JP2003287777A - 電気光学効果素子及びその製造方法 - Google Patents

電気光学効果素子及びその製造方法

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JP2003287777A
JP2003287777A JP2002090524A JP2002090524A JP2003287777A JP 2003287777 A JP2003287777 A JP 2003287777A JP 2002090524 A JP2002090524 A JP 2002090524A JP 2002090524 A JP2002090524 A JP 2002090524A JP 2003287777 A JP2003287777 A JP 2003287777A
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Takeshi Aoki
剛 青木
Yasuo Yamagishi
康男 山岸
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気光学効果素子及びその製造方法に関し、
圧電効果に伴う内部応力及び成膜時の残留応力を低減す
る。 【解決手段】 電気光学効果を有する材料をスラブ型導
波路2とし、前記スラブ型導波路2への電圧印加により
形成される屈折率変化領域の側部に光信号の光路を妨げ
ない様に溝3を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気光学効果素子及
びその製造方法に関するものであり、特に、高速・大容
量の信号を伝送する光通信システムにおいて複数の入力
ポートと複数の出力ポートとの間で光信号の伝送先を切
り替えるために用いる強誘電体を用いた光偏向素子の製
造時の残留応力に起因する屈折率分布を低減するために
構成に特徴のある電気光学効果素子及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の光通信の高速化・大容量化に伴
い、通信インフラの分野では、光アドドロップ・光クロ
スコネクト・波長多重レーザ・光変調器等の様々な光デ
バイスの開発の必要に迫られている。
【0003】例えば、通信需要の飛躍的な増大に伴い、
基幹通信ネットワークにおける光ファイバ網のハードウ
エアのインフラを構築するためには、光信号の伝送先を
切り替えるための光偏向素子が必要になり、この様な光
偏向素子としては、近年の大容量化に伴う高集積化の要
請に応えるために、強誘電体を用いた光偏向素子が開発
されている。
【0004】図8参照 図8は強誘電体を用いた光偏向素子の概略的平面図であ
り、底辺の長さがW、高さがLの三角形状の上部電極5
2を設けた領域がプリズム型光偏向素子となり、この上
部電極52と強誘電体層51の裏面に形成した下部電極
との間に電圧を印加すると、電気光学効果により強誘電
体層51の屈折率nがΔnだけ減少しプリズム斜面から
の出射光は、スネルの法則によって、θ1 だけ偏向され
ることになる。
【0005】そして、この偏向した光が強誘電体層51
から出射されるときに、強誘電体層51の屈折率nと外
部(例えば、大気中)の屈折率の差によって再び出射角
θ2に偏向され、最終的にはこのθ2 が偏向角となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大きな電気光
学効果を持つ材料を導波路とし、電圧の印加により制御
する電気光学素子の作製に際して、製膜時の基板との熱
膨張率の違いによる導波路層内部の残留応力により屈折
率分布が発生し、十分な伝搬効率が得られないといった
問題がある。
【0007】また、大きな電気光学効果を持つ材料とし
ては、PZT等の鉛系酸化物が考えられるが、一般に圧
電効果があり、電圧を印加する際に発生する体積変化に
伴う内部応力が発生するといった問題がある。
【0008】また、導波路型の多チャネル光スイッチに
用いられる電気光学効果を用いた光偏向素子では、切り
換え時に他のチャネルとのクロストークが発生するとい
った問題がある。
【0009】したがって、本発明は、大きな電気光学効
果を持つ材料からなるスラブ型導波路における圧電効果
に伴う内部応力及び成膜時の残留応力を低減することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】ここで、図1を参照して
本発明における課題を解決するための手段を説明する
が、図1は電気光学効果素子の光軸に垂直な断面図であ
る。図1参照上記の課題を解決するために、本発明は、
