JP2003098958A - 正確性の判断指標を備えた電子地図データの管理装置 - Google Patents

正確性の判断指標を備えた電子地図データの管理装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 閲覧者が電子地図データの正確性を判断可能
とする。 【解決手段】 情報提供装置100によって、電子地図
データベース200の内容を、クライアントPCにイン
ターネットINTを介して提示する情報提示システムを
構築する。地図データベースには、建造物等の形状等を
記憶する要素データ、その種別等を記憶する属性データ
が記憶されており、さらに、要素データおよび属性デー
タの正確性を判断するための判断指標データが記憶され
ている。判断指標データは、例えば、データを取得から
の時間経過に関する情報、データの取得方法に関する情
報、データ提示時の有効桁数など提示精度に関する情報
等を含めることができる。判断指標データを地図データ
と併せて提示することにより、閲覧者は、地図データの
正確性を判断することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子地図データの
管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータで利用可能に電子化
された地図データ(以下、「電子地図データ」と呼ぶ)
の利用が広まっている。電子地図データは、いわゆるパ
ーソナルコンピュータでの地図表示、車載用のナビゲー
ションシステム、インターネットを介した地図提供およ
び印刷物としての地図の版下作成などに利用される。特
に、ナビゲーションシステムでは、目的地の設定、目的
地までの経路探索などを容易に行うことができる点で、
電子地図データの有用性が高い。電子地図データは、C
D−ROMなどの記憶媒体に格納された形で提供される
他、ネットワークを介して配信されることもある。
【0003】電子地図データは、情報の正確性が重要で
ある。一般に道路、建造物は、年々新たなものが増える
一方、古いものが取り壊されたりする。こうした建築、
取り壊しが起きると、その時点で電子地図データと現実
の状態に差違が生じ、その正確性が損なわれる。住宅地
図のように各家庭の名字まで表記する地図では、引っ越
し等があった時点で、同様にして正確性が損なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの変化
が生じた時点で、直ちに電子地図データに反映すること
は非常に困難である。これらの変化は不定期に生じるも
のであり、電子地図データに収録された全範囲につい
て、その変化を把握することが非常に困難だからであ
る。 電子地図データの更新を定期的に行うとしても、
変化が生じた時期と更新時期との兼ね合いによっては、
その変化が電子地図データに長期間反映されない可能性
があった。電子地図データに反映されない変化は、電子
地図データと現実の状態との差違を生じさせ、電子地図
データの正確性を損ねていた。これらの差違は、電子地
図の利用者に、無用の混乱を生じさせる可能性があっ
た。
【0005】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであり、電子地図データと現実の状態との差
違に基づく混乱の緩和を図るための技術を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、
電子地図データを管理する管理装置において、要素デー
タ記憶部と、判断指標データ記憶部とを備えるものとし
た。要素データ記憶部は、電子地図データを構成する各
要素データおよびその属性情報を記憶する。要素データ
とは、電子地図データを構成する公共施設、事業施設、
個人住宅などの位置データ、形状データ、行政区画、町
丁目などの境界データ、地形データ等をいう。属性情報
は、各要素データについての属性、例えば名称、種別、
ガソリンスタンドやファーストフードなどの業種を表す
アイコン、屋号、略称などの情報をいう。要素データが
個人住宅または事業施設の場合には、その代表者、構成
員などを属性情報に含めることもできる。
【0007】なお、上記形状データ、属性情報は、電子
地図データを表示する縮尺に応じて複数種類用意するも
のとしてもよい。例えば、属性情報の一つである名称に
ついては、小縮尺用に正確な会社、中縮尺用に屋号、大
縮尺用にアイコンなど複数用意することが考えられる。
【0008】判断指標データ記憶部は判断指標データを
記憶する。判断指標データとは、要素データおよび属性
情報の少なくとも一部について、情報の正確性を判断す
る指標である。判断指標データによって、電子地図デー
タの利用者に対し、要素データおよび属性情報について
の正確性を示唆することが可能となる。
【0009】判断指標データは、要素データまたは属性
情報のいずれか一方のみに対して備えるものとしてもよ
いし、双方に備えるものとしてもよい。
【0010】本発明の管理装置において、判断指標デー
タは、要素データおよび属性情報を登録する基準時刻か
ら現時点までの差違を示唆する指標とすることができ
る。一般に要素データ等の正確性は、かかる時間的な差
違に影響を受けるからである。
【0011】基準時刻とは、要素データおよび属性情報
の内容が、確からしいと考えられる所定の時刻を意味す
る。例えば、調査などによってある要素データ等を取得
した場合には、その調査日時を基準時刻とすることがで
きる。基準時刻は、調査日時と必ずしも一致する必要は
ない。例えば、調査によって、建造物が建てられた過去
の日時が確認された場合には、調査日時に関わらず、そ
の建てられた日時、即ち、建造物などの要素データに異
同が生じた日時を基準時刻とすることができる。基準時
刻は、必ずしも過去の時刻とは限らない。例えば、高速
道路などの建設計画が公表されている場合、高速道路の
開通という異同が生じる将来の日時を、基準時刻とする
