JP2003098000A - 組合せ計量装置 - Google Patents

組合せ計量装置

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JP2003098000A
JP2003098000A JP2001295614A JP2001295614A JP2003098000A JP 2003098000 A JP2003098000 A JP 2003098000A JP 2001295614 A JP2001295614 A JP 2001295614A JP 2001295614 A JP2001295614 A JP 2001295614A JP 2003098000 A JP2003098000 A JP 2003098000A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンスが容易であり、かつ、確実にプ
ールホッパへの品物の供給を行うことのできる組合せ計
量装置を提供する。 【解決手段】 プールホッパ42i から品物Mを受け取
り品物Mを計量するための複数の計量ホッパ41i と、
前記計量ホッパ41i 内の品物Mの重量を検出するため
の複数の第1荷重検出器10とを有する組合せ計量装置
に関する。複数のプールホッパ42i の各々を支持し、
前記プールホッパ42i 内の品物Mの有無を検出するた
めの複数の第2荷重検出器20と、該各々の第2荷重検
出器20からの検出結果に基づき、前記プールホッパ4
i 内に品物Mが検出されるまで搬送装置43iの駆動
を行わせる駆動制御手段とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は品物の計量を行う計
量ホッパと、該計量ホッパに供給する品物を一時的に貯
留するプールホッパとを備えた組合せ計量装置に関する
ものである。
【0002】
【発明の背景】組合せ計量装置において、前記プールホ
ッパへの品物の供給は、一般に、フィーダやコンベヤな
どの搬送装置を所定時間駆動させることによって行われ
ている。しかし、所定時間駆動させても、プールホッパ
に品物が供給されない場合があり、この場合、組合せ精
度の低下や稼動率の低下を招く。
【0003】そこで、プールホッパまでの品物の搬送経
路上に光電管やカメラなどの光検出器を設け、当該光検
出器の検出結果に基づいてプールホッパ内に品物が供給
されたか否かの判別を行う方法が提案されている(特開
平06−144542号公報参照)。しかし、反射率の
異なる品物ごとに光検出器を調整する必要があり、煩雑
となる。また、光が入出射する窓の汚れによって検出不
能になる場合があるため、頻繁に清掃を行う必要があ
る。さらに、品物が2個重なって供給された場合には検
出が難しい。
【0004】本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされ
たもので、その主目的は、メンテナンスが容易であり、
かつ、確実にプールホッパへの品物の供給を行うことの
できる組合せ計量装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の組合せ計量装置は、品物を搬送する複数の
搬送装置と、該搬送装置の各々に対応して設けられ、前
記搬送装置から品物を受け取り品物を一時的に貯留する
複数のプールホッパと、該プールホッパの各々に対応し
て設けられ、前記プールホッパから品物を受け取り品物
を計量するための複数の計量ホッパと、該複数の計量ホ
ッパの各々を支持し、前記計量ホッパ内の品物の重量を
検出するための複数の第1荷重検出器と、該第1荷重検
出器からの出力に基づき組合せ計算を行う組合せ演算手
段とを有する組合せ計量装置であって、前記複数のプー
ルホッパの各々を支持し、前記プールホッパ内の品物の
有無を検出するための複数の第2荷重検出器と、該各々
の第2荷重検出器からの検出結果に基づき、前記プール
ホッパ内に品物が検出されるまで前記搬送装置の駆動を
行わせる駆動制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、第2荷重検出器の検出結
果に基づいてプールホッパ内の品物の有無を検出するこ
とにより、確実にプールホッパへの品物の供給を行うこ
とができる。また、荷重検出器を用いて品物の有無を検
出するので、光検出器を用いる場合とは異なり、反射率
の異なる品物に応じて微調整を行ったり、窓の汚れを頻
繁に清掃する必要がないから、メンテナンスが容易にな
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
