JP2003101395A - 光センサ - Google Patents

光センサ

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JP2003101395A
JP2003101395A JP2001289895A JP2001289895A JP2003101395A JP 2003101395 A JP2003101395 A JP 2003101395A JP 2001289895 A JP2001289895 A JP 2001289895A JP 2001289895 A JP2001289895 A JP 2001289895A JP 2003101395 A JP2003101395 A JP 2003101395A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過大な光レベルを有する投光を受けても、受
光素子が過飽和状態になることを防止することにより、
検出の応答速度の高速化を図れる光センサを提供する。 【解決手段】 入力光の強さが所定値を越えたとき受光
素子(フォトダイオードD1)の一方端子の電位変化を
抑えるように作用する電位変化抑制手段(トランジスタ
Q2)を設けたことにより、所定値を越える過大な光レ
ベルの光が前記受光素子に投光されると、該受光素子に
は多くの電流が流れ、受光素子の両端間の電位差が大き
く変化しようとするが、直ぐに前記電位変化抑制手段に
より該受光素子の両端電位差の変化が抑制される。ま
た、受光素子への電流が供給されることにより、受光素
子が過飽和状態になることが防止できるので、受光素子
が飽和後に素早く復帰でき、検出の応答速度の高速化を
図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検出対象を光によ
り検出する光センサに関し、特に、光を受けて電気信号
に変換するための受光素子の周辺回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図1はこの種の光センサを備えて構成さ
れるセンサシステムの電気的構成を示すブロック図であ
る。このセンサシステムは、光を受けて電流が流れる受
光素子1、この受光素子1に流れる電流を電圧に変換し
て検出信号として取り出す検出信号出力手段としての電
流/電圧変換回路2、この電流/電圧変換手段2の出力
電圧(検出信号)の直流成分を除去して交流成分を取り
出すためのカップリング用コンデンサ3、このコンデン
サ3からの交流成分の検出信号におけるS/N比を高め
るとともに必要とする周波数帯域の信号を強調して増幅
するプリアンプ4、このプリアンプ4の出力信号を伝達
するためのカップリング用コンデンサ5、このカップリ
ング用コンデンサ5を介して伝達されてきたプリアンプ
4の出力信号を更に増幅するメインアンプ6、このメイ
ンアンプ6の出力信号を伝達するためのカップリング用
コンデンサ7、このカップリング用コンデンサ7を介し
て伝達されてきたメインアンプ6の出力信号を弁別し
て、検出対象を検出したことを示すオンレベル信号や、
通常の監視を実施しているときの安定レベル信号などの
検出を行うコンパレータ8、このコンパレータ8からの
オンレベル信号を受けることにより所定の処理を行う信
号処理回路9、および信号処理回路9による処理結果を
出力する出力回路10を備えている。なお、前記メイン
アンプ6で目的とする信号が得られる場合は、前記プリ
アンプ4は設けなくても良い。
【0003】また、このセンサシステムは、信号処理回
路9が所定の周期で信号の取り込みを行うことができる
ようにクロック信号を発生する発振回路11、図示しな
い操作装置などからの操作信号により出力モード(光が
入光したとき動作がオンになるモードと、光が遮光した
とき動作がオンになるモード)を切り替えるための入光
/遮光出力切替回路12、電源投入時および電源遮断時
に出力の誤ったオン動作やチャタリング防止のための電
源リセット回路13、出力の短絡(過電流)状態を検出
し出力のオン動作を禁止(オフ)させることにより回路
素子を保護するための短絡検出回路14、前記電源リセ
ット回路13および短絡検出回路14の出力の周期性を
実現するためのタイマ15、投光用の発光素子であるL
ED(図示せず)を駆動させる投光LEDドライブ回路
16、および検出の情報などを表示させるLED(図示
せず)を駆動させる表示LEDドライブ回路17を備え
ている。
【0004】図2は図1に示すセンサシステムに備えら
れる受光素子1と電流/電圧変換回路2に含まれる従来
の光センサの回路図である。図2に示すように、定電圧
源である電源ライン21には、抵抗R2を介してトラン
ジスタQ1のコレクタが接続されているとともに、抵抗
R2および抵抗R1を介してトランジスタQ1のベース
と受光素子であるフォトダイオードD1のカソードとが
接続されている。トランジスタQ1のエミッタとフォト
ダイオードD1のアノードは接地ライン22に接続され
ている。また、トランジスタQ1のコレクタは出力ライ
ン24に接続されている。
【0005】次に、この従来の光センサの動作について
図3に示す信号波形図を参照して説明する。図3(1)
において、a1はフォトダイオードD1が受光して正常
に動作できる範囲内(所定値以下)の光レベルを有する
投光パルスを示し、a6はフォトダイオードD1が正常
に動作できる範囲外(所定値を越える)の過大な光レベ
ルを有する投光パルスを示す。図3(2)において、a
