JP2000342529A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2000342529A
JP2000342529A JP11162908A JP16290899A JP2000342529A JP 2000342529 A JP2000342529 A JP 2000342529A JP 11162908 A JP11162908 A JP 11162908A JP 16290899 A JP16290899 A JP 16290899A JP 2000342529 A JP2000342529 A JP 2000342529A
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endoscope
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digital signal
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JP11162908A
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English (en)
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Makoto Tsunakawa
誠 綱川
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】診断に適する静止画像を、簡単な操作で自動的
に複数記録することが可能で、かつ観察画面上に診断に
適する静止画像を複数表示して的確な診断を行える内視
鏡装置を提供すること。 【解決手段】内視鏡装置1は、硬性内視鏡2と、この硬
性内視鏡2に装着されるTVカメラ3と、声帯から発声
される音を収録する周波数検出手段としてのマイク4
と、硬性内視鏡2に照明光を供給する光源装置5と、T
Vカメラ3に内蔵されたCCD6から伝送される画像信
号の信号処理を行うCCU7と、このCCU7から出力
される映像信号により内視鏡観察画像を表示するカラー
モニタ8と、このモニタ8の画面上に表示される画像を
TVカメラ3がとらえた被写体像の内視鏡観察画像又は
動きを伴う被写体像の静止画像に切り換える切換スイッ
チ9とで主に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止した被写体像
及び声帯等の動きを伴う被写体像の観察を行える内視鏡
撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療分野では内視鏡が広く用いら
れている。最近では、光学式内視鏡の接眼部に撮像手段
を備えたテレビカメラを装着したテレビカメラ外付け内
視鏡や、挿入部の先端部に撮像手段を内蔵した電子内視
鏡により、撮像した内視鏡観察画像を表示装置の画面上
に表示させて観察及び処置を行える内視鏡装置が広く利
用されている。
【0003】咽喉分野においても例えば、特開平8−6
6357号公報の電子内視鏡装置や特開平8−1603
19号公報の内視鏡の光源装置のように発声中の高速で
振動する声帯等を内視鏡検査する内視鏡装置が提案され
ている。
【0004】この検査を行う場合の内視鏡装置では、発
声中の声帯の周波数を検出し、その周波数とわずかに異
なる周波数で内視鏡の光源をストロボ点灯させることに
よって、声帯の動きをモニタ画面上にスローモーション
状態の画像として映し出せるようになっている。また、
検査中、常に患者に発声させることによって発生する患
者の負担を軽減するため、術者は発声中の声帯の画像を
一旦静止画像として記録した後、詳しく診断するように
していた。
【0005】しかし、詳細な診断を行うためには、声帯
が開いている状態、或いは閉じている状態等、発声中の
声帯の多様な状態を観察しなければならないので非常に
多くの静止画像を記録する必要があった。そして、術者
の所望する状態の多くの静止画像を記録するためには繰
り返しカメラのシャッター操作を行う等の記録操作作業
が必要であり、この間患者には検査のための発声を行わ
させているので、患者並びに術者にとって大きな負担と
なっていた。また、記録後の多数の画像の中から1つず
つ画像を選択しなければならないので、診断を下すまで
に相当の時間がかかるという欠点もあった。
【0006】これらの不具合を考慮して、術者が1回の
記録操作を行うことによって、振動する声帯の1周期中
