JP2003098400A - 光実装基板 - Google Patents

光実装基板

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JP2003098400A
JP2003098400A JP2001291952A JP2001291952A JP2003098400A JP 2003098400 A JP2003098400 A JP 2003098400A JP 2001291952 A JP2001291952 A JP 2001291952A JP 2001291952 A JP2001291952 A JP 2001291952A JP 2003098400 A JP2003098400 A JP 2003098400A
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Toshiya Eguchi
俊哉 江口
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、基板や導光板への埃や塵の
付着を防止し、さらには帯電防止、電磁波防止、又は放
熱の機能を有する光実装基板を提供することである。 【解決手段】 発光素子4aや受光素子5aを備える基
板3と信号光9の伝送路である導光板2とを備える光実
装基板1であって、基板3と導光板2との間の空間部1
0の周縁部を覆うような防塵壁8を設けた。また、導光
板2の表面に樹脂層11を形成し、その上から帯電防止
層12を形成した。さらに、導光板2の表面にスペーサ
ー14を形成し、その表面に電磁波吸収、電磁波反射、
静電気シールド、帯電防止、放熱、光の漏洩防止、光伝
送層の補強等の付加機能を有する機能層15を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号光を伝送する
光伝送層を備える光実装基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CPUやメモリなどの各集積
回路(IC)やシステムLSI等が実装される回路基板
においては、CPUやメモリなどの動作周波数等の性能
や回路機能の向上に伴い、各IC間をバス構造で接続す
るデータバスなどの電気配線中の電気信号を、高速で伝
送する必要性が生じてきている。
【0003】そこで、バスの動作速度の向上を計るため
に、回路基板内に光伝送技術を用い、基板内の高速で伝
送する部分を、電気信号から光信号に変換し伝送する方
法が提案されている。
【0004】例えば、光バス伝送構造として、特開平7
−303083号公報に開示された例では、配線基板上
にICチップが複数設けられている。このICチップ上
の光送端部(発光素子)から出力された光信号は、配線
基板の対面に設けられたアクリル板等からなる光透過性
誘電物質板状体(導光板)を通過して、光受端部(受光
素子)で光信号を受信するような構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、配線基板に
沿ってアクリル板を配置することにより、上述のような
光バス伝送構造を用いた装置は、厚くなってしまう可能
性がある。また、上述のような光バス伝送構造において
は、アクリル板が帯電して埃を集めてしまい、光信号の
伝送に影響がでる可能性がある、アクリル板により配線
基板や配線基板上の電子部品の放熱が妨げられる、など
の問題が生じる。
【0006】しかし、配線基板の一方の面がアクリル板
に覆われた光バス伝送構造は、多少厚くなるとしても、
光信号を伝送するアクリル板を有効に利用すれば、上述
の帯電や放熱等に関する問題を解決するとともに、さら
に、付加機能を付けることが可能となるはずである。
【0007】本発明の課題は、導光板への帯電防止を施
すことにより埃や塵の付着を防止する光実装基板を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
例えば図1に示すように、信号光が発光される発光部を
備えた第1の集積回路と、前記信号光が受光される受光
部を備えた第2の集積回路とを互いに離間して配設した
基板層と、前記基板層に沿って形成され、前記発光部か
ら出射された信号光を前記受光部に伝送する光バスとし
て機能する光伝送層と、前記信号光を前記発光部から前
記光伝送層を介して受光部に至らせる光伝送路を形成す
るための光学素子とを備える光実装基板であって、前記
基板層と光伝送層とに挟まれる位置には空間部を備え、
該空間部の少なくとも一部を囲むように基板層と光伝送
