JPH0980323A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH0980323A
JPH0980323A JP7232814A JP23281495A JPH0980323A JP H0980323 A JPH0980323 A JP H0980323A JP 7232814 A JP7232814 A JP 7232814A JP 23281495 A JP23281495 A JP 23281495A JP H0980323 A JPH0980323 A JP H0980323A
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JP
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brightness
line
sight
image
endoscope
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JP7232814A
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English (en)
Inventor
Mitsujiro Konno
光次郎 金野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あらゆる視度の内視鏡に組み合わせ可能なシ
ステム性を持ちながらも、ピント調整による煩雑な手間
がかからず、更に明るさに分布のある被写体において
も、正確な測距及びピント調整を行う。 【解決手段】 CPU37は、ゲイン回路34から得ら
れる出力信号の一部より明るさ検出回路36が検出した
明るさ情報と、視線撮影装置41より出力された視線情
報とに基づき、注目領域における観察部位3の明るさを
検出する。この検出信号に基づいて映像出力を適正な値
にするためゲイン回路34のゲインを制御する信号を送
出し、また調光制御信号を光源絞り制御装置45に送出
して光源絞り22を制御する。同時に検出信号に基づい
て、ピント位置を適正な値にするためTVカメラヘッド
6のレンズ駆動装置30を制御し結像レンズ15を移動
させピント調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡装置、更に詳
しくは内視鏡に外付け式に取り付けることができるTV
カメラのピント調整部分に特徴のある内視鏡装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の内視鏡装置には、硬性鏡の接続部
に固体撮像素子(CCD)を内蔵したTVカメラを取り
付け、体腔内の画像をモニタ上に表示させることによ
り、診断及び治療を行えるようにしたものがある。
【0003】図15に、このような内視鏡装置100の
撮像システムの全体構成を示す。図中の各符号、101
は内視鏡(硬性鏡)を、102はTVカメラヘッドを、
103はモニタを、104はCCU(TVカメラコント
ロールユニット)を、105は光源装置を夫々示してい
る。
【0004】内視鏡101は、内部に対物レンズ106
と、複数(図では3つ)のリレーレンズ107a,10
7b,107cからなる像伝送光学系107と、接眼レ
ンズ110とからなる観察光学系を有しており、また対
物レンズ106及び像伝送光学系107と併置されたフ
ァイバ束からなるライトガイド111を備えている。
【0005】TVカメラヘッド102は、結像レンズ1
12と、CCD113と、CCD113からの出力信号
を伝達する信号ケーブル114とを備えている。
【0006】光源装置105は、光源ランプ115と、
光源絞り(調光手段)116と、集光レンズ117とを
備えている。そして、内視鏡101と光源装置105と
は、ライトガイドケーブル118によって接続されてい
る。ライトガイドケーブル118は、その一端は光源装
置105に接続され、他端は結合レンズ119が内蔵さ
れているコネクタ120を介して内視鏡101のライト
ガイド111に接続されている。
【0007】このように構成された内視鏡装置100で
は、光源ランプ115から発した光は、光源絞り116
を通過してライトガイドケーブル118に内蔵されてい
るファイバ束121の入射端面に集光される。この光
は、ファイバ束121の他端から射出し、結合レンズ1
19によりライトガイド111の入射端面に集光され
る。この光は、ライトガイド111の射出端から物体M
に向けて照射される。
【0008】物体Mからの反射光は、対物レンズ106
に入射し、対物レンズ106の後方に物体Mの像が形成
される。この像は、各リレーレンズ107a,107
b,107cにより逐次結像されながら、像伝送光学系
によって接眼レンズ110の手前まで伝送される。この
像からの光は、接眼レンズ110からの略平行な光束と
なってTVカメラヘッド102内部の結像レンズ112
へ向けて射出される。
【0009】TVカメラヘッド102は、内視鏡101
の接眼部に着脱自在であって、そこに取り付けた状態で
は、結像レンズ112が接眼レンズ110からの光を受
けてCCD113上に物体Mの像を形成する。CCD1
13からの出力信号は、信号ケーブル114によってC
CU104に供給される。
【0010】CCU104は、この信号をモニタ103
に表示可能な信号(例えばNTSC規格に従うテレビジ
ョン信号等)に変換する機能を有し、且つ、必要に応じ
て各種の信号処理を行う機能も有している。CCU10
4から出力されたTV信号は、モニタ103に供給さ
れ、そこに物体Mの像が表示される。
【0011】尚、内視鏡101においては、CCD11
3から得られる出力信号を用いて物体Mからの反射光の
明るさを検出し、これが最適な明るさになるように制御
(これを自動調光と称する)するが、これを行うために
CCU104は自動調光駆動信号を光源装置105に供
給する。
【0012】この信号によって、光源絞り116が制御
され物体Mに照射される光量が適正な量になるように制
御されている。
【0013】このような内視鏡装置100は、主として
手術に用いられるので、手術中に医者がピント合わせを
行って観察範囲を確保するには、煩雑な作業を伴った。
【0014】この問題を解決するための手段の一つは、
カメラ等で用いられるオートフォーカス機能を、その内
視鏡装置に登載することである。しかしながら外径に制
限のある内視鏡装置においては、通常の写真用のカメラ
に使用される測距素子を使用することができず、それゆ
えカメラで使用されているオートフォーカス機構を使用
することはできないという問題がある。
【0015】以上の問題点に対し、特願平6−4139
5号では、TVカメラヘッドにオートアイリス装置を内
蔵させることによって、パンフォーカスに近い内視鏡装
置を実現しており、フォーカシングの煩雑さを解消して
いる。
【0016】特願平6−41395号の内視鏡装置は、
図16に示すように、TVカメラヘッド123には、オ
ートアイリス122が内蔵されており、これを内視鏡の
接眼部に取り付けたときに、接眼レンズ110から射出
した光束の射出瞳とほぼ一致する位置に設けられてい
る。オートアイリス122の開口の大きさはTVカメラ
ヘッド123内に設けたモータの駆動力で変更される。
【0017】なお、符号124は光学的ローパスフィル
タや、特定のレーザ波長をカットするためのフィルタや
赤外カットフィルタ等のフィルタ群であり、符号125
はオートアイリス122を制御するための信号が送られ
る電気駆動経路である。
【0018】この特願平6−41395号の内視鏡装置
によれば、物体Mと内視鏡101の先端部までの距離X
が小さい場合には、CCD113上での照度は大とな
り、オートアイリス122によって光束を絞ることで適
切なる照度にすると同時に、絞り込みによる被写界深度
の向上の効果によって、近隣物体が観察できる。
【0019】反対の場合には、Xが大となるためCCD
113上での照度は小となり、オートアイリス122を
開くことになるが、元々ピント位置が遠方物体に会うよ
うに設定されているため遠方物体も観察できる。このた
め図15で示したような従来の内視鏡装置に比べ、広い
観察範囲をとることができ、フォーカシングをする手間
がほとんどないという効果を得ている。
【0020】また、この特願平6−41395号の内視
鏡装置では、明るさに応じて結像レンズ112とCCD
113までの距離を稼動させることでオートフォーカス
化を図ったTVカメラヘッドも示されており、ピント合
わせを行うために光学系を駆動する方式以外にも厚みの
異なる光路補正板を回転させる構造も開示されている。
【0021】さらに、特願平6−22741号では、オ
ートアイリス装置を備えつつ、手動でピント調整を行う
ことのできるTVカメラヘッドが開示されている。
【0022】一方、近年では視線検出に関する研究が進
められており、例えば「生理光学17−眼球運動と自然
視画像−」(O plus E. 1986年2月 畑田)、「眼球運
動の計測法に関する研究」(日本機械学会東北支部・精
密工学会東北支部地方講演講演論文集. 1990年6月 佐
藤et al.)、「視線追従型ヘッドマウントディスプレイ
の開発」(第11回日本ロボット学会学術講演会論文.