こともできる。指標は種々の形式をとることができ、例
えば、基準時刻自体を用いてもよいし、基準時刻と現時
点との差違を用いてもよい。必ずしも時間を単位とする
必要はなく、無次元化等してもよいし、時間的な差違と
非線形の関係にある指標としてもよい。
【0012】本発明の管理装置において、判断指標デー
タは、要素データおよび属性情報の取得方法を示唆する
指標とすることもできる。一般にデータの正確性は、取
得方法と密接に関連するからである。例えば、データの
取得方法としては、現地の調査、関係者からの申告、関
係者への聞き込み、刊行物等による発表など種々の方法
が考えられる。判断指標データは、これらの取得方法を
示すコード等を用いるものとしてもよいし、取得方法に
対して正確性の評価値を設定し、この評価値を用いるも
のとしてもよい。
【0013】本発明の管理装置において、判断指標デー
タは、電子地図データの閲覧時に要素データ等を提示す
る提示精度を示唆する指標とすることもできる。かかる
指標には、例えば、建造物の高さなどの数値情報が属性
情報に含まれている場合には、データ提示時の有効桁数
を示唆する情報などが含まれる。また、氏名表示などに
おいて、いわゆる常用漢字への置換が行われているか否
かを示す情報を指標として用いてもよい。
【0014】判断指標データは、ここに例示したものに
限らず、種々のデータを用いることが可能である。ま
た、複数種類の指標、例えば、上述した時間的な差違、
データの取得方法、提示精度に関する指標を組み合わせ
た指標を設定してもよい。
【0015】本発明の管理装置において、要素データ記
憶部および判断指標データ記憶部は、最新のデータだけ
を保持するものとしてもよいが、データの履歴を併せて
保持することが望ましい。つまり、要素データ等に異同
が生じた場合には、異同の前後のデータを保持しておく
ことが望ましい。こうすることにより、過去または将来
の特定の時点での電子地図データを閲覧することが可能
となり、その時点における正確性も判断することが可能
となる。
【0016】本発明は、電子地図データを閲覧させるた
めの情報提供装置として構成することもできる。この場
合は、例えば、上述した特徴の少なくとも一部を有する
管理装置との間で情報の入出力を行う管理部と、情報提
供の要求を入力する要求入力部と、要求に応じて要素デ
ータおよび属性情報の少なくとも一部を、判断指標デー
タと関連づけて出力する情報提示部とを備える構成によ
り実現することができる。情報提供装置は、先に説明し
た管理装置と一体で構成してもよいし、管理装置とロー
カル接続またはネットワーク接続された別体として構成
してもよい。要求の入力および出力は、情報提供装置に
キーボード等の操作部、およびディスプレイ等の表示部
を設けるものとしてもよいし、ネットワークで接続され
たクライアントとの間で入出力するものとしてもよい。
【0017】判断指標データとの関連づけは、種々の態
様をとりうる。第1の態様として、要素データおよび属
性情報を、判断指標データに基づいて複数のグループに
区分し、各グループを視覚的に区別可能な態様で出力す
る態様が考えられる。各グループごとに色、フォントな
どを使い分ける態様が含まれる。
【0018】第2の態様として、出力対象となる要素デ
ータおよび属性情報の全体について、判断指標データの
代表値を出力する態様が考えられる。例えば、出力対象
となるデータに含まれる判断指標データの範囲を代表値
としてもよいし、最も正確性が高い側または低い側の判
断指標データを代表値としてもよい。
【0019】第3の態様として、要素データおよび属性
情報の少なくとも一部について、判断指標データの出力
要求がなされたときに、判断指標データを出力する態様
が考えられる。
【0020】本発明は、電子地図データの管理装置、情
報提供装置としての構成に限らず、種々の態様での構成
が可能である。例えば、電子地図データの管理方法、情
報提供方法の態様で構成してもよいし、コンピュータに
これらの管理方法、情報提供方法を実現させるコンピュ
ータプログラムとして構成してもよい。要素データ記憶
部と判断指標データ記憶部に含まれるデータを備えた電
子地図データとして構成してもよい。また、これらのプ
ログラムおよび電子地図データを記録した記録媒体とし
て構成してもよい。なお、記録媒体としては、フレキシ
ブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカ
ード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコード
などの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記
憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶
装置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利
用できる。
【0021】本発明は、さらに、電子地図データの表示
機能を有するコンピュータを用いて各要素データおよび
その属性情報の更新を支援する更新支援方法として構成
することもできる。電子地図データには、判断指標デー
タも含まれているものとする。かかる更新支援方法で
は、例えば、判断指標データに基づき、各要素データお
よび属性情報についての正確性を定量的に表す正確性指
標を設定し、要素データ等の更新を示唆する態様で正確
性指標を出力する構成とすることができる。こうするこ
とで、正確性が低いと判断される領域のデータ更新を優
先的に行うなど、効率的なデータ更新を実現することが
できる。
【0022】正確性指標は、判断指標データによって種
々の設定が可能であり、例えば、判断指標データが、先
に説明した基準時刻と現時点との差違を示唆する指標で
ある場合には、その差違の増大とともに正確性が低くな
る設定とすることができる。
【0023】また、判断指標データが、要素データおよ
び属性情報の取得方法を示唆する指標である場合には、