層の間に防塵壁を設けることを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明によれば、基板と導光
板とに挟まれる位置には空間部を備え、空間部の少なく
とも一部を囲むように基板層と光伝送層の間に防塵壁を
設けたので、外部から空間部内に埃や塵が流入すること
を防止できる。
【0010】したがって、基板上の半導体ICの発光素
子や受光素子の部分や空間部全体を防塵壁で囲むように
すれば、発光素子や受光素子の汚れや、導光板の表面上
の汚れを防ぐことができる。よって、発光素子から出射
する信号光のエネルギー損失を防ぐことができ、半導体
ICの信号を確実に受光素子に伝送することができる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
実装基板であって、例えば図2に示すように、前記防塵
壁は前記発光部及び受光部のうちの少なくとも一方を取
り囲むように設けることを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明によれば、防塵壁を受
光素子及び発光素子を取り囲むように設けることによ
り、発光素子及び受光素子を確実に塵や埃から保護する
とともに、防塵壁の設計が容易であり、かつ経済的であ
る。
【0013】請求項3記載の発明は、例えば図2に示す
ように、請求項1記載の光実装基板であって、前記防塵
壁は弾性体であることを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明によれば、防塵壁を弾
性体により形成することにより、防塵壁と導光板及び基
板との密着度を高めることができる。よって、より空間
部内への防塵効果が高まる。また、弾性体を用いること
により、導光板へのキズを防ぐことができる。
【0015】請求項4記載の発明は、例えば図4に示す
ように、信号光が発光される発光部を備えた第1の集積
回路と、前記信号光が受光される受光部を備えた第2の
集積回路とを互いに離間して配設した基板層と、前記基
板層に沿って形成され、前記発光部から出射された信号
光を前記受光部に伝送する光バスとして機能する光伝送
層と、前記信号光を前記発光部から前記光伝送層を介し
て受光部に至らせる光伝送路を形成するための光学素子
とを備える光実装基板であって、前記光伝送層の少なく
とも一方側の表面に樹脂層を設け、前記樹脂層を介して
電磁波吸収、電磁波反射、静電気シールド、帯電防止、
放熱、光の漏洩防止、光伝送層の補強等の付加機能を有
する機能層を設け、かつ、前記樹脂層の屈折率は光伝送
層の屈折率より小さいことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明によれば、電磁波吸
収、電磁波反射、静電気シールド、帯電防止、放熱、光
の漏洩防止、光伝送層の補強等の付加機能を有する機能
層を設けるので、付加される機能によって、電磁波や静
電気から基板上の半導体IC等の保護と、基板回路から
外部への電磁波漏洩を防止するとともに、基板回路から
発生する熱を効果的に放熱することができる。また、導
光板と機能層との間にスペーサーを配置することによ
り、導光板を伝播する信号光が全反射条件を満たしつつ
伝送するので、信号光のエネルギー損失が少なく、確実
に受光素子に信号光を伝達することができる。よって、
データの伝送不良を防止することができる。なお、機能
層は、上述の全ての機能を有する必要はなく、1つ以上
の機能を有するものとすれば良い。また、機能層に上述
以外の機能を持たせるものとしても良い。
【0017】また、樹脂層の屈折率は導光板の屈折率よ
り小さくなるように設けたので、信号光は、導光板の外
部に拡散されることがない。したがって、発光素子から
出射された信号光が確実に受光素子に到達でき、半導体
ICの信号を確実に受光素子に伝送することができる。
【0018】請求項5記載の発明は、例えば図5に示す
ように、信号光が発光される発光部を備えた第1の集積
回路と、前記信号光が受光される受光部を備えた第2の
集積回路とを互いに離間して配設した基板層と、前記基
板層の裏面に亘って形成され、前記発光部から出射され
た信号光を前記受光部に伝送する光バスとして機能する
光伝送層と、前記信号光を前記発光部から前記光伝送層
を介して受光部に至らせる光伝送路を形成するための光
学素子とを備える光実装基板であって、前記光伝送層の
少なくとも一方の表面にはスペーサーを形成し、前記光
伝送層の表面には前記スペーサーを介して電磁波吸収、
電磁波反射、静電気シールド、帯電防止、放熱、光の漏
洩防止、光伝送層の補強等の付加機能を有する機能層を
