JP2003095960A - 脱泡剤でコーティングされた表面を有する装置及び脱泡剤含有表面の使用 - Google Patents
脱泡剤でコーティングされた表面を有する装置及び脱泡剤含有表面の使用Info
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Abstract
脱泡剤でコーティングし泡を含まない血液とする装置を
提供する。 【解決手段】血液と接触する表面を有し、前記表面は、
疎油性微少領域を有する疎水性成分をもつ脱泡剤でコー
ティングされている血液脱泡用装置が記載されている。
前記疎水性成分がシリコーン化合物である。前記疎油性
微少領域がフッ素を含む。前記脱泡剤がシリコーン化合
物とフッ素化ジカルボン酸またはフッ素化ジカルボン酸
誘導体との反応によって製造される。フッ素化ジカルボ
ン酸誘導体がテトラフルオロジエチルスクシネートであ
る。前記脱泡剤でコーティングされた前記表面が、ポリ
ウレタン、ポリエステル及びその他のポリマーからなる
群から選択される疎水性材料からなる。
Description
ィングされている表面を有する血液脱泡装置、及びこの
ような脱泡剤に関するものである。
中の血液を脱泡する表面の使用にも関するものである。
示されている。
を脱泡するために使用される。直視下心臓手術において
人工心肺は、ポンプと酸素発生器の力を借りる体外循環
で患者の心臓及び肺の機能を代行する。この間、血液、
特に手術創から吸引される血液は空気と混じり合って泡
を生成することがよくある。この泡または気泡は、血液
を患者に再導入する前にその血液から除去しなければな
らない。さもなくば患者は塞栓症のリスクにさらされ
る。
び心臓切開レザバーを含み、血液管系及びフィルター等
も含む体外装置は、酸素を供給し、CO2を血液から除
去するだけでなく、起泡によって生ずる泡も完全に除去
することが期待される。血液フィルターや、体外循環に
一体化されるその他の装置、例えば泡捕獲器、分離サイ
クロン等は、貯血容器や特に心臓切開レザバー中の脱泡
剤の使用にとって代わることはできない。
常に大きい疎水性表面と血液とを接触させることによっ
て達成される。特に連続気泡ポリウレタンフォームまた
は織物材料、例えばポリエステル材料等、が本発明にお
ける表面として使用される。
成する化合物類をコーティングし、それによって上記液
が脱気され、最小表面積を形成することができる。この
「脱泡剤」が気泡を破壊するのである。
めにこれまでに最もしばしば使われた脱泡剤はシリコー
ン油(ポリジメチルシロキサン)、またはポリジメチル
−シロキサンと二酸化珪素との混合物である。これはダ
ウコーニング社から「シメチコン(商標)」及び「アン
チフォームA(商標)」の商品名で市販されている。
表面から徐々に流し去られ、したがってそれらの効果が
低下するという欠点をもつ。その結果、しばらく経つと
血液は十分に脱泡されなくなる。血液から除去されなか
った気泡は患者に塞栓症をひきおこすかも知れない。そ
の上、「流し去る」ということは、長引いた外科手術中
にはシリコーン油及びシリカ粒子が患者に入り、そこで
同様に塞栓症をひきおこす可能性を意味する。このリス
クは、主として改良された血液適合性を有する現在の材
料が体外循環に用いられているという事実によって、さ
らに増加する。これらは例えばヘパリン化等によって親
水性表面を有する。したがって流し去られるシリコーン
油が患者に入る前に、上記シリコーン油を体外循環の疎
水性表面の疎水性相互作用によって捕獲することができ
ない。
素原子14ないし24個を含む少なくとも一つの脂肪酸
を有するトリグリセリドを含む脱泡剤で疎水性表面をコ
ーティングすることを開示している。ここでは好ましく
はヒマシ油が使われる。脱泡剤は疎水性成分、例えばシ
リコーン化合物も含むことができる。
標)より遥かに効果が少ないことが判明した。
も、シリコーン油だけをコーティングした表面の場合と
同様に、この脱泡剤を長時間使用した後には上記油が流
れる血液によって流し去られ、結局は患者に入り、そこ
で脂肪塞栓症を起こす可能性があることがわかった。
