JP2003102695A - 生体信号収集装置及びその制御方法 - Google Patents

生体信号収集装置及びその制御方法

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JP2003102695A
JP2003102695A JP2001303371A JP2001303371A JP2003102695A JP 2003102695 A JP2003102695 A JP 2003102695A JP 2001303371 A JP2001303371 A JP 2001303371A JP 2001303371 A JP2001303371 A JP 2001303371A JP 2003102695 A JP2003102695 A JP 2003102695A
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good
electrode
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JP2001303371A
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English (en)
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Kazuhiko Kurashige
和彦 倉繁
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Fukuda Denshi Co Ltd
Original Assignee
Fukuda Denshi Co Ltd
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  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾電極を用いて生体信号を収集する生体信号
収集装置において、使い勝手が良く、かつ品質の高い生
体信号の収集を可能とすること。 【解決手段】 乾電極から取得した生体信号に基づいて
乾電極と生体との接触状態を検出するインピーダンス測
定部122を設け、接触状態が良好であると判断される
場合に、取得した生体信号を有効な生体信号として記録
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生体信号収集装置及
びその制御方法に関し、特に、乾電極を用い、記録波形
の品質が良好で使い勝手の良い小型の生体信号収集装置
及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、心電図や筋電図等、生体の電気信
号を収集する生体信号収集装置が広く用いられている。
このような生体信号収集装置を用いる際、生体に取り付
ける電極と皮膚との電気抵抗を低減し、品質の良い信号
を収集するため、導電性のゲル等を介して電極を取り付
けることが多い。
【0003】しかし、病院等において短時間のみ生体信
号を収集する場合はよいが、通常の生活を送りながら生
体信号を取得する際に用いられる携帯型生体信号収集装
置を用いる場合には、使い勝手の面から導電性ゲル等を
用いない、いわゆる乾電極(Dry Electrode)が用いられ
ることが多い。
【0004】図8は、従来携帯型心電計に用いられてい
る乾電極の構成例を示す斜視図である。図8において、
乾電極は絶縁体からなる筐体25と、筐体25の対向す
る面上に設けられた2つの電極20及び21とから構成
される。このような乾電極を用いて心電波形を取得する
場合、ユーザは、一方の電極(例えば電極21とする)
を胸に接触させ、対向するもう一方の電極(20)を手
のひらで手前に(図の矢印方向に)押しつける。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】乾電極を用いた生体信
号収集装置において収集される生体信号の品質は、電極
と皮膚との密着度によって大きく変動することが知られ
ている。例えば心電波形を収集する場合、電極の位置に
よっては肋骨の影響で電極が皮膚に十分密着せず、診断
に利用できない程度の心電波形しか収集できない場合も
ある。
【0006】また、信号収集時には患者自らが手で電極
を皮膚に押し当てるため、手が細かく震える場合も多
く、結果として収集される生体信号に手の振動が反映さ
れてしまうことになる。さらに、信号の収集を開始する
ためのスイッチも患者自らが操作するため、実際に電極
が皮膚にどの程度密着しているかには関係なく信号の収
