JP2003099546A - 情報の周辺アウェアネスを自動的に提供するシステムおよび動的オブジェクトを提供する方法 - Google Patents

情報の周辺アウェアネスを自動的に提供するシステムおよび動的オブジェクトを提供する方法

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JP2003099546A JP2002169219A JP2002169219A JP2003099546A JP 2003099546 A JP2003099546 A JP 2003099546A JP 2002169219 A JP2002169219 A JP 2002169219A JP 2002169219 A JP2002169219 A JP 2002169219A JP 2003099546 A JP2003099546 A JP 2003099546A
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報の周辺アウェアネスをユーザに提供する
システムおよび方法。 【解決手段】 提供される情報は、自動的に判定される
か、ユーザによって指定されるかのいずれかである。提
供される情報は、判定または指定された後に、1つまた
は複数の従来の通信ソースにアクセスする少なくとも1
つの従来の通信インターフェースを介して自動的に追跡
または監視される。現在の情報が、対話式周辺ディスプ
レイ内で自動的かつ動的に提供され、これによって、潜
在的にユーザの気を散らすことが最小限になる。情報の
判定または指定、追跡または監視、および提供は、「ビ
ューア」と対にされた時にユーザに情報の周辺アウェア
ネスを提供する、少なくとも1つのカスタマイズ可能な
動的にカプセル化されたオブジェクトである「チケッ
ト」を使用して達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対話式周辺ディス
プレイ(interactive periphera
l display)での動的通信アクセスおよび情報
アウェアネス(awareness)を提供する新しい
システムおよび処理に関する。
【0002】
【従来の技術】背景として、インターネット、ローカル
コンピュータネットワーク、またはリモートコンピュー
タネットワーク、もしくはインターネットとそのような
ネットワークの組み合わせなどの現在の情報が飽和した
環境では、しばしば、ユーザが、そのユーザが関心を持
つ可能性がある潜在的に大量のさまざまな通信および情
報を追跡することは困難である。そのような通信および
情報には、たとえば、電子メール、インスタントメッセ
ージング(instant messaging)、フ
ァイル転送、付近の天気、予約、スケジュール、個人的
な連絡先(contact)、統計情報、ファイル状
況、株式相場、スポーツの結果、局地的な交通、また
は、ユーザが関心を持つ可能性がある他のタイプの通信
または情報が含まれる。この問題は、通信および/また
は情報が動的であり、通信状況またはチャンネルに対す
る、もしくはユーザが関心を持つ情報における、素早
い、多数の、または大きい変化が、しばしばユーザにと
って相対的に役に立たない遅れた通信および/または情
報をもたらす場合に、特に深刻になる。
【0003】この問題に応じて、ユーザが通信または情
報を調べたくなるたびにユーザが通信または情報を手動
で検索するか手動で検査して更新する必要なしに、特定
の通信または情報を追跡することを試みる際にユーザを
支援する、複数の従来の方式が開発された。しかし、そ
のような方式は、通常は、追跡または表示できる通信ま
たは情報のタイプ、通信または情報にアクセスするか他
の形でユーザに提供する形、またはユーザ間での通信ま
たは情報の共有を容易にする能力がないことによって、
制限されている。さらに、これらの問題に対処すること
を試みた従来の方式は、動的統合環境での通信および通
信アクセスポイント(access point)と組
み合わされた並列の情報検索、表示、またはアクセスを
可能にする単一のインターフェースを提供できないこと
によって制限される傾向を有する。その結果、ユーザ
は、しばしば、特定のタイプの通信または特定の情報の
いずれかへのアクセスまたは対話を提供する入り乱れた
ディスプレイにわずらわされるが、統合環境での通信お
よび情報の両方へのアクセスおよび対話を有しない。
【0004】複数の従来のメッセージングタイプ方式
で、これらの問題の一部に部分的に対処することが試み
られた。しかし、そのような方式は、通常は、かなりの
量のスクリーン面積または表示面積を占める比較的大き
いウィンドウを提供する。さらに、そのような方式は、
多少の情報収集または情報表示の機能と共に多少の通信
機能を提供するが、1つまたは複数のタブなどを介して
通信機能を情報機能から分離する傾向を有する。その結
果、特定の情報を、これらの方式によって提供されるア
プリケーションの中から簡単に共有または通信すること
はできない。さらに、そのような方式は、ユーザが追跡
する情報の量が増えるにつれて、また、ユーザが維持す
る通信連絡先の数が増えるにつれて、扱いにくくなる。
具体的に言うと、連絡先および/または情報の量が増え
るにつれて、ユーザは、自分が探しているものを見つけ
るために、大量のデータまたは通信チャネルをスクロー
ルしなければならない。
【0005】たとえば、複数の従来のメッセージングタ
イプ方式は、たとえば、株式相場、天気、ニュース、ま
たは、インターネットまたは他のローカルネットワーク
またはリモートネットワークを介する他の情報、もしく
はその組合せなどの情報を追跡するか監視する、類似す
る機能を提供する。さらに、これらの従来の方式は、連
絡先の1つまたは複数のグループ内の連絡先に関する、
複数の通信チャネルのうちの1つを介する、たとえば、
テキストインスタントメッセージング、ファイル転送、
電子メールなどのある種の通信アクセスも提供する。そ
の結果、ユーザは、関心ある特定の情報を追跡できると
同時に、特定の人または実体(entity)と通信す
ることができる。残念ながら、これらの方式を用いて、
ユーザがその両方を同時に行うことはできない。ユーザ
は、異なるタイプの情報機能と通信機能の間でタブ移動
しなければならない。したがって、ユーザは、情報を手
動で保存またはコピーし、タブを切り替え、手動で特定
の連絡先へのメッセージを作成し、情報をそのメッセー
ジに添付するか貼り付けなければ、異なる情報タブを介
して観察されるデータを通信タブの連絡先と共有するこ
とができない。
【0006】さらに、これらの従来の方式は、複数のタ
ブを有する傾向があるので、情報および関連するコント
ロールまたはアイコンを表示するために、かなり大きい
ウィンドウを必要とする。残念ながら、そのようなウィ
ンドウは、ユーザが他のアプリケーションを使用してい
る時に、他のアプリケーションウィンドウの下に埋もれ
る傾向がある。その結果、ユーザは、しばしば、自分の
作業の流れを中断して、ウィンドウを切り替えなければ
ならない。この特定の問題は、ウィンドウを常に手前に
表示するというオプションを提供することによって、こ
れらの方式の一部で対処されてきた。その結果、メッセ
ージングウィンドウが埋もれるという問題は解決される
が、新しい問題が生じる。具体的に言うと、メッセージ
ングウィンドウが、他の開かれているアプリケーション
ウィンドウの潜在的に大きい部分を覆い隠す。異なるア
プリケーションウィンドウのサイズを手動で変更し、ス
クリーン上で移動して、各ウィンドウにそれ自体のスペ
ースを与えることを試みることは可能であるが、そのよ
うな手動のユーザ介入は、時間がかかり、通常のユーザ
をいらいらさせる可能性がある。
【0007】少なくとも1つの従来の方式で、前述の方
式の問題の一部に対処することが試みられた。たとえ
ば、ある従来の方式では、コンピュータディスプレイデ
バイスの1側面に沿ったスクロール可能なストリップ内
の少なくとも1つのアイコンをユーザがカスタマイズで
きるようにするアプリケーションを提供する。この方式
では、特定の情報ソースへのアイコン化(iconiz
e)されたリンクを提供し、従来の技法を使用して、カ
スタマイズされたアイコンのそれぞれに情報ソースから
検索された情報を取り込む。しかし、この方式は、複数
の重要な制限を有する。
【0008】具体的に言うと、この方式は、情報の収集
およびユーザへの提供をユーザに提供するが、前述のメ
ッセージング方式によって提供されるレベルの通信機能
を提供することができない。たとえば、この方式は、ア
イコンを介して通信を開始する手段を提供せず、したが
って、アイコンは、受信したメッセージの数などの通信
状況を提供することはできるが、そのようなメッセージ
に応答する手段は提供しない。さらに、この方式は、複
数のアイコンを集約するためのアイコンのネスティング
または他の形のグループの編成を提供しない。言い換え
ると、アイコンに関連付けられたウィンドウを開いて
も、グループ化されたアイコンの次のレベルへのアクセ
スが提供されない。その結果、複数のアイコンが使用さ
れる場合に、アイコンを編成するのが困難になる。さら
に、この方式のアイコンは、簡単に移送可能ではない。
言い換えると、ユーザ間でアイコンを転送する実際のメ
カニズムがない。その代わりに、ユーザが、アイコンの
管理に使用されるアプリケーションからアイコンを入手
する必要がある。この方式の他の制限には、アイコンの
表示に使用されるスクロール可能なストリップを含むウ
ィンドウのサイズを変更する機能がないことが含まれ
る。さらに、この方式では、ユーザが追加したアイテム
が多すぎる場合に、別の行またはストリップが、その行
に1つのアイコンだけが含まれる場合であっても、ウィ
ンドウ内に自動的に作成される。その結果、この方式
は、潜在的に、貴重なディスプレイスペースの大幅な浪
費を引き起こす可能性がある。
【0009】関連する方式では、ユーザが、スクロール
するティッカ(ticker)タイプディスプレイウィ
ンドウをカスタマイズして、使用可能な情報の事前に定
義されたセットから、継続的に更新されるスクロールす
る情報を提供できるようにする。有用ではあるが、この
方式は、複数の理由から前の方式よりさらに制限されて
いる。これらの制限のうちで最も重要なものが、この方
式で使用可能な情報のセットが事前に定義されることで
ある。したがって、情報のタイプおよびソースは、この
方式でオプションとしてリストされない場合に、単純に
使用不能になる。しかし、ユーザは、たとえば株式相場
の特定の株の記号、自動アラートを生成するニュースの
分野またはトピックの選択、天気予報を生成する特定の
都市の選択など、いくつかの情報オプションに対する限
られた制御を与えられる。もう1つの制限は、ユーザ
が、上で説明したようにアイコンを変更することによる
など、情報ソースを追加または編集することができない
ことである。この方式のさらなる制限には、ティッカが
スクロールするので、関心あるすべての情報がいかなる
所与の時刻でも視覚的に使用可能であることが保証され
ないことが含まれる。具体的に言うと、ユーザが関心を
持つ情報が、現在可視でない場合に、ユーザは、その情
報がビューにスクロールしてくるまで待たなければなら
ない。その結果、所望の情報を検索するためにユーザが
ディスプレイに大いに注意を向けなければならないの
で、そのような方式は、非常にユーザの気を散らすもの
になる可能性がある。さらに、スクロールするティッカ
は、常に動き続けているので、ユーザの周辺視野で持続
的な動きを作るため、それ自体が潜在的に非常にユーザ
の気を散らす。結局、この方式の通信機能は、前述のメ
ッセージング方式と比較して、事実上存在しない。
【0010】カスタム情報ビューまたはカスタム情報デ
ィスプレイを提供する他の方式では、「ウェブスクレー
ピング(web scraping)」と称する技法を
用いる。一般に、そのような方式を用いると、ユーザ
が、一意のインターネットウェブページすなわち、ソー
スウェブページの特定の部分を、単一のカスタマイズさ
れたウェブページに表示することを指定できるようにな
る。その結果、そのような方式は、情報の検索および表
示を提供するが、通信機能は提供しない。
【0011】たとえば、あるウェブスクレーピング方式
では、ユーザが、さまざまなインターネットウェブサイ
トから関連するデータおよびコンテンツを「クリップ」
し、それらのすべてを「ビュー」と呼ばれる1つの動的
ブラウザページに一緒に置くことができる。このビュー
は、効果的に、コンポジットウェブページである。した
がって、ソースウェブページのどれかが変更された時
に、コンポジットウェブページが自動的に更新される。
さらに、この方式を用いると、ユーザが、データ要素の
追加、削除、および再配置と、ユーザ自身の入力による
ビューのパーソナライズとによるなど、さまざまな形で
ビューを編集できるようになる。さらに、この方式は、
ユーザ間でビューを転送する方法を提供する。しかし、
この方式は、前述の諸方式に関して上で説明したものと
同一の基本的な制限の多くをこうむる。その制限には、
ビューをネストまたは編成する能力がないこと、また
は、複数のビューを同時に表示するために配置する能力
がないことが含まれる。また、上で述べたように、その
ような方式は、通常は、通信機能またはメッセージング
機能を、ほとんどまたは全く提供しない。
【0012】ウェブスクレーピングのさらなる制約に
は、この方式のビューを、ディスプレイデバイス全体で
ないとしても通常はディスプレイデバイスのかなりに部
分を占めるウィンドウ内で開かなければならず、したが
って、ユーザに情報を提供する控え目な方法を提供でき
ないことが含まれる。さらに、通常のウェブページなら
びにこれらのウェブページの特定のコンテンツは、通常
は、情報が表示される面積を最小にするように設計され
てはいない。言い換えると、そのようなウェブページお
よびコンテンツは、単に、大量の重要な情報を非常に小
さいスペースに詰め込むという発想では設計されていな
い。その結果、ウェブスクレーピングの最終結果は、画
面スペースを非常に非効率的に使用する傾向があるコン
ポジットウェブページになる。さらに、既存のウェブペ
ージからスクレーピングまたは他の形でクリップされる
ウェブページの一部に、アニメーションが含まれる場合
で、そのウェブページがユーザの周辺視野にある場合に
は、そのウェブページが非常に気を散らすものになる可
能性がある。結局、ウェブスクレーピング技法は、効果
的に別個の要素のパッチワークをするので、そのような
技法からもたらされるコンポジットウェブページは、通
常は、絶対に単一のページに一緒に現れるように視覚的
に設計されてはいない、異質な要素の魅力のない寄せ集
めである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】その結果、必要なもの
は、ユーザが通信チャネルまたは情報タイプの間でタブ
移動することを必要としない、対話式周辺ディスプレイ
での動的な通信アクセスおよび情報アウェアネスを自動
的に提供する新しいシステムおよび処理である。さら
に、そのようなシステムおよび処理は、ユーザが、通信
アクセスポイントおよび情報カテゴリまたは情報ソース
の事前に定義されたリストから選択することを必要とし
てはならないが、その代わりに、通信アクセスポイント
および情報ソースの作成およびカスタマイズを可能にし
なければならない。そのような通信アクセスポイントに
は、電子メール、ボイスメール(voicemai
l)、メッセージングサーバ、電話などのさまざまな連
絡方法のいずれかを介する連絡先のそれぞれの現在のア
ベイラビリティ(availability)と共に、
たとえば人、会社、または組織などの他の実体に連絡す
る通信チャネルが含まれなければならない。情報ソース
には、たとえば、特定の情報タイプ、情報カテゴリ、ま
たは情報ソースなどの、所望の情報要素のすべてが含ま
れなければならない。さらに、このシステムおよび処理
によって、ユーザが、所望の通信チャネルまたはアクセ
スポイントのすべて、もしくは所望の情報ソースのすべ
てを、カスタマイズでき、任意の所望の数のグループま
たはネストされたグループに集約または編成できるよう
にならければならない。また、これらのグループまたは
ネストされたグループは、ユーザによって展開すること
ができ、ユーザが、ネストされたグループもしくは、こ
れらのグループまたはネストされたグループ内の通信ア
クセスポイントまたは情報要素を表示できなければなら
ない。最後に、このシステムおよび処理は、ユーザの間
での、事前に定義されたまたはユーザ定義可能な、通信
アクセスポイントおよび/または情報要素の共有を提供
しなければならない。
【0014】
【課題を解決するための手段】一般に、本発明は、前述
の問題ならびに以下の説明の理解から明白になる他の問
題を、統合された対話式周辺ディスプレイで動的な通信
アクセスおよび情報アウェアネスを自動的に提供するこ
とによって、解決する。本発明は、自動的に、かつ/ま
たはユーザがそのユーザが関心を持つ特定の情報または
通信連絡先を指定できるようにすることによって、この
機能を提供する。各連絡先および各特定の情報要素を表
すカスタマイズされたダイナミックサムネイル(dyn
amicthumbnail)が、自動的に表示され
る。
【0015】これらのダイナミックサムネイルまたは
「アイテム」には、一般に、関心ある情報または連絡先
を記述する「チケット(ticket)」と、チケット
によって表されるものであればどの情報または通信連絡
先であっても表示する、特殊化された「ビューア(vi
ewer)」の組み合わせが含まれる。さらに、本発明
によれば、一実施形態で、チケットが、従来の技法を介
してユーザ間で共有可能であり、他の電子ファイルと同
様に、ウェブページからのコピー、切取り、貼り付け、
保存、格納、転送、送信、電子メール送信、ドラッグア
ンドドロップなどが可能である。本発明のシステムおよ
び処理は、チケットによって記述される情報および通信
連絡先の現在状態の自動的な追跡または受信のいずれか
を行い、アイテムを表示する対話式「周辺アウェアネ
ス」インターフェース内に、現在の情報ならびに通信連
絡先のアベイラビリティおよび状況を動的に提供する。
周辺アウェアネスインターフェースには、潜在的にユー
ザの気を散らすか妨害することのすべてを最小にする形
で、情報および/または通信連絡先が表示される。
【0016】本発明に関して、「周辺アウェアネス」の
概念は、以下の説明によって最もよく説明することがで
きる。一般に、本発明の周辺アウェアネスインターフェ
ースは、焦点の作業を大幅に中断せずに周囲の世界に関
する情報を受け取る、人間の生来の能力を利用する。こ
の焦点の作業を中断せずに周辺の形で情報を知覚する人
間の生来の能力の自明な例の1つが、人が、廊下でボブ
とジェーンの間の議論を小耳にはさみ、ジェーンが休暇
から戻ったことを認識できることである。本発明は、周
辺アウェアネスインターフェースと共にこの能力を利用
する。そのような周辺アウェアネスインターフェース
は、何らかの情報の状態変化があった時に表示される別
個のユーザインターフェースイベントではなく、常にオ
ンであり、可視である。したがって、本発明による周辺
アウェアネスは、新しいか更新された情報に即座に露骨
にユーザの注意を引くのではなく、その情報を周辺で使
用可能にし、その結果、ユーザがそちらを見ようと決心
した場合に、その時に観察され得るようにする。さら
に、一実施形態では、ユーザ通知の有効性を高めるため
に、周辺アウェアネスインターフェースは、情報の時間
感度(time sensitivity)または優先
順位に応じて、周辺アウェアネスと通知すなわち、可聴
および/または可視のアラートとの両方の戦略を使用す
る。本発明の周辺アウェアネスインターフェースは、本
明細書で説明するように、アイテムを表示するための、
ユーザのディスプレイデバイス上のディスプレイ領域を
提供する。
【0017】さらに、通信連絡先に関して、本発明のシ
ステムおよび方法は、連絡先と対話するための「パーソ
ンセントリックインターフェース(person−ce
ntric interface)」を提供する。この
パーソンセントリックインターフェースによって、人ま
たは他の実体が、周辺ディスプレイの最前部に持ってこ
られ、その結果、特定の人または実体との通信を、簡単
にレビューまたは開始することができるようになると同
時に、そのような人または実体の通信アベイラビリティ
を、単に周辺ディスプレイを見ることによってユーザが
理解できるようになる。この機能は、各通信連絡先の通
信アベイラビリティまたは状況を視覚的に表すために、
特定の通信連絡先を表す各アイテム内に、ピクチャ、イ
メージ、アイコン、アバタ(avatar)などを表示
することによって達成される。代替実施形態では、この
パーソンセントリックインターフェースに、さらに、た
とえば通信履歴(communication his
tory)および通信アベイラビリティなどの連絡先固
有情報、ならびに、たとえば電子メール、メッセージン
グサーバ、ボイスメール、電話番号、ピアツーピア(p
eer−to−peer)ファイル転送などの複数のア
クセスポイントまたは通信チャネルのいずれかを介する
特定の連絡先に関する通信アクセスおよび対話が含まれ
る。
【0018】上で注記したように、情報および通信機能
の指定、追跡または受信、および提供は、本発明に従っ
て、「ビューア」と対にされた時に、関心ある情報の周
辺アウェアネスをユーザに提供する、以下で「チケッ
ト」と称する、少なくとも1つのカスタマイズ可能な動
的にカプセル化(encapsulate)されたオブ
ジェクトの使用を介して達成される。上で注記したよう
に、チケットとビューアの組み合わせを、「アイテム」
と称する。
【0019】一般に、チケットは、XMLデータファイ
ルなどのデータ構造によって表される。各チケットに
は、そのチケットによってどの情報または通信連絡先が
表されるかに関する命令、ならびに情報または通信連絡
先と対話する複数の従来の手段のいずれかを表す特定の
「サービス」へのポインタが含まれる。これらのサービ
スは、事前に定義されたまたはユーザ定義可能であるサ
ービスのライブラリから、自動的にまたは手動で選択さ
れる。具体的に言うと、異なるサービスは、従来の情
報、情報のソース、または通信連絡先のいずれかとの、
アクセス、受信、検索、および/または他の形の対話の
機能性を提供する、共有されるコードまたは関数(fu
nction)を表す。さらに、一実施形態で、従来の
情報、情報のソース、または通信連絡先のいずれかとの
複雑な対話を提供するために、複数のサービスを組み合
わせて使用することに留意されたい。
【0020】本発明に関して、「サービス」の一例が、
従来のMAPIサーバに接続することによって電子メー
ルフォルダを監視するのに必要な機能性である。サービ
スのもう1つの例が、電子メールメッセージを送信また
は受信する機能性である。関連するサービスが、たとえ
ばインスタントメッセージング方式またはピアツーピア
通信方式などの、任意の数の従来の方法を介する、連絡
先と通信する機能性または情報を転送する機能性を提供
する。サービスのもう1つの例が、テキストファイルを
ある言語から別の言語に変換する機能性である。サービ
スのもう1つの例が、データベースを監視するのに必要
な機能性である。サービスのもう1つの例が、ウェブサ
イトまたはリモートサーバからデータを受信または検索
する機能性である。明らかに、従来の情報、情報のソー
ス、または通信連絡先と対話するいかなる従来の方法を
も、本発明による1つまたは複数のチケットによって使
用される共有サービスとして実施することができる。
【0021】さらに、上で注記したように、各チケット
の命令に、そのチケットによって表されるすべてのタイ
プの情報または通信連絡先を表示する能力を有する、複
数の特殊化されたビューアの1つへのポインタが含まれ
る。言い換えると、各チケットは、ユーザが追跡を望む