の動きを複数の静止画像として自動的に撮影し、その静
止画像を取り込み、これら画像を縮小処理してモニタ画
面上に複数の静止画像を一度に表示させるようにした内
視鏡装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9
(a)に示すようにモニタ画面上に表示される声帯の観
察画像を、図9(b)や図9(c)に示すように1周期
の動きを複数の静止画像として一度に表示するようにし
た内視鏡装置では、図9(b),(c)に表示された静
止画像が縮小処理された画像であるため少なからず画像
が劣化している。このため、診断を行う際、術者はこの
画像劣化を考慮して診断を下さなければならないので、
必ずしも詳細な診断に最適であるというわけではなかっ
た。特に、この問題は縮小率が高い程、換言すれば、一
度にモニタ画面上に表示する画像数が多いほど顕著であ
り、術者はこの点も考慮して診断を行う必要があった。
【0008】また、縮小画像とともに、通常の画像も記
録しておき、画面上に縮小画像を表示させた状態で初期
診断を行い、その結果から所望する縮小画像を通常の画
像に切り替えて詳細な診断を行うようにした内視鏡装置
もある。しかし、この場合、画像を縮小画像と通常の画
像とに切り替える必要があり、その操作が煩雑になると
いう問題があった。また、装置に触れることが困難な医
療現場には受け入れられないという問題があった。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、診断に適する静止画像を、簡単な操作で自動的に
複数記録することが可能で、かつ観察画面上に診断に適
する静止画像を複数表示して的確な診断を行える内視鏡
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
体腔内に挿入されて被写体像を得る内視鏡と、被写体の
1つとなる声帯の周波数を検出する周波数検出手段と、
前記周波数検出手段で検出した周波数に基づいて、被写
体に照射する照明光の点滅間隔を制御する照明間隔制御
手段を備えた前記内視鏡に照明光を供給する光源装置
と、この光源装置からの照明光によって照らされた被写
体像を撮像する撮像手段を備えた撮像装置と、この撮像
装置の撮像手段で光電変換された画像信号を入力してデ
ジタル信号に変換するデジタル信号変換手段と、このデ
ジタル信号変換手段から出力されたデジタル信号を信号
処理する信号処理手段と、この信号処理手段で信号処理
されたデジタル信号に、静止画像として記録する範囲を
示す範囲枠の信号を付加する枠重畳手段と、この枠重畳
手段によって付加された範囲枠内にある、前記信号処理
手段で処理されたデジタル信号を記憶する記憶手段と、
前記枠重畳手段から出力されるデジタル信号又は前記記
憶手段から出力されるデジタル信号を選択する信号選択
手段と、前記信号処理手段、枠重畳手段、記憶手段、信
号選択手段及び前記観察状態指定手段、前記光源装置の
照明間隔制御手段を制御する制御手段とを備えるカメラ
コントロールユニットと、このカメラコントロールユニ
ットで生成された映像信号により内視鏡観察画像を表示
する表示手段と、前記内視鏡でとらえた被写体像の内視
鏡観察画像の観察を行うか、前記記憶手段に記憶された
声帯等の動きを伴う被写体像の静止画像の観察を行うか
を切り換える観察状態切換手段とを具備している。
【0011】この構成によれば、まず、声帯などの動き
のある被写体像を内視鏡でとらえ、表示手段に内視鏡観
察画像を表示させる。そして、その動きのある被写体像
を静止画像にして診断する必要が生じたとき、枠重畳手
段によって静止画像として記録する範囲を示す範囲枠を
表示させる。
【0012】次に、観察状態切換手段によって観察状態
を切り換える。すると、光源装置から出射される照明光
が周波数検出手段によって検出された周波数に基づいた
所定の点滅間隔で被写体に向かって照射されていく。こ
のことにより、表示手段上に範囲枠ととともに、声帯の
動きがスローモーション状態の画像として表示される。
【0013】次いで、静止画像の取得を指示する。する
と、声帯の1周期の動きに対応する複数の静止画像が記
憶手段に記憶されていく。そして、記憶を完了すると、
この記憶された静止画像が選択手段を通して表示手段に
出力される。このことにより、表示手段上には範囲枠で
示した大きさで、声帯の1周期を表す複数の内視鏡静止
画像が表示される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の一実施