2はフォトダイオードD1が投光パルスa1を受光した
ときのトランジスタQ1のベースに与えられる正常時の
駆動信号を示す。図3(3)において、a3は駆動信号
a2によりトランジスタQ1が駆動されたときの出力ラ
イン24に出力される正常時の検出信号を示す。
【0006】また、図3(4)において、a4はフォト
ダイオードD1が過大な光レベルを有する投光パルスa
6を受光したときのトランジスタQ1のベースに与えら
れる異常時の駆動信号を示し、t1は投光パルスa6が
無くなってからのフォトダイオードD1が復帰するまで
の立ち上がり時間を示す。図3(5)において、a5は
駆動信号a4によりトランジスタQ1が駆動されたとき
の出力ライン24に出力される異常時の検出信号を示
す。
【0007】このように、フォトダイオードD1が所定
の光レベル以下の投光パルスa1を受光したときは、正
常な駆動信号a2をトランジスタQ1のベースに与え、
トランジスタQ1を駆動させる。これにより、トランジ
スタQ1のコレクタに接続された出力ライン24からは
投光パルスa1に対応した正常な検出信号a3が出力さ
れることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、過大な光レ
ベルを有する投光パルスa6をフォトダイオードD1が
受光すると、フォトダイオードD1は動作が過飽和状態
となって光電変換電流(受光電流)が多く流れるため、
駆動信号a4に示すようにフォトダイオードD1のカソ
ード側がマイナス電位まで落ち込むという状態になる。
このようにマイナス電位となった後は、フォトダイオー
ドD1のアノードから電流が供給され、一見動作に関係
ないように思われるが、フォトダイオードD1には寄生
容量があるため正常状態に復帰するまでに図3(4)に
示すように余分に時間t1を要し、検出の応答速度が遅
くなる。それは、フォトダイオードD1の容量成分(寄
生容量)への充電のための電流が生じ、この容量成分へ
の充電電流は光電変換電流(受光電流)の流れる向きと
同じであることによるものである。
【0009】このような従来の光センサを適用した場合
の問題点について更に詳しく説明する。光センサとして
過大入光になる状況として以下の場合が考えられる。
【0010】光センサの検出距離規格よりも遙かに短い
距離での検出対象を検出する場合、例えば、検出距離規
格が1mの光センサで10cmの位置の検出対象(鏡面
体)を検出する場合、この光センサは10cmの位置の
検出対象を検出すると、受光量(エネルギー)は距離の
2乗に反比例するため一万倍となる。この場合に受光波
形のイメージにおける過大入光波形の延び(図3では駆
動信号a4のローレベルの期間)が例えば200μS以
上に達する場合もある(光センサにより状況は異な
る)。
【0011】光センサの応答時間が1mSの場合、投光
周期は約100μSとなり、過大入光のために、前回の
受光波形が本来の投光タイミングで今回の受光波形に重
畳することになる。この場合、適正な受光レベルに対応
する信号レベルを得ることができず、検出動作が不安定
になる。したがって、本来の投光時に信号レベルが安定
していない場合には、信号レベルが安定するまで投光を
中止するように構成されている。
【0012】そのため、例えば過大入力による応答時間
の延びが200μSとすると、応答時間が通常の2倍と
なり、光センサの規格を満足できない状態が生じる。ま
た、実際には光センサが2台以上併設される場合も多
く、その場合には最初に投光された光センサが本来の投
光タイミングより受光が遅れると、後になって隣りの光
センサへの投光による受光が生じ、更に応答時間が延び
るという不具合も生じる。更に安全の監視に用いられる
セーフティ用光センサの場合には法的な安全規格により
センサ本体にボリュームを付けることができないため、
上記のようなセンサ規格以下の距離での使用の状況が増
え、検出精度が劣るという問題が生じる。
【0013】
【発明の開示】本発明は上記の従来例の欠点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、過大な光
レベルを有する投光を受けても、受光素子が過飽和状態
になることを防止することにより、検出の応答速度の高
速化を図れる光センサを提供することにある。
【0014】本発明に係る光センサは、光を受けたとき
電流が流れる受光素子(フォトダイオード)と、この受
光素子に電流が流れたとき又は変化したとき検出対象を
検出したことを示す検出信号を出力する検出信号出力手
段とを備えた光センサにおいて、入力光の強さが所定値
を越えたとき前記受光素子の一方端子の電位変化を抑え
るように作用する電位変化抑制手段を設けたことを特徴
としている。
【0015】本発明に係る光センサによれば、所定値を
越える過大な光レベルの光が受光素子に投光されると、
受光素子には多くの電流が流れ、受光素子の両端間の電
位差が高くなろうとするが、直ぐに前記電位変化抑制手
段により受光素子の両端間の電位差が下げられ、受光素
子の電流は少なくなる。したがって、受光素子が過飽和
状態になることが防止できるので、受光素子が飽和後に
素早く復帰でき、検出の応答速度の高速化を図れる。
【0016】また、本発明に係る光センサによれば、前
記検出信号出力手段は、前記受光素子に流れる電流に応
答した電圧を検出信号として出力するように、ベース
(制御電極)が前記受光素子の一方端子に接続された検
出信号出力用のトランジスタを含み構成されるので、前
記受光素子は光を受けて電流が流れると、その電流は検
