JP2003099010A - 映像表示装置および映像表示方法 - Google Patents

映像表示装置および映像表示方法

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JP2003099010A
JP2003099010A JP2001292311A JP2001292311A JP2003099010A JP 2003099010 A JP2003099010 A JP 2003099010A JP 2001292311 A JP2001292311 A JP 2001292311A JP 2001292311 A JP2001292311 A JP 2001292311A JP 2003099010 A JP2003099010 A JP 2003099010A
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circuit
video
color
gain
video signal
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JP2001292311A
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Toshimitsu Ito
資光 伊藤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模の増大を回避しながら、映像の明る
い部分において適切な階調表現を実現する。 【解決手段】 液晶パネル2を駆動するための駆動回路
3に供給する映像信号を前処理する映像信号処理回路4
に、マトリクス回路11と、最大ピークレベル検出回路
13と、ゲイン算出回路14と、映像増幅回路15とを
備える。入力される映像信号が輝度信号と色差信号とで
構成される場合、マトリクス回路11にて、上記映像信
号が異なる色の色信号に変換され、最大ピークレベル検
出回路13にて、上記各色の色信号のレベルの最大値
(ピークレベル)の中から最大ピークレベルが検出され
る。ゲイン算出回路14では、上記最大ピークレベルと
基準ピークレベルとに基づいて映像ゲインが算出され、
映像増幅回路15にて、上記映像ゲインを用いて、上記
各色の色信号が増幅される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶パネル
のような自ら発光しない受動態素子(受光型素子)と、
この受動態素子に光を供給する光源とを用い、入力映像
信号に応じた映像を表示する映像表示装置および映像表
示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、映像表示素子は、自己発光型と
受光型とに大別される。自己発光型の映像表示素子とし
ては例えばCRTがあり、受光型の映像表示素子として
は例えば上記したような液晶パネルがある。受光型の映
像表示素子を用いて表示を行う映像表示装置において
は、映像表示素子からの光出力の補助としての光源が必
要となる。
【0003】ところで、受光型の映像表示素子を用いた
映像表示装置として、例えば日本国公開特許公報「特開
平6−102484号公報(公開日;1994年4月1
5日)」に開示された映像表示装置がある。この映像表
示装置では、以下の構成により、階調表示特性と黒表示
特性とに優れた明るい映像の表示を試みている。以下、
上記公報に開示された映像表示装置について説明する。
【0004】図23は、上記映像表示装置の概略の構成
を示している。上記映像表示装置は、空間光変調素子と
しての液晶パネル101と、駆動回路102と、光源1
03と、点灯回路104と、光出力制御回路105と、
映像信号処理回路106とを備えている。また、映像信
号処理回路106は、ピークレベル検出回路111と、
ゲイン算出回路112と、振幅変調回路113とで構成
されている。
【0005】この構成において、外部からの映像信号V
inが映像信号処理回路106に入力されると、映像信
号処理回路106のピークレベル検出回路111にて、
一定周期ごとに、映像信号Vinの振幅の最大値、すな
わち、ピークレベルVpが検出される。そして、ゲイン
算出回路112では、上記ピークレベルVpと予め設定
した基準ピークレベルV0とに基づいて、ゲインGs=
Vp/V0が算出される。
【0006】続いて、振幅変調回路113では、Vc=
Vin/Gsにより、映像信号Vinが変調される。そ
して、変調された映像信号Vcが、駆動回路102にて
適当な方式で駆動信号に変換される。駆動回路102
は、上記駆動信号を液晶パネル1に供給することで液晶
パネル101を駆動する。
【0007】同時に、光出力制御回路105では、光源
103の予め設定される基準光出力レベルL0と上記ゲ
インGsとに基づいて、光源103の光出力レベルLo
ut=Gs×L0が算出される。点灯回路104は、上
記の光出力レベルLoutが得られるように光源103
を点灯させる。したがって、光源103の光出力レベル
Loutは、上記ゲインGsに応じて変化する。
【0008】この構成によれば、映像信号Vinのピー
クレベルVpに比例して、液晶パネル101を照明する
光源103の光出力レベルLout(光の明るさ)を変
化させるので、一画面内の最も明るい表示部に対して、
液晶パネル101の表示部全体を最大効率で駆動させる
ことができる。その結果、常に、液晶パネル101のダ
イナミックレンジを最大限活用して液晶パネル101を
駆動することが可能となり、暗い部分の階調特性にも優
れた、明るい高画質映像を表示することが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記映像表
示装置の構成では、ゲインGsの決定の際に、入力され
る映像信号のピークレベルVpとして、輝度信号Yのピ
ークレベル、または、赤(R)・緑(G)・青(B)の
いずれかの信号のピークレベルを用いると、映像信号の
増幅を行った際に、RGBの一部または全ての色につい
て、増幅後の映像信号のレベル(振幅)が最大値を超え
てしまい、高階調部において階調が頭打ちする場合があ
る。その結果、入力された映像の明るい部分において、
適切な階調表現ができなくなるという問題が生ずる。以
下、この点について詳しく説明する。
【0010】入力される映像信号がNTSC(National
Television System Committee)方式に準拠して、輝度
信号Y、色差信号Pb・Prで表現されているものとす
る。また、ここでは、輝度信号Y、色差信号Pb・Pr
のピークレベルが、図24に示すように、それぞれ0.
26、0.11、−0.14であるとする。
【0011】基準ピークレベルV0が、映像信号レベル
の最大値である1.0に設定されていたとすると、ゲイ
ン算出回路112にて算出されるゲインGsは、Gs=
Vp/V0=Y/1.0=0.26となる。したがっ
て、振幅変調回路113では、Vc=Vin/Gsよ
り、変調後の映像信号Vcのレベルとして、図25に示
すように、輝度信号Y=0.26/0.26=1.0、
色差信号Pr=0.11/0.26=0.42、色差信
号Pr=−0.14/0.26=−0.54が得られる
ことになる。
【0012】ここで、液晶パネル101は、RGBの色
信号により駆動されるため、上記の各映像信号をRGB
の色信号に変換する必要がある。この変換は、NTSC
の場合、以下のマトリクス演算を行うことで可能であ
る。
【0013】 R=Y +1.402Pr G=Y−0.344Pb−0.714Pr B=Y+1.772Pb 上記のマトリクス演算により、RGBの色信号の各レベ
ルは、図26に示すように、それぞれ、0.24、1.
24、1.74となる。したがって、GおよびBの色信
号レベルが1.0以上となり、信号レベルの最大値1.
0をそれぞれ超えてしまうことから、映像の明るい部分
において、GおよびBの色が適切に表現できなくなって
しまう。
【0014】また、映像信号が輝度信号Y、色差信号P
b・Pr(もしくはCb・Cr)によって入力され、空
間光変調素子が三原色のRGB(もしくはシアン、マゼ
ンタ、イエロー)の各信号により駆動される場合、上述
の問題に対処すべく、例えば、輝度信号Y、色差信号P
b・PrをRGBの色信号に変換するRGB変換マトリ
クス回路と、出力される映像信号の階調表現を落とさな
いようなゲイン、すなわち、信号レベルが最大信号レベ
ルを超えないようなゲインを算出するためのRGB変換
マトリクス回路との2種類を設ける方法も考えられる。
【0015】しかし、この場合は、上記2種類のマトリ
クス回路を設けることによって回路規模が増大するとい
う問題が起こる。
【0016】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、回路規模の増大を回避し
ながら、映像の明るい部分において適切な階調表現を実
現することができる映像表示装置および映像表示方法を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る映像表示装
置は、上記の課題を解決するために、光源からの光を変
調する光変調素子を駆動するための駆動回路に供給する
映像信号を前処理する映像信号処理回路を備えた映像表
示装置であって、上記映像信号処理回路は、入力される
映像信号が輝度信号と色差信号とで構成される場合に、
上記映像信号を異なる色の色信号に変換する変換回路
と、上記各色の色信号のレベル(振幅)の最大値の中か
ら最大のものを最大ピークレベルとして抽出する最大ピ
ークレベル抽出回路と、上記最大ピークレベルと予め設
定される基準ピークレベルとに基づいて、映像ゲインを
算出するゲイン算出回路と、上記映像ゲインを用いて上
記各色の色信号を増幅する増幅回路とを備えていること
を特徴としている。
【0018】また、本発明に係る映像表示方法は、上記
の課題を解決するために、入力される映像信号が輝度信
