JP2013150170A - 撮像装置および顕微鏡システム - Google Patents

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【課題】簡素な処理で像の歪みの無い画像を取得する。
【解決手段】被写体の像を撮影する撮像部3と、該撮像部3の撮影範囲の一部である予備撮影範囲を設定する予備撮影範囲設定部と、該予備撮影範囲設定部によって設定された予備撮影範囲を撮像部によって撮影して取得された複数の画像間の変化量を算出し、該変化量が所定の閾値以下であるか否かを判定する変化判定部と、予備撮影範囲を複数回撮像部によって撮影させ、取得された複数の画像間の変化量が所定の閾値以下であると変化判定部によって判定されたときに撮像部に撮影範囲を撮影させる制御部とを備える撮像装置1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置および顕微鏡システムに関するものである。
従来、顕微鏡のフレーミング動作およびフォーカシング動作を検出し、検出結果に応じてCCDイメージセンサのフレームレートや分解能等の撮影条件を設定する撮像装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、CMOSイメージセンサを採用した撮像装置が知られている。CMOSイメージセンサは、CCDに比べてフレームレートが高速であるという利点を有する一方、ローリングシャッタ方式を採用しているため動いている被写体を撮影する場合には像の歪みが顕著となる傾向がある。このような像の歪みの低減を図った撮像装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2では、連続撮影した2つの画像のうち、後に撮影された第2の画像データの読み出し方向を逆方向とした逆走査画像データを生成し、第2の画像データと逆走査画像データとを合成することにより、像の歪みを除去している。
特開2008−147908号公報 特開2011−4068号公報
しかしながら、特許文献2のように画像合成を行うと、処理が複雑となり、1つの最終的な合成画像の生成に必要な処理時間が長くなる。したがって、特許文献1のような顕微鏡の観察像の撮影に特許文献2のようなCMOSイメージセンサを採用した場合、CMOSイメージセンサの利点である高速のフレームレートを十分に活かすことが難しいという不都合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡素な処理で像の歪みの無い画像を取得することができる撮像装置および顕微鏡システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、被写体の像を撮影する撮像部と、該撮像部の撮影範囲の一部である予備撮影範囲を設定する予備撮影範囲設定部と、該予備撮影範囲設定部によって設定された予備撮影範囲を前記撮像部によって撮影して取得された複数の画像間の変化量を算出し、該変化量が所定の閾値以下であるか否かを判定する変化判定部と、前記予備撮影範囲を複数回前記撮像部によって撮影させ、取得された複数の画像間の変化量が所定の閾値以下であると前記変化判定部によって判定されたときに前記撮像部に前記撮影範囲を撮影させる制御部とを備える撮像装置を提供する。
本発明によれば、撮像部は、本撮影に先立ってより狭い予備撮影範囲を複数回撮影し、取得された複数の画像間の変化量が所定の閾値以下である、すなわち、撮像部に対して被写体が十分に静止していると変化判定部によって判定されたときに、本来の撮影範囲を撮影するように制御部によって制御される。このように、より少ない画素数の2つの画像を比較するだけの簡素な処理でありながら、本撮影時には被写体の像の歪みの無い本画像を取得することができる。
上記発明においては、前記撮像部の作動条件を設定する操作部と、前記制御部が前記撮像部に撮影を実行させている間、前記操作部による前記撮像部の作動条件の設定変更を禁止する操作ロック機構とを備えることとしてもよい。
このようにすることで、撮像部による撮影の最中は、撮像部の作動条件の設定変更に伴う撮像部の駆動が操作ロック機構によって禁止される。これにより、駆動に伴って撮像部が振動することにより画像に被写体の像の歪みが生じることを未然に防ぐことができる。
