JP2003096075A - キノロンカルボン酸誘導体の製法 - Google Patents

キノロンカルボン酸誘導体の製法

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JP2003096075A
JP2003096075A JP2001294163A JP2001294163A JP2003096075A JP 2003096075 A JP2003096075 A JP 2003096075A JP 2001294163 A JP2001294163 A JP 2001294163A JP 2001294163 A JP2001294163 A JP 2001294163A JP 2003096075 A JP2003096075 A JP 2003096075A
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JP2001294163A
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Naoki Ota
直樹 太田
Toshiaki Kino
敏明 城野
Toshifumi Akiba
敏文 秋葉
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた抗菌活性と高い安全性を有するキノロ
ンカルボン酸誘導体の医薬品として十分に高い純度での
効率的な製法を提供する。 【解決手段】 化合物(1)を水溶媒中において所望に
より溶解補助剤の存在下で還元処理して化合物(5)を
製造する。 【化1】 【効果】 本発明の製法を提供することにより、優れた
抗菌活性と高い安全性を有するキノロンカルボン酸誘導
体(5)を医薬品として十分に高い純度で効率よく製造
することが可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、抗菌活性に優れ、かつ
安全性の高いキノロンカルボン酸の製法に関する。
【0002】
【従来技術】キノロンカルボン酸の各種誘導体は、合成
抗菌薬として医療に汎用されているが、耐性菌の発現や
副作用が治療上の大きな問題となっている。そのような
問題の解決を図る目的で、多くのキノロンカルボン酸誘
導体が合成され、既存のキノロン剤に耐性を示す菌に対
する抗菌活性や安全性面に優れたキノロン化合物が研究
されている。
【0003】一般式(5)で示される下記の化合物(以
下、化合物(5)という。他の番号で示される化合物も
同様。)は、強力な抗菌活性を有する(特許第2714
597号等)。
【化14】 [式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を意味し、
は置換基を有していてもよい炭素数3〜6の環状ア
ルキル基または炭素数1〜6のアルキル基を意味し、R
は水素原子、アミノ基、チオール基、ハロゲノメチル
基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルキ
ルアミノ基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜
6のアルキニル基、または炭素数1〜6のアルコキシ基
を意味する。Aは窒素原子または次式
【化15】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、またはハ
ロゲノメチル基を意味するが、このXと上記Rとは
母核の一部を含んで環状構造を形成するように一体化し
てもよく、さらにこのようにして形成された環は酸素原
子を含んでもよく、さらにこの環は炭素数1〜6のアル
キル基を置換基として有していてもよい。)で表される
部分構造を意味する。Yは水素原子、フェニル基、アセ
トキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、エトキシ
カルボニル基、コリン基、ジメチルアミノエチル基、5
−インダニル基、フタリジニル基、5−アルキル−2−
オキソ−1,3−ジオキソール−4−イルメチル基、3
−アセトキシ−2−オキソブチル基、炭素数1〜6のア
ルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜7
のアルコキシメチル基、炭素数1〜6のアルキレン基と
フェニル基とから構成されるフェニルアルキル基、また
は式(2)
【化16】 −B(R11 (2) (式中、R11は、フッ素原子、炭素数1〜6のアルコ
キシ基、または炭素数2〜7のアルキルカルボニルオキ
シ基を意味する。)で表される基を意味する。Zは式
(3)
【化17】 (式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
1〜6のハロゲノアルキル基を意味するが、Rおよび
はスピロ構造を形成するように一体化して炭素数3
〜6の環状アルキル基を形成してもよい。Rは置換基
を有していてもよいアラルキル基または置換基を有して
いてもよいアラルキルオキシカルボニル基を意味す
る。)で表される基または式(4)
【化18】 {式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
1〜6のハロゲノアルキル基を意味する。RおよびR
は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1