号と色差信号とで構成される場合に、上記映像信号を異
なる色の色信号に変換する工程と、上記各色の色信号の
レベルの最大値の中から最大のものを最大ピークレベル
として抽出する工程と、上記最大ピークレベルと予め設
定される基準ピークレベルとに基づいて、映像ゲインを
算出する工程と、上記映像ゲインを用いて上記各色の色
信号を増幅する工程と、上記増幅された各色の色信号に
応じて、光源からの光を変調する光変調素子を駆動する
工程とを有していることを特徴としている。
【0019】上記の構成によれば、映像信号処理回路に
て前処理された映像信号に応じて、駆動回路が光変調素
子(例えば液晶パネル)を駆動し、光変調素子が光源か
らの光を変調することが可能となる。これにより、上記
映像信号に応じた映像が光変調素子にて表示される。
【0020】上記の映像信号処理回路では、変換回路に
て、輝度信号と色差信号とからなる映像信号が異なる色
(例えばRGB)の色信号に変換される。そして、最大
ピークレベル検出回路により、上記各色の色信号のレベ
ル(振幅)の最大値の中から最大のものが、最大ピーク
レベルとして抽出される。ゲイン算出回路では、この最
大ピークレベルと基準ピークレベルとに基づいて映像ゲ
インが算出され、増幅回路により、この映像ゲインを用
いて上記各色の色信号が増幅される。その結果、上記し
た駆動回路は、上記増幅後の各色の色信号に応じて光変
調素子を駆動することになる。
【0021】上記したように、映像信号処理回路では、
光変調素子を駆動するための異なる色の色信号の最大ピ
ークレベルを用いて映像ゲインが算出されるので、映像
ゲインとして、増幅回路での増幅後の各色信号のレベル
が全て、階調を表現できる範囲の最大値を超えないよう
な映像ゲインを得ることができる。その結果、この映像
ゲインを用いて増幅回路にて増幅される各色信号は全
て、高階調部において頭打ちされることがない。これに
より、映像の明るい部分において、異なる色の全てにつ
いて適切な階調表現を実現することができ、表示品位の
低下を回避することができる。
【0022】また、上記構成では、輝度信号と色差信号
とからなる映像信号を異なる色の色信号に変換する変換
回路として、光変調素子を駆動するための上記色信号を
得るための変換回路を1つだけ設ければよい。つまり、
これ以外に、輝度信号と色差信号とからなる映像信号を
異なる色の色信号に変換する変換回路として、出力され
る映像信号の階調表現を落とさないような映像ゲインを
算出するための変換回路を設ける必要がない。なぜな
ら、そのような変換回路の機能を、最大ピークレベル検
出回路が持っているからである。しかも、この最大ピー
クレベル検出回路は、各色信号の中から最大ピークレベ
ルを検出するだけなので、比較的簡単な回路構成で実現
可能である。したがって、上記構成によれば、上記変換
回路を併設する場合に比べて、回路規模の増大を抑える
ことができる。
【0023】本発明に係る映像表示装置は、上記の課題
を解決するために、上記最大ピークレベル検出回路は、
上記変換回路より得られる各色の色信号のレベルの最大
値をそれぞれ検出する最大値検出回路と、上記各色信号
のレベルの最大値を比較して、その中から最大のものを
抽出する最大値比較回路とで構成されていることを特徴
としている。
【0024】上記の構成によれば、最大値検出回路に
て、各色信号のレベルの最大値(ピークレベル)がそれ
ぞれ検出されると、最大値比較回路により、その中から
最も最大のものが最大ピークレベルとして抽出される。
【0025】このような比較的簡単な構成によって、ゲ
イン算出回路にて映像ゲインを算出するための最大ピー
クレベルを得ることができるので、輝度信号と色差信号
とからなる映像信号を異なる色の色信号に変換する変換
回路であって、出力される映像信号の階調表現を落とさ
ないような映像ゲインを算出するための変換回路を設け
る場合に比べて、回路規模の増大を確実に抑えることが
できる。
【0026】本発明に係る映像表示装置は、上記の課題
を解決するために、上記ゲイン算出回路は、さらに、上
記最大ピークレベルと上記基準ピークレベルとに基づい
て、光源ゲインを算出し、上記光源ゲインを用いて上記
光源の光出力を制御する光出力制御回路をさらに備えて
いることを特徴としている。
【0027】上記の構成によれば、ゲイン算出回路に
て、上記最大ピークレベルと上記基準ピークレベルとに
基づいて光源ゲインが算出され、この光源ゲインを用い
て光出力制御回路が光源の光出力を制御するので、上記
光源ゲインに応じて光源の光出力を変化させることがで
きる。その結果、光変調素子のダイナミックレンジを最
大限活用して駆動することができ、階調表示特性に優れ
た映像表示を実現することができる。
【0028】本発明に係る映像表示装置は、上記の課題
を解決するために、上記映像信号処理回路は、上記増幅
回路での映像信号の増幅前後で、上記光変調素子からの
光出力量が同じになるように、上記ゲイン算出回路にて
算出される上記光源ゲインを補正するための補正係数を
算出する光源補正係数算出回路と、上記補正係数を用い
て上記光源ゲインを補正する光源ゲイン補正回路とをさ
らに備えていることを特徴としている。
【0029】上記の構成によれば、光源補正係数算出回
路にて算出された補正係数を用いて光源ゲイン補正回路
が光源ゲインを補正するので、例えば、光源ゲインと光
源の光出力量との関係、および/または、映像信号レベ
ルと光変調素子の光出力効率との関係が正比例の関係に
ない場合でも、増幅回路での映像信号の増幅前後で、光
変調素子からの光出力量が同じになる。このことは、光
変調素子での表示映像の注目階調において、映像信号の
最大ピークレベルに応じて算出される光源ゲインによっ
ては、光変調素子の光出力量が変化しないことを意味し
ている。したがって、光源ゲインに応じて表示映像の注
目階調の明るさが変化することによる表示映像の品位低
下を回避することができる。
【0030】本発明に係る映像表示装置は、上記の課題
を解決するために、映像信号レベルに対する上記光変調
素子の異なる色ごとの光出力効率の変化の仕方が異なる
色間で同じになるように、上記増幅回路にて得られる各
色信号を各色ごとに補正するための補正係数を記憶する
γ補正用記憶手段をさらに備えており、上記映像信号処
理回路は、上記各色ごとの補正係数に基づいて、上記増
幅回路にて得られる各色信号を補正するγ補正回路をさ
らに備えていることを特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、γ補正用記憶手段に
記憶された各色ごとの補正係数に基づいて、γ補正回路
が各色信号を補正することで、映像信号レベルに対する
上記光変調素子の異なる色ごとの光出力効率の変化の仕
方が、異なる色間で同じになる。これにより、全階調に
おいて、色味(各色のバランス)を均一にすることがで
きる。その結果、映像信号の増幅前後で、色味の変化に
よる表示映像の画質低下を回避することができる。
【0032】本発明に係る映像表示装置は、上記の課題
を解決するために、上記γ補正回路は、映像信号レベル
と上記光変調素子の光出力効率との関係が線形(γの整
数乗)となるように、上記増幅回路にて得られる各色信
号を補正することを特徴としている。
【0033】上記の構成によれば、γ補正回路での補正
により、映像信号レベルと光変調素子の光出力効率との
関係が線形となるので、補正された各色の色信号を駆動
回路に供給し、光変調素子を駆動した場合に、表示映像
の注目階調において、光変調素子の光出力量が、映像信
号の最大ピークレベルにより算出される映像ゲインによ
って変わることがなく、本来の階調表示特性を保持した
映像を表示することができる。
【0034】本発明に係る映像表示装置は、上記の課題
を解決するために、上記映像信号処理装置は、映像信号
レベルと上記光変調素子の光出力効率との関係を示す階
調特性が、低階調部および高階調部を強調する特性とな
るように、上記増幅回路にて得られる各色信号を補正す
るための補正係数を算出するγ補正係数算出回路をさら
に備え、上記γ補正回路は、上記補正係数に基づいて、
上記増幅回路にて得られる各色信号を補正することを特
徴としている。
【0035】上記の構成によれば、γ補正係数算出回路
にて算出される補正係数に基づいて、γ補正回路が各色
信号を補正したときに、低階調部および高階調部を強調
する階調特性が得られるようになる。これにより、光変
調素子に表示される映像は、映像信号の最大ピークレベ
ルに対応して常に低階調部と高階調部とにおいて強調さ
れる。したがって、映像信号のピークレベルに対応して
常に映像のコントラストを視覚的に高めることができ
る。
【0036】本発明に係る映像表示装置は、上記の課題
を解決するために、上記γ補正係数算出回路は、上記ゲ
イン算出回路にて算出される映像ゲインに対応して上記
階調特性を各色ごとに変化させることができるような各
色信号の補正係数を算出し、上記γ補正回路は、上記補
正係数に基づいて、上記増幅回路にて得られる各色信号
を補正することを特徴としている。
【0037】上記の構成によれば、γ補正回路は、γ補
正係数算出回路にて算出される補正係数に基づいて各色
信号を補正するので、この結果、映像ゲインに対応して
上記階調特性を各色ごとに変化させることができるよう
になる。したがって、映像ゲインに対応してコントラス
トの強調の程度を変化させることができる。
【0038】なお、本発明に係る映像表示装置において
は、上記最大ピークレベル抽出回路は、抽出した最大ピ
ークレベルが所定範囲の最大値よりも大きい場合は、最
大ピークレベルを上記最大値に設定する構成であっても
よい。この場合、映像ゲインの低下による階調表現力の
低下を抑えることができる。
【0039】また、本発明に係る映像表示装置において
は、上記最大ピークレベル抽出回路は、抽出した最大ピ
ークレベルが所定範囲の最小値よりも小さい場合は、最
大ピークレベルを上記最小値に設定する構成であっても