1993年11月 岩本et al.)などの論文にその原理や応用
例を見ることができる。
【0023】また、これらの視線検出の技術を応用した
例として、例えば特開平7−128705号公報が上げ
られる。この特開平7−128705号公報では、カメ
ラのファインダ部分に視線検出機能を持たせ、この機能
によって検出された領域での測光結果に応じ、シャッタ
スピードや絞りの設定値を計算している。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
TVカメラヘッドは、内視鏡の視度が大きくばらつく
と、ピントが合わせられないという欠点を有する。
【0025】これについて詳しく説明すると、まず、T
Vカメラヘッドが−1m-1の物体に対しピントが合うよ
うに調整されてるとし、これに組み合わせる内視鏡とし
て、内視鏡先端部より30mmの距離で視度が−1m-1
近辺になるような内視鏡と、同じく先端部より30mm
の距離で視度が−2m-1近辺になるような内視鏡がある
とする。
【0026】図17(a)は、これら2種類の内視鏡の
物体乃至先端部の距離Xと、その時の視度の関係を概念
的にグラフ化したものである。このグラフの曲線は、内
視鏡光学系の焦点距離により変わってくるが、前述の2
種類の内視鏡はともに種類が同じであり、視度だけが異
なっているとすれば、このグラフはD方向に平行移動す
るように表される。
【0027】今、TVカメラヘッドが−1m-1でピント
位置が固定されているとすると、前者の内視鏡との組み
合わせでは内視鏡先端部より30mmの距離がベストピ
ント位置になる。
【0028】ところが、後者の内視鏡との組み合わせで
は、視度が−1m-1となるような先端部からの距離がベ
ストピント位置になる。つまり、術者が必要とする作動
距離(WD)は、およそ30mmを中心としているの
に、およそ50〜200mmがベストピント位置になっ
てしまい、オートアイリスを用いても許容できない画像
になってしまう。
【0029】すなわち、通常、硬性鏡は接眼部の形状が
規格として決められており、TVカメラヘッドには種々
のメーカから出されている全ての内視鏡に取り付くこと
ができるようにした方がシステムとして望ましいが、T
Vカメラヘッドは前述の如く、視度の保証ができる自社
の内視鏡のみしか画質の保証ができず、システム性が低
いという欠点を有するのである。
【0030】特願平6−22741号は、オートアイリ
ス装置を備えつつ、手動でピント調整を行うことのでき
るTVカメラヘッドが開示されており、これならば前述
の視度のバラツキの問題はピント調整すれば解決できる
が、やはりピント調整を手動で行う構造であるので煩雑
である。
【0031】また、特願平6−41395号では、更に
レンズを駆動してピント調整するTVカメラヘッドも開
示されており、このタイプにおいては以上のような問題
は生じないが、このタイプのTVカメラヘッドは、明る
さに分布のある被写体には不都合が生じる。これについ
て以下に説明する。
【0032】図18(a)は、このようなTVカメラを
実際に使用している場合の図を示したものであり、術者
は、遠方物体Fを観察しようとしているとする。この場
合の内視鏡画像を図18(b)で示す。この画像では、
近接物体Nと遠方物体Fの両方が観察されており、近接
物体Nの像は、近いため明るく観察されている。
【0033】特願平6−41395号では、この時の状
態を明るい物体(=近接物体)を観察していると判断し
て、明るい近接物体Nにピントが合うようにレンズを駆
動してしまう。すなわち図18(c)の如く、遠方物体
Fは、ピントがずれた画像になってしまう。
【0034】以上の如く従来のTVカメラヘッドは、パ
ンフォーカスを実現する手段としてオートアイリスを使
用しても十分なシステム性を持つことができず、またレ
ンズ駆動によるオートフォーカスを使用しても明るさに
分布のある被写体に対しては所望のピントが出しにくい
という欠点がある。
【0035】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、あらゆる視度の内視鏡に組み合わせ可能なシス
テム性を持ちながらも、ピント調整による煩雑な手間が
かからず、更に明るさに分布のある被写体においても正
確な測距及びピント調整が可能である内視鏡装置を提供
することを目的としている。
【0036】また、本発明の他の目的は、明るさ調整を
注目領域を基準に行い見たい部分を最適な明るさにする
内視鏡装置を提供することである。
【0037】
【課題を解決するための手段】請求項1の内視鏡装置
は、物体像を形成する光学系と、前記光学系が形成した
前記物体像を撮像する固体撮像素子と、前記固体撮像素
子より出力された信号から作られた物体画像を表示する
ための表示装置と、前記物体像を少なくとも複数以上の
領域に分割し各前記領域において測光を行う測光手段
と、前記表示装置の前記物体画像上の観察者の視線を検
出するための視線検出手段と、前記視線検出手段の情報
に対応した前記領域の前記測光手段からの測光情報に基
づき前記光学系と前記固体撮像素子間の光路長を変化さ
せる光路長制御手段とを備えて構成される。
【0038】請求項1の内視鏡装置では、前記視線検出
手段が前記表示装置の前記物体画像上の観察者の視線を
検出し、前記光路長制御手段が前記視線検出手段の情報
に対応した前記領域の前記測光手段からの測光情報に基
づき前記光学系と前記固体撮像素子間の光路長を変化さ
せることで、あらゆる視度の内視鏡に組み合わせ可能な
システム性を持ちながらも、ピント調整による煩雑な手
間がかからず、更に明るさに分布のある被写体において
も、正確な測距及びピント調整を行うことを可能とす
る。
【0039】請求項2の内視鏡装置は、物体像を形成す
る光学系と、前記光学系が形成した前記物体像を撮像す
る固体撮像素子と、前記固体撮像素子より出力された信
号から作られた物体画像を表示するための表示装置と、
前記物体像を少なくとも複数以上の領域に分割し、各前
記領域において測光を行う測光手段と、前記表示装置の
前記物体画像上の観察者の視線を検出するための視線検
出手段と、前記物体画像の明るさを可変可能に調光する
調光手段と、前記視線検出手段の情報に対応した前記領
域の測光情報に基づき、前記表示装置上の明るさを一定
とするべく前記調光手段を制御する調光制御手段とを備
えて構成される。
【0040】請求項2の内視鏡装置では、前記視線検出
手段が前記表示装置の前記物体画像上の観察者の視線を
検出し、前記調光制御手段が前記視線検出手段の情報に
対応した前記領域の測光情報に基づき前記表示装置上の
明るさを一定とするべく前記調光手段を制御すること
で、明るさ調整を注目領域を基準に行い、見たい部分を
最適な明るさにすることを可能とする。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について述べる。
【0042】図1ないし図8は本発明の第1の実施の形
態に係わり、図1は内視鏡装置の構成を示す構成図、図
2は図1の内視鏡装置の詳細な構成を示すブロック図、
図3は図1の表示装置の構成を示す断面図、図4は図1
の表示装置の変形例における視線検出手段を説明する説
明図、図5は図1のCCDの撮像面の分割領域を説明す
る説明図、図6は図1の内視鏡装置の作用を概念的に説
明する説明図、図7は図2のCCUのCPUの処理の流
れを示すフローチャート、図8は図2のCCUのCPU
の変形例の処理の流れを示すフローチャートである。
【0043】(構成)図1に示すように、第1の実施の
形態の内視鏡装置1は、細長な挿入部2の先端前方にあ
る体腔内の観察部位3の像を接眼部4に伝送する内視鏡
(硬性鏡)5と、内視鏡5の接眼部4に着脱自在に取り
付けられ観察部位3の像を撮像するTVカメラヘッド6
と、TVカメラヘッド6により撮像された撮像信号を信
号処理するCCU(カメラコントロールユニット)7
と、CCU7により信号処理された観察部位3の画像を
表示する表示装置8と、内視鏡5に照明光を供給する光
源装置9とを備えて構成されている。