〜6のアルキル基、炭素数3〜6の環状アルキル基、置
換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリール基、
または置換基を有していてもよいヘテロアリール基(5
員環または6員環であって、窒素原子、酸素原子、およ
び硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子を1個〜3個
含む。)を意味するが、RおよびRは一体化して炭
素数3〜6の環状アルキル基を形成してもよい。R10
は置換基を有していてもよいアラルキル基または置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基を意
味する。}で表される基を意味する。] この化合物(5)は、強力な抗菌活性を有する他に、安
全性面で臨床上の期待が大きいものである。その中で
も、特にRが(1R,2S)−フルオロシクロプロピ
ル基である場合は、既存のキノロン抗菌剤に比べて耐性
菌等に対する抗菌活性を損なうことなく、安全性が向上
するという優れた特性を有する化合物である。そのよう
な化合物の具体例として次式(8)
【化19】 で示される化合物が挙げられる。
【0004】化合物(5)の製法の一例を化合物(8)
の場合を例として下式のように示す。
【化20】 この製法ではキノロン母核の7位にピロリジン誘導体を
置換反応にて導入するが、ピロリジン環の7位のアミノ
基が保護されている場合は、最終工程で脱保護反応をす
る必要がある。
【0005】一方、キノロン母核の7位の置換基の導入
に使用されるピロリジン誘導体の製法として、最近工業
的に満足し得る効率的な方法が開発された(PCT/J
P01/06786)。この製法では、ピロリジン誘導
体の7位のアミノ基が1−フェニルエチル基のようなア
ラルキル基等で保護された状態で得られる場合があり、
その代表例としては下式
【化21】 で表される化合物(9)を挙げることができる。
【0006】したがって、このような化合物(9)で代
表されるピロリジン誘導体を化合物(5)の製造に用い
ることができれば、抗菌活性に優れ、かつ安全性の高い
キノロンカルボン酸である化合物(5)を効率的に製造
することができるようになる。化合物(9)に代表され
るピロリジン誘導体をキノロン母核の7位に導入する方
法は従来から知られている方法を使用することにより行
うことが可能である(特許第2714597号等)。
【0007】しかしながら、ピロリジン誘導体をキノロ
ン母核の7位に導入後、7位のアミノ基の保護基である
アラルキル基等を除去する方法は知られておらず、その
開発が望まれていた。
【0008】そこで、化合物(9)を用いて化合物
(8)を得る検討を実施した。
【化22】 化合物(9)とキノロン母核化合物との反応は既知の方
法により問題なく進行した。しかしながら、7位に導入
したピロリジニル基のアミノ基を保護している(S)−
1−フェニルエチル基をアルコール溶媒中で還元処理に
より除去することを試みたところ分解反応が進行し、化
合物(8)を実用的な収率で得ることができないことが
判明した。そこで、アルコール類と性質の異なる溶媒で
あるトルエンおよびジメチルホルムアミドで還元処理を
行ったところ、トルエンでは反応が進行せず、ジメチル
ホルムアミドではアルコールに比較して化合物(8)の
生成率は高かったものの分解反応も進行し、満足の行く
結果は得られなかった。ピロリジン誘導体(9)はアル
コール中の還元反応条件下でも安定である(化23参
照)。したがって、アルコール中あるいはジメチルホル
ムアミド中における還元反応条件下では化合物(10)
のようなキノロンカルボン酸構造は不安定であるために
分解してしまうものと考えている。
【0009】以上のようなことから、化合物(8)の製
造においては、次のような操作により化合物(9)のア
ミノ基の保護基を変換して化合物(13)を得て(PC
T/JP01/06786)、これをキノロン母核に導
入し、酸で処理して脱Boc化を行っていた。
【化23】
【化24】 しかしながら、このような保護基の変換には多工程を要
するため、より効率的な製法の開発が望まれていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた抗菌
活性と高い安全性を有する上記のキノロンカルボン酸誘
導体(5)の効率的な製法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、キノロン
カルボン酸誘導体(5)を医薬品として十分に高い純度
で効率よく製造する方法について鋭意検討した結果、水
溶媒中での還元処理を実施することにより分解反応が抑
制され目的の化合物が優れた収率で得られる製法を見出
し、本発明を完成させた。
【0012】すなわち、本発明は、式(1)
【化25】 [式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を意味し、
は置換基を有していてもよい炭素数3〜6の環状ア
ルキル基または炭素数1〜6のアルキル基を意味し、R
は水素原子、アミノ基、チオール基、ハロゲノメチル
基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルキ
ルアミノ基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜
6のアルキニル基、または炭素数1〜6のアルコキシ基
を意味する。Aは窒素原子または次式
