最も下
流側に設けられると共に、玉を誘導部173又は排出部
経路184a,184bに振り分ける振分手段が特定振
分手段175a,175bであり、玉を次段階経路18
5a〜185d又は排出経路184b,184c,18
4e,184fに振り分ける振分手段が通常振分手段1
76a〜176dである。これらの振分手段175a,
176a,176bと振分手段175b,176c,1
76dとは、装飾部材161の縦方向の中心線を挟んで
左右対称に設けられている。
【0075】また、枠部材165の表面側に突設された
前記玉導出規制部174a,174cは、特定振分面1
86a,186bの上方に、前記玉導出規制部174
b,174dは、通常振分面187a,187cの上方
にそれぞれ位置することとなる。なお、もっとも上流側
に位置する通常振分面187bの上方には、玉導出規制
部174は存在しない。
【0076】上記のようにして、装飾部材161の両側
方に位置する通常振分面187b,187dが最も上流
側に位置し、装飾部材161の中心側に位置する特定振
分面186a,186bが最も下流側に位置するように
段階的に且つ装飾部材161の縦方向の中心線を挟んで
左右対称に設けられ、玉が下流側に向かうに従ってより
入賞の確率が高くなる構成となっているため、遊技者
は、玉の位置により入賞の確率の程度を視覚的に容易に
判断することができる。
【0077】次に、上記のようにして構成された装飾部
材161に受け入れられた玉の動きについて説明する。
遊技領域41を流下して装飾部材161の導入口179
aに受け入れられた玉は、図6に示すように、通路基体
166a及び通路枠166bにより形成された誘導通路
178a内を蛇行しながら流下する。このように誘導通
路178a内を蛇行しながら流下するため、玉の勢いが
弱められながら誘導通路178aを流下することとな
る。誘導通路178aを流下した玉は、誘導通路出口1
80aから通常振分面187dに向けて排出される。
【0078】一方、遊技領域41を流下して装飾部材1
61の導入口179bに受け入れられた玉は、図6に示
すように、通路基体166b及び通路枠166dにより
形成された誘導通路178b内を蛇行しながら流下す
る。このように誘導通路178b内を蛇行しながら流下
するため、玉の勢いが弱められながら誘導通路178b
を流下することとなる。誘導通路178bを流下した玉
は、誘導通路出口180bから通常振分面187bに向
けて排出される。
【0079】誘導通路出口180aあるいは誘導通路出
口180bから通常振分面187bあるいは通常振分面
187dに向けて排出された玉は、振分手段175a,
176a,176bあるいは振分手段175b,176
c,176dによって振り分けられながら第1転動部1
91あるいは第2転動部192を転動して行くが、その
振り分けの動作は、第1転動部191と第2転動部19
2とでほぼ同様であるため、第1転動部191について
図8を参照して説明する。
【0080】通常振分面187bに排出された玉は、通
常振分面187bを転動した後に振分突起181c上に
導かれ、振分突起181c上で排出部経路184cある
いは次段階経路185bのいずれかに振り分けられるこ
ととなる。なお、玉が通常振分面187bを転動した後
に振分突起181c上に導かれることなく、排出部経路
184cあるいは次段階経路185bに直接振り分けら
れる場合がある。
【0081】排出部経路184cに振り分けられた玉
は、手前側に移動した後に排出部経路184cの下流端
から第3転動部169の高い位置に排出されることとな
る。このとき、排出部経路184cの通常振分面187
bと反対側の端部には、排出抑止壁172cが形成され
ているため、排出部経路184c側に振り分けられた玉
が排出部経路184cの下流端以外から排出されること
を抑止することができる。
【0082】排出部経路184cから第3転動部169
に排出された玉は、第3転動部169上を左右に大きく
転動した後に玉放出部170から普通可変入賞球装置5
8に向けて排出される。このように、第3転動部169
を大きく転動する玉が装飾部材161の下方に排出され
る際には、装飾部材161の真下に落下することがな
く、転動の勢いによって大きく右側あるいは左側に向け
て排出されることとなる。従って、普通可変入賞球装置
58に入賞する確率は、非常に低いものとなる。
【0083】一方、次段階経路185bに振り分けられ
た玉は、通常振分手段176aの通常振分面187a上
に導かれる。このとき、前述のように、通常振分面18
7aの上方には、玉導出規制部174bが形成されてい
るため、通常振分手段176bによって次段階経路18
5bに向けて振り分けられた玉は、確実に通常振分面1
87aに誘導される。通常振分面187a上に導かれた
玉は、最初の通常振分手段176bと同様、通常振分面
187aを転動した後に振分突起181b上に導かれ、
振分突起181b上で排出部経路184bあるいは次段
階経路185aの左右いずれかに振り分けられることと
なる。この場合も同様に、玉が通常振分面187aを転
動した後に振分突起181b上に導かれることなく、排
出部経路184bあるいは次段階経路185aに直接振
り分けられる場合がある。
【0084】排出部経路184bに振り分けられた玉
は、手前側に移動した後に排出部経路184bの下流端
から第3転動部169に排出されることとなるが、排出
される位置は、排出経路184cから第3転動部169
に排出される位置よりもやや低い位置である。このと
き、排出部経路184bの通常振分面187bと反対側
の端部には、排出抑止壁172bが形成されているた
め、排出部経路184b側に振り分けられた玉が排出部
経路184bの下流端以外から排出されることを抑止す
ることができる。
【0085】排出部経路184bから第3転動部169
に排出された玉は、排出部経路184cから排出された
玉の転動の振幅よりもやや小さい振幅で第3転動部16
9上を転動した後に玉放出部170から普通可変入賞球
装置58に向けて排出される。この場合にも、第3転動
部169を転動する玉が装飾部材161の下方に排出さ
れる際には、装飾部材161の真下に落下することがな
く、転動の勢いによって右側あるいは左側に向けて排出
されることとなり、普通可変入賞球装置58に入賞する
確率も低いものであるが、排出部経路184cから排出
された玉ほど低くはない。
【0086】一方、次段階経路185aに振り分けられ
た玉は、特定振分手段175aの特定振分面186a上
に導かれる。このとき、前述のように、特定振分面18
6aの上方には、玉導出規制部174aが形成されてい
るため、通常振分手段176aによって次段階経路18
5aに向けて振り分けられた玉は、確実に特定振分面1
86aに誘導される。特定振分面186a上に導かれた
玉は、通常振分手段176aと同様、特定振分面186
aを転動した後に振分突起181a上に導かれ、振分突
起181a上で排出部経路184aあるいは入賞経路1
83aのいずれかに振り分けられることとなる。この場
合も同様に、玉が特定振分面186aを転動した後に振
分突起181a上に導かれることなく、排出部経路18
4aあるいは入賞経路183aに直接振り分けられる場
合がある。
【0087】排出部経路184aに振り分けられた玉
は、手前側に移動した後に排出部経路184aの下流端
から第3転動部169に排出されることとなるが、排出
される位置は、排出経路184bから第3転動部169
に排出される位置よりもやや低い位置である。このと
き、排出部経路184aの特定振分面186と反対側の
端部には、排出抑止壁172aが形成されているため、
排出部経路184a側に振り分けられた玉が排出部経路
184aの下流端以外から排出されることを抑止するこ
とができる。
【0088】排出部経路184aから第3転動部169
に排出された玉は、排出部経路184bから排出された
玉の転動の振幅よりもやや小さい振幅で第3転動部16
9上を転動した後に玉放出部170から普通可変入賞球
装置58に向けて排出される。この場合にも、第3転動
部169を転動する玉が装飾部材161の下方に排出さ
れる際には、装飾部材161の真下に落下することがな
く、転動の勢いによって右側あるいは左側に向けて排出
されることとなり、普通可変入賞球装置58に入賞する
確率も低いものであるが、排出部経路184bから排出
された玉ほど低くはない。
【0089】一方、入賞経路183aから誘導部173
へ到達した玉は、誘導部173を転動した後に副転動部
190に導出される。副転動部190に導出された玉
は、左右方向に転動することがないように玉放出部17
0から装飾部材161のほぼ真下に排出される。このよ