【0044】内視鏡5の挿入部2の内部には、観察部位
3の像を結像させる対物レンズ11と、対物レンズ11
を介した観察部位3の像を接眼部4に伝送する複数(例
えば3つ)のリレーレンズ12a,12b,12cから
なる像伝送光学系12と、接眼部4内に設けられた接眼
レンズ13とからなる観察光学系を有しており、また、
対物レンズ11および像伝送光学系12と併置されたフ
ァイバ束からなるライトガイド14を備えている。
【0045】TVカメラヘッド6は接眼部4に着脱自在
に取り付けられ、接眼レンズ13を介した観察部位3の
像を結像させる結像レンズ15と、結像レンズ15によ
り結像された観察部位3の像を撮像する固体撮像素子、
例えばCCD16と、CCD16からの出力信号を伝達
する信号ケーブル17とを備えている。
【0046】また、表示装置8は、視線検知機能を持つ
ヘッドマウント型のディスプレイであり、CCD16か
らの出力信号により観察部位3の画像を表示させる後述
するモニタ18を備えている。
【0047】一方、光源装置9は、照明光を発する光源
ランプ21と、光源ランプ21の照明光を調光する調光
手段としての光源絞り22と、光源絞り22を介した照
明光を集光させる集光レンズ23とを備えて構成され
る。
【0048】そして、内視鏡5と光源装置9とは、ライ
トガイドケーブル24によって接続されている。 ライ
トガイドケーブル24は、その一端は光源装置9に接続
され、他端は結合レンズ25が内蔵されているコネクタ
26を介して挿入部3内に配設された内視鏡5のライト
ガイド14に接続されて構成されている。
【0049】つまり、光源ランプ15から発した照明光
は、光源絞り22を通過してライトガイドケーブル24
に内蔵されているファイバ束28の入射端面に集光され
る。この照明光は、ファイバ束28の他端から射出し、
結合レンズ25によりライトガイド14の入射端面に集
光される。そして照明光は、挿入部2の先端のライトガ
イド14の射出端から観察部位3に向けて照射される。
【0050】観察部位3からの反射光は、対物レンズ6
に入射し、対物レンズ6の後方に観察部位3の像が形成
される。この像は、各リレーレンズ12a,12b,1
2cにより逐次結像されながら、像伝送光学系12によ
って接眼レンズ13の手前まで伝送される。この像の光
は、接眼レンズ13からの略平行な光束となってTVカ
メラヘッド6内部の結像レンズ15へ向けて射出され
る。
【0051】TVカメラヘッド6は、内視鏡5の接眼部
4に着脱自在であって、接眼部4に取り付けた状態で
は、結像レンズ15が接眼レンズ13からの光を受けて
CCD16上に観察部位3の像を形成する。CCD16
からの出力信号は、信号ケーブル17によってCCU7
に供給される。
【0052】CCU7は、この信号をモニタ18に表示
可能な信号(例えばNTSC規格に従うTV信号等)に
変換する機能を有し、且つ、必要に応じて各種の信号処
理を行う機能も有している。CCU7から出力されたT
V信号は、表示装置8のモニタ18に供給され、モニタ
18に観察部位3の像が表示される。
【0053】尚、内視鏡装置1においては、CCD16
から得られる出力信号を用いて観察部位3からの反射光
の明るさを検出し、これが最適な明るさになるように制
御(これを自動調光と称する)するが、これを行うため
にCCU7は自動調光駆動信号を光源装置9に供給す
る。この信号によって、光源絞り22が制御され観察部
位3に照射される光量が適正な量になるように制御され
ている。
【0054】また、TVカメラヘッド6は、CCU7か
ら出力された制御信号によって、光学系30を駆動し
て、CCD16にピントのあった像を結像することがで
きる。CCU7は、画像を表示装置8に出力するという
役割のほかに、視線検知機能を持つ表示装置8から出力
した視線情報に基づき、CCD16から出力される画像
の明るさの計算を行えるような役割が付加されている。
【0055】より詳細に説明すると、TVカメラヘッド
6は、図2に示すように、結像レンズ15及び結像レン
ズ15を駆動するレンズ駆動装置30とを備えた光学部
31と、CCD16を備えたカメラヘッド部32により
構成されている。また、CCD16の入射側に設けられ
ている板状部材は、光学フィルタ33である。
【0056】なお、光学部32とカメラヘッド部32
は、必要に応じて一体式であったり別体式であったりし
ても良い。一体型であると、気密構造が取れるためオー
トクレーブ耐性をもつ内視鏡装置が実現できるし、別体
型であれば種々の内視鏡に使用するために数種類の倍率
を用意でき、システムとして好ましい。ここでオートク
レーブとは、例えば温度135℃の高圧水蒸気に5分間
放置することですべての微生物を殺す(以下滅菌と呼
ぶ)方法のことであり、ランニングコストの安い滅菌法
として最近は広く用いられている滅菌方法のことであ
る。このようなオートクレーブ耐性をTVカメラヘッド
6に持たせるためには、完全気密構造にして水蒸気の侵
入を防ぐ必要があるので、光学系とCCDを一体的に構
成して気密封止しなければならず、それ故手動式のフォ
ーカシング機構を持つことはできなくなるのである。
【0057】CCU7は、ゲイン回路34、映像回路3
5、明るさ検出回路36、CPU37及びモードスイッ
チ38を備えており、CCD16からの出力信号は、ゲ
イン回路34に供給され所望のレベルにまで増幅され
て、映像回路35に供給される。また、ゲイン回路34
から得られる出力信号の一部は、明るさ検出回路36に
供給される。映像回路35は、モニタ18に表示可能な
信号に変換する回路であり、また、必要に応じて各種の
信号処理を行う機能も有している。そして、映像回路3
5からモニタ18へ映像信号が供給され、モニタ18上
に画像が表示される。
【0058】表示装置8は、上述したようにヘッドマウ
ント型のディスプレイであり、TV信号を表示させるモ
ニタ18と、視線検出を行うための照明用レーザ装置4
0と瞳にあたった反射光を小型のCCDを用いて検出す
るための視線撮影装置41を含んだ構成になっている。
【0059】そして、CPU37は、ゲイン回路34か
ら得られる出力信号の一部より明るさ検出回路36が検
出した明るさ情報と、視線撮影装置41より出力された
視線情報とに基づき、注目領域における観察部位3の明
るさを検出する。さらに、この検出信号に基づいてCP
U37は、映像出力を適正な値にするため、ゲイン回路
34のゲインを制御する信号を送出するとともに、光源
装置9内の調光を制御するための信号を光源絞り制御装
置45に送出して、光源絞り22を制御する。また、同
時に検出信号に基づいて、CPU37は、ピント位置を
適正な値にするため、TVカメラヘッド6のレンズ駆動
装置30を制御するための信号をレンズ駆動装置30に
送出する。
【0060】尚、レンズ駆動装置30の駆動状態及び光
源絞り22の絞り込み状態を示す信号は、夫々レンズ駆
動装置30および光源絞り制御装置45から信号線4
7、48によりCPU37に供給されている。また視線
情報を示す信号は、視線撮影装置41よりCPU37に
供給されている。
【0061】ここで、表示装置8の構成をより詳細に説
明すると、図3(a)に示すように、表示装置8では、
モニタ18である小型の液晶ディスプレイ50に表示さ
れた画像の光束を接眼レンズ51、ハーフミラー52、
ミラー53を介して術者の瞳に入射させている。接眼レ
ンズ51は液晶ディスプレイ50を拡大する虚像にする
ことで擬似的に大型ディスプレイを観察しているような
働きを持っている。この表示装置8は同時に、図3
(b)に示すように、上述したように照明用レーザ装置
40と視線撮影装置41が配置されており、瞳にあたっ
た反射光の方向を計算することで術者の視線を検出する
ことができる。
【0062】ここで、照明用レーザ装置40と視線撮影
装置41による視線検出手段の原理自体は、従来技術で
述べた如くすでに一般的に用いられている手段であり、
本実施の形態では、その技術を利用したもので十分所定
の効果を得ることができる。なお、表示装置8は、視線
検出手段を含んだシステムとしては比較的安価にできる
というメリットがある。