情報または連絡先およびユーザがその特定の情報をどの
ように表示することを望むかの定義、ならびに情報また
は連絡先にアクセスおよび/または対話する複数の従来
の手段のいずれかを使用する能力の組み合わせを表す。
【0022】たとえば、ユーザが関心を持つ情報に、リ
モート電子データベースに常駐する特定の電子ファイル
に関する統計情報を含めることができる。この単純な例
に対して、ユーザは、何人がその電子ファイルを読んだ
か、またはそれが修正されたかどうかを知ることに関心
を持つ可能性がある。その結果、カスタマイズ可能なチ
ケットに、統計情報が使用可能になった時にそれを収集
できるように、電子ファイルをホスティングするリモー
トサーバにリンクするのに「サービス」を使用する命令
が含まれる。さらに、このチケットには、どのデータを
表示するかに関する命令と、そのデータを表示するのに
どのビューアを使用するかに関する命令が含まれる。デ
ータの表示に関するそのような命令には、単純に、ファ
イルを読んだ人数を表示する命令、および/または、そ
のユーザ以外の誰かによってファイルが修正された時
に、表示される情報の色を変更する命令を含めることが
できる。明らかに、この例は、どの情報またはデータを
表示できるか、もしくは情報またはデータを表示できる
方法を制限することを意図されたものではない。という
のは、そのようなファイルまたは関心ある他の情報に関
する多数の他のタイプの統計データまたは他のデータ
を、本発明に従って収集するかつ/または表示すること
ができるからである。
【0023】上で述べたように、各チケットは、「アイ
テム」を作成するために、「ビューア」と対にされる。
これらのビューアは、前述のチケット命令に従って1つ
または複数のサービスを介して検索された情報または連
絡先データを有する、サイズ変更可能なサムネイルまた
はアイコンサイズのウィンドウとしてチケットをグラフ
ィカルに表示する。具体的に言うと、ビューアは、テキ
スト情報、可聴情報、または、静止イメージまたはライ
ブイメージを含むグラフィカル情報、もしくは、テキス
ト情報、可聴情報、またはグラフィカル情報の任意の組
み合わせを有するチケットを動的に表示することができ
る。たとえば、あるビューアタイプが、以下で説明する
ように、連絡先情報すなわち「パーソンチケット」を表
示でき、もう1のビューアタイプが、たとえば受信メッ
セージ数、または特定のソースからのメッセージの数な
どの特定の電子メール情報を表示することができ、もう
1つのビューアが、データベースからの特定の情報のサ
マリをサムネイル内で提供するためにデータベースと対
話するように設計される。ビューアタイプのさらなる例
には、静止イメージを表示できるビューア、ビデオイメ
ージを表示できるビューア、通信状況のサマリを表示で
きるビューア、データベース照会の結果を表示できるビ
ューアなどが含まれる。明らかに、どのようなタイプの
ビューアでも、可能なすべての情報を表示できることを
保証するために、いかなる対応するタイプの情報にも関
連付けられるように設計することができる。
【0024】上で述べた利点のほかに、本発明の他の利
点は、添付図面と共に読まれる時の以下の詳細な説明か
ら明白となろう。
【0025】本発明の具体的な特徴、態様、および長所
は、以下の説明、請求項、および添付図面に関してより
よく理解されよう。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態の以下
の説明では、本明細書の一部を形成し、本発明を実践で
きる特定の実施形態を例として示す、添付図面を参照す
る。本発明の範囲から逸脱せずに、他の実施形態を使用
することができ、構造的変更を行うことができることを
理解されたい。
【0027】1.0 例示的オペレーティング環境 図1に、本発明を実施することができる適当なコンピュ
ーティングシステム環境100の例を示す。本発明を、
コンピューティングデバイスによって実行される、プロ
グラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令の一
般的な文脈で説明することができる。一般に、プログラ
ムモジュールには、特定のタスクを実行するか、特定の
抽象データ型(abstract data typ
e)を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェク
ト、コンポーネント、データ構造などが含まれる。本発
明は、通信ネットワークを介してリンクされたリモート
処理デバイスによってタスクが実行される分散コンピュ
ーティング環境(distributed compu
ting environment)で実践することも
できる。分散コンピューティング環境では、プログラム
モジュールを、メモリストレージデバイスを含む、ロー
カルとリモートの両方のコンピュータ記憶媒体に配置す
ることができる。コンピューティングシステム環境10
0は、適当なコンピューティング環境の一例でしかな
く、本発明の使用または機能性の範囲に関する制限を暗
示する目的のものではない。コンピューティング環境1
00を、例示的オペレーティング環境100内に図示さ
れたコンポーネントのいずれかまたはその組合せに関す
る依存性または要件を有するものとも解釈してはならな
い。
【0028】図1に関して、本発明を実施する例示的シ
ステムには、コンピューティングデバイス100などの
コンピューティングデバイスが含まれる。本発明と共に
使用するのに適する周知のコンピューティングデバイ
ス、システム、環境、および/または構成には、パーソ
ナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルド
コンピュータ、ラップトップコンピュータもしくはモバ
イルコンピュータ、またはセル電話などの通信デバイ
ス、Pocket PCおよびPDA、マルチプロセッ
サシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セ
ットトップボックス、プログラマブル消費者電子製品、
ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレーム
コンピュータ、上記のシステムまたはデバイスのいずれ
かを含む分散コンピューティング環境などが含まれる
が、これに制限はされない。
【0029】最も基本的な構成で、コンピューティング
デバイス100には、少なくとも1つの処理ユニット1
02およびメモリ104が含まれる。コンピューティン
グデバイスの正確な構成およびタイプに応じて、メモリ
104を、揮発性(RAMなど)、不揮発性(ROM、
フラッシュメモリなど)、またはこの2つの組み合わせ
とすることができる。図1の破線106によって示され
る、この最も基本的な構成は、パーソナルコンピュー
タ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、
ラップトップコンピュータもしくはモバイルコンピュー
タ、またはセル電話などの通信デバイス、Pocket
PCおよびPDA、マルチプロセッサシステム、マイ
クロプロセッサベースのシステム、セットトップボック
ス、プログラマブル消費者電子製品、ネットワークP
C、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、
分散コンピューティング環境、サーバ、ルータ、ネット
ワークPC、ピアデバイス、または他の一般的なネット
ワークノードのいずれかを表すと理解することができ
る。
【0030】さらに、デバイス100は、追加の特徴/
機能性を有することもできる。たとえば、デバイス10
0に、磁気ディスク、光ディスク、またはテープを含む
がこれに制限されない追加ストレージ(リムーバブル
(removable)および/または非リムーバブ
ル)を含めることもできる。そのような追加ストレージ
は、図1では、リムーバブルストレージ108および非
リムーバブルストレージ110によって示されている。
コンピュータ記憶媒体には、コンピュータ可読命令、デ
ータ構造、プログラムモジュール、または他のデータな
どの情報のストレージの任意の方法またはテクノロジで
実施される、揮発性および不揮発性の、リムーバブルお
よび非リムーバブルの媒体が含まれる。メモリ104、
リムーバブルストレージ108、および非リムーバブル
ストレージ110のすべてが、コンピュータ記憶媒体の
例である。コンピュータ記憶媒体には、RAM、RO
M、EEPROM、フラッシュメモリ、または他のメモ
リテクノロジ、CD−ROM、ディジタル多用途ディス
ク(DVD)、または他の光ストレージ、磁気カセッ
ト、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、または他の
磁気ストレージデバイス、もしくは、所望の情報を格納
するのに使用でき、デバイス100によってアクセスで
きる他の媒体が含まれるが、これに制限はされない。そ
のようなコンピュータ記憶媒体のいずれであっても、デ
バイス100の一部とすることができる。デバイス10
0には、デバイスが他のデバイスと通信できるようにす
る通信接続112も含めることができる。
【0031】通信接続112は、通信媒体の例である。
通信媒体は、通常は、搬送波または他のトランスポート
メカニズムなどの変調されたデータ信号で、コンピュー
タ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、また
は他のデータを実施し、通信媒体には、すべての情報配
送媒体が含まれる。用語「変調されたデータ信号」は、
信号内で情報をエンコードする形で、その特性の1つま
たは複数をセットまたは変更された信号を意味する。制
限ではなく例として、通信媒体には、有線ネットワーク
または直接配線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤
外線、および他の無線媒体などの無線媒体が含まれる。
上記のいずれの組み合わせも、コンピュータ可読媒体の
範囲に含まれる。
【0032】本明細書で使用する用語コンピュータ可読
媒体には、記憶媒体と通信媒体の両方が含まれる。デバ
イス100は、キーボード、マウス、ペン、音声入力デ
バイス、タッチ入力デバイス、カメラなどの入力デバイ
ス114も有することができる。ディスプレイ、スピー
カ、プリンタなどの出力デバイス116も、含めること
ができる。これらのデバイスのすべてが、当技術分野で
周知であり、ここで詳細に説明する必要がない。
【0033】コンピューティングデバイス100は、以
下の節で説明するように、情報の検索および/または受
信のために1つまたは複数のリモートコンピューティン
グデバイスへの論理接続を使用して、ネットワーク化さ
れた(networked)環境で動作することができ
る。リモートコンピューティングデバイスには、パーソ
ナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルド
コンピュータ、ラップトップコンピュータもしくはモバ
イルコンピュータ、またはセル電話などの通信デバイ
ス、Pocket PCおよびPDA、マルチプロセッ
サシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セ
ットトップボックス、プログラマブル消費者電子製品、
複数のネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフ
レームコンピュータ、分散コンピューティング環境、サ
ーバ、ルータ、1つのネットワークPC、ピアデバイ
ス、または他の一般的なネットワークノードを含めるこ
とができるが、これに制限されず、通常は、コンピュー
ティングデバイス100に関して上で説明した要素の多
数またはすべてが含まれる。図1に示された通信接続1
12には、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広
域ネットワーク(WAN)、または他の有線ネットワー
クまたは無線ネットワークが含まれる。そのようなネッ
トワーキング環境は、オフィス、企業全体のコンピュー
タネットワーク、イントラネット、およびインターネッ
トで一般的である。
【0034】いかなるネットワーキング環境で使用され
る時にも、コンピューティングデバイス100は、通常
は、ネットワークインターフェース、ネットワークアダ
プタ、モデム、またはネットワークを介して通信を確立
する他の従来の手段を介してネットワークに接続され
る。本明細書で述べるネットワーク接続が、例示的であ
り、コンピューティングデバイス間の通信リンクを確立
する多数の他の手段を使用できることを理解されたい。
【0035】例示的なオペレーティング環境を説明した
ので、この説明の残りの部分は、本発明のシステムおよ
び処理、本発明のコンポーネント、本発明を実施する例
示的なプログラムモジュールおよび処理、本発明による
例示的ユーザインターフェース、および本発明を例示す
る実用的な例の議論にあてる。具体的に言うと、本発明
のシステムおよび処理を、まず、図2に関して説明す
る。図2は、本発明によるシステムおよび処理を実施す
る例示的なシステムコンポーネントを示す高水準の一般
アーキテクチャ図である。その後、本発明によるシステ
ムおよび処理を実施する例示的プログラムモジュール
を、図3の例示的システム図に関して説明する。次に、
周辺アウェアネスインターフェースを介してユーザに関
心ある連絡先および情報の周辺アウェアネスをユーザに
自動的に提供する例示的処理を、図4の流れ図に関して
説明する。さらに、例示的ユーザインターフェースを、
図6のブロック図に関して説明する。最後に、本発明の
複数の実用的な例を、図6から20の例示的スクリーン
イメージに関して説明する。
【0036】2.0 システムの概要 現在、通常のユーザは、毎日使用するさまざまな異なる
アプリケーション、デバイス、およびサービスを有す
る。しかし、そのようなテクノロジは、互いにシームレ
スに動作しないので、異なるテクノロジにユーザに適合
させるかユーザの代わりに一緒に働かせるのではなく、
ユーザが、各テクノロジに適応しなければならない。具
体的に言うと、現代のコンピューティングの1つの中心
的発想には、単に特定のアプリケーションを用いるか特
定のデバイスから作業するのではなく、人または他の実
体すなわち連絡先と共に、ほとんど無限の数のソースの
いずれかからの情報を用いて、作業または通信すること
が含まれる。しかし、人または他の実体との通信へのア
クセスは、1つまたは複数のユーザインターフェースま
たはアプリケーションの中に埋もれる傾向を有し、特定
の情報へのアクセスも、複数のアプリケーション、ユー
ザインターフェース、または関連しないソースの間で埋
もれるか分散している。
【0037】本発明は、複数のプラットフォームにまた
がって押し付けがましくない形で、すなわち「周辺アウ
ェアネスインターフェース」で、動的な通信アクセスお
よび情報アウェアネスを提供する統合された動的周辺イ
ンターフェースを提供し、従来の通信アクセス方式およ
び情報アクセス方式によって解決されないままになって
いる他の問題のホストと共に、上記の問題に対処する。
この周辺アウェアネスインターフェースは、ユーザに、
任意の数の通信連絡先および特定のタイプの情報または
情報のソースの、動的に更新される状況、アベイラビリ
ティ、および状態を提供する。そのような関心ある通信
連絡先および情報には、たとえば、人、会社、組織など
の実体が自由に通信できる時、共有ファイルまたは共有
フォルダが修正された時、共有データベースまたは共有
ワークスペースの情報が変化した時、電子メール状況、
カレンダ、インターネットのウェブページ、天気予報、
予約、スケジュール、統計情報、株式相場、交通情報、
またはユーザが関心を持つ可能性がある他の情報のすべ
てが含まれる。さらに、一実施形態では、以下で述べ、
3.2節で詳細に説明するように、動的通信アクセスお
よび情報アウェアネスの特定の要素が、インターネット
アクセスまたは他のネットワークアクセスを有する複数
のデバイスのいずれからでもユーザがアクセス可能であ
る。そのようなデバイスには、異なる位置すなわち、自
宅、仕事場などに常駐するコンピュータ、パームトップ
・コンピューティングデバイスまたはハンドヘルド・コ
ンピューティングデバイスなどのハンドヘルドデバイ
ス、パーソナルオーガナイザ、セル電話、または他のイ
ンターネット対応デバイスまたはネットワーク対応デバ
イスが含まれる。
【0038】本発明に関して、「周辺アウェアネス」の
概念は、次の議論によって最もよく説明される。一般
に、本発明の周辺アウェアネスインターフェースは、焦
点の作業を大幅に中断せずに周囲の世界に関する情報を
受け取る、人間の生来の能力を利用する。この焦点の作
業を中断せずに周辺の形で情報を知覚する人間の生来の
能力の自明な例の1つが、人が、廊下でボブとジェーン
の間の議論を小耳にはさみ、ジェーンが休暇から戻った
ことを認識できることである。本発明は、周辺アウェア
ネスインターフェースと共にこの能力を利用する。その
ような周辺アウェアネスインターフェースは、何らかの
情報の状態変化があった時に表示される別個のユーザイ
ンターフェースイベントではなく、常にオンであり、可
視である。したがって、本発明による周辺アウェアネス
は、新しいか更新された情報に即座に露骨にユーザの注
意を引くのではなく、その情報を周辺で使用可能にし、
その結果、ユーザがそちらを見ようと決心した場合に、
その時に観察され得るようにする。さらに、一実施形態
では、ユーザ通知の有効性を高めるために、周辺アウェ
アネスインターフェースは、情報の時間感度または優先
順位に応じて、周辺アウェアネスと通知すなわち、可聴
および/または可視のアラートとの両方の戦略を使用す
る。
【0039】さらに、通信連絡先に関して、本発明のシ
ステムおよび方法は、通信連絡先と対話するための「パ
ーソンセントリックインターフェース」を提供する。こ
のパーソンセントリックインターフェースによって、人
または他の実体が、周辺アウェアネスインターフェース
の最前部に持ってこられ、その結果、特定の人または実
体との通信を、簡単にレビューまたは開始することがで
きるようになると同時に、そのような人または実体の通
信アベイラビリティを、単に周辺ディスプレイを見るこ
とによってユーザが理解できるようになる。この機能
は、特定の通信連絡先を表す各アイテム内に、ピクチ
ャ、イメージ、アイコン、アバタなどまたはその組合せ
を表示することによって達成される。これらのグラフィ
カル表現は、連絡先のアベイラビリティまたは状況を示
すための従来のソーシャルキュー(social qu
eue)を使用して各通信連絡先の通信アベイラビリテ
ィまたは状況を視覚的に表すように働く。
【0040】たとえば、一実施形態では、人のイメージ
の正面のクローズアップすなわち、ユーザを見ている人
のイメージを使用して、その人が通信に応じられること
を示し、人のプロファイルイメージすなわち、横を向い
た人を使用して、その人が、忙しいか他の理由で通信に
応じられないことを示す。その結果、そのようなイメー
ジを一瞥するだけで、特定の連絡先が通信に応じられる
かどうかをユーザに即座に知らせることができる。この
例はしかし、通信の状況およびアベイラビリティを示す
ためのグラフィカル表現の使用の多数の可能な実施形態
の1つにすぎない。これらの概念を、以下で詳細に説明
する。
【0041】一般に、本発明は、指定された通信連絡先
および情報要素が、動的に追跡または受信され、進行中
の形でユーザに提供される統合された対話式周辺アウェ
アネスディスプレイでの動的な通信アクセスおよび情報
アウェアネスの提供として説明することができる。テス
トされた実施形態では、この能力が、従来のディスプレ
イデバイスの一端に沿った永続的ディスプレイストリッ
プ内の1つまたは複数のカラムに表示される少なくとも
1つのカスタマイズ可能なダイナミックサムネイルを介
して提供される。さらに、追加の実施形態では、サムネ
イルが、ディスプレイ全体を含む、ディスプレイの任意
の1つの部分または複数の部分に表示される。ディスプ
レイ全体がカバーされる実施形態は、本発明のシステム
および方法が、たとえばハンドヘルドコンピューティン
グデバイス、パームトップコンピューティングデバイ
ス、セル電話、または限られたディスプレイ面積を有す
る任意の他の電子デバイスなどの比較的小さいディスプ
レイ面積を有するデバイスで使用される場合に、特に有
用である。たとえば、図9を参照されたい。
【0042】カスタマイズ可能なダイナミックサムネイ
ルのそれぞれが、たとえば特定の個人、会社、組織、ま
たは他の実体などの特定の通信連絡先と、ユーザが関心
を持つ可能性がある情報の特定の要素のいずれかを表
す。そのような情報要素には、たとえば、共有ファイル
または共有フォルダが修正された時、共有データベース
または共有ワークスペースの情報が変化した時、電子メ
ール状況、カレンダ、インターネットウェブページ、天
気状況、予約、スケジュール、統計情報、株式相場、交
通情報、またはユーザが関心を持つ可能性がある他のイ
ンターネットまたはネットワークからアクセス可能な情
報のすべてが含まれる。
【0043】前述のダイナミックサムネイルまたは「ア
イテム」には、一般に、関心ある連絡先または情報を記
述した「チケット」と、チケットによって表される通信
連絡先または情報を表示するための特殊化された「ビュ
ーア」の組み合わせが含まれる。本発明のシステムおよ
び処理は、1つまたは複数の「サービス」を使用して、
自動的に、各チケットによって記述される情報または通
信連絡先と対話するか、その情報の現在状態および/ま
たは通信連絡先の状況を追跡するか、受信する。情報の
現在状態および通信連絡先の状況が、アイテムをグラフ
ィカルにかつ/またはテキスト的に表示する対話式「周
辺アウェアネス」インターフェース内に常駐する「コン
テナ」内で各「アイテム」をホスティングすることによ
って、動的に提供される。周辺アウェアネスインターフ
ェースには、潜在的にユーザの気を散らすか妨害するこ
とのすべてを最小にする形で、情報および/または通信
連絡先が表示される。
【0044】一般に、チケットは、XMLデータファイ
ルなどのデータ構造によって表される。各チケットに
は、そのチケットによってどの情報または通信連絡先が
表されるかに関する命令、ならびに情報または通信連絡
先にアクセスかつ/または対話する複数の従来の手段の
いずれかを表す特定の「サービス」へのポインタが含ま
れる。これらのサービスは、事前に定義されたまたはユ
ーザ定義可能であるサービスのライブラリから、自動的
にまたは手動で選択される。具体的に言うと、異なるサ
ービスは、従来の情報、情報のソース、または通信連絡
先のいずれかとの、アクセス、受信、検索、および/ま
たは他の形の対話の機能性を提供する、共有されるコー
ドまたは関数を表す。これらのサービスは、単独でまた
は組み合わせてのいずれかで使用され、1つまたは複数
のチケットがこれらのサービスを同時に使用することが
できるという意味で、共有される。その結果、一実施形
態で、従来の情報、情報のソース、または通信連絡先と
の複雑な対話を提供するために、複数のサービスを組み
合わせて使用することに留意されたい。
【0045】本発明に関して、「サービス」の一例が、
従来のMAPIサーバに接続することによって電子メー
ルフォルダを監視するのに必要な機能性である。サービ
スのもう1つの例が、電子メールメッセージを送信また
は受信する機能性である。関連するサービスが、たとえ
ばインスタントメッセージング方式またはピアツーピア
通信方式などの、任意の数の従来の方法を介する、連絡
先と通信する機能性または情報を転送する機能性を提供
する。サービスのもう1つの例が、テキストファイルを
ある言語から別の言語に変換する機能性である。サービ
スのもう1つの例が、データベースを監視するのに必要
な機能性である。さらにサービスのもう1つの例が、ウ
ェブサイトまたはリモートサーバからデータを受信また
