JP2003102069A - 機器制御装置、携帯機器及び機器の制御方法 - Google Patents

機器制御装置、携帯機器及び機器の制御方法

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JP2003102069A
JP2003102069A JP2001292116A JP2001292116A JP2003102069A JP 2003102069 A JP2003102069 A JP 2003102069A JP 2001292116 A JP2001292116 A JP 2001292116A JP 2001292116 A JP2001292116 A JP 2001292116A JP 2003102069 A JP2003102069 A JP 2003102069A
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JP2001292116A
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Kenichi Harakawa
健一 原川
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Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被制御機器の利用に際し、利用者が被制御機
器を容易に操作することを可能とする。 【解決手段】 携帯端末34の第2の無線通信部56及び設
備機器制御装置10の無線通信部14は微弱な電磁波で無縁
通信を行う機能を有し、無線通信部14を含む無線通信ユ
ニット12は建築物の各階のエレベータホール及びケージ
の室内に各々設けられている。特定の無線通信ユニット
12が携帯端末34の存在を検知すると、制御部18は、該無
線通信ユニットの配置位置で携帯端末34の所持者がエレ
ベータ装置26に対して与えることが可能な指示を2桁の
数値で表す通知情報を携帯端末34に送信し、表示部36に
表示させる。所持者が通知情報に基づき操作部38を介し
て所望の操作に対応する数値を入力することにより、該
数値を指示情報として受信すると、制御部18は受信した
指示情報をエレベータ装置26へ出力することでエレベー
タ装置26の作動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機器制御装置、携帯
機器及び機器の制御方法に係り、特に、携帯機器の操作
部を介して携帯機器の所持者が被制御機器を操作可能と
する機器の制御方法、該機器の制御方法を適用可能な機
器制御装置及び携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】建築物にはエレベータや照明設備、空調
設備等の様々な建築設備機器が設けられている。これら
の建築設備機器は、例えば建築物の壁等に配設された操
作スイッチによって操作可能とされており、特定の建築
設備機器の利用を所望している利用者が対応する操作ス
イッチを操作すると、操作スイッチの操作に応じて建築
設備機器が動作するようになっている。また、操作スイ
ッチが設けられた建築設備機器以外にも、利用者を検出
するセンサが設けられた建築設備機器(例えば自動ドア
等)や、IDカードリーダ等の利用者認証装置が設けら
れた建築設備機器(例えばセキュティティ・システム
等)もある。
【0003】既存の建築設備機器の多くは、標準的な体
格の健常者によって操作されることを前提として操作ス
イッチ等が配設されているので、例えば子供や車椅子に
乗車している身体障害者が建築設備機器を利用する等の
場合には、建築設備機器の利用に困難が伴うことが多
い。このため、建築設備機器を操作するための操作スイ
ッチが設けられ、操作されたスイッチに対応する無線信
号を送信する機能を備えた携帯機器(所謂リモートコン
トローラ)を利用者に所持させると共に、建築設備機器
側に前記無線信号を受信する機能を設けることが検討さ
れている。この場合、利用者は携帯機器の操作スイッチ
を操作することで建築設備機器を利用することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建築物
には様々な建築設備機器が設けられているので、全ての
建築設備機器を利用可能とするためには携帯機器に膨大
な数の操作スイッチを設ける必要があり、利用を所望し
ている特定の建築設備機器を利用するための操作が非常
に煩雑になるという問題がある。また、この問題は建築
設備機器に限られるものではなく、利用に際して利用者
の操作が伴う機器一般に共通する問題である。
【0005】これを解決するために、複数種の機器の操
作に共通に利用可能な複数の操作スイッチを携帯機器に
設けると共に、利用者が特定の機器の利用を所望してい
る場合に、携帯機器を介して前記特定の機器を操作する
ための情報を前記特定の機器から取得し、取得した情報
により携帯機器を介して特定の機器を操作可能とする技
術が提案されている(例えば特許第2999678号公
報等参照)。
【0006】しかし、利用のための操作が互いに異なる
複数種の機器の操作に上記技術を適用した場合、携帯機
器の複数の操作スイッチに、個々の機器毎に異なる意味
を持たせることになる(特定の操作スイッチを操作した
ときに機器に与える指示が個々の機器毎に相違すること
になる)ため、所望の機器の利用に際して利用者が操作
に混乱をきたす恐れがあった。また、利用可能な機器が
近接した位置に複数存在している場合、複数の機器を各
々利用可能な箇所に位置している利用者は、まず利用を
所望している機器を選択した後に、利用対象の機器に対
して指示を与える、という煩雑な操作を行う必要が生ず
る。この操作は、近接した位置に存在する機器の数が多
くなるに従って、一層煩雑となものとなる。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、被制御機器の利用に際し、利用者が被制御機器を容
易に操作することが可能な機器制御装置、携帯機器及び
機器の制御方法を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る機器制御装置は、被制御機
器の配置位置近傍の所定箇所に配設され、複数個のキー
を含んで構成された操作部、任意の情報を表示可能な表
示部、及び無線通信を行う機能を備えた無線通信部が設
けられ前記無線通信部が受信した信号に応じて前記表示
部の表示を切替える表示切替手段を備えた携帯機器が、
所持者に所持されて前記所定箇所付近に到来した際に、
前記携帯機器と無線通信を行うことが可能な通信手段
と、携帯機器の前記操作部に対する複数種のキー操作
と、前記被制御機器に対する複数種の指示を対応付ける
情報を記憶する記憶手段と、所定箇所付近に到来した所
持者に所持されている携帯機器に対し、前記記憶手段に
記憶された情報によって規定される前記複数種のキー操
作と前記複数種の指示との対応付けを通知する通知情報
を前記携帯機器の表示部に表示させるための通知信号
を、前記通信手段を介して送信する送信手段と、前記携
帯機器の操作部に対して任意のキー操作が行われること
で携帯機器の前記無線通信部から送信された指示信号を
前記通信手段が受信した場合に、受信した指示信号が表
すキー操作に対応する指示を前記被制御機器に与えるこ
とで前記被制御機器の動作を制御する制御手段と、を含
んで構成されている。
【0009】請求項1記載の発明では、所持者が所持し
ている携帯機器によって被制御機器を操作可能としてい
る。被制御機器は、請求項6に記載したように、建築物
に設けられた建築設備機器であってもよいし、テレビ受
像機等のように建築物とは独立して設置された機器であ
ってもよく、利用に際して利用者の操作が伴う機器であ
ればよい。一方、携帯機器は、複数個のキーを含んで構
成された操作部、任意の情報を表示可能な表示部、及び
無線通信を行う機能を備えた無線通信部が設けられ、無
線通信部が受信した信号に応じて表示部の表示を切替え
る表示切替手段を備えている。請求項1記載の発明に係
る機器制御装置は、被制御機器の配置位置近傍の所定箇
所に配設された通信手段を備えており、この通信手段
は、上記の携帯機器が所持者に所持されて所定箇所付近
に到来した際に、携帯機器と無線通信を行うことが可能
とされている。
【0010】また、請求項1記載の発明では、携帯機器
の操作部に対する複数種のキー操作と、被制御機器に対
する複数種の指示を対応付ける情報が記憶手段に記憶さ
れており、請求項1記載の発明に係る送信手段は、所定
箇所付近に到来した所持者に所持されている携帯機器に
対し、記憶手段に記憶された情報によって規定される複
数種のキー操作と複数種の指示との対応付けを通知する
通知情報を携帯機器の表示部に表示させるための通知信
号を通信手段を介して送信する。
【0011】従って、携帯機器の所持者が所定箇所付近
に到来した際に、送信手段によって送信された信号が、
通信手段と携帯機器の無線通信部との間の無線通信によ
って携帯機器に受信され、携帯機器の表示切替手段によ
り、携帯機器の表示部に通知情報が表示されることにな
り、該通知情報に基づき、携帯機器の所持者は、携帯機
器の操作部を操作することで被制御機器を操作可能であ
ること、及び被制御機器に対する複数種の指示と複数種
のキー操作との対応付けを認識することができ、被制御
機器に対して所望の指示を与えるためのキー操作を容易
に認識することができる。
【0012】そして、請求項1記載の発明に係る制御手
段は、携帯機器の操作部に対して任意のキー操作が行わ
れることで携帯機器の無線通信部から送信された指示信
号を通信手段が受信した場合に、受信した指示信号が表
すキー操作に対応する指示を被制御機器に与えることで
被制御機器の動作を制御するので、携帯機器の所持者が
操作部に対して任意のキー操作を行うと、該キー操作に
対応付けされた指示が被制御機器に与えられて、被制御
機器が与えられた指示に従って動作することになる。
【0013】このように、請求項1記載の発明では、携
帯機器の操作部を操作することで携帯機器の所持者が被
制御機器を利用可能になると共に、携帯機器の表示部に
通知情報を表示させることで、被制御機器に所望の指示
を与えるためのキー操作を所持者(被制御機器の利用
者)に容易に認識させることができる。従って、請求項
1記載の発明によれば、被制御機器の利用に際し、利用
者が被制御機器を容易に操作することが可能となる。ま
た、被制御機器が建築設備機器である等の場合にも、例
えば体格等の異なる様々な利用者が建築設備機器を容易
に操作できるようにすることを目的として、建設設備機
器を操作するための操作スイッチ等を建築設備機器側に
多数設ける必要がなくなり、被制御機器側の装置構成が
大幅に複雑化することを回避することができる。
【0014】なお、複数の被制御機器が設けられている
場合、本発明に係る機器制御装置を個々の被制御機器に
対応して各々設けてもよいことは言うまでもない。この
場合、携帯機器の所持者が各被制御機器に対応する箇所
へ移動する毎に、携帯機器の表示部には、対応する被制
御機器を操作するための通知情報が順次表示され、携帯
機器の操作部は、対応する被制御機器を操作可能な状態
へと順次切換わることになる。従って、請求項1記載の
発明によれば、単一の携帯機器によって複数の建築設備
を操作可能とする場合にも、操作部のキーを増やす等の
ように携帯機器の装置構成が複雑化することを回避でき
る、という効果も有する。
【0015】なお、機器制御装置の通信手段と携帯機器
の無線通信部との無線通信には、例えば携帯情報機器向
けの無線通信技術であるBluetooth(ブルートゥース)
を利用した無線通信が好適である。Bluetoothを利用し
た無線通信は、極めて小型かつ安価なチップによって実
現することができるので、このチップを携帯機器の無線
通信部及び機器制御装置の通信手段として用いること
で、携帯機器及び機器制御装置の小型化及び低コスト化
を実現することができる。
【0016】更に、例えば携帯機器の操作部に設けられ
ている個々のキーを、被制御機器に対する複数種の操作
に各々割り当てた場合、操作の種類数が多数になるに伴
って操作部にも多数のキーを設ける必要が生ずるが、請
求項1記載の発明では、被制御機器に対する複数種の操
