JPH11183809A - 内視鏡用撮像装置 - Google Patents

内視鏡用撮像装置

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JPH11183809A
JPH11183809A JP9355048A JP35504897A JPH11183809A JP H11183809 A JPH11183809 A JP H11183809A JP 9355048 A JP9355048 A JP 9355048A JP 35504897 A JP35504897 A JP 35504897A JP H11183809 A JPH11183809 A JP H11183809A
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JP
Japan
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imaging
endoscope
image
optical system
lens
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JP9355048A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Takasugi
芳治 高杉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的なピント調整機構を不要とし、被写界
深度の拡大を図りながら良好な画像の得られる内視鏡用
撮像装置を提供する。 【解決手段】 結像光学系201と、結像光学系により
結像された被写体像を撮像する撮像素子203と、結像
光学系と撮像素子との間に配置された可変焦点手段20
2と、可変焦点手段を駆動する駆動装置3と、撮像素子
を含むテレビカメラ2を制御するカメラコントロール装
置4と、画像処理装置5と、モニター表示装置6を備え
ている。可変焦点手段202は、駆動装置3により光学
系の焦点距離を残像が残る程度の速度で周期的に変化さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体像を結像す
るための結像光学系と、該結像光学系により結像された
被写体像を撮影するための撮像装置とを備えた内視鏡用
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば内視鏡にTVカメラなどの
撮像装置を取り付けて使用する場合、撮像装置に設けた
ピント調整装置により被写体までの距離に応じてピント
調整を行なわなければならなかった。通常、ピント調整
は、手動により撮像装置に設けられた回転式のフォーカ
スリングなどを操作して、装置内のレンズ群やピント面
にある撮像素子を光軸方向に動かすことにより行われて
いた。
【0003】又、内視鏡用TVカメラなどの撮像装置
は、その使用目的から小型・軽量であることが望まし
く、操作も簡単であることが必要であるため調整機構な
どは余りなく、特に作業中や術中などは装置の操作や調
整に煩わされることなしに手技に集中できることが望ま
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のピント
調整装置は、手動では微妙なピント合わせが難しく、特
に被写界深度が浅い場合は被写体までの距離が変わるた
びに頻繁にピント調整をし直さなければならず非常に面
倒である。
【0005】又、内視鏡TVカメラなどの撮像装置にお
いては、上記の要求を満たすために結像光学系の被写界
深度を出来るだけ深くすることが必要であるが、この被
写界深度を拡大する場合従来は光束を出来るだけ絞り、
Fナンバーを大きくすることが行われている。然し、こ
の場合、光束を絞り過ぎると観察系が暗くなって実用に
耐え得なくなってしまう。特に内視鏡は、患者の苦痛低
減や操作性向上のために細径化が望まれており、観察系
が暗いからといって光量アップのために照明用のライト
ガイドファイバーの本数を増やすことは内視鏡が太くな
るので安易にはできない。
【0006】更に、被写界深度を拡大するために光束を
絞り過ぎると、光の回折の影響によりコントラストが低
下し画質に悪影響を及ぼすことになる。然し、内視鏡観
察の場合、画質的に微細血管などの微細構造の観察や診
断に十分耐え得るものでなければならないため、画質を
低下させることはできない。更に、たとえ内視鏡で良い
画像が得られたとしても、撮像装置の性能が悪いと結果
的に良好な画像を提供できなくなってしまう。又、CC
