JP2003102674A - 変倍機能を有する電子内視鏡装置 - Google Patents

変倍機能を有する電子内視鏡装置

Info

Publication number
JP2003102674A
JP2003102674A JP2001299228A JP2001299228A JP2003102674A JP 2003102674 A JP2003102674 A JP 2003102674A JP 2001299228 A JP2001299228 A JP 2001299228A JP 2001299228 A JP2001299228 A JP 2001299228A JP 2003102674 A JP2003102674 A JP 2003102674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
depth
image
magnification
electronic
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001299228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4672934B2 (ja
Inventor
Toshiji Minami
逸司 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority to JP2001299228A priority Critical patent/JP4672934B2/ja
Priority to US10/226,253 priority patent/US6758807B2/en
Publication of JP2003102674A publication Critical patent/JP2003102674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4672934B2 publication Critical patent/JP4672934B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変倍操作して捉えた被観察体につき、被写界
深度が異なる同一倍率の拡大像を表示し、奥行き方向の
ボケを解消した静止画等を得る。 【解決手段】 光学的変倍機構と電子的変倍機能を備え
た電子内視鏡装置において、例えばA倍に光学的拡大し
た状態でフリーズスイッチ18の1段目が操作される
と、このときの拡大静止画が表示される共に、予め設定
された例えば3つの比較観察用深度となるレンズ位置a
,a,aに変倍用レンズが駆動される。これによ
り形成された画像は、上記A倍を維持するための電子的
変倍処理が行われ、モニタ31の4分割画面に、異なる
奥行き範囲にピントが合った複数の静止画として表示さ
れる。この複数の静止画は、その何れかを画像選択スイ
ッチ36で選択すれば、フリーズスイッチ18の2段目
の操作により記録することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変倍機能を有する電
子内視鏡装置、特に可動レンズにより光学的拡大像を観
察することができ、また信号処理にて電子的拡大像を形
成することが可能となる電子内視鏡装置の変倍動作制御
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子内視鏡装置等では、スコープ
先端部の対物レンズ系に変倍のための可動レンズを配置
し、この可動レンズをアクチュエータ等で駆動し、光学
的に被観察体像を拡大することが行われている。この光
学的に拡大された像はCCD(Charge Coupled Device)
等の撮像素子で撮像され、このCCDからの出力信号に
つきプロセッサ装置によって各種の画像処理を施すこと
により、モニタに被観察体の拡大画像が表示される。こ
のような光学変倍機構においては、70〜100倍程度
まで観察像を拡大することができる。
【0003】一方、従来から上記CCDで得られた画像
は、電子変倍回路の画素補間処理等により電子的に拡大
することが行われており、これによれば、光学的に拡大
された像を更に拡大してモニタに表示し、観察すること
ができる。
【0004】このような電子内視鏡装置の変倍機能にお
いては、光学的変倍と電子的変倍の各スイッチを用いて
光学的に拡大された任意倍率の画像を電子的に拡大した
り、内視鏡操作部の共通の変倍スイッチを用いて光学的
変倍と電子的変倍を関連付けて動作したりすることにな
る。そして、この共通変倍スイッチを用いる場合は、光
学的な変倍により拡大端(Near端)まで可動レンズ
を移動させた後、自動的に電子的変倍に移行して信号処
理による更なる拡大画像を形成することになり、これに