作を複数種のキー操作(例えば互いに異なる複数種のキ
ーを一定の順序で押下するキー操作や、単一のキーを複
数回押下するキー操作等)と対応付けているので、キー
操作と対応付けるべき指示の種類数が多数の場合にも、
携帯機器の操作部に多数のキーを設ける必要がなくな
り、携帯機器の装置構成が複雑化することを回避するこ
とができる。
【0017】また、請求項2記載の発明に係る機器制御
装置は、被制御機器の配置位置近傍の所定箇所に配設さ
れ、所持者が被制御機器に指示を与えるための操作部、
第1のビームを送出可能なビーム送出手段、及び無線通
信を行う機能を備えた無線通信部が設けられた携帯機器
が、所持者に所持されて前記所定箇所付近に到来した際
に、前記携帯機器と無線通信を行うことが可能な通信手
段と、前記被制御機器に近接した位置に設けられ、前記
通信手段が前記携帯機器の無線通信部と無線通信を行う
ことで携帯機器に付与されたアドレスが重畳された第1
のビームが、前記被制御機器の利用を所望している所持
者の操作により、前記携帯機器のビーム送出手段によっ
て前記被制御機器の配置位置近辺へ向けて送出される
と、前記第1のビームを検出するビーム検出手段と、前
記ビーム検出手段によって検出された第1のビームに重
畳されているアドレスに基づいて、被制御機器に任意の
指示を与えるための制御情報をビーム送出元の携帯機器
へ送信する送信手段と、前記操作部に対する所持者の操
作により、前記制御情報に基づき前記ビーム送出元の携
帯機器の無線通信部を介して送信されて前記通信手段に
より受信された指示信号に対応する指示を前記被制御機
器に指示を与えることで前記被制御機器の動作を制御す
る制御手段と、を含んで構成されている。
【0018】請求項2記載の発明も、請求項1記載の発
明と同様に、所持者が所持している携帯機器によって被
制御機器を操作可能とされている。すなわち、請求項2
記載の発明に係る機器制御装置は、被制御機器の配置位
置近傍の所定箇所に配設された通信手段を備えており、
この通信手段は、所持者が被制御機器に指示を与えるた
めの操作部、第1のビームを送出可能なビーム送出手
段、及び無線通信を行う機能を備えた無線通信部が設け
られた携帯機器が所持者に所持されて所定箇所付近に到
来した際に、携帯機器と無線通信を行うことが可能とさ
れている。なお、請求項2記載の発明に係る被制御機器
についても、請求項6に記載したように建築物に設けら
れた建築設備機器であってもよいし、他の機器であって
もよく、利用に際して利用者の操作が伴う機器であれば
よい。
【0019】また、請求項2記載の発明では、被制御機
器に近接した位置にビーム検出手段が設けられており、
通信手段が携帯機器の無線通信部と無線通信を行うこと
で携帯機器に付与されたアドレスが重畳された第1のビ
ームが、被制御機器の利用を所望している所持者の操作
により、携帯機器のビーム送出手段によって被制御機器
の配置位置近辺へ向けて送出されると、この第1のビー
ムがビーム検出手段によって検出され、送信手段は、ビ
ーム検出手段によって検出された第1のビームに重畳さ
れているアドレスに基づいて、被制御機器に任意の指示
を与えるための制御情報をビーム送出元の携帯機器へ送
信する。そして制御手段は、操作部に対する所持者の操
作により、制御情報に基づきビーム送出元の携帯機器の
無線通信部を介して送信されて通信手段により受信され
た指示信号に対応する指示を被制御機器に指示を与える
ことで被制御機器の動作を制御する。
【0020】これにより、携帯機器の所持者が、複数の
被制御機器を各々利用可能な箇所に位置している場合に
も、利用を所望している(利用対象の)被制御機器へ向
けて第1のビームを送出させる操作を行えば、利用対象
の被制御機器についての制御情報が携帯機器で受信され
ることで利用対象の被制御機器の選択が完了し、利用対
象の被制御機器を利用可能な状態となる。そして、操作
部に対して操作を行うことで利用対象の被制御機器に所
望の指示が与えられるので、利用対象の被制御機器を利
用することができる。従って、利用可能な複数の被制御
機器のうちの特定の被制御機器を利用する場合にも、利
用者が容易に操作を行うことができる。なお、第1のビ
ームとしては、例えば可視域又は非可視域の光をビーム
状に成形した光ビームを用いることができる。
【0021】なお、請求項2記載の発明において、例え
ば請求項3に記載したように、ビーム検出手段が第1の
ビームを検出した場合に発光する発光手段を設けること
が好ましい。これにより、発光手段が発光したか否かに
基づいて、携帯機器から送出した第1のビームが機器制
御装置によって検出されたか否かを利用者に容易に認識
させることができる。
【0022】ところで、本発明に係る被制御機器の中に
は、例えばエレベータのように、不特定の複数の利用者
が並行して利用することを前提として設計された機器が
ある一方、例えば商品搬入用シャッタ等の建築設備機器
のように、特定の利用者以外の他の利用者の利用を受け
付けることが定常的に好ましくない機器も存在してい
る。更に、特定の利用者以外の他の利用者の利用を受け
付けることが定常的に好ましくない機器の中に、緊急時
(例えば火災発生時等)には不特定の利用者が利用可能
とすることが望ましい機器が存在している場合がある。
【0023】これを考慮すると、請求項2記載の発明に
おいて、例えば請求項4に記載したように、非緊急時に
は、携帯機器から送信されて通信手段で受信された携帯
機器の識別情報が予め登録された識別情報であった場合
にのみ制御情報の送信を許可し、緊急時には前記受信さ
れた識別情報が前記予め登録された識別情報以外の場合
にも制御情報の送信を許可する第1管理手段を更に備え
ることが好ましい。これにより、特定の利用者以外の他
の利用者の利用を受け付けることが好ましくない特定の
被制御機器を、特定の利用者以外の他の利用者が緊急時
に利用することが可能となる。
【0024】また、上記と逆に、緊急時には特定の利用
者以外の他の利用者の利用を受け付けることが好ましく
ない機器が存在している場合がある。これを考慮する
と、請求項5に記載したように、非緊急時には、携帯機
器から送信されて通信手段で受信された携帯機器の識別
情報が予め登録された識別情報以外の場合にも制御情報
の送信を許可し、緊急時には前記受信された識別情報が
前記予め登録された識別情報であった場合にのみ制御情
報の送信を許可する第2管理手段を更に備えることが好
ましい。これにより、緊急時には特定の利用者以外の他
の利用者の利用を受け付けることが好ましくない被制御
機器を、緊急時に特定の利用者以外の他の利用者が利用
することを防止することができる。
【0025】請求項7記載の発明に係る携帯機器は、複
数個のキーを含んで構成された操作部、任意の情報を表
示可能な表示部、及び無線通信を行う機能を備えた無線
通信部を備え、所持者に所持される携帯機器であって、
被制御機器の配置位置近傍の所定箇所付近に前記所持者
が到来した際に、前記操作部に対する複数種のキー操作
と前記被制御機器に対する複数種の指示との対応付けを
通知する通知情報を前記表示部に表示させるための通知
信号を、前記無線通信部が請求項1又は請求項2記載の
機器制御装置から受信すると、受信した信号に基づき前
記通知情報を前記表示部に表示させる表示切替手段と、
前記表示切替手段によって前記表示部に表示された通知
情報に基づき、所持者により前記操作部に対して任意の
キー操作が行われた場合に、前記キー操作に応じた指示
信号を前記無線通信部を介して前記機器制御装置へ送信
する送信制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0026】請求項7記載の発明では、請求項7記載の
発明に係る携帯機器の所持者が、被制御機器の配置位置
近傍の所定箇所付近に到来した際に、操作部に対する複
数種のキー操作と被制御機器に対する複数種の指示との
対応付けを通知する通知情報を表示部に表示させるため
の通知信号を、前記無線通信部が請求項1又は請求項2
記載の機器制御装置から受信すると、表示切替手段は、
受信した信号に基づき前記通知情報を表示部に表示させ
る。これにより、携帯機器の所持者は、携帯機器の操作
部を操作することで被制御機器を操作可能であること、
及び被制御機器に対する複数種の指示と複数種のキー操
作との対応付けを認識することができ、被制御機器に対
して所望の指示を与えるためのキー操作を容易に認識す
ることができる。
【0027】そして送信制御手段は、表示切替手段によ
って表示部に表示された通知情報に基づき、所持者によ
り操作部に対して任意のキー操作が行われた場合に、キ
ー操作に応じた指示信号を無線通信部を介して機器制御
装置へ送信するので、請求項1記載の発明と同様に、被
制御機器の利用に際し、利用者が被制御機器を容易に操
作することができる。
【0028】また、複数の被制御機器が設けられている
場合にも、携帯機器の所持者が各被制御機器に対応する
箇所へ移動する毎に、携帯機器の表示部には、対応する
被制御機器を操作するための通知情報が順次表示され、
携帯機器の操作部は、対応する被制御機器を操作可能な
状態へと順次切換わることになる。従って、請求項7記
載の発明に係る単一の携帯機器によって複数の被制御機
器を操作可能とする場合にも、操作部のキーを増やす等
のように携帯機器の装置構成が複雑化することを回避で
きる。
【0029】なお、請求項7記載の発明に係る携帯機器
は、例えば操作部、表示部及び無線通信部を内蔵した携
帯電話機に、請求項7記載の発明に係る表示切替手段及
び送信制御手段を搭載することによって実現することが
できる。これにより、所持者が所持している携帯電話機
が請求項7記載の発明に係る携帯機器としても機能する
ことになり、携帯電話機及び該携帯電話機と別体の携帯
機器を各々所持する態様と比較して、所持者の負担を軽
減することができる。
【0030】請求項8記載の発明に係る携帯機器は、所
持者が被制御機器に指示を与えるための操作部及び無線
通信を行う機能を備えた無線通信部を備え、所持者に所
持される携帯機器であって、被制御機器の配置位置近傍
の所定箇所付近に前記所持者が到来した際に、前記無線
通信部が請求項2記載の機器制御装置の通信手段と無線
通信を行うことで前記携帯機器に付与されたアドレスを
重畳した第1のビームを、前記被制御機器の利用を所望
している所持者の操作の応じた方向へ送出するビーム送
出手段と、前記操作部に対する所持者の操作が有った場
合に、前記ビーム送出手段から送出された第1のビーム
が請求項2記載の機器制御装置のビーム検出手段によっ
て検出されることで、請求項2記載の機器制御装置の送
信手段から前記無線通信部が受信した、被制御機器に任
意の指示を与えるための制御情報に基づいて、前記被制
御機器に対して指示を与えるための指示信号を前記無線
通信部を介して請求項2記載の機器制御装置へ送信する
送信制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0031】請求項8記載の発明の発明に係る携帯機器
には、被制御機器の配置位置近傍の所定箇所付近に所持
者が到来した際に、無線通信部が請求項2記載の機器制
御装置の通信手段と無線通信を行うことで携帯機器に付
与されたアドレスを重畳した第1のビームを、被制御機
器の利用を所望している所持者の操作の応じた方向へ送
出するビーム送出手段が設けられている。
【0032】これにより、携帯機器の所持者が、複数の
被制御機器を各々利用可能な箇所に位置している場合に
も、利用を所望している(利用対象の)被制御機器へ向
けて第1のビームを送出させる操作を行えば、該第1の
ビームが前記機器制御装置のビーム検出手段によって検
出されることで、利用対象の被制御機器の選択が完了
し、利用対象の被制御機器に任意の指示を与えるための
制御情報が前記機器制御装置の送信手段から送信され、
無線通信部によって受信されることで、利用対象の被制
御機器を利用可能な状態となる。
【0033】そして、請求項8記載の発明に係る送信制
御手段は、操作部に対する所持者の操作が有った場合
に、ビーム送出手段から送出された第1のビームが前記
機器制御装置のビーム検出手段によって検出されること
で、前記機器制御装置の送信手段から無線通信部が受信
した、被制御機器に任意の指示を与えるための制御情報
