JP7260496B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
従来、移動体を利用する観光客の適正な動態調査をするための技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2019-109711号公報
しかしながら、上述した技術は、移動体の位置情報と速度情報とに基づいて、移動体が低速または停止すると推定される停滞地域を特定しているに過ぎない。そのため、上述した技術では、観光客の訪問の目的や、観光客の滞在または移動の理由について分析することができず、観光地の課題や改善点について提案することができなかった。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、観光地の課題や改善点を提案するための技術を提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、各地域に所在する各ユーザの端末装置の位置データと、各地域に所在する各ユーザのネットワーク上の行動を示すログデータと、各地域に所在する施設に関するネットワーク上の情報と、各地域に関するネットワーク上の情報とを取得する取得部と、前記取得部により取得された情報に基づいて、各ユーザが訪問した場所と、前記場所を訪問した目的との組を推定し、前記場所を訪問した目的として、前記場所が各ユーザの移動の目的地であるか、各ユーザが飲食した飲食地であるか、若しくは各ユーザが宿泊した宿泊地であるかを推定する推定部と、前記推定部による推定結果に基づいて、前記場所又は前記場所が所在する地域の旅行・観光における課題又は改善点に関する提案データを事業者の端末装置に配信する提供部とを有することを特徴とする。
実施形態の一態様によれば、観光地の課題や改善点を提案することができる。
図1は、実施形態に係る情報提供システムの一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るユーザの滞在動向推定処理の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る情報提供装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法およびプログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
[実施形態]
〔1.情報提供システムの構成〕
まず、図1を用いて、情報処理装置の一例である端末装置100若しくは情報提供装置10を有する情報提供システム1の構成について説明する。図1は、実施形態に係る情報提供システム1の一例を示す図である。図1に示すように、情報提供システム1は、情報提供装置10、ログサーバ20、および端末装置100を有する。なお、情報提供システム1は、複数の端末装置100を有する。また、情報提供装置10と、ログサーバ20とは、同一のサーバ装置やクラウドシステム等により実現されてもよい。ここで、情報提供装置10、ログサーバ20、および端末装置100は、ネットワークN(例えば、図3参照)を介して有線または無線により通信可能に接続される。
情報提供装置10は、端末装置100に対して後述する提案データを提供する情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
ログサーバ20は、各種のログデータを取得する情報処理装置である。具体的には、ログサーバ20は、各地域(エリア)に所在するユーザのネットワーク上の行動を示すログデータを取得する。例えば、ログサーバ20は、ユーザの位置の履歴である位置履歴を端末装置100から取得する。また、ログサーバ20は、ユーザが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、ログサーバ20は、ユーザが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、ログサーバ20は、ユーザによる決済の履歴である決済履歴を電子商取引サーバや電子決済サーバから取得する。また、ログサーバ20は、ユーザによる投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNS(Social Networking Service)サーバから取得する。なお、ログサーバ20は、上述した情報の他にも各種の情報を取得可能である。例えば、ログサーバ20は、ユーザの年齢、性別、家族構成、経済状況といったユーザの属性に関する情報を取得する。
また、ログサーバ20は、各地域に所在する施設に関するネットワーク上の情報を取得する。例えば、ログサーバ20は、各地域に所在する施設を訪問したユーザに関するネットワーク上の情報を取得する。また、ログサーバ20は、取得した投稿履歴に基づいて、各地域に所在する施設を訪問したユーザにより投稿された情報であって、施設に関する情報を取得する。また、ログサーバ20は、各地域に所在する施設の所在地、平均価格(平均客単価)、カテゴリ(例えば、カフェやレストランといった店舗の業態のカテゴリ、イタリアンやフレンチといった店舗で取り扱われる料理のカテゴリ等)に関する情報を各施設の端末装置から取得する。また、ログサーバ20は、上述した情報の他にも各種の情報を取得可能である。例えば、ログサーバ20は、施設の営業時間、施設における喫煙の可否等の施設に関する情報を取得する。
また、ログサーバ20は、各地域に関するネットワーク上の情報を取得する。例えば、ログサーバ20は、各地域における気温、天気、標高、トイレの有無、屋根のある場所の有無、街灯の有無、犯罪率、平均地価、国勢調査の結果といった各地域に関するネットワーク上の情報を取得する。