集が行われてしまうという問題があった。
【0007】本発明はこのような従来技術の問題に点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、乾電極を用い
て生体信号を収集する生体信号収集装置において、使い
勝手が良く、かつ品質の高い生体信号の収集を可能した
生体信号収集装置及びその制御方法を実現することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、乾電極を用いて生体信号を取得、記録する生体信号
収集装置であって、乾電極から取得した生体信号に基づ
いて、乾電極と生体との接触状態を検出する接触状態検
出手段と、接触状態検出手段が接触状態が良好であると
判断した場合に、取得した生体信号を有効な生体信号と
して記録する記録手段とを有することを特徴とする生体
信号収集装置に存する。
【0009】また、本発明の別の要旨は、乾電極を用い
て生体信号を取得、記録する生体信号収集装置の制御方
法であって、乾電極から取得した生体信号に基づいて、
乾電極と生体との接触状態を検出する接触状態検出ステ
ップと、接触状態検出ステップが接触状態が良好である
と判断した場合に、取得した生体信号を有効な生体信号
として記録する記録ステップとを有することを特徴とす
る生体信号収集装置の制御方法に存する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をそ
の好適な実施形態に基づき詳細に説明する。 ■(第1の実施形態) 図1は、本発明に係る生体情報収集装置の一実施形態と
しての心電計の構成例を示すブロック図である。
【0011】本実施形態における心電計100は、電極
部110及び本体120から構成され、電極部110と
本体120とはカールコードなど柔軟なケーブルで着脱
可能に接続されている。後述するように、本実施形態に
おいて電極部110はその電極部分が生体表面に密着す
るよう、弾性体により支持されている。
【0012】心電計本体120は、A/D変換部12
1、インピーダンス測定部122、表示部123、入力
部124、出力部125、CPU126、ROM12
7、RAM128、生体情報記録部129及び外部I/
F130を有し、各個性要素はCPUバス131により
相互接続されている。また、本体120には例えば1次
電池又は2次電池等から構成される図示しない電源部が
内蔵され、各構成要素に必要な電流/電圧を供給してい
る。
【0013】A/D変換部121は、電極部110から
の生体信号を増幅するとともに、電極部110から入力
するアナログ生体波形を所定のサンプリング条件でディ
ジタルデータに変換する。インピーダンス測定部122
は、A/D変換部121の出力データを元に電極部11
0の電極と生体とのインピーダンス変化を測定する。表
示部123は、例えばLCDやLED等の表示素子から
構成され、心電計100の動作状態やユーザへのメッセ
ージ等を表示する。入力部124はボタン、キー等を有
し、心電計100の各種設定やイベント等の入力に用い
られる。出力部125は例えばスピーカであり、音によ
って心電計のユーザに各種情報を報知するために用いら
れる。
【0014】CPU126は、ROM127に記憶され
たプログラムを実行することにより、各構成要素を制御
し、心電計100に必要な各種動作を実現する。ROM
127は、CPU126が実行するプログラムや心電計
100の動作に必要な各種パラメータ等を記憶する。R
AM128は、CPU126のワークエリアとして用い
られる他、各種データの一時的な記憶領域としても用い
られる。
【0015】生体情報記録部129は、フラッシュメモ
リやバッテリバックアップRAM等の不揮発性メモリか
ら構成され、取得した生体波形データやこのデータに関
係する情報各種(取得時間やユーザの個人情報等)等が
記憶される。生体情報記録部129は本体120と着脱
可能に接続されてもよい。外部I/F130は、例えば
生体情報の分析を行う外部機器等を接続するためのイン
タフェース回路であり、周知のシリアルインタフェース
(RS−232C、USB、IEEE1394等)によ
って構成される。
【0016】■(電極部11の構造) 図2は、本実施形態における心電計100の電極部11
の構成を示す図で、図2(a)は外観斜視図、図2
(b)は側面図、図2(c)は使用時の状態を説明する
図である。本実施形態において、電極部11は一対の電
極111が弾性体としてのバネ112を介して支持部1
10に接続された構成を有する。図2においては、説明
を簡単にするため支持部110を直方体形状としたが、
実際には任意の形状であってよい。また、心電計本体1