【0063】また、視線検出手段としてヘッドマウント
型のディスプレイを使用しない場合には、図4で示すよ
うな構成になる。すなわち、図4において、照明用レー
ザ装置40や、視線撮影装置41は、術者の瞳に対する
角度が直角に近い方が精度良く視線を検出できるためT
Vモニタ55のすぐ脇に配置されている。また、これら
の装置は、術者が移動したときでも視線が検出できるよ
うに、3次元的に追尾する図示しないコントローラ台に
乗せられている。術者が複数以上いた場合に視線検出を
行う人を識別できるように視線検出先マーカ56が設け
られている。本実施の形態では視線検出先マーカ56を
眼鏡等に取り付ける構造をしている。なお、この視線検
出先マーカ56は、眼鏡を使わない術者にはヘッドバン
ド型にしてもよいし、ネクタイ等に取り付く構造にして
もよい。
【0064】(作用)次に、このように構成された内視
鏡装置1の作用について説明する。
【0065】まず、本実施の形態を図5及び図6を用い
て概念的に説明する。
【0066】本実施の形態では、CCD16の撮像面
を、例えば図5(a)〜(c)で示すように複数以上の
領域に分割し、各領域における明るさを求め、その値か
ら前述のごときピント合わせの判断を行うようにしてい
る。なお、以下の説明においては、CCD16の領域の
分割を図5(a)の分割として説明するが、図5
(b)、(c)のように分割しても同様な作用、効果を
有することはいうまでもない。
【0067】また、このように各領域で得られた明るさ
情報をレンズ駆動にフィードバックするためには、術者
が複数以上に分割された領域のうちどこの領域に注目し
ているかを選択できるようにしなければならないが、本
実施の形態ではこの機能を照明用レーザ装置40と視線
撮影装置41による視線検出手段によって得ている。
【0068】すなわち、図6に示すように、モニタ18
の入射画像が図のようであった場合に、最初に術者が注
目している領域を選択する。注目部位が部位Aであった
場合には、図5(a)ではCCD16の領域1について
明るさを算出する。この場合は近接部位Aを観察してい
ることになるので、このときのCCD16上の照度は大
であり、領域1の明るさβはある基準値b2よりも大き
くなる。そこで、この情報に基づきレンズ駆動装置30
の制御により結像レンズ15をピントが近接位置になる
ように駆動する。
【0069】また、注目領域が部位Bであった場合に
は、図5(a)におけるCCD16の領域5について明
るさを算出する。この場合は遠方部位Bを観察している
ことになるので、このときのCCD16上の照度は小さ
くなり、領域5の明るさβはある基準値b1よりも小さ
くなる。そこでこの情報に基づきレンズ駆動装置30の
制御により結像レンズ15をピントが遠方位置になるよ
うに駆動する。
【0070】従って、物体の明るさ情報を従来より細か
く分析することで、明るさに分布を持つ被写体を撮影し
た場合でも正確な測距およびピント調整を可能とする。
また、明るさ情報から自動的にピントが合うようにレン
ズを駆動することで、自社他社問わずあらゆる視度の内
視鏡に組み合わせ可能なシステム性を持つことができ、
さらに明るさに分布のある被写体においても視線検出手
段によって得られた注目領域の明るさ情報を計算するこ
とで、きめ細かな距離情報が得られ正確なピント調整が
可能となる。なお、本実施の形態では、ピントを3段階
にかえられるようになっているが、これは組み合わせる
内視鏡によって2段階であっても良いし、あるいはもっ
とステップ数を多くしても良い。
【0071】これらの作用の詳細の流れを図7を用いて
説明する。
【0072】図7に示すように、まず、CPU37は、
ステップS1で初期値として適当な領域(例えば、図5
(a)の領域5)が与えられる。その後、ステップS2
で基準値Vout1、Vout2が設定され、ステップ
S3〜S6で術者が見た領域を照明用レーザ装置40と
視線撮影装置41による視線検出手段によって検出し、
その情報から測光する領域を決定し、ステップS7で測
光を行う。なお、基準値Vout1は遠方部位を判定す
るパラメータであり、基準値Vout2は近接部位を判
定するパラメータである。
【0073】続いて、ステップS8で測光値Voutが
基準値Vout1に比べて大きいか小さいかを判断す
る。小さい場合は部位情報が暗いことになるので、ステ
ップS9で遠方部位にピントを合わせるべく結像レンズ
15をCCD側に移動させる。その後、ステップS10
で視線を変えたかどうかを判断し、変えない場合はステ
ップS7に戻り同じ領域で再度測光し、同様の処理を行
う。視線が変更されたならばステップS3に戻り変更し
た視線に応じて測光領域を変化させるため、再度領域の
選定を行う。
【0074】ステップS8でVoutが基準値Vout
1以上であれば、ステップS11に進み、再度明るさの
判定を行いVout2以下かどうかを判断する。小さい
場合は部位情報が近接部位より暗いことになるので、ス
テップS12で中間部位にピントを合わせるべく結像レ
ンズ15を移動させ、大きい場合にはステップS13で
近接部位にピントを合わせるべく結像レンズ15を移動
させる。その後、ステップS10で視線を変えたかどう
かを判断し、変えない場合はステップS7に戻り同じ領
域で再度測光し、同様の処理を行う。視線が変更された
ならばステップS3に戻り変更した視線に応じて測光領
域を変化させるため、再度領域の選定を行う。
【0075】ここで、途中で術者の視線が検知できなく
なった場合には、元の情報に基づいて処理を続けるよう
になっている。つまり、すべての領域で視線が検出され
なくなった場合は、視線の変更が行われなかったと判断
している。
【0076】なお、図2におけるレンズ駆動装置30
は、結像レンズ15を動かす構造になっているが、CC
D16を動かしても良い。もちろん特願平6−2792
49号で示されているような、厚みや屈折率の異なるガ
ラス板を回転させて結像レンズ乃至CCDの光路長を可
変にしても良い。なおこの時、明るさとその明るさ応じ
た適切なピント位置は観察する部位(例えば腹部と肺
部)の反射率によっても、変わってくるので初期化する
必要があり、このことは以下に述べる他の実施の形態に
ついても同様である。
【0077】(効果)以上のように、第1の実施の形態
では、視線検出手段によって得られた注目領域について
測光し、その明るさ情報をもとにして結像レンズ15ま
たはCCD16を駆動するので、明るさに分布のある被
写体においても正確なピント調整が可能であるという多
大な効果を奏している。またピント合わせを行っている
ので自社他社問わずにあらゆる視度の内視鏡に組み合わ
せることができる。
【0078】なお、本実施の形態では、CCD16の有
効部をいくつか分割し各領域における積分値をもとにピ
ント合わせをしている。このような測光手段を通常の測
光素子を用いてもよいが、CCD16の領域を分割し各
々の領域における積分値をもとめる方が、コストや構造
の簡略化のためにも有利である。
【0079】また、この分割部の形状にも工夫を凝らす
ことができる。例えば最も良く使用する観察位置はやは
り画面中心部であるが、内視鏡の画角の広い部分(図5
(a)における領域1〜4)を使って、本来観察してい
る方向とは別の方向を観察する場合もあるので、中心部
と4隅の明るさが独立して測光可能すなわち各々の領域
のピント調整ができるようにした方が有利である。さら
に四隅を中心とした位置で測光しているので内視鏡分野
における明るさの分布としては使い勝手の良いものにな
っている。この構成によってどのような視度を持つ内視
鏡と組み合わせてもピント調整が可能である。図5
(c)は同様の考え方で中心と周辺の測光ができるよう
になっている。このようにすると測光のための積分処理
が早いという利点がある。ピント合わせの事だけを考え
るのであれば、倍率が小さく被写界深度がもともと深い
内視鏡と組み合わせる分には遠近2種類のピント調整程
度でも使い勝手はよい。図5(b)は、分割数がやや多
いがよりきめ細かいピント調整が可能である。このよう
な分割をすると図に示すような画面サイズの小さい内視
