JP7350287B2 - 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および情報処理方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および情報処理方法 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 1.ウェブサイトの掲載日 平成30年7月18日 2.ウェブサイトのアドレス http://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/201807/18_4505.html 〔刊行物等〕1.ウェブサイトの掲載日 平成30年8月31日 2.ウェブサイトのアドレス https://inbound-profiler.navitime.biz/inbound-profiler-trial-6rmeCHgBS/
本発明は、情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および情報処理方法に関する。
訪日外国人旅行者が近年、順調に増加しており、日本版DMO(Destination Management/Maketing Organization)を設立する動きが全国に見られる。DMOは、地域と協同して明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略の策定等を行う組織である。こうした中、訪日外国人旅行者等の旅行者の旅行動態を、正確に且つ様々な角度から把握したいというニーズが高まっている。
従来、携帯端末の測位情報を利用して旅行者が立ち寄った施設を判定し、旅行者動線情報を生成するシステムが知られている(特許文献1)。しかしながら、複数の旅行者の旅行動態を一目で把握したり、外国人旅行者の国籍、訪日回数、訪日時期等の様々な観点から多角的に旅行動態を把握することができないため、観光地域づくりに役立つ施策を検討することは容易でなかった。
特開2006-262189号公報
本発明は、複数の旅行者の旅行動態を一目で把握することができる情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置、および情報処理方法を提供する。
本発明に係る情報処理システムは、
複数の旅行者の位置履歴情報および前記複数の旅行者ごとの旅行者属性情報を含む分析用データと、分析指標とに基づいて、分析対象地域における旅行動態を示す旅行動態データを生成するデータ生成手段と、
前記旅行動態データを用いて、前記分析対象地域を含む地図上に前記旅行動態を視覚的に把握可能なように表示手段に表示させる出力制御手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数の旅行者の旅行動態を一目で把握することができる。
実施形態に係る情報処理システムの概略的構成を示す図である。 実施形態に係る旅行者端末の概略的構成を示す図である。 実施形態に係る分析端末の概略的構成を示す図である。 実施形態に係るサーバの概略的構成を示す図である。 実施形態に係る情報処理システムの旅行者端末とサーバ間における、アンケート情報の登録に係る処理動作の一例を示すシーケンス図である。 実施形態に係る旅行者端末に表示される、アンケート情報の入力画面の一例である。 実施形態に係る旅行者端末に表示される、経路探索条件の入力画面の一例である。 実施形態に係る情報処理システムの旅行者端末とサーバ間における、分析用データの生成に係る処理動作の一例を示すシーケンス図である。 実施形態に係る初期加工データの一例を示す図である。 集計用のカラムが追加された分析用データの一例を示す図である。 実施形態に係る情報処理システムの分析端末とサーバ間における、旅行動態の分析処理に係る処理動作の一例を示すシーケンス図である。 図11Aにつづく、実施形態に係る情報処理システムの分析端末とサーバ間における、旅行動態の分析処理に係る処理動作の一例を示すシーケンス図である。 実施形態に係る分析端末に表示される、分析指標を指定する前の表示画面の一例である。 実施形態に係る分析端末に表示される、分析指標を指定した後の表示画面の第1の例である。 実施形態に係る分析端末に表示される、分析指標を指定した後の表示画面の第2の例である。 実施形態に係る分析端末に表示される、分析指標を指定した後の表示画面の第3の例である。 (a)はメッシュごとに測位旅行者数を表示する画面の一例であり、(b)はメッシュごとに滞在旅行者数を表示する画面の一例である。 分析対象地域における滞在旅行者数を時間別に表示する画面の一例である。 分析対象地域に含まれる複数のエリア間の旅行動態の比較結果に基づく課題を表示する画面の一例である。 分析対象地域を訪れた旅行者数を訪問回数別に表示する画面の一例である。 (a)はメッシュごとに短期滞在の旅行者数を表示する画面の一例であり、(b)はメッシュごとに長期滞在の旅行者数を表示する画面の一例である。 箱根町と他の市区町村間のアソシエーション分析の結果を表示する画面の一例である。 旅行者数の割合および移動時間を表示する画面の一例である。 旅行者の訪問順序を視覚的に容易に把握可能に表示する画面の一例である。 南関東の流動分析に係る画面の一例である。 分析対象地域における消費額をメッシュごとに表示する画面の一例である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
<情報処理システム>
まず、図1を参照して、実施形態に係る情報処理システム100の概略的な構成について説明する。この情報処理システム100は、複数の旅行者端末10と、分析端末20と、サーバ30と、ネットワーク40とを備えている。
旅行者端末10は、旅行者が携帯する情報処理装置であり、旅行者の位置情報などの情報をサーバ30に送信する。この旅行者端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン等のモバイル端末である。
図1に示すように、旅行者端末10とサーバ30とはインターネット等のネットワーク40を介して互いに通信可能に接続されている。なお、ネットワーク40は、有線回線および無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。
分析端末20は、複数の旅行者の旅行動態を分析するための端末である。例えば、分析端末20は、サーバ30から受信した旅行動態データに基づいて地図上に旅行動態を視覚的に容易に把握可能なように表示する。例えば、分析端末20は、地図および旅行動態をWeb表示する。なお、分析端末20は、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、タブレット端末、スマートフォン等である。
図1に示すように、分析端末20はサーバ30に互いに通信可能に接続されている。なお、分析端末20は、1台に限らず、複数台が設けられてもよい。また、分析端末20は、遠隔地からネットワーク40を介してサーバ30に接続されてもよい。
サーバ30は、後ほど詳しく説明するように、複数の旅行者端末10から受信した位置情報および旅行者属性情報に基づいて、旅行動態データの生成に用いられる分析用データを生成する。旅行者属性情報は、旅行者の属性を示す情報であり、例えば、旅行者の国籍、出身地域(アジア、欧米豪など)、訪問回数(外国人旅行者の場合は訪日回数)、使用言語などである。
サーバ30は、分析用データと、分析端末20から受信した分析指標とに基づいて、複数の旅行者の旅行動態を示す旅行動態データを生成する。
分析指標は、例えば、旅行者属性情報に関連したものである。後ほど具体例を挙げて詳しく説明するが、分析指標は、旅行者属性情報に関連するもの以外に、通過ユーザ指標、滞在ユーザ指標、時間別指標、滞在日数別指標などであってもよい。また、分析端末20で指定される分析指標は、一つに限られず、複数であってもよい。