よれば患部等の特定部位を迅速にかつ良好な倍率で観察
することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子内視鏡装置における可動レンズを用いた光学的
変倍機構では、拡大率が上がる程、被写界深度が浅くな
り、例えば凹凸のある被観察体等ではその奥行き方向の
全体を良好に表示できない場合があった。このことを図
8及び図9により説明する。
【0006】図8において、図(A)は可動レンズ1がF
ar端にあるとき、被観察体2がCCD撮像面3に結像
する状態、図(B)は可動レンズ1が拡大側(Near端
側)へ移動したときの結像状態が示されている。なお、
この図8では可動レンズ1を距離0の位置に合せたの
で、拡大時の図(B)では撮像面3を後側にずらして描い
てあるが、実際には可動レンズ1が前側へ移動する。そ
して、図8(A)のように光学拡大をしないときは、例え
ば近点8mm〜遠点100mmの範囲においてピントが
合い、被写界深度は92mmとなるが、図8(B)のよう
に光学拡大をしたときは、近点4mm〜遠点20mmの
範囲でピントが合い、被写界深度は16mmとなる
【0007】図9には、被写界深度の説明図が示されて
おり、レンズ4の焦点距離をf、FナンバーをF、許
容錯乱円をδ、被観察体距離をLとすると、後方被写界
深度Lと前方被写界深度Lは、次のようになる。 L=(δ・F・L)/(f−δ・F・L) … (1) L=(δ・F・L)/(f+δ・F・L) … (2) そして、このレンズ4の被写界深度は上記の後方被写界
深度Lと前方被写界深度Lを加えた値、L+L
となる。なお、焦点深度は2δ・Fである。
【0008】上記の図8で説明した被写界深度も、上記
+Lの値であり、ピントが合う範囲は、図8(A)
で92mm、図8(B)では16mmとなり、現在、内視
鏡で使用される変倍用対物光学系の構成では被写界深度
は拡大するに従い浅くなる。従って、凹凸のある被観察
体を観察する場合は、被写界深度が浅く(短く)なること
により、奥行き方向で一部にボケが生じる。そうして、
被写界深度が浅い状態で捉えられた被観察体を電子的に
拡大すると、奥行き方向のボケも拡大されることにな
り、被観察体の全体を良好な画質の下で表示し観察する
ことができないという問題がある。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、変倍操作して捉えた被観察体につ
き、被写界深度の異なる同一倍率の拡大像を表示し、奥
行き方向のボケを解消した静止画等を得ることができる
変倍機能を有する電子内視鏡装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、変倍用レンズにより観察像
を光学的に変倍する対物光学系と、撮像素子を介して得
られた画像を信号処理にて電子的に変倍する電子変倍回
路とを備えた電子内視鏡装置において、上記光学変倍動
作で変化する被写界深度の中の比較観察用深度を予め設
定する深度設定手段と、光学的変倍の実行中に所定操作
が行われたとき、上記深度設定手段で設定された比較観
察用深度となるように上記対物光学系を駆動制御すると
共に、上記撮像素子で撮像された上記比較観察用深度の
画像の倍率が上記所定操作の直前の倍率と同一になるよ
うに上記電子変倍回路の電子的変倍動作を制御する制御
回路と、を設けたことを特徴とする。請求項2に係る発
明は、上記の所定操作をフリーズスイッチの静止画表示
操作とし、フリーズスイッチ操作時の静止画と上記比較
観察用深度の静止画をモニタ上の分割画面に同時に表示
するようにしたことを特徴とする。
【0011】上記の構成によれば、深度設定手段により
例えば3つ(1つ又は複数)の比較観察用深度を予め設
定することができ、光学的変倍により例えばA倍に拡大
しているときに所定の操作部材(例えばフリーズスイッ
チ)がオンされると、モニタ上の4分割画面の1つの小
画面にこのA倍の画像が表示されると共に、変倍用の可
動レンズを3つの比較観察用深度に順にセットして得ら
れた3つの画像が同じA倍率で4分割画面の残りの小画
面に表示される。即ち、被写界深度が変わると、光学拡
大率も変化することになるので、この変化分を電子拡大
処理で補うことにより、同一倍率の画像が形成される。
【0012】例えば、上記深度設定手段にて12mm、
24mm、36mmの比較観察用深度が設定されている
とすると、この深度は、可動レンズの駆動位置で特定さ
れ、光学拡大の倍率でも把握することができ、上記の比
較観察用深度は順に例えば60倍、50倍、40倍に相
当するものとなる。そして、上記のA倍が56倍である
とすると、電子変倍の倍率を、被写界深度12mmの画
像では約0.933倍、24mmの画像では1.12
倍、36mmの画像では1.4倍に設定することにな
