JP2003096236A - セルロース系樹脂組成物 - Google Patents

セルロース系樹脂組成物

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JP2003096236A
JP2003096236A JP2001288912A JP2001288912A JP2003096236A JP 2003096236 A JP2003096236 A JP 2003096236A JP 2001288912 A JP2001288912 A JP 2001288912A JP 2001288912 A JP2001288912 A JP 2001288912A JP 2003096236 A JP2003096236 A JP 2003096236A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透湿性及び保留性に優れたセルロースエステ
ルフィルムを提供することができるセルロース系樹脂組
成物を提供すること。 【解決手段】 セルロース系樹脂に、下記一般式(I)
で表されるエステル化合物を配合したセルロース系樹脂
組成物。 (式中、R1及びR2は各々独立に、水素原子、炭素原子
数1〜18のアルキル基、アルコキシ基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアル
キル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セルロース系樹脂組成
物に関し、さらに詳しくは、偏光板、偏光板用保護フィ
ルムに用いるのに適したセルロースエステルフィルムを
得るのに適したセルロース系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロース系樹脂は一般に他の合成樹脂
に比較して強靭であり、透明性、艶、光沢に優れ、ま
た、表面が滑らかで感触が良いという大きな特徴を有し
ている。この為、該樹脂の用途は、例えば、シート、フ
ィルム、電線被覆、玩具、医療用機器あるいは食品包装
材等非常に多岐にわたっている。
【0003】しかしながら、該樹脂は熱可塑性を有せ
ず、加工成形に際しては高温をかけて溶融するか溶剤に
溶解せねばならない。しかし、高温をかけて溶融すると
き同時に熱分解を起し、着色する。これを避けるために
適当な可塑剤を配合してその軟化点を下げる必要があ
る。かかる目的のために従来から、例えば、トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ジフェニ
ルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチル
ホスフェート、ジメチルフタレート、ジエチルフタレー
ト、ジメトキシエチルフタレート、エチルフタリルエチ
ルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、
トルエンスルホンアミド、トリアセチン又はベンタエリ
スリトールテトラアセテート等が使用されてきた。
【0004】しかしながら、上記の可塑剤は、セルロー
ス系樹脂との相溶性、可塑化効率、非揮発性、熱及び光
に対する安定性、非移行性、非抽出性、耐水性等の広範
な性能を満足させ得るものはなく、該樹脂組成物の一層
の用途拡大の妨げとなっているのが現状である。
【0005】このため、特開昭53−40039号公報
には炭化水素環を有する可塑剤が提案され、特開昭54
−71141号公報には異なるアルキル基とアリール基
を有する多価アルコールのエステル化合物が提案されて
いるが、満足のいくものではなかった。
【0006】また、近年、ノートパソコン等の液晶を搭
載した情報機器の薄型、軽量化に関する開発が進んでい
る。それに伴って、液晶表示装置に用いられる偏光板用
保護フィルムに対してもますます薄膜化の要求が強くな
っている。偏光板用保護フィルムには、一般的にセルロ
ーストリアセテートフィルムが広く使用されているが、
セルローストリアセテートフィルムを単純に薄膜化する
と、様々な問題が発生する。
【0007】従来、偏光板用保護フィルムに使用される
セルローストリアセテートフィルムには、フィルムに柔
軟性を向上し、透湿性を減少させる目的で可塑剤が使用