にしたがって説明する。 全体構成:図1(a)は組合せ計量装置の平面図、図1
(b)は同正面図である。図1(a)に示すように、組
合せ計量装置は上部に複数の供給コンベヤ(搬送装置)
43i を備えている。前記供給コンベヤ43i は、前後
方向Xに掛け渡された無端状のベルトコンベヤからな
り、左右方向Yに複数組設けられている。オペレータが
該供給コンベヤ43i 上に品物Mを置くと、供給コンベ
ヤ43i が品物Mを搬送して組合せ部4に落下させて供
給する。
【0008】図1(b)に示す前記組合せ部4は、供給
された品物Mを計量した後、組み合わせて一まとめに
し、下方に設けられた一対の集合コンベヤ6,6に排出
する。集合コンベヤ6,6は、左右方向Yに設けられた
一対の無端状のベルトコンベヤからなり、該集合コンベ
ヤ6,6上の品物Mを互いに中央方向に向って搬送し、
集合排出シュート7に落下させる。該集合排出シュート
7から一まとめにされた品物Mは下流に排出される。
【0009】組合せ部:前記組合せ部4は、数個のプー
ルホッパ42i 、計量ホッパ41i およびブースタホッ
パ40i からなる。前記各プールホッパ42i は、供給
コンベヤ43i の各々に対応して該供給コンベヤ43i
の下方に設けられ、供給コンベヤ43i から供給された
品物Mを受け取り一時的に貯留する。前記計量ホッパ4
i は、プールホッパ42i の各々に対応して該プール
ホッパ42i の下方に設けられ、プールホッパ42i
ら供給された品物Mを受け取り該品物Mの計量を行う。
前記ブースタホッパ40i は、計量ホッパ41i の下方
に設けられており、計量された品物Mを一時的に貯留
し、計量ホッパ41i と共に、組合せ計算に参加する。
前記組合せ計算で選択された各ホッパ40i ,41i
の品物Mは、所定のタイミングで下方の集合コンベヤ
6,6に排出される。
【0010】図2の概略側面図に示すように、前記プー
ルホッパ42i 、計量ホッパ41iおよびブースタホッ
パ40i には、それぞれ、第2ゲート52i 、第1ゲー
ト51i および第3ゲート50i が設けられている。前
記各ゲート52i ,51i ,50i の開閉により、後述
する所定のタイミングで、前記供給コンベヤ43i 上の
品物Mは、下方のプールホッパ42i 、計量ホッパ41
i およびブースタホッパ40i の順に供給される。
【0011】前記複数の計量ホッパ41i の各々には、
当該計量ホッパ41i を支持し、後述するように、計量
ホッパ41i 内の品物Mの重量を検出するための第1荷
重検出器10が設けられている。一方、前記複数のプー
ルホッパ42i の各々には、プールホッパ42i を支持
し、後述するように、該プールホッパ42i 内の品物M
の有無を検出するための第2荷重検出器20が設けられ
ている。前記第1荷重検出器10および第2荷重検出器
20は、同一種類、同一構造の重量検出器(ロードセ
ル)で構成されている。
【0012】機器構成:図3に示すように、前記複数の
各第1および第2荷重検出器10,20は、マルチプレ
クサ11に接続されている。マルチプレクサ11には、
A/D変換器12が接続されている。前記各荷重検出器
10,20は、検出した各重量信号をアナログ信号とし
てマルチプレクサ11に出力する。マルチプレクサ11
は、所定の同期信号が印加されると該重量信号をA/D
変換器12に出力する。A/D変換器12は、DSP
(デジタルシグナルプロセッサ)13に接続され、該D
SP13は図示しないインターフェイスを介してマイコ
ン30に接続されている。該A/D変換器12は、アナ
ログの前記重量信号をデジタル信号に変換し、DSP1
3で所定のフィルタリングを行い計量値に変換して該計
量値をマイコン30に出力する。
【0013】前記マイコン30は、CPU31、メモリ
32および計時を行うタイマ33を備えている。前記C
PU31は、後述する重量決定手段31a、組合せ演算
手段31bおよび判別手段31cを備えている。前記メ
モリ32には、後述する組合せ目標記憶部32a、閾値
記憶部32bおよび重量値記憶部32cが設けられてい
る。前記重量値記憶部32cには、各計量ホッパ41i
およびブースタホッパ40i 内の重量値が各ホッパごと
に記憶される。
【0014】前記マイコン30には、前記DSP13の
他に、各供給コンベヤ43i の駆動制御を行う駆動制御
手段35、およびゲート51i ,52i ,50i の開閉
など各機器の動作制御を行う機器制御手段36が接続さ
れている。
【0015】組合せ計量:プールホッパ42i における
品物の有無判別の説明に先立ち、計量ホッパ41 i にお
ける組合せ計量について簡単に説明する。前記組合せ目