は検索する機能性である。明らかに、従来の情報、情報
のソース、または通信連絡先と対話する任意の従来の方
法を、本発明による1つまたは複数のチケットによって
使用される共有サービスとして実施することができる。
【0046】さらに、上で注記したように、各チケット
の命令には、そのチケットによって表されるすべてのタ
イプの情報または通信連絡先を表示する能力を有する、
複数の特殊化された「ビューア」の1つへのポインタが
含まれる。言い換えると、各チケットは、ユーザが追跡
を望む情報または連絡先およびユーザがその特定の情報
または連絡先をどのように表示することを望むかについ
ての定義、ならびに複数の従来の手段すなわち、情報ま
たは連絡先にアクセスし対話するサービスのいずれかを
使用する能力の組み合わせを表す。そのようなアクセス
または対話は、ローカルに達成するか、ローカルイント
ラネット、エクストラネット、有線ネットワーク、無線
ネットワーク、インターネットなどを介して、任意の従
来の通信プロトコルを介して達成することができる。
【0047】上で述べたように、各チケットは、「アイ
テム」を作成するために、「ビューア」と対にされる。
これらのビューアは、前述のチケット命令に従って1つ
または複数のサービスを介して検索された情報または連
絡先データを有する、サイズ変更可能なサムネイルまた
はアイコンサイズのウィンドウとしてチケットをグラフ
ィカルに表示する。具体的に言うと、ビューアは、テキ
スト情報、可聴情報、または、静止イメージまたはライ
ブイメージを含むグラフィカル情報、もしくは、テキス
ト情報、可聴情報、またはグラフィカル情報の任意の組
み合わせを有するチケットを動的に表示することができ
る。たとえば、あるビューアタイプが、以下で説明する
ように、連絡先情報すなわち「パーソンチケット」を表
示でき、もう1のビューアタイプが、たとえば受信メッ
セージ数、または特定のソースからのメッセージの数な
どの特定の電子メール情報を表示することができ、もう
1つのビューアが、データベースからの特定の情報のサ
マリをサムネイル内で提供するためにデータベースと対
話するように設計される。ビューアタイプのさらなる例
には、静止イメージを表示できるビューア、ビデオイメ
ージを表示できるビューア、通信状況のサマリを表示で
きるビューア、データベース照会の結果を表示できるビ
ューアなどが含まれる。明らかに、どのようなタイプの
ビューアでも、可能なすべての情報を表示できることを
保証するために、対応するタイプの情報に関連付けられ
るように設計することができる。
【0048】上で注記したように、「アイテム」すなわ
ちチケット/ビューア対は、任意の数のアイテムをホス
ティングする能力を有する「コンテナ」によってホステ
ィングされる。これらのコンテナは、以下で詳細に説明
する(2.1.4節を参照されたい)が、少なくとも一
般的な意味で、アイテムの配置、表示、またはレンダリ
ングを行うことができ、その中でユーザがアイテムと対
話できる、ディスプレイデバイス上に設けられる領域と
みなすことができる。さらに、これらのコンテナは、た
とえばチケットまたはアイテムをコンテナ内に配置でき
るようにする、アイテムをコンテナ内へまたはコンテナ
の外へ移動するかコンテナ内で配置できるようにする、
およびコンテナ内のアイテムが他のアプリケーションウ
ィンドウによって覆われないようにするなど、チケット
およびアイテムに関する共通のサービスを提供する。や
はり、上で注記したように、特定のコンテナが、任意の
数のアイテムをホスティングすることができる。さら
に、以下でも詳細に説明するように、任意の数のコンテ
ナが、所与のディスプレイデバイス上に同時に存在する
ことができる。テストされた実施形態では、本明細書に
記載の周辺アウェアネスインターフェースが、「サイド
バー」を形成するコンテナによって表される。このサイ
ドバーは、一般に、従来のディスプレイデバイスの一端
に沿った永続的な対話式ディスプレイストリップ内のア
イテムの1つまたは複数のカラムをホスティングするコ
ンテナとして説明することができる。
【0049】コンテナは、周辺アウェアネスユーザイン
ターフェースを介してユーザがアクセス可能である。ユ
ーザは、本明細書に記載のようにアイテムをコンテナ内
に表示するのに使用されるデバイスに適当な、任意の従
来のポインティングデバイス、キーボードなどを使用し
て、このユーザインターフェースと対話することができ
る。さらに、各アイテムは、連絡先、電子メールフォル
ダ、関心ある他の情報のいずれを表すものであっても、
アクション可能であることが好ましい。その結果、たと
えばマウス、キーボード、スタイラス、タッチパッドな
どの複数の従来の入力デバイスのいずれかを介する任意
のアイテムの選択または他の形での対話が、以下で説明
するように、文脈依存(context sensit
ive)メニューまたはアイテム固有情報またはツール
チップタイプウィンドウのインスタンス化など、所与の
アイテムに適当な特定のアクションを開始するように働
く。
【0050】たとえば、電子メール受信トレイフォルダ
を監視するための電子メールチケットがあると仮定する
と、フォルダ内の受信したメッセージの数のサマリが、
サムネイルすなわち、コンテナによってホスティングさ
れるアイテムに表示されることが好ましい。さらに、電
子メールアイテムをクリックするか、その上にポインテ
ィングデバイスをホバー(hover)することによっ
て、電子メールチケット命令に従って追跡/監視される
電子メール受信トレイフォルダの内容を含む電子メール
ポップアップウィンドウが表示される。以下で詳細に説
明するように、ユーザは、メッセージがユーザの電子メ
ールアプリケーション内でアクセスまたは表示されてい
る場合と同一の形で、このウィンドウ内のいずれのメッ
セージでも対話することができる。言い換えると、この
例では、ユーザが、電子メールポップアップウィンドウ
内から直接に、メッセージを読む、転送する、削除す
る、返信する、またはメッセージに対する任意の他の従
来のメッセージングタイプアクションを実行することが
できる。この機能性は、所望の電子メール機能性を有す
る電子メール固有のビューアを設けることか、追跡/監
視される受信トレイフォルダを表示するためにユーザの
電子メールプログラムのインスタンスをインスタンス化
するビューアを提供することのいずれかによって達成さ
れる。
【0051】上で要約した本発明の概要のほかに、本発
明による代替実施形態として、以下で多数の追加の特徴
を説明する。さらに、上で要約した本発明の特徴のそれ
ぞれを、以下の段落で詳細に説明する。
【0052】2.1 システムコンポーネント 図2は、本発明による周辺アウェアネスインターフェー
スのシステムおよび処理を実施する基本コンポーネント
を示す例示的アーキテクチャ図である。図2で破線によ
って表される箱および箱の間の相互接続が、本発明の代
替実施形態を表すことと、本明細書全体で説明されるこ
れらの代替実施形態のいずれかまたはすべてを、組み合
わせて使用することができることに留意されたい。一般
に、関心ある通信連絡先および情報の指定、追跡または
受信、および状況の提供は、「ビューア」220と対に
された時に、任意の従来のディスプレイデバイス260
上で本発明の周辺アウェアネスインターフェースを実施
するためにコンテナ250を介して関心ある情報および
通信連絡先の周辺アウェアネスをユーザに提供する、
「チケット」210と以下で呼称する、少なくとも1つ
のカスタマイズ可能な動的にカプセル化されたオブジェ
クトの使用を介して達成される。
【0053】本発明によるシステムおよび処理には、4
つの基本コンポーネントすなわち、 1)何を追跡または監視しなければならないか、どこで
どのようにしてデータまたは連絡先情報を見つけること
ができるか、およびどのタイプのビューア220が追跡
または監視されるものを表示するのに適当であるかを記
述した1つまたは複数のチケット210、2)手段すな
わち、それによって、どこでどのようにして情報または
連絡先を追跡または他の形で監視するかを表す0または
1個以上のサービス230、3)各ビューアがコンテナ
250内の特定のチケット210を表示する能力を有す
る、事前に定義されたまたはユーザ定義可能なまたは編
集可能なビューアのライブラリからの1つまたは複数の
ビューア220、および4)チケット/ビューア対すな
わち「アイテム」200をホスティングする、1つまた
は複数のディスプレイデバイス260上に常駐する周辺
アウェアネスインターフェースを表す、1つまたは複数
のコンテナ250が含まれる。
【0054】具体的に言うと、図2からわかるように、
「チケット」210および「ビューア」220の対を備
える「アイテム」200が、任意選択として1つまたは
複数の「サービス」230を使用して、1つまたは複数
の特定の情報ソース240を、動的に追跡、対話、かつ
/または監視する。以下で説明するように(2.1.3
節を参照されたい)、アイテム200の一部を構成する
ビューア220に、サービス230を使用する必要なし
に、HTTPまたは他の通信呼び出しを直接に行うAc
tiveX(登録商標)コントロールまたは他のタイプ
のコントロールを含めることができることに留意された
い。その結果、上で注記したように、アイテム200
は、任意選択として1つまたは複数の「サービス」23
0を使用する。特定の情報のソース240を動的に追跡
または監視することによって、任意の特定の情報または
通信連絡先の現在の状況が、ユーザに提供される。この
情報または連絡先の状況は、グラフィカルに、テキスト
として、またはその何らかの組み合わせを介してのいず
れかで、1つまたは複数のディスプレイデバイス260
上で周辺アウェアネスインターフェースを提供するため
に1つまたは複数のコンテナ250内で1つまたはアイ
テム200をホスティングすることによって提供され
る。
【0055】2.1.1 チケット 一般に、チケット210は、ユーザが追跡を望む情報ま
たは連絡先と、ユーザがその特定の情報または連絡先を
どのように表示することを望むかの定義の組み合わせで
ある。用語「チケット」210は、本明細書では、以下
で詳細に説明する「サイドバー」などのコンテナ250
内のアイテム200の内容を定義する、extensi
ble markup language(XML)構
造、または類似する言語構造を記述するのに使用され
る。具体的に言うと、チケット210は、2つの部分す
なわち、たとえば、コントロール名、チケットに関連付
けられたActiveX(登録商標)(または他のスク
リプト言語)コントロールのCLSID、ローカルにイ
ンストールされていない場合にコードまたはスクリプト
コントロールを得るURLまたはファイルパスなどを含
む、すべてのタイプのアイテムに共通する部分と、たと
えばチケットによって定義される情報または連絡先を表
示するのにどのタイプのビューア220が必要であるか
など、そのチケットタイプに固有のパラメータを含む、
チケットのタイプに基づいて変化する部分からなる。本
発明によるチケット210では、ActiveX(登録
商標)コントロールを使用するが、多数の他のスクリプ
ト言語を使用して、ActiveX(登録商標)コント
ロールの代わりのコントロールまたは命令を作成できる
ことを理解されたい。
【0056】具体的に言うと、チケット210は、コン
テナまたはサイドバー250内でビューア220と共に
ホスティングされる個々のコントロールとして説明する
ことができる。これらのチケット210は、たとえば、
ActiveX(登録商標)、C++、Visual
Basic、およびDHTMLとJava(登録商標)
Scriptの組み合わせなどを含む、複数の従来のプ
ログラミング言語またはスクリプト言語のいずれかを使
用して作成することができる。しかし、以下でコンテナ
250に関して説明するように(2.1.4節を参照さ
れたい)、チケット210の作成にどの言語が使用され
るかに無関係に、チケットは、コンテナによって要求さ
れる特定のインターフェースまたは仕様をサポートし、
その結果、コンテナが、チケット/ビューア対からなる
アイテム200を成功裡に管理できるようにすることが
好ましい。
【0057】例示的なチケット210には、たとえば、
下の5.0節で詳細に説明する通信連絡先チケット(す
なわちパーソンチケット)、電子メールチケット、カレ
ンダチケットまたはスケジューリングチケット、特定の
ディレクトリまたはファイルを監視するためのファイル
システムチケットまたはファイルフォルダチケット、特
定の株に関連する情報を監視するための株式チケット、
特定のデータベースまたはそのようなデータベースの部
分またはサマリを監視するためのデータベースチケッ
ト、インターネットまたはネットワークのウェブページ
またはその一部を監視するためのウェブページチケッ
ト、気象情報を監視または追跡するための気象チケッ
ト、特定の場所の交通情報を監視するためのトラフィッ
クチケットなどが含まれる。明らかに、インターネット
または他のネットワークもしくは通信方法のいずれかを
介してアクセス可能なすべてのタイプの連絡先または情
報が、その連絡先または情報を監視または追跡するため
の関連するチケット210を有することができる。
【0058】たとえば、ユーザが関心を持つ特定の情報
が、特定の電子ファイルに関する統計情報である場合が
ある。この自明な例について、ユーザは、何人がその電
子ファイルを読んだか、またはそれが修正されたかどう
かを知ることに関心を持つ可能性がある。その結果、ユ
ーザが関心を持つ電子ファイルを監視または追跡するカ
スタマイズ可能なチケット210に、複数の従来の電子
通信方法のいずれかを介する、電子ファイルすなわち情
報ソース240の1つへのリンクまたは接続に1つまた
は複数のサービス230を使用する命令が含まれる。さ
らに、関心がある電子ファイルが、ユーザ自身のコンピ
ュータにローカルに常駐する場合に、たとえば、チケッ
ト210に、サービス230の使用を必要とせずに、フ
ァイル情報への直接のアクセス、監視、または追跡を行
う命令を含めることができる。
【0059】どちらの場合でも、前述の例によれば、チ
ケット210に、電子ファイルに関する統計情報が入手
可能になった時に、その情報を動的に収集する、従来の
電子通信方法を使用する命令が含まれる。さらに、以下
で説明するように、チケット210には、特定の情報を
どのように表示するか、ならびにその情報をコンテナ2
50内に表示するのにどのタイプのビューア220が使
用されるかに関する命令も含まれる。そのような命令の
一例に、何人がファイルを読み取ったかを表示する命
令、および/またはユーザ以外の誰かがファイルを修正
した時に表示される情報の色を変更する命令が含まれ
る。さらに、以下で詳細に説明するように、一実施形態
では、そのような表示命令が、ユーザ構成可能であり、
その結果、ユーザが、所望の情報をユーザの選択したフ
ォーマットで表示できるようになる。
【0060】チケット210のもう1つの有用な特徴
は、一実施形態で、チケットが、ユーザ間で共有可能で
あることである。その結果、チケット210を、電子メ
ールを介して、または電子ファイルを転送する任意の他
の手段を介して、共有することができる。たとえば、チ
ケット210に対して、他の電子ファイルと同様に、従
来の技法を使用して、コピー、切取り、貼り付け、格
納、保存、転送、送信などを行うことができる。関連す
る実施形態では、チケット210を、ウェブサイトにポ
ストし、その後、コンテナ250またはディスプレイデ
バイス260上の任意の他の位置に、コピーして貼り付
けるか、ドラッグアンドドロップすることができる。以
下で詳細に説明するように(4.0節を参照された
い)、一実施形態では、ディスプレイデバイス260へ
のチケット210の貼り付けまたはドラッグアンドドロ
ップによって、そのチケット210および関連するビュ
ーア220を含むアイテム200をホスティングするコ
ンテナ250のインスタンスをインスタンス化するの
か、チケットを何らかの他の電子ファイルとして単純に
コピーするのかの選択子をユーザに与える、ウィザード
(wizard)または類似するアプリケーションウィ
ンドウが自動的に呼び出される。
【0061】さらに、やはり以下で詳細に説明するよう
に、単純に1つまたは複数のチケットを、チケットがホ
スティングされることをユーザが望むコンピューティン
グデバイスにコピーするか手動でまたは自動的に送信す
ることによって、チケット210を、ユーザプロファイ
ルまたはデータベースもしくは任意の他のコンピュータ
可読媒体に格納して、ユーザのインターネット対応デバ
イスまたはネットワーク対応デバイスのいずれかを介し
てアクセス可能とするか、ユーザの同僚、顧客、友人お
よび家族などによって共用可能とすることができる。さ
らに、ユーザは、以下で説明するように、ユーザインタ
ーフェースを介して、チケットの追加、編集、または削
除などによって、チケット210を管理することができ
る。
【0062】2.1.2 サービス 上で注記したように、サービスは、事前に定義されたま
たはユーザ定義可能なサービスのライブラリから、自動
的にまたは手動で選択される。上で注記したように、0
または1個以上の「サービス」230が、関心ある特定
の通信連絡先または情報との対話に使用される。現在の
情報または状況は、1つまたは複数のサービス230に
関連する機能性を使用することによって、複数の従来の
通信ソース240の任意の1つまたは複数から、自動的
に、検索または受信のいずれかを行われる、すなわち、
そのような情報の「プル」または「プッシュ」のいずれ
かが行われる。たとえば、そのような情報ソースには、
ローカルファイルサーバ、電子メールサーバ、MAPI
サーバ、ファイル転送サービス、電子データベース、電
子ファイル、インスタントメッセージングまたは他のピ
アツーピア通信方式、または電子データの他の可能なソ
ースのすべてが含まれる。しかし、上で注記したよう
に、サービス230は、1つまたは複数の情報のソース
への通信を単に提供することに制限されない。
【0063】具体的に言うと、異なるサービス230
は、従来の情報、情報のソース、または通信連絡先のい
ずれかへのアクセス、受信、検索、および/または他の
形での対話の機能性を提供する、共有コードまたは共有
関数を表す。これらのサービス230は、それらが、単
独でまたは組み合わされてのいずれかで使用され、1つ
または複数のチケットがそれらを同時に使用することが
できるという意味で、共有される。その結果、一実施形
態で、従来の情報、情報のソース、または通信連絡先の
いずれかとの複雑な対話を提供するために、複数のサー
ビス230が組み合わせて使用されることに留意された
い。
【0064】その結果、上で説明したように、本発明に
関して、「サービス」230の一例が、従来のMAPI
サーバに接続することによって電子メールフォルダを監
視するのに必要な機能性である。サービス230のもう
1つの例が、電子メールメッセージを送信または受信す
る機能性である。関連するサービス230が、たとえば
インスタントメッセージング方式またはピアツーピア通
信方式などの、任意の数の従来の方法を介する、連絡先
と通信する機能性または情報を転送する機能性を提供す
る。サービス230のもう1つの例が、テキストファイ
ルをある言語から別の言語に変換する機能性である。サ
ービス230のもう1つの例が、データベースを監視す
るのに必要な機能性である。サービス230のもう1つ
の例に、ウェブサイトまたはリモートサーバからデータ
を受信または検索する機能性が含まれる。明らかに、従
来の情報、情報のソース、または通信連絡先のいずれか
と対話する任意の従来の方法を、本発明による1つまた
は複数のチケット210によって使用される共有サービ
ス230として実施することができる。
【0065】その結果、事実上制限のないタイプの使用
可能な情報と組み合わされた多種多様な可能な情報ソー
ス240に起因して、各チケット210によって、存在
する場合に、どのサービス230が、すなわち、どの特
定の方法、プロトコル、通信チャネル、または通信デバ
イスが、1つまたは複数の情報ソース240との接続お
よび/または対話に使用されるかが、独立に指定され
る。たとえば、上で説明したものなどの異なる通信方法
は、ローカルファイルシステムのそれぞれに関する情報
の取得、企業データベースへの接続、MSN(商標)に
よって提供されるものなどのメッセージングサービスか
らの人の状況情報の取得、およびユーザの銀行のインタ
ーネットウェブサイトからの保護された財務データの取
得に必要である。その結果、これらの例示的なデータタ
イプのそれぞれに関連するサービス230は、必要なデ
ータのダウンロードおよび/またはそれとの対話のため
に、異なる通信の方法を必要とする。やはり、上で注記
したように、サービス230は、2つまたは2つ以上の
電子デバイス間の通信を完了するための任意の従来の方
法またはプロトコルとすることができる。
【0066】その結果、サービス230に関して、本発
明のインフラストラクチャで、アイテム200すなわち
チケット/ビューア対(210/220)が、どのよう
にして1つまたは複数の特定の情報ソース240と通信
または対話し、その結果、そのようなアイテムが、その
ようなソースからの情報の成功裡の検索、受信、または
対話を行えるようになるかを考慮しなければならないこ
とは明白である。さらに、一実施形態で、特定のサービ
ス230を、複数のアイテム200によって使用するこ
とができ、これによって、必要な帯域幅が最小になる。
たとえば、2つまたは2つ以上のアイテム230が、同
一のデータベースにアクセスしなければならない。すな
わち、1つの電子メールストアへの複数のMAPI接続
の場合、または、複数のアイテム230が、データの検
索または受信のいずれかのためにインターネット接続を
行わなければならない場合に、複数のチケットに提供す
るのに、単一の接続で十分になる可能性がある。言い換
えると、可能な時には必ず、負荷が集約されて、重複し
た通信接続を防ぎ、帯域幅の不要な使用のすべてが制限
される。
【0067】2.1.3 ビューア 上で述べたように、チケット210のそれぞれが、「ビ
ューア」220と対にされる。これらのビューア220
は、前述のチケット命令に従って検索された情報を含
む、サイズ変更可能なサムネイルまたはアイコンサイズ
のウィンドウとして、コンテナ250内にチケット21
0をグラフィカルにかつ/またはテキストとして表示す
る。具体的に言うと、ビューア220は、テキスト情
報、可聴情報、静止イメージまたはライブイメージを含
むグラフィカル情報、もしくはテキスト情報、可聴情
報、またはグラフィカル情報の任意の組み合わせを有す
るチケット210を動的に表示することができる。
【0068】上で注記したように、各チケット210に
は、チケットによって表される通信連絡先または情報を
表示するのにどのビューアを使用するかに関する命令が
含まれる。たとえば、あるビューアタイプが、連絡先情
報すなわち本明細書で説明する「パーソンチケット」を
表示でき、もう1のビューアタイプが、たとえば受信メ
ッセージ数、または特定のソースまたは連絡先からのメ
ッセージの数などの特定の電子メール情報を表示するこ
とができ、もう1つのビューアが、データベースからの
特定の情報のサマリをサムネイル内で提供するためにデ
ータベースと対話するように設計される。ビューアタイ
プのさらなる例には、静止イメージまたはビデオを表示
できるビューア、データベース照会の結果を処理し、表
示できるビューア、電子メールを表示し、対話できるビ
ューア、ウェブページの特定の要素を抽出し、表示でき
るビューアなどが含まれる。したがって、一実施形態で
は、ビューア220が、実際に、特定のタイプのデー
タ、連絡先、または情報を表示するようにそれぞれ設計
された特殊化されたビューアのセットまたはライブラリ
の1つである。しかし、もう1つの実施形態では、ビュ
ーア220が、本質的に個々のビューアの集約である
「マルチビューア」として実施される。これらの「マル
チビューア」は、チケット210の集約またはグループ
