JP2003098435A - ズーム光学系 - Google Patents

ズーム光学系

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JP2003098435A
JP2003098435A JP2001289113A JP2001289113A JP2003098435A JP 2003098435 A JP2003098435 A JP 2003098435A JP 2001289113 A JP2001289113 A JP 2001289113A JP 2001289113 A JP2001289113 A JP 2001289113A JP 2003098435 A JP2003098435 A JP 2003098435A
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zoom optical
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JP2001289113A
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Takahiro Amauchi
隆裕 天内
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非常に小型で消費電力が極めて少なく、動作音
が静かな撮像装置に適用可能なズーム光学系を提供する
非常に小型で消費電力が極めて少なく、動作音が静かな
撮像装置に適用可能なズーム光学系を提供する。 【解決手段】物体側から順に、負パワーを有する第1群
G1と、正パワーを有する第2群G2と、正パワーを有
する第3群G3とからなり、第2群G2を移動させるこ
とにより変倍作用をもたせ、それにより生じる焦点ずれ
を、第1群G1中に設けた形状可変ミラーMの反射面を
介して補正することができるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子撮像装置に用
いるズーム光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】ズー
ム光学系は、焦点距離を変化させる群(バリエータ)
と、それにともなう像面ずれ及び収差を補償する群(コ
ンペンセータ)と、被写体にフォーカスをあわせる群
と、収差性能を補正する固定群とのレンズ群に分けられ
る。そして、ズーム光学系は、上記各々のレンズ群のう
ち所定のレンズ群を共軸方向に移動させて、変倍及びピ
ント調整を行うように構成されている。しかし、それら
のレンズ群を移動させる為の機械的機構は複雑であり、
また、その機械的機構を設ける為に広いスペースが必要
になるという問題があった。
【0003】また、ズーム光学系のレンズ群を移動させ
る方式としては、一眼レフカメラのようにズームリング
を介して手動で行う手動方式と、装置全体に取り付けら
れたズームレバーまたはボタンの操作によりモーターを
駆動してレンズを移動させるモーター駆動方式とがあ
る。しかし、手動方式の場合は、レンズを沈胴化するこ
とが困難であり、未使用時にレンズが飛び出したままと
なり、携帯に邪魔になるという問題があった。他方、モ
ーター駆動方式の場合は、ズームの動作が緩慢であった
り、作動音がうるさかったり、電力消費量が大きいとい
った問題があった。しかも、モーターやそれを動作させ
る駆動回路を設ける必要があり、装置が大型化してしま
うという問題もあった。
【0004】しかも、撮像装置におけるズーム光学系の
フォーカス機構に関しても、オートフォーカスが主流で
あり、モーター駆動が必須であるため、動作が緩慢であ
り、作動音がうるさく、電力消費が大きいという問題が
あった。
【0005】しかも、未使用時にレンズを沈胴させるモ
ータ駆動方式の場合、使用開始時および終了時に、レン
ズを大きく移動させることになり、電力消費量がより一
層大きくなる原因となる。
【0006】また、近年、小型で高解像なズーム光学系
を用いた撮像装置が要求されてきており、例えば、特開
平11-220646号公報には、光路を折り返すことでコンパ
クト化したズーム光学系を用いた撮像装置が提案されて
いるが、単純に光路を折り返しただけに過ぎず、消費電
力が小さくない。
【0007】本発明は上記の課題を解決する為になされ
たものであり、非常に小型で消費電力が極めて少なく、
動作音が静かな撮像装置に適用可能なズーム光学系を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、上
記目的を達成するため、電子撮像装置用のズーム光学系
に、形状の変化する反射面を設けることにより、焦点ず
れを補正することが可能な撮像装置を構成することがで
きるようにしている。即ち、本第1の発明によるズーム
光学系は、少なくとも1つ以上の変倍作用を有するレン
ズ群と、少なくとも1つ以上のコンペンセータ作用及び
フォーカス作用を有する形状可変反射面とを用いたこと
を特徴とする。
【0009】また、本第2の発明によるズーム光学系
は、少なくとも2つ以上の変倍作用及びコンペンセータ
作用を有するレンズ群と、少なくとも1つ以上のフォー
カス作用を有する形状可変反射面とを用いたことを特徴
とする。
【0010】また、本第3の発明によるズーム光学系
は、本第1又は第2の発明のズーム光学系において、少
なくともある動作状態で、次の条件式(1),(2)を満足す
ることを特徴とする。 0 ≦ |ψx/φ| < 0.5 …(1) 0 ≦ |ψy/φ| < 0.5 …(2) ただし、ψxは形状可変反射面の偏心方向に垂直な軸の
パワー、ψyは形状可変反射面の偏心方向に平行な軸の
パワー、φは光学系全系のパワーである。
【0011】
【発明の実施の形態】実施例の説明に先立ち、本発明の
作用を説明する。本第1の発明、又は本第2の発明によ
れば、フォーカシング作用及びコンペンセータ作用、又
はフォーカシング作用を形状可変反射面に持たせること
で、モーター及び駆動回路などのレンズ移動機構を設け
る必要がなく、小型化、低コスト化できる。また、反射
面の形状を瞬間的に変化させることが可能であることか
ら、フォーカシングが非常に高速で、しかも動作音が静
かな撮像装置を実現することが可能となる。
【0012】ところで、形状可変反射面が形状を変化さ
せることによりパワーを持つとき、反射面が偏心配置さ
れているため、偏心収差が発生する。従って、良好な光
学性能を得るためには、本第3の発明のように、次の条
件式(1),(2)を満足するのが望ましい。 0 ≦ |ψx/φ| < 0.5 …(1) 0 ≦ |ψy/φ| < 0.5 …(2) ただし、ψxは形状可変反射面の偏心方向に垂直な軸の
パワー、ψyは形状可変反射面の偏心方向に平行な軸の
パワー、φは光学系全系のパワーである。
【0013】上記条件式(1),(2)において、下限は
形状可変反射面が平面であることを表しており、これよ
り小さくなることはない。平面の場合は、反射面がパワ
ーを持たないことから、偏心収差が発生せず、光学性能
は良好である。他方、上限を超えて値が大きくなると、
形状可変反射面のパワーが大きくなりすぎ、偏心収差の
発生量が大きくなるため、光学性能が悪くなってしま
う。
【0014】更に望ましくは、次の条件式(3),(4)を満
足することが重要である。 0 ≦ |ψx/φ| < 0.1 …(3) 0 ≦ |ψy/φ| < 0.1 …(4) 条件式(3),(4)の下限及び上限の意味は上述の条件式
(1),(2)と同様である。
【0015】更に望ましくは、次の条件式(5),(6)を満
足することが重要である。 0 ≦ |ψx/φ| < 0.05 …(5) 0 ≦ |ψy/φ| < 0.05 …(6) 条件式(5),(6)の下限及び上限の意味は上述の条件式
(1),(2)と同様である。
【0016】さらに、バリエータを1つのレンズ群のみ
で構成すれば、従属的に他のレンズ群を動かすためのカ
ム等の部材を設ける必要がなく、小型化、低コスト化が
可能となり望ましい。加えて、電力を消費しないでバリ
エータ群を移動させるような構成、例えば、モーター等
の駆動手段を用いずに、手動でズーム操作を行うように
構成したズーム光学系に上述の本発明を適用すれば、大
幅に省電力化ができ、しかも形状可変反射面を用いたこ
とと相俟って、バリエータ及びバリエータに追従させて
動かすためのコンペンセータを動かすための部材及びス
ペースを省くことができ携帯に邪魔になるという、手動
方式を採用した場合に内在していた問題を解消できるの
で望ましい。バリエータとなるレンズ群は凸作用を持つ
ようにすれば、広角のズームレンズが実現しやすくて良
い。また、バリエータとなるレンズ群が凹作用を持つよ
うにすれば、全長の短いズームレンズ系が実現しやすく
て良い。
【0017】また、形状可変反射面の変型量を小さくす
る為には次の条件式(7)を満足することが望ましい。 0.01 < |η| < 3.0 …(7) ただし、ηはバリエータ群の倍率である。バリエータ群
の倍率の絶対値|η|が、上記条件式(7)の上限を超え
て大きくなる場合および下限を超えて小さくなる場合、
コンペンセータのパワーが大きくなるため、形状可変ミ
ラーに必要な変形量が大きくなりすぎ、そのような、形
状を保つことが不可能であるか、あるいは可能であって
も偏心収差の発生量が大きすぎるため、良好な光学性能
が得られない。
【0018】更に望ましくは、次の条件式(8)を満足す
ることが重要である。 0.1 < |η| < 2.0 …(8) 条件式(8)の下限及び上限の意味は上述の条件式(7)と同
様である。
【0019】更に望ましくは、次の条件式(9)を満足す
ることが重要である。 0.5 < |η| < 1.7 …(9) 条件式(9)の下限及び上限の意味は上述の条件式(7)と同
様である。
【0020】また、形状可変反射面の光線有効径をDと
するとき、次の条件式(10)を満足することが望ましい。 D < 20.0 mm …(10) 形状可変反射面の光線有効径Dが上記条件式(10)の上限
を超えて大きくなると、形状の変型量が大きくなり、面
形状の制御が困難になる。また、制御が可能であっても
変型に要するエネルギーが大きくなるので、省エネ化に
不適切である。
【0021】更に望ましくは、次の条件式(11)を満足す
ることが重要である。 D <17.0 mm …(11) 条件式(11)の下限の意味は上述の条件式(10)と同様であ
る。
【0022】更に望ましくは、次の条件式(12)を満足す
ることが重要である。 D <15.0 mm …(12) 条件式(12)の下限の意味は上述の条件式(10)と同様であ
る。
【0023】従って、ズーム時において、絞り面を独立
に移動させて、絞り面をできる限り形状可変反射面の近
くに配置すれば、形状可変反射面の光線有効径を小さく
することができるため好ましい。
【0024】また、折り返しプリズムを用いて、形状可
変反射面への光線入射角度が小さくなるようにすれば、
形状可変反射面の光線有効径を小さくすることができる
ため好ましい。
【0025】なお、プリズムの屈折面および反射面は、
形状可変反射面で生じた偏心収差を打ち消すために、自
由曲面で構成しても良い。
【0026】また、形状可変反射面の偏心方向に対し
て、撮像素子の短辺方向が平行になるように配置すれ
ば、形状可変反射面の光線有効径を小さくすることがで
き、かつ、収差補正上も有利なため望ましい。一方、デ
ジタルカメラ等でデザイン上のメリット等の為に、形状
可変反射面の偏心方向に対して撮像素子の長辺方向が平
行になるように配置してもよい。
【0027】また、形状可変反射面を自由曲面となるよ
うに構成すれば、偏心収差の発生量を軽減できることか
ら好ましい。
【0028】また、形状可変反射面をレンズの製作誤差
による光学性能の劣化を補正するような形状に変形する
ように構成すれば、不良品の数を極端に減らすことがで
き、製作コストを抑えることができる。
【0029】その他、形状可変反射面がコンペンセータ
作用のみを有するようにし、その他のレンズ群を介して
パンフォーカスとなるようにズーム光学系を構成して
も、小型化、低コスト化できるので良い。
【0030】なお、本発明で使用する自由曲面とは次の
式(13)で定義されるものである。この定義式のZ軸が自
由曲面の軸となる。 …(13) ここで、式(13)の第1項は球面項、第2項は自由曲面項
である。
【0031】球面項中、 c:頂点の曲率 k:コーニック定数(円錐定数) r=√(X2 +Y2 ) N:2以上の自然数 である。
【0032】自由曲面項は、 ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
【0033】上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、Xの奇数次項
を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面
が1つだけ存在する自由曲面となる。また、Yの奇数次
項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称
面が1つだけ存在する自由曲面となる。
【0034】また、上記の回転非対称な曲面形状の面で
ある自由曲面の他の定義式として、Zernike多項
式により定義できる。この面の形状は次の式(14)により
定義する。その定義式(14)のZ軸がZernike多項
式の軸となる。回転非対称面の定義は、X−Y面に対す
るZの軸の高さの極座標で定義され、AはX−Y面内の
Z軸からの距離、RはZ軸回りの方位角で、Z軸から測
った回転角で表せられる。
【0035】 x=R×cos(A) y=R×sin(A) Z=D2 +D3 Rcos(A)+D4 Rsin(A) +D52 cos(2A)+D6 (R2 −1)+D72 sin(2A) +D83 cos(3A)+D9 (3R3 −2R)cos(A)+D10(3R3 −2R)s in(A)+D113 sin(3A) +D124cos(4A)+D13(4R4 −3R2 )cos(2A) +D14(6R4 −6R2 +1)+D15(4R4 −3R2 )sin(2A) +D164 sin(4A) +D175 cos(5A) +D18(5R5 −4R3 )cos(3A) +D19(10R5 −12R3 +3R)cos(A) +D20(10R5 −12R3 +3R)sin(A) +D21(5R5 −4R3 )sin(3A) +D225 sin(5A) +D236cos(6A)+D24(6R6 −5R4 )cos(4A) +D25(15R6 −20R4 +6R2 )cos(2A) +D26(20R6 −30R4 +12R2 −1) +D27(15R6 −20R4 +6R2 )sin(2A) +D28(6R6 −5R4 )sin(4A) +D296sin(6A) …(14) ただし、Dm(mは2以上の整数)は係数である。な
お、X軸方向に対称な光学系として設計するには、D
4 ,D5 ,D6 、D10,D11,D12,D13,D14
20,D21,D22…を利用する。
【0036】上記定義式は、回転非対称な曲面形状の面
の例示のために示したものであり、他のいかなる定義式
に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
数学的に同値ならば他の定義で曲面形状を表してもよ
い。
【0037】本発明においては、(13)式中のxの奇数時の
項を全て0とすることで、y-z面と平行な対称面を持つ
自由曲面としている。
【0038】次に、本発明の実施例を図面を用いて説明
する。なお、以下の説明において、DMは形状可変反射
面、FFSは自由曲面、WEは広角端、STは中間状
態、TEは望遠端、Soは物点距離を表している。ま
た、偏心面については、光学系の基準面の中心からその
面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向
をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心軸(自由曲面
については、上記(13)式のZ軸を中心とする傾き角(そ
れぞれα,β,γ(°))とが与えられている。その場
合、αとβとγの正はそれぞれの軸の正方向に対して反
時計回りを意味する。
【0039】また、偏心の順序は、X、Y、Z方向の偏
心が行われた後、α、β、γの順で座標系を回転させ
る。その座標系がミラー面のローカル座標となる。その
後、反射された光線の座標系を定義するために、再び
α、β、γの順で座標系を回転させて、定義座標系を定
義する。
【0040】また、反射面の傾きだけを示す場合も、偏
心量としてその面の中心軸の傾き角が与えられている。
【0041】また、データの記載されていない自由曲
面、非球面等に関する項は0である。屈折率について
は、d線(波長587.56nm)に対するものを表記
してある。長さの単位はmmである。
【0042】また、非球面形状は、光軸方向をz、光軸
に直交する方向をyにとり、円錐係数をk、非球面係数
をa、b、c、dとしたとき、次の式(15)で表される。 z=(y2/r)/[1+{1−(1+k)・(y/r)21/2]+ay4 +by6+cy8+dy10 …(15) なお、上記数値データに関する説明は、本発明の各実施
例の数値データに共通である。
【0043】第1実施例 図1は本発明にかかる第1実施例のズーム光学系のレン
ズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角端、
(b)は中間状態、(c)は望遠端の状態を示している。第1
実施例のズーム光学系は、物体側から順に、負パワーを
有する第1群G1と、正パワーを有する第2群G2と、
正パワーを有する第3群G3とからなり、第2群G2を
移動させることにより変倍作用をもたせ、それにより生
じる焦点ずれを、第1群G1中に設けた形状可変ミラー
Mの反射面を介して補正することができるように構成さ
れている。また、第1実施例のズーム光学系は、焦点距
離が6.0mm〜12.0mm、開放Fナンバーが2.8〜
3.6mm、撮像面のサイズが5.3mm×4.0mm、広角
端における水平画角が47.66°、垂直画角が36.
