JP2003095052A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

頭部保護エアバッグ装置

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JP2003095052A JP2001297556A JP2001297556A JP2003095052A JP 2003095052 A JP2003095052 A JP 2003095052A JP 2001297556 A JP2001297556 A JP 2001297556A JP 2001297556 A JP2001297556 A JP 2001297556A JP 2003095052 A JP2003095052 A JP 2003095052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膨張完了時のエアバッグの保護エアリアを、極
力大きく確保することができる頭部保護エアバッグ装置
を提供すること 【解決手段】頭部保護エアバッグ装置は、車両の窓周縁
の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入
時、窓を覆うように、下方へ展開膨張するエアバッグ1
3を備える。エアバッグ13は、膨張用ガスGを流入さ
せて展開膨張する膨張流入部15を備える。エアバッグ
13の前後方向の端部における膨張流入部15の部位1
9が、車外側Oに折り返された状態で、窓周縁の上縁側
に収納されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の窓周縁の上
縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時、窓
を覆うように、下方へ展開膨張するエアバッグ、を備え
た頭部保護エアバッグ装置に関し、特に、展開膨張完了
時のエアバッグの保護エリアを広くすることができる頭
部保護エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種の頭部保護エア
バッグ装置としては、車両の窓周縁の上縁側に折り畳ま
れて収納されるエアバッグと、エアバッグに膨張用ガス
を供給するインフレーターと、を備えて構成されていた
(特開2000−335356号公報等参照)。
【0003】そして、エアバッグは、インフレーターか
らの膨張用ガスの流入時、窓を覆うように、下方へ展開
膨張していた。
【0004】しかし、エアバッグは、平らに展開した状
態に比べて、内部に膨張用ガスが流入されて膨張する
と、実質的な前後方向の寸法が減少することが避けられ
ず、保護エリアを大きく確保できない課題があった。
【0005】特に、エアバッグにおける膨張用ガスを流
入させて展開膨張する部位が、上下方向の棒状に膨張す
る縦膨張部(縦セル)を複数備える場合には、それらの
縦膨張部が膨張して、平らに展開させた状態より、エア
バッグの前後方向の幅寸法を、縮小させ易かった。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、膨張完了時のエアバッグの保護エアリアを、極力大
きく確保することができる頭部保護エアバッグ装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る頭部保護エ
アバッグ装置は、車両の窓周縁の上縁側に折り畳まれて
収納され、膨張用ガスの流入時、前記窓を覆うように、
下方へ展開膨張するエアバッグを備え、該エアバッグ
が、膨張用ガスを流入させて展開膨張する膨張流入部を
備えて構成される頭部保護エアバッグ装置であって、前
記エアバッグの前後方向の端部における前記膨張流入部
の部位が、車外側に折り返された状態で、前記窓周縁の
上縁側に収納されていることを特徴とする。
【0008】そして、前記エアバッグにおける前記折り
返し部位には、前記膨張流入部における上下方向に棒状
に膨張する端側縦膨張部を配設させるとともに、前記折
り返しの折目は、前記端側縦膨張部を平らに展開させた
際における前記端側縦膨張部の前後方向の略中間位置
に、略上下方向に沿って、配置させることが望ましい。
【0009】この場合、前記端側縦膨張部の上方側にお
ける前記エアバッグの前後方向の端側に、車体側に取付
可能な端側取付部を配設させ、該端側取付部を、前記端
側縦膨張部を折り返した状態で、前記端側縦膨張部の車
外側の位置で、前記車体側に取り付けることが望まし
い。
【0010】また、前記膨張流入部における車外側に折
り返される部位は、上縁を、隣接する前記膨張流入部の
部位の上縁より、下方に配置させて、構成することが望
ましい。
【0011】
【発明の効果】本発明に係る頭部保護エアバッグ装置で
は、エアバッグ内に膨張用ガスが流入されれば、エアバ