端末装置100は、スマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、ユーザから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、以下の説明では、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作と記載する場合がある。なお、端末装置100は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
〔2.情報提供システムが実行する処理について〕
そこで、情報提供システム1では、情報提供装置10および端末装置100が、以下の提供処理を実行する。以下の説明では、端末装置100が実行する処理により、提案データがユーザに提供される処理の一例について説明するが、以下に説明する提供処理は、一部若しくは全てを情報提供装置10が実現してもよい。
情報提供装置10は、ユーザの端末装置100の位置データに基づいて、当該ユーザが訪問した場所と、当該場所を訪問した目的との組を推定する。例えば、情報提供装置10は、場所を訪問した目的として、当該場所が当該ユーザの移動の目的地であるか、当該ユーザが飲食した飲食地であるか、若しくは当該ユーザが宿泊した宿泊地であるかを推定する。ここで、当該場所が飲食地や宿泊地であるかを推定しているのは、観光客が観光地に最もお金を落とす要素は宿泊と食事であることが経験的に知られているためである。なお、目的地と飲食地と宿泊地とはそれぞれ、同じ場所であってもよいし、異なる場所であってもよい。
上記の当該ユーザが訪問した場所とは、例えば地域や施設等である。例えば、地域は、都道府県や区市町村(行政区域)等であってもよい。また、地域は、市街地や住宅地、商業地(商店街/繁華街/オフィス街)等であってもよいし、温泉街や宿場町等であってもよい。また、施設は、例えば、大型商業施設(ショッピングセンター/アウトレットモール/地下街)、娯楽施設(テーマパーク/遊園地/遊戯場/動物園/水族館/プール/入浴施設/公園/庭園/名所)、文化施設(ホール/図書館/美術館/博物館)、複合施設、宿泊施設、スポーツ施設、寺社仏閣、公共機関、金融機関、医療機関、教育機関、または鉄道駅や道の駅、空港、港湾(乗船場)等であってもよい。
〔2-1.提供処理の一例について〕
以下、図1を用いて、提供処理の具体例について説明する。なお、以下の説明では、図1を用いて、情報の流れについて説明した後に、図2を用いて、宿泊客数と非宿泊客数とを推定する態様の具体例について説明する。
まず、各ユーザの端末装置100は、端末装置100の位置データを情報提供装置10に定期的に送信する(ステップS11)。そして、情報提供装置10は、ログサーバ20から、端末装置100のユーザのネットワーク上の行動に関する各種ログデータを定期的に受信する(ステップS12)。
そして、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データに基づいて、当該ユーザが訪問した場所と、当該場所を訪問した目的との組を推定する(ステップS13)。
例えば、情報提供装置10は、当該場所を訪問した目的として、当該場所が当該ユーザの移動の目的地であるか、当該ユーザが飲食した飲食地であるか、若しくは当該ユーザが宿泊した宿泊地であるかを推定する。このとき、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データに加え、さらに各ユーザの端末装置100の決済データに基づいて、当該場所が目的地か飲食地か宿泊地かを推定してもよい。
さらに、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データ、および/または、各ユーザが端末装置100を用いて行ったネットワーク上の行動に関するログデータに基づいて、当該場所のユーザ数とその分類を推定する(ステップS14)。
例えば、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データ、および/または、各ユーザが端末装置100を用いて行ったネットワーク上の行動に関するログデータに基づいて、当該場所に滞在(宿泊)したユーザ数を示す宿泊客数と、当該場所から流出したユーザ数を示す非宿泊客数とを推定する。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置の位置データに基づいて、当該場所の非宿泊客数のうち、当該場所から同日中に帰宅した日帰り客数を推定する。なお、実際には、同日中でなくてもよい。例えば、0時を過ぎた深夜に帰宅した場合であっても、日帰りしたものとする。また、当該場所から夜行列車や夜行バスを利用して帰宅している場合も、日帰りしたものとする。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置の位置データに基づいて、当該場所の非宿泊客数のうち、当該場所とは別の場所に宿泊したユーザ数を示す他所宿泊客数を推定する。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データ、および/または、各ユーザが端末装置100を用いて行ったネットワーク上の行動に関するログデータに基づいて、当該場所に観光で訪問したユーザ数を示す観光客数と、仕事で訪問したユーザ数を示すビジネス客数とを推定する。例えば、当該場所と飲食地と宿泊地との各地の観光客数とビジネス客数とを推定する。
そして、情報提供装置10は、上記の推定結果に基づいて、当該場所またはその地域の旅行・観光における課題や改善点等に関する提案データを、旅行・観光マーケティング調査を行う事業者や観光・土地開発業者等の端末装置100に配信する(ステップS15)。そして、旅行・観光マーケティング調査を行う事業者や観光・土地開発業者等の端末装置100は、提案データを表示することとなる(ステップS16)。
