JP2003098559A - 光偏向素子及び光スイッチ - Google Patents

光偏向素子及び光スイッチ

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JP2003098559A JP2001293761A JP2001293761A JP2003098559A JP 2003098559 A JP2003098559 A JP 2003098559A JP 2001293761 A JP2001293761 A JP 2001293761A JP 2001293761 A JP2001293761 A JP 2001293761A JP 2003098559 A JP2003098559 A JP 2003098559A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動電圧を切った後も駆動電圧印加時の偏向
状態を維持しうる光偏向素子並びにこのような光偏向素
子を有する光スイッチを提供する。 【解決手段】 電気光学効果を有する誘電体材料よりな
る光導波路12と、光導波路12を挟むように設けられ
た一対の電極10,14とを有し、一対の電極10,1
4間に電界を印加して誘電体材料の屈折率を変化するこ
とにより光導波路12内を伝搬する信号光の進行方向を
制御する光偏向素子において、誘電体材料は、初期状態
において第1の屈折率を有し、第1の極性の電界を印加
することにより屈折率が変化して第2の屈折率となり、
電界を取り除いた後の屈折率が第3の屈折率として保持
され、第3の屈折率を有する誘電体材料は、第1の極性
とは異なる第2の極性の電界を印加することにより屈折
率が変化し、電界を取り除いた後の屈折率が第1の屈折
率となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光偏向素子及び光
スイッチに係り、特に、駆動電圧を切った後も駆動電圧
印加時の偏向状態を維持しうる光偏向素子並びにこのよ
うな光偏向素子を有する光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】光は高速なデータ送信が可能なことか
ら、基幹通信システムのような長距離電送では光通信が
主体となっている。近年、光通信の伝送帯域は増加の一
途をたどり、波長多重化(WDM:Wavelength Divisio
n Multiplex)技術の進展と相俟って高速且つ大容量化
が進んでいる。光通信システムにおいてWDMネットワ
ークを1対1の接続から複数地点間への接続に広げるた
めには、光信号の伝達先を切り換えるための光偏向素子
が必要である。
【0003】従来の光偏向素子としては、機械式のマイ
クロミラーを用いたものが知られている。また、より高
集積、高速、低損失を実現するために、強誘電体の電気
光学効果による屈折率の変化を利用した光偏向素子も開
発されている。WDMネットワークを構築するうえでは
後者の光偏向素子がきわめて有望である。なお、電気光
学効果とは、電界の印加により物質の屈折率が変化する
現象をいう。
【0004】強誘電体の電気光学効果による屈折率の変
化を利用した光偏向素子は、例えば、Q.Chen等により或
いは特開平9−5797号公報において提案されてい
る。
【0005】Q.Chen等により提案されている光偏向素子
は、単結晶LiNbO3ウェーハにTi拡散型導波路や
プロトン交換型光導波路を形成したプリズム型ドメイン
反転光偏向素子及びプリズム型電極光偏向素子である
(例えば、Q.Chen et al., J.Lightwave Tech. Vol.12
(1994) 1401を参照)。しかしながら、これら光偏向素
子ではLiNbO3ウェーハの厚さである0.5mm程
度の電極間隔が必要となるため、駆動電圧が非常に高
く、±600Vの駆動電圧を印加した場合でもわずか
0.5度程度の偏向角度しか得ることができなかった。
【0006】一方、特開平9−5797号公報に記載の
光偏向素子は、NbドープSrTiO3導電性単結晶基
板の(100)面上に、エピタキシャルPLZT膜から
なる厚さ600nmの薄膜光導波路が形成されたもので
ある。特開平9−5797号公報に記載の光偏向素子で
は、駆動電圧を−12V〜+12Vの範囲で掃引するこ
とにより、10.8度の偏向角度を達成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、LiN
bO3やPLZT等によって光導波路を構成する上記従
来の光偏向素子では、印加電圧に比例した量だけ光導波
路の屈折率が変化するため、光の偏向状態を維持するた
めには電圧を印加し続ける必要があった。また、駆動電
圧印加時の偏向状態は記憶できないため、停電などで一
度電源の供給が停止してしまった場合には、再度、各偏
向素子の偏向状態を設定する必要があった。
【0008】本発明の目的は、駆動電圧を切った後も駆
動電圧印加時の偏向状態を維持しうる光偏向素子並びに
このような光偏向素子を有する光スイッチを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、電気光学効
果を有する誘電体材料よりなる光導波路と、前記光導波
