JP2003098787A - 印刷機の現像装置およびその装置を備えた印刷機 - Google Patents

印刷機の現像装置およびその装置を備えた印刷機

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JP2003098787A
JP2003098787A JP2001289912A JP2001289912A JP2003098787A JP 2003098787 A JP2003098787 A JP 2003098787A JP 2001289912 A JP2001289912 A JP 2001289912A JP 2001289912 A JP2001289912 A JP 2001289912A JP 2003098787 A JP2003098787 A JP 2003098787A
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roller
developing
developing device
liquid toner
photosensitive drum
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Takahiro Kawamo
貴裕 川面
Junji Tsunekawa
純司 恒川
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色の液体トナーを使用する際に混色を防止
し、液体トナーの再利用を可能とする印刷機の現像装置
およびその現像装置を備えた印刷機を提供する。 【解決手段】 現像装置10の現像手段43が、多色の
液体トナーに対応する複数の現像ユニット20A,20
Bを備え、これらの現像ユニット20A,20Bは、そ
れぞれ、液体トナーのうち所定色の液体トナーを供給す
るローラ部材22A,22Bと、これらのローラ部材2
2A,22Bに対応するかぶり取部材23A,23B等
を備えている。そのため、多色の液体トナーが使用され
る場合でも、混色することはなく、液体トナーの再利用
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機の現像装置
およびその装置を備えた印刷機に係り、さらに詳しく
は、多色の液体トナーを順次供給して感光体ドラム表面
に画像を重ね書きする際に用いられる印刷機の現像装置
およびその装置を備えた印刷機に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、一定回転で回転する感光体ドラ
ム表面に多色の液体トナーを順次供給して形成された重
ね書きによる画像を、中間転写ローラを介して当該中間
転写ローラとバックアップローラとの間に配置される印
刷用紙などの被転写媒体上に転写する印刷機が知られて
いる。この印刷機は、感光体ドラム表面を帯電させて感
光性を与える帯電手段と、描画データに基づいて感光体
ドラムを露光走査して描画を行い、静電潜像を作成する
露光手段と、感光体ドラム上の静電潜像を現像する現像
装置とを備えており、現像装置は、感光体ドラムに対し
て多色の液体トナーを順次供給する複数の現像ローラを
含み構成されている。
【0003】そして、現像ローラから感光体ドラムへの
液体トナーの供給は、感光体ドラムの露光部およびそれ
以外の表面の電位と、現像ローラの電位との差により液
体トナーを供給する電気泳動を利用して行われる。すな
わち、現像ローラと感光体ドラムとを互いに所定距離に
まで近づけ、両者の間隔が所定の間隔になったとき液体
トナーが現像ローラから感光体ドラムへ移動し、これに
より、画像が形成されるようになっている。
【0004】ところで、均一な画像形成のためには、感
光体ドラムに付着した液体トナーのうち、余分のトナー
を掻取って除去することが行われる。例えば、図5に示
すように、かぶり取ローラ83を設けた印刷機80が知
られている。この印刷機80は、感光体ドラム92の表
面を帯電させる帯電器93と、静電潜像が作成される露
光器94と、感光体ドラム92上の静電潜像を現像する
現像装置90とを備えており、現像装置90は、感光体
ドラム92に対して水平移動し、多色の液体トナーに対
応しかつ所定色の液体トナーを順次供給する複数のロー
ラ部材82A、82B、82C、82Dからなる現像ロ
ーラ82を含み構成され、移動分を含めた全長寸法はL
1となっている。そして、各ローラ部材82A等は、ト
ナーケース77を構成し内部に液体トナーが収容された
第1〜第4トナーケース77A〜77Dに設けられてい
る。また、感光体ドラム92の近傍には、その表面に余
分に付着した液体トナーを掻取って除去し、回収ケース
84に溜める1個のかぶり取ローラ83が設けられてい
る。さらに、かぶり取ローラ83の近傍には、乾燥装置
95が設けられ、感光体ドラム92の上方には中間転写
ローラ96が設けられ、中間転写ローラ96の上方に
は、図示しないがバックアップローラが設けられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の印
刷機80では、多色(4色)の現像を行うものであって
も、かぶり取ローラ83は1個設けられているだけであ
り、多色(4色)に共通したものであるため、かぶり取
