JP2002102341A - 過酸化脂質吸着材 - Google Patents

過酸化脂質吸着材

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Abstract

(57)【要約】 【課題】体液中の有効成分をほとんど失うことなく選択
的に酸化LDLを吸着しうる吸着材を提供する。 【解決手段】ジアルキルアミノアルキルデキストランを
付与した支持体の吸着材は酸化LDLを選択的に吸着す
るため、体液中の他の成分をほとんど損なうことなく、
酸化LDLを取り除くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化低密度リポ蛋
白質(以下酸化LDLという)の吸着材に関するもので
ある。さらに詳しくは体液中より酸化LDLを選択的に
除去し、動脈硬化症の諸症状の軽減または進展を抑える
ための吸着材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】動脈硬化症とは、動脈壁の肥厚を示し、
かつ弾力を失い硬化をきたした病変の総称であり、その
なかでも、頻度がずば抜けて高く、かつ重要な疾患が粥
状動脈硬化症であり、一般的にも動脈硬化症といえば粥
状動脈硬化症を意味することが多い。粥状動脈硬化巣の
形成に重要な役割を果たしているのが、過酸化脂質であ
る。その中でも、特に酸化LDLは様々な生物作用をも
っており、内皮細胞から一酸化窒素(NO)産生を抑制
するなどの作用以外にも、単球を内皮下に遊送、集積さ
せ、そのものをマクロファージとさせ、酸化LDLそれ
自身を取り込み泡沫細胞とさせ、動脈壁のプラーク形成
を促進するほか、内皮細胞や平滑筋細胞傷害を促進する
など、動脈硬化の発症、進展に重要な役割を果たしてい
る。従って、血中から過酸化脂質、特に酸化LDLを除
去することが望ましい。
【0003】これまで、動脈硬化症を治療する方法とし
ては外科的に狭窄した血管を押し広げたり、薬剤を用い
てLDL(以下LDLという)の代謝を阻害したりする
ものしかなかった。前者は、侵襲度が高く、また動脈硬
化症の進展予防はできない。後者はLDLの代謝異常の
ない動脈硬化症患者には有効ではないという問題点があ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
解決するために体液中の有効成分をほとんど失うことな
く選択的に酸化LDLを吸着しうる吸着材を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を有する。「支持体にジアルキル
アミノアルキルデキストランが付与されていることを特
徴とする過酸化脂質吸着材。」
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳細
に説明する。
【0007】本発明の吸着材は、支持体に酸化LDLと
選択的親和性をもつジアルキルアミノアルキルデキスト
ランを付与することを特徴とする。また、ジアルキルア
ミノアルキルデキストランを構成するモノマー単位から
なる共重合体であってもよい。また、入手のしやすさか
ら、ジエチルアミノエチルデキストランが好んで用いら
れる。また、ジエチルアミノエチルデキストランは、医
薬品に用いられた実績がある(F.Kazuya et al.,U.S.pa
t.3,851,057(1974 to Meito Sangyo))ので、安全性の
面からも好ましい。
【0008】高脂血症の患者の場合には血中のLDL量
が多いため、LDLを除去してやることにより動脈硬化
の進展予防などに有効であるが、透析患者や心疾患を有
する患者の場合は、血中のLDL濃度は健常者と同レベ
ルであることが多い。また、高密度リポ蛋白質(HD
L)は動脈硬化防御因子としての機能を有するため、透
析患者や心疾患を有する患者の血中のHDL濃度を下げ
てはいけない。このように、透析患者や心疾患を有する
患者からは、過酸化脂質、特に酸化LDLを選択的に除
去することが望ましい。本発明においては、支持体表面
積1m2あたりの血漿量が3.3×102ml/m2であ
る条件で吸着材と血漿を相互作用させたときに、該血漿
中に含まれている初期濃度2μg/mlの酸化低密度リ
ポ蛋白の吸着除去率が60%以上、低密度リポ蛋白の吸
着除去率が20%未満、高密度リポ蛋白の吸着除去率が