鏡像を撮像する場合にも対応できるので、組み合わせた
ときに効果を発揮できる内視鏡の種類が多くなり、有利
である。分割数をきわめて多くすると、術者の注目して
いる部分を基準とした測光が可能になるので有利であ
る。
【0080】さらに、変形例として、図8に示すよう
に、フォーカシング処理は行わず術者が注目している領
域の明るさにあわせて調光処理を行うという、今までい
ない調光手法を実現することができる。この調光処理
は、図8に示すように、ステップS21で初期状態が設
定され、ステップS22〜S25で術者が見た領域を照
明用レーザ装置40と視線撮影装置41による視線検出
手段によって検出し、その情報から測光する領域を決定
し、ステップS26で測光を行う。ステップS27で測
光値Voutが基準値Vout’に比べて大きいか小さ
いかを判断する。小さい場合は、ステップS28で光源
絞り制御装置45により光源絞り22を制御し明るさB
kを大とし、ステップS29で視線を変えたかどうかを
判断し、変えない場合はステップS26に戻り同じ領域
で再度測光し、同様の処理を行う。視線が変更されたな
らばステップS22に戻り変更した視線に応じて測光領
域を変化させるため、再度領域の選定を行う。大きい場
合は、ステップS30で光源絞り制御装置45により光
源絞り22を制御し明るさBkを小とし、ステップS2
9で視線を変えたかどうかを判断し、変えない場合はス
テップS26に戻り同じ領域で再度測光し、同様の処理
を行う。視線が変更されたならばステップS22に戻り
変更した視線に応じて測光領域を変化させるため、再度
領域の選定を行う。従って、見たい部分を最適な明るさ
にすることができる。
【0081】なお、もちろん同時にフォーカシングが行
われた方が良いが、このような調光処理だけでも十分な
効果がある。このときのピント調整の手段は、従来例の
ごとく手動のフォーカス調整でもよいし、電動2段切り
替えによるパワーフォーカス方式であっても良い。この
構成ではTVカメラヘッドにスイッチが2ヶついてお
り、このスイッチを選択することでレンズないしCCD
が遠近2点のピント位置を選択できるようになってい
る。この様にすれば若干の手間がかかるがTVカメラヘ
ッドをコストかやや高くなるオートフォーカス機構を用
いずにオートクレーブ耐性を持たせることができ、有利
である。また、このスイッチは視線検出機能を利用し
て、まばたきによる入力で選択できるようにしても良
い。
【0082】次に第2の実施の形態について説明する。
図9は本発明の第2の実施の形態に係るCCUのCPU
の処理の流れを示すフローチャートである。
【0083】(構成)第2の実施の形態は、CPU37
の処理の内容が異なるのみであって、その構成は第1の
実施の形態と同じである。
【0084】(作用)本実施の形態は、フォーカシング
に関わる部分は第1の実施の形態と同様だが各領域で測
定された明るさ情報をもとにして光源絞り制御装置45
により自動調光処理を並列的に行っている。
【0085】このように自動調光も並列的に行う場合
は、以下に説明する問題点を解決しなけばならない。ま
ず、注目領域が画面中心部であり、画面中心部にある観
察部位がやや暗い状態になると、本実施の形態ではこの
明るさに対して遠方方向にフォーシング調整がなされ
る。その後、観察部位の明るさを適切になるべく自動調
光を行うと、観察部位までの距離が変化しなくても像の
明るさが変化してしまい、その明るさに対してフォーカ
シングを行ってしまうことになり、ピントがずれてしま
う。
【0086】そこで本実施の形態では、この問題を解決
するために、調光により明るくなっても元の明るさでフ
ォーカシングされるように、光源の自動調光の出力値を
オートフォーカスの明るさ基準値Vout1、Vout
2にフィードバックしている。つまり若干暗い状態でピ
ント出しされた時の判断基準をVout1、Vout2
とすると、自動調光によって明るくなったときの光源の
明るさBkをフィードバックして、判断基準をVout
1´、Vout2´(ただしVout1´>Vout
1、Vout2´>Vout2)になるように変更する
ことで、ピント位置をはじめの状態と変わらないように
するのである。
【0087】次に上述した処理の詳細を図9を用いて説
明する。図9に示すように、まずステップS41でパラ
メータである光源の明るさBk、基準値Vout1、V
out2、Vout’を初期化する。なお、Bkは標準
状態での値を外部的に入力できるようになっている。光
源のランプの劣化等によって、フォーカシングを行うの
に適切な明るさが得られなくなってきたとしても、その
基準値を変更することも容易である。
【0088】そして、ステップS42〜S45で術者が
見た領域を照明用レーザ装置40と視線撮影装置41に
よる視線検出手段によって検出し、その情報から測光す
る領域を決定し、ステップS46で測光を行う。次に、
ステップS47で測光値からBkに対する基準値Vou
t1、Vout2の補正値を算出する。平行してステッ
プS48で注目領域の明るさをCCD16から出力され
る電圧値で認識し、フォーカシングの判断基準値Vou
t1、Vout2を決定する。その後、ステップS49
でそのときの光源の明るさBkに対するステップS47
からの補正値をフィードバックし判断基準値Vout
1、Vout2の補正を行う。
【0089】ステップS50では、測光値Voutが基
準値Vout’に比べて大きいか小さいかを判断する。
小さい場合は、ステップS51で光源絞り制御装置45
により光源絞り22を制御し明るさBkを大とし、ステ
ップS52で視線を変えたかどうかを判断し、変えない
場合はステップS46に戻り同じ領域で再度測光し、同
様の処理を行う。視線が変更されたならばステップS4
2に戻り変更した視線に応じて測光領域を変化させるた
め、再度領域の選定を行う。大きい場合は、ステップS
53で光源絞り制御装置45により光源絞り22を制御
し明るさBkを小とし、ステップS52で視線を変えた
かどうかを判断し、変えない場合はステップS46に戻
り同じ領域で再度測光し、同様の処理を行う。視線が変
更されたならばステップS42に戻り変更した視線に応
じて測光領域を変化させるため、再度領域の選定を行
う。
【0090】一方、ステップS54では、測光値Vou
tが基準値Vout1に比べて大きいか小さいかを判断
する。小さい場合は部位情報が暗いことになるので、ス
テップS55で遠方部位にピントを合わせるべく結像レ
ンズ15をCCD側に移動させる。その後、ステップS
52で視線を変えたかどうかを判断し、変えない場合は
ステップS46に戻り同じ領域で再度測光し、同様の処
理を行う。視線が変更されたならばステップS42に戻
り変更した視線に応じて測光領域を変化させるため、再
度領域の選定を行う。
【0091】ステップS54でVoutが基準値Vou
t1以上であれば、ステップS56に進み、再度明るさ
の判定を行いVout2以下かどうかを判断する。小さ
い場合は部位情報が近接部位より暗いことになるので、
ステップS57で中間部位にピントを合わせるべく結像
レンズ15を移動させ、ステップS58で大きい場合に
は近接部位にピントを合わせるべく結像レンズ15を移
動させる。その後、ステップS51で視線を変えたかど
うかを判断し、変えない場合はステップS46に戻り同
じ領域で再度測光し、同様の処理を行う。視線が変更さ
れたならばステップS42に戻り変更した視線に応じて
測光領域を変化させるため、再度領域の選定を行う。
【0092】その他の作用は第1の実施の形態と同じで
ある。
【0093】(効果)以上のように、本実施の形態で
は、第1の実施の形態の効果に加え、明るさ調整も注目
領域を基準に行うようにしたので、見たい部分を最適な
明るさにすることができる。
【0094】なお、注目領域の明るさを適切にするため
の自動調光部は好ましい明るさVout´に近くなるよ
うに光源装置5の輝度Bkを調光制御手段39によって
制御している。ここで、Vout1、Vout2はフォ
ーカシングを行うための基準値なので、好ましい明るさ