20と接続するためのケーブルも図2では省略してあ
る。
【0017】電極111を支持部110に接続する弾性
体であるバネ112は導電性材料からなり、電極111
で検出した生体信号を支持体110へ伝達する。そし
て、生体信号は図示しないケーブルを介して心電計本体
120へ導かれる。図2(c)に示すように、バネ11
2を用いて電極111を支持部110に接続することに
より、電極111がそれぞれ独立して移動可能となり、
生体表面の凹凸があっても高い接触面積を維持すること
が可能である。また、ユーザが電極を自らの体表面に押
し当てる際、手が震えたとしても、その振動をバネ11
2が吸収し、電極111は接触位置を保持する。そのた
め、従来手の震えで電極が移動することによって生体信
号へ混入していたノイズを大幅に削減することが可能で
ある。
【0018】なお、本実施形態においては電極111を
支持体110に接続する弾性体として導電性材料から構
成されるバネ112を用いたが、1)生体信号を伝達可
能であること、2)電極111を支持体110に対して
実質的に独立して移動可能に接続することが可能であれ
ば、他の任意の構成、例えば非導電材料の弾性材料と生
体信号伝達用の導電材料の組み合わせ等を用いることが
可能である。
【0019】また、本実施形態においては電極111と
して二点電極を用いた例を説明したが、周知の不感電極
を付加しても良い。不感電極を用いることにより生体信
号の品質がさらに向上する。
【0020】■(インピーダンス測定) 本実施形態に係る心電計は、電極と生体とが十分に接触
した状態であることを検出して生体信号の取得を開始す
ることを特徴の一つとしている。そのため、本実施形態
においては、生体と電極とのインピーダンスを測定する
ことによって電極と生体との接触状態を検出している。
【0021】図3は心電計本体120のA/D変換部1
21の構成例を示す図である。図3に示すように、本実
施形態におけるA/D変換部121は、電極部110か
らの生体信号を増幅する増幅器1211と、一端を増幅
器1211の入力に、他端を図示しない電源回路に接続
される抵抗1212と、増幅器1211の出力信号を所
定の条件でサンプリングしてディジタルデータに変換す
るA/D変換回路1213とを有している。
【0022】抵抗器1212は例えば数100MΩの高
い抵抗値を有し、電極部110の電極111が生体に十
分接触して電極−生体間のインピーダンスが低い場合に
は電源からの直流電圧(+Vとする)は生体信号に重畳
されない。しかし、電極111と生体との接触状態が悪
く、または接触していない場合など、電極−生体間のイ
ンピーダンスが高くなると、その値に応じて直流電圧が
増幅器1211に印加される。
【0023】従って、増幅器1211の出力データをイ
ンピーダンス測定部122で測定し、その中に含まれる
直流成分の変化を調べることによって、生体−電極間の
インピーダンス、即ち電極と生体との接触状態を検出す
ることが可能となる。後述するように、本実施形態では
RAM128に記憶された生体信号の最近10秒分のデ
ータを用いてインピーダンス測定を行い、測定区間に渡
ってインピーダンスが所定値を下回った場合にデータの
取得を継続する。
【0024】■(生体信号の取得) 次に、図4に示したフローチャートを図1と合わせて参
照し、本実施形態における心電計100の生体信号取得
動作について説明する。なお、以下の生体信号の取得動
作を行う前に、予め必要な条件等の設定(性別、年齢
等、ユーザの個人情報の設定、後述する報知方法の種別
設定等)は行われているものとする。
【0025】まず、ステップS101において、例えば
入力部124に設けられた取得開始キー等の押下による
取得開始指示を待つ。取得開始指示が検出されると、生
体信号の取得及び記録を開始する(ステップS10
3)。本実施形態においては、取得した生体信号はA/
D変換部121でディジタルデータに変換された後に、
RAM128の所定領域であるバッファへ一時記憶され
る。
【0026】バッファはA/D変換部121におけるA
/D変換条件(サンプリング周波数、データ長等)及び
バッファへ一時記憶する生体信号の時間とから決定され
る容量を有する。本実施形態ではバッファへ一時記憶す
る生体信号の時間を10秒とした。
【0027】一方、データの取得及び一時記憶が開始さ
れると同時に、インピーダンス測定部122はバッファ
内の生体信号ディジタルデータに基づいて、上述したよ
うに電極−生体間のインピーダンスをディジタルデータ
中に含まれる直流電圧成分の大きさとして検出する(ス
テップS105)。そして、バッファ内に一時記憶され
