JP2006167139A - 電子内視鏡システム及び電子内視鏡 - Google Patents

電子内視鏡システム及び電子内視鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP2006167139A
JP2006167139A JP2004363634A JP2004363634A JP2006167139A JP 2006167139 A JP2006167139 A JP 2006167139A JP 2004363634 A JP2004363634 A JP 2004363634A JP 2004363634 A JP2004363634 A JP 2004363634A JP 2006167139 A JP2006167139 A JP 2006167139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic endoscope
operation mode
button
unit
buttons
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004363634A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Matsui
豪 松井
Takayuki Enomoto
貴之 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2004363634A priority Critical patent/JP2006167139A/ja
Publication of JP2006167139A publication Critical patent/JP2006167139A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Abstract

【課題】電子内視鏡の操作部のボタンの数を増やさずとも、施術中に電子内視鏡用プロセッサの操作盤に触れずに多くの操作機能を利用できるようにする電子内視鏡システム及び電子内視鏡を、提供する。
【解決手段】電子内視鏡10が操作部12に有する複数のスイッチボタンSW1〜SW4のうち、3個のスイッチボタンSW1〜SW3を一段押し込み式ボタンとして構成し、残りのスイッチボタンSW4を二段押し込み式ボタンとして構成し、スイッチボタンSW4の半押しと他のスイッチボタンSW1〜SW3のうちの1つの全押しとを検知したときに、3個の拡張操作モードのうち1つに移行させる。また、一つのスイッチボタンに対し、その全押しで動作する操作機能を4個の操作モード毎に用意しておき、何れかのボタンが全押しされたときには、そのボタンに対してその時点の操作モード下で動作するように割り当てられた操作機能を動作させるようにする。
【選択図】図9

Description

本発明は、被検者の体腔内を観察するために使用される電子内視鏡システムと、このような電子内視鏡システムを構成する電子内視鏡とに、関する。
最近の電子内視鏡システムの中には、電子内視鏡の挿入部の先端に対向する被写体の像を表示装置に映し出すという通常の機能だけでなく、被写体の生体組織が発する蛍光の観察,表示装置に映し出される動画像の画質の調整,及び、動画像のビデオ録画や静止画像の印刷出力など、様々な機能を持つものがある。
そして、この種の電子内視鏡システムは、上記の様々な機能の開始や停止を指示したりそれら機能を切り替えたりといった操作を行えるようにするためのメニューボタンや上下キーボタンや決定ボタンなどを有する操作盤を、電子内視鏡用プロセッサに備えており、操作者は、この操作盤上の各ボタンを操作して上記の様々な機能を利用することができる。
特開2001−017382号公報
ところで、通常の電子内視鏡の操作部には、アングルノブ等とともに、数個のボタンが用意されており、これらボタンには、電子内視鏡用プロセッサの操作盤上で行える操作機能のうち、頻繁に使用する幾つかの操作機能が、割り当てられている。操作者は、これらのボタンを操作することによって、電子内視鏡用プロセッサを遠隔操作することができるため、被検者に施術している最中において、洗浄不可能な操作盤に触れずに済ますことができる。
ところが、電子内視鏡システムの機能が前述したように多様化すると、施術中において頻繁に使用せねばならない操作機能が増加することとなるが、従来の電子内視鏡システムでは、一つのボタンに対して一つの操作機能しか割り当てることができなかったため、操作者が施術中に多くの操作機能を利用することができないこととなっていた。
また、操作部のボタンの数を増やすことも考えられなくはないが、操作部のスペースの都合上、ボタンの数を増やすことは殆ど不可能であり、たとえボタンを無理矢理1,2個増やせたとしても、操作部で利用できる操作機能の数を劇的に増加させるまでには至らない。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、電子内視鏡の操作部のボタンの数を増やさなくとも、施術中に電子内視鏡用プロセッサの操作盤に触れずに多くの操作機能を利用できるようにすることにある。
上記の課題を解決するために発明された第1の態様の電子内視鏡システムは、挿入部の先端に対向する被写体の像を撮像する電子内視鏡とこの電子内視鏡から入力される画像データに各種の処理を施して表示装置に出力する電子内視鏡用プロセッサとからなるものであって、前記電子内視鏡が、2個以上のボタンの中に少なくとも1個の二段押し込み式ボタンを含む操作部を備え、前記電子内視鏡用プロセッサが、前記操作部の前記二段押し込み式ボタンの半押しを含む操作を検出する毎に、操作モードを通常操作モードと拡張操作モードとで切り替える操作モード切替部,及び、前記操作部の何れかのボタンが全押しされたときには、そのボタンに対してその時点の操作モード下で動作するように割り当てている操作機能を動作させる操作制御部を備えることを、特徴としている。
このように、操作部に含まれるボタンのうちの1つを二段押し込み式ボタンとして構成し、この二段押し込み式ボタンの半押しを利用して、1個以上の操作モードに切り替えられるようにしておいて、一つのボタンに対し、その全押しで動作する操作機能を操作モード毎に用意しておくようにすれば、従来の電子内視鏡システムよりも多くの操作機能を、電子内視鏡の操作部において実行させることができるようになる。
なお、本発明による第1の態様の電子内視鏡システムは、操作モードを通常操作モードから拡張操作モードへ切り替えた際、一定期間だけ、その拡張操作モード下で動作するように各ボタンに割り当てられている操作機能を別の操作機能へ変更するための変更手段を提供するものであっても良い。この変更手段は、その期間に全押しされたボタンがあったときに、そのボタンに割り当てられている操作機能を別の操作機能に変化させるものとすることができる。こうすれば、ボタンに割り当てられる操作機能を変更するときでも、操作者は、操作盤を触れずに済ますことができる。
また、上記の課題を解決するために発明された第2の態様の電子内視鏡システムは、挿入部の先端に対向する被写体の像を撮像する電子内視鏡とこの電子内視鏡から入力される画像データに各種の処理を施して表示装置に出力する電子内視鏡用プロセッサとからなるものであって、前記電子内視鏡が、二段押し込み式ボタンを1個以上有する操作部を備え、前記電子内視鏡用プロセッサが、前記操作部の何れかのボタンが全押しされたときには、そのボタンに対して全押しされたときに動作するように割り当てている操作機能を動作させ、何れかのボタンが半押しされたときには、そのボタンに対して半押しされたときに動作するように割り当てている操作機能を動作させる操作制御部を備えることを、特徴としている。
このように、操作部に含まれるボタンのうちの1個以上を二段押し込み式ボタンとして構成し、二段押し込み式ボタンのそれぞれについて全押しと半押しとで動作する操作機能を分けておくようにすれば、従来の電子内視鏡システムよりも多くの操作機能を、電子内視鏡の操作部において実行させることができるようになる。
なお、本発明による第2の態様の電子内視鏡システムは、操作部の何れかの二段押し込み式ボタンが半押しされた状態が所定時間経過したことを検出した場合には、各二段押し込み式ボタンに対して半押しされたときに動作するように割り当てられている操作機能を別の操作機能へ変更するための変更手段を一定期間提供するものであっても良い。この変更手段は、その期間に全押しされたボタンがあったときに、そのボタンに割り当てられている操作機能を別の操作機能に変化させるものとすることができる。こうすれば、ボタンに割り当てられる操作機能を変更するときでも、操作者は、操作盤を触れずに済ますことができる。
また、上記の課題を解決するために発明された第3の態様の電子内視鏡は、挿入部の先端に対向する被写体の像を撮像することによって得られる画像データを電子内視鏡用プロセッサに入力するため、その電子内視鏡用プロセッサに対して着脱自在に装着される接続部を備えるものであって、2個以上のボタンの中に少なくとも1個の二段押し込み式ボタンを含む操作部,及び、前記操作部が有する各ボタンと前記接続部内の端子とを接続する信号線を備えることを、特徴としている。
従って、この電子内視鏡は、前述した本発明の第1の態様の電子内視鏡システムの電子内視鏡用プロセッサに接続されれば、その電子内視鏡システムの電子内視鏡と同等に機能することとなる。
また、上記の課題を解決するために発明された第4の態様の電子内視鏡は、挿入部の先端に対向する被写体の像を撮像することによって得られる画像データを電子内視鏡用プロセッサに入力するため、その電子内視鏡用プロセッサに対して着脱自在に装着される接続部を備えるものであって、二段押し込み式ボタンを1個以上有する操作部,及び、前記操作部が有する各ボタンと前記接続部内の端子とを接続する信号線を備えることを、特徴としている。