Dなどの撮像素子の小型・高画素化に伴い画素ピッチも
小さくなるため、許容錯乱円の径が小さくなり、その分
被写界深度が浅くなってしまう。更に、CCDの感度低
下や内視鏡の細径化によって、明るさ的に不利になる傾
向にあるため、余り光束を絞ることもできない。このよ
うに従来の方法では、被写界深度を十分確保することが
難しくなっている。
【0007】そこで、従来、被写界深度の拡大を目的と
した手法として、例えば特開平9−230252号公報
に開示されたものがある。これは、顕微鏡に適用したも
のであるが、対物レンズの物体側の焦点面を高速振動
(約60Hz以上)させると、ピントの合った画像はコ
ントラストが高く合っていない画像はコントラストが低
いため、人の目には高速で画像が切り替わることで残像
現象によりコントラストの高い画像が残り、結果として
全てにピントの合った画像を得ることができると云うも
のである。燃し、ピントの合った画像とピントの合って
いないぼけた画像を重ね合わせるために、どうしても深
度拡大と共に画像のコントラスト低下は避けられない。
特に、拡大した深度の近点側と遠点側では画像の劣化し
たものとなってしまう。このため、内視鏡による微細血
管などの微細構造体の観察に対してはコントラストの良
い画像が得られず、十分な観察や診断ができなくなる虞
れがある。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなさたものであり、その目的とするとこ
ろは、メカ的なピント調整機構を不要とし、被写界深度
の拡大を図りながらコントラストの低下のない良好な画
像の得られる内視鏡用撮像装置を提供しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、被写体像を結像す
るための結像光学系と、該結像光学系により結像された
被写体像を撮像するための撮像素子とを備えた内視鏡用
撮像装置において、装置の光路中に、前記結像光学系の
焦点距離を残像が残る程度の速度で周期的に変化させ得
る可変焦点手段を設けて、ピント状態の異なる画像を順
次表示させることにより被写界深度を拡大するようにし
たことを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、前記結像
光学系は複数のレンズを含み、且つ前記撮像装置は前記
レンズを移動させるための機構を有しないことを特徴と
している。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、前記可変
焦点手段を前記結像光学系の瞳位置又はその近傍位置に
配置したことを特徴としている。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、被写体画
像のモニター手段と、該モニター手段に接続されたカメ
ラコントロール装置とを備え、複数の内視鏡を選択的に
使用し得るようにした内視鏡用撮像装置において、前記
カメラコントロール装置は、結像光学系と撮像素子を備
えた電子内視鏡及び/又は結像光学系を含む内視鏡に接
続可能で該結像光学系によって結像された被写体像を撮
影するための撮像素子を含むテレビ撮影装置に接続可能
であり、前記結像光学系及び/又は前記テレビ撮影装置
の内の少なくとも1つはその光路中に観察者の眼に残像
を生ずる程度の高速動作可能の可変焦点手段を備えてい
て、ピント状態の異なる画像を重ねて観察できるように
したことを特徴としている。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、前記可変
焦点手段は、フォーカシングを行うため観察者の眼に残
像を生じない程度の低速動作も可能であることを特徴と
している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図示し
た各種実施例に基づき、実質上同一の部材及び部分には
同一符号を用いて具体的に説明する。第1実施例 図1は本発明に係る内視鏡用撮像装置の第1実施例の全
体構成を示す概略図、図2は可変焦点手段の一構成例を
示す断面図である。図中、1は対物レンズ101とリレ
ーレンズ102と視野絞り103と接眼レンズ104を
含む観察系と、照明レンズ105とライトガイド106
を含む照明系を備えた公知の内視鏡本体、2は内視鏡本
体1に取り外し可能に連結されていて観察系の光軸上に
配置された結像光学系201と可変焦点手段(可変焦点
レンズ)202とCCDの如き撮像素子203と赤外カ
ットフィルターと光学的ローパスフィルター等の組み合