標記憶部32aには、予め品物Mごとに設定された組合
せ目標値が記憶されている。重量決定手段31aは、前
記DSP13からの計量値のうち、第1荷重検出器10
からの計量値(以下、「第1計量値」という)に基づ
き、計量ホッパ41i 内の重量の決定を行う。ここで、
計量を行った当該計量ホッパ41i の下のブースタホッ
パ40i 内に品物Mがない場合には、CPU31が、前
記重量値記憶部32cの当該ブースタホッパ40i に対
応する記憶欄に重量値として記憶させると共に、当該品
物Mをブースタホッパ40i に排出させる。一方、当該
下のブースタホッパ40i に品物Mがある場合には、重
量値記憶部32cの当該計量ホッパ41i に対応する記
憶欄に前記重量値を記憶させる。前記組合せ演算手段3
1bは、重量値記憶部32cに記憶された各重量値に基
づいて組合せ計算を行う。
【0016】すなわち、重量決定手段31aが、後述す
る所定のタイミングで前記第1計量値に基づき、品物の
重量を決定する。前記決定後、組合せ演算手段31b
は、前記各重量のうち、1以上を組み合わせて組合せ算
出値を算出する。組合せ演算手段31bは、前記組合せ
算出値を前記組合せ目標値と比較して、組合せ算出値が
組合せ目標値に等しいか又は近い組合せのうち、最も組
合せ目標値に近い組合せ(最適組合せ)を求め、図2に
示す当該組合せに対応する計量ホッパ41i の第1ゲー
ト51i やブースタホッパ40i の第3ゲート50i
開放させて、品物Mを下方の集合コンベヤ6に排出させ
る。一方、CPU31は、当該排出した当該ホッパ40
i ,41i に該当する重量値記憶部32cの重量値を0
クリアする。なお、前述の組合せ計算において、計量ホ
ッパ41i が選択される場合には、常に下にあるブース
タホッパ40i とペアで選択される。一方、ブースタホ
ッパ40i は単独で選択される。
【0017】品物の有無判別:図3の前記閾値記憶部3
2bには、プールホッパ42i 内の品物Mの有無を判別
するための所定の閾値が記憶されている。前記閾値は、
プールホッパ42i に品物Mが供給されていない空の状
態の重量よりも若干大きな値に設定されている。前記閾
値は、品物排出時のプールホッパ42i の重量を零点と
し、該零点に対して、たとえば、空気の流れや、プール
ホッパ42i に設けられた第2ゲート52i の開閉、モ
ータの回転振動などによる重量の変化よりも若干大きな
値に設定するのが好ましい。
【0018】前記判別手段31cは、前記DSP13か
らの計量値のうち、第2荷重検出器20からの計量値
(以下、「第2計量値」という)に基づき、かつ、プー
ルホッパ42i 内に品物が落下した際に生じる荷重の変
動により、プールホッパ42i内の品物Mの有無の判別
を行う。すなわち、前記判別手段31cは、後述する所
定のタイミングで、前記第2計量値と前記閾値とを比較
し、第2計量値が閾値を越える場合には、当該プールホ
ッパ42i 内に品物Mが有ると判別する。
【0019】動作タイミング:つぎに、本装置の主な動
作タイミングについて、図4に示すタイミングチャート
に基づいて簡単に説明する。前記計量ホッパ41i の第
1ゲート51i が開閉し、計量ホッパ41i 内の品物M
を排出して所定時間経過後、プールホッパ42i の第2
ゲート52i が開き、下方の計量ホッパ41i に品物M
を供給する。同時に前記タイマ33が計時を開始する。
前記タイマ33による計時が開始されてから、所定の駆
動開始時間T3経過後に、供給コンベヤ43i が駆動を
開始する。その後、所定の品物判別時間T2が経過する
と、前記判別手段31cが第2荷重検出器20からの第
2計量値を取り込み始め、閾値記憶部32bから読み出
した閾値との比較を行い、品物の有無の判別を行う。前
記第2計量値が閾値以上の場合には、プールホッパ42
i に品物Mが落下したと判別して、一定時間経過後に駆
動制御手段35が当該供給コンベヤ43i を停止させ
る。なお、駆動開始時間T3は、品物判別時間T2より
も短い時間に設定されている。ここで、前記品物判別時
間T2は、第2ゲート52i の開弁後、開閉によるプー
ルホッパ42i の振動が概ね納まる短い時間に設定され
ている。
【0020】一方、前記タイマ33が計時を開始してか
ら、所定の重量決定時間T1が経過すると、前記重量決
定手段31aが第1荷重検出器10からの第1計量値に
基づいて品物の重量を決定する。その後、当該第1計量
値に基づいて組合せ演算が行われる。前記重量決定時間
T1は計量ホッパ41i が安定し、正確な重量を検出可
能にするためにDSP13のフィルタ時間に、計量ホッ
パ41i で品物Mの挙動が安定する時間が加算された時
間に設定されている。これに比して、プールホッパ42