に基づいて、被制御機器に対して指示を与えるための指
示信号を無線通信部を介して前記機器制御装置へ送信す
る。この指示信号が前記機器制御装置の通信手段によっ
て受信され、前記機器制御装置の制御手段が、指示信号
に対応する指示を被制御機器に指示を与えることで被制
御機器の動作が制御される。従って、請求項2記載の発
明と同様に、利用可能な複数の被制御機器のうちの特定
の被制御機器を利用する場合にも、利用者が容易に操作
を行うことが可能となる。
【0034】なお、請求項8記載の発明に係る携帯機器
についても、例えば無線通信部を内蔵した携帯電話機
に、請求項8記載の発明に係るビーム送出手段及び送信
制御手段を搭載することによって実現することができ
る。これにより、所持者が所持している携帯電話機が請
求項8記載の発明に係る携帯機器としても機能すること
になり、請求項7記載の発明と同様に、携帯機器を所持
する所持者の負担を軽減することができる。
【0035】なお、請求項8記載の発明において、ビー
ム送出手段によって送出される第1のビームが非可視の
ビームである場合、例えば請求項9に記載したように、
ビーム送出手段によって第1のビームが送出される際
に、第1のビームよりも拡散度が低く(指向性が高く)
可視光域の光から成る第2のビームを、第1のビームと
同一の方向に送出する光ビーム送出手段を設けることが
好ましい。これにより、第1のビームが非可視のビーム
である場合にも、光ビーム送出手段によって送出される
視認可能な第2のビームに基づいて、携帯機器の所持者
が第1のビームの送出方向を正確に判断することがで
き、第1のビームを所望の方向へ送出させることを容易
に行うことができる。
【0036】請求項10記載の発明に係る機器の制御方
法は、複数個のキーを含んで構成された操作部、任意の
情報を表示可能な表示部、及び無線通信を行う機能を備
えた無線通信部が設けられ前記無線通信部が受信した信
号に応じて前記表示部の表示を切替える表示切替手段を
備えた携帯機器が、所持者に所持され、特定の被制御機
器の配置位置近傍の所定箇所付近に到来した際に、前記
携帯機器と無線通信を行うことが可能なように、通信手
段を前記所定箇所に配設しておくと共に、前記携帯機器
の前記操作部に対する複数種のキー操作と、前記被制御
機器に対する複数種の指示を対応付ける情報を記憶手段
に記憶しておき、所定箇所付近に到来した所持者に所持
されている携帯機器に対し、前記記憶手段に記憶された
情報によって規定される前記複数種のキー操作と前記複
数種の指示との対応付けを通知する通知情報を前記携帯
機器の表示部に表示させるための通知信号を、前記通信
手段を介して送信し、前記携帯機器の操作部に対して任
意のキー操作が行われることで携帯機器の前記無線通信
部から送信された指示信号を前記通信手段が受信した場
合に、受信した指示信号が表すキー操作に対応する指示
を前記被制御機器に与えることで前記被制御機器の動作
を制御するので、請求項1記載の発明と同様に、被制御
機器の利用に際し、利用者が被制御機器を容易に操作す
ることが可能となる。
【0037】請求項11記載の発明に係る機器の制御方
法は、所持者が被制御機器に指示を与えるための操作
部、第1のビームを送出可能なビーム送出手段、及び無
線通信を行う機能を備えた無線通信部が設けられた携帯
機器が、所持者に所持されて前記所定箇所付近に到来し
た際に、前記携帯機器と無線通信を行うことが可能なよ
うに、被制御機器の配置位置近傍の所定箇所に通信手段
を配設しておき、前記通信手段が前記携帯機器の無線通
信部と無線通信を行うことで携帯機器に付与されたアド
レスが重畳された第1のビームが、前記被制御機器の利
用を所望している所持者の操作により、前記携帯機器の
ビーム送出手段によって前記被制御機器の配置位置近辺
へ向けて送出された場合に前記第1のビームを検出し、
前記検出した第1のビームに重畳されているアドレスに
基づいて、被制御機器に任意の指示を与えるための制御
情報を前記第1のビームを送出した携帯機器へ送信し、
前記操作部に対する所持者の操作により、前記制御情報
に基づき前記携帯機器の無線通信部を介して送信されて
前記通信手段により受信された指示信号に対応する指示
を前記被制御機器に指示を与えることで、前記被制御機
器の動作を制御するので、請求項2記載の発明と同様
に、利用可能な複数の被制御機器のうちの特定の被制御
機器を利用する場合にも、利用者が容易に操作を行うこ
とが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。
【0039】〔第1実施形態〕図1には、本発明に係る
機器制御装置としての設備機器制御装置10、本発明に
係る携帯機器としての携帯端末34の概略構成が各々示
されている。設備機器制御装置10は多数の無線通信ユ
ニット12を備えている。無線通信ユニット12は無線
通信部14にアンテナ16が接続されて構成されてお
り、アンテナ16を介し、微弱な電磁波(例えば通信可
能範囲が10m程度以下の電磁波)により無線通信を行
う機能を備えている(携帯端末34も同様:詳細は後
述)。なお、無線通信部14は、例えばBluetoothの規
格に準拠した無線通信回路が搭載されたチップを含んで
構成することができる。このようなチップは非常に小型
かつ安価であり、設備機器制御装置10のコストを抑制
することができる。無線通信部14は請求項1に記載の
通信手段に対応している。
【0040】本実施形態に係る設備機器制御装置10
は、ビルディング等の建築物内に設置されたエレベータ
装置26(図1参照)や他の複数の建築設備機器32
を、携帯端末34の所持者(利用者)が携帯端末34を
介して操作可能とするサービスを実現するものであり、
無線通信ユニット12は建築物内の個々の建築設備機器
に対応する箇所に各々設置されている。例えばエレベー
タ装置26に対応して設けられた無線通信ユニット12
は、詳しくは図2に示すように、建築物の各階のエレベ
ータホールの壁部に、ケージ呼出操作パネル22と共に
各々設置されていると共に、建築物のエレベータシャフ
ト28内に収容されたケージ30の室内にも、ケージ内
操作パネル24と共に設置されている。これにより、携
帯端末34の所持者が特定の無線通信ユニット12の設
置位置近傍に到来すると、無線通信ユニット12と携帯
端末34の間で微弱な電磁波による無線通信が可能とな
る。
【0041】多数の無線通信ユニット12の無線通信部
14は、CPU、ROM、RAM、及び入出力ポート
(何れも図示省略)がバスを介して互いに接続されて構
成された制御部18に各々接続されている。なお、本実
施形態では、多数の無線通信ユニット12が単一の制御
部18に各々接続されているものとして説明するが、制
御部18は複数設けられていてもよい(例えば建築物の
各階毎、或いは所定数の階毎)。制御部18には記憶部
20が接続されている。記憶部20は各種のデータやプ
ログラム等を記憶するものであり、記憶内容を書き替え
可能な不揮発性の情報記憶媒体、例えばハードディスク
やバックアップ電源に接続されたRAM等を含んで構成
されていることが望ましい。制御部18は請求項1に記
載の送信手段及び制御手段としての機能を兼ね備えてい
る。
【0042】また、制御部18はエレベータ装置26に
接続されていると共に、他の複数の建築設備機器32に
も接続されている。エレベータ装置26には、各階のエ
レベータホールに設けられたケージ呼出操作パネル2
2、及びケージ30の室内に設けられたケージ内操作パ
ネル24が各々接続されている。エレベータ装置26
は、ケージ呼出操作パネル22、ケージ内操作パネル2
4、及び設備機器制御装置10の制御部18から入力さ
れた信号に基づいてケージ30の運行を制御する。ま
た、他の建築設備機器32も設備機器制御装置10の制
御部18から入力された信号に基づいて動作が制御され
る。
【0043】一方、例として図3に示すように、携帯端
末34は、その前面に、LCD等から成り各種情報を表
示可能な表示部36、電源スイッチ38Aやテンキー等
を含んで構成された操作部38が各々設けられている。
図1に示すように、表示部36及び操作部38は、携帯
端末34の本体に内蔵されたバイブレータ40と共に、
CPU、ROM、RAM、及び入出力ポート(何れも図
示省略)がバスを介して互いに接続されて構成された制
御部42に接続されている。制御部42は請求項7に記
載の表示切替手段及び送信制御手段としての機能を兼ね
備えている。なお、操作部38の電源スイッチ38A
は、携帯端末34の各部に電力を供給する電源部44に
接続されている。
【0044】携帯端末34は携帯電話機としての機能を
兼ね備えている。すなわち、制御部42には、第1の無
線通信部46に接続されていると共に、増幅器48を介
してスピーカ50が接続されており、更に増幅器52を
介してマイクロフォン54が接続され、アンテナ55も
接続されている。第1の無線通信部46は、公衆電話回
線網を介しての通信を司る部分であり、制御部42の制
御下で、アンテナ55を介し、携帯電話機用として予め
定められた所定の周波数帯域の電磁波により、有線の公
衆電話回線に接続された基地局と無線通信を行う機能を
有している。
【0045】なお、第1の無線通信部46による無線通
信(公衆電話回線網を介しての通信)において、操作部
38のテンキーは、携帯端末34の所持者が通話すべき
相手先電話番号等の情報を入力するために用いられ、表
示部36には相手先電話番号や通話時間、通話料金等の
情報が表示される。
【0046】また、携帯端末34は第2の無線通信部5
6を備えており、この第2の無線通信部56にはアンテ
ナ58が接続されている。第2の無線通信部56は、設
備機器制御装置10の無線通信部14と同様に、微弱な
電磁波により無線通信を行う機能を備えている。第2の
無線通信部56は請求項1,3,9,11,13,14
に記載の無線通信部に対応している。なお、第2の無線
通信部56についても、例えばBluetoothの規格に準拠
した無線通信回路が搭載されたチップを含んで構成する
ことができ、これにより携帯端末34の大型化、コスト
の上昇を抑制することができる。なお、第2の無線通信
部56は制御部42及び電源部44にも接続されてい
る。
【0047】次に図4及び図5のフローチャートを参照
し、本実施形態の作用を説明する。図4には、設備機器
制御装置10の制御部18によって常時実行される設備
機器制御処理のフローチャートが示されている。なお、
この設備機器制御処理は、制御部18のCPUが記憶部
20に記憶されている所定のプログラムを実行すること
によって成される。また、本第1実施形態では、建築物
に設けられた各種の建築設備機器のうち、エレベータ装
置26に対する処理を主に説明する。
【0048】設備機器制御装置10の各無線通信ユニッ
ト12には電力が常時供給され、無線通信部14は通信
可能範囲内に携帯端末34が存在しているか否かを問い
合わせるポーリング信号をアンテナ16を介して常時、
又は所定周期で繰り返し発信している。設備機器制御処
理のステップ100では、制御部18に接続された多数
の無線通信ユニット12のうちの何れかの無線通信ユニ
ット12の無線通信部14が、通信可能範囲内に携帯端
末34が存在していることを検知したか否か判定する。
判定が否定された場合にはステップ100の判定を繰り
返す。
【0049】一方、携帯端末34の第2の無線通信部5
6も、携帯端末34本体の電源のオンオフに拘わらず電
源部44から常時電力が供給されており、アンテナ58
を介してポーリング信号を受信したか否かを常時監視し
ている。携帯端末34の所持者が特定の無線通信ユニッ
ト12の通信可能範囲内に到来すると、特定の無線通信
ユニット12から送信されたポーリング信号が、アンテ
ナ58を介して携帯端末34の第2の無線通信部56に
受信される。ポーリング信号を受信したことを検知する
と、第2の無線通信部56は、受信したポーリング信号
に応答する応答信号をアンテナ58を介して送信すると
共に、携帯端末34本体の電源がオンとなっているか否
かを判断し、本体の電源がオフとなっていた場合は、少
なくとも制御部42に電力が供給されるよう電源部44
に対して指示する。
【0050】これにより、携帯端末34の所持者が電源
スイッチ38Aを操作して携帯端末34本体の電源をオ
フしていた場合にも、制御部42が後述する受信信号対
