JPH07234365A - 内視鏡撮像装置 - Google Patents

内視鏡撮像装置

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Publication number
JPH07234365A
JPH07234365A JP6022741A JP2274194A JPH07234365A JP H07234365 A JPH07234365 A JP H07234365A JP 6022741 A JP6022741 A JP 6022741A JP 2274194 A JP2274194 A JP 2274194A JP H07234365 A JPH07234365 A JP H07234365A
Authority
JP
Japan
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lens
endoscope
adapter
focusing
camera
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6022741A
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English (en)
Inventor
Akira Hasegawa
晃 長谷川
Toshiichi Takayama
敏一 高山
Mitsujiro Konno
光次郎 金野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07234365A publication Critical patent/JPH07234365A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置内に可変絞り(オートアイリス)を備え
最適なフォーカシングが行えるようにすると共に、滅菌
処理も可能とする内視鏡撮像装置を提供すること。 【構成】 本発明による装置は、内視鏡1の接眼部に着
脱可能であって、内部に前記接眼部から射出する光束の
収斂又は発散の程度を変化させるためのフォーカシング
レンズ24を含むアダプタ23と、このアダプタ23に
対して着脱可能であって、内部に結像レンズ6及び撮像
素子21を含む水密構造のカメラ20とを備え、カメラ
20とアダプタ23を介して内視鏡1の接眼部に装着し
た状態で、アダプタ23とカメラ20との間隔を変化さ
せてフォーカシングが行えるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡の接眼部にTV
カメラを取付けてそのTVカメラで内視鏡像の観察が行
えるようにした内視鏡撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡により得られる体腔内等
の画像を撮像装置へ導くためには、接眼レンズの後方に
着脱自在の外付けTVカメラが用いられる。この外付け
TVカメラを用いた内視鏡装置の構成を図9に示す。図
中、1は内視鏡(ここでは硬性鏡)、5はTV撮影用ア
ダプタ、7はTVカメラヘッド、8は表示用TVモニ
タ、9はCCU(カメラコントロールユニット)であ
る。内視鏡1は、対物レンズ2とリレーレンズ3を含む
挿入部と、接眼レンズ4を含む接眼部とからなってい
る。対物レンズ2は物体像Qを形成し、この像Qがリレ
ーレンズ3により、接眼レンズ4の手前まで伝送される
(像Q’)。像Q’を形成した光は、接眼レンズ4から
ほぼ平行な光束となって射出する。従って、接眼レンズ
4を介して物体像を観察することができる。尚、リレー
レンズ3は、通常は複数(奇数が一般的)のレンズによ
り構成されている。
【0003】TV撮影用アダプタ5は、内視鏡の接眼部
に着脱可能であって、内部に開口の大きさが可変の絞り
(オートアイリス)11と結像レンズ6を含んでいる。
絞り11は、TV撮影用アダプタ5を内視鏡の接眼部に
取付けたときに、絞り部11が接眼レンズ4の射出瞳と
ほぼ一致する位置に設けられており、その開口の大きさ
はTV撮影用アダプタ5内に設けたモータの駆動力で変
更される。結像レンズ6は、接眼レンズ4から射出され
た光を受けて、TVカメラヘッド7をTV撮影用アダプ
タ5に取付けたときに、物体像がCCDイメージセンサ
等の撮像素子上に形成されるように光束を収斂させる。
TVカメラヘッド7は、フィルタ群10と固体撮像素子