形態に係り、図1は内視鏡装置の全体の構成を説明する
図、図2は声帯とモニタ画面上の内視鏡観察画像との関
係を示す図、図3は声帯の1周期の変化の様子を説明す
る図、図4はモニタ画面上に表示されている内視鏡観察
画像中に静止画像として記録する範囲を示す範囲枠を表
示させた状態を示す図、図5は範囲枠で指定した部位の
1周期の変化を示す複数の内視鏡静止画像をモニタ画面
上に表示した状態を示す図である。
【0015】図2(a)は振動する声帯を示す図、図2
(b)は振動する声帯を内視鏡でとらえたときのモニタ
画面上に表示される内視鏡観察画像を示す図である。
【0016】図1に示すように本実施形態の内視鏡装置
1は、被写体を観察する内視鏡として用意される硬性内
視鏡2と、この硬性内視鏡2に装着されるTVカメラ3
と、前記硬性内視鏡2によって観察される被写体の1つ
である例えば声帯から発声される音を収録する周波数検
出手段としてのマイク4と、前記硬性内視鏡2に照明光
を供給する光源装置5と、前記TVカメラ3に内蔵され
た撮像手段である固体撮像素子として配設された電荷結
合素子(以下CCDと略記する)6から伝送される画像
信号の信号処理を行うカメラコントロールユニット(以
下CCUと略記する)7と、このCCU7から出力され
る映像信号により内視鏡観察画像を表示する表示手段で
あるカラーモニタ8と、このモニタ8の画面上に表示さ
れる画像を前記TVカメラがとらえた被写体像の内視鏡
観察画像又は動きを伴う被写体像の静止画像に切り換え
る観察状態切換手段となる切換スイッチ9とで主に構成
されている。
【0017】前記硬性内視鏡2は、体腔内に配置される
細長の挿入部21と、この挿入部21の後端に設けられ
た把持部22と、この把持部22の後端に設けられた接
眼部23とを有し、前記把持部22の側部にはライトガ
イド口金24が設けられ、このライトガイド口金24に
ライトガイドケーブル25の一端部が着脱自在に取付け
可能になっている。前記ライトガイドケーブル25の他
端部は前記光源装置5に取り付けられるようになってい
る。
【0018】前記光源装置5には照明光を発する光源用
ランプ51と、照明間隔制御手段を構成する前記光源用
ランプ51と前記ライトガイドケーブル25の入射端面
25aとの間の光軸上に配置される複数のスリット52
を有する多孔フィルタ53及びこの多孔フィルタ53の
回転を制御する制御装置である光源用CPU54とが設
けられている。
【0019】前記挿入部21の先端部に隣接する観察窓
には、図示しない対物レンズが取り付けられており、そ
の対物レンズの結像位置に被写体像が結像する。この結
像された像は対物レンズに対向して挿入部21内に配置
されたリレーレンズ系によって接眼部23側に伝送され
て像を結ぶ。この像は、前記接眼部23に設けた接眼レ
ンズ及びこの接眼レンズに対向配置したTVカメラ3内
の結像レンズ26によりCCD6の撮像面(光電変換
面)に結像する。
【0020】前記CCD6の撮像面の直前には、図示し
ないモザイクフィルタが取り付けられており、各画素に
入力される光を光学的に分離している。つまり、本実施
形態におけるCCD6は白色照明の下でカラー画像信号
を得る同時式の撮像手段である。
【0021】前記TVカメラ3のCCD6からは信号線
が延出しており、その信号線の基端部は前記CCU7に
接続されている。このため、前記CCU7内に設けられ
ているCCDドライバ31から前記CCD6にCCDド
ライブ信号が印加されることにより、このCCD6で光
電変換されて出力されるCCD出力信号(画像信号)が
CCU7内のアンプ32に入力され、このアンプ32で
増幅された信号がプリプロセス回路33に入力される。
【0022】前記プリプロセス回路33に入力されたC
CD出力信号は、CDS(相関二重サンプリング)やS
/H(サンプルホールド)等の前処理が行われた後、デ
ジタル信号変換手段であるA/D変換回路34に入力さ
れてデジタル信号に変換されて、信号処理手段であるデ
ジタルプロセッサ(以下DSPと略記)35に出力され
る。
【0023】前記DSP35に入力されたデジタル信号
は、線順次化されてY・Cr・Cbの3系統のデジタル
信号に分離され、マトリクス変換式によってRGBデジ
タル信号に変換される。マトリクス変換式によって変換
されたRGB信号は、ホワイトバランス/ブラックバラ
ンス調整が行われた後、エンハンス処理、γ補正などの
デジタル処理を施して範囲枠を示す範囲枠を重畳させる
枠重畳手段である重畳回路36及び前記範囲枠内に表示