る。この結果、ピントの合う奥行き範囲が異なる同一倍
率の4枚の拡大画像を表示することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には、実施形態例に係る電子
内視鏡装置の構成が示されている。図1において、電子
スコープ(電子内視鏡)10の先端部には、変倍用レンズ
を有する対物光学系11が設けられ、この対物光学系1
1の結像位置に、撮像面を一致させるようにしてCCD
12が配置される。上記の対物光学系11は、例えば図
2のような構成となっている。
【0014】図2に示されるように、対物光学系11
は、固定の第1レンズ(群)L、主に変倍機能を果たす
可動の第2レンズL、可動の第3レンズ(群)Lから
構成され、この第3レンズLの後方にプリズム14を
介してCCD12の撮像面12Sが配置される。当該例
の対物光学系11によれば、第2レンズLと第3レン
ズLの両方を光軸方向に相対的に前側へ移動させるこ
とにより、小さい移動量で像を変倍(像拡大)させるこ
とができる。
【0015】図1において、上記対物光学系11の第2
レンズL及び第3レンズLを駆動するアクチュエー
タ及び位置検出器15が設けられており、このアクチュ
エータとしては、リニアアクチュエータや、モータで線
状伝達部材を回転駆動しこの回転運動を直線運動に変換
するもの等がある。このアクチュエータ及び位置検出器
15には、レンズ位置を把握して変倍動作を実行するた
めのドライバ16が設けられる。
【0016】また、電子スコープ10の操作部には、例
えば光学的拡大と電子的拡大の双方において、拡大方向
と縮小方向のそれぞれを操作する変倍スイッチ(2動作
スイッチ)17、フリーズスイッチ18等が配置され
る。即ち、この変倍スイッチ17では、最初に光学的拡
大を行い、基端(Far端)から拡大端(Near端)ま
で第2レンズLを移動させた後には、自動的に電子的
拡大に移行するようになっている。また、上記フリーズ
スイッチ18は例えば2段スイッチとされ、1段目の操
作で静止画を形成し、2段目の操作で記録装置への記録
トリガーを出力する。
【0017】一方、プロセッサ装置20内には、上記の
アクチュエータドライバ16を制御し、また変倍スイッ
チ17の操作信号を入力して光学的変倍及び電子的変倍
やその他各種の制御をすると共に、被写界深度の異なる
4つの静止画を4画面に表示する制御を行うマイコン2
1、上記CCD12に対し撮像信号を読み出すための制
御信号を供給するタイミングジェネレータ(TG)22が
設けられる。
【0018】また、ビデオ信号の処理系として、CDS
(相関二重サンプリング)/AGC(自動利得制御)回路2
4、A/D変換器25、ホワイトバランス、ガンマ補
正、輪郭補正等の各種のデジタル処理を行うDSP(Dig
ital Signal Processor)26、電子変倍回路である電子
ズームIC回路27、4つの静止画を記憶する画像メモ
リ28、D/A変換器29、モニタ形式に合せた出力処
理をするエンコーダ(ENC)30が配置され、このエン
コーダ30の出力がモニタ31へ供給される。上記電子
ズームIC回路27では、DSP26で得られたビデオ
信号をメモリに記憶し、水平方向と垂直方向の画素を補
間する処理等によって電子的に拡大画像を形成すること
ができる。
【0019】更に、プロセッサ装置20には、被写界深
度や拡大率の値、その他のキャラクタを形成するための
データ、或いは被写界深度に対応する可動レンズL
(又はL)の位置を求めるための演算データ等を格納
するROM(読出し専用メモリ)32、各種のキャラクタ
を発生させるキャラクタジェネレータ33が設けられて
おり、このキャラクタジェネレータ33により、モニタ
31に表示するための変倍動作中の被写界深度や拡大率
等のキャラクタ画像が形成される。
【0020】また、プロセッサ装置20の操作パネル3
5には、各種操作キーと共に、例えばA,B,C,Dの
4つの画像選択スイッチ36が設けられており、この画
像選択スイッチ36によりモニタ31上の4分割画面の
中の1画像を選択することになる。そして、この操作パ
ネル35では、モニタ31の画面を見ながら、上記画像
選択スイッチ36で選択できる静止画の比較観察用被写
界深度の値を予め設定することができる。図3には、被
写界深度(d)とレンズ位置の関係が示されており、こ
の画像選択スイッチ36によれば、例えばレンズ位置a
,a,aとなる比較観察用深度12mm,24m
m,36mm等を設定することができる。
【0021】そして、当該例のマイコン21では、上記
の変倍スイッチ17による光学的拡大の実行中に、フリ
ーズスイッチ18の1段目が押されたとき、静止画4分
割画面表示の処理を実行し、モニタ31に表示された4
分割画面の1つが上記画像選択スイッチ36で選択され
た後に、フリーズスイッチ18の2段目が押されたと