87°、望遠端における水平画角が24.91°、垂直
画角が28.07°に設計されている。
【0044】次に、第1実施例のズーム光学系の数値デ
ータ及び条件式の値を示す。また、第1実施例の撮像光
学系の広角端、中間状態、望遠端ごとの各波長域におけ
る、横収差を表す収差図を図2〜4に、形状可変反射面
に入射する光線を示す状態説明図を図5〜7にそれぞれ
示す。図2〜4中、夫々(a)はX方向画角がゼロ、Y方
向画角がゼロを通る主光線のY方向の横収差、(b)はX
方向画角がゼロ、Y方向画角がゼロを通る主光線のX方
向の横収差、(c)はX方向画角がゼロ、Y負方向最大画
角を通る主光線のY方向の横収差、(d)はX方向画角が
ゼロ、Y負方向最大画角を通る主光線のX方向の横収
差、(e)はX正方向最大画角、Y負方向最大画角を通る
主光線のY方向の横収差、(f)はX正方向最大画角、Y
負方向最大画角を通る主光線のX方向の横収差、(G)は
X正方向最大画角、Y方向画角がゼロを通る主光線のY
方向の横収差、(h)はX正方向最大画角、Y方向画角が
ゼロを通る主光線のX方向の横収差、(i)はX正方向最
大画角、Y正方向最大画角を通る主光線のY方向の横収
差、(j)はX正方向最大画角、Y正方向最大画角を通る
主光線のX方向の横収差、(k)はX方向画角がゼロ、Y
正方向最大画角を通る主光線のY方向の横収差、(l)は
X方向画角がゼロ、Y正方向最大画角を通る主光線のX
方向の横収差を示している。また、図5〜7中、Oは形
状可変反射面の中心を示している。なお、上記収差図の
説明は、本発明の実施例中の収差図に共通である。
【0045】数値データ1 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 12.07 4.00 1.7725 49.6 2 5.96 9.56 3 FFS[1](DM) -4.70 偏心(1) 4 -170.38 -1.81 1.6968 55.5 5 非球面[1] -0.50 6 -7.91 -1.00 1.6086 36.1 7 -5.61 D1 8 絞り面 -0.50 9 -7.98 -4.00 1.7912 28.4 10 3.42 -4.00 1.8467 23.8 11 -15.49 D2 12 非球面[2] -2.27 1.7726 43.6 13 10.71 -1.49 14 5.84 -1.00 1.8329 26.1 15 14.65 -1.00 1.6906 29.5 16 -9.07 -0.53 17 -10.87 -3.79 1.7674 49.9 18 非球面[3] -0.50 19 ∞ -1.44 1.5477 62.8 20 ∞ -0.80 21 ∞ -0.60 1.5163 64.1 22 ∞ -1.38 像 面 ∞ 0.00
【0046】 非球面[1] 曲率半径 26.41 k=0.0000×100 a=3.6555×10-4 b=-6.4240×10-7 c=-4.7211×10-8 d=5.9844×10-10 非球面[2] 曲率半径 -18.21 k=0.0000×100 a=-7.4468×10-5 b=-1.8085×10-5 c=-5.1569×10-7 d=3.4693×10-8 非球面[3] 曲率半径 5.37 k=0.0000×100 a=-2.5655×10-3 b=4.9251×10-5 c=-1.5318×10-6 d=-1.9138×10-8
【0047】 偏心[1] X= 0.00 Y= 0.00 Z= 0.00 α= 45.00 β= 0.00 γ= 0.00
【0048】 [WE] D1 : -9.47 D2 : -0.51 FFS[1] C4 =0.0000×1006 =0.0000×1008 =0.0000×10010=0.0000×10011=0.0000×10013=0.0000×10015=0.0000×100
【0049】 [ST] D1 : -7.68 D2 : -2.30 FFS[1] C4 =-3.6528×10-46 =-4.0771×10-58 =-3.6985×10-610=-2.5020×10-711=-8.7318×10-613=-8.2266×10-615=-4.8478×10-6
【0050】 [TE] D1 : -0.94 D2 : -9.04 FFS[1] C4 =5.5060×10-56 =-3.2403×10-58 =3.2557×10-510=5.2688×10-611=-8.3582×10-513=-7.7416×10-515=-1.8438×10-5
【0051】 条件式の値 [WE] |ψx/φ|=0.0000 |ψy/φ|=0.0000 |η|=0.81 D=13.00 mm [ST] |ψx/φ|=0.00307 |ψy/φ|=0.00034 |η|=0.86 D=11.11 mm [TE] |ψx/φ|=0.00069 |ψy/φ|=0.00041 |η|=1.18 D=8.07 mm
【0052】第2実施例 図8は本発明にかかる第2実施例のズーム光学系のレン
ズ構成を示す光軸に沿う断面図である。第2実施例のズ
ーム光学系は、物体側から順に、負パワーを有する第1
群G1と、絞り面のみの第2群G2と、正パワーを有す
る第3群G3と、正パワーを有する第4群G4とからな
り、第3群G3を移動させることにより変倍作用をもた
せ、それにより生じる焦点ずれを、第1群G1中に設け
た形状可変ミラーMの反射面を介して補正することがで
きるように構成されている。また、第2実施例では、そ
の際、ミラー径を小さく保つように瞳位置が移動するよ
うに構成されている。また、第2実施例のズーム光学系
は、焦点距離が6.0mm〜12.0mm、開放Fナンバー
が2.8〜4.3mm、撮像面のサイズが5.3mm×4.
0mm、広角端における水平画角が47.66°、垂直面
角が36.87°、望遠端における水平画角が24.9
1°、垂直画角が28.07°に設計されている。
【0053】次に、第2実施例のズーム光学系の数値デ
ータ及び条件式の値を示す。また、第2実施例の撮像光
学系の広角端、中間状態、望遠端ごとの各波長域におけ
る、横収差を表す収差図を図9〜11に、形状可変反射
面に入射する光線を示す状態説明図を図12〜14にそ
れぞれ示す。図12〜14中、Oは形状可変反射面の中
心を示している。数値データ2 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 11.98 4.00 1.7910 38.4 2 4.65 6.61 3 FFS[1](DM) -4.00 偏心(1) 4 15.85 -1.54 1.7725 49.6 5 非球面[1] -0.50 6 -18.66 -1.00 1.8304 26.6 7 -12.10 D1 8 絞り面 D2 9 -14.10 -6.16 1.7173 30.0 10 7.67 -1.00 1.8467 23.8 11 -84.69 D3 12 非球面[2] -3.93 1.7754 47.4 13 39.06 -3.25 14 11.87 -1.00 1.7346 27.7 15 49.79 -1.00 1.8467 23.8 16 -7.44 -0.54 17 -8.64 -3.97 1.6820 56.1 18 非球面[3] -0.57 19 ∞ -1.44 1.5477 62.8 20 ∞ -0.80 21 ∞ -0.60 1.5163 64.1 22 ∞ -1.38 像 面 ∞
【0054】 非球面[1] 曲率半径 8.13 k=0.0000×100 a=-2.4592×10-5 b=7.1762×10-6 c=-3.8853×10-7 d=7.7225×10-9 非球面[2] 曲率半径 -13.07 k=0.0000×100 a=-6.6592×10-5 b=2.1610×10-6 c=-7.2551×10-8 d=5.5059×10-10 非球面[3] 曲率半径 6.01 k=0.0000×100 a=-2.6909×10-3 b=7.0023×10-5 c=-1.7726×10-6 d=1.3787×10-10
【0055】 偏心[1] X= 0.00 Y= 0.00 Z= 0.00 α= 45.00 β= 0.00 γ= 0.00
【0056】 [WE] D1 : -3.61 D2 : -13.97 D3 : -0.50 FFS[1] C4 =0.0000×1006 =0.0000×1008 =0.0000×10010=0.0000×10011=0.0000×10013=0.0000×10015=0.0000×100
【0057】 [ST] D1 : -7.87 D2 : -5.94 D3 : -4.27 FFS[1] C4 =-3.1575×10-46 =5.4047×10-68 =-1.4554×10-510=-5.4077×10-611=-1.0082×10-613=-3.9100×10-715=-5.3885×10-6
【0058】 [TE] D1 : -0.69 D2 : -0.50 D3 : -16.89 FFS[1] C4 =-1.5681×10-46 =-1.3345×10-48 =-9.7877×10-610=-3.0864×10-611=-6.5207×10-513=-7.6455×10-515=-9.9537×10-6
【0059】 条件式の値 [WE] |ψx/φ|=0.0000 |ψy/φ|=0.0000 |η|=0.82 D=9.20 mm [ST] |ψx/φ|=0.00265 |ψy/φ|=0.00005 |η|=0.89 D=9.27 mm [TE] |ψx/φ|=0.00198 |ψy/φ|=0.00168 |η|=1.20 D=6.40 mm
【0060】第3実施例 図15は本発明にかかる第3実施例のズーム光学系のレ
ンズ構成を示す光軸に沿う断面図である。第3実施例の
ズーム光学系は、物体側から順に、負パワーを有する第
1群G1と、正パワーを有する第2群G2と、正パワー
を有する第3群G3とからなり、第2群G2を移動させ
ることにより変倍作用をもたせ、それにより生じる焦点
ずれを、第1群G1中に設けた形状可変ミラーMの反射
面を介して補正することができるように構成されてい
る。また、第3実施例では、その際、ミラー径を小さく
する為に、第1群G1中にプリズムPを設け、形状可変
ミラーMの反射面ヘの入射角が小さくなるようにしてい
る。この入射角は55°以下で構成することが望まし
く、40°以下で構成すると更に望ましい。また、第3
実施例のズーム光学系は、焦点距離が6.0mm〜1
2.0mm、開放Fナンバーが2.8〜3.8mm、撮
像面のサイズが5.3mm×4.0mm、広角端におけ
る水平画角が47.66°、垂直面角が36.87°、
望遠端における水平画角が24.91°、垂直画角が2
8.07°に設計されている。
【0061】次に、第3実施例のズーム光学系の数値デ
ータ及び条件式の値を示す。また、第3実施例の撮像光
学系の広角端、中間状態、望遠端ごとの各波長域におけ
る、横収差を表す収差図を図16〜18に、形状可変反
射面に入射する光線を示す状態説明図を図19〜21に
それぞれ示す。図19〜21中、Oは形状可変反射面の
中心を示している。なお、第3実施例では、偏心の原点
は、第3面の座標を原点とし、第9面以降は、偏心
(1)を座標原点としている。数値データ3 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 15.38 3.80 1.7368 52.0 2 7.14 3.42 3 FFS[1] 0.00 1.5254 56.2 4 ∞ 0.00 偏心(1) 1.5254 56.2 5 FFS[2] 0.00 偏心(2) 6 FFS[3] 0.00 偏心(3) 7 FFS[2] 0.00 偏心(2) 1.5254 56.2 8 ∞ 0.50 偏心(1) 9 6.33 1.00 1.6567 57.2 10 非球面[1] 1.22 11 9.80 1.23 1.8466 23.8 12 16.88 D1 13 絞り面 0.50 14 6.30 3.80 1.7748 32.0 15 -2.65 3.80 1.8466 23.8 16 26.15 D2 17 非球面[2] 1.03 1.4907 67.5 18 5.26 3.30 19 7.19 3.64 1.7612 49.9 20 -30.76 1.00 1.8459 23.8 21 16.83 0.56 22 18.17 2.19 1.6821 56.1 23 非球面[3] 0.50 24 ∞ 1.44 1.5477 62.8 25 ∞ 0.80 26 ∞ 0.60 1.5163 64.1 27 ∞ 1.39 像 面 ∞ 0.00