わせから成る光学フィルター204と外表面に設けられ
たオン−オフスイッチ205とカバーガラス206を含
むテレビ撮影装置(テレビカメラ)、3は可変焦点レン
ズ202のアクチュエータと撮像素子203を駆動する
ための駆動装置、4は駆動装置3に接続されたカメラコ
ントロール装置、5はカメラコントロール装置4に接続
されていてA/D変換器501とフレームメモリ502
と画像回復フィルター503とD/A変換器504を含
む画像処理装置、6は画像処理装置5に接続されたモニ
ター表示装置である。
【0015】図2は可変焦点レンズ202の一例を示し
ている。図中、202aは周縁部が固定された円板状の
ガラスやプラスチックなどから成る薄い透明板、202
bは透明板202aに対向配置されていて周縁部が光軸
方向に変位し得るように支持された円板状のガラスやプ
ラスチックなどから成る薄い透明板、202cは中央部
に開口を有していて透明板202aの周縁部を固定的に
保持し且つ透明板202bを加圧用弾性膜202dを介
して変位可能に支持する容器、202eは容器内部に封
入されたシリコンオイルのような透明な作動液、202
fは加圧用弾性膜202dを介して透明板202bの周
縁部に同一円周上等間隔に配置されていて重合された多
数の圧電ユニモルフ素子とこれらの圧電ユニモルフ素子
の中心部に固定された出力軸202f′とから成る複数
のアクチュエータ、202gは容器202cに重合固着
されていてアクチュエータ202fを収容保持するアク
チュエータケースである。
【0016】第1実施例は、上記のように構成されてい
るから、内視鏡本体1により得られた被写体像は接眼レ
ンズ104,テレビカメラ2に内蔵された結像光学系2
01,可変焦点レンズ202,光学フィルター204を
経て撮像素子203により受像され、そして撮像素子2
03からの電気信号は、信号ケーブルを通して可変焦点
レンズ202のアクチュエータ202fを駆動するため
の駆動装置3及びカメラコントロール装置4へ送られ、
ここで映像信号に変換されて更に画像処理装置5へ送ら
れ、ボケた画像部分が補正されて、モニター表示装置6
により眼に見える画像として表示される。画像処理装置
5は、カメラコントロール装置4からの映像信号をA/
D変換器501によりデジタル変換し、フレームメモリ
502に記録された後画像回復フィルター503により
所定の空間周波数領域に対するフィルタリング処理が行
われ、D/A変換器504によりアナログ信号に変換さ
れて、被写体像をモニター上に表示する。これらの画像
処理は、図示しない画像処理装置5内部のCPU又はカ
メラコントロール装置4内部のCPUにより制御され
る。
【0017】ここで、可変焦点レンズ202の作用につ
いて説明する。可変焦点レンズ202のアクチュエータ
202fはアクチュエータ駆動装置3から電圧が印加さ
れると、圧電ユニモルフ素子の中心部が図2に矢印で示
した方向に変位し、この変位により発生する力は中心部
に固定された出力軸202f′に集中して透明板202
bの周縁部を所定量押圧し、一対の透明板202a,2
02bと作動液202eとで構成されるレンズの形状を
例えば図3の(a)から(b)に示すように変形させ
て、ピント位置を変える。この状態でアクチュエータ2
02fに印加されていた電圧を遮断すると、圧電ユニモ
ル素子は原形に復元するため、透明板202a,202
bも自己の習性で原形に復帰し、レンズの形状は図3の
(b)から(a)に示すように変形し、再びピント位置
を変える。
【0018】このようにアクチュエータ202fに電圧
を印加するか否かにより可変焦点レンズ2のピント位置
を迅速に変えることができるから、例えば、図3(a)
の状態(アクチュエータ202fに電圧を印加しない状
態)のとき撮像素子203の撮像面に遠点の被写体像が
合焦状態で結像し、また図3(b)の状態(アクチュエ
ータ202fに電圧が印加された状態)のとき撮像素子
203の撮像面に近点の被写体像が合焦状態で結像する
ようにすることができる。この説明で明らかなように、
アクチュエータ202fに印加すべき電圧の大きさを調
整することにより、確実且つ瞬時にピント調整を行うこ
とができる。
【0019】このように、可変焦点レンズ202の採用
により、従来の如き機械的なピント調整機構を用いるこ
となしに、撮像系全体の光学性能を変えずに被写界深度
範囲の変更やピント調整を行うことが可能となるが、こ
れでは観察したい範囲が近点寄りになったり、遠点寄り
になったりすることが出来るだけで、被写界深度範囲を
一度に観察することはできない。そこで、上述したピン