電気光学効果を有する材料をスラブ型導波路2とし、前
記スラブ型導波路2への電圧印加により屈折率変化領域
を形成する電気光学効果素子において、前記電気光学効
果素子の屈折率変化領域の側部に光信号の光路を妨げな
い様に溝3を形成したことを特徴とする。
【0011】この様、屈折率変化領域の側部に溝3を設
けることによって、素子電極5と基板電極6との間に電
圧を印加した時に発生する材料の持つ圧電効果による体
積変化のため発生する内部応力を緩和することができ
る。
【0012】なお、溝3を設けることによって、基板1
の応力緩和することが提案されている(必要ならば、特
開平8−29632号公報参照)が、この場合にはスラ
ブ型導波路2ではなく埋込型導波路であり、成膜時の応
力を緩和するためにクラッド層に溝3を形成するもので
あり、且つ、光信号の伝搬方向においてもコア層まで分
断することを必須とするものであるので、本発明とは基
本的な技術思想が異なるものである。
【0013】また、この様な圧電効果による体積変化の
ため発生する内部応力を緩和するための溝3は、予め基
板1に設けても良いものであり、それによって、スラブ
型導波路2の成膜時に基板1との熱膨張係数の違いによ
り発生する内部応力も緩和することができる。
【0014】また、溝3をスラブ型導波路2を伝搬する
光信号の波長帯域で吸収を持つ光吸収物質4で充填して
も良く、それによって、光信号をコア内部に閉じ込め、
漏れ光によるクロストークを低減することができる。
【0015】上記の電気光学効果素子としては、プリズ
ム状の素子電極5を有する光偏向素子が典型的なもので
あるが、光変調素子等にも適用されるものである。
【0016】また、この様な電気光学素子を製造するに
際しては、基板1に光信号の光路を妨げる溝3をダイシ
ングブレード等を用いて予め形成したのち、段切れを利
用してスラブ型導波路2を形成しても良いし、或いは、
スラブ型導波路2を形成したのち溝3を形成しても良
く、この場合には、溝3の形成工程で用いてマスクをそ
のまま用いて溝3を光吸収物質4で埋め込むことが望ま
しい。
【0017】
【発明の実施の形態】ここで、図2乃至図4を参照し
て、本発明の第1の実施の形態の光偏向装置を説明する
が、まず、図2を参照してその製造工程を説明する。な
お、各図は光軸に垂直な断面図である。偏向素子の構成
を説明する。 図2(a)参照 まず、厚さが500μmのNbドープSrTiO3 基板
11上に、パルス・レーザ堆積法を用いて(Pb0.91
0.09)(Zr0.65Ti0.35)O3 からなる、厚さが、
例えば、3μmのPLZT下部クラッド層13、Pb
(Zr0.52Ti0. 48)O3 からなる、厚さが、例えば、
2μmのPZTコア層14、及び、(Pb 0.91
0.09)(Zr0.65Ti0.35)O3 からなる、厚さが、
例えば、3μmのPLZT上部クラッド層15をNbド
ープSrTiO3 基板11のc軸方向に順次エピタキシ
ャル成長させてスラブ導波路12を形成する。なお、
(Pb0.91La0.09)(Zr0.65Ti0.35)O3 の屈折
率nPLZTはnPL ZT=2.45であり、Pb(Zr0.52
0.48)O3 の屈折率nPZT はnPZT =2.55である
ので、導波路構造が形成されることになる。
【0018】図2(b)参照 次いで、ストライプ状を開口部を有するメタルマスク1
6を用いて、CF4 をエッチングガスとする反応性イオ
ンエッチングを施すことによって、少なくともNbドー
プSrTiO3 基板11に達する分離溝17を形成す
る。
【0019】図2(c)参照 次いで、メタルマスク16をそのままスクリーン印刷工
程におけるマスクとして用いて、1.55μmの光信号
帯域に吸収領域を有する光吸収物質18、例えば、ポリ
マーV259−PA(新日鐵化学社製商品名)を、溝1
7内に充填する。
【0020】図2(d)参照 次いで、メタルマスク16を除去したのち、三角形状の
開口部を有する新たなメタルマスク19を用い、スパッ
タリング法によって、厚さが、例えば、200nmのP
tからなる素子電極20を形成する。最後に、Nbドー
プSrTiO3 基板11の裏面全面にスパッタリング法
によってAlを堆積させて基板電極(21)を形成する
ことによって、光偏向装置の基本構成が完成する。
【0021】図3(a)乃至(c)参照 図3(a)は上述の工程で形成した光偏向装置の概略的
上面図であり、また、図3(b)は図3(a)における
A−A′を結ぶ一点鎖線に沿った概略的断面図であり、
図3(c)は図3(a)におけるB−B′を結ぶ一点鎖
線に沿った概略的断面図である。ここでは、4対の光偏
向素子群による4本の光導波路を示している。
