JP2003097119A - スライド扉の非常開放装置 - Google Patents

スライド扉の非常開放装置

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JP2003097119A JP2001288813A JP2001288813A JP2003097119A JP 2003097119 A JP2003097119 A JP 2003097119A JP 2001288813 A JP2001288813 A JP 2001288813A JP 2001288813 A JP2001288813 A JP 2001288813A JP 2003097119 A JP2003097119 A JP 2003097119A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盗難等に対するセキュリティを高く維持しつ
つ、非常脱出を行う際に庫内側から簡単な操作を行うだ
けでスライド扉の開放を可能とし、安全且つ確実に庫外
へ脱出可能なスライド扉の非常開放装置を提供する。 【解決手段】 断熱筐体2内に作業者が閉じ込められた
非常時には、断熱筐体2の内部から操作ノブ16をボル
ト部材15のネジ部15Bとナット部材28との螺合を
リリースする方向に数回回転し、操作ノブ16が断熱筐
体2の庫内側に移動した後、断熱筐体2の外部に向かっ
て押すと、ボルト部材15のネジ部15Bは第2金具1
3のナット部材28に螺合されていることに基づき、操
作ノブ16による押圧力をボルト部材15を介して第2
金具13を外側方向に押す力となって作用させるように
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プレハブ冷蔵庫・
冷凍庫等の貯蔵庫に形成された開口部の開閉を行うスラ
イド扉の非常開放装置に関し、特に、盗難等に対するセ
キュリティを高く維持しつつ、非常脱出を行う際に庫内
側から簡単な操作を行うだけでスライド扉の開放を可能
とし、安全且つ確実に庫外へ脱出可能なスライド扉の非
常開放装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、プレハブ冷蔵庫等のような大
型の貯蔵庫では、作業者が誤って庫内に閉じ込められる
と危険であることから、かかる非常時に、貯蔵庫の開口
部(出入口)を開閉する扉を庫内側から開放可能とする
機構が設けられているのが一般的である。 【0003】例えば、実公平4−31985号公報に
は、摺動扉における扉体の先端部と冷蔵庫における開口
部の開口側部との間に施錠装置を取り付けておき、緊急
時には、庫内側で操作ハンドルを回転し、操作ハンドル
に突設された操作軸の雄ねじ部と施錠装置の一部を構成
し庫外側に配置される受け具のネジ孔部との螺合を解除
することにより、受け具を操作軸からフリーな状態にし
て摺動扉を開放するように構成した摺動扉の非常開放装
置が記載されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記実公平4−319
85号公報に記載された摺動扉の非常開放装置によれ
ば、冷蔵庫の庫内から操作ハンドルを回転することによ
り、摺動扉を開放して庫内から庫外へ脱出することがで
きるものではある。 【0005】しかしながら、緊急時には操作ハンドルの
回転操作を適正に行うことは難しいことから、操作ハン
ドルに予期しない力がかかる場合があり、かかる場合に
は操作ハンドルと操作軸との連結部分が破壊されてしま
うことも充分考えられる。 【0006】このように操作ハンドルと操作軸との連結
部分が破壊されてしまうと、最早操作軸を回転させるこ
とは不可能となり、摺動扉を開放することができなくな
って庫内に残された作業者は極めて危険な状態に陥って
しまう虞がある。 【0007】本発明は前記従来における問題点を解消す
るためになされたものであり、盗難等に対するセキュリ
ティを高く維持しつつ、非常脱出を行う際に庫内側から
簡単な操作を行うだけでスライド扉の開放を可能とし、
安全且つ確実に庫外へ脱出可能なスライド扉の非常開放
装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るスライド扉の非常開放装置は、断熱筐体の
開口部の前面にてスライド可能に配置され、開口部の開
閉を行うスライド扉において、前記開口部の側部に形成
され、前記断熱筐体を貫通する貫通孔と、一端に操作部
材が固着されるとともに、他端にネジ部が形成されたボ
ルト部材と、前記ボルト部材のネジ部側が挿通されると
ともに、スライド扉が開口部を閉塞する方向に開放部を
有する切欠溝が形成され、開口部の側部に配置される第
1金具と、前記第1金具の切欠溝を挿通されたボルト部
材のネジ部に螺合するナット部材が設けられ、第1金具
と共に開口部の側部に位置決め部材を介して位置決めさ
れる第2金具と、前記開口部を閉塞した状態でスライド
扉と第1金具との間に配設される施錠部材とを備え、前
記ボルト部材は操作部材を断熱筐体の庫内側に残した状
態で貫通孔に挿通されるとともに、そのネジ部は断熱筐
体の庫外側にて第1金具の切欠溝に挿通された状態で第