た10秒分の生体信号データについて検出したインピー
ダンス値に基づいて、電極111と生体表面との接触状
態良否を判定する(ステップS107)。
【0028】本実施形態においては、図5に示すよう
に、バッファへ一時記憶した10秒間について、インピ
ーダンス検出値が所定の閾値aを下回った際、電極11
1と生体表面が良好に接触しているものと判断するよう
に構成した。そして、接触状態が良好であると判断され
た場合、RAM128のバッファとは異なる領域に引き
続く生体信号を記録する(ステップS113)。そし
て、所定時間生体信号の取得及び記録を継続したら(ス
テップS115)取得処理を終了する。
【0029】本実施形態では、ステップS113におい
て追加(継続)取得する所定時間を50秒とした。従っ
て、バッファに残った10秒分のデータと合わせ、一回
あたり1分間のデータを取得できる。
【0030】ステップS107にもどり、バッファへ一
時記憶した10秒間について、インピーダンス検出値が
所定の閾値を上回る区間があった場合には、電極111
と生体表面が良好に接触していないものと判断する。こ
の場合、引き続き取得した生体信号データはバッファへ
上書きされ、引き続きインピーダンス検出に供される
(ステップS109)。また、ユーザに対し、「もう少
し強く押すか、場所をずらしてみてください」等のメッ
セージを、例えば予めROM127に記憶された音声デ
ータを用いて出力部125から再生し、ユーザに電極1
11の接触が悪い旨を報知する。
【0031】記録が終了すると、バッファに記憶された
生体信号データ(最初の10秒分)とステップS113
で追加記録された生体信号データ(その後の50秒分)
はRAM128内で結合され、ユーザの個人情報や記録
日時等各種情報を付加された後、生体情報記録部129
へ書き込まれる。そして、バッファやRAMに記録され
ていたデータは消去される。
【0032】図9に、従来の心電計を用いて取得した生
体信号波形の例を、図6に、本実施形態による心電計を
用いて取得した生体信号波形の例をそれぞれ示す。両図
の比較から明らかなように、図9に示す従来の取得波形
は電極の接触状態にかかわらず取得を行っているため、
ドリフトノイズが重畳した波形となっているが、本実施
形態による取得波形は非常に安定した、品質の高い波形
となっている。もちろん、取得波形の品質向上には本実
施形態における電極部の構成も寄与していることは言う
までもない。
【0033】このように、本実施形態によれば、電極1
11と生体表面との接触状態を検出し、良好な接触状態
が得られている場合に取得した生体信号を記録すること
により、品質の高い生体信号の取得が可能になる。
【0034】また、さらに電極111を弾性体を介して
支持体110に接続した電極部を用いることにより、ユ
ーザの手が動いたり、震えたりした場合にも電極の接触
状態が保たれ、より安定した、品質の高い生体信号の取
得が可能になる。
【0035】■(第2の実施形態) 上述の第1の実施形態においては、バッファへの生体信
号記録開始(ステップS103)の条件として、ユーザ
による取得開始指示(ステップS101)を用いてい
た。しかしながら、不調を感じた際に信号の記録を行う
場合などにおいては、電極を押し当てるだけで取得を開
始するように構成した方がユーザの負担を軽減できる。
【0036】図7のフローチャートを用い、本実施形態
について説明する。なお、図7において、上述した図4
と同じ動作を行うステップには同じ参照数字を付し、重
複する説明は省略する。本実施形態においては、まずス
テップS201において、心電計の主電源がONである
かどうかを判定し、主電源がONであれば生体信号の取
得を開始する(ステップS113)。すなわち、主電源
がONであれば常に生体信号の取得、バッファへの記
録、バッファ内のデータに対するインピーダンス測定を
行う。
【0037】ただし、この場合、電極の接触状態が悪い
旨の報知(ステップS111)を第1の実施形態と同様
に行うと逆に煩わしいため、ユーザが生体信号の記録を
行おうとしているにもかかわらず接触状態が悪いのか、
それとも記録するつもりがなく、電極が押しつけられて
いないために接触状態が悪いのかを判別する必要があ
る。
【0038】そのため、本実施形態では、ステップS2
03において、電極が完全に外れている(生体表面に接
していない)のか、そうでないのかを判別し、電極が外
れていると判定された場合にはステップS111での報
知をスキップするように構成している。
【0039】電極が完全に外れているのか、あるいは生
体表面に対する接触が不十分なのかは、やはりインピー