応処理を実行可能な状態となるので、受信信号対応処理
のステップ130(後述)により、第2の無線通信部5
6経由で外部から信号を受信したことを携帯端末34の
所持者に確実に通知することができる。
【0051】携帯端末34の第2の無線通信部56から
送信された応答信号は、特定の無線通信ユニット12に
受信され、応答信号を受信したことを検知すると、特定
の無線通信ユニット12の無線通信部14は、応答信号
を受信したこと、すなわち携帯端末34を検知したこと
を制御部18に通知する。
【0052】これにより、制御部18では図4のステッ
プ100の判定が肯定されてステップ101へ移行し、
携帯端末34を検知した無線通信ユニット12は、エレ
ベータ装置26に対応して設けられた無線通信ユニット
12か否か判定する。判定が否定された場合にはステッ
プ103へ移行し、携帯端末34を検知した無線通信ユ
ニット12に対応する特定の建築設備機器32に応じた
処理(次に説明するエレベータ装置26に対する処理と
同様に、無線通信ユニット12によって検知された携帯
端末34に対し、特定の建築設備機器32に対して任意
の指示を与えるための操作を通知する通知情報を送信
し、携帯端末34から受信した指示信号に応じて建築設
備機器32の動作を制御する処理)を実行する。
【0053】一方、ステップ101の判定が肯定された
場合にはステップ102へ移行し、エレベータ装置26
が稼動中か否か判定する。エレベータ装置26が稼動し
ていない場合には、ステップ102の判定が否定されて
ステップ104へ移行し、エレベータ装置26が非稼動
中であることを表す通知情報を記憶部20から読み出
し、携帯端末34を検知した特定の無線通信ユニット1
2に前記読み出した通知情報を出力し、該通知情報を携
帯端末34へ送信するよう指示する。
【0054】また、エレベータ装置26が稼動中の場合
には、ステップ102の判定が肯定されてステップ10
6へ移行し、携帯端末34の存在が検知された箇所(携
帯端末34を検知した特定の無線通信ユニット12が設
置されている箇所)を判定し、検知された箇所がエレベ
ータホールかケージ30の室内かに応じて処理を分岐す
る。
【0055】すなわち、本実施形態では携帯端末34の
所持者が携帯端末34の操作部38のテンキーを操作
し、所定の2桁の数値を入力することで、エレベータ装
置26に対して任意の指示を与えること(任意の階にお
いて行先方向を指定してケージ30を呼び出したり、ケ
ージ30の室内で行先階を指定すること)が可能とされ
ており、エレベータ装置26に対する特定の指示に対応
する2桁の数値が、他の指示に対応する数値と重複する
ことのないように、携帯端末34の所持者が入力すべき
2桁の数値はエレベータ装置26に対する各種の指示毎
に各々定められている。
【0056】設備機器制御装置10の記憶部20には、
多数の無線通信ユニット12の各々の設置位置におい
て、携帯端末34の所持者がエレベータ装置26に対し
て与えることが可能な指示と、該指示を与えるために入
力すべき2桁の数値との対応付けを、文字や図形等によ
って携帯端末34の所持者に通知するための通知情報
(例として図7参照)が、個々の無線通信ユニット12
と対応されて各々記憶されている。また、記憶部20に
はエレベータ装置26以外の他の建築設備機器32の通
知情報も記憶されている。通知情報は、請求項1に記載
の「複数種のキー操作と被制御機器に対する複数種の指
示を対応付ける情報」に対応しており、記憶部20は請
求項1に記載の記憶手段に対応している。
【0057】携帯端末34を検知した特定の無線通信ユ
ニット12がエレベータホールに設置された無線通信ユ
ニット12である場合には、ステップ106からステッ
プ108へ移行し、エレベータホールに設置された特定
の無線通信ユニット12に対応する通知情報(特定の無
線通信ユニット12が設置されている階において、携帯
端末34の所持者が行先方向を指定してエレベータ装置
26のケージ30を呼び出す指示を与えるための操作を
通知する通知情報:例えば図7(A)又は(B)に示す
ような画面を表す情報)を記憶部20から読み出して特
定の無線通信ユニット12へ出力することで、該通知情
報を携帯端末34へ送信するよう特定の無線通信ユニッ
ト12に指示する。ステップ108は請求項1に記載の
送信手段に対応している。
【0058】次のステップ110では、エレベータホー
ルに設置された特定の無線通信ユニット12が、エレベ
ータ装置26に対して行先方向を指定してケージ30を
呼び出すための情報を携帯端末34から受信したか否か
判定し、判定が肯定される迄上記判定を繰り返す。
【0059】また、携帯端末34を検知した特定の無線
通信ユニット12がケージ30内に設置された無線通信
ユニット12である場合には、ステップ106からステ
ップ118へ移行し、ケージ30内に設置された特定の
無線通信ユニット12に対応する通知情報(ケージ30
内に搭乗した携帯端末34の所持者が行先階(ケージ3
0の停止階)を指示するための操作を通知する通知情
報:例えば図7(D)に示すような画面を表す情報)を
記憶部20から読み出して特定の無線通信ユニット12
へ出力することで、該通知情報を携帯端末34へ送信す
るよう特定の無線通信ユニット12に指示する。ステッ
プ118も請求項1に記載の送信手段に対応している。
【0060】次のステップ120では、ケージ30内に
設置された特定の無線通信ユニット12が、エレベータ
装置26に対して行先階を指定するための情報を携帯端
末34から受信したか否か判定し、判定が肯定される迄
上記判定を繰り返す。
【0061】携帯端末34の第2の無線通信部56は、
ポーリング信号に対する応答信号を送信した後に、特定
の無線通信ユニット12から何らかの信号を受信する
と、制御部42に対し、受信信号対応処理を実行するよ
う依頼する。これにより、図5に示す受信信号対応処理
が携帯端末34の制御部42によって実行される。な
お、この受信信号対応処理についても、制御部18のR
OMに記憶されている所定のプログラムを制御部18の
CPUが実行することによって成される。
【0062】受信信号対応処理では、ステップ130で
バイブレータ40を作動させ、第2の無線通信部56経
由で外部から信号を受信したことを携帯端末34の所持
者に通知する。なお、スピーカ50から特定の音を発生
させることで上記の通知を行うようにしてもよいし、バ
イブレータ40の作動及び音の発生を各々行うようにし
てもよい。ステップ132では、第2の無線通信部56
経由で外部から受信した信号が表す情報を取り込み、次
のステップ134では、ステップ132で取り込んだ情
報を解析し、該情報の内容に応じて処理を分岐する。
【0063】第2の無線通信部56が設けられた携帯端
末34において、第2の無線通信部56を経由しての信
号の送受信は、携帯端末34の所持者が設備機器制御装
置10を経由してエレベータ装置26に任意の指示を与
える以外にも、種々の用途に利用可能である。第2の無
線通信部56経由で外部から受信した信号が表す情報
が、設備機器制御装置10から送信された通知情報でな
かった場合にはステップ134からステップ136へ移
行し、第2の無線通信部56経由で今回受信した信号
(情報)に応じた処理を行った後に受信信号対応処理を
終了する。
【0064】また、第2の無線通信部56経由で外部か
ら受信した信号が表す情報が、設備機器制御装置10か
ら送信された通知情報であった場合には、ステップ13
4からステップ138へ移行し、ステップ132で取り
込んだ通知情報に応じて表示部36の表示を切替える
(表示部36に表示されている画像を前記通知情報が表
す画像に変更する)。ステップ138は請求項7に記載
の表示切替手段に対応している。
【0065】これにより、例として図6にも示すよう
に、エレベータ装置26を利用することを目的として、
携帯端末34の所持者がエレベータホールへ到来する
と、所持している携帯端末34の表示部36の表示が、
例として図7(A)又は(B)に示すように、現在位置
しているエレベータホールからエレベータ装置26に対
して与えることが可能な指示と該指示を与えるために入
力すべき2桁の数値との対応付けを文字や図形等によっ
て表す通知情報が画像として表示される。携帯端末34
の表示部36に表示された画像(通知情報)を参照する
ことにより、携帯端末34の所持者は、エレベータ装置
26に対して所望の指示を与えるための携帯端末34の
操作部38に対する操作を容易に認識することができ
る。
【0066】また、携帯端末34の所持者がエレベータ
装置26のケージ30に搭乗すると、所持している携帯
端末34の表示部36の表示が、例として図7(D)に
示すように、ケージ30内からエレベータ装置26に対
して与えることが可能な指示と該指示を与えるために入
力すべき2桁の数値との対応付けを文字や図形等によっ
て表す通知情報が画像として表示される。携帯端末34
の表示部36に表示された画像を参照することにより、
携帯端末34の所持者は、エレベータ装置26に対して
所望の指示を与えるための携帯端末34の操作部38に
対する操作を容易に認識することができる。
【0067】次のステップ140では、所持者によって
携帯端末34の操作部38が操作されることで何らかの
情報が入力されたか否か判定する。判定が否定された場
合にはステップ142へ移行し、所定時間が経過したか
否か判定する。この判定も否定された場合にはステップ
140に戻り、何れかの判定が肯定される迄ステップ1
40、142を繰り返す。
【0068】所持者により所定時間以上操作部38が操
作されずステップ142の判定が肯定された場合には、
例えば携帯端末34の所持者がエレベータ装置26を利
用する意思なくエレベータホールを単に通りかかっただ
けであったり、或いは携帯端末34の所持者がケージ3
0に搭乗したものの所望の行先階は他の搭乗者によって
既に指定された場合であると判断し、何ら処理を行うこ
となく受信信号対応処理を終了する。
【0069】また、表示部36に表示された画像(通知
情報)に基づき、携帯端末34の所持者が、エレベータ
装置26に対して与えるべき所望の指示に対応する2桁
の数値を操作部38のテンキーを介して所定時間以内に
入力した場合には、ステップ140の判定が肯定されて
ステップ144へ移行し、所持者によって操作部38が
操作されることで入力された指示情報を第2の無線通信
部56へ出力することで、該指示情報を送信するよう第
2の無線通信部56に指示する。ステップ144は請求
項1に記載の送信制御手段に対応している。
【0070】次のステップ146では、第2の無線通信
部56経由で何らかの信号を受信したか否か判定する。
判定が否定された場合にはステップ148へ移行し、所
定時間が経過したか否か判定する。この判定も否定され
た場合にはステップ146に戻り、何れかの判定が肯定
される迄ステップ146、148を繰り返す。
【0071】一方、第2の無線通信部56から送信され
た指示情報は特定の無線通信ユニット12によって受信
され、特定の無線通信ユニット12から制御部18に入
力される。特定の無線通信ユニット12がケージ30内
に設置された無線通信ユニットであり、携帯端末34の
所持者がケージ30に搭乗している場合には、設備機器
制御処理(図4)のステップ120の判定が肯定されて
ステップ122へ移行する。
【0072】ステップ122では、特定の無線通信ユニ
ット12から入力された指示情報に基づいて、携帯端末
34の所持者がエレベータ装置26に与えた指示の内容
を判断し、入力された指示情報を、ケージ内操作パネル
24を操作することで同一内容の指示をエレベータ装置
26に与える場合にケージ内操作パネル24からエレベ
ータ装置26に入力される信号と同一の信号に変換し、
エレベータ装置26へ出力した後にステップ100に戻
る。
【0073】これにより、エレベータ装置26は利用者
から行先階(ケージ30の停止階)が指定されたことを
認識することができ、利用者(携帯端末34の所持者)
が搭乗しているケージ30を、指定された行先階で停止
させることができる。このステップ122は請求項1に
記載の制御手段に対応している。このように、本実施形
態では、ケージ30に搭乗した携帯端末34の所持者
が、ケージ30内に設けられたケージ内操作パネル24
を直接操作することなく、携帯端末34の操作部38を