よい。この場合、映像ゲインの増大に伴って映像信号中
のノイズ成分が増大することによる表示映像の画質低下
を抑えることができる。
【0040】また、本発明に係る映像表示装置は、上記
変換回路にて変換された各色信号を記憶し、上記最大ピ
ークレベル検出回路での最大ピークレベルの検出後に、
記憶していた各色信号を上記増幅回路に供給する信号記
憶部をさらに備えている構成であってもよい。
【0041】これにより、増幅回路における増幅の対象
となる各色の色信号が信号記憶部にて確実に確保される
ので、上記増幅回路にて、上記映像信号に対する増幅処
理を確実に行うことができる。
【0042】また、本発明に係る映像表示装置は、上記
光変調素子から出射される光によって形成される映像を
投影する投影手段をさらに備えている構成であってもよ
い。本発明の映像表示装置を、投影手段を備えた投射型
の表示装置で構成した場合でも、上述した本発明の効果
を得ることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通り
である。
【0044】本実施形態に係る映像表示装置は、図1に
示すように、光源1と、液晶パネル2と、駆動回路3
と、映像信号処理回路4と、光出力制御回路5と、点灯
回路6とを備えている。
【0045】光源1は、液晶パネル2に光を供給(出
力)するものであり、例えばハロゲンランプ、メタルハ
ライドランプ等の水銀ランプ、キセノン等を用いた水銀
レスランプ、LEDまたはEL素子で構成されている。
この光源1は、光源1の明るさに対応する光出力量(出
射光量、光出力レベル)を可変できる構造となってお
り、その光出力レベルは光出力制御回路5によって制御
されている。
【0046】液晶パネル2は、光源1から出力される光
を変調する光変調素子である。駆動回路3は、映像信号
処理回路4から供給される映像信号(ここではRGBの
色信号)に応じて液晶パネル2を駆動する。
【0047】映像信号処理回路4は、駆動回路3に供給
する上記映像信号を前処理する回路であり、本発明の最
も特徴的な部分を構成している。なお、映像信号処理回
路4の詳細については後述する。
【0048】光出力制御回路5は、映像信号処理回路4
の後述するゲイン算出回路14にて得られる光源ゲイン
Glと、基準光出力レベルL0とに基づいて、光源1の
光出力レベルLoutを制御する回路である。
【0049】また、光出力制御回路5は、光出力レベル
Loutに応じて点灯回路6を駆動するための信号を生
成し、点灯回路6に供給する。より具体的には、光出力
制御回路5は、光源1の光出力レベルLoutを以下の
式により求め、この光出力レベルLoutに応じた点灯
回路6の駆動信号を生成する。
【0050】Lout=Gl×L0 なお、上記の基準光出力レベルL0は、光出力レベルL
outの基準として予め設定されるものである。基準光
出力レベルL0が例えば光出力レベルの最大値に設定さ
れれば、後述する光源ゲインGlが小さくなるので、点
灯回路6は、光源1の光出力レベルLoutを落とすよ
うに光源1を駆動することになる。
【0051】点灯回路6は、光出力制御回路5から供給
される信号を、光源1を駆動するための駆動信号に変換
し、その駆動信号に基づいて光源1を駆動する。これに
より、光源1の光出力レベルが変化することになる。
【0052】次に、上記した映像信号処理回路4の詳細
について説明する。映像信号処理回路4は、マトリクス
回路11と、信号記憶部12と、最大ピークレベル検出
回路13と、ゲイン算出回路14と、映像増幅回路15
とを有している。
【0053】マトリクス回路11は、入力される映像信
号Vinが輝度信号Yおよび色差信号Pb・Pr(また
はCb・Cr)で構成される場合に、これらの信号を以
下のマトリクス演算によって異なる色(RGB)の色信
号に変換する変換回路である。
【0054】 R=Y +1.402Pr G=Y−0.344Pb−0.714Pr B=Y+1.772Pb マトリクス回路11にて、このようなRGBの色信号を
得ることにより、駆動回路2は、映像信号処理回路4か
らのRGBの色信号に基づいて液晶パネル2を駆動する
ことができる。
【0055】信号記憶部12は、マトリクス回路11に
て得られたRGBの各色信号を記憶、保持するメモリで
ある。この信号記憶部12は、最大ピークレベル検出回
路13にて最大ピークレベルの検出後に、保持している
RGBの色信号を映像増幅回路15に供給するようにな
っている。
【0056】最大ピークレベル検出回路13は、マトリ
クス回路11にて得られるRGBの色信号のレベル(振
幅)の最大値(ピークレベル)の中から最大のものを最
大ピークレベルとして抽出する回路である。具体的に
は、最大ピークレベル検出回路13は、RGBの各ピー
クレベル検出回路16a・16b・16cと、最大値比
較回路17とで構成されている。
【0057】RGBの各ピークレベル検出回路16a・
16b・16cは、それぞれ、マトリクス回路11より
得られるRGBの各色信号の一定周期ごとに、ピークレ
ベルVr・Vg・Vbを検出する最大値検出回路であ
る。なお、上記の一定周期とは、一画面表示に相当する
期間であり、例えばTV信号においては、1フレーム期
間に相当する。
【0058】最大値比較回路17は、RGBの各ピーク
レベル検出回路16a・16b・16cから供給される
RGBの各ピークレベルVr・Vg・Vbを比較し、そ
の中から、最も最大のピークレベルである最大ピークレ
ベルVmaxを抽出する。
【0059】ゲイン算出回路14は、最大値比較回路1
7から供給される最大ピークレベルVmaxと、基準ピ
ークレベルV0とに基づいて、映像ゲインGdおよび光
源ゲインGlを算出する。そして、ゲイン算出回路14
は、映像ゲインGdを映像増幅回路15に供給する一
方、光源ゲインGlを光出力制御回路5に供給する。こ
れら映像ゲインGdおよび光源ゲインGlは、以下の式
で求められる。
【0060】 Gd=V0/Vmax Gl=Vmax/V0 なお、基準ピークレベルV0は、映像信号Vinのピー
クレベルの基準として予め設定されるものである。基準
ピークレベルV0が例えば映像信号Vinのレベルの最
大値に設定されれば、この最大レベルに満たない映像信
号Vinは、暗い映像に対応していると考えることがで
きる。
【0061】映像増幅回路15は、マトリクス回路11
にて得られるRGBの各色信号に映像ゲインGdを乗じ
ることで、上記RGBの各色信号を増幅し、増幅後の各
色信号を駆動回路2に供給する。
【0062】次に、上記構成の映像表示装置における映
像表示方法について、映像信号の信号レベルの具体例を
挙げながら説明する。なお、以下での説明の便宜上、基
準ピークレベルV0=1.0する。
【0063】輝度信号Yと色差信号Pb・Prとで構成
される映像信号Vinが映像信号処理回路4のマトリク
ス回路11に入力されると、マトリクス回路11は、輝
度信号Yおよび色差信号Pb・PrをRGBの色信号に
変換する。これらRGBの色信号は、信号記憶部12に
記憶される。
【0064】一方、最大ピークレベル検出回路13のR
GBの各ピークレベル検出回路16a・16b・16c
は、マトリクス回路11から出力されるRGBの色信号
から、一定期間ごとに各色信号のピークレベルVr・V
g・Vbを検出する。最大値比較回路17は、各ピーク
レベルVr・Vg・Vbの大小を比較し、その中から最
大ピークレベルVmaxを検出する。
【0065】例えば、輝度信号Yおよび色差信号Pb・
Prのレベルが、図24の場合と同様に、0.26、
0.11.−0.14であるとすると、マトリクス回路
11では、図2に示すように、上述したマトリクス演算
の式により、RGBの色信号のレベルとして、0.1、
0.3、0.5がそれぞれ得られる。このとき、輝度信
号Yおよび色差信号Pb・Prの上記各レベルがピーク
レベルであるとすれば、マトリクス演算により求まる上
記RGBの各色信号のレベルは、RGBの各色信号のピ
ークレベルVr・Vg・Vbとなる。そこで、今、Vr
=0.1、Vg=0.3、Vb=0.5とすると、最大
値比較回路17では、最大ピークレベルVmaxとし
て、この中の最大値である0.5が検出されることにな
る。
【0066】次に、ゲイン算出回路14では、最大ピー
クレベルVmaxと基準ピークレベルV0(=1.0)
とに基づいて、映像ゲインGdおよび光源ゲインGlが
それぞれ算出される。具体的には、Gd=V0/Vma
x=1.0/0.5=2.0、Gl=Vmax/V0=
0.5/1.0=0.5となる。この映像ゲインGd
は、映像増幅回路15に供給される一方、光源ゲインG
lは、光出力制御回路5に供給される。
【0067】映像増幅回路15では、信号記憶部12に
記憶されたRGBの各色信号が上記の映像ゲインGdに
よって増幅される。これにより、RGBの各色信号のピ
ークレベルは、図3に示すように、それぞれ、0.1×
2.0=0.2、0.3×2.0=0.6、0.5×
2.0=1.0となり、全て1.0以下となる。駆動回
路3は、映像増幅回路15にて増幅されたRGBの各色
信号を液晶パネル2の駆動信号に変換し、この駆動信号
によって液晶パネル2の透過率を変化させる。
【0068】一方、これと同時に、光出力制御回路5で
は、光源1の光出力レベルLoutが、Lout=Gl
×L0により演算され、PWM(Pulse Width Modulati
on)やPAM(Pulse Amplitude Modulation)等により
点灯回路6を駆動するための信号が生成される。この信
号が点灯回路6にて光源1の駆動信号に変換され、上記
の光出力レベルLoutが得られるように光源1が駆動
される。これにより、光源1の光出力レベルLoutが
変化することになる。以上の処理が、一定周期ごとに繰
り返されることになる。
【0069】以上のように、本実施形態では、液晶パネ
ル2を駆動するためのRGBの色信号の最大ピークレベ
ルVmaxを用いて映像ゲインGdを算出しているの