ッグは、窓周縁の上縁側から下方へ展開膨張する。そし
て、エアバッグの膨張流入部における車外側への折り返
し部位も、膨張用ガスを流入させて、折り返しを解消し
ようと膨張する。すなわち、折り返し部位が、エアバッ
グの前後方向の端側で、前後方向の外方へ突出して、膨
張を完了させることとなり、折り返し部位を設けていな
い場合に比べて、エアバッグの下縁側の保護エアリアを
広げることが可能となる。
【0012】したがって、本発明に係る頭部保護エアバ
ッグ装置では、膨張完了時のエアバッグの保護エアリア
を、極力、大きく確保することができる。
【0013】勿論、膨張流入部の折り返し部位が、車外
側に折り返されているため、折りを解消させる際に、折
り返し部位は、車内側へ突出し難く、乗員と不要に干渉
する虞れも生じない。
【0014】そして、展開膨張を完了させたエアバッグ
が、膨張流入部の各部位を、前後方向に収縮させても、
本発明に係るエアバッグでは、展開膨張を完了させた膨
張流入部の前後方向の長さ寸法を、極力、長く確保する
ことができる。そのため、窓周縁の後方側の縦縁近傍
に、エアバッグで覆う窓に対して略直交するように車内
側に延びる後壁部を有するシングルキャブ車・ダブルキ
ャブ車等のピックアップ車両等に、本発明に係るエアバ
ッグを搭載する際、後壁部側に収納させるエアバッグの
量を抑えて、ピックアップ車両等における窓周縁の後方
側の縦縁を、エアバッグの膨張流入部により、広く覆う
ことが可能となる。
【0015】そして、請求項2に記載するように、エア
バッグにおける折り返しの部位に、膨張流入部における
上下方向に棒状に膨張する端側縦膨張部が配設されると
ともに、折り返しの折目を、端側縦膨張部を平らに展開
させた際における端側縦膨張部の前後方向の略中間位置
に、略上下方向に沿って、配置させる場合には、つぎの
ような作用・効果を得ることができる。すなわち、エア
バッグが窓周縁の上縁側から下方へ展開膨張する際、折
り返された端側縦膨張部は、端側縦膨張部を全て車外側
へ折り返す場合に比べて、端側縦膨張部内の折目の領域
が、端側縦膨張部の上下方向の略全長分に配置されるた
め、折目を越えて膨張用ガスが流れやすく、下端まで円
滑に膨張用ガスを流入させることができる。その結果、
端側縦膨張部は、確実に折り返しを解消して、膨張流入
部の保護エリアを広げることが可能となる。
【0016】ちなみに、端側縦膨張部を全て車外側に折
り返す場合には、その端側縦膨張部内における折目の領
域が短くなって、折り返された端側縦膨張部への膨張用
ガスの流入が円滑に行われず、端側縦膨張部は、膨張し
た他の部位の膨張流入部と車体との間に挟まって、保護
エリアを広げるように、膨張しない虞れが生ずる。
【0017】また、請求項3に記載するように、端側縦
膨張部の上方側におけるエアバッグの前後方向の端側
に、車体側に取付可能な端側取付部を配設させ、端側取
付部を、端側縦膨張部を折り返した状態で、端側縦膨張
部の車外側の位置で、車体側に取り付ける場合には、つ
ぎのような作用・効果を得ることができる。
【0018】すなわち、折り返した端側縦膨張部では、
上方の端側取付部が車体側に固定されているため、上部
側の折り返しの解消が規制された状態で、下部側の折り
返しが解消される態様となり、膨張流入部の他の部位よ
り、上下方向に棒状に膨らんだ端側縦膨張部の剛性が向
上し、エアバッグの下縁側の車内側や車外側への揺動を
規制することが可能となる。その結果、乗員がエアバッ
グを車外側へ押圧しても、エアバッグの車外側への移動
が、極力、抑えられて、エアバッグの乗員拘束性能を向
上させることが可能となる。
【0019】さらに、請求項4に記載するように、膨張
流入部における車外側に折り返される部位が、上縁を、
隣接する膨張流入部の部位の上縁より、下方に配置させ
て、構成されていれば、膨張用ガスの流入時、折り返し
部位側の上縁側の膨張部位が、折目を挟んで隣接する膨
張部位の上縁側の部位に対して下方にずれ、その隣接膨
張部位と重なることが抑えられることから、折り返し部
位付近の膨張部位の上部側が、薄い状態で、収納側の窓
周縁の上縁側から、容易に、下方へ展開することが可能
となって、無理な膨張を抑えて、その後の折り返し部位
側の膨張を、円滑にさせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0021】図1に示す第1実施形態の頭部保護エアバ
ッグ装置M1は、ダブルキャブ車Vに搭載されるもので
あり、エアバッグ13、インフレーター34、及び、エ
アバッグカバー11、を備えて構成されている。
【0022】なお、ダブルキャブ車Vは、乗員が着座す
る前席・後席シートの側方に配置されて車両側面VSに
位置するサイドウインドとしての窓SW(SW1・SW
2)を備えるとともに、窓SW2の後方側で窓SW2と