Vout´とは必ずしも一致しなくてもよい。
【0095】次に第3の実施の形態について説明する。
図10は本発明の第3の実施の形態に係るCCUのCP
Uの処理の流れを示すフローチャートである。
【0096】(構成)第3の実施の形態は、CPU37
の処理の内容が異なるのみであって、その構成は第1の
実施の形態と同じである。
【0097】(作用)第3の実施の形態の作用は、第2
の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ
説明する。
【0098】本実施の形態は、フォーカシングおよび自
動調光処理を並列的に行っている点で第2実施の形態と
同様だが、光源の調光以外にもCCD16の電子シャッ
タを使用している。つまり、各領域の明るさをCCD1
6から出力される電圧値で認識し、その値が好ましい明
るさVout´に近くなるように光源の明るさBkを光
源絞り制御装置45によって制御し、更に明るい場合に
CCD16の電子シャッタEsを効かせるのである。
【0099】第3実施の形態では、図10に示すよう
に、ステップS46での測光結果により、電子シャッタ
を効かせながら自動調光を効かせることがないように、
ステップS71で電子シャッタの必要がない場合、すな
わち光源の明るさBkが最小値minにはなっておらず
可変可能であるかを判断し、Bk=minでないばステ
ップS72で電子シャッタEsを初期化してステップS
47に進み、Bk=minならばそのままステップS4
7に進む。
【0100】またステップS53でBkを小とした後、
ステップS73で光源の明るさBkが最小値minには
なっているかいないかを判断し、Bk=minならばス
テップS74で電子シャッタEsを小としてステップS
51に進み、Bk=minでないならばそのままステッ
プS51に進む。
【0101】その他の作用は第2の実施の形態と同じで
ある。
【0102】(効果)このように本実施の形態では、第
2の実施の形態と同様に、フォーカシングと同時に明る
さ調整も注目領域を基準に行うようにしたので、見たい
部分が常に最適な明るさとすることができるという多大
な効果を奏している。
【0103】なお、これ以外にも、調光の手段としては
オートアイリス装置やAGCなどの手段もあるが、すべ
ての調光手段に付いて同様な構成にすることで第2の実
施の形態、第3の実施の形態で述べられるような手法を
用いることができる。
【0104】つまり、視線検知手段により注目している
領域が確定したら、その明るさの情報をもとにして外部
の光源装置や、CCDの電子シャッタや、カメラコント
ロールユニットのAGCや、更にオートアイリスを登載
している場合にはオートアイリスなどの調光手段を制御
し、注目領域のTVモニタ上の明るさを適切な明るさ
(例えば、TV信号が60〜80IREとなるような明
るさ)で観察し得るようにするのである。
【0105】従来の内視鏡装置においては、画面全体の
明るさを積分してその時の明るさがある一定値になるよ
うに前述の調光手段する方法(平均測光)と、画面中の
最も明るい明るさがある一定値になるように前述の調光
手段を制御する方法(ピーク測光)の2種類の調光方法
があったが、ともに術者が注目している領域の明るさを
観察し易い明るさになるような制御ができなかったが、
第2の実施の形態、第3の実施の形態により内視鏡分野
において初めて理想的な調光の制御が可能になるのであ
る。
【0106】なお、第2の実施の形態、第3の実施の形
態では、動画における物体の明るさ変化に対応するた
め、常にTVモニタ上の明るさを一定にするように、前
述の調光手段である光源装置の自動調光や、CCDの電
子シャッタやCCUのAGCや、TVカメラヘッド内の
オートアイリスにフィードバックをかけながら制御す
る。
【0107】以上のように、明るさ調整も注目領域を基
準に行うようにしたので、見たい部分を最適な明るさに
することができる。
【0108】次に第4の実施の形態について説明する。
図11ないし図13は本発明の第4の実施の形態に係わ
り、図11は内視鏡装置の構成を示す構成図、図12は
図11の変形例を説明する第1の説明図、図13は図1
1の変形例を説明する第2の説明図である。
【0109】第4の実施の形態は、第1の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0110】(構成及び作用)第4の実施の形態は、3
D内視鏡に本発明におけるオートフォーカス機構を応用
した例である。
【0111】近年、内視鏡下で、手術を行うことが盛ん
に行われているが、TVモニタ等の2次元画像情報をも
とに切開や縫合等の細かな作業を行うことは、術者の負
担が大であった。このため物体情報を視差のある2つの
画像情報に分解し、各々の画像情報を左右の瞳で観察す
るいわゆる3D内視鏡の開発が進められてきた。
【0112】ところで人間に立体視方法は立体視をおこ
ないピントあわせも同時に行っているので、このような
3次元内視鏡にこそオートフォーカスが必要となる。し
かしながら3Dない内視鏡と同様にカメラ用のオートフ
ォーカス技術が応用できないため、従来の3D内視鏡に
おいても適当なWDでピントを固定したままで使用して
おり、使い勝手が悪かった。
【0113】そこで、第4の実施の形態による内視鏡装
置は、このような3D内視鏡においてオートフォーカス
を実現する。
【0114】第4の実施の形態による内視鏡装置では、
図11に示すように、3D内視鏡60は、3D画像を得
るために視差の異なる2つの物体像を得ることができる
構造になっている。すなわち、観察部位である物体Mよ
り射出した光は、対物レンズ11、リレーレンズ12a
〜12cを通過し、瞳分割用プリズム61によって視差
の違う2種類の画像情報に分割され、各々の情報を結像
レンズ15及びミラー62によって、2枚のCCD16
に収斂する。
【0115】3D内視鏡60専用のCCU63は、ゲイ
ン回路34、明るさ検出回路36にそれぞれ右(R)
用、左(L)用のものを割り当てており、映像回路35
は3次元画像処理用の回路を用いている。このためRL
用の2つのCCD16より出た出力信号は各々の画像処
理回路35によって表示装置64の右(R)用、左
(L)用のモニタ18に表示される。
【0116】表示装置64は、R、L用の画像を表示さ
せためのモニタ18と、視線検出用の照明用レーザ装置
40および視線撮影装置41よりなっており、モニタ1
8上で術者が注目している視線を検知している。
【0117】ここで、図4に示したようなモニタを用い
る場合には、RL用の各々の画像を各瞳に入射させるた
め、モニタの全面に偏向状態をごく短い時間(例えば1
/30sec)で切り替えるためのシャッタが更に配置さ
れる。光源装置9は、第1の実施の形態の光源装置と同
様のものが用いられており、この照明光が内視鏡60に
備わっている図示しないライトガイドに導かれ物体Mを
照明するように構成されている。
【0118】照明用レーザ装置40および視線撮影装置
41により検知された視線の情報は、その後CPU37
に送られ、テーブル化された判定値と照らし合わせたの
ち、CCD駆動制御装置65に送られ、CCD駆動装置
66を制御することで、CCD16を前後に移動させピ
ント調整を行う。
【0119】その他の構成、作用は第1の実施の形態と
同じである。
【0120】なお、本実施の形態においては、R用、L
用で明るさの異なる物体を見る必要はないという考え方
から、ピント合わせを行うための明るさ情報はどちらか
一方の情報から得ている。
【0121】また、CCD駆動制御装置65を1つだけ
にしており、R、L用のCCD16を同時に駆動してい
るため、部品点数の削減を寄与している。もちろん、こ
のような構成は、2つの視差の光路は焦点距離がほぼ等
しいためにこのような構成が可能であるため、例えば2
つの光路のピント位置が異なっているような場合には、
各々のピント合わせをそれぞれ独立して駆動するように
してもよい。
【0122】さらに、ここではCCD16を駆動するこ
とでピント調整を行っているが、もちろん結像レンズ1
5その他を駆動する構成にしてもよい。さらに、結像レ