うに、装飾部材161のほぼ真下に落下するため、普通
可変入賞球装置58に入賞する確率が高いものである。
このように、最も入賞の可能性の高い特定振分手段17
5aが最も下流側に設けられているため、玉が入賞する
までの過程を遊技者がより長く楽しむことができ、遊技
の興趣を向上させることができる。
【0090】上記のように、第1転動部191において
玉の振り分けの動作が行なわれ、第2転動部192にお
いても同様に玉の振り分けが行なわれるが、第1転動部
191と第2転動部192とでは、前述したように、振
分手段175,176a,176bの形状が異なってい
る。第2転動部192における振分手段175b,17
6c,176dの方が下流側、即ち、誘導部173へ到
達しやすい形状であるため、第2転動部192を転動す
る玉が第1転動部191を転動する玉よりも誘導部17
3へ到達する確率が高くなっている。従って、入賞する
確率も高くなっている。しかし、第1転動部191を転
動する玉であっても、確率が低いながらも誘導部173
へ到達する可能性が残されているため、遊技者は、到達
率が低い第1転動部191に誘導された玉に対しても入
賞の期待をもつことができ、遊技の興趣を向上させるこ
とができる。
【0091】なお、第1転動部191を転動する玉は、
誘導部173を越えて第2転動部192まで転動するこ
とはなく、同様に、第2転動部192を転動する玉は、
誘導部173を越えて第1転動部191まで転動するこ
とはない。従って、第1転動部191を転動する玉と第
2転動部192を転動する玉は、誘導部173内以外で
は、互いに干渉することがない。このため、第1転動部
191及び第2転動部192を転動する玉の誘導部17
3への到達率は、互いに第1転動部191及び第2転動
部192を転動する玉に影響を受けることがなく、遊技
の興趣を削ぐことがない。
【0092】また、上記したように、誘導部173への
玉の到達率が高い第2転動部192へ玉を誘導する誘導
通路178aの導入口179aが、到達率の低い第1転
動部191へ玉を誘導する誘導通路178bの導入口1
79bよりも上方位置にしている。このため、たとえ上
方に位置する導入口に玉が受け入れられなくても、その
他の導入口に玉が受け入れられる可能性があるため、遊
技者は、上方に位置する導入口に玉が受け入れられなか
った玉に対しても装飾部材161への受け入れ、ひいて
は、普通可変入賞球装置58への入賞の期待を持つこと
ができる。また、たとえ誘導部173への到達率が高い
導入口に受け入れられなくても、下方には、その到達率
が低いながらも誘導部173へ到達する可能性のある導
入口があるため、遊技者は、積極的に誘導部173への
到達率が高い導入口へ入球を狙う楽しさを充分に味わう
ことができる。
【0093】また、上記したように、誘導部173へ到
達することなく第1転動部191又は第2転動部192
から排出された玉は、第3転動部169で左右に転動す
るため、普通可変入賞球装置58に向けて排出される際
に左右方向に大きく寄ってしまうため、普通可変入賞球
装置58への入賞の確率が低いが、確率が低いながらも
入賞の可能性が残されているため、遊技者は、これらの
玉に対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興趣
を向上させることができる。
【0094】また、上記のように、玉を第1転動部19
1及び第2転動部192から排出する排出部経路184
a〜184fは、玉を遊技領域41前面側に向けて移動
させて第1転動部191又は第2転動部192から排出
し、玉を誘導部173又は次段階の振分手段175a,
175b,176a〜176dへ誘導する入賞経路18
3a,183b又は次段階経路185a〜185dは、
玉を遊技領域41裏面側に向けて移動させてそれぞれ誘
導部173又は次段階の振分手段175a,175b,
176a〜176dに誘導するため、玉を遊技領域41
前面側にのみあるいは、裏面側にのみ順次振り分ける構
造のように奥行方向に広い場所を必要とせず、振分手段
175a,175b,176a〜176dの構造の省ス
ペース化を図ることができる。
【0095】また、振分手段175a,175b,17
6a〜176dで上記したような玉の動きをするため、
玉が排出される段階によって入賞口への入賞の確率が変
わるため、遊技者は、玉がどの段階まで誘導されるかの
期待を持って遊技を楽しむことができる。
【0096】上記した実施形態においては、第1転動部
191及び第2転動部192にそれぞれ、特定振分手段
175a,175bが1箇所、通常振分手段176a〜
176dが2箇所形成されているものを示したが、第1
転動部191及び第2転動部192に少なくとも振分手
段が1箇所ずつ形成されて第1転動部191と第2転動
部192とで誘導部173への到達率が異なるものであ
れば何箇所形成されていてもよい。例えば、図12に示
すように、第1転動部191には、特定振分手段175
a及び通常振分手段176aがそれぞれ1箇所ずつ形成
され、第2転動部192には、特定振分手段175bが
1箇所、通常振分手段176c,176dが2箇所形成
されているようなものであってもよい。
【0097】また、例えば、第1転動部191には、振
分段階が3段階形成され、第2転動部192には、振分
手段が2段階形成されているものとし、一見して2段形
成されている方が誘導部173への到達率が高く見えて
も、実際には3段形成されている方の振分手段が到達率
が高くなるように形成してもよい。こうすることによ
り、実際に遊技を行なわないと到達率の高低が分からな
いため、遊技の興趣を向上させることができる。
【0098】また、第1転動部191には、図9の
(A)に示す形状の振分手段を3段階形成し、第2転動
部192には、図9の(A)に示す形状の振分段階を2
段階形成し、振分回数が異なることにより、第1転動部
191と第2転動部192との誘導部173への誘導率
を異ならせるようにしてもよい。なお、振分手段の個数
と形状の違いを様々に組み合わせることにより、第1転
動部191と第2転動部192との誘導部173への到
達率を異ならせるようにしてもよい。
【0099】上記した実施形態(以下、第1実施形態と
いう)においては、特定振分面186a,186b及び
通常振分面187a〜187d上で玉が奥行方向に転動
するものを示したが、このようなものに限らず、玉が左
右方向に転動するように特定振分面186a,186b
及び通常振分面187a〜187dが形成されるもので
あってもよい。このような実施形態(以下、第2実施形
態という)について第1実施形態と相違する部分を中心
に図13乃至図15を参照して説明する。図13は、第
2実施形態にかかる装飾部材161の斜視図であり、図
14は、第2実施形態にかかる装飾部材161の転動部
の周辺の平面図であり、図15は、第2実施形態に係る
装飾部材161の転動部での玉の動きを示す平面図であ
る。なお、第1実施形態と同一の機能を有する部品に
は、同じ符号を付した。また、図13については、第2
転動部192の詳細な符号は省略してあるため、第2転
動部192の詳細な符号については、図14等を参照の
こと。
【0100】第2実施形態に係る装飾部材161は、図
13に示すように、第1実施形態に係る装飾部材161
と同様、取付基板163と、中間部材164と、枠部材
165と、通路基体166a,166c(図示しない)
と、通路枠166b,166dと、を備えている。
【0101】第2実施形態における取付基板163は、
第1実施形態における取付基板163と同様、窓枠部1
62の前側を構成する枠開口部189と、該枠開口部1
89の前端側の全周に亘って形成されたフランジ部16
7と、を備えた額縁形状をなすと共に、その裏面側の下
部に第3転動部169が裏面側に向かって立設されるも
のであり、その構造は、第1実施形態における取付基板
163とほぼ同じである。
【0102】中間部材164は、第1実施形態における
中間部材164と同様、全体として取付基板163の第
3転動部169の曲面に沿うような形状に形成されるも
のであり、図14に示すように、その左右方向ほぼ中央
に誘導部173が形成されると共に、この誘導部173
を挟んで両側方に第1転動部191及び第2転動部19
2が形成されている。
【0103】また、第1実施形態と同様、第1転動部1
91に形成される振分手段175a,176a,176
bと第2転動部192に形成される振分手段175b,
176c,176dとは、互いに異なる形状に形成され
るものであるが、基本的な形状及び構成は同じであるた
め、第1転動部191(図では、左側)を例に基本的な
形状及び構成について説明する。