なお、本実施形態では、サーバ30は一つの情報処理装置として構成されているが、これに限られず、情報処理システム100は、互いに通信可能な複数のサーバを有してもよい。例えば、情報処理システム100は、分析用データを生成する第1のサーバと、旅行動態データを生成する第2のサーバとを有してもよい。
次に、旅行者端末10、分析端末20およびサーバ30の各々について、詳細な構成を順に説明する。
<旅行者端末>
図2を参照して、旅行者が携帯する旅行者端末10の詳細について説明する。
旅行者端末10は、制御部11と、通信部12と、記憶部13と、操作入力部14と、表示部15と、測位部16とを備えている。
制御部11は、操作入力部14等を介して各種情報を取得する情報取得部111と、表示部15を制御する出力制御部112とを有している。出力制御部112は、表示部15だけでなく、旅行者端末10が有する音声出力手段(スピーカー)を制御してもよい。
本実施形態では、制御部11の各部は、旅行者端末10内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現される。なお、制御部11の各部のうち少なくとも一部がハードウェアにより実現されてもよい。
通信部12は、ネットワーク40を介してサーバ30との間で情報を送受信するためのインターフェースである。
記憶部13は、通信部12を介して送受信されるデータが記憶される。その他、記憶部13には、制御部11で実行されるプログラムや、当該プログラムによる処理に必要なデータが記憶されてもよい。この記憶部13は、例えば半導体メモリ(SSD等)、ハードディスクなどの記憶デバイスにより構成される。
操作入力部14は、旅行者端末10のユーザが情報を入力するためのインターフェースであり、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、マイクロフォン(モバイル端末の内蔵マイク等)などの情報入力手段である。
表示部15は、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等の映像表示手段であり、旅行者端末10のユーザに対して各種情報を出力する。なお、表示部15がタッチパネルの場合には、表示部15が操作入力部14を兼ねてもよい。
測位部16は、旅行者端末10の現在位置を測位して取得するものであり、GPS(Global Positioning System)、WiFi測位等の測位手段により構成され、旅行者端末10の現在位置を測位する。
制御部11の情報取得部111は、操作入力部14を介してユーザ入力情報(後述のアンケート情報等)を取得する他、サーバ30から送信された情報を通信部12を介して取得したり、測位部16を介して旅行者端末10の位置情報を取得する。
なお、測位部16が旅行者端末10に設けられていない場合や、測位部16が使用可能な状態でない場合であっても、情報取得部111は、旅行者端末10と通信可能に接続されたWifiルータ等の他の機器から位置情報を取得してもよい。
<分析端末>
次に、図3を参照して旅行動態の分析に用いる分析端末20の詳細について説明する。
分析端末20は、制御部21と、通信部22と、記憶部23と、操作入力部24と、表示部25とを備えている。
制御部21は、受付部211と、表示部25を制御する出力制御部212とを有する。
受付部211は、操作入力部24を介して、少なくとも1つの分析指標を受け付ける。
出力制御部212は、サーバ30から受信した旅行動態データを用いて、分析対象地域を含む地図上に旅行動態を視覚的に容易に把握可能なように表示部25に表示させる。ここで、分析対象地域とは、旅行動態の分析対象となる地域であり、例えば、都道府県または市区町村などの行政界や、首都圏、近畿、中国・四国等の地方である。分析対象地域は、一つに限られず、複数であってもよい。
後述の画面例でも示すように、分析端末20は、例えば、ヒートマップ表示、棒グラフ、円グラフ等のグラフ表示により、複数の旅行者の旅行動態を一目で把握できるように表示する。
なお、出力制御部212は、表示部25だけでなく、分析端末20が有する音声出力手段(スピーカー)を制御してもよい。
本実施形態において制御部21の各部は、分析端末20内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されるが、制御部21の各部のうち少なくとも一部がハードウェアにより実現されてもよい。
記憶部23は、通信部22を介して送受信されるデータが記憶される。その他、記憶部23には、制御部21で実行されるプログラムや、当該プログラムによる処理に必要なデータが記憶されてもよい。この記憶部23は、例えば半導体メモリ(SSD等)、ハードディスクなどの記憶デバイスにより構成される。
操作入力部24は、旅行者端末10のユーザが情報を入力するためのインターフェースであり、例えばキーボード、マウス、タッチパネル、マイクロフォン(モバイル端末の内蔵マイク等)などの情報入力手段である。
表示部25は、液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等の映像表示手段であり、分析端末20のユーザに対して各種情報を出力する。なお、表示部25がタッチパネルの場合には、表示部25が操作入力部24を兼ねてもよい。
<サーバ>
次に、図4を参照して、分析用データや旅行動態データを生成するサーバ30の詳細について説明する。
サーバ30は、制御部31と、通信部32と、記憶部33とを備えている。
制御部31は、データ生成部311と、分析部312と、情報出力部313とを有する。
データ生成部311は、分析用データおよび分析指標に基づいて、少なくとも1つの分析対象地域における、複数の旅行者の旅行動態を示す旅行動態データを生成する。
分析用データは、複数の旅行者の位置履歴情報および前記複数の旅行者ごとの旅行者属性情報を含むデータである。ここで、位置履歴情報は、旅行者端末10の位置の履歴を示す情報(GPSログ等)であり、旅行者端末10から取得される。
旅行者属性情報は、アンケート情報および付帯情報のうち少なくともいずれか一方を含む。なお、旅行者属性情報は、アンケート情報または付帯情報そのものを含む場合に限られず、アンケート情報および/または付帯情報に基づく情報を含んでもよい。例えば、使用言語や宗教に関するアンケート情報に基づいて旅行者の国籍を推定し、旅行者属性情報が推定された国籍を含むようにしてもよい。
ここで、アンケート情報は、旅行者が回答した情報のことである。このアンケート情報は、例えば、旅行者向けの経路探索・多言語観光案内アプリ等のアプリケーションまたはウェブサイト等を介して入力された自身に関する情報である。アンケート情報は、性別、国籍、訪問回数、訪問目的、年齢等に関する情報を含んでもよい。訪問目的は、具体的には、食事、宿泊、温泉、観光、街歩き、ショッピング、美術館・博物館、ゴルフ、テーマパーク、スキー・スノーボード、歌舞伎、相撲、医療などが挙げられる。各項目は、さらに細かい項目に分かれてもよい。例えば、食事の場合、“和食を食べる”、“日本のお酒を飲む”等の詳細項目に分けられてもよい。
なお、アンケート情報は、上記の他、旅行者の使用言語、出身地域(欧州、アジア、北米など)、宗教(食習慣、祈祷等)、訪問人数(個人または団体の二択でもよい。)、日本居住の有無、入国空港、出国空港等に関する情報を含んでもよい。
付帯情報は、位置履歴情報から導かれる情報である。この付帯情報は、例えば、滞在日数、宿泊地等に関する情報を含む。夜間の時間帯(21時~3時等)内で最後に測位された位置を付帯情報の宿泊地としてもよい。
訪日外国人(インバウンド)の旅行動態の分析対象とする場合、旅行者属性情報は、少なくとも国籍を含むことが好ましい。
分析部312は、旅行動態データに基づいて旅行動態の分析を行う。
情報出力部313は、データ生成部311や分析部312により生成された情報を、通信部32を介して分析端末20に出力する。