路を挟むように設けられた対向する電極とを有し、前記
対向する電極間に電界を印加して前記誘電体材料の屈折
率を変化することにより、前記光導波路内を伝搬する信
号光の進行方向を制御する光偏向素子であって、前記誘
電体材料は、初期状態において第1の屈折率を有し、第
1の極性の電界を印加することにより屈折率が変化して
第2の屈折率となり、前記電界を取り除いた後の屈折率
が第3の屈折率として保持され、前記第3の屈折率を有
する前記誘電体材料は、前記第1の極性とは異なる第2
の極性の電界を印加することにより屈折率が変化し、前
記電界を取り除いた後の屈折率が前記第1の屈折率とな
ることを特徴とする光偏向素子によって達成される。
【0010】また、上記目的は、電気光学効果を有する
誘電体材料よりなる光導波路と、前記光導波路を挟むよ
うに設けられた対向する電極とを有し、前記対向する電
極間に電界を印加して前記誘電体材料の屈折率を変化す
ることにより、前記光導波路内を伝搬する信号光の進行
方向を制御する光偏向素子であって、初期状態において
第1の偏向角度を有し、第1の極性の電界を印加するこ
とにより第2の偏向角度となり、前記電界を取り除いた
後の偏向角度が第3の偏向角度として保持され、前記第
3の偏向角度を有する状態で前記第1の極性とは異なる
第2の極性の電界を印加することにより偏向角度が変化
し、前記電界を取り除いた後の偏向角度が前記第1の偏
向角度となることを特徴とする光偏向素子によっても達
成される。
【0011】また、上記目的は、(Pb1-ww)(Zr
1-x-yTixSnyz3(但し、0≦w≦0.5、0<
x≦0.5、0<y≦0.5、0.8≦z≦1.2であ
り、Mは、ランタン、ニオブ、タンタル、バリウム若し
くはストロンチウムのいずれか1種又は2種以上の元素
を示す)よりなるスラブ導波路と、前記スラブ導波路に
光学的に結合され、前記スラブ導波路に信号光を入力す
る入力側導波路と、前記スラブ導波路を挟むように設け
られた対向する電極を有し、前記スラブ導波路に電界を
印加して屈折率を変化することにより前記スラブ導波路
内を伝搬する前記信号光の進行方向を制御する光偏向素
子と、前記スラブ導波路に光学的に結合され、前記スラ
ブ導波路から信号光を出力する複数の出力側導波路とを
少なくとも有し、前記入力側導波路から入力された信号
光を任意の前記出力側導波路に出力することを特徴とす
る光スイッチによっても達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による光偏向素子について図1乃至図3を用いて
説明する。
【0013】図1は本実施形態による光偏向素子の構造
を示す平面図及び概略断面図、図2は本実施形態による
光偏向素子及び従来の光偏向素子における屈折率変化特
性を示すグラフ、図3は本実施形態による光偏向素子の
製造方法を示す工程断面図である。
【0014】はじめに、本実施形態による光偏向素子の
構造について図1を用いて説明する。なお、図1(a)
は本実施形態による光偏向素子の構造を示す平面図、図
1(b)は図1(a)のA−A′線断面に沿った概略断
面図である。
【0015】NbドープSrTiO3よりなる基板10
上には、(Pb1-ww)(Zr1-x-yTixSnyz3
膜(以下、PMZTS膜ともいう)よりなるスラブ導波
路12が形成されている。スラブ導波路12上には、I
TOよりなる三角形形状の電極14が形成されている。
基板10と電極14との間には電源16が接続されてお
り、電極14が形成された領域のスラブ導波路12に所
定の駆動電圧を印加できるようになっている。
【0016】このように、本実施形態による光偏向素子
は、スラブ導波路12が、PMZTS膜によって構成さ
れていることに主たる特徴がある。以下、PMZTS膜
の物性について、従来の光偏向素子のスラブ導波路12
に用いられている材料の物性との比較を交えて説明す
る。
【0017】従来の光偏向素子では、光導波路としてB
aTiO3、PbTiO3、Pb1-xLax(Zrv
1-v1-x/43などの電気光学効果を有する強誘電体
薄膜が用いられていた。これら強誘電体膜は、図2
(a)に示すような屈折率変化特性を有している。すな
わち、これら強誘電体膜は、初期状態で自発歪みを有し
ており、印加電圧が0Vの状態でも所定の屈折率変化量
を有している。印加電圧を0Vから徐々に増加すると、
印加電圧の変化量に比例して屈折率も徐々に増加する。
この後、印加電圧を徐々に減少すると、印加電圧の変化
量に比例して屈折率変化量も徐々に減少する。印加電圧
を0Vに戻すと、屈折率変化量は初期状態の値に戻る。
強誘電体膜に逆方向の電界を印加した場合も、同様の変
化を示す。
【0018】一方、本実施形態による光偏向素子では、
光導波路としてPMZTS膜よりなる強誘電体膜を用い
る。本実施形態による光偏向素子に用いるPMZTS膜
は、図2(b)に示すような屈折率変化特性を有してい
る。PMZTS膜は、組成比を適宜制御することによ
り、初期状態では自発分極を持たない反強誘電体とな
る。この場合、印加電圧を0Vから徐々に増加すると、
PMZTS膜は強誘電体となり、初期状態と比較して屈
折率が変化する。しかしながら、この後に印加電圧を徐