CCDとを備えている。撮像素子からの出力信号は、C
CU9に供給される。CCU9は、この信号を表示用T
Vモニタ8に表示可能な信号に変換すると共に、各種の
必要な信号処理を行うものである。又、必要に応じてカ
メラ等を制御するための信号出力を行うものである。図
では、12は絞り11を制御するための信号が送られる
電気駆動系路である。
【0004】接点13は、絞り制御用の信号線12の接
続部であって、TVカメラヘッド7とTV撮影用アダプ
タ5とを取付けたときに接点13が接続されるように設
けられている。このように、従来の装置は、内視鏡等の
接眼レンズ4の後方に結像レンズ6を備えたTV撮影用
アダプタ5を取付けて、TVカメラヘッド7内のCCD
等の撮像素子上に結像させて、表示用TVモニタ8によ
って像の観察ができるよう構成されている。
【0005】しかしながら、上記のような内視鏡による
像をモニタで観察する場合、被写界深度が浅いという問
題がある。又、近年、TVカメラの撮像素子であるCC
Dは、高画素化の傾向にあり、これによって被写体の高
解像化を可能にした。しかし、このことによって、一画
素の大きさ(画素ピッチ)が小になり、そのため撮像レ
ンズの許容錯乱円径を小にしなければならず、一層被写
界深度が浅くなる。従って、硬性鏡光学系等の内視鏡光
学系は、被写界深度が浅いため、内視鏡を操作して手術
を行う場合には、結像レンズ6を光軸に対して前後に移
動させて、頻繁にフォーカシングを行う必要が生じ、好
ましくない。このため、最近では、被写界深度を向上さ
せるために、内視鏡のリレー系で伝送される瞳位置近辺
に可変の絞り11を設けて、遠方観察時には絞り11を
用いて明るく観察し、近い物体を観察する際には、明る
さに余裕があるため、絞り11を絞って被写界深度を向
上させて観察している。
【0006】但し、その場合には、絞り11を駆動させ
る電気駆動系路12を必要とし、図9において示したよ
うな構成では、TVカメラヘッド7とTVアダプタ5と
の接続部に電気接点13が必要となり、後述する滅菌処
理時に不具合が生じる。特に、医療用内視鏡の場合、使
用後の内視鏡を確実に滅菌処理することが感染症等の防
止のため必要不可欠である。
【0007】従来では、この滅菌処理はEOG(エチレ
ン・オキサイド・ガス)等のガスや洗浄液によって行わ
れていたが、周知のように、滅菌ガス類は猛毒であり、
滅菌作業中の安全性確保の要請からその作業は煩雑にな
る。又、洗浄液の廃棄処理には多大な費用を要するとい
う問題がある。そこで、近年では、上記のような煩雑な
作業を伴わない熱滅菌(オートクレーブ等)が、内視鏡
機器の滅菌作業では主流になりつつある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
内視鏡の接眼部に着脱自由に取付けて内視鏡像を撮像す
る内視鏡外付けカメラでは、通常の使用時における水密
性は十分であるが、上記オートクレーブ処理における高
温高圧状態下では完全に内部を密閉することは困難であ
るため、その内部に蒸気等が入り込み、そのため前記光
学系にくもりが生じ、又、前記電子部品においては部品
劣化及び腐食が生じる虞がある。一方、従来の装置で
は、オートクレーブ処理の際に、図9に示したような電
気接点13を当該装置の表面に設けることはできない
し、又、従来から行われているように、TVカメラヘッ
ド7の外側にノブを設けて、手動により結像レンズ6を
移動させ得るように構成することも不可能である。
【0009】そこで、その解決策として、オートクレー
ブ処理に耐性をもたせるための外付けTVカメラを用い
た内視鏡装置の代表的な構成の断面図を図10に示す。
図中、20はTVカメラヘッド、14は耐熱性を有する
透明体(例えばサファイアガラス)である。内視鏡像
は、透明体14を通過後結像レンズ6により撮像素子2
1上に結像される。その光路中には、ローパスフィル
タ,IRカットフィルタ等のフィルタ群10が設けられ
ている。オートアイリス18及び結像レンズ6を、内側
より導電層(例えば円筒部材に金属シースの皮膜を有す
るもの等)15,絶縁層16及び金属層17の三層で覆
っている。又、19は茎端支持部材であり、前記各層を
保持している。しかしながら、このように、何層もの構
造をとるために、従来のように、結像レンズ6をTVカ
メラヘッドの外側からノブにより移動させてフォーカシ
ングが行えるように構成することができないという問題
が生じる。
【0010】そこで、本発明は、上記のような従来技術