ローラ83の下方に設置された前記回収ケース84に掻
き落とされた液体トナーは、回収ケース84内で混色し
てしまい、再利用することが困難であるという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、多色の液体トナーを使用
する際に混色を防止し、液体トナーの再利用を可能とす
る印刷機の現像装置およびその現像装置を備えた印刷機
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面に形成さ
れた潜像に多色の液体トナーを付着させて画像が形成さ
れる感光体ドラムと、この感光体ドラムからの画像を受
容する中間転写ローラと、この中間転写ローラを加圧し
て当該中間転写ローラ上の画像を印刷用紙に転写するバ
ックアップローラと、前記感光体ドラムに前記多色の液
体トナーを順次供給する現像手段と、を備えた印刷機の
現像装置において、前記現像手段は、前記多色の液体ト
ナーに対応する複数の現像ユニットを備え、これらの現
像ユニットは、それぞれ、前記液体トナーのうち所定色
の液体トナーを供給する現像ローラと、この現像ローラ
に対応するとともに当該現像ローラで前記感光体ドラム
に供給した前記液体トナーの余分に付着した分を掻取っ
て除去するかぶり取ローラと、を含んで構成されている
ことを特徴とする印刷機の現像装置である。
【0008】このような本発明によれば、現像ローラと
かぶり取ローラとが一つの現像ユニットを構成し、この
現像ユニットは所定の色の液体トナーに対応しているの
で、多色の液体トナーが使用される場合でも、混色する
ことはなく、従って、液体トナーの再利用が可能とな
る。
【0009】本発明において、前記各現像ユニットの現
像ローラおよびかぶり取ローラは、それぞれの軸線を前
記感光体ドラムの軸線と平行にかつ直列配置されるとと
もに、一つの押付駆動手段により前記感光体ドラムに対
して接近、離隔可能とされていることが好ましい。
【0010】このような本発明によれば、現像ローラお
よびかぶり取ローラが一つの押付駆動手段で駆動可能と
なっているので、現像ローラおよびかぶり取ローラを、
単独のヒンジ等の駆動機構で駆動させる場合と比べて、
一つの現像ユニットの長さを短くすることができる。そ
の結果、多色の液体トナーを用いる場合でも、一つ一つ
の現像ユニットが短いので全体としても短くでき、現像
装置の長手寸法を短くできる。
【0011】以上の本発明における現像ローラは、液体
トナーを感光体ドラムの表面にムラなく塗布しなければ
ならないので、感光体ドラムの表面に対して、少なくと
も数十ミクロンのオーダーで平行に保つ必要があり、ま
た、現像ローラの回転方向は感光体ドラムと同じ方向が
よい。さらに、かぶり取ローラは、現像ローラによって
感光体ドラムの表面に塗布された液体トナーをムラなく
掻き落とさなければならないので、感光体ドラムの表面
に対して、少なくとも数十ミクロンのオーダーで姿勢を
平行に保つ必要があり、また、回転方向は、余分の液体
トナーを掻取りやすいので、感光体ドラムに対して逆方
向の方がよい。そして、現像ローラとかぶり取ローラと
は、よりよい掻取り効果を得るために、異なる回転速度
で回転させた方がよく、かぶり取ローラの回転速度が速
い方がよい。
【0012】本発明において、押付駆動手段は、1本の
駆動軸を備えるとともに、この駆動軸を支点とするヒン
ジ機構により構成されていることが好ましい。このよう
な本発明によれば、1本の駆動軸を支点とするヒンジ機
構により、現像ローラおよびかぶり取ローラの感光体ド
ラムに対する接近、離隔動作を行えるので、現像ローラ
およびかぶり取ローラのそれぞれにヒンジ機構等を設け
る場合と比べて、一つ一つの現像ユニットを短くするこ
とができ、また、部品点数を減少することができる。
【0013】本発明において、駆動軸には、現像ローラ
にわたって捲掛部材が掛けわたされるとともに、かぶり
取ローラに設けられた第2歯車と噛合可能な第1歯車が
設けられていることが好ましい。このような本発明によ
れば、現像ローラが確実に駆動軸の回転につれて回転
し、かぶり取ローラは歯車機構により、現像ローラとは
逆方向に回転する。かぶり取ローラが現像ローラと反対
方向に回転するので、余分の液体トナーを掻取りやす
く、均一な厚みの液体トナーを得ることができる。ま
た、歯車機構によりかぶり取ローラを回転できるので、
歯車の回転比率を変えることで、かぶり取ローラの回転
数を容易に替えることができ、所定の色に最適の回転数
を得ることができる。
【0014】本発明において、ヒンジ機構は、ローラ昇
降手段により感光体ドラムに対して接近、離隔可能とさ
れていることが好ましい。このような本発明によれば、
ヒンジ機構には、現像ローラおよびかぶり取ローラが設
けられているので、ローラ昇降手段でヒンジ機構を昇降
させることにより、現像ローラおよびかぶり取ローラを
感光体ドラムに接近、離隔させることができる。機械的
なヒンジ機構を用いたので、感光体ドラムに対する現像
ローラおよびかぶり取ローラの平行度を正確に維持する
ことができ、液体トナーの厚さを均一なものとすること
ができる。
【0015】本発明において、ローラ昇降手段は、現像
ローラおよびかぶり取ローラをそれぞれ単独で駆動可能
に構成されていることが好ましい。このような本発明に