【0104】第1転動部191には、特定振分手段17
5a及び通常振分手段176a,176bの一部を構成
する振分突起181a〜181cと、特定振分手段17
5a又は通常振分手段176a,176bによって振り
分けられた玉が誘導される入賞経路183a,排出部経
路184a〜184c及び次段階経路185a,185
bと、が形成されている。この各経路183a,184
a,184b,185a,185bは、図14に示すよ
うに、中間部材164の両側方から中心に向かって排出
部経路184c,次段階経路185b,排出部経路18
4b,次段階経路185a,排出部経路184a,入賞
経路183aの順に形成されている。また、入賞経路1
83a及び次段階経路185a,185bは、下流側の
方向に向けて僅かに下り傾斜して形成されると共に排出
部経路184a〜184cは、上流側の方向に向けて僅
かに下り傾斜して形成されている。そして左右の入賞経
路183a,183bの間には、誘導部173が奥側か
ら手前側に向けて僅かに下り傾斜して形成されている。
【0105】また、排出部経路184cと次段階経路1
85bとの間には、振分突起181cが、排出部経路1
84bと次段階経路185aとの間には、振分突起18
1bが、排出部経路184aと入賞経路183aとの間
には、振分突起181aが形成されている。第2実施形
態における振分突起181a〜181cは、図14の断
面A−Aで示すように、角形状に突設されるものであ
り、その上面に転動してきた玉が排出部経路184a〜
184c又は次段階経路185a,185bに、あるい
は、入賞経路183a又は排出部経路184a〜184
cに振り分けられることとなる。
【0106】また、中間部材164の遊技領域41前面
側の端部には、前記排出部経路184a〜184c上の
玉を排出するための玉排出部193a〜193cが穿設
され且つ玉排出部193a〜193c以外の位置から玉
が排出されることを抑止するための排出抑止壁172が
立設されている。このように、排出抑止壁172が立設
されているため、振分手段175a,176a,176
bにより振り分けられる前に振分手段175a,176
a,176bから第3転動部169に排出されることが
抑止され、玉が振分手段に進入しやすくなるため、玉の
振り分け態様に遊技者を引き付けることができ、遊技の
興趣を向上させることができる。また、排出抑止壁17
2は、遊技領域41を流下する玉が誘導通路178a,
178bを介さずに直接振分手段175a,176a,
176bに入ってしまうことも抑止することができる。
【0107】なお、図13に示すように、誘導部173
は、玉が転動する面として形成されており、玉排出部1
93a〜193cは、排出抑止壁172に穿設された穴
として形成されるものであるが、誘導部173の手前側
にも排出抑止壁172を立設して、玉排出部193a〜
193cと同様にこの排出抑止壁172に穴を形成した
ものであっても良い。
【0108】排出抑止壁172の裏面上部には、上流側
に位置する通常振分手段176a,176bで振り分け
られた玉が下流側に位置する通常振分手段176a又は
特定振分手段175aに導かれる経路の側壁の一部をな
す玉導出規制部174a,174bが突設されている。
このため、上流側に位置する通常振分手段176a,1
76bによってその下流側に位置する通常振分手段17
6a又は特定振分手段175aに向けて振り分けられた
玉は、その下流側に位置する通常振分手段176a又は
特定振分手段175aに誘導されるため、下流側に位置
する通常振分手段176a又は特定振分手段175aに
おいて適正に玉の振り分けが行われることとなる。
【0109】枠部材165は、そのほぼ中央に画像表示
面160とほぼ同一寸法の開口部を有すると共に、その
下方には、前記特別図柄始動記憶LED46が発光する
光を透光するLED穴182が穿設されている。このL
ED穴182の下方前面には、特定振分手段175a及
び通常振分手段176a,176bの一部をそれぞれ構
成する特定振分面186a及び通常振分面187a,1
87bと、この特定振分面186a又は通常振分面18
7a,187bへ玉を誘導するための中間転動面177
a〜177cが形成されている。振分面186a,18
7a,187b及び中間転動面177a,177bは、
図13及び図14に示すように、枠部材165の両側方
から中心に向かって中間転動面177c,通常振分面1
87b,中間転動面177b,通常振分面187a,中
間転動面177a,特定振分面186aの順に形成され
ている。特定振分面186a及び通常振分面187a,
187bは、両側方が高く、下方に湾曲した円弧状に形
成されるものであり、遊技領域41前面側に向けて僅か
に下り傾斜している。そして、側方の一方が中間転動面
177a,177bと連通するものである。この中間転
動面177a,177bは、下流側に向けて僅かに下り
傾斜して形成されるものである。
【0110】通路基体166aは、第1実施形態と同
様、玉を第1転動部191あるいは第2転動部192へ
誘導する誘導通路178a,178bの一側壁を形成す
るものである。第2転動部192へ玉を誘導する誘導通
路178aを形成する通路基体166aは、装飾部材1
61の上方中心から右側方にかけて位置すると共に、そ
の下流端が玉を排出するための誘導通路出口180aと
して形成され、この誘導通路出口180aは、第2転動
部192の中間転動面177fに臨んでいる。また、第
1転動部191へ玉を誘導する誘導通路178bを形成
する通路基体166c(図示しない)は、装飾部材16
1の左側方に位置すると共に、その下流端が玉を排出す
るための誘導通路出口180bとして形成され、この誘
導通路出口180bは、第1転動部191の中間転動面
177cにのぞんでいる。また、誘導通路178aを形
成する通路基体166aの上流端には、第1実施形態と
同様、遊技領域41を流下する玉を誘導通路178aに
誘導するための導入口179a(図示しない)が形成さ
れている。
【0111】通路枠166bは、誘導通路178a,1
78bの他側壁を形成するものである。第2転動部19
2へ玉を誘導する誘導通路178aを形成する通路枠1
66bは、装飾部材161の右側方に位置すると共に、
その下流端が誘導通路出口180aに臨んでいる。ま
た、第1転動部191へ玉を誘導する誘導通路178b
を形成する通路枠166dは、装飾部材161の左側方
に位置すると共に、その下流端が誘導通路出口180b
に臨んでいる。また、誘導通路178bを形成する通路
枠166dの前面側には、第1実施形態と同様、遊技領
域41を流下する玉を誘導通路178bに誘導するため
の導入口179b(図示しない)が形成されている。
【0112】しかして、装飾部材161は、取付基板1
63の裏面側に中間部材164を、この中間部材164
の裏面側に枠部材165をそれぞれビス(図示しない)
によって取り付けることにより組み立てられる。このと
き、枠部材165の上方から右側方にかけて通路基体1
66a及び通路枠166bを、枠部材165の左側方に
通路基体166c及び通路基体166dをそれぞれビス
(図示しない)によって取り付けることにより、装飾部
材161の上方から右側方にかけて誘導通路178a
が、左側方に誘導通路178bが形成される。このよう
にして形成された誘導通路178aの上流端に設けられ
た導入口179aは、誘導通路178bの上流端に設け
られた導入口179bよりも上方に設けられることとな
る。
【0113】上記のように組み立てられた装飾部材16
1は、取付基板163の取付穴168に挿通したビス
(図示しない)を遊技盤40の表面に穿設された取付穴
(図示しない)に螺着することにより、遊技盤40に取
り付けられる。なお、上記した誘導通路178a,17
8bは、装飾部材161内部に形成されており、誘導通
路178a,178b内の玉が視認できないものである
が、このようなものに限らず、玉を視認することができ
る位置に形成されるものや、透明な材質で構成されるこ
とにより、玉を視認できるようなものであってもよい。
【0114】上記のようにして取り付けられた装飾部材
161において、中間部材164の横方向中央に形成さ
れた誘導部173は、取付基板163の第3転動部16
9に形成された玉放出部170及び副転動部190の奥
側に位置する。また、玉排出部193a〜193fは、
第3転動部169の曲面に沿って、側方から中央に向け
て段階的に低くなる位置で第3転動部169の奥側に位
置することとなる。また、中間部材164の振分突起1
81a〜181fは、枠部材165の特定振分面186
a,186b又は通常振分面187a〜187dの下流