ポリシロキサン−ポリラクトンのトリブロックコポリマ
ーを含むポリマーまたは金属のコーティングを開示して
いる。上記シロキサンはジメチルシロキサンであり、ラ
クトンはカプロラクトンである。このコーティングは特
に生体適合性で、体外循環に適切に使用できる。なぜな
らばこの場合、血液は特に広い表面と接触するからであ
る。前記コーティングを安定的やり方で多孔性膜だけで
なく金属表面に塗布することもでき、それによってそれ
らは生体適合性になる。
膜は脱泡剤として使用する際には効果的でないことが判
明した。
の目的は、最初に述べた型の装置、すなわち恒久的脱泡
剤でコーティングされ、同時にその効果が時間の経過に
つれて低下しない装置を提供することである。
親油性微少領域を有する疎水性成分からなるという事実
によって実現する。
環の血液を本発明による装置と接触させる段階を含む血
液脱泡法に関係する。
ン化合物であることが好ましい。
する表面のコーティング材料であることが判明してお
り、非常に高い生体適合性によって際立っている。これ
に関連して、分子量約1800ないし2600Daのジ
メチルシロキサン成分を有するシリコーンコポリマーが
特に適することが判明した。
ッ素を含み、さらに上記脱泡剤がシリコーン化合物とフ
ッ素化ジカルボン酸またはフッ素化ジカルボン酸誘導体
との反応によって生成するならば、一つの目的は達せら
れる。
酸誘導体がテトラフルオロ ジエチル スクシネートであ
るのが好ましい。
膜に疎油性微少領域が形成されることを発明者は見いだ
した。血液中の気泡はこれらの疎油性部分によって結合
し、血液は上記疎水性成分と関連して脱泡される。特に
疎油性微少領域の形成は良好な生体適合性をもたらす。
管内ステントの使用中、抗−血栓生成性及び生体適合性
が非常に高いことが判明したとはいえ(T.マツハシ
ら:「血管内ステント用フッ素−アクリル−スチレン−
ウレタン−シリコーン抗−血栓生成コーティング材コポ
リマーのin vivo評価」、Acad.Radiol.1
996年;3巻:581−588ページ)、その際使用
されたコーティング組成物は脱泡作用を示さなかった。
しかしそこに記載された用途としてそれは期待されてい
ない。
ーティングする表面はポリウレタン、ポリエステル及び
その他のポリマー等、疎水性材料からなる群から選択さ
れる。
体、直視下心臓手術のための装置における使用が認めら
れており、体外循環に最もよく使われる。
による脱泡剤をコーティングし得ることは否定できな
い。
化できるフィルターとして設計された本発明による装置
に関係する。
フィルターとして設計された本発明によりコーティング
された表面を有する装置に関係する。
および/または一般的形の硬質シェル型貯血容器であ
る。
液を本発明による脱泡剤を含む装置と接触させる段階を
含んでなる、 血液を脱泡する方法に関係する。
性微少領域を有する疎水性成分から形成される脱泡剤に
も関係する。
剤として使用すると、シメチコン(商標)に匹敵する脱
泡作用を得ることができ、同時にコーティングの耐久性
及び血液適合性を高め得ることを発明者は見いだした。
下記の一般式を有する脱泡剤に関係する: {R’N−R−Si(CH3)2−[OSi(CH3)2]
n−R−(NR’)−(CO)−CF2}k−CO−}m 上記式中、Rはアルキレンまたはアラルキレン基であ
り、nは5ないし40、好ましくは10ないし35であ
り、R’は水素、アルキルまたはアラルキル基であり、
kは2ないし5であり、mは1から15までの整数であ
る。
発明による脱泡剤でコーティングする段階を含む、脱泡
特性を有する表面を形成する方法に関係する。
明らかとなる。
説明する特徴は各場合に指定した組み合わせで利用でき
るだけでなく、本発明の範囲を逸脱することなく他の組
み合わせで、またはそれらだけを利用することもでき
る。
す。人工心肺は心臓のポンプ機能及び肺のガス交換機能
を一時的に代行する。
に連結する。静脈血は矢印4によって示される貯血容器
3に流入する。そこでそれは手術創から管を介して吸引
される血液(矢印5で示される)と一緒になる。貯血容