されている。一方、セルローストリアセテートフィルム
を単純に薄膜化すると、フィルムの透湿性が増大して十
分に水分をカットすることができなくなり、偏光板にし
たときに接着剤や偏光子が劣化することがあった。この
対策として、薄膜化した分だけ可塑剤を増量することが
考えられるが、可塑剤を単純に増量するだけでは透湿性
の改良が十分ではなく、また保留性の劣化等、新たな問
題を引き起こすことが判明した。保留性とは、高温多湿
の環境下で、可塑剤等の添加剤がフィルム外に析出や揮
発すること等によりフィルムの重量が減量する性質をい
う。従来のセルロースエステルフィルムではこの保留性
が悪く液晶画像表示装置の機能低下を来たしている。こ
れらの欠陥を改良する技術として、特開平11−925
74号公報にはクエン酸エステルを用いることが、特開
平11−124445号公報にはペンタエリスリトール
エステル、ジペンタエリスリトールを用いることが、特
開平11−246704号公報にはグリセリドを用いる
ことが提案され、特開2000−63560号公報には
ジグリセリンエステルを用いることが提案されている
が、これらはいずれも透湿性の改良効果が十分ではな
く、また保留性の劣化も見られた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、透湿性及び保留性に優れたセルロースエステルフィ
ルムを提供することができるセルロース系樹脂組成物を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、
(1)セルロース系樹脂に、下記一般式(I)で表され
るエステル化合物を配合したことを特徴とするセルロー
ス系樹脂組成物。
【化2】 (式中、R1及びR2は各々独立に、水素原子、炭素原子
数1〜18のアルキル基、アルコキシ基、シクロアルキ
ル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアル
キル基を表す。)
【0010】(2)セルロース系樹脂100質量部に対
し、一般式(I)で表される化合物が3〜50質量部配
合されていることを特徴とする上記(1)に記載のセル
ロース系樹脂組成物。 (3)セルロース系樹脂がセルローストリアセテートで
あることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の
セルロース系樹脂組成物。により達成される。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。先ず、一
般式(I)で表されるエステル化合物について説明す
る。一般式(I)において、R1及びR2で表される炭素
原子数1〜18のアルキル基としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、第二ブチ
ル基、第三ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、
デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、
テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘ
プタデシル基、オクタデシル基などが挙げられる。
【0012】アルコキシキ基としては、上記アルキル基
に対応する基が挙げられる。シクロアルキル基として
は、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。アリール基としては、フェニ
ル基、ナフチル基などが挙げられる。アルキルアリール
基としてはメチルフェニル基、エチルフェニル基、ブチ
ルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基
などが挙げられる。アリールアルキル基としては、フェ
ニルメチル基、フェニルエチル基、クミル基などが挙げ
られる。
【0013】以下に、一般式(I)で表されるエステル
化合物の具体例を挙げるが、本発明の一般式(I)で表
されるエステル化合物はこれら記載によって限定される
ものではない。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】上記一般式(I)で表される化合物の合成