端に隣接し、特定振分面186a,186b又は通常振
分面187a〜187dの横方向ほぼ中央に位置するこ
ととなる。なお、特定振分面186aと振分突起181
aとで特定振分手段175aが構成され、通常振分面1
87aと振分突起181bとで通常振分手段176a
が、通常振分面187bと振分突起181cとで通常振
分手段176bが構成されるものである。また、特定振
分面186bと振分突起181bとで特定振分手段17
5bが構成され、通常振分面187cと振分突起181
eとで通常振分手段176cが、通常振分面187dと
振分突起181fとで通常振分手段176dが構成され
るものである。また、振分手段のうち、最も下流側に設
けられると共に、玉を誘導部173又は排出部経路18
4a,184bに振り分ける振分手段が特定振分手段1
75a,175bであり、玉を次段階経路185a〜1
85d又は排出経路184b,184c,184e,1
84fに振り分ける振分手段が通常振分手段176a〜
176dである。
【0115】また、排出抑止壁172に突設された玉導
出規制部174aは、中間転動面177aと特定振分面
186aとの間、即ち、通常振分手段176aと特定振
分手段175aとの間に位置し、玉導出規制部174b
は、中間転動面177bと通常振分面187aとの間、
即ち、通常振分手段176bと通常振分手段176aと
の間に位置することとなる。ただし、中間転動面177
cと通常振分面187bとの間には、玉導出規制部17
4は存在しない。
【0116】また、排出抑止壁172に突設された玉導
出規制部174cは、中間転動面177dと特定振分面
186bとの間、即ち、通常振分手段176cと特定振
分手段175bとの間に位置し、玉導出規制部174d
は、中間転動面177eと通常振分面187cとの間、
即ち、通常振分手段176dと通常振分手段176cと
の間に位置することとなる。ただし、中間転動面177
fと通常振分面187dとの間には、玉導出規制部17
4は存在しない。
【0117】次に、上記のようにして構成された装飾部
材161に受け入れられた玉の動きについて説明する。
遊技領域41を流下して装飾部材161の導入口179
aに受け入れられた玉は、図13に示すように、通路基
体166a及び通路枠166bにより形成された誘導通
路178a内を蛇行しながら流下する。このように誘導
通路178a内を蛇行しながら流下するため、玉の勢い
が弱められながら誘導通路178aを流下することとな
る。誘導通路178aを流下した玉は、誘導通路出口1
80aから中間転動面177fに向けて排出される。
【0118】一方、遊技領域41を流下して装飾部材1
61の導入口179bに受け入れられた玉は、通路基体
166c及び通路枠166dにより形成された誘導通路
178b内を蛇行しながら流下する。このように誘導通
路178b内を蛇行しながら流下するため、玉の勢いが
弱められながら誘導通路178bを流下することとな
る。誘導通路178bを流下した玉は、誘導通路出口1
80bから中間転動面177cに向けて排出される。
【0119】誘導通路出口180aあるいは誘導通路出
口180bから中間転動面177cあるいは中間転動面
177fに向けて排出された玉は、振分手段175a,
175b,176a〜176dによって振り分けられな
がら第1転動部191あるいは第2転動部192を転動
して行くが、その振り分けの動作は、第1転動部191
と第2転動部192とでほぼ同様であるため、第1転動
部191について図15を参照して説明する。
【0120】中間転動面177cに排出された玉は、中
間転動面177cを転動した後に通常振分手段176b
の通常振分面187b上に導かれる。通常振分面187
b上に導かれた玉は、通常振分面187bを転動した後
に遊技領域41前面側に設けられた振分突起181c上
に導かれ、振分突起181c上で排出部経路184cあ
るいは次段階経路185bの左右いずれかに振り分けら
れることとなる。なお、玉が通常振分面187bを転動
した後に振分突起181c上に導かれることなく、排出
部経路184cあるいは次段階経路185bに直接振り
分けられる場合もある。
【0121】排出部経路184cに振り分けられた玉
は、遊技領域41前面側に移動した後に玉排出部193
cから第3転動部169の高い位置に排出されることと
なる。一方、次段階経路185bに振り分けられた玉
は、次段階経路185bから遊技領域裏面側に転動した
後に下流側に転動し、中間転動部177bに導かれるこ
ととなる。このとき、前述のように、中間転動面177
bと次段階の通常振分面187aとの間には、通常振分
手段176bで振り分けられた玉が通常振分手段176
aの玉排出部193bに向けて導かれることを防ぐ玉導
出規制部174bが形成されているため、通常振分手段
176bによって次段階経路185bに振り分けられた
玉は、通常振分手段176aに誘導され、通常振分手段
176aによって適正に振分動作が行われる。
【0122】玉排出部193cから第3転動部169に
排出された玉は、第3転動部169上を左右に大きく転
動した後に玉放出部170から普通可変入賞球装置58
に向けて排出される。このように、第3転動部169を
大きく転動する玉が装飾部材161の下方に排出される
際には、装飾部材161の真下に落下することがなく、
転動の勢いによって大きく右側あるいは左側に向けて排
出されることとなる。従って、普通可変入賞球装置58
に入賞する確率は、非常に低いものとなる。
【0123】一方、次段階経路185bから中間転動部
177bに導かれた玉は、中間転動部177bを転動し
た後に通常振分手段176aの通常振分面187a上に
導かれる。通常振分面187a上に導かれた玉は、通常
振分手段176bと同様、通常振分面187aを転動し
た後に遊技領域41前面側に設けられた振分突起181
b上に導かれ、振分突起181b上で排出部経路184
bあるいは次段階経路185aの左右いずれかに振り分
けられることとなる。この場合も同様に、玉が通常振分
面187aを転動した後に振分突起181b上に導かれ
ることなく、排出部経路184bあるいは次段階経路1
85aに直接振り分けられる場合がある。
【0124】排出部経路184bに振り分けられた玉
は、玉排出部193bから第3転動部169に排出され
ることとなるが、排出される位置は、玉排出部193c
から第3転動部169に排出される位置よりもやや低い
位置である。一方、次段階経路185aに振り分けられ
た玉は、次段階経路185aから奥側に転動して側方か
ら中間転動部177aに導出されることとなる。
【0125】玉排出部193bから第3転動部169に
排出された玉は、玉排出部193cから排出された玉の
転動の振幅よりもやや小さい振幅で第3転動部169上
を転動した後に玉放出部170から普通可変入賞球装置
58に向けて排出される。この場合にも、第3転動部1
69を転動する玉が装飾部材161の下方に排出される
際には、装飾部材161の真下に落下することがなく、
転動の勢いによって右側あるいは左側に向けて排出され
ることとなり、普通可変入賞球装置58に入賞する確率
も低いものであるが、玉排出部193cから排出された
玉ほど低くはない。
【0126】一方、次段階経路185aから中間転動部
177aに導かれた玉は、中間転動部177aを転動し
た後に特定振分手段175aの特定振分面186a上に
導かれる。特定振分面186a上に導かれた玉は、特定
振分面186aを転動した後に遊技領域41前面側に設
けられた振分突起181a上に導かれ、振分突起181
a上で排出部経路184aあるいは入賞経路183aの
左右いずれかに振り分けられることとなる。この場合も
同様に、玉が特定振分面186aを転動した後に振分突
起181a上に導かれることなく、排出部経路184a
あるいは入賞経路183aに直接振り分けられる場合が
ある。
【0127】排出部経路184aに振り分けられた玉
は、玉排出部193aから第3転動部169に排出され
ることとなるが、排出される位置は、玉排出部193b
から第3転動部169に排出される位置よりもやや低い
位置である。一方、入賞経路183aに振り分けられた
玉は、入賞経路183aから側方に転動して誘導部17
3に導出されることとなる。
【0128】玉排出部193aから第3転動部169に
排出された玉は、玉排出部193bから排出された玉の
転動の振幅よりもやや小さい振幅で第3転動部169上
を転動した後に玉放出部170から普通可変入賞球装置
58に向けて排出される。この場合にも、第3転動部1
69を転動する玉が装飾部材161の下方に排出される
際には、装飾部材161の真下に落下することがなく、