設けることを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明によれば、光伝送層の
少なくとも一方の表面にはスペーサーを形成し、前記光
伝送層の表面には前記スペーサーを介して電磁波吸収、
電磁波反射、静電気シールド、帯電防止、放熱、光の漏
洩防止、光伝送層の補強等の付加機能を有する機能層を
設けるので、請求項4と同様の効果が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0021】(第1の実施の形態)まず、本発明の光実
装基板1の構成について、図1(a)及び(b)を参照
して説明する。図1(a)は、本発明の第1の実施形態
にかかる光実装基板1の断面図、同図(b)は斜視図を
示している。
【0022】本実施形態の光実装基板1は、図1に示す
ように、基板(基板層3)と基板3に対向する位置に設
けられる導光板(光伝送層2)とからなる。基板2上に
は、集積回路である半導体IC4、5を備えている。ま
た、基板3と導光板2とに挟まれる位置には適当な間隔
で空間部10が設けられている。
【0023】導光板2は、例えばアクリル板のように、
透光性が高く色の薄い可撓性材料によって構成され
る。 本実施例では厚さが例えば5mm程度の部材が用
いられる。また、導光板2の形状は、平板とし、かつで
きるだけ凹凸のない平滑面とすることが望ましい。
【0024】また、本実施形態では光伝送に必要な距
離、すなわち各半導体IC4、5間の距離を、通常の電
気配線としては信号遅延が生じてしまうような比較的長
い距離例えば約20cmとなる場合を想定した例を示し
ている。なお、導光板2のサイズは、上述のものに限ら
れるものではない。
【0025】一方の半導体IC(集積回路4)には、例
えば半導体レーザーなどの発光素子(発光部4a)が設
けられており、他方の半導体IC(集積回路5)には、
前記発光素子4aから出射された信号光9を受光するフ
ォトトランジスタ等の受光素子(受光部5a)が設けら
れている。
【0026】そして、発光素子4aの下方位置に対応す
る導光板2内には、発光素子4aから出射した信号光9
を、導光板2内で全反射させながら伝播させるための第
1の偏光素子(第1の光学素子6)が設けられている。
同様に、受光素子5aの下方位置に対応する導光板2内
にも、発光素子4aから伝送された信号光9を反射させ
て受光素子5aに入射させるための第2の偏光素子(第
2の光学素子7)が設けられている。
【0027】偏光素子6、7は、基板3側とは反対位置
の導光板2の表面に形成され、導光板2の側面(底面)
に対して、斜めに切り取られる斜面を有し、この斜面が
反射面となる。
【0028】偏光素子6、7は、例えば導光板2に断面
三角形状の凹部を設けることにより形成されるが、これ
に限定されず、反射面が形成されれば凹部はどのような
形状であってもよい。
【0029】また、偏光素子6、7の反射面の傾斜角度
は、約45度に形成すれば、発光素子4aより出射した
信号光9が、導光板2の面方向とほぼ平行な方向に光路
が形成される。しかし、それに限られるものではなく、
導光板2の上下で交互に全反射されて、導光板2内を伝
播するようにしても良い。
【0030】そして本実施例の特徴として、導光板2と
基板3とに挟まれた空間部10を塞ぐように、導光板2
と基板3との間に、空間部10の縁部に沿って防塵壁8
を設ける。この防塵壁8は弾性体からなり、例えばウレ
タンゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム等
を用いる。
【0031】なお、防塵壁8は、空間部10内に塵や埃
が入らない程度の大きさであれば良く、基板3上の半導
体IC4、5(特に発光素子4a、受光素子5a)等を
保護できる範囲であれば、小さくしても良い。この場
合、導光板2内を伝播する信号光9が全反射する位置に
防塵壁8を設けると、前記防塵壁8への光の吸収が起こ
ったり、屈折角が変化する。したがって、防塵壁8は導
光板2内での信号光9の妨げにならないような位置に設
ける必要がある。
【0032】以上のように構成される光実装基板1にお
いて、 一方の半導体IC4の発光素子4aから信号光
9が発せられると、まず、空間部10に放射される。そ
して、空間部10内から導光板2に垂直に入射する。入
射した信号光9は、第1の偏光素子6によって反射し、
導光板2内を全反射しながら伝播する。そして、反対側
の第2の偏光素子7により再び反射し、導光板2内から
空間部10内に放出される。そして、空間部10を通過
して受光素子5aに入射する。
【0033】このように、本実施の形態によれば、基板