ダンス値によって判定することができる。すなわち、接
触状態が良好であるかを判定するために用いた閾値a
(図5)よりも十分大きな閾値b(図5)を別途設定
し、バッファ内のデータについてのインピーダンス値が
この閾値bを超える場合には電極が外れているものと判
定する。
【0040】このように、本実施形態によれば、第1の
実施形態よる効果に加え、ユーザがより簡単かつ自然に
生体信号の取得を行うことを可能とする。
【0041】
【他の実施形態】なお、上述の各実施形態においては、
所定時間に渡って良好な接触が得られた場合にその後も
良好な接触が得られるものと仮定してデータ取得を行っ
ていた。しかし、ユーザは接触状態がよいか悪いか認識
していないので、例えばバッファに記録した時間には良
好であった接触状態が、例えばユーザの電極を押しつけ
る力が弱まることによって悪化することも考えられる。
そのため、接触状態が良好な場合にも「その状態を維持
してください」等の音声メッセージを報知することで、
ユーザに接触状態を意識させることも有効である。
【0042】また、上述の各実施形態においては、接触
状態が良好であると判断された場合、バッファに記録さ
れたデータはそのまま残し、RAM128の別領域に取
得データを記録するように構成した。その結果、追加記
録中にはインピーダンス測定が行われない。上述したよ
うに、バッファへの記録期間は接触状態が良好でも、そ
の後追加記録中(追加の50秒分のデータ記録中)に接
触状態が悪化する可能性もあるため、追加記録中も引き
続きインピーダンスを測定し、その結果に応じて種々の
制御を行っても良い。
【0043】例えば、RAM128へ常に最近一記録単
位分(実施形態では1分分)の取得データを記録するよ
うに構成し(換言すれば、一記録単位分のバッファを設
け)、インピーダンス測定部122も一記録単位分のイ
ンピーダンス測定値を維持する。そして、一記録単位分
のデータに対するインピーダンス測定値が所定の閾値a
を下回った場合にこの一単位分のデータを生体情報記録
部129へ書き込むように構成すれば、確実に接触の良
い状態で取得したデータだけを記録することが可能であ
る。
【0044】あるいは、追加記録を行う期間については
インピーダンス測定部122が処理するデータの記録領
域を変更し、追加記録された生体信号データに対してイ
ンピーダンス測定を行うように構成することも可能であ
る。
【0045】また、追加記録期間中にインピーダンスの
上昇が認められた場合、「もう少し強く押しつけてくだ
さい」等の音声メッセージを報知するようにしても良
い。この場合、図5における閾値aより低い閾値cを設
け、検出したインピーダンスがこの閾値cを超えた場合
に音声メッセージを報知すればよい。
【0046】また、上述の実施形態においては、生体情
報収集装置として、電極部110と本体120とが分離
した構成を有する心電計のみを説明したが、電極部11
0と本体120とは必ずしも分離している必要はなく、
両者を一体化した構成を有していても良いことは言うま
でもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による生体
情報収集装置及びその制御方法によれば、より使い勝手
が良く、かつ品質の高い生体信号の取得が可能になると
いう効果を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生体情報収集装置の一実施形態として
の心電計の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の心電計における電極部110の構成例並
びに使用形態を説明する図である。
【図3】図1の心電計におけるA/D変換部121の構
成例を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態における生体信号取得動作を説
明するフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態における電極接触状態判別の
原理を説明する図である。
【図6】第1の実施形態に係る心電計で取得した心電図
波形の例を示す図である。
【図7】第2の実施形態における生体信号取得動作を説
明するフローチャートである。
【図8】従来用いられている乾電極の構成例を示す斜視
図である。
【図9】従来の乾電極を用いた心電計で取得した心電図
波形の例を示す図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾電極を用いて生体信号を取得、記録す
    る生体信号収集装置であって、 前記乾電極から取得した生体信号に基づいて、前記乾電