また、上記発明においては、前記撮像部によって前記撮影範囲を撮影して取得された画像から前記被写体の輪郭を検出する輪郭検出部を備え、前記予備撮影範囲設定部が、前記輪郭検出部によって検出された被写体の輪郭の少なくとも一部を含む範囲を前記予備撮影範囲に設定することとしてもよい。
このようにすることで、被写体が撮影範囲に点在する場合も、変化判定部は予備画像間の変化の有無をより正確に判定することができる。
また、本発明は、各部を電動駆動する駆動部を備える顕微鏡と、該顕微鏡の観察対象である前記被写体の像を撮影する上記いずれかに記載の撮像装置と、前記制御部が前記撮像部に撮影を実行させている間、前記駆動部による前記各部の電動駆動を禁止する駆動ロック機構とを備える顕微鏡システムを提供する。
本発明によれば、本撮影時の撮影範囲よりも少ない画素数の2つの画像を比較するだけの簡素な処理でありながら、本撮影時には被写体の像の歪みの無い画像を取得することができる。また、撮影の最中に顕微鏡の各部が駆動されることにより撮像部と被写体との相対位置が移動して画像に被写体の像の歪みが生じることを防ぐことができる。
本発明によれば、簡素な処理で像の歪みを効果的に除去することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る撮像装置およびこれを備える顕微鏡システムの全体構成図である。 図1の撮像装置のヘッド部の構成を示すブロック図である。 ローダリングシャッタ方式による像の歪みを説明する図であり、(a)静止している標本を撮影した画像および(b)走査方向に対して交差する方向に移動している標本を撮影した画像を示している。 図1の撮像装置の操作部の一部の構成を示す外観図である。 図1の撮像装置の操作部の内部の構成を示すブロック図である。 図1の表示部の構成を示す図である。 図1の表示部が備える画素数設定部の構成の一例を示す図である。 CPUによって設定される予備撮影範囲の一例を示す図である。 画素数設定部による本撮影時の画素数の設定方法の変形例を説明する図である。 図1の顕微鏡システムの動作を説明するフローチャートである。 図1の顕微鏡システムの変形例の動作を説明するフローチャートである。 図1の顕微鏡システムの変形例を示す全体構成図である。 図5の操作部の変形例を示すブロック図である。 図13の操作部が備えるCPUによって設定される予備撮影範囲の一例を示す図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る撮像装置1およびこれを備える顕微鏡システム100について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム100は、図1に示されるように、顕微鏡2と該顕微鏡2の観察像を撮影する撮像装置1とを備えている。撮像装置1は、顕微鏡2に接続されたヘッド部(撮像部)3と、該ヘッド部3の作動条件を設定する操作部4と、ヘッド部3により取得された画像を表示する表示部5とを備えている。
顕微鏡2は、被写体である標本Aを載置するステージ6と、該ステージ6上の標本Aからの観察光Lを集光する対物レンズ7と、仕様の異なる複数の対物レンズ7を保持し光路上に配置する対物レンズ7を切り替えるレボルバ8と、対物レンズ7によって集光された観察光Lの像を観察する接眼レンズ9とを備えている。ステージ6および対物レンズ7は、該対物レンズ7の光軸方向および該光軸に交差する方向に相対的に移動可能に設けられている。また、ステージ6、対物レンズ7およびレボルバ8はそれぞれ、操作者により手動で操作される機械式である。
対物レンズ7によって集光された観察光Lは、ハーフミラー10によって2つに分岐され、一方は接眼レンズ9に導かれ、他方はヘッド部3に導かれる。符号11は、対物レンズ7によって集光された観察光を、ヘッド部3が備える撮像素子12(後述)の撮像面に結像する結像レンズである。
ヘッド部3は、図2に示されるように、受光した観察光Lの光学像を電気信号に光電変換する撮像素子12と、該撮像素子12から出力された電気信号を一定の時間間隔でサンプリングするサンプリング回路13と、該サンプリング回路13によってサンプリングされた電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器14と、該A/D変換器14からの出力信号に基づいてデジタル画像データを生成する画像処理部15とを備えている。画像処理部15は、生成したデジタル画像データをケーブル33を介して操作部4が備える通信端子19(後述)に出力する。