き、選択した静止画をハードコピー、ファイリング装置
等の記録装置へ出力する。また、上記の画像選択を行わ
ずにフリーズスイッチ18の2段目が押された場合は、
4画面全部を記録装置へ出力するように制御する。
【0022】また、このマイコン21は光学的拡大動作
時にフリーズスイッチ18の1段目が押されたとき、上
記の3つの比較観察用深度の画像がフリーズスイッチ1
8の操作直前の元画像と同じ倍率にするための電子変倍
の拡大率C,C,Cを演算することになる。例え
ば、図3のように、レンズ位置a(焦点距離f)の拡
大率が60倍、レンズ位置a(焦点距離f)の拡大率
が50倍、レンズ位置a(焦点距離f)の拡大率が4
0倍に相当し、元画像のレンズ位置がpにあってその
拡大率が56倍であったとすると、C=56/60≒
0.933、C =56/50=1.12、C=56
/40=1.4が求められる。そして、このマイコン2
1は上記電子拡大率C,C,Cの電子拡大を行う
ように、上記電子ズームIC回路27を制御しており、
これによって元の画像と同じ倍率で3つの比較観察用深
度の画像が形成される。
【0023】実施形態例は以上の構成からなり、次にそ
の作用を図4乃至図7の参照の下に説明する。図4に
は、静止画4画面表示のための比較観察用深度の設定が
示されており、まずステップ101にて、モニタ31に
表示された機能設定モード画面等で、例えば図3の12
mm,24mm,36mmの被写界深度の値を操作パネ
ル35のキー等によって入力すると、ステップ102で
は、これらの被写体深度に対応する可動レンズLの位
置a,a,aが演算され、これらのレンズ位置がス
テップ103で比較観察用深度の設定値としてマイコン
21内のメモリ等に記憶、保持される。また、当該例で
は、電子拡大による画像のボケを防止するために、許容
する電子拡大の最大倍率も入力するようになっており、
この倍率値も記憶される。
【0024】次に、電子スコープ10の使用中に、その
操作部の変倍スイッチ17を操作すると、第2レンズL
(及び第3レンズL)がドライバ16とアクチュエ
ータ15により移動制御され、Near方向への焦点合
わせにより基本像から拡大した像が得られ、Far方向
の焦点合わせにより基本像へ戻る方向の縮小像が得られ
ることになり、これらの像がCCD12で撮像される。
即ち、上記変倍スイッチ17を操作しないときは、可動
の第2レンズL(及びL)がFar端へ配置され、図
2(A)のように遠距離の被観察体38aが撮像面12S
に像Kaとして結像し、変倍スイッチ17にて拡大操作
が行われると、図2(B)のように可動の第2レンズL
が前側へ移動し、最大拡大時(Near端)では近距離
の被観察体38bが像Kbとして結像する。
【0025】このようにして光学拡大された像は、CC
D12で撮像され、このCCD12から出力された信号
は、タイミングジェネレータ22の読出し信号により読
み出され、CDS/AGC回路24で相関二重サンプリ
ングと増幅処理が施された後、デジタル信号としてDS
P26で各種の処理が施される。このDSP26から出
力されたビデオ信号は、電子ズームIC回路27、エン
コーダ30を介してモニタ31に出力され、モニタ31
上に光学拡大した被観察体画像が表示される。そうし
て、更に変倍スイッチ17の拡大操作を行ったときは、
図2(B)のレンズ位置(Near端)のまま、上記電子ズ
ームIC回路27により電子拡大処理が行われ、光学拡
大した像を更に電子拡大した被観察体の画像をモニタ3
1に表示することができる。
【0026】図5には、上記の変倍動作時の静止画動作
が示されており、ステップ201にてフリーズスイッチ
(SW)18の1段目がオン操作されると、ステップ2
02では静止画の取込みを開始すると共に、現在の第2
レンズLの位置pが読み込まれ、次のステップ203
にて、可動レンズLを現在の位置から3つの比較観察
用深度のレンズ位置へ順に駆動する。即ち、図3で説明
したように、被写界深度が12mm(60倍)となるa
、24mm(50倍)となるa、36mm(40
倍)となるaのレンズ位置へ駆動される。
【0027】図6には、このような動作時の被観察体に
おける被写界深度が示されており、例えば変倍スイッチ
17により駆動されたレンズ位置pでは17mmの奥
行き範囲にピントが合うのに対し、レンズ位置aでは
12mmの奥行き範囲、レンズ位置aでは24mmの
範囲、レンズ位置aでは36mmの範囲にピントが合
うことになる。
【0028】次のステップ204では、異なる比較観察
用深度のレンズ位置a〜aと現在の第2レンズL
の位置pから電子的変倍の拡大率C,C,C
演算され、これに基づいて電子拡大処理が行われる。即
ち、図3で説明したように、現在のレンズ位置がp
(被写界深度17mm、光学拡大率56倍)にあるとす
ると、C≒0.933、C=1.12、C=1.