本実施形態において制御部31の各部は、サーバ30内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されるが、制御部31の各部のうち少なくとも一部がハードウェアにより実現されてもよい。
通信部32は、旅行者端末10、分析端末20との間で情報を送受信するためのインターフェースである。
記憶部33は、通信部32を介して送受信されるデータが記憶される。その他、記憶部33には、制御部31で実行されるプログラムや、当該プログラムによる処理に必要なデータが記憶されてもよい。この記憶部33は、例えば半導体メモリ(SSD等)、ハードディスクなどの記憶デバイスにより構成される。なお、記憶部33は、サーバ30と通信可能に接続された別のサーバに設けられてもよい。
記憶部33には、分析用データ331と、各種のマスターデータ332とが記憶される。
分析用データ331は、データ生成部311により生成されたデータであって、前述のように、複数の旅行者の位置履歴情報と、複数の旅行者ごとの旅行者属性情報とを含む(図10参照)。
マスターデータ332は、位置履歴情報(および旅行者属性情報)の加工に用いられるデータであり、例えば、位置情報(緯度・経度)と地域情報(都道府県、市区町村等)とを関連付けた地域マスタ、位置情報と空港情報とを関連付けた空港マスタ、位置情報とメッシュ情報を関連付けたメッシュマスタ等がある。地域マスタを参照することで、旅行客が訪れた地域を知ることが可能である。また、空港マスタを参照することで、旅行客が出入国に利用した空港を知ることが可能である。また、メッシュマスタを参照することで、旅行者が通過もしくは滞在したメッシュを知ることが可能である。
<アンケート情報の登録処理>
次に、図5のフローチャートを参照しつつ、アンケート情報の登録処理に係る、旅行者端末10とサーバ30との間の処理フローについて説明する。
まず、旅行者端末10の表示部15は、アンケート情報入力画面を表示する(ステップS11)。より詳しくは、旅行者端末10の出力制御部112が、記憶部13からアンケート情報入力画面の生成に必要な情報を読み出し、表示部15にアンケート情報入力画面を表示させる。
図6は、旅行者端末10(ここでは、スマートフォン)に表示されたアンケート情報入力画面の一例を示している。この画面は、訪日外国人向けの経路探索・多言語観光案内アプリを最初に起動した際に表示部15に表示される。ユーザはタブT1をタップすることで性別を選択することができる。同様に、タブT2をタップすることで国籍を選択でき、タブT3をタップすることで訪日回数を選択でき、タブT4をタップすることで訪日目的を選択することができる。ユーザはこれらのアンケートに回答した後、ボタンB1をタップすることで、アンケート情報を送信することができる。
アンケート情報入力画面を表示した後、制御部11はアンケート情報が入力されたか否かを判定する(ステップS12)。具体的には、ボタンB1がタップされたか否かを判定する。ボタンB1がタップされた場合(S12:Yes)、ステップS13に進み、制御部11は、通信部12を介してアンケート情報をサーバ30に送信する(ステップS13)。アンケート情報は、旅行者端末10の識別情報(ID)とともに送信される。
その後、サーバ30の制御部31は、通信部32を介してアンケート情報を受信し、記憶部33に記憶する(ステップS21)。この際、アンケート情報は旅行者端末10の識別情報(ID)とともに記憶部33に記憶される。
アンケートが入力されると、アプリケーションの使用画面が表示される。図7に示す画面は、画面下端のメニューMで“Route”が選択された状態の画面を示しており、経路探索条件の入力画面である。この画面では、フィールドF1に出発地と目的地を入力する。ボタンB2をタップすると、移動手段として公共交通機関が指定され、ボタンB3をタップすると自動車が指定される。タブT5により出発時刻を指定し、タブT6によりその他の経路探索条件を指定する。トグルスイッチSW1によりJRによる移動を優先する移動経路を探索することができる。上記経路探索条件を入力ないし指定した後、ボタンB4をタップすると、出発地から目的地までの移動経路が探索され、候補経路が表示される。
なお、このアプリは、訪日外国人向けに設計されており、メニューMで“Explore”をタップすると、外国人向けの観光情報や記事などが表示される。また、“Spot”をタップすると、旅行案内所、フリーWiFiスポット、両替所・ATM、レストラン、駅、手荷物預入所などの検索メニューが表示される。
<分析用データの生成処理>
次に、図8のフローチャートを参照しつつ、分析用データの生成処理に係る、旅行者端末10とサーバ30との間の処理フローについて説明する。
旅行者端末10は定期的に位置情報をサーバ30に送信する。より詳しくは、制御部11は所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS31)、所定時間が経過していれば(S31:Yes)、旅行者端末10の位置情報をサーバ30に送信する(ステップS32)。位置情報は、旅行者端末10の識別情報とともに送信される。なお、位置情報は、ユーザによる承認ないし設定等に基づいてサーバ30に送信される。例えば、アプリが起動されているときにのみ、位置情報が送信されるようにしてもよいし、あるいは、当該アプリが起動されていないときにも位置情報が送信されるようにしてもよい。
旅行者端末10から位置情報が送信されると、サーバ30の制御部31は通信部32を介して位置情報を受信し、記憶部33に記憶する(ステップS41)。本実施形態では、図9に示すように、位置情報は、前述のステップS21で記憶されたアンケート情報であって、同じ識別情報のアンケート情報に関連付けて記憶される。同じ識別情報を有する旅行者属性情報と位置履歴情報を関連付けて記憶したデータを初期加工データという。この初期加工データは、旅行者属性情報に関するカラムを位置履歴情報に追加したデータということもできる。
旅行者端末10から位置情報を受信するたびに、サーバ30は、位置履歴情報に、旅行者端末10から受信した位置情報を追加する。
なお、旅行者端末10から受信した位置情報をアンケート情報(旅行者属性情報)に関連付ける処理は、後述のステップS43で行ってもよい。この場合、GPSログ等の位置履歴情報に旅行者属性情報を加えて初期加工データを生成することとなる。
位置情報を記憶した後、サーバ30の制御部31は、所定の基準に基づいて、十分なデータが蓄積されたか否かを判定する(ステップS42)。この判定は、所定の期間(例えば1年間)にわたる位置履歴情報が蓄積されたかどうか、あるいは所定数の位置情報が蓄積されたかどうか等の基準に基づいて行われる。
十分なデータが蓄積されたと判定されると(S42:Yes)、サーバ30のデータ生成部311は、分析用データを生成する(ステップS43)。具体的には、集計時に利用する項目のカラムを初期加工データに追加する。例えば、位置情報を元に割り当てる付属データのカラムを初期加工データに追加する。図10は、メッシュを識別するための地域メッシュコードのカラムが集計用に追加された分析用データを示している。その他、都道府県や市区町村を示す住所コード、入国空港や出国空港を示す空港コードなどのカラムが追加されてもよい。
なお、集計用カラムとして、アンケート情報を元に割り当てる付属データのカラム(国籍、訪日回数など)や、位置情報の取得時刻を元に割り当てる付属データのカラム(滞在時間、滞在開始フラグ、滞在ステータス、滞在開始・終了時刻、滞在日数・旅程日など)を初期加工データに追加してもよい。
また、集計用カラムとして、複数のカラムを初期加工データに追加してもよい。
なお、上記のようにカラムを追加した後、所定の集計期間(例えば1年間)のデータを抽出し、抽出されたデータを分析用データとしてもよい。
<分析端末による旅行動態分析>
次に、図11Aおよび図11Bのフローチャートを参照しつつ、旅行動態の分析処理に係る、分析端末20とサーバ30との間の処理フローについて説明する。