されている内視鏡観察画像のデータを記憶する記憶手段
であるメモリ37に出力される。
【0024】前記重畳回路36は、制御手段であるCP
U40及び前記DSP35の制御信号に基づき、入力さ
れたデジタル信号に範囲枠データを重畳させたデジタル
信号を選択手段である選択回路38に出力する。一方、
前記メモリ37では、前記CPU40及びDSP35の
制御信号に基づき入力されるデジタル信号を記録する。
そして、この記録されたデジタル信号を、再生時に選択
回路38に出力する。
【0025】前記選択回路38では、前記CPU40及
びDSP35の制御信号に基づき、前記重畳回路36又
はメモリ37から出力されるデジタル信号を選択的にD
/A変換回路39に出力する。
【0026】そして、前記D/A変換回路39に入力さ
れたデジタル信号は、アナログ信号に変換され、ポスト
プロセス回路41において標準的なビデオ信号に変換さ
れて前記カラーモニタ8に出力される。
【0027】前記CCU7には、基準信号発生回路(S
SGと略記)42が設けられており、このSSG42か
ら発生されるクロック信号に基づきタイミング信号発生
回路(以下TGと略記する)43がタイミング信号を発
生する。
【0028】つまり、前記CCDドライバ31は、この
TG43から発生するタイミング信号によってCCD6
を駆動させている。また、前記SSG42からのクロッ
ク信号は、前記プリプロセス回路33、A/D変換回路
34、DSP35、重畳回路36、メモリ37及びD/
A変換回路39にも出力され、前記CCDドライバ31
からのCCD出力信号をこのクロック信号に基づいて処
理している。
【0029】前記マイク4は、発声時における声帯から
の音声信号を集音する。このマイク4で集音した音声信
号は、前記CCU7内に設けられた周波数検出手段であ
る検出処理/比較回路44に入力される。この検出処理
/比較回路44では、集音された音声信号をその周波数
に応じた電圧に変換し、この電圧と、内部で発生し同様
に周波数から電圧に変換した基準電圧とを比較し、前記
マイク4によって集音した周波数と僅かに異なる基準周
波数、例えば1Hzの差を設けた基準周波数を生成し、
これを回転フィルター制御信号として前記CPU40を
介して光源装置用CPU54へ送出する。
【0030】このことにより、光源装置5では入力され
た回転フィルター制御信号に応じて、スリット52が設
けられた多孔フィルタ53を回転させて、光源用ランプ
51から出射されている照明光が多孔フィルタ53のス
リット52を周期的に透過する。このスリット52を透
過した照明光は、図示しないコンデンサレンズでライト
ガイドケーブル25の入射端面25aに配置したライト
ガイド端に集光され、このライトガイド及び前記硬性内
視鏡2内の図示しないライトガイドを経て挿入部21の
先端部の照明窓から観察部位に向かって基準周波数に一
致したパルス光として出射されていく。
【0031】なお、照明光が常時、前記スリット52を
透過するように、多孔フィルタ53の回転を停止させて
スリット52を光軸上に配置させることによって、観察
光を連続的に観察部位に向けて照射することができるよ
うになっている。このとき、前記CCU7に設けた重畳
回路36は重畳をしないように制御される。また、選択
回路38では重畳回路36からの出力信号を選択する。
このことによって、モニタ8の画面上に通常の観察用の
内視鏡観察画像が表示される。
【0032】前記切換スイッチ9は、前記CCU7のC
PU40に接続されている。つまり、切換スイッチ9を
操作することによって、被写体像の内視鏡観察画像又は
動きを伴う被写体像のスローモーション状態の画像に切
り換えられるようになっている。また、前記切換スイッ
チ9には範囲枠の設定、あるいは静止画像の撮影等の指
示を行うスイッチも設けられている。
【0033】なお、前記CCU40には一体のパネルス
イッチ46が接続されており、このパネルスイッチ46
によって前記切換スイッチと同様に静止画像を記録をす
るか否かとか、範囲枠の設定、静止画像のON/OF
F、光源装置5からのパルス光出射のON/OFF等の
設定を行うことができるようになっている。また、これ
らの設定状態は前記CCU7に一体に設けられている表
示パネル47上に表示される。さらに、符号9aはパル
ス光出射を指示する第1スイッチ、符号9bは範囲枠の
重畳を指示する第2スイッチ、符号9cは静止画像の記
録を指示する第3スイッチである。
【0034】上述のように構成した内視鏡装置1の作用