よれば、現像ローラで液体トナーを供給後、その現像ロ
ーラを所定位置まで下げる必要があるときでも、かぶり
取ローラで余分の液体トナーを除去中である等、両者の
間にタイムラグが生じるが、そのような場合に対応する
ことができる。
【0016】本発明において、ローラ昇降手段は、前記
液体トナーを収容するトナーケースおよび掻き取った液
体トナーを収容するかぶり取ケースを上下動させるシリ
ンダで構成されていることが好ましい。このような本発
明によれば、ローラ昇降手段がシリンダで構成されてい
るので、応答が速く、また入手が容易であり、設置が簡
単である。
【0017】本発明において、現像ユニットは複数組設
けられ、これらの現像ユニットの現像ローラおよびかぶ
り取ローラの回転は、駆動軸を少なくとも一つの動力源
に接続させて行われることが好ましい。このような本発
明によれば、動力源が一つなので、省エネ、省スペース
を図ることができる。また、歯車機構によりかぶり取ロ
ーラを回転できるので、歯車の回転比率を変えること
で、かぶり取ローラの回転数を容易に替えることがで
き、所定の色に対応する最適の回転数を得ることができ
る。
【0018】本発明の別の発明は、以上のいずれかの構
成を有する現像装置を備えている印刷機である。このよ
うな本発明によれば、液体トナーの混色を防止して液体
トナーの再利用を可能とすることができ、また、装置の
長手寸法を短くすることができるので、印刷機を小型化
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係る印刷機の現像装置およびその装置を備えた印刷機の
一実施形態を説明する。図1に示すように、本実施形態
の印刷機1は、印刷画像データに基づいて作成された描
画データを、例えば、イエロー(黄色)、マゼンダ(紅
色)、シアン(藍色)、ブラック(黒色)等の色を順々
に重ねてイメージを形成するイメージオンイメージによ
る印刷を行うものであり、画像が形成される感光体ドラ
ム2を備えている。
【0020】この感光体ドラム2の近傍には、当該感光
体ドラム2に静電気電荷を帯びさせる帯電器3と、帯電
した感光体ドラム2に一定時間光を当て、その感光体ド
ラム2に描画を行い静電潜像を形成する露光器4とが設
けられている。感光体ドラム2の下方には、感光体ドラ
ム2に形成された静電潜像に対して、液体トナーを供給
して現像する現像装置50が設けられている。また、感
光体ドラム2の近傍には、感光体ドラム2の表面の液体
トナーを乾燥させる乾燥手段5が設けられ、感光体ドラ
ム2の上方には、当該感光体ドラム2の表面の画像が圧
力転写される中間転写ローラ6が配置されている。
【0021】中間転写ローラ6の上方には、当該中間転
写ローラ6上方からバックアップして、中間転写ローラ
6の全体に強い印圧を加え、印刷用紙Wに画像を転写す
るバックアップローラ7が設けられ、さらに、以上の感
光体ドラム2、中間転写ローラ6等の駆動を含む印刷機
1全体を制御する制御装置(図略)が設けられている。
現像装置50は、基台11と、この基台11の上面に設
けられた現像手段73とを含み構成され、現像手段73
は、現像ローラ52、かぶり取ローラ53を設けた複数
の現像ユニット60を備えている。また、現像装置50
は、現像ローラ52およびかぶり取ローラ53を感光体
ドラム2に接近、離隔させる押付駆動手段70を備えて
いる。
【0022】基台11の下面一端部には、現像機移動機
構12が設けられており、この現像機移動機構12は、
制御装置からの指令に基づいて駆動される現像機移動モ
ータ13により駆動され、水平方向に移動可能となって
いる。現像ユニット60は、トナーケース55およびか
ぶり取ケース56を含み構成され、前記イエロー(黄
色)、マゼンダ(紅色)、シアン(藍色)、ブラック
(黒色)の4色にそれぞれ対応する第1ユニット60
A、第2ユニット60B、第3ユニット60Cおよび第
4ユニット60Dで構成されている。
【0023】トナーケース55は、それぞれ、内部に所
定の色の液体トナーが収容される第1〜第4ケース55
A〜55Dを備えて構成され、これらの4ケース55A
〜55Dには、それぞれの色に対応する第1〜第4ロー
ラ部材52A〜52Dが設けられている。かぶり取ケー
ス56は、第1〜第4掻取りケース56A〜56Dを備
えて構成されるとともに、各ケース55A〜55Dに対
応し(つまり、各色に対応し)、かつ、隣接して設けら
れている。これらの掻取りケース56A〜56Dには、
前記かぶり取ローラ53を構成する第1〜第4かぶり取
部材53A〜53Dがそれぞれ設けられ、これらのかぶ
り取部材53A〜53Dにより掻取られた余分の液体ト
ナーが溜まるようになっている。
【0024】前記押付駆動手段70は、現像ローラ用駆
動手段71とかぶり取ローラ用駆動手段72とで構成さ
れ、現像ローラ用駆動手段71は、第1〜第4ローラ部
材用ヒンジ機構71A〜71Dを含み構成されている。
また、かぶり取ローラ用駆動手段72は、第1〜第4か
ぶり取部材用ヒンジ機構72A〜72Dを含み構成され
ている。なお、第1ローラ部材52A等の現像ローラ5
2および第1かぶり取部材53A等のかぶり取ローラ5
3は、図示しない回転手段により回転されるようになっ
ている。
【0025】次に、本実施形態の作用を説明する。感光
体ドラム2に対して帯電器3により静電気電荷を帯びさ