〔2-1-1.ユーザの滞在動向推定処理の一例について〕
続いて、図2を用いて、ユーザの滞在動向推定処理の一例について説明する。図2は、実施形態に係るユーザの滞在動向推定処理の一例を示す図である。
情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、図2に示す目的地Dに他の地域から流入してきたユーザ(訪問者)のうち、目的地Dに宿泊したユーザの数(宿泊客数)と、同日中に/交通機関の最終便以前に/宿泊施設を利用せずに目的地Dから流出したユーザの数(非宿泊客数)とを推定する。すなわち、目的地Dは、ユーザが訪問した場所である。ここで、非宿泊客は、目的地Dから日帰りしたユーザ(日帰り客)であってもよい。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、図2に示す目的地Dに他の地域から流入してきたユーザ(訪問者)のうち、観光(私用)で訪問したユーザの数(観光客数)と、仕事(商用)で訪問したユーザの数(ビジネス客数)とを推定する。
例えば、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、図2に示す目的地Dに所在する事業所や工場等に長時間(所定時間以上)滞在するユーザの数をビジネス客数として推定してもよい。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、各ユーザが図2に示す目的地Dを訪問する頻度を推定する。そして、情報提供装置10は、図2に示す目的地Dを週2回以上等の高頻度で訪問するユーザの数をビジネス客数として推定してもよい。
また、情報提供装置10は、各ユーザの検索履歴、閲覧履歴、および/または、投稿履歴等に基づいて、各ユーザが観光客であると推定し、そのユーザの数を観光客数として推定してもよい。
また、情報提供装置10は、各ユーザの属性情報やスケジュール情報、あるいは各ユーザの検索履歴、閲覧履歴、および/または、投稿履歴等に基づいて、各ユーザが観光客かビジネス客かを推定し、それぞれのユーザの数(観光客数およびビジネス客数)を推定してもよい。
あるいは、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、各ユーザの来訪回遊パターンをクラスタリングし、その結果に応じて各ユーザが観光客かビジネス客かを推定し、それぞれのユーザの数(観光客数およびビジネス客数)を推定してもよい。
このとき、情報提供装置10は、図2に示す目的地Dに居住または勤務しているユーザ(居住者および勤務者)を訪問者に含めないようにしてもよい。例えば、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データに基づいて、あるユーザが日常的に(夜間または昼間に)目的地Dに長時間滞在している場合、そのユーザを居住者または勤務者と推定する。あるいは、情報提供装置10は、各ユーザの属性情報に基づいて、各ユーザが目的地Dの居住者であるか勤務者であるかを推定する。そして、情報提供装置10は、居住者数および勤務者数を訪問者数から除外する。
また、情報提供装置10は、各ユーザの属性情報に基づいて、図2に示す目的地Dに実家があり一時的に帰省したユーザ(帰省者)を訪問者に含めないようにしてもよい。すなわち、情報提供装置10は、帰省者数を訪問者数から除外してもよい。
また、情報提供装置10は、各ユーザの属性情報や、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、図2に示す目的地Dから流出したユーザ(非宿泊客)のうち、目的地Dから日帰りしたユーザの数(日帰り客数)を推定する。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、図2に示す目的地Dから流出したユーザ(非宿泊客)のうち、当該ユーザの移動先である図2に示す滞在地Hに宿泊したユーザの数(他所宿泊客数)を推定する。例えば、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、図2に示す目的地Dから滞在地Hに移動し、滞在地Hで夜間(例えば当日21:00から翌日9:00の間)に長時間滞在しているユーザの数を、滞在地Hの宿泊客数(他所宿泊客数)として推定する。なお、滞在地Hは、1か所でなく、複数の場所であってもよい。
あるいは、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の決済データや、各ユーザによる決済の履歴である決済履歴に基づいて、目的地Dに所在する宿泊施設を利用したユーザの数を目的地Dの宿泊客数として推定し、滞在地Hに所在する宿泊施設を利用したユーザの数を滞在地Hの宿泊客数として推定する。
ここで、図2に示す目的地Dと滞在地Hとが同じ地域内(例えば、同じ区市町村内)である場合には、滞在地Hの宿泊客数を、目的地Dの宿泊客数に含めてもよい。なお、同じ地域内とする範囲については、任意である。例えば、目的地Dと滞在地Hとの間に地域的または経済的なつながりがあれば、同じ地域内としてもよい。
さらに、情報提供装置10は、図2に示す目的地Dと滞在地Hとが異なる地域である場合、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、各ユーザが目的地Dから滞在地Hに移動した原因を推定する。すなわち、情報提供装置10は、各ユーザが目的地Dではなく滞在地Hに宿泊した原因を推定する。
例えば、情報提供装置10は、地域の属性に関する情報に基づいて、目的地Dには宿泊施設や娯楽施設が不足していることや、滞在地Hが交通の要衝である(交通の便が良い)こと等を、各ユーザが目的地Dから滞在地Hに移動した原因として推定する。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の決済データや、各ユーザによる決済の履歴である決済履歴に基づいて、各ユーザが目的地Dから滞在地Hに移動した原因を推定する。例えば、情報提供装置10は、決済データや決済履歴に基づいて、各ユーザが滞在地Hのどのような施設で消費行動を行ったかを推定し、それを各ユーザが目的地Dから滞在地Hに移動した原因として推定する。