従って、この電子内視鏡は、前述した本発明の第2の態様の電子内視鏡システムの電子内視鏡用プロセッサに接続されれば、その電子内視鏡システムの電子内視鏡と同等に機能することとなる。
このように、本発明によれば、電子内視鏡の操作部のボタンの数を増やさなくとも、施術中に電子内視鏡用プロセッサの操作盤に触れずに多くの操作機能を利用できるようになる。
以下、添付図面に基づいて、本発明を実施するための形態である電子内視鏡システムを、二例説明する。
実施形態1
図1は、第1の実施形態の電子内視鏡システムの構成図である。第1の実施形態の電子内視鏡システムは、電子内視鏡10,本体装置20,及び、表示装置30を、備えている。
電子内視鏡10は、光の届かない体腔内を観察するための器具である。図2は、電子内視鏡10の構成図である。電子内視鏡10は、挿入部11,操作部12,ケーブル部13,及び、接続部14に、区分される。
挿入部11は、体腔内に挿入される部分であり、樹脂製の被覆管とこの被覆管に覆われた管状の骨格構造とを主要な構成としている。その骨格構造は、与えられた外力に応じて柔軟に屈曲するとともに、体腔壁を傷つけない程度に屈曲の状態を維持できる剛性を保有する。挿入部11の内部の構成については後述する。
操作部12は、鉗子口121,ホース継手122,アングルノブ123,ボタン群124などを備えた部分であり、挿入部11の基端に接続されている。なお、ホース継手122は、図2にのみ図示され、アングルノブ123は、図1にのみ図示されている。
鉗子口121は、挿入部11の内部に鉗子チャンネルとして引き通された細管101へ、鉗子や剪刀や凝固電極などの処置具を挿入するための開口である。但し、図1では、鉗子口121には蓋がされている。
ホース継手122は、挿入部11の内部に送気送水チャンネルとして引き通された細管102と図示せぬ送気送水装置から延びるホースとを接続するための口金であり、操作部12においてアングルノブ123がある側とは反対側に備えられている。
アングルノブ123は、挿入部11におけるその先端から基端に向かって所定の長さの部分に組み込まれた図示せぬ湾曲機構を遠隔操作するための把手であり、このアングルノブ123が操作されると、挿入部11の先端部分の湾曲状態が変化する。
ボタン群124は、本体装置20がそれらに割り当てる操作機能の実行をその本体装置20対して指示するための指示手段である。図3は、操作部12の拡大図である。この拡大図に示されるように、ボタン群124は、5個のスイッチボタンからなる。このうち、図3における最も右側にあるスイッチボタンAWは、図示せぬ送気送水装置に対して送気送水を行わせる際に押下される送気送水ボタンである。また、残りの4個のスイッチボタンSW1〜SW4のうち、送気送水ボタンAWに隣接する3個のスイッチボタンSW1〜SW3は、一段階押し込み式ボタンとして構成され、図3における最も左側にある1個のスイッチボタンSW4は、二段階押し込み式ボタンとして構成されている。つまり、スイッチボタンSW4だけが半押し機能を有している。なお、これらスイッチボタンSW1〜SW4については、後で詳しく説明する。
ケーブル部13は、各種の信号線103〜105とそれら信号線103〜105を覆う樹脂製の管とを備えた電纜であり、その先端は、図1に示されるように、操作部12の側面に接続されている。ケーブル部13内に引き通された信号線103〜105のうち、信号線103は、図2に示されるように、操作部12のボタン群124に接続された信号線である。残りの信号線104,105については後述する。
接続部14は、ケーブル部13の基端を本体装置20に着脱自在に装着するためのいわゆるコネクタである。接続部14は、本体装置20に装着された際に本体装置20に接する装着面に、端子141を備えている。この端子141の各電極には、ケーブル部13内に引き通された信号線103〜105のうち、信号線103の端部が接続されている。
これら各部11〜14に区分される電子内視鏡10は、更に、束ねられた多数の光ファイバからなるライトガイド106を内蔵している。ライトガイド106は、接続部14,ケーブル部13,操作部12,及び、挿入部11内に順に引き通されており、ライトガイド106の基端は、接続部14における上記の装着面から突出する金属管142内に固定されている。ライトガイド106の先端部分は、それを構成する多数の光ファイバが二つの束に分けられてそれぞれ別個に束ねられることによって、二股に分岐しており、束ねられてなる各枝部の先端は、双方とも、挿入部11の先端に固定されている。
この挿入部11の先端面には、図示されていないが、五個の貫通孔が形成されている。そのうちの二個の貫通孔には、鉗子チャンネルとしての細管101,及び、送気送水チャンネルとしての細管102が接続されており、双方の貫通孔は、鉗子チャンネルの開口端111,及び、送気送水チャンネルの開口端112として機能する。なお、送気送水チャンネルの開口端112には、細管102を通じて送られてきた液体や気体を後述の対物光学系114の表面に向けて噴出するための図示せぬノズルが、装着されている。
また、残りの三個の貫通孔のうち、二個の貫通孔には、配光レンズ113,113が嵌め込まれている。図2に示されるように、二個の配光レンズ113,113には、それぞれ、ライトガイド106の先端部分に形成された各枝部の先端面が対向している。
さらに、残りの一個の貫通孔には、第1レンズ114aが嵌め込まれている。第1レンズ114aは、挿入部11内に配置された第2レンズ114b及び第3レンズ114cとともに、対物光学系114を構成する。対物光学系114は、挿入部11の先端に対向した被写体の像を形成する光学系である。第1レンズ114aと第2レンズ114bとの間には、明るさ絞り115が配置されている。明るさ絞り115は、第1レンズ114aと第2レンズ114bとの間を通過する光の量を制限する光学素子である。
さらに、挿入部11は、励起光除去フィルタ116を内蔵している。励起光は、蛍光の放射という現象を生体組織において引き起こさせる光であり、励起光除去フィルタ116は、入射してきた光の中から、その励起光と同じ波長帯域の光を除去するフィルタである。この励起光除去フィルタ116は、対物光学系114の後方に配置されており、対物光学系114から射出された光からは、励起光と同じ波長成分が除去される。
さらに、挿入部11は、撮像素子117を内蔵している。撮像素子117は、二次元的に配列された多数の画素により構成される撮像面を有する単板のエリアイメージセンサであり、その撮像面上には補色系のカラーフィルタがオンチップされている。撮像素子117は、励起光除去フィルタ116を挟んで対物光学系114がある側とは反対側に配置されており、その撮像面の位置は、対物光学系114の像面の位置に一致している。
ケーブル部13内に引き通された信号線103〜105のうち、信号線104,105は、更に挿入部11に引き通されており、撮像素子117に接続されている。これら信号線104,105のうち、撮像素子117の入力側の信号線104は、接続部14内に配置されたドライバ143に接続されており、このドライバ143の入力側の信号線は、端子141の電極に接続されている。ドライバ143は、撮像素子117の駆動を制御するための回路であり、2フィールド:1フレームの飛越走査方式にて蓄積電荷を読み出させるように撮像素子117を制御する。
その一方、撮像素子117の出力側の信号線105は、接続部14内に配置された信号処理回路144に接続されており、この信号処理回路144の出力側の信号線は、端子141の電極に接続されている。信号処理回路144は、撮像素子117から出力される補色信号(Mg+Ye,G+Cy,G+Ye,Mg+Cy)に対してマトリクス処理などを行うことによりRGB信号や輝度信号を生成するとともに、それらRGB信号や輝度信号を補正するための各種の演算処理や、それらRGB信号や輝度信号からコンポジット信号(Y/C)を生成する処理を行う回路である。
さらに、接続部14は、EEPROM145及び制御回路146を内蔵している。EEPROM145は、信号処理回路144が上記の補正処理に使用するための各種パラメータを記憶する記憶装置であり、ゲイン,エンハンス,セットアップレベル等の200種以上のパラメータを記憶している。
制御回路146は、EEPROM145に記憶された各種のパラメータを読み出して、上記の補正処理を行う信号処理回路144に対してそれらパラメータを引き渡す処理を行う回路である。この制御回路146は、端子141の電極に接続されており、この端子141を通じて本体装置20からパラメータの変更が指示されたときには、EEPROM145内の該当するパラメータを指定されたものに書き換える処理も行う。
本体装置20は、電子内視鏡10を制御するためのプロセッサである。図4は、本体装置20の構成図である。本体装置20は、タイミングコントロールユニット21,光源ユニット22,画像処理ユニット23,及び、システムコントロールユニット24を、備えている。
タイミングコントロールユニット21は、各種の基準信号を生成してその信号の出力を制御する機器である。タイミングコントロールユニット21は、光源ユニット22,画像処理ユニット23,及び、システムコントロールユニット24に接続されており、これらユニット22〜24へ各基準信号を送出する。