略直交するように配置される後壁部7を備えて構成され
ている。さらに、このダブルキャブ車Vは、窓SW1の
前方側でルーフサイドレール部RRから斜め下方に延び
て、略上下方向に配設されるフロントピラー部FP、窓
SW1・SW2間でルーフサイドレール部RRから下方
に延びるセンターピラー部CP、及び、窓SW2と後壁
部7との間でルーフサイドレール部RRから下方に延び
るリヤピラー部RP、を備えて構成されている。なお、
窓SW1は、前席の側方に配置されて、実施形態の場合
には、フロントドアの窓としており、窓SW2は、後席
の側方に配置されて、実施形態の場合には、リヤドアの
窓としている。
【0023】各ピラー部FP・CP・RPには、それぞ
れ、車体(ボディ1)側の板金製のインナパネル1aを
覆うように、合成樹脂製のガーニッシュ3・5・6が配
設されている。また、ルーフサイドレール部RRにおい
ても、車内側では、インナパネル1aを覆うように、合
成樹脂製のルーフヘッドライニング4が配設されてい
る。
【0024】また、後壁部7は、図1に示すように、上
部に、リヤウインドRWを配設させて、車体(ボディ
1)側の板金製のリヤパネル8と、リヤパネル8の車内
側を覆う合成樹脂製のリヤトリム9と、を備えて構成さ
れている。なお、後壁部7の上端側は、天井側から延び
るルーフヘッドライニング4に覆われている。
【0025】そして、エアバッグカバー11は、実施形
態の場合、フロントピラーガーニッシュ3とルーフヘッ
ドライニング4との下縁3a・4aから構成されてい
る。エアバッグカバー11は、折り畳まれて収納された
エアバッグ13の車内側を覆うように配設されるととも
に、展開膨張時のエアバッグ13を車内側へ突出可能と
するために、エアバッグ13に押されて車内側に開くよ
うに、構成されている。
【0026】エアバッグ13は、センターピラー部CP
を跨いで、窓SW(SW1・SW2)の車内側の上縁側
で折り畳まれて収納され、エアバッグカバー11に覆わ
れている。エアバッグ13は、展開膨張時、図1〜3・
5に示すように、窓SW1・SW2とセンターピラー部
CP・リヤピラー部RPとの車内側を覆い可能な略長方
形の板状としている。なお、実施形態の場合、エアバッ
グ13の後端側は、図1に示すように、僅かに、後壁部
7の上部側に侵入して、ルーフヘッドライニング4に覆
われて収納されている。
【0027】そして、エアバッグ13は、後述する板状
部26を除いて、ポリアミド糸やポリエステル糸等を利
用した袋織りによって、形成されている。板状部26
は、ポリアミド糸やポリエステル糸等の織布から形成さ
れて、後述する周縁部23の前端に縫合されて連結され
ている。さらに、エアバッグ13は、インフレーター3
4からの膨張用ガスGを流入させて車内側壁部14aと
車外側壁部14bとを離すように膨張するガス流入部1
4と、膨張用ガスGを流入させない非流入部22と、を
備えて構成されている。
【0028】ガス流入部14は、膨張用ガスGを流入さ
せて窓SW1・SW2とセンターピラー部CP・リヤピ
ラー部RPとの車内側を覆うように展開膨張する膨張流
入部15と、供給路部21と、を備えて構成されてい
る。膨張流入部15は、前席側方の窓SW1を覆う前席
用部位16と、後席側方の窓SW2を覆う後席用部位1
7と、を備えて構成されている。前席用・後席用部位1
6・17は、それぞれ、膨張用ガスGを流入させて上下
方向に棒状に膨らむ縦膨張部18(18A・18B・1
8C・18D・18E・18F・18G)を複数配設さ
せて、構成されている。なお、平らに展開させたエアバ
ッグ13の最後端の端側縦膨張部18Gは、その前後方
向の幅寸法の略中間付近で、上下方向に沿った折目Xを
付けて、車外側Oに折り返した状態で、他の縦膨張部1
8とともに、エアバッグ上縁側13aに折り畳まれるこ
ととなる(図4のB・C参照)。
【0029】供給路部21は、前席用・後席用部位16
・17における各縦膨張部18の上端と連通するよう
に、エアバッグ13の上縁13a側に位置して、前後方
向に延びるように配設されている。そして、供給路部2
1の前後方向の中間部位には、上方へ円筒状に突出し
て、インフレーター34と接続させる流入口部21aが
配設されている。
【0030】非流入部22は、ガス流入部14を囲むよ
うに、ガス流入部14の周縁に配置される周縁部23
と、取付部25と、板状部26・27・28と、を備え
て構成されている。さらに、非流入部22は、エアバッ
グ13の下縁13b側における周縁部23から上方に延
びて、各縦膨張部18を前後方向で区画する複数の厚さ
規制部24を備えている。
【0031】取付部25(25A・25B・25C・2
5D・25E・25F・25G)は、図2に示すよう
に、エアバッグ13の上縁13a側から上方に延びるよ
うに、複数(実施形態では、7個)配設されている。各
取付部25には、取付ボルト32(図1・6参照)を挿