転動の勢いによって右側あるいは左側に向けて排出され
ることとなり、普通可変入賞球装置58に入賞する確率
も低いものであるが、玉排出部193bから排出された
玉ほど低くはない。
【0129】一方、入賞経路183aから誘導部173
に導出された玉は、誘導部173を転動した後に副転動
部190に導出される。副転動部190に導出された玉
は、左右方向に転動することがないように玉放出部17
0から装飾部材161のほぼ真下に排出される。このよ
うに、装飾部材161のほぼ真下に落下するため、普通
可変入賞球装置58に入賞する確率が高いものである。
【0130】上記した第1実施形態及び第2実施形態に
おいては、特定振分手段175a,175b及び通常振
分手段176a〜176dは、装飾部材161の両端部
から中心に向けて段階的に低くなるように配置されるも
のであるが、このようなものに限らず、図16に示すよ
うに、振分手段175a,175b,176a〜176
dが装飾部材161の中心から両端部に向けて段階的に
低くなるように配置されているものであってもよい。こ
のような実施形態(以下、第3実施形態という)につい
て説明する。図16は、第3実施形態に係る装飾部材1
61の正面図である。なお、以下に説明する第3実施形
態は、第1実施形態及び第2実施形態のいずれにも適用
できるものであるが、以下の説明は、第2実施形態の変
形例として第1転動部191についてのみ説明する。ま
た、第2実施形態と同一の機能を有する部品には、同じ
符号を付した。
【0131】この場合、特定振分手段175aは、最も
上流の位置に配置されるものであるため、最初の振り分
けの時点で玉が入賞経路183aあるいは次段階経路1
85aに振り分けられるものである。そして、下流側に
進むに従って玉排出部193a,193bが中心から遠
ざかるため、玉の排出される位置は、徐々に第3転動部
169のより高い位置となる。このため、第2実施形態
とは、まったく逆の構成であり、玉が振り分けの段階を
経るに従って普通可変入賞球装置58への入賞の確率が
低くなるものである。この場合、特定振分手段175a
の誘導部173の形状は、例えば、玉放出部170に向
けて傾斜状に形成されるものや階段状に形成されるもの
のように、玉を手前側に誘導できるものであっても良
い。また、特定振分手段175aから第3転動部169
に向けて垂直に落下させるものであっても良い。
【0132】上記した装飾部材161の第1実施形態乃
至第3実施形態は、その下部であって遊技領域41前面
側に第3転動部169を有するものであるが、この第1
実施形態乃至第3実施形態から第3転動部169を省い
たもの、即ち、第3転動部169を有しない装飾部材1
61が考えられる。このような第3転動部169を有し
ない装飾部材161の実施形態について、図17及び図
18に示す実施形態(以下、第4実施形態という),図
19に示す実施形態(以下、第5実施形態という)を参
照して説明する。図17は、第4実施形態に係る装飾部
材161の斜視図であり、図18は、第4実施形態に係
る装飾部材161の振分手段175a,175b,17
6a〜176dでの玉動きを示す平面図であり、図19
は、第5実施形態に係る装飾部材161の正面図であ
る。なお、以下に説明する第4実施形態及び第5実施形
態は、第1実施形態乃至第3実施形態のいずれにも適用
できるものであるが、以下の説明は、第4実施形態は、
第2実施形態の変形例として説明し、第5実施形態は、
第3実施形態の変形例として第1転動部191について
のみ説明する。また、第2実施形態、第3実施形態と同
一の機能を有する部品には、同じ符号を付した。
【0133】第4実施形態に係る装飾部材161は、図
17に示すように、第2実施形態に係る装飾部材161
から第3転動部169,玉放出部170,放出防止リブ
171及び副転動部190を除いた以外は、まったく同
様の構成であるため、相違する部分のみを説明する。第
4実施形態に係る装飾部材161においては、取付基板
163に中間部材164の構造及び機能を持たせてい
る。即ち、中間部材164の排出抑止壁172の下方
に、この排出抑止壁172を延長するような形でフラン
ジ部167を延設して取付基板163として形成してい
る。従って、第4実施形態に係る装飾部材161の取付
基板163は、装飾部材161を遊技盤40の表面に取
り付ける機能を有すると共に、排出抑止壁172,誘導
部173,玉導出規制部174a,174b,振分突起
181a〜181c,入賞経路183a,排出部経路1
84a〜184c,次段階経路185a,185b及び
玉排出部193a〜193cを有するものである。
【0134】次に、上記のようにして構成された装飾部
材161に受け入れられた玉の動きであるが、第1実施
形態乃至第3実施形態に係る装飾部材161において、
誘導部173及び玉排出部193a〜193cから排出
された玉が第3転動部169に落下するのに対し、第4
実施形態に係る装飾部材161においては、誘導部17
3及び玉排出部193a〜193cから排出された玉
は、そのまま装飾部材161の下方に排出されるもので
ある。この点以外は、まったく同様であるため、相違す
る点のみ説明する。
【0135】特定振分手段175aによって、誘導部1
73に導出された玉は、誘導部173を転動した後に誘
導部173から装飾部材161のほぼ真下に排出され
る。このように、装飾部材161の中央からほぼ真下に
落下するため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率
が高いものである。
【0136】一方、特定振分手段175aあるいは通常
振分手段176a,176bによって排出部経路184
a〜184cに振り分けられた玉は、玉排出部193a
〜193cから装飾部材161の下方に向けて排出され
るが、普通可変入賞球装置58に向けて排出されるもの
ではないため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率
が低いものである。
【0137】上記した第4実施形態においては、通常振
分手段176a,176b及び特定振分手段175a
は、装飾部材161の両端部から中心に向けて段階的に
低くなるように配置されるものであるが、このようなも
のに限らず、第3実施形態と同様、図19に示すよう
に、振分手段175a,176a,176bが装飾部材
161の中心から両端部に向けて段階的に低くなるよう
に配置されている第5実施形態であってもよい。第5実
施形態に係る装飾部材161は、第3実施形態に係る装
飾部材161から第3転動部169,玉放出部170,
放出防止リブ171及び副転動部190を除いた以外
は、まったく同様の構成であるため、相違する部分のみ
を説明する。
【0138】第5実施形態の場合、特定振分手段175
aによって入賞経路183aに振り分けられた玉は、誘
導部173から装飾部材161のほぼ真下に排出され
る。このように、装飾部材161の中央からほぼ真下に
落下するため、普通可変入賞球装置58に入賞する確率
が高いものである。
【0139】一方、通常振分手段176a,176bに
よって排出部経路184a,184bに振り分けられた
玉は、玉排出部193a,193bから装飾部材161
の下方に向けて排出されるが、普通可変入賞球装置58
に向けて排出されるものではないため、普通可変入賞球
装置58に入賞する確率が低いものである。
【0140】上記した第1実施形態乃至第5実施形態に
おいては、第1転動部191及び第2転動部192に、
第1転動部191あるいは第2転動部192上を転動す
る玉を誘導部173へ誘導する経路と誘導部173へ誘
導することなく排出する経路とに振り分ける振分手段1
75a,175b,176a〜176dが形成されたも
のを示したが、このようなものに限らず、図20乃至図
22に示すように、振分手段175a,175b,17
6a〜176dが形成されていないものであってもよ
い。このような実施形態(以下、第6実施形態という)
について説明する。図20は、第1転動部191に落下
誘導面200が形成された場合の転動部の概略図であ
り、図21は、第1転動部191に落下誘導面200が
形成され、第2転動部192に落下阻止面201が形成
された場合の転動部の概略図であり、図22は、第1転
動部191と第2転動部192とで奥行方向の傾斜が異
なる場合の転動部の概略図である。なお、第1実施形態
乃至第5実施形態と同一の機能を有する部品には、同じ
符号を付した。
【0141】図20において、第1転動部191及び第
2転動部192は、いずれも第1転動部191と第2転
動部192との間に形成される誘導部173に向けて下
り傾斜すると共に、奥側から手前側に向けても下り傾斜