なお、電子内視鏡10の接続部14が本体装置20に装着されると、このタイミングコントロールユニット21は、接続部14内のドライバ143に接続される。図4には、ドライバ143がタイミングコントロールユニット21に接続された状態が、示されている。このタイミングコントロールユニット21は、ドライバ143に接続されると、このドライバ143にも各基準信号を送出する。ドライバ143は、この各基準信号に従って、飛越走査のタイミングを制御する。
光源ユニット22は、電子内視鏡10のライトガイド106の基端面に光を供給するための機器である。なお、電子内視鏡10の接続部14が本体装置20に装着されると、接続部14の金属管142が、光源ユニット22内に挿入され、ライトガイド106の基端が、光源ユニット22内に固定される。
図5は、光源ユニット22の構成図である。光源ユニット22は、その光学構成として、白色光源装置221,回転遮蔽板222,励起光源装置223,平行化レンズ224,ダイクロイックミラー225,及び、集光レンズ226を、備えている。
白色光源装置221は、白色光を平行光として射出する装置である。白色光源装置221は、図示されていないが、焦点から放射される光を反射することにより平行光に変換する放物面鏡,及び、放物面鏡の焦点に配置された発光点から白色光を発するキセノンランプを、主要な構成としている。
回転遮蔽板222は、略半円形に形成された板であり、その略半円形の円弧の中心において、第1のモータ227の駆動軸の先端に固定されている。なお、図6は、回転遮蔽板222の正面図である。この回転遮蔽板222は、図5に示されるように、白色光源装置221から平行光として射出される白色光の光路に対して垂直に挿入される。このため、第1のモータ227が駆動すると、回転遮蔽板222がその駆動軸周りに回転されて白色光の光路に繰り返し挿入され、その結果、白色光が周期的に遮蔽されることとなる。従って、回転遮蔽板222は、いわゆるロータリーシャッタとして機能する。
励起光源装置223は、前述した励起光を射出する装置であり、励起光として使用される波長帯域を持つレーザ光を放射する半導体レーザを、主要な構成としている。
平行化レンズ224は、励起光源装置223から励起光として射出されるレーザ光を平行光に変換するいわゆるコリメートレンズである。この平行化レンズ224から平行光として射出される励起光の光路は、回転遮蔽板222を挟んで白色光源装置221がある側とは反対側において、この白色光源装置221から平行光として射出される白色光の光路と直交している。
ダイクロイックミラー225は、白色光を透過させるとともに励起光を反射する光学素子である。ダイクロイックミラー225は、白色光の光路と励起光の光路とが交差する位置に配置されており、何れの光路に対しても45°傾いている。これにより、平行化レンズ224から平行光として射出された励起光は、ダイクロイックミラー225によって直角に反射され、ダイクロイックミラー225を透過した白色光と同一の光路上を、この白色光と同一の進行方向へ進む。従って、ダイクロイックミラー225は、光路合成素子として機能する。
集光レンズ226は、平行光を収斂させるためのいわゆるコンデンサレンズである。集光レンズ226は、ダイクロイックミラー225を透過した白色光の光路(すなわち当該ミラー225にて反射された励起光の光路)上に配置されており、電子内視鏡10の接続部14の金属管142内に固定されているライトガイド106の基端面に向けて、これら光を収斂させる。従って、ライトガイド106の基端面は、入射端面として機能し、挿入部11の先端に配置されるライトガイド106の先端面は、射出端面として機能する。
また、光源ユニット22は、前述した回転遮蔽板222が駆動軸に固定されている第1のモータ227を平行移動させるための構成として、ステージ機構228及び第2のモータ229を、備えている。
ステージ機構228は、ステージ上の物体を一方向に往復自在に平行移動させるための機構であり、そのステージが白色光の光路に対して垂直な方向へ平行移動するように、光源ユニット22内に配置されている。そして、そのステージ上には、第1のモータ227が載置されており、ステージ上では、第1のモータ227は、その駆動軸を白色光の光路と平行な方向に向けている。このため、ステージ機構228は、ステージの移動によって、第1のモータ227の駆動軸に固定された回転遮蔽板222を、白色光を周期的に遮蔽できる位置,又は、白色光を遮蔽できない位置に、配置させることができる。
第2のモータ229は、ステージ機構228に駆動力を与えるための装置であり、その駆動軸の先端には、ステージ機構228の図示せぬギア機構に噛み合わされたギアが固定されている。そして、この第2のモータ229が駆動することにより、ステージ機構228上の第1のモータ227及び回転遮蔽板222が、図5の矢印方向に平行移動することとなる。
この光源ユニット22は、前述した白色光源装置221及び励起光源装置223,並びに、第1及び第2のモータ227,229の動作を制御するため、更に、第1の出力制御回路221a,第2の出力制御回路223a,第1の駆動回路227a,及び、第2の駆動回路229aを、備えている。
これら各回路221a,223a,227a,229aは、何れも、後述のシステムコントロールユニット24に接続されており、このシステムコントロールユニット24からの指示を受けて、各光源装置221,223及びモータ227,229を制御する。具体的には、システムコントロールユニット24は、三つの動作モードのうちの何れか一つの動作モードにて光源ユニット22を動作させる。三つの動作モードは、通常観察モード,蛍光観察モード,及び、特殊観察モードである。
通常観察モードでは、第2の駆動回路229aが、白色光を遮蔽できない位置に回転遮蔽板222を配置するように、第2のモータ229を通じてステージ機構228を駆動した後、第1の出力制御回路221aが、白色光源装置221に対して白色光の連続出力を行わせ、第2の出力制御回路223aが、励起光源装置223の駆動を停止させる。これにより、白色光だけがライトガイド106の入射端面に連続的に入射する。その結果、ライトガイド106の射出端面から、電子内視鏡10の挿入部11の先端前方に向けて、白色光が連続的に射出される。
蛍光観察モードでは、第1の出力制御回路221aが、白色光源装置221の駆動を停止させ、第2の出力制御回路223aが励起光源装置223に対して励起光の連続出力を行わせる。これにより、励起光だけがライトガイド106の入射端面に連続的に入射する。その結果、ライトガイド106の射出端面から、電子内視鏡10の挿入部11の先端前方に向けて、励起光が連続的に射出される。
特殊観察モードでは、第2の駆動回路229aが、白色光を周期的に遮蔽できる位置に回転遮蔽板222を配置するように、第2のモータ229を通じてステージ機構228を駆動した後、第1の出力制御回路221aが白色光源装置221に対して白色光の連続出力を行わせ、第2が出力制御回路223aが励起光源装置223に対して励起光の周期的な出力を行わせ、第1の駆動回路227aが第1のモータ227を通じて回転遮蔽板222を回転させる。このとき、第2の出力制御回路223a及び第1の駆動回路227aは、タイミングコントロールユニット21から入力される信号に従って励起光源装置223及び第1のモータ227を制御する。具体的には、第2の出力制御回路223aは、前述した1フレーム中の第2フィールドの画像データに相当する電荷を撮像素子117が蓄積する間だけ、励起光が出力されるように励起光源装置223の出力周期を制御し、第1の駆動回路227aは、1フレーム中の第1フィールドの画像データに相当する電荷を撮像素子117が蓄積する間だけ、回転遮蔽板222が白色光の光路に挿入されないように回転遮蔽板222の回転位相を制御する。これにより、白色光と励起光とが、ライトガイド106の入射端面に交互に入射する。その結果、ライトガイド106の射出端面から、挿入部11の先端前方に向けて、白色光と励起光とが交互に射出される。
画像処理ユニット23は、電子内視鏡10の挿入部11内の信号処理回路144が生成するコンポジット信号に所定の処理を施してビデオ信号に変換するための機器である。なお、電子内視鏡10の接続部14が本体装置20に装着されると、画像処理ユニット23は、接続部14の端子141及び信号処理回路144を介して、挿入部11の先端内の撮像素子117に接続される。図4には、画像処理ユニット23が信号処理回路144に接続された状態が、示されている。
図7は、画像処理ユニット23の構成図である。画像処理ユニット23は、前段処理回路231,Rメモリ232r,Gメモリ232g,Bメモリ232b,マトリックス回路233,Cメモリ234c,Fメモリ234f,演算回路235,合成回路236,及び、後段処理回路237から、構成されている。
前段処理回路231は、電子内視鏡10の接続部14内の信号処理回路144がコンポジット信号の電送形態で出力した画像データのデータ形式を以後の処理に適切なデータ形式へと変換するための回路である。具体的には、前段処理回路231は、信号処理回路144から入力されるコンポジット信号を色分離してデジタル化することによってRGBの色成分からなる画像データを順次生成し、順次生成するこれら画像データに対して色空間変換やカラーバランス等の一般的な処理を施す。前段処理回路231は、Rメモリ232r,Gメモリ232g,及び、Bメモリ232bに接続されているとともに、マトリックス回路233にも接続されており、前述した処理が施されてなるRGBの色成分毎の画像データを、順次、各メモリ232r,232g,232bとマトリックス回路233とにそれぞれ出力する。