【化26】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、またはハ
ロゲノメチル基を意味するが、このXと上記Rとは
母核の一部を含んで環状構造を形成するように一体化し
てもよく、さらにこのようにして形成された環は酸素原
子を含んでもよく、さらにこの環は炭素数1〜6のアル
キル基を置換基として有していてもよい。)で表される
部分構造を意味する。Yは水素原子、フェニル基、アセ
トキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、エトキシ
カルボニル基、コリン基、ジメチルアミノエチル基、5
−インダニル基、フタリジニル基、5−アルキル−2−
オキソ−1,3−ジオキソール−4−イルメチル基、3
−アセトキシ−2−オキソブチル基、炭素数1〜6のア
ルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜7
のアルコキシメチル基、炭素数1〜6のアルキレン基と
フェニル基とから構成されるフェニルアルキル基、また
は式(2)
【化27】 −B(R11 (2) (式中、R11は、フッ素原子、炭素数1〜6のアルコ
キシ基、または炭素数2〜7のアルキルカルボニルオキ
シ基を意味する。)で表される基を意味する。Zは式
(3)
【化28】 (式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
1〜6のハロゲノアルキル基を意味するが、Rおよび
はスピロ構造を形成するように一体化して炭素数3
〜6の環状アルキル基を形成してもよい。Rは置換基
を有していてもよいアラルキル基または置換基を有して
いてもよいアラルキルオキシカルボニル基を意味す
る。)で表される基または式(4)
【化29】 {式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
1〜6のハロゲノアルキル基を意味する。RおよびR
は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1
〜6のアルキル基、炭素数3〜6の環状アルキル基、置
換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリール基、
または置換基を有していてもよいヘテロアリール基(5
員環または6員環であって、窒素原子、酸素原子、およ
び硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子を1個〜3個
含む。)を意味するが、RおよびRは一体化して炭
素数3〜6の環状アルキル基を形成してもよい。R10
は置換基を有していてもよいアラルキル基または置換基
を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基を意
味する。}で表される基を意味する。]で表される化合
物を水溶媒中、所望により溶解補助剤の存在下で還元処
理することを特徴とする式(5)
【化30】 [式中、X、R、R、A、およびYは前記と同
じ。Zは式(6)
【化31】 (式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
1〜6のハロゲノアルキル基を意味するが、Rおよび
はスピロ構造を形成するように一体化して炭素数3
〜6の環状アルキル基を形成してもよい。)で表される
基または式(7)
【化32】 {式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
1〜6のハロゲノアルキル基を意味する。RおよびR
は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1
〜6のアルキル基、炭素数3〜6の環状アルキル基、置
換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリール基、
または置換基を有していてもよいヘテロアリール基(5
員環または6員環であって、窒素原子、酸素原子、およ
び硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子を1個〜3個
含む。)を意味するが、RおよびRは一体化して炭
素数3〜6の環状アルキル基を形成してもよい。}で表
される基を意味する。]で表される化合物の製法;溶解
補助剤が酸または塩基である上記の製法;溶解補助剤が
酸である上記の製法;溶解補助剤が塩酸、クエン酸、ま
たは酢酸である上記の製法;溶解補助剤が塩酸である上
記の製法;溶解補助剤が塩基である上記の製法;溶解補
助剤がアンモニアまたはアルカリ金属の水酸化物である
上記の製法;溶解補助剤が水酸化カリウムである上記の
製法;溶解補助剤がアンモニアである上記の製法;還元
処理がパラジウム触媒存在下における水素添加反応であ
る上記の製法;Zが下記の群から選ばれる基である上
記の製法;
【化33】 (RおよびR10は各々独立して置換基を有していて
もよいアラルキル基または置換基を有していてもよいア
ラルキルオキシカルボニル基を意味する。)Zが次式
【化34】 (Rは置換基を有していてもよいアラルキル基または
置換基を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル
基を意味する。)で表される基である上記の製法;R
が、(S)−1−フェニルエチル基またはベンジルオキ