せ、露光器4により、帯電した感光体ドラム2に一定時
間光を当てて描画を行って静電潜像を形成した後、感光
体ドラム2の表面に、現像装置50の現像ローラ52に
より多色の液体トナーを順次供給するとともに、かぶり
取ローラ53により余分の液体トナーを除去する。
【0026】この際、液体トナーの第1色から順次供給
するために、駆動用モータ13を駆動させて基台11を
感光体ドラム2の下方の所定位置まで水平移動させ、例
えば黄色の液体トナーが収容された第1ケース55A、
およびその第1ケース55Aに対応する第1掻取りケー
ス56Aによる作用を可能な状態とする。すなわち、第
1ケース55A、および第1掻取りケース56Aが、感
光体ドラム2の下方所定位置に移動されたら、図示しな
い回転手段により第1ローラ部材52Aおよび、第1か
ぶり取部材53Aを回転させるとともに、第1ローラ部
材用ヒンジ機構71Aにより第1ローラ部材52Aを、
第1かぶり取部材用ヒンジ機構72Aにより第1かぶり
取部材53Aを、それぞれ押上げて、感光体ドラム2に
接近させる。
【0027】この状態で、電気泳動により液体トナーが
感光体ドラム2の表面に移動され、画像が形成されると
ともに、第1かぶり取部材53Aにより、感光体ドラム
2の表面に供給された液体トナーの余分なものが除去さ
れる。1色目の液体トナーの供給が終了したら、各ヒン
ジ機構71A、72Aにより第1ローラ部材52Aおよ
び第1かぶり取部材53Aを感光体ドラム2の表面から
遠ざける。
【0028】次いで、2色目の液体トナーを感光体ドラ
ム2表面に供給するために、前述と同様に、基台11を
水平移動させ、第2ユニット60Bを感光体ドラム2の
下方の所定位置に配置するとともに、前述と同様に、2
色目の液体トナーを感光体ドラム2に供給し、かつ、余
分の液体トナーの除去を行う。以後、第4色まで同じよ
うな動作を繰り返し、感光体ドラム2の表面に4色の重
ね刷りが完了したら、基台11を初期位置に戻す一方、
感光体ドラム2に対して、中間転写ローラ6を押し付
け、感光体ドラム2の画像を中間転写ローラ6に転写す
る。転写された画像が印刷用紙Wに印刷可能となった
ら、バックアップローラ7で中間転写ローラ6を押圧
し、両ローラ6、7間に挟まれた印刷用紙Wに印刷を行
う。
【0029】以上のような実施形態では、次のような効
果が得られる。 (1) 例えば1つの現像ユニット60A等に、第1ローラ
部材52Aと、第1かぶり取部材53Aとが設けられ、
これらが所定の1色に対応するようになっており、この
ようなユニットが複数設けられているので、多色(4
色)の液体トナーに対応させて設けることで、多色の液
体トナーを用いても、それぞれが混色することがなくな
るので、液体トナーの再利用が可能となる。
【0030】(2) 現像ローラ52を構成する各ローラ部
材52A〜52D、およびかぶり取ローラ53を構成す
るかぶり取部材53A〜53Dが、それぞれ、ヒンジ機
構71A、72Aで、感光体ドラム2に対して接近、離
隔可能となっているので、各ローラ52,53を独自に
駆動させることができ、従って、それぞれに最適の隙間
を容易に確保することができる。
【0031】次に、図2〜4に基づいて本発明の第2実
施形態を説明する。この実施形態において、前記第1実
施形態と同一部材および同一構造等には同一符号を付す
とともに、それらの部材の詳細な説明は省略または簡略
化する。前記第1実施形態では、各現像ローラ52A〜
52Dおよび各かぶり取部材53A〜53Dの、感光体
ドラム2への押付けは、それぞれに設けたヒンジ機構7
1A〜71Dおよび72A〜72Dで行っていたもの
を、本第2実施形態では、1つの押付駆動手段40で各
現像ローラ22A〜22Dおよび各かぶり取部材23A
〜23Dを駆動できるようにしたものである。
【0032】すなわち、前記第1実施形態では、かぶり
取ローラ53を構成するかぶり取部材53A〜53Dを
各色毎に設けたので、掻取った液体トナーが混色するこ
とはなくなるが、各色毎に各ローラ部材52A〜52
D、およびかぶり取部材53A〜53Dを直列に設ける
とともに、それぞれのローラにヒンジ機構71A〜71
Dおよび72A〜72Dを設けたので、トナーケース5
5およびかぶり取ケース56の幅寸法が大きくなり、両
ケースを合わせた寸法、つまり1色分のユニットの幅寸
法が大きくなる。その結果、例えば4色だと、図1に示
すように、全色分のユニットの全長が長くなり、現像装
置の移動分を含む全長L2が長くなる。そこで、本第2
実施形態では、液体トナーのかぶり取り時の混色を防止
するとともに、装置全体を短くすることができるように
することをも目的にして、前述のように、1つの押付駆
動手段40で各現像ローラ22A、かぶり取部材23A
等を駆動できるようにしたものである。
【0033】図2に示すように、印刷機1は、前述と同
じように、印刷画像データに基づいて作成された描画デ
ータを、例えば、イエロー(黄色)、マゼンダ(紅
色)、シアン(藍色)、ブラック(黒色)等の色を順々
に重ねてイメージを形成するイメージオンイメージによ
る印刷を行うものであり、画像が形成される前記感光体
ドラム2、帯電器3、露光器4、乾燥手段5、中間転写
ローラ6および印刷機1全体を制御する制御装置15が
設けられている。
【0034】感光体ドラム2の下方には現像装置10が