の有する問題点に鑑みなされたものであり、装置内に可
変絞り(オートアイリス)を備え最適なフォーカシング
が行えるようにすると共に、滅菌処理も可能とする内視
鏡撮像装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による内視鏡撮像装置は、内視鏡の接眼部に
着脱可能であって、内部に前記接眼部から射出する光束
の収斂又は発散の程度を変化させるためのレンズ部材を
含むアダプタと、このアダプタに対して着脱可能であっ
て、内部に結像レンズ及び撮像素子を含む水密構造のカ
メラとを備え、前記カメラを前記アダプタを介して内視
鏡の接眼部に装着した状態で、前記アダプタとカメラと
の間隔を変化させることによりフォーカシングを行うよ
うにしたことを特徴としている。又、本発明の装置で
は、前記アダプタに代えて、焦点距離が互いに異なるレ
ンズ部材を内蔵した複数のアダプタが使用でき、又、前
記アダフタに内蔵されたレンズ部材を単レンズで構成す
ることが可能であることも特徴としている。更に、前記
カメラには、開口の大きさが可変である絞りが備えられ
ていることも特徴としている。
【0012】
【作用】以下、図1に基づき本発明の作用を説明する。
図1は、本発明の装置構成図であり、内視鏡(硬性鏡)
1をオートクレーブ耐性を有するTVカメラヘッド20
に取付けた状態を示している。この内視鏡は従来のもの
と同一のものが使用されている。本発明の装置は、内視
鏡1の像伝送系(リレー系)3で伝送された最終像28
が、接眼レンズ4及びカバーガラス22を通過後、まず
前群レンズ群(フォーカシングレンズ)24に入射され
てから、TVカメラヘッド20の後群結像系(結像レン
ズ6)へ入射し、CCD21上に結像するようになって
いる。フォーカシングアダプタ23と内視鏡1の接眼部
とを取付ける部分は、その両者が光軸を中心として相対
的に回転できるように構成されている。又、フォーカシ
ングアダプタ23とTVカメラヘッド20との接続部分
には、夫々ネジ部29,30が形成されている。従っ
て、フォーカシングアダプタ23を光軸を中心にして回
転させると、それに伴ってTVカメラヘッド20は光軸
方向に対して前後に移動する。これによって、フォーカ
シングアダプタ23とTVカメラヘッド20との間隔が
変化し、フォーカシングを行うことができる。18はオ
ートアイリスであり、水密性を有するTVカメラヘッド
20の内部に備えられている。
【0013】図9において示したように、従来装置のT
Vカメラヘッド7では、オートクレーブ耐性を有するよ
うに構成されてはいるが、CCDに対して、結像レンズ
6の位置を移動させることはできない。又、接眼レンズ
4による結像点はほぼ無限遠に近いために、接眼レンズ
4と結像レンズ6との間隔を変化させても、フォーカシ
ングを行うことはできなかった。
【0014】しかし、本発明の装置では、上述したよう
に構成することで、始めてフォーカシングが可能にな
り、内視鏡1の観察距離を変えることができる。又、上
述したようにTVカメラヘッド20は、完全な水密構造
となっている。このため、前群レンズ群24と後群結像
系(結像レンズ6)とは耐性を有するカバーガラス22
及び14等で完全に仕切られている。又、オートクレー
ブに対する耐熱性をもたせるためには、前記カバーガラ
スは、通常の光学部材ではなく、サファイヤ,石英,水
晶等の結晶ガラスにより形成することが好ましい。この
ようにして、内視鏡1に取つける外付けTVカメラはオ
ートアイリス及びオートクレーブ耐性を備えることがで
きる。
【0015】又、フォーカシングアダプタ23にもオー
トクレーブ耐性が必要になる。従って、前群レンズ群2
4をオートクレーブ耐性を有する結晶ガラスにより形成
することが必要になる。しかし、ある程度色収差を抑え
る目的で通常の光学ガラスを用いる場合には、図3に示
すように、前群レンズ群24の両端を結晶ガラス26に
より水密に構成してもよい。このように構成すれば、フ
ォーカシングアダプタ23も、オートクレーブ耐性を備
えることができる。勿論、フォーカシングアダプタ23
をディスポ(使い捨て)化してしまう方法も考えられ、
この場合には、前群レンズ群24はプラスチック等で構
成することが好ましい。
【0016】図4に、本発明にかかる硬性鏡光学系の近
軸配置を示す。28は最終リレー像であるが、その射出
瞳は硬性鏡ではほぼ無限遠であり、接眼レンズ4の後方
側の所謂アイポイントは接眼レンズの焦点Aの近傍の位