方法は特に制限されるものではなく、例えば、2−エチ
ル−2−ブチル−1,3−プロパンジオールと安息香酸
とをp−トルエンスルホン酸などのエステル化触媒を用
いて反応させる方法、2−エチル−2−ブチル−1,3
−プロパンジオールと安息香酸メチルエステルからエス
テル交換反応で合成する方法、2−エチル−2−ブチル
−1,3−プロパンジオールと安息香酸クロライドをト
リエチルアミンなどの酸補足剤と反応させる方法などが
挙げられる。
【0019】次に、一般式(I)で表されるエステル化
合物を配合したセルロース系樹脂組成物について説明す
る。一般式(I)で表される化合物のセルロース系樹脂
への配合量は、セルロース系樹脂100質量部に対して
3〜50質量部が好ましく、5〜30質量部がより好ま
しい。3質量部未満では柔軟性の付与効果が不十分であ
り、50質量部より多く用いると、得られるエステルセ
ルロース組成物の強度が不足する場合や、保留性が損な
われるなどの問題が生じる。
【0020】本発明に用いられるセルロース系樹脂は、
いずれであってもよいが、セルロースの低級脂肪酸エス
テルであることが好ましい。セルロースの低級脂肪酸エ
ステルにおける低級脂肪酸とは、炭素原子数が6以下の
脂肪酸を意味し、セルロースの低級脂肪酸エステルとし
ては、例えば、セルロースアセテート、セルロースプロ
ピオネート、セルロースブチレート等や、特開平10−
45804号公報、特開平8−231761号公報、米
国特許第2,319,052号明細書等に記載されてい
るようなセルロースアセテートプロピオネート、セルロ
ースアセテートブチレート等の混合脂肪酸エステルを挙
げることができる。上記記載のセルロースの低級脂肪酸
エステルの中でも、特に好ましく用いられるセルロース
の低級脂肪酸エステルは、セルローストリアセテート、
セルロースアセテートプロピオネートである。
【0021】セルロース系樹脂としてセルローストリア
セテートを用いる場合は、フィルム強度の観点から、セ
ルローストリアセテートは、重合度250〜400、平
均酢化度(結合酢酸量)54.0〜62.5%のものが
好ましく、平均酢化度58.0〜62.5%のものが更
に好ましい。
【0022】最も好ましいセルロースの低級脂肪酸エス
テルは、炭素原子数2〜4のアシル基を置換基として有
し、アセチル基の置換度をXとし、プロピオニル基また
はブチリル基の置換度をYとした時、下記式(I)及び
(II)を同時に満たすセルロースエステルを含むセルロ
ースエステルである。
【0023】 式(I) 2.6≦X+Y≦3.0 式(II) 0≦X≦2.5 この内、特にセルロースアセテートプロピオネートが好
ましく、中でも1.9≦X≦2.5であり、0.1≦Y
≦0.9であることが好ましい。アシル基で置換されて
いない部分は通常水酸基として存在している。これ等は
公知の方法で合成することができる。
【0024】セルロースエステルとしては、綿花リンタ
ー、木材パルプ、ケナフ等を原料として合成されたセル
ロースエステルを単独であるいは混合して用いることが
できる。特に綿花リンター(以下、単にリンターという
ことがある)から合成されたセルロースエステルを単独
あるいは混合して用いることが好ましい。
【0025】次に、本発明のセルロース系樹脂組成物か
らなるセルロースエステルフィルム(以下、本発明のセ
ルロースエステルフィルムということがある。)の製造
方法について説明する。
【0026】本発明のセルロースエステルフィルムの製
造は、セルロースエステルを溶剤に溶解させたドープ液
を塗布、乾燥して行われる。ドープ液には必要に応じて
各種添加剤を混合することができる。ドープ液中のセル
ロースエステルの濃度は、濃い方が支持体に流延した後
の乾燥負荷が低減できて好ましいが、セルロースエステ
ルの濃度が濃過ぎると濾過時の負荷が増えて、濾過精度
が悪くなる。これ等を両立する濃度としては、10〜3
0質量%が好ましく、更に好ましくは15〜25質量%
である。
【0027】本発明のドープ液の調製に用いる溶剤は、
単独でも併用でもよいが、セルロースエステルの良溶剤
と貧溶剤を混合して用いることが生産効率の点で好まし
く、良溶剤と貧溶剤の混合比率の好ましい範囲は、良溶
剤が70〜98質量%であり、貧溶剤が30〜2質量%
である。本発明に用いられる良溶剤、貧溶剤とは、使用