2金具のナット部に螺合されていることを特徴とする。 【0009】前記請求項1に係るスライド扉の非常開放
装置では、通常状態において、断熱筐体の貫通孔及び開
口部の側部に配置された第1金具の切欠溝に挿通された
ボルト部材のネジ部が、第1金具と共に開口部の側部に
て位置決め部材を介して位置決めされた第2金具のナッ
ト部材に螺合されており、また、開口部を閉塞した状態
でスライド扉と第1金具との間に施錠部材が配設されて
いることから、断熱筐体の外部からスライド扉を開放す
ることはできない。これより、盗難等に対するセキュリ
ティを高く維持することが可能となる。 【0010】また、断熱筐体内に作業者が閉じ込められ
た非常時には、断熱筐体内で操作部材がボルト部材のネ
ジ部とナット部材との螺合をリリースする方向に数回回
転されて操作部材が断熱筐体の庫内側に移動された後、
断熱筐体の外部に向かって押される。ここに、ボルト部
材のネジ部は第2金具のナット部材に螺合されているこ
とから、操作部材による押圧力はボルト部材を介して第
2金具を外側方向に押す力となって作用する。このと
き、第2金具は第1金具と共に位置決め部材を介して開
口部の側部に位置決めされているだけであるから、前記
のように第2金具を押す力が作用すると、位置決め部材
は簡単に外れて第2金具及び第1金具は開口部の側部か
ら外れることとなる。 【0011】この状態でスライド扉はその開放方向へス
ライド可能な状態となり、スライド扉を開放方向へスラ
イドさせると、第1金具は施錠部材と共にスライド扉の
スライドに従って開放方向へ移動する。このとき、ボル
ト部材のネジ部と第2金具のナット部材とは相互に螺合
されて一体になっているが、第1金具にはスライド扉の
閉塞方向に開放部を有する切欠溝が形成されているの
で、前記のようにスライド扉が開放方向へスライドされ
た場合においても、切欠溝に挿通されたボルト部材は切
欠溝の開放部から外部に離脱し、スライド扉の開放動作
を行う上で何ら支障が発生することはない。 【0012】前記したように、請求項1に係るスライド
扉の非常開放装置によれば、盗難等に対するセキュリテ
ィを高く維持しつつ、非常脱出を行う際に庫内側から簡
単な操作を行うだけでスライド扉の開放を可能とし、安
全且つ確実に庫外へ脱出可能となるものである。 【0013】尚、何らかの原因で操作部材がボルト部材
から離脱した場合でも、ボルト部材の一部が断熱筐体の
庫内側に突出しており、このように突出したボルト部材
の一部を庫内側から押圧することは可能であることか
ら、前記した場合と同様にして、非常脱出を行う際に庫
内側から簡単な操作を行うだけでスライド扉の開放を可
能とし、安全且つ確実に庫外へ脱出可能となるまた、断
熱筐体内に作業者が閉じ込められた非常時には、断熱筐
体内で操作部を回転させることにより、ボルト部材のネ
ジ部と第2金具のナット部材との螺合を解除すれば、第
2金具及び第1金具は共に位置決め部材を介して開口部
の側部に位置決めされているだけの状態となり、かかる
状態でスライド扉を開放方向にスライドさせると、位置
決め部材は簡単に外れて第2金具及び第1金具は開口部
の側部から外れる。この状態でスライド扉はその開放方
向へスライド可能な状態となり、スライド扉を開放方向
へスライドさせると、第1金具は施錠部材と共にスライ
ド扉のスライドに従って開放方向へ移動する。かかる場
合においても、非常脱出を行う際に庫内側から簡単な操
作を行うだけでスライド扉の開放を可能とし、安全且つ
確実に庫外へ脱出可能となるものである。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスライド扉の
非常開放装置について、本発明を具体化した第1実施形
態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第
1実施形態に係るスライド扉の非常開放装置が採用され
るプレハブ冷蔵庫の概略構成について図1に基づき説明
する。図1はスライド扉を開放した状態を示すプレハブ
冷蔵庫の斜視図である。 【0015】図1において、プレハブ冷蔵庫1は、複数
の断熱パネルを連結組立して構成された断熱筐体2を有
しており、この断熱筐体2の前面側(図1中手前側)に
は、被冷蔵物の出入を行うための開口部3が形成されて
いる。また、断熱筐体2の前面側において、開口部3の
開閉を行うべく断熱筐体2の前面に沿ってスライド可能
に構成されたスライド扉4が配設されている。 【0016】ここで、スライド扉4のスライド機構につ
いて説明する。断熱筐体2の前面の上部には、水平方向
に3つのレール支持部材5が固定されている。図1中左
側のレール支持部材5は、断面視で略「コ」字状に形成
されており、その左側には左ストッパ壁5Aが設けられ
ている。また、図1において中央のレール支持部材5
は、左右が開放され、断面視で略「コ」字状に形成され
ている。更に、図1中右側のレール支持部材5は、断面
視で略「コ」字状に形成され、その右側には右ストッパ
壁5Bが設けられている。また、各レール支持部材5に
渡ってレール6が掛装されており、レール6には、各レ
ール支持部材5に対応して「V」字状のローラ停止部7
が形成されている。 【0017】スライド扉4の上部両側には、ローラ支持