15%未満であることを、その選択性の指標とすること
ができる。
【0009】また、本発明でいう支持体とは、ジアルキ
ルアミノアルキルデキストランを固定化するための水に
溶解しない性質をもつ物質のことを指す。本発明に用い
る支持体は有機性、無機性いずれであってもよい。支持
体の材料の具体例としては、ポリスチレンで代表される
芳香族ポリビニル化合物、ポリスルホン、ポリエーテル
イミド、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテル、ポリ
フェニレンサルファイドなどがあげられるが、目的とす
る酸化LDL以外の体液成分が吸着しにくいポリスルホ
ンが好ましい。ここでいう体液とは、血液、腹水、リン
パ液、関節内液、その他の生体由来の液性成分および、
これらから得られた分画成分のことを指す。
【0010】本発明の吸着材は、支持体にジアルキルア
ミノアルキルデキストランを付与することを特徴とする
ものである。付与する方法としては、物理吸着による方
法、イオン結合による方法、共有結合による方法などを
用いることができる。具体的には、支持体の成形前の原
液にジアルキルアミノアルキルデキストランを混和して
おいて成形する方法や、反応性を有する官能基を導入し
た素材を支持体に混和しておいて支持体を成形後、ジア
ルキルアミノアルキルデキストランを官能基に対して表
面反応により固定化する方法、通常の支持体をジアルキ
ルアミノアルキルデキストランの溶液に浸漬し、放射線
照射、熱処理などによりジアルキルアミノアルキルデキ
ストランを不溶化する方法、支持体にジアルキルアミノ
アルキルデキストランをコーティングし、吸着固定化す
る方法、さらに吸着固定化後、放射線照射、熱処理など
により不溶化する方法などが挙げられる。
【0011】支持体の形状は、平膜、中空糸膜、繊維
状、粒状などどういう形状であってもよい。
【0012】また、ジアルキルアミノアルキルデキスト
ランを支持体に付与するには膜内表面だけに固定化して
もよいし、孔を有する膜全面に付与してもよい。
【0013】支持体の材料が高分子化合物の場合、その
分子量は、通常5000以上、100万以下、とりわけ
1万以上、20万以下のものが好ましく用いられる。
【0014】特に支持体の材料がポリスルホンである場
合は、主鎖に芳香環、スルフォニル基およびエーテル基
を持つもの、例えば、次式の化学式で示されるポリスル
ホンが好適に使用されるが、本発明ではこれらに限定さ
れない。式中のnは、50〜80の整数である。
【0015】
【化1】
【0016】ポリスルホンの具体例としては、”ユーデ
ル”P−1700、P−3500(テイジンアモコ社
製)、”ウルトラソン”S3010、S6010(BA
SF社製)、”ビクトレックス”(住友化学)、”レー
デル”A(テイジンアモコ社製)、”ウルトラソン”E
(BASF社製)等のポリスルホンが挙げられる。ま
た、本発明で用いられるポリスルホンは上記式(1)お
よび/または(2)で表される繰り返し単位のみからな
るポリマーが好適ではあるが、本発明の効果を妨げない
範囲で他のモノマーと共重合していても良い。他の共重
合モノマーは10重量%以下であることが好ましい。
【0017】本発明においては、支持体の血液適合性を
向上させるために、親水性高分子をブレンドすることが
好ましい。親水性高分子としては、ポリエチレングリコ
ール、ポリビニルピロリドン等が、血液適合性の点で好
ましい。また、親水性高分子については、カチオン性ポ
リマーと放射線架橋できるものであるとより好ましい。
ポリスルホンとの相溶性から、特にポリビニルピロリド
ンが好ましい。ポリビニルピロリドンは、支持体となる
素材と積層されていても良いが、混合ないしは相溶され
ている方が好ましい。
【0018】ポリビニルピロリドンとしては、市販され
ている重量平均分子量36万、16万、4万、1万のも
のが好適に用いられるが、もちろんそれ以外の分子量の
ものを使用してもかまわない。ポリビニルピロリドンの
重量平均分子量は2000〜2000000が好まし
く、10000〜1500000がより好ましい。な
お、前記分子量は原料段階での分子量であり、最終製品
においては、放射線架橋などにより分子量は前記値より
遙かに大きなものとなっている場合もある。また、本発
明で用いられるポリビニルピロリドンは、支持体となる