するセルロースエステルを単独で溶解するものを良溶
剤、単独では膨潤するのみかあるいは溶解し得ないもの
を貧溶剤と定義する。そのため、セルロースの平均酢化
度によっては、良溶剤、貧溶剤が変わり、例えば、アセ
トンは、平均酢化度55%のセルロースエステルでは良
溶剤になり、平均酢化度60%のセルロースエステルで
は貧溶剤となってしまう。上記説明から明らかなように
良溶剤、貧溶剤はすべての場合に一義的に決まるもので
はないが、セルローストリアセテートの場合に本発明に
用いられる良溶剤としては、メチレンクロライド等の有
機ハロゲン化合物やジオキソラン類、さらに、セルロー
スアセテートプロピオネートの場合はメチレンクロライ
ド、アセトン、酢酸メチル等が挙げられ、貧溶剤として
は、例えば、メタノール、エタノール、n−ブタノー
ル、シクロヘキサン、シクロヘキサノン等が挙げられ
る。
【0028】上記記載のドープ液を調整するときのセル
ロースエステルの溶解方法としては、一般的な方法を用
いることができるが、加圧下で、溶剤の常圧での沸点以
上でかつ溶剤が沸騰しない範囲の温度で加熱し、撹拌し
ながら溶解する方法が、ゲルやママコと呼ばれる塊状未
溶解物の発生を防止するため好ましい。また、セルロー
スエステルを貧溶剤と混合し、湿潤あるいは膨潤させた
後、さらに良溶剤と混合して溶解する方法も好ましく用
いられる。また、公知の冷却溶解法を用いてもよい。冷
却溶解法を用いる場合には、良溶剤として酢酸メチル、
アセトンを用いることができる。加圧は、窒素ガス等の
不活性気体を圧入する方法や、加熱による溶剤の蒸気圧
の上昇によって行ってもよい。加熱は、外部から行うこ
とが好ましく、例えば、ジャケットタイプのものは温度
コントロールが容易で好ましい。
【0029】溶剤を添加した後の加熱温度は、使用溶剤
の常圧での沸点以上で、かつ溶剤が沸騰しない範囲の温
度が、セルロースエステルの溶解度の観点から好ましい
が、加熱温度が高過ぎると必要とされる圧力が大きくな
り生産性が悪くなる。好ましい加熱温度の範囲は45〜
120℃であり、60〜110℃がより好ましく、70
〜105℃が更に好ましい。また、圧力は、設定温度で
溶剤が沸騰しないように調整される。次に、このセルロ
ースエステル溶液を濾紙等の適当な濾材を用いて濾過す
る。濾材としては、不要物等を除去するために絶対濾過
精度が小さい方が好ましいが、絶対濾過精度が小さ過ぎ
ると濾材の目詰まりが発生しやすいという問題点が生じ
る。このため絶対濾過精度0.008mm以下の濾材が
好ましく、0.001〜0.008mmの範囲の濾材が
より好ましく、0.003〜0.006mmの範囲の濾
材が更に好ましい。濾材の材質は特に制限はなく、通常
の濾材を使用することができるが、ポリプロピレン、テ
フロン(登録商標)等のプラスチック製の濾材やステン
レス等の金属製の濾材が繊維の脱落等がなく好ましい。
【0030】ドープ液の濾過は通常の方法で行うことが
できるが、加圧下で、溶剤の常圧での沸点以上でかつ溶
剤が沸騰しない範囲の温度で加熱しながら濾過する方法
が、濾材前後の差圧(以下、濾圧ということがある。)
の上昇が小さく好ましい。好ましい濾過の温度は45〜
120℃であり、45〜70℃がより好ましく、45〜
55℃が更に好ましい。濾圧は小さい方が好ましい。濾
圧は1.6×106Pa以下であることが好ましく、
1.2×106Pa以下であることがより好ましく、
1.0×106Pa以下であることが更に好ましい。
【0031】流延(キャスト)工程に用いる支持体は、
無端ベルト状もしくはドラム状のステンレスを鏡面仕上
げした支持体が好ましい。キャスト工程の支持体の温度
は0℃〜溶剤の沸点未満の温度が好ましい。温度が高い
方が乾燥速度を速くできるが、あまり高過ぎると発泡し
たり、平面性が劣化する場合がある。好ましい支持体温
度は0〜50℃であり、5〜30℃が更に好ましい。支
持体の温度を制御する方法は特に制限されないが、温風
または冷風を吹きかける方法や、温水バットを支持体に
接触させる方法がある。温水バットを用いる方が、熱の
伝達が効率的に行われ、支持体の温度が一定になる時間
が短く、好ましい。温風を用いる場合は、目的の温度よ
りも高い温度の風を使う必要がある。セルロースエステ
ルフィルムが良好な平面性を示すためには、支持体から