器には脱泡剤でコーティングされた面がある。
器(酸素発生器)7に運搬され、そこで上記血液に酸素
が加えられ、上記血液からCO2が除去される。酸素化
された血液は、血液を、したがって患者を冷やしたり加
熱したりすることができる熱交換器8によって特定の温
度に調節される。通常、熱交換器8は酸素発生器の必要
不可欠なコンポーネントである。「動脈血化した」血液
はフィルター9を通って患者2に再導入される。これは
矢印10で示される。
する、または体外循環に一体化できるその他のコンポー
ネントに本発明による皮膜を備えることも可能である。
例えば、酸素発生器、または例えばフィルターをコーテ
ィングして、それらがそれら固有の機能、例えば酸素の
供給または凝血の捕獲等だけでなく、同時に脱泡作用も
行うようにしてもよい。この追加的機能のための前提条
件は集めた空気を除去できることである。
の高倍率部分を図式的に示すものである。これによると
20は脱泡剤21が塗布された表面である。この脱泡剤
21は疎水性領域22とフッ素含有成分によって形成さ
れる疎油性微少領域23とを有する。適切なフッ素含有
成分は、例えばフッ素含有カルボン酸であり、これに含
まれるフッ素が、シリコーン化合物によって形成される
疎水性層内に疎油性微少領域を形成する。
の製法を以下に詳細に説明する。
琥珀酸と過剰のエタノールとをエステル化触媒である硫
酸の存在下で60−75℃で反応させることによって得
た。反応終了後、最終産物テトラフルオロジエチルスク
シネート(TFDES)が蒸留によって185℃で単離
される。
5.2g(2×10-3モル)テゴマーA−Si2322
(ゴールドシュミット社、ドイツ)(末端第二アミノ基
を有し、分子量が2600Daであるシリコーンオリゴ
マー)を、磁気撹拌機と温度計を備え、レザバーによっ
て湿気を防いだフラスコに注入した。イソプロパノール
4.5ml中0.55g(2.2×10-3モル)テトラ
フルオロジエチルスクシネート(AからのTFDES)
を滴下し、その間20℃で5分間撹拌した。反応溶液の
温度を段階的に高めた:20℃で0.5時間;40℃で
1時間;60℃で0.5時間;75℃で0.5時間。反
応完了後、フラスコを冷却した。生成した溶液を湿気を
防いで、5℃に保持し、追加的精製段階を行わずに使用
した。
量%、イソプロパノール95ml、そしてノベック(商
標)HFE7100(3M、ドイツ)5mlを含んでい
た。ポリウレタンフォームのサンプルを使用溶液と共に
室温で10分間温置した。温置後、サンプルを50±5
℃で1ないし2時間完全に乾燥し、その後エチレンオキ
シドで滅菌した。
じた泡溶液をCによって作製した、コーティングされた
ポリウレタンフォームを通して再循環させるという方法
で上記効率を比較した。実験開始時には、シメチコン
(商標)のみをコーティングしたポリウレタンフォーム
と本発明によりコーティングしたポリウレタンフォーム
の脱泡作用は同じであったが、シメチコン(商標)のみ
をコーティングしたサンプルの場合は、20−30分経
過後は脱泡作用は著しく減少した。本発明によりコーテ
ィングしたサンプルの効率は数時間一定に維持された。
及び生物学的特性 C)によって生成したコーティングされたフォームの疎
水性を評価するために、それらを気泡のない蒸留水中で
1時間温置した。その後上記サンプル類を2mの高さか
ら下に落下した。それからサンプル重量を測定した。水
取り込み値を、水を含むサンプル重量 対 乾燥サンプ
ル重量の比として算出した(g H2O/g 乾燥フォー
ム)。皮膜の安定性を確定するために、蒸留水中で20
時間サンプルを温置した後の水取り込み値も測定した。
ものである。
はシメチコン(商標)でコーティングされたポリウレタ
ンフォームに比べて明らかに疎水性であることがわかっ
た。これは24時間後の数値によって特に印象的に示さ
れる:シメチコン(商標)でコーティングされたフォー
ムの疎水性は著しく低下した、すなわちそれらは明らか
により多くの水を取り込んだ(ポリウレタンフォーム1
gあたり、1時間後には5.6g、24時間後には7.