々に減少しても屈折率の値は電圧増加時と同じ道筋はた
どらず、電圧を0Vに戻しても反強誘電体に戻ることは
ない。この結果、印加電圧が0Vにおいても、所定の屈
折率変化量が残存することとなる。このように記憶され
た屈折率変化量は、PMZTS膜に小さな逆バイアスを
印加することにより、初期状態に戻すことができる。す
なわち、結晶が逆方向に歪まない程度の逆バイアスを印
加することにより、屈折率は初期状態の屈折率に戻る。
この後、印加電圧を0Vに戻しても、屈折率は初期状態
の屈折率のまま維持される。なお、PMZTSに逆方向
の電界を印加した場合も、同様の変化を示す。
【0019】本実施形態による光偏向素子として好適な
PMZTS膜は、(Pb1-ww)(Zr1-x-yTixSn
yz3膜として、組成w,x,y,zが、それぞれ、
0≦w≦0.5、0<x≦0.5、0<y≦0.5、
0.8≦z≦1.2であり、Mが、ランタン(La)、
ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、バリウム(Ba)
又はストロンチウム(Sr)のいずれか1種又は2種以
上の元素により構成されるものである。係る組成及び元
素を適用することにより、上述の屈折率変化特性を有す
るPMZTS膜を得ることができる。
【0020】このようなPMZTS膜によりスラブ導波
路12を構成することにより、電極14下部のPMZT
S膜の屈折率を、電極14に印加する駆動電圧によって
適宜変化することができる。したがって、電極14下の
スラブ導波路12を通る信号光を、電極14下部のPM
ZTS膜によるプリズム効果により、この領域の屈折率
変化量に応じた偏向量によって偏向することができる。
また、電極14下のPMZTS膜の屈折率は、印加電圧
を切ってもほとんど変化しないため、たとえ停電などに
よって電圧印加が途絶えても直前の偏向状態のまま維持
することができる。換言すれば、電極14に駆動電圧を
常に印加しておく必要はなく、偏向状態を維持した状態
で電源の供給を停止することもできるので、消費電力を
低減することが可能である。
【0021】次に、本実施形態による光偏向素子の製造
方法について図3を用いて説明する。
【0022】まず、例えば抵抗率が5〜500mΩ・c
m程度のNbをドープしたSrTiO3よりなる導電性
単結晶基板10の(100)面上に、例えばRFマグネ
トロンスパッタ法により、例えば(Pb0.99Nb0.02
(Zr0.562Ti0.063Sn0. 3750.983の組成を有す
るPMZTS膜をエピタキシャル成長し、基板10上に
PMZTS膜よりなるスラブ導波路12を形成する。例
えば、5wt%のPbを過剰に添加したPMZTSセラ
ミックターゲットを用い、基板温度を680℃、ガス圧
を30mTorr、ガス流量比をAr/O2=80/2
0として、5時間スパッタリングを行い、膜厚600n
mのPMZTS膜を形成する。なお、PMZTS膜は、
電子ビーム蒸着法、MOCVD法、ゾルゲル法、MOD
法などの他の成膜方法によって形成することもできる。
【0023】次いで、スラブ導波路12上に、例えばス
パッタ法により、例えば抵抗率が1mΩ・cm、膜厚が
100nmのITO膜18を形成する。
【0024】次いで、リソグラフィー及びエッチングに
より、ITO膜18をパターニングし、ITO膜よりな
り三角形形状を有する電極14を形成する。
【0025】こうして、図1に示す本実施形態による光
偏向素子を形成することができる。
【0026】上述の製造方法により、(Pb0.99Nb
0.02)(Zr0.562Ti0.063Sn0.37 50.983の組成
を有するPMZTS膜を用い、電極14の幅が2mm、
高さが10mmの光偏向素子を製造し、基板10と電極
14との間に10Vの駆動電圧を印加したところ、光の
偏向角度θDは約3.7度となり、実用的な印加電圧で
実用的な偏向角度を得ることができた。また、印加電圧
を10Vから0Vに戻した場合における偏向角度は約
3.5度であり、電界を取り除いても駆動電圧印加時の
偏向角度とほぼ等しい偏向角度を維持できることが判っ
た。また、この素子に約−2.0Vの電圧を印加するこ
とにより偏向角度は約0度となり、電界を取り除いた後
もこの偏向角度は変化しなかった。
【0027】このように、本実施形態によれば、所定の
組成比を有するPMZTS膜を用いて光導波路を構成す
るので、停電などによって電圧印加が途絶えても直前の
偏向状態を維持しうる屈折率記憶型の光偏向素子を構成
することができる。
【0028】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる光スイッチについて図4及び図5を用いて説明す
る。
【0029】図4は本実施形態による光スイッチの構造
を示す平面図及び概略断面図、図5は本実施形態による
光スイッチの製造方法を示す工程断面図である。
【0030】はじめに、本実施形態による光スイッチの
構造について図4を用いて説明する。なお、図4(a)
は本実施形態による光スイッチの構造を示す平面図、図
4(b)は図4(a)のA−A′線断面に沿った概略断
面図である。
【0031】NbドープSrTiO3よりなる基板20
上には、PMZTS膜よりなるスラブ導波路22が形成