剥離する際の残存溶剤量は、10〜120%が好まし
く、更に好ましくは20〜40%または60〜120%
であり、特に好ましくは20〜30%または70〜11
5%である。
【0032】本発明においては、残留溶剤量は下記式で
定義される。 残留溶剤量=〔(加熱処理前のフィルム質量−加熱処理
後のフィルム質量)/(加熱処理後のフィルム質量)〕
×100(%) 尚、残留溶剤量を測定する際の加熱処理とは、フィルム
を115℃で1時間加熱することをいう。また、セルロ
ースエステルフィルムの乾燥工程においては、支持体よ
り剥離したフィルムを更に乾燥し、残留溶剤量を3質量
%以下にすることが好ましく、更に0.5質量%以下が
好ましい。フィルム乾燥工程では一般にロール懸垂方式
か、テンター方式でフィルムを搬送しながら乾燥する方
式が採られる。
【0033】支持体より剥離した直後の残留溶剤量の多
い間に、テンター方式で幅保持または延伸を行うこと
が、寸法安定性向上効果をより発揮するため好ましい。
フィルムを乾燥させる手段は、特に制限なく、熱風、赤
外線、加熱ロール、マイクロ波等で行う。簡便さの点で
熱風で行うのが好ましい。乾燥温度は40〜150℃の
範囲で段階的に高くしていくことが好ましく、寸法安定
性を良くするためには50〜140℃で行うことが更に
好ましい。
【0034】セルロースエステルフィルムの膜厚は、薄
い方が出来上がった偏光板が薄くなり、液晶ディスプレ
イの薄膜化が容易になるため好ましいが、薄過ぎると、
透湿度が増大し、引き裂き強度等が不足する。これ等を
両立するセルロースエステルフィルムの膜厚は、10〜
65μmが好ましく、20〜60μmがより好ましく、
35〜50μmが更に好ましい。
【0035】本発明のセルロースエステルフィルムは、
低い透湿性、高い寸法安定性等が得られることから液晶
表示用部材として好ましく用いることができる。液晶表
示用部材とは液晶表示装置に使用される部材のことで、
例えば、偏光板、偏光板用保護フィルム、位相差板、反
射板、視野角向上フィルム、防眩フィルム、無反射フィ
ルム、帯電防止フィルム等が挙げられる。本発明のセル
ロースエステルフィルムは、上記記載の中でも偏光板、
偏光板用保護フィルムに好ましく用いられる。
【0036】偏光板は、一般的な方法で作成することが
できる。例えば、本発明のセルロースエステルフィルム
をアルカリ鹸化処理した後に、沃素溶液中に浸漬延伸し
て作成した偏光膜の両面に、完全ケン化型ポリビニルア
ルコール水溶液を用いて貼り合わせる方法がある。アル
カリ鹸化処理とは、水系接着剤の濡れを良くし、接着性
を向上させるために、セルロースエステルフィルムを高
温の強アルカリ液中に漬ける処理のことをいう。
【0037】上記セルロースエステルフィルムの面内方
向におけるレターデーションRo(nm)は小さいほど
良く、100nm以下であることが好ましく、10nm
以下であることがより好ましく、5nm以下であること
が更に好ましい。本発明のセルロースエステルフィルム
を位相差フィルムとして用いる場合は、Ro(nm)は
50〜1000nmのものが好ましく用いられる。レタ
ーデーションRoを求めるには、自動複屈折率計を用い
てセルロースエステルフィルムを590nmの波長にお
ける3次元屈折率の測定を行い、遅相軸角θ1及び屈折
率Nx、Nyを求め、下記式に従って面内方向のレターデ
ーションRoを算出する。 Ro=(Nx−Ny)×d 式中、Nxはフィルムの製膜方向に平行な方向における
フィルムの屈折率、Nyは製膜方向に垂直な方向におけ
るフィルムの屈折率、dはフィルムの厚み(nm)をそ
れぞれ表す。
【0038】本発明のセルロースエステルフィルムを光
学フィルムとして用いる場合、フィルムの製膜方向(長
手方向に相当する)と、フィルムの遅相軸とのなす角度
θ0が0°、+90°もしくは−90°に近いほど好ま
しい。特に偏光板保護フィルムとして用いる場合に、得
られる偏光板の偏光度の向上に寄与する。ここで遅相軸
とは、フィルム面内の屈折率が最も高くなる方向であ
る。更に、θ1(ラジアン)(θ1はθ0をラジアン表示
に換算したものである。)と面内方向のレターデーショ
ンR0が下記の関係にあることがより好ましい。 p≦1−sin2(2θ1)・sin2(πR0/λ) pは、0.99900以上であることが好ましく、0.