置にくる。図9において示した従来の装置では、オート
アイリスをこのAの位置に設けることができる。しか
し、本発明の装置では、フーォカシング用の前群レンズ
群24を配置することにより、アイポイントが接眼レン
ズ4側に近づく。本発明の装置の場合、フォーカシング
は可能になるが、アンポイントが接眼レンズ4に近づい
た分、オートアイリス18をBの位置に設けなくてはな
らなくなり、接眼レンズ4とオートアイリス18との間
隔が狭くなってしまうため、前群レンズ群24を移動さ
せてフォーカシングを行う場合、そのフォーカス範囲が
狭くなってしまう。従って、前群レンズ群24をできる
だけ薄く形成することが好ましく、できれば単レンズと
することが望ましい。
【0017】従って、フォーカシングアダプタ23を予
め数種類用意しておき、交換できるようにすることが好
ましい。このときのフォーカシングアダプタを、図2を
用いて説明する。このフォーカシングアダプタは、図1
に示した前群レンズ群24に代えて前群レンズ群24’
を使用している。この前群レンズ群24’は単レンズで
構成されることが好ましく、又、前群レンズ群24に対
して、レンズの焦点距離を変えても良いし、主点位置を
ずらすために、単レンズを平凸,両凸或いはメニスカス
レンズとしても良い。又、内視鏡の像伝送光学系では補
正しきれない収差を、フォーカシングアダプタ23で補
正する必要がある場合には、図3において示したような
接合レンズを用いても良い。
【0018】次に、図1に示した装置のバリエーション
としては、図5に示す装置が考えられる。図1に示した
装置(以下装置Aという)は、フォーカシングアダプタ
23内の前群レンズ群24によって、無限遠に近い物点
を有限距離にするための装置であったが、図5に示した
装置(以下装置Bという)は、内視鏡1の像伝送系3に
より伝送された最終像28を、更に接眼レンズ4とフォ
ーカシングレンズ27とにより一回リレーするタイプの
装置である。即ち、装置Bは、前群の光学系により、T
Vカメラヘッド20内のオートアイリス18より手前側
(内視鏡1側)に物体像が結像されるように構成されて
いる。図5において、28’はリレー系による最終像2
8の一回リレー像である。一回リレー像28’は、プリ
ズムレンズの表面にゴミが写りにくい位置、例えばカバ
ーガラス14の内部やレンズの内部に結像されることが
好ましい。又、フォーカシングによって、像28’とカ
バーガラス14との相対位置は変わるが、フォーカス可
能な全範囲においてその相対位置が異なっていることが
好ましい。この場合も、装置Aと同様、フォーカシング
アダプタ23は交換可能であることは云までもない。
【0019】又、装置A,B共通であるが、フォーカシ
ングの必要がなくても、フォーカシングアダプタ23を
視度変換レンズとして用いて観察距離をデジタル的に変
えるだけでも、使い方によっては不都合はない。更に、
オートアイリス18が搭載されているため、パンフォー
カスでも観察物体に対して十分な被写界深度は得られ
る。
【0020】装置Aと装置Bとの得失であるが、装置A
は装置Bと比較して、非常にコンパクトに装置を構成で
き、使用されるレンズ数も少なくすることができる。装
置Bにおいては、どうしても一度リレーを行うために、
その分装置全体が大きくなってしまう。しかし、オート
アイリスを配置する自由度は、装置Bのほうが大きい。
先に図4を用いて説明したように、内視鏡のアイポイン
トは、装置AではTVカメラの外へ向かってしまうた
め、オートアイリス位置とアイポイント位置とを完全に
一致させることは困難である。これに対して、装置Bで
は、像を一回リレーさせるが、内視鏡の瞳も一回リレー
させて、そのリレーされた瞳位置にオートアイリスを配
置することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例を、図1乃至5
において示したものと同一の部材には同一の符合を付し
て説明する。第一実施例 図6は、本実施例にかかる光学系のレンズ構成図であ
る。28は内視鏡の最終伝送像、4は接眼レンズ、22
はカバーガラスであり、これらは内視鏡側の光学系を構
成している。又、カバーガラス14,アートアイリス1
8及び結像レンズ6は、TVカメラヘッド側の光学系で
ある。カバーガラス14及び22は、サファイアガラス
で形成されており、耐水,耐熱性を備えている。24は
フォーカシングアダプタ内に備えられたフォーカシング
用レンズである。このレンズ24は、サファイアガラス