【0022】図4参照 図4は、本発明の第1の実施の形態の光偏向装置の動作
の説明図であり、図において上側に配列された素子電極
20に個別電源22から電圧を印加することによって、
各素子電極20の直下のスラブ導波路12において屈折
率変化が生じ、入射光23はスネルの法則によって順次
図に示すように偏向され、出射光24として他端から出
射される。
【0023】次に、図5を参照して、本発明の第2の実
施の形態を説明するが、分離溝の構造が異なるだけであ
るので、説明は簡単にする。 図5参照 図5は、本発明の第2の実施の形態の光偏向装置の概略
的断面図であり、分離溝をダイシングブレードで形成し
たV溝とし、このV溝内に光吸収物質25、例えば、ポ
リマーV259−PA(新日鐵化学社製商品名)を充填
したものである。
【0024】この第2の実施の形態においては、機械的
に分離溝を形成しているので、メタルマスクが不要にな
るとともに、化学的なエッチング工程が不要となり、工
程が簡素化される。
【0025】次に、図6を参照して、本発明の第3の実
施の形態の光偏向装置の製造工程を説明する。 図6(a)参照 まず、ダイシングブレード32を用いてNbドープSr
TiO3 基板31に、深さが、例えば、50μmの分離
溝33を形成する。
【0026】図6(b)参照 次いで、パルス・レーザ堆積法を用いて(Pb0.91La
0.09)(Zr0.65Ti 0.35)O3 からなる、厚さが、例
えば、3μmのPLZT下部クラッド層35、Pb(Z
0.52Ti0.48)O3 からなる、厚さが、例えば、2μ
mのPZTコア層36、及び、(Pb0.91La0.09
(Zr0.65Ti0.35)O3 からなる、厚さが、例えば、
3μmのPLZT上部クラッド層37を順次エピタキシ
ャル成長させてスラブ導波路34を形成する。この時、
各スラブ導波路34は段切れによって自然に分離され、
また、分離溝33の底部には堆積物残渣38が堆積す
る。
【0027】この第3の実施の形態においては、スラブ
導波路34の成膜前に分離溝33を形成しているので、
成膜時のNbドープSrTiO3 基板31との熱膨張係
数の違いにより発生する内部応力を緩和することができ
る。また、分離溝33を機械的に形成しているので、製
造工程が簡素化される。
【0028】次に、図7を参照して、本発明の第4の実
施の形態の光偏向装置の製造工程を説明する。 図7(a)参照 まず、NbドープSrTiO3 基板41上にストライプ
状の開口部を有するメタルマスク42を設け、CF4
エッチングガス43として用いる反応性イオンエッチン
グを施すことによって、深さが、例えば、50μmの分
離溝44を形成する。
【0029】図7(b)参照 次いで、メタルマスク42を除去したのち、パルス・レ
ーザ堆積法を用いて(Pb0.91La0.09)(Zr0.65
0.35)O3 からなる、厚さが、例えば、3μmのPL
ZT下部クラッド層46、Pb(Zr0.52Ti0.48)O
3 からなる、厚さが、例えば、2μmのPZTコア層4
7、及び、(Pb0.91La0.09)(Zr 0.65Ti0.35
3 からなる、厚さが、例えば、3μmのPLZT上部
クラッド層48を順次エピタキシャル成長させてスラブ
導波路45形成する。この時、各スラブ導波路45は段
切れによって自然に分離され、また、分離溝44の底部
には堆積物残渣49が堆積する。
【0030】この第4の実施の形態においては、上記の
第3の実施の形態と同様に、スラブ導波路45の成膜前
に分離溝49を形成しているので、成膜時のNbドープ
SrTiO3 基板41との熱膨張係数の違いにより発生
する内部応力を緩和することができる。
【0031】また、分離溝44を反応性イオンエッチン
グによって形成しているので、幅が狭く、且つ、垂直な
溝を形成することができるので、集積度が向上するとと
もに、段切れ特性を向上することができ、スラブ導波路
45と堆積物残渣49とが不所望に連続して形成される
ことがない。
【0032】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明は各実施の形態に記載した構成に限られる
ものではなく、各種の変更が可能である。例えば、上記
実施の形態の説明においては、強誘電体として(Pb
0.91La0. 09)(Zr0.65Ti0.35)O3 (PLZT)
及びPb(Zr0.52Ti0.48)O3(PZT)を用いて
いるが、組成比としては他の組成比のPLZT及びPZ
Tを用いても良いものであり、所定の屈折率差が形成で
き、且つ、所定の屈折率変化が得られるものであれば良
い。
【0033】また、強誘電体はPZT/PLZTに限ら