化に関する情報を、コンテナ250内の単一のサムネイ
ルタイプビューに表示するのに有用である。チケットの
グループまたは集約という概念と、マルチビューアの使
用の両方が、実用的な例に関して図17および図18に
関して下の6.0節で説明されることに留意されたい。
どちらの実施形態でも、ビューア220は、コンテナ2
50内に、対応する1つまたは複数のタイプのデータ、
通信連絡先、または他の情報を表示することができる。
【0069】ビューア220には、通常は、下記の機能
が含まれる。第1に、ビューアは、チケット210命令
に従って観察される連絡先または情報の最も関連する状
態を示す(たとえば、チケットサムネイル内に表示する
ことのできる、最新の情報および/または情報の最も重
要な部分)。第2に、ビューアは、サムネイルに割り当
てられたスペースを最大限に使用する形でサムネイル内
に情報を自動的に表示する。さらに、以下で注記するよ
うに、コンテナ250およびそれに含まれるサムネイル
が、一実施形態ではサイズ変更可能である。その結果、
一実施形態では、サムネイルがサイズを変更される時
に、ビューアが、サムネイルのサイズまたは使用可能面
積を自動的に検出し、優先順位に基づいてサムネイル内
に収めることができる情報を動的に提供する。すなわ
ち、まず、情報の最も重要な部分が表示され、重要でな
い情報は、スペースが許す限りで表示される。
【0070】たとえば、株式相場アイテム200すなわ
ち株式相場チケット/ビューア(210/220)を有
するコンテナ250がサイズを変更される場合に、特定
の株式取引に関するより多くまたはより少ないのいずれ
かの情報が表示される。具体的に言うと、株式アイテム
が提供するように設計されたもっとも重要な情報が、現
在の株価、高値、安値、および出来高であり、現在値が
最も重要であり、出来高が最も重要でないと仮定する。
この前提に対して、コンテナが、サムネイルに前述の情
報要素のそれぞれすなわち、現在値、範囲、および出来
高が含まれる点からサイズを縮小される場合に、サムネ
イルのサイズが縮小され、サムネイルのサイズが縮小さ
れたので、出来高情報がサムネイルから除去される。サ
ムネイルのサイズをさらに縮小すると、株の価格範囲情
報が、サムネイルから除去される。
【0071】明らかに、この自明な例に鑑みて、多数の
レベルの情報を、所与のアイテム200に関連付けるこ
とができ、アイテムを表すサムネイルが、サイズを拡大
または縮小される時に、上で説明したように、情報が、
スペースの許す範囲で自動的に追加または除去される。
【0072】さらに、本明細書に記載の周辺アウェアネ
スの提供の趣旨において、ビューア220の一実施形態
が、変更される情報または通信の状態または状況に関し
てユーザに控え目に警告するために、グラフィカルに表
示されるチケット210の外見を経時的に自動的に変更
することができる。たとえば、一実施形態では、チケッ
ト210が、1つまたは複数のサービス230を介して
1つまたは複数の情報ソース240から検索された新し
い情報または現在の情報を有する場合に、その新しい情
報または現在の情報を、高コントラストまたは高輝度レ
ベルを使用することによるか、従来のタイプまたはスタ
イルのシェーディングまたはトランスペアレンシを使用
することによって、カラーでまたはグレイスケールで表
すことができる。しかし、時間が経ち、情報が最新でな
くなるにつれて、グラフィカルに表現されたチケット2
10を、ゆっくりとグレイスケールにフェードさせる
か、その代わりに、コントラストまたは輝度レベルをゆ
っくりとフェードさせて、情報のエイジング(agin
g)を示すことができる。この情報のエイジングを示す
能力は、下の7.1節で説明する、1つまたは複数の情
報ソースへの接続が劣化したか切断された場合の「切断
動作(disconnected operatio
n)」に同等に適用される。他の実施形態では、ビュー
ア220が、可聴アラート、可視アラート、または可聴
アラートと可視アラートの所望の組み合わせを提供する
こともできる。関連する実施形態では、ユーザが、以下
で説明するユーザインターフェースを介して、個々のア
ラートまたはアラートのタイプを、中止するか他の形で
編集または変更することができる。
【0073】2.1.4 コンテナ 単純に言うと、コンテナ250は、周辺アウェアネスア
イテム200すなわちチケット/ビューア対(210/
220)をホスティングする。本発明によれば、コンテ
ナ250は、一実施形態で、ディスプレイデバイス26
0の一部またはディスプレイデバイス全体のいずれかに
沿った、アイテム200を表示する常駐「サイドバー」
として実施される。このサイドバーは、常に手前に表示
(always on top)されるという意味で永
続的であるが、他のアプリケーションウィンドウの諸部
分を覆い隠さないように、他の開かれているアプリケー
ションまたはウィンドウに関してディスプレイデバイス
260上での使用可能なディスプレイ面積が制限され
る。しかし、他の実施形態では、コンテナ250は、永
続的でない。すなわち、1つまたは複数のアプリケーシ
ョンウィンドウによって覆われる可能性があり、使用可
能なディスプレイ面積が制限される。さらに、もう1つ
の実施形態では、永続的なコンテナ250と非永続的な
コンテナ250の両方の混合物が、所与のディスプレイ
260に同時に常駐することができる。もう1つの実施
形態では、従来の「自動的に隠す(auto−hid
e)」機能が、1つまたは複数のコンテナ250に関連
付けられ、特定のコンテナが、ユーザがポインティング
デバイスをディスプレイデバイス260の1つの縁の近
くに移動しない限り不可視になる。この実施形態では、
コンテナ250は、ユーザが、ディスプレイ260の、
コンテナが常駐する縁にポインティングを移動した時に
表示される。その後、このコンテナ250は、ユーザが
マウスをコンテナから離れるように移動する時に、ディ
スプレイから自動的に除去される。
【0074】上で説明したように、アイテム200は、
チケット/ビューア対(210/220)を表す。その
結果、アイテム200には、ActiveX(登録商
標)コントロールまたは他のスクリプト言語コントロー
ルが含まれ、このコントロールに、どの情報または通信
連絡先の追跡、獲得などを行うかに関する命令が、チケ
ット210によって命令される形で情報または通信連絡
先を表示するために特殊化されたビューア220と共に
含まれる。一般に、コンテナ250は、以下で説明する
ように、ディスプレイデバイス260上でアイテム20
0を表示するのに使用されるスクリーン面積を指定し、
ユーザインターフェースを介してアイテム200の空間
的なグループ化、集約、および操作を可能にする。さら
に、コンテナは、たとえばアイテムとのユーザ対話など
のあるタイプのイベントをインターセプトでき、これら
のイベントを適当なチケット210コントロールに渡す
ことができる。
【0075】コンテナ250を実施する方法は、さまざ
まな従来のスクリプト言語の使用によるものなど、多数
存在する。たとえば、本発明の実用的な実施形態では、
コンテナ/サイドバーが、コアActiveX(登録商
標)コントロールの助けを借りて、DHTMLおよびJ
Scriptからなる動的でスケーリング可能なウィン
ドウを介して実施される。その結果、一実施形態で、サ
イドバーが、従来のウェブブラウザベースの技法を使用
して、動的なオブジェクトの作成、ホスティング、およ
び操作をサポートする。これは、サードパーティが本発
明のシステムおよび方法と共に使用されるチケット21
0を実施することを望むたびに、大きく複雑な独自コー
ドを開発する必要をなくすように働く。
【0076】さらに、もう1つの実施形態では、コンテ
ナ/サイドバー250は、前述のコンテナコントロール
が事前に定義されたインターフェースをサポートし、そ
の結果、各コンテナが、以下で説明するように、ユーザ
インターフェースについて指定された事前に定義された
ガイドラインによって要求されるようにアイテム200
を管理できるようになることを必要とする。そのような
ガイドラインを実施することによって、エンドユーザの
経験に一貫性が与えられると同時に、すべてのチケット
210が、適当なビューア220と組み合わされた時
に、そのようなチケットを表示することができるすべて
のデバイスと共に機能することが保証される。その結
果、そのような事前に定義されたインターフェースのサ
ポートが、チケットのソースに無関係に、すべてのサー
ドパーティチケット210との互換性を保証するように
働く。言い換えると、コンテナ250は、事前に定義さ
れたガイドラインに従う限り、どのソースからのもので
あっても、コンテナに供給されるすべてのチケット21
0をサポートする形で設計される。
【0077】たとえば、チケット210を実施する例示
的なルールのセットの1つは、1)チケットが、どれほ
どのディスプレイ面積またはスクリーン面積を必要とす
るかを示さなければならず、2)チケットが、構成ユー
ザインターフェースを提供しなければならず、3)チケ
ットが、詳細情報にアクセスするポップアップウィンド
ウすなわち、下の3.1節で説明する「エンハンストツ
ールチップ(enhanced tooltip)」を
提供しなければならず、4)チケットが、コンテナまた
はサイドバー250がそのコンテキストデータすなわち
関心ある情報をチケットに渡せるようにしなければなら
ないことである。
【0078】3.0 システムアーキテクチャ 図3で破線によって表される箱および箱の間の相互接続
が、本発明の代替実施形態を表すことと、本明細書全体
で説明されるこれらの代替実施形態のいずれかまたはす
べてを、組み合わせて使用することができることに留意
されたい。一般に、本発明によるシステムおよび方法
は、情報および連絡先の周辺アウェアネスを提供するた
めに、図3に示されたプログラムモジュールを使用す
る。図3のプログラムモジュールは、図2のアーキテク
チャ図に関して検討される時に、本発明を実施する例示
的なシステムおよび処理を示す。
【0079】一般に、特定のユーザが関心を持つ情報ま
たは連絡先は、1つまたは複数のコンピュータプログラ
ムアプリケーションとのユーザ対話に応答して、そのよ
うなアプリケーションプログラムによって自動的に、ま
たはユーザインターフェースモジュール310を介して
ユーザによってのいずれかで、識別される。関心ある情
報または連絡先が識別された後に、関心ある情報または
連絡先を表すチケットが、チケットマネージャモジュー
ル320を介して作成または修正される。一実施形態で
は、チケットの作成または修正が、ユーザインターフェ
ースモジュール310を介するチケットマネージャモジ
ュールとのユーザ対話に基づいて達成される。どちらの
実施形態でも、チケットは、上で説明したようにビュー
アと対にされて、アイテム200が作成される。
【0080】もう1つの実施形態では、チケットマネー
ジャモジュール320を介するチケットの作成および修
正が、情報または連絡先が識別された後に自動的に行わ
れる。さらに、関連する実施形態では、チケットが、時
間制限付き(timed)であり、所定の時刻またはユ
ーザ定義可能な時刻から、事前に定義された時間期間ま
たはユーザ定義可能な時間期間にわたって表示される。
たとえば、ユーザが、インターネットを介して航空券を
購入するか、自分のカレンダプログラムまたはスケジュ
ーリングプログラムでフライトをスケジューリングする
場合に、チケットマネージャモジュール320が、1つ
または複数の時間制限付きチケットを自動的に作成し、
これらのチケットが、飛行機の出発時刻から所定の時間
の間に自動的に表示される。そのようなチケットには、
たとえば現在の飛行機のスケジュールすなわち、定刻ど
おりか遅れているか、目的地の天気など、ユーザが関心
を持つ多数のタイプの情報を含めることができる。スケ
ジューリングされたフライトの時刻を過ぎた時に、時間
制限付きチケットを表すアイテムが、自動的にディスプ
レイから除去される。さらに、この例で説明した自動的
に作成されるチケットは、時間制限付きチケットである
が、自動的に作成されるチケットが時間制限付きでなけ
ればならないという要件はないことに留意されたい。
【0081】手動でまたは自動的にのいずれかで、チケ
ットが、作成され、ビューアと対にされ、コンテナに配
置された後に、本発明のシステムおよび処理は、情報お
よび通信モジュール330を介してアイテム200の現
在状態を自動的に追跡または受信し、この情報および通
信モジュール330は、本質的に、1つまたは複数の情
報ソースへのアクセスおよび/またはそれとの対話に、
1つまたは複数の前に説明したサービスを使用する。そ
の後、更新された情報および連絡先データが、情報およ
び通信モジュール330によってアイテム200に動的
に返される。アイテム200は、1つまたは複数のコン
テナ250によってホスティングされ、これらのコンテ
ナが、ディスプレイデバイス260に順に表示される。
最後に、一実施形態では、アラートモジュール350
が、特定の情報または連絡先についてユーザに警告する
か、特定の情報または連絡先の内容、状況、またはエイ
ジすなわち、どれほど最近または最新であるかの変化を
他の形で示すために、可視アラート、可聴アラート、可
視通知、可聴通知、またはこれらの組合せを提供する。
【0082】3.1 ユーザインターフェースモジュー
ル ユーザインターフェースモジュール310は、たとえ
ば、キーボード、ポインティングデバイス、音声によっ
てアクティブ化される(voice activate
d)コントロール、または、コンピュータ、PDA、セ
ル電話、パーソナルオーガナイザなどの電子デバイスと
対話するための任意の他の従来の方法など、複数の従来
の入力デバイスのいずれかを使用して複数の機能を実行
することができる。これらの機能を、以下の段落で紹介
し、下の5節で説明する例示的ユーザインターフェース
に関して詳細に説明する。
【0083】具体的に言うと、上で注記したように、ユ
ーザインターフェースモジュール310によって提供さ
れる機能の1つが、ユーザがユーザインターフェースモ
ジュールを介して興味のある特定の情報または連絡先を
指定する能力である。さらに、ユーザインターフェース
モジュール310は、ディスプレイデバイス260に表
示されたコンテナ250内でホスティングされるアイテ
ム200とのユーザ対話を提供する。そのような対話
は、コンテナ250内でホスティングされるアイテム2
00によって表されるアイコン化されたチケットサムネ
イルによって提供されるものを超えるレベルの詳細を提
供する、アクション可能な展開された情報ウィンドウま
たは連絡先ウィンドウすなわち、「エンハンストツール
チップウィンドウ」を呼び出すように働く。
【0084】具体的に言うと、「エンハンストツールチ
ップ」は、拡張された情報を有する大きいアクション可
能なHTML、ActiveX(登録商標)、もしくは
他のスクリプトまたはコードに基づくウィンドウとして
最もよく説明することができる。ツールチップは、一実
施形態で、ユーザがツールチップ内の特定の情報または
要素をクリックするか他の形で選択する場合に、ツール
チップが、アイテム200によって表される特定の情報
または連絡先に関するより詳細な情報に自動的にリンク
するという意味で、アクション可能である。さらに、一
実施形態では、ツールチップをネストすることができ、
ユーザが、第1ツールチップ内の特定の情報または要素
の上でマウスまたは他のポインティングデバイスをホバ
ーする場合に、第1ツールチップまたは「親」ツールチ
ップ内の特定の情報または要素に関連するさらに拡張さ
れた情報を伴う第2ツールチップがポップアップするよ
うになっている。明らかに、ネストされたツールチップ
を実施する時に、任意の数のネスティングのレベルを適
用することができる。
【0085】さらに、ユーザには、ユーザインターフェ
ースモジュール310を介してコンテナ250と直接に
対話する能力も与えられる。たとえば、コンテナ250
とのユーザ対話によって、たとえば、コンテナのサイズ
および位置、コンテナ内のアイテムのグループ化および
集約、およびコンテナ内のアイテムの配置または編成な
どのコンテナプロパティ(property)のユーザ
制御が可能になる。アイテムのグループまたは集約は、
基本的に、コンテナまたはサイドバー250内のアイテ
ムの、ユーザ定義の集合である。グループ化は、複数の
方法のいずれかで達成することができる。まず、グルー
プ化は、コンテナまたはサイドバー250内で、1つま
たは複数のチケットを既存のチケットまたはグループに
単純にドラッグアンドドロップすることによって達成す
ることができる。あるチケットが別のチケットの上にド
ロップされた時に、この両方のチケットを有するグルー
プが自動的に作成される。チケットが既存のグループに
ドロップされた時には、そのチケットが単純にそのグル
ープに追加される。さらに、あるグループを、別のグル
ープにドラッグアンドドロップすることができる。その
結果が、以下で説明するネストされたグループである。
さらに、チケットおよびグループを、チケットマネージ
ャモジュール320を介して管理または作成することが
できる。構造的観点から、一実施形態では、アイテムグ
ループまたはアイテムの集約が、単に、別のコンテナ内
に埋め込まれた1つまたは複数のアイテムを有するコン
テナとして扱われる(下の図11に関する説明を参照さ
れたい)。
【0086】上で説明した、アイテムグループとエンハ
ンストツールチップの両方に関する埋込みは、任意の数
の所望のレベルの埋込みまたはグループ化からなるもの
とすることができる。埋め込まれたコンテナ250また
はサイドバーのそれぞれが、個々のコントロールを含む
関連するDHTMLテーブルまたは類似するスクリプト
を有する。トップレベルのコンテナ250と同様に、埋
め込まれたコンテナも、コントロールによってそれに渡
されるイベント(たとえばドラッグアンドドロップ)を
処理し、これらのイベントを、それ自体で処理するか、
親コンテナに渡すかを選択することができる。さらに、
ユーザが、アイテムのサブグループと、1つまたは複数
の埋め込まれたコンテナのグループとのいずれかを有す
るアイテム200を選択するか他の形でアクティブ化す
る時に、そのサブグループまたは埋め込まれたコンテナ
が、自動的に開かれ、その結果、グループ内のアイテム
または他のコンテナ250と、それに含まれる情報また
は連絡先とが、可視になり、ユーザからアクセス可能に
なる。
【0087】コンテナ250は、ディスプレイウィンド
ウのサイズ変更の技法に似た従来の技法を使用して、す
なわち、ポインティングデバイスで縁または角をつか
み、ウィンドウまたは、この場合ではコンテナのサイズ
を変更することによって、ユーザインターフェースモジ
ュール310を介してスケーリングできる。上で注記し
たように、上で説明したコンテナ/サイドバー250に
は、サムネイルとして表された複数のチケット/ビュー
アの組み合わせが含まれる。各サムネイルに関連するビ
ューアは、ビューアによって表示されるチケットがおさ
まるように自動的にスケーリングされる。その結果、各
チケットに関連するビューアが、コンテナのサイズが変
更される時に、コンテナ250内の使用可能スペースに
おさまるようにサムネイルを自動的にスケーリングす
る。これは、一実施形態では、単一のストリップ内での
すべてのサムネイルの配置が、所定の最小サイズ閾値未
満のサムネイルをもたらす場合に、必要に応じてコンテ
ナをストリップまたはサムネイルのカラムに自動的に分
割することによって達成されることが好ましい。さら
に、一実施形態では、サムネイルの最小の読みやすさ
(legibility)を保証するために、コンテナ
250を縮小する時に、サムネイルがそれ以下には縮小
されない最小サイズがある。
【0088】さらに、一実施形態では、ユーザインター
フェースモジュール310が、ユーザに、情報および通
信モジュール330を介して、チケットに供給されるサ
ービスと直接に対話する能力を与える。具体的に言う
と、この実施形態では、ユーザが、特定のサービスの選
択、コピー、作成、または削除を行うことができる。そ
の結果、アイテム200が独自のまたは非標準の情報ソ
ースまたは連絡先と対話できるようにするために、ユー
ザインターフェースモジュール310を介して個々のサ
ービスを作成またはカスタマイズすることができる。し
かし、本発明の実用的な実施形態では、上で説明したサ
ービスの作成または編集のためなどの、サービスと直接
に対話する能力を、開発者またはサードパーティプログ
ラマに制限して、サービスの正しい機能に干渉する可能
性がある潜在的なユーザエラーを回避する。
【0089】最後に、もう1つの実施形態では、ユーザ
インターフェースモジュールが、アラートモジュール3
50へのユーザアクセスを提供する。このアクセスによ
って、ユーザが、特定のアラートをカスタマイズする、
アラートをオンにするか特定のチケットに関連付ける、
または特定のチケットに関連するアラートをオフにする
か削除することができるようになる。
【0090】3.2 チケットマネージャモジュール 上で注記したように、チケットマネージャモジュール3
20は、関心ある情報または連絡先が識別された後に、
特定のチケットの作成、グループ化、または修正に使用
される。注記したように、チケットは、自動的にまたは
手動でのいずれかで、チケットマネージャモジュール3
20によって作成することができる。さらに、以下で詳
細に説明するように、チケットは、リンク、URL、名
前、ファイル、ファイルパス、アプリケーションなどの
コンテナ250へのドラッグアンドドロップなどのユー
ザアクションを介して、ユーザインターフェースモジュ
ール310を介してチケットマネージャモジュール32
0によって作成することができる。さらに、一実施形態
では、チケットマネージャモジュール320が、ユーザ
による選択、修正、または共有のために、事前に定義さ
れたチケットのライブラリを提供する。たとえば、一実
施形態では、個々のユーザのチケットデータベースに、
例示的な完全に機能するチケットのセットが事前に取り
込まれ、ユーザは、チケットのパーソナルプロファイル
を作成する際にこのセットから選択することができる。
そのようなチケットには、たとえば、汎用パーソンチケ
ット、気象状況、汎用予約プロファイル、スケジュー
ル、統計情報、株式相場、交通情報、またはユーザが関
心を持つ可能性がある他の情報を含めることができる。
チケットが、識別、作成、修正などをされた後に、チケ
ットマネージャモジュール320が、各チケットを適当
に識別されたビューアと対にして、前述のアイテム20
0を作成する。
【0091】もう1つの実施形態では、チケットが、イ
ンターネットまたはネットワークからアクセス可能なデ
ータベースに格納されることが好ましい。その結果、ユ
ーザが、ユーザインターフェースモジュール310を介
してデータベースのチケットの追加、編集、または削除
を行うことによるなど、チケットマネージャモジュール
320を介してチケットを管理することができる。さら
に、チケット350は、上で説明したように一実施形態
で共有可能なので、チケットを、サードパーティが作成
し、電子メール添付またはサードパーティウェブページ
内のドラッグ可能アイコンを介するなど、上で説明した
方法のいずれかを介してユーザに供給することができ
る。そのようなサードパーティチケットには、たとえ
ば、宣伝情報もしくは、顧客またはユーザの注文の追跡
情報など、サードパーティが望むあらゆる情報要素を含
めることができる。ユーザ作成のチケットもしくはチケ
ットライブラリまたはデータベースを介して提供される
チケットと同様に、サードパーティチケットは、他のチ
ケットと同様にチケットマネージャモジュール320を
介して管理される。
【0092】関連する実施形態では、特定のデバイスに
表示される特定のチケットが、各デバイスの過去の使用
パターンに基づくか、ユーザインターフェースモジュー
ル310とチケットマネージャモジュールを介して特定