【0062】 非球面[1] 曲率半径 3.91 k=0.0000×100 a=-1.2268×10-3 b=-2.1917×10-4 c=1.6701×10-5 d=-1.1442×10-6 非球面[2] 曲率半径 161.20 k=0.0000×100 a=1.0967×10-3 b=1.8687×10-5 c=6.3331×10-6 d=-3.1901×10-7 非球面[3] 曲率半径 -5.27 k=0.0000×100 a=5.7769×10-3 b=-1.9362×10-4 c=8.0712×10-6 d=-4.6917×10-8
【0063】 FFS[1] C4 =7.7408×10-36 =1.2130×10-28 =-9.5088×10-510=4.9058×10-511=6.6613×10-513=-1.5596×10-615=4.3465×10-5 FFS[2] C4 =-3.8674×10-46 =-4.3299×10-48 =5.3805×10-5
【0064】 偏心[1] X= 0.00 Y= 2.50 Z= 12.80 α=-60.00 β= 0.00 γ= 0.00 偏心[2] X= 0.00 Y= 4.57 Z= 11.60 α=-90.00 β= 0.00 γ= 0.00 偏心[3] X= 0.00 Y= 4.76 Z= 11.36 α=-90.00 β= 0.00 γ= 0.00
【0065】 [WE] D1 : 6.09 D2 : 0.54 FFS[3] C4 =0.0000×1006 =0.0000×1008 =0.0000×10010=0.0000×10011=0.0000×10013=0.0000×10015=0.0000×100
【0066】 [ST] D1 : 4.94 D2 : 1.69 FFS[3] C4 =-3.1791×10-46 =-1.1944×10-38 =-1.5277×10-510=3.3405×10-511=6.2822×10-613=4.5325×10-515=4.3404×10-5
【0067】 [TE] D1 : 0.57 D2 : 6.06 FFS[3] C4 =-9.6676×10-46 =-1.5055×10-38 =-1.9864×10-510=1.6222×10-511=1.3029×10-413=2.7205×10-415=9.9496×10-5
【0068】 条件式の値 [WE] |ψx/φ|=0.0000 |ψy/φ|=0.0000 |η|=0.69 D=9.20 mm [ST] |ψx/φ|=0.00267 |ψy/φ|=0.01004 |η|=0.81 D=7.08 mm [TE] |ψx/φ|=0.01219 |ψy/φ|=0.01899 |η|=1.11 D=4.89 mm
【0069】第4実施例 図22は本発明にかかる第4実施例のズーム光学系のレ
ンズ構成を示す光軸に沿う断面図である。第4実施例の
ズーム光学系は、物体側から順に、負パワーを有する第
1群G1と、正パワーを有する第2群G2と、正パワー
を有する第3群G3と、正パワーを有する第4群G4と
からなり、第2群G2を移動させることにより変倍作用
をもたせ、それにより生じる焦点ずれを、第3群G3を
移動させることで補正することができ、また、第1群G
1中に設けた形状可変ミラーMの反射面を介してフォー
カシングを行うことができるように構成されている。ま
た、第4実施例のズーム光学系は、焦点距離が6.1m
m〜14.3mm、開放Fナンバーが2.8〜4.2m
m、撮像面のサイズが5.3mm×4.0mm、広角端
における水平画角が47.31°、垂直画角が36.5
9°、望遠端における水平画角が21.07°、垂直画
角が15.98°に設計されている。
【0070】次に、第4実施例のズーム光学系の数値デ
ータ及び条件式の値を示す。また、第4実施例の撮像光
学系の広角端、中間状態、望遠端ごとの各波長域におけ
る、横収差を表す収差図を図23〜25に、形状可変反
射面に入射する光線を示す状態説明図を図26〜28に
それぞれ示す。図26〜28中、Oは形状可変反射面の
中心を示している。数値データ4 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 28.08 1.50 1.7725 49.6 2 7.72 9.50 3 FFS[1] -5.89 偏心(1) 4 -12.26 -1.00 1.7725 49.6 5 非球面[1] -1.23 6 -11.87 -5.93 1.7697 26.0 7 -26.90 D1 8 絞り面 -0.50 9 -19.52 -6.00 1.6909 55.7 10 8.52 -1.00 1.7927 37.7 11 38.37 D2 12 非球面[2] -6.00 1.7135 53.9 13 14.55 -0.75 14 18.27 -1.22 1.8182 29.3 15 -58.64 -1.05 1.7454 51.4 16 -57.48 D3 17 -53.58 -6.00 1.4878 70.1 18 非球面[3] -0.50 19 ∞ -1.44 1.5477 62.8 20 ∞ -0.80 21 ∞ -0.60 1.5163 64.1 22 ∞ -1.34 像 面 ∞ 0.00
【0071】 非球面[1] 曲率半径 -6.52 k=-8.4413×10-1 a=3.1018×10-5 b=-9.0911×10-7 c=4.6008×10-8 d=-7.2232×10-10 非球面[2] 曲率半径 -26.78 k=-4.1909×10-1 a=6.8294×10-5 b=-1.2811×10-7 c=3.4132×10-8 d=-5.8522×10-10 非球面[3] 曲率半径 118.63 k=-7.3566×103 a=-3.4192×10-4 b=-1.2533×10-4 c=1.0897×10-5 d=-3.5236×10-7
【0072】 FFS[1] C4 =0.0000×1006 =0.0000×1008 =0.0000×10010=0.0000×10011=0.0000×10013=0.0000×10015=0.0000×100
【0073】 偏心[1] X= 0.00 Y= 0.00 Z= 0.00 α= 45.00 β= 0.00 γ= 0.00
【0074】 [WE / So=∞] D1 : -14.38 D2 : -2.56 D3 : -8.20 FFS[1] C4 =0.0000×1006 =0.0000×1008 =0.0000×100
【0075】 [ST / So=∞] D1 : -6.20 D2 : -5.24 D3 : -13.70 FFS[1] C4 =0.0000×1006 =0.0000×1008 =0.0000×100
【0076】 [TE / So=∞] D1 : -0.80 D2 : -1.30 D3 : -23.04 FFS[1] C4 =0.0000×1006 =0.0000×1008 =0.0000×100
【0077】 [WE / So=300mm] D1 : -14.38 D2 : -2.56 D3 : -8.20 FFS[1] C4 =-3.8497×10-46 =-1.7444×10-48 =-1.3688×10-5
【0078】 [ST / So=300mm] D1 : -6.20 D2 : -5.24 D3 : -13.70 FFS[1] C4 =-4.1117×10-46 =-2.0527×10-48 =-1.3665×10-5
【0079】 [TE / So=300mm] D1 : -0.80 D2 : -1.30 D3 : -23.04 FFS[1] C4 =-4.2915×10-46 =-2.1052×10-48 =-1.6682×10-5
【0080】 条件式の値 [WE / So=∞mm] |ψx/φ|=0.0000 |ψy/φ|=0.0000 |η|=0.67 D=12.75 mm [ST / So=∞mm] |ψx/φ|=0.00000 |ψy/φ|=0.00000 |η|=1.06 D=10.33 mm [TE / So=∞mm] |ψx/φ|=0.00000 |ψy/φ|=0.00000 |η|=1.60 D=10.49 mm [WE / So=300mm] |ψx/φ|=0.00243 |ψy/φ|=0.00243 D=12.75 mm [ST / So=300mm] |ψx/φ|=0.00346 |ψy/φ|=0.00173 D=10.33 mm [TE / So=300mm] |ψx/φ|=0.00541 |ψy/φ|=0.00265 D=10.49 mm 上記実施例では、軸上物体からの軸上入射光と、同光線
が撮像素子へ入射する時の光線との成す角が、90°±
5°あるいは60°±5°になっている。このようにす
ることで機械設計が容易になるメリットがある。
【0081】以上のような本発明によるズーム光学系
は、フィルムカメラ、デジタルカメラ、テレビカメラ、
携帯端末用のカメラ、監視カメラ、ロボットの眼、電子
内視鏡等に適用可能である。また、上述のズーム光学系
では、レンズ群中に反射面を有する構成のズーム光学系
について説明したが、反射面を有しない構成のズーム光
学系についても可変形状面を備えた光学素子、例えば、
可変焦点レンズ等を用いて構成すれば、小型化、低コス
ト化、省電力化、作動音の静音化等の効果を達成するこ
とが可能である。更に、可変形状面を有しない可変焦点
ミラーを上記実施例に用いても良い。なお、可変焦点ミ
ラーについては、その一例を図54を用いて後述する。
【0082】次に、本発明のズーム光学系に適用可能な
可変ミラー、可変焦点レンズの構成例について説明す
る。
【0083】図29は本発明のズーム光学系に適用可能
な可変ミラーとして光学特性可変ミラーを用いたデジタ
ルカメラのケプラー式ファインダーの概略構成図であ
る。本実施例の構成は、もちろん、銀塩フィルムカメラ
にも使うことができる。まず、光学特性可変形状鏡40
9について説明する。
【0084】光学特性可変形状鏡409は、アルミコー
ティングされた薄膜(反射面)409aと複数の電極4
09bからなる光学特性可変形状鏡(以下、単に可変形
状鏡と言う。)であり、411は各電極409bにそれ
ぞれ接続された複数の可変抵抗器、412は可変抵抗器
411と電源スイッチ413を介して薄膜409aと電
極409b間に接続された電源、414は複数の可変抵
抗器411の抵抗値を制御するための演算装置、41
5,416及び417はそれぞれ演算装置414に接続
された温度センサー、湿度センサー及び距離センサー
で、これらは図示のように配設されて1つの光学装置を
構成している。
【0085】なお、対物レンズ902、接眼レンズ90
1、及び、プリズム404、二等辺直角プリズム40
5、ミラー406及び可変形状鏡の各面は、平面でなく
てもよく、球面、回転対称非球面の他、光軸に対して偏
心した球面、平面、回転対称非球面、あるいは、対称面
を有する非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称
面のない非球面、自由曲面、微分不可能な点又は線を有
する面等、いかなる形状をしていてもよく、さらに、反
射面でも屈折面でも光に何らかの影響を与え得る面なら
ばよい。以下、これらの面を総称して拡張曲面という。
【0086】また、薄膜409aは、例えば、P.Rai-ch
oudhury編、Handbook of MichrolithoGraphy, Michrom
achininG and Michrofabrication, Volume 2:Michroma
chininG and Michrofabrication,P495,FiG.8.58, SPI
E PRESS刊やOptics Communication, 140巻(1997年)P1
87〜190に記載されているメンブレインミラーのよう
に、複数の電極409bとの間に電圧が印加されると、
静電気力により薄膜409aが変形してその面形状が変
化するようになっており、これにより、観察者の視度に
合わせたピント調整ができるだけでなく、さらに、レン
ズ901,902及び/又はプリズム404、二等辺直
角プリズム405、ミラー406の温度や湿度変化によ
る変形や屈折率の変化、あるいは、レンズ枠の伸縮や変
形及び光学素子、枠等の部品の組立誤差による結像性能
の低下が抑制され、常に適正にピント調整並びにピント
調整で生じた収差の補正が行われ得る。なお、電極40
9bの形は、例えば図31、32に示すように、薄膜4
09aの変形のさせ方に応じて選べばよい。
【0087】本実施例によれば、物体からの光は、対物
レンズ902及びプリズム404の各入射面と射出面で