により形成されており、間隔dの距離を変えることによ
りフォーカシングを行えるようになっている。又、水密
構造をなすTVカメラヘッド内の結像レンズ6には負レ
ンズが含まれている。
【0022】本発明の目的を達成し、且つ、各レンズ系
に生じる諸収差を抑制し、コンパクトな光学系を実現す
るためには、以下に示す条件式を満足することが好まし
い。 0.5<|f1 /f| ・・・・(1) 但し、fはフォーカシングレンズ24と結像レンズ6と
の合成焦点距離、f1はフォーカシングレンズ24の焦
点距離である。更には、 0.7<|f1 /f|<2 ・・・・(2) を満足することが好ましい。
【0023】フォーカス量はf1 の値によって左右さ
れ、f1 の値が大きすぎると、フォーカス量が大きくな
りすぎて光学系のコンパクト性が損なわれてしまう。従
って、|f1 /f|の値が、上記式(2)の取り得る値
の範囲の上限を越えてしまうと、この問題が生じてしま
う(コンパクト性を考慮する必要がない場合には、上限
はない)。又、f1 の値が小さくなりすぎると、フォー
カス量が小さくなり、当該光学系のフォーカス感度が微
妙になりすぎて、使いにくくなる。更に、フォーカシン
グレンズ24とTVカメラ側とは別枠であるため、フォ
ーカシングレンズ24の偏心の補正係数が大きくなり、
内視鏡像の偏心が問題になる。フォーカシングレンズ2
4に単レンズのみを使用する場合には、球面収差が強く
発生してしまうため、好ましくない。f1 の値を小さく
するすると、フォーカシングレンズ24の後側(TVカ
メラ側)にくる光学系の瞳位置が、フォーカシングレン
ズ24に近づくことになる。このとき、前記瞳位置とオ
ートアイリス18との位置ずれが大きいと、オートアイ
リス18を絞ったときに、周辺光束のケラレにつなが
り、好ましくない。従って、|f1 /f|の値を、上記
式(1),(2)の下限を下回らないようにすることが
望まれる。
【0024】更に、本実施例の光学系においては、|f
1 /f|の値を上記式(2)を満足させることにより、
結像作用をある程度フォーカシングレンズ24にもた
せ、接眼レンズ4とフォーカシングレンズ24とにより
発生する収差(球面収差,非点収差)をTVカメラヘッ
ド内の結像レンズ6で補正している。そのために、結像
レンズ6には必ず負レンズが含まれている。このように
して、光学系が発生する収差を良好に補正している。
【0025】又、硬性鏡の場合、少なくとも±1diopte
r のフォーカス量が必要とされるため、フォーカシング
レンズ24の移動量dは、それに合わせて十分に確保す
る必要がある。従って、オートアイリス18からフォー
カシングレンズ24までの距離(空気換算)をlとする
とき、フォーカシングの中央値において、 0.1<|l/f1 |<0.5 ・・・・(3) を満足することが好ましい。|l/f1 |の値が式
(3)の取り得る値の範囲の上限を越えると、瞳位置が
オートアイリス18の位置から大幅にずれてしまい、ケ
ラレが生じてしまう。又、瞳位置と結像レンズ6との間
の距離が大きくなってしまうので、光学系全体が大型に
なる。一方、|l/f1 |の値が式(3)の取り得る値
の範囲の下限を下回ると、フォーカス量が不足してしま
う。
【0026】以下、本実施例における光学系の数値デー
タを示す。 物体距離=−4.89,倍率=−1.936 f=10,f1 =8.825, f2 (結像レンズ6の焦点距離)=56.882 f1 /f=0.8825,f1 /f2 =0.1551
【0027】r1 =6.3873 d1 =0.2709 n1 =1.78472 ν1 =25.71 r2 =2.4609 d2 =0.7827 n2 =1.66672 ν2 =48.32 r3 =-5.6582 d3 =1.0205 r4 =∞ d4 =0.9031 n4 =1.76820 ν4 =71.79 r5 =∞ d5 =0.9633
【0028】r6 =5.6839 d6 =0.4515 n6 =1.76820 ν6 =71.79 r7 =33.9537 d7 =0.6044 r8 =∞ d8 =1.5052 n8 =1.76820 ν8 =71.79 r9 =∞ d9 =0.1505 r10=∞ (オートアイリス) d10=0.5208