のデバイスと共に使用される特定のチケットを明示的に
指定することによるかのいずれかで、チケットマネージ
ャモジュール320によって自動的に決定される。たと
えば、特定の個人、企業、組織、または会社などの実体
との通信に関係するチケットは、ユーザのオフィスコン
ピュータからではなく、ユーザのセル電話またはPDA
からのみユーザによって使用されるかアクセスされる可
能性がある。したがって、チケットマネージャモジュー
ルは、ユーザのパーソナルプロファイルのチケットのす
べてが、同一のネットワークアクセス可能データベース
またはインターネットアクセス可能データベースに格納
される場合であっても、ユーザのオフィスコンピュータ
ではなく、ユーザのセル電話またはPDAのディスプレ
イだけにそのチケットを供給する。この実施形態は、特
定のデバイスまたは特定の位置に関してほとんどまたは
全く有用でないチケットによる潜在的な混乱を減らすよ
うに働く。
【0093】3.3 情報および通信モジュール 情報および通信モジュール330は、1つまたは複数の
従来の通信ソースに動的にアクセスし、対話するため
の、前に説明したサービス(図2の230)を利用し
て、上で説明したように通信状況などを含む現在の情報
を動的に提供する。また、上で説明したように、この現
在の情報は、いかなる潜在的にユーザの気を散らすか妨
害することをも最小にする形で、従来のディスプレイデ
バイス260での対話式周辺ディスプレイに自動的かつ
動的に提供される。さらに、もう1つの実施形態では、
上で説明したように、情報および通信モジュール330
が、開発者、サードパーティ、またはユーザによる選択
または修正のために事前に定義されたサービスのライブ
ラリを提供する。サービスが、修正または作成のいずれ
かを行われた後に、サービスは、上で述べたようにアイ
テム200の一部を構成するチケットによる使用のため
に使用可能になる。
【0094】3.4. 本発明の実用的な例を実施する
ための例示的関数 多くのタイプのCOMインターフェース、関数、または
関数のタイプを使用して、本明細書に記載の能力および
機能性を提供できることを、当業者は理解されたい。こ
の注記に鑑みて、6.0節で説明する本発明の実用的な
例は、以下で「Ticket−Interface」、
「Ticket−Interface−File」、お
よび「Tooltip−Interface」と称する
3つの主要なインターフェース関数を使用して実施さ
れ、追加の機能性も、ActiveX(登録商標)コン
テインメント(containment)、および各ビ
ューアのプロパティを表すビューア「プロパティペー
ジ」をサポートするために、標準COMインターフェー
スに基づく。この実用的な例によれば、チケットのメイ
ンディスプレイサーフェスは、Ticket−Inte
rfaceからActiveX(登録商標)サーバイン
ターフェースコントラクト(contract)を派生
することによって実現される、コンテナActiveX
(登録商標)サーバとビューアActiveX(登録商
標)サーバの間の規定された対話および実装を有するA
ctiveX(登録商標)コンテナである。Ticke
t−Interfaceからの派生によって、サイズネ
ゴシエーション、チケットファイルストレージアクセシ
ビリティ(accessibility)、および、ツ
ールチップコントロール、コンテキストメニュー、ウィ
ザードサポートなどの対話サポートサービスが提供され
る。チケットビューアコンテキストデータおよび構成サ
ポートは、Ticket−Interface−Fil
eを介して提供され、ビューアが、コンテナに割り当て
られたXMLチケットファイルにアクセスし、操作し、
関連するチケットファイルへのビューアのプロパティペ
ージユーザインターフェースに関する標準化されたアク
セスを可能にする、インターフェースを公開(expo
se)する。最後に、Tooltip−Interfa
ceによって、チケットビューアにまたがる一貫性のあ
るツールチップユーザ経験が保証され、コンテナと各ビ
ューアおよびこれらの間の高度なツールチップ機能性お
よび挙動が公開される。
【0095】Ticket−Interfaceおよび
「Ticket−Interface−Events」
は、各ビューアにインターフェースを提供する、コンテ
ナとビューアサーバの間のCOMインターフェースの主
要な対である。Ticket−Interfaceメン
バ呼出しは、ビューアサーバの挙動を要求するか、ビュ
ーアサーバにデータを渡すかのいずれかによって、コン
テナによって生成される。Ticket−Interf
ace−Eventsイベント呼出しは、行わなければ
ならない規定された挙動についてコンテナに通知するた
めに、ユーザインターフェースイベントに応答してビュ
ーアサーバによって生成される。
【0096】具体的に言うと、Ticket−Inte
rface−FileおよびTicket−Inter
face−File−Eventsは、ビューア、その
プロパティページ、およびそのコンテナの間のXMLデ
ータの単一のソースをグラフィカルな明示と結び付ける
COMインターフェースの対である。コンテナは、チケ
ットビューア用のXMLを供給(source)し、そ
れをTicket−Interface−Fileイン
ターフェースにロードし、ActiveX(登録商標)
ビューアへの参照を渡す。ビューアが、そのプロパティ
ページを表示することを要求する場合に、同一のインタ
ーフェース参照が、ウィザードマネージャによってCO
Mインターフェースに渡され、XMLデータに対する変
更がソースにコミットされる。XMLタグに対する変更
は、「Field−Change」関数(以下の特定の
関数の説明を参照されたい)を起動し、変更されたタグ
とその新しいデータ値および古いデータ値を示し、した
がって、ビューアがそれ相応に調整できるようになる。
このようにして、ビューアとそのプロパティページが、
XMLデータの位置および明示から分離され、したがっ
て、コンテナ実装によって、状況に応じてシームレスに
変更できるようになる。
【0097】3.4.1 例示的な関数の例 以下の段落で、6.0節で説明する実用的な例を実施す
るために、前述のCOMインターフェースによって使用
されるインターフェースメンバ関数のそれぞれの概要を
示す。
【0098】「Put−Ticket−File」関数
コンテナは、そのビューアのそれぞれのチケットファ
イルのリストを処理する時に、Ticket−Inte
rface−File COMインターフェースを使用
してXMLチケットファイルをカプセル化し、Put−
Ticket−File関数を使用してビューアコント
ロールに渡し、その結果、ビューアが、そのコンテキス
トデータおよび構成データにアクセスできるようにな
る。これと同一のインターフェース参照が、ビューアの
プロパティページがその挙動を構成し、ビューアおよび
コンテナストレージモデルと同一のXMLセットを操作
するために、ビューアのプロパティページ(Prope
rty Page)によっても使用される。このように
して、ビューアが、チケットファイルを供給する方法ま
たはその場所から分離される。
【0099】「Get−Ticket−File」関数
新しいビューアが作成されようとしている時に、コン
テナが、Ticket−Interface−File
インターフェースとして、ビューアのデフォルト構成値
テンプレートを得るためにこの関数を呼び出し、その
後、コンテナ「ウィザード(Wizard)」マネージ
ャおよびビューアのProperty Pageにデフ
ォルト構成値テンプレートを渡す。
【0100】「Source」関数 Sourceは、
ビューアのTicket−Interface−Fil
eのデータ内容をセットする、代替のプロパティベース
の実装である。このプロパティは、コンテナがスクリプ
ト環境で使用され、チケットファイル(Ticket
file)の位置を管理する責任を負わない時に使用さ
れる。
【0101】「Get−Source」関数 Get−
Sourceは、ビューアのTicket−Inter
face−Fileの位置を得る、代替のプロパティベ
ースの実施形態である。このプロパティは、コンテナが
スクリプト環境で使用され、Ticket fileの
位置を管理する責任を負わない時に使用される。
【0102】「Get−Width−From−Hei
ght」関数 コンテナの現在のレイアウトモードに応
じて、このメンバが、コンテナがビューアをレンダリン
グする幅に対するビューアの所望の高さをビューアに要
求するために呼び出される。
【0103】「Get−Height−From−Wi
dth」関数 コンテナの現在のレイアウトモードに応
じて、このメンバが、コンテナがビューアをレンダリン
グする高さに対するビューアの所望の幅をビューアに要
求するために呼び出される。
【0104】「Get−Best−Height」関数
コンテナの現在のレイアウトモードに応じて、このメ
ンバが、ビューアがその内容をその中でレンダリングさ
れることを望む理想の高さ(Height)をビューア
に要求するために呼び出される。
【0105】「Get−Best−Width」関数
コンテナの現在のレイアウトモードに応じて、このメン
バが、ビューアがその内容をその中でレンダリングされ
ることを望む理想の幅(Width)をビューアに要求
するために呼び出される。
【0106】「Get−Min−Width」関数 コ
ンテナの現在のレイアウトモードに応じて、このメンバ
が、ビューアがその内容をその中でレンダリングできる
最小のWidthをビューアに要求するために呼び出さ
れる。
【0107】「Get−Min−Height」関数
コンテナの現在のレイアウトモードに応じて、このメン
バが、ビューアがその内容をその中でレンダリングでき
る最小のHeightをビューアに要求するために呼び
出される。
【0108】「Show−Details」関数 ビュ
ーアが最も高い詳細レベルでそのビューを表示しなけれ
ばならないとコンテナが判定した時に、このメンバ関数
が呼び出される。
【0109】「Show−Tooltip」関数 ビュ
ーアがそのツールチップを表示しなければならないとコ
ンテナが判定した時に、このメンバ関数が呼び出され
る。ビューアが、ツールチップを表示する大きさを判定
し、ツールチップのために得たTooltip−Int
erfaceインターフェースの「Activate」
関数を呼び出す。
【0110】「Hide−Tooltip」関数 ビュ
ーアがそのツールチップを隠さなければならないとコン
テナが判定した時に、このメンバ関数が呼び出される。
ビューアが、ツールチップのために得たTooltip
−InterfaceインターフェースのActiva
te関数を呼び出す。
【0111】「Context−Menu」関数 ビュ
ーアがそのコンテキストメニューを表示しなければなら
ないとコンテナが判定した時に、このメンバ関数が呼び
出される。
【0112】「Get−Property−Page」
関数 コンテナが、所与のビューアのProperty
Pageを表示する必要がある時に、このプロパティ
関数呼出しが、ビューアProperty Pageイ
ンターフェースのプログラムIDを返す。このようにし
て、コンテナWizardマネージャが、COM仕様に
従って関連するダイアログをインスタンス化することが
できる。
【0113】「Get−Start−Page」関数
「Get−Property−Page」関数への呼出
しの後に、ビューアは、Wizardが呼び出された時
に、そのProperty Pageのどれを最初に表
示するかを決定することができる。たとえば、このよう
にして、それが既存のビューアインスタンスに対する修
正か新しいビューアインスタンスであるかに基づいて、
異なるユーザインターフェースをユーザに提示すること
ができる。
【0114】「Get−Next−Page」関数 ビ
ューアのProperty PageのWizardで
のナビゲーション中に、ビューアが、そのTicket
−Interface−Fileデータ内容の現在状態
に基づいて、次(Next)ボタンが押された時にどの
Property Pageを表示するかを決定するこ
とができる。たとえば、ラジオボタンのセットに基づい
て、状態ごとに異なるユーザインターフェースが必要に
なる場合がある。
【0115】「Get−Back−Page」関数 ビ
ューアのProperty Pageのウィザードでの
ナビゲーション中に、ビューアが、そのTicket−
Interface−Fileデータ内容の現在状態に
基づいて、戻る(Back)ボタンが押された時にどの
プロパティページを表示するかを決定することができ
る。たとえば、ラジオボタンのセットに基づいて、状態
ごとに異なるユーザインターフェースが必要になる場合
がある。
【0116】「Finish」関数 Property
Pageの順序付けを任意とすることができ、終了
(Finish)ボタンをイネーブルして他のユーザイ
ンターフェースのデフォルト値を選択できると仮定し
て、このプロパティ呼出しは、Ticket−Inte
rface−Fileデータ内容の現在状態に対して、
終了(Finish)ボタンをイネーブルするかどうか
を決定するために、Wizardマネージャによって呼
び出される。
【0117】「Do−Ticket−Interfac
e」関数 ビューアは、任意選択としてDo−Tick
et−Interfaceメンバ関数を介して機能性を
提供することができ、これは、スクリプト環境で追加ユ
ーザインターフェースを呼び出すかアクションを実行す
るのに特に有用である。ビューアの作成者が、公開され
るバーブ(verb)およびそのパラメータをパブリッ
シュ(publish)する。
【0118】「Double Click」関数 ビュ
ーアは、マウスによってダブルクリックされた時に、D
ouble Clickイベントを発生させなければな
らない。これは、通常は、コンテナによって解釈され
て、Show−Details関数が呼び出される。
【0119】「Mouse Action」関数 ビュ
ーアは、マウスメッセージが発生した時にマウスイベン
トを発生させなければならない。これによって、コンテ
ナが、ツールチップコントロール、コンテキストメニュ
ー表示などに関する決定を行えるようになる。
【0120】「Resize」関数 ビューアが、その
サムネイルにより多くの情報を表示することを望む場合
に、ビューアは、このイベントを発生させ、その結果、
コンテナが、面積変更要求を試み、対応するために表面
を再配置することができる。
【0121】「Remove」関数 ビューアは、通常
は削除(Remove)コンテキストメニュー選択に応
答して、このイベントを発生させることによって、コン
テナから永久的に除去されることを要求することができ
る。
【0122】「Request」関数 ビューアは、通
常はプロパティ(Properties)コンテキスト
メニュー選択に応答して、このイベントを発生させるこ
とによって、コンテナにそのProperty Pag
eを表示するように要求することができる。
【0123】「Verb」関数 コンテナは、任意選択
として、Verbメンバ関数を介して機能性を提供する
ことができる。コンテナの作成者が、公開されるバーブ
およびそのパラメータをパブリッシュする。
【0124】「Load」関数 Ticket−Int
erface−Fileによってカプセル化されたXM
LDOM文書に所与のXMLソースファイルをロードす
る。ファイルがロードされた後に、各XMLタグが、シ
グナルされ、Field−Change関数イベントが
呼び出され、その結果、ビューアがそれ相応に動作でき
るようになる。
【0125】「Put−XML」関数 Ticket−
Interface−Fileによってカプセル化され
たXMLDOM文書に所与のXMLソーステキストをロ
ードする。テキストがロードされた後に、各XMLタグ
が、シグナルされ、Field−Change関数イベ
ントが呼び出され、その結果、ビューアがそれ相応に動
作できるようになる。
【0126】「Get−XML」関数 XMLテキスト
を呼出し元、Ticket−Interface−Fi
leによってカプセル化されたそのXMLDOM文書、
に返す。
【0127】「Get−Field」関数 指定された
XMLタグの内容を呼出し元に返す。
【0128】「Put−Field関数 指定されたX
MLタグの内容をセットし、その変更によって、Fie
ld−Change関数イベントが呼び出され、その結
果、ビューアがそれ相応に動作できるようになる。
【0129】「Get−URL」関数 XML文書のソ
ース位置を呼出し元に返す。
【0130】「Duplicate」関数 新しいTi
cket−Interface−Fileインターフェ
ースにカプセル化されたXMLデータの複製を返す。コ
ピーされたインターフェースに対する変更は、新しいソ
ースを指定して「Save」関数を呼び出さなければ、
一時的になる。
【0131】「Save」関数 ロードされたソース参
照または新しいソース参照のいずれかを使用して、XM
Lデータをそのソースにコミットする。
【0132】「Signal」関数 文書内の各XML
タグについてField−Change関数の呼出しを
引き起こす。
【0133】「Remove−Field」関数 文書
からの指定されたXMLタグの除去を引き起こす。
【0134】「Field−Change」関数 この
イベントは、タグパス、タグ内容の古い値および新しい
値を指定して特定のXMLタグの内容が変更された時に
発生する。
【0135】3.4.2 例示的ツールチップ関数の例 以下の関数は、ツールチップに関係する。さらに、上で
注記したように、当業者は、多数の他のCOMインター
フェース、関数、または関数のタイプを使用して、本明
細書に記載の能力および機能性を提供できることを理解
されたい。Tooltip−Interface関数
は、他の有利な特徴を提供するほかに、ツールチップの
配置、フレーミング、および可視性制御などの、異なる
形で作成されたビューアにまたがって一貫性のあるツー
ルチップ経験を保証する。具体的に言うと、以下のメン
バ関数が、本明細書に記載のツールチップ機能性を提供
するのに使用される。
【0136】「Create−Tooltip」関数
ビューアによって呼び出され、ビューアが使用するため
のTooltip−Interfaceインターフェー
スインスタンスを作成し、返す。
【0137】「Create」関数 スタイルフラグお
よびWin32ウィンドウコールバックプロシージャを
指定されて、ツールチップウィンドウの実際の作成およ
びそれが属するビューアへのバインディングを引き起こ
し、その結果、ビューアが、そのツールチップ機能性を
実装できるようにする。
【0138】「Update−Size」関数 ツール
チップが可視状態である間にツールチップのサイズを変
更する。通常は、Activate関数によって、表示
される時のツールチップのサイズが指定される。
【0139】「Activate」関数 Activa
teパラメータの状態に基づいて、ビューアのツールチ
ップの可視性を制御する。ツールチップが可視にされて
いる場合には、widthパラメータおよびheigh
tパラメータによって、ツールチップのサイズが指定さ
れる。
【0140】「Tooltip−Sibling」関数
この関数は、ビューアのツールチップ境界矩形を指定
するウィンドウのリストにポップアップウィンドウを追
加する。これによって、Tooltipの兄弟(sib
ling)ウィンドウへ移動しても、ツールチップが実
際に破棄されないことが保証される。
【0141】「Remove−Sibling」関数
この関数は、ビューアのツールチップ境界矩形を指定す
るウィンドウのリストから、ポップアップウィンドウを
除去する(上記を参照されたい)。
【0142】4.0 動作 上で説明したプログラムモジュールは、上で説明したシ
ステムコンポーネントおよびアーキテクチャに鑑みて、
これから説明する例示的処理を使用して、周辺アウェア
ネスインターフェースを介して、関心ある情報の周辺ア
ウェアネスをユーザに提供するのに使用される。この処
理を、本発明を実施する例示的方法を示す一連のアクシ
ョンとして、図4の流れ図に示す。図4で点線または破
線によって表される箱および箱の間の相互接続が、本発
明の代替実施形態を表すことと、本明細書全体で説明さ
れるこれらの代替実施形態のいずれかまたはすべてを、
組み合わせて使用することができることに留意された
い。
【0143】一般に、本発明のシステムおよび処理は、
まず、自動的にまたはユーザインターフェースを介して
のいずれかで、関心ある情報を指定すること400によ
って開始される。次に、関心ある情報400について、
上で説明したように、適当なビューアへのポインタを含
むチケットを選択または作成405する。さらに、一実
施形態では、ユーザに、チケットを格納するパーソナル
プロファイルまたはデータベース415が与えられる。
パーソナルプロファイル415に格納されたチケットの
1つまたは複数が、特定のデバイス上のそのようなコン
テナが開始または初期化される時に、そのコンテナに自
動的に表示されることが好ましい。このパーソナルプロ
ファイル415は、本質的に、チケットのユーザ固有デ
ータベースである。さらに、関連する実施形態で、ユー
ザのチケットを含むパーソナルプロファイル415が、
ネットワークアクセス可能データベースまたはインター
ネットアクセス可能データベース内で自動的に維持さ
れ、ユーザが追跡または監視を決定するすべての情報
が、ユーザのオフィスコンピュータディスプレイデバイ
スに表示されるだけではなく、ユーザの他のコンピュー
ティングデバイス、ユーザのPDA、ユーザのセル電
話、または、他の、ディスプレイデバイスを有するユー
ザのネットワーク対応デバイスまたはインターネット対
応デバイスにも表示される。どの場合でも、チケットが
選択、作成、または検索(400または410)された
後に、チケットを、前に説明したように共有420する
か、その代わりに、現在の使用または後の使用のために
チケットを格納、コピー、または編集425することが
できる。さらに、チケットが作成されるか編集された後
に、チケットを、現在の使用または後続の使用のいずれ
かのために、ユーザプロファイル415に格納430す
ることができる。
【0144】チケットを自動的に作成する追加の方法の
1つでは、リンク、ファイル、連絡先などの、コンテナ
への貼り付けまたはドラッグアンドドロップ235のい
ずれかが使用される。一実施形態では、コンテナ内の包
括的なロジックが、コンテナに何が貼付けまたはドロッ
プ235されたかを自動的に分析し、その情報または連
絡先を追跡かつ/または監視するのに適当なチケットを
自動的に作成し、情報または連絡先を表示するのに適当
なビューアを自動的に割り当てる。たとえば、ユーザ
が、ファイル、フォルダ、またはディレクトリをコンテ
ナ250にドラッグアンドドロップ235する場合に、
チケットが自動的に作成され、適当なビューアが自動的
に選択され、その結果、ユーザが、ファイル、フォル
ダ、またはディレクトリの内容を監視できるようにな
る。さらに、チケットはカスタマイズ可能なので、ユー
ザが、自動的に作成されたチケットを修正して、自動的
に作成されたチケットによって表されるファイル、フォ
ルダ、またはディレクトリの内容のカスタムビューを提
供することができる。
【0145】しかし、チケットが、作成、検索、指定な
ど、識別された後に、各チケットの命令およびコントロ
ールが、上で説明したように1つまたは複数の情報ソー
スからの1つまたは複数のサービス440を介する、関
心ある情報の検索または受信のいずれかに使用される。
次に、情報が検索または受信された後に、アイテム(す
なわちチケット/ビューア対)が、上で説明したよう
に、サイドバー内に個別に、またはグループ化されたサ
ムネイルとしてのいずれかで、上で説明したようにサム
ネイルとして動的に表示445される。さらに、新しい