出信号出力用のトランジスタを動作させ、これにより、
その電流が電圧に変換され、検出信号を得ることができ
る。
【0017】また、本発明に係る光センサによれば、電
位変化抑制手段は、前記受光素子の電位の変化が所定値
を越えたとき動作するように、エミッタ(接地側への電
極)が前記受光素子の一方端子に接続された電位変化抑
制用のトランジスタを含み構成されるので、前記受光素
子の一方端子の電位の変化が所定値を越えたとき、前記
電位変化抑制用のトランジスタが動作し、これにより前
記受光素子に流れる電流が制限される。したがって前記
受光素子は過飽和状態にはならず、正常に動作し、検出
の応答速度の高速化を図れる。
【0018】また、本発明に係る光センサによれば、前
記受光素子に与える光としては所定周期で発生するパル
ス光を用いるので、検出対象を見つけるとパルス光が変
調され、これにより検出対象の検出が可能となる。
【0019】また、本発明に係る光センサによれば、前
記入力光の強さが所定値を越えたときとは、前記受光素
子が過飽和状態になるときのことを示すので、前記受光
素子が過飽和状態になることを防止でき、正常状態に復
帰する時間が速くなる。
【0020】また、本発明に係る光センサによれば、前
記電位変化抑制手段は、コレクタ(電源側への電極)が
定電圧源に接続されるとともにエミッタが前記受光素子
を介して接地されたトランジスタと、該トランジスタの
コレクタとベース間に接続された抵抗と、前記トランジ
スタのベースと接地間に順方向に接続されたダイオード
とを備えている。この構成において、前記抵抗と前記ダ
イオードとにより前記トランジスタのベース電位が設定
され、また前記ダイオードは接地からの逆流の電流を防
ぐとともに前記ベース電位を0V以上に保つ。ここで、
例えば、過大入光時に前記受光素子に発生する光電変換
電流により該受光素子の一方端子(カソード)の電位が
低下し、これにより前記トランジスタのベース・エミッ
タ間に電位差が生じて該トランジスタがオンする。該ト
ランジスタがオンすると、該トランジスタのエミッタが
0V付近で十分に電流の供給を受けるため、それ以上エ
ミッタ電位が下がることはなくなる。このように、エミ
ッタ電位(受光素子のカソード電位)の低下を抑制する
ことにより、光電変換電流が無くなった後の受光素子の
立ち上がり時間(正常動作への復帰時間)が短縮され
る。
【0021】また、本発明に係る光センサによれば、前
記電位変化抑制手段は、コレクタが定電圧源に接続され
るとともにエミッタが前記受光素子を介して接地された
第1のトランジスタと、該第1のトランジスタのコレク
タとベース間に接続された抵抗と、前記第1のトランジ
スタのベースと前記接地間に順方向のダイオード接続さ
れた第2のトランジスタとを備えている。この構成にお
いて、前記抵抗と前記第2のトランジスタとにより前記
第1のトランジスタのベース電位が設定され、また前記
第2のトランジスタは接地からの逆流の電流を防ぐとと
もに前記ベース電位を0V以上に保つ。ここで、例え
ば、過大入光時に前記受光素子に発生する光電変換電流
により該受光素子の一方端子(カソード)の電位が低下
し、これにより前記第1のトランジスタのベース・エミ
ッタ間に電位差が生じて該トランジスタがオンする。該
トランジスタがオンすると、該トランジスタのエミッタ
が0V付近で十分に電流の供給を受けるため、それ以上
エミッタ電位が下がることはなくなる。このように、エ
ミッタ電位(受光素子のカソード電位)の低下を抑制す
ることにより、光電変換電流が無くなった後の受光素子
の立ち上がり時間(正常動作への復帰時間)が短縮され
る。
【0022】また、本発明に係る光センサによれば、前
記電位変化抑制手段は、コレクタが定電圧源に接続され
るとともにエミッタが前記受光素子を介して接地された
トランジスタと、該トランジスタのベースと接地間に接
続されたベース定電圧源とを備えている。この構成によ
れば、前記ベース定電圧源により前記トランジスタのベ
ース電位が設定され、接地からの逆流の電流を防ぐとと
もに前記ベース電位を0V以上に保つ。また、前記定電
圧源の電圧設定を変えれば、前記トランジスタがオンす
るエミッタ電位を変更することができる。ここで、例え
ば、過大入光時に前記受光素子に発生する光電変換電流
により該受光素子の一方端子(カソード)の電位が低下
し、これにより前記トランジスタのベース・エミッタ間
に電位差が生じて該トランジスタがオンする。該トラン
ジスタがオンすると、該トランジスタのエミッタが0V
付近で十分に電流の供給を受けるため、それ以上エミッ
タ電位が下がることはなくなる。このように、エミッタ
電位(受光素子のカソード電位)の低下を抑制すること
により、光電変換電流が無くなった後の受光素子の立ち
上がり時間(正常動作への復帰時間)が短縮される。
【0023】また、本発明に係る光センサによれば、前
記電位変化抑制手段は、コレクタが定電圧源に接続され
るとともにエミッタが前記受光素子を介して接地された
トランジスタと、該トランジスタのベースと接地間に接
続されたベース定電圧源と、該ベース定電圧源と前記ト
ランジスタのベース間に接続されたバッファとを備えて
いる。この構成によれば、前記ベース定電圧源により前
記トランジスタのベース電位が設定され、接地からの逆
流の電流を防ぐとともに前記ベース電位を0V以上に保
つ。また、前記定電圧源の電圧設定を変えれば、前記ト
ランジスタがオンするエミッタ電位を変更することがで
きる。更に、前記バッファを備えることにより、前記ベ