取得方法ごとに予め設定された正確性指標を割り当てる
ことができる。
【0024】正確性指標の出力は、例えば、更新が望ま
しいと判断される要素データ等を、地図上で、密度を確
認可能な態様で行うことが望ましい。こうすることによ
り、判断指標データに基づいて、正確性が低いと判断さ
れる要素データが密集しているような地域を優先的に更
新することが可能となり、電子地図データの効率的な維
持管理が可能となる。かかる更新支援方法についても、
これをコンピュータによって実現させるコンピュータプ
ログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体な
どの態様で構成することが可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、以
下の項目に分けて説明する。 A.電子地図提示システム: B.情報提示処理: C.電子地図データの維持管理: D.効果:
【0026】A.電子地図提示システム:図1は実施例
としての電子地図提示システムの構成を示す説明図であ
る。電子地図提示システムは、情報提供装置100と、
管理装置として機能する地図データベース200から構
成される。情報提供装置100と地図データベース20
0は、一体の装置として構成してもよいが、本実施例で
はより多数の情報提供装置100による地図データベー
ス200へのアクセスを許容するため、両者をLAN
(Local Area Network)で接続する構成とした。地図デ
ータベース200に記憶されている電子地図データは、
要素データ、属性データ、判断指標データに大別され
る。各データの内容については後述する。情報提供装置
100は、インターネットINTに接続されており、外
部のクライアントPCからの要求に応じて電子地図を提
示することができる。情報提供装置100とクライアン
トPCとの接続は、LANなど種々のネットワークを用
いるものとしてもよい。また、情報提供装置100とク
ライアントPCとを一体的に構成しても構わない。
【0027】図中に情報提供装置100の機能ブロック
を示した。本実施例では、ネットワーク通信機能を備え
る汎用のコンピュータによって情報提供装置100を構
成し、図示する各機能ブロックをソフトウェア的に構成
するものとしたが、専用の回路を用いてハードウェア的
に構成することも可能である。
【0028】データベース管理部130は、地図データ
ベース200からのデータの読み出し、地図データベー
ス200へのデータの書き込みを行う。要求入力部14
0は、インターネットINTを介してクライアントPC
からの地図表示等に関する要求を入力する。この要求
は、データベース管理部130に受け渡される。データ
ベース管理部130は要求に応じたデータを用意する
と、結果を情報提示部150に受け渡す。情報提示部1
50は、インターネットINTを介してクライアントP
Cに情報の提示を行う。この際、適宜、情報を加工し、
クライアントPCからの要求等に応じた態様で情報を提
示する。
【0029】コマンド入力部110は、情報提供装置1
00に備えられたキーボードその他の入力デバイスから
コマンドを入力する。表示制御部120は、情報提供装
置100のディスプレイ等に情報を表示する。データベ
ース管理部130は、コマンド入力部110からのコマ
ンドに応じて地図データベース200の変更等を行うこ
とができ、その結果を表示制御部120に表示すること
ができる。
【0030】図2は地図データベース200の構成を示
す説明図である。本実施例の地図データベース200に
記憶されるデータは、要素データ、属性データ、判断指
標データに大別される。要素データとは、道路、橋など
を含む種々の建造物について、緯度、経度などの位置お
よび形状を記憶するデータである。要素データは、建造
物の種別に応じて種々のレイヤに分けて構築されてい
る。本実施例では、説明の便宜上、公共施設、事業施
設、個人住宅の3つに大別して管理するものとした。公
共施設とは、道路、橋、官公庁など公共の用に供される
建造物をいう。事業施設とは、店舗、スーパー、劇場な
ど種々の事業を行うための建造物をいう。個人住宅は、
個人が居住する住居をいい、一戸建ての住宅、アパー
ト、マンションなどが含まれる。もっとも、これらの分
類は、厳密なものではなく、後述する属性データの内容
との関係で適宜対応づければよい。
【0031】属性データとは、各要素データについて、
その種別、名称などを特定するためのデータである。属
性データの内容は、全要素データに共通としてもよい
が、本実施例では、より具体的かつ詳細な属性データを
設定可能とするため、公共施設、事業施設、個人住宅の
分類に応じて内容を設定した。この内容については、後
述する。
【0032】判断指標データとは、地図データベース2
00に記憶された内容の正確性を示す指標となるデータ
である。図示する通り、判断指標データは、要素データ
および属性データのそれぞれに対応づけて設定される。
要素データに対応づけられた判断指標データは、形状、
位置についての正確性を示すデータとなり、属性データ
に対応づけられた判断指標データは、形状、位置等に関
わらず属性データの内容の正確性を示すデータとなる。
判断指標データは、形状、位置など、各データ項目ごと
に個別に対応づけるものとしてもよい。また、要素デー
タまたは属性データのいずれか一方との対応づけを省略
してもよい。複数の要素データで判断指標データを共有
化してもよい。判断指標データの具体的な内容について
は後述する。
【0033】地図データベース200は、適宜更新され
る。地図データベース200は、更新によって得られた
最新のデータのみを保持するものとしてもよいが、本実
施例では、各更新段階におけるデータを履歴として保持
するものとした。また、地図データベース200は、か
ならずしも現在または過去のデータのみを保持している
とは限らず、将来に対応するデータも保持され得る。例
えば、高速道路などの建設計画が公表された場合、この