を説明する。まず、診断の始めとして、図2(a)に示
すよう数百Hzで矢印に示すように振動する声帯を内視
鏡でとらえ、この内視鏡でとらえた画像が内視鏡観察画
像として同図(b)に示すようにカラーモニタ8の画面
上に表示させて観察を行う。つまり、CPU40及び光
源用CPU54によって光源装置5の多孔フィルタ53
のスリット52が光軸上に配置された状態に制御されて
いる。
【0035】次に、術者は、切換スイッチ9に設けられ
ている第1スイッチ9aを操作してパルス光の出射を選
択する。すると、光源装置5の多孔フィルタ53が回転
を開始する。このとき、光源装置5のスリット52から
は、前記マイク4で集音した周波数と僅かに差のある1
Hzの差を設けた基準周波数の光がパルス状に出射され
ていく。
【0036】このことによって、この状態で患者が発声
を行うことにより、モニタ8の画面上には声帯の動きが
残像効果によって、図3に示すように時間的に声帯の形
状が変化するスローモーション的な画像が周期的に表示
される。
【0037】次いで、前記切換スイッチ9の第2スイッ
チ9bを操作して範囲枠50の重畳を選択する。する
と、重畳回路36から選択回路38に出力されるデジタ
ル信号に範囲枠データが重畳される。このことにより、
図4に示すようにモニタ8の画面上に表示されている声
帯のスローモーション的画像に対して点線に示すような
範囲枠50が表示される。ここで、術者は、静止画像と
して診断したい声帯の所望の部位が前記範囲枠50内に
収まるように内視鏡2を手元操作し、その状態を保持す
る。
【0038】次に、術者は、前記切換スイッチ9の第3
スイッチ9cを操作して静止画像の記録を選択する。す
ると、前記範囲枠50内に配置されている声帯の1周期
の動きを示す内視鏡観察画像のデジタル信号が自動的に
メモリ37の所定領域に順次記録されていく。
【0039】このとき、前記範囲枠50の大きさがモニ
タ8の画面の大きさに対して例えば1/4の大きさであ
る場合、モニタ8画面上に表示可能な画面数が4つにな
る。そして、パルス光と声帯の周波数差が1Hzのと
き、モニタ8に表示される声帯のスローモーション的画
像の1周期が1秒であるので、0.25秒毎に範囲枠5
0内に切り換わり表示される内視鏡観察画像のデジタル
信号がメモリ37に記録される。つまり、1周期中の4
つの状態に変化した声帯の静止画像が記憶される。
【0040】そして、上述したようにメモリ37に声帯
の1周期分の動きを示す静止画像が記録されたなら、前
記CPU40及びDSP35からの指示にしたがい、選
択回路38ではこのメモリ37からの出力を選択する。
このことにより、モニタ8の画面上に図5に示すように
メモリ37から読み出された声帯の1周期の4つの静止
画像が前記範囲枠50と同じ大きさ及び画像状態で同時
に表示される。術者は、このモニタ8上に表示された4
つの静止画像を観察して詳細な診断を行う。
【0041】そして、引き続き、診断を継続的に行うと
きには切換スイッチ9の操作を繰り返し行う。すなわ
ち、スイッチ9aを再選択して、静止画像表示状態を解
除する。すると、画面上に表示されている静止画像が内
視鏡観察画像に瞬時に切り換わって、静止画像を取り込
むことが可能な状態になって、スイッチ9cを操作する
ことによって静止画像の取り込みを行える。
【0042】なお、上述したように引き続き診断を継続
的に行うときには、前記範囲枠50の表示及びパルス光
の出射状態をそのままの状態にしておく。このことによ
り、切換スイッチ9の第1スイッチ9a及び第2スイッ
チ9bを再度設定する必要がなくなる。しかし、このよ
うな設定は、術者の好みにもよるので、パネルスイッチ
46によって基本的な設定を変更可能にしてもよい。
【0043】このように、本実施形態の内視鏡装置にお
いては、モニタの画面上に範囲枠で指定した部位の静止
画像がその範囲枠の大きさで画像劣化なく同時に複数自
動的に得られるので、この静止画像を観察して詳細な診
断をすることができる。
【0044】また、モニタ画面の内視鏡観察画像中に範
囲枠を表示させることによって、所望した部位の静止画
像を容易に取り込むことができる。
【0045】このことにより、範囲枠が表示されていな
い場合、どの部位の静止画像を記録しているのかが判ら
ないため非常に神経を使っていたのに比べて、術者の負
担が大幅に軽減される。
【0046】さらに、範囲枠の表示/非表示を選択する
ことができるので静止画像を必要としない通常の内視鏡
観察画像表示時にも要部を定めながら観察を行うことが