また、情報提供装置10は、各ユーザの属性情報、あるいは各ユーザの検索履歴、閲覧履歴、および/または、投稿履歴等に基づいて、各ユーザが目的地Dから滞在地Hに移動した原因を推定してもよい。例えば、情報提供装置10は、滞在地Hにユーザの興味の対象となるものが存在する場合、そのために当該ユーザが目的地Dから滞在地Hに移動したと推定してもよい。また、情報提供装置10は、ユーザがツアー参加者で予め宿泊先が滞在地Hに設定されている場合、そのために当該ユーザが目的地Dから滞在地Hに移動したと推定してもよい。
なお、情報提供装置10は、各ユーザの属性情報に基づいて、目的地Dや滞在地Hを訪問したユーザの居住地、性別、年代(年齢層、世代)を推定してもよい。また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データや決済データに基づいて、あるいは、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、目的地Dや滞在地Hへの来訪手段や、目的地Dや滞在地Hからの移動手段を推定してもよい。例えば、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の移動経路や移動速度、または切符等の決済データに基づいて、各ユーザが利用した交通機関を推定してもよい。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の決済データや、各ユーザによる決済の履歴である決済履歴に基づいて、目的地Dや滞在地Hにおける各ユーザの平均決済額を推定してもよい。また、情報提供装置10は、目的地Dまたは滞在地Hにおける平均決済額が所定の閾値を超えるユーザの数を推定してもよい。このとき、情報提供装置10は、各ユーザを観光客とビジネス客とに分けて推定してもよい。すなわち、情報提供装置10は、観光客とビジネス客とのいずれがその地域により多くのお金を落とすかを推定してもよい。
また、情報提供装置10は、目的地Dの宿泊客および非宿泊客のそれぞれに占める観光客とビジネス客との比率(割合)を推定してもよい。同様に、情報提供装置10は、滞在地Hの宿泊客および非宿泊客のそれぞれに占める観光客とビジネス客との比率(割合)を推定してもよい。このとき、情報提供装置10は、目的地Dの宿泊客数および非宿泊客数のそれぞれに含まれる観光客数とビジネス客数とを推定してもよい。同様に、情報提供装置10は、滞在地Hの宿泊客数および非宿泊客数のそれぞれに含まれる観光客数とビジネス客数とを推定してもよい。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、図2に示す目的地Dに他の地域から流入してきたユーザ(訪問者)が実際に飲食した場所(飲食地)ごとのユーザ数や、実際に宿泊した場所(宿泊地)ごとのユーザ数を推定してもよい。すなわち、情報提供装置10は、目的地Dの訪問者の飲食時や宿泊時の分布を推定してもよい。これにより、目的地Dに滞在したユーザや、目的地Dから流出したユーザが、どのような場所で飲食や宿泊をしているかを分析することができる。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の決済データや、各ユーザによる決済の履歴である決済履歴に基づいて、目的地Dの訪問者の飲食時や宿泊時の場所ごとの平均決済額を推定してもよい。
〔3.情報提供装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る情報提供装置10の機能構成の一例について説明する。図3は、実施形態に係る情報提供装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、情報提供装置10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100、およびログサーバ20との間で情報の送受信を行う。
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部12は、位置データベース121、属性データベース122、履歴データベース123、および地図データベース124を有する。
位置データベース121には、端末装置100の位置データを記憶する。ここで、位置データは、GPS(Global Positioning System)、携帯基地局、およびアクセスポイント等に基づいて取得される位置座標等であってもよい。
属性データベース122は、端末装置100のユーザ(契約者)の属性データ(属性情報)を記憶する。ここで、属性データは、ユーザの年齢、性別、家族構成、自宅、勤務地、職業、職位、収入、居住形態、車の有無、習い事、ライフスタイル等を含んでいてもよい。また、属性データは、ユーザのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等に関するデータであってもよい。
履歴データベース123には、端末装置100のユーザのネットワーク上の行動を示すログデータが登録される。ここで、ログデータは、位置履歴、検索履歴、閲覧履歴、決済履歴、投稿履歴等を含んでいてもよい。また、ログデータは、実店舗におけるクレジットカード、デビットカード、電子マネー、バーコード決済、または、QRコード(登録商標)決済等のキャッシュレス決済による決済履歴等を含んでいてもよい。