ト位置の切り換えを高速化すると、近点寄りと遠点寄り
との画像を交互に観察することになり、人間の眼には残
像現象により十分にピントが合って被写界深度が拡大し
たように見える(図4参照)。この現象は眼視観察に限
らずテレビカメラによる観察においても同様である。即
ち、可変焦点レンズ201を高速駆動してテレビカメラ
2の焦点位置を少しずらし、その状態に対する被写界深
度を変えて、撮像素子203の撮像面上には被写界深度
の異なる画像が順次取り込まれる。
【0020】通常用いるNTSC方式のテレビでは1フ
ィールド60Hzで画像が作られるため、これ以上の周
波数で可変焦点レンズ202を駆動すれば、モニター表
示装置6上には十分に被写界深度の拡大された画像を表
示させることができる。この場合、撮像素子203に取
り込まれる画像は、図5に概念的に示したように、ピン
トの合った画像(白丸)と中ボケの画像(網点の丸)と
大ボケの画像(黒丸)とが重なって見えるため、全体的
に悪い画像となり、解像力が低下することがある。そこ
で、図6に概念的に示したように、深度拡大画像のボケ
画像部分を画像処理装置5の画像回復フィルター503
にかけることにより補正し、コントラストの良い優れた
解像力の画像を提供することができる。この画像回復は
他の処理方法により行うこともできることは云うまでも
ない。
【0021】可変焦点レンズ2のピント位置の変更即ち
アクチュエータ202fに電圧を印加したり遮断したり
するのには、テレビカメラ2の外表面に設置されたオン
・オフスイッチ205(図7(a)参照)を用いてもよ
いし、図7(b)に示すように近点用と遠点用の専用ス
イッチ205a,205bを用いるようにしてもよい
し、これらを組み合わせて近点・遠点の切り換えやピン
ト調整のために用いてもよいし、更にこれらのスイッチ
を図8に示すようにフットスイッチ7として構成しても
よい。かくして、可変焦点レンズ202を用いることに
より、従来の如き機械的なピント調整が不要となってテ
レビカメラ2の構造を簡素化することができるのみなら
ず、従来の手動操作による場合よりも遙かに使い勝手が
良く、確実且つ迅速にピント合わせを行うことができ
る。
【0022】なお、可変焦点レンズ202は、図示の如
く結像光学系201と撮像素子203の間に配置するの
が好ましく、またその僅かな焦点距離の変化によっても
焦点位置を比較的大きく変えることができるように、可
変焦点レンズ202は光学系の瞳位置又はその近傍位置
に設置されるのが好ましい。尚、可変焦点レンズ202
の配置位置は厳密に瞳位置近傍でなくてもよいが、出来
るだけレンズ系を通過する光束径の比較的大きいところ
に配置するのが良い。又、可変焦点レンズ202の配置
場所に関し構成上制限がある場合は、焦点位置の必要な
変化量に応じて可変焦点レンズ202の焦点距離の変化
量が大きくとれるように変更すればよい。
【0023】又、可変焦点レンズ202の作動液202
eの中に銅イオンを含ませると、レンズ自体に赤外線カ
ット効果をもたせることができ、特に650〜700n
m付近からそれ以上の波長の光の透過率を低くすること
ができるので、赤外光にも感度をもつ撮像素子203の
色補正用に通常用いられる光学フィルター204を不要
にすることができ、好都合である。特に2価の銅イオン
は波長800nm付近に光の吸収帯があるので、例えば波
長700〜900nm程度の光の透過率を落とすことがで
きる。従って、水やオイル等の液状媒質に2価の銅イオ
ンを含む化合物を溶かした溶液を作ればよい。又、化合
物の例としては、水酸化銅Cu(OH)2 、酢酸銅Cu(CH3 COO
H)2 、硫酸銅CuSO4 などを挙げることができる。又、こ
れ以外に2価の銅イオンを含む錯体を用いることもでき
る。
【0024】又、溶液中に含まれる物質によって光の吸
収帯域が異なるので、化合物を変えることにより他の波
長域の光の透過率を落とすことも可能であり、透過率を
落としたい波長域周辺に光の吸収帯域を持つ物質(イオ
ン)を含む化合物や錯体を用いればよい。例えば、波長
1000〜1200nm付近の光の透過率を落とす場合に
は、丁度波長1100nm付近に光の吸収帯がある鉄イオ
ンを含む化合物や錯体を用いればよい。特に、医療用の
内視鏡では、処置用としてYAGレーザーや半導体レー
ザーなど様々な波長のレーザーを用いることがあるた
め、使用する波長に応じて最適な特性を持つ化合物や錯
体を使用することにより、余分なフィルターを構成しな
くてよい。但し、このような化合物や錯体は、媒質によ
っては不溶性のものもあるので、組み合わせには注意す
る必要がある。