まず、分析端末20は分析指標受付画面を表示する(ステップS51)。より詳しくは、分析端末20の出力制御部212が、記憶部23から分析指標受付画面の生成に必要な情報を読み出し、表示部25に分析指標受付画面を表示させる。
図12は、分析端末20に表示された分析指標受付画面の一例を示している。画面左側にツール・ウィンドウが表示され、画面の中央および右側に地図(この例では近畿地方)が表示されている。ボタンB5を選択することで、ツール・ウィンドウの表示/非表示を切り替えることができる。ボタンB6を選択することで、表示に関する凡例を示す凡例・ウィンドウの表示/非表示を切り替えることができる。また、ボタンB7を選択することで、地図レイヤー・ウィンドウの表示/非表示を切り替えることができる。図12は、ボタンB7が選択された状態を示している。
図12の画面においては、地図レイヤー・ウィンドウのチェックボックスを選択することで分析指標を指定することができる。なお、チェックボックスは複数同時に選択することも可能である。
図12の地図は、方向キーKにより上下左右に移動させたり、ズームバーZBにより拡大縮小することができる。また、ポインタで地図をドラッグすることにより、地図を移動させることも可能である。
ここで、図12の地図レイヤー・ウィンドウについて詳しく説明する。
地図レイヤー・ウィンドウには、分析指標別にチェックボックスが設けられている。大分類として、“1.全体像を見る”、“2.指標別に見る”、“3.指標の詳細を見る”がある。なお、図12では“3.指標の詳細を見る”の途中までが表示されているが、スクロールバーSBを操作することにより、残りの部分を表示させることができる。
第1の大分類項目である“1.全体像を見る”には、“メッシュ別 滞在(30分-):全ユーザ全期間”、“メッシュ別 測位:全ユーザ全期間”、“市区町村別 滞在(30分-):全ユーザ全期間”、“市区町村別 測位:全ユーザ全期間”という4つの小分類項目がある。ここで、「滞在(30分-)」は、そのメッシュに30分以上滞在した旅行者の数を表示することを意味し、「測位」は、そのメッシュで測位された旅行者の数を表示することを意味する。
第2の大分類項目である“2.指標別に見る”には、“メッシュ別で見る”と“市区町村別で見る”という2つの中分類項目がある。小分類項目として、“季節別:全季節”、“国籍別:全国籍”、“時間帯:全時間帯_グラフ”、“リピーター別:全種別”の4つの項目がある。
第3の大分類項目である“3.指標の詳細を見る”には、中分類項目として、“地域別”、“時間帯別”、“季節別”、“リピーター別”がある。なお、“季節別”と“リピーター別”は図12では表示されていない。
“地域別”の小分類項目としては、“アジア”と“欧米豪”が、“メッシュ別で見る”と“市区町村別に見る”のそれぞれについて存在する。
“時間帯別”の小分類項目としては、“朝(6-10時)”、“昼(10-18時)”、“夜(18-23時)”、“深夜(23時-翌6時)”が、“メッシュ別で見る”と“市区町村別に見る”のそれぞれについて存在する。
“季節別”の小分類項目としては、“春”、“夏”、“秋”、“冬”が、“メッシュ別で見る”と“市区町村別に見る”のそれぞれについて存在する。
“リピーター別”の小分類項目としては、“初回”、“2回目以降”が、“メッシュ別で見る”と“市区町村別に見る”のそれぞれについて存在する。
上記の分析指標受付画面を表示した後、分析端末20の制御部21は、分析指標が受け付けられたか否かを判定する(ステップS52)。図12の画面例の場合、地図レイヤー・ウィンドウのチェックボックスが選択されたかどうかを判定する。なお、分析開始ボタン(図示せず)を別途設け、当該ボタンが選択された場合に、分析指標が受け付けられたと判定してもよい。
分析指標が受け付けられた場合(S52:Yes)、分析端末20は、受け付けた分析指標をサーバ30に送信する(ステップS53)。そして、サーバ30は、通信部32を介して分析指標を受信する(ステップS61)。
サーバ30が分析指標を受信した後、制御部31のデータ生成部311は、受信した分析指標と、ステップS43で生成された分析用データとに基づいて、分析対象地域における旅行動態を示す旅行動態データを生成する(ステップS62)。例えば、分析指標として“メッシュ別 測位:全ユーザ全期間”が受け付けられた場合、データ生成部311は、分析用データに基づいて、地図に含まれるメッシュごとに、当該メッシュのエリア内で測位された旅行者(旅行者端末10のユーザ)の数を集計する。集計する単位はメッシュに限らず、市区町村、都道府県など任意の単位でもよい。なお、あるメッシュについて旅行者数を集計する際、同じIDについては当該メッシュのエリア内に留まる限り、重複してカウントしない。
上記のようにデータ生成部311は、分析指標を集計軸として分析用データを集計して旅行動態データを生成する。なお、分析用データは個人が特定できないレベルで集計されて旅行動態データとなる。
なお、訪日外国人(インバウンド)の旅行動態を分析する場合、データ生成部311は、旅行者属性情報の国籍が日本以外である分析用データを用いて旅行動態データを生成してもよい。これにより、インバウンドの旅行動態を正確に把握することができるようになる。
また、海外個人旅行客、いわゆるFIT(Foreign Independent Tour)旅行者の旅行動態を分析する場合、データ生成部311は、旅行者属性情報の国籍が日本以外であり、且つアンケートの訪問人数等に関する質問に対して“個人”と回答されたデータを用いて旅行動態データを生成する。これにより、FIT旅行者の旅行動態を正確に把握できるようになる。
また、後述の図14,図15等のように地図上にグラフを表示する場合、データ生成部311は、分析用データを集計した集計データに基づいてグラフデータを生成し、旅行動態データとする。例えば、国籍が“アジア”であるデータの集計結果と、国籍が“欧米豪”であるデータの集計結果に基づいてグラフのデータ(アジア:○○%、欧米豪:○○%など)を生成する。
旅行動態データを生成した後、サーバ30の制御部31は、通信部32を介して旅行動態データを分析端末20に送信する(ステップS63)。そして、分析端末20は、通信部22を介して旅行動態データを受信する(ステップS54)。
旅行動態データを受信した分析端末20は、旅行動態データを用いて、分析対象地域を含む地図上に旅行動態を表示する(ステップS55)。より詳しくは、分析端末20の出力制御部212が表示部25に、当該地図および旅行動態を表示させる。ここで、図13~図15を参照して表示画面例について説明する。いずれの例についても、分析対象地域の地図は図12と同じである。
図13は、“メッシュ別 滞在(30分-):全ユーザ全期間”のチェックボックスCB1を選択した場合(すなわち、分析指標として“滞在ユーザ指標”が受け付けられた場合)の画面例である。分析対象地域(近畿地方)を含む地図に重ねるようにして所定の大きさ(ここでは10km)のメッシュが表示される。各メッシュ内には、所定時間(ここでは30分間)以上滞在した旅行者の数が表示されている。メッシュの色はヒートマップのように旅行者数の多寡に応じて変えられており、旅行者数が多いメッシュほど濃い色で表示されている。
なお、滞在時間は分析端末20のユーザが任意に変更できるようにしてもよい。また、測位旅行者数や滞在旅行者数が急激に増加しているメッシュを強調して表示したり、その旨を通知したりしてもよい。また、測位旅行者や滞在旅行者が初めて観測されたメッシュを強調して表示したり、その旨を通知してもよい。
図13のように地図上に旅行動態を表示した状態においても、方向キーKやズームバーZB等を操作することにより、地図を移動したり、拡大縮小させて、分析対象地域を変更することが可能である。分析対象地域は、分析端末20のユーザがマウス、タッチペン等の入力デバイスを介して地図上に指定した地域であってもよい。