地図データベース124には、地図データが登録される。ここで、地図データは、複数の縮尺のラスタ形式の地図描画用の画像、ベクタ形式の地図描画用の画像等を含んでいてもよい。例えば、地図データは、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ(例えば、JIS規格の第1~3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ等)等であってもよい。また、地図データは、地図上の地物、注記、および記号に関する地図オブジェクトデータを含んでいてもよい。
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報提供装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。図3に示すように、制御部13は、取得部14、推定部15、および提供部16を有する。
取得部14は、ユーザの端末装置100の位置データを取得する。また、取得部14は、ログサーバ20から各種ログデータを取得する。なお、取得部14は、ユーザの端末装置100の位置データに基づいて、ユーザの出発地と目的地とを取得してもよい。また、取得部14は、ユーザの端末装置100の位置データに基づいて、目的地から流出したユーザの滞在地を取得してもよい。また、取得部14は、検索サーバ(検索エンジン)から、端末装置100における検索データを取得してもよい。
推定部15は、ユーザの端末装置100の位置データに基づいて、当該ユーザが訪問した場所と、当該場所を訪問した目的との組を推定する。具体的には、推定部15は、場所を訪問した目的として、当該場所が当該ユーザの移動の目的地であるか、当該ユーザが飲食した飲食地であるか、若しくは当該ユーザが宿泊した宿泊地であるかを推定する。このとき、推定部15は、各ユーザの端末装置100の位置データに加え、さらに各ユーザの端末装置100の決済データに基づいて、当該場所が目的地か飲食地か宿泊地かを推定してもよい。
さらに、推定部15は、ユーザの端末装置100の位置データ、および/または、ユーザが端末装置100を用いて行ったネットワーク上の行動に関するログデータに基づいて、当該場所のユーザ数とその分類を推定する。例えば、推定部15は、目的地と飲食地と宿泊地との各地のユーザ数とその分類を推定する。
例えば、推定部15は、ユーザの端末装置100の位置データ、および/または、ユーザが端末装置100を用いて行ったネットワーク上の行動に関するログデータに基づいて、当該場所に滞在したユーザ数を示す宿泊客数と、当該場所から流出したユーザ数を示す非宿泊客数とを推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの端末装置の位置データに基づいて、当該場所の非宿泊客数のうち、当該場所から日帰りした日帰り客数を推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの端末装置の位置データに基づいて、当該場所の非宿泊客数のうち、当該場所とは別の滞在地に宿泊したユーザ数を示す他所宿泊客数を推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの端末装置100の位置データ、および/または、ユーザが端末装置100を用いて行ったネットワーク上の行動に関するログデータに基づいて、当該場所に観光で訪問したユーザ数を示す観光客数と、仕事で訪問したユーザ数を示すビジネス客数とを推定してもよい。例えば、推定部15は、目的地と飲食地と宿泊地との各地の観光客数とビジネス客数とを推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの端末装置100の位置データの経時的変化や、ログサーバ20から取得したログデータに基づいて、ユーザの来訪回遊パターンをクラスタリングした結果に応じて、観光客数とビジネス客数とを推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの端末装置の決済データに基づいて、ユーザが訪問した場所での平均決済額を推定してもよい。例えば、推定部15は、目的地と飲食地と宿泊地との各地での平均決済額を推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの端末装置の位置データに基づいて、ユーザが当該場所を訪問する頻度を推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの属性情報に基づいて、当該場所を訪問したユーザの居住地、性別、年代を推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの端末装置の位置データに基づいて、ユーザが利用した移動手段を推定してもよい。例えば、当該場所への来訪手段や、当該場所からの帰還手段を推定してもよい。
また、推定部15は、ユーザの端末装置の位置データおよびログデータに基づいて、当該場所から流出したユーザが目的地から他の場所に移動した原因を推定してもよい。例えば、推定部15は、目的地から流出したユーザが目的地から他の地域に移動した原因を推定してもよい。
提供部16は、ユーザが訪問した場所と、当該場所を訪問した目的との組に関する推定結果に基づいて、当該地域の旅行・観光における課題や改善点等に関する提案データを作成する。また、提供部16は、当該場所のユーザ数とその分類に関する推定結果に基づいて、当該地域の旅行・観光における課題や改善点等に関する提案データを作成してもよい。そして、提供部16は、当該地域の旅行・観光における課題や改善点等に関する提案データを、旅行・観光マーケティング調査を行う事業者や観光・土地開発業者等の端末装置100に提供する。
また、提供部16は、第1の場所に関する推定結果と、第1の場所とは異なる第2の場所に関する推定結果との差を示す情報を提供してもよい。例えば、提供部16は、複数の場所のそれぞれに関する推定結果を比較した比較結果に基づいて、各地域の旅行・観光における課題や改善点等に関する提案データを作成してもよい。