3と導光板2とに挟まれた空間部10を塞ぐことによ
り、外部からの塵や埃等の異物の進入を防ぐことがで
き、基板3上の半導体IC4、5の発光素子4aや受光
素子5aの汚れを防ぐことができる。よって、発光素子
4aから出射される信号光9のエネルギー損失が少な
く、光が途中で減衰しない。したがって、発光素子4a
から出射された信号光9は、確実に受光素子5aに到達
することができ、データの伝送不良を防止することがで
きる。
【0034】また、防塵壁8を弾性体により形成するこ
とにより、防塵壁8と導光板2及び基板3との密着度を
高めることができる。よって、より空間部10内への防
塵効果が高まる。また、弾性体を用いることにより、導
光板2へのキズを防ぐことができる。
【0035】(第2の実施の形態)次に、本発明にかか
る第2の実施の形態について、図2(a)、(b)そし
て図3に基づいて説明する。図2(a)は、本発明の第
2の実施形態にかかる光実装基板1の断面図、同図
(b)は平面図を示している。また、図3は導光板2の
内部を伝播する信号光9と、防塵壁8の位置を示す図で
ある。
【0036】上述の第1の実施の形態では、防塵対策用
の防塵壁8を導光板2と、基板3の間にある空間部10
の周縁に形成した。本実施例においては、導光板2と基
板3の間に挟まれた位置において、半導体IC4、5上
の発光素子4aと受光素子5aを取り囲むように防塵壁
8a、8bを設けた。この防塵壁8a、8bは第1実施
例と同様に弾性体からなる。
【0037】具体的には、本例の光実装基板1は、図2
に示すように、基板3と、この基板3上に設けられた発
光素子4aを含む半導体IC4、受光素子5aを含む半
導体IC5と、前記基板3の対向面に発光素子4aと対
応する位置に設けられた第1の偏光素子6、受光素子5
aと対応する位置に設けられた第2の偏光素子7と、本
実施例の特徴である、発光素子4a及び受光素子5a周
りの防塵壁8a、8bとから構成される。
【0038】本実施例において、発光素子4a及び受光
素子5a周りの防塵壁8a、8bの形状として、肉厚円
筒形状、又は肉厚四角筒形状とした。なお、防塵壁8
a、8bの形状はこれらに限定されず、発光素子4a及
び受光素子5aを保護可能な形状であれば任意の形状で
良い。
【0039】なお、本実施例においては、半導体IC
4,5を基板3上の導光板2側に設ける構成としたが、
これに限定されず、基板2上の導光板2側とは反対側の
位置に半導体IC4、5を形成し、また基板2上の発光
素子4a及び受光素子5aを設ける位置には孔を形成す
る構成としても良い。このような構成とした場合でも、
半導体IC4、5の発光素子4a及び受光素子5aが防
塵壁8に囲まれているので、孔に埃や塵が流入せず、し
たがって発光素子4a及び受光素子5aが汚れない。
【0040】この光実装基板1においては、第1実施例
と同様に基板3上の発光素子4aから出射した信号光9
は、空間部10を介して導光板2内に入射する。そし
て、第1の偏光素子6により反射し、導光板2内を全反
射しながら進み、第2の偏光素子7により反射して、受
光素子5aに入射する。
【0041】この場合、導光板2内を伝播する信号光9
が防塵壁8a、8bに当たると、前記防塵壁8a、8b
への光の吸収が起こったり、屈折角が変化する。したが
って、図3に示すように防塵壁8a、8bは導光板2内
での信号光9の妨げにならないような位置に設ける必要
がある。
【0042】本実施例によれば、発光素子4a及び受光
素子5aの周囲を取り囲むような防塵壁8a、8bを設
けることにより、発光素子4a及び受光素子5aが、塵
や埃などによって汚れることを容易に防止することが可
能である。また、防塵壁8a、8bの設計が容易であ
り、かつ経済的である。
【0043】(第3の実施の形態)次に、本発明にかか
る第3の実施の形態について、図4に基づいて説明す
る。図4は、本発明の第3の実施の形態にかかる光実装
基板1を正面側から見た断面図である。
【0044】例えばアクリル板のような樹脂材料を利用
した導光板2の場合、表面に静電気が帯電し、それによ
り埃等を集めてしまう。このため、導光板2の表面が汚
れてしまう。この場合に、発光素子4aから出射された
信号光9は、導光板2内で全反射しながら伝送される
が、全反射する部分が汚れていたりすると、反射時に信
号光9のエネルギー損失が大きくなる。また、信号を伝
送する効率が落ちたり、受光素子5aに信号が伝わらな
いといった不具合が生じる場合がある。このような問題
を解決するため、本実施例では導光板2の表面上に静電
気が帯電しないような構成を施した。