地図の移動や拡縮に応じて、新たな分析対象地域についての旅行動態が表示される。このような表示を行うために、サーバ30の制御部31により、新たに表示されるメッシュの旅行者数が計算される。このように、分析対象地域は、地図の移動、拡大または縮小に応じて更新され、更新された分析対象地域における旅行動態が表示される。なお、地図の拡縮に応じて、粒度ないしメッシュサイズが変更されてもよい。
分析対象地域の変更に伴う旅行動態表示の更新に係る処理について、より詳しく説明する。まず、変更された分析対象地域の情報が分析端末20からサーバ30に送信される。そして、サーバ30のデータ生成部311は、更新された分析対象地域についての旅行動態データを生成し直す。生成し直された旅行動態データがサーバ30から分析端末20に送信される。その後、分析端末20の出力制御部212は、移動、拡大または縮小された地図上に、受信した新しい旅行動態データに基づく旅行動態を表示部25に表示させる。
なお、図示しないが、図12の画面において、“メッシュ別 測位:全ユーザ全期間”のチェックボックスを選択した場合(すなわち、分析指標として“測位ユーザ指標”が受け付けられた場合)、各メッシュのエリア内で測位された旅行者の数(すなわち、滞在旅行者数と通過旅行者の和)が表示される。ここで、「滞在旅行者」は、あるメッシュのエリア内に所定の時間以上滞在していると判定された旅行者をいい、「通過旅行者」は、あるメッシュのエリア内に所定の時間以上滞在することなく、別のメッシュのエリアに移動した旅行者をいう。
図12のようにチェックボックスを介して分析指標を切り替えることで、測位旅行者数と滞在旅行者数の表示を簡単に切り替えることができる。ここで、「測位旅行者」とは、あるメッシュのエリア内で測位された旅行者をいう。測位旅行者数は、滞在旅行者数と通過旅行者数の和である。なお、滞在旅行者数、通過旅行者数、測位旅行者数の少なくとも2つの組み合わせを任意に切り替えるようにしてもよい。
分析端末20のユーザは、図13の表示画面から、滞在旅行者が多いメッシュを視覚的に容易に把握することができる。すなわち、この例では、京都市、大阪市、奈良市などで滞在旅行者が多いことが一目で把握可能である。
図14は、チェックボックスCB2を選択し、分析指標として“市区町村別で見る”の“国籍別:全国籍”を指定した場合の画面例である。この例では、府県ごとに旅行者の国籍別の割合を示す円グラフが、分析対象地域に含まれる複数の府県(京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、三重県)を含む地図に重ねるように表示される。ここでは、旅行者の国籍をアジア(符号A)、欧米豪(符号B)、その他(符号C)の3つに分けて円グラフで表示している。円グラフの中心には府県別の旅行者の総数が表示されている。
図14の画面表示を行うために、サーバ30のデータ生成部311は、分析対象地域に含まれる第1のエリアにおける旅行動態を示す第1の旅行動態データと、分析対象地域に含まれる第2のエリアにおける旅行動態を示す第2の旅行動態データを生成する。そして、分析端末20の出力制御部212は、第1の旅行動態データおよび第2の旅行動態データを用いて、分析対象地域を含む地図上に、第1のエリアにおける旅行動態と第2のエリアにおける旅行動態を比較可能に表示部25に表示させる。
図14の例では、分析対象地域に6つのエリア(府・県)が含まれることから、データ生成部311は第1ないし第6の旅行動態データを生成する。出力制御部212は、第1ないし第6の旅行動態データを用いて、分析対象地域を含む地図上に、各エリアの旅行動態を比較可能に表示部25に表示させる。
分析端末20のユーザは、図14の表示画面から、府県(行政界)別に旅行者の国籍の割合を視覚的に容易に把握することができる。すなわち、この例では、京都府と奈良県ではアジアよりも欧米豪からの旅行者が多く、反対に、大阪府と滋賀県では欧米豪よりもアジアからの旅行者が多いことが一目で把握可能である。
このように旅行者の国籍を分析指標とすることで、例えば、特定の国籍の旅行者に対して、案内言語の対応、食や祈祷など宗教上の対応等、適切な対応が不足していないかを分析することができる。
複数の分析指標を指定することも可能である。図15は、チェックボックスCB2に加え、“時間帯:全時間帯_グラフ”を示すチェックボックスCB3を選択した場合の画面例である。この場合、旅行者の国籍別の割合を示す円グラフに加え、時間帯別の滞在旅行者数を示す棒グラフが分析対象地域を含む地図に重畳して表示される。この棒グラフでは、左端が0時に、右端が24時にそれぞれ対応しており、1時間ごとの滞在旅行者数が棒の長さで示されている。
図15の表示画面から、分析端末20のユーザは、府県ごとに、旅行者の国籍の割合および時間帯別の滞在旅行者数を視覚的に容易に把握することができる。このように、複数の分析指標を指定可能とすることで、旅行動態の多角的な分析を一度に行うことができる。
以下、さらに、複数の旅行者の旅行動態を示す画面例および分析例について、図面を参照して詳しく説明する。
<測位ユーザ指標/滞在ユーザ指標>
図16(a),(b)を参照して、分析指標が測位ユーザ指標、滞在ユーザ指標の場合における旅行動態の表示について説明する。より詳しくは、測位旅行者数と滞在旅行者数の表示切替、および、測位旅行者数と滞在旅行者数の比較に基づく分析について説明する。図16(a)は、メッシュごとに測位旅行者数を表示する画面を示し、図16(b)は、メッシュごとに滞在旅行者数を表示する画面を示している。
図16(a),(b)の例の場合、サーバ30のデータ生成部311は、分析対象地域を区画するメッシュごとに測位旅行者数を示す第1の旅行動態データを生成するとともに、分析対象地域を区画するメッシュごとに滞在旅行者数を示す第2の旅行動態データを生成する。そして、サーバ30の分析部312は、第1の旅行動態データと第2の旅行動態データに基づいて、滞在旅行者が所定の基準よりも少ないメッシュを抽出する。例えば、測位旅行者数に対する滞在旅行者数の割合が所定の割合よりも少ないメッシュを抽出する。なお、メッシュの抽出基準はこれに限られず、例えば、滞在旅行者数が通過旅行者数よりも少ないメッシュを抽出してもよい。このようにして、分析対象地域から課題を有するエリア(課題エリア)が抽出される。
図16(a),(b)の例では、福井の測位旅行者数が104人であるのに対し、滞在旅行者数は3人であり、測位旅行者数に比して滞在旅行者数が非常に少ないことから、分析部312は福井のメッシュを抽出した。抽出されたメッシュは他のメッシュと区別できるように異なる態様(メッシュの色を変える、メッシュに太枠を付ける等)で表示してもよい。
本例では、図16(a)に示すように、分析端末20は、分析部312により抽出された通過旅行客の多いメッシュ(通過エリア)を課題エリアとして強調して表示する。この際、滞在旅行者を増やすためのアドバイス(“誘客の施策をお進めします”等)を含むメッセージMsg1を表示してもよい。このような分析結果により、観光資源のPRや乗り降り自由の特急券の発行などの施策を検討することが可能になる。
<時間別指標>
次に、図17を参照して、分析指標が時間別指標である場合における旅行動態の表示について説明する。図17は、分析対象地域に含まれる複数のエリア(府・県)における滞在旅行者数を時間別に棒グラフで表示する画面の一例である。図15と同様に、棒グラフの左端が午前0時に対応し、右端が24時に対応しており、1時間ごとの滞在旅行者数が棒の長さで示されている。さらに、深夜、朝、昼および夜の時間帯ごとに異なる表示態様で表示している。図17では、各時間帯をハッチングの種類で区別しているが、棒の色などの他の表示態様により区別してもよい。
本例では、サーバ30のデータ生成部311は、分析対象地域における滞在旅行者数を時間別(例えば1時間ごと)に示す旅行動態データを生成する。すなわち、分析用データに基づいて各府県について滞在旅行者を時間帯ごとに集計することにより旅行動態データが生成される。