で、映像ゲインGdとして、映像増幅回路15での増幅
後のRGBの色信号のレベルが全て、階調を表現できる
範囲の最大値(上記の例では1.0)を超えないような
映像ゲインGdを得ることができる。これにより、この
映像ゲインGdを用いてRGBの色信号を増幅したとき
に、RGBの色信号の全てが、高階調部において頭打ち
することがない。したがって、映像の明るい部分におい
て、RGBの全てについて適切な階調表現を実現するこ
とができ、表示品位の低下を回避することができる。
【0070】また、最大ピークレベル検出回路13を設
けることによって、映像信号の階調表現を落とさないよ
うな映像ゲインGdを算出するためのRGB変換マトリ
クス回路を設けなくても済む。しかも、最大ピークレベ
ル検出回路13は、そのようなRGB変換マトリクス回
路よりも比較的簡単な回路で構成される。したがって、
上記RGB変換マトリクス回路を併設する場合に比べ
て、回路規模の増大を抑えることができる。
【0071】ところで、最大値比較回路17にて最大ピ
ークレベルVmaxを検出する際、最大ピークレベルV
maxの取り得る値の範囲(所定範囲)を、例えばVm
ax1≦Vmax≦Vmax2に予め定めておき、最大
ピークレベルVmaxがこの範囲を外れる場合には、最
大ピークレベルVmaxを上記範囲の最大値Vmax2
または最小値Vmax1に強制的に設定するようにして
もよい。このように、最大ピークレベルVmaxの値を
制限することで、ゲイン算出回路14では、映像ゲイン
Gdおよび光源ゲインGlの値も制限されることにな
る。
【0072】例えば、最大値比較回路17は、基準ピー
クレベルV0以上の最大ピークレベルVmaxを検出し
た場合には、最大ピークレベルVmaxを基準ピークレ
ベルV0の値として出力するようにしてもよい。この場
合、ゲイン算出回路14では、映像ゲインGdが1.0
に制限されることになり、映像ゲインGdが1.0より
小さくなることによる映像表示装置の階調表現力の低下
を防止することができる。
【0073】また、最大ピークレベルVmaxが上記範
囲よりも小さくなり過ぎると、映像ゲインGdが大きく
なることによって、映像信号中に含まれるノイズ成分を
増幅させてしまうことがある。しかし、この場合には、
最大ピークレベルVmaxを上記範囲の最小値に設定す
ることにより、そのようなノイズ成分の増幅による画質
の低下を抑制することができる。
【0074】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図面に基づいて説明すれば以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、実施の形態1と同一の構成に
は同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0075】本実施形態に係る映像表示装置は、図4に
示すように、実施の形態1の構成に加えて、光源補正用
ROM(Read Only Memory)7をさらに有しており、か
つ、映像信号処理回路4が、実施の形態1の構成に加え
て、光源補正係数算出回路18と光源ゲイン補正回路1
9とをさらに有している。
【0076】光源補正用ROM7は、図5に示すよう
な、光源ゲインGlと光源1の光出力レベルとの関係、
および、図6に示すような、映像信号レベル(振幅値)
と液晶パネル2の光透過率(光出力効率)との関係を記
憶する光源補正用記憶手段である。
【0077】光源補正係数算出回路18は、光源補正用
ROM7に記憶された上記両者の関係のうち、少なくと
も一方が正比例の関係から外れている場合(例えば図5
の実線L2、図6の実線D2の場合)に、映像増幅回路
15での映像信号の増幅前後で、液晶パネル2からの光
出力量が同じになるように、ゲイン算出回路14にて算
出される光源ゲインGlを補正するための補正係数を算
出する。
【0078】光源ゲイン補正回路19は、光源補正係数
算出回路18にて算出される上記補正係数を用いて、光
源ゲインGlを補正し、光出力制御回路5に供給する。
【0079】したがって、光出力制御回路5にて、光源
1の光出力レベルLoutが、上記補正後の光源ゲイン
Glを用いて、Lout=Gl×L0により演算され、
点灯回路6により、上記の光出力レベルLoutが得ら
れるように光源1が駆動されると、映像増幅回路15で
の映像信号の増幅前後では、液晶パネル2を透過する光
の光出力レベルが同じになる。
【0080】次に、このような構成による作用効果につ
いて説明する前に、光源ゲインGlと発光部の光出力レ
ベルとの関係、および、表示空間光変調素子(液晶パネ
ル2)の映像信号レベルと光透過率との関係について以
下に説明する。
【0081】前述した従来の映像表示装置においては、
映像信号のピークレベルから算出されるゲインGsによ
り、映像信号は、Vc=Vin/Gsであり、また、発
光部の光出力レベルは、Lout=Gs×L0である。
このため、基準ピークレベルV0を映像信号の最大ピー
クレベル、基準光出力レベルL0を発光部の最大の光出
力レベルとし、映像信号の増幅率を映像ゲインGd、発
光部の光出力レベルの増幅率を光源ゲインGlとした場
合に、図7に示すように、映像信号のピークレベルと映
像ゲインGdとの関係は、実線で示す傾き1の直線の関
係(正比例の関係)となり、映像信号のピークレベルと
光源ゲインGlとの関係は、破線で示す傾き−1の直線
の関係となる。なお、Gd×Gl=1の関係であっても
よい。
【0082】ここで、光源ゲインGlと発光部の光出力
レベルと関係が、図5の破線L1のような正比例の関係
であり、表示空間光変調素子(液晶パネル)の映像信号
レベルと光透過率との関係が、図6の破線D1のような
正比例の関係(階調曲線においてγ=1.0)であった
場合において、異なるピークレベルの映像信号に対する
表示空間光変調素子からの光の出力量(光出力レベル)
は、以下のようになる。
【0083】例えば、図7にて、映像信号のピークレベ
ルVpがX1と検出された場合、ゲインGs=Vp/V
0=X1/X1=1であるので、映像信号の増幅は行わ
れない。また、発光部の光出力レベルは、Lout=G
s×L0の演算によって最大となるため、映像信号レベ
ルと表示空間光変調素子を透過する光の光量(光出力レ
ベル)との関係は、図6の破線D1の関係に対応して、
図8の破線Y1のようになる。
【0084】このとき、図6に示す、入力された映像信
号レベルVについて注目すると、映像信号レベルV=V
1のとき、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レ
ベルは、図8に示すTになる。
【0085】一方、図7にて、映像信号のピークレベル
VpがX2(=(X1)/2)と検出された場合、ゲイ
ンGs=Vp/V0=X2/X1=1/2であるので、
映像信号は、Vc=Vin/Gsにより、図8のV2
(=V1×2)のよう増幅される一方、発光部の光出力
レベルは、Lout=Gs×L0により、低く抑えられ
る。その結果、映像信号レベルと表示空間光変調素子を
透過する光の光出力レベルとの関係は、同図の実線Y2
のようになる。
【0086】このとき、図6に示す、入力された映像信
号レベルVについて注目すると、映像信号レベルV=V
2のとき、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レ
ベルは、図8に示すように、最大光出力レベルの1/2
倍であり、先と同じTである。
【0087】このように、映像信号レベルと表示空間光
変調素子の光透過率との関係が、図6の破線D1のよう
に正比例の関係であった場合においては、表示映像の注
目階調において、映像信号のピークレベルVpに応じて
算出されるゲインGsによっては、表示空間光変調素子
を透過する光の光出力レベルは変わらない。したがっ
て、表示映像の注目階調の明るさは変化しない。
【0088】これに対して、表示空間光変調素子の映像
信号レベルと光透過率との関係が、図6の実線D2のよ
うに正比例の関係から外れた場合(階調曲線においてγ
≠1.0)においては、異なるピークレベルの映像信号
に対する表示空間光変調素子からの光の出力量(光出力
レベル)は、以下のようになる。
【0089】図7にて、映像信号のピークレベルVpが
X1と検出された場合、ゲインGs=Vp/V0=X1
/X1=1であるので、映像信号の増幅は行われない。
また、発光部の光出力レベルは、Lout=Gs×L0
の演算によって最大となるため、映像信号レベルと表示
空間光変調素子を透過する光の光量(光出力レベル)と
の関係は、図6の実線D2の関係に対応して、図9の破
線Y1のようになる。
【0090】このとき、図6に示す、入力された映像信
号レベルVについて注目すると、映像信号レベルV=V
1のとき、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レ
ベルは、図9に示すT1になる。
【0091】一方、図7にて、映像信号のピークレベル
VpがX2(=(X1)/2)と検出された場合、ゲイ
ンGs=Vp/V0=X2/X1=1/2であるので、
映像信号は、Vc=Vin/Gsにより、図9のV2
(=V1×2)のよう増幅される一方、発光部の光出力
レベルは、Lout=Gs×L0により、低く抑えられ
る。その結果、映像信号レベルと表示空間光変調素子を
透過する光の光出力レベルとの関係は、同図の実線Y2
のようになる。
【0092】このとき、図6に示す、入力された映像信
号レベルVについて注目すると、映像信号レベルV=V
2のとき、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レ
ベルは、図9に示すように、最大光出力レベルの1/2
倍であるT2(>T1)となる。
【0093】つまり、映像信号レベルと表示空間光変調
素子の光透過率との関係が、図6の実線D2のように正
比例の関係で無い場合においては、表示映像の注目階調