して形成されている。また、第1転動部191の上流側
の表面には、第1転動部191上を転動する玉を落下さ
せ易くするための落下誘導面200が形成されている
が、第2転動部192の上面は、平面状に形成されてい
る。なお、落下誘導面200は、両側方が高く下方に湾
曲した円弧状に形成されるものである。
【0142】しかして、第1転動部191を転動する玉
は、誘導部173へ到達する前に落下誘導面200によ
って第1転動部191の前面側から強制的に排出される
ことがあるが、平面状に形成された第2転動部192で
は、強制的に排出されることがない。このため、第1転
動部191を転動する玉は、第2転動部192を転動す
る玉に比べて誘導部173へ到達する確率が低いもので
ある。
【0143】図21において、第1転動部191及び第
2転動部192は、前述と同様、いずれも第1転動部1
91と第2転動部192との間に形成される誘導部17
3に向けて下り傾斜すると共に、奥側から手前側に向け
ても下り傾斜して形成されている。また、第1転動部1
91の上流側の表面には、第1転動部191上を転動す
る玉を落下させ易くするための落下誘導面200が形成
されており、第2転動部192の上流側の表面には、第
2転動部192上を転動する玉が落下し難くするための
落下阻止面201が形成されている。なお、前述と同
様、落下誘導面200は、両側方が高く下方に湾曲した
円弧状に形成されるものであり、落下阻止面201は、
両側方が低く上方に湾曲した円弧状に形成されるもので
ある。
【0144】しかして、第1転動部191を転動する玉
は、誘導部173へ到達する前に落下誘導面200によ
って第1転動部191の前面側から強制的に排出される
ことがあるが、第2転動部192を転動する玉は、強制
的に排出されることがないばかりでなく、落下阻止面2
01によって第2転動部192の外へ排出され難くなっ
ている。このため、第1転動部191を転動する玉は、
第2転動部192を転動する玉に比べて誘導部173へ
到達する確率が更に低いものである。
【0145】図22において、第1転動部191及び第
2転動部192は、前述と同様、いずれも第1転動部1
91と第2転動部192との間に形成される誘導部17
3に向けて下り傾斜すると共に、奥側から手前側に向け
ても下り傾斜して形成されている。しかし、第2転動部
192の奥側から手前側に向けての傾斜は、第1転動部
191の奥側から手前側に向けての傾斜に比べて急な勾
配で形成されている。
【0146】しかして、第2転動部192を転動する玉
は、誘導部173へ到達する前に第2転動部192の前
面側から排出されやすいが、第1転動部191を転動す
る玉は、第2転動部192を転動する玉ほど、第1転動
部191の前面側から排出されやすくはない。このた
め、第2転動部192を転動する玉は、第1転動部19
1を転動する玉に比べて誘導部173へ到達する確率が
低いものである。
【0147】なお、上記した第6実施形態においては、
第1転動部191あるいは第2転動部192に落下誘導
面200,落下阻止面201を設けたり、第1転動部1
91と第2転動部192とで傾斜角度を変えたりするこ
とで、誘導部173への到達率を変えるものを示した
が、この他にも、誘導部173までの距離が第1転動部
191と第2転動部192とで異なっていたり、また、
一方の転動部にのみ誘導部173へ玉を誘導させ易い誘
導溝や突起等が設けられていることにより、誘導部17
3への到達率を変えるもの等であってもよい。
【0148】また、上記した実施形態においては、装飾
部材161に誘導通路178a,178bが備えられた
ものを示したが、誘導通路178a,178bが備えら
れていないものであってもよい。例えば、装飾部材16
1の側方あるいは上部等に玉の受入口が設けられてお
り、その受入口によって受け入れられた玉が直接転動部
上に落下するようなものや、装飾部材161の前面側か
ら玉を受け入れるようなものであってもよい。なお、遊
技領域41に設けられた障害釘によって、装飾部材16
1の前面側から玉が受け入れられて転動部上に落下する
場合もある。
【0149】以上、装飾部材161の詳細な構成につい
て説明してきたが、本実施形態においては、遊技盤40
の遊技領域41に設けられて変動表示を行い、表示結果
を導出する可変表示装置44の外周部分を装飾する装飾
部材161を備えた弾球遊技機1において、前記装飾部
材161の下方の遊技領域41には、玉が入賞可能な入
賞口としての普通可変入賞球装置58が備えられ、前記
装飾部材161は、該装飾部材161に受け入れられた
玉が転動する転動部と、少なくとも該転動部を転動した
玉が進入可能であると共に進入した玉を前記入賞口とし
ての普通可変入賞球装置58へ向けて誘導する誘導部1
73と、を備え、前記転動部は、前記誘導部173を挟
んで両側方に位置し且つ当該誘導部173により転動領
域が区切られた第1転動部191と第2転動部192と
を含むと共に、該第1転動部191と第2転動部192
とを、前記誘導部173へ向かって転動する玉の経路が
互いに異なる形状に形成し、玉が第1転動部191又は
第2転動部192のいずれを転動するかに応じて前記誘
導部173への到達率を異ならせたため、装飾部材16
1に受け入れられた玉は、第1転動部191又は第2転
動部192のいずれかを転動した後、入賞口としての普
通可変入賞球装置58へ玉を入賞させる確率の高い誘導
部173へ導かれるが、第1転動部191と第2転動部
192とは、互いに形状が異なることにより、第1転動
部191を転動する玉と第2転動部192を転動する玉
とでは、誘導部173へ到達する確率が異なる。従っ
て、入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞確
率も第1転動部191を転動する玉と第2転動部192
を転動する玉とでは異なるため、玉が第1転動部191
と第2転動部192のいずれを転動するかに遊技者が期
待を持って遊技を行なうことができる。
【0150】また、第1転動部191と第2転動部19
2とは、前記誘導部173を挟んで両側方に位置し且つ
誘導部173により転動領域が区切られているため、第
1転動部191を転動する玉は、誘導部173を越えて
第2転動部192まで転動してしまうことを抑止するこ
とができ、同様に、第2転動部192を転動する玉は、
誘導部173を越えて第1転動部191まで転動してし
まうことを抑止することができる。従って、第1転動部
191を転動する玉と第2転動部192を転動する玉と
は、誘導部173以外では、互いに干渉する可能性が低
い。このため、第1転動部191及び第2転動部192
を転動する玉の誘導部173への到達率は、設定された
到達率で到達する可能性が高いため、遊技の興趣を削ぐ
ことがない。
【0151】また、誘導部173への到達率の違いは、
第1転動部191と第2転動部192の形状の違いによ
るものであるため、複雑な機構等を用いることなく、簡
単な構造で誘導部173への到達率に変化を与えること
ができるため、製造コストの低減を図ることができる。
【0152】また、転動部は、誘導部173を挟んで両
側方に位置する第1転動部191と第2転動部192と
により構成されているため、奥行方向に広い場所を必要
とせず、転動部の構造の省スペース化を図ることができ
る。
【0153】更に、第1転動部191又は第2転動部1
92のうちいずれか一方は、他方よりも誘導部173へ
の到達率が低いながらも到達する可能性が残されている
ため、遊技者は、到達率が低い方に到達した玉に対して
も入賞口としての普通可変入賞球装置58への入賞の期
待を持つことができ、遊技の興趣を向上させることがで
きる。
【0154】また、本実施形態においては、前記第1転
動部191と前記第2転動部192とには、それぞれ玉
を前記第1転動部191及び第2転動部192から排出
する経路又は前記誘導部173へ導く経路に振り分ける
振分手段175a,175b,176a〜176dを備
え、前記第1転動部191と前記第2転動部192と
は、振分手段175a,175b,176a〜176d
の形状を互いに異ならせたことにより、第1転動部19
1と第2転動部192とで玉の動きを変えることができ
ると共に、遊技者が、玉が誘導部173へ到達するか否
かの振り分け態様を楽しむことができる。
【0155】また、本実施形態においては、前記振分手
段は、前記第1転動部191及び第2転動部192の上
流から下流にかけて段階的に複数設けられると共に、玉
を前記第1転動部191及び第2転動部192から排出
する経路又は下流側の振分手段175a,175b,1
76a,176cへ誘導する経路に振り分ける通常振分