シカルボニル基である上記の製法;Rが(1R,2
S)−フルオロシクロプロピルアミノ基である上記の製
法;Rが水素原子、アミノ基、または炭素数1〜6の
アルキル基である上記の製法;Aが次式
【化35】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、またはハ
ロゲノメチル基を意味する。)で表される部分構造であ
る上記の製法;Xがハロゲン原子である上記の製法;
Yが水素原子またはジフルオロボリル基である上記の製
法;式(1)で表される化合物が、次式
【化36】 [式中、R51は(S)−1−フェニルエチル基または
ベンジルオキシカルボニル基を意味する。]で表される
化合物である上記の製法;式(1)で表される化合物
が、次式
【化37】 [式中、R52は(S)−1−フェニルエチル基または
ベンジルオキシカルボニル基を意味する。]で表される
化合物である上記の製法;等に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。化合物(5)は、化合物(1)を水溶媒
中、所望により溶解補助剤を添加して還元処理を行うこ
とにより製造することができる。
【化38】 上記の工程において、化合物(1)の各置換基について
説明する。
【0014】Rは置換基を有していてもよい炭素数3
〜6の環状アルキル基または炭素数1〜6のアルキル基
を意味する。ここで、環状アルキル基としてはシクロプ
ロピル基が好ましく、この環状アルキル基の置換基とし
てはハロゲン原子が好ましい。このハロゲン原子として
はフッ素原子が好ましい。炭素数1〜6のアルキル基と
してはエチル基が好ましい。
【0015】Rは水素原子、アミノ基、チオール基、
ハロゲノメチル基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
1〜6のアルキルアミノ基、炭素数2〜6のアルケニル
基、炭素数2〜6のアルキニル基、または炭素数1〜6
のアルコキシ基を意味するが、このうち、水素原子、ア
ミノ基、または炭素数1〜6のアルキル基が好ましく、
アルキル基としてはメチル基が好ましい。
【0016】Aは窒素原子または次式
【化39】 で表される部分構造を意味するが、Aが式
【化40】 で表される部分構造である場合が好ましく、Xは水素
原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、また
は炭素数1〜6のアルコキシ基が好ましく、アルキル基
としてはメチル基が好ましく、アルコキシ基としてはメ
トキシ基が好ましい。また、このXは上記のRと母
核の一部を形成するように一体化してもよく、さらにこ
のようにして形成された環は酸素原子を含んでもよく、
さらにこの環は炭素数1〜6のアルキル基を置換基とし
て有していてもよい。ここで、アルキル基としてはメチ
ル基が好ましい。さらに、形成された環としては次式
【化41】 で表されるオキサジン環が好ましく、この環のアルキル
基が置換している炭素原子の立体配置がS配置である次
【化42】 で表されるものがさらに好ましい。
【0017】Yは水素原子、フェニル基、アセトキシメ
チル基、ピバロイルオキシメチル基、エトキシカルボニ
ル基、コリン基、ジメチルアミノエチル基、5−インダ
ニル基、フタリジニル基、5−アルキル−2−オキソ−
1,3−ジオキソール−4−イルメチル基、3−アセト
キシ−2−オキソブチル基、炭素数1〜6のアルキル
基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜7のアル
コキシメチル基、炭素数1〜6のアルキレン基とフェニ
ル基とから構成されるフェニルアルキル基、または式
(2)
【化43】−B(R11
(2)で表される基を意味し、R11は、フッ素原子、
炭素数1〜6のアルコキシ基、または炭素数2〜7のア
ルキルカルボニルオキシ基を意味する。Yとしては、水
素原子または式(2)で表される基が好ましく、式
(2)で表される基はジフルオロボリル基(R11がフ
ッ素原子である場合(−BF))が好ましい。Z
式(3)
【化44】 で表される基または式(4)
【化45】 で表される基を意味する。
【0018】RおよびRは各々独立して、水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または
炭素数1〜6のハロゲノアルキル基を意味するが、R
およびRはスピロ構造を形成するように一体化して炭
素数3〜6の環状アルキル基を形成してもよい。R
よびRとしては、水素原子、メチル基、フルオロメチ
ル基が好ましく、また、RおよびRがスピロ構造を
形成するように一体化する場合として、下式
【化46】 で表される基が好ましい。
【0019】Rは置換基を有していてもよいアラルキ
ル基または置換基を有していてもよいアラルキルオキシ
カルボニル基を意味し、金属触媒の存在下で水素添加反
応により除去できるものが好ましい。置換基を有してい
てもよいアラルキル基としては、1−フェニルエチル
基、ベンジル基、p−ニトロベンジル基、p−メトキシ
ベンジル基、トリフェニルメチル基等を挙げることがで
き、1−フェニルエチル基およびベンジル基が好まし
く、1−フェニルエチル基の立体配置としてはS配置が
好ましい。置換基を有していてもよいアラルキルオキシ
カルボニル基としては、具体的にはベンジルオキシカル
ボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、