において、表示空間光変調素子より透過される光出力レ
ベルは、映像信号のピークレベルVpに応じて算出され
るゲインGsによって一定周期ごとに変わってしまうこ
とになる。したがって、表示映像の注目階調の明るさが
ほぼリアルタイムに変化し、これによって、表示映像の
品位が低下してしまう。
【0094】このような問題は、特に、映像信号レベル
と表示空間光変調素子の光透過率との関係が正比例の関
係より低い場合(階調曲線においてγ<1.0)におい
て顕著であり、特に中間調の表示における画像の品位が
著しく低下する。
【0095】また、表示空間光変調素子の映像信号レベ
ルと光透過率との関係は、図6の破線D1のように正比
例の関係であるが、光源ゲインGlと発光部の光出力レ
ベルとの関係が、図5の実線L2のように正比例の関係
から外れている場合は、異なるピークレベルの映像信号
に対する表示空間光変調素子からの光の出力量(光出力
レベル)は、以下のようになる。
【0096】図7にて、映像信号のピークレベルVpが
X1と検出された場合、ゲインGs=Vp/V0=X1
/X1=1であるので、映像信号の増幅は行われない。
また、発光部の光出力レベルは、Lout=Gs×L0
の演算によって最大となるため、映像信号レベルと表示
空間光変調素子を透過する光の光量(光出力レベル)と
の関係は、図6の破線D1および図5の実線L2の関係
に対応して、図10の破線Y1のようになる。
【0097】このとき、図6に示す、入力された映像信
号レベルVについて注目すると、信号レベルV=V1の
とき、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レベル
は、図10に示すT1になる。
【0098】一方、図7にて、映像信号のピークレベル
VpがX2(=(X1)/2)と検出された場合、ゲイ
ンGs=Vp/V0=X2/X1=1/2であるので、
映像信号は、Vc=Vin/Gsにより、図9のV2
(=V1×2)のよう増幅される一方、発光部の光出力
レベルは、Lout=Gs×L0により、低く抑えられ
る。その結果、映像信号レベルと表示空間光変調素子を
透過する光の光出力レベルとの関係は、同図の実線Y2
のようになる。
【0099】このとき、図6に示す、入力された映像信
号レベルVについて注目すると、映像信号レベルV=V
2のとき、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レ
ベルは、図10に示すように、最大光出力レベルの1/
2倍よりも大きくなり、T2(>T1)となる。
【0100】したがって、光源ゲインGlと発光部の光
出力レベルとの関係が、図5の実線L2のように正比例
の関係に無い場合でも、先と同様に表示映像の注目階調
において、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レ
ベルが、映像信号のピークレベルVpに応じて算出され
るゲインGsによって一定周期ごとに変わってしまうこ
とになる。その結果、表示映像の注目階調の明るさがほ
ぼリアルタイムに変化することになり、これによって、
表示映像の品位が低下してしまう。
【0101】そこで、このような問題に対処するため
に、本実施形態に係る映像表示装置は、上述した構成を
備えている。以下、映像ゲインGdではなく、光源ゲイ
ンGlを補正するようにした理由も含めて、上記構成に
よる作用効果について説明する。
【0102】まず、上述の問題に対処する方法として
は、図5の破線L1の関係および図6の破線D1の関係
が得られるように、映像ゲインGdを補正する方法
(図11参照)、光源ゲインGlを補正する方法(図
12参照)、映像ゲインGdおよび光源ゲインGlの
両者を補正する方法、が考えられる。
【0103】しかしながら、映像ゲインGdを補正する
場合、映像信号を増幅した後の信号レベルは、図13の
実線Aのように、映像信号の最大ピークレベルVmax
によって変化する。このため、最大ピークレベルVma
xによっては、増幅後の映像信号レベルの最大値を用い
ることができなくなってしまい、映像表示装置の階調表
現力が低くなってしまう。
【0104】これに対して、光源ゲインGlを補正する
場合は、映像信号を増幅した後の信号レベルは、図13
の破線Bのようになり、映像信号の最大ピークレベルV
maxによっては変化しない。このため、映像信号の階
調特性を最大限に活用することができ、映像表示装置の
階調表現力を高くすることができる。
【0105】また、上記の方法では、映像ゲインGd
を補正する回路と、光源ゲインGlを補正する回路との
両者が必要となる。これらの回路を例えば乗算器等のロ
ジック回路で構成すると、その関係が複雑化するほど回
路規模が増大し、汎用性が薄れる。しかし、光源ゲイン
Glのみを補正する構成とすることで、回路規模を必要
最小限に抑えて、汎用性を高めることができる。
【0106】このような理由から、本実施形態の映像表
示装置は、上記の方法を採用することとし、そのよう
な方法を実現するための構成として、冒頭に述べた構成
を採用している。
【0107】次に、上記構成による作用効果について説
明する。なお、以下では、光源ゲインGlと光源1の光
出力レベルとの関係および映像信号レベルと表示空間光
変調素子の光透過率との関係が、例えば図5の実線L2
の関係および図6の実線D2の関係であるとする。ま
た、基準ピークレベルV0を映像信号の最大ピークレベ
ルとし、基準光出力レベルL0を光源1の最大の光出力
レベルとする。
【0108】図12にて、映像信号の最大ピークレベル
VmaxがX1と検出されたとき、映像ゲインGd=V
0/Vmax=X1/X1=1であるので、映像信号の
増幅は行われない。また、光源ゲインGl=V0/Vm
ax=X1/X1=1であるが、光源1の光出力レベル
は、Lout=Gl×L0の演算によって最大となるた
めに、映像信号レベルと表示空間光変調素子を透過する
光の光量(光出力レベル)との関係は、図14のY1の
ようになる。
【0109】このとき、入力された映像信号レベルVに
ついて注目すると、信号レベルV=V1のとき、表示空
間光変調素子を透過する光の光出力レベルは、図14に
示すTになる。
【0110】一方、図12にて、映像信号の最大ピーク
レベルVmaxがX2(=(X1)/2)と検出された
場合、映像ゲインGd=V0/Vmax=2であるの
で、映像信号は図14のV2(=V1×2)のよう増幅
される。一方、光源ゲイン補正回路19では、光源補正
係数算出回路18での補正係数に基づいて光源ゲインG
lが補正され、これにより、光源1の光出力レベルは低
く抑えられる。その結果、映像信号レベルと表示空間光
変調素子を透過する光の光出力レベルとの関係は、同図
の実線Y2のようになる。
【0111】このとき、入力される映像信号レベルVに
ついて注目すると、図14の映像信号レベルV=V2の
とき、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レベル
は、最大光出力レベルの1/2倍よりも小さくなり、先
と同様にTとなる。
【0112】このように、光源ゲインGlと光源1の光
出力レベルとの関係および映像信号レベルと表示空間光
変調素子の光透過率との関係が、それぞれ正比例の関係
にない場合、光源ゲイン補正回路19によって光源ゲイ
ンGlが補正されることにより、映像増幅回路15での
映像信号の増幅前後で、表示空間光変調素子を透過する
光の光出力レベルが同じになる。つまり、この場合、表
示映像の注目階調において、映像信号の最大ピークレベ
ルVmaxに応じて算出される上記光源ゲインGlによ
って、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レベル
が変化しない。したがって、表示映像の注目階調の明る
さが変化することによる表示映像の品位低下を回避する
ことができる。
【0113】なお、上述したように、光源ゲインGlと
光源1の光出力レベルとの関係、および、映像レベルと
液晶パネル2の光透過率との関係の両方が正比例の関係
から外れている場合だけでなく、どちらか一方が正比例
の関係から外れている場合でも、本発明の上述した構成
によって同様の効果を得ることができる。
【0114】〔実施の形態3〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通り
である。なお、説明の便宜上、実施の形態1および2と
同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省
略する。
【0115】本実施形態に係る映像表示装置は、図15
に示すように、実施の形態2の構成に加えて、RGB独
立γ補正用ROM8をさらに有しており、かつ、映像信
号処理回路4が、実施の形態2の構成に加えて、RGB
独立γ補正回路20をさらに有している。
【0116】RGB独立γ補正用ROM8は、映像信号
レベルに対する液晶パネル2のRGBごとの光出力効率
(光透過率)の変化の仕方がRGB間で同じになるよう
に(RGBごとの光透過率がRGB間で同じバランスで
変化するように)、映像増幅回路15にて得られる各色
信号をRGBごとに独立して補正するための補正係数を
記憶するγ補正用記憶手段である。
【0117】RGB独立γ補正回路20は、RGB独立
γ補正用ROM8に記憶されているRGBの補正係数に
基づいて、映像増幅回路15にて得られる各色信号を補
正するものである。具体的には、以下の通りである。
【0118】例えば、図16に示すように、RGBの階
調特性が、映像信号レベルによっては色味の崩れた(R
GBの光透過率のバランスが崩れた)特性であるとする
と、RGB独立γ補正回路20は、映像信号レベルに対
する液晶パネル2のRGBの光透過率の変化の仕方がR
GB間で同じになるように、上記RGBの補正係数に基
づいて、映像増幅回路15にて得られる映像信号を補正
する。これにより、図17に示すような階調特性(γ特