屈折され、可変形状鏡409で反射され、プリズム40
4を透過して、二等辺直角プリズム405でさらに反射
され(図29中、光路中の+印は、紙面の裏側へ向かっ
て光線が進むことを示している。)、ミラー406で反
射され、接眼レンズ901を介して眼に入射するように
なっている。このように、レンズ901,902、プリ
ズム404,405、及び、可変形状鏡409によっ
て、本実施例の光学装置の観察光学系を構成しており、
これらの各光学素子の面形状と肉厚を最適化することに
より、物体面の収差を最小にすることができるようにな
っている。
【0088】すなわち、反射面としての薄膜409aの
形状は、結像性能が最適になるように演算装置414か
らの信号により各可変抵抗器411の抵抗値を変化させ
ることにより制御される。すなわち、演算装置414
へ、温度センサー415、湿度センサー416及び距離
サンサー417から周囲温度及び湿度並びに物体までの
距離に応じた大きさの信号が入力され、演算装置414
は、これらの入力信号に基づき周囲の温度及び湿度条件
と物体までの距離による結像性能の低下を補償すべく、
薄膜409aの形状が決定されるような電圧を電極40
9bに印加するように、可変抵抗器411の抵抗値を決
定するための信号を出力する。このように、薄膜409
aは電極409bに印加される電圧すなわち静電気力で
変形させられるため、その形状は状況により非球面を含
む様々な形状をとり、印加される電圧の極性を変えれば
凸面とすることもできる。なお、距離センサー417は
なくてもよく、その場合、固体撮像素子408からの像
の信号の高周波成分が略最大になるように、デジタルカ
メラの撮像レンズ403を動かし、その位置から逆に物
体距離を算出し、可変形状鏡を変形させて観察者の眼に
ピントが合うようにすればよい。
【0089】また、薄膜409aをポリイミド等の合成
樹脂で製作すれば、低電圧でも大きな変形が可能である
ので好都合である。なお、プリズム404と可変形状鏡
409を一体的に形成してユニット化することができ
る。
【0090】また、図示を省略したが、可変形状鏡40
9の基板上に固体撮像素子408をリソグラフィープロ
セスにより一体的に形成してもよい。
【0091】また、レンズ901,902、プリズム4
04,405、ミラー406は、プラスチックモールド
等で形成することにより任意の所望形状の曲面を容易に
形成することができ、製作も簡単である。なお、本実施
例の撮像装置では、レンズ901,902がプリズム4
04から離れて形成されているが、レンズ901,90
2を設けることなく収差を除去することができるように
プリズム404,405、ミラー406、可変形状鏡4
09を設計すれば、プリズム404,405、可変形状
鏡409は1つの光学ブロックとなり、組立が容易とな
る。また、レンズ901,902、プリズム404,4
05、ミラー406の一部あるいは全部をガラスで作製
してもよく、このように構成すれば、さらに精度の良い
撮像装置が得られる。
【0092】なお、図29の例では、演算装置414、
温度センサー415、湿度センサー416、距離センサ
ー417を設け、温湿度変化、物体距離の変化等も可変
形状鏡409で補償するようにしたが、そうではなくて
もよい。つまり、演算装置414、温度センサー41
5、湿度センサー416、距離センサー417を省き、
観察者の視度変化のみを可変形状鏡409で補正するよ
うにしてもよい。
【0093】図30は本発明のズーム光学系にかかる可
変ミラーとして適用可能な可変形状鏡409の他の実施
例を示す概略構成図である。本実施例の可変形状鏡は、
薄膜409aと電極409bとの間に圧電素子409c
が介装されていて、これらが支持台423上に設けられ
ている。そして、圧電素子409cに加わる電圧を各電
極409b毎に変えることにより、圧電素子409cに
部分的に異なる伸縮を生じさせて、薄膜409aの形状
を変えることができるようになっている。電極409b
の形は、図31に示すように、同心分割であってもよい
し、図32に示すように、矩形分割であってもよく、そ
の他、適宜の形のものを選択することができる。図30
中、424は演算装置414に接続された振れ(ブレ)
センサーであって、例えばデジタルカメラの振れを検知
し、振れによる像の乱れを補償するように薄膜409a
を変形させるべく、演算装置414及び可変抵抗器41
1を介して電極409bに印加される電圧を変化させ
る。このとき、温度センサー415、湿度センサー41
6及び距離センサー417からの信号も同時に考慮さ
れ、ピント合わせ、温湿度補償等が行われる。この場
合、薄膜409aには圧電素子409cの変形に伴う応
力が加わるので、薄膜409aの厚さはある程度厚めに
作られて相応の強度を持たせるようにするのがよい。
【0094】図33は本発明のズーム光学系にかかる可
変ミラーとして適用可能な可変形状鏡409のさらに他
の実施例を示す概略構成図である。本実施例の可変形状
鏡は、薄膜409aと電極409bの間に介置される圧
電素子が逆方向の圧電特性を持つ材料で作られた2枚の
圧電素子409c及び409c’で構成されている点
で、図30に示された実施例の可変形状鏡とは異なる。
すなわち、圧電素子409cと409c’が強誘電性結
晶で作られているとすれば、結晶軸の向きが互いに逆に
なるように配置される。この場合、圧電素子409cと
409c’は電圧が印加されると逆方向に伸縮するの
で、薄膜409aを変形させる力が図30に示した実施
例の場合よりも強くなり、結果的にミラー表面の形を大
きく変えることができるという利点がある。
【0095】圧電素子409c,409c’に用いる材
料としては、例えばチタン酸バリウム、ロッシエル塩、
水晶、電気石、リン酸二水素カリウム(KDP)、リン
酸二水素アンモニウム(ADP)、ニオブ酸リチウム等
の圧電物質、同物質の多結晶体、同物質の結晶、PbZ
rO3とPbTiO3の固溶体の圧電セラミックス、二フ
ッ化ポリビニール(PVDF)等の有機圧電物質、上記
以外の強誘電体等があり、特に有機圧電物質はヤング率
が小さく、低電圧でも大きな変形が可能であるので、好
ましい。なお、これらの圧電素子を利用する場合、厚さ
を不均一にすれば、上記実施例において薄膜409aの
形状を適切に変形させることも可能である。
【0096】また、圧電素子409c,409c’の材
質としては、ポリウレタン、シリコンゴム、アクリルエ
ラストマー、PZT、PLZT、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)等の高分子圧電体、シアン化ビニリデン共
重合体、ビニリデンフルオライドとトリフルオロエチレ
ンの共重合体等が用いられる。圧電性を有する有機材料
や、圧電性を有する合成樹脂、圧電性を有するエラスト
マー等を用いると可変形状鏡面の大きな変形が実現でき
てよい。
【0097】なお、図30、34の圧電素子409cに
電歪材料、例えば、アクリルエラストマー、シリコンゴ
ム等を用いる場合には、圧電素子409cを別の基板4
09c−1と電歪材料409c−2を貼り合わせた構造
にしてもよい。
【0098】図34は本発明のズーム光学系にかかる可
変ミラーとして適用可能な可変形状鏡409のさらに他
の実施例を示す概略構成図である。本実施例の可変形状
鏡は、圧電素子409cが薄膜409aと電極409d
とにより挟持され、薄膜409aと電極409d間に演
算装置414により制御される駆動回路425を介して
電圧が印加されるようになっており、さらにこれとは別
に、支持台423上に設けられた電極409bにも演算
装置414により制御される駆動回路425を介して電
圧が印加されるように構成されている。したがって、本
実施例では、薄膜409aは電極409dとの間に印加
される電圧と電極409bに印加される電圧による静電
気力とにより二重に変形され得、上記実施例に示した何
れのものよりもより多くの変形パターンが可能であり、
かつ、応答性も速いという利点がある。
【0099】そして、薄膜409a、電極409d間の
電圧の符号を変えれば、可変形状鏡を凸面にも凹面にも
変形させることができる。その場合、大きな変形を圧電
効果で行ない、微細な形状変化を静電気力で行なっても
よい。また、凸面の変形には圧電効果を主に用い、凹面
の変形には静電気力を主に用いてもよい。なお、電極4
09dは電極409bのように複数の電極から構成され
てもよい。この様子を図34に示した。なお、本願で
は、圧電効果と電歪効果、電歪をすべてまとめて圧電効
果と述べている。従って、電歪材料も圧電材料に含むも
のとする。
【0100】図35は本発明のズーム光学系にかかる可
変ミラーとして適用可能な可変形状鏡409のさらに他
の実施例を示す概略構成図である。本実施例の可変形状
鏡は、電磁気力を利用して反射面の形状を変化させ得る
ようにしたもので、支持台423の内部底面上には永久
磁石426が、頂面上には窒化シリコン又はポリイミド
等からなる基板409eの周縁部が載置固定されてお
り、基板409eの表面にはアルミニウム等の金属コー
トで作られた薄膜409aが付設されていて、可変形状
鏡409を構成している。基板409eの下面には複数
のコイル427が配設されており、これらのコイル42
7はそれぞれ駆動回路428を介して演算装置414に
接続されている。したがって、各センサー415,41
6,417,424からの信号によって演算装置414
において求められる光学系の変化に対応した演算装置4
14からの出力信号により、各駆動回路428から各コ
イル427にそれぞれ適当な電流が供給されると、永久
磁石426との間に働く電磁気力で各コイル427は反
発又は吸着され、基板409e及び薄膜409aを変形
させる。
【0101】この場合、各コイル427はそれぞれ異な
る量の電流を流すようにすることもできる。また、コイ
ル427は1個でもよいし、永久磁石426を基板40
9eに付設しコイル427を支持台423の内部底面側
に設けるようにしてもよい。また、コイル427はリソ
グラフィー等の手法で作るとよく、さらに、コイル42
7には強磁性体よりなる鉄心を入れるようにしてもよ
い。
【0102】この場合、薄膜コイル427の巻密度を、
図36に示すように、場所によって変化させることによ
り、基板409e及び薄膜409aに所望の変形を与え
るようにすることもできる。また、コイル427は1個
でもよいし、また、これらのコイル427には強磁性体
よりなる鉄心を挿入してもよい。
【0103】図37は本発明のズーム光学系にかかる可
変ミラーとして適用可能な可変形状鏡409のさらに他
の実施例を示す概略構成図である。本実施例の可変形状
鏡では、基板409eは鉄等の強磁性体で作られてお
り、反射膜としての薄膜409aはアルミニウム等から
なっている。この場合、薄膜コイルを設けなくてもすむ
から、構造が簡単で、製造コストを低減することができ
る。また、電源スイッチ413を切換え兼電源開閉用ス
イッチに置換すれば、コイル427に流れる電流の方向
を変えることができ、基板409e及び薄膜409aの
形状を自由に変えることができる。図38は本実施例に
おけるコイル427の配置を示し、図39はコイル42
7の他の配置例を示しているが、これらの配置は、図3
5に示した実施例にも適用することができる。なお、図
40は、図35に示した実施例において、コイル427
の配置を図39に示したようにした場合に適する永久磁
石426の配置を示している。すなわち、図40に示す
ように、永久磁石426を放射状に配置すれば、図35
に示した実施例に比べて、微妙な変形を基板409e及
び薄膜409aに与えることができる。また、このよう
に電磁気力を用いて基板409e及び薄膜409aを変
形させる場合(図35及び図37の実施例)は、静電気
力を用いた場合よりも低電圧で駆動できるという利点が
ある。
【0104】以上いくつかの可変形状鏡の実施例を述べ
たが、ミラーの形を変形させるのに、図34の例に示す
ように、2種類以上の力を用いてもよい。つまり静電気
力、電磁力、圧電効果、磁歪、流体の圧力、電場、磁
場、温度変化、電磁波等のうちから2つ以上を同時に用
いて可変形状鏡を変形させてもよい。つまり2つ以上の
異なる駆動方法を用いて光学特性可変光学素子を作れ
ば、大きな変形と微細な変形とを同時に実現でき、精度
の良い鏡面が実現できる。また、形状可変ミラーの変形
する部分の外形は、軸上光線の入射面に平行な方向に長
い形状とするのが好ましく、このように構成すれば、収
差補正に有利な楕円面に近い形状に変形させやすいとい
う利点がある。上記入射面に長い形状としては、トラッ