【0045】帯電防止の方法としては、導光板2の表面
上に直接、帯電防止層12を設ける方法が考えられる。
しかし、導光板2内では信号光9が全反射しながら伝送
されるが、全反射する位置において、導光板2の表面に
積層される帯電防止層12の屈折率が導光板2の屈折率
より大きい場合には、信号光9が帯電防止層12内に入
射してしまい、全反射しなくなる。
【0046】また、一般的に帯電防止層12として用い
られる材料は、屈折率が大きいので、導光板2の表面に
直接、帯電防止層12を設けた場合には、信号光9は全
反射せずに帯電防止層12に吸収される。そこで、本実
施例では、導光板2より小さい屈折率を有する樹脂層1
1を、予め導光板2の表面に形成し、さらに樹脂層11
の表面に帯電防止層12を設けた。
【0047】導光板2の材料には、例えばアクリル樹脂
等を用いるが、樹脂層11は前記アクリル樹脂より屈折
率の低い、例えばエポキシ樹脂等を用いる。
【0048】帯電防止層12は、その表面固有抵抗が1
12Ω以下の低抵抗層になるようなものであれば如何な
るもので構成されていても良い。例えば、リン酸エステ
ル系、4級アンモニウム塩系等の帯電防止剤、Al、C
u、Fe等の金属材料、カーボンブラック含有の導電性
材料などを使用する。
【0049】帯電防止層12を形成するためには、種々
の方法が採用できる。例えば、帯電防止剤を用いる場合
は、帯電防止剤を含有する塗料を樹脂上に塗布すればよ
い。金属その他の導電性材料を用いる場合は、樹脂上に
導電性材料のシートや箔等をラミネートする方法を用い
ることができる。
【0050】また、発光素子4a及び受光素子5aから
信号光が入射又は出射する樹脂層11と帯電防止層12
の位置には、開口部13を設けた。また、図4に示すよ
うに、本実施例では偏光素子6を設けた部位は樹脂層1
1及び帯電防止層12を積層しないように空間部11
a、12aとしたが、樹脂層11及び帯電防止層12で
被覆しても良い。この空間部11a、12aを被覆する
ことにより、塵や埃の偏光素子6内への流入を防止し、
偏光素子6の反射面の汚れを防止することができる。
【0051】以上のように、本実施例によれば、導光板
2の表面に帯電防止層12を設けたので、導光板2への
静電気の帯電を防止できる。よって、埃や塵が導光板2
に付着することを防止できる。
【0052】具体的には、発光素子4aから出射された
信号光9が空間部10から導光板2内に入射する境界面
や、導光板2内から空間部10に向かって出射する境界
面が汚れない。よって、導光板2と空間部10との間の
入射又は出射の際に、信号光9のエネルギー損失が少な
い。
【0053】また、導光板2と帯電防止層12との間
に、導光板2より小さな屈折率を有する樹脂層11を設
けることにより、導光板2内で伝送する信号光9が導光
板2の外部に拡散されることがない。よって、信号光9
は減衰せずに導光板2内を伝送できる。
【0054】なお、本実施例では、樹脂層11の表面か
ら帯電防止層12を積層する構成としたが、帯電防止層
12の表面から、後述するような電磁波吸収、電磁波反
射、静電気シールド、放熱、光の漏洩防止、光伝送層の
補強等の付加機能を有する機能層を積層してもよい。
【0055】(第4の実施の形態)次に、本発明にかか
る第4の実施の形態について、図5に基づいて説明す
る。図5は、本発明の第4の実施の形態にかかる光実装
基板を正面側から見た断面図である。
【0056】本実施の形態では、上述したような帯電防
止機能のほかに、電磁波吸収、電磁波反射、静電気シー
ルド、放熱、光の漏洩防止、光伝送層の補強等の付加機
能を有する機能層15を導光板2の表面に配置した。
【0057】具体的には、図5に示すように、導光板2
の表面に導電性、熱伝導性を有し、両端に粘着性を有す
るスペーサー14を所定の位置に配置した。そして、ス
ペーサー14の表面に多様な機能を備える機能層15を
取り付けた。なお、スペーサー14を配置する位置は、
信号光9が導光板2内で全反射を行なう位置を避けるよ
うに設ける。
【0058】電磁波吸収材料としては、フェライト系や
金属系のものを用い、フェライト系には例えば、Ni−
Zn系、Mn−Zn系のフェライト材料があり、金属系
には例えば、ケイ素鋼(Fe−Si)、センダスト(F
e−Al−Si)、パーマロイ(Fe−Ni)などの合
金材料がある。
【0059】電磁波反射機能や帯電防止機能、放熱効果
を有する材料として、例えば、鉄や銅、アルミニウム等
の金属板やメッシュ状の金属等がある。
【0060】以上のように、本実施例によれば、導光板
2の片面または両面に電磁波を吸収する電磁波吸収材を
設けたので、基板3上から発生する電磁波を有効に減衰