時間帯別の滞在旅行者数が把握できるようになることで、観光エリアと宿泊エリアを区別することが可能になる。例えば、日中の時間帯(例えば10時~19時)に滞在旅行者数が多いエリアは観光エリアと判定し、夜間の時間帯(例えば0時~7時)に滞在旅行者数が多いエリアは宿泊エリアであると判定する。
図17の例によれば、分析対象地域に含まれる複数のエリア(すなわち、近畿地方の府県)の一日の時間帯別の滞在旅行者数の傾向を一目で把握することができる。例えば、宿泊者等の滞在旅行者は、大阪府や京都府に集中する傾向があり、特に大阪府は日中よりも夜間の滞在者が多いことが分かる。一方、奈良県は特に夕食時以降の落ち込みが大きく、夜間の観光客が少ないことが推察される。このようにして各エリアの需要特性を把握することができる。その結果、夜間の観光客を増やすための施策や、宿泊施設の拡充を課題として抽出することが可能になる。なお、課題は、複数のエリアについて抽出してもよい。また、複数のエリアについて異なる課題を抽出してもよい。
時間別指標は、一日の時間帯別に限られず、例えば、季節別(春夏秋冬)、月別(1月、2月、・・・)、一日の大まかな区分別(朝、昼、夜、深夜等)であってもよい。
また、分析部312が上記課題を抽出し、抽出された画面表示してもよい。図18の例では、「周辺地域と比べ夜間滞在者が少ないです。宿泊施設や夜間観光資源の拡充をおすすめします。」とのメッセージMsg2が課題抽出エリア(ここでは奈良県)と関連付けて表示されている。なお、分析端末20はスピーカーを介してメッセージを音声出力してもよい。
上記のようにエリア間の旅行動態比較により課題を抽出する場合、データ生成部311は、分析対象地域に含まれる複数のエリアごとの旅行動態を示す旅行動態データを生成する。そして、分析部312は、生成された旅行動態データを用いて各エリアにおける旅行動態を比較し、比較結果に基づいて複数のエリアのうち少なくとも一つのエリアの需要特性を評価し、当該エリアの課題を抽出する。エリアは、都道府県や市区町村などの行政界であってよいし、メッシュであってもよい。ここで、メッシュは、分析端末20のユーザが指定した大きさのメッシュであってよい。
<訪問回数別指標>
次に、図19を参照して、分析指標が訪問回数別指標である場合における旅行動態の表示について説明する。図19は、分析対象地域(高松市の周辺地域)を訪れた旅行者数を訪問回数別に表示する画面の一例である。
本例では、旅行者属性情報は、訪問回数(インバウンドの場合は訪日回数)に関する情報を含む。サーバ30のデータ生成部311は、分析対象地域を訪れた旅行者数を訪問回数別に示す旅行動態データを生成する。ここで、旅行者数は、例えば滞在旅行者数であるが、宿泊旅行者数、測位旅行者数等であってもよい。ここで、「宿泊旅行者」は、あるメッシュのエリア内で宿泊した旅行者をいう。宿泊旅行者数は、例えば、夜間の時間帯(21時~3時等)内で最後に測位された位置が当該メッシュのエリア内である旅行者の数を集計することで算出可能である。
図19では、分析対象地域を訪問した旅行者を初回およびリピーターの2つに分けて円グラフで表示している。これにより、訪問回数別の旅行動態の分析を容易に行うことができる。本例では、瀬戸内海の直島については初めて訪れる旅行者が77%を占める一方、近隣の高松についてはリピーターが65%を占める。このことから、例えば、直島を初めて訪問した旅行者に対し、少し足を延ばして高松も訪問してもらう施策などが検討課題として抽出できる。
なお、外国人旅行者を対象とする場合、訪日回数別で旅行動態を表示してもよい。これにより、訪日経験の有無による旅行動態の違いを分析することができる。例えば、初めて訪日した外国人旅行者の多いエリアや、訪日経験のある外国人旅行者の多いエリアなどを容易に抽出することができるようになる。
また、訪問回数に限られず、訪問頻度に着目してもよい。この場合、旅行者属性情報は、訪問回数および訪問頻度のうち少なくともいずれか一つを含む訪問経験に関する情報を含む。そして、データ生成部311は、分析対象地域を訪れた旅行者数を訪問経験別に示す旅行動態データを生成する。
<滞在日数別指標>
次に、図20(a),(b)を参照して、分析指標が滞在日数別指標である場合における旅行動態の表示について説明する。図20(a)はメッシュごとに短期滞在(ここでは3日以内)の旅行者数を表示する画面の一例である。図20(b)はメッシュごとに長期滞在(ここでは4日以上)の旅行者数を表示する画面の一例である。ここで、滞在エリアは、メッシュ単位ではなく、分析対象地域(図20の例では京都市)単位である。すなわち、図20(a)は京都市内に短期滞在した旅行者を対象にメッシュごとの旅行者数を示している。図20(b)は京都市内に長期滞在した旅行者を対象にメッシュごとの旅行者数を示している。なお、外国人旅行者を対象とする場合は、滞在エリアは日本全体としてもよい。
本例の場合、データ生成部311は、分析対象地域に滞在した旅行者数を滞在日数別に示す旅行動態データを生成する。図20(b)の例では、京都市内に長期滞在した旅行者を示すカラムを有する分析用データを作成しておき、当該分析用データから、メッシュごとに旅行者数を集計することにより旅行動態データを生成する。
図20(a),(b)の例によれば、短期滞在者よりも長期滞在者の方が、滞在エリア数が多く、比較的広域で旅行していることが分かる。また、長期滞在者の方が大原や鞍馬などの周辺エリアを訪問することが分かる。このような分析結果を利用することで、例えば、長期滞在者向けの周遊ルートを拡充する施策を検討することが可能となる。
<アソシエーション分析>
次に、図21を参照して、旅行動態を把握するためのアソシエーション分析(相関分析)について説明する。図21は、箱根町を対象としたアソシエーション分析の画面を示している。すなわち、箱根町に滞在した旅行者が滞在した別のエリア(市区町村)が抽出されている。
本例では、サーバ30の分析部312は、分析対象地域に含まれる第1のエリア(ここでは箱根町)に滞在したユーザが当該第1のエリア以外に滞在した1つまたは複数の第2のエリアを抽出する。これにより、第1のエリアと関連度の高いエリアを特定することが可能となる。なお、相関の高い3つ以上のエリアを抽出してもよい。
分析部312により抽出されたエリアの情報は情報出力部313により分析端末20に送信され、分析端末20の出力制御部212は、サーバ30から受信した情報に基づき、分析対象地域を含む地図上にアソシエーション分析結果を表示する。
すなわち、図21の画面例では、箱根町(第1のエリア)と、抽出された相関の高い市区町村(第2のエリア)とが直線で結ばれており、その直線上に、第2のエリアの市区町村名と、第1のエリアと第2のエリアの両方に滞在した旅行者の数とが表示されている。本例では、この数が多いほど(すなわち相関が高いほど)、直線が太く表示されている。その他の表示態様として、例えば、相関が高いほど旅行者数を示すフォントのサイズを大きくしたり、フォントを変えるなどしてもよい。
なお、分析端末20の出力制御部212は、分析対象地域に含まれるエリア(第1のエリア)と、分析部312により抽出されたエリア(第2のエリア)との相関度を示す情報として、旅行者数以外に、例えば、割合等のパラメータ、移動時間、移動手段(鉄道、車など)、移動経路などを表示部25に表示させてもよい。図22の例では、相関度を示す情報として、両方のエリアに滞在した旅行者数に加えて、当該旅行者数の、箱根町に滞在した旅行者数に対する割合と、両エリア間の移動時間とが表示されている。
上記のように、分析端末20の出力制御部212は、第1のエリアと第2のエリアとの関連を視覚的に認識可能なように表示部25に表示させる。これにより、観光周遊ルートの見直し、複数エリア間の広域連携などを検討することが可能となる。また、旅行者に人気の観光地の組み合わせ、意外なエリアの組み合わせ、旅行者の移動ニーズなどを分析することができるようになる。
<訪問順序の表示>