【0029】r11=1.5457 d11=0.5713 n11=1.56873 ν11=63.16 r12=2.3295 d12=0.7455 r13=-3.1395 d13=0.5986 n13=1.80518 ν13=25.43 r14=1.6625 d14=0.8894 r15=6.0283 d15=0.5870 n15=1.80100 ν15=34.97 r16=-3.5327
【0030】第二実施例 図7は、本実施例にかかる光学系のレンズ構成図であ
る。本実施例の光学系は、第一実施例において示した光
学系のフォーカシングアダプタに内蔵されている結晶ガ
ラスレンズを別の焦点距離を有するレンズと交換して、
フォーカス調整範囲の中心をずらしたものである。第一
実施例において示した光学系は、接眼レンズ4の後側
(TVカメラ側)の物点は有限であるが、本実施例にお
ける光学系では、無限遠になっている。フォーカスレン
ズ24’は、第一実施例で示したフォーカスレンズ24
と同様に配置されているので、双方はほぼ同じフォーカ
ス範囲であるが、ただその中心値をずらしてある。カバ
ーガラス22とカバーガラス14との間隔は第一実施例
の場合と同様である。このように、フォーカシングレン
ズを交換することにより、より広いフォーカス範囲を得
ることができる。
【0031】以下、本実施例における光学系の数値デー
タを示す。 物体距離=−4.99,倍率=−1.920 f=10.256,f1 =9.1,f2 =56.882 f1 /f=0.887,f1 /f2 =0.16 l/f1 =0.176
【0032】r1 =6.3873 d1 =0.2709 n1 =1.78472 ν1 =25.71 r2 =2.4609 d2 =0.7827 n2 =1.66672 ν2 =48.32 r3 =-5.6582 d3 =1.0205 r4 =∞ d4 =0.9031 n4 =1.76820 ν4 =71.79 r5 =∞ d5 =0.9633
【0033】r6 =5.7565 d6 =0.4515 n6 =1.76820 ν6 =71.79 r7 =31.4927 d7 =0.6044 r8 =∞ d8 =1.5052 n8 =1.76820 ν8 =71.79 r9 =∞ d9 =0.1505 r10=∞ (オートアイリス) d10=0.5208
【0034】r11=1.5457 d11=0.5713 n11=1.56873 ν11=63.16 r12=2.3295 d12=0.7455 r13=-3.1395 d13=0.5986 n13=1.80518 ν13=25.43 r14=1.6625 d14=0.8894 r15=6.0283 d15=0.5870 n15=1.80100 ν15=34.97 r16=-3.5327
【0035】第三実施例 図8は、本実施例にかかる光学系のレンズ構成図であ
る。本実施例の光学系は、第一実施例において示した光
学系の後群の光学系を交換したものである。即ち、TV
カメラヘッド内に備えられた結像レンズ6を結像レンズ
6’に交換したものである。このように、後群の光学系
の焦点距離が変わった場合にも対応可能に構成する利点
としては、以下に示す二点が考えられる。 (1)撮像素子のイメージサイズが変わった場合に、ユ
ーザが後群の結像レンズ6’を含むTVカメラヘッドの
みを買い換えればよい。 (2)ユーザが各種の倍率により内視鏡の観察を行う場
合に、各種焦点距離を有するTVカメラヘッドを交換し
て使用できる。
【0036】以下、本実施例における光学系の数値デー
タを示す。 物体距離=−4.89,倍率=−1.289 f=6.739,f1 =8.825,f2 =12.21
7 f1 /f=1.309,f1 /f2 =0.7224
【0037】r1 =6.3873 d1 =0.2709 n1 =1.78472 ν1 =25.71 r2 =2.4609 d2 =0.7827 n2 =1.66672 ν2 =48.32 r3 =-5.6582 d3 =1.0205 r4 =∞ d4 =0.9031 n4 =1.76820 ν4 =71.79 r5 =∞ d5 =0.9633
【0038】r6 =5.6839 d6 =0.4515 n6 =1.76820 ν6 =71.79 r7 =33.9537 d7 =0.6044 r8 =∞ d8 =1.5052 n8 =1.76820 ν8 =71.79 r9 =∞ d9 =0.1505 r10=∞ (オートアイリス) d10=0.0301