計画に基づく高速道路データは、開通前でも十分取得可
能である。こうして取得された高速道路データは、開通
予定時における将来の地図データとして地図データベー
ス200に保持される。
【0034】ここで、本実施例における属性データの内
容について順に説明する。図3は公共施設について属性
データとして含め得る内容を例示する説明図である。公
共施設に関する属性データは、施設表示情報、建造物関
連情報、利用関連情報に大別される。施設表示情報と
は、地図への表示に使用される情報であり、施設表示、
住所、管理責任者などが含まれる。建造物関連情報は、
建造物自体の特徴を示す情報であり、種別、建築年月
日、建築様式、階数または高さなどの情報が含まれる。
利用関連情報は、公共施設の利用可能者についての情報
であり、利用料金、対象者、利用可能時間などの情報が
含まれる。
【0035】図4は事業施設について属性データとして
含め得る内容を例示する説明図である。事業施設に関す
る属性データは、施設表示情報、建造物関連情報、各テ
ナント情報に大別される。施設表示情報および建造物関
連情報は、公共施設の場合とほぼ同じ内容である。事業
施設の場合、事業上の便宜を考慮して、施設表示情報に
電話番号を含めた。また、建造物関連情報には、テナン
ト数を含めた。各テナント情報は事業施設内における事
業者を特定する情報である。スーパーなど多数の店舗が
存在する場合には、各店舗ごとに備えられる。テナント
情報には、屋号、階数、場所、業種、従業員数、営業時
間などが含まれる。
【0036】図5は個人住宅について属性データとして
含め得る内容を例示する説明図である。個人住宅に関す
る属性データは、住居表示情報、住宅関連情報、構成員
情報に大別される。住居表示情報とは、地図への表示に
使用される情報であり、住居表示、住所、棟および階
数、電話番号などが含まれる。住宅関連情報は、住宅自
体の特徴を示す情報であり、種別、建築年月日、建築様
式などの情報が含まれる。構成員情報は、居住者につい
ての情報であり、居住者数、世帯主の氏名、各構成印の
氏名、年齢構成、社会権限などが含まれる。社会権限と
は、年金生活者、乳幼児、要介護者、障害者、外国人な
ど、社会生活を営む上で受ける特別な保護または扱いに
関する情報をいう。
【0037】図3〜図5に示したのは属性データの例に
すぎず、これらに限定されるものではない。各要素デー
タについて、さらに詳細な属性データを備えるものとし
てもよいし、例示したデータの一部を省略しても構わな
い。もちろん、これらの属性データは、必ずしも全要素
データについて取得されている必要はなく、情報が取得
された範囲で用意されていればよい。
【0038】図6は判断指標データとして含め得る内容
を例示する説明図である。本実施例では、要素データお
よび属性データのいずれについても同じデータ構造の判
断指標データを用いるものとした。ここでは、時間的に
古い順にD1〜D4の4通りのデータが保持されている
場合を例にとって、判断指標データの内容を説明する。
【0039】判断指標データは、関連データ特定情報、
時間経過関連指標、取得方法関連指標、提示精度関連指
標に大別される。
【0040】関連データ特定情報とは、地図データベー
ス200において、判断指標データに対応づけられてい
る要素データおよび属性データを、履歴も含めて特定す
るためのデータである。本実施例では、対象データポイ
ンタ、直前データポインタPP、後続データポインタN
Pの3種類のポインタが含まれる。対象データポインタ
とは、判断指標データが対応づけられている要素データ
(以下、対象データと呼ぶ)の格納アドレスを示すデー
タである。直前データポインタは、対象データの直前の
要素データ等の格納アドレスを示すデータである。後続
データポインタは、対象データの直後の要素データ等の
格納アドレスを示すデータである。例えば、データD2
が対象データである場合には、対象データポインタには
データD2の格納アドレスが記憶され、直前データポイ
ンタにはデータD1の格納アドレスが記憶され、後続デ
ータポインタにはデータD3の格納アドレスが記憶され
る。なお、対象データがデータD1のように履歴の先頭
データである場合には、直前データポインタにはNul
lデータが記憶される。対象データがデータD4のよう
に履歴の末尾データである場合には、後続データポイン
タにはNullデータが記憶される。
【0041】時間経過関連指標は、時間をパラメータと
して要素データ等の正確性を判断するための指標であ
る。本実施例では、各データの登録時に正確性を判断す
る基準となる時間として、3種類のデータを用いるもの
とした。なお、本実施例では、「日時」の形で各データ
を備えるものとしたが、「日」、「月」、「年」などを
単位として備えてもよい。
【0042】第1の基準時間は、データの取得日時であ
る。現地調査、関係者へのヒアリングなど種々の方法に
よって現実にデータが取得された日時をいう。データの
取得日時は、既存の要素および属性については、少なく
ともその時点では正確であることが確認された日時に相
当する。
【0043】第2の基準時間は、データの内容に異同が
生じた日時または異同が生じる予定の日時である。既存
の要素データ等については過去の日時が登録され、将来
計画に基づく要素データ等については将来の日時が登録
されることにある。異同とは、例えば、建造物の竣工
日、利用開始日など、実質的に要素データおよび属性デ
ータの内容に変動が生じる日時を用いることができる。
【0044】第3の基準時間は、データの入力日時であ
る。一般にデータの入力日時は、データの正確性を十分
に保証しているとは限らない。データが取得されてから
入力が行われるまでに、実際の状況が変化している可能
性があるからである。従って、本実施例では、データ取
得日時、および異同または異同予定日時が、不明または
不正確である場合に、データの入力日時を補助的な基準
時間として用いるものとした。
【0045】取得方法関連指標は、データの取得方法に