ース定電圧源から前記トランジスタのベースに与えられ
る電圧が安定し、該トランジスタの動作の精度が高ま
る。ここで、例えば、過大入光時に前記受光素子に発生
する光電変換電流により該受光素子の一方端子(カソー
ド)の電位が低下し、これにより前記トランジスタのベ
ース・エミッタ間に電位差が生じて該トランジスタがオ
ンする。該トランジスタがオンすると、該トランジスタ
のエミッタが0V付近で十分に電流の供給を受けるた
め、それ以上エミッタ電位が下がることはなくなる。こ
のように、エミッタ電位(受光素子のカソード電位)の
低下を抑制することにより、光電変換電流が無くなった
後の受光素子の立ち上がり時間(正常動作への復帰時
間)が短縮される。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図4は本発明
の第1の実施形態に係る光センサの回路図である。図4
に示すように、定電圧源としての電源ライン21には、
抵抗R2を介して検出信号出力手段としてのトランジス
タQ1のコレクタが接続されているとともに、抵抗R2
および抵抗R1を介してトランジスタQ1のベースとフ
ォトダイオードD1のカソードが接続されている。トラ
ンジスタQ1のエミッタとフォトダイオードD1のアノ
ードは接地ライン22に接続されている。また、トラン
ジスタQ1のコレクタは出力ライン24に接続されてい
る。また、電源ライン21には、電位変化抑制手段とし
てのトランジスタQ2のコレクタおよび抵抗R3の一端
が接続されている。トランジスタQ2のベースと抵抗R
3の他端とは接続されている。トランジスタQ2のベー
スは順方向に接続されたダイオードD2を介して接地ラ
イン22に接続されている。本実施形態の特徴である電
位変化抑制回路A1は、トランジスタQ2と抵抗R3と
ダイオードD2を備えている。
【0025】次に、この第1の実施形態の光センサの動
作について図5に示す信号波形図を参照して説明する。
図5(1)において、a1はフォトダイオードD1が受
光して正常に動作できる範囲内の光レベルを有する投光
パルスを示し、a6はフォトダイオードD1が正常に動
作できる範囲外の過大な光レベルを有する投光パルスを
示す。図5(2)において、a2はフォトダイオードD
1が投光パルスa1を受光したときのトランジスタQ1
のベースに与えられる正常時の駆動信号を示す。図5
(3)において、a3は駆動信号a2によりトランジス
タQ1が駆動されたときの出力ライン24に出力される
正常時の検出信号を示す。
【0026】また、図5(4)において、a7はフォト
ダイオードD1が過大な光レベルを有する投光パルスa
6を受光したときのトランジスタQ1のベースに与えら
れる駆動信号を示す。図5(5)において、a8は駆動
信号a4によりトランジスタQ1が駆動されたときの出
力ライン24に出力される検出信号を示す。
【0027】このように、フォトダイオードD1が所定
の光レベル以下の投光パルスa1を受光したときは、通
常動作であるのでトランジスタQ2はベース・エミッタ
間の電位差が0Vに近いためオフしており、正常な駆動
信号a2をトランジスタQ1のベースに与え、トランジ
スタQ1を駆動させる。これにより、トランジスタQ1
のコレクタに接続された出力ライン24からは投光パル
スa1に対応した正常な検出信号a3が出力されること
になる。
【0028】一方、フォトダイオードD1が所定の光レ
ベルを越える投光パルスa6を受光したときは、フォト
ダイオードD1に発生する光電変換電流により、そのカ
ソード電位が低下し、トランジスタQ2のベース・エミ
ッタ間の電位差が大きくなる。これにより、トランジス
タQ2がオンし、このエミッタが0V付近で十分に電流
の供給を受けるため、フォトダイオードD1のカソード
電位がこれ以上下がらなくなる。即ち、フォトダイオー
ドD1のカソード電位(図5の駆動信号a7)の低下
(例えば図3の駆動信号a4のように電位反転)が抑え
られるため、光電変換電流が無くなった後の立ち上がり
時間(正常動作への復帰時間)が短縮される。したがっ
て、駆動信号a7を受けたトランジスタQ1は駆動さ
れ、出力ライン24からは投光パルスa6に対応した検
出信号a8が高速で出力されることになる。
【0029】このように第1の実施形態によれば、従来
の回路に電位変化抑制手段としてのトランジスタQ2、
抵抗R3、およびダイオードD2を追加するだけで済む
のでICの回路規模に影響せずに、フォトダイオードD
1の電位変化を極力抑え、フォトダイオードD1の過飽
和を防止でき、また、飽和後に素早く復帰でき、これに
より光電変換電流が無くなった後の立ち上がり時間が短
縮され、したがって、検出信号を高速で出力することが
できる。
【0030】(第2の実施形態)図6は本発明の第2の
実施形態に係る光センサの回路図である。図6に示すよ
うに、電源ライン21には、抵抗R2を介して検出信号
出力手段としてのトランジスタQ1のコレクタが接続さ
れているとともに、抵抗R2および抵抗R1を介してト
ランジスタQ1のベースとフォトダイオードD1のカソ
ードが接続されている。トランジスタQ1のエミッタと
フォトダイオードD1のアノードは接地ライン22に接
続されている。また、トランジスタQ1のコレクタは出
力ライン24を介してバッファ26の入力端子に接続さ
れている。バッファ26の出力端子は出力ライン25に
接続されている。また、バッファ26には電源ライン2
1と接地ライン22が接続され、電源電圧が与えられ
る。電源ライン12には、電位変化抑制手段としてのト
ランジスタQ2のコレクタおよび抵抗R3の一端が接続