部材8が取り付けられており、各ローラ支持部材8の上
部には、回転可能に支持されたローラ9が取り付けられ
ている。各ローラ9は、レール6上に載置されている。
また、スライド扉4の前面側には、手動にて開閉を行う
時に把持される取っ手10が取り付けられている。尚、
かかる取っ手10は、スライド扉4の内側においても、
庫内側での作業上支障がないように埋め込み状態で取り
付けられており、非常時等の場合に作業者が埋め込み状
態から把持可能な状態にして断熱筐体2の内部からスラ
イド扉4を開放する際に使用される。 【0018】前記したスライド扉4のスライド機構にお
いて、スライド扉4を図1に示す開口部3の開放状態か
ら閉塞方向(図1中左方向)に向かって移動させると、
スライド扉4の上部両側における各ローラ支持部材8に
支持されたローラ9がレール6上を左方向に転動してい
き、各ローラ9がレール6に形成された各ローラ停止部
7にて停止された時点で、スライド扉4は開口部3を閉
塞する。尚、スライド扉4が閉塞方向に行き過ぎた場
合、左側のレール支持部材5のストッパ壁5Aは、ロー
ラ9に衝接して閉塞方向への移動規制を行う。 【0019】また、かかる開口部3の閉塞状態からスラ
イド扉4を開放方向(図1中右方向)に移動させると、
各ローラ支持部材8に支持されたローラ9がレール6上
を右方向に転動していき、ローラ9(図1中右側のロー
ラ)が右ストッパ壁5Bに当接した時点で、スライド扉
4は開口部3を、図1に示すように、開放する。尚、ス
ライド扉4が開放方向に行き過ぎた場合、右側のレール
支持部材5のストッパ壁5Bは、ローラ9に衝接して開
放方向への移動規制を行う。 【0020】次に、前記スライド扉4の施錠機構及びそ
の非常開放機構について図1乃至図4に基づき説明す
る。図2は非常開放機構を分解して示す斜視図、図3は
枠体の一部を破断して模式的に示す説明図、図4は施錠
機構の斜視図である。 【0021】図1において、断熱筐体2の開口部3の周
囲に取り付けられる枠体11の内、開口部3の左辺部に
取り付けられる枠体11には、非常開放機構の一部を構
成する第1金具12及び第2金具13が取り付けられて
おり、また、取っ手10の近傍においてスライド扉4の
左側端面4A(図4参照)には、施錠機構の一部を構成
する掛け金具14が取り付けられている。 【0022】ここで、非常開放機構の基本構成について
図2、図3に基づき説明する。図2において、非常開放
機構は、基本的に、両端にネジ部15A、15Bが形成
されたボルト部材15、ボルト部材15の一端のネジ部
15Aに螺合固定される操作ノブ16、ボルト部材15
の他端のネジ部15Bを挿通する第1金具12、及び、
ボルト部材5の他端のネジ部15Bが螺合される第2金
具13から構成されている。 【0023】ボルト部材15は、断熱筐体12を構成す
る断熱パネル17(図3参照)の厚さ及び枠体11(図
3参照)の厚さを合計した厚さにネジ部15A及び15
Bの長さを加えた長さを有しており、枠体11及び断熱
パネル17を貫通して形成された貫通孔18に挿通され
る。このとき、ボルト部材15のネジ部15Aは断熱パ
ネル17の内側、即ち、断熱筐体2の内部に配置されて
おり、断熱筐体2の内側にてパッキン19及び金属プレ
ート20を挿通した状態でネジ部15Aには操作ノブ1
6のネジ固定部16Aに螺合固定される。従って、断熱
筐体2の内部で操作ノブ16を回転、押圧させることに
よりボルト部材15を回転、押圧させることができる。 【0024】第1金具12は、金属板の曲げ加工を行う
ことにより略箱型に形成されており、上板12A、下板
12B、枠体11側に近接配置される前板12C、前板
12Cに連続し上板12Aと下板12Bの一側縁(図2
中右側縁)間に形成される側板12D、及び、側板12
Dに連続し上板12Aと下板12Bの後側縁の一部間に
形成される後板12Eを有している。尚、第1金具12
を作成するには、先ず、上板12A、下板12B、前板
12C、側板12D及び後板12Eを展開した形状に従
って金属板を打ち抜いた後、各上板12A等の曲げ加工
が行われる。下板12Bに連続する前板12Cの側端縁
以外の各側端縁は、側板12D及び上板12Aの前端縁
とそれぞれ溶接されており、第1金具12の全体に充分
な強度が保持されている。 【0025】ここに、上板12A及び下板12Bにて、
上下に対向する位置には、それぞれ長孔21が形成され
ている。かかる長孔21には、スライド扉4の左側端面
4Aに取り付けられた掛け金具14の掛け部14Cに形
成されている錠止孔31(図4参照)と合わされた状態
で、後述する南京錠32に設けられるU字状の錠止具3
3が挿通されて施錠される。尚、上板12Aと下板12
Bの双方に長孔21が形成されているのは、スライド扉
4のスライド方式につき左開き方式及び右開き方式のい
ずれの場合にも対応可能とするためである。因みに、本
実施例に係るプレハブ冷蔵庫1では、右開き方式が採用
されている。 【0026】前板12Cには、スライド扉4の閉塞方向
(図2中左方向)に開放部22を有する切欠溝23が形
成されている。かかる切欠溝23にはボルト部材15が
挿通される。また、開放部22は、切欠溝23にボルト
部材15が挿通された状態でスライド扉4が開放方向
