JP2003097777A - 給水用の絶縁管継手 - Google Patents

給水用の絶縁管継手

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JP2003097777A
JP2003097777A JP2001288426A JP2001288426A JP2003097777A JP 2003097777 A JP2003097777 A JP 2003097777A JP 2001288426 A JP2001288426 A JP 2001288426A JP 2001288426 A JP2001288426 A JP 2001288426A JP 2003097777 A JP2003097777 A JP 2003097777A
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pipe
cap nut
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metal
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Matsuo Ogiwara
松男 荻原
Kiyohide Sato
清英 佐藤
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TAIHEIYO TOKUSHU CHUZO KK
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TAIHEIYO TOKUSHU CHUZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステンレス製鋼管に異常な外力が作用しても、
ステンレス製鋼管が袋ナットから抜けることも、またス
テンレス製鋼管が変形することも、さらにはスリーブと
ステンレス製鋼管と接続部からの漏水の問題もない、上
水用の絶縁管継手を提供する。 【解決手段】ステンレス製のスリーブ(5)と、砲金製
の袋ナット(10)と、合成樹脂製の絶縁コアー(1
7)と、平パッキン(18)とから構成する。スリーブ
(5)は、流動膨出法によりステンレス製鋼管(2)の
先端部に取り付ける。一方、袋ナットの、ステンレス製
鋼管(2)の方に位置する端部には、軸方向に所定長さ
に延在した筒状のガイド部(12)を一体的に形成す
る。そして、このガイド部(12)に、ステンレス製鋼
管(2)に作用する外力Fを支持させ、ステンレス製鋼
管2が袋ナット10から抜けないようにする。スリーブ
(5)のフランジ部(8)の外周部も絶縁コアー(1
7)のカバー部(17’)で覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製管の先端部
に取り付けられている同種の金属製のスリーブと、前記
スリーブと異種の金属製の袋ナットと、前記スリーブの
外周面と袋ナットの内周面との間に介在される合成樹脂
製の絶縁コアーと、前記スリーブの先端部に半径外方へ
拡経するように形成されているフランジ部と被接続管の
後端部との間に介在される平パッキンとからなり、前記
袋ナットを所定方向に回すと、前記スリーブと前記被接
続管とが前記平パッキンを介して水密的に接続されるよ
うになっている給水用の絶縁管継手に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来周知のように、上水道配管は、道路
等の地下に埋設されている配水管、この配水管に取り付
けられているサドル分水栓、該サドル分水栓から宅地内
のメータ桝まで延びている分岐配管等から構成されてい
る。分岐配管には止水栓も設けられている。このような
サドル分水栓と分岐配管、分岐配管と止水栓等は、管継
手により接続されている。
【0003】ところで、分岐配管は地下に埋設されてい
るので、一般に錆の問題のないステンレス製鋼管から形
成されている。また、分岐配管は地下に埋設されている
ので、道路上を走行する重車両の振動が加わることもあ
る。さらには、地震、地下構造物の建設等により地盤の
一部が沈下し異常な力が作用し変形することもあり得
る。そこで、このような振動、変形等を吸収するため
に、分岐配管にはステンレス波状管あるいはフレキシブ
ルチューブも一部採用されている。また、管継手の構成
部材である袋ナットは、砲金から形成されているので、
ステンレス製鋼管と砲金製の袋ナットとが直接接触する
とイオン化傾向の差により電触が起こる。そこで、上記
のような管継手には、絶縁管継手が採用されている。
【0004】このような絶縁管継手の従来例が図3に示