性)が得られるようになる。
【0119】駆動回路3は、RGB独立γ補正回路20
にて得られたRGBの各色信号を液晶パネル2の駆動信
号に変換し、この駆動信号によって液晶パネル2の透過
率を変化させることになる。
【0120】次に、上記構成による作用効果について、
以下に説明する。
【0121】一般的に、空間光変調素子が映像信号レベ
ルに応じて色味が異なるような特性(RGBの光透過率
が異なる特性)を有している場合、映像信号の振幅を増
幅すると、映像信号を表現する信号レベルが常に変化す
ることになる。したがって、映像表示装置から出力され
る映像の色味がゲインに応じて異なってしまうことにな
る。特に、同様な色味で構成された映像の明るさのみが
異なる映像が続くとき、映像信号のピークレベルに応じ
て算出されるゲインが変化していくために、映像の色味
が顕著に変わってしまうことになる。
【0122】つまり、図16に示したような、空間光変
調素子の各色の透過率と映像信号の信号レベルとの関係
においては、RGBの各色の光透過率は、映像信号レベ
ルが大きいときは等しいが、映像信号レベルが小さいと
きは異なっている。すなわち、RGBの光透過率のバラ
ンスの崩れは、階調の低い部分の低輝度部で大きく、高
輝度部においてはほとんどない。
【0123】ここで、映像信号の振幅を増幅しない場合
(映像信号のゲインが一定の場合)、低輝度部での色の
再現性が低くなるものの、表示映像中の注目している階
調Xの色味が図16のように赤みを帯びていても、注目
画像では常に一定して色味のズレが存在しているため
に、視覚的には目立たない。
【0124】このとき、本発明のように、映像信号の振
幅を増幅する構成では、低階調の映像信号は高階調の映
像信号へと引き伸ばされるので、表示映像中の注目して
いる階調Xの色味は、階調Yのような赤みのない色味と
なり、算出されるゲインに応じて色味がリアルタイムに
変化してしまうことで、色味のずれが視覚的に非常に目
立ちやすくなる。
【0125】しかし、本発明では、上述のように、RG
Bの階調特性を上記したように独立して制御し、補正す
ることで、図17のように全階調における色味を均一に
することができる。その結果、注目している階調Xが階
調Yに増幅されても、色味のズレは小さいものとなり、
RGBのγの効果が非常に効果的に働くことになる。
【0126】ところで、本実施形態では、特に、RGB
独立γ補正回路20は、映像信号レベルに対する液晶パ
ネル2のRGBの光透過率の変化の仕方がRGB間で同
じになるように、かつ、映像信号レベルと液晶パネル2
の光透過率との関係を示す階調特性が、例えば図19の
実線Aのように線形(γの整数乗)となるように、映像
増幅回路15にて増幅されたRGBの各色信号を補正す
る構成となっている。これにより、上述した効果に加
え、以下の効果を得ることができる。
【0127】すなわち、光源ゲインGlを補正したとき
に、表示映像の注目階調において、表示空間光変調素子
を透過する光の光出力レベルが、映像信号のピークレベ
ルにより算出される映像ゲインGdによって変わること
が無く、本来の階調表示特性を保持した映像を表示する
ことができる。つまり、上記構成によれば、ゲインに応
じて、注目画素の色味と明るさの両方が変化するのを回
避することができる。
【0128】なお、本実施形態の構成は、実施の形態1
にも勿論適用可能である。
【0129】〔実施の形態4〕本発明のさらに他の実施
の形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通り
である。なお、説明の便宜上、実施の形態1ないし3と
同一の構成には同一の部材番号を付記し、その説明を省
略する。
【0130】本実施形態に係る映像表示装置は、図18
に示すように、実施の形態3の構成に加えて、映像信号
処理回路4がRGB独立γ補正係数算出回路21をさら
に有している。
【0131】RGB独立γ補正係数算出回路21は、映
像信号レベルと液晶パネル2の光透過率との関係を示す
階調特性が、低階調部および高階調部を強調する特性と
なるように、映像増幅回路15にて増幅されたRGBの
各色信号を補正するための補正係数を算出し、これをR
GB独立γ補正回路20に供給する構成となっている。
この場合、RGB独立γ補正回路20は、上記補正係数
に基づいて、映像増幅回路15にて増幅されたRGBの
各色信号を補正することになる。
【0132】ここで、図19の実線Aは、階調特性を線
形(γの整数乗)に設定したものを示し、破線Bは、低
階調部および高階調部を強調するように階調特性を設定
したものを示している。図19の破線Bの階調特性に対
応して、図20に示すように映像ゲインGd、光源ゲイ
ンGlを設定した場合、図21において、映像信号レベ
ルの最大値(最大ピークレベル)がV1であると、液晶
パネル2より出力される光出力レベルは、破線Y1の階
調特性によりTとなる。また、映像信号が増幅され、映
像信号レベルの最大値がV2(>V1)となった場合で
も、液晶パネル2より出力される光出力レベルは、実線
Y2の階調特性によりTとなる。
【0133】このとき、映像信号レベルV2の階調に注
目すると、破線Y1においては、aで示す範囲の階調曲
線にて映像が表現されているのに対し、実線Y2におい
ては、bで示す範囲内で階調曲線が変化していることに
なる。
【0134】上記構成では、映像信号のピークレベル
(最大ピークレベルVmax)により算出されるゲイン
によって、注目階調の光出力レベルおよび階調曲線が変
わることになるが、液晶パネル2に表示される映像は、
ピークレベルに対応して常に階調の低い部分と高い部分
において強調される。したがって、映像信号のピークレ
ベルに対応して常にコントラストを視覚的に高めること
ができる。
【0135】ところで、上記のように低階調部および高
階調部を強調するように階調特性を設定する場合に、そ
の設定が困難であったり、映像信号のピークレベルに対
応して常に一定にしかコントラストを強調できないこと
がある。
【0136】このような場合には、RGB独立γ補正係
数算出回路21は、映像信号のピークレベルに対応して
出力される映像ゲインGdに対応して、RGBの階調表
示特性を独立して変化させることができるような各色信
号の補正係数を算出し、RGB独立γ補正回路20が、
上記補正係数に基づいて、映像増幅回路15にて得られ
るRGBの各色信号を補正するようにすればよい。図2
1の一点鎖線Y3は、このとき得られた階調表示特性を
示している。
【0137】これにより、図21の破線Y1でaのよう
に表現される階調を、映像信号の増幅によって、一点鎖
線Y3において、実線Y2と同じbの階調として表現し
ながら、映像信号のピークレベルに対応してコントラス
トの強調の程度を変化させることが可能となる。
【0138】以上の各実施の形態で説明した映像表示装
置は、図22に示すように、液晶パネル2の光出射側に
投影レンズ31(投影手段)を備えることにより、液晶
パネル2の表示映像をスクリーン32上に投影する投射
型の映像表示装置となる。したがって、このような投射
型の映像表示装置を構成しても、本発明の効果を得るこ
とができる。
【0139】なお、上述した実施の形態1ないし4にお
いて、空間光変調素子として液晶パネルを例として説明
したが、色信号にて駆動されるものであれば、他の空間
光変調素子を用いた場合においても、本発明と同様の効
果を得ることができる。
【0140】なお、以上の各実施の形態で説明した映像
表示装置は、以下の第1から第6の映像表示装置とも表
現することができる。
【0141】第1の映像表示装置は、光出力レベルを変
化させることのできる光源(発光部)と、入力信号に応
じて上記光源の光出力を制御する光出力制御回路と、上
記光源の光出力を変調させることのできる空間光変調装
置(表示空間光変調素子)と、映像信号に応じて上記空
間光変調装置を駆動する駆動回路と、上記駆動回路に入
力する映像信号および上記光出力制御回路に入力する信
号を前処理する映像信号処理部とを備え、上記映像信号
処理部は、入力される映像信号の輝度信号Y、色差信号
Pb・Pr(もしくはCb・Cr)を三原色のRGBの
色信号に変換するマトリクス回路と、RGBそれぞれの
色信号のピークレベルVr・Vg・Vbをそれぞれ検出
するRピークレベル検出回路、Gピークレベル検出回
路、Bピークレベル検出回路と、それぞれのピークレベ
ルVr・Vg・Vbを比較して、その中で最も大きなピ
ークレベルを最大ピークレベルVmaxとして出力する
最大値比較回路と、上記最大ピークレベルVmaxと基
準映像信号レベルとに基づいて映像ゲインGdおよび光
源ゲインGlを算出するゲイン算出回路と、上記映像ゲ
インによって、上記マトリクス回路で変換されたRGB
の各信号を増幅し、上記駆動回路に入力する映像増幅回
路とを備え、上記ゲイン算出回路は、上記最大ピークレ
ベルVmaxが基準映像信号レベルよりも小さい場合、
映像ゲインGdを高めて上記映像増幅回路に入力する一
方で、光源ゲインGlを下げて上記光出力制御装置に入
力する構成である。
【0142】上記の構成によれば、表示する映像信号の
ピークレベルを検出し、信号レベルの最大値を超えるこ
となく映像信号を増幅することによって、入力された映
像信号の情報を保存したまま、空間光変調装置の階調表
示特性を最大に活用して駆動することが可能である。ま
た、同時に光源から出力される光出力レベルを変化させ
ることにより、光源の消費電力を低下させることがで
き、また空間光変調装置の光漏れおよび暗部の表示ムラ
における黒表示性能の低下を改善することができる。
【0143】また、空間光変調装置がRGBの色信号に
て駆動される場合においては、RGBにおいて最大値を
検出することにより、映像信号レベルの最大値を超える
ことのないような映像ゲインGdを算出することが容易
となる。その結果、輝度信号Y、色差信号Pb・Prも
しくは輝度信号Yのみで最大値を検出する場合よりも、
回路規模を小さくすることができる。