99990以上であることがより好ましく、0.999
95以上であることが更に好ましく、0.99999以
上であることが特に好ましい。λは、Ro及びθ1を求め
るための三次元屈折率測定の際の光の波長(nm)を表
し、380〜650nmの範囲にある。λが590nm
のときに上式を満たすことが好ましく、更に好ましくは
λが400nmのときに上式を満たすことである。
【0039】本発明のセルロース系樹脂組成物は、必要
に応じて、他の可塑剤、紫外線吸収剤、マット剤、染料
等の添加剤を添加してもよい。本発明では、可塑剤機能
を有する2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジ
オールのジアリールエステルと共に従来用いられている
可塑剤を併用することができる。これら従来用いられて
いる可塑剤を使用する場合、その使用量は、2−エチル
−2−ブチル−1,3−プロパンジオールのジアリール
エステルを使用しないでこれら可塑剤を使用するときに
比べ少ない量であることが好ましく、具体的にはセルロ
ースエステルに対して0〜30質量%が好ましく、0〜
25質量%がより好ましく、更に好ましくは0〜20質
量%である。
【0040】本発明に用いることができる2−エチル−
2−ブチル−1,3−プロパンジオールのジアリールエ
ステルと共に従来用いられている他の可塑剤は特に限定
されないが、例えば、リン酸エステル系可塑剤;フタル
酸エステル系可塑剤;エチレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールお
よびジペンタエリスリトールなどの多価アルコールのエ
ステル等を好ましく用いることができる。リン酸エステ
ル系可塑剤では、トリフェニルホスフェート、トリクレ
ジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、
オクチルジフェニルホスフェート、ジフェニルビフェニ
ルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブチ
ルホスフェート等が、フタル酸エステル系可塑剤では、
ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、ジ
メチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブチルフ
タレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート等が、多
価アルコールのエステルとしてはブチルフタリルブチル
グリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、メ
チルフタリルエチルグリコレート、トリメチロールプロ
パントリアセテート、トリメチロールプロパントリベン
ゾエート、ペンタエリスリトールテトラアセテート等が
挙げられる。これ等の可塑剤は単独であるいは2種以上
混合して用いることができる。
【0041】本発明に用いられる紫外線吸収剤は、液晶
の劣化防止の観点から、370nm以下の紫外線の吸収
能に優れ、かつ良好な液晶表示性の観点から、400n
m以上の可視光の吸収が少ないものが好ましい。本発明
においては、特に370nmでの透過率が10%以下で
あることが好ましく、より好ましくは5%以下、更に好
ましくは2%以下である。本発明のセルロースエステル
フィルムに添加される紫外線吸収剤には、分子内に芳香
族環を2つ以上有する紫外線吸収剤が好ましく用いられ
る。
【0042】本発明に用いられる紫外線吸収剤は特に限
定されないが、例えば、オキシベンゾフェノン系化合
物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル
系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレー
ト系化合物、ニッケル錯塩系化合物、無機粉体等が挙げ
られる。本発明で好ましく用いられる紫外線吸収剤は、
透明性が高く、偏光板や液晶素子の劣化を防ぐ効果に優
れたベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤やベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤であり、不要な着色がより少ないベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤が特に好ましい。本発明
に用いられる紫外線吸収剤の具体例としては、2,4−
ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキ
シベンゾフェノン、5,5'−メチレンビス(2−ヒド
ロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロ
キシベンゾフェノン類;2−(2'−ヒドロキシ−5'−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒ
ドロキシ−3',5'−ジ第三ブチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'