通させる取付孔25aが設けられている。各取付部25
は、当て板31(図1・6参照)が取り付けられ、ボル
ト32を使用して、ボディ1側のインナパネル1aに固
定されている。なお、エアバッグ13の前端側の取付部
25Aは、板状部26の前端に配設されており、フロン
トピラー部FPの下部側のインナパネル1aに、固定さ
れることとなり、他の取付部25B・25C・25D・
25E・25F・25Gは、窓SW1・SW2周縁の上
縁側におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル
1aに固定されている。
【0032】また、最後端の端側取付部25Gは、エア
バッグ13を平らに展開させた状態で、端側縦膨張部1
8Gより後方側に配置されて、さらに、その端側取付部
25Gの直前の取付部25Fは、最後端の端側縦膨張部
18Gにおける前縁側の上方付近に、配置されている。
そして、端側取付部25Gの直前の取付部25Fは、折
り返された端側取付部25Gとともに、リヤピラー部R
Pの上方における後壁部7側に、配置されることとなる
(図1参照)。
【0033】すなわち、エアバッグ13を平らに展開さ
せた状態での後端側の端側取付部25Gは、車両Vへの
搭載時には、端側縦膨張部18Gが車外側Oに折り返さ
れた際、相互の取付孔25aを一致させるように、取付
部25Fと重ねられ(図4のB参照)、図6のAに示す
ように、当て板31と取付ボルト32とを共用して、リ
ヤピラー部RPの上方におけるルーフサイドレール部R
Rのインナパネル1aに、固定されることとなる。
【0034】板状部26・27・28は、エアバッグ1
3の全体形状を確保するとともに、ガス流入部14の容
積を少なくして、展開膨張完了までの時間を短縮させる
ために、配設されている。そして、板状部26は、エア
バッグ13の前端側から前方に延びる三角板形状とし
て、先端に取付部25Aを配設させ、取付部25Aをフ
ロントピラー部FPの下部側におけるボディ1側のイン
ナパネル1aに、取付固定させている。板状部27は、
略長方形の板状として、膨張流入部15の前席用部位1
6と後席用部位17との間に、配設されている。
【0035】板状部28は、エアバッグ13を平らに展
開した状態で、図2に示すように、端側取付部25Gを
端側縦膨張部18Gより後方側に配置させるように、三
角板形状に形成されている。また、この板状部28は、
下端28aが、端側縦膨張部18Gの下端18bに連結
させるように、配設され、端側縦膨張部18Gの膨張完
了時に、端側縦膨張部18Gの下端18bを、車両搭載
時の端側取付部25G側となる車外側Oの前方側に牽引
する端側牽引材としての役目も果たす。
【0036】インフレーター34は、図1に示すよう
に、略円柱形状の本体部34aと、本体部34aからの
膨張用ガスを下方へ導く供給パイプ34bと、を備えて
構成され、供給パイプ34bの下端に、エアバッグ13
の供給路部21における流入口部21aの上端を外装さ
せ、クランプ(図符号省略)を利用して、エアバッグ1
3と連結されている。そして、インフレーター34は、
ブラケット35を利用して、センターピラー部CPの上
方におけるルーフサイドレール部RRのインナパネル1
aに、ルーフヘッドライニング4の下縁4aに覆われ
て、取付固定されている。
【0037】第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M
1の車両Vへの搭載について説明すると、まず、図4の
A・Bに示すように、平らに展開させたエアバッグ13
の端側取付部25Gを取付部25Fに重ねるように、端
側縦膨張部18Gの前後方向の幅寸法の略中間位置に、
上下方向に沿った折目Xを付けて、端側縦膨張部18G
を車外側Oに折り返す。ついで、図4のB・Cに示すよ
うに、エアバッグ13の下縁13b側を上縁13a側に
接近させるように、前後方向に沿った多数の折目Cを付
けて、蛇腹折りする。そして、適宜、破断可能な折り崩
れ防止用の図示しないテープ材でくるんでおく。
【0038】その後、各取付部25に、当て板31を取
り付ける。また、クランプを利用しつつ、流入口部21
aにインフレーター34を連結し、ついで、その周囲
に、取付ブラケット35を取り付け、インフレーター3
4をエアバッグ13に組み付けて、エアバッグ組立体を
形成しておく。なお、取付部25Fと端側取付部25G
とは、当て板31を共用することとなる。
【0039】その後、各取付部25を、取付ボルト32
を使用して、インナパネル1aに取付固定するととも
に、取付ブラケット35を、ボルトを使用して、インナ
パネル1aに取付固定すれば、エアバッグ組立体を車両
Vのボディ1に取り付けることができる。
【0040】そして、インフレーター34から延びる図
示しないリード線を、所定のエアバッグ作動回路に接続