チケットを、上で説明したように、ユーザのディスプレ
イ、サイドバー、または集約されたチケットの特定のグ
ループのいずれかに、ドラッグアンドドロップ450す
ることができる。どの場合でも、チケットは、図示のよ
うにドラッグアンドドロップ450された後に、上で説
明した形で即座に表示445される。上で説明したよう
に、チケットが、ディスプレイデバイス上でコンテナの
外にドロップされる場合に、ユーザに、チケットをコン
テナ内に表示するか、単に電子ファイルとしてコピーす
るかに関するオプションが与えられることに留意された
い。
【0146】さらに、上で説明したように、周辺ディス
プレイは、ユーザの気を散らすことが最小限になるよう
に設計されるが、高い優先順位の情報または情報の状況
変化についてユーザが通知またはアラート455をうけ
る情況が時々存在する。そのようなアラート455は、
上で説明したように、可聴アラートまたは視覚的アラー
トもしくはその組合せの形とすることができる。たとえ
ば、チケットが、特定の株の現在価格を監視するように
設計されている場合に、そのチケットに、さらに、株が
ある目標価格に達した時にユーザに自動的に警告する能
力を含めることができる。そのようなアラートには、可
視アラート、可聴アラート、現在の株価を提供する自動
的に生成される電子メールを介するアラート、もしく
は、何らかの他のタイプの可聴アラート、可視アラー
ト、またはテキストアラートを含めることができる。
【0147】もう1つの実施形態では、やはり上で説明
したように、チケットサムネイルが、情報が検索されて
からの相対時間を示すためにエイジング460される。
具体的に言うと、時間が経つにつれて、チケットサムネ
イルによって表されるデータの相対的なエイジを示すた
めに、サムネイルをフェードすることができ、色をグレ
イスケールに変更することができ、サムネイルの輝度お
よび/またはコントラストを下げることができるか、シ
ェーディングを変更することができる。この情報のエイ
ジング460は、下の7.1節で説明する、1つまたは
複数の情報ソースへの接続が劣化したか切断されたのい
ずれかになり、チケットによって提供されるデータが現
行ではなくなった、「切断動作」にも同等に適用され
る。さらに、もう1つの実施形態では、チケットが、時
間制限付き465であり、所定の時刻またはユーザ定義
可能な時刻から、事前に定義された時間隔またはユーザ
定義可能な時間隔にわたって表示される。たとえば、ユ
ーザが、スケジュールベースのチケットを有する場合
に、スケジューリングされた会議を表すチケットを、会
議についてユーザに思い出させるために、会議の前の所
与の時刻に現れるか、会議に関する他の関連情報を提供
するように設定することができる。もう1つの実施形態
では、やはり上で説明したように、コンテナ内のアイテ
ムを、集約またはネスト470することができる。さら
に、コンテナ自体を、移動、ネスト、リンク、または他
の形で集約475することができる。
【0148】4.1 パーソンセントリックインターフ
ェース 上で注記したように、チケットが、通信連絡先、すなわ
ち人または他の実体を表すことができる。本発明に関し
て、そのようなチケットを、「パーソンチケット」と称
する。そのようなパーソンチケットを、下の5.0節で
さらに詳細に説明する。そのような通信連絡先に関連す
る情報およびデータには、たとえば、特定の実体に関す
る、現在の通信、通信履歴、通信アベイラビリティ、ま
たは通信チャネルを含めることができる。そのような情
報およびデータは、上で説明した周辺アウェアネスを提
供する形でそのような連絡先チケットを表示するのに適
当なビューアを提供することによって、「パーソンセン
トリックインターフェース」480で提供される。この
パーソンセントリックインターフェース480を与えら
れて、人または他の実体が、周辺ディスプレイの最前部
に移動される。さらに、下の5.0節で説明するよう
に、パーソンチケットを表す顔または他のイメージをク
リックすることによって、「パーソンウィンドウ」が自
動的に開かれる。以下で説明するように、パーソンウィ
ンドウは、パーソンチケットによって表される特定の連
絡先に関する拡張された情報およびアクション可能な要
素を提供するウィンドウであるという点で、エンハンス
トツールチップに似ている。
【0149】その結果、情報ソースのうちの1つまたは
複数と組み合わされたサービスの1つまたは複数を介す
る特定の人または実体との通信アクセスチャネルおよび
/または状況485を、簡単にレビューまたは開始する
ことができると同時に、そのような人または実体の一般
的な通信アベイラビリティを、周辺ディスプレイを単に
一瞥するだけでユーザが理解することができる。たとえ
ば、上で説明したように、異なるイメージ、グラフィッ
クス、アバタなどを使用して、アベイラビリティ状況を
示すためのさまざまなソーシャルキューを示すことがで
きる。さらに、やはり上で述べたように、一実施形態
で、このパーソンセントリックインターフェースが、表
示される実体のそれぞれについて、複数の通信チャネル
のいずれかを介する通信状況485を提供する。さら
に、もう1つの実施形態では、特定の連絡先との通信に
「使用可能な最善の」通信チャネルを、連絡先との通信
に成功裡に使用される可能性が最も高いチャネルがどれ
であるかの判定に基づいて、または、どれが連絡先との
最善または「最も豊かな」通信を提供するかに基づい
て、自動的に選択することができる。
【0150】さらに、一実施形態では、通信連絡先に関
連するサービスが、ユーザが関心を持つ実体または連絡
先の通信アベイラビリティの追跡または受信のいずれか
を行う。その結果、この実施形態では、ある実体が通信
に応じることができる時間のヒストリカルビュー、パタ
ーン、または平均が、パーソンセントリック周辺アウェ
アネスインターフェースを介して提供される。たとえ
ば、一実施形態で、ユーザが追跡または監視を望む情報
が特定の実体を表す場合に、経時的に、通信アベイラビ
リティのパターンまたは平均通信アベイラビリティ時間
が、チケット命令に従って自動的に判定490される。
たとえば、この実施形態は、人または連絡先が、普通に
仕事を開始し、休憩し、昼食をとり、1日の仕事を終え
る時刻を判定するのに使用することができる。そのよう
な判定は、たとえば、ユーザのキーボード使用量を監視
してユーザが彼のオフィスに存在するかどうかを判定す
ることを含む、複数の従来の技法のいずれかを使用して
行うことができる。
【0151】そのような情報は、実体との通信を開始す
る時刻を計画する際に、または実体のアベイラビリティ
を追跡する際に、ユーザに有用になる可能性がある。そ
のような実施形態では、従来の技法を使用して、経時的
な平均アベイラビリティを計算する。同様に、関連する
実施形態では、アベイラビリティのパターンを判定する
際に、たとえば、機械習技法を使用するシステムなどの
確率モデルを含む、従来のエキスパートシステムが、ア
ベイラビリティのヒストリカルパターンに基づいて実体
のアベイラビリティを予測するのに使用される。これら
の実施形態では、予測された、ヒストリカルな、または
平均のアベイラビリティ490が、視覚的表示、グラフ
ィカル表示、またはテキスト表示、もしくはその組合せ
のいずれかとして、ディスプレイデバイス260を介し
てユーザに提供される。
【0152】さらなる関連する実施形態では、複数の実
体の、予測された、ヒストリカルな、または平均のアベ
イラビリティ490が、視覚的表示、グラフィカル表
示、またはテキスト表示で、並べた比較として、ディス
プレイデバイス260を介して提供される。複数のユー
ザの通信アベイラビリティ490の実用的な例が、図5
のスクリーンイメージに示されている。このスクリーン
イメージは、「パーソンウィンドウ」の一例である。具
体的に言うと、図5からわかるように、関心ある連絡先
492の現在のアベイラビリティ491が、ユーザ49
5の現在のスケジュール494と並んで比較された、連
絡先の現在のスケジュール493も含むウィンドウで提
供される。さらに、このスクリーンイメージには、連絡
先492の平均アベイラビリティ496ならびにユーザ
495の平均アベイラビリティ497も示されている。
連絡先492およびユーザ495の平均アベイラビリテ
ィ496および497は、それぞれ、連絡先およびユー
ザのスケジュール493および494の右端に沿ってグ
ラフィカルに表されている。
【0153】具体的に言うと、この平均アベイラビリテ
ィ496および497は、経時的な平均アベイラビリテ
ィ傾向を提供する面グラフとして提供され、広い区域
が、高い平均アベイラビリティを示し、狭い区域が、低
い平均アベイラビリティを示す。たとえば、連絡先49
2の平均アベイラビリティのグラフィカル表現によっ
て、この連絡先が、通常は毎日午後1時15分ごろから
2時45分ごろまでは応じることができないことが示さ
れる。同様に、ユーザ495の平均アベイラビリティの
グラフィカル表現によって、このユーザが、通常は毎日
正午12時ごろから午後1時ごろまでは応じることがで
きないことが示される。さらに、ユーザ495の平均ア
ベイラビリティのグラフィカル表現によって、このユー
ザが、通常は毎日午後3時ごろの短い期間の間は応じる
ことができないことが示される。上で述べた例示的なス
クリーンイメージが、連絡先アベイラビリティ情報を提
供する多数の方法の1つの例にすぎないことに留意され
たい。上で注記したように、そのような方法には、アベ
イラビリティの視覚的表示、グラフィカル表示、または
テキスト表示が含まれる。
【0154】5.0 例示的ユーザインターフェース コンピューティング環境には、本明細書に記載の周辺ア
ウェアネスディスプレイの構成および配置の多数の可能
性がある。そのような可能性には、たとえば、モニタ全
体を含む、ディスプレイまたはモニタの1辺に沿った表
示または他の部分での表示、Windows(登録商
標)サイドバー、セカンドモニタの一部、ユーザのコン
ピュータの近くでドッキングされた従来のPocket
PCのディスプレイ、たとえばPDA、セル電話、ハ
ンドヘルドコンピュータ、またはパームトップコンピュ
ータなどのハンドヘルドデバイスのディスプレイ、もし
くは類似のデバイス、または、たとえば、それが表す人
または実体が通信に応じられる時または応じられない時
のいずれかに頭を横に向ける人形などの物理的アイコン
を介することが含まれる。
【0155】アイテムのホスティングにサイドバータイ
プのコンテナを使用することの長所の1つが、単一のモ
ニタまたはディスプレイを有するユーザのために働き、
ユーザの周辺にとどまり、必ず一目で使用可能であり
(一実施形態では、アプリケーションウィンドウを最大
化しても隠されない)、比較的小さいスクリーンスペー
スを占めることである。サイドバーは、ユーザによって
指定されたアイテムのすべてをホスティングするため
に、必要に応じて単一カラムまたは複数カラムのいずれ
かとすることができる。さらに、一実施形態では、サイ
ドバーの幅または高さおよび/またはその両方が、ユー
ザインターフェースを介してユーザが調整可能である。
もう1つの実施形態では、複数のサイドバーを、ユーザ
インターフェースを介してインスタンス化することがで
き、各サイドバーを、同一のサイズまたは異なるサイズ
のいずれかとすることができる。しかし、上で述べたよ
うに、アイテムまたはアイコン化されたチケットは、複
数のアイテムを有するサイドバー内に表示される必要が
なく、その代わりに、フリーフローティングとし、個別
に表示することができる。
【0156】サイドバーには、ユーザに周辺アウェアネ
スを提供するアイテムが取り込まれる。これらのアイテ
ムのそれぞれが、それが表す基礎となるオブジェクトま
たは情報の状態の視覚化をもたらす。上で説明したよう
に、サイドバーに、多種多様なアイテムおよび視覚化す
なわち表示されるチケットを含めることができる。たと
えば、サイドバーに、電子メール受信トレイ、予約カレ
ンダ、ユーザが通信を望む人のアベイラビリティ、ユー
ザに割り当てられた作業のデータベース、ユーザが関心
を持つ文書に対する何らかの変更があるかどうか、特定
のフォルダまたはディレクトリに変化があるかどうか、
パーティへの招待の応答状況、オンラインオークション
の状況、インターネットを介して購入された品の注文状
況、または、上で説明した、関心ある情報を表す他のア
イテムを監視するアイテムを含めることができる。上で
説明したように、チケットの命令に従って監視されるア
イテムのタイプに、電子メール受信トレイ、あるいは1
人または複数の人の通信状況などの汎用アイテム、ロー
カルデータベースまたはリモートデータベースまたはそ
のようなデータベース内の特定要素などのすべての種類
のローカルデータまたはリモートデータ、あるいはその
ようなデータベース内の何らかの特定の要素を監視する
ために作成されたカスタムアイテム、あるいは、たとえ
ば注文状況チケット、パーティ招待状チケット、宣伝チ
ケット、および出荷追跡チケットなどの、サードパーテ
ィによって作成されたカスタムアイテムが含まれること
に留意されたい。
【0157】上で注記したように、コンテナを有するア
イテムを、配置または再配置することができる。サイド
バー内のアイテムの配置は、一実施形態では、既存のア
イテムを、サイドバー内でユーザが望む位置にドラッグ
アンドドロップすることによって達成される。関連する
実施形態では、サイドバー内のアイテムが、優先順位の
順で自動的に配置される。この優先順位は、ユーザによ
って割り当てられることが好ましいが、もう1つの実施
形態では、優先順位が、所与のアイテムについて、情報
タイプまたは情報のエイジ(すなわち、情報がどれほど
新しいか)に基づいて自動的に決定される。もう1つの
関連する実施形態では、コンテナ内の特定のアイテムの
位置決めに、手動でまたは自動的にのいずれかで、固定
された位置またはロックされた位置を割り当てることが
でき、ロックされたアイテムが、コンテナ内の他のアイ
テムがどのように配置または再配置されるかに無関係
に、必ずサイドバー内で一定の位置に保たれる。この実
施形態は、ユーザの予想外の場所に常駐するアイテムを
探すのにユーザが時間を浪費しないようにするのに特に
有用である。
【0158】一実施形態では、アイテムまたはチケット
が、単一のチケットコンテナ内で、少なくとも挙動的な
意味で単一チケットサイドバーとして説明できるものの
中で表示される。その結果、チケットを、コンピュータ
ディスプレイデバイス上で単独で表示することができ、
従来の技法を使用して、他のウィンドウまたはアイコン
と同様にディスプレイデバイス上で移動することができ
る。この能力の追加の利益は、一実施形態で、チケット
を、たとえば、ワードプロセッサファイルまたはプレゼ
ンテーションファイルなどの電子文書に埋め込むことが
できることである。埋め込まれたチケットの挙動は、単
独のチケットについて、言い換えると、サイドバー内に
表示されるチケットに関して説明した挙動について、本
明細書で説明するものと同一である。
【0159】一実施形態で、単一の表示されるチケット
を、従来のコンピュータポインティングデバイスを使用
して移動することができる。関連する実施形態で、1つ
または複数の表示されるチケットが移動され、それらが
別の表示されたチケットと接触する場合に、表示される
チケットが、自動的に一緒にスナップされて、より大き
いサイドバーまたはコンテナが形成され、そのサイドバ
ーまたはコンテナが、上で説明したように単一のサイド
バーまたはコンテナとして扱われる。さらに、もう1つ
の関連する実施形態では、複数の表示されるチケットが
一緒にスナップされる場合に、それらが、既存のコンテ
ナ、もしくは他のアイテムまたはチケットを有さない新
たにインスタンス化されるコンテナのいずれかに、自動
的に移動される。追加の実施形態では、一緒にスナップ
されたチケットを、ばらばらにプルすることができ、コ
ンテナ内に存在するチケットを、コンテナから除去また
はコピーし、コンピュータディスプレイデバイスまたは
上で説明したように電子文書に移動するか貼り付けるこ
とができる。
【0160】前に述べたように、前述の周辺アウェアネ
スインターフェースのチケットによって提供される情報
のタイプの1つが、特に通信および調整を容易にする際
の、人に関する情報である。その結果、人と通信するた
めのチケットで、そのチケットによって具体的に表現さ
れる人を表すために、顔のイメージまたはピクチャが使
用される。さらに、特定の人の顔のイメージまたはピク
チャは、通信アベイラビリティまたは状況が変化する際
に、自動的に変化する。一般に、アベイラビリティは、
ソーシャルステート(social state)とし
て表現することができ、ソーシャルステートは、一実施
形態で、アイコンタクトというソーシャルキュー(so
cial cue)によって表される。したがって、チ
ケットを使用して人の通信アベイラビリティ状況を示す
例示的な方法の1つが、その人が応じることができる時
には正面のクローズアップ、その人が忙しい時には横顔
を使用することである。言い換えると、ユーザの方を向
いている人は、応じることができ、よそを向いている人
は、応じることができない。しかし、アベイラビリティ
を表すあらゆるタイプのイメージまたはピクチャを、上
で説明した例示的イメージの代わりに使用できることを
理解されたい。
【0161】さらに、他のチケットと同様に、たとえば
表示されるチケット上で表現される顔をクリックするこ
とによるなど、チケットの選択によって、ウィンドウす
なわち、上で説明したエンハンストツールチップに類似
する「パーソンウィンドウ」が自動的に開かれる。この
パーソンウィンドウには、その人または実体に関するさ
らなる情報、ならびに複数の従来の通信チャネルすなわ
ち電子メール、ボイスメール、インスタントメッセージ
ング(IM)、セル電話、電話、郵便などのいずれかを
介する通信を開始するアクションボタンが含まれる。明
らかに、人との通信という概念を、適当なピクチャまた
はイメージを使用して実体の通信アベイラビリティ状況
を表して、組織または会社などの任意の他の実体との通
信に拡張することができる。たとえば、下の6.0節で
説明する図13を参照されたい。
【0162】一実施形態では、人または他の実体との通
信の開始に関する情報のほかに、パーソンチケットを選
択することによって開かれるウィンドウに、その人との
通信の履歴も含まれる。そのような通信には、たとえ
ば、電子メール、IMセッション、電話呼、共同作成の
文書、過去および将来の会議などが含まれる。言い換え
ると、パーソンチケットを選択することによって開かれ
るウィンドウに、基本的にはユーザが特定の人に送信し
たメッセージ、その人が送り返したメッセージ、および
第三者が両方に送信したメッセージの日時順の記録であ
る通信ログが含まれる。たとえば、下の6.0節で説明
する図14を参照されたい。もう1つの関連する実施形
態には、たとえば用件あり/なし(free/bus
y)カレンダ情報、ある人が通常は応じることのできる
時に関するヒストリカル情報、およびその人が今日まで
に応じることができた時に関する情報などの、人に関す
るさらなる詳細な情報が含まれる。その結果、上で説明
したように、そのような情報が、代替実施形態で、ヒス
トリカルな、平均の、または予測されたアベイラビリテ
ィを提供するのに使用される。たとえば、上の4.1節
で説明した図5を参照されたい。
【0163】人のアベイラビリティまたは状態に関する
情報は、たとえばMSN(登録商標)Messenge
r(登録商標)などの従来のシステムから得ることがで
きるが、より広範囲の実施形態では、人を表すチケット
に、デスクトップカメラおよびある人のコンピュータに
内蔵されたマイクロホンなどの単純なセンサを使用して
人の状態に関する追加データを収集する命令が含まれ
る。たとえば、ある人のセル電話が通話中であるかどう
か、または静止セルサイト間を移動しているかどうかを
判定し、これによってその人が既に誰かと話している
か、移動中であるかを示す従来の技法を使用するなど、
人のアベイラビリティを判定する多数の他の従来の方法
があることを理解されたい。人のアベイラビリティを判
定するもう1つの例には、人がコンピュータキーボード
またはポインティングデバイスを使用しているかどうか
を判定する従来の技法を使用することが含まれる。
【0164】アイテムは、オブジェクトまたは関心ある
特定の情報の状態の周辺アウェアネスを提供するが、オ
ブジェクトまたは情報とのより集中された対話へのアク
セスも提供する。具体的に言うと、アイテムは、2つの
タイプのアクションすなわち、より多くの情報を得るた
めのドリルダウン、すなわち上で説明したアイテムを選
択することとアイテムを開くこと(すなわち、エンハン
ストツールチップ、パーソンウィンドウ、ネストされた
アイテムなど)と、チケットによって監視されるソース
オブジェクトまたは情報との対話を提供する。たとえ
ば、一実施形態では、マウスまたはコンピュータポイン
ティングデバイスをアイテムの上でホバーさせると、拡
張された情報を有する大きいアクション可能HTMLツ
ールチップが提供され、アイテムをダブルクリックする
と、ユーザがソースアイテムに導かれる。
【0165】上で説明したように、そのようなツールチ
ップは、ユーザがツールチップ内の特定の情報または要
素をクリックするか他の形で選択する場合に、一実施形
態で、ツールチップが、その特定の情報または要素に関
するより詳細な情報に自動的にリンクするという意味
で、アクション可能である。さらに、一実施形態で、ツ
ールチップをネストすることができ、ユーザが第1ツー
ルチップ内の特定の情報または要素の上にマウスまたは
他のコンピュータポインティングデバイスをホバーする
場合に、第1ツールチップ内の特定の情報または要素に
関係する拡張された情報を有する第2ツールチップがポ
ップアップするようになっている。明らかに、ネスティ
ングツールチップを実装する時に、任意の数のネスティ
ングのレベルを適用することができる。同様に、パーソ
ンアイテムまたはパーソンチケットをダブルクリックす
ると、前述の「パーソンウィンドウ」が開かれ、フォル
ダ内の変化を監視するアイテムをダブルクリックする
と、そのフォルダが開かれ、電子メール受信トレイ(i
nbox)アイテムをダブルクリックすると、ユーザの
電子メール受信トレイが開かれる。さらに、もう1つの
実施形態では、アイテムを右クリックすることによっ
て、これらのコマンドおよび、たとえば追加アイテムの
編集、削除、または追加などの追加コマンドの広範囲の
メニューが提供される。同様に、もう1つの実施形態で
は、ユーザが前述のアクションまたはコマンドのどれで
も使用できるようにする「チケットマネージャ」が、サ
イドバーに表示されるアイテムまたはチケットデータベ
ースに格納されたチケットの管理のために提供される。
【0166】新しいアイテムを作製する方法の1つが、
コンテナまたはサイドバーにオブジェクトをドラッグア
ンドドロップすることである。たとえば、ユーザが、特
定のフォルダまたはディレクトリを監視することを望む
場合には、そのフォルダを単純にサイドバーにドラッグ
する。ユーザが、人を監視することを望む場合には、ユ
ーザは、従来の電子アドレス帳からアドレス帳エントリ
をサイドバーに単純にドラッグアンドドロップする。あ
るいは、ユーザが、監視することを望むウェブページの
アイテムを見る場合に、ユーザは、それをサイドバーに
ドラッグアンドドロップする。その代わりに、一実施形
態では、ユーザが、ユーザのコンピューティングデバイ
スを介してアクセス可能な任意のファイル、人の名前、
固有名詞、データベースなどを右クリックして、「Wa
tch This Item(このアイテムを監視す
る)」オプションなどを含むコンテキストメニューを開
くことができる。さらに、一実施形態では、サイドバー
上またはコンテナ内のアイテムの自動的な作成、修正、
または削除の際にユーザを支援するために、ウィザード
または他の従来の自動アシスタンスプログラムまたはア
プリケーションが設けられる。