できる。
【0047】また、メモリに取り込む画像と、範囲枠が
重畳された画像とを別経路にし、選択的にモニタに出力
するようにしたので、範囲枠を示す表示がメモリに記録
されないので、範囲枠の表示を多種類の表示にすること
や、範囲枠の表示が診断の妨げになることを防止するこ
とができる。
【0048】なお、上述した実施形態においては硬性内
視鏡2にTVカメラ3を装着したTVカメラ付き内視鏡
を例に説明したが、内視鏡はこれに限定されるものでは
なく、軟性内視鏡にTVカメラ3を装着したTVカメラ
付き軟性内視鏡や、挿入部にCCDを配置した電子内視
鏡であってもよい。
【0049】また、光源装置5に多孔フィルタ53を設
けてパルス光を発生するものを示したが、小型の発光素
子やランプをTVカメラ3内や、内視鏡先端に配置し
て、パルス点灯させる内視鏡撮像装置であってもよい。
【0050】さらに、前記範囲枠50の表示方法として
は前記図4に示したように点線に示すような枠を表示さ
せるものに限定されるものではなく、例えば図6に示す
ようにR、G、Bのデジタル信号を範囲枠50の部分だ
け互いに入れ替えて(例えばRをG、GをB、BをRに
入れ替える)範囲枠50a内の色を変化させて観察者に
知らしめるようにしてもよい。この構成は、比較的簡単
な重畳回路によって行える。
【0051】又、前記範囲枠50の大きさは、前記実施
形態に示したようにカラーモニタ8の表示領域の大きさ
に対して1/4の大きさに限定されるものではなく、カ
ラーモニタ8の表示領域の大きさに対して範囲枠50の
大きさを例えば、1/4、1/8、1/16というよう
に予め設定しておいてもよい。
【0052】このことにより、観察中に例えばパネルス
イッチ46を操作して画面の大きさの変更を行える。そ
して、画面の大きさを切り換えることによって、例えば
1Hzの周波数差の場合、範囲枠50の大きさが1/4
のとき0.25秒毎に1つの静止画像を得ていたが、1
/8の大きさの場合には図7に示すように0.125秒
毎に1つの静止画像を得られ、1/16の大きさの場合
には0.0625秒毎に1つの静止画像を得られる。こ
の場合、範囲枠50の大きさは小さくなるが、画像劣化
はないので、より多くの静止画像を観察して十分な観察
及び診断が可能である。
【0053】またさらに、図8(a),(b)に示すよ
うに前記範囲枠50をパネルスイッチ46等によって予
め移動できるようにしてもよい。このことにより、例え
ば、内視鏡2を手元操作しても、モニタ画面上に表示さ
れている内視鏡観察画像上の声帯の所望の位置に範囲枠
50を配置させることができない場合、前記パネルスイ
ッチ46によって範囲枠50を声帯方向に移動させるこ
とによって所望の静止画像を得ることができる。
【0054】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0055】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0056】(1)体腔内に挿入されて被写体像を得る
内視鏡と、被写体の1つとなる声帯の周波数を検出する
周波数検出手段と、前記周波数検出手段で検出した周波
数に基づいて、被写体に照射する照明光の点滅間隔を制
御する照明間隔制御手段を備えた前記内視鏡に照明光を
供給する光源装置と、この光源装置からの照明光によっ
て照らされた被写体像を撮像する撮像手段を備えた撮像
装置と、この撮像装置の撮像手段で光電変換された画像
信号を入力してデジタル信号に変換するデジタル信号変
換手段と、このデジタル信号変換手段から出力されたデ
ジタル信号を信号処理する信号処理手段と、この信号処
理手段で信号処理されたデジタル信号に、静止画像とし
て記録する範囲を示す範囲枠の信号を付加する枠重畳手
段と、この枠重畳手段によって付加された範囲枠内にあ
る、前記信号処理手段で処理されたデジタル信号を記憶
する記憶手段と、前記枠重畳手段から出力されるデジタ
ル信号又は前記記憶手段から出力されるデジタル信号を
選択する信号選択手段と、前記信号処理手段、枠重畳手
段、記憶手段、信号選択手段及び前記観察状態指定手
段、前記光源装置の照明間隔制御手段を制御する制御手
段とを備えるカメラコントロールユニットと、このカメ
ラコントロールユニットで生成された映像信号により内
視鏡観察画像を表示する表示手段と、前記内視鏡でとら
えた被写体像の内視鏡観察画像の観察を行うか、前記記
憶手段に記憶された声帯等の動きを伴う被写体像の静止
画像の観察を行うかを切り換える観察状態切換手段と、