基づいてその正確性を与えるための指標である。データ
は、取得方法によって精度が異なるからである。本実施
例では、5種類の取得方法、即ち、所有者へのヒアリン
グ、関係者へのヒアリング、現地調査、刊行物公表、申
告をそれぞれコードで表すものとした。個人住宅所有者
へのヒアリングとは、例えば、世帯主に構成員など属性
データの内容を聞くことによってデータを取得する方法
である。関係者へのヒアリングとは、例えば、世帯主以
外の構成員、または近隣の住人からのデータ取得であ
る。現地調査とは、例えば、現地にて住居表示、形状な
どを調査する取得方法である。刊行物公表とは、例え
ば、新聞、広報などによる道路の建設計画などに基づく
取得方法である。申告とは、事業主などによる自己申告
に基づく取得方法である。取得方法関連指標は、これら
に限らず、多くの取得方法を含めることができる。ま
た、これらの取得方法に応じて、正確性を定量的に評価
し、その評価値を取得方法関連指標として用いても良
い。
【0046】提示精度関連指標とは、電子データとして
記憶されているデータの正確性に関わらず、クライアン
トPCへのデータ提示時における正確性を示す指標であ
る。本実施例では、形状精度、文字置換の有無、数値の
有効桁数を用いるものとした。形状精度とは、地図デー
タとして提供される建造物の形状の正確性を示す指標で
あり、測量等に基づいて得られた形状の提示、外観から
把握される概ねの形状の提示、外観に関わらず長方形な
ど代表的な形状で提示などの種別を与える指標である。
文字置換の有無とは、氏名の表示などでいわゆる常用漢
字への置換が行われているか否かを示す指標である。数
値の有効桁数は、建造物の高さなどの数値情報の有効桁
数を与える指標である。
【0047】図6は、判断指標データの例示であり、さ
らに多くの指標を判断指標データに含めても良い。ま
た、図6に例示したデータの一部を省略して判断指標デ
ータとしても構わない。
【0048】B.情報提示処理:図7は情報提示処理の
フローチャートである。クライアントPCからの要求に
応じて地図を提示するための処理である。左側にクライ
アントPCの処理、右側に情報提示システムの処理を示
した。
【0049】まず、情報提示システムは、クライアント
PCに対して要求入力画面を提示する(ステップS2
0)。本実施例では、Webページの形式で提示するも
のとした。クライアントPCは、ブラウザによってこの
画面を表示することができ、地図表示に必要な情報を地
図表示要求として送信することができる(ステップS1
0)。地図表示要求には、表示すべき地図の代表点を示
す緯度、経度および表示スケールなどの情報が含まれ
る。
【0050】情報提示システムは、この要求に応じて、
地図データベース200を参照してデータを取得し(ス
テップS22)、Webページの形式でクライアントP
Cに提示する(ステップS24)。クライアントPC
は、ブラウザによって地図を表示する(ステップS1
2)。この地図は、主として要素データによって構成さ
れる。属性データを適宜、併せて表示するものとしても
よい。
【0051】この段階で、提示された地図データの正確
性を示唆するために、判断指標データを併せて提示する
ものとしてもよいが、本実施例では、改めてクライアン
トから判断指標データの出力を要請した場合に(ステッ
プS14)、この要請に応じて判断指標の出力および表
示を行うものとした(ステップS26、S28、S1
6)。これらの処理は、地図の提示(ステップS22、
S24、S12)に統合することが可能である。
【0052】判断指標データの出力は、次に示す3種類
のうち、いずれかの態様を採ることができる。3種類の
いずれかの態様のみに固定してもよいし、クライアント
PCからの要求に応じて切り替え可能としてもよい。
【0053】図8は判断指標データの第1の出力態様を
例示する説明図である。クライアントPCにおけるウィ
ンドウWDの表示内容を例示した。地図データMAPに
含まれる全ての要素データおよび属性データについて、
判断指標の代表値を示す態様である。ここでは、時間経
過関連指標を提示する場合を例示した。例えば、提示さ
れた地図データに含まれる最古の基準時間、最新の基準
時間を代表値として提示することにより、何年の範囲の
情報が提示されているかを示すことができる。いずれか
一方の基準時間のみを用いるものとしてもよい。ここで
提示される基準時間は、図6で例示した3種類の基準時
間のいずれを用いても構わない。
【0054】また、予め設定された優先順位で3種類の
基準時間を用いても良い。例えば、異同日時、データ取
得日時、データ入力日時の順に優先順位を設定した場合
を考える。この場合、3種類の基準時間が全て登録され
ているデータについては、異同日時が代表的な基準時間
として抽出される。異同日時が登録されていないデータ
については、データ取得日時が代表的な基準時間として
抽出される。データ入力日時のみが登録されているデー
タについては、これが基準時間として抽出される。こう
して各要素について抽出された代表的な基準時間に基づ
いて、最古の基準時間および最新の基準時間が求めら
れ、判断指標の代表値として提示される。
【0055】図9は判断指標データの第2の出力態様を
例示する説明図である。クライアントPCが判断指標の
提示が要求された場合、要求された要素について、ポッ
プアップウィンドウPUを開き、そこに判断指標を提示
する態様である。ここでは、時間経過関連指標を提示す
る場合を例示した。
【0056】図10は判断指標データの第3の出力態様
を例示する説明図である。判断指標に応じて各要素を色
分け等して出力する態様である。ここでは、時間経過関
連指標に基づいて各要素を3つのグループに分類して、
提示する場合を例示した。
【0057】図11は第3の出力態様を実現するための
フローチャートである。情報提示装置100の情報提示
部150が適宜実行する処理である。この処理では、情
報提示部100は、まず、要素データ、属性データ、判
断指標データを入力する(ステップS30)。また、グ