(図2中右方向)にスライドされた場合にも、ボルト部
材15が切欠溝23からスムーズに外れてスライド扉4
の開放動作に支障が発生しないようにするものである。
また、前板12Cには位置決め孔24が形成されてお
り、この位置決め孔24には、後述する第2金具13の
位置決め孔25に挿通される位置決めピン26が挿通さ
れる。このように各位置決め孔25、24に挿通された
位置決めピン26は、枠体11に形成された位置決め孔
27(図3参照)に嵌入される。このとき、位置決めピ
ン26には、そのネジ山近傍にネジ部(図示せず)が形
成され、また、第2金具13の位置決め孔25にも位置
決めピン26のネジ部に螺合するネジ部(図示せず)が
形成されており、従って、位置決めピン26と第2金具
13とは、各ネジ部間の螺合関係に基づき一体になるも
のではあるが、位置決めピン26は、第2金具13、第
1金具12を枠体11に強固に固定するものではなく、
枠体11に対しては各第2金具13、第1金具12を単
に位置決め保持する程度の作用を行う。 【0027】尚、側板12Dは、後述するように南京錠
32を介してスライド扉4の施錠が行われた状態で、掛
け金具14をスライド扉4の側端面に取り付ける取付ネ
ジ30を覆い隠すものであり、これにより取付ネジ30
の取り外しを困難なものとして掛け金具14が取り外さ
れることを防止する作用を行うものである。また、後板
12Eは、第2金具13を前板12Cの前面側(図2中
手前側)に取り付けるべく、第2金具13の位置決め孔
25、前板12Cの位置決め孔24に挿通された位置決
めピン26を、離間した状態で後方から覆っており、こ
れにより位置決めピン26が不用意に取り外されること
を防止する作用を行うものである。 【0028】第2金具13は、平面視で「L」字状に形
成されており、平板13Aと折曲板13Bとを有する。
平板13Aには、ナット部材28が溶接固定されてお
り、かかるナット部材28には、第1金具12の前板1
2Cの切欠溝23に挿通されたボルト部材15のネジ部
15Bが螺合される。また、平板13Aには、第1金具
12の前板12Cに形成された位置決め孔24に合致す
る位置に、位置決めピン26のネジ部に螺合するネジ部
を有する位置決め孔25が形成されており、各位置決め
孔25、24に挿通された位置決めピン26は、前記し
たように枠体11の位置決め孔27に嵌入されて、第1
金具12及び第2金具13を枠体11に対して位置決め
保持するものである。 【0029】更に、折曲板13Bは、平板13Aと第1
金具12の前板12Cとを当接した状態で、位置決めピ
ン26を位置決め孔25、24に挿通して枠体11の位
置決め孔27に嵌入し、且つ、前板12Cの切欠溝23
に挿通されたボルト部材15のネジ部15Bをナット部
材28に螺合した際に、第1金具12の上板12Aと下
板12Bの左側端縁間の一部を遮蔽する。これによりナ
ット部材28が第1金具12の外部に露出しないように
してナット部材28等の錆び付き等を防止し、また、第
1金具12の外方からナット部材28に手指が届かない
ようにしてセキュリティの確保を図るものである。 【0030】尚、第2金具13における平板13A及び
折曲板13Bの縦方向(垂直方向)の幅は、第1金具1
2の前板12Cの縦方向幅と略同一に形成されており、
これにより断熱筐体2の内部から操作ノブ16を回転し
てボルト部材15のネジ部15Bとナット部材28との
螺合を解除して解錠する際に、第2金具13の平板13
A及び折曲板13Bは第1金具12の上板12Aや下板
12Bに当接されることから、第2金具13が空回りす
ることを確実に防止できる。 【0031】前記のように構成された非常開放機構を組
み立てるには、先ず、ボルト部材15のネジ部15Aを
操作ノブ16のネジ固定部16A螺合固定するととも
に、金属プレート20、パッキン19の順でボルト部材
15に挿通し、この後、断熱筐体2の内部からボルト部
材15を断熱パネル17及び枠体11に形成された貫通
孔18に挿通する。更に、枠体11の前面にて位置決め
ピン26を介して位置決め保持されている第1金具12
の前板12Cに形成された切欠溝23に挿通し、また、
ボルト部材15のネジ部15Bと第1金具12と共に位
置決めピン26により枠体11の前面に位置決め保持さ
れている第2金具13のナット部材28とを対向させ
る。そして、断熱筐体2の内部で操作ノブ16を回転さ
せることにより、ボルト部材15のネジ部15Bをナッ
ト部材28に螺合する。これにより、非常開放機構の組
立が終了する。 【0032】続いて、施錠機構の構成について図4に基
づき説明する。図4において、スライド扉4の左側端面
4Aに取り付けられる掛け金具14は、固定部14A、
ヒンジ部14B及び掛け部14Cから構成されており、
固定ネジ30を介して固定部14Aをスライド扉4の左
側端面4Aにネジ止め固定することにより取り付けられ
ている。掛け部14Cは、ヒンジ部14Bを介して回動
可能にされており、施錠をしない通常状態ではスライド
扉4の左側端面4Aに沿って下方に回動した状態にあ
る。また、掛け部14Cには、錠止孔31が形成されて
おり、スライド扉4の施錠を行う場合には、図4に示す
ように、かかる錠止孔31及び前記のように組み立てら