4となる。従って、図1の電子ズームIC回路27で
は、上記レンズ位置aで得られた画像が0.933
倍、上記レンズ位置aで得られた画像が1.12倍、
上記レンズ位置aで得られた画像が1.4倍されるこ
とになり、この結果、元の画像を含めた全ての4画像が
56倍の拡大静止画とされる。そして、これらの4つの
静止画は、画像メモリ28に一旦記憶されることにより
モニタ31の4分割画面に表示される。
【0029】図7には、上記モニタ31での4分割画面
表示状態が示されており、このモニタ31には、上記元
の画像A、比較観察用深度12mm(レンズ位置a
で得られた画像B、深度14mm(レンズ位置a)で
得られた画像C、深度28mm(レンズ位置a)で得
られた画像Dが4分割画面の小画面に表示される。な
お、この小画面では、その被写界深度(光学倍率)や表
示倍率等の情報も一緒に表示される。
【0030】次に、図5のステップ205では、選択ス
イッチ(SW)36が押されたか否かが判定されてお
り、Y(YES)のときはステップ206にて、フリーズ
スイッチ18の2段目がオンされたか否かが判定され
る。ここで、Yのとき、ステップ207では記録トリガ
ーを出力することにより選択された静止画がハードコピ
ー等の記録装置に記録される。例えば、図7の静止画C
が選択スイッチ36(C釦)により選択されると、この
静止画Cのみが記録される。一方、上記ステップ205
にてN(NO)のときもステップ208にて、フリーズス
イッチ18の2段目がオンされたか否かが判定されてお
り、ここで、Yのときには、ステップ209へ移行し、
記録トリガーに基づき全ての静止画A〜Dが例えば4分
割画面そのままでハードコピー等の記録装置に記録され
る。
【0031】そして、次のステップ210では、フリー
ズスイッチ18の1段目操作前の元の状態に復帰させる
処理が行われる。即ち、第2レンズLがpの位置へ
戻されると共に、同一倍率にするための電子拡大処理が
停止される。なお、当該例では、電子拡大の最大値が所
定値(2、3倍)に設定されており、上記電子拡大率
,C,Cがこれ以上の値となっても、上記所定
値以上には拡大されず、これにより電子拡大による画像
のボケが防止されている。
【0032】このようにして、変倍スイッチ17の操作
により表示された静止画Aだけでなく、異なる被写界深
度の静止画B,C,Dが同一倍率でモニタ31上に同時
表示されるので、観察したい奥行き範囲に良好にピント
が合った静止画を観察し、記録することができるという
利点がある。
【0033】上記実施形態例において、異なる被写界深
度の静止画を4分割画面に表示する動作は、変倍動作時
に限定して行うことになる。また、これらの動作を静止
画4分割画面表示モードとして、選択的に実行可能とし
てもよい。更に、4分割画面表示をフリーズスイッチ1
8で行わず、他のスイッチで行うようにすることもでき
る。
【0034】また、上記実施形態例では、比較観察用深
度の値をそれぞれ設定したが、この複数の比較観察用深
度の間隔、例えば5mmのみを設定し、フリーズスイッ
チ18を操作したとき、如何なる光学倍率に動作されて
いたとしても、その倍率の被写界深度から一律の5mm
間隔の比較観察用深度を自動的に設定し(図3の場合、
17mmの変倍操作に対し、24mm、29mm、34
mmを設定し)、これらの静止画を4分割画面表示する
ようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較観察用深度を予め設定する深度設定手段を備え、光
学的変倍の実行中に所定操作が行われたとき、上記比較
観察用深度となるように対物光学系を駆動制御すると共
に、撮像素子で撮像された比較観察用深度の画像の倍率
が上記所定操作の直前の倍率と同一になるように電子的
に変倍したので、光学的変倍操作時に捉えた被観察体に
ついて被写界深度が異なる同一倍率の複数の拡大像を分
割画面等に表示することができ、奥行き方向のボケを解
消した静止画等を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例に係る変倍機能を有する電
子内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態例の対物光学系の構成及び結像状態を
示し、図(A)はFar端の図、図(B)はNear端の図
である。
【図3】実施形態例の対物光学系により設定される被写
界深度とレンズ位置を示す説明図である。
【図4】実施形態例における異なる比較観察用深度に関
する設定動作を示すフローチャートである。
【図5】実施形態例における静止画の4分割画面表示及
び記録に関する動作を示すフローチャートである。
【図6】実施形態例における被観察体の対物光学系の撮
像で設定された異なる被写界深度を示す説明図である。
【図7】実施形態例のモニタにおける静止画の4分割画
面表示状態を示す図である。
【図8】内視鏡に設けられた光学的変倍機構により変化
する被写界深度を示す説明図である。
【図9】レンズの被写界深度の説明図である。
【符号の説明】
10…電子スコープ、 11…対物光学系、12…CC
D、15…アクチュエータ及び位置検出器、17…変倍
スイッチ、 18…フリーズスイッチ、21…マイコ
ン、27…電子ズームIC回路、28…画像メモリ、
31…モニタ、35…操作パネル、 36…画像選
択スイッチ、L…第2レンズ(可動レンズ)、L…第