されている。トランジスタQ2のベースと抵抗R3の他
端とは接続されている。トランジスタQ2のベースは順
方向にダイオード接続されたトランジスタQ3を介して
接地ライン22に接続されている。本実施形態の特徴で
ある電位変化抑制回路A2は、トランジスタQ2と抵抗
R3とトランジスタQ3を備えている。
【0031】次に図6に示す回路の動作について下記の
回路式を参照して説明する。下記の回路式において、V
1はバッファ26へ与えられる出力電圧(検出信号)、
VbeはトランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧、
Vccは電源ライン21と接地ライン22による電源電
圧、IDはフォトダイオードD1の光電変換電流、βは
トランジスタQ1のエミッタ接地の電流増幅率、r1は
抵抗R1の抵抗値、r2は抵抗R2の抵抗値を示す。
【0032】まず、定常動作時において、フォトダイオ
ードD1への入力光がない状態では出力電圧V1は次の
(1)式で示される。
【0033】 V1=Vbe+r1×(Vcc−Vbe)/{r1+r2(1+β)}・・・ ・・(1)
【0034】次に、定常動作時において、フォトダイオ
ードD1に光が入った状態では、出力電圧V1は次の
(2)式で示される。
【0035】 V1=Vbe+r1×(Vcc−Vbe)/{r1+r2(1+β)}+r1 ×DI・・・・・(2)
【0036】この(2)式に示すようにフォトダイオー
ドD1に光が入った場合は、光電変換電流IDに応じて
抵抗R1に流れる電流が増加し、出力電圧V1が変化す
ることが分かる。したがって、例えばパルス状の光がフ
ォトダイオードD1に与えられた場合、トランジスタQ
1のベース電位が変化し、これに伴って出力電圧V1も
パルス状に変化することになる。
【0037】次に図6においてトランジスタQ2、トラ
ンジスタQ3、および抵抗R3が無いと仮定した場合で
過大入光時の動作を下記の回路式を参照にして説明す
る。過大入光時の出力電圧V1は次の(3)式で示され
る。
【0038】 V1<(Vcc−Vbe)×r1/(r1+r2)+Vbe・・・・・(3)
【0039】この(3)式の不等号が等号であると仮定
した場合にトランジスタQ1のコレクタ電流が零であ
り、トランジスタQ1に電流が流れなくなる点を表す。
【0040】上記(3)式の条件より定常動作が可能で
ある光電変換電流IDは次の(4)式で示される。
【0041】 ID<(Vcc−Vbe)/(r1+r2)・・・・・(4)
【0042】光電変換電流IDが(4)式で示す電流を
越えた場合、トランジスタQ1のベース電位V2が低下
して、トランジスタQ1が動作しなくなる。これはフォ
トダイオードD1に過飽和状態の光電変換電流IDが流
れ、このアノード側の電位が低下することによるもので
ある。このときのベース電位V2は次の(5)式で示さ
れる。
【0043】 V2=Vcc−(r1+r2)×ID・・・・・(5)
【0044】但し、ベース電位V2が接地電位以下にな
った場合はフォトダイオードD1が順方向に動作するこ
とになり、フォトダイオードD1の順方向に対する電位
差が例えばVF≒0.7になった場合に、光電変換電流
IDの一部が順方向電圧として作用し、ベース電位V2
が約−0.7Vで固定される。
【0045】ここで、ベース電位V2の固定自体は特に
問題がないが、フォトダイオードD1の動作状態が逆バ
イアス状態でのダイオードとして否アクティブ状態から
アクティブ状態になることが問題となる。一旦、フォト
ダイオードD1がアクティブ状態になることで、この
後、受ける光が無くなり、光電変換電流IDが低下して
本来の定常動作状態になる電流値に復帰した場合にもフ
ォトダイオードD1への電圧が逆バイアスになるまでに
時間を要する。フォトダイオードD1が順方向に動作し
た後の逆バイアスへの復帰時間は、通常のトランジスタ
が飽和した場合と同様に電流値が大きく飽和が深いほど
復帰時間が長くなる傾向がある。復帰時間が長くなった
ときの問題として高速応答の光センサでは、投光周期が
短いため、本来の動作状態に復帰していない場合に、投
光しても正確に受光できないことになる。
【0046】次に、トランジスタQ2、トランジスタQ
3、および抵抗R3が有る場合に、過大入光があった場
合の動作について説明する。定常動作時にはトランジス
タQ2、トランジスタQ3、および抵抗R3は動作に関
与せず、トランジスタQ2のベース・エミッタ間電圧が
ほぼ0Vであるため、トランジスタQ1の動作へは全く
影響を与えない。そして、過大入光時には上記(5)式
で示したようにベース電位V2が低下し、接地電位付近
になると、トランジスタQ2が動作し、フォトダイオー
ドD1に生じる電流の一部を供給する。
【0047】仮にベース電位V2が接地電位で固定され
るとした場合、トランジスタQ2が供給する電流IQ2
は次の(6)式で示すようになる。
【0048】 IQ2=ID1−Vcc/(r1+r2)・・・・・(6)
【0049】この場合の動作として、フォトダイオード
D1はアノード・カソード間電圧が0Vであるためにダ
イオードとしての動作は否アクティブ状態を維持する。
このため、フォトダイオードD1が定常値に復帰した後
に速やかに定常動作点に復帰できる。
【0050】なお、この第2の実施形態ではトランジス
タQ3を用いてダイオードの動作を行うようにしたが、
これはダイオードをそのまま用いても良い。
【0051】このように第2の実施形態によれば、従来
の回路に電位変化抑制手段としてのトランジスタQ2、