設けられ、この現像装置10は、図3,4にも示すよう
に、基台11と、この基台11の上面に設けられた現像
手段43を含み構成されている。現像手段43は、駆動
軸である回転軸21、現像ローラ22、かぶり取ローラ
23を含み構成される現像ユニット20を備えている。
また、現像装置10は、現像ユニット20の回転軸21
に回転を伝達する回転伝達手段30と、現像ユニット2
0の現像ローラ22およびかぶり取ローラ23を感光体
ドラム2に接近、離隔させる押付駆動手段40と、この
押付駆動手段40を昇降させるローラ昇降手段45とを
備えている。
【0035】現像ユニット20は、前記イエロー(黄
色)、マゼンダ(紅色)、シアン(藍色)、ブラック
(黒色)の4色にそれぞれ対応する第1ユニット20
A、第2ユニット20B、第3ユニット20Cおよび第
4ユニット20Dで構成され、各ユニット20A、20
B、20C、20Dは、回転軸21の軸線を基台11の
幅方向に沿わせ、かつ、等間隔で基台11の長手方向に
設けられている。
【0036】図4に、第1ユニット20Aおよび第2ユ
ニット20Bの詳細を示すように、各ユニット20A、
20Bは、それぞれ、基台11の上面に長手を基台11
の幅方向に沿わせて設けられる敷板24を備え、これら
の敷板24の上面には、トナーケース25を構成すると
ともに、内部に第1色目(例えばイエロー)の液体トナ
ーを収容する第1ケース25A、内部に第2色目(例え
ばマゼンダ)の液体トナーを収容する第2ケース25B
がそれぞれ設けられている。第1ケース25Aおよび第
2ケース25Bは、細長形状の箱状に形成され、それぞ
れのケース25A、25Bには、前記現像ローラ22を
構成する第1ローラ部材22A、第2ローラ部材22B
が、一部を液体トナー中に浸して設けられている。
【0037】また、基台11の上面には、第1ケース2
5A、第2ケース25Bに隣接して、かぶり取ケース2
6を構成する第1掻取りケース26A、第2掻取りケー
ス26Bがそれぞれ設けられている。各掻取りケース2
6A、26Bとも、前記第1ケース25A、第2ケース
25Bとほぼ同様の箱状に形成されている。これらの掻
取りケース26A、26Bには、かぶり取ローラ23を
構成する第1かぶり取部材23A、第2かぶり取部材2
3Bがそれぞれ設けられ、これらのかぶり取部材23
A、23Bにより掻取られた余分の液体トナーTが、そ
れぞれ第1掻取りケース26A、第2掻取りケース26
B内に溜まるようになっている。
【0038】第3ユニット20Cおよび第4ユニット2
0Dも、詳細には図示しないが、第1ユニット20Aお
よび第2ユニット20Bの構造と同じ構造となってお
り、それぞれ、敷板と、第3ケース、第4ケースと、第
3ローラ部材22C、第4ローラ部材22Dと、第3か
ぶり取ケース、第4かぶり取ケースと、第3かぶり取部
材23C、第4かぶり取部材23Dとを備えて構成され
ている。
【0039】前記回転伝達手段30は、図3に示すよう
に、前記回転軸21を備え、この回転軸21の一端は動
力分配器31に接続され、他端には第1歯車32が設け
られ、かつ、先端は敷板24に設けられた軸受台33で
支持されている。第4ユニット20Dの近傍、かつ、前
記基台11には、動力源であるモータ34が設けられて
いる。このモータ34の主軸34Aには図示しないがス
プロケットが設けられ、このスプロケットには捲掛部材
であるタイミングベルト35が装着されている。そし
て、タイミングベルト35は、動力分配器31内に延び
るとともに、各現像ユニット20A〜20Dの回転軸2
1とそれぞれ係合し、それらの回転軸21を回転可能と
している。なお、タイミングベルト35と各現像ユニッ
ト20A〜20Dの回転軸21とは、切り換え運転可能
となっており、感光体ドラム2に液体トナーを供給可能
な状態の、例えば第1ユニット20Aの回転軸21のみ
が回転駆動できるように構成されている。
【0040】回転軸21の一端と第1ローラ部材22A
の一端とにはベルト36が掛け回されており、回転軸2
1の回転につれて第1ローラ部材22Aが回転軸21と
同一方向、かつ、感光体ドラム2と逆方向に回転可能と
なっている。また、第1かぶり取部材23Aの他端に
は、前記第2歯車32と噛合する第1歯車37が設けら
れており、回転軸21の回転につれて第1かぶり取部材
23Aが、回転軸21とは逆方向、つまり、感光体ドラ
ム2と同一方向に回転可能となっている。第2〜第4現
像ユニット20B〜20Dの回転伝達の構造も、上記第
1現像ユニット20Aの構造とまったく同じとなってい
る。そして、ここにおいて、前記モータ34、タイミン
グベルト35、回転軸21、動力分配器31、ベルト3
6、第1歯車32および第2歯車37を含んで前記回転
伝達手段30が構成されている。
【0041】前記押付駆動手段40はヒンジ機構により
構成されており、このヒンジ機構は、第1ユニット20
Aで説明すると、第1ローラ部材22Aおよび第1かぶ
り取部材23Aを、回転軸21を支点として回動可能と
されている。すなわち、第1ローラ部材22Aおよび第
1かぶり取部材23Aは、回転軸21と平行に配置さ
れ、かつ、連結されており、第1ローラ部材22Aは、
その両端が外側ヒンジ部材41に支持され、この外側ヒ
ンジ部材41の端部に回転軸21が貫通して設けられて