3レンズ(可動レンズ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/232 H04N 5/232 A 7/18 7/18 M Fターム(参考) 2H040 BA03 CA23 CA24 GA02 GA10 GA12 2H087 KA10 PA04 PA17 PB04 QA01 QA07 QA18 QA21 QA25 QA33 QA41 QA45 RA41 SA14 SA16 SA19 SA63 SA64 SA72 SB03 SB12 SB22 4C061 CC06 FF40 RR06 WW03 WW10 5C022 AA09 AB23 AB36 AC54 5C054 AA01 CH01 EA01 EA05 FD07 FE18 FF03 HA12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変倍用レンズにより観察像を光学的に変
    倍する対物光学系と、撮像素子を介して得られた画像を
    信号処理にて電子的に変倍する電子変倍回路と、を備え
    た電子内視鏡装置において、 上記光学的変倍動作で変化する被写界深度の中の比較観
    察用深度を予め設定する深度設定手段と、 光学的変倍の実行中に所定操作が行われたとき、上記深
    度設定手段で設定された比較観察用深度となるように上
    記対物光学系を駆動制御すると共に、上記撮像素子で撮
    像された上記比較観察用深度の画像の倍率が上記所定操
    作の直前の倍率と同一になるように上記電子変倍回路の
    電子的変倍動作を制御する制御回路と、を設けたことを
    特徴とする変倍機能を有する電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 上記の所定操作をフリーズスイッチの静
    止画表示操作とし、フリーズスイッチ操作時の静止画と
    上記比較観察用深度の静止画をモニタ上の分割画面に同
    時に表示するようにしたことを特徴とする上記請求項1
    記載の変倍機能を有する電子内視鏡装置。
JP2001299228A 2001-08-27 2001-09-28 変倍機能を有する電子内視鏡装置 Expired - Fee Related JP4672934B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001299228A JP4672934B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 変倍機能を有する電子内視鏡装置
US10/226,253 US6758807B2 (en) 2001-08-27 2002-08-23 Electronic endoscope with power scaling function

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001299228A JP4672934B2 (ja) 2001-09-28 2001-09-28 変倍機能を有する電子内視鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003102674A true JP2003102674A (ja) 2003-04-08
JP4672934B2 JP4672934B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=19120015

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001299228A Expired - Fee Related JP4672934B2 (ja) 2001-08-27 2001-09-28 変倍機能を有する電子内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4672934B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006028039A1 (ja) * 2004-09-08 2006-03-16 Olympus Corporation 内視鏡
JP2006167139A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Pentax Corp 電子内視鏡システム及び電子内視鏡
JP2007020727A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Olympus Medical Systems Corp 画像処理装置
JP2013230319A (ja) * 2012-05-02 2013-11-14 Olympus Corp 内視鏡装置及び内視鏡装置の制御方法
JP2018006867A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05297433A (ja) * 1992-04-16 1993-11-12 Hitachi Ltd カメラの制御方法
JPH06225196A (ja) * 1993-01-25 1994-08-12 Sony Corp ビデオカメラ
JPH11183809A (ja) * 1997-12-24 1999-07-09 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用撮像装置
JP2000152063A (ja) * 1998-11-17 2000-05-30 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2000271082A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Fuji Photo Optical Co Ltd 変倍機能を有する電子内視鏡装置
JP2000342529A (ja) * 1999-06-09 2000-12-12 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP2002277756A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Fuji Photo Optical Co Ltd 変倍機能を有する電子内視鏡装置