されている。図3の(イ)に示されている絶縁管継手
は、ステンレス製鋼管30の先端部に溶接Yにより取り
付けられているステンレス製のスリーブ31、絶縁コア
ー35、砲金製の袋ナット36、止め線38、ドーナツ
状の平パッキン40等からなっている。スリーブ31の
先方部分は肉厚部32となり、その外周面はスパナ等の
工具が係止されるように角形に形成されている。このよ
うなスリーブ31の先端部は、半径外方へ延びたフラン
ジ部33となっている。
【0005】袋ナット36は、軸方向には比較的短く、
後方すなわち図3の(イ)において右方の内周面には、
リング状の凹溝37が形成され、前方の内周面にはメネ
ジ39が形成されている。このような部材からなる絶縁
管継手は、例えば次のようにして組み立てられる。すな
わち、スリーブ31をステンレス製鋼管30に溶接し、
スリーブ31の肉厚部32に絶縁コアー35をはめ込
み、また袋ナット36をスリーブ31の後方から挿入す
る。そして、袋ナット36の凹溝37に止め線38を装
着する。これにより、スリーブ31に絶縁コアー35を
介して袋ナット36が取り付けられる。これにより、図
3の(イ)に示されているように、ステンレス製鋼管3
0の先端部に絶縁管継手が構成される。したがって、平
パッキン40を袋ナット36の内部に装着し、そして被
接続管30hの先端部を袋ナット36内に挿入して袋ナ
ット36を所定方向に回すと、袋ナット36のメネジ3
9に、被接続管30hの先端部に形成されているオネジ
39hが螺合し、被接続管30hの先端部が平パッキン
40に当接するように締め付けられる。これにより、ス
テンレス製鋼管30と被接続管30hは、水密的に且つ
絶縁的に接続される。
【0006】一方、図3の(ロ)に示されている他の従
来の絶縁管継手も、ステンレス製鋼管30’の先端部に
装着されている絶縁コアー35’、砲金製の袋ナット3
6’、ドーナツ状の平パッキン40’等からなってい
る。ステンレス製鋼管30’の先端部は、半径外方へ曲
げられフランジ部33’となっている。そして、絶縁コ
アー35’はステンレス製鋼管30’の先端部に装着さ
れている。また、袋ナット36’の内周面の後端部には
ステンレス製鋼管30’のフランジ部33’に当接する
段部が形成され、前方にはメネジ39’が形成されてい
る。したがって、ステンレス製鋼管30’の先端部に、
平パッキン40’を装着し、袋ナット36’をステンレ
ス製鋼管30’の後端部から挿入し、その段部をフラン
ジ部33’に当接させると、図3の(ロ)に示されてい
るように、ステンレス製鋼管30’の先端部に絶縁管継
手が構成される。前述したように、平パッキン40’を
装着し、そして被接続管の先端部を挿入して袋ナット3
6’を所定方向に回すと、袋ナット36’のメネジ3
9’に、被接続管の先端部に形成されているオネジが螺
合し、ステンレス製鋼管40’と被接続管が水密的に且
つ絶縁的に接続される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の絶縁管継手
によっても、袋ナット36、36’を回すだけで、ステ
ンレス製鋼管30、30’に被接続鋼管30hを水密的
に且つ絶縁的に接続することができる利点は認められ
る。また、袋ナット36、36’を回すだけで接続でき
るので、地下のような狭い敷設現場においても比較的簡
単に接続できる利点もある。しかしながら、改良すべき
問題点も認められる。例えば、前述もしたように、上水
用の分岐配管すなわちステンレス製鋼管30、30’は
地下に埋設されているので、道路上を走行する重車両の
振動が加わることもある。また、地震、トンネル掘削、
地盤掘削等により地盤の一部が沈下し異常な力が作用す
ることもあり得る。このような外力が、ステンレス製鋼
管30、30’に作用し、該鋼管30、30’が袋ナッ
ト36、36’に対して傾くと、ステンレス製鋼管3
0、30’が袋ナット36、36’から抜けることがあ
る。その理由を図3の(ハ)によりさらに詳しく説明す
ると、袋ナット36は、軸方向には短く、ステンレス製
鋼管30の先端部すなわちスリーブ31の先端部30s
と袋ナット36の後端部との間隔も「d」のように短い
ので、ステンレス製鋼管30に矢印方向の外力fが加わ
ると、この外力fによりスリーブ31は、袋ナット36
の点pを中心として回転する。そうすると、スリーブ3
1の上方に位置するフランジ部には矢印aで示す方向の
力が作用し、止め線38が外れてスリーブ31は上方部
分から抜ける。袋ナット36とステンレス製鋼管30
は、相対的であるので、袋ナット36の方に外力が作用
して、ステンレス製鋼管30に対して袋ナット36が傾