手段176a〜176dと、該通常振分手段176a〜
176dの下流側に玉を前記第1転動部191及び第2
転動部192から排出する経路又は前記誘導部173へ
誘導する経路に振り分ける特別振分手段175a,17
5bと、から構成されていることにより、玉の動きによ
り変化を持たせることができると共に、遊技者が、玉が
誘導部173へ到達するか否かの振り分け態様をより長
く楽しむことができる。
【0156】また、本実施形態においては、玉を前記第
1転動部191及び第2転動部192から排出する経路
は、玉を遊技領域41の前面側に向けて移動させて前記
第1転動部191及び第2転動部192から排出し、玉
を前記誘導部173へ誘導する経路は、玉を遊技領域4
1の後方側に向けて移動させて前記誘導部173に誘導
することにより、玉を遊技領域41前面側にのみあるい
は、後方側にのみ順次振り分ける構造のように奥行方向
に広い場所を必要とせず、振分手段175a,175
b,176a〜176dの構造の省スペース化を図るこ
とができる。
【0157】また、本実施形態においては、前記装飾部
材161は、前記遊技領域41を流下する玉を受け入れ
るための導入口179a,179bと、該導入口179
a,179bに受け入れられた玉を前記第1転動部19
1と第2転動部192とにそれぞれ誘導する誘導通路1
78a,178bを備えたことにより、玉が入賞する誘
導通路178a,178bによって、誘導部173への
到達率が異なる第1転動部191と第2転動部192と
のいずれかに誘導されるため、いずれの誘導通路178
a,178bに玉が入球するか、遊技者に期待を持たせ
ることができ、遊技の興趣を向上することができる。
【0158】また、本実施形態においては、前記導入口
179a,179bは、前記誘導通路178a,178
bに対してそれぞれ設けられ、前記導入口179a,1
79bのうち少なくとも1つの導入口179a,179
bは、他の導入口179a,179bよりも上方に位置
していることにより、たとえ上方に位置する導入口17
9a,179bに玉が受け入れられなくても、下方に位
置するその他の導入口179a,179bに玉が受け入
れられる可能性があるため、遊技者は、上方に位置する
導入口179a,179bに玉が受け入れられなかった
玉に対しても装飾部材161への受け入れ、ひいては、
誘導部173への到達の期待を持つことができる。
【0159】また、本実施形態においては、前記導入口
179a,179bが他の導入口179a,179bよ
りも上方に位置する誘導通路178a,178bは、前
記第1転動部191又は前記第2転動部192のうち前
記誘導部173への玉の到達率が高い転動部へ玉を誘導
することにより、たとえ誘導部173への到達率が高い
転動部へ誘導する導入口179a,179bに受け入れ
られなくても、下方には、その到達率が低いながらも誘
導部173へ到達する可能性のある転動部へ誘導する導
入口179a,179bがあるため、遊技者は、積極的
に誘導部173への到達率が高い転動部へ誘導する導入
口179a,179bへの入球を狙う楽しさを充分に味
わうことができる。
【0160】また、本実施形態においては、前記装飾部
材161には、前記誘導部173へ到達しなかった玉を
左右に転動させた後に遊技領域41へ排出する第3転動
部169が形成されていることにより、誘導部173へ
到達することなく前記第1転動部191又は前記第2転
動部192から排出された玉は、第3転動部169で左
右に転動するため、入賞口としての普通可変入賞球装置
58への入賞の確率が低いが、確率が低いながらも入賞
の可能性が残されているため、遊技者は、これらの玉に
対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興趣を向
上させることができる。
【0161】また、本実施形態においては、前記転動部
は、両側方から左右方向ほぼ中央に向けて段階的に低く
なるように形成されていることにより、転動部は、両側
方からほぼ中央に向けて段階的に低くなるように形成さ
れているので、第1転動部191及び第2転動部192
をほぼ同様の転動過程とすることができる。
【0162】また、本実施形態においては、前記誘導部
173は、前記転動部のほぼ中央に形成されていること
により、玉が中心に向かうに従ってより入賞の確率が高
くなる構成であるため、遊技者は、玉が中心に向かう過
程を楽しむことができると共に、玉の位置により入賞の
確率の程度を視覚的に容易に判断することができる。
【0163】更に、本実施形態においては、前記入賞口
は、前記可変表示装置で可変表示を開始させる条件の成
立契機となる始動入賞口としての普通可変入賞球装置5
8であることにより、装飾部材161に受け入れられた
玉がいずれの転動部を転動するかが始動入賞口としての
普通可変入賞球装置58への玉の入賞の確率を左右し、
ひいては、可変表示装置44で可変表示が行われるか否
かに影響するため、遊技者をより惹き付けることがで
き、遊技の興趣を向上することができる。
【0164】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、請求項1の発明においては、装飾部材に受け入れら
れた玉は、第1転動部又は第2転動部のいずれかを転動
した後、入賞口へ玉を入賞させる確率の高い誘導部へ導
かれるが、第1転動部と第2転動部とは、互いに形状が
異なることにより、第1転動部を転動する玉と第2転動
部を転動する玉とでは、誘導部へ到達する確率が異な
る。従って、入賞口への入賞確率も第1転動部を転動す
る玉と第2転動部を転動する玉とでは異なるため、玉が
第1転動部と第2転動部のいずれを転動するかに遊技者
が期待を持って遊技を行なうことができる。
【0165】また、第1転動部及び第2転動部を転動す
る玉の誘導部への到達率は、設定された到達率で到達す
る可能性が高いため、遊技の興趣を削ぐことがない。
【0166】また、誘導部への到達率の違いは、第1転
動部と第2転動部の形状の違いによるものであるため、
複雑な機構等を用いることなく、簡単な構造で誘導部へ
の到達率に変化を与えることができるため、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0167】また、転動部は、誘導部を挟んで両側方に
位置する第1転動部と第2転動部とにより構成されてい
るため、奥行方向に広い場所を必要とせず、転動部の構
造の省スペース化を図ることができる。
【0168】更に、第1転動部又は第2転動部のうちい
ずれか一方は、他方よりも誘導部への到達率が低いなが
らも到達する可能性が残されているため、遊技者は、到
達率が低い方に到達した玉に対しても入賞口への入賞の
期待を持つことができ、遊技の興趣を向上させることが
できる。
【0169】また、請求項2の発明においては、第1転
動部と第2転動部とで玉の動きを変えることができると
共に、遊技者が、玉が誘導部へ到達するか否かの振り分
け態様を楽しむことができる。
【0170】また、請求項3の発明においては、玉の動
きにより変化を持たせることができ、遊技者が、玉が誘
導部へ到達するか否かの振り分け態様をより長く楽しむ
ことができる。
【0171】また、請求項4の発明においては、玉を遊
技領域前面側にのみあるいは、後方側にのみ順次振り分
ける構造のように奥行方向に広い場所を必要とせず、振
分手段の構造の省スペース化を図ることができる。
【0172】また、請求項5の発明においては、玉が入
賞する誘導通路によって、誘導部への到達率が異なる第
1転動部と第2転動部とのいずれかに誘導されるため、
いずれの誘導通路に玉が入球するか、遊技者に期待を持
たせることができ、遊技の興趣を向上することができ
る。
【0173】また、請求項6の発明においては、たとえ
上方に位置する導入口に玉が受け入れられなくても、下
方に位置するその他の導入口に玉が受け入れられる可能
性があるため、遊技者は、上方に位置する導入口に玉が
受け入れられなかった玉に対しても装飾部材への受け入
れ、ひいては、誘導部への到達の期待を持つことができ
る。
【0174】また、請求項7の発明においては、たとえ
誘導部への到達率が高い転動部へ誘導する導入口に受け
入れられなくても、下方には、その到達率が低いながら
も誘導部へ到達する可能性のある転動部へ誘導する導入
口があるため、遊技者は、積極的に誘導部への到達率が
高い転動部へ誘導する導入口への入球を狙う楽しさを充
分に味わうことができる。
【0175】また、請求項8の発明においては、誘導部
へ到達することなく前記第1転動部又は前記第2転動部
から排出された玉は、第3転動部で左右に転動するた