れた非常開放機構の第1金具12における上板12Aに
形成された長孔21の双方に南京錠32に設けられた
「U」字状の錠止具33が挿通される。 【0033】前記のように施錠を行った状態において
は、南京錠32の錠止具33が、スライド扉4側に取り
付けられた掛け金具14の錠止孔31と第1金具12の
長孔21とに渡って挿通されており、また、第1金具1
2は、ボルト部材15のネジ部15Bと第2金具13の
ナット部材28とが相互に螺合されていることに基づ
き、枠体11側に強固に固定されていることから、南京
錠32の解錠を行わない限りスライド扉4を開放させる
ことはできない。これより、盗難等に対するセキュリテ
ィを高く維持することが可能となる。 【0034】次に、前記のように施錠された状態で断熱
筐体2内に作業者が閉じ込められた非常時に、非常開放
機構を使用してスライド扉4を開放する方法について説
明する。 【0035】断熱筐体2内に作業者が閉じ込められた非
常時には、断熱筐体2の内部から操作ノブ16がボルト
部材15のネジ部15Bとナット部材28との螺合をリ
リースする方向に数回回転され、操作ノブ16が断熱筐
体2の庫内側に移動された後、断熱筐体2の外部に向か
って押される。ここに、ボルト部材15のネジ部15B
は第2金具13のナット部材28に螺合されていること
から、操作ノブ16による押圧力はボルト部材15を介
して第2金具13を外側方向に押す力となって作用す
る。このとき、第2金具13は、その位置決め孔25に
螺合された位置決めピン26を介して第1金具12と共
に開口部3の側部に配置された枠体11に位置決め保持
されているだけであるから、前記のように第2金具13
を押す力が作用すると、位置決めピン26は、枠体11
の位置決め孔27、第1金具12の位置決め孔24から
簡単に外れて第2金具13及び第1金具12は枠体11
から外れることとなる。このとき、位置決めピン26
は、そのネジ部と位置決め孔24のネジ部との螺合関係
に基づき、第2金具13と一体になった状態で枠体11
の位置決め孔27及び第1金具12の位置決め孔24か
ら外れる。 【0036】この状態でスライド扉4はその開放方向へ
スライド可能な状態となり、スライド扉4を開放方向へ
スライドさせると、南京錠32を介して掛け金具14に
連結された第1金具12は、南京錠32と共にスライド
扉4のスライドに従って開放方向へ移動する。このと
き、ボルト部材15のネジ部15Bと第2金具13のナ
ット部材28とは相互に螺合されて一体になっている
が、第1金具12にはスライド扉4の閉塞方向に開放部
22を有する切欠溝23が形成されているので、前記の
ようにスライド扉4が開放方向へスライドされた場合に
おいても、切欠溝23に挿通されたボルト部材15は切
欠溝23の開放部22から外部に離脱し、スライド扉4
の開放動作を行う上で何ら支障が発生することはない。 【0037】以上説明したように、本実施形態に係る非
常開放機構によれば、盗難等に対するセキュリティを高
く維持しつつ、非常脱出を行う際に断熱筐体2庫内側か
ら簡単な操作を行うだけでスライド扉4の開放を可能と
し、安全且つ確実に庫外へ脱出可能となるものである。 【0038】尚、何らかの原因で操作ノブ16がボルト
部材15のネジ部15Aから離脱した場合でも、ボルト
部材15のネジ部15Aが断熱筐体2の庫内側に突出し
ており、このように突出したボルト部材15のネジ部1
5Aを庫内側から押圧することは可能であることから、
前記した場合と同様にして、非常脱出を行う際に断熱筐
体2の庫内側から簡単な操作を行うだけでスライド扉4
の開放を可能とし、安全且つ確実に庫外へ脱出可能とな
るまた、別の方法として、断熱筐体2内で操作ノブ16
を回転させることにより、ボルト部材15のネジ部15
Bと第2金具13のナット部材28との螺合を解除すれ
ば、第2金具13及び第1金具12は共に位置決めピン
26を介して開口部3の側部における枠体11に位置決
め保持されているだけの状態となり、かかる状態でスラ
イド扉4を開放方向にスライドさせると、位置決めピン
26は簡単に外れて第2金具13及び第1金具12は枠
体11から外れる。この状態でスライド扉4はその開放
方向へスライド可能な状態となり、スライド扉4を開放
方向へスライドさせると、第1金具12は、前記の場合
と同様にして、南京錠32と共にスライド扉4のスライ
ドに従って開放方向へ移動する。かかる場合において
も、非常脱出を行う際に断熱筐体2の庫内側から簡単な
操作を行うだけでスライド扉4の開放を可能とし、安全
且つ確実に庫外へ脱出可能となるものである。 【0039】尚、スライド扉4の非常開放機構及び施錠
機構は、図5に示すような構成であってもよい。ここ
に、図5に示す別の実施形態は、基本的に、前記した実
施形態に係る機構と同一の構成を有しており、従って、
以下においては、別の実施形態に特有の構成に着目して
説明することとし、前記実施形態に使用されている部材
と同一部材等については同一符号を付して説明する。図
5は別の実施形態に係る非常開放装置の構成を模式的に
示す説明図である。 【0040】図5において、第1金具40は、側面視で
略「コ」字状に形成されており、「コ」字状部形成する