ク形状、多角形、楕円等が利用できる。
【0105】図41は本発明のさらに他の実施例に係
る、ズーム光学系を用いた撮像装置に適用可能な可変ミ
ラーとして可変形状鏡409を用いた撮像系、例えば携
帯電話のデジタルカメラ、カプセル内視鏡、電子内視
鏡、パソコン用デジタルカメラ、PDA用デジタルカメ
ラ等に用いられる撮像系の概略構成図である。本実施例
の撮像系は、可変形状鏡409と、レンズ902と、固
体撮像素子408と、制御系103とで一つの撮像ユニ
ット104を構成している。本実施例の撮像ユニット1
04では、レンズ102を通った物体からの光は可変形
状鏡409で集光され、固体撮像素子408の上に結像
する。可変形状鏡409は、光学特性可変光学素子の一
種であり、可変焦点ミラーとも呼ばれている。
【0106】本実施例によれば、物体距離が変わっても
可変形状鏡409を変形させることでピント合わせをす
ることができ、レンズをモータ等で駆動する必要がな
く、小型化、軽量化、低消費電力化の点で優れている。
また、撮像ユニット104は本発明の撮像系としてすべ
ての実施例で用いることができる。また、可変形状鏡4
09を複数用いることでズーム、変倍の撮像系、光学系
を作ることができる。なお、図41では、制御系103
にコイルを用いたトランスの昇圧回路を含む制御系の構
成例を示している。特に積層型圧電トランスを用いる
と、小型化できてよい。昇圧回路は本発明のすべての電
気を用いる可変形状鏡、可変焦点レンズに用いることが
できるが、特に静電気力、圧電効果を用いる場合の可変
形状鏡、可変焦点レンズに有用である。
【0107】図42は本発明のズーム光学系に係る可変
ミラーとして適用可能なさらに他の実施例に係る、マイ
クロポンプ180で流体161を出し入れし、ミラー面
を変形させる可変形状鏡188の概略構成図である。本
実施例によれば、ミラー面を大きく変形させることが可
能になるというメリットがある。マイクロポンプ180
は、例えば、マイクロマシンの技術で作られた小型のポ
ンプで、電力で動くように構成されている。マイクロマ
シンの技術で作られたポンプの例としては、熱変形を利
用したもの、圧電材料を用いたもの、静電気力を用いた
ものなどがある。
【0108】図43は本発明のズーム光学系に用いる可
変ミラーに適用可能なマイクロポンプの一実施例を示す
概略構成図である。本実施例のマイクロポンプ180で
は、振動板181は静電気力、圧電効果等の電気力によ
り振動する。図43では静電気力により振動する例を示
しており、図43中、182,183は電極である。ま
た、点線は変形した時の振動板181を示している。振
動板181の振動に伴い、2つの弁184,185が開
閉し、流体161を右から左へ送るようになっている。
【0109】本実施例の可変形状鏡188では、反射膜
189が流体161の量に応じて凹凸に変形すること
で、可変形状鏡として機能する。可変形状鏡188は流
体161で駆動されている。流体としては、シリコンオ
イル、空気、水、ゼリー、等の有機物、無機物を用いる
ことができる。
【0110】なお、静電気力、圧電効果を用いた可変形
状鏡、可変焦点レンズなどにおいては、駆動用に高電圧
が必要になる場合がある。その場合には、例えば図41
に示すように、昇圧用のトランス、あるいは圧電トラン
ス等を用いて制御系を構成するとよい。また、反射用の
薄膜409aは、変形しない部分にも設けておくと、可
変形状鏡の形状を干渉計等で測定する場合に、基準面と
して使うことができ便利である。
【0111】図44は本発明にかかるズーム光学系に適
用可能な可変焦点レンズの原理的構成を示す図である。
この可変焦点レンズ511は、第1,第2の面としての
レンズ面508a,508bを有する第1のレンズ51
2aと、第3,第4の面としてのレンズ面509a,5
09bを有する第2のレンズ512bと、これらレンズ
間に透明電極513a,513bを介して設けた高分子
分散液晶層514とを有し、入射光を第1,第2のレン
ズ512a,512bを経て収束させるものである。透
明電極513a,513bは、スイッチ515を介して
交流電源516に接続して、高分子分散液晶層514に
交流電界を選択的に印加するようにする。なお、高分子
分散液晶層514は、それぞれ液晶分子517を含む球
状、多面体等の任意の形状の多数の微小な高分子セル5
18を有して構成し、その体積は、高分子セル518を
構成する高分子および液晶分子517がそれぞれ占める
体積の和に一致させる。
【0112】ここで、高分子セル518の大きさは、例
えば球状とする場合、その平均の直径Dを、使用する光
の波長をλとするとき、例えば、 2nm≦D≦λ/5 …(16) とする。すなわち、液晶分子517の大きさは、2nm
程度以上であるので、平均の直径Dの下限値は、2nm
以上とする。また、Dの上限値は、可変焦点レンズ51
1の光軸方向における高分子分散液晶層514の厚さt
にも依存するが、λに比べて大きいと、高分子の屈折率
と液晶分子517の屈折率との差により、高分子セル5
18の境界面で光が散乱して高分子分散液晶層514が
不透明になってしまうため、後述するように、好ましく
はλ/5以下とする。可変焦点レンズが用いられる光学
製品によっては高精度を要求しない場合もあり、そのと
きDはλ以下でよい。なお、高分子分散液晶層514の
透明度は、厚さtが厚いほど悪くなる。
【0113】また、液晶分子517は、例えば、一軸性
のネマティック液晶分子を用いる。この液晶分子517
の屈折率楕円体は、図45に示すような形状となり、 nox=noy=no …(17) である。ただし、noは常光線の屈折率を示し、nox
よびnoyは、常光線を含む面内での互いに直交する方向
の屈折率を示す。
【0114】ここで、図44に示すように、スイッチ5
15をオフ、すなわち高分子分散液晶層514に電界を
印加しない状態では、液晶分子517が様々な方向を向
いているので、入射光に対する高分子分散液晶層514
の屈折率は高く、屈折力の強いレンズとなる。これに対
し、図46に示すように、スイッチ515をオンとして
高分子分散液晶層514に交流電界を印加すると、液晶
分子517は、屈折率楕円体の長軸方向が可変焦点レン
ズ511の光軸と平行となるように配向するので、屈折
率が低くなり、屈折力の弱いレンズとなる。
【0115】なお、高分子分散液晶層514に印加する
電圧は、例えば、図47に示すように、可変抵抗器51
9により段階的あるいは連続的に変化させることもでき
る。このようにすれば、印加電圧が高くなるにつれて、
液晶分子517は、その楕円長軸が徐々に可変焦点レン
ズ511の光軸と平行となるように配向するので、屈折
力を段階的あるいは連続的に変えることができる。
【0116】ここで、図44に示す状態、すなわち高分
子分散液晶層514に電界を印加しない状態での、液晶
分子517の平均屈折率nLC’は、図45に示すように
屈折率楕円体の長軸方向の屈折率をnzとすると、およ
そ (nox+noy+nZ)/3≡nLC’ …(18) となる。また、上記(17)式が成り立つときの平均屈折率
LCは、nzを異常光線の屈折率neと表して、 (2no+ne)/3≡nLC …(19) で与えられる。このとき、高分子分散液晶層514の屈
折率nAは、高分子セル518を構成する高分子の屈折
率をnPとし、高分子分散液晶層514の体積に占める
液晶分子517の体積の割合をffとすると、マックス
ウェル・ガーネットの法則により、 nA=ff・nLC’+(1−ff)nP …(20) で与えられる。
【0117】したがって、図47に示すように、レンズ
512aおよび512bの内側の面、すなわち高分子分
散液晶層514側の面の曲率半径を、それぞれR1およ
びR2とすると、可変焦点レンズ511の焦点距離f
1は、 1/f1=(nA−1)(1/R1−1/R2) …(21) で与えられる。なお、R1およびR2は、曲率中心が像点
側にあるとき、正とする。また、レンズ512aおよび
512bの外側の面による屈折は除いている。つまり、
高分子分散液晶層514のみによるレンズの焦点距離
が、(21)式で与えられる。
【0118】また、常光線の平均屈折率を、 (nox+noy)/2=no’ …(22) とすれば、図46に示す状態、すなわち高分子分散液晶
層514に電界を印加した状態での、高分子分散液晶層
514の屈折率nBは、 nB=ff・no’+(1−ff)nP …(23) で与えられるので、この場合の高分子分散液晶層514
のみによるレンズの焦点距離f2は、 1/f2=(nB−1)(1/R1−1/R2) …(24) で与えられる。なお、高分子分散液晶層514に、図4
6におけるよりも低い電圧を印加する場合の焦点距離
は、(21)式で与えられる焦点距離f1と、(24)式で与え
られる焦点距離f2との間の値となる。
【0119】上記(21)および(24)式から、高分子分散液
晶層514による焦点距離の変化率は、 |(f2−f1)/f2|=|(nB−nA)/(nB−1)| …(25) で与えられる。したがって、この変化率を大きくするに
は、|nB−nA|を大きくすればよい。ここで、 nB−nA=ff(no’−nLC’) …(26) であるから、|no’−nLC’|を大きくすれば、変化
率を大きくすることができる。実用的には、nBが、
1.3〜2程度であるから、 0.01≦|no’−nLC’|≦10 …(27) とすれば、ff=0.5のとき、高分子分散液晶層51
4による焦点距離を、0.5%以上変えることができる
ので、効果的な可変焦点レンズを得ることができる。な
お、|no’−nLC’|は、液晶物質の制限から、10
を越えることはできない。
【0120】次に、上記(16)式の上限値の根拠について
説明する。「Solar EnerGy Materials and Solar Cell
s」31巻,Wilson and Eck,1993, Eleevier Science Publ
ishers B.v.発行の第197 〜214 頁、「Transmission va
riation usinG scatterinG/transparent switchinG
films 」には、高分子分散液晶の大きさを変化させたと
きの透過率τの変化が示されている。そして、かかる文
献の第206 頁、図6には、高分子分散液晶の半径をrと
し、t=300μm、ff=0.5、nP =1.45、
LC=1.585、λ=500nmとするとき、透過率
τは、理論値で、r=5nm(D=λ/50、D・t=
λ・6μm(ただし、Dおよびλの単位はnm、以下も
同じ))のときτ≒90%となり、r=25nm(D=
λ/10)のときτ≒50%になることが示されてい
る。
【0121】ここで、例えば、t=150μmの場合を
推定してみると、透過率τがtの指数関数で変化すると
仮定して、t=150μmの場合の透過率τを推定して
みると、r=25nm(D=λ/10、D・t=λ・1
5μm)のときτ≒71%となる。また、t=75μm
の場合は、同様に、r=25nm(D=λ/10、D・
t=λ・7.5μm)のときτ≒80%となる。
【0122】これらの結果から、 D・t≦λ・15μm …(28) であれば、τは70%〜80%以上となり、レンズとし
て十分実用になる。したがって、例えば、t=75μm
の場合は、D≦λ/5で、十分な透過率が得られること
になる。
【0123】また、高分子分散液晶層514の透過率
は、nPの値がnLC’の値に近いほど良くなる。一方、
o’とnPとが異なる値になると、高分子分散液晶層5
14の透過率は悪くなる。図44の状態と図46の状態
とで、平均して高分子分散液晶層514の透過率が良く
なるのは、 nP=(no’+nLC’)/2 …(29) を満足するときである。
【0124】ここで、可変焦点レンズ511は、レンズ
として使用するものであるから、図44の状態でも、図
46の状態でも、透過率はほぼ同じで、かつ高い方が良
い。そのためには、高分子セル518を構成する高分子
の材料および液晶分子517の材料に制限があるが、実
用的には、 no’≦nP≦nLC’ …(30) とすればよい。
【0125】上記(29)式を満足すれば、上記(28)式は、
さらに緩和され、 D・t≦λ・60μm …(31) であれば良いことになる。なぜなら、フレネルの反射則
によれば、反射率は屈折率差の2乗に比例するので、高
分子セル518を構成する高分子と液晶分子517との
境界での光の反射、すなわち高分子分散液晶層514の
透過率の減少は、およそ上記の高分子と液晶分子517
との屈折率の差の2乗に比例するからである。
【0126】以上は、no’≒1.45、nLC’≒1.