−第三ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−第三
オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−
ヒドロキシ−3',5'−ジクミルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2,2'−メチレンビス(4−第三オクチル
−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール、2−(2'−
ヒドロキシ−3'−第三ブチル−5'−カルボキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール等の2−(2'−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレー
ト、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三
ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキ
サデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2'−エト
キシオキザニリド、2−エトキシ−4'−ドデシルオキ
ザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ
−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シア
ノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリ
レート等のシアノアクリレート類;2−(2−ヒドロキ
シ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4
−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン、2−(2
−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフ
ェニル−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
プロポキシ−5−メチルフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン等
のトリアリールトリアジン類が挙げられる。
【0043】紫外線吸収剤は単独で用いてもよいし、2
種以上を併用してもよい。また、紫外線吸収剤としては
高分子紫外線吸収剤も好ましく用いることができ、特に
特開平6−148430号公報に記載のポリマータイプ
の紫外線吸収剤が好ましく用いられる。紫外線吸収剤
は、アルコール、メチレンクロライド、ジオキソラン等
の有機溶剤に紫外線吸収剤を溶解してからドープに添加
することができるし、また、直接ドープに添加すること
もできる。無機粉体のように有機溶剤に溶解しないもの
は、有機溶剤とセルロースエステル中にデゾルバーやサ
ンドミルを使用し、分散してからドープに添加する。紫
外線吸収剤の使用量は化合物の種類、使用条件等により
一様ではないが、セルロースエステルフィルムの膜厚が
30〜200μmの場合は、セルロースエステルフィル
ムに対して0.5〜4.0質量%が好ましく、0.6〜
2.0質量%がより好ましい。
【0044】本発明のセルロース系樹脂組成物には、必
要に応じてマット剤として酸化珪素等の微粒子を加えて
も良い。マット剤微粒子は有機物によって表面処理され
ていることが、フィルムのヘイズを低下できるため好ま
しい。
【0045】マット剤微粒子の表面処理に用いるのに好
ましい有機物としては、ハロシラン類、アルコキシシラ
ン類、シラザン、シロキサン等が挙げられる。マット剤
微粒子の平均粒径が大きい方がマット効果は大きく、ま
た、平均粒径が小さいと透明性に優れるため、マット剤
微粒子の一次粒子の平均粒径は5〜50nmが好まし
く、より好ましくは7〜20nmである。用いることが
できる酸化珪素の微粒子としては特に限定されないが、
例えば、アエロジル(株)製のAEROSIL200、
200V、300、R972、R972V、R972C
F、R974、R202、R805、R812等が挙げ
られる。
【0046】本発明のセルロース系樹脂組成物に添加す
る各種添加剤はセルロースエステルが溶解しているドー
プ液にバッチ添加してもよいし、添加剤溶解液を別途用
意してインライン添加してもよい。特にマット剤は濾材
への負荷を減らすために一部または全量をインライン添
加することが好ましい。添加剤溶解液をインライン添加
する場合は、ドープとの混合性を良くするため、少量の
セルロースエステルを溶解するのが好ましい。好ましい
セルロースエステルの量は、溶剤100質量部に対して
1〜10質量部で、より好ましくは3〜5質量部であ
る。本発明において、本発明のセルロース系樹脂組成物
を溶剤に溶解させたドープ液と、各種添加剤と少量のセ
ルロースエステルとを溶解させた溶液をインライン添
加、混合を行うためには、例えば、スタチックミキサー
(東レエンジニアリング製)、SWJ(東レ静止型管内
混合機 Hi−Mixer)等のインラインミキサーが
好ましく用いられる。インラインミキサーを用いる場合