させるとともに、フロントピラー部FPでは、インナパ
ネル1aにフロントピラーガーニッシュ3を取付固定
し、ルーフサイドレール部RRでは、インナパネル1a
にルーフヘッドライニング4を取付固定し、さらに、セ
ンターピラー部CPやリヤピラー部RPのガーニッシュ
5・6をボディ1のインナパネル1aに固定すれば、頭
部保護エアバッグ装置M1を車両Vに搭載することがで
きる。
【0041】その後、インフレーター34が作動されれ
ば、膨張用ガスGが、流入口部21aから膨張流入部1
5の供給路部21内に流入して、図示しないテープ材を
破断させ、さらに、各縦膨張部18が展開膨張して、エ
アバッグ13は、エアバッグカバー11としてのピラー
ガーニッシュ3やルーフヘッドライニング4の下縁3a
・4aを車内側に押して開かせ、図1の二点鎖線や図5
・図6Bの実線で示すように、窓SW1・SW2の上縁
側から下方へ突出し、エアバッグ13が、窓SW1・S
W2やセンターピラー部CP・リヤピラー部RPの車内
側を覆うこととなる。
【0042】この時、エアバッグ13内に膨張用ガスG
が流入されれば、エアバッグ13は、膨張流入部15に
おける車外側Oへの折り返し部位19も、膨張用ガスG
を流入させて、折り返しを解消しようと膨張する。すな
わち、折り返し部位19が、エアバッグ13の前後方向
の端側で、前後方向の外方(後方)へ突出して、膨張を
完了させることとなり、折り返し部位を設けていない場
合に比べて、エアバッグ13の下縁13b側の保護エア
リアを広げることが可能となる。
【0043】なお、第1実施形態の場合には、各縦膨張
部18が膨張して、膨張流入部15自体の前後方向の寸
法が、非膨張で平らに展開させた状態に比べて、収縮す
ることから、膨張完了後における膨張流入部15の後席
用部位17の後縁17a自体は、エアバッグ13の折り
畳み時に収納された位置の端Y(図1参照)より、僅か
に、前方に位置している。
【0044】したがって、第1実施形態の頭部保護エア
バッグ装置M1では、膨張完了時のエアバッグ13の保
護エアリアを、極力、大きく確保することができる。
【0045】勿論、膨張流入部15の折り返し部位19
は、車外側Oに折り返されているため、折りを解消させ
る際に、車内側Iへ突出し難く、乗員と不要に干渉する
虞れも生じない。
【0046】そして、展開膨張を完了させたエアバッグ
13は、膨張流入部15の各縦膨張部18A・18B・
18C・18D・18E・18Fが、それぞれ、前後方
向に収縮しても、展開膨張を完了させた膨張流入部15
の前後方向の長さ寸法は、端側縦膨張部18Gが折り返
しを解消して、極力、長く確保することができる。その
ため、窓SW(SW1・SW2)周縁の後方側の縦縁と
なるリヤピラー部RP近傍に、エアバッグ13で覆う窓
SWに対して略直交するように車内側に延びる後壁部7
を有するダブルキャブ車Vに、第1実施形態のエアバッ
グ13を搭載する際、後壁部7側に収納させるエアバッ
グ13の量を抑えて、ダブルキャブ車Vの窓SW周縁の
後方側のリヤピラー部RPを、エアバッグ13の膨張流
入部15により、広く覆うことが可能となる。
【0047】そして、第1実施形態のエアバッグ13で
は、折り返し部位19に、膨張流入部15における上下
方向に棒状に膨張する端側縦膨張部18Gが配設される
とともに、折り返しの折目Xを、端側縦膨張部18Gを
平らに展開させた際における端側縦膨張部18Gの前後
方向の略中間位置に、略上下方向に沿って、配置させて
いる。そのため、エアバッグ13が窓SW(SW1・S
W2)周縁の上縁側から下方へ展開膨張する際、折り返
された端側縦膨張部18Gは、端側縦膨張部18Gを全
て車外側Oへ折り返す場合に比べて、端側縦膨張部18
G内の折目Xの領域が、端側縦膨張部18Gの上下方向
の略全長分に配置されているため、折目Xを越えて膨張
用ガスが折り返し部位19側へ流れやすく、下端18b
まで円滑に膨張用ガスを流入させることができる。その
結果、端側縦膨張部18Gは、確実に折り返しを解消し
て、膨張流入部15の保護エリアを広げることが可能と
なる。
【0048】また、第1実施形態では、端側縦膨張部1
8Gの上方側におけるエアバッグ13の前後方向の後端
側に、車体(ボディ)1側に取付可能な端側取付部25
Gを配設させ、端側取付部25Gを、端側縦膨張部18
Gを折り返した状態で、端側縦膨張部18Gの車外側O
の位置で、ボディ1側に取り付けている。
【0049】そのため、折り返した端側縦膨張部18G
では、上方の端側取付部25Gが取付部25Fと共締め
されてボディ1に固定されているため、図5・7に示す
ように、上部18a側の折り返しの解消が規制された状
態で、下部18b側の折り返しが解消される態様とな
り、膨張流入部15の他の縦膨張部部位18A・18B
・18C・18D・18E・18Fより、上下方向に棒