されている。スラブ導波路22に隣接する領域の基板2
0上には、石英よりなるレンズ24が形成されている。
レンズ24は、スラブ導波路22の対向する端部にそれ
ぞれ4つづつ設けられている。スラブ導波路22の一方
の端部(図面では左側)に隣接するレンズ24には、信
号光を入力するための入力側導波路26がそれぞれ接続
されている。スラブ導波路22の他方の端部(図面では
右側)に隣接するレンズ24には、スラブ導波路22内
を伝搬した信号光を出力するための出力側導波路28が
設けられている。
【0032】スラブ導波路22上には、ITO膜よりな
る三角形形状の電極30が形成されている。電極30
は、互いに電気的に絶縁された電極30a,30b,3
0cによって構成されており、電極30a,30b,3
0cは、信号光の伝搬方向の高さがそれぞれほぼ等しく
なっている。基板20と電極30a,30b,30cと
の間には電源32が接続されており、電極30a,30
b,30cが形成された領域のスラブ導波路22に、そ
れぞれ独立して所定の駆動電圧を印加できるようになっ
ている。
【0033】このように、本実施形態による光スイッチ
は、4チャンネルの入出力を有する光スイッチにおい
て、第1実施形態による光偏向素子を用いるとともに、
第1実施形態による光偏向素子の電極14に相当する電
極30を3分割していることに主たる特徴がある。この
ようにして光スイッチを構成することにより、ある入力
側導波路26に入力された信号光を任意の出力側導波路
28に出力することができる。また、第1実施形態によ
る光偏向素子を用いることにより、停電などによって電
圧印加が途絶えても、直前の接続状態のまま維持するこ
とができる。
【0034】次に、本実施形態による光スイッチの動作
について詳述する。
【0035】入力側導波路26に入力された信号光は、
レンズ24によって略平行光に成形され、スラブ導波路
22に入射する。このとき、電極30が形成された領域
のPMZTS膜が他の領域の屈折率と等しい屈折率を有
する場合、スラブ導波路22内を導波する信号光は偏向
せずに直進し、対向するレンズ24に達する。レンズ2
4に入射した信号光は、レンズ24によって出力側導波
路26の入力端に集光され、出力側導波路26から出力
される。
【0036】電極30が形成された領域のPMZTS膜
が他の領域の屈折率と異なる場合、プリズム効果によ
り、スラブ導波路22内を導波する信号光は偏向する。
いずれの出力側導波路28から出力するかは、電極30
への電圧印加方法により選択することができる。
【0037】第1実施形態による光偏向素子のようなプ
リズム型光偏向素子では、信号光の偏向角度は、信号光
の伝搬方向のプリズムの高さに比例する。ここで、プリ
ズムの高さは、電極30a,30b,30cの高さに相
当する。したがって、電極30a,30b,30cへの
電圧印加方法によって、信号光の偏向角度を任意に制御
することができる。例えば、電極30の幅を2mm、高
さを10mmとし、高さ方向に3分割して電極30a,
30b,30cを形成すると、1つの電極に電圧を印加
する毎に1.23度の偏向角度を得ることができる。例
えば、電極30aのみに10Vの電圧を印加した場合に
は約1.23度の偏向角度を、電極30a,30bに1
0Vの電圧をそれぞれ印加した場合には約2.46度の
偏向角度を、電極30a,30b,30cに10Vの電
圧をそれぞれ印加した場合には約3.7度の偏向角度を
得ることができる。つまり、分割した電極のうちn個の
電極に電圧を印加したとすると、1.23×n度の偏向
角度を得ることができ、ビーム偏向角度をデジタル的に
制御することが可能となる。
【0038】この偏向角度に応じて出力側のレンズ24
及び出力側導波路を設けることにより、ある入力側導波
路26に入力された信号光を任意の出力側導波路28に
出力することができる。
【0039】本実施形態による光スイッチに適用する光
偏向素子は、第1実施形態に示すように屈折率記憶型の
光偏向素子である。したがって、電極30に印加する電
圧を遮断した場合であっても、信号光の偏向方向をその
まま維持することができる。また、電極30が形成され
た領域のPMZTS膜の屈折率は、例えば電極30に−
2Vの電圧を印加することにより初期値に戻すことがで
きる。
【0040】次に、本実施形態による光スイッチの製造
方法について図5を用いて説明する。
【0041】まず、例えば抵抗率が5〜500mΩ・c
m程度のNbをドープしたSrTiO3よりなる導電性
単結晶基板20の(100)面上に、例えばプラズマC
VD法により、膜厚0.6μmの石英膜34を形成する
(図5(a))。
【0042】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、石英膜34をパターニングし、石英膜32
よりなるレンズ24を形成する(図5(b))。
【0043】次いで、レンズ24が形成された基板20
上に、例えばRFマグネトロンスパッタ法により、例え
ば(Pb0.99Nb0.02)(Zr0.562Ti0.063Sn
0.3750 .983の組成を有するPMZTS膜36をエピ
タキシャル成長する(図5(c))。
【0044】次いで、リソグラフィー及びイオンミリン