i 内の品物の有無の判別開始までの品物判別時間T2
は、プールホッパ42iの第2ゲート52i が閉じる時
間のみを考慮し、当該ゲートが閉じる時間よりも若干大
きな値としている。これは、プールホッパ42i では正
確な重量値を取り込む必要がないため、ゲートが閉じる
時間のみを考慮すればよいからである。
【0021】本装置の運用:つぎに、本装置の運用につ
いて図5に示すフローチャートを用いて説明する。な
お、以下に説明する各ステップのタイミングの理解を容
易にするために、図4のタイムチャートの相当部分に、
前記各ステップのステップ番号を付している。
【0022】組合せ計量がスタートすると、前記タイマ
33が計時をスタートさせると共に、オペレータが供給
コンベヤ43i 上に品物Mを置いてステップS1に進
む。ステップS1では、前記タイマ33の計時した時間
と駆動開始時間T3(図4)との比較が行われ、駆動開
始時間T3が経過した場合にはステップS2に進む。
【0023】ステップS2では、前記駆動制御手段35
が供給コンベヤ43i の駆動を開始させてステップS3
に進む。ステップS3では、前記タイマ33の計時した
時間と品物判別時間T2(図4)との比較が行われ、品
物判別時間T2が経過した場合にはステップS4に進
む。
【0024】ステップS4では、前記第2荷重検出器2
0からの重量信号に基づいて算出された前記第2計量値
が取り込まれ、ステップS5に進む。ステップS5で
は、プールホッパ42i 内の品物Mの有無の判別が行わ
れる。すなわち、判別手段31cが前記閾値記憶部32
bから閾値を読み出し、前記第2計量値との比較を行
い、当該第2計量値が閾値以上の場合には、供給コンベ
ヤ43i 上の品物Mが搬送されて、プールホッパ42i
に落下したと判別してステップS6に進む。一方、第2
計量値が閾値よりも小さい場合にはステップS4に戻
る。
【0025】ステップS6では、前記ステップS5で判
別手段31cがプールホッパ42iに品物Mが落下した
と判別してから一定時間後に、駆動制御手段35が当該
供給コンベヤ43i を停止させてステップS7に進む。
すなわち、判別手段31cがプールホッパ42i 内に品
物Mが落下したと判別するまで、駆動制御手段35が供
給コンベヤ43i の駆動を行わせ、一方、判別手段31
cがプールホッパ42i 内に品物Mが落下したと判別し
た後、一定時間経過後に、駆動制御手段35が供給コン
ベヤ43i による品物Mの搬送を停止させる。
【0026】ステップS7では、計量ホッパ41i が組
合せに選択されて第1ゲート51iが開いたか否かの判
別が行われる。第1ゲート51i が開いて当該計量ホッ
パ41i 内の品物Mがブースタホッパ40i に排出され
るとステップS8に進むと共に、後述する図6のステッ
プS10がスタートする。ステップS8では、計量ホッ
パ41i の第1ゲート51i が開いてから、開放開始時
間T4が経過したか否かの判別が行われ、開放開始時間
T4が経過した場合にはステップS9に進む。ステップ
S9では、プールホッパ42i の第2ゲート52i の開
閉が行われる。当該第2ゲート52i が開くと、前記タ
イマ33が計時をスタートさせてステップS1に戻る。
【0027】このように、各々の第2荷重検出器20か
らの排出結果に基づき、プールホッパ42i 内に品物M
が検出されるまで、駆動制御手段35が供給コンベヤ4
iの駆動を行なわせるので、確実にプールホッパ42
i への品物Mの供給を行うことができる。そのため、プ
ールホッパ42i から計量ホッパ41i に確実に品物M
が供給されるので、組合せに参加できない空の計量ホッ
パ41i が生じにくいから、組合せの母数の減少が防止
されることにより、高い組合せ精度を維持することがで
きる。
【0028】また、プールホッパ42i 内に品物Mが供
給されるまで供給コンベヤ43i の駆動が行われるか
ら、供給コンベヤ43i 上に品物Mを配置するピッチを
何ら考慮する必要がないので、、オペレータの負担が軽
減される。
【0029】ここで、たとえば、切り野菜等のように多
数の小片からなる品物の場合には、前記小片の全てがプ
ールホッパ42i に落下するのに比較的時間がかかる。
本装置では、判別手段31cがプールホッパ42i 内に
品物が落下したと判別した後、一定時間後に供給コンベ
ヤ43i の駆動を行わせるので、品物Mの性状に拘わら
ず確実に計量ホッパ41i に品物を供給することができ
る。
【0030】また、荷重検出器を用いているので、光検
出器を用いる場合とは異なり、微調整や清掃などのメン
テナンスを頻繁に行う必要がない。また、品物が2個重
なって落下した場合であっても確実に該品物を判別する