抵抗R3、およびトランジスタQ3を追加するだけで済
むのでICの回路規模に影響せずに、フォトダイオード
D1の電位変化を極力抑え、フォトダイオードD1の過
飽和を防止でき、また、飽和後に素早く復帰でき、これ
により光電変換電流が無くなった後の立ち上がり時間が
短縮され、したがって、検出信号を高速で出力すること
ができる。また、この第2の実施形態ではバッファ26
を介して検出信号が出力されるので、第1の実施形態に
比べ検出信号を精度よく、次段の回路に伝達することが
できる。
【0052】(第3の実施形態)図7は本発明の第3の
実施形態に係る光センサの回路図である。図7に示すよ
うに、電源ライン21には、抵抗R2を介して検出信号
出力手段としてのトランジスタQ1のコレクタが接続さ
れているとともに、抵抗R2および抵抗R1を介してト
ランジスタQ1のベースとフォトダイオードD1のカソ
ードが接続されている。トランジスタQ1のエミッタと
フォトダイオードD1のアノードは接地ライン22に接
続されている。また、トランジスタQ1のコレクタは出
力ライン24を介してバッファ26の入力端子に接続さ
れている。バッファ26の出力端子は出力ライン25に
接続されている。また、バッファ26には電源ライン2
1と接地ライン22が接続され、電源電圧が与えられ
る。電源ライン12には、電位変化抑制手段としてのト
ランジスタQ2のコレクタが接続されている。トランジ
スタQ2のベースは例えば電圧0.6V〜1.2Vのベ
ース定電圧源27の正極に接続され、このベース定電圧
源27の負極は接地ライン22に接続されている。本実
施形態の特徴である電位変化抑制回路A3は、トランジ
スタQ2とベース定電圧源27を備えている。
【0053】次に、この第3の実施形態に係る光センサ
の動作について図5に示す信号波形図を参照して説明す
る。フォトダイオードD1が所定の光レベル以下の投光
パルスa1を受光したときは、通常動作であるのでトラ
ンジスタQ2はベース・エミッタ間の電位差が0Vに近
いためオフしており、正常な駆動信号a2をトランジス
タQ1のベースに与え、トランジスタQ1を駆動させ
る。これにより、トランジスタQ1のコレクタに接続さ
れた出力ライン24からは投光パルスa1に対応した正
常な検出信号a3が出力され、更に検出信号a3はバッ
ファ26を介して出力ライン25に出力されることにな
る。
【0054】一方、フォトダイオードD1が所定の光レ
ベルを越える投光パルスa1を受光したときは、フォト
ダイオードD1に発生する光電変換電流により、そのカ
ソード電位が低下し、トランジスタQ2のベース・エミ
ッタ間の電位差が大きくなる。これにより、トランジス
タQ2がオンし、このエミッタが0V付近で十分に電流
の供給を受けるため、フォトダイオードD1のカソード
電位がこれ以上下がらない。即ち、フォトダイオードD
1のカソード電位(図5の駆動信号a7)の低下(例え
ば図2の駆動信号a4のような電位反転)が抑えられる
ため、光電変換電流が無くなった後の立ち上がり時間
(正常動作への復帰時間)が短縮される。したがって、
駆動信号a7を受けたトランジスタQ1は駆動され、出
力ライン24からは投光パルスa6に対応した検出信号
a8が高速で出力され、更に検出信号a8はバッファ2
6を介して出力ライン25に出力されることになる。
【0055】なお、この第3の実施形態では、トランジ
スタQ2のベース電位はベース定電圧源27の電圧を変
えることにより、変えることができ、したがってフォト
ダイオードD1のカソード電位に関連してトランジスタ
Q2がオン/オフするベース電位を設定することができ
る。ベース定電圧源27としては光センサの主電源の電
圧を所定レベルに変圧したものを用いても良く、あるい
は電池などを用いても良い。
【0056】このように第3の実施形態によれば、従来
の回路に電位変化抑制手段としてのトランジスタQ2お
よびベース定電圧源27を追加するだけで済むのでIC
の回路規模に影響せずに、フォトダイオードD1に電位
変化を極力抑え、フォトダイオードD1の過飽和を防止
でき、また、飽和後に素早く復帰でき、これにより光電
変換電流が無くなった後の立ち上がり時間が短縮され、
したがって、検出信号を高速で出力することができる。
【0057】(第4の実施形態)図8は本発明の第4の
実施形態に係る光センサの回路図である。図8に示すよ
うに、電源ライン21には、抵抗R2を介して検出信号
出力手段としてのトランジスタQ1のコレクタが接続さ
れているとともに、抵抗R2および抵抗R1を介してト
ランジスタQ1のベースとフォトダイオードD1のカソ
ードが接続されている。トランジスタQ1のエミッタと
フォトダイオードD1のアノードは接地ライン22に接
続されている。また、トランジスタQ1のコレクタは出
力ライン24を介してバッファ26の入力端子に接続さ
れている。バッファ26の出力端子は出力ライン25に
接続されている。また、バッファ26には電源ライン2
1と接地ライン22が接続され、電源電圧が与えられ
る。電源ライン12には、電位変化抑制手段としてのト
ランジスタQ2のコレクタが接続されている。トランジ
スタQ2のベースはバッファ28の出力端子に接続され
ている。バッファ28の入力端子は、例えば電圧0.6
V〜1.2Vのベース定電圧源27の正極に接続され、
ベース定電圧源27の負極は接地ライン22に接続され
ている。本実施形態の特徴である電位変化抑制回路A4
は、トランジスタQ2とバッファ28とベース定電圧源
27とを備えている。