〔4.端末装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る端末装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報提供装置10との間で情報の送受信を行う。
入力部120は、ユーザから各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置であり、すなわち、画面である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
物理センサ140は、端末装置100の各種の物理的な情報を検出するセンサであり、例えば、ジャイロセンサ、加速度センサ、気圧センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等である。なお、物理センサ140は、GPS等の測位システムを用いて、端末装置100の現在位置を推定するセンサであってもよい。また、端末装置100は、上記の加速度センサやジャイロセンサ、気圧センサ等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置100の位置を測位することが可能である。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
制御部150は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、ウェブブラウザと呼ばれるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部150は、要求部151と、操作制御部152と、表示処理部153とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部150が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
要求部151は、操作制御部152から検索ワード等のテキストデータを受信した場合は、検索サーバに対して受信したテキストデータを含む、検索要求を送信する。
操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたユーザの操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部152は、ユーザが入力部120に対して各種選択操作を行った場合は、選択操作内容を表示処理部153に出力する。また、操作制御部152は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、ユーザの操作の内容を表示処理部153に出力する。
表示処理部153は、受信した各種データを出力部130に表示する。例えば、表示処理部153は、各種の検索結果、ウェブページまたは提案データを表示する処理を実行する。表示処理部153は、例えば、CPUやMPU等によって、RAMを作業領域として実行されることにより実現される。
〔5.端末装置100の処理フロー〕
次に、図5を用いて、制御情報を実行した端末装置100と情報提供装置10が実行する表示処理の手順について説明する。図5は、実施形態に係る提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。
例えば、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置100の位置データ、および、当該ユーザが端末装置100を用いて行ったネットワーク上の行動に関するログデータに基づいて、当該ユーザが訪問した場所と、当該場所を訪問した目的との組を推定する(ステップS101)。
そして、情報提供装置10は、当該場所のユーザ数とその分類を推定する(ステップS102)。
そして、情報提供装置10は、当該場所のユーザ数とその分類に関する推定結果に基づいて、当該地域の旅行・観光における課題や改善点等に関する提案データを作成する(ステップS103)。
そして、情報提供装置10は、当該地域の旅行・観光における課題や改善点等に関する提案データを、旅行・観光マーケティング調査を行う事業者や観光・土地開発業者等の端末装置100に配信する(ステップS104)。
そして、旅行・観光マーケティング調査を行う事業者や観光・土地開発業者等の端末装置100は、受信した提案データを表示する(ステップS105)。
〔6.変形例〕
上記では、提供処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、提供処理の変形例について説明する。なお、以下に説明する提供処理は、端末装置100側が発揮する機能により実現されてもよく、情報提供装置10側が発揮する機能により実現されてもよい。
〔6-1.装置構成〕
上記実施形態では、情報提供システム1に、各種のログデータを取得する機能を備えるログサーバ20が含まれる例について説明したが、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報提供装置10は、各種のログデータを取得する機能を備えていてもよい。このような場合、情報提供装置10は、ログサーバ20を介さず、端末装置100から各種のログデータを取得して蓄積してもよい。このような構成を有する場合、情報提供システム1は、ログサーバ20を有さずともよい。
〔6-2.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔6-3.プログラム〕