状に膨らんだ端側縦膨張部18Gの剛性が向上し、エア
バッグ13の下縁13b側の車内側Iや車外側Oへの揺
動を規制することが可能となる。その結果、乗員がエア
バッグ13を車外側Oへ押圧しても、エアバッグ13の
車外側Oへの移動が、極力、抑えられて、エアバッグ1
3の乗員拘束性能を向上させることが可能となる。
【0050】さらに、第1実施形態のエアバッグ13で
は、展開膨張時、端側縦膨張部18Gの下端18bが、
上部側の端側取付部25Gをボディ1に固定させた端側
牽引材(板状部)28の引張力F(図5・図6B参照)
によって、車外側Oの前方側に牽引される状態となるた
め、端側縦膨張部18Gの車内側Iへの突出、さらに
は、その端側縦膨張部18Gに連なる前方側の膨張流入
部15の車内側Iへの突出が、抑えられ、極力、乗員と
の干渉を抑えて、エアバッグ13を展開膨張させること
が可能となる。
【0051】なお、第1実施形態では、端側縦膨張部1
8Gの上方に配置させた端側取付部25Gを、折り返し
た端側縦膨張部18Gの車外側Oのボディ1に固定させ
ていても、端側縦膨張部18Gが、膨張流入部15内に
おける膨張用ガスGの下流側に、配設されている。すな
わち、第1実施形態のエアバッグ13では、端側縦膨張
部18Gから離れた位置(第1実施形態では、エアバッ
グ13の前後方向の中間付近)に、インフレーター35
と接続される流入口部21aを配設させている。そのた
め、端側縦膨張部18Gが上下方向に展開を完了させる
前に、縦膨張部18D等が上下方向に展開を完了させ
て、エアバッグ13の下縁13b側が下方に展開され、
それに引きずられるように、端側縦膨張部18Gが、膨
張用ガスGを十分流入させない状態で、下方への展開を
完了させることとなる。その結果、折目Xを越えて折り
返し部位19側に膨張用ガスGが一層流入し易く、折り
返し部位19の車内側Iへの展開が円滑に行われて、そ
の結果、端側縦膨張部18Gは、安定して、膨張を完了
させることができる。
【0052】また、第1実施形態のエアバッグ13で
は、折り返す端側縦膨張部18Gの上方に、折り返した
端側縦膨張部18Gの車外側Oのボディ1側に取り付け
るための端側取付部25Gを、配設させた場合を示し
た。しかし、図8に示すように、端側取付部25Gを配
設させないエアバッグ13Aを使用して、端側縦膨張部
18Gを車外側Oに折り返して、エアバッグ下縁13b
を上縁13a側に折り畳んで、車両Vに搭載してもよ
い。この場合でも、エアバッグ13Aの膨張完了時に
は、図9に示すように、端側縦膨張部18Gが、折目X
の折りを解消して、エアバッグ13Aの保護エリアを、
極力広くさせることができる。
【0053】さらに、第1実施形態では、エアバッグ1
3の折り畳み時、エアバッグ下縁13b側を上縁13a
側に接近させるように蛇腹折りする前に、端側縦膨張部
18Gを車外側Oに折り返した場合を示した。しかし、
先に、エアバッグ下縁13b側を上縁13a側に接近さ
せるように蛇腹折りし、ついで、端側縦膨張部18Gを
車外側Oに折り返してもよい。
【0054】図10〜13に示す第2実施形態の頭部保
護エアバッグ装置M2は、エアバッグ13Bの端側縦膨
張部18Gの上部18aにおける折り返し部位19側の
上縁20aが、端側縦膨張部18Gの上部18aにおけ
る上縁20aに隣接する上縁20bより、下方に位置し
て、縦膨張部18Fと縦膨張部18Gとを区画する厚さ
規制部24Eが、エアバッグ13に比べて、下方に縮む
ように、短く形成されている。また、エアバッグ13B
は、テンションクロス30を備えて構成されている。こ
れらの点を除いて、エアバッグ13Bは、第1実施形態
のエアバッグ13と同様である。そして、頭部保護エア
バッグ装置M2は、エアバッグ13Bがエアバッグ13
と相違している点を除いて、他のインフレーター34等
の部材が、第1実施形態の頭部保護エアバッグ装置M1
と同様であり、それらの同一の部材・部位には、第1実
施形態と同一の符号を付して、それらの説明を省略す
る。
【0055】第2実施形態のエアバッグ13Bは、上述
したように、端側縦膨張部18Gにおける折り返し部1
9側の上縁20aが、エアバッグ上縁13a側の周縁部
23の部位23aを下方に突出させることにより、端側
縦膨張部上部18aにおける折目Xを挟んで隣接する上
縁20bより、下方に位置している。
【0056】そして、後端側の規制部24Eは、端側縦
膨張部18Gの折り返し部位19側への膨張用ガスGの
流入が円滑に行われるように、上縁20aとの間に、他
の規制部24とエアバッグ上縁13a側の周縁部23と
の間の隙間Tと、同様な隙間Tを設けるように、上端2
4aを下方に下げて、構成されている。
【0057】テンションクロス30は、エアバッグ13
Bの膨張完了時に、前後方向に、一層、強いテンション
を生じさせるために、配設されるものであり、ポリアミ