することができ、基板3からのノイズの発生による他基
板や外部機器の誤動作を防ぐことと、外部からのノイズ
による基板3の誤動作を防ぐことができる。
【0061】また、導光板2の表面を機能層15で覆う
ことにより、導光板2の表面に塵や埃が付着することを
防ぐことができる。さらに、発光素子4aまたは受光素
子5aが導光板2内に入出射する部分以外は機能層15
で覆われているので、導光板2内を伝送する信号光9の
外部への漏洩を防ぐことができ、不要な信号光9を受光
素子5aが感知せず、誤動作を防止できる。
【0062】なお、本実施例では図5に示すように、導
光板2の両側に粘着性を備えるスペーサー14を介して
機能層15を設ける構成としたが、これに限定されず、
導光板2の片側のみにスペーサー14と機能層15を設
ける構成としても良い。
【0063】また、本実施例は、図5に示すように、機
能層15を一層だけ設ける構成としたが、機能層15を
複数積層し、それぞれの機能層15を帯電防止、電磁波
吸収反射、放熱等に適した材料を設けることにより、そ
れぞれの効果を高めることができる。
【0064】なお、本発明にかかる装置と方法は、いく
つかの実施の形態に従って説明してきたが、本発明の主
旨から逸脱することなく種々の変形が可能である。例え
ば、上述の各実施の形態では、発光素子4aを備えた半
導体IC4から受光素子5aを備えた半導体IC5への
情報の授受を行なう場合について説明したが、これに限
定されず、複数の導光板を配置し、複数の半導体IC間
での伝達が可能なものに適用しても良い。
【0065】さらに、各実施の形態同士、あるいは、そ
れらのいずれかと変形例との組み合わせによる例をも含
むことは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、基板と導
光板とに挟まれる位置には空間部を備え、空間部の少な
くとも一部を囲むように基板層と光伝送層の間に防塵壁
を設けたので、外部から空間部内に埃や塵が流入するこ
とを防止できる。したがって、基板上の半導体ICの発
光素子や受光素子の部分や空間部全体を防塵壁で囲むよ
うにすれば、発光素子や受光素子の汚れや、導光板の表
面上の汚れを防ぐことができる。よって、発光素子から
出射する信号光のエネルギー損失を防ぐことができ、半
導体ICの信号を確実に受光素子に伝送することができ
る。
【0067】請求項2記載の発明によれば、防塵壁を受
光素子及び発光素子を覆うように設けることにより、発
光素子及び受光素子を確実に塵や埃から保護するととも
に、防塵壁の設計が容易であり、かつ経済的である。
【0068】請求項3記載の発明によれば、防塵壁を弾
性体により形成することにより、防塵壁と導光板及び基
板との密着度を高めることができる。よって、より空間
部内への防塵効果が高まる。また、弾性体を設けること
により、導光板へのキズを防ぐことができる。
【0069】請求項4記載の発明によれば、電磁波吸
収、電磁波反射、静電気シールド、帯電防止、放熱、光
の漏洩防止、光伝送層の補強等の付加機能を有する機能
層を設けるので、付加される機能によって、電磁波や静
電気から基板上の半導体IC等を保護するとともに、導
光板から発生する熱を効果的に放熱することができる。
【0070】また、導光板と機能層との間にスペーサー
を配置することにより、導光板を伝播する信号光が全反
射条件を満たしつつ伝送するので、信号光のエネルギー
損失が少なく、確実に受光素子に信号光を伝達すること
ができる。よって、データの伝送不良を防止することが
できる。なお、機能層は、上述の全ての機能を有する必
要はなく、1つ以上の機能を有するものとすれば良い。
また、機能層に上述以外の機能を持たせるものとしても
良い。
【0071】請求項5記載の発明によれば、光伝送層の
少なくとも一方の表面にはスペーサーを形成し、前記光
伝送層の表面には前記スペーサーを介して電磁波吸収、
電磁波反射、静電気シールド、帯電防止、放熱、光の漏
洩防止、光伝送層の補強等の付加機能を有する機能層を
設けるので、請求項4と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光実装基板の実施の形態の一例を示す
図であり、同図(a)は正面側から見た断面図、同図
(b)は斜視図である。
【図2】本発明の光実装基板の実施の形態の一例を示す
図であり、同図(a)は正面側から見た断面図、同図
(b)は平面図である。
【図3】図2を拡大した図であり、導光板の内部を伝播
する信号光と、防塵壁を示す図である。
【図4】本発明の光実装基板の実施の形態の一例を示す