ンズ15を2つの画像に関わっているようなレンズと
し、このレンズ1つを駆動することでRL用の画像を同
時にピント合わせを行う構成にすることも考えられる。
【0123】(効果)以上のような構成にすることで、
本実施の形態では、オートフォーカス化が強く求められ
ている3D内視鏡の分野においても、本発明が適用可能
であり、しかもより自然な観察感を得るのに大なる効果
を有している。
【0124】なお、第4の実施の形態にさらに以下の構
成を加えることで3D用の内視鏡装置としてより使いや
すい装置とすることができる。第4の実施の形態におけ
る内視鏡装置においては、内視鏡先端部から物体までの
距離が近くなってくると像が2重像になってくるという
問題が生じる虞がある。これについて以下に説明する。
【0125】図12(a)は図11における3D用の内
視鏡60を模式的に示したものである。なお、ここでは
図示していないが対物レンズ11の光軸の反対側にも同
様の光学系が配置されている。
【0126】図において、物体像Aは結像レンズ15か
らhだけ偏心しているため、結像レンズ15はβ1・h
だけずれた位置を中心として物体像Bを形成することに
なる。
【0127】ところが、図12(b)に示すように物体
が近くなり、これを結像レンズ15を動かすことでピン
ト調整すると、対物レンズ11と結像レンズ15の偏芯
量がhで変わらないために、物体像BはCCD16上
で、偏心量がβ2・hになる。
【0128】つまり、3D内視鏡60においては、近接
物体にピント調整すると物体が偏芯してしまい2重像に
なってしまうという問題が生じるのである。
【0129】このような問題は偏芯量hの調整等により
許容できる場合もあるので、第4の実施の形態における
内視鏡装置の価値を損ねるものではないが、やはり解決
しておいた方が望ましい。
【0130】そこで、変形例としては、このような問題
点に対し、電気的な画像処理による2重像補正機能を映
像回路35に持たせる。すなわち、モニタ18に出力す
る2種類の画像の基準的を一致させるように像を変位さ
せて表示させる。
【0131】このような偏芯調整は、2つの画像の差分
を取ってこの差分が一定レベルにおさまるように調整し
ても良いし、図13で示すような内視鏡特有のマスク
(視野絞り)の像を基準にしてもよい。さらには基準合
わせ用のレーザポインタ光を照射し、そのポインタ像が
一致するように調整してもかまわない。また、調整の手
段としては前述の如く電気的に処理する以外にも、結像
レンズ58やCCD60を光軸方向以外に偏芯させるこ
とで物体像の中心をあわせるようにしてもかまわない。
【0132】以上のような構成を第4の実施の形態にさ
らに付加することで、オートフォーカス化が強く求めら
れている3D内視鏡の分野において、2重像を防止する
ことでき、さらに自然な観察感を得るのに大なる効果を
有している。
【0133】次に第5の実施の形態について説明する。
図14は本発明の第5の実施の形態に係る内視鏡装置の
構成を示す構成図である。
【0134】第5の実施の形態は、第4の実施の形態と
ほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の
構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0135】(構成及び作用)第5の実施の形態は、視
野変換内視鏡に本発明におけるオートフォーカス機構を
応用した例である。
【0136】第5の実施の形態の視野変換内視鏡80
は、視野方向を変えることのできる構造であり、図14
に示すように、2つの観察部位である物体M、M´より
射出した光は、各々対物レンズ11、リレーレンズ12
a〜12cを通過し、視差方向の違う2種類の画像情報
となり、各々の情報を結像レンズ15によって2枚のC
CD16に収斂する。
【0137】CCU81は、やはり2組のゲイン回路3
4及び明るさ検出回路36と、CPU37、モードスイ
ッチ38よりなっており、さらに2種類の画像情報を処
理するための映像回路35と、得られた画像情報を統合
する為の画像処理回路82を備えて構成される。
【0138】本実施の形態では、2つの光路の焦点距離
は異なっているため、各々のピント合わせをそれぞれ独
立して駆動するしなければならず、このためレンズ駆動
装置30を各光路の結像レンズ15用に2つ備えてい
る。なお、ここでは結像レンズ15を駆動することでピ
ント調整を行っているが、もちろんCCD16等その他
を駆動する構成にしても良い。
【0139】その他の構成及び作用は第4の実施の形態
と同じである。
【0140】(効果)以上のような構成にすることで、
本実施の形態では、視野方向を変えた画像を得ることの
できる視野変更内視鏡の分野においても適用可能であ
る。
【0141】なお、以上の各実施の形態に更に以下の構
成を加えることで、より使いやすい内視鏡装置を提供で
きる。
【0142】すなわち、従来、技術に出血か生じると、
明るさが不足するという問題があった。この理由は、血
液は液体であるため、表面に輝点がたくさん乗っている
いわゆるハレーション画像になってしまう。光源等の自
動調光は画像全面の明るさの積分値によって判断してい
るので、このようなハレーション画像は実際見たい部分
の明るさに比較して明るいと判断されてしまう。すなわ
ち実際に見たい部分は暗い画像になってしまう。なおか
つ出血したばかりの血液は赤い色をしており特に明るさ
として問題ないが、すぐに酸化してしまって黒く変化し
てしまう。以上の理由により、出血時の画像は明るさが
不足した画像になってしまうのである。
【0143】そこで、このような赤い物体を観察したと
きに、各種調光手段を制御して、より明るくなるように
調光すればよいのである。この時の判断は例えばCy、
Mg、G、Yeの各色フィルタを用いているCCDの場
合には、Ye(=R+G)、Mg(=R+B)の各出力
の和がある一定値を越えた場合に「赤い物体を観察して
いる」との判断を行ってもよいし、色差信号作成時に
は、位相が赤色になった時に各種調光手段に制御情報を
フィードバックしてもよい。
【0144】以上の内容は物体が血のように真っ赤な物
体を頻繁に撮影することのある内視鏡分野用の撮像装置
に特有の構成であり、このようなにすることでさらに望
ましい内視鏡装置を提供できる。
【0145】[付記] (付記項1) 物体像を形成する光学系と、前記光学系
が形成した前記物体像を撮像する固体撮像素子と、前記
固体撮像素子より出力された信号から作られた物体画像
を表示するための表示装置と、前記物体像を少なくとも
複数以上の領域に分割し、各前記領域において測光を行
う測光手段と、前記表示装置の前記物体画像上の観察者
の視線を検出するための視線検出手段と、前記視線検出
手段の情報に対応した前記領域の前記測光手段からの測
光情報に基づき、前記光学系と前記固体撮像素子間の光
路長を変化させる光路長制御手段とを備えたことを特徴
とする内視鏡装置。
【0146】(付記項2) 前記物体画像の明るさを可
変可能に調光する調光手段と、前記視線検出手段の情報
に対応した前記領域の測光情報に基づき、前記表示装置
上の明るさを一定とするべく前記調光手段を制御する調
光制御手段とを備えたことを特徴とする付記項1に記載
の内視鏡装置。
【0147】(付記項3) 物体像を形成する光学系
と、前記光学系が形成した前記物体像を撮像する固体撮
像素子と、前記固体撮像素子より出力された信号から作
られた物体画像を表示するための表示装置と、前記物体
像を少なくとも複数以上の領域に分割し、各前記領域に
おいて測光を行う測光手段と、前記表示装置の前記物体
画像上の観察者の視線を検出するための視線検出手段
と、前記物体画像の明るさを可変可能に調光する調光手
段と、前記視線検出手段の情報に対応した前記領域の測
光情報に基づき、前記表示装置上の明るさを一定とする
べく前記調光手段を制御する調光制御手段とを備えたこ
とを特徴とする内視鏡装置。
【0148】(付記項4) 前記調光手段は、少なくと
も外部の光源装置による照明光を含むことを特徴とする