また、上述してきた実施形態に係る情報提供装置10および端末装置100は、例えば図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。また、コンピュータ1000が情報提供装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部13の機能を実現する。
〔7.効果〕
上述したように、情報提供装置10は、観光地の課題や改善点を提案することができる。例えば、情報提供装置10は、各ユーザが訪問した場所である目的地と、各ユーザが飲食した場所である飲食地と、各ユーザが宿泊した場所である宿泊地とを推定することができる。また、情報提供装置10は、目的地に滞在したユーザ数を示す目的地の宿泊客数と、目的地から流出したユーザ数を示す目的地の非宿泊客数とを推定することができる。また、情報提供装置10は、目的地の非宿泊客数のうち、目的地から日帰りした日帰り客数を推定することができる。また、情報提供装置10は、目的地の非宿泊客数のうち、目的地とは別の滞在地に宿泊したユーザ数を示す他所宿泊客数を推定することができる。また、情報提供装置10は、目的地と飲食地と宿泊地との各地の観光客数とビジネス客数とを推定することができる。また、情報提供装置10は、各ユーザの来訪回遊パターンをクラスタリングした結果に応じて、観光客数とビジネス客数とを推定することができる。
また、情報提供装置10は、各ユーザの端末装置の決済データに基づいて、目的地と飲食地と宿泊地との各地の平均決済額を推定することができる。また、情報提供装置10は、各ユーザが目的地を訪問する頻度を推定することができる。また、情報提供装置10は、目的地を訪問したユーザの居住地、性別、年代を推定することができる。また、情報提供装置10は、各ユーザが利用した移動手段を推定することができる。また、情報提供装置10は、目的地から流出したユーザが目的地から他の地域に移動した原因を推定することができる。また、情報提供装置10は、目的地から流出したユーザが目的地から他の地域に移動した原因を推定することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
1 情報提供システム
10 情報提供装置
11、110 通信部
12 記憶部
121 位置データベース
122 属性データベース
123 履歴データベース
124 地図データベース
13、150 制御部
14 取得部
15 推定部
16 提供部
20 ログサーバ
100 端末装置
120 入力部
130 出力部
140 物理センサ
151 要求部
152 操作制御部
153 表示処理部

Claims (17)

  1. 各地域に所在する各ユーザの端末装置の位置データと、各地域に所在する各ユーザのネットワーク上の行動を示すログデータと、各地域に所在する施設に関するネットワーク上の情報と、各地域に関するネットワーク上の情報とを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された情報に基づいて、各ユーザが訪問した場所と、前記場所を訪問した目的との組を推定し、前記場所を訪問した目的として、前記場所が各ユーザの移動の目的地であるか、各ユーザが飲食した飲食地であるか、若しくは各ユーザが宿泊した宿泊地であるかを推定する推定部と
    前記推定部による推定結果に基づいて、前記場所又は前記場所が所在する地域の旅行・観光における課題又は改善点に関する提案データを事業者の端末装置に配信する提供部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記場所に他の地域から流入してきたユーザの数を示す訪問者数のうち、前記場所に滞在したユーザ数を示す前記場所の宿泊客数と、前記場所から流出したユーザ数を示す前記場所の非宿泊客数とを推定する
    ことを特徴とする請求項記載の情報処理装置。
  3. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記場所の非宿泊客数のうち、前記場所から日帰りした日帰り客数を推定し、0時を過ぎた深夜に帰宅した場合、又は前記場所から夜行列車や夜行バスを利用して帰宅している場合も日帰りしたものとする
    ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記場所の非宿泊客数のうち、前記場所から流出した各ユーザの移動先である滞在地で夜間に所定時間以上滞在しているユーザ数を、滞在地の宿泊客数を示す他所宿泊客数として推定する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記場所に他の地域から流入してきたユーザの数を示す訪問者数のうち、前記場所に観光で訪問したユーザ数を示す観光客数と、仕事で訪問したユーザ数を示すビジネス客数とを推定し、目的地と飲食地と宿泊地との各地の観光客数とビジネス客数とを推定する
    ことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  6. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記場所に所在する事業所又は工場に所定時間以上滞在するユーザの数をビジネス客数として推定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記場所に所在する各ユーザが前記場所を訪問する頻度を推定し、前記場所を所定期間内に所定回数以上の高頻度で訪問するユーザの数をビジネス客数として推定する
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理装置。
  8. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記場所に所在する各ユーザの属性情報、スケジュール情報、検索履歴、閲覧履歴、及び/又は、投稿履歴に基づいて、前記各ユーザが観光客かビジネス客かを推定し、前記観光客数と前記ビジネス客数とを推定する