【0058】次に、この第4の実施形態に係る光センサ
の動作について図5に示す信号波形図を参照して説明す
る。フォトダイオードD1が所定の光レベル以下の投光
パルスa1を受光したときは、通常動作であるのでトラ
ンジスタQ2はベース・エミッタ間の電位差が0Vに近
いためオフしており、正常な駆動信号a2をトランジス
タQ1のベースに与え、トランジスタQ1を駆動させ
る。これにより、トランジスタQ1のコレクタに接続さ
れた出力ライン24からは投光パルスa1に対応した正
常な検出信号a3が出力され、更に検出信号a3はバッ
ファ26を介して出力ライン25に出力されることにな
る。
【0059】一方、フォトダイオードD1が所定の光レ
ベルを越える投光パルスa1を受光したときは、フォト
ダイオードD1に発生する光電変換電流により、そのア
ノード電位が低下し、トランジスタQ2のベース・エミ
ッタ間の電位差が大きくなる。これにより、トランジス
タQ2がオンし、このエミッタが0V付近で十分に電流
の供給を受けるため、フォトダイオードD1のカソード
電位がこれ以上下がらない。即ち、フォトダイオードD
1のカソード電位(図5の駆動信号a7)の低下(例え
ば図3の駆動信号a4のような電位反転)が抑えられる
ため、光電変換電流が無くなった後の立ち上がり時間
(正常動作への復帰時間)が短縮される。したがって、
駆動信号a7を受けたトランジスタQ1は駆動され、出
力ライン24からは投光パルスa6に対応した検出信号
a8が高速で出力され、更に検出信号a8はバッファ2
6を介して出力ライン25に出力されることになる。
【0060】なお、この第4の実施形態では、トランジ
スタQ2のベース電位はベース定電圧源27の電圧を変
えることにより、変えることができ、したがってフォト
ダイオードD1のカソード電位に関連してトランジスタ
Q2がオン/オフするベース電位を設定することができ
る。また、電源27からの電圧はバッファ28を介して
トランジスタQ2のベースに与えられるので、精度の高
いベース電位を供給できる。ベース定電圧源27として
はこの光センサの主電源の電圧を所定レベルに変圧した
ものを用いても良く、あるいは電池などを用いても良
い。
【0061】このように第4の実施形態によれば、従来
の回路に電位変化抑制手段としてのトランジスタQ2、
バッファ28、およびベース定電圧源27を追加するだ
けで済むので、ICの回路規模に影響せずにフォトダイ
オードD1の電位変化を極力抑え、フォトダイオードD
1の過飽和を防止でき、また、飽和後に素早く復帰で
き、これにより光電変換電流が無くなった後の立ち上が
り時間が短縮され、したがって、検出信号を高速で出力
することができる。
【0062】(第5の実施形態)図9は光センサを用い
たカーテンセンサ(ラインセンサ)の構成を示すブロッ
ク図である。図9において、発光側ラインボード30に
は複数の発光素子であるLED31,32,33,3
4,35などが配置され、受光側ラインボード40には
光センサ41,42,43,44,45などが配置され
ている。LED31,32,33,34,35などは図
示しない発振回路からの例えばパルス信号によりパルス
光を一定周期で出力する。光センサ41,42,43,
44,45などは図4、図6、図7、図8の何れかの回
路で実現され、LED31,32,33,34,35な
どからの光をそれぞれ受け、検出信号を出力する。
【0063】このようなカーテンセンサは、例えば工場
において生産された部品などの出荷管理でのピッキング
検出に用いたり、成型機や自動機周りのセーフティーセ
ンサとして用いることが考えられる。
【0064】なお、各実施形態では、受光素子としてフ
ォトダイオードを用いた例を示したが、それに限らず、
フォトトランジスタを用いても良い。また、各実施形態
の光センサは防犯装置などに用いるに限らず、光ファイ
バケーブルを介して伝送されてきた光信号をフォトダイ
オードで電気信号に変換して所定の信号処理に用いるこ
ともできる。
【0065】以上説明した各実施形態によれば、過大な
入光があった場合にフォトダイオードに対しての電流パ
スが生じるためにフォトダイオード自体が動作反転しダ
イオードとして動作する状態に陥ることがなくなり、こ
れにより受光信号が延長(信号波形でいえば、波形の延
長)するなどの異常を防止できる。このような受信信号
の異常を回避することで、光センサとしては、規格値よ
り遙かに短い検出距離でも正規の検出距離で検出が可能
となり、また併設された光センサからの過大な入光に対
しても正規の動作を損なわずに検出が可能となる。ま
た、セーフティセンサなどの規格以下の距離における正
常動作を確保することができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光を受け
たとき電流が流れる受光素子と、この受光素子に電流が
流れたとき又は変化したとき検出対象を検出したことを
示す検出信号を出力する検出信号出力手段とを備えた光
センサにおいて、入力光の強さが所定値を越えたとき前
記受光素子の一方端子の電位変化を抑えるように作用す
る電位変化抑制手段を設けたので、所定値を越える過大
な光レベルの光が前記受光素子に投光されると、該受光
素子は多くの電流が流れ、受光素子の両端間の電位差が
高くなろうとするが、直ぐに前記電位変化抑制手段によ
り該受光素子の両端間の電位差が下げられ、受光素子の
電流は少なくなる。したがって、受光素子が過飽和状態
になることが防止できるので、受光素子が飽和後に素早
く復帰でき、検出の応答速度の高速化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の光センサまたは本発明の光センサが採用
されたセンサシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】従来の光センサの回路図である。
【図3】従来の光センサの動作を説明するための信号波
形図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る光センサの回路
図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る光センサの動作
を説明するための信号波形図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る光センサの回路
図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る光センサの回路
図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係る光センサの回路
図である。
【図9】本発明の実施形態に係る光センサを用いたカー
テンセンサの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
A1,A2,A3,A4 電位変化抑制回路(電位
変化抑制手段) D1 フォトダイオード(発光素子) D2 ダイオード Q1 検出信号出力用のトランジスタ Q2 電位変化抑制用のトランジスタ R3 抵抗 27 ベース定電圧源(制御電極定電圧源) 28 バッファ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を受けたとき電流が流れる受光素子
    と、この受光素子に電流が流れたとき又は変化したとき
    検出対象を検出したことを示す検出信号を出力する検出
    信号出力手段とを備えた光センサにおいて、入力光の強
    さが所定値を越えたとき、前記受光素子の一方端子の電
    位変化を抑えるように作用する電位変化抑制手段を設け
    たことを特徴とする光センサ。
  2. 【請求項2】 前記検出信号出力手段は、前記受光素子
    に流れる電流に応答して電圧を検出信号として出力する
    ように、制御電極が前記受光素子の一方端子に接続され
    た検出信号出力用のトランジスタを含み構成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  3. 【請求項3】 前記電位変化抑制手段は、前記受光素子
    の一方端子の電位変化が所定値を越えたとき動作するよ
    うに、接地側への電極が前記受光素子の一方端子に接続
    された電位変化抑制用のトランジスタを含み構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  4. 【請求項4】 前記受光素子に与える光としては所定周
    期で発生するパルス光を用いることを特徴とする請求項
    1に記載の光センサ。
  5. 【請求項5】 前記入力光の強さが所定値を越えたとき
    とは前記受光素子が過飽和状態になるときのことを示す
    ことを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  6. 【請求項6】 前記電位変化抑制手段は、電源側への電
    極が定電圧源に接続されるとともに接地側への電極が前
    記受光素子を介して接地されたトランジスタと、該トラ
    ンジスタの電源側への電極と制御電極間に接続された抵
    抗と、前記トランジスタの制御電極と前記接地間に順方
    向接続されたダイオードとを備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の光センサ。
  7. 【請求項7】 前記電位変化抑制手段は、電源側への電
    極が定電圧源に接続されるとともに接地側への電極が前
    記受光素子を介して接地された第1のトランジスタと、
    該第1のトランジスタの電源側への電極と制御電極間に
    接続された抵抗と、前記第1のトランジスタのベースと
    接地間に順方向のダイオード接続された第2のトランジ
    スタとを備えたことを特徴とする請求項1に記載の光セ
    ンサ。
  8. 【請求項8】 前記電位変化抑制手段は、電源側への電
    極が定電圧源に接続されるとともに接地側への電極が前
    記受光素子を介して接地されたトランジスタと、該トラ
    ンジスタの制御電極と接地間に接続された制御電極定電
    圧源とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の光セ
    ンサ。
  9. 【請求項9】 前記電位変化抑制手段は、電源側への電
    極が定電圧源に接続されるとともに接地側への電極が前
    記受光素子を介して接地されたトランジスタと、該トラ
    ンジスタの制御電極と接地間に接続された制御電極定電
    圧源と、該制御電極定電圧源と前記トランジスタの制御
    電極間に接続されたバッファとを備えたことを特徴とす
    る請求項1に記載の光センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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