2g)。これに対して、本発明によりコーティングした
フォームの水取り込み値はほとんど一定であった(ポリ
ウレタンフォーム1gあたり、1時間後には4.3g、
24時間後には4.6g)。
ウム再沈着時間、131ヨウ素標識ヒト血清アルブミンの
吸着、付着性血小板及び補体活性化の出現に基づいて研
究した。
で抽出し、それを血液と共に37℃で1時間温置するこ
とによって測定した。コーティング材料を除去し、血液
を400×gで15分間遠心分離した。無細胞の上澄液
を注意深く取り出した;サンプルの溶血度を分光光度法
でλ=530ないし550nmの波長で測定した。
に、Cによって作製したコーティングされたポリウレタ
ンフォームをクエン酸含有ヒト血漿と共に37℃で20
分間温置した。その後0.025M塩化カルシウムを上
記血漿に加えた。血漿カルシウム再沈着時間を「フィブ
リンタイマーII」(ベーリング社、ドイツ)を基準にし
て37℃で測定した。この場合、温置しなかった血漿を
対照とした。
アルブミンの吸着をコプラ−5005ガンマカウンター
(キャンベラ−パッカード、USA)を使用して測定し
た。燐酸緩衝食塩液(PBS)中の131ヨウ素標識ヒト
血清アルブミン(I−HSA)の総活性は、HSAの総
容量濃度30mg/mlの場合、100cpm/mgに
も達した。室温でI−HSA−PBS中で2時間温置し
た後、サンプルをpH7.4の生理食塩液中で洗い、そ
れから放射能をガンマカウンターで測定した。付着性血
小板数は、サンプルを富血小板−血漿と共に温置し、そ
れから上記サンプルについて、各サンプルで無作為に選
択した400μm2を顕微鏡で調べるという方法で測定
した。
細胞、変形細胞、及び2個以上の細胞の凝集体。この分
類は血小板の活性化を反映する:血小板付着値が低けれ
ば低いほど、試験材料の生体適合性の確率は高くなる。
と共に温置前後の補体活性化を比色法に基づいて測定し
た。補体溶解抗体でコーティングされたヒツジ赤血球か
ら遊離したヘモグロビンの濃度が血清サンプル中の補体
活性をあらわす。
及び生物学的特性の測定結果を下表にまとめる。
ィングされたフォームでも起きなかった。表から、本発
明によりコーティングしたポリウレタンフォームは血液
凝固系を実質的に活性化しなかったことがわかる、すな
わちこれらのサンプルの血液凝固時間はフォームと接触
しなかった血液の凝固時間とほぼ一致する。これに比較
して、シリコーンでコーティングされたフォームは血液
凝固系を明らかにより速やかに活性化することが判明し
た(「血漿カルシウム再沈着時間」):250±12
秒、これに対して未処理血漿では294±23秒。
グしたポリウレタンフォームによって、シリコーンでコ
ーティングされたフォームより明らかにより低い活性化
を示した。にもかかわらず、それらは血小板付着に関し
ては後者と異ならなかった。
ンフォームはシリコーンでコーティングされたポリウレ
タンフォームによって吸着されるアルブミン量の2倍の
アルブミン量を吸着した(13.4±2.6μg/g対
6.8±1.2μg/g)、しかもコーティングされて
いないフォームと実質的に同じ量のアルブミンを吸着し
た(11.6±2.3μg/g)。
略断面図である。
Claims (19)