操作することによっても、行先階(ケージの停止階)を
指定することができる。このとき携帯端末34では、第
2の無線通信部56によって所定時間以内に信号が受信
されないことで受信信号対応処理(図4)のステップ1
48の判定が肯定され、受信信号対応処理が終了され
る。
【0074】また、特定の無線通信ユニット12が特定
の階のエレベータホールに設置された無線通信ユニット
であり、携帯端末34の所持者がエレベータホールに存
在している場合には、設備機器制御処理(図4)のステ
ップ110の判定が肯定されてステップ112へ移行す
る。
【0075】ステップ112では、特定の無線通信ユニ
ット12から入力された指示情報に基づいて、携帯端末
34の所持者がエレベータ装置26に与えた指示の内容
を判断し、入力された指示情報を、ケージ呼出操作パネ
ル22を操作することで同一内容の指示をエレベータ装
置26に与える場合にケージ呼出操作パネル22からエ
レベータ装置26に入力される信号と同一の信号に変換
し、エレベータ装置26へ出力する。これにより、エレ
ベータ装置26はケージ30の呼び出しが有ったことを
認識することができ、ケージ30の呼び出しが有った階
へ速やかにケージ30を移動させることができる。
【0076】このように、本第1実施形態では、エレベ
ータホールに到来した携帯端末34の所持者が、エレベ
ータホールに設けられたケージ呼出操作パネル22を直
接操作することなく、携帯端末34の操作部38を操作
することによっても、行先方向を指定してケージ30を
呼び出すことができる。このステップ112も請求項1
に記載の制御手段に対応している。
【0077】次のステップ114では、携帯端末34の
所持者から指示された行先方向についてのエレベータ装
置26の利用状況(混雑状況)をエレベータ装置26に
問い合わせ、前記利用状況を表す情報をエレベータ装置
26から取得する。そしてステップ116では、エレベ
ータ装置26から取得した利用状況を表す情報を、該情
報が表す利用状況を文字等によって携帯端末34の所持
者に通知するための通知情報(例として図7(C)参
照)として編集し、編集によって得られた通知情報を特
定の無線通信ユニット12へ出力することで、該通知情
報を携帯端末34へ送信するよう特定の無線通信ユニッ
ト12に指示し、ステップ100に戻る。
【0078】携帯端末34の第2の無線通信部56が上
記の通知情報を受信すると、ステップ146の判定が肯
定されてステップ132に戻り、ステップ132,13
4を経てステップ138へ移行し、第2の無線通信部5
6が受信した通知情報に応じて表示部36の表示が切替
わり、例として図7(C)に示すように、携帯端末34
の所持者が指定した行先方向についての利用状況(混雑
状況)を文字等によって表す通知情報が画像として表示
される。携帯端末34の表示部36に表示された画像
(通知情報)を参照することにより、携帯端末34の所
持者は、指定した行先方向についての利用状況(混雑状
況)を容易に認識することができる。
【0079】なお、上記ではエレベータホールに到来し
た携帯端末34の所持者によって行先方向が指定されて
ケージ30が呼び出された後に、指定された行先方向に
おける利用状況(混雑状況)をエレベータ装置26に問
い合わせ、携帯端末34の表示部36に表示させていた
が、これに限定されるものではなく、利用状況の問い合
わせ及び表示を省略してもよい。これにより、エレベー
タ装置26が設備機器制御装置10に対して何らかの情
報を出力する等の新たなインタフェースを設ける必要が
なくなるので、装置コストの上昇を抑制することができ
る。
【0080】また、上記では本発明に係る被制御機器と
してエレベータ装置を主に説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、照明設備や空調設備等のよう
に操作パネルを介して操作を行う他の建築設備機器にも
適用可能である。また、自動ドア等のように利用者を検
出するセンサが設けられた建築設備機器において、例え
ば背が低い又は体重が軽い等の理由によりセンサが正し
く検出できない可能性がある利用者に本発明に係る携帯
機器を所持させ、携帯機器を介して自動ドアの開放等の
前記建築設備の操作を行ったり、例えばセキュティティ
・システムのようにIDカードリーダ等の利用者認証装
置が設けられた建築設備機器において、通常の利用者認
証の代わりに、利用者(携帯機器の所持者)が携帯機器
を介してIDコードを入力することでセキュリティ・シ
ステムのロックの解除等の前記建築設備機器の操作を行
うようにしてもよい。
【0081】〔第2実施形態〕次に本発明の第2実施形
態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分
には同一の符号を付し、説明を省略する。図8に示すよ
うに、本第2実施形態に係る携帯端末35には光ビーム
射出部59が設けられており、この光ビーム射出部59
は制御部42に接続されている。光ビーム射出部59は
請求項2及び請求項8に記載の光ビーム射出手段に対応
している。
【0082】本第2実施形態に係る設備機器制御装置1
1(詳細は後述)の無線通信部14及び携帯端末35の
第2の無線通信部56はBluetoothの規格に準拠した無
線通信回路が搭載されたチップを含んで各々構成されて
おり、無線通信部14は、第1実施形態でも説明したよ
うにポーリング信号を常時、又は所定周期で繰り返し発
信している。このため、携帯端末35の所持者が特定の
無線通信ユニット12の設置位置近傍に到来し、無線通
信部14と第2の無線通信部56の間で微弱な電磁波に
よる無線通信が可能な状態になると、無線通信部14と
第2の無線通信部56の間に無線通信リンク(ピコネッ
ト)が自動的に形成され、無線通信部14(設備機器制
御装置11)及び第2の無線通信部56(携帯端末3
5)に無線通信におけるアドレスが各々付与される。
【0083】携帯端末35のアドレスは、携帯端末35
の所持者の指示により光ビーム射出部59が光ビームを
射出する際に制御部42から光ビーム射出部59へ出力
され、光ビーム射出部59は携帯端末35のアドレスを
重畳した光ビーム(携帯端末35のアドレスに応じて変
調した光ビーム)を射出する。
【0084】本第2実施形態において、光ビーム射出部
59から射出する光ビームは、図9(B)に示すよう
に、可視域の光から成り携帯端末35のアドレスを重畳
した比較的拡散度の低い(指向性の高い)可視光ビーム
であってもよいし、図9(C)に示すように、近赤外域
の光から成り携帯端末35のアドレスを重畳した比較的
拡散度の高い(指向性の低い)近赤外光ビームであって
もよいが、好ましくは、図9に示すように、近赤外域
(その他の非可視域でもよい)の光から成り携帯端末3
5のアドレスを重畳した比較的拡散度の高い(指向性の
低い)近赤外光ビームと、可視域の光から成る比較的拡
散度の低い(指向性の高い)可視光ビームを、射出光軸
が同一となるように重ね合わせた光ビームであることが
好ましい。
【0085】すなわち、本第2実施形態では、所持者が
携帯端末35を把持し、光ビーム射出部59から射出さ
れる光ビームによって利用対象の建築設備機器32が指
し示されるように所持者が携帯端末35の向きを調整
し、光ビーム射出部59から光ビームを射出させる指示
動作を行うことで、利用対象の建築設備機器32の選
択、及び、利用対象の建築設備機器32に対応する設備
機器制御装置11へのアドレスの通知が行われるが(詳
細は後述)、図9(B)のような可視光ビームを用いた
場合には、安全のために射出光量を下げざるを得ないた
め、設備機器制御装置11でアドレスの誤認識等の不都
合が生ずる恐れある。一方、図9(C)のように、光ビ
ームを非可視にすると共に比較的拡散度を高くした場合
には、光ビームによる指示方向を所持者が目視で確認で
きないので、光ビームによって利用対象の建築設備機器
32を正確に指し示すことは困難である。
【0086】これに対し、図9(A)に示した光ビーム
を用いた場合、光ビームが指し示している方向は可視光
ビームによって目視で確認できるので、光ビームによっ
て利用対象の建築設備機器32を指し示す動作を容易に
行うことができると共に、利用対象の建築設備機器32
に対応する設備機器制御装置11へのアドレスの通知は
近赤外光ビームによって為されるので、設備機器制御装
置11がアドレスを誤認識することも回避することがで
きる。また、比較的拡散度の高い(指向性の低い)光ビ
ームによってアドレスを通知しているので、設備機器制
御装置11へのアドレスの通知に際し、利用対象の建築
設備機器32を指し示す際に指し示すべき本来の方向
と、光ビームの実際の指示方向と、のずれに対する許容
度が向上する。
【0087】また、本第2実施形態では、個々の携帯端
末35を識別するために、個々の携帯端末35に各々I
Dが付与されており、制御部42のROMにはIDが固
定的に記憶されている。なお、携帯端末35のIDとし
ては、例えば携帯端末35の自局電話番号を用いてもよ
い。携帯端末35のIDは請求項4及び請求項5に記載
の「携帯機器の識別情報」に対応している。
【0088】一方、本第2実施形態に係る設備機器制御
装置11は、建築物内に設置された複数の建築設備機器
32の各々に対応して複数設けられており、個々の設備
機器制御装置11には、携帯端末35の光ビーム射出部
59から射出される光ビームを受光するための光ビーム
受光部17が各々設けられている。光ビーム受光部17
は請求項2に記載のビーム検出手段に対応している。図
10に示すように、光ビーム受光部17は光ビームを検
出する光センサ17Aを備え、光センサ17Aの受光面
側に指向性制御パイプ17Bが配置されて構成されてい
る。指向性制御パイプ17Bは中空の円錐の頂部及び底
面を除去した形状とされており、円錐の頂部に相当する
側が光センサ17Aに対応するように配置されている。
【0089】これにより、光ビーム受光部17の正面
(光センサ17Aの受光面の正面)からずれた箇所に位
置している携帯端末35(図10では符号「35B」を
付して示す)から射出された光ビームは、指向性制御パ
イプ17Bに遮蔽されて光センサ17Aの受光面に入射
されず、光ビーム受光部17の正面に位置している携帯
端末35(図10では符号「35A」を付して示す)か
ら射出された光ビームのみが光センサ17Aによって検
出されることになり、携帯端末35を介して操作可能な
複数の建築設備機器32が比較的近接した位置に複数存
在している場合にも、比較的拡散度の高い近赤外光ビー
ムが、操作者が意図した利用対象の建築設備機器32と
異なる建築設備機器32に対応する設備機器制御装置1
1の光ビーム受光部17でも受光されることを防止する
ことができる。
【0090】光ビーム受光部17は制御部18に接続さ
れており、光センサ17Aの受光面に光ビームが入射さ
れることで光センサ17Aから出力される信号(光ビー
ムの検出結果)は制御部18に入力される。また、光ビ
ーム受光部17の近傍には、利用者が目視可能なように
発光部19が配置されている。発光部19は制御部18
に接続されており、制御部18によって点消灯が制御さ
れる。
【0091】また、本第2実施形態において、建築物内
に設置された複数の建築設備機器32には、第1実施形
態で説明したエレベータ装置26のように、不特定の複
数の利用者による並列利用が可能な建築設備機器(以
下、第1の設備機器という)と、不特定の単一の利用者
が利用可能な建築設備機器(以下、第2の設備機器とい
う)と、管理者のみが利用可能な建築設備機器(以下、
第3の設備機器という)の3種類が存在している。
【0092】第3の設備機器に対応する設備機器制御装
置11は、利用権限情報として、第3の設備機器の利用
権限を有している管理者が所持している携帯端末35の
IDが記憶部20に固定的に記憶されている。また、詳
細は後述するが、第2の設備機器に対応する設備機器制
御装置11は、利用権限情報として、現在の利用者(対
応する第2の設備機器の利用権限を現在保有している利
用者)が所持している携帯端末35のIDを記憶部20
に記憶するように構成されている。
【0093】また、本第2実施形態において、複数の設
備機器制御装置11の制御部18は建築物に設置された
ビル管理装置27に各々接続されている。ビル管理装置