【0039】r11=1.4324 d11=0.5292 n11=1.56873 ν11=63.16 r12=2.6224 d12=0.6629 r13=-5.7150 d13=0.3010 n13=1.80518 ν13=25.43 r14=1.2550 d14=0.7464 r15=3.3828 d15=0.4515 n15=1.80100 ν15=34.97 r16=-3.9884
【0040】但し、上記各実施例中の数値データにおい
て、r1 ,r2 ,・・・・は各レンズ面の曲率半径、d
1 ,d2 ,・・・・は各レンズの肉厚又はレンズ間隔、
1,n2 ,・・・・は各レンズの屈折率、ν1
ν2 ,・・・・は各レンズのアッベ数である。尚、物体
距離及び倍率は、内視鏡の接眼レンズ4まで含めた光学
系についての値である。
【0041】
【発明の効果】上述のように、本発明による内視鏡撮像
装置は、水密カメラの内部の光学系(又はその一部)を
外部から移動させることなくフォーカシングを行うこう
ができるので、オートクレーブ等を行う場合でもカメラ
の内部を損傷することがない。又、本発明の装置では、
内蔵されているレンズ部材の焦点距離が互いに異なって
いる複数のフーカシングアダプタを使用することができ
るため、種々の内視鏡に最適な状態でフォーカシングを
行うことができ、更に、前記アダプタに内蔵したレンズ
を単レンズとすれば、そのアダプタを使い捨てにする場
合でも、無駄になる部分が少なく好ましい。又、本発明
の装置では、カメラのオートアイリス等の開口の大きさ
が可変である絞り設けても、外部に電気接点が露出しな
いため、腐食等の問題を起こすことがない等の利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内視鏡撮像装置の装置構成図であ
る。
【図2】オートクレーブ耐性を有するフォーカシングア
ダプタの構成図である。
【図3】図2に示したフォーカンシグアダプタに単レン
ズを用いた場合の構成図である。
【図4】本発明にかかる内視鏡光学系の近軸配置図であ
る。
【図5】図1に示した装置のバリエーションである装置
の構成図である。
【図6】本発明にかかる第一実施例の光学系のレンズ構
成図である。
【図7】本発明にかかる第二実施例の光学系のレンズ構
成図である。
【図8】本発明にかかる第三実施例の光学系のレンズ構
成図である。
【図9】従来の外付けTVカメラを用いた内視鏡装置の
構成図である。
【図10】従来のオートクレーブ耐性を有する外付けT
Vカメラを用いた内視鏡装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内視鏡(硬性鏡) 3 像伝送系(リレーレンズ) 4 接眼レンズ 6 結像レンズ 10 フィルタ群 14 カバーガラス 18 オートアイリス 20 TVカメラヘッド 21 CCD 22 カバーガラス 23 フォーカシングアダプタ 24 前群レンズ群(フォーカシングレンズ) 28 内視鏡最終像

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の接眼部に着脱可能であって、内
    部に前記接眼部から射出する光束の収斂又は発散の程度
    を変化させるためのレンズ部材を含むアダプタと、該ア
    ダプタに対して着脱可能であって、内部に結像レンズ及
    び撮像素子を含む水密構造のカメラとを備え、 前記カメラを前記アダプタを介して内視鏡の接眼部に装
    着した状態で、前記アダプタとカメラとの間隔を変化さ
    せることによりフォーカシングを行うようにしたことを
    特徴とする内視鏡撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記アダプタに代えて、焦点距離が異な
    るレンズ部材を内蔵した他のアダプタを使用できるよう
    にしたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記アダプタに内蔵したレンズ部材が単
    レンズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    内視鏡撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記カメラには開口の大きさが可変であ
    る絞りが備えられていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の内視鏡撮像装置。
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