グにより、PMZTS膜34をパターニングし、PMZ
TS膜36よりなるスラブ導波路22を形成する(図5
(d))。
【0045】次いで、スラブ導波路22上に、例えばス
パッタ法により、例えば抵抗率が1mΩ・cm、膜厚が
100nmのITO膜を形成する。
【0046】次いで、リソグラフィー及びエッチングに
より、ITO膜をパターニングし、ITO膜よりなる電
極30a,30b,30cを形成する(図5(e))。
【0047】こうして、図4に示す本実施形態による光
偏向素子を形成することができる。
【0048】このように、本実施形態によれば、第1実
施形態による光偏向素子を用いて光スイッチを構成する
ので、停電などによって電圧印加が途絶えても、直前の
接続状態のまま維持しうる光スイッチを構成することが
できる。
【0049】なお、上記実施形態では、4チャンネルの
入出力を有する光スイッチを構成したが、チャンネル数
は適宜設定することができる。この場合、電極30を、
少なくとも(チャンネル数−1)個に分割するようにす
ればよい。
【0050】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる光スイッチについて図6を用いて説明する。なお、
図4及び図5に示す第2実施形態による光スイッチと同
一の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは
簡略にする。
【0051】図6は本実施形態による光スイッチの構造
を示す平面図である。
【0052】本実施形態による光スイッチは、スラブ導
波路22上に設けられた電極の配置が異なるほかは、第
2実施形態による光スイッチと同様である。すなわち、
図6に示すように、本実施形態による光スイッチでは、
斜辺が対向するように配置された直角三角形形状の2つ
の電極30A及び電極30B(以下、電極ペア40とも
いう)を基本単位として、スラブ導波路22の入力側導
波路26の近傍及び出力側導波路28の近傍のそれぞれ
に2つずつ電極ペア40が配置されている。
【0053】電極ペア40は、スラブ導波路22内にい
わゆるプリズムペアを形成するためのものであり、電極
30A及び電極30Bには大きさがほぼ等しい逆極性の
電圧がそれぞれ印加される。このようにしてプリズムペ
アを形成することにより、電極30A又は電極30Bに
よって1つのプリズムを形成する場合と比較して、より
大きい偏向角度を得ることができる。信号光の伝搬方向
に2つの電極ペア40を配置しているのも、より大きい
偏向角度を得るためである。
【0054】出力側導波路28近傍に設けられた2つの
電極ペア40は、入力側導波路26近傍のプリズムペア
により偏向を受けた信号光の伝搬方向を直進方向に戻す
ためのものである。出力側導波路28近傍にプリズムペ
アを設けることにより、出力側導波路28に伝搬される
信号光の伝搬光率を向上することができる。
【0055】電極30A,30Bは、信号光の伝搬方向
の高さがほぼ等しくなるように、それぞれ3分割されて
いる。電極30A及び電極30Bをそれぞれ3分割して
いるのは、第2実施形態による光スイッチにおいて電極
30を電極30a,30b,30c2分割しているのと
同様の理由である。このようにして電極30A,30B
を構成することにより、分割した電極のうちのいくつに
駆動電圧を印加するかによって、入力側導波路26に入
力された信号光を任意の出力側導波路28に出力するこ
とができる。
【0056】このように、本実施形態によれば、第1実
施形態による光偏向素子を用いて光スイッチを構成する
ので、停電などによって電圧印加が途絶えても、直前の
接続状態のまま維持しうる光スイッチを構成することが
できる。
【0057】なお、上記実施形態では、スラブ導波路2
2の入力側導波路26の近傍及び出力側導波路28の近
傍のそれぞれに2つずつの電極ペアを設けたが、電極ペ
アは1つだけ設けてもよいし、3つ以上設けてもよい。
また、出力側導波路28の近傍には必ずしも電極ペアを
設ける必要はない。電極ペアの数やその配置は、必要と
される偏向角度や伝搬光率等に応じて適宜選択すること
ができる。
【0058】また、上記実施形態では、4チャンネルの
入出力を有する光スイッチを構成したが、チャンネル数
は適宜設定することができる。この場合、電極30A,
30Bを、少なくとも(チャンネル数−1)個に分割す
るようにすればよい。
【0059】[変形実施形態]本発明は上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0060】例えば、上記第2及び第3実施形態では、
電極30、30A、30Bを分割する際、信号光の伝搬
方向の高さがほぼ等しくなるように分割するようにして
いるが、必ずしも分割した電極の高さを等しくする必要
はない。電極の分割方法は、電極の位置から見た各出力
側導波路28への角度に応じて適宜設定することが望ま
しい。
【0061】また、上記第2及び第3実施形態では、第
1実施形態による光偏向素子を用いて光スイッチを構成
する例を示したが、第1実施形態による光偏向素子を用
いて他の装置を構成してもよい。例えば、第1実施形態
による光偏向素子において、所定の情報に基づいて出力