【0025】即ち、本実施例のように、テレビカメラ2
に可変焦点レンズ202を配置しようとすると、単純に
はその分だけ光学系の全長が長くなる可能性があるが、
上述のように可変焦点レンズ202に別の機能を付加す
ることにより従来必要とした赤外カットフィルターを不
要とすることができるので、全長が長くなるのを抑える
ことができる。なお、この場合、赤外カットの特性の調
整は、可変焦点レンズ202の厚さとそこに含まれる銅
イオンの量によって決定される。即ち、厚さが薄い場合
には銅イオンの含有量を多くすればよいし、逆に厚い場
合には同含有量を少なくすればよい。又、可変焦点レン
ズ202の透明板202a及び/又は202bの表面に
赤外カットコートを施すことにより、赤外カットフィル
ターを除去することもできる。
【0026】又、可変焦点レンズ202の透明板202
a,202bも単純な平行平板より成るものでなく、厚
みの分布が不均一なものであっても良いし、非球面形状
であってもよい。これはレンズとして必要な性能、形状
に応じて作製されればよい。
【0027】更に、可変焦点レンズ202の表面に、例
えばMgF2 の単層コート又はマルチコートの反射防止
手段を施せば、この面からの反射光によるフレアやゴー
スなどによる画質への悪影響を抑えることができる。こ
の種の反射防止手段は、コーティングに限らず、反射防
止剤を塗布するなど他の方法により行なってもよい。
又、透明板202a,202bと封入された作動液20
2eとの界面の屈折率差が大きいと反射率が高くなるの
で、この屈折率差が可能な限り小さくなるような構成に
することが好ましい。
【0028】第2実施例 図9は本発明の第2実施例を示している。この実施例
は、内視鏡本体1の観察系においてリレーレンズ102
の代わりにイメージガイド102′が用いられ、テレビ
カメラ2において光学フィルター204の代りに赤外カ
ットフィルター204′のみが用いられている点で、第
1実施例とは異なる。本実施例のように、多数のファイ
バーを束ねて構成されるイメージガイド102を介して
得られる被写体像をCCD等の撮像素子203を用いて
撮影する形式のテレビカメラ2を介して観察する場合に
は、ファイバーの網目とCCDのサンプリングとの関係
からモアレが発生することが多い。このため、通常は撮
像素子203の直前に配置されるべき水晶板などの複屈
折板から成る光学的ローパスフィルターが必要となる
が、可変焦点レンズ202によりピント状態をベストの
状態から少しずらしてデフォーカス状態にすれば、ファ
イバーの網目構造をぼかしてモアレ除去を行うことがで
きるので、従来のような光学的ローパスフィルターを用
いなくて済むか、通常よりも少ない枚数の複屈折板を可
変焦点レンズ202と組み合わせて用いるだけで済むと
いう利点がある。この実施例はファイバースコープ又は
ビデオスコープに内視鏡用テレビカメラ2を取り付けた
場合の実施例であって、全体的な作用効果特に可変焦点
レンズ202の作用効果は第1実施例の場合と同様であ
るので、それらの詳細な説明は省略する。
【0029】第3実施例 図10は本発明の第3実施例を示している。この実施例
は、結像光学系201が内視鏡本体1に接続可能のアダ
プター2−1に収容されており、このアダプター2−1
に接続可能のテレビカメラ2−2は可変焦点レンズ20
2と光学フィルター204と撮像素子203を含むよう
に構成された点で、第1実施例とは異なるが、その作用
効果は既述の実施例と同様であるので、詳細な説明を省
略する。
【0030】第4実施例 図11は本発明の第4実施例を示している。この実施例
は、アダプター2−1内に可変焦点レンズ202が配置
されている点で、第2実施例とは異なるが、その作用効
果は既述の実施例と同様であるので、詳細な説明は省略
する。
【0031】第5実施例 図12は本発明の第5実施例を示している。この実施例
は、可変焦点レンズ202がテレビカメラ2の中には無
くて内視鏡本体1内の視野絞り103と接眼レンズ10
4との間に配置されている点で、第1実施例とは異な
る。この実施例も作用効果は既述の実施例と同様である
ので、詳細な説明は省略する。
【0032】第6実施例 図13は本発明の第6実施例を示している。この実施例
は、可変焦点レンズ202が内視鏡本体1内の対物レン
ズ101と撮像素子(CCD)203との間に配置され
ている点で、既述の実施例とは異なる。即ち、この実施
例は、ファイバースコープやビデオスコープと呼ばれる
内視鏡の対物系内に可変焦点レンズ202を組み込んだ
ものであるが、可変焦点レンズ202の作用効果は既述