ド糸やポリエステル糸等の織布から形成されて、エアバ
ッグ13Bとともに折り畳み可能としている。テンショ
ンクロス30は、窓SWの周縁の縦縁FPから離れる方
向(すなわち、第2実施形態では、後方向)に沿って上
下方向の寸法を狭めるような三角板形状としている。そ
して、テンションクロス30は、エアバッグ13Bの車
外側Oに配置されて、縦縁としてのフロントピラー部F
Pから離れる後端部30aを、窓SW2周縁の上縁側
(詳しく述べれば、リヤピラー部RPの上方におけるル
ーフサイドレール部RRのボディ1側のインナパネル1
a)に固定させ、フロントピラー部FP側へ延びる前端
側を、エアバッグ13Bの板状部27の車外側Oに連結
させている。後端部30aには、ボルト32を挿通させ
る取付孔30bが形成されている。そして、後端部30
aは、当て板31と取付ボルト32とを共用して、取付
部25F・25Gと共締めされて、インナパネル1aに
固定されることとなる。
【0058】また、テンションクロス30の前端側は、
クロス30における三角形状の辺を構成する前縁30c
として、その前縁30cの下端30dが、板状部27の
下部側に連結されるように、前縁30cが板状部27の
車外側Oに縫着されている。
【0059】なお、後端部30aの取付孔30bは、エ
アバッグ13Bとともに、平らに展開させた際、図10
に示すように、取付部25Fの取付孔25aの下方に配
置されるように設定されており、エアバッグ13Bの膨
張完了時に、テンションクロス30の下縁30eが大き
く引っ張られて、エアバッグ13Bには、前端側の取付
部25Aからテンションクロス前縁30cの下端30d
にかけて、前後方向に沿った大きなテンションが、発生
することとなる。
【0060】そして、この第2実施形態のエアバッグ装
置M2でも、第1実施形態と同様な工程で、車両Vに搭
載されることとなる。
【0061】勿論、エアバッグ13Bの折り畳みも、第
1実施形態と同様に、まず、図12のA・Bに示すよう
に、平らに展開させたエアバッグ13Bの端側取付部2
5Gを取付部25Fに重ねるように、端側縦膨張部18
Gの前後方向の幅寸法の略中間位置に、上下方向に沿っ
た折目Xを付けて、端側縦膨張部18Gを車外側Oに折
り返す。ついで、図12のB・Cに示すように、テンシ
ョンクロス30とともに、エアバッグ13Bの下縁13
b側を上縁13a側に接近させるように、前後方向に沿
った多数の折目Cを付けて、蛇腹折りする。そして、適
宜、破断可能な折り崩れ防止用の図示しないテープ材で
くるんでおく。
【0062】その後、第1実施形態と同様に、各取付部
25に当て板31を取り付けるとともに、流入口部21
aにインフレーター34や取付ブラケット35を取り付
けて、エアバッグ組立体を形成しておく。なお、取付部
25F、端側取付部25G、及び、テンションクロス3
0の端部30aは、当て板31を共用することとなる。
【0063】ついで、取付ボルト32等を使用して、当
板31や取付ブラケット35を、インナパネル1aに取
付固定すれば、エアバッグ組立体を車両Vのボディ1に
取り付けることができ、さらに、ボディ1側にガーニッ
シュ3・5・6やルーフヘッドライニング4を取付固定
すれば、頭部保護エアバッグ装置M2を車両Vに搭載す
ることができる。
【0064】この第2実施形態のエアバッグ装置M2で
は、作動時、第1実施形態と同様に作動して、第1実施
形態と同様な作用・効果を得ることができる他、膨張流
入部15の端側縦膨張部18Gにおける車外側Oに折り
返される部位19が、端側縦膨張部18Gの後部側の上
縁20aを、折目Xを挟んで隣接する端側縦膨張部18
Gの上縁20bより、下方に配置させて、構成されてお
り、膨張用ガスGの流入時、折り返し部位19側の上縁
20a側の膨張部位18aaが、端側縦膨張部18Gの
上部18aにおける折目Xを挟んで膨張部位18aaと
隣接する膨張部位18abに対して、下方にずれ、その
隣接膨張部位18abと重なることが抑えられる。その
ため、膨張用ガスGの流入当初、折り返し部位19付近
の端側縦膨張部18Gの上部18a側が、薄い状態で膨
張して、収納側の窓SW2周縁の上縁側から、ルーフヘ
ッドライニング4の下縁4a(エアバッグカバー11)
を押し開いて、容易に、下方へ展開することが可能とな
る。そして、端側縦膨張部18Gは、無理な膨張を抑え
て、その後の折り返し部位19側の膨張を、円滑に行う
ことができる。
【0065】また、第2実施形態のエアバッグ13Bで
は、テンションクロス30を備えていることから、膨張
完了時の前後方向に強いテンションを発生させることが
でき、乗員がエアバッグ13Bを車外側Oに押しても、
車外側Oに移動し難い。さらに、テンションクロス30
自体が、後席用部位17の前部側から中央上部付近まで
の車外側Oを支持する状態となることから、後席用部位
17の車外側Oへの移動を抑制することにも、寄与でき