信号光をオンオフするように構成することにより、或い
は、入力信号光の波長を変化するように構成することに
より、光変調素子を構成することができる。
【0062】また、上記第1乃至第3実施形態では、ス
ラブ導波路の上面のみに電極を形成し基板を下部電極と
して用いたが、基板とスラブ導波路との間に下部電極を
形成してもよい。この場合、上部電極及び下部電極の双
方を三角形形状に成形するようにしてもよいし、一方の
みを三角形形状にするようにしてもよい。
【0063】以上詳述したように、本発明による半導体
装置及びその製造方法の特徴をまとめると以下の通りと
なる。
【0064】(付記1) 電気光学効果を有する誘電体
材料よりなる光導波路と、前記光導波路を挟むように設
けられた対向する電極とを有し、前記対向する電極間に
電界を印加して前記誘電体材料の屈折率を変化すること
により、前記光導波路内を伝搬する信号光の波長を制御
する光変調素子であって、前記誘電体材料は、初期状態
において第1の屈折率を有し、第1の極性の電界を印加
することにより屈折率が変化して第2の屈折率となり、
前記電界を取り除いた後の屈折率が第3の屈折率として
保持され、前記第3の屈折率を有する前記誘電体材料
は、前記第1の極性とは異なる第2の極性の電界を印加
することにより屈折率が変化し、前記電界を取り除いた
後の屈折率が前記第1の屈折率となることを特徴とする
光変調素子。
【0065】(付記2) 電気光学効果を有する誘電体
材料よりなる光導波路と、前記光導波路を挟むように設
けられた対向する電極とを有し、前記対向する電極間に
電界を印加して前記誘電体材料の屈折率を変化すること
により、前記光導波路内を伝搬する信号光の進行方向を
制御する光偏向素子であって、前記誘電体材料は、初期
状態において第1の屈折率を有し、第1の極性の電界を
印加することにより屈折率が変化して第2の屈折率とな
り、前記電界を取り除いた後の屈折率が第3の屈折率と
して保持され、前記第3の屈折率を有する前記誘電体材
料は、前記第1の極性とは異なる第2の極性の電界を印
加することにより屈折率が変化し、前記電界を取り除い
た後の屈折率が前記第1の屈折率となることを特徴とす
る光偏向素子。
【0066】(付記3) 電気光学効果を有する誘電体
材料よりなる光導波路と、前記光導波路を挟むように設
けられた対向する電極とを有し、前記対向する電極間に
電界を印加して前記誘電体材料の屈折率を変化すること
により、前記光導波路内を伝搬する信号光の進行方向を
制御する光偏向素子であって、初期状態において第1の
偏向角度を有し、第1の極性の電界を印加することによ
り第2の偏向角度となり、前記電界を取り除いた後の偏
向角度が第3の偏向角度として保持され、前記第3の偏
向角度を有する状態で前記第1の極性とは異なる第2の
極性の電界を印加することにより偏向角度が変化し、前
記電界を取り除いた後の偏向角度が前記第1の偏向角度
となることを特徴とする光偏向素子。
【0067】(付記4) 付記2又は3記載の光偏向素
子において、前記誘電体材料は、(Pb1-ww)(Zr
1-x-yTixSnyz3(但し、0≦w≦0.5、0<
x≦0.5、0<y≦0.5、0.8≦z≦1.2であ
り、Mは、ランタン、ニオブ、タンタル、バリウム若し
くはストロンチウムのいずれか1種又は2種以上の元素
を示す)であることを特徴とする光偏向素子。
【0068】(付記5) 基板上に形成され、(Pb
1-ww)(Zr1-x-yTixSnyz 3(但し、0≦w
≦0.5、0<x≦0.5、0<y≦0.5、0.8≦
z≦1.2であり、Mは、ランタン、ニオブ、タンタ
ル、バリウム若しくはストロンチウムのいずれか1種又
は2種以上の元素を示す)よりなるスラブ導波路と、前
記スラブ導波路上に形成された電極とを有し、前記電極
により前記スラブ導波路に電界を印加して前記スラブ導
波路の屈折率を変化することにより、前記スラブ導波路
内を伝搬する信号光の進行方向を制御することを特徴と
する光偏向素子。
【0069】(付記6) 付記2乃至5のいずれか1項
に記載の光偏向素子において、前記電極はくさび形状に
形成されており、前記光導波路に入射した光を電気光学
プリズム効果によって偏向することを特徴とする光偏向
素子。
【0070】(付記7) 付記2乃至6のいずれか1項
に記載の光偏向素子において、前記電極はn個(nは2
以上の整数)の個別電極に分割されており、前記光導波
路に、前記信号光の偏向角度をn+1通りに振り分ける
プリズム群を形成することを特徴とする光偏向素子。
【0071】(付記8) (Pb1-ww)(Zr1-x-y
TixSnyz3(但し、0≦w≦0.5、0<x≦
0.5、0<y≦0.5、0.8≦z≦1.2であり、
Mは、ランタン、ニオブ、タンタル、バリウム若しくは
ストロンチウムのいずれか1種又は2種以上の元素を示
す)よりなるスラブ導波路と、前記スラブ導波路に光学
的に結合され、前記スラブ導波路に信号光を入力する入
力側導波路と、前記スラブ導波路を挟むように設けられ
た対向する電極を有し、前記スラブ導波路の屈折率を変
化することにより前記スラブ導波路内を伝搬する前記信
号光の進行方向を制御する光偏向素子と、前記スラブ導
波路に光学的に結合され、前記スラブ導波路から信号光