くときも同様に抜ける。図3の(ロ)に示されている従
来の絶縁管継手の袋ナット36’も、軸方向に短いの
で、上記のような外力が作用すると、フランジ部33’
が延びてステンレス製鋼管30’は袋ナット36’から
抜ける。抜けると、管継手の作用が無くなる。
【0008】また、袋ナット36、36’は、砲金製で
充分に肉厚にもなっているので剛性は大きいが、ステン
レス製鋼管30、30’の方は、肉薄で砲金製の袋ナッ
トより剛性は小さい。このように、剛性に差があると、
外力fが加わった場合、剛性の小さいスリーブ30ある
いはステンレス製鋼管30’の方が破損あるいは変形す
ることがある。特に、図3の(ハ)に示されているよう
に、狭い面積の点pで外力fが支持されるときは、この
点pに接する部分すなわちスリーブ31あるいはステン
レス製鋼管30’の方が変形する可能性もある。変形す
ると、真円性が崩れる。崩れると、スリーブ31あるい
はステンレス製鋼管30’が抜けなくても漏水が生じる
ようになる。さらには、スリーブ31は、ステンレス製
鋼管30に1カ所で溶接Yにより接続されているので、
溶接部分Yから漏水する危険性もある。
【0009】さらには、図3の(イ)に示されているよ
うに、スリーブ32のフランジ部33の外周部には絶縁
コアー35は設けられていないので、袋ナット36に対
してステンレス鋼管30が傾くと、図3の(ニ)に示さ
れているようにスリーブ31のフランジ部33が袋ナッ
ト36の内周面に直接接触する。そうすると、電蝕が生
じるようになる。このことは、図3の(ロ)に示されて
いる従来の絶縁管継手についてもいえる。
【0010】本発明は、上記したような従来の問題点あ
るいは欠点を解消した給水用の絶縁管継手を提供するこ
とを目的とし、具体的にはステンレス製鋼管あるいは袋
ナットに異常な外力が作用しても、ステンレス製鋼管が
袋ナットから抜けることも、またステンレス製鋼管が変
形することも、さらには電蝕も生じない絶縁管継手を提
供することを目的とし、またステンレス製鋼管とスリー
ブとの接続部からの漏水の問題もない、上水用の絶縁管
継手を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、金
属製管あるいは袋ナットに作用し、該金属製管を袋ナッ
トから外すように作用する外力を、剛性の大きい袋ナッ
トの一部で支持するように構成することにより達成され
る。また、スリーブのフランジ部の外周部も絶縁コアー
で覆うように構成する。あるいは、スリーブの外周部を
フランジ部の外周部も含めてナイロン、ビニール等の合
成樹脂によりコーティングすることにより達成される。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成す
るために、金属製管の先端部に取り付けられている同種
の金属製のスリーブと、金属製の袋ナットと、前記スリ
ーブの外周面と袋ナットの内周面との間に介在される合
成樹脂製の絶縁コアーと、前記スリーブの先端部に半径
外方へ拡経するように形成されているフランジ部と被接
続管の後端部との間に介在される平パッキンとからな
り、前記袋ナットを所定方向に回すと、前記スリーブと
前記被接続管とが前記平パッキンを介して水密的に接続
されるようになっている絶縁管継手であって、前記袋ナ
ットの、前記金属製管の方に位置する後端部には、軸方
向に所定長さに延在した筒状のガイド部が一体的に形成
され、前記絶縁コアーは、前記袋ナットの後方の内部に
おいて前記スリーブの外周面と前記袋ナットの内周面と
の間に介在されていると共に、前記スリーブのフランジ
部の外周面も覆っているように構成される。請求項2に
記載の発明は、金属製管の先端部に取り付けられている
同種の金属製のスリーブと、金属製の袋ナットと、前記
スリーブの先端部に半径外方へ拡経するように形成され
ているフランジ部と被接続管の後端部との間に介在され
る平パッキンとからなり、前記袋ナットを所定方向に回
すと、前記スリーブと前記被接続管とが前記平パッキン
を介して水密的に接続されるようになっている絶縁管継
手であって、前記袋ナットの、前記金属製管の方に位置
する後端部には、軸方向に所定長さに延在した筒状のガ
イド部が一体的に形成され、前記スリーブの、前記袋ナ
ットの内周面側に位置する外周面と、前記袋ナットの、
前記スリーブの外周面側に位置する内周面の内、少なく
とも一方の面はナイロン、ビニール等の合成樹脂により
コーティングされている。請求項3に記載の発明は、請
求項1または2に記載の金属製管は、その一部が波状
管、フレキシブルチューブ等の可撓管となっている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1、2により本発明の実