付記項2または3に記載の内視鏡装置。
【0149】(付記項5) 前記視線検知手段は、照明
用のレーザ光を照射する照明手段と、瞳からの反射光を
撮影する撮影手段とからなることを特徴とする付記項
1、2または3のいずれか1つに記載の内視鏡装置。
【0150】(付記項6) 前記測光手段は、前記固体
撮像素子より出力する前記物体像の画像情報より測光す
ることを特徴とする付記項1、2または3のいずれか1
つに記載の内視鏡装置。
【0151】(付記項7) 内視鏡により得られた物体
像を形成する光学系と、前記光学系が形成した像を受け
る固体撮像素子と、前記該固体撮像素子より出力された
信号から作られた物体画像を表示するための表示装置
と、前記物体画像の明るさを一定に保つための調光手段
と、前記物体像に含まれる赤色情報の大小を判断して前
記調光手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
する内視鏡装置 (付記項8) 前記光学系は、少なくとも2種類以上の
画像を得ることを特徴とする付記項1、2または3のい
ずれか1つに記載の内視鏡装置。
【0152】(付記項9) 前記物体画像の偏芯を補正
する画像偏芯補正手段を備えたことを特徴とする付記項
8に記載の内視鏡装置。
【0153】(付記項10) 前記物体像に含まれる赤
色情報の大小を判断して前記調光手段を制御する制御手
段を備えたことを特徴とする付記項2または3に記載の
内視鏡装置。
【0154】(付記項11) 前記測光手段は、前記固
体撮像素子より出力される画像信号を基づいて測光する
ことを特徴とする付記項1、2または3のいずれか1つ
に記載の内視鏡装置。
【0155】(付記項12) 前記調光手段による出力
値をもとに、前記光学系と前記固体撮像素子間の光路長
の変化を補正する補正制御手段を備えたことを特徴とす
る付記項2に記載の内視鏡装置。
【0156】(付記項13) 硬性鏡と一体構造または
硬性鏡に取付可能なTVカメラ部と、視線検出機能を持
つ表示装置と、を少なくとも備えた内視鏡装置であっ
て、前記TVカメラ部は、オートフォーカス機能を有し
ていることを特徴とする内視鏡装置。
【0157】(付記項14) 自動調光を制御するカメ
ラコントロールユニットと、視線検出機能を持つ表示装
置とを少なくとも備えた内視鏡装置であって、前記カメ
ラコントロールユニットは、前記視線検出機能により得
られた注視している位置の明るさ情報を検出し、前記明
るさ情報に合わせて前記自動調光を制御することを特徴
とする内視鏡装置。
【0158】(付記項15) 視線検出によって注視し
ている位置の明るさ情報を検出し、前記明るさ情報を基
に光学系と固体撮像素子間の光路長を変化させてピント
合わせを行うピント調整方法。
【0159】(付記項16) 視線検出によって注視し
ている位置の明るさ情報を検出し、前記明るさ情報に合
わせて画面全体の明るさを調整することを特徴とする調
光方法。
【0160】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の内視鏡
装置によれば、視線検出手段が表示装置の物体画像上の
観察者の視線を検出し、光路長制御手段が視線検出手段
の情報に対応した領域の測光手段からの測光情報に基づ
き光学系と固体撮像素子間の光路長を変化させるので、
あらゆる視度の内視鏡に組み合わせ可能なシステム性を
持ちながらも、ピント調整による煩雑な手間がかから
ず、更に明るさに分布のある被写体においても、正確な
測距及びピント調整を行うことができるという効果があ
る。
【0161】また、請求項2の内視鏡装置によれば、視
線検出手段が表示装置の物体画像上の観察者の視線を検
出し、調光制御手段が視線検出手段の情報に対応した領
域の測光情報に基づき表示装置上の明るさを一定とする
べく調光手段を制御するので、明るさ調整を注目領域を
基準に行い、見たい部分を最適な明るさにすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る内視鏡装置の
構成を示す構成図
【図2】図1の内視鏡装置の詳細な構成を示すブロック
【図3】図1の表示装置の構成を示す断面図
【図4】図1の表示装置の変形例における視線検出手段
を説明する説明図
【図5】図1のCCDの撮像面の分割領域を説明する説
明図
【図6】図1の内視鏡装置の作用を概念的に説明する説
明図
【図7】図2のCCUのCPUの処理の流れを示すフロ
ーチャート
【図8】図2のCCUのCPUの変形例の処理の流れを
示すフローチャート
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るCCUのCP
Uの処理の流れを示すフローチャート
【図10】本発明の第3の実施の形態に係るCCUのC
PUの処理の流れを示すフローチャート
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る内視鏡装置
の構成を示す構成図
【図12】図11の変形例を説明する第1の説明図
【図13】図11の変形例を説明する第2の説明図
【図14】本発明の第4の実施の形態に係る内視鏡装置
の構成を示す構成図
【図15】従来の内視鏡装置の構成を示す第1の構成図
【図16】従来の内視鏡装置の構成を示す第2の構成図
【図17】図16の内視鏡装置の作用を説明する説明図
【図18】従来の内視鏡装置の作用を説明する説明図
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…挿入部 3…観察部位 4…接眼部 5…内視鏡 6…TVカメラヘッド 7…CCU 8…表示装置 9…光源装置 11…対物レンズ 12a,12b,12c…リレーレンズ 12…像伝送光学系 13…接眼レンズ 14…ライトガイド 15…結像レンズ 16…CCD 17…信号ケーブル 18…モニタ 21…光源ランプ 22…光源絞り 23…集光レンズ 24…ライトガイドケーブル 25…結合レンズ 26…コネクタ 28…ファイバ束 30…レンズ駆動装置 31…光学部 32…カメラヘッド部 33…光学フィルタ 34…ゲイン回路 35…映像回路 36…明るさ検出回路 37…CPU 38…モードスイッチ 40…照明用レーザ装置 41…視線撮影装置 45…光源絞り制御装置 47、48…信号線 50…液晶ディスプレイ 51…接眼レンズ 52…ハーフミラー 53…ミラー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体像を形成する光学系と、 前記光学系が形成した前記物体像を撮像する固体撮像素
    子と、 前記固体撮像素子より出力された信号から作られた物体
    画像を表示するための表示装置と、 前記物体像を少なくとも複数以上の領域に分割し、各前
    記領域において測光を行う測光手段と、 前記表示装置の前記物体画像上の観察者の視線を検出す
    るための視線検出手段と、 前記視線検出手段の情報に対応した前記領域の前記測光
    手段からの測光情報に基づき、前記光学系と前記固体撮
    像素子間の光路長を変化させる光路長制御手段とを備え
    たことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 物体像を形成する光学系と、 前記光学系が形成した前記物体像を撮像する固体撮像素
    子と、 前記固体撮像素子より出力された信号から作られた物体
    画像を表示するための表示装置と、 前記物体像を少なくとも複数以上の領域に分割し、各前
    記領域において測光を行う測光手段と、 前記表示装置の前記物体画像上の観察者の視線を検出す
    るための視線検出手段と、 前記物体画像の明るさを可変可能に調光する調光手段
    と、 前記視線検出手段の情報に対応した前記領域の測光情報
    に基づき、前記表示装置上の明るさを一定とするべく前
    記調光手段を制御する調光制御手段とを備えたことを特
    徴とする内視鏡装置。
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