- 【請求項1】 血液と接触し、脱泡剤でコーティングさ
れた表面を有する血液脱泡用装置において、前記脱泡剤
が疎油性微少領域を有する疎水性成分からなる装置。 - 【請求項2】 前記疎水性成分がシリコーン化合物であ
る請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 前記疎油性微少領域がフッ素を含む請求
項1記載の装置。 - 【請求項4】 前記脱泡剤がシリコーン化合物とフッ素
化ジカルボン酸またはフッ素化ジカルボン酸誘導体との
反応によって製造される請求項1記載の装置。 - 【請求項5】 フッ素化ジカルボン酸誘導体がテトラフ
ルオロジエチルスクシネートである請求項4記載の装
置。 - 【請求項6】 下記の一般式を有する脱泡剤が使用さ
れ: {R’N−R−Si(CH3)2−[OSi(CH3)2]
n−R−(NR’)−(CO)−CF2}k−CO−}m 上記式中、 Rはアルキレンまたはアラルキレン基であり、 nは5ないし40、好ましくは10ないし35であり、 R’は水素、アルキル、またはアラルキル基であり、 kは2ないし5であり、 mは1から15までの整数である請求項1記載の装置。 - 【請求項7】 前記脱泡剤でコーティングされた前記表
面が、ポリウレタン、ポリエステル及びその他のポリマ
ーからなる群から選択される疎水性材料からなる請求項
1記載の装置。 - 【請求項8】 体外循環に一体化できるフィルターとし
て設計される請求項1記載の装置。 - 【請求項9】 貯血容器の脱泡フィルターとして設計さ
れる請求項1記載の装置。 - 【請求項10】 体外循環中の血液を請求項1記載の装
置と接触させる段階を含む血液脱泡法。 - 【請求項11】 体外循環中の血液を請求項6記載の装
置と接触させる段階を含む血液脱泡法。 - 【請求項12】 疎油性微少領域を含む疎水性成分で製
造される脱泡剤。 - 【請求項13】 疎水性成分がシリコーン化合物である
請求項12記載の脱泡剤。 - 【請求項14】 疎油性微少領域がフッ素を含む請求項
12記載の脱泡剤。 - 【請求項15】 シリコーン化合物とフッ素化ジカルボ
ン酸またはフッ素化ジカルボン酸誘導体との反応によっ
て製造される請求項12記載の脱泡剤。 - 【請求項16】 フッ素化ジカルボン酸誘導体がテトラ
フルオロジエチルスクシネートである請求項15記載の
脱泡剤。 - 【請求項17】 下記の一般式を有し {R’N−R−Si(CH3)2−[OSi(CH3)2]
n−R−(NR’)−(CO)−CF2}k−CO−}m 上記式中、 Rはアルキレンまたはアラルキレン基であり、 nは5ないし40、好ましくは10ないし35であり、 R’は水素、アルキル、またはアラルキル基であり、 kは2ないし5であり、 mは1から15までの整数である請求項12記載の脱泡
剤。 - 【請求項18】 表面に脱泡特性を与える方法であっ
て、前記表面を請求項12記載の脱泡剤でコーティング
する段階を含む方法。 - 【請求項19】 表面に脱泡特性を与える方法であっ
て、前記表面を請求項17記載の脱泡剤でコーティング
する段階を含む方法。
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