れるものではなく、(Pb,La)TiO3 〔PLT〕
でも良く、さらには、正方晶系のKH2 PO4 〔KP
D〕、イルメナイト系のLiNbO3 或いはLiTaO
3 、ペロブスカイト系のBaTiO3 、或いは、タング
ステンブロンズ系の(Sr,Ba)Nb2 6 〔SB
N〕を用いても良いものであり、これらの材料から屈折
率の異なる材料をコア層及びクラッド層として選択して
導波路を構成すれば良い。
【0034】また、上記の各実施の形態においては、素
子電極としてPtを用いているが、Ptに限られるもの
ではなく、低抵抗の他の金属電極や、ITO或いはYS
Z等の酸化物電極、或いは、TiN等の窒化物電極を用
いても良いものである。
【0035】また、上記の各実施の形態においては、基
板電極としてAlを用いているが、Alに限られるもの
ではなく、Ti膜、Pt膜、Au膜を順次堆積させたT
i/Pt/Au積層構造電極を用いても良いものであ
る。
【0036】また、上記の各実施の形態においては、基
板に対する電極を基板の裏面全面に設けているが、基板
がNbドープSrTiO3 基板の様に導電性基板である
場合には、スラブ導波路の一部を選択的に除去して基板
を露出させ、露出部にAl等のパッド電極を形成し、こ
のパッド電極にワイヤボンディングによって導通を取っ
ても良いものである。
【0037】また、上記の第1及び第4の実施の形態に
おいては、分離溝をCF4 をエッチングガスとした反応
性イオンエッチングによって形成しているが、CF4
限られるものではなく、SF6 或いはAr+CF4 等の
他のガスを用いても良いものである。
【0038】また、分離溝をエッチングによって形成す
る手段はドライエッチングに限られるものではなく、例
えば、レジストを塗布し、フッ硝酸などでのウェットエ
ッチによって形成しても良いものである。
【0039】また、上記の各実施の形態においては、成
膜法としてパルス・レーザ堆積法を用いているが、パル
ス・レーザ堆積法に限られるものではなく、スパッタリ
ング法、ゾル−ゲル法、或いは、MOCVD法を用いて
も良いものである。
【0040】また、上記の各実施の形態においては、光
通信システムに用いる複数の入出力ポート及び共通導波
路を備えた光スイッチに組み込まれて使用される光偏向
装置として説明しているが、用途としては、レーザプリ
ンタのヘッド或いはバーコードリーダ等の他の装置にも
用いられるものである。
【0041】ここで、再び、図1を参照して、改めて本
発明の詳細な特徴を説明する。 再び、図1参照 (付記1) 電気光学効果を有する材料をスラブ型導波
路2とし、前記スラブ型導波路2への電圧印加により屈
折率変化領域を形成する電気光学効果素子において、前
記電気光学効果素子の屈折率変化領域の側部に光信号の
光路を妨げない様に溝3を形成したことを特徴とする電
気光学効果素子。 (付記2) 基板1にストライプ状の溝3を設け、前記
溝3に挟まれた基板1の頂部に頂部の幅と整合する幅を
有し且つ電気光学効果を有する材料からなるスラブ型導
波路2を設けることを特徴とする電気光学効果素子。 (付記3) 上記溝3が、上記スラブ型導波路2を伝搬
する光信号の波長帯域で吸収を持つ光吸収物質4で充填
されていることを特徴とする付記1または2に記載の電
気光学効果素子。 (付記4) 上記電気光学効果素子が、プリズム状の素
子電極5を有する光偏向素子であることを特徴とする付
記1乃至3のいずれか1に記載の電気光学効果素子。 (付記5) 基板1に光信号の光路を妨げない溝3を形
成したのち、前記溝3に挟まれた基板1の頂部に電気光
学効果を有する材料からなるスラブ型導波路2を成膜時
の段切れを利用して形成することを特徴とする電気光学
効果素子の製造方法。 (付記6) 上記溝3をダイシングブレードを用いて形
成することを特徴とする付記5記載の電気光学効果素子
の製造方法。 (付記7) 基板1上に電気光学効果を有する材料から
なるスラブ型導波路2を形成したのち、ストライプ状の
開口部を有するマスクを利用して溝3を形成するととも
に、前記溝3を前記スラブ型導波路2を伝搬する光信号
の波長帯域で吸収を持つ光吸収物質4で埋め込むことを
特徴とする電気光学効果素子の製造方法。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、大きな電気光学効果を
持つ材料を利用した電気光学素子への電圧印加の際に
も、分離溝を設けることで圧電効果による体積変化のひ
ずみを緩和することが可能となり、また、分離溝に光信
号の波長帯域での吸収を持つ物質を充填することで、光
偏向素子などでは、クロストークの抑止が可能になる。
【0043】さらに、スラブ導波路の成膜前に基板に分