p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等を挙げること
ができ、ベンジルオキシカルボニル基が好ましい。
【0020】RおよびRは各々独立して、水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または
炭素数1〜6のハロゲノアルキル基を意味するが、水素
原子が好ましい。
【0021】RおよびRは各々独立して、水素原
子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
3〜6の環状アルキル基、置換基を有していてもよい炭
素数6〜10のアリール基、または置換基を有していて
もよいヘテロアリール基(5員環または6員環であっ
て、窒素原子、酸素原子、および硫黄原子から任意に選
ばれるヘテロ原子を1個〜3個含む。)を意味するが、
およびRは一体化して炭素数3〜6の環状アルキ
ル基を形成してもよい。RおよびRとしては水素原
子、メチル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、フ
ェニル基、メトキシフェニル基、ジフルオロフェニル
基、フリル基、チアゾリル基等が好ましく、R および
が一体化して環状アルキル基を形成する場合として
下式
【化47】 で表される基が好ましい。
【0022】R10は置換基を有していてもよいアラル
キル基または置換基を有していてもよいアラルキルオキ
シカルボニル基を意味し、金属触媒の存在下で水素添加
反応により除去できるものが好ましい。置換基を有して
いてもよいアラルキル基としては、1−フェニルエチル
基、ベンジル基、p−ニトロベンジル基、p−メトキシ
ベンジル基、トリフェニルメチル基等を挙げることがで
き、1−フェニルエチル基およびベンジル基が好まし
く、1−フェニルエチル基の立体配置としてはS配置が
好ましい。置換基を有していてもよいアラルキルオキシ
カルボニル基としては、具体的にはベンジルオキシカル
ボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、
p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等を挙げること
ができ、ベンジルオキシカルボニル基が好ましい。
【0023】これらのうち、Zとして具体的には下記
に表されるような基であることが好ましい。
【化48】 さらに、Zとしては、次式
【化49】 で表される基がより好ましい。
【0024】また、Zは上記のZのアミノ基の保護
基であるRが除去された基であって、式(6)
【化50】 で表される基または式(7)
【化51】 で表される基を意味するが、R、R、R、R
、およびRについては上記と同様である。
【0025】本発明の製法において、化合物(1)は、
水溶媒中、所望により溶解補助剤の存在下で還元処理す
ることにより、高収率で化合物(5)に導くことができ
る。
【0026】還元処理は、金属触媒存在下における水素
添加反応が好ましく、金属触媒としてはパラジウム触媒
が好ましく、さらにパラジウム−炭素触媒が好ましい。
水素源としては、水素添加反応を有効に進行させるもの
であれば特に限定されないが、水素ガス、ギ酸、ギ酸ア
ンモニウム等を挙げることができ、水素ガスが好まし
い。水素ガスを用いる場合の水素圧は、水素添加反応が
有効に進行する圧力を適宜選定すればよく、特に限定さ
れないが、大気圧から150kg/cm程度が好まし
く、大気圧から50kg/cmがより好ましい。
【0027】本発明の製法において水のみを溶媒にした
場合は、反応基質によっては実用的な溶媒量で完溶しな
いため、溶解しない反応基質が未反応のまま残存するこ
とがある。そこで、このような場合は溶解補助剤を添加
することが好ましい。溶解補助剤としては、反応を阻害
せず反応基質を溶解するものであれば特に限定されない
が、酸または塩基が好ましい。酸は塩酸等のハロゲン化
水素、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸、またはクエン
酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリ
フルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、酢酸、ギ酸、マレイン
酸、フマル酸等の有機酸のいずれもが使用できる。この
うち、無機酸としては塩酸が、有機酸としてはクエン酸
または酢酸が好ましい。塩基は水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、アンモニア、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩基、または、
トリエチルアミン、トリメチルアミン、ピリジン、4−
(ジメチルアミノ)ピリジン等の有機塩基のいずれもが
使用できる。このうち、アルカリ金属の水酸化物または
アンモニアが好ましく、アルカリ金属の水酸化物として
は水酸化カリウムが好ましい。溶解補助剤としての酸ま
たは塩基の濃度としては、還元反応を阻害しないように
反応基質に応じて適当な濃度を選択すればよい。例え
ば、酸を用いる場合は化合物(1)に対し通常ならば1
モル当量以上であればよい。
【0028】本発明の製法に使用する金属触媒として
は、パラジウム触媒、ラネーニッケル、ラネーコバルト