撮像素子12は、CMOSイメージセンサのように、読み出し方式として、一本の走査線を該走査線に交差する走査方向に走査しながら画素の信号を読み出すローリングシャッタ方式を採用したものが用いられる。ローリングシャッタ方式においては、撮像面の一端から他端に向かって順番に信号が読み出されるため、1画像の読み出し期間内に標本Aおよび撮像面が相対的に移動した場合、1画像内において標本Aの像に歪みが発生する。
例えば、撮像面に対して走査方向に延びる細長い標本Aを撮影する場合、撮像素子12と標本Aとが相対的に静止していれば、図3(a)に示されるような画像Gが取得される。一方、図3(b)に示されるように、撮像素子12と標本Aとが相対的に矢印で示される方向に一定速度で移動した場合、画像G内において標本Aの像が斜めに歪む。なお、図3(a),(b)において、走査線は紙面の横方向(水平方向)に延び、走査方向は紙面の縦方向、すなわち走査線に対して垂直な方向(垂直方向)である。
操作部4は、図4に示されるように、ヘッド部3の動作を設定する各種のスイッチSW1〜SW4を備えている。具体的には、ヘッド部3の電源をオンオフする電源スイッチSW1、動作モードを選択する動作選択スイッチSW2、ヘッド部3に対して撮影を指示する撮影スイッチSW3、撮像素子12の露光量補正値を設定する露光補正スイッチSW4が備えられている。さらに、操作部4には、ヘッド部3や表示部5に対してその他の設定を行う図示しないスイッチが備えられている。動作選択スイッチSW2は、動作モードとして、例えば、電源のオンオフおよび撮影を実行する「撮影モード(REC)」、取得された画像を再生する「再生モード(PLAY)」、通信ケーブル34を介して通信端子19に接続された外部コンピュータ(PC)200によるヘッド部3の制御を許可する「PCモード(PC)」を選択可能となっている。
また、操作部4は、フラッシュメモリのようなリムーバブルメディア17を装着可能なメディア取付部16を備えている。ヘッド部3から入力されてきたデジタル画像データは、CPU20(後述)の指示に基づいて書込み部18が作動することによりメディア取付部16に装着されたリムーバブルメディア17に記憶されるようになっている。
また、操作部4は、図5に示されるように、CPU(中央演算回路)20と、CPU20により実行されるプログラムが格納された記憶装置(図示する例ではROM)21とを備えている。
CPU20は、各スイッチSW1〜4になされた操作に対応する制御信号をカメラヘッドコネクタ23を介してヘッド部3に出力することにより撮像素子12を制御する。
具体的には、CPU20は、動作選択スイッチSW2により「撮影モード」が選択されているときには撮像素子12にライブ撮影を実行させる。すなわち、撮像素子12が撮影した標本像は、ヘッド部3内において上述の処理が施された後にデジタル画像データとして操作部4に送信される。操作部4に入力されたデジタル画像データは、逐次表示用RAM22に記憶された後、該表示用RAM22から表示部5に出力され、図示しないD/A変換器によりアナログ信号化され、表示部5の画像表示パネル(後述)に表示される。この動作を連続的に行うことで、標本像がライブ画像としてリアルタイムで表示部5に表示される。
また、CPU20は、「撮影モード」において撮影スイッチSW3が押下されたときに、撮像素子12に本撮影(静止画撮影)を実行させる。この動作を行うことで、標本像が静止画像としてリムーバブルメディア17に記憶される。
また、操作部4は、CPU20から予備画像(後述)が交互に入力される第1のメモリ24および第2のメモリ25と、これらのメモリ24,25に記憶された予備画像を比較し、予備画像間の変化の有無を判定する変化判定部26とを備えている。
各メモリ24,25は、新しく予備画像を入力されると、それまで記憶していた予備画像を消去することにより、常時最新の予備画像を保持するようになっている。
変化判定部26は、2つのメモリ24,25に記憶された予備画像間の変化量を算出し、算出された変化量が所定の閾値以下である場合、すなわち、2つの予備画像が十分に同一である場合には「画像変化無し」と判定し、当該判定結果をCPU20に通知する。一方、変化判定部26は、算出された変化量が所定の閾値より大きい場合、すなわち、2つの予備画像が異なる場合には「画像変化有り」と判定し、当該判定結果をCPU20に通知する。