次に、図23を参照して、前述のアソシエーション分析の発展例について説明する。図23は、山陰地方を訪れる訪日外国人の滞在パターンを分析するために、訪問順序を視覚的に容易に把握可能に表示する画面の一例である。1日目~7日目の一週間の期間において、訪日外国人が訪問したエリア(鳥取・島根、広島・岡山、兵庫・大阪・京都、東京、その他)の割合を日ごとに表示している。ここで、「訪問」については、所定の時間以上対象エリアに留まる“滞在”であってもよいし、対象エリアでの“宿泊”でもよい。
また、図23では、訪日外国人の各エリアの移動を矢印で示している。訪日外国人が多いエリア間移動は太い矢印で示されている。特定のエリア(ここでは鳥取・島根)に着目し、当該エリアに関連して訪問されている他のエリアを抽出するとともに訪問順序が明らかにされている。そして、訪問順序の割合を視覚的に分かり易く表示している。
本例の場合、分析端末20の出力制御部212は、サーバ30の分析部312により特定された地域および分析対象地域の訪問順序を視覚的に容易に把握可能なように表示部25に表示させる。これにより、着目したエリアでの旅行者の滞在パターンを把握することができる。
図23の例によれば、2日目~4日目に山陰地方を訪れる訪日外国人が多いことが分かる。外国人旅行者は関西や東京から出国するケースが多いため、1人あたりの宿泊日数を伸ばすには、旅程のできるだけ早い段階で山陰地方に誘客することが必要である等の分析を行うことができる。
<流動分析>
次に、図24を参照して、旅行者の移動パターンを流動分析により可視化する例について説明する。図24は、南関東の流動分析に係る画面の一例であり、都市間における旅行者の流入関係が地図上に表示されている。市町村内の数字は滞在旅行者数を示し、市町村間を結ぶ線上の数字は市町村間を移動した旅行者数を示している。これにより、着目エリアへの旅行者の流入ルートや、旅行者の周遊ルート、あるエリアを通過する旅行者の移動経路などを分析することができるようになる。
また、外国人旅行者を対象とする場合、国籍別に流動分析を行い、国籍別の移動経路を可視化することで、観光ニーズ等を検討することができるようになる。
本例の場合、サーバ30のデータ生成部311は、分析対象地域に含まれるエリア間を移動する旅行者の数を移動方向別に集計して前記旅行動態データを生成する。旅行者は、測位旅行者であるが、通過旅行者等の他の旅行者であってもよい。分析端末20の出力制御部212は、エリア間の流入関係を表示部25に表示させる。
<消費額の表示>
次に、図25を参照して、消費額の表示について説明する。図25は、分析対象地域における消費額をメッシュごとに表示する画面の一例である。
本例の場合、分析端末20の出力制御部212は、分析対象地域における消費額を表示部25に表示させる。消費額は、例えば、宿泊費、各種施設への入場料、道の駅の売上額などであり、いずれも例えば単価に利用人数を乗じることで算出される。あるいは、表示する消費額は、図25に示すように、施設ごとの平均単価であってもよい。
なお、消費額は、国籍や訪問回数等の旅行者属性別に表示したり、施設別、施設カテゴリ別、時間帯別に表示してもよい。また、消費額は、メッシュ単位に限らず、例えば都道府県、市区町村等、所望の単位で表示してもよい。
以上さまざまな具体例を挙げて説明したように、本発明の実施形態によれば、訪日外国人旅行者等の旅行者の旅行動態を正確に且つ様々な角度から把握することができる。これにより、企画立案(ビジネスを拡大するために効果的なエリアを選定したい等)、現状分析(特定のエリアにいるターゲットとなる旅行者の属性について詳細に分析したい等)、効果検証(施策がどういった影響を与えたのかを測りたい等)、および発見(イノベータが訪れ始めている最先端のエリアはどこか調べたい等)などの分析を容易に行うことができるようになる。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
なお、図3のサーバの構成は一例であり、サーバ30内の構成要件の少なくとも一部がそれぞれ旅行者端末10、分析端末20内にあってもよい。
上述した実施形態で説明した情報処理システムの少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、情報処理システムの少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
100 情報処理システム
10 旅行者端末
11 制御部
111 情報取得部
112 出力制御部
12 通信部
13 記憶部
14 操作入力部
15 表示部
16 測位部
20 分析端末
21 制御部
211 受付部
212 出力制御部
22 通信部
23 記憶部
24 操作入力部
25 表示部
30 サーバ
31 制御部
311 データ生成部
312 分析部
313 情報出力部
32 通信部
33 記憶部
40 ネットワーク
B1~B4 ボタン
CB1 チェックボックス
F1 フィールド
K 方向キー
M メニュー
Msg1,Msg2 メッセージ
SB スクロールバー
SW1 トグルスイッチ
T1~T4,T5~T7 タブ
ZB ズームバー

Claims (14)

  1. 複数の旅行者の位置履歴情報および前記複数の旅行者ごとの旅行者属性情報を含む分析用データと、分析指標とに基づいて、分析対象地域における旅行動態を示す旅行動態データを生成するデータ生成手段と、
    前記旅行動態データを用いて、前記分析対象地域を含む地図上に前記旅行動態を視覚的に把握可能なように表示手段に表示させる出力制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理システムであって、
    前記データ生成手段は、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに測位旅行者数を示す第1の旅行動態データを生成するとともに、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに滞在旅行者数を示す第2の旅行動態データを生成し、
    前記第1の旅行動態データおよび前記第2の旅行動態データに基づいて、課題エリアを抽出する分析手段をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記課題エリアとして抽出されたメッシュを他のメッシュと異なる態様で前記表示手段に表示させることを特徴とする、情報処理システム。
  2. 前記分析指標は、前記旅行者属性情報に関連したものであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記旅行者属性情報は、少なくとも国籍を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記データ生成手段は、
    前記分析指標が測位ユーザ指標の場合、前記第1の旅行動態データを生成し、
    前記分析指標が滞在ユーザ指標の場合、前記第2の旅行動態データを生成することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
  5. 前記データ生成手段は、前記分析指標が時間別指標の場合、前記分析対象地域における滞在旅行者数を時間別に示す旅行動態データを生成することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
  6. 前記旅行者属性情報は、訪問経験に関する情報を含み、
    前記データ生成手段は、前記分析指標が訪問経験別指標の場合、前記分析対象地域を訪れた旅行者数を訪問経験別に示す旅行動態データを生成することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