ループ定義データを入力する(ステップS32)。グル
ープ定義データとは、判断指標データに基づくグループ
分けを定義するデータをいい、予め情報提示装置100
に用意されているものとする。
【0058】情報提示部150は、これらのデータに基
づいて各要素のグループ分類処理を行う(ステップS3
4)。図中に、データ取得日時に基づいて3つのグルー
プに分ける場合の処理を例示した。データ取得日時が、
「Y1年M1月D1日」以前の場合にはグループAに分
類される。データ取得日時が、これよりも後で、「Y2
年M2月D2日」以前の場合にはグループBに分類され
る。データ取得日時がさらに後の場合にはグループCに
分類される。「Y1年M1月D1日」などの閾値は、グ
ループ定義データによって与えられる。
【0059】情報提示部150は、全要素データについ
てかかる処理を実行し(ステップS36)、結果をクラ
イアントPCに出力する(ステップS38)。図10に
示した表示は、かかる処理によって実現される。
【0060】なお、図11では、取得日時による分類を
例示したが、グループ定義データの設定に応じて、グル
ープの分類方法は、柔軟に設定可能である。図12はグ
ループ化処理の方法を示す説明図である。グループ化の
基準は、判断指標データ自体を用いるものとしてもよい
し、判断指標データに基づいて演算される正確性指標を
用いるものとしてもよい。
【0061】判断指標データ自体を用いる場合には、時
間経過関連指標、取得方法関連指標、提示精度関連指標
をそれぞれ用いることができる。時間経過関連指標、お
よび提示精度関連情報における形状精度、有効桁数など
定量的な指標については、図11で例示したように数値
範囲でグループ化する方法を用いることができる。取得
方法関連指標のように、予め分類されている指標につい
ては、各分類をそのままグループとすればよい。
【0062】正確性指標の演算方法を図中に例示した。
正確性指標は、例えば、経過時間評価値と重み値の積で
定義することができる。経過時間評価値とは、データ登
録の基準日時からの時間経過に基づいてデータの正確性
が低下していくことに起因した正確性の評価値である。
本実施例では、図中に示すように、経過時間とともに評
価値が低減する関数で与えるものとした。ここでは、非
線形な関数としているが、線形関数としてもよい。経過
時間は、例えば、時間経過関連指標で与えられるいずれ
かの基準時間と、現時点との差違で与えられる。一般
に、都会の方が田舎に比較して状況の変化が生じやすい
ことを考慮して、本実施例では、都会と田舎で評価値の
関数を使い分けるものとした。
【0063】重み値は、経過時間以外の要因による正確
性を評価する係数である。例えば、取得方法、提示精度
に応じて正確性を評価し、その影響を重み値として与え
ることができる。また、要素データおよび属性データの
種別による影響を重み値としてもよい。例えば、個人住
宅の場合、アパートなどの賃貸住宅では一戸建てよりも
異同が生じやすいから、前者では後者よりも重み値を小
さくするなどの与え方が考えられる。本実施例では、経
過時間評価値の関数を都会と田舎で使い分けるものとし
たが、関数の使い分けに代えて、地域による差違を重み
値に反映させてもよい。
【0064】以上の説明では、地図表示要求(図7のス
テップS10)として、位置および表示スケールが指定
された場合を例示した。本実施例では、地図データベー
ス200は、時系列的にデータが保持されているため、
表示の基準時刻を地図表示要求に含め、これに応じて地
図の表示内容を切り替えるものとしてもよい。
【0065】図13は出力基準時刻を指定した場合の出
力態様を例示する説明図である。地図データベース20
0として、古い順に、上から3種類の地図データが時系
列的に保持されている場合を考える。上方に位置する工
場が、現在は野球場に代わり、将来はその近くに高速道
路の建設予定があるものとする。地図表示要求におい
て、野球場が建設されるよりも以前の出力基準時刻T1
が指定された場合には、その時点でもっとも正確性の高
いデータとして、工場が残っている上方の地図が提示さ
れる。将来、高速道路が開通する時点よりも以前の出力
基準時刻T2が指定された場合には、その時点でもっと
も正確性の高いデータとして、野球場が建設された中央
の地図が提示される。高速道路が開通した後の出力基準
時刻T3が指定された場合には、その時点でもっとも正
確性の高いデータとして、下方の地図が提示される。こ
のように時系列的に地図データを保持しておくことによ
り、過去または将来の特定の出力基準時刻において、正
確性の高い地図を提供することが可能となる。
【0066】C.電子地図データの維持管理:社会の状
況は、建造物の建設や取り壊し、所有者の移転などによ
って変動する。これらの変動を反映し、正確性の高い地
図を提供するため地図データベース200は、逐次更新
される。一般に、社会状況の変動は、地域によって頻繁
に生じる場所とそうでない場所とがある。地図データベ
ース200は、各地域を定期的に調査し、その結果を反
映させることによって更新することもできるが、変動頻
度の地域的な差違に効率的に対応することが好ましい。
かかる観点から、本実施例では、先に説明した情報提示
システムを用いて更新支援情報を提示させ、データを更
新する必要性の高い地域を絞り込むものとした。このよ
うに地域を決定した上で、調査、更新を行うことによ
り、地図データベース200の効率的な維持管理を実現
することができる。以下、更新支援情報の提示について
説明する。
【0067】図14は更新支援情報を提示するためのフ
ローチャートである。情報提示装置100が実行する処
理である。この処理が開始されると、情報提示装置10
0は、更新候補地域を入力する(ステップS40)。更
新候補地域は、市町村単位、県単位など、まとめて調査
する対象とできる広さで適宜設定可能である。ステップ
S40では、かかる単位で更新候補地域を複数入力す
る。もちろん、全国を対象としても構わない。