いる。
【0042】また、第1かぶり取部材23Aは、その両
端が内側ヒンジ部材42の端部に支持され、この内側ヒ
ンジ部材42は、前記外側ヒンジ部材41の内側に配置
されるとともに、ヒンジ部材42の端部に回転軸21が
貫通している。なお、第1ケース25A等と回転軸21
との接点には、図示しないが、転がり軸受、または、プ
ラスチックブッシュ等の低擦動材を用いて、第1ローラ
部材22A等の旋回に回転軸21の影響が出ないように
なっている。
【0043】図4に示すように、現像装置10の前記基
台11の下方、かつ、感光体ドラム2の下方1箇所に
は、ローラ昇降手段45が設けられている。このローラ
昇降手段45は、現像ローラ用エアシリンダ46と、か
ぶり取ローラ用エアシリンダ47とで構成されている。
【0044】現像ローラ用エアシリンダ46は、感光体
ドラム2の垂直方向中心線の延長上に駆動方向を一致さ
せて設けられ、シリンダロッド46Aの先端が、図4に
示すように、例えば第1ケース25Aの底面と係合可能
となっており、エアシリンダ46を駆動させ、そのシリ
ンダロッド46Aを前進させることにより、第1ケース
25Aを押し上げ、第1ローラ部材22Aを感光体ドラ
ム2の表面に近づけることができるようになっている。
【0045】かぶり取ローラ用エアシリンダ47は、感
光体ドラム2の下方、かつ、現像ローラ用エアシリンダ
46と所定間隔離れた位置に、現像ローラ用エアシリン
ダ46と平行に設けられ、シリンダロッド47Aの先端
が、例えば第1掻取りケース26Aの底面と係合可能と
なっており、エアシリンダ47を駆動させ、そのシリン
ダロッド47Aを前進させることにより、第1掻取りケ
ース26Aを押し上げ、かぶり取ローラ23の例えば、
第1かぶり取部材23Aを感光体ドラム2の表面に近づ
けることができるようになっている。
【0046】なお、現像ローラ用エアシリンダ46およ
びかぶり取ローラ用エアシリンダ47は、現像ローラ2
2で液体トナーを感光体ドラム2に供給しないとき、お
よびかぶり取ローラ23で感光体ドラム2表面の液体ト
ナーを除去しないときは、各シリンダ46,47のシリ
ンダロッド46A,47Aは、現像装置10の基台11
の下面に干渉しない位置まで後退している。これによ
り、第1ケース25A等を移動させるための基台11の
水平移動を妨げないようになっている。
【0047】次に、本実施形態の作用を説明する。感光
体ドラム2に対して帯電器3により静電気電荷を帯びさ
せ、露光器4により、帯電した感光体ドラム2に一定時
間光を当てて描画を行って静電潜像を形成した後、感光
体ドラム2の表面に、現像装置10の現像ローラ22に
より多色の液体トナーを順次供給するとともに、かぶり
取ローラ23により余分の液体トナーを除去する。
【0048】この際、まず、現像ローラ用エアシリンダ
46およびかぶり取ローラ用エアシリンダ47のロッド
46A,47Aを、それぞれ後退させておいて、液体ト
ナーの第1色から順次供給するために、駆動用モータ1
3を駆動させて基台11を感光体ドラム2の下方の所定
位置まで水平移動させ、例えば黄色の液体トナーが収容
された第1ケース25A、およびその第1ケース25A
に対応する第1掻取りケース26Aによる作用を可能な
状態とする。
【0049】例えば、第1ケース25A、および第1掻
取りケース26Aが、感光体ドラム2の下方所定位置に
移動されたら、予め駆動させてあるモータ34からの動
力を動力分配器31を切り換えて、第1ユニット20A
の回転軸21を回転させる。回転軸21の回転につれて
ベルト35を介して第1ローラ部材22Aが回転すると
ともに、第1歯車32、第2歯車37の噛合により第1
かぶり取部材23Aを回転させる。
【0050】その後、現像ローラ用エアシリンダ46お
よびかぶり取ローラ用エアシリンダ47を駆動させ、そ
れぞれのロッド46A,47Aにより、第1ケース25
A、および第1掻取りケース26Aを押し上げる。この
際、第1ケース25Aに設けられている第1ローラ部材
22A、および第1掻取りケース26Aに設けられてい
る第1かぶり取部材23Aを、それぞれ感光体ドラム2
に対して所定間隔、例えば数十ミクロンとなるまで接近
させた後、シリンダ46,47の駆動を止める。
【0051】この状態で、電気泳動により液体トナーが
感光体ドラム2の表面に移動され、画像が形成されると
ともに、第1かぶり取部材23Aにより、感光体ドラム
2の表面に供給された液体トナーの余分なものが除去さ
れる。1色目の液体トナーの供給が終了したら、現像ロ
ーラ用エアシリンダ46およびかぶり取ローラ用エアシ
リンダ47を駆動させて、それぞれのロッド46A,4
7Aを基台11の下面より下方に後退させ、第1ローラ
部材22Aおよび第1かぶり取部材23Aを感光体ドラ
ム2の表面から遠ざける。
【0052】次いで、2色目の液体トナーを感光体ドラ
ム2表面に供給するために、前述と同様に、基台11を
水平移動させて第2ユニット20Bを感光体ドラム2の
下位置に移動させ、第2ケース25Bおよび第2掻取り
ケース26Bを感光体ドラム2の下方の所定位置に配置
する。そして、前述と同様に、2色目の液体トナーを感
光体ドラム2に供給し、かつ、余分の液体トナーの除去
を行う。
【0053】以後、第4色まで同じような動作を繰り返
し、感光体ドラム2の表面に4色の重ね刷りが完了した