ことができる。
【0031】前述のように、ステップS7で計量ホッパ
41i の第1ゲート51i が開くと、図6に示すステッ
プS10がスタートする。ステップS10では、CPU
31が前記重量決定時間T1(図4)が経過したか否か
の判別を行う。重量決定時間T1が経過した場合にはス
テップS11に進む。ステップS11では、重量決定手
段31aが第1荷重検出器10からの前記第1計量値を
取り込み、当該第1計量値に基づいて重量を決定してス
テップS12に進む。ステップS12では、CPU31
が前記重量値記憶部32cから当該ブースタホッパ40
i に対応する重量値を読み出し、当該重量値が0gであ
る場合には、ステップS13に進む。一方、0gでない
場合にはステップS16に進む。ステップS13では、
前記ステップS11で決定された重量値を重量値記憶部
32cの当該ブースタホッパ40i に該当する記憶欄に
記憶させ、ステップS14に進む。ステップS14で
は、当該計量ホッパ41i の第1ゲート51i を開閉さ
せてステップS15に進む。なお、当該開閉情報に基づ
き前述のステップS7(図5)の判別が行われる。ステ
ップS16では、前記ステップS11で決定された重量
値を重量値記憶部32cの当該計量ホッパ41i に対応
する記憶欄に記憶させてステップS15に進む。ステッ
プS15では、前記決定された重量を組合せ演算手段3
1bによる組合せに参加させる。組合せ演算手段31b
は重量値記憶部32cの記憶内容に基づいて最適組合せ
を求める。CPU31は、選択された計量ホッパ41i
やブースタホッパ40i のゲート51i ,50i を開
き、品物Mを集合コンベヤ6上に排出させる。
【0032】ところで、品物判別時間T2は、プールホ
ッパ42i 内の重量を正確に検出するための時間ではな
く、プールホッパ42i の振動が概ね納まる短い時間に
設定されている。そのため、品物判別時間T2は重量決
定手段31aによる重量決定時間T1よりも短く設定さ
れているから、サイクルタイムが長くなるおそれもな
い。
【0033】なお、前記実施形態では、第1および第2
荷重検出器10,20として、同一種類の重量検出器を
用いたが、第2荷重検出器20は品物Mの正確な重量を
検出するためではなく、品物Mの有無を検出できれば十
分であるから、第2荷重検出器20は第1荷重検出器1
0よりも精度の低い安価な重量検出器を用いてもよい。
また、前記実施形態では、第2荷重検出器20はプール
ホッパ42i を支持するとしたが、第2荷重検出器とし
て重量検出器の代わりに加速度検出器を用い、プールホ
ッパ42i に該加速度検出器を固定するようにしてもよ
い。
【0034】更に、第2ゲート52i の開閉後に判別手
段31cがプールホッパ42i 内に品物Mが存在してい
るか否かの判別を行い、プールホッパ42i 内に品物M
が存在していないと判別した場合にのみ、供給コンベヤ
43i による品物Mの搬送を開始し、プールホッパ42
i 内の品物Mの過量を防止するようにしてもよい。
【0035】また、必ずしもブースタホッパ40i を設
ける必要はない。また、前記実施形態では、複数のホッ
パが直線上に配列された組合せ計量装置を例示して説明
したが、本発明は、たとえば、円環状にホッパを配列
し、各ホッパに品物を供給する複数の分散フィーダ(搬
送装置)を有する完全自動の組合せ計量装置についても
適用される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のプールホッパの各々を支持し、前記プールホッパ
内の品物の有無を検出するための第2荷重検出器を設け
たので、該第2荷重検出器の検出結果に基づいてプール
ホッパ内の品物の有無を検出することにより、確実にプ
ールホッパへの品物の供給を行うことができる。さら
に、重量を求めるのではなく、品物の有無を知るだけで
あるから、品物の有無の判別を短時間に行うので、計量
ホッパに供給されるまでの時間も短くなり、組合せ精度
の向上や稼動率の向上も期待できる。また、荷重検出器
を用いてプールホッパ内の品物の有無の検出を行うの
で、光検出器を用いる場合とは異なり、品物の反射率に
応じて微調整を行ったり、検出器を頻繁に清掃する必要
がないから、メンテナンスが容易である。
【0037】さらに、品物がプールホッパ内に落下した
と前記判別手段が判別した後、一定時間後に前記搬送装
置による品物の搬送を停止するようにすれば、たとえ
ば、切り野菜などのように多数の小片からなる品物であ
っても、確実にプールホッパに供給することができる。
【0038】なお、搬送装置上にオペレータが品物を供
給するセミオートタイプにおいては、品物間のピッチに