【0068】情報提示装置100は、次の手順で要更新
指標、即ち入力された更新候補地域から更新を行うべき
地域を決定するための判断指標を生成する。このため、
情報提示装置100は、定期更新スケジュール、電子地
図データ、ランドマーク情報を入力する(ステップS4
2)。定期更新スケジュールとは、各地域について予め
設定された定期調査および更新のスケジュールをいい、
情報提示装置100に事前に登録されているものとす
る。ランドマーク情報とは、刊行物の記事等から取得さ
れた情報であり、各地域に調査対象とすべき新たな建造
物が建設されたことを示す情報である。この情報は、新
たな建造物に関する記事が雑誌等の刊行物で紹介された
時点で、逐次、情報提示装置100に蓄積されているも
のとする。
【0069】情報提示装置100は、これらの3種類の
情報に基づいて要更新指標を設定する(ステップS4
4)。本実施例では、この3種類の情報を用いるものと
したが、いずれか一部のみを用いるものとしても構わな
い。
【0070】図15は要更新指標の設定方法を示す説明
図である。上述した3種類の情報をそれぞれ所定の関数
に基づいて数値化し、その積によって要更新指標を設定
した。定期更新スケジュールについては、例えば、次に
定期更新が予定されている時期までの待ち時間に応じて
指標Cm1を与えることができる。待ち時間が長い程、
調査、更新しておく必要性が高いと判断され、指標Cm
1の値が大きくなる。
【0071】地図データベースについては、例えば、正
確性の低い要素の数に応じて指標Cm2を与えることが
できる。正確性の指標は、図12で例示した方法によっ
て設定可能である。正確性指標が所定値以下の要素数が
多い程、更新の必要性が高いと判断され、指標Cm2の
値が大きくなる。要素数に代えて、地域内の全要素に対
する正確性指標の合計値または平均値などを用いること
もできる。これらの値を用いる場合には、合計値または
平均値が小さい程、正確性が低いと判断され、指標Cm
2の値が大きくなる関数を用いることになる。
【0072】ランドマーク情報については、地域内で新
たな建造物の数が多くなる程、更新の必要性が高いと判
断され、指標Cm3の値が大きくなる。ランドマークの
情報数に代えて、道路、ビル、遊戯施設など建造物の種
別、建造物のサイズなどに応じて重み付けした評価値を
横軸としてもよい。
【0073】要更新指標は、こうして設定された指標C
m1、Cm2、Cm3の積によって与えられる。図15
の方法は例示に過ぎず、指標Cm1、Cm2、Cm3を
与える関数および要更新指標の設定方法は、任意に設定
可能である。
【0074】図14に戻り、更新支援情報提示処理につ
いて説明する。情報提示装置100は、全候補地域につ
いて、要更新指標の設定を完了すると(ステップS4
6)、要更新指標別にソートし(ステップS48)、更
新支援情報を提示する(ステップS50)。本実施例で
は、情報提示装置100のディスプレイに表示するもの
としたが、データの更新を遠隔で支援するためにクライ
アントPCに表示可能としても構わない。
【0075】図16は更新支援情報の出力方法を示す説
明図である。表示D1に示すように、更新支援情報は、
要更新指標の高い順にリスト形式で出力される。各地域
別に、種別、要更新指標、定期更新の予定、低正確性要
素の数、新規ランドマークの有無など、更新の必要性を
判断するための支援情報が提示される。低正確性の要素
数は、星印の数で量子化して示されており、これをマウ
ス等でクリックすることにより、各要素が正確性指標に
応じて色分けされた状態で該当地域の地図D2が表示さ
れる。この表示は、先に図10、図11で説明した判断
指標の出力態様を用いることができる。ランドマークに
ついては、マウス等でクリックすることにより、登録さ
れている記事の概要D3が表示される。更新支援情報
は、図16に例示した態様に限られるものではなく、さ
らに多くの情報を含めても良い。また、表示態様もリス
ト形式に限らず任意に設定可能であることはいうまでも
ない。
【0076】D.効果:以上で説明した本実施例の情報
提示システムによれば、第1にクライアントPCに地図
データを提示する際に判断指標データを併せて与えるこ
とができる。従って、閲覧者は、提示された地図の正確
性について判断することが可能となる。
【0077】本実施例の情報提示システムによれば、第
2に地図データを更新するための支援情報を提示するこ
とができる。従って、地図データの正確性が低下した地
域など更新の必要性が高い地域のデータを優先的に調査
等することができ、正確性の高い地図データを効率的に
維持管理することが可能となる。
【0078】以上、本発明の種々の実施例について説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができるこ
とはいうまでもない。以上の実施例で例示した特徴は、
その一部を適宜省略して、システムを構成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としての電子地図提示システムの構成を
示す説明図である。
【図2】地図データベース200の構成を示す説明図で
ある。
【図3】公共施設について属性データとして含め得る内
容を例示する説明図である。
【図4】事業施設について属性データとして含め得る内
容を例示する説明図である。
【図5】個人住宅について属性データとして含め得る内
容を例示する説明図である。
【図6】判断指標データとして含め得る内容を例示する
説明図である。
【図7】情報提示処理のフローチャートである。
【図8】判断指標データの第1の出力態様を例示する説
明図である。
【図9】判断指標データの第2の出力態様を例示する説
明図である。
【図10】判断指標データの第3の出力態様を例示する
説明図である。
【図11】第3の出力態様を実現するためのフローチャ
ートである。
【図12】グループ化処理の方法を示す説明図である。
【図13】出力基準時刻を指定した場合の出力態様を例