予備画像の変化量の算出方法としては、例えば、各予備画像の輝度平均値を算出し、算出された2つの輝度平均値の差分を算出する方法、または、2つの予備画像間において対応する画素同士の輝度値の差分を算出する方法が用いられる。このように輝度値に基づいて予備画像間の変化量を算出する場合、所定の閾値は、ノイズによる輝度値の微小変動を加味しつつ十分に小さな値、例えば、輝度値が255階調であるときには10に設定される。
表示部5は、図6に示されるように、撮像素子12によって取得された画像を表示する画像表示パネル27と、操作部4に対して操作された撮像素子12等の設定を表示する情報表示パネル28とを有している。
また、表示部5には、図7に示されるように、操作部4のスイッチを使用して操作者によって本撮影時の撮像素子12の画素数が設定される画素数設定部29および所望の画素座標範囲が設定されるROI(関心領域)設定切替部30が表示されている。
画素数設定部29には、例えば、撮像素子12の最大画素数である横1200画素×縦1600画素または横800画素×縦600画素が選択可能になっている。図7では、1600画素×1200画素が選択され、1600画素×1200画素の全域を撮影範囲としてライブ撮影や本撮影(静止画撮影)に使用する場合を例示している。
なお、800画素×600画素が選択された場合、撮影範囲は1600画素×1200画素が選択されたときと同一で撮像素子12の全域であるが、使用する画素数は少なくなる。すなわち、800画素×600画素の撮像は、1600画素×1200画素の中から水平方向および垂直方向に1つ飛びの画素を用いて撮像するといったいわゆる飛び越し走査を行う。従って、800画素×600画素の撮像は、1600画素×1200画素の撮像に比べて、使用する画素数が1/4となるため、読み出し速度(フレームレート)が向上すると共に、静止画像のファイルサイズが小さくなる。
画素数設定部29に設定された本撮影時の画素数の情報はCPU20に送信される。CPU(予備撮影範囲設定部)20は、設定された本撮影時の画素数に基づいて、撮像素子12による予備撮影時に有効とする撮像素子12の画素の範囲である予備撮影範囲を設定する。予備撮影範囲は、撮像素子12の本撮影時の撮影範囲(本撮影範囲)のうち一部の範囲、例えば、本撮影範囲の略中心範囲に設定される。
ここで、予備撮影範囲Yは、図8に示されるように、撮像素子12の本撮影範囲X内で、撮像素子12の走査線に交差する方向(走査方向)に長い形状とされることが好ましい。図8においては、走査線が紙面の横方向、走査方向が紙面の縦方向となっている。画像内の像の歪みは、走査線に沿う方向(紙面の横方向)により顕著に現れる。したがって、予備撮影範囲Yを走査線に交差する方向に長くすることで、像の歪みを効果的に検出することができる。
ROI設定切替部30は、例えば、操作部4のスイッチにより「ROI・設定」が選択されると、図9に示されるように、本撮影範囲Xの中に関心領域Zを表示させる。その後、操作部4のスイッチ等により、関心領域Zを所望の大きさと位置に設定した後、「ROI・ON」が選択されると、画素数設定部29に設定された本撮影時の画素数の情報および関心領域Zの座標情報(本実施形態では座標(1000,500)〜(1200,700))がCPU20に送信されるようになっている。
CPU20は、本撮影時の画素数の情報および関心領域Zの座標情報に基づいて、撮像素子12による予備撮影時に有効とする撮像素子12の画素の範囲である予備撮影範囲を設定する。
このようにすることで、ライブ撮影や本撮影(静止画撮影)に使用する撮影範囲を標本Aの観察に必要十分な関心領域Zとし、処理量をさらに低減することができる。この構成においては、CPU20は、選択された関心領域Zの一部を予備撮影範囲に設定する。
次に、このように構成された顕微鏡システム100の作用について図10を参照して説明する。
まず、操作者によって、電源スイッチSW1がONに切り替えられてヘッド部3に電源が投入され(ステップS1)、次に画素数設定部29に本撮影時の画素数が設定される(ステップS2)。これにより、CPU20は、操作者によって設定された画素数の設定に基づき予備撮影範囲を設定するとともに、撮像素子12に標本Aのライブ撮影を開始させ、取得された標本Aのライブ画像を表示部5に表示させる(ステップS3)。