右側板40A、平板40B、左側板40C、及び、左側
板40Cに連続して形成された固定板40Dを有してい
る。右側板40Aの端縁には、2つの位置決め突起41
が形成されており、各位置決め突起41は、枠体11に
形成された位置決め溝(図示せず)に嵌入されて第1金
具40を枠体11に対して位置決め保持する。平板40
Bには長孔21が形成されている。また、固定板40D
には、開放部22を有する切欠溝23及び位置決め孔2
4が形成されている。また、第2金具42は略正方形状
に形成されており、かかる第2金具42の前面側には、
ナット部材28が溶接固定されており、また、ナット部
材28の近傍位置にて位置決め孔25が形成されてい
る。この位置決め孔25には、前記した場合と同様ネジ
部が形成され、また、位置決めピン26にもネジ部が形
成されていることから、位置決めピン26は、各ネジ部
間の螺合関係に基づき位置決め孔25にネジ固定されて
いる。そして、前記した実施形態の場合と同様、ボルト
部材15のネジ部15Bは、第1金具40の固定板40
Dに形成された切欠溝23に挿通されるとともに、第2
金具42のナット部材28に螺合される。また、第2金
具42の位置決め孔25に挿通され且つネジ固定された
位置決めピン26は、第1金具40の位置決め孔24に
挿通され、このように挿通された位置決めピン26は、
枠体11の位置決め孔27に嵌入される。更に、第1金
具40の右側板40Aの端縁に形成された各位置決め突
起41は、枠体11に形成された位置決め溝に嵌入され
る。これにより、第1金具40は、第2金具42と共に
枠体11に位置決め保持されるものである。特に、第1
金具40の右側板40Aに位置決め突起41を形成し、
かかる位置決め突起41を枠体11の位置決め溝に嵌入
するように構成したので、第1金具40は枠体11に対
して確実に位置決め保持されるものである。尚、第2金
具42のナット部材28側には、位置決め孔25にネジ
固定された位置決めピン26が取り外されることを防止
すべく、図示しない保護カバーが設けられている。 【0041】スライド扉4の前面側には、固定ネジ30
を介して固定部14Aをネジ止め固定することにより掛
け金具14が取り付けられている。かかる掛け金具14
の構成において、掛け部14Cが固定ネジ30を覆った
状態で、掛け部14Cの錠止孔31と第1金具40の長
孔21とに渡って南京錠32の錠止具33が挿通され
る。これにより、固定部14Aから固定ネジ30が外さ
れることを防止している。尚、掛け金具14は、その取
付位置が異なるだけで前記実施形態に使用された掛け金
具14と同一である。 【0042】そして、スライド扉4の施錠を行う場合に
は、図5に示すように、掛け部14Cの錠止孔31及び
前記構成を有する非常開放機構の第1金具40における
平板40Bに形成された長孔21の双方に南京錠32に
設けられた「U」字状の錠止具33が挿通される。 【0043】前記のように施錠を行った状態において
は、南京錠32の錠止具33が、スライド扉4側に取り
付けられた掛け金具14の錠止孔31と第1金具40の
長孔21とに渡って挿通されており、また、第1金具4
0は、ボルト部材15のネジ部15Bと第2金具42の
ナット部材28とが相互に螺合されていることに基づ
き、枠体11側に強固に固定されており、更に、第2金
具42のナット部材28側に保護カバーを設け且つ掛け
部14Cにより固定ネジ30を覆っていることから、南
京錠32の解錠を行わない限りスライド扉4を開放させ
ることはできない。これより、盗難等に対するセキュリ
ティを高く維持することが可能となる。 【0044】次に、前記のように施錠された状態で断熱
筐体2内に作業者が閉じ込められた非常時に、非常開放
機構を使用してスライド扉4を開放する方法について説
明する。 【0045】断熱筐体2内に作業者が閉じ込められた非
常時には、断熱筐体2の内部から操作ノブ16がボルト
部材15のネジ部15Bとナット部材28との螺合をリ
リースする方向に数回回転され、操作ノブ16が断熱筐
体2の庫内側に移動された後、断熱筐体2の外部に向か
って押される。ここに、ボルト部材15のネジ部15B
は第2金具42のナット部材28に螺合されていること
から、操作ノブ16による押圧力はボルト部材15を介
して第2金具42を外側方向に押す力となって作用す
る。このとき、第2金具42は第1金具40と共に位置
決めピン26を介して開口部3の側部に配置された枠体
11に位置決め保持され、また、第1金具40は位置決
め突起41を枠体11の位置決め溝に嵌入して枠体11
に位置決め保持されているだけであるから、前記のよう
に第2金具42を押す力が作用すると、位置決めピン2
6は、枠体11の位置決め孔27、第1金具40の位置
決め孔24から簡単に外れ、また、位置決め突起41は
枠体11の位置決め溝から簡単に外れて第2金具42及
び第1金具40は枠体11から外れることとなる。 【0046】この状態でスライド扉4はその開放方向へ
スライド可能な状態となり、スライド扉4を開放方向へ
スライドさせると、南京錠32を介して掛け金具14に
連結された第1金具40は、南京錠32と共にスライド
扉4のスライドに従って開放方向へ移動する。このと