Rメモリ232r,Gメモリ232g,及び、Bメモリ232bは、何れも、画像データを一時的に記録しておくための記憶装置である。なお、前述したRGBの色成分毎の画像データは、前段処理回路231からその色成分に対応するメモリ232r,232g,232bへ順次出力されるが、各メモリ232r,232g,232bが画像データを保存するか否かは、図示せぬメモリコントロール回路によって制御される。また、各メモリ232r,232g,232bに保存された画像データを出力するタイミングも、図示せぬメモリコントロール回路によって制御される。
具体的には、図示せぬメモリコントロール回路は、通常観察モード下又は蛍光観察モード下では、RGBの色成分毎の画像データを、前段処理回路231から送られてくるたびに、各メモリ232r,232g,232bに記録させ、後述の後段処理回路237が1フィールド分の画像データについての処理を開始するタイミングにて、出力させる。
他方、特殊観察モード下では、図示せぬメモリコントロール回路は、1フレーム中の第1フィールドの画像データを各メモリ232r,232g,232bに記録させ、1フレーム中の第2フィールドの画像データを各メモリ232r,232g,232bに記録させない。そして、図示せぬメモリコントロール回路は、各メモリ232r,232g,232bに記録されているRGBの色成分毎の画像データを、後述の後段処理回路237が第1フィールドの画像データについて処理を開始するタイミングにて出力させるとともに、同じ画像データを、後段処理回路237が第2フィールドの画像データについて処理を開始するタイミングにも出力させる。
マトリックス回路233は、RGB画像データから輝度成分(Y成分)の画像データを生成するための回路である。Cメモリ234c及びFメモリ234fは、何れも、画像データを一時的に記録しておくための記憶装置である。なお、前述した輝度成分の画像データは、マトリックス回路233からCメモリ234c及びFメモリ234fへ順次出力されるが、各メモリ234c,234fが画像データを保存するか否かは、図示せぬメモリコントロール回路によって制御される。また、これら各メモリ234c,234fに保存された画像データを出力するタイミングも、図示せぬメモリコントロール回路によって制御される。
具体的には、図示せぬメモリコントロール回路は、通常観察モード下及び蛍光観察モード下では、Cメモリ234c及びFメモリ234fの何れに対しても、マトリックス回路233から出力される画像データを記録させない。
他方、特殊観察モード下では、図示せぬメモリコントロール回路は、1フレーム中の第1フィールドの画像データの輝度成分をCメモリ234cに記録させ、1フレーム中の第2フィールドの画像データの輝度成分をFメモリ234fに記録させる。
なお、特殊観察モードにおける第1フィールドの画像データは、挿入部11の先端の前方にある体腔壁の表面に入射した白色光のうちその表面で反射された光によって形成される像に基づいて、撮像素子117により生成されたものである。以下、この画像データを、便宜上、「参照画像データ」と表記する。
また、特殊観察モードにおける第2フィールドの画像データは、励起光が照射された体腔壁下の生体組織から放射される蛍光によって形成される像に基づいて、撮像素子117により生成されたものである。以下、この画像データを、便宜上、「蛍光画像データ」と表記する。
つまり、特殊観察モードでは、撮像素子117は、参照画像データと蛍光画像データとを交互に生成するので、マトリックス回路233からは、参照画像データの輝度成分と蛍光画像データの輝度成分とが、交互に出力される。そして、Cメモリ234cには、参照画像データの輝度成分が記録され、Fメモリ234fには、蛍光画像データの輝度成分が記録される。
演算回路235は、参照画像データの輝度成分と蛍光画像データの輝度成分とに基づいて新たな画像データを生成するための回路である。この演算回路235が行う処理内容を具体的に説明すると、まず、演算回路235は、1フレーム分の参照画像データ及び蛍光画像データの各輝度成分がCメモリ234c及びFメモリ234fにそれぞれ記録されると、双方の画像データの輝度成分を、最大輝度値と最小輝度値との間の階調数が互いに等しくなるようにそれぞれ規格化する。続いて、演算回路235は、参照画像データの規格化後の輝度成分から蛍光画像データの規格化後の輝度成分を減算する(同一の座標における輝度値の差分を全座標のそれぞれについて算出する)。その後、演算回路235は、その減算の結果得られる差分データにおける各画素値のうち、画素値が所定の閾値を下回る画素についてのみその画素値を0に変換した後、変換後の差分データに基づいてRGBの色成分からなる画像データを生成し、生成したRGB成分の画像データを、患部画像データとして、後述の後段処理回路237が第1フィールドの画像データについて処理を開始するタイミングにて出力するとともに、同じ患部画像データを、後述の後段処理回路237が第2フィールドの画像データについて処理を開始するタイミングにも出力する。
合成回路236は、画像データ同士を合成するための回路であり、RGBの各メモリ232r,232g,232bと演算回路235とに接続されている。通常観察モード下又は蛍光観察モード下では、RGBの各メモリ232r,232g,232bからはRGBの各成分の画像データが入力されるが、演算回路235からは患部画像データが入力されない。そのため、合成回路236は、通常観察モード下又は蛍光観察モード下では、RGBの各色成分の画像データに何の処理を施すこともなくそのままこれを出力する。一方、特殊観察モード下では、合成回路236は、RGBの各メモリ232r,232g,232bからRGBの各色成分の画像データが入力されるとともに、演算回路235からも患部画像データが入力される。このとき、合成回路236は、参照画像データの各画素のうち、患部画像データにおけるゼロ以外の輝度値を有する画素と同じ位置にある画素の各色成分の輝度値を、その患部画像データの各色成分の輝度値に置換することにより、参照画像データと患部画像データとを合成する。なお、この合成により、参照画像には、患部画像がオーバーレイされることとなる。
後段処理回路237は、RGBの各色成分の画像データのデータ形式を外部装置へ出力するのに適切なデータ形式へと変換するための回路である。具体的には、後段処理回路237は、合成回路236から出力されるRGBの各色成分の画像データに対し、アナログ化及びエンコーディング等の一般的な処理を施すことによって、飛越走査方式に準拠した例えばNTSC信号などのビデオ信号を生成する。後段処理回路237は、生成したビデオ信号を、外部出力端子へ出力する。この外部出力端子には、表示装置30が接続されており、表示装置30は、この画像処理ユニット23からビデオ信号の電送形態で出力された画像データに基づいて、画像を表示する。
なお、通常観察モードでは、挿入部11の先端の前方にある体腔壁の表面に入射した白色光のうちその表面で反射された光によって、撮像素子117の撮像面に像が形成される。このため、表示装置30には、白色光によって照明された体腔内の像が、カラーの通常観察画像として表示されることとなる。また、蛍光観察モードでは、挿入部11の先端の前方にある体腔壁下の生体組織が放射した蛍光によって、撮像素子117の撮像面に像が形成される。このため、表示装置30には、蛍光によって形成される体腔内の像が、カラーの蛍光観察画像として表示されることとなる。また、特殊観察モードでは、表示装置30には、参照画像に患部画像がオーバーレイされてなる特殊観察画像が、表示されることとなる。
システムコントロールユニット24は、本体装置20全体を制御するための機器である。このシステムコントロールユニット24は、図4に示されるように、本体装置20の前面に設置されている操作盤241を、備えている。操作盤241は、各種のスイッチボタンやメニューボタンやキーボタンを備えており、それら各ボタンを通じて、それらに割り当てられている操作機能の実行の指示を受け付ける。なお、この操作盤241において指示できる操作機能としては、白色光源装置221や励起光源装置223の電源の投入又は切断の指示,表示装置30に表示される画像の画質を調整するためのパラメータの変更の指示,本体装置20に接続される図示せぬ送気送水装置や印刷装置や録画装置の遠隔操作,各種のパラメータの変更の指示がある。なお、このシステムコントロールユニット24は、白色光源装置221の主電源のみを投入するように指示されている場合には、動作モードを通常観察モードにし、励起光源装置223の主電源のみを投入するように指示されている場合には、動作モードを蛍光観察モードにし、白色光源装置221と励起光源装置223の主電源を両方投入するように指示されている場合には、動作モードを特殊観察モードにする。
また、このシステムコントロールユニット24は、電子内視鏡10の接続部14が本体装置に装着されると、接続部14の端子141を介して、接続部14内の制御回路146に接続される。図4には、システムコントロールユニット24が制御回路146に接続された状態が、示されている。システムコントロールユニット24は、この制御回路146に接続されると、制御回路146に対し、EEPROM145内の各種のパラメータを指定のものに書き換えるよう指示することができるようになる。
また、このシステムコントロールユニット24は、電子内視鏡10の接続部14が本体装置20に装着されると、接続部14の端子141及び信号線103を介して、操作部12のボタン群124に接続される。図4には、システムコントロールユニット24がボタン群124に接続された状態が、示されている。
また、このシステムコントロールユニット24は、ボタン群124を構成する4個のスイッチボタンSW1〜SW4に対し、4個ずつ操作機能を割り当てている。システムコントロールユニット24は、各スイッチボタンSW1〜SW4に割り当てる操作機能を、各操作機能を示す情報と各スイッチボタンSW1〜SW4を示す情報とを対応付けて内部のEEPROM24aに記録することによって、管理している。図8は、各スイッチボタンSW1〜SW4に対する操作機能の割り当て例を模式的に示す表である。