    極と生体との接触状態を検出する接触状態検出手段と、 前記接触状態検出手段が前記接触状態が良好であると判
    断した場合に、前記取得した生体信号を有効な生体信号
    として記録する記録手段とを有することを特徴とする生
    体信号収集装置。
  2. 【請求項2】 前記接触状態検出手段が、 前記乾電極と生体との接触状態に応じて前記乾電極から
    取得した生体信号に直流電圧を重畳する電圧重畳手段
    と、 前記電圧重畳手段を経た前記生体信号に含まれる、前記
    重畳された直流電圧を検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段で検出した電圧値に基づいて前記接触
    状態を判断する判定手段とを有することを特徴とする請
    求項1記載の生体信号収集装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段が、前記検出した電圧値が
    所定値を下回った場合に前記接触状態が良好であると判
    断することを特徴とする請求項2記載の生体信号収集装
    置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段が、前記検出した電圧値が
    所定時間連続して所定値を下回った場合に前記接触状態
    が良好であると判断することを特徴とする請求項2記載
    の生体信号収集装置。
  5. 【請求項5】 前記乾電極が、 複数の電極と、 支持手段と、 前記複数の電極を前記支持手段に接続する接続手段とを
    有し、 前記接続手段が弾性体から構成されることを特徴とする
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の生体情報
    収集装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性体が導電性材料からなるバネで
    あることを特徴とする請求項5記載の生体情報収集装
    置。
  7. 【請求項7】 さらに報知手段を有し、前記接触状態検
    出手段が前記接触状態が良好であると判断しなかった場
    合に、前記報知手段を用いてその旨を報知することを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の
    生体情報収集装置。
  8. 【請求項8】 乾電極を用いて生体信号を取得、記録す
    る生体信号収集装置の制御方法であって、 前記乾電極から取得した生体信号に基づいて、前記乾電
    極と生体との接触状態を検出する接触状態検出ステップ
    と、 前記接触状態検出ステップが前記接触状態が良好である
    と判断した場合に、前記取得した生体信号を有効な生体
    信号として記録する記録ステップとを有することを特徴
    とする生体信号収集装置の制御方法。
  9. 【請求項9】 前記接触状態検出ステップが、 前記乾電極と生体との接触状態に応じて前記乾電極から
    取得した生体信号に直流電圧を重畳する電圧重畳ステッ
    プと、 前記電圧重畳ステップを経た前記生体信号に含まれる、
    前記重畳された直流電圧を検出する電圧検出ステップ
    と、 前記電圧検出ステップで検出した電圧値に基づいて前記
    接触状態を判断する判定ステップとを有することを特徴
    とする請求項8記載の生体信号収集装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 前記判定ステップが、前記検出した電
    圧値が所定値を下回った場合に前記接触状態が良好であ
    ると判断することを特徴とする請求項9記載の生体信号
    収集装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記判定ステップが、前記検出した電
    圧値が所定時間連続して所定値を下回った場合に前記接
    触状態が良好であると判断することを特徴とする請求項
    9記載の生体信号収集装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記接触状態検出ステップが前記接触
    状態が良好であると判断しなかった場合に、その旨を報
    知する報知ステップをさらに有することを特徴とする請
    求項8乃至請求項11のいずれか1項に記載の生体情報
    収集装置の制御方法。
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