素材とブレンドして用いる場合、ホモポリマーが好適で
はあるが、本発明の効果を妨げない範囲で他のモノマー
と共重合していても良い。他の共重合モノマーは10重
量%以下であることが好ましい。
【0019】なお、前記以外のポリマーなどが、本発明
の効果を妨げない範囲で混合されていても良いが、その
ようなその他の素材は、支持体全重量中、10重量%以
下であることが好ましい。
【0020】本発明の吸着材は、体外循環カラム等に充
填し、体外循環治療に用いることができる。すなわち、
中空糸膜状、繊維状、ビーズ状などにして用いることが
できる。特に人工腎臓用の中空糸膜に過酸化脂質と選択
的に相互作用するようなリガンドを付与させてやれば、
尿毒素や水分などの除去という従来の機能に加え、LD
Lや高密度リポ蛋白(以下HDLという)などをほとん
ど損なわずに、体液中の酸化LDL除去するという新た
な機能を付加させることもできる。とりわけ、長期に血
液透析を行っている患者の中には、血中抗酸化作用の低
下や過酸化脂質が高値であることが確認されており、こ
れに起因すると思われる長期透析患者の動脈硬化性疾患
等が増加しているため、透析患者の体液中の酸化LDL
を除去する目的で本発明の吸着材を用いることは好まし
い。一方、血漿分離膜の場合には、LDLやHDLは濾
過されるが、膜全体に過酸化脂質と選択的に相互作用す
るジアルキルアミノアルキルデキストランを付与させて
やれば、膜全体の面積を有効に使えるため過酸化脂質を
効率よく除去するには有効である。ただし、濾過された
LDLやHDLは体内に戻すか、新たに新鮮血漿を補充
することが好ましい。
【0021】以下、本発明の膜型吸着器の性能測定条件
を記載する。 (1)抗酸化LDL抗体の作製 板部らが作製したものを用いた(H.Itabe et
al.,J.Biol.Chem.269:1527
4、1994)。すなわち、ヒト粥状硬化病巣ホモジェ
ネートをマウスに注射して免疫、そのマウスの脾臓から
ハイブリドーマを作製し、硫酸銅処理LDLと反応する
ものを選別した。抗体クラスは、マウスIgMで、未処
理LDL、アセチルLDL、マロンジアルデヒドLDL
とは反応しない。フォスファチジルコリンのアルデヒド
誘導体やヒドロペルオキシドを含めていくつかのフォス
ファチジルコリン過酸化反応生成物と反応する。150
mMのNaClを含む10mMほう酸緩衝液(pH8.
5)に溶解したものを用いた(蛋白濃度0.60mg/
ml)。 (2)酸化LDLの調製 市販のLDL(フナコシ製)を脱塩した後、0.2mg
/mlとなるようにリン酸緩衝液(以下PBSという)
で希釈後、0.5mM硫酸銅水溶液を1wt%添加し、
37℃で16時間反応させた。25mMのエチレンジア
ミン四酢酸(以下EDTAという)を1wt%、10w
t%アジ化ナトリウムを0.02wt%となるように添
加したものを酸化LDL標品とした。 (3)吸着実験操作 健常者血漿(日本人、30歳、LDL(βリポ蛋白)濃
度275mg/dl,HDL−コレステロール濃度70
mg/dl)に上記酸化LDLを2μg/mlとなるよ
うに添加した。
【0022】表面積9cm2の支持体を上記血漿0.3
ml中に37℃、4時間静置した。(支持体表面積1m
2あたりの血漿量は3.3×102ml/m2)。
【0023】膜と相互作用前後の血漿中の酸化LDL、
LDL、HDL濃度を定量することにより、それぞれの
吸着除去率を下記式により算出した。
【0024】それぞれの吸着除去率(%)=100×
(相互作用前の濃度−相互作用後の濃度)/相互作用前
の濃度 (4)酸化LDL、LDL、HDL濃度の測定 抗酸化LDL抗体をPBSで5μg/mlに希釈し、9
6穴のプレートに100μl/ウェルずつ分注し、室温
で2時間震盪した後、4℃にて一晩以上壁に吸着させ
た。
【0025】ウェル中の抗体溶液を捨て、1wt%Bo
vine Serum Albmin(BSA、”フラ
クションV”、生化学工業)を含むトリス−塩酸緩衝液
(pH8.0)を200μl/ウェルずつ分注し、室温
で2時間震盪して壁をブロッキングした後、ウェル中の
BSA溶液を捨て、酸化LDLを含んだ血漿および検量
線作成用のスタンダード(0〜2μg/mlの酸化LD
Lを含むPBS緩衝液)を100μl/ウェルずつ分注
した。その後、室温で30分震盪した後、4℃で一晩放
置した。
【0026】室温に戻し、ウェル中の溶液を捨て、0.