一つのスイッチボタンについて割り当てられている4個の操作機能は、後述するように、何れも、対応する操作モード下でのみ動作するようになっている。操作モードには、通常操作モード,第1拡張操作モード,第2拡張操作モード,及び、第3拡張操作モードがあり、システムコントロールユニット24は、何れかの操作モードとなっているときに、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされると、その全押しされたスイッチボタンにその操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能を、動作させるようになっている。
例えば、図8のように操作機能が各スイッチボタンSW1〜SW4に割り当てられている場合において、通常操作モードから第2拡張操作モードへ移行した後では、操作部12の各スイッチボタンSW1〜SW4は、それぞれ、白色光のオンオフ,レーザ光オンオフ,明るさアップ,明るさダウンの操作機能を動作させることができるものとして機能するようになり、通常操作モードへ戻されると、各スイッチボタンSW1〜SW4は、それぞれ、白色光のオンオフ,レーザ光オンオフ,コピー,フリーズの操作機能を動作させることができるものとして機能するようになる。
このシステムコントロールユニット24は、上記のスイッチボタンSW1〜SW4の制御を行うためのプログラムを、内部のROM24bに記憶しており、主電源が投入され、且つ、操作部12が本体装置20に接続されると、このROM24bから当該プログラムを読み出し、ボタンの制御に係る処理を開始するようになっている。図9は、ボタンの制御に係る処理の流れを示す図である。
処理の開始後、システムコントロールユニット24は、操作盤241を正常に動作させるための初期化処理を実行し(S1001)、スイッチボタンSW1〜SW4の操作モードを通常操作モードに切り替える(S1002)。
そして、通常操作モード下において、システムコントロールユニット24は、電子内視鏡10の操作部12のスイッチボタンSW1〜SW4(図3参照)のうちの何れか一つが全押しされるか、スイッチボタンSW4が半押し状態となるまで、待機の処理ループを実行する(S1003;NO,S1005;NO)。
この待機の処理ループの実行中に、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされたと判断した場合(S1003;YES)、システムコントロールユニット24は、その全押しされたスイッチボタンに対して通常操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能を示す情報をEEPROM24aから読み出して、読み出した情報にて示される操作機能を実行し(S1004)、再度、上記の待機の処理ループの実行を開始する(S1003;NO,S1005;NO)。
一方、この待機の処理ループの実行中に、スイッチボタンSW4が半押し状態になったと判断した場合(S1005;YES)、システムコントロールユニット24は、スイッチボタンSW4が半押し状態にされたまま、スイッチボタンSW1〜SW3のうちの何れか一つが全押しされるまで、待機の処理ループを実行する(S1005;YES,S1006;NO)。
この待機の処理ループの実行中に、スイッチボタンSW4の半押し状態が解除されたと判断した場合(S1005;NO)には、システムコントロールユニット24は、先の待機の処理ループへ戻る(S1003;NO,S1005;NO)。
一方、スイッチボタンSW4が半押し状態にされたまま、スイッチボタンSW1〜SW3のうちの何れか一つが全押しされたと判断した場合(S1006;YES)、システムコントロールユニット24は、拡張操作モードへ移行させるために全押しされたスイッチボタンがスイッチボタンSW1であるか、スイッチボタンSW2であるか、スイッチボタンSW3であるかを、判別する(S1007,S1008)。
システムコントロールユニット24は、拡張操作モードへ移行させるために全押しされたスイッチボタンがスイッチボタンSW1であると判断した場合(S1007;YES)には、スイッチボタンSW1〜SW4の操作モードを第1拡張操作モードに切り替えて(S1009)、第1拡張操作モードにおける後述の拡張操作モード処理を実行し(S1010)、その後に、スイッチボタンSW1〜SW4の操作モードを通常操作モードに切り替える(S1002)。
また、システムコントロールユニット24は、拡張操作モードへ移行させるために全押しされたスイッチボタンがスイッチボタンSW2であると判断した場合(S1007;NO,S1008;YES)には、スイッチボタンSW1〜SW4の操作モードを第2拡張操作モードに切り替えて(S1011)、第2拡張操作モードにおける後述の拡張操作モード処理を実行し(S1012)、その後に、スイッチボタンSW1〜SW4の操作モードを通常操作モードに切り替える(S1002)。
また、システムコントロールユニット24は、拡張操作モードへ移行させるために全押しされたスイッチボタンがスイッチボタンSW3であると判断した場合(S1007;NO,S1008;NO)には、スイッチボタンSW1〜SW4の操作モードを第3拡張操作モードに切り替えて(S1013)、第3拡張操作モードにおける後述の拡張操作モード処理を実行し(S1014)、その後に、スイッチボタンSW1〜SW4の操作モードを通常操作モードに切り替える(S1002)。
以上のような処理に基づいて、システムコントロールユニット24は、通常操作モードにおいて各スイッチボタンSW1〜SW4が押下されたときの操作機能の実行と、第1乃至第3拡張操作モードへの移行の受付を実行する。
次に、第1乃至第3拡張操作モードのうちの何れかの拡張操作モードへ移行したとき(S1010,S1012,又は、S1014の実行時)の拡張操作モード処理の流れについて説明する。但し、拡張操作モード処理の内容は、各スイッチボタンSW1〜SW4について動作又は変更の対象となる操作機能が、その処理が実行される拡張操作モード(以下、「処理対象拡張操作モード」と表記する)が第1乃至第3の何れかであるかに依って異なることを除き(例えば、図8の表で言うと、第1拡張操作モード下では、第1拡張操作モードの列にある4つの操作機能が動作又は変更の対象となる)、同じであるので、第1乃至第3拡張操作モードのそれぞれについての拡張操作モード処理を繰り返し説明することはせず、拡張操作モード処理の内容を一度だけ説明する。
図10は、拡張操作モード処理の流れを示す図である。システムコントロールユニット24は、拡張操作モード処理の開始後、各スイッチボタンSW1〜SW4にその拡張操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能を操作者に提示するための機能設定画面を、画像処理ユニット23を通じて表示装置30に表示する(S1101)。
図11乃至図13は、機能設定画面の一例を示す図である。このうち、図11は、第1拡張操作モードにおける機能設定画面41を示し、図12は、第2拡張操作モードにおける機能設定画面42を示し、図13は、第3拡張操作モードにおける機能設定画面43を示している。もちろん、図11乃至図13に示される機能設定画面41〜43が同時に表示されることはなく、この拡張操作モード処理が実行されている拡張操作モードに対応する何れか一つの機能設定画面が表示されることとなる。これら各図に示されるように、機能設定画面41〜43には、4行2列の表が示されており、一列目の各行には、各スイッチボタンSW1〜SW4の名称が列挙され、二列目の各行には、各スイッチボタンSW1〜SW4にその拡張操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能の名称が列挙されている。なお、図14は、表示装置30の表示領域において第1拡張操作モードの機能設定画面41が表示された状態を一例として示す図である。
このような機能設定画面(41,42又は43)を表示装置30に表示した後、システムコントロールユニット24は、時間を計測する処理を開始し(S1102)、所定時間が経過するか、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされるまで、待機の処理ループを実行する(S1103;NO,S1104;NO)。
この待機の処理ループの実行中に、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされたと判断した場合(S1104;YES)、システムコントロールユニット24は、全押しされたスイッチボタンに対して当該拡張操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能を、下記の変更方法にて変更し(S1105)、時間を計測する処理を初めから開始し(S1106)、再度、上記の待機の処理ループの実行を開始する(S1103;NO,S1104;NO)。
図15は、変更方法を示す説明図である。システムコントロールユニット24は、スイッチボタンが全押しされる毎に(S1105を実行する度に)、そのスイッチボタンに割り当てられている操作機能を、図15に示される表の順番に変更していく。例えば、システムコントロールユニット24は、第3拡張操作モード下においてスイッチボタンSW3が全押しされた場合において、全押しされた時点でこのスイッチボタンSW3に「青アップ」機能が割り当てられていたときには(図8参照)、そのスイッチボタンSW3に割り当てる操作機能を、その「青アップ」の次の「青ダウン」へ変更する。また、システムコントロールユニット24は、これと連動させて、機能設定画面43の該当する欄の機能名も「青アップ」から「青ダウン」へ変更する。そして、このスイッチボタンSW3が全押しされる毎に(S1105を実行する度に)、「青ダウン」→「白色光オンオフ」→「レーザ光オンオフ」→…と、割り当てる操作機能を変更していく。