等の汎用触媒を挙げることができるが、このうちでもパ
ラジウム触媒が好ましく、さらにパラジウム−炭素が好
ましい。また、還元反応の温度としては反応液の凝固点
から反応液の沸点までの適当な温度を選択すればよく、
好ましくは0〜100℃であり、より好ましくは0〜6
0℃で、特に好ましくは20〜40℃である。反応時間
については、反応基質あるいは溶媒によっても異なり、
反応基質がほぼ消失するまでの時間が必要であるが、1
時間から100時間が好ましく、10時間から50時間
がより好ましい。
【0029】本発明の製法において、化合物(5)は通
常の操作により単離し、精製すればよい。すなわち、例
えば、触媒を濾去した後、必要に応じて濾液に適切な酸
または塩基を添加してpHを調整した後、冷却下で攪拌
し、析出した化合物(5)の結晶を濾取する方法や、濾
液を必要に応じて酸または塩基でpHを調整した後、適
切な抽出溶媒を加えて化合物(5)を抽出し、抽出液を
濃縮した後、適切な晶析溶媒で再結晶する方法等が使用
できる。
【0030】化合物(5)は遊離体として得てもよい
し、塩として得てもよい。塩の例としては、塩酸、硫
酸、硝酸、シュウ酸、フッ化水素酸、臭化水素酸、ヨウ
化水素酸等の無機酸との塩、または、p−トルエンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリク
ロロ酢酸、酢酸、蟻酸、マレイン酸、フマル酸等の有機
酸との塩、またはナトリウム、カリウム、カルシウムま
たはリチウム等のアルカリ金属またはアルカリ土類金属
等の無機塩基との塩などが挙げられる。さらには、化合
物(5)が遊離体または塩のいずれの場合においても、
溶媒和物として得てもよく、溶媒和物としては、水、エ
タノール、プロパノール、アセトニトリル、アセトン等
の溶媒和物の他に、空気中の水分を吸収して形成された
水和物などを挙げることができる。
【0031】
【実施例】本発明のキノロンカルボン酸誘導体の製法の
具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。
【0032】[参考例1] 7−{(7S)−7−
[(1S)−フェニルエチルアミノ]−5−アザスピロ
[2.4]ヘプト−5−イル}−6−フルオロ−1−
[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピル]−8
−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−3−キノ
リンカルボン酸
【化52】 (S)−N−[(S)−1−フェニルエチル]−5−ア
ザスピロ[2.4]ヘプタン−7−アミン2.92g
(13.5mmol)をN,N−ジメチルアセトアミド
17.6mlに溶解する。溶液にトリエチルアミン1.
7ml(12.3mmol)および6,7−ジフルオロ
−1−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピ
ル]−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−
3−キノリンカルボン酸3.52g(11.24mmo
l)を添加し、40℃で62時間攪拌した。この溶液に
エタノール18mlを加え、続いて水53mlを滴下し
た後、氷冷下にて1時間攪拌した。析出した結晶を濾過
し、水14mlにて洗浄後、減圧乾燥して標記化合物を
淡黄白色結晶として5.13g(90%)得た。
【0033】[実施例1] 7−{(7S)−7−アミ
ノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプト−5−イル}−6
−フルオロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシク
ロプロピル]−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジ
ヒドロ−3−キノリンカルボン酸
【化53】 7−{(7S)−7−[(1S)−フェニルエチルアミ
ノ]−5−アザスピロ[2.4]ヘプト−5−イル}−
6−フルオロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシ
クロプロピル]−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−
ジヒドロ−3−キノリンカルボン酸2.50g(4.9
1mmol)を、0.1N塩酸水溶液75mlに溶解し
た後、7.5%Pd−C0.75gを加えた。この反応
液を水素雰囲気下、30℃で25時間攪拌した。反応液
からPd−Cを濾去した後、濾液にトリエチルアミンを
加えpH10.0に調整した。続いて、3N塩酸水溶液
を用いて、pH6.8に調整した後、氷冷下にて1時間
攪拌した。析出した結晶を濾過し、水10mlにて洗浄
後、減圧乾燥し、さらに空気中にて1日間放置し、標記
化合物を淡黄白色結晶として1.95g(収率92%)
得た。
【0034】[実施例2] 7−{(7S)−7−アミ
ノ−5−アザスピロ[2.4]ヘプト−5−イル}−6
−フルオロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシク
ロプロピル]−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジ
ヒドロ−3−キノリンカルボン酸