離溝を形成することにより、高温での製膜プロセス時に
発生する膜と基板の熱膨張係数の違いにより発生する内
部応力を緩和することが可能となり、精度の高い駆動が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の光偏向装置の製造
工程の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の光偏向装置の構成
説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の光偏向装置の動作
の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の光偏向装置の構成
説明図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の光偏向装置の製造
工程の説明図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の光偏向装置の製造
工程の説明図である。
【図8】プリズム型光偏向素子の説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 スラブ型導波路 3 溝 4 光吸収物質 5 素子電極 6 基板電極 11 NbドープSrTiO3 基板 12 スラブ導波路 13 PLZT下部クラッド層 14 PZTコア層 15 PLZT上部クラッド層 16 メタルマスク 17 分離溝 18 光吸収物質 19 メタルマスク 20 素子電極 21 基板電極 22 個別電源 23 入射光 24 出射光 25 光吸収物質 31 NbドープSrTiO3 基板 32 ダイシングブレード 33 分離溝 34 スラブ導波路 35 PLZT下部クラッド層 36 PZTコア層 37 PLZT上部クラッド層 38 堆積物残渣 41 NbドープSrTiO3 基板 42 メタルマスク 43 エッチングガス 44 分離溝 45 スラブ導波路 46 PLZT下部クラッド層 47 PZTコア層 48 PLZT上部クラッド層 49 堆積物残渣 51 強誘電体層 52 上部電極
フロントページの続き Fターム(参考) 2K002 AA02 AB06 BA06 CA02 CA22 CA25 DA05 EA00 EA10 EB05 EB09 GA10 HA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学効果を有する材料をスラブ型導
    波路とし、前記スラブ型導波路への電圧印加により屈折
    率変化領域を形成する電気光学効果素子において、前記
    電気光学効果素子の屈折率変化領域の側部に光信号の光
    路を妨げない様に溝を形成したことを特徴とする電気光
    学効果素子。
  2. 【請求項2】 基板にストライプ状の溝を設け、前記溝
    に挟まれた基板の頂部に頂部の幅と整合する幅を有し且
    つ電気光学効果を有する材料からなるスラブ型導波路を
    設けることを特徴とする電気光学効果素子。
  3. 【請求項3】 上記溝が、上記スラブ型導波路を伝搬す
    る光信号の波長帯域で吸収を持つ光吸収物質で充填され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の電気
    光学効果素子。
  4. 【請求項4】 基板に光信号の光路を妨げない溝を形成
    したのち、前記溝に挟まれた基板の頂部に電気光学効果
    を有する材料からなるスラブ型導波路を成膜時の段切れ
    を利用して形成することを特徴とする電気光学効果素子
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板上に電気光学効果を有する材料から
    なるスラブ型導波路を形成したのち、ストライプ状の開
    口部を有するマスクを利用して溝を形成するとともに、
    前記溝を前記スラブ型導波路を伝搬する光信号の波長帯
    域で吸収を持つ光吸収物質で埋め込むことを特徴とする
    電気光学効果素子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133308A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Fujitsu Ltd 光学素子
JP2007233360A (ja) * 2006-02-03 2007-09-13 Toray Ind Inc 光デバイス
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