次に、操作者によって撮影スイッチSW3が押下されると(ステップS4)、CPU20は撮像素子12によるライブ撮影を中止させ、撮影スイッチSW3が押下される直前に表示されていた画像を表示部5に表示させたままとする(ステップS5)。これと共に、CPU20は、予備撮影範囲を撮像素子12に予備撮影させ、1番目に(ステップS6)取得された予備画像(以下、n番目に取得された予備画像を第nの予備画像という。)を第1のメモリ24に記憶させ(ステップS7)、第2の予備画像を第2のメモリ25に記憶させる(ステップS8)。
2つのメモリ24,25に予備画像が1つずつ記憶されると、撮影判定部26がこれらの予備画像が同一であるかを判定する(ステップS9)。判定の結果、2つの予備画像が同一でない場合、CPU20は、撮像素子12による予備画像の取得(ステップS10,S8)と、メモリ24,25に記憶された最新の予備画像同士の比較(ステップS9)とを繰り返す。
判定の結果、2つの予備画像が同一であった場合、CPU20は、ステップS2において設定された画素数で撮像素子12に本撮影を実行させ、取得された静止画像(本画像)をリムーバブルメディア17に記憶し(ステップS11)、撮像素子12によるライブ撮影を再開させる(ステップS3)。
このように、本実施形態によれば、例えば、顕微鏡2が載置されている台の振動等が原因で撮像素子12によって取得された予備画像に標本Aの像の歪みが生じた場合、この歪みが十分に消えるまで予備撮影が繰り返され、その後本撮影が実行される。したがって、像に歪みの無い静止画像を取得することができる。
また、十分に少数の画素数からなる予備撮影範囲において予備撮影を行うので、予備撮影の実行に伴う処理量や処理時間の増大は十分に小さい程度で済む。例えば、全画素を有効とした場合の撮像素子12のフレームレートが15fpsであるとする。この場合、予備撮影範囲を、100画素×1000画素に設定すると、予備画像の撮影時のフレームレートは280fpsとなり、所要時間に換算すると3.5msとなる。この予備撮影の所要時間は、本撮影の所要時間66msと比べると十分に短い。
また、変化判定部26による処理も簡素で済むため、1枚の静止画像を取得するのに要する時間を短縮し、CMOSイメージセンサの高速なフレームレートを十分に活かすことができる。
なお、本実施形態においては、予備撮影範囲が、本撮影時の画素数に基づきCPU20によって設定されることとしたが、これに代えて、操作者によって任意の範囲に設定されることとしてもよい。
このように操作者が自身の注目する部分を含むように予備撮影範囲を設定することにより、操作者が必要とする範囲においてより確実に歪みの無い静止画像を取得することができる。
また、本実施形態においては、撮像素子12が予備撮影および本撮影している間、操作部4によるヘッド部3に対する操作を禁止することとしてもよい。具体的には、図11に示されるように、撮影スイッチSW3が押下されることにより、CPU(操作ロック機構)20は、その制御下にある操作部4の各スイッチSW1〜SW4の設定変更を受け付けないロック状態とする(ステップS12)。これにより、仮に操作者がヘッド部3に対する操作を行ったとしても、その制御信号はヘッド部3に送信されなくなる。このロック状態は、撮像素子12による本撮影が終了するまで継続される(ステップS13)。
このようにすることで、例えば、予備撮影または本撮影の最中にヘッド部3が備える構成が駆動されることにより撮像素子12が振動させられてしまうことを未然に防ぐことができる。なお、操作部4によるヘッド部3の操作は、電気的に禁止されるのではなく、例えば各スイッチSW1〜SW4の切り替えまたは押下を機械的に禁止する機構を備えることとしてもよい。
また、本実施形態においては、顕微鏡2のステージ6、対物レンズ7およびレボルバ8等の各部が機械式で作動することしたが、これに代えて、図12に示されるように、これらの各部6’〜8’が顕微鏡コントローラ31によって電動駆動され、撮像素子12が予備撮影および本撮影している間に顕微鏡2’の各部6’〜8’の作動が顕微鏡コントローラ(駆動ロック機構)31によって禁止されることとしてもよい。本変形例においては、顕微鏡2’および撮像装置1の操作を、外部PC200に搭載されたアプリケーションソフトウェアによって行うように構成されていてもよい。