27には建築物の各箇所に設置された多数の火災検知セ
ンサ29が各々接続されており、ビル管理装置27は、
多数の火災検知センサ29の何れかが火災の発生を検知
すると、個々の設備機器制御装置11の制御部18に火
災が発生したことを通知する緊急信号を複数の設備機器
制御装置11の制御部18へ各々送信する。
【0094】なお、本第2実施形態において、設備機器
制御装置11の無線通信部14は請求項2に記載の通信
手段にも対応しており、制御部18は請求項2に記載の
送信手段及び制御手段としての機能も兼ね備えている。
また、携帯機器35の制御部42は請求項8に記載の送
信制御手段にも対応している。
【0095】次に本第2実施形態の作用として、個々の
設備機器制御装置11の制御部18で各々実行される設
備機器制御処理について、図11のフローチャートを参
照して説明する。ステップ200では、携帯端末35の
光ビーム射出部59から射出された光ビームが光ビーム
受光部17によって検出されたか否か判定する。判定が
否定された場合にはステップ201へ移行し、携帯端末
35の第2の無線通信部56から送信された指示信号が
無線通信部14によって受信されたか否か判定する。判
定が否定された場合にはステップ202へ移行し、前回
の周期では通信リンクが確立していた特定の携帯端末3
5との通信リンクが切断されたか否か判定する。この判
定も否定された場合にはステップ200に戻り、上記何
れかの判定が肯定される迄ステップ200〜ステップ2
02を繰り返す。
【0096】一方、携帯端末35の所持者が、建築物内
の建築設備機器32が設置された箇所の付近に到来する
と、まず無線通信部14と第2の無線通信部56の間に
無線通信リンク(ピコネット)が自動的に形成され、無
線通信部14(設備機器制御装置11)及び第2の無線
通信部56(携帯端末35)にアドレスが各々付与され
る。また、携帯端末35の所持者が、到来箇所に設置さ
れている建築設備機器32の存在を認識し、該建築設備
機器32の利用を所望した場合には、前記建築設備機器
32(利用対象の建築設備機器32)の利用を申し込む
ために、携帯端末35を把持し、光ビーム射出部59か
ら射出される光ビームによって利用対象の建築設備機器
32が指し示されるように携帯端末35の向きを調整
し、光ビーム射出部59からの光ビームの射出を指示す
る指示動作を行う。これにより、携帯端末35の制御部
42では図12に示す設備機器操作処理が行われる。
【0097】この設備機器操作処理では、まずステップ
250において、無線通信部14と第2の無線通信部5
6の間に無線通信リンクが形成されることで、第2の無
線通信部56(携帯端末35)に付与されたアドレスを
取り込み、次のステップ252で、携帯端末35のアド
レスを重畳した非可視光(近赤外光)ビーム及び可視光
ビームを光ビーム射出部59から射出させる。ステップ
254では光ビームによって指し示した建築設備機器3
2に対応する設備機器制御装置11から何らかの情報を
受信したか否か判定し、判定が肯定される迄待機する。
【0098】一方、設備機器制御装置11で実行される
設備機器制御処理(図11)では、携帯端末35の光ビ
ーム射出部59から射出された光ビームが光ビーム受光
部17によって検出され、光ビーム受光部17から信号
が入力されると、前述のステップ200の判定が肯定さ
れてステップ203へ移行し、光ビーム受光部17の近
傍に配置された発光部19を一定時間発光させる。これ
により、光ビーム受光部17が光ビームを受光したこと
を利用者に認識させることができる。なお、ステップ2
03は、実際に発光する発光部19と共に発光手段に対
応している。
【0099】ステップ204では、光ビームが検出され
ることで光ビーム受光部17から入力された信号に基づ
いて、光ビーム射出元の携帯端末35のアドレスを認識
し、次のステップ205では、無線通信部14と第2の
無線通信部56の間に無線通信リンクが形成されること
で、無線通信部14(設備機器制御装置11)に付与さ
れたアドレス(自局のアドレス)を取り込み、ステップ
204で認識したアドレスを送信先として、光ビーム射
出元の携帯端末35へ自局のアドレスを通知する信号
を、無線通信部14を介して無線で送信する。なお、こ
のステップ205は請求項2に記載の送信手段に対応し
ている。ステップ206では携帯端末35から携帯端末
のIDを受信したか否か判定し、判定が肯定される迄待
機する。
【0100】上記のステップ205で送信された信号が
光ビーム射出元の携帯端末35の第2の無線通信部56
で受信されると、前述の設備機器操作処理(図12)の
ステップ252の判定が肯定されてステップ253へ移
行し、ROM等に記憶されている携帯端末35のIDを
取り込む。そしてステップ254では、受信した信号に
よって通知された設備機器制御装置11(携帯端末35
の所持者が光ビームによって指し示した建築設備機器3
2に対応する設備機器制御装置11)のアドレスを送信
先として、前記設備機器制御装置11へ携帯端末35の
IDを通知する信号を、第2の無線通信部56を介して
無線で送信する。
【0101】この信号が設備機器制御装置11の無線通
信部14で受信され、受信された信号によって通知され
た携帯端末35のIDが設備機器制御装置11で認識さ
れると、前述の設備機器制御処理(図11)のステップ
206の判定が肯定されてステップ208へ移行し、自
機に接続されている建築設備機器32、すなわち利用対
象の建築設備機器32は第3の設備機器(管理者のみ利
用可能な建築設備機器)か否か判定する。判定が否定さ
れた場合にはステップ210へ移行し、利用対象の建築
設備機器32は第2の設備機器(不特定の単一の利用者
のみが利用可能な建築設備機器)か否か判定する。
【0102】この判定も否定された場合には、利用対象
の建築設備機器32は第1の設備機器(不特定の複数の
利用者による並列利用が可能な建築設備機器)であるの
で、ステップ214へ移行し、利用を申し込んだ携帯端
末35の所持者が利用対象の建築設備機器32に所望の
指示を与えることを可能とするための制御情報(例えば
携帯端末35の所持者が利用対象の建築設備機器32に
対して与えることが可能な指示と、該指示を与えるため
に入力すべき2桁の数値との対応付けを携帯端末35の
所持者に通知するための通知情報)を記憶部20から読
み出す。そして、読み出した通知情報を、先のステップ
204で認識したアドレスの携帯端末35へ無線通信部
14を介して送信し、ステップ200に戻る。
【0103】一方、利用対象の建築設備機器32が第3
の設備機器であった場合には、ステップ208の判定が
肯定されてステップ216へ移行し、受信した携帯端末
35のIDを、記憶部20に利用権限情報として予め固
定的に記憶されている、管理者が所持している携帯端末
35のIDと比較することで、光ビーム射出元の携帯端
末35は管理者が所持している携帯端末か否か判定す
る。判定が肯定された場合には、利用対象の建築設備機
器を携帯端末35の所持者(すなわち管理者)が利用可
能とするために前述のステップ214へ移行する。この
場合、光ビーム射出元の携帯端末35へ制御情報が送信
されることになる。
【0104】また、光ビーム射出元の携帯端末35の所
持者が、利用対象の建築設備機器32(第3の設備機
器)の管理者でなかった場合には、ステップ218の判
定が否定されてステップ218へ移行し、ビル管理装置
27から過去所定時間以内に緊急信号を受信したか否か
に基づいて、建築物内が緊急状態が否か判定する。判定
が肯定された場合には、利用対象の建築設備機器を管理
者以外の利用者も利用可能とするためにステップ214
へ移行する。
【0105】また、建築物内が緊急状態でなかった場合
には、光ビーム射出元の携帯端末35の所持者は利用対
象の建築設備機器32の利用権限を有していないと判断
できるので、ステップ222へ移行し、光ビーム射出元
の携帯端末35の所持者(利用を申し込んだ所持者)に
対し、利用対象の建築設備機器32の利用を拒否するた
めに、まず利用対象の建築設備機器32は「利用権限
外」であることを通知する情報を記憶部20から読み出
す。そして、読み出した情報を先のステップ204で認
識したアドレスの携帯端末35へ無線通信部14を介し
て送信し、ステップ200に戻る。
【0106】また、利用対象の建築設備機器32が第2
の設備機器であった場合には、ステップ210の判定が
肯定されてステップ224へ移行し、利用権限情報とし
て、ステップ206で認識された携帯端末35のIDと
別のIDが記憶部20に記憶されているか否か判定す
る。ステップ224の判定が肯定された場合には、利用
対象の建築設備機器32は現在、他の利用者によって利
用されており、光ビーム射出元の携帯端末35の所持者
(利用を申し込んだ所持者)に前記建築設備機器32の
利用権限を付与することはできないので、ステップ22
2へ移行し、光ビーム射出元の携帯端末35の所持者に
対して、利用対象の建築設備機器32の利用を拒否する
処理を行う。
【0107】また、ステップ224の判定が否定された
場合には、利用対象の建築設備機器32は現在、利用さ
れておらず、光ビーム射出元の携帯端末35の所持者
(利用を申し込んだ所持者)に前記建築設備機器32の
利用権限を付与可能であるので、ステップ226へ移行
し、利用権限情報としてステップ206で認識された携
帯端末35のIDを記憶部20に記憶させた後にステッ
プ214へ移行し、利用を申し込んだ携帯端末35の所
持者が利用対象の建築設備機器32を利用可能とするた
めの処理を行う。
【0108】このように、本第2実施形態に係る設備機
器制御処理では、携帯端末35から射出された光ビーム
を検出すると、検出した光ビームに重畳されている携帯
端末35のIDに基づいて、利用対象の建築設備機器3
2の利用権限を有しているか否かがチェックされ、利用
権限を有している場合には、利用対象の建築設備機器3
2を利用するための通知情報が携帯端末35へ送信さ
れ、利用権限を有していない場合には、「利用権限外」
であることを通知する情報が携帯端末35へ送信される
ことになる。
【0109】設備機器制御装置11から送信された情報
が信号として携帯端末35の第2の無線通信部56で受
信されると、携帯端末35の制御部42で実行されてい
る設備機器操作処理(図12)のステップ256の判定
が肯定されてステップ258へ移行し、バイブレータ4
0を作動させることで信号を受信したことを携帯端末3
5の所持者に通知する。ステップ260では受信信号が
表す情報を取り込み、次のステップ262において、ス
テップ260で取り込んだ情報を解析し、該情報の内容
に応じて処理を分岐する。
【0110】受信信号が表す情報が、利用対象の建築設
備機器32は「利用権限外」であることを通知する情報
であった場合には、ステップ262からステップ276
へ移行し、携帯端末35の表示部36の表示を前記情報
に応じて切替えることで、利用対象の建築設備機器32
は「利用権限外」であることを携帯端末35の所持者へ
通知し、設備機器操作処理を終了する。これにより、利
用対象の建築設備機器32を利用できないことを携帯端
末35の所持者が認識することができる。
【0111】一方、受信信号が表す情報が制御情報(利
用対象の建築設備機器32に与えることが可能な指示
と、携帯端末35に対する操作との対応付けを通知する
通知情報)であった場合には、ステップ262からステ
ップ264へ移行する。ステップ264〜ステップ27
4は、第1実施形態で説明した受信信号対応処理のステ
ップ138〜ステップ148と同一であるので説明を省
略するが、ステップ264で通知情報に応じて切替えら
れた表示部36の表示を参照することで、携帯端末35
の所持者は、利用対象の建築設備機器32に所望の指示
を与えるための操作を容易に認識することができ、前記
操作を行うことができる。
【0112】利用対象の建築設備機器32に所望の指示
を与えるための操作を携帯端末35の所持者が行うと、
指示信号が設備機器制御装置11へ送信される。この指
示信号が設備機器制御装置11で受信されることで設備
機器制御処理(図11)のステップ201の判定が肯定
されてステップ228へ移行し、携帯端末35から受信
した指示信号に対応する指示を利用対象の建築設備機器
32へ出力する。これにより、利用権限を有する携帯端