施の形態を説明する。図1の(イ)、(ロ)に示されて
いるように、本実施の形態に係わる絶縁管継手1は、ス
リーブと袋ナットを備えているが、スリーブと袋ナット
との間は、後述するように絶縁コアーで絶縁されるの
で、スリーブと袋ナットはステンレス、砲金、鉄(ある
いは鋳鉄)等から適宜構成することができる。同様にス
リーブが取り付けられる管の材質も格別に限定されない
が、これらは互いに直接接触しているので、同種の金属
から構成される。このように、材質は格別に限定されな
いが、以下スリーブと該スリーブが取り付けられる管が
ステンレス製で、袋ナットが砲金製である例について説
明する。
【0013】本実施の形態に係わる絶縁管継手1は、ス
テンレス製鋼管2の先端部に、詳しくは後述する流動膨
出法により取り付けられているステンレス製のスリーブ
5と、砲金製の袋ナット10と、スリーブ5の外周面と
袋ナット10の内周面との間に介在されている合成樹脂
製の絶縁コアー17と、ドーナツ状の平パッキン18と
から構成されている。本実施の形態では、ステンレス製
鋼管2の一部は、従来周知の波状管3となっている。
【0014】ステンレス製のスリーブ5は、薄肉部6
と、この薄肉部6の、図1において左方に位置する厚肉
部7と、さらにその先端部のフランジ部8とから一体的
に筒状に形成されている。このように構成されているス
リーブ5の肉厚部7の内周面には、所定の間隔をおいて
複数個、本実施の形態では所定深さの2個の内周溝9、
9が形成されている。したがって、ステンレス製鋼管2
の先端部にスリーブ5を装着し、そしてステンレス製鋼
管2の内部から、例えば実公昭7−8950号公報に示
されているように、チューブエキスパンダのロールを半
径外方に拡張させながら回転させることにより冷間圧延
することができる。冷間圧延すると、ステンレス製鋼管
2の金属材料の一部が変形してスリーブ5の内周溝9、
9内へ流動膨出する。これにより、内周溝9、9の両縁
部と膨出した金属材料との間に強固な結合が達成され、
スリーブ5がステンレス製鋼管2に水密状態で取り付け
られる。このようにして、本実施の形態ではスリーブ5
は、後述する袋ナット10のガイド部の近傍においてス
テンレス製鋼管2に取り付けられている。
【0015】砲金製の袋ナット10は、肉厚の本体部1
1と、この本体部11から後方すなわち図1の(イ)に
おいて右方へ所定長さに延在している筒状のガイド部1
2とから一体的に形成されている。本体部11の後方部
とガイド部12の内周面は、段状に縮経されている。そ
して、この縮経されている部分の内周面とスリーブ5の
肉厚部7の外周面との間に絶縁コアー17が装着されて
いる。絶縁コアー17の後端部は、図1の(ロ)にも拡
大して示されているように袋ナット10のガイド部12
もカバーし、先端部は平パッキン18の方まで延びてい
る。この延びている部分が、スリーブ5のフランジ部8
の外周部をカバーするカバー部17’となっている。な
お、カバー部17’の内周面とスリーブ5のフランジ部
8の外周面との間には、僅かな隙間がある。このように
構成されている袋ナット10の前方の内周面に、メネジ
13が形成されている。
【0016】絶縁管継手1を組み立てるには、例えばス
リーブ5をステンレス製鋼管2に取り付ける前に、絶縁
コアー17を袋ナット10の内周面の縮経されている部
分に装着する。そうして、絶縁コアー17を装着した袋
ナット10を、そのガイド部12の方を先にしてステン
レス製鋼管2に挿入しておく。そして、スリーブ5を前
述したようにして流動膨出法によりステンレス製鋼管2
に取り付け、次いで袋ナット10をその段部がスリー部
5のフランジ部8に当接するまで引き出す。そうする
と、図1の(イ)に示されているように、絶縁管継手1
が構成される。この状態で、スリーブ5と袋ナット10
は絶縁されている。したがって、他の金属管すなわち被
接続管2’を次のようにして接続することができる。平
パッキン18をステンレス製鋼管2のフランジ部8に接
するようにして装着しておき、被接続管2’の先端部を
袋ナット10内に挿入して袋ナット10を所定方向に回
す。そうすると、袋ナット10のメネジ13に、被接続
管2’の先端部に形成されているオネジ13’が螺合
し、被接続管2’の先端部が平パッキン18に当接し締
め付けられる。これにより、ステンレス製鋼管2と被接
続管2’は、水密的に且つ絶縁的に接続される。
【0017】本実施の形態によると、スリーブ5は上記
のように流動膨出法により、ステンレス製鋼管2に取付
部られているので、スリーブ5の軸方向の位置ずれが無
く、またシール性も高くなっている。さらには、ステン