【0167】最後に、前に述べたように、一実施形態
で、アイテムを、サイドバー上のグループ内に置くこと
ができる。もう1つの実施形態では、これらのグループ
を、縮小することによって集約することができる。言い
換えると、単一のグループ内のアイテムのそれぞれから
の情報が、組み合わされ、単一のサムネイル内に表示さ
れる。グループを表すサムネイルを選択することによっ
てグループが開かれる時に、上で説明したように、グル
ープを形成するすべてのアイテムを、個別に表示または
選択することができる。さらに、そのような集約された
グループは、サイドバー上で使用可能なスペースを増や
し、ユーザがそのようなグループ内の特定のアイテムの
低レベルの詳細に関心を持たない時に視覚的な複雑さを
減らすのに有用である。
【0168】上で説明したユーザインターフェースは、
図6の例示的ブロック図によって表すことができる。図
6で破線によって表される箱および箱の間の相互接続
が、本発明の代替実施形態を表すことと、本明細書全体
で説明されるこれらの代替実施形態のいずれかまたはす
べてを、組み合わせて使用することができることに留意
されたい。
【0169】具体的に言うと、ここまでの説明に従っ
て、図6は、システムと対話する例示的ユーザインター
フェースを示し、本発明による方法は、従来の技法を使
用するディスプレイデバイス260上で実施される。ユ
ーザインターフェースには、上で説明した、時間制限付
きチケットを含むアイコン化されたチケットまたはアイ
テム515、520、および/または525を表示す
る、少なくとも1つのサイドバー505またはコンテナ
510が含まれる。上で注記したように、複数のサイド
バーまたはコンテナ505または510を、ディスプレ
イデバイス260上でインスタンス化することができ
る。各サイドバーまたはコンテナ505または510
は、上で説明したように、同一のアイテムまたは異なる
アイテム515および520のいずれかを有することが
できる。さらに、上で説明したように、サイドバーまた
はコンテナは、ネストするか集約することができる。す
なわち、サイドバー505および530とすることがで
きる。さらに、所望の数のネスティングのレベルを、本
発明によるシステムおよび方法によって提供する。ま
た、サイドバー505またはコンテナ510は、自動的
にまたはユーザインターフェースを介するかのいずれか
で、個別にサイズを変更することができる。上で説明し
たように、サイドバー505またはコンテナ510のサ
イズ変更は、その中に表示されるアイテム515、52
0、または525のいずれかのサイズを自動的に変更す
るように働く。さらに、サイドバー505またはコンテ
ナ510は、上で説明したように、ディスプレイデバイ
ス260内で移動することができる。
【0170】サイドバー505、コンテナ510、およ
びアイテム515、520、または525との対話は、
複数の例示的ユーザインターフェース機能の1つを介し
て提供される。具体的に言うと、一実施形態では、上で
説明したように、チケットの作成、選択、修正、または
削除の際にユーザを自動的に支援する、チケットウィザ
ード535または類似のアプリケーションが設けられ
る。同様に、もう1つの実施形態では、チケットマネー
ジャ540を設けて、ユーザが手動でチケットの選択、
作成、修正、または削除を行えるようにする。さらに、
もう1つの実施形態では、本発明のユーザインターフェ
ースは、単純に新しいサイドバー、コンテナ、またはア
イテムのドラッグアンドドロップ、コピー、切取り、貼
付け、削除、または作成545を行うことによって、ユ
ーザがサイドバー505、コンテナ510、またはアイ
テム515、520、または525と直接に対話できる
ようにする能力を提供する。そのような能力の使用の単
純な例の1つが、関心あるアイテムへのリンクを単純に
サイドバーにドラッグアンドドロップすることによっ
て、新しいアイテムがサイドバー505内に自動的に作
成されることである。上で説明したように、これには、
フォルダ、ファイル、またはアドレス帳エントリを所望
のソースアプリケーションからサイドバー505にドラ
ッグアンドドロップすることを含めることができる。
【0171】各アイテム515、520、または525
ならびに各サイドバー505またはコンテナ510は、
上で説明したように、関連する文脈依存メニュー550
を有し、文脈依存メニュー550は、ユーザがサイドバ
ー、コンテナ、およびアイテムと直接に対話できるよう
にする従来の技法を使用して実施される。たとえばアイ
テム515、520、または525、サイドバー50
5、またはコンテナ510を右クリックすることによる
か、アイテム、サイドバー、またはコンテナの1つの上
にコンピュータポインティングデバイスをホバーさせる
ことによるなど、文脈依存メニュー550のそれぞれに
アクセスする方法は、複数存在する。さらなる関連する
実施形態では、エンハンストツールチップ555が、ア
イテム515、520、または525のそれぞれ、なら
びにサイドバー505または530、またはコンテナ5
10のそれぞれについて設けられる。やはり上で説明し
たように、これらのエンハンストツールチップ555
は、ネスティングの所望のレベルまでネストする560
ことができる。
【0172】さらに、アイテム515、520、または
525が、人または他の実体を表す場合に、上で説明し
たように、アイコン化されたチケットが、その実体の現
在のアベイラビリティを表すグラフィカルイメージによ
って表されることが好ましい。さらに、やはり上で説明
したように、パーソンウィンドウ565が、実体を表す
アイテム515、520、または525のそれぞれにつ
いて設けられる。パーソンウィンドウは、人または実体
に関するさらなる情報、ならびに、複数の従来の通信チ
ャネルまたはアクセスポイント570すなわち、電子メ
ール、ボイスメール、インスタントメッセージング(I
M)、セル電話、電話、郵便などのいずれかを介する通
信を開始するアクションボタンを提供するのに有用であ
る。さらに、もう1つの実施形態では、パーソンウィン
ドウ565に、特定の実体の、ヒストリカルな、平均
の、または予測されたアベイラビリティを提供するのに
有用な通信アベイラビリティ機能575が含まれる。
【0173】最後に、一実施形態では、エンハンストツ
ールチップウィンドウ555またはネストされたツール
チップウィンドウ560が、閉じられるまで永続的であ
る。たとえば、そのようなツールチップ555または5
60を、従来のポインティングデバイスを使用してつか
み、ディスプレイデバイス260の所望の位置に移動す
ることができる。そのような「永続的」ツールチップ
は、ユーザによって手動で閉じられるまで、可視のまま
になる。
【0174】6.0 実用的な例 図5、および図6から20の例示的スクリーンイメージ
によって示されているように、本発明による実用的な例
は、本明細書に記載の周辺アウェアネスインターフェー
スを介して関心ある情報の周辺アウェアネスをユーザに
自動的に提供するシステムおよび処理で実施される。
【0175】具体的に言うと、図7の例示的スクリーン
イメージに示されているように、アイテム605(すな
わち、チケットサムネイル)を有するコンテナ/サイド
バー600が、ディスプレイの右端に設けられる。上で
述べたように、このサイドバー600は、ディスプレイ
デバイスいずれかの縁に設けるか、ディスプレイデバイ
ス全体とするか、単純にフロートすなわちディスプレイ
デバイスのいずれかに配置することができる。さらに、
サイドバーを、従来の技法を使用してユーザがディスプ
レイデバイス上でドラッグでき、サイズを変更すること
ができる。図8は、図7のサイドバー600の最上部の
拡大図である。このサイドバー600に、3つの顔61
0、615、および620すなわち、上で説明したパー
ソンセントリックインターフェースが含まれることに留
意されたい。通信アベイラビリティまたは通信状況の周
辺アウェアネスを容易にするために、人と通信するチケ
ットサムネイルでは、顔のイメージまたはピクチャを使
用して、チケットによって具体的に表現される人を表
す。さらに、特定の人の顔のイメージまたはピクチャ
は、通信アベイラビリティまたは通信状況が変化した時
に自動的に変化する。
【0176】この実用的な例でのアベイラビリティは、
ソーシャルステートとして表され、ソーシャルステート
は、上で述べたように、アイコンタクトというソーシャ
ルキューによって表すことができる。したがって、チケ
ットを使用して人の通信アベイラビリティ状況を示す例
示的な方法の1つが、その人が応じることができる時に
は正面のクローズアップ、その人が忙しい時には横顔を
使用することである。言い換えると、ユーザの方を向い
ている人は、応じることができ、よそを向いている人
は、応じることができない。しかし、アベイラビリティ
を表すあらゆるタイプのイメージまたはピクチャを、上
で説明した2つの例示的イメージの代わりに使用できる
ことを理解されたい。したがって、図8のサイドバー6
00によって示されるように、サムネイル610によっ
て表される実体は、応じることができるが、サムネイル
615および620によって表される実体は、イメージ
内でよそを向いているので、応じることができない。
【0177】さらに、図9のイメージに示されているよ
うに、アイテム605(すなわちチケットサムネイル)
を有するコンテナ/サイドバー600が、ディスプレイ
全体を覆うことができる。上で注記したように、この実
施形態は、たとえば図9に示されたPocket PC
630などのハンドヘルドデバイスなどの比較的小さい
ディスプレイを有するデバイスを使用する時に、特に有
用である。そのようなハンドヘルドデバイスでのチケッ
トとのユーザ対話は、他の従来のデバイスに表示される
チケットに関して上で説明したものに類似する。やはり
上で注記したように、そのようなハンドヘルドデバイス
は、デスクトップコンピュータまたは他のコンピュータ
の近くに置くかドッキングし、チケットの表示およびチ
ケットとの対話のために使用して、デスクトップ機また
は他のコンピュータのプライマリディスプレイスクリー
ンのいかなる潜在的な使用をも最小にすることができ
る。
【0178】図10に、上で説明した「エンハンストツ
ールチップ」の概念を示す。具体的に言うと、ユーザ
が、気象に関するサムネイルの選択またはその上へのコ
ンピュータポインティングデバイスのホバーのいずれか
を行う時に、気象に関する詳細情報710が自動的にポ
ップアップする。図11に、ネストされたチケットの概
念を示す。具体的に言うと、図11に示されているよう
に、MM1 Codeチケットサムネイル720によっ
て、3つのネストされたサブアイテム725、730、
および735のバグおよびエラーが要約されている。そ
の結果、ユーザが、MM1 Codeチケットサムネイ
ル720のサムネイルの選択またはその上へのコンピュ
ータポインティングデバイスのホバーのいずれかを行う
時に、3つのサブアイテム725、730、および73
5を含むネストされたサイドバーがポップアップする。
ユーザは、これらのネストされたアイテム725、73
0、および735のいずれにでも自由にアクセスでき
る。さらに、これらのネストされたアイテム725、7
30、および735のいずれかまたはすべてが、親サイ
ドバーチケットサムネイル720と同一の形でユーザア
クセス可能なネストされたサブサブアイテムのさらなる
レベルを有することができる。
【0179】図12は、本発明に従ってパーソンアイテ
ム810、815、および820に関連付けられたポー
ン(pawn)805を示す周辺アウェアネスインター
フェース800の代替実施形態を示す例示的スクリーン
イメージである。この実施形態では、各パーソンアイテ
ム810、815、および820の人のイメージのほか
に、ポーン805が提供される。ポーンの使用は、非標
準のまたは曖昧なイメージが特定の連絡先を表すのに使
用される場合に、通信状況またはアベイラビリティの追
加インジケータとして働く。図13は、図12のパーソ
ンアイテム815の1つの選択によってアクセスされる
ダイナミックパーソンウィンドウまたは「エンハンスト
ツールチップ」パーソンウィンドウ825を示す例示的
スクリーンイメージである。パーソンアイテム820の
選択によって開かれる「エンハンストツールチップ」ウ
ィンドウが、パーソンアイテム820によって表される
人から送信された新しいメッセージ825および830
の短いサマリを提供することに留意されたい。また、シ
ョートメッセージ(short message)、電
子メール、ボイスメール、電話呼、または本人のアベイ
ラビリティを含む5つの個々の通信チャネル840のい
ずれかを介するアベイラビリティに留意されたい。ま
た、パーソンアイテム820によって表される人が最後
に応じることができた時からの時間845が、通信チャ
ネル840のそれぞれについて提供されることに留意さ
れたい。
【0180】さらに、図14は、図13のパーソンウィ
ンドウによって表される人に関連するヒストリカル通信
情報を示す例示的スクリーンイメージである。このヒス
トリカル通信ウィンドウ855は、一実施形態で、エン
ハンストツールチップパーソンウィンドウ825内の人
のイメージを選択することによって、自動的に開かれ
る。この履歴通信ウィンドウ855には、図12のパー
ソンアイテム825によって表される人との過去のすべ
ての通信のサマリが含まれる。
【0181】図15および図16は、異なるタイプのチ
ケットのさらなる例を表す。たとえば、図15に、サイ
ドバー/コンテナ910内のカレンダ/スケジューリン
グタイプチケットアイテム900を示す。カレンダチケ
ット/アイテム900のユーザ選択は、カレンダ/スケ
ジュールアイテムによって表されるカレンダ/スケジュ
ールのさらなる詳細を含むエンハンストツールチップウ
ィンドウを展開/開くように働く。同様に、図16は、
もう1つのコンテナ/サイドバー1000内の電子メー
ルタイプチケット/アイテム1010を表す。電子メー
ルチケット/アイテム1000のユーザ選択は、エンハ
ンストツールチップ電子メールウィンドウ1020を展
開/開くように働き、このウィンドウ1020によっ
て、通常の電子メールアプリケーション内からの受信し
たメールとのユーザ対話が可能になる。
【0182】図17および図18は、本発明による集約
されたアイテム1110、1120、1130、114
0、および1150の縮小可能(collapsibl
e)グループを有する周辺アウェアネスインターフェー
ス1100の代替実施形態を表す。具体的に言うと、展
開された時のそのような縮小可能グループ1110、1
120、1130、1140、および1150のユーザ
選択は、図17および図18の間の相違によって示され
るように、グループを縮小する(collaple)よ
うに働く。具体的に言うと、図17で、「Bugs」グ
ループ1110および「Traffic」グループ11
50のそれぞれに、複数のサブアイテムが含まれる。
「Bugs」グループ1110および「Traffi
c」グループ1150の両方のユーザ選択は、これらの
グループを縮小するように働き、これによって、図18
に示されているように、コンテナ/サイドバー1100
内のスペースが解放される。さらに、そのようなグルー
プに、複数のタイプのチケットを含めることができるの
で、マルチビューアすなわち個々のビューアの集約が、
単一のサムネイルビュー内で集約されたチケットのそれ
ぞれに関する情報のサマリを表示するのに使用される。
具体的に言うと、図18で、「Bugs」グループ11
10のグラフィカル表現に、グラフィカル表現の右側の
数370が含まれることがわかる。この数は、図17に
示された、サブアイテムまたは集約されたチケットによ
って表されるバグ数のサマリを表す。
【0183】図19は、ウェブページ1210に埋め込
まれたチケット1200の例示的使用を示すスクリーン
イメージである。この例では、チケット1200が、グ
ラフィカルアイコンによって表される。上で説明したよ
うに、ユーザは、このアイコンを、ユーザのサイドバー
またはユーザのディスプレイのいずれかに単純にドラッ
グアンドドロップすることができる。上で説明したよう
に、チケットがディスプレイデバイス上でコンテナの外
にドロップされる場合に、ユーザに、チケットをコンテ
ナ内に表示するか、単に電子ファイルとしてコピーする
かに関するオプションが与えられることに留意された
い。さらに、ユーザは、後の使用もしくは別のユーザま
たは別のコンピュータへの転送のために、チケットアイ
コン1200をコピーし、コンピュータ可読記憶媒体に
貼り付けることができる。この例示的チケットアイコン
800は、上で説明した形で、ウェブページ810によ
って表されるオークションアイテムを追跡する。
【0184】図20は、添付されたチケット1310を
伴う電子メールメッセージ1300を示す例示的スクリ
ーンイメージである。スクリーンイメージ図20によっ
て示されるように、このサードパーティチケットの利用
の例には、インターネットを介して注文状況を追跡する
ためのカスタム設計のチケットが含まれる。たとえば、
一実施形態では、ユーザがインターネットを介して品目
を注文する場合に、チケット1310が、ベンダウェブ
サイトによって自動的に作成され、このチケット131
0に、注文状況情報を提供するためにベンダの注文状況
データベースとインターフェースする命令が、この情報
をサムネイルに表示する方法に関する命令と共に含まれ
る。上で説明したように、このチケット1310が、た
とえば、電子メールを介して、または単にチケットのグ
ラフィカル表現をベンダウェブサイトからユーザのディ
スプレイデバイスもしくはユーザのディスプレイデバイ
スに表示されたコンテナまたはサイドバーにドラッグア
ンドドロップすることを介してなど、前述の方法のいず
れかを介してユーザに提供される。したがって、図20
のスクリーンイメージを参照すると、ユーザは、単純に
この状況チケット1310を自分のコンピュータディス
プレイ上またはコンテナ/サイドバー内に配置すること
ができる。その後、ユーザが、注文の状況を検査するこ
とを望む時に、ユーザは、ベンダによって提供されたチ
ケットサムネイルを一瞥するか、上で説明したようにコ
ンピュータポインティングデバイスを介してチケットを
選択して、注文の状況に関する詳細情報ウィンドウ、す
なわち前述のエンハンストツールチップウィンドウを開
くだけでよい。
【0185】同様に、そのようなサードパーティチケッ
トは、上で提供した伝送方法のいずれかを介して、上で
説明したようにユーザに提供することができる動的宣伝
を作成するのに使用することができる。これらの宣伝
は、自動的にまたはユーザによってのいずれかで、ユー
ザのデスクトップ上またはサイドバー/コンテナ内に配
置することができる。さらに、関連する実施形態では、
宣伝などのサードパーティチケットに、そのようなサー
ドパーティチケットの使用の統計情報を収集するために
中央サーバにその使用を報告する命令も含まれる。その
ような統計情報を集めることの利点の1つが、ユーザの
数、使用された時間の長さ、またはサードパーティチケ
ットをユーザが表示または他の形で使用することの購入
習慣に基づいて、チケットのサードパーティベンダにチ
ケット使用料を請求できることである。
【0186】7.0 追加の実施形態 上で説明した実施形態のほかに、本発明による周辺アウ
ェアネスインターフェースの機能性および可用性をさら
に高めるために、複数のさらなる実施形態が実施され
た。具体的に言うと、そのような実施形態には、情報キ
ャッシングサービス、切断動作、および選択的アイテム
可視性が含まれる。
【0187】7.1 情報キャッシングサービスおよび
切断動作 一実施形態では、本発明のシステムおよび処理が、キャ
ッシングサービスを介して情報および連絡先データをキ
ャッシングすることによって、周辺アウェアネスインタ
ーフェースのユーティリティを高めるように自動的に働
く。したがって、インターネットまたはネットワークの
接続性が劣化したか打ち切られた「切断動作」実施形態
では、各アイテムのキャッシングされたデータが、1つ
または複数のコンテナ内でホスティングされるアイテム
を介して表示され続ける。しかし、そのようなキャッシ
ングされたデータは、上の4.0節で説明したようにエ
イジングされて、そのデータが最初に収集または観察さ
れた点からの時間の経過を示し、その結果、ユーザが、
データがどれほど最近のものであるかを意識するように
なることが好ましい。
【0188】関連する実施形態では、連絡先アイテム
が、インターネットまたはネットワークアクセスの劣化
または打切りの後にまだ通信が可能であるアイテムだけ
を表示する。したがって、たとえば、この実施形態で、
たとえば電子メール、ピアツーピアメッセージングなど
のすべてのインターネットまたはネットワークタイプの
通信サービスが、もはや可能でない場合に、連絡先アイ
テムが、電話番号などの使用可能な通信チャネルをリス
トし続けるが、電子メールチャネルなどの使用不能な通
信チャネルを隠すか除去する。
【0189】7.2 アイテムの可視性 さらなる実施形態では、可視性ビットまたは可視性スイ
ッチが、各アイテムに関連し、各アイテムを、視覚的に
表示するかビューから隠すかのいずれかにすることがで
きる。ビューから隠された時であっても、アイテムは、
上で説明したように情報または連絡先の追跡または監視
を継続する。その結果、この実施形態は、ユーザが、特
定のアイテムをコンテナ内に表示することを望まない
が、アイテムによって表される情報または連絡先が追跡
または監視されることを望む場合に、特に有用である。
したがって、ユーザは、いつでも可視性ビットをトグル
して、情報または連絡先の現在の状況を見ることができ
る。関連する実施形態では、アイテムに関連する可視性
ビットまたは可視性スイッチが、時間制限付きであり、
情報または連絡先が、バックグラウンドで追跡または監
視され、所定の時刻にアイテムが自動的に可視になる。
さらなる関連する実施形態では、アイテムが可視になる
時刻と、アイテムが可視のままである持続時間の両方
が、ユーザインターフェースを介して両方ともユーザ調
整可能である。
【0190】もう1つの関連する実施形態では、ソフト
ウェア「エージェント」を使用して、特定のユーザアク
ションに基づいて、隠されたアイテムを表示するのに適
当な時刻を判定する。たとえば、エージェントが、イン
ターネットを介してものを購入するユーザを観察した場
合に、エージェントは、ものが購入されたベンダからの
出荷の電子メール確認をユーザが受信するとすぐに、出
荷追跡アイテムを自動的に表示することができる。この
能力のもう1つの例が、以下の議論によって提供され
る。前に注記したように、ユーザが、インターネットま
たは他の何らかのタイプのローカルネットワークまたは
リモートネットワークを介して航空券を購入するか、自
分のカレンダプログラムまたはスケジューリングプログ
ラムでフライトをスケジュールする場合に、時間制限付
きチケットを、自動的に作成することができ、その後、
フライト出発時刻の所定の時間以内に表示することがで
きる。そのようなチケットには、たとえば、現在のフラ
イトスケジュールすなわち定刻どおりか遅れているか、
目的地の天気など、ユーザが関心を持つ多数のタイプの
情報を含めることができる。スケジューリングされたフ
ライトの時刻を過ぎた時に、時間制限付きチケットを表
すアイテムが、自動的にディスプレイから除去される。
【0191】本発明の前述の説明は、例示および説明を
目的として提示されたものである。網羅的であること、
または本発明を開示された正確な形態に制限すること
は、意図されていない。多数の修正形態および変形形態
が、上の教示に鑑みて可能である。本発明の範囲は、こ
の詳細な説明によるのではなく、請求項によって制限さ
れることが意図されている。
【0192】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