バラツキが生じても品物を確実にプールホッパ内に供給
でき、したがって、オペレータは空の搬送装置上に品物
を置くだけで、品物を置く位置に気を配る必要がないか
ら、オペレータの負担が著しく軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す組合せ計量装置の平
面図および正面図である。
【図2】同装置を側面から見た状態で示す要部を示す概
略構成図である。
【図3】同組合せ計量装置の概略構成図である。
【図4】本装置の動作タイミングを示すタイムチャート
である。
【図5】本装置の計量動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】本装置の計量動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10:第1荷重検出器 20:第2荷重検出器 31a:重量決定手段 31b:組合せ演算手段 31c:判別手段 35:駆動制御手段 41i :計量ホッパ 42i :プールホッパ 43i :供給コンベヤ(搬送装置) M:品物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 品物を搬送する複数の搬送装置と、 該搬送装置の各々に対応して設けられ、前記搬送装置か
    ら品物を受け取り品物を一時的に貯留する複数のプール
    ホッパと、 該プールホッパの各々に対応して設けられ、前記プール
    ホッパから品物を受け取り品物を計量するための複数の
    計量ホッパと、 該複数の計量ホッパの各々を支持し、前記計量ホッパ内
    の品物の重量を検出するための複数の第1荷重検出器
    と、 該第1荷重検出器からの出力に基づき組合せ計算を行う
    組合せ演算手段とを有する組合せ計量装置であって、 前記複数のプールホッパの各々を支持し、前記プールホ
    ッパ内の品物の有無を検出するための複数の第2荷重検
    出器と、 該各々の第2荷重検出器からの検出結果に基づき、前記
    プールホッパ内に品物が検出されるまで前記搬送装置の
    駆動を行わせる駆動制御手段とを備えた組合せ計量装
    置。
  2. 【請求項2】 品物を搬送する複数の搬送装置と、 該搬送装置の各々に対応して設けられ、前記搬送装置か
    ら品物を受け取り品物を一時的に貯留する複数のプール
    ホッパと、 該プールホッパの各々に対応して設けられ、前記プール
    ホッパから品物を受け取り品物を計量するための複数の
    計量ホッパと、 該複数の計量ホッパの各々を支持し、前記計量ホッパ内
    の品物の重量を検出するための複数の第1荷重検出器
    と、 該第1荷重検出器からの出力に基づき組合せ計算を行う
    組合せ演算手段とを有する組合せ計量装置であって、 前記プールホッパの各々に対応して設けられた複数の第
    2荷重検出器と、 前記第2荷重検出器からの出力に基づいて、かつ、前記
    プールホッパ内に品物が落下した際に生じる荷重の変動
    により品物の有無を判別する判別手段とを備え、 品物がプールホッパ内に落下したと前記判別手段が判別
    した場合に、前記搬送装置による品物の搬送を停止させ
    るようにした組合せ計量装置。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは2において、 品物がプールホッパ内に落下したと前記判別手段が判別
    した後、一定時間後に前記搬送装置による品物の搬送を
    停止するようにした組合せ計量装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2もしくは3において、 前記第1荷重検出器からの出力に基づき、前記計量ホッ
    パ内の重量を決定する重量決定手段を更に備え、 前記重量決定手段による重量決定までの時間よりも、前
    記品物の有無の判別開始までの時間の方が短く設定され
    ている組合せ計量装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項におい
    て、 零点に対し前記品物の有無を判別するための閾値が予め
    設定され、該閾値に基づいて前記判別手段が品物の有無
    を判別するようにした組合せ計量装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、 前記搬送装置上にはオペレータにより品物が供給される
    組合せ計量装置。
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