き、ボルト部材15のネジ部15Bと第2金具42のナ
ット部材28とは相互に螺合されて一体になっている
が、第1金具40にはスライド扉4の閉塞方向に開放部
22を有する切欠溝23が形成されているので、前記の
ようにスライド扉4が開放方向へスライドされた場合に
おいても、切欠溝23に挿通されたボルト部材15は切
欠溝23の開放部22から外部に離脱し、スライド扉4
の開放動作を行う上で何ら支障が発生することはない。 【0047】以上説明したように、図5に示す別の実施
形態に係る非常開放機構によれば、盗難等に対するセキ
ュリティを高く維持しつつ、非常脱出を行う際に断熱筐
体2庫内側から簡単な操作を行うだけでスライド扉4の
開放を可能とし、安全且つ確実に庫外へ脱出可能となる
ものである。 【0048】続いて、第2実施形態について図6乃至図
14に基づき説明する。第2実施形態はプレハブ冷蔵庫
に使用される断熱扉の構造に関するものである。 【0049】図6は第2実施形態に係る断熱扉を示す断
面図、図7は断熱扉が配設されるプレハブ冷蔵庫の概略
斜視図である。プレハブ冷蔵庫110は、外装と内装と
の間に断熱材を充填した断熱構造の筐体112の内部に
収納室が画成されるとともに、筐体112の前部に開設
された開口部112a(図8、図9参照)は、筐体11
2の前面に配設された2枚の断熱扉114、116によ
り開閉される。 【0050】尚、左右の断熱扉114、116の構成及
び開閉構造は同一であるので、図7において右側に位置
する右断熱扉114に関連する構成について主に説明
し、左側に位置する左断熱扉116に関連する構成に関
しては、同一部材に同一符号を付して説明することとす
る。 【0051】筐体112の前面には、図8に示すよう
に、開口部112aの上部位置にスライドレール118
が左右方向(幅方向)に所定長さで延在するように配設
されており、右断熱扉114の上端にレールブラケット
120を介して配設された複数のローラ122が、スラ
イドレール118に摺動可能に配設されている。そし
て、左右の断熱扉114、116は、各扉114、11
6の前面側に配設された取っ手124、124を持って
左右に引くことで、各断熱扉114、116がスライド
レール118、118に沿って左右に離間移動して、開
口部112aが開放されるようになっている。 【0052】前記右断熱扉114は、前板126、背面
板128、両板126、128の4辺同志を連結して周
縁部を構成する4本の扉枠130及びこれらの部材によ
り内部画成された空間に充填された断熱材132とから
構成される。尚、右断熱扉114における左端熱扉11
6と対向する左側に配設されている内の扉枠130(左
断熱扉116では右側に配設される)には、軟質ゴム製
のセンターパッキン134がその長手方向の全長に渡っ
て配設され、左右の断熱扉114、116により開口部
112aを閉成した際に、両センターパッキン134、
134が密着することで、冷気漏れを防止し得るように
構成されている。 【0053】前記センターパッキン134の内部前側に
は、図6に示すように、熱伝導率の良好な金属製ブラケ
ット138が前記内の扉枠130の長手方向に沿って配
設されるとともに、このブラケット138に接触するよ
うにヒータ136が扉枠130の長手方向全長に渡って
配設される。そして、このヒータ136によりセンター
パッキン134の内部を加熱することで、パッキン表面
の結露及び凍結を防止するようになっている。また、右
断熱扉114における左断熱扉116から離間する右側
に配設されている外の扉枠130(左断熱扉116では
左側に配設される)には、その上部位置にジョイントボ
ックス140が配設されており、ヒータ136から導出
するリード線142は、後述するように、内の扉枠13
0及び上の扉枠130の各凹144内を配線された後
に、ジョイントボックス140に接続されるように構成
してある。 【0054】前記右断熱扉114の周縁部を構成する少
なくとも内の扉枠130及び上の扉枠130の構成は同
一であるので、内の扉枠130の構成について主に説明
する。即ち、内の扉枠130は、硬質合成樹脂を材質と
して、図10及び図11に示す断面形状で押出し成形さ
れたものであって、その適宜の位置には、外側(断熱材
132から離間する側)に開口する凹部144が、その
長手方向の全長に渡って形成されている。また、図11
及び図12に示すように、この凹部144における一方
の開口端縁部の全長に渡って、凹部144の開口部14
4aを閉塞する2つの蓋部材146b及び146cが内
の扉枠130に一体形成されている。各蓋部材146
b、146cは、開口部144aの幅を略2等分するよ
うに、2つに分割して形成されており、また、凹部14
4の底面(図11、図12中右側壁面)と平行な状態で
開口部144aの全幅を閉塞している。具体的には、図
13に示すように、各蓋部材14b、146cの幅b
は、凹部144の幅寸aの1/2となるように設定され
ている。 【0055】更に、図7に示す左断熱扉116の側端面
で扉枠130に取り付けられるジョイントボックス14
0の幅と前記各蓋部材146b、146cの幅との関係
について説明すると、図14に示すように、幅cを有す
るジョイントボックス140の外側端部(図14中下側