585の場合であったが、より一般的に定式化すると、 D・t≦λ・15μm・(1.585−1.45)2/(nu−nP2 …(32) であればよい。ただし、(nu−nP2は、(nLC’−
P2と(no’−nP2とのうち、大きい方である。
【0127】また、可変焦点レンズ511の焦点距離変
化を大きくするには、ffの値が大きい方が良いが、f
f=1では、高分子の体積がゼロとなり、高分子セル5
18を形成できなくなるので、 0.1≦ff≦0.999 …(33) とする。一方、ffは、小さいほどτは向上するので、
上記(32)式は、好ましくは、 4×10-6〔μm〕2≦D・t≦λ・45μm・(1.585−1.45)2/(nu−nP)2…(34) とする。なお、tの下限値は、図44から明らかなよう
に、t=Dで、Dは、上述したように2nm以上である
ので、D・tの下限値は、(2×10-3μm)2、すな
わち4×10-6〔μm〕2となる。
【0128】なお、物質の光学特性を屈折率で表す近似
が成り立つのは、「岩波科学ライブラリー8 小惑星が
やってくる」向井正著,1994,岩波書店発行の第58頁に
記載されているように、Dが10nm〜5nmより大き
い場合である。また、Dが500λを越えると、光の散
乱は幾何学的となり、高分子セル518を構成する高分
子と液晶分子517との界面での光の散乱がフレネルの
反射式に従って増大するので、Dは、実用的には、 7nm≦D≦500λ …(35) とする。
【0129】図48は図47に示す可変焦点レンズ51
1を用いたデジタルカメラ用の撮像光学系の構成を示す
ものである。この撮像光学系においては、物体(図示せ
ず)の像を、絞り521、可変焦点レンズ511および
レンズ522を介して、例えばCCDよりなる固体撮像
素子523上に結像させる。なお、図48では、液晶分
子の図示を省略してある。
【0130】かかる撮像光学系によれば、可変抵抗器5
19により可変焦点レンズ511の高分子分散液晶層5
14に印加する交流電圧を調整して、可変焦点レンズ5
11の焦点距離を変えることより、可変焦点レンズ51
1およびレンズ522を光軸方向に移動させることな
く、例えば、無限遠から600mmまでの物体距離に対
して、連続的に合焦させることが可能となる。
【0131】図49は本発明にかかるズーム光学系に適
用可能な可変焦点回折光学素子の一例の構成を示す図で
ある。この可変焦点回折光学素子531は、平行な第
1,第2の面532a,532bを有する第1の透明基
板532と、光の波長オーダーの溝深さを有する断面鋸
歯波状のリング状回折格子を形成した第3の面533a
および平坦な第4の面533bを有する第2の透明基板
533とを有し、入射光を第1,第2の透明基板53
2,533を経て出射させるものである。第1,第2の
透明基板532,533間には、図44で説明したと同
様に、透明電極513a,513bを介して高分子分散
液晶層514を設け、透明電極513a,513bをス
イッチ515を経て交流電源516に接続して、高分子
分散液晶層514に交流電界を印加するようにする。
【0132】かかる構成において、可変焦点回折光学素
子531に入射する光線は、第3の面533aの格子ピ
ッチをpとし、mを整数とすると、 psinθ=mλ …(36) を満たす角度θだけ偏向されて出射される。また、溝深
さをh、透明基板33の屈折率をn33とし、kを整数と
すると、 h(nA−n33)=mλ …(37) h(nB−n33)=kλ …(38) を満たせば、波長λで回折効率が100%となり、フレ
アの発生を防止することができる。
【0133】ここで、上記(37)および(38)式の両辺の差
を求めると、 h(nA−nB)=(m−k)λ …(39) が得られる。したがって、例えば、λ=500nm、n
A=1.55、nB=1.5とすると、 0.05h=(m−k)・500nm となり、m=1,k=0とすると、 h=10000nm=10μm となる。この場合、透明基板533の屈折率n33は、上
記(37)式から、n33=1.5であればよい。また、可変
焦点回折光学素子531の周辺部における格子ピッチp
を10μmとすると、θ≒2.87°となり、Fナンバ
ーが10のレンズを得ることができる。
【0134】かかる可変焦点回折光学素子531は、高
分子分散液晶層514への印加電圧のオン・オフで光路
長が変わるので、例えば、レンズ系の光束が平行でない
部分に配置して、ピント調整を行うのに用いたり、レン
ズ系全体の焦点距離等を変えるのに用いることができ
る。
【0135】なお、この実施形態において、上記(37)〜
(39)式は、実用上、 0.7mλ≦h(nA−n33)≦1.4mλ …(40) 0.7kλ≦h(nB−n33)≦1.4kλ …(41) 0.7(m−k)λ≦h(nA−nB)≦1.4(m−k)λ …(42) を満たせば良い。
【0136】また、ツイストネマティック液晶を用いる
可変焦点レンズもある。図50および図51は、この場
合の可変焦点眼鏡550の構成を示すものであり、可変
焦点レンズ551は、レンズ552および553と、こ
れらレンズの内面上にそれぞれ透明電極513a,51
3bを介して設けた配向膜539a,539bと、これ
ら配向膜間に設けたツイストネマティック液晶層554
とを有して構成し、その透明電極513a,513bを
可変抵抗器519を経て交流電源516に接続して、ツ
イストネマティック液晶層554に交流電界を印加する
ようにする。
【0137】かかる構成において、ツイストネマティッ
ク液晶層554に印加する電圧を高くすると、液晶分子
555は、図51に示すようにホメオトロピック配向と
なり、図50に示す印加電圧が低いツイストネマティッ
ク状態の場合に比べて、ツイストネマティック液晶層5
54の屈折率は小さくなり、焦点距離が長くなる。
【0138】ここで、図50に示すツイストネマティッ
ク状態における液晶分子555の螺旋ピッチPは、光の
波長λに比べて同じ程度か十分小さくする必要があるの
で、例えば、 2nm≦P≦2λ/3 …(43) とする。なお、この条件の下限値は、液晶分子の大きさ
で決まり、上限値は、入射光が自然光の場合に、図50
の状態でツイストネマティック液晶層554が等方媒質
として振る舞うために必要な値であり、この上限値の条
件を満たさないと、可変焦点レンズ551は偏光方向に
よって焦点距離の異なるレンズとなり、これがため二重
像が形成されてぼけた像しか得られなくなる。
【0139】図52(a)は、本発明にかかるズーム光学
系に適用可能な可変偏角プリズムの構成を示すものであ
る。この可変偏角プリズム561は、第1,第2の面5
62a,562bを有する入射側の第1の透明基板56
2と、第3,第4の面563a,563bを有する出射
側の平行平板状の第2の透明基板563とを有する。入
射側の透明基板562の内面(第2の面)562bは、
フレネル状に形成し、この透明基板562と出射側の透
明基板563との間に、図44で説明したと同様に、透
明電極513a,513bを介して高分子分散液晶層5
14を設ける。透明電極513a,513bは、可変抵
抗器519を経て交流電源516に接続し、これにより
高分子分散液晶層514に交流電界を印加して、可変偏
角プリズム561を透過する光の偏角を制御するように
する。なお、図52(a)では、透明基板562の内面5
62bをフレネル状に形成したが、例えば、図52(b)
に示すように、透明基板562および563の内面を相
対的に傾斜させた傾斜面を有する通常のプリズム状に形
成することもできるし、あるいは図49に示した回折格
子状に形成することもできる。回折格子状に形成する場
合には、上記の(36)〜(42)式が同様にあてはまる。
【0140】かかる構成の可変偏角プリズム561は、
例えば、TVカメラ、デジタルカメラ、フィルムカメ
ラ、双眼鏡等のブレ防止用として有効に用いることがで
きる。この場合、可変偏角プリズム561の屈折方向
(偏向方向)は、上下方向とするのが望ましいが、さら
に性能を向上させるためには、2個の可変偏角プリズム
561を偏向方向を異ならせて、例えば図53に示すよ
うに、上下および左右の直交する方向で屈折角を変える
ように配置するのが望ましい。なお、図52および図5
3では、液晶分子の図示を省略してある。
【0141】図54は本発明にかかるズーム光学系に適
用可能な可変焦点レンズを応用した可変焦点ミラーを示
すものである。この可変焦点ミラー565は、第1,第
2の面566a,566bを有する第1の透明基板56
6と、第3,第4の面567a,567bを有する第2
の透明基板567とを有する。第1の透明基板566
は、平板状またはレンズ状に形成して、内面(第2の
面)566bに透明電極513aを設け、第2の透明基
板567は、内面(第3の面)567aを凹面状に形成
して、該凹面上に反射膜568を施し、さらにこの反射
膜568上に透明電極513bを設ける。透明電極51
3a,513b間には、図44で説明したと同様に、高
分子分散液晶層514を設け、これら透明電極513
a,513bをスイッチ515および可変抵抗器519
を経て交流電源516に接続して、高分子分散液晶層5
14に交流電界を印加するようにする。なお、図54で
は、液晶分子の図示を省略してある。
【0142】かかる構成によれば、透明基板566側か
ら入射する光線は、反射膜568により高分子分散液晶
層514を折り返す光路となるので、高分子分散液晶層
514の作用を2回もたせることができると共に、高分
子分散液晶層514への印加電圧を変えることにより、
反射光の焦点位置を変えることができる。この場合、可
変焦点ミラー565に入射した光線は、高分子分散液晶
層514を2回透過するので、高分子分散液晶層514
の厚さの2倍をtとすれば、上記の各式を同様に用いる
ことができる。なお、透明基板566または567の内
面を、図49に示したように回折格子状にして、高分子
分散液晶層514の厚さを薄くすることもできる。この
ようにすれば、散乱光をより少なくできる利点がある。
【0143】なお、以上の説明では、液晶の劣化を防止
するため、電源として交流電源516を用いて、液晶に
交流電界を印加するようにしたが、直流電源を用いて液
晶に直流電界を印加するようにすることもできる。ま
た、液晶分子の方向を変える方法としては、電圧を変化
させること以外に、液晶にかける電場の周波数、液晶に
かける磁場の強さ・周波数、あるいは液晶の温度等を変
化させることによってもよい。以上に示した実施形態に
おいて、高分子分散液晶は液状ではなく固体に近いもの
もあるので、その場合はレンズ512a,512bの一
方、透明基板532、レンズ538、レンズ552,5
53の一方、図52(a)における透明基板563、図5
2(b)における透明基板562,563の一方、透明基
板566,567の一方はなくてもよい。なお、本願で
は図54のような、形状の変化しない可変焦点ミラー
も、可変形状鏡の中に含めるものとする。
【0144】図55は本発明のズーム光学系に適用可能
な可変焦点レンズのさらに他の実施例に係る、可変焦点
レンズ140を用いた撮像ユニット141の概略構成図
である。撮像ユニット141は本発明の撮像系として用
いることができる。本実施例では、レンズ102と可変
焦点レンズ140とで、撮像レンズを構成している。そ
して、この撮像レンズと固体撮像素子408とで撮像ユ
ニット141を構成している。可変焦点レンズ140
は、透明部材142と圧電性のある合成樹脂等の柔らか
い透明物質143とで、光を透過する流体あるいはゼリ
ー状物質144を挟んで構成されている。
【0145】流体あるいはゼリー状物質144として
は、シリコンオイル、弾性ゴム、ゼリー、水等を用いる
ことができる。透明物質143の両面には透明電極14
5が設けられており、回路103’を介して電圧を加え
ることで、透明物質143の圧電効果により透明物質1
43が変形し、可変焦点レンズ140の焦点距離が変わ
るようになっている。従って、本実施例によれば、物体
距離が変わった場合でも光学系をモーター等で動かすこ
となくフォーカスができ、小型、軽量、消費電力が少な
い点で優れている。
【0146】なお、図55中、145は透明電極、14
6は流体をためるシリンダーである。また、透明物質1
43の材質としては、ポリウレタン、シリコンゴム、ア
クリルエラストマー、PZT、PLZT、ポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)等の高分子圧電体、シアン化ビニ
リデン共重合体、ビニリデンフルオライドとトリフルオ
ロエチレンの共重合体等が用いられる。圧電性を有する
有機材料や、圧電性を有する合成樹脂、圧電性を有する
エラストマー等を用いると可変焦点レンズ面の大きな変
形が実現できてよい。可変焦点レンズには透明な圧電材
料を用いるとよい。
【0147】なお、図55の例で、可変焦点レンズ14
0は、シリンンダー146を設けるかわりに、図56に
示すように、支援部材147を設けてシリンダー146
を省略した構造にしてもよい。支援部材147は、間に
透明電極145を挟んで、透明物質143の一部の周辺
部分を固定している。本実施例によれば、透明物質14
3に電圧をかけることによって、透明物質143が変形
しても、図57に示すように、可変焦点レンズ140全
体の体積が変わらないように変形するため、シリンダー
146が不要になる。なお、図56、57中、148は
変形可能な部材で、弾性体、アコーディオン状の合成樹
脂または金属等でできている。
【0148】図55、56に示す実施例では、電圧を逆
に印加すると透明物質143は逆向きに変形するので凹
レンズにすることも可能である。なお、透明物質143
に電歪材料、例えば、アクリルエラストマー、シリコン
ゴム等を用いる場合は、透明物質143を透明基板と電
歪材料を貼り合わせた構造にするとよい。
【0149】図58は本発明のズーム光学系に適用可能
な可変焦点レンズのさらに他の実施例に係る、マイクロ
ポンプ160で流体161を出し入れし、レンズ面を変
形させる可変焦点レンズ167の概略構成図である。マ
イクロポンプ160は、例えば、マイクロマシンの技術
で作られた小型のポンプで、電力で動くように構成され
ている。流体161は、透明基板163と、弾性体16
4との間に挟まれている。図58中、165は弾性体1
64を保護するための透明基板で、設けなくてもよい。
マイクロマシンの技術で作られたポンプの例としては、
熱変形を利用したもの、圧電材料を用いたもの、静電気
力を用いたものなどがある。
【0150】そして、図43で示したようなマイクロポ
ンプ180を、例えば、図58に示す可変焦点レンズに
用いるマイクロポンプ160のように、2つ用いればよ
い。
【0151】なお、静電気力、圧電効果を用いた可変焦
点レンズなどにおいては、駆動用に高電圧が必要になる
場合がある。その場合には、昇圧用のトランス、あるい
は圧電トランス等を用いて制御系を構成するとよい。特
に積層型圧電トランスを用いると小型にできてよい。
【0152】図59は本発明にかかるズーム光学系に適
用可能な光学特性可変光学素子の他の実施例であって圧
電材料200を用いた可変焦点レンズ201の概略構成
図である。圧電材料200には透明物質143と同様の
材料が用いられており、圧電材料200は、透明で柔ら
かい基板202の上に設けられている。なお、基板20
2には、合成樹脂、有機材料を用いるのが望ましい。本
実施例においては、2つの透明電極59を介して電圧を
圧電材料200に加えることで圧電材料200は変形