【0144】第2の映像表示装置は、上記第1の映像表
示装置において、光源の光出力レベルと光源ゲインGl
との関係、および、表示空間光変調素子の映像信号レベ
ルと光透過率との関係を補正する係数を算出する光源補
正係数算出回路と、上記補正係数を用いて上記光源ゲイ
ンGlを補正し、上記光出力制御回路に入力する光源ゲ
イン補正回路とを備えている構成である。
【0145】上記の構成によれば、表示映像の注目階調
において、表示空間光変調素子を透過する光の光出力レ
ベルは、映像信号のピークレベルにより算出されるゲイ
ンによって変わることがなく、本来の階調表示特性を保
持した映像を表示することができる。
【0146】さらに、光出力レベルと光源のゲインとの
関係および表示空間光変調素子の映像信号レベルと光透
過率との関係が正比例で無い場合、それらの関係が正比
例となるように補正をかけなければ、映像信号レベルに
よって光源から出力される光出力レベルと映像信号の増
幅の関係がくずれる。その結果、光源から出力される光
出力レベルと、それを制御する信号レベルの関係に応じ
て、映像表示装置から出力される光出力レベルを一定に
制御できない。また、これら補正を行う回路を乗算器等
のロジックにて構成すると、その関係が複雑化するほど
回路規模が増大し、汎用性が薄れる。
【0147】しかし、基準光出力レベルL0および基準
ピークレベルV0が一定の場合は、上記最大値比較回路
より出力される最大ピークレベルVmaxに対して光源
ゲインの補正係数は一定に定められるため、これらを独
立して補正係数を設定する必要が無いために回路規模を
小さくすることができる。
【0148】第3の映像表示装置は、上記第1または上
記第2の映像表示装置において、上記駆動回路に上記映
像信号を入力する際、映像信号レベルのRGB信号の透
過率の比率を一定に補正するRGB独立γ補正回路を備
えている構成である。
【0149】上記の構成によれば、映像信号の増幅率で
あるゲインの値によって、表示映像中の注目階調の色味
が変化することを防ぐことができる。
【0150】第4の映像表示装置は、上記第1または上
記第2の映像表示装置において、駆動回路に映像信号を
入力する際、映像信号レベルのRGB信号の透過率の比
率を一定に補正し、ゲインに応じて階調表示特性を変化
させるRGB独立γ補正回路を備えている構成である。
【0151】上記の構成によれば、映像信号の増幅率で
あるゲインの値によって、表示映像中の注目階調の色味
が変化することを防ぐことができる。また、ゲインに応
じて階調表示特性を変化させるので、ゲインに応じてコ
ントラストの強調の程度を変化させることができる。
【0152】第5の映像表示装置は、上記第1ないし第
4のいずれかの映像表示装置において、空間光変調装置
の表示映像をスクリーン上に投射する映像投射装置を備
えている構成である。
【0153】上記の構成によれば、本発明を投射型の映
像表示装置にも適用することができ、これによって、本
発明と同様の効果を得ることができる。
【0154】第6の映像表示装置は、上記第1ないし第
5のいずれかの映像表示装置において、映像信号を保持
するためのメモリーを備え、映像信号のピークレベルを
検出しながらメモリーに映像を保持し、上記ピークレベ
ルの検出後にメモリーに保持された映像信号に対して、
光出力の制御および映像の増幅を行う構成である。
【0155】上記の構成によれば、映像増幅回路にて増
幅する対象となる映像信号がメモリーにて確保されるの
で、映像増幅回路にて、上記映像信号に対する増幅処理
を確実に行うことができる。
【0156】
【発明の効果】本発明に係る映像表示装置は、以上のよ
うに、光源からの光を変調する光変調素子を駆動するた
めの駆動回路に供給する映像信号を前処理する映像信号
処理回路を備えた映像表示装置であって、上記映像信号
処理回路は、入力される映像信号が輝度信号と色差信号
とで構成される場合に、上記映像信号を異なる色の色信
号に変換する変換回路と、上記各色の色信号のレベルの
最大値の中から最大のものを最大ピークレベルとして抽
出する最大ピークレベル抽出回路と、上記最大ピークレ
ベルと予め設定される基準ピークレベルとに基づいて、
映像ゲインを算出するゲイン算出回路と、上記映像ゲイ
ンを用いて上記各色の色信号を増幅する増幅回路とを備
えている構成である。
【0157】また、本発明に係る映像表示方法は、以上
のように、入力される映像信号が輝度信号と色差信号と
で構成される場合に、上記映像信号を異なる色の色信号
に変換する工程と、上記各色の色信号のレベルの最大値
の中から最大のものを最大ピークレベルとして抽出する
工程と、上記最大ピークレベルと予め設定される基準ピ
ークレベルとに基づいて、映像ゲインを算出する工程
と、上記映像ゲインを用いて上記各色の色信号を増幅す
る工程と、上記増幅された各色の色信号に応じて、光源
からの光を変調する光変調素子を駆動する工程とを有し
ている構成である。
【0158】それゆえ、映像信号処理回路では、光変調
素子を駆動するための異なる色の色信号の最大ピークレ
ベルを用いて映像ゲインが算出され、この映像ゲインを
用いて各色の色信号が増幅されるので、増幅後の各色信
号の信号レベルが全て、階調を表現できる範囲の最大値
を超えてしまうことがなく、全ての色信号について、高
階調部において階調が頭打ちすることがない。これによ
り、映像の明るい部分において、異なる色の全てについ
て適切な階調表現を実現することができ、表示品位の低
下を回避することができる。
【0159】また、輝度信号と色差信号とからなる映像
信号を異なる色の色信号に変換する変換回路として、出
力される映像信号の階調表現を落とさないような映像ゲ
インを算出するための変換回路を設ける必要がない。こ
れにより、上記変換回路を併設する場合に比べて、回路
規模の増大を抑えることができるという効果を併せて奏
する。
【0160】本発明に係る映像表示装置は、以上のよう
に、上記最大ピークレベル検出回路は、上記変換回路よ
り得られる各色の色信号のレベルの最大値をそれぞれ検
出する最大値検出回路と、上記各色信号のレベルの最大
値を比較して、その中から最大のものを抽出する最大値
比較回路とで構成されている構成である。
【0161】それゆえ、比較的簡単な構成によって、ゲ
イン算出回路にて映像ゲインを算出するための最大ピー
クレベルを得ることができるので、輝度信号と色差信号
とからなる映像信号を異なる色の色信号に変換する変換
回路であって、出力される映像信号の階調表現を落とさ
ないような映像ゲインを算出するための変換回路を設け
る場合に比べて、回路規模の増大を確実に抑えることが
できるという効果を奏する。
【0162】本発明に係る映像表示装置は、以上のよう
に、上記ゲイン算出回路は、さらに、上記最大ピークレ
ベルと上記基準ピークレベルとに基づいて、光源ゲイン
を算出し、上記光源ゲインを用いて上記光源の光出力を
制御する光出力制御回路をさらに備えている構成であ
る。
【0163】それゆえ、光変調素子のダイナミックレン
ジを最大限活用して駆動することができ、階調表示特性
に優れた映像表示を実現することができるという効果を
奏する。
【0164】本発明に係る映像表示装置は、以上のよう
に、上記映像信号処理回路は、上記増幅回路での映像信
号の増幅前後で、上記光変調素子からの光出力量が同じ
になるように、上記ゲイン算出回路にて算出される上記
光源ゲインを補正するための補正係数を算出する光源補
正係数算出回路と、上記補正係数を用いて上記光源ゲイ
ンを補正する光源ゲイン補正回路とをさらに備えている
構成である。
【0165】それゆえ、光変調素子での表示映像の注目
階調において、映像信号の最大ピークレベルに応じて算
出される光源ゲインによっては、光変調素子の光出力量
が変化しない。その結果、光源ゲインに応じて表示映像
の注目階調の明るさが変化することによる表示映像の品
位低下を回避することができるという効果を奏する。
【0166】本発明に係る映像表示装置は、以上のよう
に、映像信号レベルに対する上記光変調素子の異なる色
ごとの光出力効率の変化の仕方が異なる色間で同じにな
るように、上記増幅回路にて得られる各色信号を各色ご
とに補正するための補正係数を記憶するγ補正用記憶手
段をさらに備えており、上記映像信号処理回路は、上記
各色ごとの補正係数に基づいて、上記増幅回路にて得ら
れる各色信号を補正するγ補正回路をさらに備えている
構成である。
【0167】それゆえ、全階調において、色味(各色の
バランス)を均一にすることができ、映像信号の増幅前
後で、色味の変化による表示映像の画質低下を回避する
ことができるという効果を奏する。
【0168】本発明に係る映像表示装置は、以上のよう
に、上記γ補正回路は、映像信号レベルと上記光変調素
子の光出力効率との関係が線形(γの整数乗)となるよ
うに、上記増幅回路にて得られる各色信号を補正する構
成である。
【0169】それゆえ、表示映像の注目階調において、
光変調素子の光出力量が、映像信号の最大ピークレベル
により算出される映像ゲインによって変わることがな
く、本来の階調表示特性を保持した映像を表示すること
ができるという効果を奏する。
【0170】本発明に係る映像表示装置は、以上のよう
に、上記映像信号処理装置は、映像信号レベルと上記光
変調素子の光出力効率との関係を示す階調特性が、低階
調部および高階調部を強調する特性となるように、上記
増幅回路にて得られる各色信号を補正するための補正係
数を算出するγ補正係数算出回路をさらに備え、上記γ
補正回路は、上記補正係数に基づいて、上記増幅回路に
て得られる各色信号を補正する構成である。
【0171】それゆえ、光変調素子に表示される映像
は、映像信号の最大ピークレベルに対応して常に低階調
部と高階調部とにおいて強調されるので、映像信号のピ
ークレベルに対応して常に映像のコントラストを視覚的
に高めることができるという効果を奏する。
【0172】本発明に係る映像表示装置は、以上のよう