端部)は、各蓋部材146b、146cの先端部が相互
に接する位置となるように配置されている。 【0056】前記の構成を有する断熱扉114、116
において、扉枠130に一体に形成された2つの各蓋部
材146b、146cは、その先端部が相互に当接され
て通常状態で凹部144の全幅を閉塞するように構成さ
れているので、扉枠130の成形後に保管や輸送をして
いる間、また、組立前の保管時に、ゴミ等が凹部144
内に侵入することを確実に防止することが可能となり、
従って、凹部144内部の掃除等をする必要がなくなっ
た。 【0057】また、軟質合成樹脂製の各蓋部材146
b、146cは、凹部144の前幅aの1/2となるよ
うに構成されているので、ヒータ136のリード線14
2の組み付け時及び交換時に各蓋部材146b、146
cを弾性変形させる応力を分散して小さくすることがで
き、これにより各蓋部材146b、146cの耐久性を
向上して亀裂等が発生してしまうことを確実に防止する
ことができる。 【0058】更に、図14に示すように、ジョイントボ
ックス140の外側端部を、各蓋部材146b、146
cの先端部が相互に接する位置となるように配置したの
で、リード線142の交換時等の場合に、ジョイントボ
ックス140を取り外す必要が全くなくなり、蓋部材1
46cをドライバ等の工具で弾性変形させることにより
リード線142を開口部144aから簡単に取り出すこ
とができる。 【0059】また、各蓋部材146b、146cは、2
分割することにより短くしたので、多くの従来例のよう
に、特に係合片を設ける必要がなくなった。 【0060】尚、本発明は前記各実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種
の改良、変形が可能であることは勿論である。 【0061】 【発明の効果】以上説明した通り本発明は、盗難等に対
するセキュリティを高く維持しつつ、非常脱出を行う際
に庫内側から簡単な操作を行うだけでスライド扉の開放
を可能とし、安全且つ確実に庫外へ脱出可能なスライド
扉の非常開放装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 第1実施形態に係る非常開放装置が採用され
プレハブ冷蔵庫におけるスライド扉を開放した状態を示
すプレハブ冷蔵庫の斜視図である。 【図2】 非常開放機構を分解して示す斜視図である。 【図3】 枠体の一部を破断して模式的に示す説明図で
ある。 【図4】 施錠機構の斜視図である。 【図5】 別の実施形態に係る非常開放装置の構成を模
式的に示す説明図である。 【図6】 第2実施形態に係る断熱扉の要部断面図であ
る。 【図7】 断熱扉が採用されるプレハブ冷蔵庫を示す外
観斜視図である。 【図8】 プレハブ冷蔵庫の要部正面図である。 【図9】 プレハブ冷蔵庫の要部断面図である。 【図10】 断熱扉の要部を断面状態で示す斜視図であ
る。 【図11】 扉枠を示す端面図である。 【図12】 扉枠を示す要部端面図である。 【図13】 凹部の幅と蓋部材との寸法関係を示す説明
図である。 【図14】 扉枠とジョイントボックスとの関係を示す
説明図である。 【符号の説明】 1・・・プレハブ冷蔵庫、2・・・断熱筐体、3・・・
開口部、4・・・スライド扉、5・・・レール支持部
材、6・・・レール、8・・・ローラ支持部材、9・・
・ローラ、10・・・取っ手、11・・・扉枠、12・
・・第1金具、13・・・第2金具、14・・・掛け金
具、15・・・ボルト部材、15A、15B・・・ネジ
部、16・・・操作ノブ、17・・・断熱パネル、18
・・・貫通孔、21・・・長孔、22・・・開放部、2
3・・・切欠溝、24、25、27・・・位置決め孔、
26・・・位置決めピン、28・・・ナット部材、31
・・・錠止孔、32・・・南京錠、33・・・錠止具

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 断熱筐体の開口部の前面にてスライド可
    能に配置され、開口部の開閉を行うスライド扉におい
    て、 前記開口部の側部に形成され、前記断熱筐体を貫通する
    貫通孔と、 一端に操作部材が固着されるとともに、他端にネジ部が
    形成されたボルト部材と、 前記ボルト部材のネジ部側が挿通されるとともに、スラ
    イド扉が開口部を閉塞する方向に開放部を有する切欠溝
    が形成され、開口部の側部に配置される第1金具と、 前記第1金具の切欠溝を挿通されたボルト部材のネジ部
    に螺合するナット部材が設けられ、第1金具と共に開口
    部の側部に位置決め部材を介して位置決めされる第2金
    具と、 前記開口部を閉塞した状態でスライド扉と第1金具との
    間に配設される施錠部材とを備え、 前記ボルト部材は操作部材を断熱筐体の庫内側に残した
    状態で貫通孔に挿通されるとともに、そのネジ部は断熱
    筐体の庫外側にて第1金具の切欠溝に挿通された状態で
    第2金具のナット部に螺合されていることを特徴とする
    スライド扉の非常開放装置。
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