を出力する複数の出力側導波路とを有し、前記入力側導
波路から入力された信号光を任意の前記出力側導波路に
出力することを特徴とする光スイッチ。
【0072】(付記9) 付記8記載の光スイッチにお
いて、前記光偏向素子は、頂角が互いに逆方向を向くよ
うに配置された三角形形状の電極を少なくとも2つ有
し、前記スラブ導波路内にプリズムペアを形成すること
を特徴とする光スイッチ。
【0073】(付記10) 付記8又は9記載の光スイ
ッチにおいて、前記電極は、三角形形状の個別電極を複
数有し、電圧を印加する前記個別電極の数によって前記
出力側導波路を選択することを特徴とする光スイッチ。
【0074】(付記11) 付記10記載の光スイッチ
において、前記電極は、前記出力側導波路の数をnとし
て、n−1個の前記個別電極に分割されていることを特
徴とする光スイッチ。
【0075】(付記12) 付記8乃至11のいずれか
1項に記載の光スイッチにおいて、前記光偏向素子は、
前記入力側導波路側に設けられた第1の光偏向素子と、
前記出力側導波路側に設けられた第2の光偏向素子とを
含むことを特徴とする光スイッチ。
【0076】(付記13) 付記8乃至12のいずれか
1項に記載の光スイッチにおいて、前記入力側導波路と
前記スラブ導波路との間に、前記入力側導波路から入力
される前記信号光を略平行光に成形して前記スラブ導波
路に入射するレンズを更に有することを特徴とする光ス
イッチ。
【0077】(付記14) 付記5乃至9のいずれか1
項に記載の光スイッチにおいて、前記前記スラブ導波路
と前記出力側導波路との間に、前記スラブ導波路から出
力される前記信号光を前記出力側導波路に集光するレン
ズを更に有することを特徴とする光スイッチ。
【0078】(付記15) 電気光学効果を有する誘電
体材料よりなる光導波路と、前記光導波路を挟むように
設けられた一対の電極とを有し、前記一対の電極間に電
界を印加して前記誘電体材料の屈折率を変化することに
より前記光導波路内を伝搬する信号光の進行方向を制御
する光偏向素子の偏向方向制御方法であって、初期状態
において第1の屈折率を有する前記誘電体材料に、第1
の極性の電界を印加した後に前記電界を取り除き、前記
誘電体材料の屈折率を前記第1の屈折率とは異なる第2
の屈折率とすることにより、前記信号光の偏向方向を変
化することを特徴とする光偏向素子の偏向方向制御方
法。
【0079】(付記16) 付記15記載の光偏向素子
の偏向方向制御方法において、前記第2の屈折率を有す
る前記誘電体材料に、前記第1の極性とは異なる第2の
極性の電界を印加した後に前記電界を取り除き、前記誘
電体材料の屈折率を前記第1の屈折率とすることによ
り、前記信号光の偏向方向を変化することを特徴とする
光偏向素子の偏向方向制御方法。
【0080】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、所定の組
成比を有するPMZTS膜を用いて光導波路を構成する
ので、停電などによって電圧印加が途絶えても直前の偏
向状態を維持しうる屈折率記憶型の光偏向素子を構成す
ることができる。また、このような光偏向素子を用いて
光スイッチを構成するので、停電などによって電圧印加
が途絶えても、直前の接続状態のまま維持しうる光スイ
ッチを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による光偏向素子の構造
を示す平面図及び概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による光偏向素子及び従
来の光偏向素子における屈折率変化特性を示すグラフで
ある。
【図3】本発明の第1実施形態による光偏向素子の製造
方法を示す工程断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態による光スイッチの構造
を示す平面図及び概略断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態による光スイッチの製造
方法を示す工程断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態による光スイッチの構造
を示す平面図である。
【符号の説明】
10…基板 12…スラブ導波路 14…電極 16…電源 18…ITO膜 20…基板 22…スラブ導波路 24…レンズ 26…入力側導波路 28…出力側導波路 30…電極 32…電源 34…石英膜 36…PMZTS膜 40…電極ペア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山岸 康男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AB05 AB06 BA06 CA02 DA05 DA09 EA10 EB08 EB09 FA07 HA01 HA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学効果を有する誘電体材料よりな
    る光導波路と、前記光導波路を挟むように設けられた対
    向する電極とを有し、前記対向する電極間に電界を印加