し、図59において凸レンズとしての作用を持ってい
る。
【0153】なお、基板202の形をあらかじめ凸状に
形成しておき、かつ、2つの透明電極59のうち、少な
くとも一方の電極の大きさを基板202と異ならせてお
く、例えば、一方の透明電極59を基板202よりも小
さくしておくと、電圧を切ったときに、図60に示すよ
うに、2つの透明電極59が対向する所定部分だけが凹
状に変形して凹レンズの作用を持つようになり、可変焦
点レンズとして動作する。このとき基板202は、流体
161の体積が変化しないように変形するので、液溜1
68が不要になるというメリットがある。
【0154】本実施例では、流体161を保持する基板
の一部分を圧電材料で変形させて、液溜168を不要と
したところに大きなメリットがある。なお、図58の実
施例にも言えることであるが、透明基板163,165
はレンズとして構成しても、或いは平面で構成してもよ
い。
【0155】図61は本発明にかかるズーム光学系に適
用可能な光学特性可変光学素子のさらに他の実施例であ
って圧電材料からなる2枚の薄板200A,200Bを
用いた可変焦点レンズの概略構成図である。本実施例の
可変焦点レンズは、薄板200Aと200Bの材料の方
向性を反転させることで、変形量を大きくし、大きな可
変焦点範囲が得られるというメリットがある。なお、図
61中、204はレンズ形状の透明基板である。本実施
例においても、紙面の右側の透明電極59は基板202
よりも小さく形成されている。
【0156】なお、図59〜図61の実施例において、
基板202、薄板200,200A,200Bの厚さを
不均一にして、電圧を掛けたときの変形のさせかたをコ
ントロールしてもよい。そのようにすれば、レンズの収
差補正等もすることができ、便利である。
【0157】図62は本発明にかかるズーム光学系に適
用可能な可変焦点レンズのさらに他の実施例を示す概略
構成図である。本実施例の可変焦点レンズ207は、例
えばシリコンゴムやアクリルエラストマー等の電歪材料
206を用いて構成されている。本実施例の構成によれ
ば、電圧が低いときには、図62に示すように、凸レン
ズとして作用し、電圧を上げると、図63に示すよう
に、電歪材料206が上下方向に伸びて左右方向に縮む
ので、焦点距離が伸びる。従って、可変焦点レンズとし
て動作する。本実施例の可変焦点レンズによれば、大電
源を必要としないので消費電力が小さくて済むというメ
リットがある。
【0158】図64は本発明にかかるズーム光学系に適
用可能な光学特性可変光学素子のさらに他の実施例であ
ってフォトメカニカル効果を用いた可変焦点レンズの概
略構成図である。本実施例の可変焦点レンズ214は、
透明弾性体208,209でアゾベンゼン210が挟ま
れており、アゾベンゼン210には、透明なスペーサー
211を経由して光が照射されるようになっている。図
64中、212,213はそれぞれ中心波長がλ1,λ2
の例えばLED、半導体レーザー等の光源である。
【0159】本実施例において、中心波長がλ1の光が
図65(a)に示すトランス型のアゾベンゼンに照射され
ると、アゾベンゼン210は、図65(b)に示すシス型
に変化して体積が減少する。このため、可変焦点レンズ
214の形状はうすくなり、凸レンズ作用が減少する。
一方、中心波長がλ2の光がシス型のアゾベンゼン21
0に照射されると、アゾベンゼン210はシス型からト
ランス型に変化して、体積が増加する。このため、可変
焦点レンズ214の形状は厚くなり、凸レンズ作用が増
加する。このようにして、本実施例の光学素子214は
可変焦点レンズとして作用する。また、可変焦点レンズ
214では、透明弾性体208,209の空気との境界
面で光が全反射するので外部に光がもれず、効率がよ
い。なお、レンズとして利用する光の波長は可視光に限
らず赤外光等でもよい。また、アゾベンゼン210とし
ては、アゾベンゼンと他の液体の混合物を用いてもよ
い。
【0160】図66は本発明にかかるズーム光学系に可
変ミラーとして適用可能な可変形状鏡のさらに他の実施
例を示す概略構成図である。本実施例では、デジタルカ
メラに用いられるものとして説明する。なお、図66
中、411は可変抵抗器、414は演算装置、415は
温度センサー、416は湿度センサー、417は距離セ
ンサー、424は振れセンサーである。本実施例の可変
形状鏡45は、アクリルエラストマー等の有機材料から
なる電歪材料453と間を隔てて分割電極409bを設
け、電歪材料453の上に順に電極452、変形可能な
基板451を設け、さらにその上に入射光を反射するア
ルミニウム等の金属からなる反射膜450を設けて構成
されている。このように構成すると、分割電極409b
を電歪材料453と一体化した場合に比べて、反射膜4
50の面形状が滑らかになり、光学的に収差を発生させ
にくくなるというメリットがある。なお、変形可能な基
板451と電極452の配置は逆でも良い。また、図6
6中、449は光学系の変倍、あるいはズームを行なう
釦であり、可変形状鏡45は、釦449を使用者が押す
ことで反射膜450の形を変形させて、変倍あるいは、
ズームをすることができるように演算装置414を介し
て制御されている。なお、アクリルエラストマー等の有
機材料からなる電歪材料のかわりに既に述べたチタン酸
バリウム等の圧電材料を用いてもよい。
【0161】最後に、本発明で用いる用語の定義を述べ
ておく。
【0162】光学装置とは、光学系あるいは光学素子を
含む装置のことである。光学装置単体で機能しなくても
よい。つまり、装置の一部でもよい。
【0163】光学装置には、撮像装置、観察装置、表示
装置、照明装置、信号処理装置等が含まれる。
【0164】撮像装置の例としては、フィルムカメラ、
デジタルカメラ、ロボットの眼、レンズ交換式デジタル
一眼レフカメラ、テレビカメラ、動画記録装置、電子動
画記録装置、カムコーダ、VTRカメラ、電子内視鏡等
がある。デジカメ、カード型デジカメ、テレビカメラ、
VTRカメラ、動画記録カメラなどはいずれも電子撮像
装置の一例である。
【0165】観察装置の例としては、顕微鏡、望遠鏡、
眼鏡、双眼鏡、ルーペ、ファイバースコープ、ファイン
ダー、ビューファインダー等がある。
【0166】表示装置の例としては、液晶ディスプレ
イ、ビューファインダー、ゲームマシン(ソニー社製プ
レイステーション)、ビデオプロジェクター、液晶プロ
ジェクター、頭部装着型画像表示装置(head mo
unted display:HMD)、PDA(携帯
情報端末)、携帯電話等がある。
【0167】照明装置の例としては、カメラのストロ
ボ、自動車のヘッドライト、内視鏡光源、顕微鏡光源等
がある。
【0168】信号処理装置の例としては、携帯電話、パ
ソコン、ゲームマシン、光ディスクの読取・書込装置、
光計算機の演算装置等がある。
【0169】なお、本願の光学系は小型軽量なので、電
子撮像装置、信号処理装置、特に、デジタルカメラ、携
帯電話の撮像系に用いると効果がある。
【0170】撮像素子は、例えばCCD、撮像管、固体
撮像素子、写真フィルム等を指す。また、平行平面板は
プリズムの1つに含まれるものとする。観察者の変化に
は、視度の変化を含むものとする。被写体の変化には、
被写体となる物体距離の変化、物体の移動、物体の動
き、振動、物体のぶれ等を含むものとする。
【0171】拡張曲面の定義は以下の通りである。球
面、平面、回転対称非球面のほか、光軸に対して偏心し
た球面、平面、回転対称非球面、あるいは対称面を有す
る非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称面のな
い非球面、自由曲面、微分不可能な点、線を有する面
等、いかなる形をしていても良い。反射面でも、屈折面
でも、光になんらかの影響を与えうる面ならば良い。本
発明では、これらを総称して拡張曲面と呼ぶことにす
る。
【0172】光学特性可変光学素子とは、可変焦点レン
ズ、可変形状鏡、面形状の変わる偏光プリズム、頂角可
変プリズム、光偏向作用の変わる可変回折光学素子、つ
まり可変HOE,可変DOE等を含む。
【0173】可変焦点レンズには、焦点距離が変化せ
ず、収差量が変化するような可変レンズも含むものとす
る。可変形状鏡についても同様である。要するに、光学
素子で、光の反射、屈折、回折等の光偏向作用が変化し
うるものを光学特性可変光学素子と呼ぶ。
【0174】情報発信装置とは、携帯電話、固定式の電
話、ゲームマシン、テレビ、ラジカセ、ステレオ等のリ
モコンや、パソコン、パソコンのキーボード、マウス、
タッチパネル等の何らかの情報を入力し、送信すること
ができる装置を指す。撮像装置のついたテレビモニタ
ー、パソコンのモニター、ディスプレイも含むものとす
る。情報発信装置は、信号処理装置の中に含まれる。
【0175】以上説明したように、本発明の光学系は、
特許請求の範囲に記載された発明の他に、次に示すよう
な特徴も備えている。
【0176】(1)次の条件式を満足することを特徴と
する請求項1又は2に記載のズーム光学系。 0.01 < |η| < 3.0 ただし、ηはバリエータ群の倍率である。
【0177】(2)電力を消費しないでバリエータ群を
移動させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2
に記載のズーム光学系を用いた撮像装置。
【0178】(3)形状可変反射面の光線有効径をDと
するとき、次の条件式を満足することを特徴とする請求
項1又は2に記載のズーム光学系。D < 20.0
mm
【0179】(4)次の条件式を満足することを特徴と
する請求項3に記載のズーム光学系。 0 ≦ |ψx/φ| < 0.1 0 ≦ |ψy/φ| < 0.1 ただし、ψxは形状可変反射面の偏心方向に垂直な軸の
パワー、ψyは形状可変反射面の偏心方向に平行な軸の
パワー、φは光学系全系のパワーである。
【0180】(5)次の条件式を満足することを特徴と
する請求項3に記載のズーム光学系。 0 ≦ |ψx/φ| < 0.05 0 ≦ |ψy/φ| < 0.05 ただし、ψxは形状可変反射面の偏心方向に垂直な軸の
パワー、ψyは形状可変反射面の偏心方向に平行な軸の
パワー、φは光学系全系のパワーである。
【0181】(6)バリエータを1つのレンズ群で構成
したことを特徴とする請求項1〜3、上記(1)、
(3)〜(5)のいずれかに記載のズーム光学系。
【0182】(7)次の条件式を満足することを特徴と
する請求項1又は2に記載のズーム光学系。 0.1 < |η| < 2.0 ただし、ηはバリエータ群の倍率である。
【0183】(8)次の条件式を満足することを特徴と
する請求項1又は2に記載のズーム光学系。 0.5 < |η| < 1.7 ただし、ηはバリエータ群の倍率である。
【0184】(9)形状可変反射面の光線有効径をDと
するとき、次の条件式を満足することを特徴とする請求
項1又は2に記載のズーム光学系。 D < 17.0 mm
【0185】(10)形状可変反射面の光線有効径をD
とするとき、次の条件式を満足することを特徴とする請
求項1又は2に記載のズーム光学系。 D < 15.0 mm
【0186】(11)ズーム時において、絞り面を独立
に移動させて、形状可変反射面の近くに配置するように
したことを特徴とする請求項1〜3、上記(1)、
(3)〜(10)のいずれかに記載のズーム光学系。
【0187】(12)プリズムを用いて、形状可変反射
面への光線入射角度が小さくなるようにしたことを特徴
とする請求項1〜3、上記(1)、(3)〜(11)の
いずれかに記載のズーム光学系。
【0188】(13)前記プリズムの屈折面および反射
面が自由曲面で構成されていることを特徴とする上記
(12)に記載のズーム光学系。
【0189】(14)撮像素子の短辺方向が、形状可変
反射面の偏心方向に対して平行になるように配置したこ
とを特徴とする請求項1〜3、上記(1)、(3)〜
(13)のいずれかに記載のズーム光学系。
【0190】(15)形状可変反射面を自由曲面となる
ように構成したことを特徴とする請求項1〜3、上記
(1)、(3)〜(14)のいずれかに記載のズーム光
学系。
【0191】(16)形状可変反射面をレンズあるいは
レンズ系の製作誤差による光学性能の劣化を補正するよ
うな形状に変形するように構成したことを特徴とする請
求項1〜3、上記(1)、(3)〜(15)のいずれか
に記載のズーム光学系。
【0192】(17)形状可変反射面がコンペンセータ
作用のみを有するようにし、その他のレンズ群を介して
パンフォーカスとなるように構成されたズーム光学系。
【0193】(18)請求項1〜3、上記(1)、
(3)〜(17)のいずれかに記載のズーム光学系を用
いた撮像装置。
【0194】(19)可変ミラーと軸対称レンズを備
え、撮像素子の長辺方向が、前記可変ミラーの偏心方向
に対して平行になるように配置したことを特徴とする光
学系。
【0195】(20)可変ミラーと軸対称レンズとを備
え、撮像素子の長辺方向が、前記可変ミラーの偏心方向
に対して平行になるように配置したことを特徴とする請
求項1〜3、上記(1)、(3)〜(11)のいずれか
に記載のズーム光学系。
【0196】(21)可変ミラーと、移動するレンズ群
とを備え、前記可変ミラーが、コンペセータとして機能
し、移動するレンズ群で変倍を行うことを特徴とするパ
ンフォーカスなズーム光学系。
【0197】(22)1つ以上の移動するレンズ群と、
可変ミラーとを備え、変倍を行うことを特徴とするズー
ム光学系。
【0198】(23)2つ以上の移動するレンズ群と、
可変ミラーとを備え、変倍を行うことを特徴とするズー
ム光学系。
【0199】(24)最も変倍に寄与する、移動するレ
ンズ群が凸作用を有することを特徴とする上記(20)
〜(23)のいずれかに記載の光学系。
【0200】(25)最も変倍に寄与する、移動するレ
ンズ群が凹作用を有することを特徴とする上記(20)
〜(23)のいずれかに記載の光学系。
【0201】(26)ズーム時に絞りが移動することを
特徴とする上記(20)〜(25)のいずれかに記載の
光学系。
【0202】(27)ズーム時に移動するレンズ群と共
に絞りが移動することを特徴とする上記(20)〜(2
6)のいずれかに記載の光学系。
【0203】(28)フォーカス時に可変ミラーだけを
動作させてフォーカスを行うことを特徴とする請求項1
〜3、上記(20)〜(27)のいずれかに記載のズー
ム光学系。
【0204】(29)軸上物体からの軸上入射光と、撮
像素子への軸上入射光とのなす角が90°±5°あるい
は60°±5°であることを特徴とする請求項1〜3、
上記(20)〜(28)のいずれかに記載の光学系。
【0205】(30)形状の変化しない反射面を有し、
可変ミラーへの軸上光線入射角が55°以下であること
を特徴とする請求項1〜3、上記(20)〜(28)の
いずれかに記載のズーム光学系。
【0206】(31)プリズムを有し、可変ミラーへの
軸上光線入射角が55°以下であることを特徴とする請
求項1〜3、上記(20)〜(28)のいずれかに記載
のズーム光学系。
【0207】(32)非球面レンズを有することを特徴
とする請求項1〜3、上記(1)〜(31)のいずれか
に記載のズーム光学系。
【0208】(33)1つ又は2つ以上のレンズに2つ
以上の非球面を設けたことを特徴とする請求項1〜3、
上記(1)〜(32)のいずれかに記載の光学系。
【0209】(34)形状可変ミラーの変形するミラー
面が、有機材料からなることを特徴とする請求項1〜