【化54】 7−{(7S)−7−ベンジルオキシカルボニル−5−
アザスピロ[2.4]ヘプト−5−イル}−6−フルオ
ロ−1−[(1R,2S)−2−フルオロシクロプロピ
ル]−8−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−
3−キノリンカルボン酸100.0mg(0.19mm
ol)に1N塩酸水3.0mlと7.5%パラジウム炭
素(50%含水)50mgを加え、25℃で16時間攪
拌した。反応終了後、パラジウム炭素を濾去した。反応
液中の標記化合物をHPLCにより分析したところ、標
記化合物のHPLC定量値は65.5mg(84%)で
あった。 HPLC条件:カラム/逆相系(充填剤:オクタドデシ
ルシリル)、検出波長/295nm、流速/1ml/m
in、温度/40℃、移動相/リン酸系緩衝液+アセト
ニトリル
【0035】
【表1】
【0036】表1中、Imp.は不純物を意味し、ND
は検出限界以下を意味する。 表1の面積%を求めたHPLC条件:カラム/逆相系
(充填剤:オクタドデシルシリル)、検出波長/230
nm、流速/1.0ml/min、温度/40℃、移動
相/リン酸系緩衝液 なお、定量収率を求めたHPLC条件は実施例2と同
じ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C063 AA01 BB02 CC14 DD08 EE01 4H039 CA71 CE40

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 [式中、Xは水素原子またはハロゲン原子を意味し、
    は置換基を有していてもよい炭素数3〜6の環状ア
    ルキル基または炭素数1〜6のアルキル基を意味し、R
    は水素原子、アミノ基、チオール基、ハロゲノメチル
    基、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルキ
    ルアミノ基、炭素数2〜6のアルケニル基、炭素数2〜
    6のアルキニル基、または炭素数1〜6のアルコキシ基
    を意味する。Aは窒素原子または次式 【化2】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6
    のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、またはハ
    ロゲノメチル基を意味するが、このXと上記Rとは
    母核の一部を含んで環状構造を形成するように一体化し
    てもよく、さらにこのようにして形成された環は酸素原
    子を含んでもよく、さらにこの環は炭素数1〜6のアル
    キル基を置換基として有していてもよい。)で表される
    部分構造を意味する。Yは水素原子、フェニル基、アセ
    トキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、エトキシ
    カルボニル基、コリン基、ジメチルアミノエチル基、5
    −インダニル基、フタリジニル基、5−アルキル−2−
    オキソ−1,3−ジオキソール−4−イルメチル基、3
    −アセトキシ−2−オキソブチル基、炭素数1〜6のア
    ルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数2〜7
    のアルコキシメチル基、炭素数1〜6のアルキレン基と
    フェニル基とから構成されるフェニルアルキル基、また
    は式(2) 【化3】 −B(R11 (2) (式中、R11は、フッ素原子、炭素数1〜6のアルコ
    キシ基、または炭素数2〜7のアルキルカルボニルオキ
    シ基を意味する。)で表される基を意味する。Zは式
    (3) 【化4】 (式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
    1〜6のハロゲノアルキル基を意味するが、Rおよび
    はスピロ構造を形成するように一体化して炭素数3
    〜6の環状アルキル基を形成してもよい。Rは置換基
    を有していてもよいアラルキル基または置換基を有して
    いてもよいアラルキルオキシカルボニル基を意味す
    る。)で表される基または式(4) 【化5】 {式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
    1〜6のハロゲノアルキル基を意味する。RおよびR
    は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1
    〜6のアルキル基、炭素数3〜6の環状アルキル基、置
    換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリール基、
    または置換基を有していてもよいヘテロアリール基(5
    員環または6員環であって、窒素原子、酸素原子、およ
    び硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子を1個〜3個
    含む。)を意味するが、RおよびRは一体化して炭
    素数3〜6の環状アルキル基を形成してもよい。R10
    は置換基を有していてもよいアラルキル基または置換基
    を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル基を意