末35の所持者の指示に応じて建築設備機器32の動作
が制御されることになる。なお、ステップ228は請求
項2に記載の制御手段に対応している。
【0113】また、携帯端末35の所持者が通信可能範
囲内から退去することで、該所持者が所持していた携帯
端末35との無線通信リンクが切断される(bluetooth
ではピコネットを形成しているスレーブの数が減少す
る)と、ステップ202の判定が肯定されてステップ2
30へ移行し、無線通信リンクが切断された携帯端末3
5は管理者が所持している携帯端末35か否か判定す
る。判定が肯定された場合には何ら処理を行うことなく
ステップ200に戻るが、判定が否定された場合にはス
テップ232へ移行し、通信リンクが切断された携帯端
末35は、記憶部20に利用権限情報としてIDが記憶
されている携帯端末35か否か判定する。この判定が肯
定された場合にも、何ら処理を行うことなくステップ2
00に戻る。
【0114】一方、ステップ232の判定が肯定された
場合には、利用対象の建築設備機器32は第2の設備機
器であり、通信リンクが切断された携帯端末35は、利
用対象の建築設備機器32の利用権限を有していた所持
者が所持している携帯端末35である。従って、利用権
限を有していた携帯端末35の所持者による利用対象の
建築設備機器32の利用が終了したと判断できるので、
ステップ234において、記憶部20に利用権限情報と
して記憶されている、無線通信リンクが切断された携帯
端末35のIDを記憶部20から消去した後にステップ
200に戻る。これにより、利用対象の建築設備機器を
他の携帯端末35の所持者が利用することが可能とな
る。
【0115】なお、上記のように、本発明に係る携帯機
器として、携帯電話機としての機能を兼ね備えた携帯端
末を用いる態様において、携帯電話機としての機能を利
用して通話を行っている間は、携帯端末の表示部の表示
が突然切替わることで携帯端末の所持者が混乱すること
を回避するために、携帯端末の表示部の表示切替えを禁
止するようにしてもよい。
【0116】また、第2実施形態では、非緊急時には管
理者のみ利用可能な建築設備機器32を、建築物内が緊
急状態の場合には管理者以外の利用者も利用可能とする
例を説明したが、これに限定されるものではなく、非緊
急時には不特定の単一又は複数の利用者が利用可能な建
築設備機器を、建築物内が緊急状態の場合には管理者の
みが利用可能とするようにしてもよい。この態様は請求
項5記載の発明に対応している。
【0117】また、第2実施形態では個々の建築設備機
器を単位として利用権限を管理する場合を説明したが、
これに限定されるものではなく、建築設備機器に与える
ことが可能な個々の指示を単位として利用権限を管理す
る(例えば特定の建築設備機器に対する特定の指示に関
しては、通常時は管理者にのみ利用権限を与える等)よ
うにしてもよい。
【0118】更に、第2実施形態では携帯端末35のI
Dを設備機器制御装置11へ無線によって通知する場合
を説明したが、これに限定されるものではなく、携帯端
末35から射出される光ビームに携帯端末35のアドレ
ス及びIDを各々重畳することで、設備機器制御装置1
1にアドレス及びIDを同時に通知するようにしてもよ
いし、携帯端末35から設備機器制御装置11に送信さ
れる指示信号に、携帯端末35のIDを表す信号を付加
することで、設備機器制御装置11にIDを通知するよ
うにしてもよい。特に、上記のように建築設備機器に与
えることが可能な個々の指示を単位として利用権限を管
理する等の場合には、少なくとも指示信号に携帯端末3
5のIDを表す信号を付加することが望ましい。
【0119】また、上記では建築設備機器に対する各種
の指示に、互いに異なる2桁の数値を各々固定的に割り
当てていたが、これに限定されるものではない。例えば
単一の建築物に設けられた複数の建築設備機器に本発明
を適用すると、各建築設備に対する各種の指示の総種類
数は非常に多くなる。各建築設備に対する各種の指示に
対応するキー操作を重複させないことを前提にした場
合、個々の指示を表す数値の桁数を2桁に限ったとする
と、指示の総種類数が操作部38に対するキー操作の種
類数よりも多くなる可能性もある。キー操作の種類数を
多くする(例えば個々の指示を表す数値の桁数を増加さ
せる)ことで対応することも可能ではあるが、携帯端末
の所持者のキー入力操作が煩雑になるという問題が生ず
る。このため、各種の指示に対して各種のキー操作の割
り当てを建築物全体で管理し、各種の指示に対して各種
のキー操作を固定的に割り当てることなく、新たに携帯
端末の存在が検知された場合に、建築物内で現在は特定
の指示に割り当てられていないキー操作を認識し、認識
したキー操作を前記新たに存在が検知された携帯端末の
所持者が選択可能な操作にそれぞれ割り当て、通知情報
として通知するようにしてもよい。
【0120】また、上記では予め通知情報を各々記憶し
ておき、携帯端末の存在が検知されると対応する通知情
報を単に読み出して送信する例を説明したが、これに限
定されるものではなく、例えば同一の通知内容を互いに
異なる言語表記で表す複数種の通知情報を各々記憶して
おき、携帯端末の所持者の国籍等のように、携帯端末の
表示部36に表示すべき言語表記を特定可能な情報を携
帯端末から送信させ、受信した情報に基づき、前記複数
種の通知情報の中から対応する言語表記の通知情報を選
択的に読み出して送信するようにしてもよい。
【0121】更に、上記では本発明に係る被制御機器と
してエレベータ装置等の建築設備機器を例に説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばテ
レビ受像機やオーディオ機器等の他の機器を利用する際
にも適用可能であることは言うまでもない。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように請求項1及び請求項
10記載の発明は、被制御機器の配置位置近傍の所定箇
所付近に到来した所持者に所持されている携帯機器に対
し、携帯機器の操作部に対する複数種のキー操作と、被
制御機器に対する複数種の指示を対応付けを通知する通
知情報を携帯機器の表示部に表示させるための通知信号
を送信し、操作部に対して任意のキー操作が行われるこ
とで携帯機器から送信された指示信号を受信した場合
に、受信した指示信号が表すキー操作に対応する指示を
被制御機器に与えることで被制御機器の動作を制御する
ので、被制御機器の利用に際し、利用者が被制御機器を
容易に操作することが可能となる、という優れた効果を
有する。
【0123】請求項2及び請求項11記載の発明は、被
制御機器の配置位置近傍の所定箇所付近に到来した所持
者に所持されている携帯機器の無線通信部と、被制御機
器の配置位置近傍の所定箇所に配設した通信手段が無線
通信を行うことで携帯機器に付与されたアドレスが重畳
されると共に、所持者の操作により、携帯機器のビーム
送出手段によって被制御機器の配置位置近辺へ向けて送
出された第1のビームを検出し、第1のビームに重畳さ
れているアドレスに基づいて、被制御機器に任意の指示
を与えるための制御情報を前記携帯機器へ送信し、所持
者の操作により、制御情報に基づき携帯機器あら送信さ
れて通信手段により受信された指示信号に対応する指示
を被制御機器に指示を与えることで、被制御機器の動作
を制御するので、利用可能な複数の被制御機器のうちの
特定の被制御機器を利用する場合にも、利用者が容易に
操作を行うことが可能となる、という優れた効果を有す
る。
【0124】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、ビーム検出手段が第1のビームを検出した
場合に発光する発光手段を設けたので、上記効果に加
え、携帯機器から送出した第1のビームが機器制御装置
によって検出されたか否かを利用者に容易に認識させる
ことができる、という効果を有する。
【0125】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明において、非緊急時には、携帯機器から送信されて通
信手段で受信された携帯機器の識別情報が予め登録され
た識別情報であった場合にのみ制御情報の送信を許可
し、緊急時には前記受信された識別情報が前記予め登録
された識別情報以外の場合にも制御情報の送信を許可す
るようにしたので、上記効果に加え、特定の利用者以外
の他の利用者の利用を受け付けることが好ましくない特
定の被制御機器を、特定の利用者以外の他の利用者が緊
急時に利用することが可能となる、という効果を有す
る。
【0126】請求項5記載の発明は、請求項2記載の発
明において、非緊急時には、携帯機器から送信されて通
信手段で受信された携帯機器の識別情報が予め登録され
た識別情報以外の場合にも制御情報の送信を許可し、緊
急時には前記受信された識別情報が前記予め登録された
識別情報であった場合にのみ制御情報の送信を許可する
ようにしたので、上記効果に加え、緊急時には特定の利
用者以外の他の利用者の利用を受け付けることが好まし
くない被制御機器を、緊急時に特定の利用者以外の他の
利用者が利用することを防止できる、という効果を有す
る。
【0127】請求項7記載の発明は、被制御機器の配置
位置近傍の所定箇所付近に所持者が到来した際に、操作
部に対する複数種のキー操作と被制御機器に対する複数
種の指示との対応付けを通知する通知情報を表示部に表
示させるための通知信号を請求項1又は請求項2記載の
機器制御装置から受信すると、通知情報を表示部に表示
させ、表示された通知情報に基づき所持者により任意の
キー操作が行われた場合に、キー操作に応じた指示信号
を機器制御装置へ送信するので、被制御機器の利用に際
し、利用者が被制御機器を容易に操作することが可能と
なる、という優れた効果を有する。
【0128】請求項8記載の発明は、被制御機器の配置
位置近傍の所定箇所付近に到来した際に、無線通信部が
請求項2記載の機器制御装置の通信手段と無線通信を行
うことで携帯機器に付与されたアドレスを重畳した第1
のビームを、被制御機器の利用を所望している所持者の
操作の応じた方向へ送出し、所持者の操作が有った場合
に、第1のビームが前記機器制御装置のビーム検出手段
によって検出されることで、前記機器制御装置の送信手
段から無線通信部が受信した、被制御機器に任意の指示
を与えるための制御情報に基づいて、被制御機器に対し
て指示を与えるための指示信号を前記機器制御装置へ送
信するので、利用可能な複数の被制御機器のうちの特定
の被制御機器を利用する場合にも、利用者が容易に操作
を行うことが可能となる、という優れた効果を有する。
【0129】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、非可視の第1のビームが送出される際に、
第1のビームよりも拡散度が低く可視光域の光から成る
第2のビームを、第1のビームと同一の方向に送出する
光ビーム送出手段を設けたので、上記効果に加え、携帯
機器の所持者が第1のビームを所望の方向へ送出させる
ことを容易に行うことができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る設備機器制御装置及び携
帯端末の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 無線通信ユニットが設けられたエレベータホ
ール及びケージの斜視図である。
【図3】 本実施形態に係る携帯端末の前面の外観(一
例)を示す平面図である。
【図4】 第1実施形態に係る設備機器制御装置によっ
て実行される設備機器制御処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【図5】 第1実施形態に係る携帯端末によって実行さ
れる受信信号対応処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【図6】 携帯端末の所持者がエレベータホールでケー
ジの呼び出しを指示している状況の一例を示すイメージ
図である。
【図7】 (A)乃至(D)は携帯端末の表示部に表示
される内容の一例を示すイメージ図である。
【図8】 第2実施形態に係る設備機器制御装置及び携
帯端末の概略構成を示すブロック図である。