    ことを特徴とする請求項5~7のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  9. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記場所に所在する各ユーザの来訪回遊パターンをクラスタリングした結果に応じて、前記各ユーザが観光客かビジネス客かを推定し、前記観光客数と前記ビジネス客数とを推定する
    ことを特徴とする請求項5~8のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  10. 前記取得部は、さらに、前記場所に所在する各ユーザの端末装置の決済データを取得し、
    前記推定部は、前記各ユーザの端末装置の決済データに基づいて、前記場所における前記各ユーザの平均決済額を推定し、前記場所における平均決済額が所定の閾値を超えるユーザの数を推定し、前記各ユーザを観光客とビジネス客とに分けて、観光客とビジネス客とのいずれが前記場所により多くのお金を落とすかを推定する
    ことを特徴とする請求項1~9のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  11. 前記取得部は、さらに、前記場所に所在する各ユーザの端末装置の属性データを取得し、
    前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、日常的に前記場所に所定時間以上滞在している各ユーザを居住者または勤務者と推定し、前記各ユーザの属性情報に基づいて、前記各ユーザが前記場所の居住者であるか勤務者であるかを推定し、前記場所に他の地域から流入してきたユーザの数を示す訪問者数から居住者数および勤務者数を除外する
    ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  12. 前記推定部は、さらに、前記各ユーザの属性情報に基づいて、前記場所に実家があり一時的に帰省したユーザの数を示す帰省者数を訪問者数から除外する
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報処理装置。
  13. 前記推定部は、前記各ユーザの目的地と滞在地が同じ地域内である場合には、滞在地の宿泊客数を、目的地の宿泊客数に含め、目的地と滞在地との間に地域的または経済的なつながりがあれば、同じ地域内とする
    ことを特徴とする請求項1~12のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  14. 前記推定部は、前記各ユーザの目的地と滞在地とが異なる地域である場合には、前記取得部により取得された情報に基づいて、前記ユーザが目的地から滞在地に移動した原因を推定する
    ことを特徴とする請求項1~13のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  15. 前記推定部は、前記取得部により取得された情報に基づいて、
    目的地には宿泊施設や娯楽施設が不足していること、
    滞在地が交通の要衝であること又は交通の便が良いこと、
    前記各ユーザが滞在地のどのような施設で消費行動を行ったかを推定し、滞在地の前記施設で消費行動を行うこと
    滞在地に前記各ユーザの興味の対象となるものが存在すること、
    又は、前記各ユーザがツアー参加者で予め宿泊先が滞在地に設定されていること
    を前記各ユーザが目的地から滞在地に移動した原因として推定する
    ことを特徴とする請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
    各地域に所在する各ユーザの端末装置の位置データと、各地域に所在する各ユーザのネットワーク上の行動を示すログデータと、各地域に所在する施設に関するネットワーク上の情報と、各地域に関するネットワーク上の情報とを取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された情報に基づいて、各ユーザが訪問した場所と、前記場所を訪問した目的との組を推定し、前記場所を訪問した目的として、前記場所が各ユーザの移動の目的地であるか、各ユーザが飲食した飲食地であるか、若しくは各ユーザが宿泊した宿泊地であるかを推定する推定工程と
    前記推定工程による推定結果に基づいて、前記場所又は前記場所が所在する地域の旅行・観光における課題又は改善点に関する提案データを事業者の端末装置に配信する提供工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  17. 各地域に所在する各ユーザの端末装置の位置データと、各地域に所在する各ユーザのネットワーク上の行動を示すログデータと、各地域に所在する施設に関するネットワーク上の情報と、各地域に関するネットワーク上の情報とを取得する取得手順と、
    前記取得手順により取得された情報に基づいて、各ユーザが訪問した場所と、前記場所を訪問した目的との組を推定し、前記場所を訪問した目的として、前記場所が各ユーザの移動の目的地であるか、各ユーザが飲食した飲食地であるか、若しくは各ユーザが宿泊した宿泊地であるかを推定する推定手順と
    前記推定手順による推定結果に基づいて、前記場所又は前記場所が所在する地域の旅行・観光における課題又は改善点に関する提案データを事業者の端末装置に配信する提供手順と
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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