    味する。}で表される基を意味する。]で表される化合
    物を水溶媒中、所望により溶解補助剤の存在下で還元処
    理することを特徴とする式(5) 【化6】 [式中、X、R、R、A、およびYは前記と同
    じ。Zは式(6) 【化7】 (式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
    1〜6のハロゲノアルキル基を意味するが、Rおよび
    はスピロ構造を形成するように一体化して炭素数3
    〜6の環状アルキル基を形成してもよい。)で表される
    基または式(7) 【化8】 {式中、RおよびRは各々独立して、水素原子、ハ
    ロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、または炭素数
    1〜6のハロゲノアルキル基を意味する。RおよびR
    は各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1
    〜6のアルキル基、炭素数3〜6の環状アルキル基、置
    換基を有していてもよい炭素数6〜10のアリール基、
    または置換基を有していてもよいヘテロアリール基(5
    員環または6員環であって、窒素原子、酸素原子、およ
    び硫黄原子から任意に選ばれるヘテロ原子を1個〜3個
    含む。)を意味するが、RおよびRは一体化して炭
    素数3〜6の環状アルキル基を形成してもよい。}で表
    される基を意味する。]で表される化合物の製法。
  2. 【請求項2】 溶解補助剤が酸または塩基である請求項
    1に記載の製法。
  3. 【請求項3】 溶解補助剤が酸である請求項1に記載の
    製法。
  4. 【請求項4】 溶解補助剤が塩酸、クエン酸、または酢
    酸である請求項1〜3のいずれか1項に記載の製法。
  5. 【請求項5】 溶解補助剤が塩酸である請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の製法。
  6. 【請求項6】 溶解補助剤が塩基である請求項1に記載
    の製法。
  7. 【請求項7】 溶解補助剤がアンモニアまたはアルカリ
    金属の水酸化物である請求項1または6に記載の製法。
  8. 【請求項8】 溶解補助剤が水酸化カリウムである請求
    項1、2、6、または7のいずれか1項に記載の製法。
  9. 【請求項9】 溶解補助剤がアンモニアである請求項
    1、2、または6のいずれか1項に記載の製法。
  10. 【請求項10】 還元処理がパラジウム触媒存在下にお
    ける水素添加反応である請求項1〜9のいずれか1項に
    記載の製法。
  11. 【請求項11】 Zが下記の群から選ばれる基である
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の製法。 【化9】 (RおよびR10は各々独立して置換基を有していて
    もよいアラルキル基または置換基を有していてもよいア
    ラルキルオキシカルボニル基を意味する。)
  12. 【請求項12】 Zが次式 【化10】 (Rは置換基を有していてもよいアラルキル基または
    置換基を有していてもよいアラルキルオキシカルボニル
    基を意味する。)で表される基である請求項1〜11の
    いずれか1項に記載の製法。
  13. 【請求項13】 Rが、(S)−1−フェニルエチル
    基またはベンジルオキシカルボニル基である請求項1〜
    12のいずれか1項に記載の製法。
  14. 【請求項14】 Rが(1R,2S)−フルオロシク
    ロプロピルアミノ基である請求項1〜13のいずれか1
    項に記載の製法。
  15. 【請求項15】 Rが水素原子、アミノ基、または炭
    素数1〜6のアルキル基である請求項1〜14のいずれ
    か1項に記載の製法。
  16. 【請求項16】 Aが次式 【化11】 (式中、Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6
    のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、またはハ
    ロゲノメチル基を意味する。)で表される部分構造であ
    る請求項1〜15のいずれか1項に記載の製法。
  17. 【請求項17】 Xがハロゲン原子である請求項1〜
    16のいずれか1項に記載の製法。
  18. 【請求項18】 Yが水素原子またはジフルオロボリル
    基である請求項1〜17のいずれか1項に記載の製法。
  19. 【請求項19】 式(1)で表される化合物が、次式 【化12】 [式中、R51は(S)−1−フェニルエチル基または
    ベンジルオキシカルボニル基を意味する。]で表される
    化合物である請求項1〜18のいずれか1項に記載の製
    法。
  20. 【請求項20】 式(1)で表される化合物が、次式 【化13】 [式中、R52は(S)−1−フェニルエチル基または
    ベンジルオキシカルボニル基を意味する。]で表される
    化合物である請求項1〜18のいずれか1項に記載の製
    法。
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