    して前記誘電体材料の屈折率を変化することにより、前
    記光導波路内を伝搬する信号光の進行方向を制御する光
    偏向素子であって、 前記誘電体材料は、初期状態において第1の屈折率を有
    し、第1の極性の電界を印加することにより屈折率が変
    化して第2の屈折率となり、前記電界を取り除いた後の
    屈折率が第3の屈折率として保持され、 前記第3の屈折率を有する前記誘電体材料は、前記第1
    の極性とは異なる第2の極性の電界を印加することによ
    り屈折率が変化し、前記電界を取り除いた後の屈折率が
    前記第1の屈折率となることを特徴とする光偏向素子。
  2. 【請求項2】 電気光学効果を有する誘電体材料よりな
    る光導波路と、前記光導波路を挟むように設けられた対
    向する電極とを有し、前記対向する電極間に電界を印加
    して前記誘電体材料の屈折率を変化することにより、前
    記光導波路内を伝搬する信号光の進行方向を制御する光
    偏向素子であって、 初期状態において第1の偏向角度を有し、第1の極性の
    電界を印加することにより第2の偏向角度となり、前記
    電界を取り除いた後の偏向角度が第3の偏向角度として
    保持され、 前記第3の偏向角度を有する状態で前記第1の極性とは
    異なる第2の極性の電界を印加することにより偏向角度
    が変化し、前記電界を取り除いた後の偏向角度が前記第
    1の偏向角度となることを特徴とする光偏向素子。
  3. 【請求項3】 請求項2又は3記載の光偏向素子におい
    て、 前記誘電体材料は、(Pb1-ww)(Zr1-x-yTix
    yz3(但し、0≦w≦0.5、0<x≦0.5、
    0<y≦0.5、0.8≦z≦1.2であり、Mは、ラ
    ンタン、ニオブ、タンタル、バリウム若しくはストロン
    チウムのいずれか1種又は2種以上の元素を示す)であ
    ることを特徴とする光偏向素子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    光偏向素子において、 前記電極はくさび形状に形成されており、前記光導波路
    に入射した光を電気光学プリズム効果によって偏向する
    ことを特徴とする光偏向素子。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光偏向素子において、 前記電極はn個(nは2以上の整数)の個別電極に分割
    されており、前記光導波路に、前記信号光の偏向角度を
    n+1通りに振り分けるプリズム群を形成することを特
    徴とする光偏向素子。
  6. 【請求項6】 (Pb1-ww)(Zr1-x-yTix
    yz3(但し、0≦w≦0.5、0<x≦0.5、
    0<y≦0.5、0.8≦z≦1.2であり、Mは、ラ
    ンタン、ニオブ、タンタル、バリウム若しくはストロン
    チウムのいずれか1種又は2種以上の元素を示す)より
    なるスラブ導波路と、 前記スラブ導波路に光学的に結合され、前記スラブ導波
    路に信号光を入力する入力側導波路と、 前記スラブ導波路を挟むように設けられた対向する電極
    を有し、前記スラブ導波路に電界を印加して屈折率を変
    化することにより前記スラブ導波路内を伝搬する前記信
    号光の進行方向を制御する光偏向素子と、 前記スラブ導波路に光学的に結合され、前記スラブ導波
    路から信号光を出力する複数の出力側導波路とを少なく
    とも有し、 前記入力側導波路から入力された信号光を任意の前記出
    力側導波路に出力することを特徴とする光スイッチ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の光スイッチにおいて、 前記光偏向素子は、頂角が互いに逆方向を向くように配
    置された三角形形状の前記電極を少なくとも2つ有し、
    前記スラブ導波路内にプリズムペアを形成することを特
    徴とする光スイッチ。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の光スイッチにおい
    て、 前記電極は、三角形形状の個別電極を複数有し、電圧を
    印加する前記個別電極の数によって前記出力側導波路を
    選択することを特徴とする光スイッチ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の光スイッチにおいて、 前記電極は、前記出力側導波路の数をnとして、n−1
    個の前記個別電極に分割されていることを特徴とする光
    スイッチ。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至9のいずれか1項に記載
    の光スイッチにおいて、 前記光偏向素子は、前記入力側導波路側に設けられた第
    1の光偏向素子と、前記出力側導波路側に設けられた第
    2の光偏向素子とを含むことを特徴とする光スイッチ。
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