示する説明図である。
【図14】更新支援情報を提示するためのフローチャー
トである。
【図15】要更新指標の設定方法を示す説明図である。
【図16】更新支援情報の出力方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
100…情報提示装置 110…コマンド入力部 120…表示制御部 130…データベース管理部 140…要求入力部 150…情報提示部 200…地図データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池上 雅己 福岡県北九州市小倉北区下到津1丁目1番 10号 株式会社ゼンリン内 (72)発明者 友久 修 福岡県北九州市小倉北区下到津1丁目1番 10号 株式会社ゼンリン内 (72)発明者 西嶋 武司 福岡県北九州市小倉北区下到津1丁目1番 10号 株式会社ゼンリン内 Fターム(参考) 2C032 HB05 HB06 HB07 HB08 5B075 ND02 ND06 PQ32 UU13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子地図データを管理する管理装置であ
    って、 前記電子地図データを構成する各要素データおよびその
    属性情報を記憶する要素データ記憶部と、 該要素データおよび前記属性情報の少なくとも一部につ
    いて、情報の正確性を判断する指標となる判断指標デー
    タを記憶する判断指標データ記憶部とを備える管理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の管理装置であって、 前記判断指標データは、前記要素データおよび前記属性
    情報を登録する基準時刻から現時点までの差違を示唆す
    る指標である管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の管理装置であって、 前記判断指標データは、前記要素データおよび前記属性
    情報の取得方法を示唆する指標である管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の管理装置であって、 前記要素データ記憶部および判断指標データ記憶部は、
    それぞれのデータの履歴を併せて保持する管理装置。
  5. 【請求項5】 電子地図データを提供する情報提供装置
    であって、 請求項1〜請求項4いずれか記載の管理装置との間で情
    報の入出力を行う管理部と、 情報提供の要求を入力する要求入力部と、 該要求に応じて、前記要素データおよび前記属性情報の
    少なくとも一部を、前記判断指標データと関連づけて出
    力する情報提示部とを備える情報提供装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の情報提供装置であって、 前記情報提示部は、前記要素データおよび属性情報を、
    前記判断指標データに基づいて複数のグループに区分
    し、各グループを視覚的に区別可能な態様で出力する情
    報提供装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の情報提供装置であって、 前記情報提示部は、出力対象となる前記要素データおよ
    び属性情報の全体について、判断指標データの代表値を
    出力する情報提供装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の情報提供装置であって、 前記要求入力部は、さらに、前記要素データおよび前記
    属性情報の少なくとも一部に関する前記判断指標データ
    の出力要求を入力し、 前記情報提示部は、該出力要求に応じた判断指標データ
    を出力する情報提供装置。
  9. 【請求項9】 電子地図データの表示機能を有するコン
    ピュータを用いて、該電子地図データを構成する各要素
    データおよびその属性情報の更新を支援する更新支援方
    法であって、 前記電子地図データは、前記要素データおよび前記属性
    情報の少なくとも一部について、情報の正確性を判断す
    る指標となる判断指標データを含み、(a) 既存の電
    子地図データを前記判断指標データも含めて入力する工
    程と、(b) 前記判断指標データに基づき、前記各要
    素データおよび属性情報についての正確性を定量的に表
    す正確性指標を設定する工程と、(c) 前記各要素デ
    ータおよび属性情報についての更新を示唆する態様で該
    正確性指標を出力する工程とを備える更新支援方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の更新支援方法であっ
    て、 前記判断指標データは、前記要素データおよび前記属性
    情報を登録する基準時刻から現時点までの差違を示唆す
    る指標であり、 前記工程(b)は、該差違の増大とともに正確性が低く
    なるよう前記正確性指標を設定する更新支援方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の更新支援方法であっ
    て、 前記判断指標データは、前記要素データおよび前記属性
    情報の取得方法を示唆する指標であり、 前記工程(b)は、該取得方法ごとに予め設定された正
    確性指標を割り当てる更新支援方法。
  12. 【請求項12】 請求項9〜11いずれか記載の更新支
    援方法であって、 前記工程(c)は、 前記正確性指標に基づき更新が望ましいと判断される各
    要素データおよび属性情報を要更新データとして特定す
    る工程と、 該要更新データの地図上での密度を確認可能な態様で前
    記出力を行う工程とを備える更新支援方法。
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