【図9】 第2実施形態に係る携帯端末から射出される
光ビームの一例を示すイメージ図である。
【図10】 光ビーム受光部の構成の一例を示す概略図
である。
【図11】 第2実施形態に係る設備機器制御装置によ
って実行される設備機器制御処理の内容を示すフローチ
ャートである。
【図12】 第2実施形態に係る携帯端末によって実行
される設備機器操作処理の内容を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 設備機器制御装置 11 設備機器制御装置 12 無線通信ユニット 14 無線通信部 17 光ビーム受光部 18 制御部 20 記憶部 26 エレベータ装置 32 建築設備機器 34 携帯端末 35 携帯端末 36 表示部 38 操作部 42 制御部 56 第2の無線通信部 59 光ビーム射出部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C087 AA03 AA24 AA25 BB18 BB32 BB65 BB73 BB74 DD03 DD18 DD23 EE05 EE19 FF17 FF19 FF20 GG07 GG12 GG32 GG70 5H223 AA09 DD01 DD03 DD07 EE08 FF03 5K048 BA51 CA03 DB01 DB02 DC01 EA11 EB02 EB03 FB08 FC01 HA01 HA02 HA05 HA07 HA13 HA23

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被制御機器の配置位置近傍の所定箇所に
    配設され、複数個のキーを含んで構成された操作部、任
    意の情報を表示可能な表示部、及び無線通信を行う機能
    を備えた無線通信部が設けられ前記無線通信部が受信し
    た信号に応じて前記表示部の表示を切替える表示切替手
    段を備えた携帯機器が、所持者に所持されて前記所定箇
    所付近に到来した際に、前記携帯機器と無線通信を行う
    ことが可能な通信手段と、 携帯機器の前記操作部に対する複数種のキー操作と、前
    記被制御機器に対する複数種の指示を対応付ける情報を
    記憶する記憶手段と、 所定箇所付近に到来した所持者に所持されている携帯機
    器に対し、前記記憶手段に記憶された情報によって規定
    される前記複数種のキー操作と前記複数種の指示との対
    応付けを通知する通知情報を前記携帯機器の表示部に表
    示させるための通知信号を、前記通信手段を介して送信
    する送信手段と、 前記携帯機器の操作部に対して任意のキー操作が行われ
    ることで携帯機器の前記無線通信部から送信された指示
    信号を前記通信手段が受信した場合に、受信した指示信
    号が表すキー操作に対応する指示を前記被制御機器に与
    えることで前記被制御機器の動作を制御する制御手段
    と、 を含む機器制御装置。
  2. 【請求項2】 被制御機器の配置位置近傍の所定箇所に
    配設され、所持者が被制御機器に指示を与えるための操
    作部、第1のビームを送出可能なビーム送出手段、及び
    無線通信を行う機能を備えた無線通信部が設けられた携
    帯機器が、所持者に所持されて前記所定箇所付近に到来
    した際に、前記携帯機器と無線通信を行うことが可能な
    通信手段と、 前記被制御機器に近接した位置に設けられ、前記通信手
    段が前記携帯機器の無線通信部と無線通信を行うことで
    携帯機器に付与されたアドレスが重畳された第1のビー
    ムが、前記被制御機器の利用を所望している所持者の操
    作により、前記携帯機器のビーム送出手段によって前記
    被制御機器の配置位置近辺へ向けて送出されると、前記
    第1のビームを検出するビーム検出手段と、 前記ビーム検出手段によって検出された第1のビームに
    重畳されているアドレスに基づいて、被制御機器に任意
    の指示を与えるための制御情報をビーム送出元の携帯機
    器へ送信する送信手段と、 前記操作部に対する所持者の操作により、前記制御情報
    に基づき前記ビーム送出元の携帯機器の無線通信部を介
    して送信されて前記通信手段により受信された指示信号
    に対応する指示を前記被制御機器に指示を与えることで
    前記被制御機器の動作を制御する制御手段と、 を含む機器制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ビーム検出手段が第1のビームを検
    出した場合に発光する発光手段を更に備えたことを特徴
    とする請求項2記載の機器制御装置。
  4. 【請求項4】 非緊急時には、前記携帯機器から送信さ
    れて前記通信手段で受信された携帯機器の識別情報が予
    め登録された識別情報であった場合にのみ制御情報の送
    信を許可し、緊急時には前記受信された識別情報が前記
    予め登録された識別情報以外の場合にも制御情報の送信
    を許可する第1管理手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項2記載の機器制御装置。
  5. 【請求項5】 非緊急時には、前記携帯機器から送信さ
    れて前記通信手段で受信された携帯機器の識別情報が予
    め登録された識別情報以外の場合にも制御情報の送信を
    許可し、緊急時には前記受信された識別情報が前記予め
    登録された識別情報であった場合にのみ制御情報の送信
    を許可する第2管理手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項2記載の機器制御装置。
  6. 【請求項6】 前記被制御機器は建築物に設けられた建
    築設備機器であり、前記通信手段は前記建築設備機器に
    対応して建築物の所定箇所に設けられていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の機器制
    御装置。
  7. 【請求項7】 複数個のキーを含んで構成された操作
    部、任意の情報を表示可能な表示部、及び無線通信を行
    う機能を備えた無線通信部を備え、所持者に所持される
    携帯機器であって、 被制御機器の配置位置近傍の所定箇所付近に前記所持者
    が到来した際に、前記操作部に対する複数種のキー操作
    と前記被制御機器に対する複数種の指示との対応付けを
    通知する通知情報を前記表示部に表示させるための通知
    信号を、前記無線通信部が請求項1記載の機器制御装置
    から受信すると、受信した信号に基づき前記通知情報を
    前記表示部に表示させる表示切替手段と、 前記表示切替手段によって前記表示部に表示された通知
    情報に基づき、所持者により前記操作部に対して任意の
    キー操作が行われた場合に、前記キー操作に応じた指示
    信号を前記無線通信部を介して前記機器制御装置へ送信
    する送信制御手段と、 を備えたことを特徴とする携帯機器。
  8. 【請求項8】 所持者が被制御機器に指示を与えるため
    の操作部及び無線通信を行う機能を備えた無線通信部を
    備え、所持者に所持される携帯機器であって、 被制御機器の配置位置近傍の所定箇所付近に前記所持者
    が到来した際に、前記無線通信部が請求項2記載の機器
    制御装置の通信手段と無線通信を行うことで前記携帯機
    器に付与されたアドレスを重畳した第1のビームを、前
    記被制御機器の利用を所望している所持者の操作の応じ
    た方向へ送出するビーム送出手段と、 前記操作部に対する所持者の操作が有った場合に、前記
    ビーム送出手段から送出された第1のビームが請求項2
    記載の機器制御装置のビーム検出手段によって検出され
    ることで、請求項2記載の機器制御装置の送信手段から
    前記無線通信部が受信した、被制御機器に任意の指示を
    与えるための制御情報に基づいて、前記被制御機器に対
    して指示を与えるための指示信号を前記無線通信部を介
    して請求項2記載の機器制御装置へ送信する送信制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする携帯機器。
  9. 【請求項9】 前記ビーム送出手段によって送出される
    前記第1のビームは非可視のビームであり、 前記ビーム送出手段によって前記第1のビームが送出さ
    れる際に、前記第1のビームよりも拡散度が低く可視光
    域の光から成る第2のビームを、前記第1のビームと同
    一の方向に送出する光ビーム送出手段を更に備えたこと
    を特徴とする請求項8記載の携帯機器。
  10. 【請求項10】 複数個のキーを含んで構成された操作
    部、任意の情報を表示可能な表示部、及び無線通信を行
    う機能を備えた無線通信部が設けられ前記無線通信部が
    受信した信号に応じて前記表示部の表示を切替える表示
    切替手段を備えた携帯機器が、所持者に所持され、特定
    の被制御機器の配置位置近傍の所定箇所付近に到来した
    際に、前記携帯機器と無線通信を行うことが可能なよう
    に、通信手段を前記所定箇所に配設しておくと共に、 前記携帯機器の前記操作部に対する複数種のキー操作
    と、前記被制御機器に対する複数種の指示を対応付ける
    情報を記憶手段に記憶しておき、 所定箇所付近に到来した所持者に所持されている携帯機
    器に対し、前記記憶手段に記憶された情報によって規定
    される前記複数種のキー操作と前記複数種の指示との対
    応付けを通知する通知情報を前記携帯機器の表示部に表
    示させるための通知信号を、前記通信手段を介して送信
    し、 前記携帯機器の操作部に対して任意のキー操作が行われ
    ることで携帯機器の前記無線通信部から送信された指示
    信号を前記通信手段が受信した場合に、受信した指示信
    号が表すキー操作に対応する指示を前記被制御機器に与
    えることで前記被制御機器の動作を制御する機器の制御
    方法。
  11. 【請求項11】 所持者が被制御機器に指示を与えるた
    めの操作部、第1のビームを送出可能なビーム送出手
    段、及び無線通信を行う機能を備えた無線通信部が設け
    られた携帯機器が、所持者に所持されて前記所定箇所付
    近に到来した際に、前記携帯機器と無線通信を行うこと
    が可能なように、被制御機器の配置位置近傍の所定箇所
    に通信手段を配設しておき、 前記通信手段が前記携帯機器の無線通信部と無線通信を
    行うことで携帯機器に付与されたアドレスが重畳された
    第1のビームが、前記被制御機器の利用を所望している
    所持者の操作により、前記携帯機器のビーム送出手段に
    よって前記被制御機器の配置位置近辺へ向けて送出され
    た場合に前記第1のビームを検出し、 前記検出した第1のビームに重畳されているアドレスに
    基づいて、被制御機器に任意の指示を与えるための制御
    情報を前記第1のビームを送出した携帯機器へ送信し、 前記操作部に対する所持者の操作により、前記制御情報
    に基づき前記携帯機器の無線通信部を介して送信されて
    前記通信手段により受信された指示信号に対応する指示
    を前記被制御機器に指示を与えることで、前記被制御機
    器の動作を制御する機器の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006268461A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Ntt Docomo Inc 通信装置、通信システム、通信方法
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CN112027835A (zh) * 2019-06-04 2020-12-04 株式会社日立大厦系统 显示内容管理装置以及显示内容管理系统

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