め、入賞口への入賞の確率が低いが、確率が低いながら
も入賞の可能性が残されているため、遊技者は、これら
の玉に対しても入賞の期待を持つことができ、遊技の興
趣を向上させることができる。
【0176】また、請求項9の発明においては、転動部
は、両側方からほぼ中央に向けて段階的に低くなるよう
に形成されているので、第1転動部及び第2転動部をほ
ぼ同様の転動過程とすることができる。
【0177】また、請求項10の発明においては、玉が
中心に向かうに従ってより入賞の確率が高くなる構成で
あるため、遊技者は、玉が中心に向かう過程を楽しむこ
とができると共に、玉の位置により入賞の確率の程度を
視覚的に容易に判断することができる。
【0178】更に、請求項11の発明においては、装飾
部材に受け入れられた玉がいずれの転動部を転動するか
が始動入賞口への玉の入賞の確率を左右し、ひいては、
可変表示装置で可変表示が行われるか否かに影響するた
め、遊技者をより惹き付けることができ、遊技の興趣を
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る弾球遊技機を示す正面図であ
る。
【図2】弾球遊技機に設けられる遊技盤を示す正面図で
ある。
【図3】弾球遊技機を示す背面図である。
【図4】主基板と各種制御基板及び電気部品との関係を
示すブロック図である。
【図5】装飾部材及び普通可変入賞球装置の斜視図であ
る。
【図6】装飾部材に受け入れられた玉の動きを示す斜視
図である。
【図7】装飾部材の第1転動部,第2転動部,誘導部及
び第3転動部の周辺を示す平面図である。
【図8】第1転動部,第2転動部,誘導部及び第3転動
部での玉の動きを示す平面図である。
【図9】種々の形状に形成された振分手段を示す概略図
である。
【図10】種々の形状に形成された振分手段を示す概略
図である。
【図11】種々の形状に形成された振分手段を示す概略
図である。
【図12】第1転動部に特定振分手段及び通常振分手段
がそれぞれ1つずつ形成された状態の平面図である。
【図13】第2実施形態にかかる装飾部材の斜視図であ
る。
【図14】第2実施形態にかかる装飾部材の転動部の周
辺の平面図である。
【図15】第2実施形態に係る装飾部材の転動部での玉
の動きを示す平面図である。
【図16】第3実施形態に係る装飾部材の正面図であ
る。
【図17】第4実施形態に係る装飾部材の斜視図であ
る。
【図18】第4実施形態に係る装飾部材の振分手段での
玉動きを示す平面図である。
【図19】第5実施形態に係る装飾部材の正面図であ
る。
【図20】第1転動部に落下誘導面が形成された場合の
転動部の概略図である。
【図21】第1転動部に落下誘導面が形成され、第2転
動部に落下阻止面が形成された場合の転動部の概略図で
ある。
【図22】第1転動部と第2転動部とで奥行方向の傾斜
が異なる場合の転動部の概略図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機(遊技機) 40 遊技盤 41 遊技領域 44 可変表示装置 58 普通可変入賞球装置(始動入賞口(入賞口)) 161 装飾部材 169 第3転動部 170 玉放出部 173 誘導部 175a,175b 特定振分手段 176a〜176d 通常振分手段 178a,178b 誘導通路 179a,179b 導入口 191 第1転動部 192 第2転動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 周藤 敏幸 群馬県桐生市境野町6丁目460番地 株式 会社三共内 Fターム(参考) 2C088 AA06 AA17 AA35 AA36 AA42 BA02 BA03 BA04 BA37 BA41 BA78 BA88 BA89 BB21 BC22 CA14 CA19 CA27 CA31 EA09 EA10 EA29 EB52 EB73

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤の遊技領域に設けられて変動表示
    を行い、表示結果を導出する可変表示装置の外周部分を
    装飾する装飾部材を備えた遊技機において、 前記装飾部材の下方の遊技領域には、玉が入賞可能な入
    賞口が備えられ、 前記装飾部材は、該装飾部材に受け入れられた玉が転動
    する転動部と、少なくとも該転動部を転動した玉が進入
    可能であると共に進入した玉を前記入賞口へ向けて誘導
    する誘導部と、を備え、 前記転動部は、前記誘導部を挟んで両側方に位置し且つ
    当該誘導部により転動領域が区切られた第1転動部と第
    2転動部とを含むと共に、該第1転動部と第2転動部と
    を、前記誘導部へ向かって転動する玉の経路が互いに異
    なる形状に形成し、玉が第1転動部又は第2転動部のい
    ずれを転動するかに応じて前記誘導部への到達率を異な
    らせたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記第1転動部と前記第2転動部とに
    は、それぞれ玉を前記第1転動部及び第2転動部から排
    出する経路又は前記誘導部へ導く経路に振り分ける振分
    手段を備え、 前記第1転動部と前記第2転動部とは、振分手段の形状
    を互いに異ならせたことを特徴とする請求項1記載の遊
    技機。
  3. 【請求項3】 前記振分手段は、前記第1転動部及び第
    2転動部の上流から下流にかけて段階的に複数設けられ
    ると共に、玉を前記第1転動部及び第2転動部から排出
    する経路又は下流側の振分手段へ誘導する経路に振り分
    ける通常振分手段と、該通常振分手段の下流側に玉を前
    記第1転動部及び第2転動部から排出する経路又は前記
    誘導部へ誘導する経路に振り分ける特別振分手段と、か
    ら構成されていることを特徴とする請求項2記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 玉を前記第1転動部及び第2転動部から
    排出する経路は、玉を遊技領域の前面側に向けて移動さ
    せて前記第1転動部及び第2転動部から排出し、玉を前
    記誘導部へ誘導する経路は、玉を遊技領域の後方側に向
    けて移動させて前記誘導部に誘導することを特徴とする
    請求項2又は請求項3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記装飾部材は、前記遊技領域を流下す
    る玉を受け入れるための導入口と、該導入口に受け入れ
    られた玉を前記第1転動部と第2転動部とにそれぞれ誘
    導する誘導通路を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記導入口は、前記誘導通路に対してそ
    れぞれ設けられ、前記導入口のうち少なくとも1つの導
    入口は、他の導入口よりも上方に位置していることを特
    徴とする請求項5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記導入口が他の導入口よりも上方に位
    置する誘導通路は、前記第1転動部又は前記第2転動部
    のうち前記誘導部への玉の到達率が高い転動部へ玉を誘
    導することを特徴とする請求項6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記装飾部材には、前記誘導部へ到達し
    なかった玉を左右に転動させた後に遊技領域へ排出する
    第3転動部が形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項7のいずれかに記載の遊技機
  9. 【請求項9】 前記転動部は、両側方から左右方向ほぼ
    中央に向けて段階的に低くなるように形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載
    の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記誘導部は、前記転動部のほぼ中央
    に形成されていることを特徴とする請求項9記載の遊技
    機。
  11. 【請求項11】 前記入賞口は、前記可変表示装置で可
    変表示を開始させる条件の成立契機となる始動入賞口で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれ
    かに記載の遊技機。
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