JP2003069881A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Fuji Photo Optical Co Ltd 変倍機能を有する電子内視鏡装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05297433A (ja) * 1992-04-16 1993-11-12 Hitachi Ltd カメラの制御方法
JPH06225196A (ja) * 1993-01-25 1994-08-12 Sony Corp ビデオカメラ
JPH11183809A (ja) * 1997-12-24 1999-07-09 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用撮像装置
JP2000152063A (ja) * 1998-11-17 2000-05-30 Olympus Optical Co Ltd 撮像装置
JP2000271082A (ja) * 1999-03-26 2000-10-03 Fuji Photo Optical Co Ltd 変倍機能を有する電子内視鏡装置
JP2000342529A (ja) * 1999-06-09 2000-12-12 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP2002277756A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Fuji Photo Optical Co Ltd 変倍機能を有する電子内視鏡装置
JP2003069881A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Fuji Photo Optical Co Ltd 変倍機能を有する電子内視鏡装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006028039A1 (ja) * 2004-09-08 2006-03-16 Olympus Corporation 内視鏡
JP2006075289A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Olympus Corp 内視鏡
JP2006167139A (ja) * 2004-12-15 2006-06-29 Pentax Corp 電子内視鏡システム及び電子内視鏡
JP2007020727A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Olympus Medical Systems Corp 画像処理装置
JP2013230319A (ja) * 2012-05-02 2013-11-14 Olympus Corp 内視鏡装置及び内視鏡装置の制御方法
JP2018006867A (ja) * 2016-06-28 2018-01-11 キヤノン株式会社 画像処理装置および画像処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4672934B2 (ja) 2011-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4643044B2 (ja) 変倍機能を有する電子内視鏡装置
US6758807B2 (en) Electronic endoscope with power scaling function
JP4687451B2 (ja) 撮像装置、及びスルー画像表示方法
US8917335B2 (en) Image capturing apparatus with zoom function
JP2002314868A (ja) 撮像装置
US20130027510A1 (en) Image capture apparatus and control method therefor
JP2004212556A (ja) 撮像装置
JP4050385B2 (ja) 電子的撮像装置
JP2007286613A (ja) 内視鏡装置
JP2007104198A (ja) 撮像装置およびプログラム
JP2003102674A (ja) 変倍機能を有する電子内視鏡装置
JP2011110281A (ja) 電子内視鏡装置
JP4574913B2 (ja) 変倍機能を有する電子内視鏡装置
JP2007060520A (ja) 撮像装置
JPH10253896A (ja) 画像入力装置
JPH05191703A (ja) 撮像装置
JP3516071B2 (ja) 撮像装置
JP2000267016A (ja) 変倍機能を有する電子内視鏡装置
JP5163333B2 (ja) カメラ装置、及びその画像表示方法と画像表示プログラム
JP3302379B2 (ja) 撮像装置
JP2007208717A (ja) 撮像装置、及びその制御方法
JPH06113187A (ja) オートフォーカスカメラ装置
JP3826506B2 (ja) 情報表示方法
JP4050386B2 (ja) 電子的撮像装置
JP2013150170A (ja) 撮像装置および顕微鏡システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080509

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20090902

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees