JP2003101311A - シールドストリップ線路型素子 - Google Patents

シールドストリップ線路型素子

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JP2003101311A
JP2003101311A JP2001287463A JP2001287463A JP2003101311A JP 2003101311 A JP2003101311 A JP 2003101311A JP 2001287463 A JP2001287463 A JP 2001287463A JP 2001287463 A JP2001287463 A JP 2001287463A JP 2003101311 A JP2003101311 A JP 2003101311A
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strip line
metal plate
shield strip
oxide film
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JP2001287463A
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Koichiro Masuda
幸一郎 増田
Hirokazu Toya
弘和 遠矢
Masaharu Sato
正春 佐藤
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Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に100MHz以上の高周波数領域におけ
るインピーダンスが低く、主としてノイズフィルタのバ
イパス素子又はデカップリング用素子として好適な高速
化及び高周波数化を図ったシールドストリップ線路型素
子を提供する。 【解決手段】 アルミニウムからなる金属板10を設
け、金属板10の表面に誘電体酸化皮膜20を形成し、
導電性高分子層31を金属板10及び誘電体酸化皮膜2
0を覆うように設ける。導電性高分子層31はパラトル
エンスルホン酸をドーパントとするポリアニリンにより
形成する。導電性高分子層31の外側に、導電性カーボ
ンペースト層32及び銀ペースト層33を設け、銀ペー
スト層33には銅箔からなる金属板40を重ねる。ま
た、金属板10の両端に陽電極引出端子11及び12を
接続し、金属板40の両端部を陰電極引出端子41及び
42とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子基板上に実装
されるシールドストリップ線路型素子に関し、特に、主
としてノイズフィルタ用バイパス素子又は電源デカップ
リング用素子に好適な高速化及び高周波数化を図ったシ
ールドストリップ線路型素子に関する。
【0002】
【従来の技術】科学技術の進歩に伴って、電子機器の小
型化及び高性能化が求められている。これは、例えばス
イッチング電源及びデジタル信号処理回路部品において
は、クロック周波数を高周波数化することにより達成さ
れるが、それに伴って回路、特に電源回路に流れる高周
波電流が増大し、電磁輻射の増大及び信号品質の低下が
顕著となる。このため、ノイズフィルタ用バイパス素子
及び電源デカップリング用素子に対する性能の要求は厳
しくなる一方である。
【0003】従来、高速デジタル回路の電源デカップリ
ング用素子には、金属薄膜を蒸着したセラミック材料を
多層積層して形成されるセラミックコンデンサ、及びタ
ンタル又はアルミニウム等の弁作用金属の多孔質成形体
を陽極とし、この多孔質成形体の酸化皮膜を誘電体とし
て、導電性高分子を固体電解質とする構造を有する固体
電解コンデンサが開発されている。
【0004】固体電解コンデンサの例として、特公平4
−56445号公報には誘電体酸化皮膜上に固体電解質
としてポリピロール又はそのアルキル置換体を設ける固
体電解コンデンサが記載されている。また、特開平3−
35516号公報には誘電体酸化皮膜上に固体電解質と
してポリアニリンが形成された固体電解コンデンサ及び
その製造方法が記載されている。これらのコンデンサに
おいては、固体電解質に、それ以前のコンデンサと比較
して導電率が100倍以上高い導電性高分子を使用して
いる。このため、これらのコンデンサは等価直列抵抗が
小さく、同じ容量のコンデンサでもそれ以前のコンデン
サと比較して周波数が100倍以上高い高周波数領域ま
で効果を発揮する。
【0005】一方、高周波数化に対応するためにフィル
タの構成も検討されている。特開平6−53046号公
報にはセラミック誘電体シートにより挟まれた蛇行導体
及び接地導体からなる表面実装型ノイズフィルタが開示
されている。図5はこの従来の表面実装型フィルタの構
成を示す断面図である。図5に示すように、従来の表面
実装型フィルタにおいては、矩形状の第1誘電体シート
110、第2誘電体シート120及び第3誘電体シート
130が積層されて積層体153が形成されている。ま
た、この積層体153における積層方向に平行な端面の
うち相互に対向する1対の端面には、第1信号電極15
1及び第2信号電極152が取り付けられている。
【0006】第1誘電体シート110は第1内部導体1
11、第2内部導体112及び蛇行導体115を備え、
第1内部導体111は第1信号電極151に接続され、
第2内部導体112は第2信号電極152に接続され、
蛇行導体115は第1内部導体111と第2内部導体1
12との間に接続されている。第2誘電体シート120
は接地導体125を備え、接地導体125は1対の接地
電極(図示せず)に接続されている。この接地電極は積
層体153における積層体153の積層方向に平行な端
面のうち第1信号電極151及び第2信号電極152が
取り付けられていない1対の端面に取り付けられてい
る。また、蛇行導体115はインダクタンスが形成さ
れ、また、蛇行導体115と接地導体125との間には
キャパシタンスが形成される。これにより、インダクタ
ンス素子とキャパシタンス素子とを組み合わせたノイズ
フィルタが形成され、高周波のノイズ吸収特性が優れた
ノイズフィルタが得られる。この表面実装型フィルタに
おいては、第1信号電極151から入力された電気信号
が、第1内部導体111、蛇行導体115及び第2内部
導体112を流れることにより濾波され、第2信号電極
152から出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の技術には以下に示すような問題点がある。前述の
導電性高分子を固体電解質とするコンデンサは、高周波
数領域まで使用可能なコンデンサとして種々の用途に使
われているが、これらのコンデンサにおいても、10M
Hzを超える高周波数領域ではインピーダンスが激増す
る。このため、デジタル回路で今や一般的になっている
数百MHzのクロック周波数での動作においては、信号
発生回路で想定している周波数にかかわらず電源インピ
ーダンスが限りなくゼロに近いという特性を実現できな
くなっている。この結果、フィルタ用バイパス素子又は
電源デカップリング用素子として最近の要求に応えるこ
とができなくなっている。
【0008】また、前述の表面実装型フィルタは、容量
と直列インダクタの組み合わせにより動作周波数範囲が
限定され、広範囲な周波数帯域にわたり十分なノイズ除
去を行うことができないという問題点がある。更に、こ
の表面実装型フィルタはインピーダンス値が高いため、
コンデンサの代替としての使用には限界があり、特に1
00MHz以上の高周波数領域において、低インピーダ
ンスを実現することが難しいという問題点がある。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、特に100MHz以上の高周波数領域にお
けるインピーダンスが低く、主としてノイズフィルタの
バイパス素子又はデカップリング用素子として好適な高
速化及び高周波数化を図ったシールドストリップ線路型
素子を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシールドス
トリップ線路型素子は、高周波電流が流れこの高周波電
流が流れる方向に直交する断面の形状が前記電流方向に
おいて実質的に一定である弁作用金属からなる金属部材
と、この金属部材の表面に形成された誘電体酸化皮膜
と、この誘電体酸化皮膜を挟んで前記金属部材の周囲を
囲むように設けられた導電体層と、を有することを特徴
とする。
【0011】本発明においては、金属部材を、電流方向
に直交する断面の形状が一定な伝送線路構造とすること
により、金属部材内に流れる電流が高周波電流であって
も、金属部材内の電磁界が一様となり、特性インピーダ
ンスの周波数依存性が小さくなる。また、金属部材を弁
作用金属により形成することにより、この金属部材の表
面に誘電体酸化皮膜を形成することができる。弁作用金
属とは、その表面に誘電体酸化皮膜を形成する金属をい
う。更に、金属部材の周囲を囲むように導電体層を設け
ることにより、シールドストリップ線路が実現される。
ストリップ線路とは信号線の上下に導電体を配置したも
のであり、シールドストリップ線路とはこの上下の導電
体を信号線の側方にて相互に接続したものである。これ
により、信号線である金属部材の側方から漏洩する磁束
をシールドすることができ、素子の特性インピーダンス
をより低減させることができる。この結果、広い周波数
帯域にわたり、金属部材に入力された電気信号を誘電体
酸化皮膜及び導電体層によって濾波することができる。
これにより、高速化及び高周波数化に適した線路型素子
を実現することができる。
【0012】また、前記断面の形状は矩形、円形又は輪
形であってもよい。素子の特性インピーダンスの絶対値
は金属部材の断面形状にも依存する。前記断面の形状が
矩形である場合は、前記金属部材の形状は平板形状を含
む直方体形状となる。前記断面の形状が円形である場合
は、前記金属部材の形状は円柱形状となる。前記断面の
形状が輪形である場合は、前記金属部材の形状は円筒形
状となる。なお、前記断面の形状は実質的に矩形、円形
又は輪形であればよい。
【0013】また、前記弁作用金属は、アルミニウム、
アルミニウム合金、タンタル、タンタル合金、ニオブ及
びニオブ合金からなる群から選択された1種又は2種以
上の金属からなることが好ましい。これにより、これら
の金属の表面を酸化することにより、誘電率が高く、均
一で安定な誘電体酸化皮膜を形成することができる。こ
の結果、体積効率が優れた安定なシールドストリップ線
路型素子を容易に得ることができる。
【0014】更に、前記導電体層が導電性高分子からな
ることが好ましい。これにより、金属部材の表面をエッ
チング等により拡面化した場合においても、この金属部
材の表面に形成された誘電体層に密着する導電率が高い
導電体層を形成することができる。このため、高周波数
領域まで使用可能なシールドストリップ線路型素子を容
易に得ることができる。
【0015】特に、前記導電性高分子がポリピロール、
ポリチオフェン及びポリアニリン並びにこれらの誘導体
からなる群から選択された1種又は2種以上の物質から
なることが好ましい。これにより、環境安定性が優れ、
100℃以上の温度まで安定な導電体層を形成すること
ができる。この結果、安定性及び耐久性が優れ、高周波
数領域まで使用可能なシールドストリップ線路型素子を
容易に得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について添
付の図面を参照して具体的に説明する。但し、本発明は
以下の実施例に限定されるものではない。先ず、本発明
の第1の実施例について説明する。図1は本実施例に係
るシールドストリップ線路型素子を示す断面図、図2は
図1に示すA−A’断面を示す断面図である。
【0017】図1及び図2に示すように、本実施例に係
るシールドストリップ線路型素子においては、弁作用金
属からなり略平面形状をなす金属板10が設けられてい
る。金属板10は、例えばアルミニウムからなる。ま
た、金属板10の形状は矩形であり、例えば、厚さが1
10μm、長さが20mm、幅が10mmである。金属
板10の表面、即ち、表面、裏面及び端面は、電解液中
における電解エッチングによって表面積が約200倍に
拡大されている。
【0018】この金属板10の表面には、誘電体酸化皮
膜20が形成されている。誘電体酸化皮膜20は金属板
10の表面を酸化することにより形成されたものであ
る。また、誘電体酸化皮膜20上には導電性高分子層3
1が金属板10及び誘電体酸化皮膜20を覆うように形
成されている。本実施例においては、導電性高分子層3
1はパラトルエンスルホン酸をドーパントとするポリア
ニリンにより形成されている。金属板10の長手方向に
おける両端部には導電性高分子層31が形成されておら
ず、誘電体酸化皮膜20が露出している。金属板10の
長手方向における前記露出部の長さは、例えば、夫々5
mmである。この露出部には、夫々陽電極引出端子11
及び12が接続されている。陽電極引出端子11及び1
2は金属板10に電気信号を流すためのものであり、こ
のため、陽電極引出端子11及び12は相互にある程度
離して配置する必要がある。
【0019】導電性高分子層31上には導電性カーボン
ペースト層32が形成され、導電性カーボンペースト層
32上には銀ペースト層33が形成されている。導電性
高分子層31、導電性カーボンペースト層32及び銀ペ
ースト層33により導電体層30が形成されている。即
ち、金属板10を覆うように誘電体酸化皮膜20が形成
され、この誘電体酸化皮膜20の前記露出部以外の領域
を覆うように導電体層30が形成されている。導電体層
30の一方の表面には、厚さが例えば約100μmの銅
箔からなる金属板40が重ねられている。金属板40の
表面は金属板10の表面に平行になるように配置されて
いる。金属板40の長手方向の長さは、導電体層30の
長手方向の長さよりも長く、そのため、金属板40の両
端部は導電体層30に重ねられていない。そして、この
両端部が夫々陰電極引出端子41及び42となってい
る。
【0020】なお、金属板10は本実施例のようにアル
ミニウムに限らず、弁作用金属(valve metal)であれ
ば、種々のものを使用することができる。このような弁
作用金属としては、例えば、アルミニウム、アルミニウ
ム合金、タンタル、タンタル合金、ニオブ、ニオブ合
金、チタン、チタン合金、ジルコニウム、ジルコニウム
合金、ケイ素、マグネシウム及びマグネシウム合金等が
ある。また、金属板10は圧延箔であってもよく、微粉
末焼結体等であってもよい。更に、金属板10の形状
は、湾曲していてもよく、一部折り曲げた形状であって
もよい。
【0021】また、本実施例においては、導電体層30
をポリアニリンからなる導電性高分子層31、導電性カ
ーボンペースト32及び銀ペースト33により形成する
例を示したが、導電体層は導電性である限り特に限定さ
れず、各種金属、二酸化マンガン及び酸化インジウム等
の半導体、テトラシアノキノジメタンとテトラチアフル
バレンとの電荷移動錯体等の有機導電体等により形成し
てもよい。特に、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリ
エチレンジオキシチオフェン、ポリアニリン、ポリフェ
ニレン、ポリフラン、ポリチアジル、ポリフェニレンビ
ニレン、ポリアセチレン及びポリアズレン等の導電性高
分子が好ましく、その中でも安定性の観点からポリピロ
ール、ポリチオフェン、ポリアニリン及びこれらの誘導
体が好ましい。なお、本発明において、ポリピロール、
ポリチオフェン、ポリアニリンの誘導体とは、例えばこ
れらの化合物に各種置換基を付加したもの及び他の高分
子と共重合したもの等をいう。また、本発明において
は、導電性高分子は通常、電子供与性又は電子吸引性を
有する化合物からなるドーパントと組み合わせて使用さ
れる。本発明においては、ドーパントの種類は特に限定
されず、例えば導電性高分子からなるドーパント又は公
知のドーパントを使用することができる。このようなド
ーパントとして、例えば、ヨウ素、塩素、過塩素酸アニ
オン等のハロゲン化合物、芳香族スルホン酸化合物等の
ルイス酸として作用するもの、及びリチウム、テトラエ
チルアンモニウムカチオンのようなルイス塩基として作
用するものが挙げられる。
【0022】更に、本実施例においては、導電体層30
の一方の面に、厚さが例えば約100μmの銅箔からな
る金属板40を重ね合わせる例を示したが、金属板40
の素材は銅に限定されず、銀、金、アルミニウム等の電
気抵抗が低い金属であればよい。また、金属板40は金
属板10の両面に対向するように2枚設けることもでき
る。
【0023】更にまた、本実施例においては、導電性高
分子層31と金属板40とは、導電性カーボンペースト
層32及び銀ペースト層33を介して相互に接続される
例を示したが、導電性カーボンペースト層32及び銀ペ
ースト層33を省略し、導電性高分子層31を金属板4
0に直接接続してもよい。
【0024】本実施例のシールドストリップ線路型素子
は、電子回路基板にそのまま搭載したり、リード電極を
引き出して樹脂又は金属ケース等で封止したりして使用
することができる。
【0025】次に、本実施例に係るシールドストリップ
線路型素子の製造方法について説明する。先ず、金属板
10として、厚さが例えば110μm、長さが例えば2
0mm、幅が例えば10mmであるアルミニウム箔を用
意する。次に、この金属板10を電解液中において電解
エッチングすることにより、金属板10の表面積を約2
00倍に拡大する。この金属板10を濃度が例えば5質
量%のホウ酸アンモニウム水溶液中に浸漬し、例えば1
0Vの電圧を印加して陽極酸化処理を行い、次いで洗浄
及び乾燥を行い、金属板10の表面に金属酸化皮膜から
なる誘電体酸化皮膜20を形成する。この誘電体酸化皮
膜20が形成された金属板10の長さ方向の両端部、即
ち、端縁から5mm以内の領域をヘキサフルオロプロピ
レンからなるフッ素系樹脂の溶液に浸漬し、乾燥させて
前記両端部にヘキサフルオロプロピレンからなるマスク
(図示せず)を形成する。この金属板10を濃度が0.
1Nの硫酸水溶液中に浸漬して静電容量を測定すると、
静電容量は約380μFである。
【0026】次に、ガラス製容器内において、例えば1
0質量%のパラトルエンスルホン酸及び例えば5質量%
のアニリンを含む水溶液を調整し、この水溶液中に上述
の誘電体酸化皮膜20及びマスクを形成した金属板10
を浸漬し、その後、取り出す。その後、室温の空気中に
おいて例えば30分間乾燥させる。次に、例えば10質
量%のペルオキソ二硫酸アンモニウム及び10質量%の
パラトルエンスルホン酸を含む水溶液を調整し、この水
溶液中に金属板10を浸漬し、その後取り出して更に2
0分間空気中に放置し、アニリンを重合させる。その
後、この金属板10を水及びメタノールにより洗浄し、
温度が80℃の雰囲気中で乾燥させる。前述のパラトル
エンスルホン酸及びアニリン水溶液への浸漬から80℃
の温度での乾燥までの操作を4回繰り返し、誘電体酸化
皮膜20の表面における前記マスクにより覆われていな
い領域に、パラトルエンスルホン酸をドーパントとする
ポリアニリンからなる導電性高分子層31を形成する。
【0027】次に、金属板10の表面における導電性高
分子層31が形成されている領域を覆うように、導電性
カーボンペースト層32及び銀ペースト層33を形成す
る。導電性高分子層31、導電性カーボンペースト層3
2及び銀ペースト層33から導電体層30が形成され
る。その後、厚さが例えば約100μmの銅箔からなる
金属板40を、導電体層30の1面に重ね合わせる。こ
れにより、金属板40は導電体層30及び誘電体酸化皮
膜20を介して金属板10の片面に対向するように配置
される。金属板40の長手方向の長さは導電体層30の
長手方向の長さよりも長く、このため、金属板40の長
さ方向の両端部は導電体層30に重ねられずにはみ出
す。このはみ出した金属板40の両端部を夫々陰電極引
出端子41及び42とする。その後、金属板10の両端
部をテトラヒドロフランに浸漬し、マスクを構成する樹
脂であるヘキサフルオロプロピレンを溶解させ除去す
る。次に、超音波溶接機を使用して金属板10の両端に
2つの陽電極引出端子11及び12を接続する。これに
より、本実施例に係るシールドストリップ線路型素子が
作製される。
【0028】なお、本実施例においては、金属板10の
表面積を拡大する方法として電解液中で電解エッチング
を行う例を示したが、表面積が拡大された金属板は、微
紛焼結体を平板形状に加工することによって作製しても
よい。
【0029】また、誘電体酸化皮膜20の形成方法も特
に限定されず、金属板10の表面を電解質溶液中で電解
化成したり、適当な酸化剤を使用して酸化処理したりし
て形成してもよく、又は金属板10の表面を空気酸化さ
せて形成した酸化膜をそのまま使用してもよい。しか
し、通常は、誘電体酸化皮膜20は金属板10の表面を
電解化成することにより形成される。
【0030】更に、本実施例においては、金属板10に
陽電極引出端子11及び12を超音波溶接により接合し
ているが、この接合は圧着等の方法により行ってもよ
い。また、金属板10を両側に突き出させて、金属板1
0の両端部を陽電極引出端子としてもよい。
【0031】更にまた、本実施例においては、金属板1
0を水溶液中へ浸漬し乾燥させることにより、アニリン
を重合させ、導電性高分子層31を形成する例を示した
が、本発明においては導電性高分子層の形成方法はこれ
に限定されず、金属板10上に導電性高分子の溶液を塗
布してこの溶液中の溶剤を蒸発させたり、導電性高分子
を形成するモノマー及び/又はオリゴマー並びに重合触
媒を導入して金属板10上で直接導電性高分子の重合を
行ったり、導電性高分子の中間体からなる高分子の層を
形成して導電性高分子に転換したりする方法により、導
電性高分子層31を形成してもよい。
【0032】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子においては、陽電極引出端子11から入力された高
周波の信号電流は、金属板10を通り、陽電極引出端子
12から出力される。このとき、前記信号電流を誘電体
酸化皮膜20及び導電体層30により濾波することがで
きる。金属板10の形状は伝送線路構造であり、信号電
流が流れる方向に直交する断面の形状は略一定であるた
め、信号電流が高周波電流であっても、金属板10内の
電磁界が一様となり、特性インピーダンスの周波数依存
性が小さい。
【0033】また、金属板10が弁作用金属であるアル
ミニウムにより形成されているため、この金属板10の
表面に均一で安定な誘電体酸化皮膜20を容易に形成す
ることができる。更に、金属板10の周囲を囲むように
導電体層30を設けているため、シールドストリップ線
路が実現され、金属板10から漏洩する磁束をシールド
することができ、素子のインピーダンスを低減させるこ
とができる。更にまた、金属板40を設けることによ
り、陰電極引出端子41及び42を形成できると共に、
素子のインピーダンスをより一層低減することができ
る。更にまた、導電体層30に導電性高分子層31を設
けているため、誘電体酸化皮膜20に対する密着性が高
く、導電率が高い導電体層を容易に形成することができ
る。
【0034】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子について、金属板10を陽極とし、金属板40を陰
極として容量を測定すると、例えば周波数が120Hz
のとき容量は約380μFであり、誘電体酸化皮膜20
の表面が充分にポリアニリンで被覆されていることがわ
かる。
【0035】また、このシールドストリップ線路型素子
の両端に設けられた2対の電極引出端子、即ち、陽電極
引出端子11及び12並びに陰電極引出端子41及び4
2をネットワーク・アナライザに接続して電力透過特性
S21を測定すると、100kHz乃至100MHzの
周波数領域においては−70dB以下であり、1GHz
の周波数では−40dB以下である。これにより、本実
施例に係るシールドストリップ線路型素子は、従来のコ
ンデンサと比較して、高速デジタル回路の電源デカップ
リング素子として極めて優れた特性を有することがわか
る。
【0036】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例に係るシールドストリップ線路型素子の
構成は、前述の第1の実施例に係るシールドストリップ
線路型素子の構成と比較して、導電性高分子層31がポ
リピロールからなる点が異なっている。本実施例のシー
ルドストリップ線路型素子における前記以外の構成は第
1の実施例に係るシールドストリップ線路型素子の構成
と同一である。
【0037】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子の製造方法について説明する。先ず、前述の第1の
実施例と同様な方法により、金属板10の表面に誘電体
酸化皮膜20及びマスクを形成する。次に、ガラス製容
器内において10質量%のドデシルベンゼンスルホン酸
第二鉄を含むメタノール溶液を作製する。そして、前述
の表面に誘電体酸化皮膜20が形成された金属板10を
この溶液に浸漬し、その後取り出す。次に、室温の空気
中において30分間乾燥させる。次に、これを50質量
%のピロールを含む水溶液に浸漬し、その後取り出して
30分間空気中に放置し、ピロールを重合させる。その
後、水及びメタノールにより洗浄し、温度が80℃の雰
囲気中において乾燥させる。このメタノール溶液への浸
漬から80℃の温度での乾燥までの操作を4回繰り返
し、誘電体酸化皮膜20の表面にドデシルベンゼンスル
ホン酸をドーパントとするポリピロールからなる導電性
高分子層を形成する。
【0038】次に、金属板10の表面における導電性高
分子層形成領域を取り巻くように、前述の第1の実施例
と同様な方法により導電性カーボンペースト層32及び
銀ペースト層33を形成して導電体層30を形成し、銅
箔からなる金属板40を取り付け、この金属板40の両
端部を夫々陰電極引出端子41及び42とする。その
後、第1の実施例と同様な方法によりマスクを除去し、
陽電極引出端子11及び12を取り付ける。
【0039】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子について、アルミニウム箔からなる金属板10を陽
極とし、銅箔からなる金属板40を陰極として容量を測
定すると、例えば周波数が120Hzのとき容量は約3
80μFであり、誘電体酸化皮膜20の表面が充分にポ
リピロールで被覆されていることがわかる。
【0040】また、このシールドストリップ線路型素子
の両端に設けられた2対の電極引出端子、即ち、陽電極
引出端子11及び12並びに陰電極引出端子41及び4
2をネットワーク・アナライザに接続して電力透過特性
S21を測定すると、100kHz乃至100MHzの
周波数領域においては−70dB以下であり、1GHz
の周波数では−40dB以下である。これにより、本実
施例に係るシールドストリップ線路型素子は、従来のコ
ンデンサと比較して、高速デジタル回路の電源デカップ
リング素子として極めて優れた特性を有することがわか
る。
【0041】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。本実施例に係るシールドストリップ線路型素子の
構成は、前述の第1の実施例に係るシールドストリップ
線路型素子の構成と比較して、導電性高分子層31がポ
リへキシルチオフェンからなる点が異なっている。本実
施例のシールドストリップ線路型素子における前記以外
の構成は第1の実施例に係るシールドストリップ線路型
素子の構成と同一である。
【0042】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子の製造方法について説明する。先ず、前述の第1の
実施例と同様な方法により、金属板10の表面に誘電体
酸化皮膜20及びマスクを形成する。次に、ガラス製容
器内において濃度が5質量%のポリへキシルチオフェン
のキシレン溶液を作製し、この溶液を、前述の表面に誘
電体酸化皮膜20及びマスクが形成された金属板10に
おけるマスクが形成されていない領域に滴下し、温度が
80℃の雰囲気中において乾燥させる。次に、この素子
全体を塩酸水溶液に浸漬し、誘電体酸化皮膜20の表面
に、塩素イオンをドーパントとするポリへキシルチオフ
ェンからなる導電性高分子層31を形成する。
【0043】次に、前述の第1の実施例と同様な方法に
より、金属板10の表面における導電性高分子層形成領
域を取り巻くように導電性カーボンペースト層32及び
銀ペースト層33を形成して導電体層30を形成し、銅
箔からなる金属板40を取り付け、この金属板40の両
端部を夫々陰電極引出端子41及び42とする。その
後、マスクを除去し、陽電極引出端子11及び12を取
り付ける。
【0044】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子について、アルミニウム箔からなる金属板10を陽
極とし、銅箔からなる金属板40を陰極として容量を測
定すると、例えば周波数が120Hzのとき容量は約3
80μFであり、誘電体酸化皮膜20の表面が充分にポ
リへキシルチオフェンで被覆されていることがわかる。
【0045】また、このシールドストリップ線路型素子
の両端に設けられた2対の電極引出端子、即ち、陽電極
引出端子11及び12並びに陰電極引出端子41及び4
2をネットワーク・アナライザに接続して電力透過特性
S21を測定すると、例えば、100kHz乃至100
MHzの周波数領域においては−60dB以下であり、
1GHzの周波数では−40dB以下である。これによ
り、本実施例に係るシールドストリップ線路型素子は、
従来のコンデンサと比較して、高速デジタル回路の電源
デカップリング素子として極めて優れた特性を有するこ
とがわかる。
【0046】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。本実施例に係るシールドストリップ線路型素子の
構成は、前述の第1の実施例に係るシールドストリップ
線路型素子の構成と比較して、導電性高分子層31がポ
リエチレンジオキシチオフェンからなる点が異なってい
る。本実施例のシールドストリップ線路型素子における
前記以外の構成は第1の実施例に係るシールドストリッ
プ線路型素子の構成と同一である。
【0047】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子の製造方法について説明する。先ず、前述の第1の
実施例と同様な方法により、金属板10の表面に誘電体
酸化皮膜20及びマスクを形成する。次に、ガラス製容
器内において、10質量%のドデシルベンゼンスルホン
酸第二鉄を含むエタノール溶液を作製する。そして、前
述の表面に誘電体酸化皮膜20が形成された金属板10
をこの溶液に浸漬し、その後取り出し、室温の空気中に
おいて30分間乾燥させる。次に、この試料を50質量
%のエチレンジオキシチオフェンを含む水溶液に浸漬
し、その後取り出して30分間空気中に放置し、エチレ
ンジオキシチオフェンを重合させる。その後、水及びメ
タノールにより洗浄し、温度が80℃の雰囲気中におい
て乾燥させる。前記エタノール溶液への浸漬から80℃
の温度での乾燥までの操作を4回繰り返し、誘電体酸化
皮膜20の表面にドデシルベンゼンスルホン酸をドーパ
ントとするポリエチレンジオキシチオフェンからなる導
電性高分子層31を形成する。
【0048】次に、前述の第1の実施例と同様な方法に
より、金属板10の表面における導電性高分子層形成領
域を取り巻くように、導電性カーボンペースト層32及
び銀ペースト層33を形成して導電体層30を形成し、
銅箔からなる金属板40を取り付け、この金属板40の
両端部を夫々陰電極引出端子41及び42とする。その
後、第1の実施例と同様な方法によりマスクを除去し、
陽電極引出端子11及び12を取り付ける。
【0049】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子について、アルミニウム箔からなる金属板10を陽
極とし、銅箔からなる金属板40を陰極として容量を測
定すると、例えば周波数が120Hzのとき容量は約3
80μFであり、誘電体酸化皮膜20の表面が充分にポ
リエチレンジオキシチオフェンで被覆されていることが
わかる。
【0050】また、このシールドストリップ線路型素子
の両端に設けられた2対の電極引出端子、即ち、陽電極
引出端子11及び12並びに陰電極引出端子41及び4
2をネットワーク・アナライザに接続して電力透過特性
S21を測定すると、1MHz乃至100MHzの周波
数領域においては−60dB以下であり、1GHzの周
波数では−40dB以下である。これにより、本実施例
に係るシールドストリップ線路型素子は、従来のコンデ
ンサと比較して、高速デジタル回路の電源デカップリン
グ素子として極めて優れた特性を有することがわかる。
【0051】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。本実施例に係るシールドストリップ線路型素子の
構成は、前述の第2の実施例に係るシールドストリップ
線路型素子の構成と同一である。即ち、導電性高分子層
31はポリピロールにより形成されている。
【0052】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子の製造方法について説明する。先ず、前述の第1の
実施例と同様な方法により、金属板10の表面に誘電体
酸化皮膜20及びマスクを形成する。次に、ガラス製容
器内において、30質量%のドデシルベンゼンスルホン
酸第二鉄を含有するメタノール溶液を作製し、−50℃
の温度に冷却する。次に、この溶液に濃度が6質量%と
なるようにピロールを滴下し、溶液の温度を−50℃に
保ったまま、溶液を攪拌してピロールを混合する。この
溶液を、前述の表面に誘電体酸化皮膜20及びマスクが
形成された金属板10におけるマスクが形成されていな
い領域に滴下し、室温で60分間放置する。その後、金
属板10を水及びメタノールにより洗浄し、温度が80
℃の雰囲気中において乾燥させる。これにより、誘電体
酸化皮膜20の表面に、ドデシルベンゼンスルホン酸を
ドーパントとするポリピロールからなる導電性高分子層
31を形成する。
【0053】次に、前述の第1の実施例と同様な方法に
より、金属板10の表面における導電性高分子層形成領
域を取り巻くように導電性カーボンペースト層32及び
銀ペースト層33を形成して導電体層30を形成し、銅
箔からなる金属板40を取り付け、この金属板40の両
端部を夫々陰電極引出端子41及び42とする。その
後、マスクを除去し、陽電極引出端子11及び12を取
り付ける。
【0054】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子について、アルミニウム箔からなる金属板10を陽
極とし、銅箔からなる金属板40を陰極として容量を測
定すると、例えば周波数が120Hzのとき容量は約3
75μFであり、誘電体酸化皮膜20の表面が充分にポ
リピロールで被覆されていることがわかる。
【0055】また、このシールドストリップ線路型素子
の両端に設けられた2対の電極引出端子、即ち、陽電極
引出端子11及び12並びに陰電極引出端子41及び4
2をネットワーク・アナライザに接続して電力透過特性
S21を測定すると、1MHz乃至100MHzの周波
数領域においては−60dB以下である。これにより、
本実施例に係るシールドストリップ線路型素子は、従来
のコンデンサと比較して、高速デジタル回路の電源デカ
ップリング素子として極めて優れた特性を有することが
わかる。
【0056】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。図3は本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子を示す斜視図である。図3に示すように、本実施例
に係るシールドストリップ線路型素子においては、平均
粒径が例えば0.5μmのタンタル粉末の焼結体からな
る成型体13が設けられている。成型体13の形状は直
方体であり、例えば、幅が3mm、長さが3mm、厚さ
が1.8mmである。成型体13の両端には、夫々タン
タル線14及び15が連結されている。タンタル線14
及び15の直径は例えば0.3mmである。成型体1
3、タンタル線14及び15により、金属部材16が形
成される。
【0057】また、成型体13の表面には、誘電体酸化
皮膜(図示せず)が形成されており、この誘電体酸化皮
膜の表面には、成型体13及び誘電体酸化皮膜を囲むよ
うに、内側から順に導電性高分子層、導電性カーボンペ
ースト層及び銀ペースト層が形成されている。この導電
性高分子層、導電性カーボンペースト層及び銀ペースト
層により導電体層35が形成されている。タンタル線1
4及び15には夫々陽電極引出端子11及び12が接続
されている。
【0058】導電体層35の一方の表面には、厚さが例
えば約100μmの銅箔からなる金属板40が重ねられ
ている。金属板40の長手方向の長さは、導電体層35
の長手方向の長さよりも長く、このため、金属板40の
両端部は導電体層35に重ねられていない。そして、こ
の金属板40の両端部が夫々陰電極引出端子41及び4
2となっている。
【0059】次に、本実施例に係るシールドストリップ
線路型素子の製造方法について説明する。先ず、平均粒
径が例えば0.5μmのタンタル粉末を、内側の幅が例
えば3mm、内側の長さが例えば3mm、内側の厚さが
例えば1.8mmの容器内に充填し、このタンタル粉末
からなる塊の両端に直径が例えば0.3mmのタンタル
線14及び15を取り付けて加圧成型する。この成型体
を真空中において2000℃の温度に加熱し、タンタル
粉末焼結体である成型体13並びにタンタル線14及び
15からなる金属部材16を作製する。
【0060】次に、この金属部材16を、濃度が例えば
0.05質量%のリン酸水溶液中において、例えば10
Vの化成電圧を印加して陽極酸化処理し、その後、洗浄
及び乾燥を行い、金属部材16の表面に金属酸化皮膜か
らなる誘電体酸化皮膜(図示せず)を形成する。この金
属部材16におけるタンタル線14及び15の部分を、
ヘキサフルオロプロピレンからなるフッ素系樹脂の溶液
に浸漬し、乾燥させることにより、タンタル線14及び
15を覆うマスク(図示せず)を形成する。この金属部
材16を、濃度が0.1Nの硫酸水溶液中に浸漬して静
電容量を測定すると、静電容量は約300μFである。
【0061】次に、ガラス製容器内において、10質量
%のドデシルベンゼンスルホン酸第二鉄を含むメタノー
ル溶液を作製し、この溶液に前述の表面に誘電体酸化皮
膜20が形成された金属部材16を浸漬し、その後取り
出す。この金属部材16を室温の空気中において30分
間放置し乾燥させる。次に、この金属部材16を50質
量%のピロールを含む水溶液中に浸漬し、その後取り出
して30分間空気中に放置し、ピロールを重合させる。
その後、これを水及びメタノールにより洗浄し、温度が
80℃の雰囲気中において乾燥させる。このメタノール
溶液への浸漬から80℃の温度での乾燥までの操作を4
回繰り返し、誘電体酸化皮膜の表面にドデシルベンゼン
スルホン酸をドーパントとするポリピロールからなる導
電性高分子層(図示せず)を形成する。
【0062】次に、金属部材16の表面における導電性
高分子層が形成されている領域を囲むように、導電性カ
ーボンペースト層及び銀ペースト層を形成する。導電性
高分子層、導電性カーボンペースト層及び銀ペースト層
により導電体層35が形成される。この導電体層35の
一方の面に、銅箔からなる金属板40を取り付ける。金
属板40の長手方向の長さは、同じ方向における導電体
層35の長さよりも長く、金属板40の両端部は導電体
層35に接触していない。この金属板40の両端部を夫
々陰電極引出端子41及び42とする。その後、マスク
を除去し、タンタル線14及び15に夫々陽電極引出端
子11及び12を取り付ける。これにより、本実施例に
係るシールドストリップ線路型素子が製造される。
【0063】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子においては、陽電極引出端子11から入力された高
周波の信号電流は、金属部材16を通り、陽電極引出端
子12から出力される。このとき、前記信号電流を誘電
体酸化皮膜及び導電体層35により濾波することができ
る。金属部材16の形状は伝送線路構造であり、信号電
流が流れる方向に直交する断面の形状は略一定であるた
め、信号電流が高周波電流であっても、金属部材16内
の電磁界が一様となり、特性インピーダンスの周波数依
存性が小さい。
【0064】また、金属部材16が弁作用金属であるア
ルミニウムにより形成されているため、この金属部材1
6の表面に均一で安定な誘電体酸化皮膜を容易に形成す
ることができる。更に、金属部材16を囲むように導電
体層35を設けているため、シールドストリップ線路が
実現され、金属部材16から漏洩する磁束をシールドす
ることができ、素子のインピーダンスを低減させること
ができる。更にまた、金属板40を設けることにより、
陰電極引出端子41及び42を形成できると共に、素子
のインピーダンスをより一層低減することができる。更
にまた、導電体層35にポリピロールからなる導電性高
分子層を設けているため、誘電体酸化皮膜に対する密着
性が高く、導電率が高い導電体層を容易に形成すること
ができる。
【0065】更に、本実施例においては、粉末焼結法に
より成型体13を作製しているため、成型体13を容易
に任意の形状に加工することができる。また、前述の第
1乃至第5の実施例のように、金属板10(図1参照)
のエッチングを行うことなく、成型体13の表面積を拡
大することができる。
【0066】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子について、タンタル微紛金属からなる金属部材16
を陽極とし、銅箔からなる金属板40を陰極として容量
を測定すると、例えば周波数が120Hzのとき容量は
約280μFであり、誘電体酸化皮膜の表面が充分にポ
リピロールで被覆されていることがわかる。
【0067】また、このシールドストリップ線路型素子
の両端に設けられた2対の電極引出端子、即ち、陽電極
引出端子11及び12並びに陰電極引出端子41及び4
2をネットワーク・アナライザに接続して電力透過特性
S21を測定すると、100kHz乃至100MHzの
周波数領域においては−60dB以下であり、1GHz
の周波数領域においても−40dB以下である。これに
より、本実施例に係るシールドストリップ線路型素子
は、従来のコンデンサと比較して、高速デジタル回路の
電源デカップリング素子として極めて優れた特性を有す
ることがわかる。
【0068】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。図4は本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子を示す斜視図である。図4に示すように、本実施例
に係るシールドストリップ線路型素子においては、直径
が5mm、長さが100mmのアルミニウムからなる金
属円柱材17が設けられている。金属円柱材17の両端
部は陽電極引出端子11a及び12aとなっている。陽
電極引出端子11a及び12aには、ネジ止め用の孔1
1b及び12bが夫々形成されている。
【0069】金属円柱材17の表面には誘電体酸化皮膜
21が形成されており、誘電体酸化皮膜21の外側に
は、内側から順に、パラトルエンスルホン酸をドーパン
トとするポリアニリンからなる導電性高分子層、導電性
カーボンペースト層及び銀ペースト層が設けられてい
る。この導電性高分子層、導電性カーボンペースト層及
び銀ペースト層により導電体層36が形成されている。
導電体層36には、厚さが例えば約100μmの銅箔か
らなる金属板40が接続されている。金属板40の長手
方向は、金属円柱材17の軸方向と一致している。金属
板40の長手方向の長さは、同じ方向における導電体層
36の長さよりも長く、そのため、金属板40の両端部
は導電体層36に接触していない。この金属板40の両
端部が夫々陰電極引出端子41a及び42aとなってい
る。陰電極引出端子41a及び42aには夫々ネジ止め
用の孔41b及び42bが形成されている。
【0070】以下、本実施例に係るシールドストリップ
線路型素子の製造方法について説明する。先ず、金属円
柱材17として、直径が5mm、長さが100mmのア
ルミニウムからなる円柱を準備する。金属円柱材17の
両端部を夫々陽電極引出端子11a及び12aとする。
また、陽電極引出端子11a及び12aに夫々ネジ止め
用の孔11b及び12bを形成する。次に、金属円柱材
17を、濃度が5質量%のホウ酸アンモニウム水溶液中
に浸漬し、10Vの電圧を印加して陽極酸化処理を行
う。その後、洗浄及び乾燥を行い、金属円柱材17の表
面に金属酸化被膜からなる誘電体酸化皮膜21を形成す
る、次に、金属円柱材17の両端部各10mmをヘキサ
フルオロプロピレンからなるフッ素系樹脂の溶液に浸漬
し、乾燥させて、金属円柱材17の両端部にマスク(図
示せず)を形成する。
【0071】次に、ガラス製容器内において、10質量
%のパラトルエンスルホン酸及び5質量%のアニリンを
含む水溶液を調整する。次いで、この水溶液中に前述の
誘電体酸化皮膜21を形成した金属円柱材17を浸漬
し、その後取り出し、室温の空気中に30分間放置して
乾燥させる。次に、これを10質量%のペルオキソ二硫
酸アンモニウム及び10質量%のパラトルエンスルホン
酸を含む水溶液に浸漬し、その後取り出して空気中に2
0分間放置し、アニリンを重合させる。その後、水及び
メタノールにより洗浄し、温度が80℃の雰囲気中にお
いて乾燥させる。この操作を4回繰り返し、誘電体酸化
皮膜21の表面にパラトルエンスルホン酸をドーパント
とするポリアニリンからなる導電性高分子層を形成す
る。
【0072】次に、金属円柱材17の表面における導電
性高分子層が形成されている領域を取り巻くように、導
電性カーボンペースト層及び銀ペースト層を形成する。
導電性高分子層、導電性カーボンペースト層及び銀ペー
スト層により、導電体層36が形成される。次に、導電
体層36に厚さが例えば約100μmの銅箔からなる金
属板40を接続する。この金属板40の両端部を夫々陰
電極引出端子41a及び42aとする。次に、夫々陰電
極引出端子41a及び42aに夫々ネジ止め用の孔41
b及び42bを形成する。その後、金属円柱材17の両
端部をテトラヒドロフランに浸漬し、マスク樹脂である
ヘキサフルオロプロピレンを溶解させ除去する。これに
より、本実施例に係るシールドストリップ線路型素子が
製造される。
【0073】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子においては、陽電極引出端子11aから入力された
高周波の信号電流は、金属円柱材17を通り、陽電極引
出端子12aから出力される。このとき、前記信号電流
を誘電体酸化皮膜21及び導電体層36により濾波する
ことができる。金属円柱材17の形状は伝送線路構造で
あり、信号電流が流れる方向に直交する断面の形状は略
一定であるため、信号電流が高周波電流であっても、金
属円柱材17内の電磁界が一様となり、特性インピーダ
ンスの周波数依存性が小さい。
【0074】また、金属円柱材17が弁作用金属である
アルミニウムにより形成されているため、この金属円柱
材17の表面に均一で安定な誘電体酸化皮膜を容易に形
成することができる。更に、金属円柱材17を囲むよう
に導電体層36を設けているため、シールドストリップ
線路が実現され、金属円柱材17から漏洩する磁束をシ
ールドすることができ、素子のインピーダンスを低減さ
せることができる。更にまた、金属板40を設けること
により、陰電極引出端子41a及び42aを形成できる
と共に、素子のインピーダンスをより一層低減すること
ができる。更にまた、導電体層36にポリアニリンから
なる導電性高分子層を設けているため、誘電体酸化皮膜
に対する密着性が高く、導電率が高い導電体層を容易に
形成することができる。
【0075】更にまた、本実施例においては、陽電極引
出端子11a及び12a並びに陰電極引出端子41a及
び42aに夫々ネジ止め用の孔11b、12b、41
b、42bが形成されているため、陽電極引出端子11
a及び12a並びに陰電極引出端子41a及び42aを
ネジにより外部に接続することができる。このため、シ
ールドストリップ線路型素子に安定して大電流を流すこ
とができる。
【0076】本実施例に係るシールドストリップ線路型
素子について、金属円柱材17を陽極とし、銅箔からな
る金属板40を陰極として容量を測定すると、容量は約
10μFであり、誘電体酸化皮膜の表面が充分にポリア
ニリンにより被覆されていることがわかる。
【0077】また、このシールドストリップ線路型素子
の両端に設けられた2対の電極引出端子、即ち、ネジ止
め用の孔11a、12a、41a及び42aをネットワ
ーク・アナライザに接続して電力透過特性S21を測定
すると、100kHz乃至1GHzの周波数領域におい
て−40dB以下である。これにより、本実施例に係る
シールドストリップ線路型素子は、従来のコンデンサと
比較して、高速デジタル回路の電源デカップリング素子
として極めて優れた特性を有することがわかる。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
特に100MHz以上の高周波数領域におけるインピー
ダンスが低く、主としてノイズフィルタのバイパス素子
又はデカップリング用素子として好適な高速化及び高周
波数化を図ったシールドストリップ線路型素子を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るシールドストリップ線路型素子
を示す断面図である。
【図2】図1に示すA−A’断面を示す断面図である。
【図3】本発明の第6の実施例に係るシールドストリッ
プ線路型素子を示す斜視図である。
【図4】本発明の第7の実施例に係るシールドストリッ
プ線路型素子を示す斜視図である。
【図5】従来の表面実装型フィルタの構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
10;金属板 11、11a、12、12a;陽電極引出端子 11b、12b;孔 13;成型体 14、15;タンタル線 16;金属部材 17;金属円柱材 20、21;誘電体酸化皮膜 30;導電体層 31;導電性高分子層 32;導電性カーボンペースト層 33;銀ペースト層 35、36;導電体層 40;金属板 41、42;陰電極引出端子 110;第1誘電体シート 111;第1内部導体 112;第2内部導体 115;蛇行導体 120;第2誘電体シート 125;接地導体 130;第3誘電体シート 151;第1信号用電極 152;第2信号用電極 153;積層体
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正春 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 5J011 CA14 5J014 CA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電流が流れこの高周波電流が流れ
    る方向に直交する断面の形状が前記電流方向において実
    質的に一定である弁作用金属からなる金属部材と、この
    金属部材の表面に形成された誘電体酸化皮膜と、この誘
    電体酸化皮膜を挟んで前記金属部材の周囲を囲むように
    設けられた導電体層と、を有することを特徴とするシー
    ルドストリップ線路型素子。
  2. 【請求項2】 前記断面の形状が矩形であることを特徴
    とする請求項1に記載のシールドストリップ線路型素
    子。
  3. 【請求項3】 前記断面の形状が円形であることを特徴
    とする請求項1に記載のシールドストリップ線路型素
    子。
  4. 【請求項4】 前記断面の形状が輪形であることを特徴
    とする請求項1に記載のシールドストリップ線路型素
    子。
  5. 【請求項5】 前記弁作用金属がアルミニウム、アルミ
    ニウム合金、タンタル、タンタル合金、ニオブ及びニオ
    ブ合金からなる群から選択された1種又は2種以上の金
    属からなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載のシールドストリップ線路型素子。
  6. 【請求項6】 前記導電体層が導電性高分子からなるこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    シールドストリップ線路型素子。
  7. 【請求項7】 前記導電性高分子がポリピロール、ポリ
    チオフェン及びポリアニリン並びにこれらの誘導体から
    なる群から選択された1種又は2種以上の物質からなる
    ことを特徴とする請求項6に記載のシールドストリップ
    線路型素子。
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