3、上記(1)〜(33)のいずれかに記載の光学系。
【0210】(35)形状可変ミラーの変形するミラー
面が、ポリイミドからなることを特徴とする請求項1〜
3、上記(1)〜(33)のいずれかに記載の光学系。
【0211】(36)形状可変ミラーの変形するミラー
面が、光の入射面に平行な方向に長い形状であることを
特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(35)のいず
れかに記載の光学系。
【0212】(37)変形するミラー面の形状が凸でな
いことを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(3
6)のいずれかに記載の光学系。
【0213】(38)形状可変ミラーが静電気力、電磁
気力、圧電効果、電歪、流体のいずれかで駆動されるこ
とを特徴とする請求項1〜3、上記(1)〜(37)の
いずれかに記載の光学系。
【0214】(39)請求項1〜3、上記(1)〜(3
8)のいずれかに記載の光学系を用いたことを特徴とす
る電子撮像装置。
【0215】(40)請求項1〜3、上記(1)〜(3
9)のいずれかに記載の光学系を用いたことを特徴とす
るデジタルカメラ。
【0216】(41)上記(39)を備えたことを特徴
とする携帯電話。
【0217】
【発明の効果】本発明のズーム光学系によれば、消費電
力が小さく、音が静かで、応答時間が短くなり、機械的
構造が簡単となり、コストダウンに寄与することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1実施例のズーム光学系のレ
ンズ構成を示す光軸に沿う断面図であり、(a)は広角
端、(b)は中間状態、(c)は望遠端の状態を示している。
【図2】第1実施例の撮像光学系の広角端での各波長域
における、横収差を表す収差図である。
【図3】第1実施例の撮像光学系の中間状態での各波長
域における、横収差を表す収差図である。
【図4】第1実施例の撮像光学系の望遠端での各波長域
における、横収差を表す収差図である。
【図5】第1実施例の撮像光学系の広角端での各波長域
における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説明
図である。
【図6】第1実施例の撮像光学系の中間状態での各波長
域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説
明図である。
【図7】第1実施例の撮像光学系の望遠端での各波長域
における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説明
図である。
【図8】本発明にかかる第2実施例のズーム光学系のレ
ンズ構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図9】第2実施例の撮像光学系の広角端での各波長域
における、横収差を表す収差図である。
【図10】第2実施例の撮像光学系の中間状態での各波
長域における、横収差を表す収差図である。
【図11】第2実施例の撮像光学系の望遠端での各波長
域における、横収差を表す収差図である。
【図12】第2実施例の撮像光学系の広角端での各波長
域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説
明図である。
【図13】第2実施例の撮像光学系の中間状態での各波
長域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態
説明図である。
【図14】第2実施例の撮像光学系の望遠端での各波長
域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説
明図である。
【図15】本発明にかかる第3実施例のズーム光学系の
レンズ構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図16】第3実施例の撮像光学系の広角端での各波長
域における、横収差を表す収差図である。
【図17】第3実施例の撮像光学系の中間状態での各波
長域における、横収差を表す収差図である。
【図18】第3実施例の撮像光学系の望遠端での各波長
域における、横収差を表す収差図である。
【図19】第3実施例の撮像光学系の広角端での各波長
域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説
明図である。
【図20】第3実施例の撮像光学系の中間状態での各波
長域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態
説明図である。
【図21】第3実施例の撮像光学系の望遠端での各波長
域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説
明図である。
【図22】本発明にかかる第4実施例のズーム光学系の
レンズ構成を示す光軸に沿う断面図である。
【図23】第4実施例の撮像光学系の広角端での各波長
域における、横収差を表す収差図である。
【図24】第4実施例の撮像光学系の中間状態での各波
長域における、横収差を表す収差図である。
【図25】第4実施例の撮像光学系の望遠端での各波長
域における、横収差を表す収差図である。
【図26】第4実施例の撮像光学系の広角端での各波長
域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説
明図である。
【図27】第4実施例の撮像光学系の中間状態での各波
長域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態
説明図である。
【図28】第4実施例の撮像光学系の望遠端での各波長
域における形状可変反射面に入射する光線を示す状態説
明図である。
【図29】本発明のズーム光学系に適用可能な可変ミラ
ーとして光学特性可変ミラーを用いたデジタルカメラの
ケプラー式ファインダーの概略構成図である。
【図30】本発明のズーム光学系にかかる可変ミラーと
して適用可能な可変形状鏡409の他の実施例を示す概
略構成図である。
【図31】図30の実施例の可変形状鏡に用いる電極の
一形態を示す説明図である。
【図32】図30の実施例の可変形状鏡に用いる電極の
他の形態を示す説明図である。
【図33】本発明のズーム光学系にかかる可変ミラーと
して適用可能な可変形状鏡409のさらに他の実施例を
示す概略構成図である。
【図34】本発明のズーム光学系にかかる可変ミラーと
して適用可能な可変形状鏡409のさらに他の実施例を
示す概略構成図である。
【図35】本発明のズーム光学系にかかる可変ミラーと
して適用可能な可変形状鏡409のさらに他の実施例を
示す概略構成図である。
【図36】図35の実施例における薄膜コイル427の
巻密度の状態を示す説明図である。
【図37】本発明のズーム光学系にかかる可変ミラーと
して適用可能な可変形状鏡409のさらに他の実施例を
示す概略構成図である。
【図38】図37の実施例におけるコイル427の一配
置例を示す説明図である。
【図39】図37の実施例におけるコイル427の他の
配置例を示す説明図である。
【図40】図35に示した実施例において、コイル42
7の配置を図39に示したようにした場合に適する永久
磁石426の配置を示す説明図である。
【図41】本発明のさらに他の実施例に係る、ズーム光
学系を用いた撮像装置に適用可能な可変ミラーとして可
変形状鏡409を用いた撮像系、例えば携帯電話のデジ
タルカメラ、カプセル内視鏡、電子内視鏡、パソコン用
デジタルカメラ、PDA用デジタルカメラ等に用いられ
る撮像系の概略構成図である。
【図42】本発明のズーム光学系に係る可変ミラーとし
て適用可能なさらに他の実施例に係る、マイクロポンプ
180で流体161を出し入れし、ミラー面を変形させ
る可変ミラーとして用いる可変形状鏡188の概略構成
図である。
【図43】本発明のズーム光学系に用いる可変ミラーに
適用可能なマイクロポンプの一実施例を示す概略構成図
である。
【図44】本発明にかかるズーム光学系に適用可能な可
変焦点レンズの原理的構成を示す図である。
【図45】一軸性のネマティック液晶分子の屈折率楕円
体を示す図である。
【図46】図42に示す高分子分散液晶層に電界を印加
状態を示す図である。
【図47】図44に示す高分子分散液晶層への印加電圧
を可変にする場合の一例の構成を示す図である。
【図48】図47に示す可変焦点レンズ511を用いた
デジタルカメラ用の撮像光学系の構成を示す図である。
【図49】本発明にかかるズーム光学系に適用可能な可
変焦点回折光学素子の一例の構成を示す図である。
【図50】ツイストネマティック液晶を用いる可変焦点
レンズを有する可変焦点眼鏡の構成を示す図である。
【図51】図50に示すツイストネマティック液晶層へ
の印加電圧を高くしたときの液晶分子の配向状態を示す
図である。
【図52】本発明にかかるズーム光学系に適用可能な可
変偏角プリズムの2つの例の構成を示す図である。
【図53】図52に示す可変偏角プリズムの使用態様を
説明するための図である。
【図54】本発明にかかるズーム光学系に適用可能な可
変焦点レンズを応用した可変焦点ミラーを示す図であ
る。
【図55】本発明のズーム光学系に適用可能な可変焦点
レンズのさらに他の実施例に係る、可変焦点レンズ14
0を用いた撮像ユニット141の概略構成図である。
【図56】図55の実施例における可変焦点レンズの変
形例を示す説明図である。
【図57】図56の可変焦点レンズが変形した状態を示
す説明図である。
【図58】本発明のズーム光学系に適用可能な可変焦点
レンズのさらに他の実施例に係る、マイクロポンプ16
0で流体161を出し入れし、レンズ面を変形させる可
変焦点レンズ162の概略構成図である。
【図59】本発明にかかるズーム光学系に適用可能な光
学特性可変光学素子の他の実施例であって圧電材料20
0を用いた可変焦点レンズ201の概略構成図である。
【図60】図59の変形例に係る可変焦点レンズの状態
説明図である。
【図61】本発明にかかるズーム光学系に適用可能な光
学特性可変光学素子のさらに他の実施例であって圧電材
料からなる2枚の薄板200A,200Bを用いた可変
焦点レンズの概略構成図である。
【図62】本発明にかかるズーム光学系に適用可能な可
変焦点レンズのさらに他の実施例を示す概略構成図であ
る。
【図63】図62の実施例に係る可変焦点レンズの状態
説明図である。
【図64】本発明にかかるズーム光学系に適用可能な光
学特性可変光学素子のさらに他の実施例であってフォト
メカニカル効果を用いた可変焦点レンズの概略構成図で
ある。
【図65】図64の実施例に係る可変焦点レンズに用い
るアゾベンゼンの構造を示す説明図であり、(a)はトラ
ンス型、(b)はシス型を示している。
【図66】本発明にかかるズーム光学系に可変ミラーと
して適用可能な可変形状鏡のさらに他の実施例を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
G1 第1群 G2 第2群 G3 第3群 G4 第4群 M 形状可変ミラー P プリズム 45,188 可変形状鏡 140,167,201,207,214,511,5
51可変焦点レンズ 161 流体 163,165,204,532,533,562,5
63,566,567透明基板 59,145,513a,513b 透明電極 102,512a,512b,522,552,553
レンズ 103 制御系 103’ 回路 104,141 撮像ユニット 142 透明部材 143 圧電性のある透明物質 144 流体あるいはゼリー状物質 146 シリンダー 147 支援部材 148 変形可能な部材 160,180 マイクロポンプ 164 弾性体 168 液溜 181 振動板 182,183,409b,409d,452
電極 184,185 弁 189,450 反射膜 200 圧電材料 200A,200B 薄板 202 透明で柔らかい基板 206,409c−2 電歪材料 208,209 透明弾性体 210 アゾベンゼン 211 スペーサー 212,213 光源 403 撮像レンズ 404 プリズム 405 二等辺直角プリズム 406 ミラー 408,523 固体撮像素子 409 光学特性可変形状鏡 409a 薄膜 409c,409c’ 圧電素子 409c−1,409e 基板 411 可変抵抗器 412 電源 413 電源スイッチ 414 演算装置 415 温度センサー 416 湿度センサー 417 距離センサー 423 支持台 424 振れセンサー 425,428 駆動回路 426 永久磁石 427 コイル 449 釦 451 変形可能な基板 453 電歪材料 508a,532a,562a,566a 第
1の面 508b,532b,562b,566b 第
2の面 509a,533a,563a,567a 第
3の面 509b,533b,563b,567b 第
4の面 514 高分子分散液晶層 515 スイッチ 516 交流電源 517 液晶分子 518 高分子セル 519 可変抵抗器 521 絞り 531 可変焦点回折光学素子 539a,539b 配向膜 550 可変焦点眼鏡 554 ツイストネマティック液晶層 555 液晶分子 561 可変偏角プリズム 565 可変焦点ミラー 568 反射膜 901 接眼レンズ 902 対物レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 5/00 G03B 5/00 J Fターム(参考) 2H042 DD08 DD13 2H044 BE01 DA01 DA02 DB00 DB04 EC01 2H087 KA01 PA07 PA08 PA19 PB09 PB10 QA02 QA06 QA07 QA17 QA21 QA22 QA25 QA26 QA34 QA38 QA41 QA42 QA45 QA46 RA05 RA12 RA13 RA36 RA41 SA14 SA16 SA19 SA24 SA26 SA29 SA32 SA63 SA64 SA72 SA75 SB04 SB13 SB25 SB33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つ以上の変倍作用を有する
    レンズ群と、少なくとも1つ以上のコンペンセータ作用
    及びフォーカス作用を有する形状可変反射面とを用いた
    ことを特徴とするズーム光学系。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つ以上の変倍作用及びコン
    ペンセータ作用を有するレンズ群と、少なくとも1つ以
    上のフォーカス作用を有する形状可変反射面とを用いた
    ことを特徴とするズーム光学系。
  3. 【請求項3】 少なくともある動作状態で、次の条件式
    を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載のズ
    ーム光学系。 0 ≦ |ψx/φ| < 0.5 0 ≦ |ψy/φ| < 0.5 ただし、ψxは形状可変反射面の偏心方向に垂直な軸の
    パワー、ψyは形状可変反射面の偏心方向に平行な軸の
    パワー、φは光学系全系のパワーである。
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