ら、現像ローラ用エアシリンダ46およびかぶり取ロー
ラ用エアシリンダ47のロッド46A,47Aを後退さ
せておいて、基台11を初期位置に戻す一方、感光体ド
ラム2に対して、中間転写ローラ6を押し付け、感光体
ドラム2の画像を中間転写ローラ6に転写する。転写さ
れた画像が印刷用紙Wに印刷可能となったら、バックア
ップローラ7で中間転写ローラ6を押圧し、両ローラ
6、7間に挟まれた印刷用紙Wに印刷を行う。
【0054】以上のような実施形態では、前記(1) 、
(2) と同様の効果の他、次のような効果が得られる。 (3) 現像ローラ22を構成する各ローラ部材22A等、
およびかぶり取ローラ23を構成する各かぶり取部材2
3A等が、ヒンジ機構でなる一つの押付駆動手段40
で、感光体ドラム2に対して接近、離隔可能となってい
るので、現像ローラおよびかぶり取ローラを、単独のヒ
ンジ等の駆動機構で駆動させる場合と比べて、一つ一つ
の現像ユニットの長さを短くすることができる。その結
果、例えば4色の現像装置であれば、全長を大幅に短く
することができ、現像装置10の長手寸法L3を前記第
1実施形態における現像装置50の長手寸法L2より短
くできる。
【0055】(4) また、現像ローラ22およびかぶり取
ローラ23のそれぞれにヒンジ機構等を設ける場合と比
べて、一つ一つの現像ユニット20A等を短くすること
ができるとともに、部品点数を減少することができる。
【0056】(5) 回転軸21とかぶり取ローラ23と
は、回転軸21に設けられた第1歯車32と、かぶり取
ローラ23に設けられた第2歯車37との噛合により、
回転軸21とは逆方向に回転され、現像ローラ23は、
回転軸21との間に掛け渡されたベルト36により回転
軸21と同じ方向に回転される。そのため、余分の液体
トナーを掻取りやすく、均一な厚みの液体トナーを得る
ことができる。 (6) また、上記歯車機構によりかぶり取ローラ23を回
転できるので、歯車の回転比率を変えることで、かぶり
取ローラ23の回転数を容易に替えることができ、所定
の色に対応する最適の回転数を得ることができる。
【0057】(7) 押付駆動手段40を構成するヒンジ機
構は、回転軸21を支点とする外側ヒンジ部材41およ
び内側ヒンジ部材42を含み構成された機械的なヒンジ
機構となっているので、感光体ドラム2に対する現像ロ
ーラ22およびかぶり取ローラ23の平行度を正確に維
持することができ、その結果、液体トナーの厚さを均一
なものとすることができる。
【0058】(8) ローラ昇降手段45は、現像ローラ用
エアシリンダ46と、かぶり取ローラ用エアシリンダ4
7とで構成され、現像ローラ22およびかぶり取ローラ
23をそれぞれ単独で上下動させることができるので、
現像ローラ22で液体トナーを供給後、その現像ローラ
22を所定位置まで下げる必要があるときでも、かぶり
取ローラ23で余分の液体トナーを除去することがで
き、両者の間に生じるタイムラグによる掻き取り不良等
の不具合を防止することができる。また、ローラ昇降手
段45としてシリンダ46,47を用いたので、応答が
速く、また入手が容易であり、設置が簡単である。
【0059】(9) 現像ユニット20は、第1〜第4ユニ
ット20A〜20Dの4組設けられており、これらのユ
ニット20A〜20Dの現像ローラ22およびかぶり取
ローラ23の回転は、回転軸21を、動力分配器31を
介して一つのモータ34に接続して行えるので、動力源
が一つとなり、省エネ、省スペースを図ることができる
とともに、装置全体の消費電力を抑えることができる。
【0060】(10)印刷機1は、以上のような構成の現像
装置10を備えているので、液体トナーの混色を防止し
て液体トナーの再利用を可能とするとともに、印刷機1
の全体を小型化することができる。
【0061】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できるものであ
れば、次のような変形形態でもよいものである。すなわ
ち、前記第2実施形態では、ローラ昇降手段45を、現
像ローラ用エアシリンダ46と、かぶり取ローラ用エア
シリンダ47とで構成したが、シリンダは、油圧あるい
は電動シリンダでもよく、あるいは、カム機構等を利用
したローラ昇降手段としてもよい。
【0062】また、前記第2実施形態では、モータ34
と動力分配器31とにタイミングベルト35を捲き掛
け、回転軸21と現像ローラ22とにベルト36を捲き
掛けたが、これに限らず、タイミングベルト35および
ベルト36に替えてチェーンを掛けわたしてもよい。
【0063】さらに、前記各実施形態では、4色の液体
トナーを順次供給して印刷する印刷機1に対応する現像
装置10,50としたが、これに限らず、現像装置は、
4色以上あるいは4色以下、例えば6色、8色、あるい
は単色、2色等に対応可能な装置とすることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の印刷機の現像装置によれば、現
像ローラとかぶり取ローラとが一つの現像ユニットを構
成し、この現像ユニットは所定の色の液体トナーに対応
しているので、多色の液体トナーが使用される場合で
も、混色することはなく、従って、液体トナーの再利用
が可能となる。
【0065】本発明の印刷機によれば、現像装置が、液