また、上記の待機の処理ループの実行中に、所定時間が経過したと判断した場合(S1103;YES)、システムコントロールユニット24は、その時点で機能設定画面(41,42又は43)上にて各スイッチボタンSW1〜SW4に対応付けられている操作機能を、それら各スイッチボタンSW1〜SW4についての当該処理対象拡張操作モード下で動作する操作機能としてEEPROM24a記録(上書き)し(例えば、図8の表に示されるように操作機能がEEPROMに登録されている状態において、第3拡張操作モード下でスイッチボタンSW3が二度だけ全押しされたときには、そのスイッチボタンSW3に割り当てられている「青アップ」を「白色光オンオフ」に書き換え)、機能設定画面41を消去する(S1107)。従って、機能設定画面の表示後、スイッチボタンを何れも全押ししなければ、機能設定の変更がされることなく、数秒後に機能設定画面が自動的に消えることとなる。
そして、機能設定画面(41,42又は43)の消去後、システムコントロールユニット24は、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされるか、スイッチボタンSW4の半押しを検出するまで、待機の処理ループを実行する(S1108;NO,S1110;NO)。
この待機の処理ループの実行中、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされたと判断した場合(S1108;YES)には、システムコントロールユニット24は、全押しされたスイッチボタンに対して当該拡張操作モード下で動作するように設定された操作機能を示す情報をEEPROM24aから読み出して、読み出した情報にて示される操作機能を実行し(S1109)、再度、上記の待機の処理ループの実行を開始する(S1108;NO,S1110;NO)。
また、上記の待機の処理ループの実行中、スイッチボタンSW4の半押しを検出したと判断した場合(S1110;YES)には、システムコントロールユニット24は、時間を計測する処理を開始する(S1111)。
そして、システムコントロールユニット24は、時間の計測中に、所定時間が経過するか、スイッチボタンSW4の全押しがあるまで、待機の処理ループを実行する(S1112;YES,S1113;NO)。
この待機の処理ループの実行中に、所定時間が経過したと判断した場合(S1112;YES)には、システムコントロールユニット24は、先の待機の処理ループの実行を開始する(S1108;NO,S1110;NO)。
また、上記の待機の処理ループの実行中に、スイッチボタンSW4の全押しがあったと判断した場合(S1113;YES)、システムコントロールユニット24は、拡張操作モード処理を終了する。
以上のように構成されるので、第1の実施形態の電子内視鏡システムは、以下に記述するように、作用する。
第1の実施形態の電子内視鏡システムを使用して被検者に対して施術を行う術者は、まず、表示装置30と本体装置20とを接続してそれぞれの主電源を投入し、続いて、電子内視鏡10の接続部14を本体装置20に装着する。この下準備の後、術者は、操作部12のスイッチボタンSW1〜SW4における通常操作モード下の機能を利用することができるようになる(S1001,S1002)。
術者は、通常操作モード下では、スイッチボタンSW1又はスイッチボタンSW2の全押しを行うことにより、白色光源装置221や励起光源装置223の電源の投入若しくは切断を実行することができ、又は、スイッチボタンSW3の全押しを行うことにより、表示装置30に表示された画像についての図示せぬ印刷装置における印刷の実行をおこなうことができ、若しくは、スイッチボタンSW4の全押しを行うことにより、表示装置30に表示された動画像を一時停止すること(静止画像を表示すること)ができる(S1003;YES,S1004,図8)。
そして、術者は、前述したような通常操作モード下において、例えば第1拡張操作モードでスイッチボタンSW1〜SW4を使用する必要が生じたときには、まず、スイッチボタンSW4を半押しした状態でスイッチボタンSW1を全押しする(S1005;YES,S1006;YES,S1007;YES,S1010)。すると、表示装置30には、第1拡張操作モードでの機能設定画面(図11参照)41が表示される(S1101)。このとき、術者が何の操作も行わなければ、機能設定画面41が数秒後に消えて(S1102,S1103;YES,S1107)、第1拡張操作モードでスイッチボタンSW1〜SW4を操作することができるようになる(S1108;YES,S1109,図8)。このように、通常操作モード下において、本体装置20の操作盤241に触れることなく、スイッチボタンSW4の半押しとその他のスイッチボタンSW1〜SW3の何れか一つの全押しとを同時に行うという簡単な操作を行うだけで、術者は、スイッチボタンSW1〜SW4をそれぞれを全押ししたときに動作する操作機能の組み合わせ(通常操作モード)を、別の組み合わせ(各拡張操作モード)に、簡単に切り替えることができる。
なお、各スイッチボタンSW1〜SW4に対して操作機能が図8の表のように割り当てられている場合において、第1拡張操作モード下にあるときに、例えばスイッチボタンSW4が全押しされると、表示装置30に表示される観察画像の赤みを下げることができる。このとき、操作盤241における画質バランスを表示するインジケータのうち、赤みのバランスを示すインジケータの表示が、図16に示されるように、スイッチボタンSW4の全押しに連動しても良い。
また、術者は、前述したような第1乃至第3拡張操作モードのうちの何れか一つの拡張操作モード下において、通常操作モードでスイッチボタンSW1〜SW4を使用する必要が生じたときには、スイッチボタンSW4を一旦半押しした後、数秒以内にスイッチボタンSW4を全押しして、第1拡張操作モードを解除する(S1110;YES,S1112;NO,S1113;YES)。このように、術者は、本体装置20の操作盤241に触れることなくスイッチボタンSW4を半押しして全押しするという簡単な操作を行うだけで、各スイッチボタンSW1〜SW4のそれぞれを全押ししたときに動作する操作機能の組み合わせ(各拡張操作モード)を、元の組み合わせ(通常操作モード)へ戻すことができる。
さらに、術者は、例えばスイッチボタンSW2に対して例えば第2拡張操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能(図8の表では「レーザ光オンオフ」)を例えば「フリーズ」という別の操作機能に変更して使用する必要が生じたときには、まず、通常操作モード下において、スイッチボタンSW4を半押しした状態でスイッチボタンSW2を全押しし(S1005;YES,S1006;YES,S1007;NO,S1008;YES,S1011)、当該第2拡張操作モードでの機能設定画面42(図12参照)を表示装置30に表示する。そして、術者は、その機能設定画面42が消える前に、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの目的とするスイッチボタンSW2を全押しする。すると、機能設定画面42に表示された操作機能の名称のうち、その目的のスイッチボタンSW2に割り当てられる操作機能の名称が、図15に示すようなスクロールにて切り替わる(S1103;NO,S1104;YES,S1105,S1106)。このスイッチボタンSW2を3回全押ししたところで、その機能設定画面42におけるスイッチボタンSW2に割り当てられる操作機能の名称が、「フリーズ」となるので、この時点で、術者は、スイッチボタンSW1〜SW4の操作を行わないようにする。暫くすると(S1103;YES)、その機能設定画面42が消え、その目的のスイッチボタンSW2に対して当該第2拡張操作モード下で動作するように割り当てられる操作機能「レーザ光オンオフ」が、別の操作機能「フリーズ」に変更され(S1107)、変更後の操作機能(「フリーズ」)が、スイッチSW2の全押しにて使用できるようになる(S1108;YES,S1109)。このように、所望の操作機能が各スイッチボタンSW1〜SW4に割り当てられていなかった場合でも、機能設定画面(41,42又は43)が表示されている間にスイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つを全押しすることにより、その全押しされたスイッチボタンに対してその拡張操作モードで動作するように割り当てられている操作機能を、本体装置20の操作盤241に触れることなく、変更することができる。但し、術者は、各スイッチボタンSW1〜SW4に対して通常操作モードで動作するように割り当てられてる操作機能は、変更することができない。
以上に説明したように、第1の実施形態の電子内視鏡システムによれば、電子内視鏡10の操作部12においてボタンが4個しかないにも拘わらず、16個の操作機能を使用することができるようになる。
なお、前述した第1の実施形態の電子内視鏡システムでは、システムコントロールユニット24内の図示せぬEEPROMが、4個のスイッチボタンSW1〜SW4に割り当てる16個の操作機能を記憶しているとして説明したが(図8参照)、図示せぬEEPROMは、これら16個の操作機能の組み合わせを、電子内視鏡システムの操作者の数だけ、記憶していても良い。この場合、電子内視鏡システムは、起動後、又は、電子内視鏡10の装着後に、その操作者に対し、その操作者用の操作機能の組み合わせを操作盤241を通じて選択させるものであることが望ましい。