の実施例と同様であるので、詳細な説明は省略する。図
14は、可変焦点レンズ202の配置を若干変えたこの
実施例の変形例である。この場合、可変焦点レンズ20
2は、対物系の瞳位置又はその近傍に配置されるのが好
ましい。
【0033】第7実施例 図15は本発明の第7実施例を示している。この実施例
は、アクチュエータ駆動装置3,カメラコントロール装
置4及び画像処理装置5を含む一台のカメラコントロー
ルユニット8に、例えばズーム系やファインダー付きな
ど様々な種類のテレビカメラ2を機械的にも電気的にも
接続可能なように構成して、内視鏡用撮像装置をシステ
ムとして効率良く使用し得るようにしたものである。こ
のカメラコントロールユニット8には、可変焦点レンズ
202を備えたテレビカメラのみならず、これを含まな
い通常の光学系を備えたテレビカメラも接続可能であ
る。尚、このカメラコントロールユニット8は、可変焦
点レンズ202を含むテレビカメラ2が接続された時に
はアクチュエータ駆動装置3が自動的に稼働状態に切り
換えられるようになっており、好ましくは可変焦点レン
ズ202の近点・遠点の切り換えとピント調整を行なわ
せるための切り換えスイッチ8aを備えている。
【0034】以上、実施例では、可変焦点手段として、
一対の透明薄板と透明作動液から成るレンズと、圧電ユ
ニモルフ素子から成るアクチュエータを組み合わせた可
変焦点レンズを用いたが、これに限定されるものではな
く、これに代えて、通常の固体レンズを例えば電磁石等
のアクチュエータを用いて光軸方向へ動かすことより焦
点位置を変えるようにしてもよいし、レンズ自体を振動
させて被写界深度を拡大するように構成してもよい。
【0035】以上説明したように、本発明の内視鏡用撮
像装置は、前述の特許請求の範囲に記載した特徴のほか
に下記の特徴を有する。
【0036】(1)前記可変焦点手段の駆動周期は60
Hz以上であることを特徴とする請求項1乃至5の何れ
かに記載の内視鏡用撮像装置。
【0037】(2)画像のボケ量を低減させる画像処理
手段を有することを特徴とする請求項1乃至5及び上記
(1)の何れかに記載の内視鏡用撮像装置。
【0038】(3)前記可変焦点手段を前記結像光学系
と画像素子との間に配置したことを特徴とする請求項1
乃至5又は上記(1)及び(2)の何れかに記載の内視
鏡用撮像装置。
【0039】(4)前記可変焦点手段により撮像装置の
ピント位置をモアレが消える程度に最良状態からずらす
ようにしたことを特徴とする請求項1乃至5又は上記
(1)乃至(3)の何れかに記載の内視鏡用撮像装置。
【0040】(5)前記可変焦点手段は、一対の変形可
能な透明板と該透明板の間に封入された透明液体より成
っていて外部応力により形状の変化する可変焦点レンズ
であることを特徴とする請求項1乃至5に記載の内視鏡
用撮像装置。
【0041】(6)前記液体が少なくとも銅イオンを含
有していることを特徴とする上記(5)に記載の内視鏡
用撮像装置。
【0042】(7)前記可変焦点レンズの表面に反射防
止手段が施されていることを特徴とする上記(5)又は
(6)に記載の内視鏡用撮像装置。
【0043】(8)前記可変焦点手段を駆動するための
作動スイッチを前記カメラヘッドに設けたことを特徴と
する請求項4に記載の内視鏡用撮像装置。
【0044】(9)前記可変焦点手段を駆動するための
作動スイッチが前記カメラコントロール装置に接続され
たフットスイッチであることを特徴とした請求項4に記
載の内視鏡用撮像装置。
【0045】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、光学系を絞
ることなしに比較的明るい観察視野のままで被写界深度
を確実に拡大することができ、比較的広い被写界深度範
囲に亘って見易く且つ画質の劣化のない被写体像を観察
することができる。又、機械的なピント調整機構がな
く、ピント調整は外部に設けられたスイッチを操作する
だけで行うことができるから、極めて操作性の良い内視
鏡用撮像装置を提供することができる。又、光源の光量
や撮像素子の感度のアップは不要であり而も装置を比較
的簡単に構成し得るから、装置を比較的廉価に提供する
ことができる。更に、機械的なピント調整機構が不要で
あるためカメラ部分の密封性を良くすることができ、そ
の結果耐薬性を向上させことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内視鏡用撮像装置の第1実施例の
全体構成を示す概略図である。
【図2】可変焦点手段の一構成例を示す断面図である。
【図3】可変焦点レンズの作用を示す要部断面図で、