図であり、正面側から見た断面図である。
【図5】本発明の光実装基板の実施の形態の一例を示す
図であり、正面側から見た断面図である。
【符号の説明】
1 光実装基板 2 導光板(光伝送層) 3 基板(基板層) 4 半導体IC(集積回路) 5 半導体IC(集積回路) 4a 発光素子(発光部) 5a 受光素子(受光部) 6 偏光素子(光学素子) 7 偏光素子(光学素子) 8 防塵壁 8a 防塵壁 8b 防塵壁 9 信号光 10 空間部 11 樹脂層 11a 空間部 12 帯電防止層 12a 空間部 13 開口部 14 スペーサー 15 機能層 16 開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光が発光される発光部を備えた第1
    の集積回路と、前記信号光が受光される受光部を備えた
    第2の集積回路とを互いに離間して配設した基板層と、 前記基板層に沿って形成され、前記発光部から出射され
    た信号光を前記受光部に伝送する光バスとして機能する
    光伝送層と、 前記信号光を前記発光部から前記光伝送層を介して受光
    部に至らせる光伝送路を形成するための光学素子とを備
    える光実装基板であって、 前記基板層と光伝送層とに挟まれる位置には空間部を備
    え、該空間部の少なくとも一部を囲むように基板層と光
    伝送層の間に防塵壁を設けることを特徴とする光実装基
    板。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光実装基板であって、前
    記防塵壁は前記発光部及び受光部のうちの少なくとも一
    方を取り囲むように設けることを特徴とする光実装基
    板。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光実装基板であって、前
    記防塵壁は弾性体であることを特徴とする光実装基板。
  4. 【請求項4】 信号光が発光される発光部を備えた第1
    の集積回路と、前記信号光が受光される受光部を備えた
    第2の集積回路とを互いに離間して配設した基板層と、 前記基板層に沿って形成され、前記発光部から出射され
    た信号光を前記受光部に伝送する光バスとして機能する
    光伝送層と、 前記信号光を前記発光部から前記光伝送層を介して受光
    部に至らせる光伝送路を形成するための光学素子とを備
    える光実装基板であって、 前記光伝送層の少なくとも一方側の表面に樹脂層を設
    け、前記樹脂層を介して電磁波吸収、電磁波反射、静電
    気シールド、帯電防止、放熱、光の漏洩防止、光伝送層
    の補強等の付加機能を有する機能層を設け、かつ、前記
    樹脂層の屈折率は光伝送層の屈折率より小さいことを特
    徴とする光実装基板。
  5. 【請求項5】 信号光が発光される発光部を備えた第1
    の集積回路と、前記信号光が受光される受光部を備えた
    第2の集積回路とを互いに離間して配設した基板層と、 前記基板層に沿って形成され、前記発光部から出射され
    た信号光を前記受光部に伝送する光バスとして機能する
    光伝送層と、 前記信号光を前記発光部から前記光伝送層を介して受光
    部に至らせる光伝送路を形成するための光学素子とを備
    える光実装基板であって、 前記光伝送層の少なくとも一方の表面にはスペーサーを
    形成し、 前記光伝送層の表面には前記スペーサーを介して電磁波
    吸収、電磁波反射、静電気シールド、帯電防止、放熱、
    光の漏洩防止、光伝送層の補強等の付加機能を有する機
    能層を設けることを特徴とする光実装基板。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010085965A (ja) * 2008-09-05 2010-04-15 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
US7783141B2 (en) 2007-04-04 2010-08-24 Ibiden Co., Ltd. Substrate for mounting IC chip and device for optical communication
JP2014215499A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 株式会社フジクラ 光モジュール

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