に、上記γ補正係数算出回路は、上記ゲイン算出回路に
て算出される映像ゲインに対応して上記階調特性を各色
ごとに変化させることができるような各色信号の補正係
数を算出し、上記γ補正回路は、上記補正係数に基づい
て、上記増幅回路にて得られる各色信号を補正する構成
である。
【0173】それゆえ、映像ゲインに対応して上記階調
特性を各色ごとに変化させることができるので、映像ゲ
インに対応してコントラストの強調の程度を変化させる
ことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る映像表示装置の概
略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記映像表示装置のマトリクス回路により得ら
れるRGBの色信号のレベルを示すグラフである。
【図3】上記映像表示装置の映像増幅回路にて増幅され
たRGBの色信号のレベルを示すグラフである。
【図4】本発明の他の実施の形態に係る映像表示装置の
概略の構成を示すブロック図である。
【図5】光源ゲインと光源の光出力レベルとの関係を示
すグラフである。
【図6】映像信号レベルと液晶パネルの光透過率との関
係を示すグラフである。
【図7】映像信号のピークレベルと映像ゲインとの関
係、および、映像信号のピークレベルと光源ゲインとの
関係を示すグラフである。
【図8】映像信号レベルと液晶パネルの光出力レベルと
の関係の一例を示すグラフである。
【図9】映像信号レベルと液晶パネルの光出力レベルと
の関係の他の例を示すグラフである。
【図10】映像信号レベルと液晶パネルの光出力レベル
との関係のさらに他の例を示すグラフである。
【図11】映像信号のピークレベルと補正後の映像ゲイ
ンとの関係、および、映像信号のピークレベルと光源ゲ
インとの関係を示すグラフである。
【図12】映像信号のピークレベルと映像ゲインとの関
係、および、映像信号のピークレベルと補正後の光源ゲ
インとの関係を示すグラフである。
【図13】映像信号の最大ピークレベルと増幅後の映像
信号レベルとの関係を示すグラフである。
【図14】本発明による光源ゲインの補正を行った場合
の、映像信号レベルと液晶パネルの光出力レベルとの関
係を示すグラフである。
【図15】本発明のさらに他の実施の形態に係る映像表
示装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図16】映像信号レベルによっては色味が崩れている
RGBの階調特性を示すグラフである。
【図17】上記映像信号処理回路のRGB独立γ補正回
路での補正により、映像信号を補正した後の、RGBの
階調特性を示すグラフである。
【図18】本発明のさらに他の実施の形態に係る映像表
示装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図19】映像信号レベルと液晶パネルの光透過率との
関係の他の例を示すグラフである。
【図20】図19の破線Bの特性が得られるように光源
ゲインを補正したときの、映像信号の最大ピークレベル
と映像ゲインとの関係、および、映像信号の最大ピーク
レベルと光源ゲインとの関係を示すグラフである。
【図21】図20に示す光源ゲインの補正を行ったとき
の、映像信号レベルと液晶パネルの光出力レベルとの関
係を示すグラフである。
【図22】投射型の映像表示装置の概略の構成を示す説
明図である。
【図23】従来の映像表示装置の概略の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】輝度信号および色差信号のピークレベルを示
すグラフである。
【図25】輝度信号および色差信号を変調(増幅)した
後の、上記各信号のピークレベルを示すグラフである。
【図26】上記輝度信号および上記色差信号からマトリ
クス演算により得られるRGBの色信号のピークレベル
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光源 2 液晶パネル(光変調素子) 3 駆動回路 4 映像信号処理回路 5 光出力制御回路 8 RGB独立γ補正用ROM(γ補正用記憶手段) 11 マトリクス回路(変換回路) 12 信号記憶部 13 最大ピークレベル検出回路 14 ゲイン算出回路 15 映像増幅回路(増幅回路) 16a Rピークレベル検出回路 16b Gピークレベル検出回路 16c Bピークレベル検出回路 17 最大値比較回路 18 光源補正係数算出回路 19 光源ゲイン補正回路 20 RGB独立γ補正回路(γ補正回路) 21 RGB独立γ補正係数算出回路(γ補正係数算
出回路) 31 投影レンズ(投影手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/34 G09G 3/34 J H04N 5/66 102 H04N 5/66 102A Fターム(参考) 2H093 NA51 NC13 NC14 NC53 ND06 5C006 AA01 AA11 AA22 AF46 BB11 BC16 EA01 FA41 5C058 EA54 5C080 AA10 BB05 CC03 DD01 DD22 EE19 EE29 EE30 JJ02 JJ05 JJ06 KK43

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光を変調する光変調素子を駆動
    するための駆動回路に供給する映像信号を前処理する映
    像信号処理回路を備えた映像表示装置であって、 上記映像信号処理回路は、 入力される映像信号が輝度信号と色差信号とで構成され
    る場合に、上記映像信号を異なる色の色信号に変換する
    変換回路と、 上記各色の色信号のレベルの最大値の中から最大のもの
    を最大ピークレベルとして抽出する最大ピークレベル抽
    出回路と、 上記最大ピークレベルと予め設定される基準ピークレベ
    ルとに基づいて、映像ゲインを算出するゲイン算出回路
    と、 上記映像ゲインを用いて上記各色の色信号を増幅する増
    幅回路とを備えていることを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】上記最大ピークレベル検出回路は、 上記変換回路より得られる各色の色信号のレベルの最大
    値をそれぞれ検出する最大値検出回路と、 上記各色信号のレベルの最大値を比較して、その中から
    最大のものを抽出する最大値比較回路とで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 【請求項3】上記ゲイン算出回路は、さらに、上記最大
    ピークレベルと上記基準ピークレベルとに基づいて、光
    源ゲインを算出し、 上記光源ゲインを用いて上記光源の光出力を制御する光
    出力制御回路をさらに備えていることを特徴とする請求
    項1または2に記載の映像表示装置。
  4. 【請求項4】上記映像信号処理回路は、 上記増幅回路での映像信号の増幅前後で、上記光変調素
    子からの光出力量が同じになるように、上記ゲイン算出
    回路にて算出される上記光源ゲインを補正するための補
    正係数を算出する光源補正係数算出回路と、 上記補正係数を用いて上記光源ゲインを補正する光源ゲ
    イン補正回路とをさらに備えていることを特徴としてい
    る請求項3に記載の映像表示装置。
  5. 【請求項5】映像信号レベルに対する上記光変調素子の
    異なる色ごとの光出力効率の変化の仕方が異なる色間で
    同じになるように、上記増幅回路にて得られる各色信号
    を各色ごとに補正するための補正係数を記憶するγ補正
    用記憶手段をさらに備えており、 上記映像信号処理回路は、上記各色ごとの補正係数に基
    づいて、上記増幅回路にて得られる各色信号を補正する
    γ補正回路をさらに備えていることを特徴とする請求項
    3または4に記載の映像表示装置。
  6. 【請求項6】上記γ補正回路は、映像信号レベルと上記
    光変調素子の光出力効率との関係が線形となるように、
    上記増幅回路にて得られる各色信号を補正することを特
    徴とする請求項5に記載の映像表示装置。
  7. 【請求項7】上記映像信号処理装置は、映像信号レベル
    と上記光変調素子の光出力効率との関係を示す階調特性
    が、低階調部および高階調部を強調する特性となるよう
    に、上記増幅回路にて得られる各色信号を補正するため
    の補正係数を算出するγ補正係数算出回路をさらに備
    え、 上記γ補正回路は、上記補正係数に基づいて、上記増幅
    回路にて得られる各色信号を補正することを特徴とする
    請求項5に記載の映像表示装置。
  8. 【請求項8】上記γ補正係数算出回路は、上記ゲイン算
    出回路にて算出される映像ゲインに対応して上記階調特
    性を各色ごとに変化させることができるような各色信号
    の補正係数を算出し、 上記γ補正回路は、上記補正係数に基づいて、上記増幅
    回路にて得られる各色信号を補正することを特徴とする
    請求項7に記載の映像表示装置。
  9. 【請求項9】入力される映像信号が輝度信号と色差信号
    とで構成される場合に、上記映像信号を異なる色の色信
    号に変換する工程と、 上記各色の色信号のレベルの最大値の中から最大のもの
    を最大ピークレベルとして抽出する工程と、 上記最大ピークレベルと予め設定される基準ピークレベ
    ルとに基づいて、映像ゲインを算出する工程と、 上記映像ゲインを用いて上記各色の色信号を増幅する工
    程と、 上記増幅された各色の色信号に応じて、光源からの光を
    変調する光変調素子を駆動する工程とを有していること
    を特徴とする映像表示方法。
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