(a)は遠点にピントを合わせた状態(常態)を、
(b)は近点にピントを合わせた状態を示している。
【図4】可変焦点手段の作用により被写界深度の拡大状
態を示す説明図である。
【図5】撮像素子に取り込まれる画像のピント状態を説
明するための概略図である。
【図6】深度拡大画像のボケ画像部分の処理方法を示す
説明図である。
【図7】(a)及び(b)は、可変焦点レンズの焦点距
離の切り換え用スイッチの互いに異なる構成例を示す概
略図である。
【図8】可変焦点レンズの焦点距離の切り換え用スイッ
チの更に異なる構成例を示す概略図である。
【図9】本発明の第2実施例の要部構成を示す概略図で
ある。
【図10】本発明の第3実施例の要部構成を示す概略図
である。
【図11】本発明の第4実施例の要部構成を示す概略図
である。
【図12】本発明の第5実施例の要部構成を示す概略図
である。
【図13】本発明の第6実施例の要部構成を示す概略図
である。
【図14】第6実施例の変形例を示す要部概略図であ
る。
【図15】本発明の第7実施例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 内視鏡本体 101 対物レンズ 102 リレーレンズ 102′ イメージガイド 103 視野絞り 104 接眼レンズ 105 照明レンズ 106 ライトガイド 2 テレビカメラ 201 結像レンズ 202 可変焦点手段(可変焦点レンズ) 202a,202b 透明板 202c 容器 202d 加圧用弾性膜 202e 透明作動液 202f アクチュエータ 202f′ 出力軸 202g アクチュエータケース 203 撮像素子 204 光学フィルター 204′ 赤外カットフィルター 205,205a,205b,8a スイッチ 206 カバーガラス 3 アクチュエータ駆動装置 4 カメラコントロール装置 5 画像処理装置 501 A/D変換器 502 フレームメモリ 503 画像回復フィルター 504 D/A変換器 6 モニター表示装置 7 フットスイッチ 8 カメラコントロールユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を結像するための結像光学系
    と、該結像光学系により結像された被写体像を撮像する
    ための撮像素子とを備えた内視鏡用撮像装置において、
    該装置の光路中に、前記光学系の焦点距離を残像が残る
    程度の速度で周期的に変化させ得る可変焦点手段を設け
    て、ピント状態の異なる画像を重ねて観察できるように
    したことを特徴とする内視鏡用撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記結像光学系は複数のレンズを含み、
    且つ前記撮像装置は前記レンズを移動させるための機構
    を有しないことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用
    撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記可変焦点手段を前記結像光学系の瞳
    位置又はその近傍位置に配置したことを特徴とする請求
    項1又は2に記載の内視鏡用撮像装置。
  4. 【請求項4】 被写体画像のモニター手段と、該被写体
    画像モニター手段に接続されたカメラコントロール装置
    とを備え、複数の内視鏡を選択的に使用し得るようにし
    た内視鏡用撮像装置において、前記カメラコントロール
    装置は、結像光学系と撮像素子を備えた電子内視鏡及び
    /又は結像光学系を含む内視鏡に接続可能で該結像光学
    系によって結像された被写体像を撮影するための撮像素
    子を含むテレビ撮影装置に接続可能であり、前記結像光
    学系及び/又は前記テレビ撮影装置の内の少なくとも1
    つはその光路中に観察者の眼に残像を生ずる程度の高速
    動作可能の可変焦点手段を備えていて、ピント状態の異
    なる画像を重ねて観察できるようにしたことを特徴とす
    る内視鏡用撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記可変焦点手段は、フォーカシングを
    行うため観察者の眼に残像を生じない程度の低速動作も
    可能であることを特徴とする請求項1又は4に記載の内
    視鏡用撮像装置。
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