レス製鋼管2は、冷間圧延により2カ所において半径外
方へ変形しているので、すなわちコルゲート状に変形し
ているので、断面係数が大きくなり強度が増している。
【0018】また、図1の(ハ)に模式的に示されてい
るように、スリーブ5に、該該スリーブ5に垂直方向の
外力Fが作用しても、スリーブ5の先端部5sと袋ナッ
ト10のガイド部12の点Pとの間隔Dが大きいので、
外力Fは点Pで、その反力は点P’で支持される。した
がって、ステンレス製鋼管2が点Pを中心として回転
し、そして袋ナット10から抜けるようなことはない。
また、外力Fが狭い面積の点Pで支持されても、断面係
数が大きくなり強度が増しているので、ステンレス製鋼
管2が変形するようなこともない。したがって、真円性
が崩れ水漏れを起こすようなこともない。さらには、ス
テンレス製鋼管2に外力Fが作用し、例え袋ナット10
に対して傾いても、スリーブ5のフランジ部8は絶縁コ
アー17のカバー部17’で覆われているので、フラン
ジ部8の外周部が、従来の絶縁管継手のように、袋ナッ
ト10の内周面に接触するようなことはない。これによ
り、例えステンレス製鋼管2と袋ナット10との間に角
度的な偏位が生じても電蝕が防止される。
【0019】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
となく、色々な形で実施できることは明らかである。例
えば、図1に示されている実施の形態では止め線はない
が、図3の(イ)に示されているような止め線を設ける
こともできる。また、一部にフレキシブルチューブが設
けられているステンレス製鋼管を適用することもでき
る。さらには、スリーブ5に形成される円周溝の数が上
記実施の形態に限定されないことも明らかである。ま
た、被接続管がプラスチックから構成されているとき
も、同様にして接続できることも明らかである。さらに
は、上記実施の形態では、ステンレス製鋼管2とスリー
ブ5は不錆鋼から、そして袋ナット10は砲金の異種の
金属からなっているが、これらが同種の金属から構成さ
れているときも絶縁コア17を設けることもできる。ま
た、絶縁コア17に代えて、外周部がナイロン、ビニー
ル等の合成樹脂によりコーティングされているスリーブ
5を適用することもできる。このとき、フランジ部8の
外周部も含めて袋ナット10の内周面側に位置する外周
部はコーティングされるが、スリーブ5の全長をコーテ
ィングすることもできる。さらには、袋ナット10の、
スリーブ5の外周面側に位置する内周面を同様にコーテ
ィングすることもできる。また、スリーブ5の外周面
と、袋ナット10の内周面の両方にコーティングするこ
ともできる。このときは、袋ナットの滑りを考慮して、
摩擦係数の小さい材料を選択することが望ましい。
【0020】本実施の形態に係わる絶縁管継手1によ
り、サドル分水栓20にステンレス製鋼管2が接続され
ている例が図2に示されている。サドル分水栓20は、
従来周知のように、栓本体21を備えている。この栓本
体21の上方にキャップ22が、一方の側部にスピンド
ル23が設けられている。そして、スピンドル23の対
向位置から分水部24が出ている。このような分水栓2
0は、一対の円弧状の取付部金具25、25およびボル
トナット26、27により配水管Wに取り付けられてい
る。上記のように構成されているサドル分水栓20の分
水部24が、前述した絶縁管継手1の袋ナット10に接
続されている。これにより、配水管Wとステンレス製鋼
管2とが水密的に接続されている。被接続管2’が、サ
ドル分水栓20の分水部24であっても、前述したよう
な効果が得られることは明らかである。また、サドル分
水栓20に代えて、図には示されていないが、止水栓の
接合部、その他ねじ込み式の接合部に同様に適用するこ
とができ、同様な効果が得られることも明らかである。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によると、絶縁管
継手の構成要素である袋ナットの、金属製管の方に位置
する端部には、軸方向に所定長さに延在した筒状のガイ
ド部が一体的に形成されているので、金属製管あるいは
袋ナットに作用し、該金属製管と袋ナットとの間の直線
性を崩そうとする外力は、袋ナットのガイド部で支持さ
れる。したがって、金属製管あるいは袋ナットに上記の
ような外力が作用しても、金属製管が袋ナットから抜け
ることはない、という本発明に特有の効果が得られる。
また、絶縁コアーのカバー部は、スリーブのフランジ部
の外周部も覆っているので、あるいはスリーブの、袋ナ
ットの内周面側に位置する外周面と、前記袋ナットの、