このように構成された変形例に係る顕微鏡システム100’は、図11に示されるステップS12とステップS13において、CPU20によって操作部4をロック状態とするまたはロック状態を解除することに代えて、顕微鏡コントローラ31によって顕微鏡2’の各部6’〜8’の駆動をロック状態とするまたはロック状態を解除する。これにより、もし操作者が顕微鏡コントローラ31または外部PC200により顕微鏡2’に対する操作を行ったとしても、その制御信号は顕微鏡コントローラ31から顕微鏡2’に送信されず、各部6’〜8’は静止した状態に保持される。
このようにすることで、予備撮影または本撮影の最中に顕微鏡2’の各部6’〜8’が駆動させられることによりステージ6’上の標本Aおよび撮像素子12が振動してこれらの相対位置がずれてしまうことを未然に防ぐことができる。
また、本実施形態においては、図13に示されるように、撮像素子12によって取得された画像から標本Aの輪郭を検出する輪郭検出部32を備え、該輪郭検出部32によって検出された標本Aの輪郭を含むようにCPU20が予備撮影範囲を設定することとしてもよい。図13には、輪郭検出部32が操作部4’に備えられた構成が例示されている。
このようにすることで、図14に示されるように、撮像素子12の本撮影範囲Xの端の一部のみに標本Aが存在する場合、この標本Aを含むように予備撮影範囲Yが設定される。このようにすることで、標本Aの像の歪みをより確実に検出し、変化判定部26による判定精度を向上することができる。
1 撮像装置
2 顕微鏡
3 ヘッド部(撮像部)
4 操作部
5 表示部
6 ステージ
7 対物レンズ
8 レボルバ
9 接合レンズ
10 ミラー
11 結像レンズ
12 撮像素子
13 サンプリング回路
14 A/D変換器
15 画像処理部
16 メディア取付部
17 リムーバブルメディア
18 書込み部
19 通信端子
20 CPU(制御部、予備撮影範囲設定部、操作ロック機構)
21 記憶装置
22 表示用RAM
23 カメラヘッドコネクタ
24 第1のメモリ
25 第2のメモリ
26 変化判定部
27 画像表示パネル
28 情報表示パネル
29 画素数設定部
30 ROI設定切替部
31 顕微鏡コントローラ(駆動部、駆動ロック機構)
32 輪郭検出部
33 ケーブル
34 通信ケーブル
100 顕微鏡システム
200 外部コンピュータ
A 標本(被写体)
X 本撮影範囲
Y 予備撮影範囲
L 観察光
SW1 電源スイッチ
SW2 動作選択スイッチ
SW3 撮影スイッチ
SW4 露光補正スイッチ

Claims (4)

  1. 被写体の像を撮影する撮像部と、
    該撮像部の撮影範囲の一部である予備撮影範囲を設定する予備撮影範囲設定部と、
    該予備撮影範囲設定部によって設定された予備撮影範囲を前記撮像部によって撮影して取得された複数の画像間の変化量を算出し、該変化量が所定の閾値以下であるか否かを判定する変化判定部と、
    前記予備撮影範囲を複数回前記撮像部によって撮影させ、取得された複数の画像間の変化量が所定の閾値以下であると前記変化判定部によって判定されたときに前記撮像部に前記撮影範囲を撮影させる制御部とを備える撮像装置。
  2. 前記撮像部の作動条件を設定する操作部と、
    前記制御部が前記撮像部に撮影を実行させている間、前記操作部による前記撮像部の作動条件の設定変更を禁止する操作ロック機構とを備える請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像部によって前記撮影範囲を撮影して取得された画像から前記被写体の輪郭を検出する輪郭検出部を備え、
    前記予備撮影範囲設定部が、前記輪郭検出部によって検出された被写体の輪郭の少なくとも一部を含む範囲を前記予備撮影範囲に設定する請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 各部を電動駆動する駆動部を備える顕微鏡と、
    該顕微鏡の観察対象である前記被写体の像を撮影する請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮像装置と、
    前記制御部が前記撮像部に撮影を実行させている間、前記駆動部による前記各部の電動駆動を禁止する駆動ロック機構とを備える顕微鏡システム。
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