情報の周辺アウェアネスをユーザに効果的に提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する例示的システムを構成する汎
用コンピューティングデバイスを示す図である。
【図2】本発明によるシステムおよび処理を実施する、
例示的システムコンポーネントを示す一般アーキテクチ
ャ図である。
【図3】本発明による周辺アウェアネスインターフェー
スを介してユーザに連絡先および情報の周辺アウェアネ
スを提供するシステムで使用されるプログラムモジュー
ルを示すシステム図である。
【図4】本発明による周辺アウェアネスインターフェー
スを介してユーザに関心ある連絡先および情報の周辺ア
ウェアネスをユーザに提供する例示的処理を示す流れ図
である。
【図5】本発明による、平均ユーザアベイラビリティの
表示を示す例示的スクリーンイメージである。
【図6】本発明によるシステムおよび処理と対話する例
示的ユーザインターフェースを示す例示的ブロック図で
ある。
【図7】本発明による周辺アウェアネスインターフェー
スを介して関心ある連絡先および情報の周辺アウェアネ
スをユーザに自動的に提供する、実用的な例を示す例示
的スクリーンイメージである。
【図8】図7の周辺アウェアネスインターフェースを示
す例示的スクリーンイメージである。
【図9】本発明による、従来のPocket PCのデ
ィスプレイ全体を覆う周辺アウェアネスインターフェー
スを介してユーザに関心ある連絡先および情報の周辺ア
ウェアネスをユーザに自動的に提供する、実用的な例を
示す例示的スクリーンイメージである。
【図10】本発明による周辺アウェアネスインターフェ
ースに表示された「アイテム」の展開を示す、例示的ス
クリーンイメージである。
【図11】図10の周辺アウェアネスインターフェース
内のネストされた「アイテム」のグループの展開を示す
例示的スクリーンイメージである。
【図12】本発明によるパーソンアイテムに関連するポ
ーンを示す周辺アウェアネスインターフェースの代替実
施形態を示す例示的スクリーンイメージである。
【図13】図12のパーソンアイテムの1つの選択によ
ってアクセスされる動的パーソンウィンドウを示す例示
的スクリーンイメージである。
【図14】図13のパーソンウィンドウによって表され
る人に関連するヒストリカル通信情報を示す例示的スク
リーンイメージである。
【図15】本発明によるカレンダアイテムの展開を示す
例示的スクリーンイメージである。
【図16】本発明による電子メールアイテムの展開を示
す例示的スクリーンイメージである。
【図17】本発明によるアイテムの縮小可能グループを
有する周辺アウェアネスインターフェースの代替実施形
態を示す、例示的スクリーンイメージである。
【図18】縮小された状態の2つのアイテムのグループ
を示す、図15の周辺アウェアネスインターフェースを
示す例示的スクリーンイメージである。
【図19】本発明に従ってウェブページ内に埋め込まれ
た、グラフィカルに表示されたダウンロード可能チケッ
トを示す例示的スクリーンイメージである。
【図20】本発明による添付されたチケットを伴う電子
メールメッセージを示す例示的スクリーンイメージであ
る。
【符号の説明】
200 アイテム 210 チケット 220 ビューア 230 サービス 240 情報ソース 250 コンテナ 260 ディスプレイデバイス 310 ユーザインターフェースモジュール 320 チケットマネージャモジュール 330 情報および通信モジュール 350 アラートモジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョナサン ジェイ.カディス アメリカ合衆国 98072 ワシントン州 レッドモンド 171 アベニュー ノース イースト 4307 (72)発明者 アヌープ グプタ アメリカ合衆国 98072 ワシントン州 ウッディンビル ノースイースト 129 ストリート 19908 (72)発明者 ギャビン ジャンク アメリカ合衆国 98075 ワシントン州 サマミッシュ 213 プレイス サウスイ ースト 3362 (72)発明者 ジーナ ベノリア アメリカ合衆国 98033 ワシントン州 カークランド ノースイースト 106 プ レイス 11212

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ユーザが関心を持つ情報の周辺アウ
    ェアネスを自動的に提供するシステムであって、 それぞれがカスタマイズ可能な動的にカプセル化された
    オブジェクトを備える少なくとも1つのチケットを用い
    て関心ある前記情報を表し、 各チケットによって表される関心ある前記情報をどのよ
    うに表示するかを定義するために、少なくとも1つのビ
    ューアを使用し、 少なくとも1つのビューアを各チケットと対にし、 それぞれが前記コンテナの1つに表示されるサムネイル
    によって表される少なくとも1つのチケット/ビューア
    対を、ディスプレイデバイス上の少なくとも1つのコン
    テナ内でホスティングすることを備えることを特徴とす
    るシステム。
  2. 【請求項2】 関心ある前記情報の現在状態を自動的か
    つ動的に追跡するために1つまたは複数のサービスを使
    用することをさらに備えることを特徴とする請求項1に
    記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記表示されるサムネイルは、前記ディ
    スプレイデバイス上の関心ある前記情報の現在状態を動
    的に表示することを特徴とする請求項1に記載のシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 各チケットは、共有可能であることを特
    徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 【請求項5】 各コンテナは、サイズ変更可能であり、
    いずれかのコンテナ内でホスティングされる前記サムネ
    イルは、そのコンテナのサイズ変更の後に自動的にサイ
    ズを変更されることを特徴とする請求項1に記載のシス
    テム。
  6. 【請求項6】 少なくとも2つのチケットは、少なくと
    も1つのグループに集約されることを特徴とする請求項
    1に記載のシステム。
  7. 【請求項7】 前記グループは、前記コンテナ内でグル
    ープサムネイルとして表示されることを特徴とする請求
    項6に記載のシステム。
  8. 【請求項8】 マルチビューアは、前記グループと対に
    され、前記マルチビューアは、前記グループを構成する
    前記チケットによって表される前記情報の前記サムネイ
    ル内にサマリを表示することができることを特徴とする
    請求項7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 前記グループは、前記グループ内の前記
    チケットを示すために展開可能であることを特徴とする
    請求項6に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 少なくとも2つのグループは、ネスト
    されたグループに集約されることを特徴とする請求項6
    に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 マルチビューアは、前記グループと対
    にされ、前記マルチビューアは、前記グループを構成す
    る前記チケットによって表される前記情報の前記サムネ
    イル内にサマリを表示することができることを特徴とす
    る請求項10に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 任意の数のグループは、再帰的にネス
    トされたグループの任意の数のレベルに集約されること
    を特徴とする請求項6に記載のシステム。
  13. 【請求項13】 前記再帰的にネストされたグループ
    は、再帰的に展開可能であることを特徴とする請求項1
    2に記載のシステム。
  14. 【請求項14】 前記ネストされたグループは、前記ネ
    ストされたグループ内の前記グループを示すために展開
    可能であることを特徴とする請求項10に記載のシステ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記ネストされたグループ内の前記グ
    ループは、前記グループ内の前記チケットを示すために
    展開可能であることを特徴とする請求項7に記載のシス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記コンテナの少なくとも1つは、永
    続的であり、前記永続的なコンテナが必ず可視になるよ
    うに、前記永続的なコンテナが、他のアプリケーション
    ウィンドウによってカバー可能でないことを特徴とする
    請求項1に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 チケットは、電子メール添付物として
    少なくとも1つのチケットを送信することによって、前
    記第1ユーザと少なくとも1つの追加ユーザとの間で共
    有可能であることを特徴とする請求項4に記載のシステ
    ム。
  18. 【請求項18】 各チケットは、各チケットをコンピュ
    ータ可読媒体に保存すること、および前記コンピュータ
    可読媒体を少なくとも1つの追加ユーザに供給すること
    によって、前記第1ユーザと前記少なくとも1つの追加
    ユーザとの間で共有可能であることを特徴とする請求項
    1に記載のシステム。
  19. 【請求項19】 少なくとも1つのチケットは、リモー
    トウェブサイトから少なくとも1つのユーザディスプレ
    イデバイスへ少なくとも1つのチケットをドラッグアン
    ドドロップすることによって、任意のユーザに供給され
    ることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  20. 【請求項20】 コンテナ内にドロップされたチケット
    は、互換性のあるビューアと自動的に対にされ、前記ド
    ロップされたチケットによって表される情報は、前記コ
    ンテナ内のサムネイルとして自動的に表示されることを
    特徴とする請求項19に記載のシステム。
  21. 【請求項21】 アクション可能ツールチップウィンド
    ウは、サムネイルの選択に応答して提供されることを特
    徴とする請求項1に記載のシステム。
  22. 【請求項22】 関心ある前記情報は、連絡先であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  23. 【請求項23】 前記サムネイルは、前記連絡先のアベ
    イラビリティ状況のグラフィカル表示を提供することを
    特徴とする請求項22に記載のシステム。
  24. 【請求項24】 前記連絡先を表すサムネイルの選択に
    応答して、パーソンウィンドウが提供されることを特徴
    とする請求項22に記載のシステム。
  25. 【請求項25】 前記パーソンウィンドウは、少なくと
    も1つの通信チャネルを介する前記連絡先の通信アベイ
    ラビリティ状況を提供することを特徴とする請求項24
    に記載のシステム。
  26. 【請求項26】 前記通信チャネルの少なくとも1つを
    介する通信を開始するユーザインターフェースをさらに
    備えることを特徴とする請求項25に記載のシステム。
  27. 【請求項27】 前記パーソンウィンドウは、前記連絡
    先のヒストリカルアベイラビリティの表現を提供するこ
    とを特徴とする請求項24に記載のシステム。
  28. 【請求項28】 前記コンテナ内でサムネイルを配置す
    る能力をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載
    のシステム。
  29. 【請求項29】 前記サムネイルは、自動的に配置され
    ることを特徴とする請求項28に記載のシステム。
  30. 【請求項30】 前記サムネイルは、ユーザインターフ
    ェースを介して配置されることを特徴とする請求項28
    に記載のシステム。
  31. 【請求項31】 前記サムネイルは、前記ディスプレイ
    デバイス上の関心ある前記情報の現在状態のサマリを動
    的に表示し、前記サムネイルのサイズが増やされる時
    に、追加情報が提供されることを特徴とする請求項5に
    記載のシステム。
  32. 【請求項32】 前記サムネイルは、前記ディスプレイ
    デバイス上の関心ある前記情報の現在状態のサマリを動
    的に表示し、前記サムネイルのサイズが減らされる時
    に、より少ない情報が提供されることを特徴とする請求
    項5に記載のシステム。
  33. 【請求項33】 電子ファイルをコンテナにドラッグア
    ンドドロップすることによって、チケットが自動的に作
    成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  34. 【請求項34】 各チケットは、XMLデータ構造によ
    って表されることを特徴とする請求項1に記載のシステ
    ム。
  35. 【請求項35】 各チケットは、可視性フラグをさらに
    含み、特定のサムネイルは、前記可視性フラグが関連す
    るチケットについてセットされている時に限って表示さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  36. 【請求項36】 少なくとも1つのサムネイルは、ユー
    ザに関する少なくとも1つのスケジューリングされたイ
    ベントに応答して、所定の時刻に自動的に表示されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  37. 【請求項37】 動的に更新された情報をユーザに自動
    的に提供する動的オブジェクトを提供する方法であっ
    て、 追跡される情報の定義および前記追跡される情報が表示
    される方法の定義を有する少なくとも1つのチケットを
    作成し、 少なくとも1つのチケットをユーザコンピューティング
    デバイスに自動的に転送し、 前記ユーザコンピューティングデバイスから通信インタ
    ーフェースを介して各チケットによって定義される前記
    情報を自動的に追跡し、 前記追跡された情報を動的に検索し、 前記検索された情報を前記ユーザに提供することを備え
    ることを特徴とする方法。
  38. 【請求項38】 チケットサブスクリプションサービス
    を提供するためにリモートサーバにチケット使用統計を
    自動的に報告することをさらに含み、加入者は、チケッ
    トのユーザ使用について料金を請求されることを特徴と
    する請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 ユーザコンピューティングデバイスへ
    の少なくとも1つのチケットの自動的な転送は、電子メ
    ール添付物として前記ユーザに少なくとも1つのチケッ
    トを送信することを備えることを特徴とする請求項37
    に記載の方法。
  40. 【請求項40】 ユーザコンピューティングデバイスへ
    の少なくとも1つのチケットの自動的な転送は、少なく
    とも1つのチケットのアイコン化された表現をリモート
    ウェブページからドラッグし、前記ユーザコンピューテ
    ィングデバイスのユーザディスプレイにチケットの各ア
    イコン化された表現をドロップすることを備えることを
    特徴とする請求項37に記載の方法。
  41. 【請求項41】 ユーザコンピューティングデバイスへ
    の少なくとも1つのチケットの自動的な転送は、コンピ
    ュータ可読記憶媒体上で少なくとも1つのチケットを前
    記ユーザコンピューティングデバイスに提供することを
    備えることを特徴とする請求項37に記載の方法。
  42. 【請求項42】 各チケットは、少なくとも2つのユー
    ザ間で共有可能であることを特徴とする請求項37に記
    載の方法。
  43. 【請求項43】 少なくとも1つのチケットは、リモー
    トデータベースから前記ユーザコンピューティングデバ
    イスに自動的に転送されることを特徴とする請求項37
    に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記追跡された情報は、自動的にキャ
    ッシングされることを特徴とする請求項37に記載の方
    法。
  45. 【請求項45】 前記キャッシングされた情報は、更新
    された情報が検索されるまで表示されることを特徴とす
    る請求項44に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記キャッシュされた情報の外見は、
    前記情報の相対エイジを示すために経時的に自動的に変
    更されることを特徴とする請求項45に記載の方法。
  47. 【請求項47】 少なくとも1つの実体のアベイラビリ
    ティを自動的に追跡するコンピュータ実行可能命令を有
    するコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ
    実行可能命令は、 各実体の前記アベイラビリティを追跡する、少なくとも
    1つの動的にカプセル化されたオブジェクトを作成し、 少なくとも1つの通信パスウェイを介して各実体の前記
    アベイラビリティを経時的に追跡し、各実体に関する前
    記追跡された情報を経時的にコンパイルし、 前記追跡されたアベイラビリティ情報に基づいて各実体
    のリアルタイムアベイラビリティ状況を動的に提供し、 前記コンパイルされたアベイラビリティ情報に基づいて
    各実体のヒストリカルアベイラビリティを提供すること
    を備えることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
  48. 【請求項48】 各実体のリアルタイムアベイラビリテ
    ィ状況を提供することは、ユーザディスプレイデバイス
    上のアイコンとして各実体アベイラビリティ状況の視覚
    的表現を表示することを備えることを特徴とする請求項
    47に記載のコンピュータ可読媒体。
  49. 【請求項49】 各アイコンは、前記ユーザディスプレ
    イデバイス上の周辺ストリップ内に表示されることを特
    徴とする請求項48に記載のコンピュータ可読媒体。
  50. 【請求項50】 少なくとも2つのアイコンは、それぞ
    れが少なくとも2つのアイコンを有する少なくとも1つ
    のグループに組み合わされることを特徴とする請求項4
    8に記載のコンピュータ可読媒体。
  51. 【請求項51】 各グループは、前記グループ内の前記
    アイコンによって提供されるデータに基づいて動的に更
    新される個々のアイコンによって動的に表されることを
    特徴とする請求項48に記載のコンピュータ可読媒体。
  52. 【請求項52】 少なくとも2つの動的にカプセル化さ
    れたオブジェクトは、少なくとも1つのグループに組み
    合わされることを特徴とする請求項47に記載のコンピ
    ュータ可読媒体。
  53. 【請求項53】 各グループは、少なくとも1つのディ
    スプレイデバイス上の永続的ディスプレイストリップ内
    の個々のアイコンとして表示されることを特徴とする請
    求項52に記載のコンピュータ可読媒体。
  54. 【請求項54】 前記周辺ストリップは、前記ディスプ
    レイデバイス全体を覆うことを特徴とする請求項50に
    記載のコンピュータ可読媒体。
  55. 【請求項55】 前記周辺ストリップは、前記ディスプ
    レイデバイス上で移動可能であることを特徴とする請求
    項50に記載のコンピュータ可読媒体。
  56. 【請求項56】 動的なカプセル各化されたオブジェク
    トは、少なくとも2つのユーザの間で共有可能であるこ
    とを特徴とする請求項47に記載のコンピュータ可読媒
    体。
  57. 【請求項57】 各グループを表す前記個々のアイコン
    は、共有可能であることを特徴とする請求項53に記載
    のコンピュータ可読媒体。
  58. 【請求項58】 関心ある情報の周辺アウェアネスを自
    動的に提供するシステムであって、 それぞれがカスタマイズ可能な動的にカプセル化された
    オブジェクトを備える少なくとも1つのチケットを用い
    て関心ある前記情報を表し、 各チケットによって表される関心ある前記情報をどのよ
    うに表示するかを定義するために、少なくとも1つのビ
    ューアを使用し、 少なくとも1つのビューアを各チケットと対にし、 それぞれが前記コンテナの1つに表示されるサムネイル
    によって表される少なくとも1つのチケット/ビューア
    対を、ディスプレイデバイス上の少なくとも1つのコン
    テナ内でホスティングし、 各チケットについて少なくとも1つのサービスを使用す
    ることによって関心ある前記情報と対話し、 対話式永続的ディスプレイ内で関心ある前記情報を提供
    することを備えることを特徴とするシステム。
  59. 【請求項59】 前記サービスは、関心ある前記情報と
    の対話、アクセス、受信、および検索のいずれかに関す
    る機能性を表すことを特徴とする請求項58に記載のシ
    ステム。
  60. 【請求項60】 各サービスは、複数のチケットによっ
    て共有可能であり、複数のチケットは、1つまたは複数
    のサービスを同時に使用することができることを特徴と
    する請求項58に記載のシステム。
  61. 【請求項61】 複数のサービスは、関心ある前記情報
    との対話のための1つまたは複数のチケットによる使用
    のために組み合わされることを特徴とする請求項58に
    記載のシステム。
  62. 【請求項62】 ユーザが関心を持つ情報の周辺アウェ
    アネスを自動的に提供するシステムであって、 それぞれがカスタマイズ可能な動的にカプセル化された
    オブジェクトを備える少なくとも1つのチケットを用い
    て関心ある前記情報を表し、 各チケットによって表される関心ある前記情報をどのよ
    うに表示するかを定義するために、少なくとも1つのビ
    ューアを使用し、 少なくとも1つのビューアを各チケットと対にし、 それぞれがサムネイルによって表される少なくとも1つ
    のチケット/ビューア対を、ディスプレイデバイス上の
    少なくとも1つのコンテナ内でホスティングし、 各サムネイルを前記コンテナの1つに表示し、 サムネイルのいずれかの選択に応答して、少なくとも1
    つのアクション可能ツールチップウィンドウを提供する
    ことを備えることを特徴とするシステム。
  63. 【請求項63】 関心ある前記情報は、連絡先であるこ
    とを特徴とする請求項62に記載のシステム。
  64. 【請求項64】 前記ツールチップウィンドウは、前記
    連絡先に関する少なくとも1つの通信アクセスポイント
    を含むことを特徴とする請求項63に記載のシステム。
  65. 【請求項65】 前記連絡先に関する最良の使用可能な
    通信アクセスポイントを自動的に識別することをさらに
    備えることを特徴とする請求項64に記載のシステム。
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