前記スリーブの外周側面に位置する内周面の内、少なく
とも一方の面はナイロン、ビニール等の合成樹脂により
コーティングされているので、金属製管あるいは袋ナッ
トに外力が作用し、これらの間の直線性が崩れ角度的な
偏位が例え生じても、フランジ部の外周部が袋ナットの
内周面に直接接触することがない。したがって、電蝕が
防止される。また、他の発明によると、金属製管はその
一部が波状管、フレキシブルチューブ等の可撓管となっ
ているので、上記のような効果に加えて、金属製管ある
いは袋ナットの加わる振動、外力等が波状管あるいはフ
レキシブルチューブにより吸収され、絶縁管継手に及ぼ
す悪影響が緩和される効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図で、その(イ)
は全体を示す断面図、その(ロ)は、要部の拡大断面
図、その(ハ)は作用を説明するための模式的断面図で
ある。
【図2】 本発明の実施の形態に係わる絶縁管継手の使
用状態を示す断面図である。
【図3】 従来例を示す図で、その(イ)は第1の、そ
の(ロ)第2の従来例を示す断面図、その(ハ)、
(ニ)は従来例の異なる作用状態を説明するための模式
的断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁管継手 2 ステンレス
製鋼管 3 波状管 5 スリーブ 8 フランジ部 9、9 内周溝 10 袋ナット 12 ガイド部 17 絶縁コアー 17’ カバー部 18 平パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H014 DA01 DA07 3H016 FA02 3H017 CA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製管の先端部に取り付けられている
    同種の金属製のスリーブと、金属製の袋ナットと、前記
    スリーブの外周面と袋ナットの内周面との間に介在され
    る合成樹脂製の絶縁コアーと、前記スリーブの先端部に
    半径外方へ拡経するように形成されているフランジ部と
    被接続管の後端部との間に介在される平パッキンとから
    なり、 前記袋ナットを所定方向に回すと、前記スリーブと前記
    被接続管とが前記平パッキンを介して水密的に接続され
    るようになっている絶縁管継手であって、 前記袋ナットの、前記金属製管の方に位置する後端部に
    は、軸方向に所定長さに延在した筒状のガイド部が一体
    的に形成され、 前記絶縁コアーは、前記袋ナットの後方の内部において
    前記スリーブの外周面と前記袋ナットの内周面との間に
    介在されていると共に、前記スリーブのフランジ部の外
    周面も覆っていることを特徴とする給水用の絶縁管継
    手。
  2. 【請求項2】 金属製管の先端部に取り付けられている
    同種の金属製のスリーブと、金属製の袋ナットと、前記
    スリーブの先端部に半径外方へ拡経するように形成され
    ているフランジ部と被接続管の後端部との間に介在され
    る平パッキンとからなり、 前記袋ナットを所定方向に回すと、前記スリーブと前記
    被接続管とが前記平パッキンを介して水密的に接続され
    るようになっている絶縁管継手であって、 前記袋ナットの、前記金属製管の方に位置する後端部に
    は、軸方向に所定長さに延在した筒状のガイド部が一体
    的に形成され、 前記スリーブの、前記袋ナットの内周面側に位置する外
    周面と、前記袋ナットの、前記スリーブの外周側面に位
    置する内周面の内、少なくとも一方の面はナイロン、ビ
    ニール等の合成樹脂によりコーティングされていること
    を特徴とする給水用の絶縁管継手。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の金属製管は、そ
    の一部が波状管、フレキシブルチューブ等の可撓管とな
    っている、給水用の絶縁管継手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008303901A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Suiken:Kk ノンボルト継手構造およびノンボルト継手構造を形成する方法
JP2012082878A (ja) * 2010-10-08 2012-04-26 Kitz Corp 絶縁継手

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