実施形態2
第2の実施形態は、電子内視鏡10の操作部12に備えられるスイッチボタンSW4のみが二段押し込み式のボタンとして構成されているのではなく、スイッチボタンSW1〜SW4の全てが二段押し込み式のボタンとして構成されている点で、第1の実施形態と相違する。
また、第2の実施形態は、4個のスイッチボタンSW1〜SW4に対して4個ずつ操作機能を割り当てているのではなく、4個のスイッチボタンSW1〜SW4に対して2個ずつ操作機能を割り当てている点で、第1の実施形態と相違する。従って、第2の実施形態の操作モードは、通常操作モードと第1乃至第3拡張操作モードとからなるものではなく、通常操作モードと拡張操作モードとからなる。
さらに、4個のスイッチボタンSW1〜SW4が全て二段押し込み式ボタンとして構成されているため、システムコントロールユニット24が実行するボタンの制御に係る処理の内容(図9及び図10)が、第2の実施形態と第1の実施形態とで相違する。
これらの相違点以外については、第2の実施形態は、第1の実施形態と同じように構成されている。
図17は、第2の実施形態におけるボタンの制御に係る処理の流れを示す図である。処理の開始後、システムコントロールユニット24は、操作盤241を正常に動作させるための初期化処理を実行する(S2001)。
そして、システムコントロールユニット24は、電子内視鏡10の操作部12のスイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされるか、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが半押しされるまで、待機の処理ループを実行する(S2002;NO,S2004;NO)。
この待機の処理ループの実行中に、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされたと判断した場合(S2002;YES)、システムコントロールユニット24は、その全押しされたスイッチボタンに対して通常操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能を示す情報をEEPROM24aから読み出して、読み出した情報にて示される操作機能を実行し(S2003)、再度、上記の待機の処理ループの実行を開始する(S2002;NO,S2004;NO)。
一方、この待機の処理ループの実行中に、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが半押しされたと判断した場合(S2004;YES)、システムコントロールユニット24は、スイッチボタンSW4が半押しされた状態が所定時間継続された否かを判別する(S2005)。
そして、スイッチボタンSW4が半押しされた状態が所定時間継続されなかったと判断した場合(S2005;NO)、システムコントロールユニット24は、その全押しされたスイッチボタンに対して拡張操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能を示す情報をEEPROM24aから読み出して、読み出した情報にて示される操作機能を実行し(S2006)、再度、上記の待機の処理ループの実行を開始する(S2002;NO,S2004;NO)。
一方、スイッチボタンSW4が半押しされた状態が所定時間継続されたと判断した場合(S2005;YES)、システムコントロールユニット24は、各スイッチボタンSW1〜SW4にその拡張操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能を操作者に提示するための機能設定画面(図11〜図14に示される機能設定画面と本質的に同じ画面)を、画像処理ユニット23を通じて表示装置30に表示する(S2007)。
そして、機能設定画面を表示装置30に表示した後、システムコントロールユニット24は、時間を計測する処理を開始し(S2008)、所定時間が経過するか、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされるまで、待機の処理ループを実行する(S2009;NO,S2010;NO)。
この待機の処理ループの実行中に、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされたと判断した場合(S2010;YES)、システムコントロールユニット24は、全押しされたスイッチボタンに対して当該拡張操作モード下で動作するように割り当てられている操作機能を、図15を用いて説明した変更方法にて別の操作機能へ変更し(S2011)、時間を計測する処理を初めから開始し(S2012)、再度、上記の待機の処理ループの実行を開始する(S2009;NO,S2010;NO)。
また、上記の待機の処理ループの実行中に、所定時間が経過したと判断した場合(S2009;YES)、システムコントロールユニット24は、その時点で機能設定画面において各スイッチボタンSW1〜SW4に対応付けられている操作機能を、それらスイッチボタンSW1〜SW4の当該拡張操作モード下で動作するように割り当てられた操作機能として記憶し、機能設定画面を消去する(S2013)。従って、機能設定画面の表示後、スイッチボタンを何れも全押ししなければ、機能設定の変更がされることなく、数秒後に機能設定画面が自動的に消えることとなる。
そして、機能設定画面の消去後、システムコントロールユニット24は、スイッチボタンSW1〜SW4のうちの何れか一つが全押しされるか、スイッチボタンSW4の半押しを検出するまで、待機の処理ループを実行する(S2002;NO,S2004;NO)。
以上に説明したように、第2の実施形態の電子内視鏡システムによれば、電子内視鏡10の操作部12においてボタンが4個しかないにも拘わらず、8個の操作機能を使用することができるようになる。
然も、任意のスイッチボタンに対して拡張操作モードで動作するように割り当てられている操作機能は、そのスイッチボタンを所定時間半押しし続けて機能設定画面を表示させることによって、簡単に変更することができる。
第1の実施形態の電子内視鏡システムの構成図 電子内視鏡の構成図 操作部の拡大図 本体装置の構成図 光源ユニットの構成図 回転遮蔽板の正面図 画像処理ユニットの構成図 4個のスイッチボタンに4個ずつ操作機能の割り当てた例を示す表 ボタンの制御に係る処理の流れを示す図 拡張操作モード処理の流れを示す図 第1拡張操作モードにおける機能設定画面を示す図 第2拡張操作モードにおける機能設定画面を示す図 第3拡張操作モードにおける機能設定画面を示す図 第1拡張操作モードの機能設定画面が表示装置に表示された状態の一例を示す図 変更方法を示す説明図 操作盤上の赤みのバランスを示すインジケータの表示がスイッチボタンの全押しに連動することを示す説明図 第2の実施形態におけるボタンの制御に係る処理の流れを示す図
符号の説明
10 電子内視鏡
103 信号線
11 挿入部
114 対物光学系
117 撮像素子
12 操作部
123 アングルノブ
124 ボタン群
SW1〜SW4 スイッチボタン
13 ケーブル部
14 接続部
20 本体装置
21 タイミングコントロールユニット
22 光源ユニット
23 画像処理ユニット
24 システムコントロールユニット
241 操作盤

Claims (11)

  1. 挿入部の先端に対向する被写体の像を撮像する電子内視鏡とこの電子内視鏡から入力される画像データに各種の処理を施して表示装置に出力する電子内視鏡用プロセッサとからなる電子内視鏡システムであって、
    前記電子内視鏡が、
    2個以上のボタンの中に少なくとも1個の二段押し込み式ボタンを含む操作部
    を備え、
    前記電子内視鏡用プロセッサが、
    前記操作部の前記二段押し込み式ボタンの半押しを含む操作を検出し、操作モードを通常操作モードと拡張操作モードとで切り替える操作モード切替部,及び、
    前記操作部の何れかのボタンが全押しされたときには、そのボタンに対してその時点の操作モード下で動作するように割り当てている操作機能を動作させる操作制御部
    を備える
    ことを特徴とする電子内視鏡システム。
  2. 前記操作モード切替部は、通常操作モード下において、前記二段押し込み式ボタンの半押しとその他のボタンの全押しとを同時に検出した場合に、操作モードを通常操作モードから拡張操作モードへ切り替える
    ことを特徴とする請求項1記載の電子内視鏡システム。
  3. 前記操作モード切替部は、前記二段押し込み式ボタンの半押しとその他のボタンの全押しとを同時に検出した場合に、操作モードを、通常操作モードから、その全押しされたボタンに対応する拡張操作モードへ切り替える
    ことを特徴とする請求項2記載の電子内視鏡システム。
  4. 前記操作部において、二段押し込み式ボタン以外は、全て一段押し込み式ボタンである
    ことを特徴とする請求項3記載の電子内視鏡システム。
  5. 前記操作部は、1個の二段押し込み式ボタンと複数の一段押し込み式ボタンとを含む
    ことを特徴とする請求項4記載の電子内視鏡システム。
  6. 前記操作モード切替部は、拡張操作モード下において、前記二段押し込み式ボタンの半押しと全押しとを順に検出した場合に、操作モードを拡張操作モードから通常操作モードへ切り替える
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電子内視鏡システム。