体トナーの混色を防止して液体トナーの再利用を可能と
するとともに、装置の長手寸法を短くすることができる
ようになっているので、液体トナーの再利用が可能とな
り、また、印刷機を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置を備えた印刷機の第1実
施形態を示す全体図である。
【図2】本発明に係る現像装置を備えた印刷機の第2実
施形態を示す全体図である。
【図3】前記第2実施形態の現像装置を示す平面図であ
る。
【図4】前記第2実施形態の要部を示す図である。
【図5】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 印刷機 2 感光体ドラム 3 帯電器 4 露光器 10,50 印刷機の現像装置 11 基台 20,60 現像ユニット 21 駆動軸でありヒンジ機構の支点となる回転
軸 22,52 現像ローラ 23,53 かぶり取ローラ 30 回転伝達手段 34 動力源であるモータ 40,70 押付駆動手段 41 外側ヒンジ部材 42 内側ヒンジ部材 43,73 現像手段 45 ローラ昇降手段 46 現像ローラ用エアシリンダ 47 かぶり取ローラ用エアシリンダ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に形成された潜像に多色の液体トナ
    ーを付着させて画像が形成される感光体ドラムと、この
    感光体ドラムからの画像を受容する中間転写ローラと、
    この中間転写ローラを加圧して当該中間転写ローラ上の
    画像を印刷用紙に転写するバックアップローラと、前記
    感光体ドラムに前記多色の液体トナーを順次供給する現
    像手段と、を備えた印刷機の現像装置において、 前記現像手段は、前記多色の液体トナーに対応する複数
    の現像ユニットを備え、これらの現像ユニットは、それ
    ぞれ、前記液体トナーのうち所定色の液体トナーを供給
    する現像ローラと、この現像ローラに対応するとともに
    当該現像ローラで前記感光体ドラムに供給した前記液体
    トナーの余分に付着した分を掻取って除去するかぶり取
    ローラと、を含んで構成されていることを特徴とする印
    刷機の現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷機の現像装置にお
    いて、 前記各現像ユニットの現像ローラおよびかぶり取ローラ
    は、それぞれの軸線を前記感光体ドラムの軸線と平行に
    かつ直列配置されるとともに、一つの押付駆動手段によ
    り前記感光体ドラムに対して接近、離隔可能とされてい
    ることを特徴とする印刷機の現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の印刷機の現像装置にお
    いて、 前記押付駆動手段は、1本の駆動軸を備えるとともに、
    この駆動軸を支点とするヒンジ機構により構成されてい
    ることを特徴とする印刷機の現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の印刷機の現像装置にお
    いて、 前記駆動軸には、前記現像ローラにわたって捲掛部材が
    掛けわたされるとともに、前記かぶり取ローラに設けら
    れた第2歯車と噛合可能な第1歯車が設けられているこ
    とを特徴とする印刷機の現像装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし請求項4のいずれかに記
    載の印刷機の現像装置において、前記ヒンジ機構は、ロ
    ーラ昇降手段により前記感光体ドラムに対して接近、離
    隔可能とされていることを特徴とする印刷機の現像装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の印刷機の現像装置にお
    いて、 前記ローラ昇降手段は、前記現像ローラおよびかぶり取
    ローラをそれぞれ単独で駆動可能に構成されていること
    を特徴とする印刷機の現像装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の印刷機
    の現像装置において、前記ローラ昇降手段は、前記液体
    トナーを収容するトナーケースおよび掻き取った液体ト
    ナーを収容するかぶり取ケースを上下動させるシリンダ
    で構成されていることを特徴とする印刷機の現像装置。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし請求項7のいずれかに記
    載の印刷機の現像装置において、前記現像ユニットの現
    像ローラおよびかぶり取ローラの回転は、前記駆動軸を
    少なくとも一つの動力源に接続されている動力分配器に
    接続させて行われることを特徴とする印刷機の現像装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の印刷機の現像装置を備えていることを特徴とする印
    刷機。
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