る。
【0066】なお、このようなテンションクロス30
は、図2の二点鎖線に示すように、第1実施形態のエア
バッグ13に配設させてもよい。
【0067】また、各実施形態では、エアバッグ装置M
1・M2を搭載する車両Vとして、ダブルキャブ車を示
したが、シングルキャブ車等の車両に本発明の頭部保護
エアバッグ装置M1・M2を搭載してもよい。
【0068】さらに、エアバッグに設ける端側縦膨張部
や端側取付部は、各実施形態のように、エアバッグの後
端側に設ける場合ばかりでなく、前端側に配設させるよ
うに構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の頭部保護エアバッ
グ装置の車両搭載状態を示す車内側から見た正面図であ
る。
【図2】第1実施形態に使用するエアバッグを、平らに
展開させた状態を示す正面図である。
【図3】第1実施形態に使用するエアバッグを折り返さ
ずに膨張させた際の端面図であり、図2のIII−III部位
に対応する。
【図4】第1実施形態のエアバッグの折り畳み工程を説
明する図である。
【図5】第1実施形態のエアバッグ装置の作動時を示す
車内側から見た正面図である。
【図6】第1実施形態のエアバッグにおける端側縦膨張
部の膨張状態を示す図であり、車両後方側から前方側を
見た図である。
【図7】第1実施形態のエアバッグにおける端側縦膨張
部の横断面図であり、図5のVII−VII部位に対応する。
【図8】第1実施形態のエアバッグの変形例を示す図で
ある。
【図9】図8に示すエアバッグにおける端側縦膨張部の
膨張完了時を示す車内側から見た部分正面図である。
【図10】第2実施形態に使用するエアバッグを、平ら
に展開させた状態を示す正面図である。
【図11】第2実施形態に使用するエアバッグを折り返
さずに膨張させた際の端面図であり、図10のXII−XII
部位に対応する。
【図12】第2実施形態のエアバッグの折り畳み工程を
説明する図である。
【図13】第2実施形態のエアバッグ装置の作動時を示
す車内側から見た正面図である。
【符号の説明】
1…(車体)ボディ、 13・13A・13B…エアバッグ、 15…膨張流入部、 18…縦膨張部、 18G…端側縦膨張部、 19…折り返し部位、 20a・20b…上縁、 25…取付部、 25G…端側取付部、 30…テンションクロス、 X…折目、 V…(車両)ダブルキャブ車、 SW(SW1・SW2)…窓、 RR…(窓周縁の上縁側)ルーフサイドレール部、 M1・M2…頭部保護エアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA04 AA07 AA18 CC02 CC26 CC29 DD13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の窓周縁の上縁側に折り畳まれて収
    納され、膨張用ガスの流入時、前記窓を覆うように、下
    方へ展開膨張するエアバッグを備え、 該エアバッグが、膨張用ガスを流入させて展開膨張する
    膨張流入部を備えて構成される頭部保護エアバッグ装置
    であって、 前記エアバッグの前後方向の端部における前記膨張流入
    部の部位が、車外側に折り返された状態で、前記窓周縁
    の上縁側に収納されていることを特徴とする頭部保護エ
    アバッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグにおける前記折り返し部
    位に、前記膨張流入部における上下方向に棒状に膨張す
    る端側縦膨張部が配設されるとともに、 前記折り返しの折目が、前記端側縦膨張部を平らに展開
    させた際における前記端側縦膨張部の前後方向の略中間
    位置に、略上下方向に沿って、配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記端側縦膨張部の上方側における前記
    エアバッグの前後方向の端側に、車体側に取付可能な端
    側取付部が配設され、該端側取付部が、前記端側縦膨張
    部を折り返した状態で、前記端側縦膨張部の車外側の位
    置で、前記車体側に取り付けられていることを特徴とす
    る請求項2に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 前記膨張流入部における車外側に折り返
    される部位が、上縁を、隣接する前記膨張流入部の部位
    の上縁より、下方に配置させて、構成されていることを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の頭
    部保護エアバッグ装置。
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