  7. 前記操作モード切替部は、前記操作モードを通常操作モードから拡張操作モードへ切り替えた際、一定期間だけ、その拡張操作モード下で動作するように各ボタンに割り当てられている操作機能を別の操作機能へ変更するための変更手段を提供する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の電子内視鏡システム。
  8. 挿入部の先端に対向する被写体の像を撮像する電子内視鏡とこの電子内視鏡から入力される画像データに各種の処理を施して表示装置に出力する電子内視鏡用プロセッサとからなる電子内視鏡システムであって、
    前記電子内視鏡が、
    二段押し込み式ボタンを1個以上有する操作部
    を備え、
    前記電子内視鏡用プロセッサが、
    前記操作部の何れかのボタンが全押しされたときには、そのボタンに対して全押しされたときに動作するように割り当てている操作機能を動作させ、何れかのボタンが半押しされたときには、そのボタンに対して半押しされたときに動作するように割り当てている操作機能を動作させる操作制御部
    を備える
    ことを特徴とする電子内視鏡システム。
  9. 前記操作制御部は、前記操作部の何れかの二段押し込み式ボタンが半押しされた状態が所定時間経過したことを検出した場合には、各二段押し込み式ボタンに対して半押しされたときに動作するように割り当てられている操作機能を別の操作機能へ変更するための変更手段を一定期間提供する
    ことを特徴とする請求項8記載の電子内視鏡システム。
  10. 挿入部の先端に対向する被写体の像を撮像することによって得られる画像データを電子内視鏡用プロセッサに入力するため、その電子内視鏡用プロセッサに対して着脱自在に装着される接続部を備える電子内視鏡であって、
    2個以上のボタンの中に少なくとも1個の二段押し込み式ボタンを含む操作部,及び、
    前記操作部が有する各ボタンと前記接続部内の端子とを接続する信号線
    を備えることを特徴とする電子内視鏡。
  11. 挿入部の先端に対向する被写体の像を撮像することによって得られる画像データを電子内視鏡用プロセッサに入力するため、その電子内視鏡用プロセッサに対して着脱自在に装着される接続部を備える電子内視鏡であって、
    二段押し込み式ボタンを1個以上有する操作部,及び、
    前記操作部が有する各ボタンと前記接続部内の端子とを接続する信号線
    を備えることを特徴とする電子内視鏡。
JP2004363634A 2004-12-15 2004-12-15 電子内視鏡システム及び電子内視鏡 Withdrawn JP2006167139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363634A JP2006167139A (ja) 2004-12-15 2004-12-15 電子内視鏡システム及び電子内視鏡

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363634A JP2006167139A (ja) 2004-12-15 2004-12-15 電子内視鏡システム及び電子内視鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006167139A true JP2006167139A (ja) 2006-06-29

Family

ID=36668482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004363634A Withdrawn JP2006167139A (ja) 2004-12-15 2004-12-15 電子内視鏡システム及び電子内視鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006167139A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019202982A1 (ja) 2018-04-19 2019-10-24 富士フイルム株式会社 内視鏡装置、内視鏡操作方法、及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH039722A (ja) * 1989-06-07 1991-01-17 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JPH08243079A (ja) * 1995-01-10 1996-09-24 Toshiba Corp 内視鏡装置
JP2000116596A (ja) * 1998-08-14 2000-04-25 Toshiba Corp 内視鏡装置
JP2003102674A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Fuji Photo Optical Co Ltd 変倍機能を有する電子内視鏡装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH039722A (ja) * 1989-06-07 1991-01-17 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡装置
JPH08243079A (ja) * 1995-01-10 1996-09-24 Toshiba Corp 内視鏡装置
JP2000116596A (ja) * 1998-08-14 2000-04-25 Toshiba Corp 内視鏡装置
JP2003102674A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Fuji Photo Optical Co Ltd 変倍機能を有する電子内視鏡装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019202982A1 (ja) 2018-04-19 2019-10-24 富士フイルム株式会社 内視鏡装置、内視鏡操作方法、及びプログラム
US11324388B2 (en) 2018-04-19 2022-05-10 Fujifilm Corporation Endoscope device, endoscope operation method, and program with motion pattern detection

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4786910B2 (ja) 電子内視鏡
JP4598182B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP4611674B2 (ja) 電子内視鏡システム
US6717609B2 (en) Electronic endoscope selector and electronic endoscope system
JP2010284369A (ja) 内視鏡システム、内視鏡、並びに内視鏡駆動方法
CN102440754B (zh) 内窥镜装置
US20100274082A1 (en) Endoscope system, endoscope, and driving method
US20100274090A1 (en) Endoscope system, endoscope, and driving method
JP2015195845A (ja) 内視鏡システム、内視鏡システムの作動方法、プロセッサ装置、プロセッサ装置の作動方法
CN104053392A (zh) 内窥镜装置、内窥镜装置用操作装置和内窥镜装置的控制方法
JP4555093B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP4744279B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP5317893B2 (ja) 内視鏡システム
JP4475897B2 (ja) 内視鏡システム及び内視鏡
JPH10155737A (ja) 電子内視鏡装置
JP2006167139A (ja) 電子内視鏡システム及び電子内視鏡
JP2750151B2 (ja) 画像記録検索表示装置
JP2006095166A (ja) 電子内視鏡用プロセッサ
JP2001087221A (ja) 内視鏡装置
US6939294B2 (en) Endoscope apparatus allocating functions of switches by endoscope
JP4409227B2 (ja) プローブ型観察装置及び内視鏡装置
JP2006043196A (ja) 電子内視鏡システム及び電子内視鏡用プロセッサ
JP2006051334A (ja) 電子内視鏡システム及び電子内視鏡
JP3756598B2 (ja) 内視鏡装置
JP2006212197A (ja) 電子内視鏡システム及び電子内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071030

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20101105

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101105

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20101116