を具備する内視鏡装置。
【0057】(2)前記静止画像として記録する範囲を
示す範囲枠の大きさを予め複数設定し、その複数の範囲
枠の中から1つの範囲枠を選択可能にした付記1記載の
内視鏡装置。
【0058】(3)前記静止画像として記録する範囲を
示す範囲枠は、画面内で移動可能にした付記1記載の内
視鏡撮像装置。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、診
断に適する静止画像を、簡単な操作で自動的に複数記録
することが可能で、かつ観察画面上に診断に適する静止
画像を複数表示して的確な診断を行える内視鏡装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の一実施形態に係り、
図1は内視鏡装置の全体の構成を説明する図
【図2】声帯とモニタ画面上の内視鏡観察画像との関係
を示す図
【図3】声帯の1周期の変化の様子を説明する図
【図4】モニタ画面上に表示されている内視鏡観察画像
中に静止画像として記録する範囲を示す範囲枠を表示さ
せた状態を示す図
【図5】範囲枠で指定した部位の1周期の変化を示す複
数の内視鏡静止画像をモニタ画面上に表示した状態を示
す図
【図6】範囲枠の他の表示例を示す図
【図7】範囲枠で指定した部位の1周期の変化を示す8
つの内視鏡静止画像をモニタ画面上に表示した状態を示
す図
【図8】範囲枠を移動可能にした表示例を示す図
【図9】従来の内視鏡静止画像の表示例を示す図
【符号の説明】
1…内視鏡装置 2…硬性内視鏡 3…TVカメラ 4…マイク 5…光源装置 7…カメラコントロールユニット 8…カラーモニタ 9…切換スイッチ 36…重畳回路 37…メモリ 40…CPU 44…検出処理比較回路 51…光源用ランプ 52…スリット 53…多孔フィルタ 54…光源用CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/24 A61B 1/26 H04N 7/18 Fターム(参考) 2H040 CA06 DA02 GA01 GA05 GA10 GA12 4C061 AA13 NN01 NN05 RR03 RR26 SS11 WW01 WW04 WW10 YY02 5C054 AA01 CA04 CC02 EA05 EB05 EB07 ED13 EH01 EH07 EJ07 FB03 FC12 FD07 FE04 FE05 FE12 FE23 GA04 GB02 GC03 GD09 HA12

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入されて被写体像を得る内視
    鏡と、 被写体の1つとなる声帯の周波数を検出する周波数検出
    手段と、 前記周波数検出手段で検出した周波数に基づいて、被写
    体に照射する照明光の点滅間隔を制御する照明間隔制御
    手段を備えた前記内視鏡に照明光を供給する光源装置
    と、 この光源装置からの照明光によって照らされた被写体像
    を撮像する撮像手段を備えた撮像装置と、 この撮像装置の撮像手段で光電変換された画像信号を入
    力してデジタル信号に変換するデジタル信号変換手段
    と、このデジタル信号変換手段から出力されたデジタル
    信号を信号処理する信号処理手段と、この信号処理手段
    で信号処理されたデジタル信号に、静止画像として記録
    する範囲を示す範囲枠の信号を付加する枠重畳手段と、
    この枠重畳手段によって付加された範囲枠内にある、前
    記信号処理手段で処理されたデジタル信号を記憶する記
    憶手段と、前記枠重畳手段から出力されるデジタル信号
    又は前記記憶手段から出力されるデジタル信号を選択す
    る信号選択手段と、前記信号処理手段、枠重畳手段、記
    憶手段、信号選択手段及び前記観察状態指定手段、前記
    光源装置の照明間隔制御手段を制御する制御手段とを備
    えるカメラコントロールユニットと、 このカメラコントロールユニットで生成された映像信号
    により内視鏡観察画像を表示する表示手段と、 前記内視鏡でとらえた被写体像の内視鏡観察画像の観察
    を行うか、前記記憶手段に記憶された声帯等の動きを伴
    う被写体像の静止画像の観察を行うかを切り換える観察
    状態切換手段と、 を具備することを特徴とする内視鏡装置。
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