  7. 前記データ生成手段は、前記分析指標が滞在日数別指標の場合、前記分析対象地域に滞在した旅行者数を滞在日数別に示す旅行動態データを生成することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
  8. 前記データ生成手段は、前記分析対象地域に含まれる第1のエリアにおける旅行動態を示す第3の旅行動態データと、前記分析対象地域に含まれる第2のエリアにおける旅行動態を示す第4の旅行動態データを生成し、
    前記出力制御手段は、前記第3の旅行動態データおよび前記第4の旅行動態データを用いて、前記分析対象地域を含む地図上に、前記第1のエリアにおける旅行動態と前記第2のエリアにおける旅行動態を比較可能に前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
  9. 前記分析対象地域は、前記地図の移動、拡大または縮小に応じて更新され、
    前記データ生成手段は、前記更新された分析対象地域について前記旅行動態データを生成し直し、
    前記出力制御手段は、前記移動、拡大または縮小された地図上に、前記生成し直された旅行動態データに基づく旅行動態を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の情報処理システム。
  10. サーバと通信可能に接続された分析端末において実行される情報処理プログラムであって、
    前記サーバは、複数の旅行者の位置履歴情報および前記複数の旅行者ごとの旅行者属性情報を含む分析用データと、分析指標とに基づいて、分析対象地域における旅行動態を示す旅行動態データを生成するデータ生成手段を有し、
    前記情報処理プログラムは、コンピュータを、
    前記旅行動態データを用いて、前記分析対象地域を含む地図上に前記旅行動態を視覚的に容易に把握可能なように表示手段に表示させる出力制御手段として機能させるための情報処理プログラムであって、
    前記データ生成手段は、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに測位旅行者数を示す第1の旅行動態データを生成するとともに、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに滞在旅行者数を示す第2の旅行動態データを生成し、
    前記サーバは、前記第1の旅行動態データおよび前記第2の旅行動態データに基づいて、課題エリアを抽出する分析手段をさらに有し、
    前記出力制御手段は、前記課題エリアとして抽出されたメッシュを他のメッシュと異なる態様で前記表示手段に表示させる、情報処理プログラム。
  11. 通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、
    複数の旅行者の位置履歴情報および前記複数の旅行者ごとの旅行者属性情報を含む分析用データと、分析指標とに基づいて、分析対象地域における旅行動態を示す旅行動態データを生成するデータ生成手段と、
    前記旅行動態データを用いて、前記分析対象地域を含む地図上に前記旅行動態を視覚的に容易に把握可能なように表示手段に表示させる出力制御手段と、
    を備えた情報処理システムであって、
    前記データ生成手段は、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに測位旅行者数を示す第1の旅行動態データを生成するとともに、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに滞在旅行者数を示す第2の旅行動態データを生成し、
    前記第1の旅行動態データおよび前記第2の旅行動態データに基づいて、課題エリアを抽出する分析手段をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記課題エリアとして抽出されたメッシュを他のメッシュと異なる態様で前記表示手段に表示させる、情報処理システムを機能させるために、
    上記コンピュータの少なくとも1つを上記手段の少なくとも1つとして機能させるための情報処理プログラム。
  12. 通信可能に接続された複数の情報処理装置によって、
    複数の旅行者の位置履歴情報および前記複数の旅行者ごとの旅行者属性情報を含む分析用データと、分析指標とに基づいて、分析対象地域における旅行動態を示す旅行動態データを生成するデータ生成手段と、
    前記旅行動態データを用いて、前記分析対象地域を含む地図上に前記旅行動態を視覚的に容易に把握可能なように表示手段に表示させる出力制御手段と、
    を備えた情報処理システムであって、
    前記データ生成手段は、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに測位旅行者数を示す第1の旅行動態データを生成するとともに、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに滞在旅行者数を示す第2の旅行動態データを生成し、
    前記第1の旅行動態データおよび前記第2の旅行動態データに基づいて、課題エリアを抽出する分析手段をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記課題エリアとして抽出されたメッシュを他のメッシュと異なる態様で前記表示手段に表示させる、情報処理システムを構成するために、
    上記手段の少なくとも1つを備えたことを特徴とする情報処理装置。
  13. コンピュータを、
    複数の旅行者の位置履歴情報および前記複数の旅行者ごとの旅行者属性情報を含む分析用データと、分析指標とに基づいて、分析対象地域における旅行動態を示す旅行動態データを生成するデータ生成手段、および
    前記旅行動態データを用いて、前記分析対象地域を含む地図上に前記旅行動態を視覚的に容易に把握可能なように表示手段に表示させる出力制御手段
    として機能させるための情報処理プログラムであって、
    前記データ生成手段は、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに測位旅行者数を示す第1の旅行動態データを生成するとともに、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに滞在旅行者数を示す第2の旅行動態データを生成し、
    前記情報処理プログラムは、コンピュータを、前記第1の旅行動態データおよび前記第2の旅行動態データに基づいて、課題エリアを抽出する分析手段としてさらに機能させ、
    前記出力制御手段は、前記課題エリアとして抽出されたメッシュを他のメッシュと異なる態様で前記表示手段に表示させる、情報処理プログラム。
  14. データ生成手段が、複数の旅行者の位置履歴情報および前記複数の旅行者ごとの旅行者属性情報を含む分析用データと、分析指標とに基づいて、分析対象地域における旅行動態を示す旅行動態データを生成するステップであって、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに測位旅行者数を示す第1の旅行動態データを生成するとともに、前記分析対象地域を区画するメッシュごとに滞在旅行者数を示す第2の旅行動態データを生成する、ステップと、
    分析手段が、前記第1の旅行動態データおよび前記第2の旅行動態データに基づいて、課題エリアを抽出するステップと、
    出力制御手段が、前記旅行動態データを用いて、前記分析対象地域を含む地図上に前記旅行動態を視覚的に容易に把握可能なように表示手段に表示させるステップであって、前記課題エリアとして抽出されたメッシュを他のメッシュと異なる態様で前記表示手段に表示させる、ステップと、
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
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