は、高圧下で濃縮溶解することが好ましく、加圧容器は
その種類は特に問うところではなく、所定の圧力に耐え
ることができ、加圧下で加熱、撹拌ができればよい。加
圧容器には、圧力計、温度計等の計器類を適宜配設する
のが好ましい。
【0047】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0048】実施例1 (化合物1の合成)2−エチル−2−ブチル−1,3−
プロパンジオール160g(1モル)、安息香酸244
g(2モル)に溶剤としてプソイドクメン30gを加
え、エステル化触媒としてジブチル錫オキサイド0.2
gを、着色改良剤としてカーボンブラック4gを加え、
窒素雰囲気下175〜230℃で8時間還流脱水反応し
た後、減圧して未反応の安息香酸と溶媒を除き、100
℃まで冷却し、濾過剤としてラヂオライト#500(昭
和化学工業(株)製)を用いて濾過し、302g(収率
82%)のエステル化合物を得た。得られたエステル化
合物は、赤外吸収スペクトルにより、カルボン酸の吸収
が消失し、エステルの吸収が生じていることを確認し
た。また、酸価は0.09、水酸基価は2.5、粘度
(25℃)は1060mPa・sで比重は1.081で
あり、屈折率は1.5313であった。
【0049】(フィルムの作製)アセチルセルロース
(酢化度61.5%、重合度260)をメチレンクロラ
イド90質量部とメチルアルコール10質量部とからな
る混合溶剤に撹拌しながら溶解し、濃度15%の溶液と
した。これに表1記載の可塑剤をアセチルセルロースに
対して10質量%混合し、溶液を金属支持体上に流延し
約0.1mmの厚さに製膜し、フィルムを作製した。
【0050】―フィルムの性能試験― 次いで、得られたフィルム(サンプル)を用いて種々の
性能試験を行った。その結果を表1に示す。 (ブリードの評価)サンプルを10cm×10cmのサ
イズに裁断し、23℃、55%RHで1日放置後、80
℃、90%RHの条件下で2週間放置し、さらに23
℃、55%RHで1日放置した後、サンプル表面のブリ
ードを目視観察し、下記の評価基準で評価した。 〔評価基準〕 ○;ブリードがないもの △;若干のブリードが認めらるもの ×;ブリードが激しいもの (湿熱減量の評価)加湿処理前後の質量増減を測定し、
下記式により湿熱減量(%)を求めた。 湿熱減量(%)=〔(A−B)/A〕×100 A;加湿処理前の質量 B;加湿処理後の質量 セルロース系樹脂組成物の物性や寸法の安定性からする
と湿熱減量は1%未満が好ましい。
【0051】(透湿度の評価)JIS Z 0208に
記載の方法に従い透湿度を測定した。測定条件は25
℃、90%RHである。接着剤や偏光子が水分で劣化す
るのを防ぐためには透湿度は300g/m2以下が好ま
しく、200g/m2以下がより好ましく、150g/
2以下が更に好ましい。
【0052】
【表1】
【0053】表1より明らかなように、本発明のセルロ
ース系樹脂組成物は、従来公知のセルロース用可塑剤を
使用したセルロース系樹脂組成物に比較してブリードが
少なく、湿熱減量、透湿度も小さいことがわかる。小さ
い透湿度が得られることから、一般式(I)で表される
化合物がセルロース系樹脂と優れた相溶性を持っている
ことがわかる。
【0054】
【発明の効果】本発明のセルロース系樹脂組成物はブリ
ードや湿熱減量が少なく、透湿性に優れており、液晶表
示装置などに用いられる優れた特性を有する偏光板や偏
光板用保護フィルムを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋江 俊明 東京都日野市さくら町1 コニカ株式会社 内 (72)発明者 飯田 良男 埼玉県さいたま市白幡5−2−13 旭電化 工業株式会社内 (72)発明者 岩波 清立 埼玉県さいたま市白幡5−2−13 旭電化 工業株式会社内 (72)発明者 荒井 照夫 埼玉県さいたま市白幡5−2−13 旭電化 工業株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BB13 BB33 BC09 BC22 4J002 AB011 AB021 EH126 FD020 FD050 GP00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース系樹脂に、下記一般式(I)
    で表されるエステル化合物を配合したことを特徴とする
    セルロース系樹脂組成物。 【化1】 (式中、R1及びR2は各々独立に、水素原子、炭素原子
    数1〜18のアルキル基、アルコキシ基、シクロアルキ
    ル基、アリール基、アルキルアリール基、アリールアル
    キル基を表す。)
  2. 【請求項2】 セルロース系樹脂100質量部に対し、
    一般式(I)で表される化合物が3〜50質量部配合さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のセルロース
    系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 セルロース系樹脂がセルローストリアセ
    テートであることを特徴とする請求項1または2に記載
    のセルロース系樹脂組成物。
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