05wt%”トゥイーン−20”(片山化学)を含むト
リス−塩酸緩衝液(pH8.0)でウェルを3回洗浄し
た。洗浄したウェルにPBSで2000倍に希釈したヒ
ツジ抗アポB抗体(THEBINDING SITE)
を100μl/ウェルずつ分注し、室温で2時間震盪し
た後、ウェル中の抗アポB抗体を捨て、0.05wt
%”トゥイーン−20”を含むトリス−塩酸緩衝液(p
H8.0)でウェルを3回洗浄した。洗浄したウェルに
2wt%”ブロックエース”(大日本製薬)を含むトリ
ス−塩酸緩衝液(pH8.0)で2000倍に希釈した
アルカリ性フォスファターゼ標識ロバ抗ヒツジIgG抗
体(CHEMICON)を100μl/ウェルずつ分注
し、室温で2時間震盪した。その後、ウェル中の標識抗
体を捨て、0.05wt%”トゥイーン−20”を含む
トリス−塩酸緩衝液(pH8.0)でウェルを3回洗浄
し、さらにトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)で2回洗
浄した。続いて、p−ニトロフェニルリン酸(Boeh
ringer Mannheim GmbH)の1mg
/ml溶液(0.0005M MgCl2、1Mジエタ
ノールアミン緩衝液、pH9.8)を100μl/ウェ
ルずつ分注し、適当な時間室温で反応させた後、415
nmの吸光度をプレートリーダーで測定した。スタンダ
ードの結果から検量線を引き、酸化LDL濃度を決定し
た。
【0027】LDLの定量はβ−リポ測定キット(和光
純薬)を用いて行った。
【0028】HDLの定量はHDL−C測定キット(和
光純薬)を用いて行った。
【0029】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこのような実施例に限定されるも
のではない。 (1)支持体の作成 ポリスルホン(テイジンアモコ社製”ユーデル”P−3
500)18重量部、ポリビニルピロリドン(BASF
社製K90)6重量部、ポリビニルピロリドン(BAS
F社製K30)3重量部、N,N−ジメチルアセトアミ
ド72重量部、水1重量部の溶液を調製した。その後、
この溶液を0.1mmスペーサー付きのガラス板に塗布
し、ドクターブレードにて膜になるよう引き延ばした後
すぐに、N,N−ジメチルアセトアミド52重量部、水
48重量部に調製した溶液に、ガラス板を浸漬し、膜を
凝固させた。一連の操作の操作はすべて50℃で行っ
た。 (2)ジエチルアミノエチルデキストランの支持体への
固定化 1wt%のジエチルアミノエチルデキストラン(SIG
MA社製分子量50万)水溶液を調製した。(1)で作
成したポリビニルピロリドンブレンドポリスルホン平膜
をエチルアミノエチルデキストラン水溶液に浸漬した状
態で、25kGyのγ線を照射することでジエチルアミ
ノエチルデキストランを固定化した。その後、50℃温
水中で1晩放置することで、膜に固定化されていないジ
エチルアミノエチルデキストランを抽出、洗浄した。
【0030】実験結果は、表1に示した。 比較例1 実施例と同様にしてポリスルホン/ポリビニルピロリド
ン平膜を作成し、1wt%のジエチルアミノエチルデキ
ストラン水溶液の代わりに水を充填して、25kGyの
γ線を照射したものを作成した。 比較例2 実施例と同様にしてデキストラン(SIGMA社製分子
量50万)を固定化したポリスルホン/ポリビニルピロ
リドン平膜を作成した。
【0031】実施例および比較例1、2における酸化L
DL、LDL、HDLの吸着除去率の結果を表1に示し
た。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明により、膜型血液浄化器などの用
途に用いられ、特に透析患者において動脈硬化の進展を
予防したり、その発症を未然に防ぐような場合に好適に
用いられる吸着材を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C077 AA12 AA30 BB02 BB03 KK11 MM04 MM06 NN07 PP08 PP13 PP15 PP21 4G066 AC01B AC26C AC27C AC31C AC33C AC37B CA20 CA54 DA11 DA12 EA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体にジアルキルアミノアルキルデキ
    ストランが付与されていることを特徴とする過酸化脂質
    吸着材。
  2. 【請求項2】 支持体表面積1m2あたりの血漿量が
    3.3×102ml/m 2である条件で支持体と血漿を相
    互作用させたときに、該血漿中に含まれている初期濃度
    2μg/mlの酸化低密度リポ蛋白の吸着除去率が60
    %以上であることを特徴とする請求項1に記載の過酸化
    脂質吸着材。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の条件で低密度リポ蛋白の
    吸着除去率が20%未満であることを特徴とする請求項
    1に記載の過酸化脂質吸着材。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の条件で高密度リポ蛋白の
    吸着除去率が15%未満であることを特徴とする請求項
    1に記載の過酸化脂質吸着材。
  5. 【請求項5】 支持体がポリスルホンからなることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の過酸化脂質吸
    着材。
  6. 【請求項6】 支持体がポリスルホンとポリビニルピロ
    リドンのブレンド体からなることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の過酸化脂質吸着材。
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